JP2004503741A - 粉砕された固体の表面張力の測定方法 - Google Patents

粉砕された固体の表面張力の測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004503741A
JP2004503741A JP2002504463A JP2002504463A JP2004503741A JP 2004503741 A JP2004503741 A JP 2004503741A JP 2002504463 A JP2002504463 A JP 2002504463A JP 2002504463 A JP2002504463 A JP 2002504463A JP 2004503741 A JP2004503741 A JP 2004503741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
tube
solid
stage
back pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002504463A
Other languages
English (en)
Inventor
テロン,ジェラール
Original Assignee
アイティー コンセプト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アイティー コンセプト filed Critical アイティー コンセプト
Publication of JP2004503741A publication Critical patent/JP2004503741A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N5/00Analysing materials by weighing, e.g. weighing small particles separated from a gas or liquid
    • G01N5/02Analysing materials by weighing, e.g. weighing small particles separated from a gas or liquid by absorbing or adsorbing components of a material and determining change of weight of the adsorbent, e.g. determining moisture content
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N13/00Investigating surface or boundary effects, e.g. wetting power; Investigating diffusion effects; Analysing materials by determining surface, boundary, or diffusion effects
    • G01N13/02Investigating surface tension of liquids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/08Investigating permeability, pore-volume, or surface area of porous materials
    • G01N15/088Investigating volume, surface area, size or distribution of pores; Porosimetry

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

本発明は、様々な実験の測定値と様々な数学方程式とに基づいた、粉砕された固体の表面張力を測定する方法である。上記方法は、一部が粉砕された固体で満たされ、一端が全透膜で閉じられたチューブを通して、プローブ液体が毛細管上昇する原理を用いる。上記方法は第一に液体が上記のチューブ中で自由に上昇することができ、チューブに第1逆圧が加えられ、再度自由上昇の機構が作られ、そして第2逆圧が加えられる。この方法を用いている間中、チューブ中で上昇する液体の質量の変化は、時間を基準として測定される。そして様々な数学方程式を基に、粉砕された固体の表面張力γが計算される。

