JP2004506979A - 高低閾値検出を有する双方向リピータ - Google Patents
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Abstract
リピータは、外部装置からの信号とリピータ内部で発生された信号とを区別するために複数の閾値検出器を使用する。リピータから送信される信号は、2つの閾値レベル間にあるように構成されるので、一方の閾値レベルの検出器はアクティブ信号を検出するが、他方の閾値レベルの検出器はアクティブ信号を検出しない。外部信号がリピータの側(A)上で受信される場合、外部信号は、リピータの他方の側(B)に伝達され、同時にリピータの他方側(B)は、外部信号だけを伝達し、同じ側(A)に戻す。このように、一方の側(A)からの内部発生信号は同じ側(A)へ後方に伝達されずに、ラッチアップが回避される。同様に、外部信号が他方の側(B)で受信される場合、リピータの第1の側Aは外部発生信号だけを伝達するように構成される。リピータの両側が外部駆動される場合、アクティブ信号は、リピータの両側に伝達され、それによってリピータのないワイヤードバスによって供給される応答をエミュレートする。リピータは特にI2Cバスアーキテクチャに最適である。
Description
【0001】
(発明の背景)
1.発明の分野
本発明は、エレクトロニクスの分野、特にI2Cインタフェースを使用する装置の相互接続を容易にする装置に関するものである。
【0002】
2.関連技術の説明
フィリップス社によって開発された集積回路間(I2C)バスによって、集積回路は、簡単な双方向の2線(+アース)バスを介して互いと直接通信することができる。装置は、バス上の2つの配線の各々に接続し、2つの配線の一方は、データの通信のための配線(SData)であり、他方の配線は、装置間のデータの通信の制御および同期化のための配線(SClk)である。各装置は、他の装置の各々に並列に接続される。バス線、すなわちSDataおよびSClkの各々は、バス上の全線のワイヤードANDの機能を果たす。各装置の出力は、オープンコレクタ/オープンドレイン装置として構成され、1つあるいはそれ以上のプルアップ抵抗器は、バスが休止している間、ソフトロジックハイ値をバス上に保持する。装置がバスへのアクセスを望む場合、この装置は、接地電位に対して導電状態に置かれているオープンコレクタ/オープンドレイン装置を介してロジックロー値にバスを引っ張る。
【0003】
高速度データ転送を容易にするために、I2C仕様はバス上の最大容量性負荷を制限し、それによってバスの最大長を制限する。バス長を2、3メートルに制限する指定された最大容量性負荷は400pfである。フィリップスセミコンダクタ社からの82B715集積回路は、特定の最大長を上回るバスのルーティングを可能にするI2Cバス拡張器である。82B715は、10の電流利得を入力から出力へ与え、それによってバス拡張器の入力側のバスに10の容量性減少を与える。バス拡張器を長い長さの配線の各端部に置くことによって、この配線の容量の10分の一だけが長い長さの配線の各端部にI2Cバスまたは装置の負荷として生じる。しかしながら、電流利得のために、長い長さの配線のどちらかの端部の各82B715の出力はI2C互換がない、何故ならばいかなる装置もI2Cバスに置くことができるI2C仕様は、最大電流も制限することに留意すべきである。さらに、このI2C互換性がないことは対の82B715間の媒体の選択に関する長所を生じることを留意すべきである。対の82B715間の長い長さの配線の代わりに、例えば、光ファイバあるいは他の媒体を使用できる。
【0004】
リピータは、リピータが伝送路に沿って伝送信号を再整形し、リピータの両側の伝送プロトコルおよび制約をサポートする装置として従来規定される点で拡張器と区別される。リピータは、例えばバスラインの長さの中間点に置かれ、その入力でバスの半分の負荷を減少し、バスの他の半分への伝送のための信号を条件付ける。典型的な単方向リピータは、入力に負荷をほとんど加えない入力インバータと、かなりの負荷を駆動できる駆動インバータを含む出力インバータとを含む。
【0005】
同じ配線が送信および受信の両方を行うために使用される双方向性構造では、バスリピータは、互いに並列に配線される一対の逆向きの単方向性リピータとして出現する。一方の単方向性リピータの出力は、他方の単方向リピータの入力に接続され、双方向リピータは、バス上の外部発生事象と内部発生事象とを区別し、ラッチアップを排除するように構成される。一方の方向に伝達される入力事象が他方の方向からの入力事象として解釈され、双方向リピータの最初の入力に再伝達される場合、このようなラッチアップを生じる。事象の発信元が事象を中止する場合、この中止は、最初の入力事象の伝達と同じ方向にも伝達されねばならない。
【0006】
従来の双方向リピータは、一般的には、リピータのどちらかの側が駆動信号を受信しているかを決定し、その後、リピータの第1の側がもはや駆動信号を受信しなくなるまでリピータの反対側からのいかなる入力をも阻止する制御ロジックを含む。
【0007】
図1は、米国フィリップス社に譲渡され、参照してここに組み込まれる、Philippe Maugersのために1999年7月13日に発行された名称が「多方向データ伝送装置」の米国特許第5,923,187号によって教示されるような従来の双方向リピータ100のブロック図例である。2つの単方向バッファCa、Cbは、2つの制御装置Ga、Gbで制御される。制御装置Ga、Gbがイネーブルにされる場合、パスは、制御装置の入力Iと出力Oとの間で設けられる。さもなければ、このパスは、入力Iおよび出力Oとの間でブロックされる。最初に、入力AおよびBの両方がインアクティブ状態の場合、ゲートGaおよびGbの両方がイネーブルにされ、それによってノードAをバッファCbの入力に接続し、ノードBをバッファCaの入力に接続する。バッファCa、Cbは非反転であるので、各々の出力は、各ノードA、Bと一致するインアクティブ状態である。ここでアクティブ状態が、ロジックANDゲートとして作動するバスのようなバス上のインアクティブ状態の存在を無力にし、アクティブ状態がローであることが仮定される。それとは別に、まれに使用されようとも、アクティブ状態はハイであってもよく、バスはロジックオアゲートとして作動する。
【0008】
ノードの中の1つ、例えばノードAが、外部装置110aからの駆動信号を介してアクティブ状態に遷移する場合、制御装置Gaは、この遷移を「第1」遷移として認識し、制御装置GbをディセーブルにするそのF出力をアサートする。Gaはイネーブルのままであるために、ノードAのアクティブ状態は、イネーブルにされた装置GaおよびバッファCbを介してノードB、および外部装置110bと通信される。しかしながら、ゲートGbはディセーブルにされるために、このノードBのアクティブ状態は、バッファCaと通信されない。したがって、装置110aをアクティブ状態に駆動する装置110aからの外部刺激が取り除かれる場合、ノードAは、自由にインアクティブ状態に戻ることができる。ノードAがインアクティブ状態に戻り、このインアクティブ状態がノードBおよび外部装置110bに通信された後、制御装置Gaは装置Gbを再イネーブルにする。
【0009】
上記の例では、制御装置Gbがイネーブルにされる場合、ノードBの伝達アクティブ状態はバッファCaに結合され、それによってノードAをアクティブ状態に内部で駆動することに留意すべきである。その後、最初にノードAをアクティブ状態に駆動する装置110aからの外部刺激が取り除かれる場合、ノードAは、アクティブ状態のままであり、装置GbおよびCaによってノードBから現在ラッチされるアクティブ状態によって駆動される。リピータ100の他方の側Aがアクティブである場合にリピータ100の一方の側の入力Bを制御装置Gaを介し切り離すことによって、このラッチング問題が回避される。
【0010】
