JP2004508713A - サブトラクティブ金属化構造及びその製造方法 - Google Patents

サブトラクティブ金属化構造及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

エッチング停止層として作用する複数の低誘電率絶縁層(55,65)を有するサブトラクティブ金属化構造を開示する。選択された低誘電率材料は、物理的及び熱的応力に耐えるように同様な形成方法と同様な容量とを有する。更に、各低誘電率絶縁層に用いられるエッチング液は、他の低誘電率絶縁層に比べて極めて小さいエッチング速度を有する。

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、半導体デバイスと、このようなデバイスの製造方法とに関するものである。特に、本発明はマルチレベルサブトラクティブ金属化構造の形成方法に関するものである。
【0002】
発明の背景
多数の構成要素をただ1つの集積回路(IC)チップ上に集積化するには複雑な相互接続が必要である。理想的には、信号遅延が最小となり、記憶密度が最適となるように相互接続構造を製作する必要がある。集積回路の信頼性及び性能は相互接続構造の品質に影響されるおそれがある。
【0003】
デバイスがサブ0.25ミクロンの設計ルールよりも縮小するような高記憶密度を収容するために先進の多重金属化層が用いられている。このような金属化構造の1つに、アディティブ金属化処理であるデュアルダマシン処理により形成されるデュアルダマシン構造がある。他の金属化構造は、サブトラクティブ金属化処理により形成されるマルチレベルサブトラクティブ構造である。アディティブ金属化は、二酸化シリコンのような誘電体材料に規定されたチャネル内に金属を加えることを含むが、サブトラクティブ金属化は、予め堆積された金属例えばアルミニウムの保護されない部分を除去することを含めて基板上に集積回路の一部を規定する。
【0004】
図1に示すように、既知のサブトラクティブ金属化処理の1つは、予め半導体基板10上にパターン化され形成された相互接続金属12の領域上に第1絶縁層14を堆積することから開始する。レジスト層16及びハードマスク層15を用いてホトリソグラフィにより絶縁層14をパターン化して、第1レベルの相互接続の金属ラインに対応するビアホール17(図2及び3)を形成する。ビアエッチングにより下側の基板が腐食されないようにするため、金属ラインはビアの位置で広げられており、従って、所定のレベルで得られる配線密度を減少させる。
【0005】
ビアエッチングの終了後、被覆金属層を堆積する。障壁材料が必要であれば、障壁材料の被覆層を堆積した後、金属層を堆積する。例えば、約数百オングストローム厚のチタン又はジルコニウム層を堆積した後、約5000〜10000オングストローム厚のアルミニウム0.5%銅合金材料を堆積することができる。金属層を堆積後、ホトレジスト層を堆積し、適切なマスクを用いて金属パターンをレジスト層に描く。次に、例えば反応性イオンエッチングのような適切なエッチング処理を用いて金属パターンを規定する。第3レベルの金属が要求されるのであれば、第2絶縁層を堆積し、この層を貫通するようにビアをエッチングにより形成し、次に、別の金属レベルを堆積し、エッチングする。この処理を繰り返して、所望の数の金属レベルを得る。
【0006】
上述したようなサブトラクティブ金属化処理は幾つかの欠点を生じる。欠点の1つは、図4のビア18のようなビアを形成するためのエッチング中に代表的に生じるアンダーカットである。ビア18と、その下側にある相互接続金属12との不整合がしばしば生じて、エッチング中、下側の基板をも不都合にエッチングし、その結果、ビアが相互接続金属と重複するようになる。従って、いかなる重複をも回避するように相互接続金属12の領域は広く大きくパターン化されている。しかし、相互接続金属の幅、厚み及び面積のいずれか1つ又は任意の組合せを増大させることは記憶密度の厳格な条件と適合しない。更に、これらの限定があると高解像度デバイスを有効に製作することはできない。
【0007】