Description

本発明は、粉砕された固体の表面張力を測定するための方法に関するものであり、粉砕された固体の特徴と表面特性とをより明確に定義するためにある。
【0001】
より正確には、上記方法は、数学方程式を用いた様々な実験測定を組み合わせて利用する。
【0002】
混合物を作るために粉砕された固体(粉末とも呼ばれる)を使う様々な化学産業は、液体中で粉末が分散しているとき、あるいは、とても簡単に固めやすいか反対に分離するのが困難な、または圧縮後においてより簡単に分離しやすい粉末を乾かす際、再三困難に直面する。
【0003】
従って、これらの問題点を解決するために、固液分散した混合物の濡れや安定性を改善する界面エネルギーを最小化する試みが行われている。
【0004】
界面エネルギーの値は、これらへの効果を最適化するために、できるだけ正確に認識される必要がある。
【0005】
従来公知の粉末の表面張力を決定する方法は、表面張力を確かめるため、粉砕された固体により一部が詰まったチューブ中での、種々の液体の連続的な毛細管上昇の原理を用いる。異なった液体では、この場合、表面のゆがみのために、遂行することは不可能である。このように、上記エネルギーを正確に測定することは困難である。
【0006】
調査される多孔質媒体(例えば粉末)中をチューブ中において上昇する液体(プローブ液体と呼ぶ)の毛細管上昇の動的な観察は、最も簡単な実施方法の1つである。
【0007】
毛細管上昇率は、粉末で満たされたチューブの質量の時間変化で決定される。
【0008】
残念ながら、このタイプの方法は、複数のプローブ液体が使われる必要があり、かつ、粉末カラムの多孔性ネットワークの幾何学特性が、完全にわかっていなければならない。
【0009】
さらに、密集した固体から粉砕された固体までの実験的表面張力測定の仕組みの直接転換は、Washburnの方程式のような当業者に熟知の数学的方程式において、たくさんの問題を引き起こす。
【0010】
粉砕された固体の表面張力が続けて正確に計算されるために、該固体の多孔性ネットワークの物理学特性が、完全に定義されている必要がある。
【0011】
いまなお、素早くかつとても簡単に粉砕された固体の表面張力γを決定する方法が必要とされている。この方法は、単一のプローブ液体を用いて、該固体で満たされたチューブ中での液体の毛細管上昇の原理に基づくものである。
【0012】
ゆえに、本発明の目的は、粉砕された固体の表面張力γの数値を決定する方法を提示することで、その方法は、以下を特徴としている。
【0013】
すなわち、低い方の端が液体を透過する膜により密封されたチューブを用いること、
チューブの全量の約80%が上記粉砕された固体で満たされること、
上記膜によって閉じられた下端を液体に浸すこと、
第1段階(ステップ)では、液体がチューブ中を自由に上昇できること、
下記の方程式(I)に記述される傾き1の直線を得るために、液体の残量の変化を観測することで、時間の関数としてチューブを上昇する液体の質量を計ること
=f(t)     (式I)
から成り立つ様々な実験による測定と様々な数学方程式とから発生している。
【0014】
第2段階では、粉末の全高の10〜20%が、液体と接触しているとき、第1背圧がチューブの上端に加えられ、粉砕された固体を通してチューブ中の毛細管上昇が止まり、圧力と質量変化の組み合わせが安定次第、液体が上昇した後の残った液体の質量の数値を計り、数学計算によりチューブ中に上昇する液体の質量を計算し、その後、次の数学方程式が用いられる。:
ΔP=(A.Δγ)−(εpgh)     (式II)
〔(A.Δγ)の数値を得るために、ここでは、
Aは破砕された固体の固有面積(m/m)、
Δγ=γ−γSLは固体体の表面張力(γ)と固液界面エネルギー(γSL)の差、
εは固体の多孔度、
pは固体の密度(Kg/m)、
gは重力加速度(9.81)、
hはチューブ中での破砕された固体の高さ、
ΔPはチューブにかかる圧力の変化である〕。
【0015】
第3段階では、第1背圧を加えるのを止め、チューブ中の破砕された固体が液体で全て浸されるまで、液体がチューブ中を自由に上昇し、液体がチューブを上昇した後、液体の残量の変化を時間の関数として定期的に測定し、その後チューブ中の上昇した液体の総量を減らし、そして数学計算の後、傾き2と多孔度εとを得るために数学方程式(I)を構成する。なお、多孔度εは、以下の方程式(III)と同値である。:
ε=飽和状態の液体量/チューブ中の粉末量     (式III)。