当業者に明らかであるように、リピータの一方の側を切り離す従来のリピータは、他方の側がアクティブである場合、リピータの一方の側だけがいかなる時点でもアクティブになるようになると推定する。すなわち、両方の側がアクティブである場合、アクティブになる第1の側が優先する。前述の例では、ノードBが装置110bによってアクティブ状態に外部駆動される場合、ノードAがインアクティブ状態に再び入り、制御装置Gbを再イネーブルにした後までこのアクティブ状態はノードAに伝達されない。したがって、リピータ100のB側で、連続アクティブ状態は、ノードBがアクティブ状態を離れる時間までノードAはアクティブ状態に入る時間から存在する。実は、リピータ100のA側で、ノードAは、その外部刺激でアクティブ状態に駆動され、次にこの刺激が取り除かれる場合にインアクティブ状態に入り、次にノードBがアクティブ状態を離れる時間まで、制御装置Gbが再イネーブルにされる場合アクティブ状態に再び入る。すなわち、リピータ100のA側の装置110aは、リピータ100の他方の側の装置110bが調べない遷移を調べる。リピータ100は、単なる再整形装置の役目を果たさないために、この矛盾は、一般に特異な性能をもたらす。
【0011】
好ましくは、リピータは、どちらかの側の装置に対して「トランスペアレント」である。すなわち、リピータは改良されたバス性能を可能にするが、バス上のリピータの存在は検出不可能であるはずである。このバスがワイヤードANDバスである場合、例えば、ロジックロー値は、バス上の装置のいずれかがバスをロジックロー値に駆動している限り、ロジックロー値は、伝達され、リピータの両側で保持される。したがって、上記の例では、B側に対するリピータ100の動作は、ワイヤードAND演算に適切に反映するのに対して、リピータ100のA側の演算は反映しない。
【0012】
いくつかの仕様、および特にI2C仕様は、2つ以上の装置によってアクティブ状態の同時アサートがある場合の首尾一貫した性能による。I2C仕様では、例えば、複数の装置の中のクロック信号の同期化は、第1の装置がバスをローに引っ張る時間および最後の装置がバスをローに引っ張ることを中止する時間によって決定される。前述された従来のリピータは、この仕様、あるいはアクティブローのワイヤードAND演算に基づいているいかなる仕様にも対応できない。
【0013】
(発明の簡単な概要)
本発明の目的は、ほぼバス上の装置にトランスペアレントであるワイヤードバスのための双方向リピータ装置を提供することにある。本発明の他の目的は、リピータ装置の両側のバスにワイヤードAND機能を与える双方向リピータ装置を提供することにある。本発明の他の目的は、改良されたターンオン遷移時間を有する双方向リピータ装置を提供することにある。
【0014】
これらの目的および他の目的は、外部装置からの信号とリピータ内部で発生された信号とを識別するために複数の閾値検出器を使用するリピータを備えることによって達成される。リピータから送信される信号は、2つの閾値レベル間にあるように構成されるので、一方の閾値レベルの検出器はアクティブ信号を検出するが、他方の閾値レベルの検出器はアクティブ信号を検出しない。外部信号がリピータの一方の側(A)で受信される場合、この外部信号はリピータの他方の側(B)に伝達され、同時に、リピータの他方の側(B)は、外部信号だけを伝達し、第1の側(A)に戻すように構成される。このように、一方の側(A)からの内部発生信号は、同じ側(A)へ逆向きに伝達されず、ラッチアップが避けられる。同様に、外部信号は他方の側(B)で受信される場合、リピータの第1の側(A)は外部発生信号だけを伝達するように構成される。リピータの両側は外部から駆動され、アクティブ信号は、リピータの両側に伝達され、それによってリピータのないワイヤードバスによって供給される応答をエミュレートする。
【0015】
本発明は、添付図面を参照してより詳細に、例として説明される。
【0016】
図面を通じて、同じ参照番号は、同じあるいは対応する特徴あるいは機能を示す。
【0017】
(発明の詳細な説明)
本発明は、ハイ電圧(公称Vdd=3〜10v)インアクティブ状態およびロー電圧(公称Vdd/2以下)アクティブ状態を有するワイヤードANDバスに関して以下に示される。当業者に明らかであるように、補助構造は、ワイヤードOR、アクティブハイ、バスでもまた使用するために公式化されうる。
【0018】
図2は、本発明によるバスリピータ200のブロック図の例を示す。リピータ200は対称的であり、バスドライバ210と、「ロー」閾値電圧以下の電圧を検出するように構成される第1の検出器220と、「極めてロー」の閾値電圧以下の電圧を検出するように構成される第2の検出器230と、その機能が下記に後述されるセット−リセットラッチ240とを含む。バスリピータ200の装置210〜240の各々は、下記の参照を容易にするためにリピータ200の「A」側および「B」側に対応する(a)あるいは(b)のいずれかとして示される。
【0019】
バスドライバ210は、特にアクティブハイ入力に応じて「ロー」閾値と「極めてロー」閾値との間にあるアクティブ駆動信号を供給し、インアクティブロー入力に応じてオープンコレクタ/オープンドレインインアクティブ状態を供給するように構成される。特定されたロー電圧出力を供給するバスドライバ210の様々な実施形態は当業者に利用可能であるが、参照してここに取り込まれる名称が「電圧安定化ローレベルドライバ」である同時係属の に出願され、米国特許第 号(Alma AndersonおよびPaul Andrew弁理士ドケット (開示第780192号)に開示されているようなドライバは好ましい実施形態を与える。参照された出願のドライバは、広範囲の作動条件の下で安定した電圧出力を供給する。好ましくは、ドライバ210は、従来のバスドライバがバスを引っ張って接地電位の近くまで下げるスイッチング装置を介してバスをローに引っ張る環境では、電源電圧の約1/4である「ロー」電圧出力を供給する。このロー電圧出力は、下記にさらに述べられているように検出器220および230で使用される閾値電圧に応じて決定される。
【0020】
この検出器220は、好ましくは従来のシュミットトリガ装置によって供給されるようなヒステリシスを有する従来のロジックレベル検出器である。名目上、この検出器220は、+/−20%ヒステリシスを有する半分の電源電圧でスイッチするように構成される。すなわち、入力の電圧が電源電圧の0.3以下(−1/2・20%)に低下した場合に入力でハイからローへの遷移は、出力でローからハイへの遷移に影響を及ぼし、入力の電圧が電源電圧の0.7以上(+1/2・20%)に上昇した場合、入力のローからハイへの遷移は、出力でハイからローへの遷移に影響を及ぼす。このヒステリシスは、2つのヒステリシスレベル(0.3と0.7)間の全範囲にわたって延びない入力のいかなる変動もほぼ無視することによって雑音余裕度を生じる。
【0021】
入力電圧が、ドライバ210の前述の「ロー」電圧出力に対して「極めてロー」電圧以下に低下するまで、検出器230は、出力をアサートしない専用装置である。この検出器230は、好ましくは、入力電圧と当該技術分野で一般的であり、図5に関して下記にさらに述べられているバンドギャップ基準のような明確な基準電圧と比較する比較器を含む。好ましい実施形態では、基準電圧は、0.4ボルトのアクティブロー電圧に対応するI2C電流およびインピーダンスの仕様に基づいて約1/2電圧である。
【0022】
それぞれ、検出器220(a)および230(a)の出力は、「A−Low」(AL)および「A−Very−Low」(AVL)と呼ばれ、検出器220(b)および230(b)の出力は、「B−Low」(BL)および「B−Very−Low」(BLV)である。図3は、ノードAおよびノードBの電圧に対してこれらの信号を反映するタイミング図例を示す。
【0023】