この問題を、1つ又はそれ以上のエッチング停止層を用いることにより回避することができる。エッチング停止層を用いることの利点は重要であるが、エッチング停止層に対して別々の堆積が必要となるので処理が複雑である。更に、最も一般的に用いられるエッチング停止材料すなわち窒化シリコン(Si)はかなり高い誘電率(k)(約7)を有し、このことは、金属間絶縁層により生じる寄生キャパシタンスに関してRC遅延の条件をもはや満足しない。集積回路の集積密度が高くなるにつれて、金属層間の浮遊キャパシタンスを最小限にすることがますます重要となっている。このことを、例えば有機誘電体材料のような低誘電率を有する金属間絶縁層を用いることにより達成する。窒化シリコンは、先進の金属化構造の浮遊キャパシタンスを小さくする条件を満足しない。
【0008】
従って、製造費を減少させ、生産性を高める改善されたサブトラクティブ金属化構造を必要とする。しかも、ビアと、その下側の金属との間にいかなる重複をも生じさせず、これによりエッチング停止層を必要としないサブトラクティブ金属化処理を必要とする。更に、サブトラクティブ金属化構造の金属層間の浮遊キャパシタンスを減少させる方法を必要とする。
【0009】
発明の要約
本発明は、半導体デバイス内にサブトラクティブ金属化構造を製作する方法を提供する。本発明の一観点によれば、配線密度を増大させ、必要とする処理工程を減少させるので生産性を高めることができる。本発明の他の観点によれば、高誘電性のエッチング停止材料の使用を回避して、浮遊キャパシタンスを減少させるか最小限にすることができる。
【0010】
代表的な例では、複数の低誘電率材料が、物理的及び熱的応力に耐えるために同様な形成方法と同様な容量とを有するように選択されている。低誘電率材料は絶縁層として作用し、この層の形成後、サブトラクティブ金属化処理によりこの層を貫通してビアを形成する。低誘電率材料は、各々の層に使用されるエッチング液が他の低誘電率材料に対してほんのわずかなエッチング速度を有するように選択される。その結果として、複数の低誘電率材料は、サブトラクティブ金属化構造の製作中、他の低誘電率材料に対してエッチング停止層として作用できる。
【0011】
本発明の代表的な実施例を示す添付図面と関連させた詳細な説明から本発明の更なる特徴及び利点はより明瞭に明らかとなるであろう。
【0012】
好適な実施例の詳細な説明
以下の詳細な説明では、本発明を実施しうる様々な特定の実施例に言及する。これら実施例を、当業者が本発明を実施できるように充分詳細に説明する。そして、他の実施例を用いることができ、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく構造上の変化及び電気的変化が可能であることに注意すべきである。
【0013】
以下の説明で用いる用語の“基板”は、半導体表面を有するいかなる半導体に基づく構造体をも含むことができる。この用語は、シリコンと、SOI(silicon−on−insulator;シリコンオンインシュレータ)と、SOS(silicon−on−sapphire;シリコンオンサファイア)と、ドープされた半導体及びドープされていない半導体と、基礎の半導体基部により支持されたシリコンのエピタキシャル層と、他の半導体構造体とを含む。半導体は、シリコンに基づくものである必要はない。半導体を、シリコンゲルマニウム又はゲルマニウム又はガリウムヒ素とすることができる。以下の説明で“基板”に言及するとき、基礎の半導体基部内又はその上に領域又は接合部を形成するのに前の処理工程を利用することができる。
【0014】
本発明は、複数の低誘電率材料が、物理的及び熱的応力に耐えるために同様な形成方法と同様な容量とを有するように選択されたサブトラクティブ金属化構造の製作方法を提供する。低誘電率材料は絶縁層として作用し、この層の形成後、この層を貫通するようにビアホールを形成する。
【0015】
図面を参照するに、同様な素子には同一の符号を付してあり、図6は半導体の基板50の一部を示す。図7に示すように、基板50を被覆するように第1金属間絶縁層55を形成する。
本発明の代表的な実施例では、第1金属間絶縁層55を約2000オングストローム〜15000オングストロームの厚みに、より好ましくは約6000〜10000オングストロームの厚みにスピンコーティングにより堆積する。材料の性質に応じ、予め決定された温度で第1金属間絶縁層55を硬化させることができる。第1金属間絶縁層55を形成するのに、所望に応じ、化学蒸着(CVD)又はプラズマ増強化学蒸着(PECVD)又は物理蒸着(PVD)によるスパッタリングのような他の既知の堆積方法をも用いることができる。望ましくは、第1金属間絶縁層55用のエッチング液がその下側の基板材料をかなりの程度まで腐食しないように第1金属間絶縁層55を選択する。
