JP2004509973A - ペプチドおよびタンパク質の選択的修飾方法 - Google Patents

ペプチドおよびタンパク質の選択的修飾方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、非アミノ酸型または非ペプチド型基質模倣物と結合したペプチダーゼの助力をともなってプローブおよびレポーター分子を用いた、ペプチドおよびタンパク質の領域特異的修飾方法に関する。

Description

【0001】
本発明は、生体触媒を用いたプローブおよびレポーター分子によるペプチドおよびタンパク質の位置特異的修飾のための方法に関する。
【0002】
ヒトおよび他の生物のゲノムの配列決定は、多くの場合、生化学的機能が適切に解明されていないかまたは全く不明である非常に大量のタンパク質配列を生じている。タンパク質は、機能的遺伝子産物であり、従って生物界の全ての活性を担う。この理由のために、タンパク質構造および機能の理解は、現代の生物学的研究に絶対的に必須である(T.E. Creighton, Proteins structure and Molecular Properties, W.H.Freeman & Co. New York, 1993参照)。分子を損傷しない特別なプローブおよびレポーター基をによる標的化標識は、インビトロおよびインビボで分子プロセスをモニターするためにかかる調査に必須である。主要な方法は、とりわけ、蛍光標識(R.P.Haugland, Handbook of Fluorescent Probes and Research Chemicals, MolecularProbes, Inc., 1996参照)、スピン標識の導入(W.L. Hubbel, C. Allenbach, Investigations ofStructure and Dynamics in Membrane Proteins Using site−directed Spin Labeling,Curr.Opin.Struct.Biol. 4(1994) 566−573)、光親和性標識(D.I.Schuster, W.C. Probst, G.K.Ehrling, G. Singh, Photoaffinity labeling, Photochemistry and Photobiology 49(1988) 785−804)および「ビオチン技術」(M.Wilchek, E.A. Bayer, Avidin−Biotin Technology、Meth.Enzymol.V.184, Academic Press, 1990)である。
【0003】
ペプチドおよびタンパク質を修飾する化学的方法はタンパク質研究において重要な役割を果たしてきたし、なおも重要な役割を果たしている(T.Imoto, H. Yamada, Chemical Modification, in Protein Function. APractical Approach (T.E. Creighton,編). p.247−277, IRL Press, 1989; G.E. Means,R.E. Feeney, Chemical Modification of Proteins, Holden−Day, 1971参照)。それゆえ、過去10年で完全なシグナル割当が可能になり、従って150〜200アミノ酸までの構築ブロックを含むタンパク質の3D構造の解明が可能になったNMR技術における急速な発達にも関わらず、大きなタンパク質の構造が、非常に多くの場合に得られ得ないタンパク質の結晶を必要とするNMRおよびX線構造解析により解析され得ないので、化学修飾が溶液中の空間的構造を決定するためのツールとして依然として使用されている。
【0004】
