JP2004506667A - ヘアトリートメント組成物 - Google Patents
ヘアトリートメント組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004506667A JP2004506667A JP2002520764A JP2002520764A JP2004506667A JP 2004506667 A JP2004506667 A JP 2004506667A JP 2002520764 A JP2002520764 A JP 2002520764A JP 2002520764 A JP2002520764 A JP 2002520764A JP 2004506667 A JP2004506667 A JP 2004506667A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- composition
- alkyl
- hair treatment
- cationic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/40—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/02—Preparations for cleaning the hair
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/12—Preparations containing hair conditioners
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
本発明は、損傷の修復および予防のために、毛髪へ局所適用するのに適したシャンプーやコンディショナーなどのヘアトリートメント組成物を提供する。これは、次式の短鎖アミンオキシド化合物を含み、式中、R1、R2、およびR3は独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、炭素原子1〜7個を含むアルキル、アルコキシ、およびヒドロキシアルキル鎖から選択される。
Description
【0001】
発明の分野
本発明はヘアトリートメント組成物に関する。詳細には、本発明はある種の特定の短鎖アミンオキシド化合物を含むヘアトリートメント組成物に関し、この組成物は特に、損傷を受けた毛髪を修復および回復し、将来の損傷の防止用に毛髪繊維の保湿および保護をするために毛髪に適用するのに適している。
【0002】
背景および従来の技術
毛髪はいくつかの原因から損傷を受けることがある。毛髪繊維は、UVおよび塩素にさらされるなど環境的影響、漂白、パーマ、強い界面活性剤をベースとするクレンジングシャンプー組成物による過剰に高頻度の洗浄など化学的影響、加熱スタイリング器具の長時間の使用など機械的影響によって損傷を受けることがある。
【0003】
通常、毛髪の損傷は、毛髪繊維からのキューティクルおよびタンパク質の損失、繊維の過剰なこわさ、毛髪繊維のもろさおよび破損と、毛先の切れ毛または枝毛となって表れる。
【0004】
文献からおよび市販品から分かるように、毛髪損傷の処置と予防に効果があると公称される多くの成分がある。
【0005】
たとえば、ある種のアミノ酸が、毛髪の損傷の予防と処置に有益な結果を提供することが知られている。
【0006】
繊維を修復し保湿する成分として、アロエ抽出物、アルギニンに富む物質を含む、多くのシャンプーとコンディショナー組成物が市販されている。
【0007】
参照文献には、ドイツ特許DE3118882−A(Noronha RV)があり、
アミノ酸の混合物を含むヘアトニックが記載されている。この混合物中、1:4:12のヒスチジン:リジン:アルギニン比が、ケラチン産生を刺激すると言われている。
【0008】
フランス特許FR2669224−A(Contier)には、活性成分として塩基性アミノ酸錯体と錯体化したアミノジカルボン酸を含む頭皮の処理が記載されている。この錯体は、毛根の劣化を防止し、頭皮の乳酸を中和することによって毛髪のケラチンの水和化を高めるといわれている。米国特許US第4,201,235号(Mare Corp.)には、柔軟性、光沢、およびふくらみを高めるために、20種の異なるアミノ酸とビタミン類の「カクテル」で毛髪を処理することが記載されている。
【0009】
毛髪に損傷の修復および予防をもたらす、局所的ヘアトリートメント組成物の必要性がまだ残っている。
【0010】
本発明者等は、ある種の特定の短鎖アミンオキシド化合物は、シャンプーなどヘアトリートメント組成物に加えた場合、損傷を受けた毛髪に、なめらかさ、柔軟性、乾燥度、揃った配列の利便をもたらすことが分かった。
【0011】
本発明による組成物は、損傷を受けた毛髪の主な症状の修復および予防に、改善された効力を示す。
【0012】
(長鎖アルキル)ジメチルアミンオキシドなど、長鎖の疎水性基を有するアミンオキシド化合物は、界面活性特性を有し、皮膚に接触させる組成物中に可溶化剤または乳化剤として広く、またわずかながら、ヘアトリートメント組成物にも使用されてきた。たとえば、米国特許US第3,990,991号(Revlon)には、両性、クリプトアニオン、およびカチオン性界面活性剤を含む水性シャンプー/コンディショナー配合物が記載されている。界面活性特性を有するアミンオキシドは、有用なカチオン性界面活性剤であり、例としてステアリルジメチルアミンオキシドが開示されている。米国特許US第4,007,261号(Millmaster Onyx Corp.)には、C16〜18アルキルジメチルアミンオキシドの水性の乳濁液または懸濁液を含むコンディショナー組成物が記載されている。
【0013】
米国特許US第4,381,259号(花王石鹸株式会社)は、洗髪に十分量の塩基性界面活性剤、およびヘアコンディショニングに有効な、アニオン性リン酸エステル界面活性剤0.1〜2.5重量%、およびカチオン性ポリマー0.05〜2.5重量%を含むシャンプーに関する。可能性のある塩基性界面活性剤として、広範なアニオン性、非イオン性、および両性界面活性剤があげられている。両性界面活性剤は、1種の炭化水素鎖がC10〜20アルキルまたはアルケニル基であり、他の2種の炭化水素鎖がC1〜3のアルキル基であるアルキルアミンオキシドとすることができる。
【0014】
EP168,719(Revlon)には、C8〜22アルキルアミンオキシドを含むpHの低いヘアコンディショナー組成物が開示されている。好ましくは、アルキル鎖が少なくとも12個、より好ましくは少なくとも14個の炭素原子を有する。JP05/320027(ライオン)には、カチオン性界面活性剤、および炭素原子が少なくとも8個の炭化水素鎖を有するアミンオキシドを含む発泡性ヘア化粧品組成物が開示されている。EP334,960(資生堂)には、少なくとも1種のC8〜24の炭化水素鎖、または2種のC6〜18の炭化水素鎖のいずれかを含むアミンオキシドを含む脱毛防止用ヘアトニックが開示されている。EP679,385(資生堂)には、C22〜36の炭化水素鎖を有する第1のアミンオキシド、およびC12〜20の炭化水素鎖を有する第2のアミンオキシドを含む毛髪再活性化組成物が開示されている。
【0015】
JP 11/246363(資生堂)には、アミンオキシドおよびコリアンダー抽出物を含む、育毛配合物が開示されている。このアミンオキシドが、直鎖または分枝鎖のC2〜24の、場合によっては最高5個までのエポキシ単位によって窒素原子に結合されているアルキル鎖を含む。
【0016】
米国特許US第4,411,893号(Minnesota Mining and Manufacturing CO.)には、ある種の水溶性第三級アミンオキシド化合物が、皮膚中におよび皮膚を通して治療薬の浸透を促進させるのにきわめて有効であることが記載されている。開示されたアミンオキシドは、比較的短い炭化水素鎖を有し、炭化水素鎖中の炭素原子の合計数は28個以下、好ましくは18個以下である。
【0017】
適当なアミンオキシドの範囲の一部として、トリメチルアミンオキシドおよびトリブチルアミンオキシドがあげられており、これもジメチルドデシルアミンオキシドおよびジメチルヤシ油アミドプロピルアミンオキシドなど長鎖種を含んでいる。
【0018】
米国特許US第4,411,893号には、本明細書で特許請求する特定の短鎖のアミンオキシド化合物が、シャンプーなどヘアトリートメント組成物から送達された場合、損傷を受けた毛髪になめらかさ、柔軟性、乾燥度、揃った配列の利益を与えるのに有効であることは開示もしくは示唆されていない。
【0019】
発明の概要
本発明は、第1の態様において、次式のアミンオキシド化合物
【0020】
【化2】
(式中、R1、R2、およびR3は独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、炭素原子1〜7個を含むアルキル、アルコキシ、およびヒドロキシアルキル鎖から選択される)
を含む、毛髪の局所的適用に適したヘアトリートメント組成物を提供する。
【0021】
本発明は、第2の態様において、毛髪への損傷を修復および/または予防するために、ヘアトリートメント組成物中に第1の態様の式の短鎖のアミンオキシド化合物の使用を提供する。
【0022】
詳細な説明および好ましい実施形態
定義
本明細書で以下に用いる、「重量%」という用語は、ヘアトリートメント組成物の合計重量に対する重量パーセンテージであることを意味する。
【0023】
短鎖アミンオキシド
本発明によるヘアトリートメント組成物は、次式の短鎖アミンオキシド化合物を含む。
【0024】
【化3】
(式中、R1、R2、およびR3は独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、炭素原子1〜7個を含むアルキル、アルコキシ、およびヒドロキシアルキル鎖から選択される)
好ましくは、R1、R2、およびR3中の炭素原子数の総合計は18個以下、より好ましくは14個以下、さらに好ましくは12個以下、さらに好ましくは10個以下、最も好ましくは5個以下である。
【0025】
好ましくは、R1、R2、およびR3は独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、炭素原子1〜6個、より好ましくは1〜5個、さらに好ましくは1〜4個を含むアルキル、アルコキシ、およびヒドロキシアルキル鎖から選択される。
【0026】
好ましくは、R1、R2、およびR3は独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、アルキル、およびヒドロキシアルキル鎖から選択される。
【0027】
好ましくは、R1、R2、およびR3は非分枝鎖である。好ましくは、R1、R2、およびR3は飽和である。
【0028】
さらに好ましくは、R1、R2、およびR3の少なくとも2つが独立に、炭素原子2個以下のアルキルおよびヒドロキシアルキル鎖から選択される。
【0029】
特に好ましい短鎖のアミンオキシドは、アルキル基が炭素原子7個以下、好ましくは6個以下、より好ましくは5個以下、さらに好ましくは4個以下であるジメチルアルキルアミンオキシドである。
【0030】
本発明による短鎖のアミンオキシドの適当な例としては、以下のものがある。
【0031】
トリメチルアミンオキシド