【0016】
第1金属間絶縁層55を、例えばポリイミド、スピンオンポリマー(SOP;spin−on−polymers)、フレア、ポリアリールエーテル、パリレン、ポリテトラフルオロエチレン、ベンゾシクロブテン(BCB)又はSILK(シルク)のような低誘電率有機材料から形成することができる。或いは又、第1金属間絶縁層55を、例えばフッ素化酸化シリコン(FSG)、水素シルセスキオキサン(HSQ)又はNANOGLASS(ナノグラス)のような低誘電率を有する無機材料により形成できる。しかし、本発明は、上述した材料に限定されず、低誘電率を有するその他の有機及び無機材料を用いることができる。本発明の目的のため、低誘電率材料は、約4.0である酸化シリコン(SiO )の誘電率よりも低い誘電率(k)を有するものとする。
【0017】
次に、図8に示すように、第1金属間絶縁層55上に第1ホトレジスト層58を形成する。次に、ビアパターン59のイメージを有するマスク(図示せず)で第1ホトレジスト層58をパターン化する。これにより、図9に示すように、第1ホトレジスト層58の開口部を通って第1金属間絶縁層55内にエッチングによりビア60を形成できる。第1金属間絶縁層55の特性に従ってエッチング液を選択できる。エッチング液(図示せず)は、半導体の基板50に到達するまで第1金属間絶縁層55を選択的にエッチングする。これにより、図9に示すように、第1ホトレジスト層58の除去後、ビア60を第1金属間絶縁層55内に形成する。
【0018】
ビア60の形成後、CVD、PVD、スパッタリング又は蒸着によりビア60及び第1金属間絶縁層55上に障壁層62(図9)を約50オングストローム〜約200オングストロームの厚みに、より好ましくは約100オングストロームの厚みに形成する。障壁層62に対して好ましい材料は、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、タングステン(W)又はハフニウム(Hf)のような金属、又は窒化タンタル(TaN)のような金属化合物であり、これらを被覆蒸着により被着することができる。所望に応じ、耐熱性の金属化合物例えば、TiSi及びZrSiのような耐熱性の金属窒化物により障壁層62を形成することができる。いずれにしても、障壁層62は、次に堆積される導電材料(図10〜16)からの金属原子の拡散を抑制し、一方で、導電材料と障壁層62との間で低抵抗率及び低接点抵抗を呈する。従来技術で既知であるように、障壁層62の材料は、使用される金属材料及び絶縁体の双方又はいずれか一方の種類に従って選択される。
【0019】
次に、図10に示すように、障壁層62を被覆すると共にビア60を塞ぐように導電材料層51を形成する。導電材料層51を既知のPVD、CVD又はこれらの技術の組み合わせにより被覆蒸着してビア60を塞ぐことができる。或いは又、導電材料層51を表面被覆技術により蒸着することができる。
【0020】
必要に応じ、第2障壁層を導電材料層51の上面上に堆積することができる。例えば、アルミニウム又はアルミニウム銅合金構造の場合、アルミニウム合金層の上及び下の双方にチタン(Ti)又はジルコニウム(Zr)の層をしばしば用いてラインのエレクトロマイグレーション抵抗を改善することができる。いずれにしても、図11に示すように、例えば反応性イオンエッチングにより導電材料層及び障壁層51及び62をパターン化してサブトラクティブパターン52を形成する。サブトラクティブパターン52は下方の相互接続に相当し、後に、上方の相互接続層と相互接続される。サブトラクティブパターン52をアルミニウム銅(Al−Cu)により形成することができるが、タングステン(W)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)又はアルミニウム(Al)及びこれらの合金のような他の導電材料をも用いることができる。
【0021】