N末端のα−アミノ基が選択的修飾の好ましい標的であるので、タンパク質およびペプチドにおける遍在性リジン残基のεアミノ基は、マーカー基およびレポーター基または他の誘導体化、例えば、N末端でのペジル化(pegylation)の標的導入を許容しない。化学的アシル化反応は、無水物を用いて、または好ましくは、タンパク質を生成する(proteinogenic)アミノ酸残基の他の側鎖基とも反応し、従って選択的なNα修飾を可能にしないN−ヒドロキシスクシニミドまたは4−ニトロ−フェニルエステル等の活性エステルを用いて行われる。フェニルアセチル残基のみが、その天然の作用を逆転させることによる特異性決定様式でペニシリンアシラーゼによりペプチド合成においてアミノ酸のための保護基として酵素的に挿入されており(R.Didziapetris, B.Drabnig, V.Schellenberger, H.−D. Jakubke, V. Svedas, FEBS Lett.287 (1991) 31−33)、同酵素により切断されている(Review: A.Reidel, H.Waldmann, J.prakt.Chem. 335(1993) 109−127参照)。保護基のこの直接導入以外は、ペプチダーゼ触媒により既にN末端を標識された、必然的に不可逆的でないペプチダーゼ特異的アミノ酸残基とのP位におけるアミノ酸またはペプチド誘導体の転移に基づく方法しか記載されていない。対照的に、ペプチドおよびタンパク質セグメントのCN連結のために開発された基質模倣概念(F.Bordusa,D.Ullmann, C.Elsner H.−D. Jakubke, Angew. Chem. 109 (1997) 2583−2585;Review:F.Bordusa, Braz.J.Med.Biol.Res. 72 (2000) 469−485)は不可逆性の利点を有する。
【0005】
本発明の目的は、可能な限り二次反応を排除した、N末端でのペプチドおよびタンパク質の位置特異的な生体触媒的修飾である。
【0006】
本目的は、非アミノ酸様または非ペプチド様基質模倣物と組み合わせて生体触媒としてペプチダーゼを使用する、ペプチドおよび/またはタンパク質の選択的な生体触媒的修飾のための方法により達成される。用語「基質模倣物(substrate mimetic)」は、Bordusaら、Angew.Chem. 109 (1997), 2583−2585およびBordusaら、AngewandteChemie International Edition in Englisch, 36 (1997), 2473−2475により造られた。用語、脱離基は、当業者に公知であり、F.Bordusa,Braz.J.Med.Biol.Res.(上記を参照)により説明される(特に図1)。
【0007】
本発明により、ペプチドまたはタンパク質のN−末端の生体触媒修飾は、当業者間で一般的な意見とは対照的にペプチダーゼを用いることにより達成され、このプロセスにおいて導入対象の非アミノ酸様基または非ペプチド様基は、酵素の天然の特異性をブロックするエステル誘導体の形態の脱離基を保有するように特異的に操作され、従って、不可逆的なNα−アシル化の触媒を可能にする。理論的な基礎、仮定される反応機構および種々のプロテアーゼおよびペプチダーゼの基質模倣物の調製は、F.Bordusa,Brazilian Journal of Medical and Biological Research 33 (2000), 469−485による総説論文に記載されている。化学的アシル化反応とは対照的に、ペプチダーゼの位置特異性は、対応するペプチドまたはタンパク質のNαアミノ基上のマーカー基およびレポーター基の絶対的な選択的導入を保証する修飾対象のペプチドおよびタンパク質における三官能性アミノ酸構築ブロックの反応性側鎖機能がアシル化されないという結果を有する。さらに、修飾対象である基は、文献において公知の方法のために必須であり、可逆的な切断を受けやすい酵素的な連結対象のアミノ酸またはペプチド残基に結合する必要はもうない。
【0008】
本発明の結果は非常に驚くべきことである。なぜなら、本発明によるマーカー基またはレポーター基の生体触媒的導入の後、そのために使用されたペプチダーゼは、もはやかかる置換アミド結合を基質として認識せず、従って可逆的酵素切断を防止する。全ての考えられるマーカー基またはレポーター基が、アミノベンジル基、フロレチル(phlorethyl)基およびビオチニル基等のマーカー基またはレポーター基として使用されうる。特に、ハプテン等のペプチドまたはタンパク質の診断的使用に必要とされるマーカー基(ビオチン、ジゴキシン、ジゴキシゲニン、ジギトキシン等)または標識(色素、放射性標識化合物、蛍光基、電気化学発光標識(Elecsys)、発光団等)を使用することができる。物質はまた、溶解性等のタンパク質の特性を変化または改善するマーカー基またはレポーター基として選択されうる。特に、エリスロポエチン、インスリン、モノクローナル抗体または他の治療的に有効なタンパク質およびペプチド等のタンパク質またはペプチドの特性を至適化するためにポリエチレングリコール(PEG)およびその誘導体等の物質を使用することが可能である。かかる治療用タンパク質およびペプチドならびに治療効力を至適化するための物質の例は、当業者に公知である。