【0016】
そしてそれから、数学方程式(IV)を使用する。:
Ωexp=(ε.π.R/βx(A.Δγ)     (式IV)
〔ここで、Ωexp(Kg./s)は、[1/(2xΓliq)]x傾き2と同じであり、
Γliq =ρ/η、ηはプローブ液体の単位Pa.sでの粘度、
Rはチューブの内径、
εは破砕された固体の多孔度、
ここでのβの数値は、不定係数である〕。
【0017】
第4段階ではチューブの上端に陰圧を加え、300〜1000秒の範囲で変更させて行い、チューブ中で上昇した後の残った液体の質量の数値を測定し、チューブ中の液体質量の変化率と、さらにチューブ中の固体の特定面積A(m/m)とを推定するため、下記のKozeny−Carmanの方程式(V)を用いた、数学方程式を使用する。:
=ΔP/(5.η.h.v)xε/(1−ε)      (式V)
〔ここで、ΔPはチューブに係る圧力の変化
ηは液体の粘度、
hはチューブ中の粉末の高さ、
vは液体の上昇速度、
εは破砕された固体の多孔度である〕。
【0018】
そして、第5段階では、第2背圧をチューブの上端に約300〜1000秒の期間中連続して加え、第4段階で定義される特定面積A(m/m)の数値の別の計算をする、という特徴である。
【0019】
本発明は、粉末の表面張力γを決定するのに使用され、単一の液体プローブを使用し、簡単で、早く、確実に、及び完全に再現できるという利点がある。
【0020】
本発明の他の目的は、ペンキ、インク、接着剤、樹脂の固液分散の化学合成で使用される粉砕された固体の表面張力を決定するために上記で定義される方法を使用することである。
【0021】
最後に、本発明の最終目的は、粉砕されて塊になった固体の表面張力を決定するために上記で定義される方法を使用することである。
【0022】
Washburnの数学方程式(方程式VI)は、時間tの関数として質量mの液体の放射線状の変化を表していて、チューブ中での液体の毛細管上昇を利用していて、次のように表される。:
=(2Γ.t)     (式VI)
〔ここでm(g)はチューブ中での液体のここでの質量、
t(s)は時間、
Γはパラメータである〕。
【0023】
毛細管上昇率を決定することで、直線m=f(t)−の傾きからのパラメータΓの数値が求まる。
【0024】
Γは次の式で定義される。:
Γ=Γsol.Γliq.Δγ
〔ここでΓsol=A.[ε.Π.R/β     (式VII)
Γliq=ρ/η     (式VIII)
であり、A、ε、R、β、ρ、ηは上述と同じ定義である〕。
【0025】
Ωexpは、下記の方程式(IX)で与えられ、すでに言及されていて、:
Ωexp=1/[2xΓliq]x傾き2
そしてβは、下記の方程式(X)、つまり:
β=(ε.Π.R/Ωexp xAΔγ
で与えられている。
【0026】
多孔質カラムのため、パラメータε、A、及びβは、粉砕された固体で形成されたネットワークを特徴付ける。
【0027】
多孔度の値εは簡単に実験的に決定される。液体が高さhの粉末で一部が満たされているチューブを飽和させているとき、不定係数βはチューブの重さmの増加に基づいた数学計算により直接求めることができる。
【0028】
一方、A(単位体積あたりの表面積)及びβ(不定係数)を決めるために追加の実験測定が必要である。
【0029】
これらのパラメータA及びβは、本発明に従った方法により簡単に決定され、複数のプローブ液体あるいは、いくつかの不明点を含むいくつかの数学的作用を利用するような必要はない。
【0030】
上記粉砕された固体は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリエチレンのような有機ポリマーや合成無機化合物から選ばれるか、タルク、ガラス、様々な穀物の粉末やあるいはバクテリアの表皮のような有機ポリマーや天然無機物から選ばれることが好ましい。
【0031】
上記液体もまた、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、シクロヘキサン、ヘキサデカン、シスデカライン、α−ブロモナフタレン、ジヨードメタンのようなアルカンから選ばれるか、メタノール、エタノール、メチルーエチルセトン、テトラハイドロフラン(THF)、グリセロール、フォルムアミド、ジメチルスルフォキシド、水のような別の有機化合物から選ばれるのがよい。
【0032】
上記液体の密度の平均値は、0.6〜3.5の間であり、かつ、該液体の粘度の平気値は0.1〜1000mPa.sであることが好ましい。
