JP2004510512A - スマート投与装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、洗濯物又は食器の処理用機器に少なくとも1つの製品を投与及び/又は小出しする、持ち運び可能な自蔵型装置に関し、この装置は、少なくとも前記の製品を1つ含有する開閉可能な区画を少なくとも1つ持つハウジングを具備し、洗浄サイクル中に予め定められた1点以上の時点で製品を放出するように、エネルギーを保存及び放出する装置を少なくとも1つ備える。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、媒質中に放出される処理用組成物、とりわけ衣類及び家庭内処理において使用が求められる組成物を投与するための装置に関する。
【0002】
(発明の背景)
食器又は洗濯物の洗浄機器に処理用組成物を投与する投与装置は、本発明が適用できる種々の投与装置の中で代表的なものである。かかる投与装置は、典型的には、消費者が製品を充填するための少なくとも1つの区画と、洗浄サイクル中に前記製品を洗浄水に混合するための少なくとも1つの開口部を備える。通常、区画は基本的に1回の洗浄サイクルに必要な量の製品を含有するように設計されるので、このような投与装置は興味を引くものである。この投与装置は、処理物品上に製品を投与して直接放出することができる。このような投与装置は、通常、再利用可能である。
投与装置は、長年にわたって数多くの改良が行われてきた。これらの改良はすべて、洗浄中に製品をより的確に投与及び/又は放出することを指向する。特に、例えば洗浄サイクルの最終段階まで、製品の放出を遅らせることができることは重要な特徴として認識された。
投与装置には複数の区画を備えるものがある。この種の装置は、典型的に、配合できないが同じ洗浄水に添加する必要がある製品に使用され、例えば、欧州特許第0,236,136A1号(Unileverに付与)に開示されている。
【0003】
別の投与装置では、洗浄サイクルあるいは洗浄中のある時点(例えば、回転式乾燥段階又は最後のすすぎ中)に、内容物を徐々に放出する手段を備えるものがある。連続的な放出が必要な場合には、投与装置は、例えば制限付の開口部のような形状の孔を具備し、例えば、米国特許第4,703,872号(プロクターアンドギャンブル(Procter and Gamble)に付与)に開示されている。洗浄サイクルに遅れて放出する必要がある場合には、投与装置は機械的な手段を具備し、例えば洗浄水の温度や装置を構成する素材の収縮特性の違いを利用する:例えば、米国特許第5,768,918号では、主要区画及びこの区画を開閉可能なカバーを備える装置を開示しており、これらの区画及びカバーは2種類の異なる素材から製造されている。ユーザーは、洗浄前に装置を充填し、区画をカバーで閉じる。洗浄中、洗浄水の温度が変化した時点で(典型的には最後のすすぎ中に)、カバーの収縮が区画素材の収縮より大きくなり、その結果、カバーが区画から滑り開き、それにより内容物が放出される。洗浄中のある時点で製品の放出に使用するその他の手段として、洗濯機の場合、回転式乾燥時の遠心力の利用がある。洗浄前にユーザーによって閉じられるカバーで開閉できる区画を使用した装置は、その後、遠心力によって開けられ、例えば米国特許第3,888,391号(プロクターアンドギャンブル(Procter and Gamble)に付与)に開示されている。
【0004】
別の実施形態では、例えば多孔質膜を使用して、洗浄中のある時点で製品の放出を向上することが見出され、例えば、欧州特許第0,236,136A1号に開示されている。
当該技術分野で見出される投与装置は、いくつかの問題点を解決している。しかし、場合によっては、同じ洗浄機器を使用しても、洗浄水の状態が洗浄サイクルで異なるようである。このような状態は、洗浄する物品の量、使用する製品の性質及び量、水の硬度、並びにその他のパラメータによって左右される。そのため、最大の欠点の1つは、製品の放出を予め定めることができないが、放出は唯一洗浄水の特性に応じて、その特性が洗浄サイクルによって変化する可能性があることである。
更に、洗浄サイクルごとに投与装置を補充するのは難しい場合があることが見出されており、そのため、数回分の用量を含有する装置が求められており、このような装置は、(例えば装置を補充するために)外因的に中断される必要がなく、複数の洗浄サイクルに沿って使用されるものでなければならない。しかし、このような数回分の用量を含有する投与装置では、装置内部に含有される製品が保存中だけでなく製品の放出時にも、洗浄溶液又はいかなるその他の媒質によっても汚染されないことが重要である。
【0005】
従って、本発明の主な目的の1つは、家庭用機器として使用できるように、持ち運び可能な自蔵型である、洗剤組成物の投与及び小出し装置を提供することであり、その結果、その装置は家庭内用途に使用でき、洗浄サイクルの予め定められた時点で装置の内容物を放出するための手段を備える。更に、本発明の目的は、洗浄機器では放出することができない製品を放出することができる装置を提供することである。
本発明の別の目的は、特に製品の放出時に、装置内部に保存された製品の外部の媒質による、いかなる種類の汚染をも防ぐ、洗剤組成物の投与及び小出し装置を提供することである。
また、本発明の別の目的は、洗浄サイクル中に小出しされる製品の数回分の用量を含有する少なくとも1つの区画を備える、自蔵型投与装置を提供することであり、この装置は更に、装置に製品を補充する時期をユーザーに知らせる手段も備える。
【0006】
(発明の概要)
本発明は、洗濯物又は食器の処理用機器に少なくとも1つの製品を投与及び/又は小出しする、持ち運び可能な自蔵型装置(1)に関する。この装置は、少なくとも前記の製品を1つ含有する開閉可能な区画を少なくとも1つ持つハウジングを具備し、洗浄サイクル中に予め定められた1点以上の時点で製品を放出するように、エネルギーを保存及び放出する装置を少なくとも1つ備える。
【0007】
(発明の詳細な説明)
図1、図2、及び図3に、投与装置(1)を示す。本発明の装置(1)は、さまざまな種類の自動洗浄機器で使用することができるが、好ましくは主として自動食器洗い機で使用することを意図している。
前記装置(1)は、少なくとも1つの補充用開口部(11)を持つハウジング(10)を備える。本発明の装置の本質的な特徴は、特に装置の内容物が洗浄機器内に放出されるときに、装置が外部の媒質(液体又は固体)により汚染されないことである。
投与装置(1)はいかなる好適な形状をも有することができる一方、ある実施形態では、装置は、少なくとも2つの異なる区画に分かれた平行六面体のハウジング(10)を備える:一方は少なくとも1つの放出される製品を含有する、又は代替的には、製品の補充容器を配置するための製品区画(14)であり、他方は、少なくとも1つのセンサー(16)、ポンプシステム(17)、及び論理制御プログラムを実行するマイクロチップ(18)といった、電源装置を含有する電気機械用の区画(13)である。
【0008】
本発明の装置(1)の極めて好ましい第1の実施形態では、装置(1)は一方向の開口システム(15)(一方向の弁(15)が好ましい)に加えて、ポンプシステムも備える。ポンプシステムは、1つ又は複数のポンプを備えることができ、これらのポンプは、例えば歯車ポンプ、ピストンポンプ、蠕動ポンプなどのいかなる好適な種類のものであることができる。本発明の装置の第2の実施形態では、図2に示すように、区画に付属した回転盤(19)により一方向の小出しを行う。回転盤(19)は区画に分かれており、各区画は1用量分の製品を含有することができる。各区画は壁で区切られている。回転盤は、正位置にあるとき、開いている区画(20)(つまり、区画が装置の外側を向いている状態)の壁が、装置を密閉するように方向付けられ(装置の壁と回転盤の壁の間を密閉するには、例えば、ラバーリップなどいかなる好適な媒体も使用することができ)、その結果、装置の内部にいかなる用水又はその他の溶媒が飛び散らないようにする。開いている区画(20)の前にある区画(21)には、常に1用量分の製品が充填されている。装置が作動し、装置内部に含有されている製品が放出されるとき、回転盤が回転し、区画(21)を装置の開口部の前に配置し、その結果、装置内部に含有される製品の用量が放出される。
【0009】
本発明の投与装置(1)は、物品を処理するために使用されるいかなる種類の製品の投与にもおおむね好適である。本発明の装置は、好ましくは衣類又は食器の処理に使用する製品、更に好ましくは洗剤組成物(例えば食器の処理に使用)の投与に使用することが好ましい。本発明の投与装置(1)と共に使用するのに好適な製品には、洗濯用洗剤及び添加剤、漂白剤を主体とする製品、次亜塩素酸を主体とする製品、食器洗い用組成物、香料、悪臭除去用組成物、柔軟仕上げ剤、消毒剤、アイロン掛け補助剤、洗浄効果増強剤(酵素)などが含まれるが、これらに限定されない。本発明の投与装置(1)は、一度に又は連続して、処理用製品を媒質中に放出することが要求されるさまざまな用途に対応することができる。このような用途には、食器洗い、衣類の熱風乾燥、ボディケア製品の浴槽への放出、シャワージェル又はシャンプーの放出、食器の手洗いを補助するシンクへの作業軽減用液体の放出、洗浄又は芳香用製品のトイレタンクへの放出などが含まれるが、これらに限定されない。以下の説明において明瞭にし、この実施例により、自動食器洗い機で食卓用刃物類又は食器を処理するために、投与装置(1)の用途を示す。
【0010】
投与装置(1)とは、洗浄の状態に応じて、洗浄サイクル中に放出する適切な製品の量を測定することができる装置を意味し、この洗浄の状態には、洗浄する物品の量、洗浄環境の状態(例えば、洗浄水)、洗浄に使用する製品の性質が含まれるが、これらに限定されない。
第1の実施形態では、装置の区画(1つ又は複数)は補充可能であり、ユーザー自身が投与を行う。。これには、装置の区画の大きさが利用され、洗浄サイクルに放出する製品の適切な量を測定する。この場合、装置は、例えば投与用の目盛りなどの手段を具備し、この目盛りは、ユーザーが充填する製品の適切な量を選ぶのに役立つ。
【0011】