トリブチルアミンオキシド
ジメチルエチルアミンオキシド
ジメチルヘプチルアミンオキシド
ジメチルオクチルアミンオキシド
ジヘプチルメチルアミンオキシド
最も好ましくは、R1、R2、およびR3が全てメチル基であり、すなわち短鎖のアミンオキシドがトリメチルアミンオキシドである。
【0032】
本発明のヘアトリートメント組成物中の短鎖アミンオキシド化合物の合計量は、通常0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜2重量%、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。
【0033】
製品形態
本発明によるヘアトリートメント組成物の最終製品形態は、たとえばシャンプー、コンディショナー、スプレー、ムース、またはローションが適当である。特に好ましい製品形態は、シャンプー、洗浄後コンディショナー(洗い流さないもの、および洗い流すもの)と、ヘアエッセンスなどヘアトリートメント製品である。
【0034】
シャンプー組成物
特に好ましい本発明によるヘアトリートメント組成物は、シャンプー組成物である。
【0035】
クレンジング界面活性剤
こうしたシャンプー組成物は、化粧品として許容され、毛髪の局所的適用に適した、1種または複数のクレンジング界面活性剤を含む。通常シャンプー中に存在してもよい油性または疎水性成分(シリコーンなど)の乳化剤として、クレンジングの目的に対しては十分に供給されていない場合は、追加の成分として他の界面活性剤が存在してもよい。本発明のシャンプー組成物は、(乳化剤として使用される界面活性剤に加えて)少なくとも1種の他の界面活性剤を含んで、クレンジングの効果を与えるのが望ましい。
【0036】
適当なクレンジング界面活性剤は、単独または組み合わせて用いてもよく、アニオン性、両性および双性イオン界面活性剤、およびそれらの組合せから選択される。クレンジング界面活性剤は、乳化剤としての界面活性剤と同じでも、または異なってもよい。
【0037】
アニオン性界面活性剤の例には、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルカリルスルホネート、アルカノイルイセチオネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、N−アルキルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、およびα―オレフィンスルホネート、特にそれらのナトリウム、マグネシウム、アンモニウムおよびモノ、ジ、およびトリエタノールアミン塩がある。アルキルおよびアシル基は、通常炭素原子8〜18個を含み、不飽和でもよい。アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレートは、1分子当り1〜10個のエチレンオキシド、またはプロピレンオキシド単位を含んでもよい。
【0038】
本発明のシャンプー中で使われる代表的なアニオン性界面活性剤としては、オレイルコハク酸ナトリウム、アンモニウムラウリルスルホスクシネート、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ヤシ油イセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、およびN−ラウリルサルコシン酸ナトリウムがある。最も好ましいアニオン界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム1EO、2EO、および3EO、ラウリル硫酸アンモニウム、およびラウリルエーテル硫酸アンモニウム1EO、2EO、および3EOである。
【0039】
両性および双性イオン界面活性剤の例としては、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、グリシン酸アルキル、カルボキシグリシン酸アルキル、アムホプロピオン酸アルキル、アムホグリシン酸アルキル、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、タウリン酸アシル、グルタミン酸アシルがあり、ただし、アルキルおよびアシル基は炭素原子8〜19個を有する。アミンオキシドがクレンジング界面活性剤として使用される場合、アルキル鎖は好ましくは少なくとも炭素原子10個の長さである。
【0040】
本発明のシャンプーに使用するのに適した代表的な両性および双性イオン界面活性剤としては、ラウリルアミンオキシド、ヤシ油ジメチルスルホプロピルベタイン、および好ましくはラウリルベタイン、ヤシ油アミドプロピルベタイン、ヤシ油アムホプロピオン酸ナトリウムがある。
【0041】
このシャンプー組成物は、組成物に美的、物理的、またはクレンジング特性を与えるために、併用界面活性剤を含んでもよい。好ましい例は、非イオン界面活性剤であり、合計重量に対して0%〜5重量%の範囲の量が含まれてもよい。
【0042】
たとえば、本発明のシャンプー組成物に含まれてもよい代表的な非イオン界面活性剤としては、脂肪族(C8〜C18)第一級または第二級、直鎖または分枝鎖のアルコールまたはフェノールと、通常はエチレンオキシドであり一般にエチレンオキシド基を6〜30個有している、アルキレンオキシドとの縮合生成物が含まれる。
【0043】
他の代表的な非イオン性界面活性剤としては、モノ、またはジアルキルアルカノールアミドがある。例としては、ヤシ油モノまたはジエタノールアミド、およびヤシ油モノイソプロパノールアミドがある。
【0044】
さらに、本発明のシャンプー組成物に含まれてもよい非イオン性界面活性剤としては、アルキルポリグリコシド(APG)がある。通常、APGは、1個または複数のグリコシル基のブロックへ(場合によっては、橋かけ基を介して)結合しているアルキル基を含むものである。好ましいAPGは、以下の式で定義される。
【0045】
RO−(G)n
式中、Rは、飽和または不飽和でもよい、分枝鎖または直鎖アルキル基であり、Gはサッカライド基である。Rは平均アルキル鎖の長さが約C5〜約C20を表してもよい。好ましくは、Rは平均アルキル鎖の長さ約C8〜約C12を表す。最も好ましくは、Rの値は約9.5〜約10.5である。Gは、C5またはC6のモノサッカライド残基から選択してもよく、好ましくはグリコシドである。Gは、グルコース、キシロース、ラクト−ス、フラクトース、マンノース、およびそれらの誘導体を含む群から選択してもよい。好ましくは,Gはグルコースである。
【0046】
重合度、nは約1〜約10、もしくは約10以上の値を有してもよい。好ましくは、n値は約1.1〜約2の範囲にある。最も好ましくは、n値は約1.3〜約1.5の範囲にある。
【0047】
本発明で使用するのに適当なアルキルポリグリコシドは市販されており、たとえば、SeppicからのOramix NS10、HenkelからのPlantaren 1200、およびPlantaren 2000という材料がある。
【0048】
本発明のシャンプー組成物中の界面活性剤の合計量は(いかなる併用界面活性剤および/またはいかなる乳化剤も含めて)、通常合計シャンプー組成物の0.1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、より好ましくは10〜25重量%である。
【0049】
カチオン性ポリマー
カチオン性ポリマーは、本発明のシャンプー組成物中で、シャンプーのコンディショニング特性を高めるのに好ましい成分である。通常こうしたポリマーは、シリコーンなどコンディショニング成分が使用中にシャンプー組成物から所期の部位、すなわち毛髪および/または頭皮上に堆積するのを容易にする。
【0050】
カチオン性ポリマーは、ホモポリマーまたは複数の種類のモノマーから生成されてもよい。ポリマーの分子量は一般に5000〜10000000、通常少なくとも10000、好ましくは100000〜約2000000の範囲である。このポリマーは、第四級アンモニウム化またはプロトン化したアミノ基、あるいはその混合物などカチオン性窒素を含む基を有している。
【0051】
カチオン性窒素を含む基は、通常カチオン性ポリマーの総モノマー単位の一部分の置換基として存在する。したがって、ポリマーがホモポリマーでない場合は、スペーサーの非カチオン性モノマー単位を含んでもよい。こうしたポリマーが、CTFA Cosmetic Ingredient Directory、第3版に記載されている。カチオン性モノマー単位と非カチオン性モノマー単位の比を、ポリマーに所望の範囲のカチオン電荷密度を与えるように選択する。
【0052】
適当なカチオン性ポリマーとしては、たとえば、カチオン性アミンまたは第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、(メタ)アクリルアミド、アルキルおよびジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトン、ビニルピロリドンなど水溶性スペーサ−モノマーとの共重合体がある。アルキルおよびジアルキル置換モノマーは、好ましくはC1〜C7のアルキル基、より好ましくはC1〜3のアルキル基を有する。他の適当なスペーサーとしては、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレングリコール、エチレングリコールがある。
【0053】
カチオン性アミンは、個々の種および組成物のpHに応じて、第一級、第二級、第三級アミンとすることができる。一般に、第二級および第三級アミン、特に第三級が好ましい。
【0054】
アミン置換ビニルモノマーおよびアミンは、アミンの形態に重合され、次いで四級化によってアンモニウムに変換される。
【0055】
カチオン性ポリマーは、アミンおよび/または第四級アンモニウム置換モノマー、および/または適合性のあるスペーサーモノマーから誘導されるモノマー単位の混合物を含んでもよい。
【0056】
適当なカチオン性ポリマーとしては以下のものがある。たとえば、
1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチル−イミダゾリウム塩(たとえば塩化物)の共重合体。これは、業界では化粧品トイレタリー香料工業会(CTFA)により、Polyquaternium−16と呼ばれる。この材料はBASF Wyandotte Corp.(Parsippany、ニュージャージー、USA)からLUVIQUATの商標名(たとえば、LUVIQUAT FC 370)で市販されている。
【0057】
1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体。これは、業界(CTFA)では、Polyquaternium−11と呼ばれる。この材料はGaf Corporation(Wayne、ニュージャージー、USA)からGAFQUATの商標名(たとえば、GAFQUAT 755N)で市販されている。
【0058】
たとえば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー、およびアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドの共重合体(業界(CTFA)では、それぞれPolyquaternium 6、およびPolyquaternium 7と呼ばれる)を含めた、カチオン性ジアリル第四級アンモニウムを含むポリマー。