【0033】
第2段階において適用される第1背圧は、5〜800mbarであるのがよい。
【0034】
第4段階において適用される第2陰圧は、5〜200mbarであるのがよい。
【0035】
第5段階において適用される第2背圧は、5〜200mbarであるのがよい。
【0036】
液体の上昇が10mmと同じかそれ以下のとき、第1及び第2ステップは、3,4回繰り返されることが好ましい。
【0037】
上記浸透膜は、1〜10μmのオーダーのしきい値で切り取られたセルロースアセテートやニトロセルロースからなる従来のセルロース膜から選ばれるか、同じしきい値をもつグラスミクロファイバーからできている膜から選ばれることが好ましい。
【0038】
第4ステップの陰圧と第5ステップの第2背圧とが、それぞれ60〜600秒間の期間中にできるだけ加えられることが好ましい。
【0039】
本発明を添付した図を参照に説明するが、これにより本発明の目的は限定されることはない。
【0040】
図1に示すように内径8mm、断面が5.026x10−5で全高が30〜120mmで変化するガラスチューブ1は、下端1aを膜2で密封されおり、膜2は、液体を透過し紙フィルターから構成されている。
【0041】
チューブ1は、全高の80%が、粉砕された固体3で満たされている。なお、該固体とは、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリエステルかのようなものである。
【0042】
上記固体は、粉末状態にでき、かつ、プローブ液体に溶けない性質をもつ、無機物や有機物タイプの化学合成物から構成されていてもよい。該固体は、チューブ中に極めて完全に物理的力でぎっしりと詰められている。
【0043】
チューブ1の下端1aは、皿5の中の液体4に浸かっている。例えば、液体4は、濃度ρが660kg/mであり、粘度ηが3x10−4Pa.sであるヘキサン用いる。
【0044】
皿5は、1/100〜1/1000gの精度がある秤6の上で直接支えられている。
【0045】
秤6はコンピュータデータプロセスシステムに繋げられている。
【0046】
第1段階では、液体4は、浸透膜2と粉末3とを通って従来の方法で、毛細管現象によりチューブ中を自由に上昇し、粉末の高さの10〜20%に達するまで続き、液体4がしみ込まなかった粉末の一部がそのまま残る。
【0047】
本発明にかかる方法の全体に渡って、チューブ1中を上昇する液体4の質量mの変化は、時間tの関数として測定される。数学方程式m=f(t)によるとmの値は、皿5の液体の残量を量ることだけにより、間接的に重さを量ることで得られる。
【0048】
曲線(m=f(t)の傾き1は、この第1段階の終わりに計算される。
【0049】
つまり、数学方程式:
Ωexp1=1/(2xΓliq)x傾き1     (式IX)
〔ここで、Γliq=ρ/η〕が、Ωexp1の値を計算するのに使用される。
【0050】
液体4の高さが、粉末の全高の20%になったら、第2段階が適用される。ここでは、下で説明するシリンジ7を使用し、垂直の背圧Pが加えられる。シリンジ7は、一般に液体や固体に対して不活性な乾燥空気や不活性ガス、例えば、窒素や二酸化炭素やヘリウムのような気体で充填されている。シリンジ7は、チューブ1中の一部を均一に、そして、統制された方法で上昇した液体4を押す。シリンジ7は、プローブ液体4に働く「押し出し」ガスの直接圧力により、平衡圧力Pを加える。シリンジ7は、可動式のアクチュエーター7aを使用して作動される。シリンジ7は、圧力センサー8を介してチューブ1に繋げられ、圧力センサー8は、気圧を元に戻すためのソレノイドバルブ9に繋げられており、そして、ソレノイドバルブ9は、チューブ1の上端のジョイント10に直接取り付けられている。
【0051】
装置が安定した状態に到達したら、背圧Pは209mbarと等しくなり、チューブ1中の液体4の高さは30.9mmと等しくなる。
【0052】
液体の重さを知るために、数学方程式(II)、すなわち:
ΔP=(A.Δγ)−(εpgh)
のεpghの値が、計算により決定することができる。
【0053】
最後に、圧力の変化ΔPを知るために、(A.Δγ)の値が計算される。
【0054】
第3段階では、固体全体が液体4に浸されると、背圧P1は、もはや加えられず、液体4は、チューブ1中をもう一度自由に上昇できるようにはならない。
【0055】