第2の好ましい実施形態では、ユーザーが製品のカートリッジ(12)を投与装置(1)の区画(14)に導入し、前記カートリッジ(12)には、予め定められた量の製品(例えば洗浄1回又は数回分)が含有されている。このような実施形態では、装置のハウジングは少なくとも1つの凸部又は凹部(23)を具備し、これらの部分は、補充容器又はカートリッジにある少なくとも1つの対応する凹部又は凸部(22)にはめ込むことができる。このようなシステムにより、補充容器が装置のハウジングに誤って挿入されないようにする。投与は装置自体が行い、この装置は、特定の洗浄の状態に応じて、洗浄サイクル中に1用量分の製品を測定し、ポンプで取り出し、放出するように組み立てられている。この場合、区画に目盛りは付いていない。投与装置(1)は、洗浄中、まず製品の所定量を汲み上げて放出し、次に、製品が十分な濃度になるときを検知して、製品を投与し過ぎないようにポンプを止める。この場合、濃度の検知は、放出する製品の特徴である1成分を調べることによって行われ、例えば、放出される製品が漂白剤の場合には、塩素漂白剤の濃度を検知することができる。技術者は、放出される製品に応じて、検知するべき化合物を判断することができる。当然のことながら、この場合には対応する好適なセンサー(16)が投与装置(1)に内蔵され、それに応じて論理制御プログラムが適用される必要がある。
【0012】
投与装置(1)は、閉じた状態において、いかなる好適な形状(例えば、立方形又は球形)であることができ、又は食器洗い機の底面台に適合したプレート状の形状を備えることができ、並びに一旦装置を閉じて洗浄機器に設置できる状態において、鋭く突出した部分で処理する物品を傷つけないように、表面全体をできる限り滑らかに設計することが好ましい。好ましい実施形態では、装置(1)の電気系の部品(装置内で最も重い部品)は、装置が平面上に設置されたときに常に真っ直ぐに立つように、あるいは少なくとも安定性が増すように、装置の底辺部に配置する。
ハウジング(10)に使用する素材はいかなる種類の素材であってもよく、1種類又は数種類の素材で構成されてもよい。ハウジング(10)用の素材は、液体及び/又は温度変化に耐性がある合成材料(例えば、塑性体又はゴム)が好ましい。
【0013】
本発明の装置の本質的な特徴は、装置を一旦閉じると装置が防水され、防水とは、外部の媒質が装置内部に混入できないことを意味する。当然のことながら、投与装置(1)のすべての構成部品は、使用条件に耐えられるように選択される。これらの部品は、損傷することなく混転式熱風衣類乾燥機、又は食器洗い機に使用できるように、耐熱性であることが好ましい。硬質性素材の例には、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ブタジエン及びスチレンのコポリマーなどが含まれるが、これらに限定されない。また、酵素などの熱感受性の高い成分を含んでなる装置内に含有されるいかなる組成物をも、高温の洗浄水や食器洗浄サイクルの最後の乾燥工程などで劣化することが無いように、装置(1)は断熱処理も行われる。
【0014】
ハウジング(10)は、射出成型により製造することが好ましい。共射出成型法は、複数の挿入部分を別々に成型して組み立てるより安価であるため、ハウジングを複数の素材から製造する場合には、適応可能であれば、共射出成型法が好ましい。例えば、共射出成型方法を使用して、ハウジング(10)の本体を硬質塑性体で製造し、ハウジング(10)の一部分を滑り止めのゴム素材で製造することができる。投与装置の外側表面の少なくとも一部分は、ゴム状の素材で製造することが好ましく、これにより、投与装置が食器洗い機の中で動いたりその他の物品とぶつかったりする音を抑えることができると考えられる。あるいは、本発明のある実施形態では、例えば磁石などで投与装置(1)を洗浄機器の槽の壁に固定することができる。これにより、洗浄中にドラム内で投与装置(1)が動くことにより発生する音を防いだり、又は少なくとも大幅に減らすことができる。
あるいは、装置本体にゴム製のスリーブを巻き付ける。
【0015】
本発明の装置の好ましい実施形態では、とりわけ装置が熱感受性の高い製品を含有し、小出しする場合には、ハウジング又は少なくとも製品を入れる区画は断熱処理を行う。実際に、複数の洗浄サイクルに小出しする数回分の製品を含有する小出し装置の使用により、主に洗浄機器内部に発生する(70℃に達することもある)熱により、内容物が劣化され得る。このことは、特に何度も高温にさらされる製品に当てはまり、また酵素、界面活性剤、漂白剤、溶媒などの熱感受性の高い成分を含有する製品は、劣化が起き得る。断熱材(24)が内壁と外壁の間に配置された二重の壁の手段によって、装置の区画又は(装置が詰め替え品を含有する場合には)区画ホルダーに断熱材(24)を組み込むことができる。断熱材は、相変化材料のEPS(発泡性ポリスチレン)であることができる。この材料は、物理的相変化(固相から液相、又は液相から気相への変化)において温度が一定になるという特性を利用する。また、断熱材、熱ポンプ、又は当該技術分野において既知のその他の断熱材として、相を変化させるために必要な熱を利用する。技術者は、装置内に充填する製品に応じて、断熱材の適切な量及び配置を推定することができる。例えば、装置が酵素含有組成物を放出する場合、製品の区画内部の温度は、常時25℃未満であるべきである。小出し装置の配置に応じて、装置のハウジング全体を断熱処理したり、又は代替的には、装置の区画だけを断熱処理したり、若しくは(装置が製品の補充カートリッジで補充される場合には)単に製品の詰め替え品だけを断熱処理したりすることができる。
【0016】
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、投与装置(1)の内容物が洗浄サイクル中の予め定められた時点で放出されるように、エネルギーを保存及び放出する装置(25)を少なくとも1つ備えることである。また、投与装置(1)が、エネルギー装置とリンクしているセンサー(16)を少なくとも1つ備えることが極めて好ましく、このセンサーは、周囲環境(例えば、洗浄水)が製品を装置内から汲み上げて放出する必要がある時期を判断する。最後に、投与装置(1)はセンサー(16)から受け取ったデータをモニターし、洗浄サイクル中の適切な時点で製品を放出するように作動装置(17)に信号を送るマイクロチップをも備える。洗浄サイクル。
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、持ち運びが可能であり、つまり、装置は大き過ぎず、重過ぎず、家庭での使用にユーザーが簡単に持ち運んで操作することができるものである。装置の大きさは、自動洗浄機器若しくは熱風衣類乾燥機の槽内、又は食器洗い機の内部に設置できる大きさでなくてはならない。装置の最大外部寸法は、30cmを超えないことが好ましい。また、装置本体の全重量も、空の状態で5kgを超えない、好ましくは2.5kgを超えない、更に好ましくは1kgを超えないことが好ましい。
【0017】
最後に、本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、自蔵型であることである。自蔵型とは、一旦投与装置(1)に製品を充填して閉じると、投与装置が他のいかなる装置からも独立して機能することができることを意味する。特に、装置は専用の電源を具備し、装置の外部環境を検知するだけで、内容物を放出する必要がある適切な時点を正しく判断するのに必要な手段をすべて備える。あるいは、電源はコイル伝達装置から伝達され、この伝達装置は遠隔発電機から電気を受け取る。
【0018】
本発明の投与装置は、洗浄の状態を洗浄機器内部で検出し、内容物を投与して、適切な時点及び適切な量で洗浄溶液に放出できるように、洗浄サイクルの開始時に作動することが必要である。第1の実施形態では、各洗浄サイクルの開始時にユーザーが手動で装置を作動させる。この場合には、装置は、洗浄機器のふたを閉じる前にユーザーが作動させるオン/オフボタンを備える。本発明の別の実施形態では、装置は、洗浄サイクルの開始時に洗浄機器によって作動される。この場合には、洗浄機器及び投与装置は、2台の無線送受信機によってリンクされている。洗浄機器が作動すると、洗浄機器の内部に設置された投与装置も作動する。洗浄機器が停止すると、投与装置も停止する。別の実施形態では、装置自体が自動で作動する。この場合には、前記装置は、自動で作動するために、洗浄機器の内部で変化する少なくとも1つのパラメータを利用する手段を備える。例えば、洗浄機器内部の温度が上昇すると、装置のバイメタル式のばねが曲がり、装置を作動させるスイッチとして働く。別の実施例では、洗浄機器内部に水が入ると、前記装置が作動する。水が装置の2本の金属針に接触すると、装置のスイッチが入る。
【0019】
また別の実施形態では、特に本発明の装置を食器洗い機に使用する場合には、装置は、洗剤用のふたを開ける食器洗い機ソレノイドが発信する信号を利用して作動する。このようなシステムは、食器洗い機の種類や製造メーカーにかかわらず、又はユーザーが選択した洗浄サイクルの種類にもかかわらず、都合よく装置を作動できる。図3に示すように、例えば固定クリップなどを使用して、小型の中継装置を食器洗い機の洗剤用区画に固定し、この小型の中継装置は、銅製コイル、中継器、及び光源を備える。食器洗い機の区画のソレノイドにある電磁石が作動して食器洗い機の区画のふたを開けると、銅製コイルが電気信号を受信し、信号が中継器に伝達されて、光を発生させる。食器洗い機のどこかに予め設置された小出し装置は、任意の光センサーを具備しこの光センサーが、1用量分の製品を小出しするためにポンプ又は回転盤のモーターを起動させる。中継装置及び小出し装置は、作動信号として光を送信する代わりに、無線周波数を使用することができる。
【0020】
エネルギーを保存する装置
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、投与装置(1)の内容物が洗浄中の予め定められた時点で放出されるように、エネルギーを保存及び放出する装置(25)を少なくとも1つ備えることである。このエネルギー装置は、投与装置(1)の電気機械用の区画(13)に収容されることが好ましい。
好ましい実施形態では、このエネルギー装置は使い捨て電池又は充電式電池である。更に好ましくは、電池は充電式ではないが、通常の使用条件下で少なくとも6ヶ月、好ましくは1年間使用できる十分なエネルギーを含有するものである。通常の使用条件とは、週に平均1〜5回使用することを意味する。例えば、1本以上の充電式又は使い捨ての単3電池を使用することができ、このとき電池は装置に収納する。電池の電圧出力は典型的に1.5〜12Vであり、例えばDL223Aの6V電池1本などの3〜6Vの好ましい出力を備える。良好で代替的な電池には、より小型で長持ちするリチウム電池がある。
【0021】