【0059】
炭素原子3〜5個を有する不飽和カルボン酸のホモポリマーおよびコポリマーのアミノ/アルキルエステルの鉱酸塩(米国特許第4,009,256号(National Starch)に記載)。
【0060】
カチオン性ポリアクリルアミド(WO95/22311(Unilever)に記載)。
【0061】
使用してもよい他のカチオン性ポリマーとしては、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体、カチオン性グアールガム誘導体などカチオン性ポリサッカライドポリマーがある。
【0062】
本発明の組成物に使用するのに適した、カチオン性ポリサッカライドポリマーとしては、次式のものがある。
【0063】
A−O−[R−N+(R1)(R2)(R3)X−]、
式中、Aは、デンプンまたはセルロースの無水グルコース残基などの無水残基である。Rは、アルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、またはヒドロキシアルキレン基、またはそれらの組合せである。R1、R2、およびR3はそれぞれ独立に、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル、またはアルコキシアリール基であり、各基が炭素原子を最大18個まで含むものを指す。各カチオン部分の合計炭素原子数(すなわち、R1、R2、およびR3中の炭素原子数の合計)が、好ましくは約20以下であり、Xは、対アニオンである。
【0064】
カチオン性セルロースは、Amerchol Corp.(Edison、ニュージャージー、USA)から、ポリマーのPolymer JR(商標)およびLR(商標)シリーズ中で、業界(CTFA)ではPolyquanternium 10と呼ばれている、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩として入手できる。他のタイプのカチオン性セルロースとしては、業界(CTFA)ではPolyquanternium 24と呼ばれている、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの高分子第四級アンモニウム塩がある。この材料は、Amerchol Corp.(Edison、ニュージャージー、USA)から商標名Polymer LM−200として市販されている。
【0065】
他の適当なカチオン性ポリサッカライドポリマーとしては、第四級窒素含有セルロースエーテル(たとえば、米国特許第3,962,418号(Procter & Gamble)に記載された)、およびエーテル化セルロースとデンプンの共重合体(たとえば、米国特許第3,958,581号に記載された)がある。
【0066】
使用できる特に適したタイプのカチオン性ポリサッカライドポリマーは、グアールヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(Rhone−PoulencからJAGUARの商標シリーズで市販されている)などカチオン性グアールガム誘導体である。
【0067】
たとえば、JAGUAR C13Sは、カチオン基の置換度が低く、粘度が高い。JAGUAR C15、置換度が中程度で、粘度が低く、JAGUAR C17(置換度が高く、粘度が高い)、JAGUAR C16、低レベルの置換基ならびにカチオン性第四級アンモニウム基を含むヒドロキシプロピル化したカチオン性グアール誘導体であり、およびJAGUAR 162、透明度が高く、置換度が低レベルで、粘度が中程度のグアールである。
【0068】
好ましくは、カチオン性ポリマーは、カチオン性セルロースおよびカチオン性グアール誘導体から選択される。特に好ましくは、カチオン性ポリマーは、JAGUAR C13S、JAGUAR C15、JAGUAR C17、JAGUAR C16、およびJAGUAR C162である。
【0069】
コンディショナー
コンディショニング界面活性剤
本発明による組成物は、毛髪のトリートメント(通常は、シャンプー後)および後続のリンス用のコンディショナーとしても配合することができる。
【0070】
こうしたコンディショナーは、化粧品として許容され、毛髪への局所的適用に適した、1種または複数のコンディショニング界面活性剤を含む。
【0071】
好ましいコンディショニング界面活性剤は、カチオン性界面活性剤から選択され、単独または混合して使用される。
【0072】
適当なカチオン性コンディショニング界面活性剤の例としては、第四級アンモニウムカチオン性界面活性剤がある。
【0073】
本発明のヘアコンディショナー中に使用するのに適した第四級アンモニウムカチオン性界面活性剤としては、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、タロウトリメチルアンモニウムクロリド、ヤシ油トリメチルアンモニウムクロリド、および対応するそれらの水酸化物がある。さらに適したカチオン性界面活性剤としては、CTFA名称Quaterium−5、Quaterium−31、およびQuaterium−18を持つ材料がある。前述のいかなる材料の混合物も適している。本発明のヘアコンディショナー中に使用するのに特に有用なカチオン性界面活性剤は、セチルトリメチルアンモニウムクロリドであり、たとえばHoechst CelaneseからGENAMIN CTACとして市販されている。
【0074】
他の好ましいクラスのカチオン性コンディショニング界面活性剤は、一般構造式(I)の、酸で中和したアミドアミン化合物である。
【0075】
R1−C(O)−NH−R2−N(R3)(R4) (I)
式中、R1は、炭素原子12〜22個を含む脂肪酸鎖であり、R2は、炭素原子1〜4個を含むアルキレン基であり、R3およびR4は独立に、炭素原子1〜4個を有するアルキル基である。
【0076】
一般構造式(I)の適当なアミドアミン化合物の例としては、ステアリンアミドプロピルジメチルアミン、ステアリンアミドプロピルジエチルアミン、ステアリンアミドエチルジメチルアミン、ステアリンアミドエチルジエチルアミン、パルミチンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ミリスチンアミドプロピルジメチルアミン、オレインアミドプロピルジメチルアミン、リシノレインアミドプロピルジメチルアミン、およびそれらの組合せがある。
【0077】
アミドアミン化合物の中和に使用される酸は、実質的には遊離アミンの窒素を中和する酸性度が十分ないずれの有機酸または鉱酸でもよい。こうした酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、グルコン酸、グリコール酸、プロピオン酸、またはそれらの組合せがある。好ましい酸は乳酸であるが、その理由は、この酸でそれらのアミドアミン化合物を中和すると格別に安定な組成物が得られるからである。
【0078】
一般に、アミドアミン化合物を中和するのに十分な量の酸を加え、組成物の最終pHを約2.5〜約6の範囲、好ましくは約3〜約5のpH範囲に調整する。
【0079】
本発明のコンディショナーでは、カチオン性界面活性剤のレベルは、好ましくは組成物の合計重量に対するカチオン性界面活性剤の重量を基準として0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜5重量%、最も好ましくは0.1〜2重量%である。
【0080】
脂肪アルコール
本発明のコンディショナーには、脂肪アルコールを組み込むのが有利である。コンディショニング組成物中で、脂肪アルコールとカチオン性界面活性剤を組み合わせて使用すると特に有利であると考えられるが、これによって層状相が形成され、カチオン性界面活性剤がその中に分散されるからである。
【0081】
代表的な脂肪アルコールは、炭素原子8〜22個、より好ましくは16〜20個を含む。適当な脂肪アルコールの例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、およびそれらの混合物がある。これらの材料を使用すると、本発明の組成物の全体的なコンディショニング特性にも寄与するので有利である。
【0082】
本発明のコンディショナー中の脂肪アルコールのレベルは、好都合には組成物の0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。カチオン性界面活性剤の脂肪アルコールに対する重量比は、適当には10:1〜1:10、好ましくは4:1〜1:8、最適には1:1〜1:4である。
【0083】
シリコーン
シリコーンは、本発明のヘアトリートメント組成物中では特に好ましい成分である。特に、本発明のヘアシャンプーとコンディショナーは、好ましくは、コンディショニング特性を高めるためにシリコーンの乳化された粒子も含む。シリコーンは、この組成物の水性母体には不溶であり、したがって、シリコーンが分散された粒子として存在する乳化された形態で存在する。
【0084】
好ましいシリコーンとしては、ポリジオルガノシロキサン、特に、CTFA名称がジメチコーンである、ポリジメチルシロキサンがある。また、本発明の組成物(特にシャンプーおよびコンディショナー)に使用するのに適したものは、CTFA名称がジメチコノールである、ヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサン、およびCTFA名称がアモジメチコーン、またはトリメチルシリルアモジメチコーンである、少なくとも1個のアミノ官能基を含むポリジメチルシロキサンがある。
【0085】
適当な材料の例としては次のものがある。
【0086】
Dow Corningから市販の、シリコーン流体のDC200シリーズ(たとえば、DC200、粘度350cs)、またはGeneral Electric Siliconesから市販の、SF96またはVISCASILシリコーンシリーズ;
General Electric Siliconesから市販の、SE30、SE54、およびSE76などシリコーンガム;
Dow Corningから市販の、Q2−1403、またはGeneral Electric Siliconesから市販の、CF 1251などシリコーンガム/流体混合物;
全てDow Corningから市販の、乳濁液DC2−1766、DC2−1784と、マイクロエマルジョンDC2−1865およびDC2−1870など、ジメチコノールのあらかじめ形成された乳濁液;
Dow Corningから市販の、Q2−8220およびQ2−8466流体、およびGeneral Electric Siliconesから市販の、SF−1708−D1などアミノ官能化シリコーン;
DC929カチオン乳濁液、DC939カチオン乳濁液、および非イオン乳濁液DC2−7224、DC2−8467、DC2−8177、およびDC2−8154(全てDow Corningから)など、アミノ官能化シリコーンのあらかじめ形成された乳濁液;
シリコーンガム/シリコーン流体/アミノ官能化シリコーンの混合物。
【0087】
