JP2004506390A - 記録制御手段を持つ記録装置 - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、番組情報並びに少なくとも一つの受信チャネルにおけるテレビ番組の画像情報及び/又は音声情報を含む受信情報を受信するための受信手段と、前記受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の開始時間及び終了時間を特徴づける、受信した前記番組情報を検出するための検出手段と、記録開始時間から記録終了時間まで記録担体上に前記受信チャネルにおいて受信した前記画像情報及び/又は前記音声情報を記録する記録手段とを持つ記録装置に関する。
【0002】
本発明は更に、番組情報並びに少なくとも一つの受信チャネルにおけるテレビ番組の画像情報及び/又は音声情報を含む受信情報を受信するステップと、前記受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の開始時間及び終了時間を特徴づける、受信した前記番組情報を検出するステップと、記録開始時間から記録終了時間まで記録担体上に前記受信チャネルにおいて受信した前記画像情報及び/又は前記音声情報を記録するステップとを含む記録方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
斯様な記録装置及び斯様な記録方法は、米国特許第US−A−4,864,429号から既知である。この既知の記録装置は、ビデオレコーダの形態をとり、テレビ番組の画像情報及び音声情報を受信するためのチューナを含む。この既知のビデオレコーダは更に、VPSデコーダを含む。VPSデコーダは、検出手段を形成し、テレビ番組に関する受信した受信情報(reception signal)に含まれるVPS情報を検出する。検出されたVPS情報は、とりわけ、ビデオレコーダが現在受信しているテレビ番組を特徴づける、VPSコードを含む。
【0004】
クイックスタートキーを作動させることにより、既知のビデオレコーダのユーザは、該ビデオレコーダの録画モードを起動させることができる。この録画モードにおいては、現在受信中のテレビ番組が録画される。この目的のため、ビデオレコーダの記録制御手段が、録画モードを起動させた時点で受信したVPSコードを記憶し、このコードと、テレビ番組の録画中に受信したVPSコードとを絶えず比較する。受信していたテレビ番組が終了し、新しいテレビ番組がビデオレコーダにより受信情報において受信されると、テレビ番組を特徴づけるVPSコードも変化し、記録制御手段は録画モードを停止させる。
【0005】
受信情報の受信において軽微な障害(minor disturbance)がある場合、受信している画像情報及び音声情報は、依然として、実質的に如何なる障害なしにビデオレコーダにより記録され得る、または、テレビジョンセットにより再生され得るが、VPSデコーダは、VPS情報を検出することができないと言うことが分かった。即ち、既知の記録装置は、クイックスタートキーを作動させた後に受信情報の受信において軽微な障害がある場合、記録制御手段が、しきりに検出されたVPSコードが変化するために直ちに録画モードを停止させたり、VPSコードを検出することができないためにこの録画モードを停止させないと言う不利な点を持つ。同様に、記録制御手段は、受信情報の受信において短時間の障害(brief disturbance)がある場合に録画モードを中断し、これは、不利な点である。
【0006】
テレビ局がテレビ番組の受信情報においてVPS情報を実際に送信する場合しか記録制御手段はこの録画モードを制御する方法を用いることができないと言う既知の記録装置の更なる不利な点が判明した。録画終了時間は、記録装置により自動的に規定され、ユーザにとってそれと見て分からないものであって、該ユーザが、録画終了時間に影響を与えられないと言う更なる不利な点も判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した不利な点を含まない、第1段落に規定される形式の記録装置及び第2段落に規定される形式の記録方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的は、斯様な記録装置において、前記受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の開始時間及び終了時間を特徴づける、受信した前記番組情報を検出するための検出手段を具備することにより、及び当該記録装置のユーザが記録のために前記記録開始時間及び前記受信チャネルを規定した場合に、該受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の該記録のための前記記録終了時間として前記検出手段により決定される前記終了時間を提示する記録制御手段を具備することにより達成される。