図3に示されるように、ノードAおよびBは、最初に高電圧(公称「Vdd」)にある。休止状態では、図2のドライバ210は、インアクティブであり、ノードAは、外部装置によってローに駆動されるまで高電圧のままである。この高電圧で、ローおよび極めてローの電圧検出器220、230(AL、AVL、BL、BVL)の出力は、全てノードAおよびノードBがローあるいは極めてローかのいずれかを示すロジックロー状態にある。301で、ノードAの電圧は、バスをローに引っ張る外部刺激に応じて低下する。
【0024】
この例のタイミング図は、3つの閾値レベルLT1、LT0、およびVLTを示す。LT0およびLT1は、ローの検出器220に関連した2つのシュミットトリガヒステリシスレベルを示す。入力(A、B)がLT0以下に低下する場合、ロー検出器220は、「入力−ロー」信号(AL、BL)をアサートし、入力(A、B)がLT1以上に上昇する場合、「入力−ロー」信号(AL、BL)をデアサートする。入力(A、B)がVLT以下に低下する場合、極めてローの検出器230は、入力(A、B)がVLT以下に低下する場合に「入力−極めてロー」信号(AVL、BVL)をアサートし、入力(A、B)がVLT以上に上昇する場合に「入力−極めてロー」信号(AVL、BVL)をデアサートする。下記にさらに述べられているように、好ましい実施形態では、この検出器220は、ヒステリシス自体を示していない。
【0025】
図3に示されるように、302でノードAの電圧がLT0以下に低下する場合、A−Low AL信号は、312でアサートされる。303でノードAの電圧はVLT以下まで低下し続ける場合、A−Very−Low信号が323でアサートされる。図5に関して後述されるように、誤トリガを最小限にするため、検出器230は、入力が十分な時間ローのままであるまで「入力極めてロー」信号をアサートせず、VLT以下の振幅が単に雑音事象でないことを保証する。したがって、かなりの遅延がAL信号がアサートされる時間312とAVL信号がアサートされる時間323との間に存在する。
【0026】
図2のドライバ210はローの検出器220の下部閾値LT0と極めてローの検出器230の閾値VLTとの間にあるアクティブ信号レベルを供給するように構成されているために、リピータは、図4に示されているように、極めてローの検出器230a、230bの出力AVL、BVLを対応する他方の側のドライバ210b、210aに単に伝達することによって形成できることに留意すべきである。このように、外部駆動事象は、他方の側に伝達されるのに対して、内部駆動事象は、発信側へ逆向きに伝達されず、それによってラッチアップを避ける。この構造は、両方向の同時伝達を含むリピータ200のどちらかの側からの外部事象の伝達を可能にし、それによって真のワイヤードAND機能に影響を及ぼすことに留意すべきである。しかしながら、上記に示されるように、適切な雑音余裕度に関して、入力がVLT以下に低下する時間303と「入力極めてロー」信号AVL、BVLがアサートされる時間との間にしばしばかなりの遅延がある。低下性能に加えて、この伝搬遅延は、普通のバス標準およびプロトコルの仕様を超えてもよい。
【0027】
図2は、なお真のワイヤードAND機能を保持し、なおラッチアップを避けている間、リピータ200の一方の側(A、B)から他方の側(B、A)の伝搬遅延を最少にする本発明の好ましい実施形態を示す。本発明のこの態様は、リピータが休止状態である場合、ノードA、Bの値のいかなる変化も外部発生源からでなければならないので、(できるだけ速く)伝達されるべきであるという結果を前提とする。急速な伝達は、アクティブ状態がローの検出器220によって検出されるや否やこのアクティブ状態を伝達することによって行うことができる。しかしながら、ドライバ210がアクティブローをアサートする場合引き起こされるようなローの検出器220の出力の伝達は、前述されるようにラッチアップを引き起こし得る。本発明の好ましい実施形態では、リピータ200は、この側が外部発生源あるいは内部発生源210によって駆動されるかどうかに基づいて信号の伝達を制御し、ラッチアップを避けるために使用される2つのラッチ240a、240bを含む。
【0028】
このバスが、NORゲート250(AもBもどちらもロー電圧を有しない)によって示されるように、休止状態(ノードAおよびノードBの両方ともハイ電圧を有する)にある場合、ラッチ240は最初に(ロジック0に)リセットされる。ラッチ240の状態は、どの信号がスイッチ260を介してリピータ200の他方の側に伝達されるかを決定する。リセット状態では、ロー検出器220a、220bの出力は、対応するバスドライバ210b、210aに伝達され、それによって入力側(A、B)から出力側(B、A)へ最少伝達遅延を行う。
【0029】
一旦駆動信号が伝達されると、伝達信号は、ラッチアップを避けるために発信側のバスドライバを駆動することを阻止されねばならない。このラッチ240は、駆動信号が検出される場合にセットされるように構成され、スイッチ260は、発信側へ対応するドライバ210の出力を逆向きに伝達することを阻止するように構成される。ラッチ240がセットされる場合、対応するスイッチ260は、極めてローの検出器230によって検出されるように外部駆動信号だけを伝達するように構成される。
【0030】
図3を参照すると、(図2の)B駆動ラッチ240bの状態は、381でロジック0にあるが、スイッチ260bの出力A−FeedforwardAFは、ローの検出器220aの出力A−ローに一致する。したがって、312で、A−ロー信号がアサートされる場合、A−Feedforward信号は、342でアサートされ、バスドライバ210bは、352でBノードを駆動しLT0とVLTとの間の電圧に下げる。その後、ノードAの電圧は、303でVLT以下にし続け、極めてローの検出器230aのA−Very−LowのAVL出力がアサートされ、それによって333でA駆動ラッチ240aをロジック1にセットする。A駆動ラッチ240aのこの状態は、極めてローの検出器230bの出力BVLがA側バスドライバ210aに結合されるようにスイッチ260aをセットする。ノードAの外部入力がB側バスドライバ210bに伝達される場合、ノードBの対応するロー値によってBロー信号は362でアサートされることに留意すべきである。他方、ドライバ210bは、約VLTであるロー電圧を供給するように構成されるために、極めてローの検出器230bの出力は、372でアサートされない。A駆動ラッチははっきりしているが、Bロー信号は、図3の382に示されているようにスイッチ260aを介してA側ドライバ210aの入力に伝達される。A駆動ラッチが333でセットされるや否や、マルチプレクサ260aは、383でドライバ210aのB−Feedforward入力へのBロー信号の伝達を阻止する。ノードBの出力信号が内部ドライバ210bによって引き起こされる場合に極めてローの検出器230bの出力Bの極めてローはアサートされないために、A側バスドライバ210aは、インアクティブ状態に再度入る。その後、他の外部事象を全く仮定しないで、ノードAへの駆動信号がアクティブロー信号をデアサートする場合、ノードAは、点線305によって示されるように自由にインアクティブ状態に戻ることができ、このインアクティブ状態は、スイッチ260bを介してB側に伝達される(図示せず)。したがって、リピータ200のB側は、最少の遅延でラッチアップなしにA側への外部刺激に従う。
【0031】