ここで図12を参照するに、第2金属間絶縁層65は第1金属間絶縁層55及びサブトラクティブパターン52を被覆するように形成されている。第2金属間絶縁層65を例えばスピンコーティングにより約2000オングストローム〜約15000オングストロームの厚みで、より好ましくは約6000〜10000オングストロームの厚みに形成することができる。第2金属間絶縁層65を、堆積後、この場合も絶縁材料の特性に応じて、予め決定された温度で硬化させる。第1金属間絶縁層55の形成に関して先に述べたような他の堆積方法をも用いることができる。
【0022】
第2金属間絶縁層65に対して選択された材料も、第1金属間絶縁層55に関して先に述べたものと同様に、4.0よりも低い誘電率を有する低誘電率の有機又は無機材料とする。しかし、以下に更に詳細に説明するように、2つの金属間絶縁層55及び65と、これら金属間絶縁層を選択的に除去するのに用いるエッチング化学組成とを物理的にも機能的にも相互に関連させることができる。このように、2つの金属間絶縁層55及び65を同じ方法により同じように堆積することができる。更に、金属間絶縁層55及び65を、これらの各々が、種々の処理の結果とIC装置の使用中とに生じる圧力レベルに耐えることができるように相互に適合させるのが好ましい。更に又、各材料が、他の材料の処理で必要とされる最大温度に耐えることができるようにすべきである。
【0023】
本発明の好適な実施例では、2つの金属間絶縁層55及び65に対する2つの適合しうる材料をSILK(100kHzで約2.65のkを有する有機材料)及びNANOGLASS(100kHzで約3.5のkを有する無機材料)とする。SILK及びNANOGLASSの双方をスピンコーティングにより被着することができ、これら双方は同様の圧力レベルと相互の処理温度とに耐えることができる。更に、一方の絶縁材料を容易にエッチングするが他方の絶縁材料に対しては極めて小さく無視しうるエッチング速度を有するそれぞれのエッチング液によりSILK及びNANOGLASSの双方を別々にエッチングすることができる。
【0024】
他の実施例では、2つの適合しうる低誘電率材料を(気孔率に応じて2.0〜3.0の範囲内にあるkを有する有機成分としての)発泡ポリイミド及び(2.3〜3.0の範囲内にあるkを有する無機成分としての)水素シルセスキオキサン(HSQ)とする。しかし、他の組み合わせをも用いることができる。更に、2つの低誘電率有機材料及び2つの低誘電率無機材料が物理的及び化学的特性を適合しうるように維持される限りこれら双方の材料をも用いることができる。従って、本発明は、上述した組み合わせの使用に限定されず、他の適合しうる低誘電率材料すなわち、4.0よりも低い誘電率を有する材料をも用いることができる。
【0025】
第2金属間絶縁層65を形成後、ビア70(図14)をホトリソグラフィーにより形成する。従って、第2ホトレジスト層68(図13)を第2金属間絶縁層65上に形成する。次に、ビアパターン69のイメージを有するマスク(図示せず)で第2ホトレジスト層68をパターン化する。その次に、図14に示すように、ビアパターン69を第2金属間絶縁層65にエッチングしてビア70を形成する。第2金属間絶縁層65の厚みをビア70の厚みに規定する。第1金属間絶縁層65の厚みをビア60の厚みに規定する。
【0026】
第2エッチング液を用いて第2金属間絶縁層65をサブトラクティブパターン52まで、或いは又、第1金属間絶縁層55まで選択的にエッチングすることによりビア70(図14)のエッチングを完成させる。SILK/NANOGLASSの組み合わせを用いる本発明の代表的な実施例では、(SILKの第1金属間絶縁層55を選択的にエッチングする)第1エッチング液は酸素(O )プラズマを用いることができ、一方、(NANOGLASSの第2金属間絶縁層65をエッチングする)第2エッチング液は塩素(Cl)プラズマを用いることができる。
【0027】
ビア70の形成後、ビア70及び第2金属間絶縁層65上に障壁層72(図14)を約50オングストローム〜約200オングストロームの厚みで、より好ましくは約100オングストロームの厚みにCVD、PVD、スパッタリング又は蒸着により形成する。障壁層72に対して好ましい材料はチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、タングステン(W)又はハフニウム(Hf)のような金属、又は窒化タンタル(TaN)のような金属化合物である。所望に応じ、耐熱性の金属化合物、例えばTiSi又はZrSiのような耐熱性の金属窒化物により障壁層72を形成することができる。いずれにしても、障壁層72は、次に堆積される導電材料(図15,16)からの金属原子の拡散を抑制し、一方で、導電材料と障壁層72との間に低抵抗率及び低接点抵抗を呈する。