【0009】
前記目的は、斯様な記録方法が、前記受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の開始時間及び終了時間を特徴づける、受信した前記番組情報を検出するステップと、当該記録方法を実施する記録装置のユーザが記録のために前記記録開始時間及び前記受信チャネルを規定した場合に、該受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の該記録のための前記記録終了時間として前記検出ステップにより決定される前記終了時間を提示するステップとを具備することにより達成される。
【0010】
これは、記録装置が、記録終了時間をユーザに提示し、ユーザによる確認後画像情報及び音声情報をテレビ番組の終了まで記録し、これは、ユーザの望みに確実にかなうと言う利点を持つ。しかしながら、ユーザは、自身の望みに応じて提示された記録終了時間を変更する可能性も持つ。
【0011】
通例のようにしてインターネットから又はテレビジョン信号の隠れ線において受信手段により受信され得る受信情報が、来る数日のうちで受信可能な実質的に如何なるテレビ番組の番組情報も含み、故に、VPS情報も受信され得るテレビ番組に限定されないことが有利である。検出手段は次の日まで受信することができないテレビ番組に関する受信した番組情報を予め検出することができるので、画像情報及び/又は音声情報の記録前又は記録中の受信情報の受信における障害は、提示されるべき記録終了時間の信頼性のある検出に最早悪影響を及ぼさないであろう。
【0012】
請求項2に規定される策は、現在受信中のテレビ番組の記録をユーザが起動させる場合に、記録制御手段が、記録終了時間としてこのテレビ番組の終了時間を提示し、記録装置をプログラムする非常に簡単且つ迅速な方法が得られると言う利点を持つ。
【0013】
請求項3に規定される策は、記録制御手段が、ユーザが望んでいる見込みが少ないような、記録時間が非常に短い(例えば、僅か1.5分の記録時間)場合に記録終了時間として次のテレビ番組の終了時間を提示するという利点を持つ。これは、記録されるべきテレビ番組が始まる少し前にユーザが記録モードを既に起動させた場合にとりわけ有利である。
【0014】
請求項4に規定される策は、記録終了時間が、遠隔制御装置又は記録装置のキーを用いてユーザにより入力される選択情報に応じて規定されると言う利点を持つ。
【0015】
請求項5に規定される記録装置は、標準規格ETS 300 701に応じたテレビジョン信号の隠れ線における、又は標準規格EN 300 468 V1.3.1(1998−02)に応じたDVBデータストリームにおける、多くの欧州諸国で既に送信されている、番組情報を検出することが可能であるという利点を持つ。
【0016】
請求項6に規定される記録装置は、インターネットに接続されるEPGサーバに記憶された番組情報を検出することも可能であるという利点を持つ。
【0017】
請求項7に規定される記録装置及び請求項11に規定される記録方法は、テレビ番組の開始時間後にユーザが記録モードを起動させる場合にも、中間記憶手段に記憶されたテレビ番組の初めの部分が当該記録に割当てられ、完全に記録されたテレビ番組が後の再生時に再生されると言う利点を持つ。
【0018】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明を、添付の図に示されるが本発明を限定はしない実施例を参照して例示として述べる。
【0019】