図3は、リピータ200のB側の第2の外部事象が生じる場合にリピータ200の動作を示す。355で点線で示されるように、リピータ200のB側の外部装置は、バスをローに引っ張る。この外部信号は、356で、その前のロー値352以下のノードBをVLT以下のレベルにする。これによって、376で極めてローの検出器230bは、Bの極めてローのBVL信号をアサートする。スイッチ260aは、BVL信号を伝達するためにセットされるために、BVL信号のアサートによって、ドライバ210aは、バスのA側のアクティブロー信号をアサートする。A側外部装置がバスをローにプルしている間、このアサートは全く影響がないが、A側外部装置がアクティブローをデアサートしている場合、306で影響がある。B側が外部からローに駆動されるが、バスドライバ210aによってセットされたローレベルにあるにもかかわらず、ノードAはローレベルにあるままであることに留意すべきである。一般的にはローの検出器220のような従来のシュミットトリガ検出器を使用する外部装置に対する、リピータAの出力は、図3のA−Low信号に対応する連続するローとして検出される。したがって、リピータ200は、リピータ200の両側の真のワイヤードAND機能に影響を及ぼす。
【0032】
Bdrivenラッチ240bはBVL信号のアサートによってセットされ、A−Low信号は、バスドライバ210bへ逆向きに伝達されないために、357で外部刺激がノードBから除去される場合、ノードBは、自由にインアクティブ状態に戻ることができる。ノードBがVLT以上に上昇された後、検出器230bは、BVL信号をデアサートし、スイッチ260aを介して、バスドライバ210aは、307で、バスのA側へのアクティブローレベルのこのドライバのアサートを中止する。ノードA、BはLT1レベル以上に上昇する場合、対応するAL信号およびBL信号はデアサートされ、ラッチは、NORゲート250を介してリセットされる。
【0033】
図5は、設定可能な閾値レベルを有する検出器230のブロック図例である。この検出器230は、フィルタ510と、基準発生源520と、比較器530とを含む。このフィルタ510は、例えば、入力電圧Vinを平均化あるいは積分することによって入力Vinの雑音の影響を減らす。これは、基準電圧Vr以下の入力Vinを誤って駆動する短い持続時間の(高周波)雑音スパイクが出力電圧Voutに伝達されないことを保証する。しかしながら、そうする際に、入力電圧Vinが故意にVr以下に駆動するされる場合、入力電圧Vinが平均電圧に影響を及ぼすように十分な時間の持続期間のVr以下になるまで、フィルタ510の出力は、基準電圧Vrよりも小さくない。この遅延は、図3の時間303と323との間の前述された伝達遅延に相当する。
【0034】
基準発生源520は、前述の所望の極めてローの閾値電圧VLTに相当する基準電圧Vrを供給するように設定される。好ましい実施形態では、安定化するために、技術上一般的であるバンドギャップ基準発生源は、基準発生源520として使用される。I2C準拠のリピータ200では、基準電圧Vrは約450ミリボルトに設定される。この比較器530は、基準電圧とフィルタリングされた入力電圧とを比較し、フィルタリングされた入力電圧が基準電圧以下の場合は常にロジック1出力をアサートする。
【0035】
本発明はリピータに関して示されているが、本発明の原理、すなわち、信号発生源の間を区別するために複数の閾値を使用することは、必ずしもリピータでの使用に限定されない。例えば、複数のユーザのクラスを有するバスシステムでは、異なるデータアクセスのセットあるいはデータ変更権、ここに示されたような複数の閾値検出方式を有する各クラスは、ユーザのクラスの間を識別するために使用できる。同様に、装置は、出力の複数のレベルをグループアドレス指定方式あるいはアドレスプリアンブルとして供給するように構成できる。他の装置は、同じロジックレベルに関連した異なる電圧レベルを使用し、異なる種類あるいは異なるアドレスのメッセージの間を識別する。
【0036】
前述のことは本発明の原理を単に示している。したがって、当業者がここに明確に説明されないしあるいはここに図示されていないが、本発明の原理を具体化し、したがって本発明の精神および範囲内にあるいろいろな装置を考案できることが分かる。例えば、ある種の実施形態では、リピータの対応する側の外部駆動信号がアクティブロー状態(例えば、図3の305で)をデアサートする場合常に各ラッチ440をリセットすることは望ましいかもしれない。このリセットは、A駆動240aおよびB駆動240bのラッチのそれぞれのリセット入力に印加される極めてローの信号AVL、BVLの反転によって行うことができ、NORゲート250に対する要求を取り除く。一方、この代替のリセットは、リピータ200の両側が同時に駆動される場合だけ使用できた。この開示に示された特定のタイミングの変更および信号の組合せを含む他の変形例や最適化は、当業者に明らかであり、特許請求の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバスリピータのブロック図の例を示している。
【図2】本発明によるバスリピータのブロック図の例を示している。
【図3】本発明によるバスリピータのタイミング図の例を示している。
【図4】本発明による代替のバスリピータのブロック図の例を示している。
【図5】本発明による設定可能な閾値レベルを有する検出器の典型的なブロック図の例を示している。
(発明の背景)
1.発明の分野
本発明は、エレクトロニクスの分野、特にI2Cインタフェースを使用する装置の相互接続を容易にする装置に関するものである。
【0002】
2.関連技術の説明
フィリップス社によって開発された集積回路間(I2C)バスによって、集積回路は、簡単な双方向の2線(+アース)バスを介して互いと直接通信することができる。装置は、バス上の2つの配線の各々に接続し、2つの配線の一方は、データの通信のための配線(SData)であり、他方の配線は、装置間のデータの通信の制御および同期化のための配線(SClk)である。各装置は、他の装置の各々に並列に接続される。バス線、すなわちSDataおよびSClkの各々は、バス上の全線のワイヤードANDの機能を果たす。各装置の出力は、オープンコレクタ/オープンドレイン装置として構成され、1つあるいはそれ以上のプルアップ抵抗器は、バスが休止している間、ソフトロジックハイ値をバス上に保持する。装置がバスへのアクセスを望む場合、この装置は、接地電位に対して導電状態に置かれているオープンコレクタ/オープンドレイン装置を介してロジックロー値にバスを引っ張る。
【0003】
高速度データ転送を容易にするために、I2C仕様はバス上の最大容量性負荷を制限し、それによってバスの最大長を制限する。バス長を2、3メートルに制限する指定された最大容量性負荷は400pfである。フィリップスセミコンダクタ社からの82B715集積回路は、特定の最大長を上回るバスのルーティングを可能にするI2Cバス拡張器である。82B715は、10の電流利得を入力から出力へ与え、それによってバス拡張器の入力側のバスに10の容量性減少を与える。バス拡張器を長い長さの配線の各端部に置くことによって、この配線の容量の10分の一だけが長い長さの配線の各端部にI2Cバスまたは装置の負荷として生じる。しかしながら、電流利得のために、長い長さの配線のどちらかの端部の各82B715の出力はI2C互換がない、何故ならばいかなる装置もI2Cバスに置くことができるI2C仕様は、最大電流も制限することに留意すべきである。さらに、このI2C互換性がないことは対の82B715間の媒体の選択に関する長所を生じることを留意すべきである。対の82B715間の長い長さの配線の代わりに、例えば、光ファイバあるいは他の媒体を使用できる。
【0004】
リピータは、リピータが伝送路に沿って伝送信号を再整形し、リピータの両側の伝送プロトコルおよび制約をサポートする装置として従来規定される点で拡張器と区別される。リピータは、例えばバスラインの長さの中間点に置かれ、その入力でバスの半分の負荷を減少し、バスの他の半分への伝送のための信号を条件付ける。典型的な単方向リピータは、入力に負荷をほとんど加えない入力インバータと、かなりの負荷を駆動できる駆動インバータを含む出力インバータとを含む。
【0005】