投与装置が充電式電池を備える場合には、ユーザーが投与装置(1)のプラグを主電源に差し込んで充電するか、又は無線接続によって充電できるように、ハウジング(10)はプラグの差し込み口を備えることができる。
本発明の代替的な実施形態では、エネルギー保存(25)の手段として、キネティック電池である。キネティック電池は、機械的な運動と連結させた充電式電池を具備し、この機械的な運動が電池のいかなる運動をも保存可能な電気に変換する。このようなキネティック電池は、例えば時計業界でよく知られており、本発明の投与装置(1)を伴う使用に好適なキネティック電池の種類を当該技術分野の技術者は適切に選択できると考えられる。
本発明の最後で好ましい実施形態では、製品の詰め替え品がどのような形状(小容器、小袋、ボトル、タンクなど)であっても、電池を製品の補充品(又は詰め替え品)と組み合わせられる。製品の補充品は、電気接点及びパイプ接続部(又は同等品)を備え、補充品を装置(1)に挿入すると、まず最初にパイプを介して洗浄性組成物が送出され、次に電気接点を介して電気が供給される。
【0022】
センサー技術
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、図1及び図2に示すように、投与装置が少なくとも1つのセンサー(16)を備えることである。センサーとは、投与装置の周囲環境(例えば、洗浄水)中の刺激を検出するチップ又は同様の電子装置を意味する。センサー(16)は、前記の刺激を電気刺激に変換するマイクロチップ(18)に直接連結していることが好ましく、電気刺激はポンプ装置(17)に送られて、製品が洗浄機器内の洗浄溶媒中に放出される。センサー(16)は投与装置の電気機械用の区画(13)に収納され、取付金具やネジなどで固定される。好ましくはセンサー(16)に内蔵されたマイクロチップ(18)は、基本プログラム(いわゆる論理制御プログラム)を実行する電子回路である。論理制御プログラムは、媒質(例えば、洗浄水)で検知された異なる洗浄パラメータを結合し、放出する必要がある製品の種類を組み合せて、洗浄中のどの時点で製品を放出すべきかを推定する。マイクロチップ(18)の電子回路の具体的な構成は、当該技術分野の技術者によって適切に選択される。
【0023】
センサー(16)の構成は、検出される刺激に適応させなければならない。適切なセンサー(16)構成の選択は、当該技術分野の技術者によって容易に判断される。本発明の投与装置(1)は、装置が周囲環境中に存在する少なくとも1つの刺激に反応できるように、少なくとも1つのセンサー(16)を備える。投与装置が検出する刺激が多ければ多いほど、製品の投与及び/又は放出がより正確になることが分かる。以下の本発明の実施形態では、投与装置(1)の周囲環境の一例として、洗濯機の槽内の洗浄水を取り上げるが、この実施例により、投与装置(1)の適用範囲が限定されるものではない。
本発明の第1の実施形態では、センサー(16)は洗浄水のpHレベルに反応する。この場合には、好ましいセンサー(16)は、洗浄機器の槽内で高感度の測定ができるpH感受性の電極である。洗浄水のpHは、基本的に洗剤の量及び組成に左右される。pHは、洗浄サイクル中、主要洗浄工程から最後のすすぎ工程の間に、典型的には液体洗剤でpH8.2〜7.2、粉末洗剤でpH12〜7に変化し、もちろん、この数字は水の硬度に左右される。
【0024】
第2の実施形態では、センサー(16)は洗浄水の温度変化に反応する。洗浄水の温度は、選択した洗浄プログラムの種類に応じて、典型的に12〜95℃まで変化する。温度は同じ洗浄サイクル中においても変化する。例えば、ある温度特性では、主要洗浄工程のある期間は一定温度を示すが、他の洗浄機器では、主要洗浄中に、温度は上昇してピークを示し、その後下降する。共通点としては、主要洗浄工程の終了時に温度の下降が見られる。この主要洗浄工程の終了時の温度下降は、洗浄機器のすべてのブランド、種類、及びプログラムにおいて共通の特徴である。この温度下降は、冷水を追加して希釈した、及び/又は主要洗浄工程の洗浄水を排水し(冷水による洗浄プログラムを除く)、続いて1回目のすすぎのために冷水を追加することによって起こる。この温度下降は、温度変化又は一定期間の温度変化速度を検出するセンサー(16)を使用して、容易に認識することができる。この主要洗浄工程の終了時の温度下降は、1回目のすすぎ工程に放出するために、例えば漂白剤を使用することができる。
【0025】
本発明の投与装置(1)の第3の実施形態では、センサー(16)は伝導度分析計である。このようなセンサーは、洗剤又はその他のイオン性液体の溶液濃度を分析する。このようなセンサーには、例えば、4つの接点を有する容量測定装置を使用することができる。この装置は、非導電性の保護素材の薄層で接点自体を被覆することができ、それにより、電気化学反応を介して接点が劣化する危険性を取り除く。イオンがDC電界と反対方向に移動するのを防ぐために、このようなイオン性伝導度のいかなる測定をも、好ましくは交流信号(AC)を使用して行われるべきであることに注意しなければならない。このような4つの接点を有するセンサーは交流電流を流すことによって測定され、2つの外部接点で液体を通して電流(A)を測定し、2つの内部接点で発生した電圧(V)を測定する。接点と液体の間の不純物に関係なく、液体の伝導度はA/Vに比例する(このような不純物は、通常、電極の表面に化合物が蓄積することにより生じる)。
【0026】
本発明の別の実施形態では、投与装置(1)は、例えば、機器の粉剤若しくは添加剤用の引き出し内、又は食器洗い機のパイプ内などの洗浄機器内に固定したセンサー(16)と連動している。前記センサー(16)は伝導度分析計であり、水を添加する時期を判断する。前記伝導度センサー(16)は、無線周波リンクにより投与装置(1)と連動している。これにより、既に食器洗い機の中に水が入っていても、洗浄に水を追加するように判断することができ、それ故、洗浄サイクル中に既に水に浸かっていても、投与装置(1)は新たに水を追加するように判断することができる。これによって、投与装置(1)が洗浄サイクルの異なる工程を判断する精度が向上し、それ故、内容物の適切な放出時期を判断する精度が向上する。
また別の実施形態では、上記で詳しく記述したように、投与装置(1)は、食器洗い機の洗剤用区画のふた(27)の上に配置した中継装置(26)により作動することができ、この中継装置は、光又は無線周波を送信することにより、小出し装置本体とリンクしている。
【0027】
上記のパラメータはすべて単独でも検出可能であるが、装置は、内容物の適切な放出時期をより的確に判断できるように、少なくとも2つ、より好ましくは少なくとも3つの異なるセンサー(16)を組み合せることが好ましい。実際に、1つのパラメータ(温度など)では、洗浄機器及びプログラムによって変化する可能性がある。検出パラメータを複数組み合せると、洗浄サイクルの工程をより正確に判断できることが知られている。
上述したようなセンサー(16)は、洗浄の状態を判断するために使用され、より詳細には、2つの異なる状況において:(a)投与装置が学習メモリを備える場合には、洗浄サイクルの主な工程について学ぶために使用され、、及び/又は(b)投与装置が一旦選択可能な洗浄サイクルの特徴を識別すると、洗浄の状態を判断するために使用され、その結果、投与装置は洗浄サイクルのどの段階が実行中であるかをセンサーで判断する。
【0028】
投与装置の小出し用開口部
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、特に内容物が洗浄機器内に放出されるときに、前記装置(とりわけ少なくとも1つの区画)の内部が外部の媒質(液体又は固体)で汚染されないように、装置が少なくとも1つの小出し用開口部(11)を備えることである。
本発明の好ましい実施形態では、外部の媒質(液体又は固体)が投与装置(1)の内部を汚染しないように、一方向の弁で小出し用開口部を閉ざす。ポンプ装置が蠕動ポンプである場合には、このポンプは既に弁として機能しているので、明らかに追加のポンプは必要ない。この一方向の弁は、装置の内容物が放出されるときにだけ開く。一方向の弁は、天然又は合成のエラストマー製のスリット弁であることが好ましく、例えば、好ましくは表面が凹形で、装置の内部の方向にドーム形を備えるシリコン弁がある。ドーム形を具備するスリット弁の膜の部分は、少なくとも1本の非常に細いスリットで、又は2本の互いに垂直で互いの中心点で交差した非常に細いスリットで切り込みが入っている。静止時には、スリット弁は閉じられ、装置の区画の内部と外部の間に密閉した壁を保つ。例えば、ポンプ装置手段によって装置の区画内部に圧力が加わると、スリット弁の膜が外側に押され、膜の表面にひずみが生じて、スリットが開く。そうすると、製品を装置の外部に放出することができる。装置内部の圧力が放出されるとすぐに、構成素材の弾性によって膜は自動的に静止位置に戻り、スリットが閉じる。更に、膜が凹形であるため、外部からかかる圧力は制限され、装置はスリットを開けることができない。それ故、スリット弁は一方向のスリット弁となる。
【0029】
当該技術分野の技術者は、典型的に、例えば食器洗い機内部の水流でかかる圧力が、スリット弁を開けて装置の内部を汚染できないように、適切な膜の形状又は凹形を選択することができる。更に、このスリット弁の凹形によって得られる保護効果を高めるために、スリット弁を装置の奥まったところに位置することが好ましい。これにより、例えば、食器洗い機内部の水流がスリット弁の膜に直接接触できなくなる。膜の一方向の効果を強化するための別の手段として、スリットの数及び長さを制限する。このようなスリット弁は当該技術分野で周知であり、技術者は、洗浄の状態(温度、装置内部に含有する製品の粘度など)に応じて、適切な弁の形状を適切に選択することができる。
【0030】
区画
ハウジング(10)の本体は、少なくとも1つの製品を保存するための製品用の区画(14)を少なくとも1つ備える。含有容量は、20%の過量を含めて、全体で100ml〜3lであることが好ましい。区画内部のすべての可動部分及び開口部(例えば、ポンプ装置との接続部分、排出パイプなど)は、テフロン(商標)シールにより密閉される。
【0031】