最も好ましくは、本発明のヘアトリートメント組成物中に含まれるシリコーンは、あらかじめ形成された水性乳濁液、たとえば機械的に生成された水性乳濁液として供給されたものである。こうした乳濁液では、シリコーン乳濁液を安定化させるために、乳濁液がさらに少なくとも1種の乳化剤を含むことが大いに好ましい。適当な乳化剤は当技術分野ではよく知られており、アニオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤が含まれる。
【0088】
好ましくは、乳濁液および最終ヘアトリートメント組成物中のシリコーン液滴の平均粒子サイズは、20ミクロン未満、より好ましくは10ミクロン未満である。組成物中のシリコーン量が同じ場合は、シリコーン粒子サイズが小さいほど、シリコーンが毛髪上により均一に分布するのが可能になる。
【0089】
本発明の組成物に使用するのに特に適当なシリコーン乳濁液は、非イオン性界面活性剤ベース中に、1Mcsを超える粘度のシリコーンガム、100kcs未満の粘度を持つシリコーン流体、およびアミノ官能化シリコーンを含み、シリコーン粒子サイズが5ミクロンの乳濁液である。
【0090】
乳濁液中のシリコーン粒子サイズは、レーザー光散乱法、たとえばMalvern Instrumentsからの2600D Particle Sizerを用いた手段で測定される。
【0091】
(乳濁液または最終ヘアトリートメント組成物のではなく、シリコーン自体の)粘度は、Dow Corning Corporateテスト方法CTM004、1970年7月20日、にさらに詳しく述べられているガラス毛管粘度計の手段で測定できる。
【0092】
本発明のヘアトリートメント組成物に組み込むシリコーンの合計量は、所望のコンディショニングのレベルおよび使用材料によって決まる。好ましい量は、組成物全体の0.01〜約10重量%であるが、この限度は絶対的なものではない。下限は、コンディショニングを達成する最低限のレベルによって、上限は、毛髪および/または皮膚を許容できないほど脂っぽくするのを避ける最高限のレベルによって決まる。
【0093】
本発明者等は、シリコーンの合計量は、合計組成物の0.3〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%が適当なレベルであることを見出した。
【0094】
溶媒および担体
本発明の組成物は、好ましくは水性ベースであるが、水に溶けにくい成分の溶解を助けるために非水性溶媒を使用してもよい。適当な非水性溶媒としては、エチルアルコール、プロピルアルコールのような低級アルコール、グリセロールのようなポリオール、2−ブトキシエタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、およびジエチレングリコールモノエチルエーテル、またはモノメチルエーテル、およびそれらの混合物のようなグリコールまたはグリコールエーテルがある。これらの非水性溶媒は本発明の組成物中に、本発明の組成物の合計溶媒の1〜100重量%、好ましくは5〜50重量%存在してもよい。
【0095】
任意選択の成分
本発明の組成物は、通常ヘアトリートメント配合物中に使用される他の任意の成分を含んでもよい。他の成分としては、粘度調節剤、保存剤、着色剤、グリセリン、およびポリプロピレングリコールなどポリオール、EDTAなどキレート剤、ビタミンEアセタートなど酸化防止剤、香料、抗菌剤、日焼け止め剤がある。これら成分の各々は、その目的を果たすのに十分な量が存在する。通常この任意選択の成分はそれぞれ、合計組成物の最高約5重量%のレベルで含まれる。
【0096】
さらに本発明を以下のこれに制限されることの無い実施例により説明する。提示されているパーセンテージは、別段の指示がなければ、全重量に対する重量によって表す。
【0097】
実施例
実施例1
以下のベースシャンプー組成物を調製した。
【0098】
【表1】
【0099】
この組成物のキューティクル磨耗試験を行った。(供給者から入手した状態の)毛根付き毛髪を、組成物I中で1分間洗浄して前清浄し、続いて2回脱イオン水で十分なリンスをした。この毛髪を24時間かけて自然乾燥させた。
【0100】
それぞれの試験用に、4gの毛髪を0.4gの試験組成物で30秒間洗浄し、30秒間リンスし、洗浄/リンスのサイクルを繰り返した。この毛髪を一晩かけて自然乾燥させた。
【0101】
この毛髪を1cmの長さに切り、混合機のバケット中に置き、2回脱イオン水200mlを加えた。混合機を1分間最大出力にした。この液体をデカントして捨て、50mlの遠心分離機のチューブに移し、4,300RPMで10分間遠心分離した。得られた透明液体をデカントして除くと、チューブの底にキューティクル沈降物が残った。
【0102】
キューティクルをチューブから3×5mlの洗浄液でビーカーに移し、一連のふるい(425および53ミクロン)を通した。ふるいをさらに2×10mlの水で洗浄して、キューティクルが完全に回収されるのを確実にした。このサンプルを遠心分離機のチューブ中で50mlに仕上げ、15分間遠心分離し、上澄み液をデカントして除いた。キューティクルを2回脱イオン水(2×10mlの洗浄液)でビーカーに移し、フリーズドライした。
【0103】
フリーズドライしたキューティクルを秤量して、回収率を測定した。
【0104】
この試験を,組成物Aと組成物Iに対して全く同じに実施した。
【0105】
結果を以下に示す。
【0106】
【表2】
【0107】
結論として、短鎖アミンオキシド、トリメチルアミンオキシドを含む組成物Aは、対照組成物Iと比較して、機械的磨耗によるキューティクルの損失量をかなり減少させ、したがって毛髪への損傷を防ぐ。
【0108】
実施例2
以下のシャンプー組成物を調製した。
【0109】
【表3】
この組成物の官能パネル試験を行った。
【0110】
10インチの交換用毛髪10gを市販のヘア漂白配合物を用いて2回、製造者の指示書に従って漂白した。次いで漂白した交換用毛髪を1gの組成物Bまたは組成物IIで30秒間洗浄し、30秒間リンスした。この洗浄プロセスを繰り返し、交換用毛髪を50℃で乾燥した。次いで、この交換用毛髪を周囲条件下で、強制選択一対比較法を用いて、様々な属性について評価し、結果の統計的な有意性を解析した。
【0111】
結果を以下に示す。
【0112】
【表4】
【0113】
結論として、短鎖アミンオキシド、トリメチルアミンオキシドを含む組成物Bは、対照組成物IIに比較して、漂白で損傷した毛髪の損傷の知覚を有意に低減させる。
発明の分野
本発明はヘアトリートメント組成物に関する。詳細には、本発明はある種の特定の短鎖アミンオキシド化合物を含むヘアトリートメント組成物に関し、この組成物は特に、損傷を受けた毛髪を修復および回復し、将来の損傷の防止用に毛髪繊維の保湿および保護をするために毛髪に適用するのに適している。
【0002】
背景および従来の技術
毛髪はいくつかの原因から損傷を受けることがある。毛髪繊維は、UVおよび塩素にさらされるなど環境的影響、漂白、パーマ、強い界面活性剤をベースとするクレンジングシャンプー組成物による過剰に高頻度の洗浄など化学的影響、加熱スタイリング器具の長時間の使用など機械的影響によって損傷を受けることがある。
【0003】
通常、毛髪の損傷は、毛髪繊維からのキューティクルおよびタンパク質の損失、繊維の過剰なこわさ、毛髪繊維のもろさおよび破損と、毛先の切れ毛または枝毛となって表れる。
【0004】
文献からおよび市販品から分かるように、毛髪損傷の処置と予防に効果があると公称される多くの成分がある。
【0005】
たとえば、ある種のアミノ酸が、毛髪の損傷の予防と処置に有益な結果を提供することが知られている。
【0006】
繊維を修復し保湿する成分として、アロエ抽出物、アルギニンに富む物質を含む、多くのシャンプーとコンディショナー組成物が市販されている。
【0007】
参照文献には、ドイツ特許DE3118882−A(Noronha RV)があり、
アミノ酸の混合物を含むヘアトニックが記載されている。この混合物中、1:4:12のヒスチジン:リジン:アルギニン比が、ケラチン産生を刺激すると言われている。
【0008】
フランス特許FR2669224−A(Contier)には、活性成分として塩基性アミノ酸錯体と錯体化したアミノジカルボン酸を含む頭皮の処理が記載されている。この錯体は、毛根の劣化を防止し、頭皮の乳酸を中和することによって毛髪のケラチンの水和化を高めるといわれている。米国特許US第4,201,235号(Mare Corp.)には、柔軟性、光沢、およびふくらみを高めるために、20種の異なるアミノ酸とビタミン類の「カクテル」で毛髪を処理することが記載されている。
【0009】
毛髪に損傷の修復および予防をもたらす、局所的ヘアトリートメント組成物の必要性がまだ残っている。
【0010】
本発明者等は、ある種の特定の短鎖アミンオキシド化合物は、シャンプーなどヘアトリートメント組成物に加えた場合、損傷を受けた毛髪に、なめらかさ、柔軟性、乾燥度、揃った配列の利便をもたらすことが分かった。
【0011】
本発明による組成物は、損傷を受けた毛髪の主な症状の修復および予防に、改善された効力を示す。
【0012】
(長鎖アルキル)ジメチルアミンオキシドなど、長鎖の疎水性基を有するアミンオキシド化合物は、界面活性特性を有し、皮膚に接触させる組成物中に可溶化剤または乳化剤として広く、またわずかながら、ヘアトリートメント組成物にも使用されてきた。たとえば、米国特許US第3,990,991号(Revlon)には、両性、クリプトアニオン、およびカチオン性界面活性剤を含む水性シャンプー/コンディショナー配合物が記載されている。界面活性特性を有するアミンオキシドは、有用なカチオン性界面活性剤であり、例としてステアリルジメチルアミンオキシドが開示されている。米国特許US第4,007,261号(Millmaster Onyx Corp.)には、C16〜18アルキルジメチルアミンオキシドの水性の乳濁液または懸濁液を含むコンディショナー組成物が記載されている。
【0013】
米国特許US第4,381,259号(花王石鹸株式会社)は、洗髪に十分量の塩基性界面活性剤、およびヘアコンディショニングに有効な、アニオン性リン酸エステル界面活性剤0.1〜2.5重量%、およびカチオン性ポリマー0.05〜2.5重量%を含むシャンプーに関する。可能性のある塩基性界面活性剤として、広範なアニオン性、非イオン性、および両性界面活性剤があげられている。両性界面活性剤は、1種の炭化水素鎖がC10〜20アルキルまたはアルケニル基であり、他の2種の炭化水素鎖がC1〜3のアルキル基であるアルキルアミンオキシドとすることができる。
【0014】
EP168,719(Revlon)には、C8〜22アルキルアミンオキシドを含むpHの低いヘアコンディショナー組成物が開示されている。好ましくは、アルキル鎖が少なくとも12個、より好ましくは少なくとも14個の炭素原子を有する。JP05/320027(ライオン)には、カチオン性界面活性剤、および炭素原子が少なくとも8個の炭化水素鎖を有するアミンオキシドを含む発泡性ヘア化粧品組成物が開示されている。EP334,960(資生堂)には、少なくとも1種のC8〜24の炭化水素鎖、または2種のC6〜18の炭化水素鎖のいずれかを含むアミンオキシドを含む脱毛防止用ヘアトニックが開示されている。EP679,385(資生堂)には、C22〜36の炭化水素鎖を有する第1のアミンオキシド、およびC12〜20の炭化水素鎖を有する第2のアミンオキシドを含む毛髪再活性化組成物が開示されている。
【0015】