同じ配線が送信および受信の両方を行うために使用される双方向性構造では、バスリピータは、互いに並列に配線される一対の逆向きの単方向性リピータとして出現する。一方の単方向性リピータの出力は、他方の単方向リピータの入力に接続され、双方向リピータは、バス上の外部発生事象と内部発生事象とを区別し、ラッチアップを排除するように構成される。一方の方向に伝達される入力事象が他方の方向からの入力事象として解釈され、双方向リピータの最初の入力に再伝達される場合、このようなラッチアップを生じる。事象の発信元が事象を中止する場合、この中止は、最初の入力事象の伝達と同じ方向にも伝達されねばならない。
【0006】
従来の双方向リピータは、一般的には、リピータのどちらかの側が駆動信号を受信しているかを決定し、その後、リピータの第1の側がもはや駆動信号を受信しなくなるまでリピータの反対側からのいかなる入力をも阻止する制御ロジックを含む。
【0007】
図1は、米国フィリップス社に譲渡され、参照してここに組み込まれる、Philippe Maugersのために1999年7月13日に発行された名称が「多方向データ伝送装置」の米国特許第5,923,187号によって教示されるような従来の双方向リピータ100のブロック図例である。2つの単方向バッファCa、Cbは、2つの制御装置Ga、Gbで制御される。制御装置Ga、Gbがイネーブルにされる場合、パスは、制御装置の入力Iと出力Oとの間で設けられる。さもなければ、このパスは、入力Iおよび出力Oとの間でブロックされる。最初に、入力AおよびBの両方がインアクティブ状態の場合、ゲートGaおよびGbの両方がイネーブルにされ、それによってノードAをバッファCbの入力に接続し、ノードBをバッファCaの入力に接続する。バッファCa、Cbは非反転であるので、各々の出力は、各ノードA、Bと一致するインアクティブ状態である。ここでアクティブ状態が、ロジックANDゲートとして作動するバスのようなバス上のインアクティブ状態の存在を無力にし、アクティブ状態がローであることが仮定される。それとは別に、まれに使用されようとも、アクティブ状態はハイであってもよく、バスはロジックオアゲートとして作動する。
【0008】
ノードの中の1つ、例えばノードAが、外部装置110aからの駆動信号を介してアクティブ状態に遷移する場合、制御装置Gaは、この遷移を「第1」遷移として認識し、制御装置GbをディセーブルにするそのF出力をアサートする。Gaはイネーブルのままであるために、ノードAのアクティブ状態は、イネーブルにされた装置GaおよびバッファCbを介してノードB、および外部装置110bと通信される。しかしながら、ゲートGbはディセーブルにされるために、このノードBのアクティブ状態は、バッファCaと通信されない。したがって、装置110aをアクティブ状態に駆動する装置110aからの外部刺激が取り除かれる場合、ノードAは、自由にインアクティブ状態に戻ることができる。ノードAがインアクティブ状態に戻り、このインアクティブ状態がノードBおよび外部装置110bに通信された後、制御装置Gaは装置Gbを再イネーブルにする。
【0009】
上記の例では、制御装置Gbがイネーブルにされる場合、ノードBの伝達アクティブ状態はバッファCaに結合され、それによってノードAをアクティブ状態に内部で駆動することに留意すべきである。その後、最初にノードAをアクティブ状態に駆動する装置110aからの外部刺激が取り除かれる場合、ノードAは、アクティブ状態のままであり、装置GbおよびCaによってノードBから現在ラッチされるアクティブ状態によって駆動される。リピータ100の他方の側Aがアクティブである場合にリピータ100の一方の側の入力Bを制御装置Gaを介し切り離すことによって、このラッチング問題が回避される。
【0010】
当業者に明らかであるように、リピータの一方の側を切り離す従来のリピータは、他方の側がアクティブである場合、リピータの一方の側だけがいかなる時点でもアクティブになるようになると推定する。すなわち、両方の側がアクティブである場合、アクティブになる第1の側が優先する。前述の例では、ノードBが装置110bによってアクティブ状態に外部駆動される場合、ノードAがインアクティブ状態に再び入り、制御装置Gbを再イネーブルにした後までこのアクティブ状態はノードAに伝達されない。したがって、リピータ100のB側で、連続アクティブ状態は、ノードBがアクティブ状態を離れる時間までノードAはアクティブ状態に入る時間から存在する。実は、リピータ100のA側で、ノードAは、その外部刺激でアクティブ状態に駆動され、次にこの刺激が取り除かれる場合にインアクティブ状態に入り、次にノードBがアクティブ状態を離れる時間まで、制御装置Gbが再イネーブルにされる場合アクティブ状態に再び入る。すなわち、リピータ100のA側の装置110aは、リピータ100の他方の側の装置110bが調べない遷移を調べる。リピータ100は、単なる再整形装置の役目を果たさないために、この矛盾は、一般に特異な性能をもたらす。
【0011】
好ましくは、リピータは、どちらかの側の装置に対して「トランスペアレント」である。すなわち、リピータは改良されたバス性能を可能にするが、バス上のリピータの存在は検出不可能であるはずである。このバスがワイヤードANDバスである場合、例えば、ロジックロー値は、バス上の装置のいずれかがバスをロジックロー値に駆動している限り、ロジックロー値は、伝達され、リピータの両側で保持される。したがって、上記の例では、B側に対するリピータ100の動作は、ワイヤードAND演算に適切に反映するのに対して、リピータ100のA側の演算は反映しない。
【0012】
いくつかの仕様、および特にI2C仕様は、2つ以上の装置によってアクティブ状態の同時アサートがある場合の首尾一貫した性能による。I2C仕様では、例えば、複数の装置の中のクロック信号の同期化は、第1の装置がバスをローに引っ張る時間および最後の装置がバスをローに引っ張ることを中止する時間によって決定される。前述された従来のリピータは、この仕様、あるいはアクティブローのワイヤードAND演算に基づいているいかなる仕様にも対応できない。
【0013】
(発明の簡単な概要)
本発明の目的は、ほぼバス上の装置にトランスペアレントであるワイヤードバスのための双方向リピータ装置を提供することにある。本発明の他の目的は、リピータ装置の両側のバスにワイヤードAND機能を与える双方向リピータ装置を提供することにある。本発明の他の目的は、改良されたターンオン遷移時間を有する双方向リピータ装置を提供することにある。
【0014】
これらの目的および他の目的は、外部装置からの信号とリピータ内部で発生された信号とを識別するために複数の閾値検出器を使用するリピータを備えることによって達成される。リピータから送信される信号は、2つの閾値レベル間にあるように構成されるので、一方の閾値レベルの検出器はアクティブ信号を検出するが、他方の閾値レベルの検出器はアクティブ信号を検出しない。外部信号がリピータの一方の側(A)で受信される場合、この外部信号はリピータの他方の側(B)に伝達され、同時に、リピータの他方の側(B)は、外部信号だけを伝達し、第1の側(A)に戻すように構成される。このように、一方の側(A)からの内部発生信号は、同じ側(A)へ逆向きに伝達されず、ラッチアップが避けられる。同様に、外部信号は他方の側(B)で受信される場合、リピータの第1の側(A)は外部発生信号だけを伝達するように構成される。リピータの両側は外部から駆動され、アクティブ信号は、リピータの両側に伝達され、それによってリピータのないワイヤードバスによって供給される応答をエミュレートする。
【0015】
本発明は、添付図面を参照してより詳細に、例として説明される。
【0016】
図面を通じて、同じ参照番号は、同じあるいは対応する特徴あるいは機能を示す。
【0017】
(発明の詳細な説明)
本発明は、ハイ電圧(公称Vdd=3〜10v)インアクティブ状態およびロー電圧(公称Vdd/2以下)アクティブ状態を有するワイヤードANDバスに関して以下に示される。当業者に明らかであるように、補助構造は、ワイヤードOR、アクティブハイ、バスでもまた使用するために公式化されうる。