図1は、テレビジョン信号FSの画像情報及び音声情報を記録するための記録装置(recording arrangement)を形成するハードディスクレコーダ1を示す。この目的のため、ハードディスクレコーダ1は、記録方法を実施する。ハードディスクレコーダ1は、アンテナ2からアンテナ信号の形態で受信情報EI1を受信することができる。複数の周波数帯域即ち受信チャネルCにおいて、アンテナ信号は、各テレビ局からのテレビ番組の画像情報及び音声情報を表すテレビジョン信号FSを含む。図2に表Tで示されるように、ハードディスクレコーダ1は、第1受信チャネルC1においてテレビ局CNNからテレビ番組を受信し、第2受信チャネルC2においてテレビ局MTVからテレビ番組を受信し、第3受信チャネルC3においてテレビ局EUROSPORTからテレビ番組を受信する。
【0020】
テレビ番組の画像情報及び音声情報に加えて、個々のテレビ局はまた、テレビジョン信号FSの隠れ線(hidden lines)においてテレテキスト情報も送信する。標準規格ETS 300 707が、同様にテレビジョン信号FSの隠れ線において送信される、第1番組情報PI1を含む電子番組ガイドを規定している。この第1番組情報PI1は、とりわけ、来る週に受信可能なテレビ番組の放送データ(日付)、これらテレビ番組を受信することができる受信チャネルC、並びにこれらテレビ番組の開始時間BZ及び終了時間EZを含む。
【0021】
ハードディスクレコーダは、インターネットを介して第2番組情報PI2を取得(retrieve)することができる。この情報は、インターネットに接続されているEPGサーバ3に記憶される。第2番組情報PI2も、とりわけ、来る週に受信可能なテレビ番組の放送日、これらテレビ番組を受信することができる受信チャネルC、並びにこれらテレビ番組の開始時間BZ及び終了時間EZを含む。図2に示される表は、EPGサーバ3に記憶される第2番組情報PI2の一部を含み、10:30から13:00の期間にテレビ局CNN、MTV及びEUROSPORTにより放送されるテレビ番組の開始時間BZ、終了時間EZ及びタイトルを示している。
【0022】
図3は、第2受信チャネルC2において受信される、テレビ局MTVのテレビ番組のテレビジョン信号FS(MTV)の波形を記号的に示す。”CLIP”というタイトルがついている第1テレビ番組FS1が、10:30に始まり、11:00に終了する。その後、”STING IN CONCERT”というタイトルがついている第2テレビ番組FS2が、11:00に始まり、12:30に終了する。次いで、”CLIP−NEW”というタイトルがついている第3テレビ番組FS3が、12:30に始まり、13:00に終了する。
【0023】
ハードディスクレコーダ1は、第1受信情報EI1を受信するための、及び第2受信情報EI2としてEPGサーバ3から第2番組情報PI2を取得するための受信手段4を持つ。この目的のため、受信手段4は、チューナ5を含み、該チューナへは、アンテナ2からの第1受信情報EI1及び受信チャネル情報CIが供給され得る。チューナ5に供給された受信チャネル情報CIに応じて、該チューナは、受信可能な受信チャネルCの一つを選択し、選択した受信チャネルCにおいて受信されるテレビジョン信号FSを記録手段6及び出力端子7に供給する。
【0024】
記録手段6は、受信したテレビジョン信号FSを処理するための信号処理段、及び処理されたテレビジョン信号を記録するためのハードディスクを含む。記録手段6は、録画起動情報AAIを受信することができ、該録画起動情報により、ハードディスクレコーダ1の録画モードが、録画開始時間ABZに起動する。記録手段6は更に、録画停止情報ADIを受信することができ、該録画停止情報により、ハードディスクレコーダ1の録画モードが、録画終了時間AEDに停止する、即ち、終了する。即ち、チューナ5により供給され、処理されたテレビジョン信号が、録画開始時間ABZから録画終了時間AEZまで記録手段6のハードディスクにより記録される。
【0025】
ハードディスクレコーダ1の再生モードにおいて、記録手段6はまた、ハードディスク上に記録された処理されたテレビジョン信号を、再生テレビジョン信号WFSとして再生し出力端子7に供給し得る再生手段も形成する。出力端子7は、テレビジョンセット8に接続され、該テレビジョンセットにより、ハードディスクレコーダ1のユーザは、テレビジョン信号FS即ちWFSとして出力端子7に供給されたテレビ番組を視聴することができる。
【0026】