チューブ中での液体4の時間の関数としての質量変化の継続測定により、飽和時における液体の質量mの数値が得られる。すなわち、0.9グラムである。
【0056】
傾き2の値は、数学計算により得られる。
【0057】
上述した数学方程式(IV)は、Ωexp2の値、多孔度ε、及びβ(不定係数)の値を得るために、再び利用される。
【0058】
陰圧P=7404Paは、第4段階で、シリンジ7を通して加えられる。該陰圧は、500秒間加え続けられる。
【0059】
液体4の質量の変化は時間の関数として継続的に測定される。
【0060】
第4段階の終わりに、そして、数学計算後に、特定領域の値がKozeny−Carmanの公式、すなわち:
=ΔP/(5.η.h.v)xε/(1−ε)     (式V)
を使用することで得られる。
【0061】
最後に、第5段階の間、第2背圧P3=7590Paが再度加えられ、そして500秒間続けられ、その結果、時間の関数としての液体4の質量変化の値を正確に記録することができ、そして第4段階で定義された特定領域Aを再び計算することができる。
【0062】
上記で与えられた詳細な説明で得られた実験結果を、下記に要約する。
【0063】
〔例1〕
液体:ヘキサン
粉末:PTFE
液体の濃度:ρ=660kg/m
液体の粘性:η=3x10−4Pa.s
チューブの長さ:67mm
粉末の重さ:3.97g
チューブの内径:8mm
チューブの表面積:5.0265x10−5
粉末の量:3.367x10−6
(第1段階)
測定値  *傾き1=7.853x10−4
計算値  *Ωexp1=2.7041x10−13kg.m/s
(第2段階)
測定値  *第1背圧により抑制された液体の質量:0.59g
*背圧:209mbar
計算値  *液体の高さ:30.9mm
*(A.Δγ)=20954
(第3段階)
測定値  *飽和後の液体の質量:0.9g
*傾き2:8.24x10−4
計算値  *Ωexp2=1/2xΓliqx傾き2
すなわち *Ωexp2=η/2ρ x傾き2=2.8393x10−13kg.m/s
*ε=0.405
(第4段階)
測定値  *傾き3:5.63x10−7kg/s
*陰圧:−7404Pa
計算値  *流量:8.5389x10−10/s
*速度:1.6988x10−5m/s
*A=916770m/m
(第5段階)
測定値  *傾き4:3.63x10−7kg/s
*圧力:7590Pa
計算値  *流量:5.50x10−10/s
*速度:1.090x10−5m/s
*A=1131291m/m
(最終結果)
*β=31315797
*平均値Γsol=1.3545x10−11
*平均値Δγ=2.0689x10−2mJ/m
*平均値γ=20.8mJ/m
〔例2〕
液体:ヘキサン
粉末:ポリエチレン
液体の濃度:ρ=660kg/m
液体の粘性:η=3.10−4Pa.s
チューブの長さ:h=69mm
粉末の重さ:1.64g
チューブの内径:8mm
粉末の量:3.468x10−6
(第1段階)
測定値  *傾き1=3.01x10−2
計算値  *Ωexp1=1.036x10−12 kg.m/s
(第2段階)
測定値  *第1背圧により抑制された液体の質量:0.32g
*背圧:7.45mbar
計算値  *液体の高さ:19.5mm
*(A.Δγ)=808
(第3段階)
測定値  *飽和後の液体の質量:1.13g
*傾き2:3.30x10−3
計算値  *Ωexp2=1.136x10−12kg.m/s
*ε=0.495
(第4段階)
測定値  *傾き3:2.4x10−4kg/s
*陰圧:1075Pa
計算値  *流量:3.64x10−7/s
*速度:0.0723m/s
*A=26293m/m
(第5段階)
測定値  *傾き4:2.4x10−4kg/s
*圧力:1014Pa
計算値  *流量:3.64x10−7/s
*速度:0.0723m/s
*A=25440m/m
(最終結果)
*β=461409
*平均値 Γsol=3.47x10−11
*平均値 Δγ=3.13x10−2mJ/m
*平均値γ=3.36mJ/m
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係る方法を使用したときの、実験測定をするための装置を形成する様々な部材の断面図である。
【図2】
例1による5つの段階の工程で得られるm=f(t)の曲線を示している。
【図3】
例1における工程時の背圧と陰圧との異なった利用を表している。
【図4】
例1による異なった傾きの値を得るために必要なm=f(t)の曲線を示している。