【0018】
図2は、本発明によるバスリピータ200のブロック図の例を示す。リピータ200は対称的であり、バスドライバ210と、「ロー」閾値電圧以下の電圧を検出するように構成される第1の検出器220と、「極めてロー」の閾値電圧以下の電圧を検出するように構成される第2の検出器230と、その機能が下記に後述されるセット−リセットラッチ240とを含む。バスリピータ200の装置210〜240の各々は、下記の参照を容易にするためにリピータ200の「A」側および「B」側に対応する(a)あるいは(b)のいずれかとして示される。
【0019】
バスドライバ210は、特にアクティブハイ入力に応じて「ロー」閾値と「極めてロー」閾値との間にあるアクティブ駆動信号を供給し、インアクティブロー入力に応じてオープンコレクタ/オープンドレインインアクティブ状態を供給するように構成される。特定されたロー電圧出力を供給するバスドライバ210の様々な実施形態は当業者に利用可能であるが、参照してここに取り込まれる名称が「電圧安定化ローレベルドライバ」である同時係属の に出願され、米国特許第 号(Alma AndersonおよびPaul Andrew弁理士ドケット (開示第780192号)に開示されているようなドライバは好ましい実施形態を与える。参照された出願のドライバは、広範囲の作動条件の下で安定した電圧出力を供給する。好ましくは、ドライバ210は、従来のバスドライバがバスを引っ張って接地電位の近くまで下げるスイッチング装置を介してバスをローに引っ張る環境では、電源電圧の約1/4である「ロー」電圧出力を供給する。このロー電圧出力は、下記にさらに述べられているように検出器220および230で使用される閾値電圧に応じて決定される。
【0020】
この検出器220は、好ましくは従来のシュミットトリガ装置によって供給されるようなヒステリシスを有する従来のロジックレベル検出器である。名目上、この検出器220は、+/−20%ヒステリシスを有する半分の電源電圧でスイッチするように構成される。すなわち、入力の電圧が電源電圧の0.3以下(−1/2・20%)に低下した場合に入力でハイからローへの遷移は、出力でローからハイへの遷移に影響を及ぼし、入力の電圧が電源電圧の0.7以上(+1/2・20%)に上昇した場合、入力のローからハイへの遷移は、出力でハイからローへの遷移に影響を及ぼす。このヒステリシスは、2つのヒステリシスレベル(0.3と0.7)間の全範囲にわたって延びない入力のいかなる変動もほぼ無視することによって雑音余裕度を生じる。
【0021】
入力電圧が、ドライバ210の前述の「ロー」電圧出力に対して「極めてロー」電圧以下に低下するまで、検出器230は、出力をアサートしない専用装置である。この検出器230は、好ましくは、入力電圧と当該技術分野で一般的であり、図5に関して下記にさらに述べられているバンドギャップ基準のような明確な基準電圧と比較する比較器を含む。好ましい実施形態では、基準電圧は、0.4ボルトのアクティブロー電圧に対応するI2C電流およびインピーダンスの仕様に基づいて約1/2電圧である。
【0022】
それぞれ、検出器220(a)および230(a)の出力は、「A−Low」(AL)および「A−Very−Low」(AVL)と呼ばれ、検出器220(b)および230(b)の出力は、「B−Low」(BL)および「B−Very−Low」(BLV)である。図3は、ノードAおよびノードBの電圧に対してこれらの信号を反映するタイミング図例を示す。
【0023】
図3に示されるように、ノードAおよびBは、最初に高電圧(公称「Vdd」)にある。休止状態では、図2のドライバ210は、インアクティブであり、ノードAは、外部装置によってローに駆動されるまで高電圧のままである。この高電圧で、ローおよび極めてローの電圧検出器220、230(AL、AVL、BL、BVL)の出力は、全てノードAおよびノードBがローあるいは極めてローかのいずれかを示すロジックロー状態にある。301で、ノードAの電圧は、バスをローに引っ張る外部刺激に応じて低下する。
【0024】
この例のタイミング図は、3つの閾値レベルLT1、LT0、およびVLTを示す。LT0およびLT1は、ローの検出器220に関連した2つのシュミットトリガヒステリシスレベルを示す。入力(A、B)がLT0以下に低下する場合、ロー検出器220は、「入力−ロー」信号(AL、BL)をアサートし、入力(A、B)がLT1以上に上昇する場合、「入力−ロー」信号(AL、BL)をデアサートする。入力(A、B)がVLT以下に低下する場合、極めてローの検出器230は、入力(A、B)がVLT以下に低下する場合に「入力−極めてロー」信号(AVL、BVL)をアサートし、入力(A、B)がVLT以上に上昇する場合に「入力−極めてロー」信号(AVL、BVL)をデアサートする。下記にさらに述べられているように、好ましい実施形態では、この検出器220は、ヒステリシス自体を示していない。
【0025】
図3に示されるように、302でノードAの電圧がLT0以下に低下する場合、A−Low AL信号は、312でアサートされる。303でノードAの電圧はVLT以下まで低下し続ける場合、A−Very−Low信号が323でアサートされる。図5に関して後述されるように、誤トリガを最小限にするため、検出器230は、入力が十分な時間ローのままであるまで「入力極めてロー」信号をアサートせず、VLT以下の振幅が単に雑音事象でないことを保証する。したがって、かなりの遅延がAL信号がアサートされる時間312とAVL信号がアサートされる時間323との間に存在する。
【0026】
図2のドライバ210はローの検出器220の下部閾値LT0と極めてローの検出器230の閾値VLTとの間にあるアクティブ信号レベルを供給するように構成されているために、リピータは、図4に示されているように、極めてローの検出器230a、230bの出力AVL、BVLを対応する他方の側のドライバ210b、210aに単に伝達することによって形成できることに留意すべきである。このように、外部駆動事象は、他方の側に伝達されるのに対して、内部駆動事象は、発信側へ逆向きに伝達されず、それによってラッチアップを避ける。この構造は、両方向の同時伝達を含むリピータ200のどちらかの側からの外部事象の伝達を可能にし、それによって真のワイヤードAND機能に影響を及ぼすことに留意すべきである。しかしながら、上記に示されるように、適切な雑音余裕度に関して、入力がVLT以下に低下する時間303と「入力極めてロー」信号AVL、BVLがアサートされる時間との間にしばしばかなりの遅延がある。低下性能に加えて、この伝搬遅延は、普通のバス標準およびプロトコルの仕様を超えてもよい。
【0027】
図2は、なお真のワイヤードAND機能を保持し、なおラッチアップを避けている間、リピータ200の一方の側(A、B)から他方の側(B、A)の伝搬遅延を最少にする本発明の好ましい実施形態を示す。本発明のこの態様は、リピータが休止状態である場合、ノードA、Bの値のいかなる変化も外部発生源からでなければならないので、(できるだけ速く)伝達されるべきであるという結果を前提とする。急速な伝達は、アクティブ状態がローの検出器220によって検出されるや否やこのアクティブ状態を伝達することによって行うことができる。しかしながら、ドライバ210がアクティブローをアサートする場合引き起こされるようなローの検出器220の出力の伝達は、前述されるようにラッチアップを引き起こし得る。本発明の好ましい実施形態では、リピータ200は、この側が外部発生源あるいは内部発生源210によって駆動されるかどうかに基づいて信号の伝達を制御し、ラッチアップを避けるために使用される2つのラッチ240a、240bを含む。
【0028】