JP 11/246363(資生堂)には、アミンオキシドおよびコリアンダー抽出物を含む、育毛配合物が開示されている。このアミンオキシドが、直鎖または分枝鎖のC2〜24の、場合によっては最高5個までのエポキシ単位によって窒素原子に結合されているアルキル鎖を含む。
【0016】
米国特許US第4,411,893号(Minnesota Mining and Manufacturing CO.)には、ある種の水溶性第三級アミンオキシド化合物が、皮膚中におよび皮膚を通して治療薬の浸透を促進させるのにきわめて有効であることが記載されている。開示されたアミンオキシドは、比較的短い炭化水素鎖を有し、炭化水素鎖中の炭素原子の合計数は28個以下、好ましくは18個以下である。
【0017】
適当なアミンオキシドの範囲の一部として、トリメチルアミンオキシドおよびトリブチルアミンオキシドがあげられており、これもジメチルドデシルアミンオキシドおよびジメチルヤシ油アミドプロピルアミンオキシドなど長鎖種を含んでいる。
【0018】
米国特許US第4,411,893号には、本明細書で特許請求する特定の短鎖のアミンオキシド化合物が、シャンプーなどヘアトリートメント組成物から送達された場合、損傷を受けた毛髪になめらかさ、柔軟性、乾燥度、揃った配列の利益を与えるのに有効であることは開示もしくは示唆されていない。
【0019】
発明の概要
本発明は、第1の態様において、次式のアミンオキシド化合物
【0020】
【化2】
(式中、R1、R2、およびR3は独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、炭素原子1〜7個を含むアルキル、アルコキシ、およびヒドロキシアルキル鎖から選択される)
を含む、毛髪の局所的適用に適したヘアトリートメント組成物を提供する。
【0021】
本発明は、第2の態様において、毛髪への損傷を修復および/または予防するために、ヘアトリートメント組成物中に第1の態様の式の短鎖のアミンオキシド化合物の使用を提供する。
【0022】
詳細な説明および好ましい実施形態
定義
本明細書で以下に用いる、「重量%」という用語は、ヘアトリートメント組成物の合計重量に対する重量パーセンテージであることを意味する。
【0023】
短鎖アミンオキシド
本発明によるヘアトリートメント組成物は、次式の短鎖アミンオキシド化合物を含む。
【0024】
【化3】
(式中、R1、R2、およびR3は独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、炭素原子1〜7個を含むアルキル、アルコキシ、およびヒドロキシアルキル鎖から選択される)
好ましくは、R1、R2、およびR3中の炭素原子数の総合計は18個以下、より好ましくは14個以下、さらに好ましくは12個以下、さらに好ましくは10個以下、最も好ましくは5個以下である。
【0025】
好ましくは、R1、R2、およびR3は独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、炭素原子1〜6個、より好ましくは1〜5個、さらに好ましくは1〜4個を含むアルキル、アルコキシ、およびヒドロキシアルキル鎖から選択される。
【0026】
好ましくは、R1、R2、およびR3は独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、アルキル、およびヒドロキシアルキル鎖から選択される。
【0027】
好ましくは、R1、R2、およびR3は非分枝鎖である。好ましくは、R1、R2、およびR3は飽和である。
【0028】
さらに好ましくは、R1、R2、およびR3の少なくとも2つが独立に、炭素原子2個以下のアルキルおよびヒドロキシアルキル鎖から選択される。
【0029】
特に好ましい短鎖のアミンオキシドは、アルキル基が炭素原子7個以下、好ましくは6個以下、より好ましくは5個以下、さらに好ましくは4個以下であるジメチルアルキルアミンオキシドである。
【0030】
本発明による短鎖のアミンオキシドの適当な例としては、以下のものがある。
【0031】
トリメチルアミンオキシド
トリブチルアミンオキシド
ジメチルエチルアミンオキシド
ジメチルヘプチルアミンオキシド
ジメチルオクチルアミンオキシド
ジヘプチルメチルアミンオキシド
最も好ましくは、R1、R2、およびR3が全てメチル基であり、すなわち短鎖のアミンオキシドがトリメチルアミンオキシドである。
【0032】
本発明のヘアトリートメント組成物中の短鎖アミンオキシド化合物の合計量は、通常0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜2重量%、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。
【0033】
製品形態
本発明によるヘアトリートメント組成物の最終製品形態は、たとえばシャンプー、コンディショナー、スプレー、ムース、またはローションが適当である。特に好ましい製品形態は、シャンプー、洗浄後コンディショナー(洗い流さないもの、および洗い流すもの)と、ヘアエッセンスなどヘアトリートメント製品である。
【0034】
シャンプー組成物
特に好ましい本発明によるヘアトリートメント組成物は、シャンプー組成物である。
【0035】
クレンジング界面活性剤
こうしたシャンプー組成物は、化粧品として許容され、毛髪の局所的適用に適した、1種または複数のクレンジング界面活性剤を含む。通常シャンプー中に存在してもよい油性または疎水性成分(シリコーンなど)の乳化剤として、クレンジングの目的に対しては十分に供給されていない場合は、追加の成分として他の界面活性剤が存在してもよい。本発明のシャンプー組成物は、(乳化剤として使用される界面活性剤に加えて)少なくとも1種の他の界面活性剤を含んで、クレンジングの効果を与えるのが望ましい。
【0036】
適当なクレンジング界面活性剤は、単独または組み合わせて用いてもよく、アニオン性、両性および双性イオン界面活性剤、およびそれらの組合せから選択される。クレンジング界面活性剤は、乳化剤としての界面活性剤と同じでも、または異なってもよい。
【0037】
アニオン性界面活性剤の例には、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルカリルスルホネート、アルカノイルイセチオネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、N−アルキルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、およびα―オレフィンスルホネート、特にそれらのナトリウム、マグネシウム、アンモニウムおよびモノ、ジ、およびトリエタノールアミン塩がある。アルキルおよびアシル基は、通常炭素原子8〜18個を含み、不飽和でもよい。アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレートは、1分子当り1〜10個のエチレンオキシド、またはプロピレンオキシド単位を含んでもよい。
【0038】
本発明のシャンプー中で使われる代表的なアニオン性界面活性剤としては、オレイルコハク酸ナトリウム、アンモニウムラウリルスルホスクシネート、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ヤシ油イセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、およびN−ラウリルサルコシン酸ナトリウムがある。最も好ましいアニオン界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム1EO、2EO、および3EO、ラウリル硫酸アンモニウム、およびラウリルエーテル硫酸アンモニウム1EO、2EO、および3EOである。
【0039】
両性および双性イオン界面活性剤の例としては、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、グリシン酸アルキル、カルボキシグリシン酸アルキル、アムホプロピオン酸アルキル、アムホグリシン酸アルキル、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、タウリン酸アシル、グルタミン酸アシルがあり、ただし、アルキルおよびアシル基は炭素原子8〜19個を有する。アミンオキシドがクレンジング界面活性剤として使用される場合、アルキル鎖は好ましくは少なくとも炭素原子10個の長さである。
【0040】
本発明のシャンプーに使用するのに適した代表的な両性および双性イオン界面活性剤としては、ラウリルアミンオキシド、ヤシ油ジメチルスルホプロピルベタイン、および好ましくはラウリルベタイン、ヤシ油アミドプロピルベタイン、ヤシ油アムホプロピオン酸ナトリウムがある。
【0041】
このシャンプー組成物は、組成物に美的、物理的、またはクレンジング特性を与えるために、併用界面活性剤を含んでもよい。好ましい例は、非イオン界面活性剤であり、合計重量に対して0%〜5重量%の範囲の量が含まれてもよい。
【0042】
たとえば、本発明のシャンプー組成物に含まれてもよい代表的な非イオン界面活性剤としては、脂肪族(C8〜C18)第一級または第二級、直鎖または分枝鎖のアルコールまたはフェノールと、通常はエチレンオキシドであり一般にエチレンオキシド基を6〜30個有している、アルキレンオキシドとの縮合生成物が含まれる。
【0043】
他の代表的な非イオン性界面活性剤としては、モノ、またはジアルキルアルカノールアミドがある。例としては、ヤシ油モノまたはジエタノールアミド、およびヤシ油モノイソプロパノールアミドがある。
【0044】
さらに、本発明のシャンプー組成物に含まれてもよい非イオン性界面活性剤としては、アルキルポリグリコシド(APG)がある。通常、APGは、1個または複数のグリコシル基のブロックへ(場合によっては、橋かけ基を介して)結合しているアルキル基を含むものである。好ましいAPGは、以下の式で定義される。
【0045】
RO−(G)n
式中、Rは、飽和または不飽和でもよい、分枝鎖または直鎖アルキル基であり、Gはサッカライド基である。Rは平均アルキル鎖の長さが約C5〜約C20を表してもよい。好ましくは、Rは平均アルキル鎖の長さ約C8〜約C12を表す。最も好ましくは、Rの値は約9.5〜約10.5である。Gは、C5またはC6のモノサッカライド残基から選択してもよく、好ましくはグリコシドである。Gは、グルコース、キシロース、ラクト−ス、フラクトース、マンノース、およびそれらの誘導体を含む群から選択してもよい。好ましくは,Gはグルコースである。
【0046】
重合度、nは約1〜約10、もしくは約10以上の値を有してもよい。好ましくは、n値は約1.1〜約2の範囲にある。最も好ましくは、n値は約1.3〜約1.5の範囲にある。
【0047】
本発明で使用するのに適当なアルキルポリグリコシドは市販されており、たとえば、SeppicからのOramix NS10、HenkelからのPlantaren 1200、およびPlantaren 2000という材料がある。
【0048】
本発明のシャンプー組成物中の界面活性剤の合計量は(いかなる併用界面活性剤および/またはいかなる乳化剤も含めて)、通常合計シャンプー組成物の0.1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、より好ましくは10〜25重量%である。