受信手段4は更に、モデム9を含み、該モデムにより、インターネットNETへの及び最終的にはEPGサーバ3への通信接続を、図1には示されていないサービスプロバイダを介して確立することができる。この目的のため、モデム9は、EPGサーバのIPアドレスを、及び所望の場合には、同様の他のEPGサーバのIPアドレスも記憶する。EPGサーバ3との通信接続が確立された後、モデム9は、第2受信情報EI2として第2番組情報PI2を取得する。
【0027】
ハードディスクレコーダ1は更に、チューナ5により供給される第1番組情報PI1及びモデム9により供給される第2番組情報PI2を検出する検出手段10を含む。検出時、検出手段10は、来る週のうちでチューナ5により個々の受信チャネルを介して受信可能なテレビ番組FSの日付、並びに番組情報PI1及びPI2に含まれる開始時間BZ及び終了時間EZを決定する。
【0028】
テレビジョン信号FSの隠れ線に含まれる受信した第1番組情報PI1を検出するために、検出手段10は、テレテキストデコーダ11を含む。どのように特定の情報(例えば、BZ、EZ)を標準規格(ETS 300 707)に準拠するデータストリームから獲得することができるかは、当業者にとって既知である。EPGサーバ3に記憶された第2番組情報TI2の検出のために、検出手段10は、検出段12を含む。閾値テレテキストデコーダ11及び検出段12により決定される関連するテレビ番組の開始時間BZ、終了時間EZ及び放送日、並びに該テレビ番組を受信することが可能な受信チャネルCは、ハードディスクレコーダ1の記録制御手段13に供給され得る。
【0029】
記録制御手段13は、図2に示される表Tにおいて該記録制御手段に供給される情報を記憶する。記録制御手段13は更に、録画起動情報AAI及び録画停止情報ADIを記録手段6に供給し、斯くして、記録制御手段6を制御する。記録制御手段13は更に、受信チャネル情報CIをチューナ5に供給し、斯くして、該チューナ5により供給されるテレビジョン信号FSの受信チャネルCを規定する。
【0030】
選択情報AIを、キーパッド14から記録制御手段13に供給することができ、該選択情報により、ハードディスクレコーダ1のユーザは、ハードディスクレコーダ1を制御することができ、斯くして、テレビ番組の録画のためにこのレコーダをプログラムすることもできる。ハードディスクレコーダ1の瞬時の動作モードに依存して、記録制御手段13は、出力端子7を介してテレビジョンセット8にオンスクリーン表示情報OSDIを供給し、このテレビジョンセットを用いてオンスクリーン表示としてこの情報を表示することができる。
【0031】
ハードディスクレコーダ1のユーザが、録画開始時間ABZ及び録画用の受信チャネルCを規定した場合、記録制御手段13は、本例の場合、当該録画の録画終了時間AEZとして録画開始時間ABZに受信チャネルCにおいて受信可能なテレビ番組に関する、検出手段10により決定される、終了時間EZを提示する。この利点を、以下に述べる二つの使用例を用いて詳述する。
【0032】
ハードディスクレコーダ1の第1使用例においては、ハードディスクレコーダ1のユーザが、11:08にテレビジョンセット8をオンし、現在選択されているテレビ局MTVの受信チャネルC2において受信されるテレビ番組”STING IN CONCERT”を見ると仮定する。11:10に、ユーザは、選択されている受信チャネルC2において受信中のこのテレビ番組を、ハードディスクレコーダ1により現在の時刻で録画を始めることを決定し、キーパッド14のワンタッチ録画キーを作動させる。次いで、ワンタッチ録画キーに対応するキーパッド選択情報AIが、記録制御手段13に供給され、これにより、該記録制御手段は、録画開始時間ABZ及び録画用の受信チャネルCを規定する。
【0033】
次いで、記録制御手段13は、直ちに、録画起動情報AAIを記録手段6に供給する。この結果、テレビ番組”STING IN CONCERT”の第2テレビジョン信号FS2が、図3に図示されるように、記録信号ASとして録画開始時間ABZ=11:10に記録開始される。
【0034】
ここで、記録制御手段13は、記憶されている表Tを読出し、オンスクリーン表示情報ODSIをテレビジョンセット8に供給する。テレビジョンセット8は、“録画中のテレビ番組”STING IN CONCERT”は12:30pmに終了します。録画を12:30pmに止めますか(押”OK“)?、別の録画終了時間を規定しますか(押”BACK“)?”なるテキストのオンスクリーン表示をもたらす。原則として、ユーザは、ワンタッチ録画キーを作動させることにより現在のテレビ番組を録画することを望むであろうし、故に、このことをキーパッド14のOKキーを作動させることにより裏付けるであろう。