【0028】
第2金属間絶縁層65を通るビア70の形成後、サブトラクティブ金属化構造100(図16)を製作する更なる工程を行うことができる。従って、次に、第2金属間絶縁層65を被覆すると共にビア70を塞ぐように導電材料層81を堆積する。好適な実施例では、導電材料層81は銅、タングステン、金、銀、アルミニウム又はこれらの合金のいずれかを含有することができるが、その他の材料をも用いることができることに注意すべきである。いずれにしても、既知のPVD、CVD又はこれら技術の組み合わせにより、ビア70を塞ぐように導電材料層81を被覆蒸着することができる。或いは又、導電材料層81を表面被覆技術により堆積することができる。
【0029】
次に、サブトラクティブパターン82を形成すると共に、図16に示すサブトラクティブ金属化構造100の形成を完成するように導電材料層81(図15)とその下側の障壁層72とをパターン化及びエッチングする。
【0030】
図16にはサブトラクティブ金属化構造100を1つだけ示すが、いかなる個数のこのようなサブトラクティブ金属化構造をも基板50上に形成できるという事実は当業者にとって容易に明らかである。しかも、上述した代表的な実施例では、金属間絶縁層を2つだけ用いるサブトラクティブ金属化構造100の形成について言及したが、本発明が、より複雑な金属化構造の一部として、基板50上に形成され且つビアが導電材料で満たされているいかなる個数の交互の低誘電率絶縁層にも適用できると理解すべきである。更に、本発明はSILK及びNANOGLASSの使用に限定されず、誘電率が4.0よりも低いその他の適合しうる有機及び無機材料の双方又はいずれか一方を用いることができる。
【0031】
プロセッサ、メモリ装置、ASICコントローラ等を含むがこれらに限定されないいかなる種類のアナログ、デジタル又はハイブリッド集積回路構造において相互接続金属化層を形成するのに、図6〜16を参照して説明した技術を用いることができる。
【0032】
図17に、例えば、本発明によるサブトラクティブ金属化構造を有するメモリ回路448例えばDRAMを含む代表的なプロセッサに基づいたシステム400を示す。コンピュータシステムのようなプロセッサシステムは、マイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ又は他のプログラム可能なデジタル論理装置のような中央処理装置(CPU)444を一般に有し、この中央処理装置はバス452上の入力/出力(I/O)装置446と通信する。メモリ回路448はバス452上のシステムと通信する。
【0033】
コンピュータシステムの場合、プロセッサシステムはフロッピー(登録商標)ディスクドライブ454やコンパクトディスク(CD)ROMドライブ456のような周辺装置を含むことができ、これら周辺装置もバス452上のCPU444と通信する。メモリ回路448を、1つ又はそれ以上のサブトラクティブ金属化構造100を含む集積回路として構成するのが好ましい。CPU444も、本発明により形成された1つ又はそれ以上のサブトラクティブ金属化構造を用いることができる。所望に応じ、メモリ回路448はただ1つの集積回路内でプロセッサ例えばCPU444と組み合わせることができる。
【0034】