更に、装置自体に電池が含まれる場合には、ハウジング(10)は、投与装置(1)の底面又は側面に配置される電池のふたを備えることが好ましい。これにより、電池が充電式でない場合には、ユーザーが電池を取り替えることができる。電池のふたは、熱可塑性エラストマーガスケット(好ましくは柔軟性のSANTOPRENE(商標)エラストマーガスケット)で密閉する。最も好ましいのは、装置内部に密閉される電池とふたがないことである。ふたがないと電池の交換はできないが、湿気に対する保証レベルを上げることができる。この場合には、明らかに電池が非常に長い寿命を有するか、又は直接接触しなくても電池を充電できることが必要である。例えば、電池は、電気ソケットを使用して(電動歯ブラシのように)誘導方法で充電するニッカド電池であることができ、この方法は、誘導コイルワイヤーを使用して、装置の表面を通じて充電式電池にAC電流を送電する。最後に、直接な接触を必要としなくても充電できる別の種類の電池には、キネティックシステムを備える電池があり、この電池は、機械的な運動を電気的なエネルギーに変換することにより、装置が動くたびに充電される。
【0032】
投与装置(1)が複数の区画を備える場合には、これらの区画は、一方向の小出し弁を備えた小出し用開口部を備えることができ、又は代替的には、すべての区画を同じ小出し用開口部に集まる誘導パイプを通じて1つの小出しシステムに連結させることができ、このようにして、区画の内容物は、洗浄溶液に放出される直前に混合される。
【0033】
補充インジケーター
本発明の別の好ましい実施形態では、補充インジケーターにより、装置に製品を補充する必要があることをユーザーに知らせる。第1の実施形態では、補充インジケーターは視覚的である。これは、装置のハウジングと補充容器(1つだけの場合)にある透明の窓により、ユーザーが装置の区画内部にある物を見ることができるようにする。このシステムを使用すると、ユーザーは常に装置に残っている製品の量を見ることができ、必要なときに補充することができる。目視インジケーターは、装置が製品を使い切ると、点滅する発光ダイオードを使用することもできる。この場合には、装置に残った製品が少なくとも2用量分になったとき、発光ダイオードが点滅を開始するよう装置をプログラムすることができる。これにより、ユーザーは製品の詰め替え品を買いに行く余裕ができ、このようにして装置内の製品が尽きることはなくなると考えられる。
【0034】
第2の実施形態では、補充インジケーターは音によるものである。このインジケーターは、装置の作動サイクルの開始時又は終了時に音を発して、ユーザーに補充が必要なことを知らせる。目視インジケーターに関しては、装置が製品を使い切るどんなときにも(例えば、装置に残った製品が2又は3用量分になったとき)、音による信号を発することができる。
補充を知らせる目視又は音によるどちらのインジケーターの場合でも、センサによって警告が作動する場合には、このセンサは異なるパラメータを検出することができる。例えば、前記センサーは装置の区画の重量に反応することができる。あるいは、センサーは、(電子ノズルのように)装置の区画内の伝導度を検知することにより、成分の有無を検出し、それ故、装置の区画内の製品の量を検出することができる。
本発明の特に有益な実施形態では、上記の音及び目視の2つの補充インジケーターを組み合わせる。
【0035】
追加機能
本発明のある実施形態では、投与装置(1)は、容器のラベルに付いたバーコードを読み取ることができるスキャナーを備えている。これにより、ユーザーは同じ投与装置(1)を使用して、洗浄サイクル中の異なる時点に放出するべき異なる種類の製品を投与及び小出しすることができる。この実施形態では、投与装置(1)の少なくとも1つのセンサー(16)は、それぞれ1種類の製品に対応したプログラムを複数備え、例えば、あるプログラムは漂白剤に対応し、別のプログラムは柔軟剤に対応している。ユーザーは洗浄前に容器をスキャンし、その結果、投与装置のセンサー(16)が製品の種類を認識して適切な検出プログラムに切り替わる。例えば、バーコードスキャナーやRFIDスキャナー(無線周波認識スキャナー)など、複数の種類のスキャナーを使用することもできる。
【0036】
別の実施形態では、投与装置(1)は、電子監視式電池負荷モニターとして働く発光ダイオードを少なくとも1つ備える。例えば、発光ダイオードは、システムに適切な電圧があると点滅し、電圧が低いと点灯したままになる。発光ダイオードは電気機械用の区画(13)に取り付けられ、塑性体の光管を通じて装置外部から見ることができる。ある実施形態では、発光ダイオードは洗浄終了時に、例えば点滅などの信号を出して、製品が正しく放出されたことを消費者に知らせる。あるいは、音による信号を出すこともできる。
【0037】
内容物
本発明の投与装置(1)は、いかなる種類の製品の投与にもおおむね好適でであり、好ましくは衣類及び食器の手入れに使用する製品の投与、更に好ましくは洗剤組成物の投与に好適である。本発明の投与装置(1)と共に使用するのに好適な製品には、洗濯用洗剤及び添加剤、漂白剤を主体とする製品、次亜塩素酸を主体とする製品、食器洗い用組成物、香料、悪臭除去用組成物、柔軟仕上げ剤などが含まれるが、これらに限定されない。
これらの製品はいかなる好適な形態下で使用することができ、例えば、液体又はジェル培地中のナノ成分、顆粒、液体、投与用固体ブロック、フォーム、気体、エアゾール、スライスして投与するサラミ、メガパールなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0038】
制御論理
一旦、投与装置(1)を組み立て、作動準備ができたら、次に、使用する製品の種類と洗浄サイクルの種類という2つのパラメータを組み合せる必要がまだある。製品の種類は、製品が放出される洗浄サイクルの段階によって決まると考えられる。投与装置(1)を使用して放出することができる製品の完全なリストを提供したり、洗浄中のどの時点で製品を放出するべきかを説明することは、本発明の対象ではない。これらのことは、技術者には常識の範疇である。どの種類の製品、及びどの種類の洗浄サイクルを選択するかを判断し記憶することは、投与装置のマイクロチップ(18)によって実行される制御論理プログラムの役割である。制御論理プログラムで、製品を放出する具体的な時間を定義することができる。
【0039】
まず最初に、投与装置(1)は放出すべき製品を記憶する必要がある。ある実施形態では、製品の種類をプログラムすることにより投与装置(1)に内蔵する。この操作は、例えば製品の容器のラベルをスキャンすることにより、ユーザーが行うことができる。この場合、ラベルには投与装置(1)が読み込むバーコードが具備されている。別の実施形態では、投与装置(1)が1製品だけを使用するように設定すると、投与装置(1)を設定した時点で使用する製品の種類が記憶される。
次に、投与装置(1)は、使用する洗浄サイクルの種類、とりわけ洗浄サイクルの主要段階(主要洗浄工程、すすぎ工程など)を記憶するべきである。典型的に、消費者は最大で2又は3種類の異なる洗浄プログラムを使用することが知られている。各洗浄プログラムによって、洗浄サイクル全体の長さ、温度、すすぎの回数が異なるが、投与装置(1)は「練習」洗浄を数回行えば、容易にこれらの違いを習得することができる。この場合には、投与装置(1)は上述したような学習メモリを備え、このメモリは、最初の洗浄中、3種類の異なる洗浄を学習し、それぞれの特徴を把握する。
【0040】
投与装置(1)が、一旦、使用できる異なる種類の洗浄サイクルの特徴と、放出する必要がある製品の種類をメモリに記憶すると、装置は、センサー(16)を使用して洗浄サイクル中の適切な時点に製品を放出することができ、このセンサー(16)は、選択されている洗浄サイクルの種類と、現在実行中の洗浄サイクルの段階を投与装置(1)を検知して知らせることができる。例えば、酵素を連続的に放出し、それから主要洗浄中に特定の阻害物質で酵素を阻害することができ、又は最初のすすぎ工程で漂白剤を放出したり、最後のすすぎ工程で、例えば、柔軟仕上げ剤、アイロン掛け補助製品、カラーケア製品などのすすぎ添加剤を放出することができる。ここに挙げた実施例はすべてではなく、(食器洗い、衣類の熱風乾燥などの)処理を行う物品の種類に応じて、その他の種類の処理を適用することもできる。
【0041】
投与装置を使用する方法
本発明の別の目的は、請求項1〜7に記載の装置を使用して、洗濯物又は食器の処理用機器に少なくとも1つの製品を投与及び/又は小出しする方法を提供することであり、この方法には以下の工程が含まれる。
【0042】
(i)前記の製品を少なくとも1つ前記装置で充填するか、又は代替的には、少なくとも1つの製品の詰め替え品(又はカートリッジ)を前記装置に挿入する工程。
(ii)任意に前記装置を手動で閉じる工程。
(iii)前記機器の内部に処理する洗濯物又は食器と共に前記装置を配置し、処理サイクルのために前記機器を開始する工程。
(iv)一旦、洗濯物又は食器の処理が終了したら、任意に前記機器から前記装置を洗濯物又は食器と共に取り出す工程。
投与装置(1)を使用する機器には、垂直又は水平型洗濯機、自動食器洗い機、又は熱風衣類乾燥機が含まれるが、これらに限定されない。
【図面の簡単な説明】
以下の添付図を参照して、本発明を詳細に説明する。
【図1】本発明の投与装置の構成要素を示した概略的側面図である。
【図2】回転盤を使用して製品を一方向に小出しする本発明の装置の実施形態を示した概略的側面図である。
【図3】食器洗い機の内部に配置された投与装置の実施形態を示した概略的斜視図であり、この投与装置は、食器洗い機の洗剤用区画のふたの上に配置した遠隔中継装置により作動する。
(発明の分野)
本発明は、媒質中に放出される処理用組成物、とりわけ衣類及び家庭内処理において使用が求められる組成物を投与するための装置に関する。
【0002】
(発明の背景)
食器又は洗濯物の洗浄機器に処理用組成物を投与する投与装置は、本発明が適用できる種々の投与装置の中で代表的なものである。かかる投与装置は、典型的には、消費者が製品を充填するための少なくとも1つの区画と、洗浄サイクル中に前記製品を洗浄水に混合するための少なくとも1つの開口部を備える。通常、区画は基本的に1回の洗浄サイクルに必要な量の製品を含有するように設計されるので、このような投与装置は興味を引くものである。この投与装置は、処理物品上に製品を投与して直接放出することができる。このような投与装置は、通常、再利用可能である。
投与装置は、長年にわたって数多くの改良が行われてきた。これらの改良はすべて、洗浄中に製品をより的確に投与及び/又は放出することを指向する。特に、例えば洗浄サイクルの最終段階まで、製品の放出を遅らせることができることは重要な特徴として認識された。
投与装置には複数の区画を備えるものがある。この種の装置は、典型的に、配合できないが同じ洗浄水に添加する必要がある製品に使用され、例えば、欧州特許第0,236,136A1号(Unileverに付与)に開示されている。
【0003】