【0009】
そのアシル残基が、導入対象であるマーカー基またはレポーター基に対応し、かつその脱離基が選択されたセリンまたはシステインペプチダーゼ特異性決定基を保有する有機化学エステル誘導体は、本発明の生体触媒的Nα−アシル化のために好適に使用される。用語、脱離基および特異性決定基は、当業者に公知である(例えば、F.Bordusa, Braz.J.Med.Biol.Res.参照(上記参照))。F.Bordusaにより記載されたように、脱離基は、通常の基質の特異性媒介アミノ酸側鎖の代わりに基質模倣物に結合する(Thormannら、Biochemistry38 (1999), 6056−6062)。従って、基質模倣物の重要な特性は、それぞれの酵素の一次基質特異性についての(例えば、触媒中心のS部位でのV8プロテアーゼの強いGlu優先性についての)脱離基の高親和性である。基質模倣物に関するかかる脱離基の発見、試験および最適化は、F.Bordusa,Braz.J.Med.Biol.Res.に記載されている(上記参照)。
【0010】
実際的な手順、すなわち、カルボン酸エステルの形態での酵素的なNα−アシル化のために使用される基質の選択および合成、緩衝液系の選択、反応時間等は、比較的重要ではなく、酵素的変換の当業者によって容易に決定されうる。
【0011】
本発明によれば、ペプチドおよびタンパク質のNα−選択的修飾は、適切なペプチダーゼの存在下、室温の溶液中または凍結状態すなわち低温で、その反応性カルボキシル官能基が、使用されるペプチダーゼに対応する脱離基における特異性決定基を含むエステルとして存在するカルボン酸誘導体、ならびに反応性α−アミノ官能基がブロックされていない標識対象のペプチドまたはタンパク質を用いて達成される。適切なペプチダーゼは、例えば、トリプシン、キモトリプシン、V8プロテアーゼ、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)由来のGlu−特異的エンドペプチダーゼ、サブチリシン、トリプシン変異体トリプシンD189K+K60E(調製については実施例9参照)等のこれらの酵素の変異体または類似した特異性決定基(specificitydeterminants)を有する酵素である。本記載において、用語ペプチダーゼは、プロテアーゼの代わりに命名法に従って使用される。
【0012】
ペプチド結合が、導入のために使用されるセリンペプチダーゼまたはシステインペプチダーゼの特異性に対応する修飾対象のペプチドまたはタンパク質中に存在する場合、標的配列中のいずれの感受性ペプチド結合をも切断し得ない非ペプチド性アシルドナーの脱離基中の対応する特異性決定基を有する別のペプチダーゼが使用されるか、または所望されないタンパク質分解性切断および高反応速度を妨げる凍結状態で生体触媒的修飾が行われる(総説については、M.Haensler,J.−D. Jakubke, J.Peptide Sci.2 (1996) 279−289)。
【0013】
修飾されたペプチドおよびタンパク質は、タンパク質化学の従来の方法により分離および精製されうる。
【0014】
本発明は、実施例を基礎として以下にさらに説明される。
【0015】
実施例1−ペプチドへの2−アミノ安息香酸のV8プロテアーゼ触媒N−末端導入
モデル反応のために、2−アミノ安息香酸カルボキシメチルチオエステル(以下では2−ABz−SCmと呼ぶ)を、カルボキシ成分として使用し、デカペプチド、Leu−Ala−Leu−Ala−Ser−Ala−Ser−Ala−Phe−Glyをアミノ成分として使用した。2−ABz−SCmおよびアミノ成分を4mMおよび2mMのそれぞれの濃度で2:1の比で使用した。少量の有機溶媒を含む水性緩衝液系を溶媒として使用した。反応を、酵素を添加することにより開始し、2−ABz−SCmのほぼ完全な変換の後に酵素を不活化することにより終結させた。反応をクロマトグラフィー法により解析し、定量化した。酵素的触媒は、Leu−Ala−Leu−Ala−Ser−Ala−Ser−Ala−Phe−Glyの対応するN−末端2−ABz−修飾アナログへのほぼ99%の変換を導いた。合成産物の同定を有機化学の従来の方法により調べた。