上述した説明及び図面は、本発明の特徴及び利点を得る代表的な実施例を示すにすぎない。特定の処理条件及び構造に対する変更及び置換えは、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく可能である。従って、本発明は、上述した説明及び図面に限定されず、請求の範囲のみに限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるサブトラクティブ金属化構造であって予備の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図2】図1の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図3】図2の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図4】図3の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図5】図4の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図6】本発明の代表的な実施例によるサブトラクティブ金属化構造であって予備の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図7】図6の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図8】図7の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図9】図8の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図10】図9の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図11】図10の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図12】図11の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図13】図12の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図14】図13の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図15】図14の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図16】図15の次の製造段階にあるサブトラクティブ金属化構造の断面図である。
【図17】本発明によるデュアルダマシン構造を有するメモリセルを具えるコンピュータシステムを示す。

Claims (50)

  1. 第1低誘電率材料を有する第1絶縁層を貫通する第1開口部を形成する工程と、
    前記第1絶縁層上と前記第1開口部内とに第1導電材料を与える工程と、この第1導電材料をパターン化して第1導電パターンを形成する工程と、
    前記第1絶縁層及び前記第1導電パターン上に設けられた第2絶縁層を貫通する第2開口部を形成する工程であって、前記第2絶縁層が第2低誘電率材料を含み、前記第1及び第2低誘電率材料が互いに異なり且つ選択的にエッチング可能な当該工程と、
    前記第2開口部内に第2導電材料を入れる工程と
    を有する金属化構造の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法であって、前記第1絶縁層が有機材料を含む製造方法。
  3. 請求項2に記載の製造方法であって、前記有機材料を、ポリイミド、スピンオンポリマー、フレア、ポリアリールエーテル、パリレン、ポリテトラフルオロエチレン、ベンゾシクロブテン及びシルクより成る群から選択する製造方法。
  4. 請求項2に記載の製造方法であって、前記第1絶縁層がシルクを含む製造方法。
  5. 請求項1に記載の製造方法であって、前記第1絶縁層が無機材料を含む製造方法。
  6. 請求項5に記載の製造方法であって、前記無機材料を、フッ素化酸化シリコン、水素シルセスキオキサン及びナノグラスより成る群から選択する製造方法。
  7. 請求項6に記載の製造方法であって、前記第1絶縁層がナノグラスを含む製造方法。
  8. 請求項1に記載の製造方法であって、前記第1絶縁層を蒸着により約2000〜15000オングストロームの厚みに形成する製造方法。
  9. 請求項8に記載の製造方法であって、前記第1絶縁層を蒸着により約6000〜10000オングストロームの厚みに形成する製造方法。
  10. 請求項1に記載の製造方法であって、前記第2絶縁層が有機材料を含む製造方法。
  11. 請求項10に記載の製造方法であって、前記有機材料を、ポリイミド、スピンオンポリマー、フレア、ポリアリールエーテル、パリレン、ポリテトラフルオロエチレン、ベンゾシクロブテン及びシルクより成る群から選択する製造方法。