このバスが、NORゲート250(AもBもどちらもロー電圧を有しない)によって示されるように、休止状態(ノードAおよびノードBの両方ともハイ電圧を有する)にある場合、ラッチ240は最初に(ロジック0に)リセットされる。ラッチ240の状態は、どの信号がスイッチ260を介してリピータ200の他方の側に伝達されるかを決定する。リセット状態では、ロー検出器220a、220bの出力は、対応するバスドライバ210b、210aに伝達され、それによって入力側(A、B)から出力側(B、A)へ最少伝達遅延を行う。
【0029】
一旦駆動信号が伝達されると、伝達信号は、ラッチアップを避けるために発信側のバスドライバを駆動することを阻止されねばならない。このラッチ240は、駆動信号が検出される場合にセットされるように構成され、スイッチ260は、発信側へ対応するドライバ210の出力を逆向きに伝達することを阻止するように構成される。ラッチ240がセットされる場合、対応するスイッチ260は、極めてローの検出器230によって検出されるように外部駆動信号だけを伝達するように構成される。
【0030】
図3を参照すると、(図2の)B駆動ラッチ240bの状態は、381でロジック0にあるが、スイッチ260bの出力A−FeedforwardAFは、ローの検出器220aの出力A−ローに一致する。したがって、312で、A−ロー信号がアサートされる場合、A−Feedforward信号は、342でアサートされ、バスドライバ210bは、352でBノードを駆動しLT0とVLTとの間の電圧に下げる。その後、ノードAの電圧は、303でVLT以下にし続け、極めてローの検出器230aのA−Very−LowのAVL出力がアサートされ、それによって333でA駆動ラッチ240aをロジック1にセットする。A駆動ラッチ240aのこの状態は、極めてローの検出器230bの出力BVLがA側バスドライバ210aに結合されるようにスイッチ260aをセットする。ノードAの外部入力がB側バスドライバ210bに伝達される場合、ノードBの対応するロー値によってBロー信号は362でアサートされることに留意すべきである。他方、ドライバ210bは、約VLTであるロー電圧を供給するように構成されるために、極めてローの検出器230bの出力は、372でアサートされない。A駆動ラッチははっきりしているが、Bロー信号は、図3の382に示されているようにスイッチ260aを介してA側ドライバ210aの入力に伝達される。A駆動ラッチが333でセットされるや否や、マルチプレクサ260aは、383でドライバ210aのB−Feedforward入力へのBロー信号の伝達を阻止する。ノードBの出力信号が内部ドライバ210bによって引き起こされる場合に極めてローの検出器230bの出力Bの極めてローはアサートされないために、A側バスドライバ210aは、インアクティブ状態に再度入る。その後、他の外部事象を全く仮定しないで、ノードAへの駆動信号がアクティブロー信号をデアサートする場合、ノードAは、点線305によって示されるように自由にインアクティブ状態に戻ることができ、このインアクティブ状態は、スイッチ260bを介してB側に伝達される(図示せず)。したがって、リピータ200のB側は、最少の遅延でラッチアップなしにA側への外部刺激に従う。
【0031】
図3は、リピータ200のB側の第2の外部事象が生じる場合にリピータ200の動作を示す。355で点線で示されるように、リピータ200のB側の外部装置は、バスをローに引っ張る。この外部信号は、356で、その前のロー値352以下のノードBをVLT以下のレベルにする。これによって、376で極めてローの検出器230bは、Bの極めてローのBVL信号をアサートする。スイッチ260aは、BVL信号を伝達するためにセットされるために、BVL信号のアサートによって、ドライバ210aは、バスのA側のアクティブロー信号をアサートする。A側外部装置がバスをローにプルしている間、このアサートは全く影響がないが、A側外部装置がアクティブローをデアサートしている場合、306で影響がある。B側が外部からローに駆動されるが、バスドライバ210aによってセットされたローレベルにあるにもかかわらず、ノードAはローレベルにあるままであることに留意すべきである。一般的にはローの検出器220のような従来のシュミットトリガ検出器を使用する外部装置に対する、リピータAの出力は、図3のA−Low信号に対応する連続するローとして検出される。したがって、リピータ200は、リピータ200の両側の真のワイヤードAND機能に影響を及ぼす。
【0032】
Bdrivenラッチ240bはBVL信号のアサートによってセットされ、A−Low信号は、バスドライバ210bへ逆向きに伝達されないために、357で外部刺激がノードBから除去される場合、ノードBは、自由にインアクティブ状態に戻ることができる。ノードBがVLT以上に上昇された後、検出器230bは、BVL信号をデアサートし、スイッチ260aを介して、バスドライバ210aは、307で、バスのA側へのアクティブローレベルのこのドライバのアサートを中止する。ノードA、BはLT1レベル以上に上昇する場合、対応するAL信号およびBL信号はデアサートされ、ラッチは、NORゲート250を介してリセットされる。
【0033】
図5は、設定可能な閾値レベルを有する検出器230のブロック図例である。この検出器230は、フィルタ510と、基準発生源520と、比較器530とを含む。このフィルタ510は、例えば、入力電圧Vinを平均化あるいは積分することによって入力Vinの雑音の影響を減らす。これは、基準電圧Vr以下の入力Vinを誤って駆動する短い持続時間の(高周波)雑音スパイクが出力電圧Voutに伝達されないことを保証する。しかしながら、そうする際に、入力電圧Vinが故意にVr以下に駆動するされる場合、入力電圧Vinが平均電圧に影響を及ぼすように十分な時間の持続期間のVr以下になるまで、フィルタ510の出力は、基準電圧Vrよりも小さくない。この遅延は、図3の時間303と323との間の前述された伝達遅延に相当する。
【0034】
基準発生源520は、前述の所望の極めてローの閾値電圧VLTに相当する基準電圧Vrを供給するように設定される。好ましい実施形態では、安定化するために、技術上一般的であるバンドギャップ基準発生源は、基準発生源520として使用される。I2C準拠のリピータ200では、基準電圧Vrは約450ミリボルトに設定される。この比較器530は、基準電圧とフィルタリングされた入力電圧とを比較し、フィルタリングされた入力電圧が基準電圧以下の場合は常にロジック1出力をアサートする。
【0035】
本発明はリピータに関して示されているが、本発明の原理、すなわち、信号発生源の間を区別するために複数の閾値を使用することは、必ずしもリピータでの使用に限定されない。例えば、複数のユーザのクラスを有するバスシステムでは、異なるデータアクセスのセットあるいはデータ変更権、ここに示されたような複数の閾値検出方式を有する各クラスは、ユーザのクラスの間を識別するために使用できる。同様に、装置は、出力の複数のレベルをグループアドレス指定方式あるいはアドレスプリアンブルとして供給するように構成できる。他の装置は、同じロジックレベルに関連した異なる電圧レベルを使用し、異なる種類あるいは異なるアドレスのメッセージの間を識別する。
【0036】
前述のことは本発明の原理を単に示している。したがって、当業者がここに明確に説明されないしあるいはここに図示されていないが、本発明の原理を具体化し、したがって本発明の精神および範囲内にあるいろいろな装置を考案できることが分かる。例えば、ある種の実施形態では、リピータの対応する側の外部駆動信号がアクティブロー状態(例えば、図3の305で)をデアサートする場合常に各ラッチ440をリセットすることは望ましいかもしれない。このリセットは、A駆動240aおよびB駆動240bのラッチのそれぞれのリセット入力に印加される極めてローの信号AVL、BVLの反転によって行うことができ、NORゲート250に対する要求を取り除く。一方、この代替のリセットは、リピータ200の両側が同時に駆動される場合だけ使用できた。この開示に示された特定のタイミングの変更および信号の組合せを含む他の変形例や最適化は、当業者に明らかであり、特許請求の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバスリピータのブロック図の例を示している。