別の投与装置では、洗浄サイクルあるいは洗浄中のある時点(例えば、回転式乾燥段階又は最後のすすぎ中)に、内容物を徐々に放出する手段を備えるものがある。連続的な放出が必要な場合には、投与装置は、例えば制限付の開口部のような形状の孔を具備し、例えば、米国特許第4,703,872号(プロクターアンドギャンブル(Procter and Gamble)に付与)に開示されている。洗浄サイクルに遅れて放出する必要がある場合には、投与装置は機械的な手段を具備し、例えば洗浄水の温度や装置を構成する素材の収縮特性の違いを利用する:例えば、米国特許第5,768,918号では、主要区画及びこの区画を開閉可能なカバーを備える装置を開示しており、これらの区画及びカバーは2種類の異なる素材から製造されている。ユーザーは、洗浄前に装置を充填し、区画をカバーで閉じる。洗浄中、洗浄水の温度が変化した時点で(典型的には最後のすすぎ中に)、カバーの収縮が区画素材の収縮より大きくなり、その結果、カバーが区画から滑り開き、それにより内容物が放出される。洗浄中のある時点で製品の放出に使用するその他の手段として、洗濯機の場合、回転式乾燥時の遠心力の利用がある。洗浄前にユーザーによって閉じられるカバーで開閉できる区画を使用した装置は、その後、遠心力によって開けられ、例えば米国特許第3,888,391号(プロクターアンドギャンブル(Procter and Gamble)に付与)に開示されている。
【0004】
別の実施形態では、例えば多孔質膜を使用して、洗浄中のある時点で製品の放出を向上することが見出され、例えば、欧州特許第0,236,136A1号に開示されている。
当該技術分野で見出される投与装置は、いくつかの問題点を解決している。しかし、場合によっては、同じ洗浄機器を使用しても、洗浄水の状態が洗浄サイクルで異なるようである。このような状態は、洗浄する物品の量、使用する製品の性質及び量、水の硬度、並びにその他のパラメータによって左右される。そのため、最大の欠点の1つは、製品の放出を予め定めることができないが、放出は唯一洗浄水の特性に応じて、その特性が洗浄サイクルによって変化する可能性があることである。
更に、洗浄サイクルごとに投与装置を補充するのは難しい場合があることが見出されており、そのため、数回分の用量を含有する装置が求められており、このような装置は、(例えば装置を補充するために)外因的に中断される必要がなく、複数の洗浄サイクルに沿って使用されるものでなければならない。しかし、このような数回分の用量を含有する投与装置では、装置内部に含有される製品が保存中だけでなく製品の放出時にも、洗浄溶液又はいかなるその他の媒質によっても汚染されないことが重要である。
【0005】
従って、本発明の主な目的の1つは、家庭用機器として使用できるように、持ち運び可能な自蔵型である、洗剤組成物の投与及び小出し装置を提供することであり、その結果、その装置は家庭内用途に使用でき、洗浄サイクルの予め定められた時点で装置の内容物を放出するための手段を備える。更に、本発明の目的は、洗浄機器では放出することができない製品を放出することができる装置を提供することである。
本発明の別の目的は、特に製品の放出時に、装置内部に保存された製品の外部の媒質による、いかなる種類の汚染をも防ぐ、洗剤組成物の投与及び小出し装置を提供することである。
また、本発明の別の目的は、洗浄サイクル中に小出しされる製品の数回分の用量を含有する少なくとも1つの区画を備える、自蔵型投与装置を提供することであり、この装置は更に、装置に製品を補充する時期をユーザーに知らせる手段も備える。
【0006】
(発明の概要)
本発明は、洗濯物又は食器の処理用機器に少なくとも1つの製品を投与及び/又は小出しする、持ち運び可能な自蔵型装置(1)に関する。この装置は、少なくとも前記の製品を1つ含有する開閉可能な区画を少なくとも1つ持つハウジングを具備し、洗浄サイクル中に予め定められた1点以上の時点で製品を放出するように、エネルギーを保存及び放出する装置を少なくとも1つ備える。
【0007】
(発明の詳細な説明)
図1、図2、及び図3に、投与装置(1)を示す。本発明の装置(1)は、さまざまな種類の自動洗浄機器で使用することができるが、好ましくは主として自動食器洗い機で使用することを意図している。
前記装置(1)は、少なくとも1つの補充用開口部(11)を持つハウジング(10)を備える。本発明の装置の本質的な特徴は、特に装置の内容物が洗浄機器内に放出されるときに、装置が外部の媒質(液体又は固体)により汚染されないことである。
投与装置(1)はいかなる好適な形状をも有することができる一方、ある実施形態では、装置は、少なくとも2つの異なる区画に分かれた平行六面体のハウジング(10)を備える:一方は少なくとも1つの放出される製品を含有する、又は代替的には、製品の補充容器を配置するための製品区画(14)であり、他方は、少なくとも1つのセンサー(16)、ポンプシステム(17)、及び論理制御プログラムを実行するマイクロチップ(18)といった、電源装置を含有する電気機械用の区画(13)である。
【0008】
本発明の装置(1)の極めて好ましい第1の実施形態では、装置(1)は一方向の開口システム(15)(一方向の弁(15)が好ましい)に加えて、ポンプシステムも備える。ポンプシステムは、1つ又は複数のポンプを備えることができ、これらのポンプは、例えば歯車ポンプ、ピストンポンプ、蠕動ポンプなどのいかなる好適な種類のものであることができる。本発明の装置の第2の実施形態では、図2に示すように、区画に付属した回転盤(19)により一方向の小出しを行う。回転盤(19)は区画に分かれており、各区画は1用量分の製品を含有することができる。各区画は壁で区切られている。回転盤は、正位置にあるとき、開いている区画(20)(つまり、区画が装置の外側を向いている状態)の壁が、装置を密閉するように方向付けられ(装置の壁と回転盤の壁の間を密閉するには、例えば、ラバーリップなどいかなる好適な媒体も使用することができ)、その結果、装置の内部にいかなる用水又はその他の溶媒が飛び散らないようにする。開いている区画(20)の前にある区画(21)には、常に1用量分の製品が充填されている。装置が作動し、装置内部に含有されている製品が放出されるとき、回転盤が回転し、区画(21)を装置の開口部の前に配置し、その結果、装置内部に含有される製品の用量が放出される。
【0009】
本発明の投与装置(1)は、物品を処理するために使用されるいかなる種類の製品の投与にもおおむね好適である。本発明の装置は、好ましくは衣類又は食器の処理に使用する製品、更に好ましくは洗剤組成物(例えば食器の処理に使用)の投与に使用することが好ましい。本発明の投与装置(1)と共に使用するのに好適な製品には、洗濯用洗剤及び添加剤、漂白剤を主体とする製品、次亜塩素酸を主体とする製品、食器洗い用組成物、香料、悪臭除去用組成物、柔軟仕上げ剤、消毒剤、アイロン掛け補助剤、洗浄効果増強剤(酵素)などが含まれるが、これらに限定されない。本発明の投与装置(1)は、一度に又は連続して、処理用製品を媒質中に放出することが要求されるさまざまな用途に対応することができる。このような用途には、食器洗い、衣類の熱風乾燥、ボディケア製品の浴槽への放出、シャワージェル又はシャンプーの放出、食器の手洗いを補助するシンクへの作業軽減用液体の放出、洗浄又は芳香用製品のトイレタンクへの放出などが含まれるが、これらに限定されない。以下の説明において明瞭にし、この実施例により、自動食器洗い機で食卓用刃物類又は食器を処理するために、投与装置(1)の用途を示す。
【0010】
投与装置(1)とは、洗浄の状態に応じて、洗浄サイクル中に放出する適切な製品の量を測定することができる装置を意味し、この洗浄の状態には、洗浄する物品の量、洗浄環境の状態(例えば、洗浄水)、洗浄に使用する製品の性質が含まれるが、これらに限定されない。
第1の実施形態では、装置の区画(1つ又は複数)は補充可能であり、ユーザー自身が投与を行う。。これには、装置の区画の大きさが利用され、洗浄サイクルに放出する製品の適切な量を測定する。この場合、装置は、例えば投与用の目盛りなどの手段を具備し、この目盛りは、ユーザーが充填する製品の適切な量を選ぶのに役立つ。
【0011】
第2の好ましい実施形態では、ユーザーが製品のカートリッジ(12)を投与装置(1)の区画(14)に導入し、前記カートリッジ(12)には、予め定められた量の製品(例えば洗浄1回又は数回分)が含有されている。このような実施形態では、装置のハウジングは少なくとも1つの凸部又は凹部(23)を具備し、これらの部分は、補充容器又はカートリッジにある少なくとも1つの対応する凹部又は凸部(22)にはめ込むことができる。このようなシステムにより、補充容器が装置のハウジングに誤って挿入されないようにする。投与は装置自体が行い、この装置は、特定の洗浄の状態に応じて、洗浄サイクル中に1用量分の製品を測定し、ポンプで取り出し、放出するように組み立てられている。この場合、区画に目盛りは付いていない。投与装置(1)は、洗浄中、まず製品の所定量を汲み上げて放出し、次に、製品が十分な濃度になるときを検知して、製品を投与し過ぎないようにポンプを止める。この場合、濃度の検知は、放出する製品の特徴である1成分を調べることによって行われ、例えば、放出される製品が漂白剤の場合には、塩素漂白剤の濃度を検知することができる。技術者は、放出される製品に応じて、検知するべき化合物を判断することができる。当然のことながら、この場合には対応する好適なセンサー(16)が投与装置(1)に内蔵され、それに応じて論理制御プログラムが適用される必要がある。
【0012】
投与装置(1)は、閉じた状態において、いかなる好適な形状(例えば、立方形又は球形)であることができ、又は食器洗い機の底面台に適合したプレート状の形状を備えることができ、並びに一旦装置を閉じて洗浄機器に設置できる状態において、鋭く突出した部分で処理する物品を傷つけないように、表面全体をできる限り滑らかに設計することが好ましい。好ましい実施形態では、装置(1)の電気系の部品(装置内で最も重い部品)は、装置が平面上に設置されたときに常に真っ直ぐに立つように、あるいは少なくとも安定性が増すように、装置の底辺部に配置する。
ハウジング(10)に使用する素材はいかなる種類の素材であってもよく、1種類又は数種類の素材で構成されてもよい。ハウジング(10)用の素材は、液体及び/又は温度変化に耐性がある合成材料(例えば、塑性体又はゴム)が好ましい。
【0013】