【0016】
実施例2−ペプチドへのフロレチル基のV8プロテアーゼ触媒N−末端導入
モデル反応のために、フロレチル−カルボキシメチルチオエステル(以下ではフロレチル−SCmと呼ぶ)をカルボキシ成分として使用し、デカペプチドLeu−Ala−Leu−Ala−Lys−Ala−Asp−Ala−Phe−Glyをアミノ成分として使用した。フロレチル−SCmおよびアミノ成分を4mMおよび2mMのそれぞれの濃度で2:1の比で使用した。少量の有機溶媒を含む水性緩衝液系を溶媒として使用した。反応を、酵素を添加することにより開始し、フロレチル−SCmのほぼ完全な変換の後に酵素を不活化することにより終結させた。反応を、クロマトグラフィー法により解析し、定量化した。酵素的触媒は、Leu−Ala−Leu−Ala−Lys−Ala−Asp−Ala−Phe−Glyの対応するN−末端フロレチル−修飾アナログへのほぼ99.7%の変換を導いた。合成産物の同定は、有機化学の従来法により調べた。反応は、アミノ成分に位置するリジンのNε−修飾もアスパラギン酸の後の検出可能なタンパク質分解性切断も生じなかった。
【0017】
実施例3−2−アミノ安息香酸のペプチドへのα−キモトリプシン−触媒N−末端導入
モデル反応のために、2−アミノ安息香酸−4−グアニジノフェニルエステル(以下では2−ABz−OGpと呼ぶ)をカルボキシ成分として使用し、オリゴペプチドArg−Ile−Val−Asp−Ala−Val−Ile−Glu−Gln−Val−Lys−Ala−Ala−Gly−Ala−Tyrをアミノ成分として使用した。2−ABz−OGpおよびアミノ成分を4mMおよび2mMのそれぞれの濃度で2:1の比で使用した。少量の有機溶媒を含む水性緩衝液系を溶媒として使用した。反応を、酵素を添加することにより開始し、2−ABz−OGpのほぼ完全な変換の後に酵素を不活化することにより終結させた。反応を、クロマトグラフィー法により解析し、定量化した。酵素的触媒は、Arg−Ile−Val−Asp−Ala−Val−Ile−Glu−Gln−Val−Lys−Ala−Ala−Gly−Ala−Tyrの対応するN−末端2−ABz−修飾アナログへのほぼ98.8%の変換を導いた。合成産物の同定は、有機化学の従来法により調べた。反応は、三官能性側鎖修飾も検出可能なタンパク質分解性切断も生じなかった。
【0018】
実施例4−ペプチドへのフロレチル基のα−キモトリプシン−触媒−N−末端導入
モデル反応のために、フロレチル−4−グアニジノフェニルエステル(以下ではフロレチル−OGpと呼ぶ)をカルボキシ成分として使用し、オリゴペプチドArg−Ile−Val−Asp−Ala−Val−Ile−Glu−Gln−Val−Lys−Ala−Ala−Gly−Ala−Tyrをアミノ成分として使用した。フロレチル−OGpおよびアミノ成分を4mMおよび2mMのそれぞれの濃度で2:1の比で使用した。少量の有機溶媒を含む水性緩衝液系を溶媒として使用した。反応を、酵素を添加することにより開始し、フロレチル−OGpのほぼ完全な変換の後に酵素を不活化することにより終結させた。反応を、クロマトグラフィー法により解析し、定量化した。酵素的触媒は、Leu−Ala−Leu−Ala−Lys−Ala−Asp−Ala−Phe−Glyの対応するN−末端フロレチル−修飾アナログへのほぼ99.3%の変換を導いた。合成産物の同定は、有機化学の従来法により調べた。反応は、三官能性側鎖の修飾も検出可能なタンパク質分解性切断も生じなかった。
【0019】
実施例5−ペプチドへの2−アミノ安息香酸のトリプシン−触媒N−末端導入