【図2】本発明によるバスリピータのブロック図の例を示している。
【図3】本発明によるバスリピータのタイミング図の例を示している。
【図4】本発明による代替のバスリピータのブロック図の例を示している。
【図5】本発明による設定可能な閾値レベルを有する検出器の典型的なブロック図の例を示している。
Claims (20)
- 複数の装置の中にデータを通信するために第1のロジック値および第2のロジック値の2進システムを使用するバス上で使用するためのリピータであって、
前記複数の装置が前記第1のロジック値を通信するために使用する第2の電圧レベルと異なる第1の電圧レベルで各々が前記第1のロジック値を供給する一対のドライバと、
前記第1のロジック値が、前記第1の電圧レベルと前記第2の電圧レベルとの区別に基づいて前記複数の装置のいずれかによって供給される場合だけ、各々が前記第1のロジック値を前記一対のドライバの対応するドライバに伝達するように構成される一対の第1の第1の検出器とを備えていることを特徴とするリピータ。 - 各々が、前記第1のロジック値を前記一対のドライバのドライバあるいは前記複数の装置の装置のいずれかから伝達するように構成される一対の第2の検出器と、
一対のスイッチとをさらに含み、各スイッチが、
前記一対のドライバの対応するドライバ、前記一対の第1の検出器の対応する第1の検出器、および前記一対の第2の検出器の対応する第2の検出器に作動するように結合され、かつ
前記対応するドライバを前記対応する第1の検出器あるいは第2の検出器のいずれかに選択的に結合するように構成されていることを特徴とする請求項1のリピータ。 - 各々が、前記第1のロジック値の急速な伝達を容易にするために、前記第2の検出器を前記対応するドライバに結合し、かつ
前記リピータのラッチアップを避けるために、前記第1の検出器を前記対応するドライバに結合するように、
前記一対のスイッチの対応するスイッチを制御すべく構成される一対の制御装置をさらに含むことを特徴とする請求項2のリピータ。 - 各制御装置が、
前記一対の検出器の前記他の第1の検出器の出力に応じてセットされるラッチを含むことを特徴とする請求項3のリピータ。 - 各第1の検出器が、
前記第1の電圧レベルと前記第2の電圧レベルとの間にある基準電圧の発生源と、
入力電圧値を前記基準電圧と比較し、前記複数の装置のいずれからの前記第1のロジック値の受信を識別する比較器とを含むことを特徴とする請求項1のリピータ。 - 各第1の検出器がさらに、
前記入力電圧値が前記比較器に供給される前に前記入力電圧値をフィルタリングするフィルタを含むことを特徴とする請求項5のリピータ。 - 各第2の検出器がシュミットトリガ装置を含むことを特徴とする請求項2のリピータ。
- 前記リピータが、I2Cバス仕様と互換性があることを特徴とする請求項1のリピータ。
- 複数の装置の中でデータを通信するために第1のロジック値および第2のロジック値の2進システムを使用するシステムであって、
第1の電圧レベルの前記第1のロジック値を通信する少なくとも1つの第1の装置と、
前記第1の電圧レベルとは異なる第2の電圧レベルの前記第1のロジック値を通信する少なくとも1つの第2の装置と、
前記第1の電圧レベルと前記第2の電圧レベルとの間にある閾値を有する閾値装置を含み、前記第1の装置と第2の装置との識別を容易にする、少なくとも1つの検出器とを備えていることを特徴とするシステム。 - 前記少なくとも第1の装置および前記少なくとも1つの検出器がリピータを含み、
前記リピータが、前記第1のロジック値を前記少なくとも1つの第2の装置から無条件に伝達し、かつ前記第1のロジック値を前記少なくとも1つの第1の装置から選択的に伝達するように構成されることを特徴とする請求項9のシステム。 - 前記リピータが、
各々が前記第1の電圧レベルの前記第1のロジック値を供給する一対のドライバと、
前記第1のロジック値が、前記第1の電圧レベルと前記第2の電圧レベルとの間の区別に基づいて前記少なくとも1つの第2の装置によって供給される場合だけ、各々が前記第1のロジック値を前記一対のドライバの対応するドライバに伝達するように構成される一対の第1の検出器とを含むことを特徴とする請求項10のシステム。 - 前記リピータがさらに、
各々が、前記第1のロジック値を前記少なくとも1つの第1の装置あるいは前記少なくとも1つの第2の装置のいずれかから伝達するように構成される第2の検出器対と、
一対のスイッチとを含み、各スイッチが、
前記一対のドライバの対応するドライバ、前記一対の第1の検出器の対応する第1の検出器、および前記一対の第2の検出器の対応する第2の検出器に作動するように結合され、かつ
前記対応するドライバを前記対応する第1の検出器あるいは第2の検出器のいずれかに選択的に結合するように構成されていることを特徴とする請求項11のシステム。 - 前記リピータが、さらに、
各々が、
前記第1のロジック値の急速な伝達を容易にするために、前記第2の検出器を前記対応するドライバに結合し、かつ
前記リピータのラッチアップを避けるために、前記第1の検出器を前記対応するドライバに結合するように、
前記一対のスイッチの対応するスイッチを制御すべく構成される一対の制御装置を含むことを特徴とする請求項12のシステム。 - 前記一対の第1の検出器の各々が、
前記第1の電圧レベルと前記第2の電圧レベルとの間にある基準電圧の発生源と、
入力電圧値を前記基準電圧と比較し、少なくとも1つの前記第2の装置からの前記第1のロジック値の受信を識別する比較器とを含むことを特徴とする請求項11のシステム。 - 前記一対の第1の検出器の各々がさらに、
前記入力電圧値が前記比較器に供給される前に前記入力電圧値をフィルタリングするフィルタを含むことを特徴とする請求項14のシステム。 - 前記システムが、I2Cバス仕様と互換性があることを特徴とする請求項9のシステム。
- データを通信するために第1のロジック値および第2のロジック値の2進システムを使用するネットワークでの使用のための装置であって、
前記第1のロジック値に関連する各発生源の電圧レベルに基づいて、第1の発生源と第2の発生源とを区別する閾値を有するように構成される閾値検出器とを備え、
前記装置が、前記第1のロジック値を前記第1の発生源から伝達するが、前記第2の発生源からは伝達しないことを特徴とする装置。 - 前記装置が第2の発生源を含むことを特徴とする請求項17の装置。
- 前記第1の発生源からのデータが第1のポートから第2のポートに無条件に送信されるのに対して、
前記第2の発生源からのデータが第1のポートから第2のポートに条件付きで送信されるように、
その両方がデータを送受信するべく構成される第1および第2のポートをさらに含むことを特徴とする請求項18の装置。 - 複数の装置の中のアクティブロジック状態を双方向に結合する方法であって、前記複数の装置の各々が、第1の電圧レベルのアサートを介して前記アクティブロジック状態を通信するように構成されているものにおいて、
前記アクティブロジック状態を第1のポートで決定し、
前記アクティブロジック状態が前記複数の装置からであるかどうかを決定し、
前記アクティブロジック状態が前記複数の装置からである場合だけ、第2の電圧レベルのアサートによって前記アクティブロジック状態を第2のポートに送信することとを含み、
前記アクティブロジック状態が前記複数の装置からであるかどうかを決定することが、前記第1の電圧レベルと前記第2の電圧レベルとの間にある閾値電圧に基づいていることを特徴とする方法。
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