Claims (12)

  1. 粉砕された固体の表面張力γの数値を決定する方法で、
    低い方の端が液体を透過する膜により密封されたチューブを用いること、
    チューブの全量の約80%が上記粉砕された固体で満たされること、
    上記膜によって閉じられた下端を液体に浸すこと、
    第1段階では、液体がチューブ中を自由に上昇できること、
    下記の方程式(I)に記述される傾き1の直線を得るために、液体の残量の変化を観測することで、時間の関数としてチューブを上昇する液体の質量を計ること
    =f(t)     (式I)
    から成り立つ様々な実験による測定と様々な数学方程式とから生じ、
    第2段階では、粉末の全高の10〜20%が、液体と接触しているとき、第1背圧がチューブの上端に加えられ、粉砕された固体を通してチューブ中の毛細管上昇が止まり、圧力と質量変化の組み合わせが安定次第、液体が上昇した後の残った液体の質量の数値を計り、数学計算によりチューブ中に上昇する液体の質量を計算し、その後、次の数学方程式が用いられ、
    ΔP=(A.Δγ)−(εpgh)     (式II)
    〔(A.Δγ)の数値を得るために、ここでは、
    Aは破砕された固体の固有面積(m/m)、
    Δγ=γ−γSLは固体体の表面張力(γ)と固液界面エネルギー(γSL)の差、
    εは固体の多孔度、
    pは固体の密度、
    gは重力加速度(9.81)、
    hはチューブ中での破砕された固体の高さ、
    ΔPはチューブにかかる圧力の変化である〕
    第3段階では、第1背圧を加えるのを止め、チューブ中の破砕された固体が液体で全て浸されるまで、液体がチューブ中を自由に上昇し、液体がチューブを上昇した後、液体の残量の変化を時間の関数として定期的に測定し、その後チューブ中の上昇した液体の総量を減らし、そして数学計算の後、傾き2と多孔度εとを得るために数学方程式(I)を構成し、なお、多孔度εは、以下の方程式(III)と同値であり、
    ε=飽和状態の液体量/チューブ中の粉末量     (式III)
    そしてそれから、数学方程式(IV)を使用し、
    Ωexp=(ε.π.R/β     (式IV)
    〔ここで、Ωexp(Kg./s)は、[1/(2xΓliq)]x傾き2と同じであり、
    Γliq =ρ/η、ηはプローブ液体の単位Pa.sでの粘度、
    Rはチューブの内径、
    εは破砕された固体の多孔度、
    ここでのβの数値は、不定係数である〕
    第4段階ではチューブの上端に陰圧を加え、300〜1000秒範囲で期間を変更させて行い、チューブ中で上昇した後の残った液体の質量の数値を測定し、チューブ中の液体質量の変化率と、さらにチューブ中の固体の特定面積A(m/m)とを推定するため、下記のKozeny−Carmanの方程式(V)を用いた、数学方程式を使用し、
    =ΔP/(5.η.h.v)xε/(1−ε)     (式V)
    〔ここで、ΔPはチューブに係る圧力の変化
    ηは液体の粘度、
    hはチューブ中の粉末の高さ、
    vは液体の上昇速度、
    εは破砕された固体の多孔度である〕
    そして、第5段階では、第2背圧をチューブの上端に約300〜1000秒の期間中連続して加え、第4段階で定義される特定面積A(m/m)の数値の別の計算をすることを特徴とする方法。
  2. 上記砕された固体は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリエチレンのような有機ポリマーや合成無機化合物から選ばれるか、タルク、ガラス、様々な穀物の粉末やあるいはバクテリアの表皮のような有機ポリマーや天然無機物から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 上記液体は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、シクロヘキサン、ヘキサデカン、シスデカライン、α−ブロモナフタレン、ジヨードメタンのようなアルカンから選ばれるか、メタノール、エタノール、メチルーエチルセトン、テトラハイドロフラン(THF)、グリセロール、フォルムアミド、ジメチルスルフォキシド、水のような別の有機化合物から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 上記液体の密度の平均値は、0.6〜3.5の間であり、かつ、該液体の粘度の平気値は0.1〜1000mPa.sであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 第2段階において適用される第1背圧は、5〜800mbarであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 第4段階において適用される第2陰圧は、5〜200mbarであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 第5段階において適用される第2背圧は、5〜200mbarであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 液体の上昇が10mmと同じかそれ以下のとき、第1及び第2ステップは、3,4回繰り返されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 上記浸透膜は、1〜10μmのオーダーのしきい値で切り取られたセルロースアセテートやニトロセルロースからなる従来のセルロース膜から選ばれるか、同じしきい値をもつグラスミクロファイバーからできている膜から選ばれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 第4ステップの陰圧と第5ステップの第2背圧とが、それぞれ60〜600秒間の期間中にできるだけ加えられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. ペンキ、インク、接着剤、樹脂の固液分散の化学合成で使用される粉砕された固体の表面張力を決定するための請求項1ないし10のいずれか1項で定義される方法の使用。
  12. 粉砕されて塊になった固体の表面張力を決定するための請求項1ないし10のいずれか1項に従って定義される方法の使用。
JP2002504463A 2000-06-20 2001-06-19 粉砕された固体の表面張力の測定方法 Withdrawn JP2004503741A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0007878A FR2810401B1 (fr) 2000-06-20 2000-06-20 Procede pour determiner l'energie de surface d'un solide finement divise
PCT/FR2001/001906 WO2001098751A1 (fr) 2000-06-20 2001-06-19 Procede pour determiner l'energie de surface d'un solide finement divise