【0035】
これは、ユーザが、現在録画中のテレビ番組の長さについての情報を直ちに受け取り、OKキーを一回作動させることによりなされるように、このテレビ番組の録画に必要とされる録画終了時間AEZを非常に簡単に規定することができるという利点を持つ。
【0036】
これは、録画終了時間AEZが、テレビ番組全体を録画するために適当であると心に描いている録画長が得られるまで長さキーを繰返し作動させることにより30分刻みでユーザによりインクリメントされなければならないような、ワンタッチ録画キーの現在慣例となっている機能と比較してとりわけ有利である。
【0037】
ユーザが現在のテレビ番組を超えて録画することを望む場合、該ユーザは、ADDキーを作動させることにより録画終了時間AEZとして該現在のテレビ番組に後続するテレビ番組の終了時間EZを規定することができる。第1の使用例においては、ユーザは、ADDキーを一回作動させることにより録画終了時間AEZを13:00に斯くして設定することができ、この結果、テレビ番組”CLIP−NEW”全体の第3テレビジョン信号FS3も記録されるであろう。適当な確認用のテキスト“録画終了時間は13:00に設定されました。テレビ番組”STING IN CONCERT”及び”CLIP−NEW”が録画されます。”が、テレビジョンセット8上にオンスクリーン表示として示されるであろう。
【0038】
これは、テレビ番組が終わるまでこれらテレビ番組を録画するための録画終了時間AEZをとりわけ簡単に規定する方法が得られると言う利点を持つ。更に、録画前または録画中に生じる、画像情報及び音声情報には殆ど悪影響を及ぼさないが第1番組情報PI1の受信または正確な検出を妨げるような、アンテナ信号における短時間の障害、ましてより長い障害が、録画されるテレビ番組の終了時間における信頼性のある録画の完了に悪影響を及ぼさないと言う利点が得られる。
【0039】
記録制御手段13は、更に、録画の録画長を演算する。この録画長は、録画開始時間ABZ及び該録画開始時間ABZに受信したテレビ番組の終了時間EZから決定され得る。この場合、記録制御手段13は、録画開始時間ABZ及び該録画開始時間ABZに受信したテレビ番組の終了時間EZが少なくとも録画に係る最小の録画長である3分をもたらさない場合、当該録画の録画終了時間AEZとして録画開始時間ABZにおいて選択されている受信チャネルCにおいて受信されるテレビ番組直後のテレビ番組の、検出手段11により決定される、終了時間EZを提示する。
【0040】
即ち、10:58に、ユーザが、テレビ番組”STING IN CONCERT”が11:00に始まることを知りながら、該テレビ番組を録画するためにワンタッチ録画キーを作動させる場合、記録制御手段13は、録画終了時間AEZ=11:00を提示せず、録画終了時間AEZ=12:30を直接提示する。これは、略々間違いなくユーザにより要求される録画終了時間が毎回提示されると言う利点を持つ。
【0041】
第1番組情報PI1をテレビジョン信号FSの隠れ線から得ることができ、第2番組情報PI2をインターネットに接続されるEPGサーバからダウンロードできることがとりわけ有利である。即ち、受信チャネルCを介して送信されるテレビジョン信号FSの番組情報を、第1番組情報PI1又は第2番組情報PI2に見つけることができない場合、それぞれ、第2番組情報PI2又は第1番組情報PI1において当該番組情報を検索することが可能である。
【0042】
更に、本例の場合、記録手段6のハードディスクの一部が、中間記憶手段を形成し、該中間記憶手段により、チューナにより供給された瞬時の前30分のテレビジョン信号FSが、間断なく上書きされるようにして記録される。この中間記憶時間TZ=30分内でワンタッチ録画キーが現在受信中のテレビ番組の録画を開始するために作動されると、記録制御手段13は、既に中間記憶手段に記録されているテレビ番組の最初の部分のテレビジョン信号を、後続する録画において記録されたテレビジョン信号FSに割当てるであろう。即ち、11:10の録画開始時間ABZが、より早い録画開始時間VABZ=11:00に後で移動される。
【0043】