  12. 請求項10に記載の製造方法であって、前記第2絶縁層がシルクを含む製造方法。
  13. 請求項1に記載の製造方法であって、前記第2絶縁層が無機材料を含む製造方法。
  14. 請求項13に記載の製造方法であって、前記無機材料を、フッ素化酸化シリコン、水素シルセスキオキサン及びナノグラスより成る群から選択する製造方法。
  15. 請求項13に記載の製造方法であって、前記第2絶縁層がナノグラスを含む製造方法。
  16. 請求項1に記載の製造方法であって、前記第2絶縁層を蒸着により約2000〜15000オングストロームの厚みに形成する製造方法。
  17. 請求項16に記載の製造方法であって、前記第2絶縁層を蒸着により約6000〜10000オングストロームの厚みに形成する製造方法。
  18. 請求項1に記載の製造方法であって、前記第2絶縁層に対して選択的である第1エッチング化学組成で前記第1絶縁層を選択的にエッチングすることにより、前記第1開口部を形成する工程を達成する製造方法。
  19. 請求項18に記載の製造方法であって、前記第1絶縁層に対して選択的である第2エッチング化学組成で前記第2絶縁層を前記第1絶縁層に対して選択的にエッチングすることにより、前記第2開口部を形成する工程を達成する製造方法。
  20. 請求項1に記載の製造方法であって、この製造方法が更に、前記第1導電材料を与える工程以前に、前記第1開口部上に障壁層を形成する工程を有する製造方法。
  21. 請求項1に記載の製造方法であって、この製造方法が更に、前記第2導電材料を入れる工程以前に、前記第2開口部上に障壁層を形成する工程を有する製造方法。
  22. 請求項1に記載の製造方法であって、前記金属化構造をサブトラクティブ金属化構造とする製造方法。
  23. 基板上にシルク絶縁層を形成する工程と、
    前記シルク絶縁層内部に形成された第1開口部内に第1導電材料を入れる工程と、
    前記シルク絶縁層及び前記第1導電材料と接触するナノグラス絶縁層を形成する工程と、
    前記ナノグラス絶縁層内部に第2開口部を形成し、この第2開口部を前記第1導電材料まで延在させる工程と、
    前記第2開口部内に第2導電材料を入れる工程と
    を有する金属化構造の製造方法。
  24. 請求項23に記載の製造方法であって、前記シルク絶縁層を蒸着により約2000〜15000オングストロームの厚みに形成する製造方法。
  25. 請求項24に記載の製造方法であって、前記シルク絶縁層を蒸着により約6000〜10000オングストロームの厚みに形成する製造方法。
  26. 請求項23に記載の製造方法であって、前記ナノグラス絶縁層を蒸着により約2000〜15000オングストロームの厚みに形成する製造方法。
  27. 請求項26に記載の製造方法であって、前記ナノグラス絶縁層を蒸着により約6000〜10000オングストロームの厚みに形成する製造方法。
  28. 請求項23に記載の製造方法であって、第2の絶縁層に対して選択的である第1エッチング化学組成で前記シルク絶縁層を選択的にエッチングすることにより前記第1開口部の形成を達成する製造方法。
  29. 請求項28に記載の製造方法であって、第1の絶縁層に対して選択的である第2エッチング化学組成で前記ナノグラス絶縁層を選択的にエッチングすることにより前記第2開口部の形成を達成する製造方法。
  30. 請求項29に記載の選択方法であって、前記第1エッチング化学組成を酸素プラズマ化学組成とし、前記第2エッチング化学組成を塩素プラズマ化学組成とする製造方法。
  31. 4.0よりも低い第1誘電率を有する第1絶縁層であって、この第1絶縁層が半導体基板上に設けられると共に、前記第1絶縁層の内部に金属層の少なくとも一部が含まれる当該第1絶縁層と、
    4.0よりも低い第2誘電率を有する第2絶縁層であって、前記第1絶縁層上に設けられた第2絶縁層とを有する集積回路構造であって、前記第2及び第1絶縁層が同様な圧力レベル及び処理温度に耐えることができるようになっている集積回路構造。
  32. 請求項31に記載の集積回路構造であって、前記第1絶縁層が有機材料を有する集積回路構造。