【0049】
カチオン性ポリマー
カチオン性ポリマーは、本発明のシャンプー組成物中で、シャンプーのコンディショニング特性を高めるのに好ましい成分である。通常こうしたポリマーは、シリコーンなどコンディショニング成分が使用中にシャンプー組成物から所期の部位、すなわち毛髪および/または頭皮上に堆積するのを容易にする。
【0050】
カチオン性ポリマーは、ホモポリマーまたは複数の種類のモノマーから生成されてもよい。ポリマーの分子量は一般に5000〜10000000、通常少なくとも10000、好ましくは100000〜約2000000の範囲である。このポリマーは、第四級アンモニウム化またはプロトン化したアミノ基、あるいはその混合物などカチオン性窒素を含む基を有している。
【0051】
カチオン性窒素を含む基は、通常カチオン性ポリマーの総モノマー単位の一部分の置換基として存在する。したがって、ポリマーがホモポリマーでない場合は、スペーサーの非カチオン性モノマー単位を含んでもよい。こうしたポリマーが、CTFA Cosmetic Ingredient Directory、第3版に記載されている。カチオン性モノマー単位と非カチオン性モノマー単位の比を、ポリマーに所望の範囲のカチオン電荷密度を与えるように選択する。
【0052】
適当なカチオン性ポリマーとしては、たとえば、カチオン性アミンまたは第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、(メタ)アクリルアミド、アルキルおよびジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトン、ビニルピロリドンなど水溶性スペーサ−モノマーとの共重合体がある。アルキルおよびジアルキル置換モノマーは、好ましくはC1〜C7のアルキル基、より好ましくはC1〜3のアルキル基を有する。他の適当なスペーサーとしては、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレングリコール、エチレングリコールがある。
【0053】
カチオン性アミンは、個々の種および組成物のpHに応じて、第一級、第二級、第三級アミンとすることができる。一般に、第二級および第三級アミン、特に第三級が好ましい。
【0054】
アミン置換ビニルモノマーおよびアミンは、アミンの形態に重合され、次いで四級化によってアンモニウムに変換される。
【0055】
カチオン性ポリマーは、アミンおよび/または第四級アンモニウム置換モノマー、および/または適合性のあるスペーサーモノマーから誘導されるモノマー単位の混合物を含んでもよい。
【0056】
適当なカチオン性ポリマーとしては以下のものがある。たとえば、
1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチル−イミダゾリウム塩(たとえば塩化物)の共重合体。これは、業界では化粧品トイレタリー香料工業会(CTFA)により、Polyquaternium−16と呼ばれる。この材料はBASF Wyandotte Corp.(Parsippany、ニュージャージー、USA)からLUVIQUATの商標名(たとえば、LUVIQUAT FC 370)で市販されている。
【0057】
1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体。これは、業界(CTFA)では、Polyquaternium−11と呼ばれる。この材料はGaf Corporation(Wayne、ニュージャージー、USA)からGAFQUATの商標名(たとえば、GAFQUAT 755N)で市販されている。
【0058】
たとえば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー、およびアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドの共重合体(業界(CTFA)では、それぞれPolyquaternium 6、およびPolyquaternium 7と呼ばれる)を含めた、カチオン性ジアリル第四級アンモニウムを含むポリマー。
【0059】
炭素原子3〜5個を有する不飽和カルボン酸のホモポリマーおよびコポリマーのアミノ/アルキルエステルの鉱酸塩(米国特許第4,009,256号(National Starch)に記載)。
【0060】
カチオン性ポリアクリルアミド(WO95/22311(Unilever)に記載)。
【0061】
使用してもよい他のカチオン性ポリマーとしては、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体、カチオン性グアールガム誘導体などカチオン性ポリサッカライドポリマーがある。
【0062】
本発明の組成物に使用するのに適した、カチオン性ポリサッカライドポリマーとしては、次式のものがある。
【0063】
A−O−[R−N+(R1)(R2)(R3)X−]、
式中、Aは、デンプンまたはセルロースの無水グルコース残基などの無水残基である。Rは、アルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、またはヒドロキシアルキレン基、またはそれらの組合せである。R1、R2、およびR3はそれぞれ独立に、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル、またはアルコキシアリール基であり、各基が炭素原子を最大18個まで含むものを指す。各カチオン部分の合計炭素原子数(すなわち、R1、R2、およびR3中の炭素原子数の合計)が、好ましくは約20以下であり、Xは、対アニオンである。
【0064】
カチオン性セルロースは、Amerchol Corp.(Edison、ニュージャージー、USA)から、ポリマーのPolymer JR(商標)およびLR(商標)シリーズ中で、業界(CTFA)ではPolyquanternium 10と呼ばれている、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩として入手できる。他のタイプのカチオン性セルロースとしては、業界(CTFA)ではPolyquanternium 24と呼ばれている、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの高分子第四級アンモニウム塩がある。この材料は、Amerchol Corp.(Edison、ニュージャージー、USA)から商標名Polymer LM−200として市販されている。
【0065】
他の適当なカチオン性ポリサッカライドポリマーとしては、第四級窒素含有セルロースエーテル(たとえば、米国特許第3,962,418号(Procter & Gamble)に記載された)、およびエーテル化セルロースとデンプンの共重合体(たとえば、米国特許第3,958,581号に記載された)がある。
【0066】
使用できる特に適したタイプのカチオン性ポリサッカライドポリマーは、グアールヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(Rhone−PoulencからJAGUARの商標シリーズで市販されている)などカチオン性グアールガム誘導体である。
【0067】
たとえば、JAGUAR C13Sは、カチオン基の置換度が低く、粘度が高い。JAGUAR C15、置換度が中程度で、粘度が低く、JAGUAR C17(置換度が高く、粘度が高い)、JAGUAR C16、低レベルの置換基ならびにカチオン性第四級アンモニウム基を含むヒドロキシプロピル化したカチオン性グアール誘導体であり、およびJAGUAR 162、透明度が高く、置換度が低レベルで、粘度が中程度のグアールである。
【0068】
好ましくは、カチオン性ポリマーは、カチオン性セルロースおよびカチオン性グアール誘導体から選択される。特に好ましくは、カチオン性ポリマーは、JAGUAR C13S、JAGUAR C15、JAGUAR C17、JAGUAR C16、およびJAGUAR C162である。
【0069】
コンディショナー
コンディショニング界面活性剤
本発明による組成物は、毛髪のトリートメント(通常は、シャンプー後)および後続のリンス用のコンディショナーとしても配合することができる。
【0070】
こうしたコンディショナーは、化粧品として許容され、毛髪への局所的適用に適した、1種または複数のコンディショニング界面活性剤を含む。
【0071】
好ましいコンディショニング界面活性剤は、カチオン性界面活性剤から選択され、単独または混合して使用される。
【0072】
適当なカチオン性コンディショニング界面活性剤の例としては、第四級アンモニウムカチオン性界面活性剤がある。
【0073】
本発明のヘアコンディショナー中に使用するのに適した第四級アンモニウムカチオン性界面活性剤としては、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、タロウトリメチルアンモニウムクロリド、ヤシ油トリメチルアンモニウムクロリド、および対応するそれらの水酸化物がある。さらに適したカチオン性界面活性剤としては、CTFA名称Quaterium−5、Quaterium−31、およびQuaterium−18を持つ材料がある。前述のいかなる材料の混合物も適している。本発明のヘアコンディショナー中に使用するのに特に有用なカチオン性界面活性剤は、セチルトリメチルアンモニウムクロリドであり、たとえばHoechst CelaneseからGENAMIN CTACとして市販されている。
【0074】
他の好ましいクラスのカチオン性コンディショニング界面活性剤は、一般構造式(I)の、酸で中和したアミドアミン化合物である。
【0075】
R1−C(O)−NH−R2−N(R3)(R4) (I)
式中、R1は、炭素原子12〜22個を含む脂肪酸鎖であり、R2は、炭素原子1〜4個を含むアルキレン基であり、R3およびR4は独立に、炭素原子1〜4個を有するアルキル基である。
【0076】
一般構造式(I)の適当なアミドアミン化合物の例としては、ステアリンアミドプロピルジメチルアミン、ステアリンアミドプロピルジエチルアミン、ステアリンアミドエチルジメチルアミン、ステアリンアミドエチルジエチルアミン、パルミチンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ミリスチンアミドプロピルジメチルアミン、オレインアミドプロピルジメチルアミン、リシノレインアミドプロピルジメチルアミン、およびそれらの組合せがある。
【0077】
アミドアミン化合物の中和に使用される酸は、実質的には遊離アミンの窒素を中和する酸性度が十分ないずれの有機酸または鉱酸でもよい。こうした酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、グルコン酸、グリコール酸、プロピオン酸、またはそれらの組合せがある。好ましい酸は乳酸であるが、その理由は、この酸でそれらのアミドアミン化合物を中和すると格別に安定な組成物が得られるからである。
【0078】
一般に、アミドアミン化合物を中和するのに十分な量の酸を加え、組成物の最終pHを約2.5〜約6の範囲、好ましくは約3〜約5のpH範囲に調整する。
【0079】