本発明の装置の本質的な特徴は、装置を一旦閉じると装置が防水され、防水とは、外部の媒質が装置内部に混入できないことを意味する。当然のことながら、投与装置(1)のすべての構成部品は、使用条件に耐えられるように選択される。これらの部品は、損傷することなく混転式熱風衣類乾燥機、又は食器洗い機に使用できるように、耐熱性であることが好ましい。硬質性素材の例には、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ブタジエン及びスチレンのコポリマーなどが含まれるが、これらに限定されない。また、酵素などの熱感受性の高い成分を含んでなる装置内に含有されるいかなる組成物をも、高温の洗浄水や食器洗浄サイクルの最後の乾燥工程などで劣化することが無いように、装置(1)は断熱処理も行われる。
【0014】
ハウジング(10)は、射出成型により製造することが好ましい。共射出成型法は、複数の挿入部分を別々に成型して組み立てるより安価であるため、ハウジングを複数の素材から製造する場合には、適応可能であれば、共射出成型法が好ましい。例えば、共射出成型方法を使用して、ハウジング(10)の本体を硬質塑性体で製造し、ハウジング(10)の一部分を滑り止めのゴム素材で製造することができる。投与装置の外側表面の少なくとも一部分は、ゴム状の素材で製造することが好ましく、これにより、投与装置が食器洗い機の中で動いたりその他の物品とぶつかったりする音を抑えることができると考えられる。あるいは、本発明のある実施形態では、例えば磁石などで投与装置(1)を洗浄機器の槽の壁に固定することができる。これにより、洗浄中にドラム内で投与装置(1)が動くことにより発生する音を防いだり、又は少なくとも大幅に減らすことができる。
あるいは、装置本体にゴム製のスリーブを巻き付ける。
【0015】
本発明の装置の好ましい実施形態では、とりわけ装置が熱感受性の高い製品を含有し、小出しする場合には、ハウジング又は少なくとも製品を入れる区画は断熱処理を行う。実際に、複数の洗浄サイクルに小出しする数回分の製品を含有する小出し装置の使用により、主に洗浄機器内部に発生する(70℃に達することもある)熱により、内容物が劣化され得る。このことは、特に何度も高温にさらされる製品に当てはまり、また酵素、界面活性剤、漂白剤、溶媒などの熱感受性の高い成分を含有する製品は、劣化が起き得る。断熱材(24)が内壁と外壁の間に配置された二重の壁の手段によって、装置の区画又は(装置が詰め替え品を含有する場合には)区画ホルダーに断熱材(24)を組み込むことができる。断熱材は、相変化材料のEPS(発泡性ポリスチレン)であることができる。この材料は、物理的相変化(固相から液相、又は液相から気相への変化)において温度が一定になるという特性を利用する。また、断熱材、熱ポンプ、又は当該技術分野において既知のその他の断熱材として、相を変化させるために必要な熱を利用する。技術者は、装置内に充填する製品に応じて、断熱材の適切な量及び配置を推定することができる。例えば、装置が酵素含有組成物を放出する場合、製品の区画内部の温度は、常時25℃未満であるべきである。小出し装置の配置に応じて、装置のハウジング全体を断熱処理したり、又は代替的には、装置の区画だけを断熱処理したり、若しくは(装置が製品の補充カートリッジで補充される場合には)単に製品の詰め替え品だけを断熱処理したりすることができる。
【0016】
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、投与装置(1)の内容物が洗浄サイクル中の予め定められた時点で放出されるように、エネルギーを保存及び放出する装置(25)を少なくとも1つ備えることである。また、投与装置(1)が、エネルギー装置とリンクしているセンサー(16)を少なくとも1つ備えることが極めて好ましく、このセンサーは、周囲環境(例えば、洗浄水)が製品を装置内から汲み上げて放出する必要がある時期を判断する。最後に、投与装置(1)はセンサー(16)から受け取ったデータをモニターし、洗浄サイクル中の適切な時点で製品を放出するように作動装置(17)に信号を送るマイクロチップをも備える。洗浄サイクル。
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、持ち運びが可能であり、つまり、装置は大き過ぎず、重過ぎず、家庭での使用にユーザーが簡単に持ち運んで操作することができるものである。装置の大きさは、自動洗浄機器若しくは熱風衣類乾燥機の槽内、又は食器洗い機の内部に設置できる大きさでなくてはならない。装置の最大外部寸法は、30cmを超えないことが好ましい。また、装置本体の全重量も、空の状態で5kgを超えない、好ましくは2.5kgを超えない、更に好ましくは1kgを超えないことが好ましい。
【0017】
最後に、本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、自蔵型であることである。自蔵型とは、一旦投与装置(1)に製品を充填して閉じると、投与装置が他のいかなる装置からも独立して機能することができることを意味する。特に、装置は専用の電源を具備し、装置の外部環境を検知するだけで、内容物を放出する必要がある適切な時点を正しく判断するのに必要な手段をすべて備える。あるいは、電源はコイル伝達装置から伝達され、この伝達装置は遠隔発電機から電気を受け取る。
【0018】
本発明の投与装置は、洗浄の状態を洗浄機器内部で検出し、内容物を投与して、適切な時点及び適切な量で洗浄溶液に放出できるように、洗浄サイクルの開始時に作動することが必要である。第1の実施形態では、各洗浄サイクルの開始時にユーザーが手動で装置を作動させる。この場合には、装置は、洗浄機器のふたを閉じる前にユーザーが作動させるオン/オフボタンを備える。本発明の別の実施形態では、装置は、洗浄サイクルの開始時に洗浄機器によって作動される。この場合には、洗浄機器及び投与装置は、2台の無線送受信機によってリンクされている。洗浄機器が作動すると、洗浄機器の内部に設置された投与装置も作動する。洗浄機器が停止すると、投与装置も停止する。別の実施形態では、装置自体が自動で作動する。この場合には、前記装置は、自動で作動するために、洗浄機器の内部で変化する少なくとも1つのパラメータを利用する手段を備える。例えば、洗浄機器内部の温度が上昇すると、装置のバイメタル式のばねが曲がり、装置を作動させるスイッチとして働く。別の実施例では、洗浄機器内部に水が入ると、前記装置が作動する。水が装置の2本の金属針に接触すると、装置のスイッチが入る。
【0019】
また別の実施形態では、特に本発明の装置を食器洗い機に使用する場合には、装置は、洗剤用のふたを開ける食器洗い機ソレノイドが発信する信号を利用して作動する。このようなシステムは、食器洗い機の種類や製造メーカーにかかわらず、又はユーザーが選択した洗浄サイクルの種類にもかかわらず、都合よく装置を作動できる。図3に示すように、例えば固定クリップなどを使用して、小型の中継装置を食器洗い機の洗剤用区画に固定し、この小型の中継装置は、銅製コイル、中継器、及び光源を備える。食器洗い機の区画のソレノイドにある電磁石が作動して食器洗い機の区画のふたを開けると、銅製コイルが電気信号を受信し、信号が中継器に伝達されて、光を発生させる。食器洗い機のどこかに予め設置された小出し装置は、任意の光センサーを具備しこの光センサーが、1用量分の製品を小出しするためにポンプ又は回転盤のモーターを起動させる。中継装置及び小出し装置は、作動信号として光を送信する代わりに、無線周波数を使用することができる。
【0020】
エネルギーを保存する装置
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、投与装置(1)の内容物が洗浄中の予め定められた時点で放出されるように、エネルギーを保存及び放出する装置(25)を少なくとも1つ備えることである。このエネルギー装置は、投与装置(1)の電気機械用の区画(13)に収容されることが好ましい。
好ましい実施形態では、このエネルギー装置は使い捨て電池又は充電式電池である。更に好ましくは、電池は充電式ではないが、通常の使用条件下で少なくとも6ヶ月、好ましくは1年間使用できる十分なエネルギーを含有するものである。通常の使用条件とは、週に平均1〜5回使用することを意味する。例えば、1本以上の充電式又は使い捨ての単3電池を使用することができ、このとき電池は装置に収納する。電池の電圧出力は典型的に1.5〜12Vであり、例えばDL223Aの6V電池1本などの3〜6Vの好ましい出力を備える。良好で代替的な電池には、より小型で長持ちするリチウム電池がある。
【0021】
投与装置が充電式電池を備える場合には、ユーザーが投与装置(1)のプラグを主電源に差し込んで充電するか、又は無線接続によって充電できるように、ハウジング(10)はプラグの差し込み口を備えることができる。
本発明の代替的な実施形態では、エネルギー保存(25)の手段として、キネティック電池である。キネティック電池は、機械的な運動と連結させた充電式電池を具備し、この機械的な運動が電池のいかなる運動をも保存可能な電気に変換する。このようなキネティック電池は、例えば時計業界でよく知られており、本発明の投与装置(1)を伴う使用に好適なキネティック電池の種類を当該技術分野の技術者は適切に選択できると考えられる。
本発明の最後で好ましい実施形態では、製品の詰め替え品がどのような形状(小容器、小袋、ボトル、タンクなど)であっても、電池を製品の補充品(又は詰め替え品)と組み合わせられる。製品の補充品は、電気接点及びパイプ接続部(又は同等品)を備え、補充品を装置(1)に挿入すると、まず最初にパイプを介して洗浄性組成物が送出され、次に電気接点を介して電気が供給される。
【0022】
センサー技術
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、図1及び図2に示すように、投与装置が少なくとも1つのセンサー(16)を備えることである。センサーとは、投与装置の周囲環境(例えば、洗浄水)中の刺激を検出するチップ又は同様の電子装置を意味する。センサー(16)は、前記の刺激を電気刺激に変換するマイクロチップ(18)に直接連結していることが好ましく、電気刺激はポンプ装置(17)に送られて、製品が洗浄機器内の洗浄溶媒中に放出される。センサー(16)は投与装置の電気機械用の区画(13)に収納され、取付金具やネジなどで固定される。好ましくはセンサー(16)に内蔵されたマイクロチップ(18)は、基本プログラム(いわゆる論理制御プログラム)を実行する電子回路である。論理制御プログラムは、媒質(例えば、洗浄水)で検知された異なる洗浄パラメータを結合し、放出する必要がある製品の種類を組み合せて、洗浄中のどの時点で製品を放出すべきかを推定する。マイクロチップ(18)の電子回路の具体的な構成は、当該技術分野の技術者によって適切に選択される。