モデル反応のために、2−アミノ安息香酸−4−グアニジノフェニルエステル(以下では2−ABz−OGpと呼ぶ)をカルボキシ成分として使用し、デカペプチドLeu−Ala−Leu−Ala−Ser−Ala−Ser−Ala−Phe−Glyをアミノ成分として使用した。2−ABz−OGpおよびアミノ成分を4mMおよび2mMのそれぞれの濃度で2:1の比で使用した。少量の有機溶媒を含む水性緩衝液系を溶媒として使用した。反応を、酵素を添加することにより開始し、2−ABz−OGpのほぼ完全な変換の後に酵素を不活化することにより終結させた。反応を、クロマトグラフィー法により解析し、定量化した。酵素的触媒は、Leu−Ala−Leu−Ala−Ser−Ala−Ser−Ala−Phe−Glyの対応するN−末端2−ABz−修飾アナログへのほぼ94.4%の変換を導いた。合成産物の同定は、有機化学の従来法により調べた。
【0020】
実施例6−ペプチドへのフロレチル基のトリプシン触媒N−末端導入
モデル反応のために、フロレチル−4−グアニジノフェニルエステル(以下ではフロレチル−OGpと呼ぶ)をカルボキシ成分として使用し、デカペプチドLeu−Ala−Leu−Ala−Ser−Ala−Ser−Ala−Phe−Glyをアミノ成分として使用した。フロレチル−OGpおよびアミノ成分を4mMおよび2mMのそれぞれの濃度で2:1の比で使用した。少量の有機溶媒を含む水性緩衝液系を溶媒として使用した。反応を、酵素を添加することにより開始し、フロレチル−OGpのほぼ完全な変換の後に酵素を不活化することにより終結させた。反応をクロマトグラフィー法により解析し、定量化した。酵素的触媒は、Leu−Ala−Leu−Ala−Lys−Ala−Asp−Ala−Phe−Glyの対応するN−末端フロレチル修飾アナログへの定量的な変換を導いた。合成産物の同定は、有機化学の従来法により調べた。
【0021】
実施例7−大腸菌パルブリン10のビオチン化
モデル反応のために、ビオチニル−4−グアニジノフェニルエステル(以下ではビオチニル−OGpと呼ぶ)をカルボキシ成分として使用し、タンパク質大腸菌パルブリン10をアミノ成分として使用した。ビオチニル−OGpおよびパルブリンを2mMおよび8mMのそれぞれの濃度で1:4の比で使用した。少量の有機溶媒を含む水性緩衝液系を溶媒として使用した。詳細には、0.1MHEPES(N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸])緩衝液pH8.0、0.1M NaCl、0.01MCaClおよび8%(v/v)DMF(ジメチルホルムアミド)を使用した。反応を、酵素トリプシンD189K+K60E(189位のアミノ酸DがKに置換されているか、60位のアミノ酸KがEに置換されているトリプシン変異体;調製については実施例9を参照)を添加することにより開始し、2時間の反応時間の後に終結させた。酵素を6.5x10−6Mの濃度で使用した。反応をMALDI−MS分光法により解析し、定量した(図1)。酵素的触媒は、大腸菌パルブリン10のN−末端ビオチン化ビオチニル−(大腸菌パルブリン10)への変換を導いた。
【0022】
大腸菌パルブリン10の一次配列は公知であり、以下のアミノ酸配列に相当する。
【0023】
Figure 2004509973
【0024】
実施例8−RNaseT1のビオチン化
モデル反応のために、ビオチニル−OGpをカルボキシ成分として使用し、タンパク質RNaseT1をアミノ成分として使用した。RNaseT1のバリアントを、タンパク質のN−末端のさらなるArg(R)−Gly(G)でのビオチン化のために使用した。しかし、前駆体タンパク質のインビボプロセシングにおける差異により、所望のRNaseT1バリアント(RG−RNaseT1)に加えて1アミノ酸短くなった種(G−RNaseT1)ならびに野生型(RNaseT1)を得た。この混合物を、酵素−触媒ビオチン化のために個々のバリアントにさらに分離することなく使用した。ビオチニル−OGpおよびRNaseT1混合物を2mMおよび8mMのそれぞれの濃度で1:4の比で使用した。実施例7に記載されるように水性緩衝液系を溶媒として使用した。反応を、酵素トリプシンD189+K60E(6.5x10−6M)を添加することにより開始した。反応時間は2時間であった。反応をクロマトグラフィー法により解析し、定量化した。キャピラリー電気泳動の電気泳動図を図2に示す。RG−RNaseT1がほぼ定量的にビオチン化−RG−RNaseT1に変換されたことが明かに理解されうる。
【0025】
実施例9−トリプシン変異体D189K+K60Eの調製
プラスミド