本発明のコンディショナーでは、カチオン性界面活性剤のレベルは、好ましくは組成物の合計重量に対するカチオン性界面活性剤の重量を基準として0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜5重量%、最も好ましくは0.1〜2重量%である。
【0080】
脂肪アルコール
本発明のコンディショナーには、脂肪アルコールを組み込むのが有利である。コンディショニング組成物中で、脂肪アルコールとカチオン性界面活性剤を組み合わせて使用すると特に有利であると考えられるが、これによって層状相が形成され、カチオン性界面活性剤がその中に分散されるからである。
【0081】
代表的な脂肪アルコールは、炭素原子8〜22個、より好ましくは16〜20個を含む。適当な脂肪アルコールの例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、およびそれらの混合物がある。これらの材料を使用すると、本発明の組成物の全体的なコンディショニング特性にも寄与するので有利である。
【0082】
本発明のコンディショナー中の脂肪アルコールのレベルは、好都合には組成物の0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。カチオン性界面活性剤の脂肪アルコールに対する重量比は、適当には10:1〜1:10、好ましくは4:1〜1:8、最適には1:1〜1:4である。
【0083】
シリコーン
シリコーンは、本発明のヘアトリートメント組成物中では特に好ましい成分である。特に、本発明のヘアシャンプーとコンディショナーは、好ましくは、コンディショニング特性を高めるためにシリコーンの乳化された粒子も含む。シリコーンは、この組成物の水性母体には不溶であり、したがって、シリコーンが分散された粒子として存在する乳化された形態で存在する。
【0084】
好ましいシリコーンとしては、ポリジオルガノシロキサン、特に、CTFA名称がジメチコーンである、ポリジメチルシロキサンがある。また、本発明の組成物(特にシャンプーおよびコンディショナー)に使用するのに適したものは、CTFA名称がジメチコノールである、ヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサン、およびCTFA名称がアモジメチコーン、またはトリメチルシリルアモジメチコーンである、少なくとも1個のアミノ官能基を含むポリジメチルシロキサンがある。
【0085】
適当な材料の例としては次のものがある。
【0086】
Dow Corningから市販の、シリコーン流体のDC200シリーズ(たとえば、DC200、粘度350cs)、またはGeneral Electric Siliconesから市販の、SF96またはVISCASILシリコーンシリーズ;
General Electric Siliconesから市販の、SE30、SE54、およびSE76などシリコーンガム;
Dow Corningから市販の、Q2−1403、またはGeneral Electric Siliconesから市販の、CF 1251などシリコーンガム/流体混合物;
全てDow Corningから市販の、乳濁液DC2−1766、DC2−1784と、マイクロエマルジョンDC2−1865およびDC2−1870など、ジメチコノールのあらかじめ形成された乳濁液;
Dow Corningから市販の、Q2−8220およびQ2−8466流体、およびGeneral Electric Siliconesから市販の、SF−1708−D1などアミノ官能化シリコーン;
DC929カチオン乳濁液、DC939カチオン乳濁液、および非イオン乳濁液DC2−7224、DC2−8467、DC2−8177、およびDC2−8154(全てDow Corningから)など、アミノ官能化シリコーンのあらかじめ形成された乳濁液;
シリコーンガム/シリコーン流体/アミノ官能化シリコーンの混合物。
【0087】
最も好ましくは、本発明のヘアトリートメント組成物中に含まれるシリコーンは、あらかじめ形成された水性乳濁液、たとえば機械的に生成された水性乳濁液として供給されたものである。こうした乳濁液では、シリコーン乳濁液を安定化させるために、乳濁液がさらに少なくとも1種の乳化剤を含むことが大いに好ましい。適当な乳化剤は当技術分野ではよく知られており、アニオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤が含まれる。
【0088】
好ましくは、乳濁液および最終ヘアトリートメント組成物中のシリコーン液滴の平均粒子サイズは、20ミクロン未満、より好ましくは10ミクロン未満である。組成物中のシリコーン量が同じ場合は、シリコーン粒子サイズが小さいほど、シリコーンが毛髪上により均一に分布するのが可能になる。
【0089】
本発明の組成物に使用するのに特に適当なシリコーン乳濁液は、非イオン性界面活性剤ベース中に、1Mcsを超える粘度のシリコーンガム、100kcs未満の粘度を持つシリコーン流体、およびアミノ官能化シリコーンを含み、シリコーン粒子サイズが5ミクロンの乳濁液である。
【0090】
乳濁液中のシリコーン粒子サイズは、レーザー光散乱法、たとえばMalvern Instrumentsからの2600D Particle Sizerを用いた手段で測定される。
【0091】
(乳濁液または最終ヘアトリートメント組成物のではなく、シリコーン自体の)粘度は、Dow Corning Corporateテスト方法CTM004、1970年7月20日、にさらに詳しく述べられているガラス毛管粘度計の手段で測定できる。
【0092】
本発明のヘアトリートメント組成物に組み込むシリコーンの合計量は、所望のコンディショニングのレベルおよび使用材料によって決まる。好ましい量は、組成物全体の0.01〜約10重量%であるが、この限度は絶対的なものではない。下限は、コンディショニングを達成する最低限のレベルによって、上限は、毛髪および/または皮膚を許容できないほど脂っぽくするのを避ける最高限のレベルによって決まる。
【0093】
本発明者等は、シリコーンの合計量は、合計組成物の0.3〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%が適当なレベルであることを見出した。
【0094】
溶媒および担体
本発明の組成物は、好ましくは水性ベースであるが、水に溶けにくい成分の溶解を助けるために非水性溶媒を使用してもよい。適当な非水性溶媒としては、エチルアルコール、プロピルアルコールのような低級アルコール、グリセロールのようなポリオール、2−ブトキシエタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、およびジエチレングリコールモノエチルエーテル、またはモノメチルエーテル、およびそれらの混合物のようなグリコールまたはグリコールエーテルがある。これらの非水性溶媒は本発明の組成物中に、本発明の組成物の合計溶媒の1〜100重量%、好ましくは5〜50重量%存在してもよい。
【0095】
任意選択の成分
本発明の組成物は、通常ヘアトリートメント配合物中に使用される他の任意の成分を含んでもよい。他の成分としては、粘度調節剤、保存剤、着色剤、グリセリン、およびポリプロピレングリコールなどポリオール、EDTAなどキレート剤、ビタミンEアセタートなど酸化防止剤、香料、抗菌剤、日焼け止め剤がある。これら成分の各々は、その目的を果たすのに十分な量が存在する。通常この任意選択の成分はそれぞれ、合計組成物の最高約5重量%のレベルで含まれる。
【0096】
さらに本発明を以下のこれに制限されることの無い実施例により説明する。提示されているパーセンテージは、別段の指示がなければ、全重量に対する重量によって表す。
【0097】
実施例
実施例1
以下のベースシャンプー組成物を調製した。
【0098】
【表1】
【0099】
この組成物のキューティクル磨耗試験を行った。(供給者から入手した状態の)毛根付き毛髪を、組成物I中で1分間洗浄して前清浄し、続いて2回脱イオン水で十分なリンスをした。この毛髪を24時間かけて自然乾燥させた。
【0100】
それぞれの試験用に、4gの毛髪を0.4gの試験組成物で30秒間洗浄し、30秒間リンスし、洗浄/リンスのサイクルを繰り返した。この毛髪を一晩かけて自然乾燥させた。
【0101】
この毛髪を1cmの長さに切り、混合機のバケット中に置き、2回脱イオン水200mlを加えた。混合機を1分間最大出力にした。この液体をデカントして捨て、50mlの遠心分離機のチューブに移し、4,300RPMで10分間遠心分離した。得られた透明液体をデカントして除くと、チューブの底にキューティクル沈降物が残った。
【0102】
キューティクルをチューブから3×5mlの洗浄液でビーカーに移し、一連のふるい(425および53ミクロン)を通した。ふるいをさらに2×10mlの水で洗浄して、キューティクルが完全に回収されるのを確実にした。このサンプルを遠心分離機のチューブ中で50mlに仕上げ、15分間遠心分離し、上澄み液をデカントして除いた。キューティクルを2回脱イオン水(2×10mlの洗浄液)でビーカーに移し、フリーズドライした。
【0103】
フリーズドライしたキューティクルを秤量して、回収率を測定した。
【0104】
この試験を,組成物Aと組成物Iに対して全く同じに実施した。
【0105】
結果を以下に示す。
【0106】
【表2】
【0107】
結論として、短鎖アミンオキシド、トリメチルアミンオキシドを含む組成物Aは、対照組成物Iと比較して、機械的磨耗によるキューティクルの損失量をかなり減少させ、したがって毛髪への損傷を防ぐ。
【0108】
実施例2
以下のシャンプー組成物を調製した。
【0109】
【表3】
この組成物の官能パネル試験を行った。
【0110】
10インチの交換用毛髪10gを市販のヘア漂白配合物を用いて2回、製造者の指示書に従って漂白した。次いで漂白した交換用毛髪を1gの組成物Bまたは組成物IIで30秒間洗浄し、30秒間リンスした。この洗浄プロセスを繰り返し、交換用毛髪を50℃で乾燥した。次いで、この交換用毛髪を周囲条件下で、強制選択一対比較法を用いて、様々な属性について評価し、結果の統計的な有意性を解析した。
【0111】
結果を以下に示す。
【0112】
【表4】
【0113】
結論として、短鎖アミンオキシド、トリメチルアミンオキシドを含む組成物Bは、対照組成物IIに比較して、漂白で損傷した毛髪の損傷の知覚を有意に低減させる。
Claims (11)
- R1、R2、およびR3が独立に、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、炭素原子1〜6個、より好ましくは1〜5個、さらに好ましくは1〜4個を含むアルキル、アルコキシ、およびヒドロキシアルキル鎖から選択された請求項1に記載の組成物。
- R1、R2、およびR3中の炭素原子数の総合計が18個以下、より好ましくは14個以下、さらに好ましくは12個以下、さらに好ましくは10個以下、最も好ましくは5個以下である請求項1または2に記載の組成物。
- R2およびR3が独立に、炭素原子数2個以下のアルキルおよびヒドロキシアルキル鎖から選択された請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
- R1が直鎖で飽和の、アルキルまたはヒドロキシアルキル鎖である請求項4に記載の組成物。