【0023】
センサー(16)の構成は、検出される刺激に適応させなければならない。適切なセンサー(16)構成の選択は、当該技術分野の技術者によって容易に判断される。本発明の投与装置(1)は、装置が周囲環境中に存在する少なくとも1つの刺激に反応できるように、少なくとも1つのセンサー(16)を備える。投与装置が検出する刺激が多ければ多いほど、製品の投与及び/又は放出がより正確になることが分かる。以下の本発明の実施形態では、投与装置(1)の周囲環境の一例として、洗濯機の槽内の洗浄水を取り上げるが、この実施例により、投与装置(1)の適用範囲が限定されるものではない。
本発明の第1の実施形態では、センサー(16)は洗浄水のpHレベルに反応する。この場合には、好ましいセンサー(16)は、洗浄機器の槽内で高感度の測定ができるpH感受性の電極である。洗浄水のpHは、基本的に洗剤の量及び組成に左右される。pHは、洗浄サイクル中、主要洗浄工程から最後のすすぎ工程の間に、典型的には液体洗剤でpH8.2〜7.2、粉末洗剤でpH12〜7に変化し、もちろん、この数字は水の硬度に左右される。
【0024】
第2の実施形態では、センサー(16)は洗浄水の温度変化に反応する。洗浄水の温度は、選択した洗浄プログラムの種類に応じて、典型的に12〜95℃まで変化する。温度は同じ洗浄サイクル中においても変化する。例えば、ある温度特性では、主要洗浄工程のある期間は一定温度を示すが、他の洗浄機器では、主要洗浄中に、温度は上昇してピークを示し、その後下降する。共通点としては、主要洗浄工程の終了時に温度の下降が見られる。この主要洗浄工程の終了時の温度下降は、洗浄機器のすべてのブランド、種類、及びプログラムにおいて共通の特徴である。この温度下降は、冷水を追加して希釈した、及び/又は主要洗浄工程の洗浄水を排水し(冷水による洗浄プログラムを除く)、続いて1回目のすすぎのために冷水を追加することによって起こる。この温度下降は、温度変化又は一定期間の温度変化速度を検出するセンサー(16)を使用して、容易に認識することができる。この主要洗浄工程の終了時の温度下降は、1回目のすすぎ工程に放出するために、例えば漂白剤を使用することができる。
【0025】
本発明の投与装置(1)の第3の実施形態では、センサー(16)は伝導度分析計である。このようなセンサーは、洗剤又はその他のイオン性液体の溶液濃度を分析する。このようなセンサーには、例えば、4つの接点を有する容量測定装置を使用することができる。この装置は、非導電性の保護素材の薄層で接点自体を被覆することができ、それにより、電気化学反応を介して接点が劣化する危険性を取り除く。イオンがDC電界と反対方向に移動するのを防ぐために、このようなイオン性伝導度のいかなる測定をも、好ましくは交流信号(AC)を使用して行われるべきであることに注意しなければならない。このような4つの接点を有するセンサーは交流電流を流すことによって測定され、2つの外部接点で液体を通して電流(A)を測定し、2つの内部接点で発生した電圧(V)を測定する。接点と液体の間の不純物に関係なく、液体の伝導度はA/Vに比例する(このような不純物は、通常、電極の表面に化合物が蓄積することにより生じる)。
【0026】
本発明の別の実施形態では、投与装置(1)は、例えば、機器の粉剤若しくは添加剤用の引き出し内、又は食器洗い機のパイプ内などの洗浄機器内に固定したセンサー(16)と連動している。前記センサー(16)は伝導度分析計であり、水を添加する時期を判断する。前記伝導度センサー(16)は、無線周波リンクにより投与装置(1)と連動している。これにより、既に食器洗い機の中に水が入っていても、洗浄に水を追加するように判断することができ、それ故、洗浄サイクル中に既に水に浸かっていても、投与装置(1)は新たに水を追加するように判断することができる。これによって、投与装置(1)が洗浄サイクルの異なる工程を判断する精度が向上し、それ故、内容物の適切な放出時期を判断する精度が向上する。
また別の実施形態では、上記で詳しく記述したように、投与装置(1)は、食器洗い機の洗剤用区画のふた(27)の上に配置した中継装置(26)により作動することができ、この中継装置は、光又は無線周波を送信することにより、小出し装置本体とリンクしている。
【0027】
上記のパラメータはすべて単独でも検出可能であるが、装置は、内容物の適切な放出時期をより的確に判断できるように、少なくとも2つ、より好ましくは少なくとも3つの異なるセンサー(16)を組み合せることが好ましい。実際に、1つのパラメータ(温度など)では、洗浄機器及びプログラムによって変化する可能性がある。検出パラメータを複数組み合せると、洗浄サイクルの工程をより正確に判断できることが知られている。
上述したようなセンサー(16)は、洗浄の状態を判断するために使用され、より詳細には、2つの異なる状況において:(a)投与装置が学習メモリを備える場合には、洗浄サイクルの主な工程について学ぶために使用され、、及び/又は(b)投与装置が一旦選択可能な洗浄サイクルの特徴を識別すると、洗浄の状態を判断するために使用され、その結果、投与装置は洗浄サイクルのどの段階が実行中であるかをセンサーで判断する。
【0028】
投与装置の小出し用開口部
本発明の投与装置(1)の本質的な特徴は、特に内容物が洗浄機器内に放出されるときに、前記装置(とりわけ少なくとも1つの区画)の内部が外部の媒質(液体又は固体)で汚染されないように、装置が少なくとも1つの小出し用開口部(11)を備えることである。
本発明の好ましい実施形態では、外部の媒質(液体又は固体)が投与装置(1)の内部を汚染しないように、一方向の弁で小出し用開口部を閉ざす。ポンプ装置が蠕動ポンプである場合には、このポンプは既に弁として機能しているので、明らかに追加のポンプは必要ない。この一方向の弁は、装置の内容物が放出されるときにだけ開く。一方向の弁は、天然又は合成のエラストマー製のスリット弁であることが好ましく、例えば、好ましくは表面が凹形で、装置の内部の方向にドーム形を備えるシリコン弁がある。ドーム形を具備するスリット弁の膜の部分は、少なくとも1本の非常に細いスリットで、又は2本の互いに垂直で互いの中心点で交差した非常に細いスリットで切り込みが入っている。静止時には、スリット弁は閉じられ、装置の区画の内部と外部の間に密閉した壁を保つ。例えば、ポンプ装置手段によって装置の区画内部に圧力が加わると、スリット弁の膜が外側に押され、膜の表面にひずみが生じて、スリットが開く。そうすると、製品を装置の外部に放出することができる。装置内部の圧力が放出されるとすぐに、構成素材の弾性によって膜は自動的に静止位置に戻り、スリットが閉じる。更に、膜が凹形であるため、外部からかかる圧力は制限され、装置はスリットを開けることができない。それ故、スリット弁は一方向のスリット弁となる。
【0029】
当該技術分野の技術者は、典型的に、例えば食器洗い機内部の水流でかかる圧力が、スリット弁を開けて装置の内部を汚染できないように、適切な膜の形状又は凹形を選択することができる。更に、このスリット弁の凹形によって得られる保護効果を高めるために、スリット弁を装置の奥まったところに位置することが好ましい。これにより、例えば、食器洗い機内部の水流がスリット弁の膜に直接接触できなくなる。膜の一方向の効果を強化するための別の手段として、スリットの数及び長さを制限する。このようなスリット弁は当該技術分野で周知であり、技術者は、洗浄の状態(温度、装置内部に含有する製品の粘度など)に応じて、適切な弁の形状を適切に選択することができる。
【0030】
区画
ハウジング(10)の本体は、少なくとも1つの製品を保存するための製品用の区画(14)を少なくとも1つ備える。含有容量は、20%の過量を含めて、全体で100ml〜3lであることが好ましい。区画内部のすべての可動部分及び開口部(例えば、ポンプ装置との接続部分、排出パイプなど)は、テフロン(商標)シールにより密閉される。
【0031】
更に、装置自体に電池が含まれる場合には、ハウジング(10)は、投与装置(1)の底面又は側面に配置される電池のふたを備えることが好ましい。これにより、電池が充電式でない場合には、ユーザーが電池を取り替えることができる。電池のふたは、熱可塑性エラストマーガスケット(好ましくは柔軟性のSANTOPRENE(商標)エラストマーガスケット)で密閉する。最も好ましいのは、装置内部に密閉される電池とふたがないことである。ふたがないと電池の交換はできないが、湿気に対する保証レベルを上げることができる。この場合には、明らかに電池が非常に長い寿命を有するか、又は直接接触しなくても電池を充電できることが必要である。例えば、電池は、電気ソケットを使用して(電動歯ブラシのように)誘導方法で充電するニッカド電池であることができ、この方法は、誘導コイルワイヤーを使用して、装置の表面を通じて充電式電池にAC電流を送電する。最後に、直接な接触を必要としなくても充電できる別の種類の電池には、キネティックシステムを備える電池があり、この電池は、機械的な運動を電気的なエネルギーに変換することにより、装置が動くたびに充電される。
【0032】
投与装置(1)が複数の区画を備える場合には、これらの区画は、一方向の小出し弁を備えた小出し用開口部を備えることができ、又は代替的には、すべての区画を同じ小出し用開口部に集まる誘導パイプを通じて1つの小出しシステムに連結させることができ、このようにして、区画の内容物は、洗浄溶液に放出される直前に混合される。
【0033】
補充インジケーター
本発明の別の好ましい実施形態では、補充インジケーターにより、装置に製品を補充する必要があることをユーザーに知らせる。第1の実施形態では、補充インジケーターは視覚的である。これは、装置のハウジングと補充容器(1つだけの場合)にある透明の窓により、ユーザーが装置の区画内部にある物を見ることができるようにする。このシステムを使用すると、ユーザーは常に装置に残っている製品の量を見ることができ、必要なときに補充することができる。目視インジケーターは、装置が製品を使い切ると、点滅する発光ダイオードを使用することもできる。この場合には、装置に残った製品が少なくとも2用量分になったとき、発光ダイオードが点滅を開始するよう装置をプログラムすることができる。これにより、ユーザーは製品の詰め替え品を買いに行く余裕ができ、このようにして装置内の製品が尽きることはなくなると考えられる。
【0034】