これは、ユーザが11:10にテレビ番組”STING IN CONCERT”の録画を単に起動させた場合でも、中間記憶手段により既に記録されているこのテレビ番組の最初の部分が、当該録画における後続する部分に割当てられ、後の再生時に、テレビ番組”STING IN CONCERT”全体を再生することができると言う利点を持つ。
【0044】
ハードディスクレコーダ1の第2使用例においては、ユーザが、ハードディスクレコーダ1によりテレビ番組”MARATHON”を録画することを望んでいる。テレビ番組”MARATHON”は、テレビ局EUROSPORTの受信チャネルC3を介して12:00から12:30まで翌日に受信され得る。この目的のため、ユーザは、タイマキーを作動させることによりハードディスクレコーダ1のタイマモードを起動し、これに応じて、テレビジョンセット8は、ユーザがキーパッド14のキーにより録画日、受信チャネルC、録画開始時間ABZ及び録画終了時間AEZを入力することができるようなオンスクリーン表示を示す。
【0045】
次いで、ユーザは、差し当たり、プログラムされるべき録画の録画日、受信チャネルC及び録画開始時間ABZを入力し、これに応じて、記録制御手段13は、表Tを用いて録画終了時間AEZ=12:30を決定し、これをオンスクリーン表示内に提示する。これは、ユーザが、OKキーを一回作動させることにより全てのエントリ及び斯かる提示の正確性を単に裏付ける必要しかなく、キーパッド14のキーによる録画終了時間AEZの入力が必要ではないと言う利点を持つ。
【0046】
記録装置の受信手段は、デジタルデータストリーム(DVBデータストリームはMPEGトランスポートストリームを含む)におけるテレビ番組を受信しても良いことに留意されたい。この場合、検出手段が、電子番組ガイドも含み得るEN 300 468 V1.3.1 (1998−02)に応じたデジタルデータストリームを検出する場合にとりわけ有利である。
【0047】
予め第1番組情報PI1及び第2番組情報PI2を検出し、検出された情報が数日乃至一週間表T内に入力されても良いことに留意されたい。斯かる検出は、例えば、ユーザがハードディスクレコーダを利用せず、インターネットNET上のサービスプロバイダを介したデータ転送トラヒックが少ない夜間に行われても良い。
【0048】
電子番組ガイドの番組情報は、他の通信経路を介して記録装置により受信され得ることにも留意されたい。例えば、番組情報を、例えばBluetooth標準規格に規定されるような無線ローカルエリアネットワークを介して受信することが可能であろう。
【0049】
本発明による記録装置は、例えば、DVDレコーダ、アナログビデオレコーダ又はコンピュータの形態をとっても良いことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子番組ガイドによって決定される録画されるべきテレビ番組の終了時間を録画終了時間として用いることをユーザに提案するハードディスクレコーダを示す。
【図2】図1に示されるハードディスクレコーダにより受信される電子番組ガイドの一部を示す。
【図3】ハードディスクレコーダの受信チャネルにおいて受信される、テレビ局MTVのテレビ番組のテレビジョン信号の波形を記号的に示す。
Claims (11)
- 番組情報並びに少なくとも一つの受信チャネルにおけるテレビ番組の画像情報及び/又は音声情報を含む受信情報を受信するための受信手段と、前記受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の開始時間及び終了時間を特徴づける、受信した前記番組情報を検出するための検出手段と、記録開始時間から記録終了時間まで記録担体上に前記受信チャネルにおいて受信した前記画像情報及び/又は前記音声情報を記録する記録手段とを持つ記録装置であって、当該記録装置のユーザが記録のために前記記録開始時間及び前記受信チャネルを規定した場合に、該受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の該記録のための前記記録終了時間として前記検出手段により決定される前記終了時間を提示する記録制御手段を持つ記録装置。