- R2およびR3がメチル基である請求項4または5に記載の組成物。
- R1がメチルである請求項6に記載の組成物。
- 短鎖アミンオキシド化合物の合計量が、0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜2重量%、さらに好ましくは0.1〜1重量%である請求項1から7のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物。
- シャンプー組成物の形態をしたものであって、さらに1種または複数のクレンジング用界面活性剤、カチオン性ポリマー、およびシリコーンの乳化粒子を含む請求項1から8のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物。
- コンディショナーの形態をしたものであって、さらに1種または複数のコンディショニング用界面活性剤、脂肪アルコール、およびシリコーンの乳化粒子を含む請求項1から8のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物。
- 毛髪への損傷を修復および/または予防するための、ヘアトリートメント組成物中での請求項1の式による短鎖アミンオキシド化合物の使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP00307246 | 2000-08-23 | ||
PCT/EP2001/009275 WO2002015852A2 (en) | 2000-08-23 | 2001-08-09 | Hair treatment compositions |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004506667A true JP2004506667A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=8173213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002520764A Pending JP2004506667A (ja) | 2000-08-23 | 2001-08-09 | ヘアトリートメント組成物 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004506667A (ja) |
AR (1) | AR030466A1 (ja) |
AU (1) | AU2001287674A1 (ja) |
WO (1) | WO2002015852A2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10138456A1 (de) * | 2001-08-04 | 2003-02-13 | Bode Chemie Gmbh & Co | Alkoholische Gele |
DE10224026A1 (de) * | 2002-05-31 | 2003-12-11 | Beiersdorf Ag | Konditionierendes Haarshampoo |
RU2008129097A (ru) * | 2005-12-16 | 2010-01-27 | Унилевер Н.В. (NL) | Композиции для лечения волос |
JP2009519272A (ja) | 2005-12-16 | 2009-05-14 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | ヘアトリートメント組成物 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5695994A (en) * | 1979-12-28 | 1981-08-03 | Kao Corp | Shampoo composition |
JPS60218309A (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-01 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | パ−ル状ヘア−リンス |
JPH06211634A (ja) * | 1993-01-20 | 1994-08-02 | Sanyo Chem Ind Ltd | 毛髪用油中水型乳化組成物 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4007261A (en) * | 1972-08-23 | 1977-02-08 | Millmaster Onyx Corporation | Pearlescent hair conditioner |
US4411893A (en) * | 1981-08-14 | 1983-10-25 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Topical medicament preparations |
CA1258636A (en) * | 1984-07-20 | 1989-08-22 | Terry Gerstein | Low ph hair conditioner compositions containing amine oxides |
US4659565A (en) * | 1985-07-01 | 1987-04-21 | Ethyl Corporation | Amine oxide hair conditioner |
WO1989002731A1 (en) * | 1987-10-02 | 1989-04-06 | Shiseido Co. Ltd. | Hair tonic |
JPH05320027A (ja) * | 1992-05-19 | 1993-12-03 | Lion Corp | 毛髪化粧料組成物及びそれを用いた発泡性毛髪化粧料 |
CA2145980C (en) * | 1994-03-31 | 2003-01-07 | Shunsuke Takeda | Hair revitalizing composition |
JPH11246363A (ja) * | 1998-02-26 | 1999-09-14 | Shiseido Co Ltd | 養毛料 |
-
2001
- 2001-08-09 JP JP2002520764A patent/JP2004506667A/ja active Pending
- 2001-08-09 WO PCT/EP2001/009275 patent/WO2002015852A2/en active Application Filing
- 2001-08-09 AU AU2001287674A patent/AU2001287674A1/en not_active Abandoned
- 2001-08-22 AR ARP010103997A patent/AR030466A1/es unknown
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5695994A (en) * | 1979-12-28 | 1981-08-03 | Kao Corp | Shampoo composition |
JPS60218309A (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-01 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | パ−ル状ヘア−リンス |
JPH06211634A (ja) * | 1993-01-20 | 1994-08-02 | Sanyo Chem Ind Ltd | 毛髪用油中水型乳化組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AR030466A1 (es) | 2003-08-20 |
WO2002015852A3 (en) | 2002-07-25 |
WO2002015852A2 (en) | 2002-02-28 |
AU2001287674A1 (en) | 2002-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7947259B2 (en) | Hair care compositions | |
JP4138245B2 (ja) | 頭髪トリートメント組成物 | |
AU735831B2 (en) | Hair treatment composition | |
JP2018520088A (ja) | ヘアトリートメント組成物 | |
JP2010077138A (ja) | ヘアトリートメント組成物 | |
EP1737420B1 (en) | Hair treatment compositions | |
CA2633816A1 (en) | Hair treatment compositions | |
EP3522860B1 (en) | Hair treatment composition | |
MXPA06011483A (es) | Composiciones para el tratamiento de cabello que comprenden un disacarido, un di-acido y una fuente de iones de amonio. | |
CA2633822A1 (en) | Hair treatment compositions | |
EP2099423B1 (en) | Method of hair treatment | |
WO2006010441A1 (en) | Hair care compositions | |
CA2361543A1 (en) | Hair treatment compositions comprising c20 or higher unsaturated fatty acid polyester of cyclic polyols | |
JP4338637B2 (ja) | ヘアトリートメント用組成物 | |
JP2004506667A (ja) | ヘアトリートメント組成物 | |
EP4041183B1 (en) | Hair treatment compositions | |
US20100291017A1 (en) | Hair Treatment Compositions | |
DE69834423T2 (de) | Haarpflegezusammensetzung | |
MXPA01007887A (en) | Hair treatment compositions comprising c20 or higher unsaturated fatty acid polyester of cyclic polyols |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080609 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110217 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110920 |