第2の実施形態では、補充インジケーターは音によるものである。このインジケーターは、装置の作動サイクルの開始時又は終了時に音を発して、ユーザーに補充が必要なことを知らせる。目視インジケーターに関しては、装置が製品を使い切るどんなときにも(例えば、装置に残った製品が2又は3用量分になったとき)、音による信号を発することができる。
補充を知らせる目視又は音によるどちらのインジケーターの場合でも、センサによって警告が作動する場合には、このセンサは異なるパラメータを検出することができる。例えば、前記センサーは装置の区画の重量に反応することができる。あるいは、センサーは、(電子ノズルのように)装置の区画内の伝導度を検知することにより、成分の有無を検出し、それ故、装置の区画内の製品の量を検出することができる。
本発明の特に有益な実施形態では、上記の音及び目視の2つの補充インジケーターを組み合わせる。
【0035】
追加機能
本発明のある実施形態では、投与装置(1)は、容器のラベルに付いたバーコードを読み取ることができるスキャナーを備えている。これにより、ユーザーは同じ投与装置(1)を使用して、洗浄サイクル中の異なる時点に放出するべき異なる種類の製品を投与及び小出しすることができる。この実施形態では、投与装置(1)の少なくとも1つのセンサー(16)は、それぞれ1種類の製品に対応したプログラムを複数備え、例えば、あるプログラムは漂白剤に対応し、別のプログラムは柔軟剤に対応している。ユーザーは洗浄前に容器をスキャンし、その結果、投与装置のセンサー(16)が製品の種類を認識して適切な検出プログラムに切り替わる。例えば、バーコードスキャナーやRFIDスキャナー(無線周波認識スキャナー)など、複数の種類のスキャナーを使用することもできる。
【0036】
別の実施形態では、投与装置(1)は、電子監視式電池負荷モニターとして働く発光ダイオードを少なくとも1つ備える。例えば、発光ダイオードは、システムに適切な電圧があると点滅し、電圧が低いと点灯したままになる。発光ダイオードは電気機械用の区画(13)に取り付けられ、塑性体の光管を通じて装置外部から見ることができる。ある実施形態では、発光ダイオードは洗浄終了時に、例えば点滅などの信号を出して、製品が正しく放出されたことを消費者に知らせる。あるいは、音による信号を出すこともできる。
【0037】
内容物
本発明の投与装置(1)は、いかなる種類の製品の投与にもおおむね好適でであり、好ましくは衣類及び食器の手入れに使用する製品の投与、更に好ましくは洗剤組成物の投与に好適である。本発明の投与装置(1)と共に使用するのに好適な製品には、洗濯用洗剤及び添加剤、漂白剤を主体とする製品、次亜塩素酸を主体とする製品、食器洗い用組成物、香料、悪臭除去用組成物、柔軟仕上げ剤などが含まれるが、これらに限定されない。
これらの製品はいかなる好適な形態下で使用することができ、例えば、液体又はジェル培地中のナノ成分、顆粒、液体、投与用固体ブロック、フォーム、気体、エアゾール、スライスして投与するサラミ、メガパールなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0038】
制御論理
一旦、投与装置(1)を組み立て、作動準備ができたら、次に、使用する製品の種類と洗浄サイクルの種類という2つのパラメータを組み合せる必要がまだある。製品の種類は、製品が放出される洗浄サイクルの段階によって決まると考えられる。投与装置(1)を使用して放出することができる製品の完全なリストを提供したり、洗浄中のどの時点で製品を放出するべきかを説明することは、本発明の対象ではない。これらのことは、技術者には常識の範疇である。どの種類の製品、及びどの種類の洗浄サイクルを選択するかを判断し記憶することは、投与装置のマイクロチップ(18)によって実行される制御論理プログラムの役割である。制御論理プログラムで、製品を放出する具体的な時間を定義することができる。
【0039】
まず最初に、投与装置(1)は放出すべき製品を記憶する必要がある。ある実施形態では、製品の種類をプログラムすることにより投与装置(1)に内蔵する。この操作は、例えば製品の容器のラベルをスキャンすることにより、ユーザーが行うことができる。この場合、ラベルには投与装置(1)が読み込むバーコードが具備されている。別の実施形態では、投与装置(1)が1製品だけを使用するように設定すると、投与装置(1)を設定した時点で使用する製品の種類が記憶される。
次に、投与装置(1)は、使用する洗浄サイクルの種類、とりわけ洗浄サイクルの主要段階(主要洗浄工程、すすぎ工程など)を記憶するべきである。典型的に、消費者は最大で2又は3種類の異なる洗浄プログラムを使用することが知られている。各洗浄プログラムによって、洗浄サイクル全体の長さ、温度、すすぎの回数が異なるが、投与装置(1)は「練習」洗浄を数回行えば、容易にこれらの違いを習得することができる。この場合には、投与装置(1)は上述したような学習メモリを備え、このメモリは、最初の洗浄中、3種類の異なる洗浄を学習し、それぞれの特徴を把握する。
【0040】
投与装置(1)が、一旦、使用できる異なる種類の洗浄サイクルの特徴と、放出する必要がある製品の種類をメモリに記憶すると、装置は、センサー(16)を使用して洗浄サイクル中の適切な時点に製品を放出することができ、このセンサー(16)は、選択されている洗浄サイクルの種類と、現在実行中の洗浄サイクルの段階を投与装置(1)を検知して知らせることができる。例えば、酵素を連続的に放出し、それから主要洗浄中に特定の阻害物質で酵素を阻害することができ、又は最初のすすぎ工程で漂白剤を放出したり、最後のすすぎ工程で、例えば、柔軟仕上げ剤、アイロン掛け補助製品、カラーケア製品などのすすぎ添加剤を放出することができる。ここに挙げた実施例はすべてではなく、(食器洗い、衣類の熱風乾燥などの)処理を行う物品の種類に応じて、その他の種類の処理を適用することもできる。
【0041】
投与装置を使用する方法
本発明の別の目的は、請求項1〜7に記載の装置を使用して、洗濯物又は食器の処理用機器に少なくとも1つの製品を投与及び/又は小出しする方法を提供することであり、この方法には以下の工程が含まれる。
【0042】
(i)前記の製品を少なくとも1つ前記装置で充填するか、又は代替的には、少なくとも1つの製品の詰め替え品(又はカートリッジ)を前記装置に挿入する工程。
(ii)任意に前記装置を手動で閉じる工程。
(iii)前記機器の内部に処理する洗濯物又は食器と共に前記装置を配置し、処理サイクルのために前記機器を開始する工程。
(iv)一旦、洗濯物又は食器の処理が終了したら、任意に前記機器から前記装置を洗濯物又は食器と共に取り出す工程。
投与装置(1)を使用する機器には、垂直又は水平型洗濯機、自動食器洗い機、又は熱風衣類乾燥機が含まれるが、これらに限定されない。
【図面の簡単な説明】
以下の添付図を参照して、本発明を詳細に説明する。
【図1】本発明の投与装置の構成要素を示した概略的側面図である。
【図2】回転盤を使用して製品を一方向に小出しする本発明の装置の実施形態を示した概略的側面図である。
【図3】食器洗い機の内部に配置された投与装置の実施形態を示した概略的斜視図であり、この投与装置は、食器洗い機の洗剤用区画のふたの上に配置した遠隔中継装置により作動する。
Claims (11)
- 洗濯物又は食器の処理用機器に少なくとも1つの製品(好ましくは液体製品)を投与及び/又は小出しする、持ち運び可能な自蔵型装置(1)であって、
前記装置(1)が、少なくとも前記の製品を1つ含有する開閉可能な区画(14)を少なくとも1つ持つハウジングを備え、洗浄サイクル中に予め定められた1点以上の時点で前記製品を放出するように、前記装置がエネルギーを保存及び放出する少なくとも1つの装置(25)を備え、前記の区画(14)の少なくとも1つが、区画の内容物が外部の媒質によって汚染されない方法で再び閉じることができることを特徴とする装置。 - エネルギーを保存及び放出する装置(25)の1つが、電池(25)を使用した装置である請求項1に記載の装置(1)。
- 前記電池(25)が充電式である請求項2に記載の装置(1)。
- 前記電池(25)が前記の区画(14)の少なくとも1つに内蔵している請求項2又は3に記載の装置(1)。
- 前記区画の内容物が外部の媒質から汚染されないようにする前記装置は、製品を外部に放出することができる一方向の弁(15)を使用し、前記区画(14)の内部が外部の媒質から汚染されることを防ぐ請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置(1)。
- 前記一方向の弁(15)がエラストマー製のスリット弁である請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置(1)。
- ポンプ(17)装置で前記製品を放出し、前記ポンプが1回に1用量分の製品を区画(14)から取り出し、装置(1)の外部に放出する請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置(1)。
- 前記装置の周囲環境の組成物を分析し、洗浄サイクル中の適切な時点で前記区画(14)を開くように、少なくとも1つのセンサー(16)を具備する請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置(1)。
- 区画(14)から取り外し可能な補充容器(12)によって補充することができる請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置(1)。
- 前記補充容器(12)が、少なくとも1用量分の製品、好ましくは少なくとも2用量分、更に好ましくは少なくとも5用量分、より好ましくは少なくとも10用量分を含む請求項9に記載の装置(1)。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置(1)を使用して、洗濯物又は食器の処理用機器に少なくとも1つの製品を投与及び小出しする方法であって、前記方法が、
(i)前記の製品を少なくとも1つ前記装置(1)で充填するか、あるいは少なくとも1つの製品の詰め替え品(又はカートリッジ)(12)を前記装置に挿入する工程、
(ii)任意に前記装置を手動で閉じる工程、
(iii)前記機器の内部に前記装置を処理する洗濯物又は食器と共に配置し、前記機器の処理サイクルを開始する工程、
(iv)一旦、洗濯物又は食器の処理が終了すると、任意に前記機器から前記装置を洗濯物又は食器と共に取り出す工程、
を含む方法。
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