- 前記記録制御手段が、当該記録装置のユーザが前記記録開始時間として現在の時刻及び前記受信手段において記録のために現在選択されている前記受信チャネルを規定した場合に、前記受信手段において現在選択されている前記受信チャネルにおいて受信されるテレビ番組の該記録のための前記記録終了時間として前記検出手段により決定される前記終了時間を提示することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記記録制御手段が、前記記録開始時間に選択されている前記受信チャネルにおいて受信されるテレビ番組直後のテレビ番組の前記終了時間を提示し、該終了時間は、前記記録開始時間及び該記録開始時間に受信した前記テレビ番組の前記終了時間が少なくとも記録に係る最小の記録長をもたらさない場合に、当該記録の前記記録終了時間として前記検出手段により決定されたものであることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 当該記録装置のユーザにより入力された選択情報に応じて提示された前記記録終了時間を変更する変更手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記検出手段は、前記受信情報に含まれ、標準規格ETS 300 701及び標準規格EN 300 468 V1.3.1 (1998−02)それぞれに準拠する電子番組ガイドを検出することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記受信手段は、インターネットから前記番組情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 当該記録装置は、中間記憶時間の間選択されている前記受信チャネルにおいて前に受信したテレビ番組の前記画像情報及び/又は前記音声情報を間断なく上書きするようにして記録するための中間記憶手段を含み、前記記録制御手段は、前記記録開始時間がテレビ番組の前記開始時間に対応しない場合に、前記中間記憶時間の間に前記中間記憶手段に記録された該テレビ番組の初めの部分のテレビジョン信号を、記録時間の間に記録された該テレビ番組のテレビジョン信号に割当てることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 番組情報並びに少なくとも一つの受信チャネルにおけるテレビ番組の画像情報及び/又は音声情報を含む受信情報を受信するステップと、前記受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の開始時間及び終了時間を特徴づける、受信した前記番組情報を検出するステップと、記録開始時間から記録終了時間まで記録担体上に前記受信チャネルにおいて受信した前記画像情報及び/又は前記音声情報を記録するステップとを有する記録方法であって、当該記録方法を実施する記録装置のユーザが記録のために前記記録開始時間及び前記受信チャネルを規定した場合に、該受信チャネルにおいて受信可能なテレビ番組の該記録のための前記記録終了時間として前記検出ステップにより決定される前記終了時間を提示するステップを有する記録方法。
- 当該記録方法を実施する記録装置のユーザが前記記録開始時間として現在の時刻及び記録のために現在選択されている前記受信チャネルを規定した場合に、現在選択されている前記受信チャネルにおいて受信されるテレビ番組の該記録のための前記記録終了時間として前記検出ステップにより決定される前記終了時間を提示するステップを有することを特徴とする請求項8に記載の記録方法。
- 前記記録開始時間及び該記録開始時間に受信したテレビ番組の前記終了時間が少なくとも記録に係る最小の記録長をもたらさない場合に、当該記録の前記記録終了時間として前記記録開始時間において選択されている前記受信チャネルにおいて受信される前記テレビ番組直後のテレビ番組の検出された前記終了時間を提示するステップを有することを特徴とする請求項8に記載の記録方法。
- 中間記憶時間の間選択されている前記受信チャネルにおいて前に受信したテレビ番組の前記画像情報及び/又は前記音声情報を間断なく上書きするようにして記録するステップと、前記記録開始時間がテレビ番組の前記開始時間に対応しない場合に、前記中間記憶時間の間に記録された該テレビ番組の初めの部分のテレビジョン信号を、記録時間の間に記録された該テレビ番組のテレビジョン信号に割当てるステップとを有することを特徴とする請求項8に記載の記録方法。
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