  33. 請求項32に記載の集積回路構造であって、前記有機材料が、ポリイミド、スピンオンポリマー、フレア、ポリアリールエーテル、パリレン、ポリテトラフルオロエチレン、ベンゾシクロブテン及びシルクより成る群から選択されている集積回路構造。
  34. 請求項33に記載の集積回路構造であって、前記第1絶縁層がシルクを有する集積回路構造。
  35. 請求項31に記載の集積回路構造であって、前記第1絶縁層が無機材料を有する集積回路構造。
  36. 請求項35に記載の集積回路構造であって、前記無機材料が、フッ素化酸化シリコン、水素シルセスキオキサン及びナノグラスより成る群から選択されている集積回路構造。
  37. 請求項31に記載の集積回路構造であって、前記第1絶縁層が約2000〜15000オングストロームの厚みを有する集積回路構造。
  38. 請求項31に記載の集積回路構造であって、前記第2絶縁層が有機材料を有する集積回路構造。
  39. 請求項38に記載の集積回路構造であって、前記有機材料の層が、ポリイミド、スピンオンポリマー、フレア、ポリアリールエーテル、パリレン、ポリテトラフルオロエチレン、ベンゾシクロブテン及びシルクより成る群から選択されている集積回路構造。
  40. 請求項31に記載の集積回路構造であって、前記第2絶縁層が無機材料を有する集積回路構造。
  41. 請求項40に記載の集積回路構造であって、前記無機材料が、フッ素化酸化シリコン、水素シルセスキオキサン及びナノグラスより成る群から選択されている集積回路構造。
  42. 請求項31に記載の集積回路構造であって、前記第2絶縁層が約2000〜15000オングストロームの厚みを有する集積回路構造。
  43. 請求項31に記載の集積回路構造であって、前記第1及び第2絶縁層が異なる材料より成り、相互に選択的にエッチングできるようになっている集積回路構造。
  44. プロセッサと、
    このプロセッサに結合された集積回路とを有する、プロセッサに基づいたシステムであって、前記プロセッサ及び集積回路の少なくとも1つがサブトラクティブ金属化構造を有し、このサブトラクティブ金属化構造が、第1低誘電率絶縁層と、この第1低誘電率絶縁層上に配置された第2低誘電率絶縁層とを有し、前記第1低誘電率絶縁層の内部には第1ビアが形成され、前記第2低誘電率絶縁層の内部には第2ビアが形成され、前記第1ビアまで延在している、プロセッサに基づいたシステム。
  45. 半導体基板上に配置されたサブトラクティブ金属化構造であって、このサブトラクティブ金属化構造が、
    酸化シリコンの誘電率よりも低い誘電率を有する第1絶縁層であって、前記半導体基板上に設けられている第1絶縁層と、
    この第1絶縁層上に配置されている第2絶縁層と、
    この第2絶縁層上に配置されている第3絶縁層とを少なくとも有し、前記第1、第2及び第3絶縁層が、同様な圧力レベル及び処理温度に耐えることができるようになっているサブトラクティブ金属化構造。
  46. 請求項45に記載のサブトラクティブ金属化構造であって、このサブトラクティブ金属化構造が更に、前記第1、第2及び第3絶縁層の各々の内部に形成された少なくとも1つのビアを有するサブトラクティブ金属化構造。
  47. 請求項46のサブトラクティブ金属化構造であって、前記ビアが導電材料で満たされているサブトラクティブ金属化構造。
  48. 基板上に配置されたシルク絶縁層と、
    このシルク絶縁層内部に形成された第1開口部内に配置された第1導電材料と、
    前記シルク絶縁層と接触しているナノグラス絶縁層と、
    前記ナノグラス絶縁層内部に形成された第2開口部内に配置された第2導電材料であって、前記第2開口部が前記第1導電材料まで延在している第2導電材料と
    を有するサブトラクティブ金属化構造。
  49. 請求項48に記載のサブトラクティブ金属化構造であって、前記シルク絶縁層が約2000〜15000オングストロームの厚みを有するサブトラクティブ金属化構造。
  50. 請求項48に記載のサブトラクティブ金属化構造であって、前記ナノグラス絶縁層が約2000〜15000オングストロームの厚みを有するサブトラクティブ金属化構造。
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