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004503741A true JP2004503741A (ja) 2004-02-05

Family

ID=8851461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002504463A Withdrawn JP2004503741A (ja) 2000-06-20 2001-06-19 粉砕された固体の表面張力の測定方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20030164027A1 (ja)
EP (1) EP1301768A1 (ja)
JP (1) JP2004503741A (ja)
FR (1) FR2810401B1 (ja)
WO (1) WO2001098751A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019144130A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 学校法人法政大学 接触角測定方法、接触角測定装置及び粉体充填装置

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7776602B2 (en) * 2003-04-01 2010-08-17 Cabot Corporation Methods of providing product consistency
US20040197924A1 (en) * 2003-04-01 2004-10-07 Murphy Lawrence J. Liquid absorptometry method of providing product consistency
US7776604B2 (en) * 2003-04-01 2010-08-17 Cabot Corporation Methods of selecting and developing a particulate material
US7776603B2 (en) * 2003-04-01 2010-08-17 Cabot Corporation Methods of specifying or identifying particulate material
US7000457B2 (en) * 2003-04-01 2006-02-21 Cabot Corporation Methods to control and/or predict rheological properties
US20050200056A1 (en) * 2004-03-12 2005-09-15 Heraeus Electro-Nite International N.V. Apparatus and method for determining fluid depth
US7246515B2 (en) * 2005-03-15 2007-07-24 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Filtration tester
US7722713B2 (en) * 2005-05-17 2010-05-25 Cabot Corporation Carbon blacks and polymers containing the same
CN104359798B (zh) * 2014-10-10 2017-05-17 天津大学 自动测量粉体/颗粒表面自由能参数的多通量装置
RU2653114C1 (ru) * 2017-02-02 2018-05-07 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Национальный исследовательский технологический университет "МИСиС" Устройство измерения поверхностного натяжения и коэффициента вязкости металлов
US11080440B2 (en) 2017-06-27 2021-08-03 International Business Machines Corporation Characterizing fluid flow at field conditions
CN108872045A (zh) * 2018-08-06 2018-11-23 四川杰瑞泰克科技有限公司 一种页岩碎样总孔隙度的测量方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2116476B2 (de) * 1971-04-03 1973-09-27 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V., 8000 Muenchen Verfahren und Vorrichtung zum Messen von Randwinkeln und Benetzungswärmen zwischen schlecht benetzenden Flüssigkeiten und Pulvern
JPS6184546A (ja) * 1984-10-02 1986-04-30 Sankyo Dengiyou Kk 粉粒体の濡れ測定器
JP2598064B2 (ja) * 1988-02-17 1997-04-09 三協電業株式会社 粉粒体の濡れの測定装置と測定方法
US5425265A (en) * 1993-12-20 1995-06-20 Jaisinghani; Rajan A. Apparatus and method for measuring the capillary pressure distribution of porous materials
DE19844595C1 (de) * 1998-07-23 2000-01-05 Fraunhofer Ges Forschung Imbibitionsmeßgerät zur Bestimmung der Benetzbarkeit von Pulvern

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019144130A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 学校法人法政大学 接触角測定方法、接触角測定装置及び粉体充填装置
JP7079394B2 (ja) 2018-02-21 2022-06-02 学校法人法政大学 接触角測定方法及び接触角測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1301768A1 (fr) 2003-04-16
US20030164027A1 (en) 2003-09-04
FR2810401B1 (fr) 2002-08-23
WO2001098751A1 (fr) 2001-12-27
FR2810401A1 (fr) 2001-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004503741A (ja) 粉砕された固体の表面張力の測定方法
Shaxby et al. On the properties of powders. the variation of pressure with depth in columns of powders
Webb Volume and density determinations for particle technologists
US5253518A (en) Apparatuses and methods for adjusting a material's fluid content and effective stresses
CN101526442B (zh) 高吸力双池提取器
Danielson et al. Porosity
Richards et al. Influence of capillary conductivity and depth of wetting on moisture retention in soil
CN111650082B (zh) 一种非饱和土土水特征曲线测量装置
Bailey et al. A model for agricultural soil compaction
ATA-UR-REHMAN et al. Soil volumetric shrinkage measurements: a simple method
Bailey et al. Hydrostatic compaction of agricultural soils
Jena et al. Pore volume of nanofiber nonwovens
Toll et al. Tensiometer techniques for determining soil water retention curves
Borman et al. Observation of a dispersion transition and the stability of a liquid in a nanoporous medium
Milatz et al. A new simple shear apparatus and testing method for unsaturated sands
Romero et al. Temperature effects on water retention and water permeability of an unsaturated clay
CA2490264A1 (en) Liquid extrusion porosimeter and method
Steiger et al. Consolidated undrained triaxial test procedure for shales
Schumb et al. A helium densitometer for use with powdered materials
Mirzaii et al. Effect of net stress on hydraulic conductivity of unsaturated soils
CN101025412A (zh) 填埋场固体废物水力参数的直接测定方法及其专用设备
Vomocil et al. Soil tensile strength by centrifugation
Rahi et al. Effect of temperature on soil-water diffusivity
He et al. A miniature tensiometer for measurement of high matric suction
GB2025069A (en) Permeametry Cell

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902