大腸菌ベクターpSTを部位特異的変異誘発のために使用した。これは、Bluescriptベクターの一部、ならびにα因子リーダーおよびADH/GAPDHプロモーターと融合させた陰イオン性ラットトリプシンをコードする遺伝子を含む。
【0026】
前記タンパク質は、pYTプラスミド、ウラシル−およびロイシン欠乏培地のための選択マーカーを有するpBS24誘導体の助力により発現された。
【0027】
pSTおよびpYTプラスミドは、アンピシリン耐性遺伝子を有する。対応する切断部位を伴った両方のベクター、すなわち、プラスミドpST(5.4kb)およびpYT(14kb)の地図は、図3に示される。
【0028】
変異誘発
部位特異的変異誘発を、大腸菌プラスミドpSTにおいてQuik change(登録商標)キット(STRATAGENE)を用いて行った。
【0029】
手順は、pSTベクターの両方のプラスミド鎖が、所望の変異を含む2つの合成オリゴヌクレオチドプライマーを用いて開始してPFUポリメラーゼにより複製されるPCRの手順の通りであった。野生型pSTは、個々の変異を生じるテンプレートとして働いた。これらの単一変異体は、次いで二重変異体を構築するための開始点であった。
【0030】
以下のオリゴヌクレオチドプライマーを使用し、ここで太字の文字は変異を示す:
Figure 2004509973
【0031】
得られるPCR産物で、超形質転換受容性(ultracompetent)大腸菌XLIIブルー細胞(STRATAGENE)を形質転換した。引き続く選択を、アンピシリン含有栄養アガープレート(LB−amp)において行った。選択したコロニーをアンピシリンを含む液体培地(LB−amp)に移し、プラスミドを培養の1日後SNAP−キット(INVITROGENE)を用いて単離した。単離したDNAを1%アガロースゲルを用いて電気泳動により調べた。完全な遺伝子を配列決定することにより、所望の変異のみが得られることを保証することができた。
【0032】
サブクローニング
pYT発現ベクターにおけるサブクローニングは、pSTプラスミドにおいて生じた全ての変異体のために必要であった。これは、BamHIおよびSalIでの制限消化および対応するpYTベクター断片への連結により行った。適切な制限混合物中の全てのベクター断片を低融点アガロースゲル(0.8%)に適用し、適切な分離の後に切断した。ゲル切片を55℃で融解させ、所望の組み合わせに従ってプールし、T4DNAリガーゼにより16℃で一晩連結した。再び必要であった形質転換およびプラスミド単離を上記のように行った。
【0033】
首尾良いサブクローニングを、EcoRIおよびBamHIでの二重消化の後に特徴的な制限パターンによってアガロースゲル中でテストした。
【0034】
完全なトリプシノーゲン遺伝子を配列決定することにより、所望の変異のみが得られることを保証することができた。
【0035】
酵母形質転換および選択
使用した酵母細胞株を、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae) DLM 101α [Mat a, leu2−3, −112 his 2, 3−11,−15 can 1, ura 3Δ, pep4Δ, [cir], DM23]。EZ酵母形質転換キット(ZYMO research)を用いて、形質転換受容性酵母細胞を調製し、pYTプラスミドを形質転換した。選択を、30℃で3〜4日間のインキュベーションによりウラシル−欠乏SCプレートにおいて行った。ロイシン−欠乏SCプレートに、個々のコロニーを播種し、また30℃で3〜4日間インキュベートすることで細胞内のプラスミドのコピー数の増大を導いた。これらのプレートの個々のコロニーを用いて、8%グルコースを含むロイシン欠失SC液体培地のプレ培養物に播種した。それらを、30℃で120rpmで3日間振盪することによりインキュベートした。20mlのプレ培養物を種菌として使用し、YPD培地を含む1リットルのメイン培養物(1%グルコース、1%バクトペプトン、0.5%酵母抽出物)に播種した。インキュベーションパラメータはプレ培養のものに一致し、それらを4日後に収穫した。
【0036】
トリプシンバリアントの単離および精製
細胞を4000rpmで20分間の遠心分離により最初に分離し、上清をpH4.0に調整し、12000rpmで再び遠心分離した。トリプシノーゲンを含むほぼ粒子を含まない上清を、2mM酢酸ナトリウム/100mM酢酸(pH4.5)で平衡化したToyopearl650M(SUPELCO)カチオン交換カラムに適用した。2mM酢酸ナトリウム/100mM酢酸(pH4.5)から開始して200mM Tris/HCl(pH8.0)までの線状pHグラジエントによって溶出した。
【0037】
トリプシノーゲンを含む画分を決定し、15%ポリアクリルアミドゲルを用いたSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によりプールした。タンパク質溶液の容積を、Centriprep濃縮器(AMICON)によって約10〜15mlに濃縮した。
【0038】
トリプシノーゲンバリアントの対応するトリプシンD189K+K60Eへの活性化を、pH6.5で高度に精製されたエンテロキナーゼ(BIOZYME)を用いて行い、SDSゲル電気泳動によりモニターした。
【0039】
活性化酵素をBiocadSprintパーフュージョンクロマトグラフィーシステム(PERSEPTIVE BIOSYSTEMS)を用いて精製した。タンパク質サンプルを、5%Bis/TrisプロパンpH6.0で平衡化したPOROS20HQ−アニオン交換カラム(4x100mm、PERSEPTIVEBIOSYSTEMS)および引き続く95%までの3M NaCl溶液グラジエント溶出により分離した。トリプシンを含む画分をSDSゲルを用いて調べ、プールした。それらを、その後1mMHClに対して4℃で透析し、サンプルをCentriprep濃縮器で2〜4mlに濃縮した。
【0040】
最終収率は、1リットルの培養培地当たり約2〜5mgタンパク質であった。
【0041】
濃度の測定
調製物のタンパク質濃度を、595nmの波長で分光光度計においてBradfordの方法に従って測定した。検量線を、50μm/ml〜1mg/mlのウシトリプシンの系列希釈に基づいてプロットした。
【図面の簡単な説明】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (7)

  1. 非アミノ酸様基質模倣物または非ペプチド様基質模倣物と組み合わされたペプチダーゼが生体触媒として使用されることを特徴とするペプチドおよびタンパク質の生体触媒的修飾方法。
  2. カルボン酸エステルがアシル化成分として使用され、該カルボン酸エステルのアシル部分が修飾基に対応し、該カルボン酸エステルの脱離基が触媒のために使用されるペプチダーゼの特異性決定基を含むことを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 反応が、室温で水性媒体内で行われるか、または凍結水性系すなわち、−5〜−20℃の低温で行われることを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. とりわけ、トリプシン、キモトリプシン、V8プロテアーゼ、バチルス・リケニフォルミス(Bacilluslicheniformis)由来のglu−特異的エンドペプチダーゼ、サブチリシンもしくはこれらの酵素の変異体または類似した特異性決定基を有する酵素がペプチダーゼとして使用されることを特徴とする、請求項1〜3いずれか記載の方法。
  5. ペプチダーゼがマーカー基およびレポーター基をペプチドおよびタンパク質に生体触媒的に導入するために使用されることを特徴とする、ペプチダーゼの使用。
  6. ペプチダーゼが、ペプチドおよびタンパク質へのマーカー基およびレポーター基の生体触媒的導入のために使用され、かつ導入されるマーカー基またはレポーター基が、使用される酵素の天然の特異性をブロックする、脱離基としてのエステル誘導体を保持するという事実により、前記基の可逆的な酵素的切断が回避されることを特徴とする、請求項5記載のペプチダーゼの使用。
  7. トリプシン、キモトリプシン、V8プロテアーゼ、バチルス・リケニフォルミス(Bacilluslicheniformis)由来のglu−特異的エンドペプチダーゼ、サブチリシンもしくはこれらの酵素の変異体または類似した特異性決定基を有する酵素がペプチダーゼとして使用されることを特徴とする、請求項5または6記載のペプチダーゼの使用。
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