JP2004502550A - 耐火物質を硬化するための赤外加熱法及び装置 - Google Patents
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Abstract
耐火物質を硬化するための方法及び装置を提供する。該装置は、その内側表面により規定された開口部をその中に有するところのマンドレルを含み、ここで、該マンドレルは、容器内で寸法が合い、かつ容器の耐火ライニングの予め決められた厚さに相当する該マンドレルと該容器との間の間隙を規定するように寸法が決められている。赤外ヒーターが該マンドレルの開口部内に配置され、かつ該赤外ヒーターはマンドレルの内側表面を照射するように配向されている。耐火物質を硬化するための方法が、マンドレルとタンディッシュとの間の間隙に耐火物質を入れること、複数の赤外加熱要素からマンドレルの内側表面に向かって赤外熱エネルギーを照射して、マンドレルを加熱すること、マンドレルを通って耐火物質に伝達された熱を使用して間隙内の耐火物質を硬化して、タンディッシュのための耐火物質のライニングを形成することを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通常、耐火物質を硬化することに使用するための加熱システムに関し、かつより詳細には、耐火物質を硬化することに使用するための赤外加熱システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
タンディッシュ(tundish)は、鋳造プロセス、例えば、鋼の連続鋳造において使用される溶融された金属のための大きな中間保持容器である。タンディッシュは、要するに、鉱石の実際の溶融が生じるところの炉を出て行く、搬送レイドルからの多量の溶融された金属を受け取るところの中間のプロセス貯蔵器である。入口及び出口ノズルのシステムは典型的には、タンディッシュの中への溶融された金属の流れ及びタンディッシュの外への溶融された金属の流れを制御する。
【0003】
タンディッシュ自体は通常、耐火組成物のいくつかの層によりライニングされているところの鋼製容器である。通常耐火レンガの永久ライニングは、該容器を保護するために内側ライニングとして供する。永久ライニングは、一方、ガンで打つこと、スプレーすること、鏝で塗ること、又は乾燥振動により永久ライニングに適用されるところの耐火組成物の使い捨てウエアライニングで通常被覆されている。あるいは、該使い捨てライニングは、ライニングされている特定のタンディッシュに適合するために設計された複数の完成された耐火ボードから構成され得る。そのような完成された耐火ボードは一緒に適合され、かつそれらの隣接するエッジ又はジョイントが注意深くシールされて、タンディッシュのライニングと金属ケーシングとの間における溶融された金属の浸透を回避する。該使い捨てライニングは、タンディッシュ中の溶融された金属と直接に接触し、そして溶融された金属に対する熱的及び化学的バリヤーとして挙動して、溶融された金属に曝されることから永久ライニングを保護する。溶融された鋼の一つ以上の加熱がタンディッシュを通して加えられた後、該使い捨てライニングは交換されなければならない。
【0004】
耐火物質は通常、しばしば約1000℃を超える高溶融温度を特徴とする物質、典型的には粉末にされた物質を含む。耐火物質は典型的には、限定されるものではないが、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化ホウ素、窒化ケイ素、窒化チタン、アルミナ、アルミナシリケート、グラファイト、ジルコニア、イットリア、石英(シリカ)、ムライト、又はそれらの混合物を含む。使い捨てライニング物質として使用される慣用の耐火物質はまた典型的には高マグネシア(MgO)含有量を有する。マグネシアに基づいたコーティングからのみ成る耐火物は、膨張の速度及び度合におけ相違のために下にある永久ライニングから離れて使い捨てライニングの膨れ上がりをもたらし得るところの好ましくなく高い熱膨張係数を有する故に、種々の添加物、例えば、可塑材及びバインダーが耐火組成物に加えられる。可塑材は、耐火物が施与されるところの表面に接着する耐火物の能力を増加する一方、バインダーは、組成物の横方向の強度特性及びそれに対して垂直に作用する力を取除く能力を増加する。他の添加物は、限定されるものではないが、ホモジナイザー、湿潤剤、湿潤/発泡剤、変性剤、剛化剤、体積安定剤、遅延剤を含み、かつ第二バインダーがまた、当業者に公知の様式で加えられて、所望の適用、硬化、又は操業特性を達成し得る。
【0005】
通常、使い捨てのタンディッシュ耐火物質として使用される組成物に二つのカテゴリーがある。第一のカテゴリーは、組成物がタンディッシュライニングとして適用されることを可能にするために、液相、最も普通には水の添加を要求するところのそれらの耐火物を含む。液相を要求する組成物は通常、鏝で塗ること、ガンで打つこと、又はスプレーすることにより施与される。スプレーシステムは、タンディッシュの永久ライニングの上に、粒状の耐火フィラー物質、ナトリウムシリケートバインダー、小割合の繊維状物質、焼結助剤、小割合の湿潤剤及び最大約25%の水を典型的に含むところの耐火物質をスプレーすることを含む。
【0006】
耐火物質の第二のカテゴリーは乾燥相において適用され、永久ライナーの表面に該物質をぎっしり詰めるために型を振動することをしばしば要求する。乾燥振動システムは、樹脂バインダー及び小割合の焼結助剤、例えば、ナトリウムシリケートを持つ類似の粒状の耐火フィラー物質を使用することを含む。フォーマ、型、又はマンドレル(mandrel)がタンディッシュ内に据えられて、マンドレルとタンディッシュ壁との間の空洞を規定する。マンドレルは通常、タンディッシュの内側寸法の輪郭に対応し、かつより正確には、所望の膨張可能なライニングの形状に対応するところの、マンドレルとタンディッシュとの間の空洞を規定する。該空洞は次いで乾燥されたライニング組成物で満たされ、そしてマンドレルが振動されて該空洞の適切な充填を確保する。マンドレル及びタンディッシュを加熱することは次いでライニング組成物を焼結して、マンドレルを取り外すとタンディッシュの壁にそれが接着されることをもたらす。この方法は、大きな又は複雑な容器における(乾燥振動可能な)所望の厚さのモノリシック耐火物の一様な施与のために可能である。
【0007】
あるいは、フォーマ又はマンドレルを要求しないところの乾燥相法があり、該方法は約1200°F〜約2000°Fで容器を予備加熱することを含み、その後、該容器は乾燥された耐火組成物で完全に満たされる。該耐火物は最大約5分間容器内で硬化することが許され、その後、要求されていない耐火物が再使用のために再生され、かつ硬化された層は実質的に一様な使い捨てライニングを形成した。この方法は、硬化のために許される時間により施与厚さの制御を可能とし、かつ小さな又は複雑ではない容器をライニングするために有用である。
【0008】
とりわけ、一様な分布及び圧密のために振動を利用して表面に施与される、乾燥振動可能なタイプの耐火組成物は典型的には、無機バインダーが通常好ましいけれども、有機及び/又は無機バインダーの両者又はそれらの混合物を含む、種々の熱的活性化されたバインダーを含む。例えば、ドロマ(doloma)、か焼ドロマイト、かんらん石、シリカ、アルミナ(か焼されたボーキサイト又はコランダム、クロマイト、シャモット、ジルコン、アルミノシリケート、カルシア、又は他の酸化物即ちシリケートを含む、広い種類の耐火物凝集体又は耐火物フィラーが使用され得る。バインダーは使用の間に耐火組成物を一緒に保持するために使用される。反応性バインダー、例えば、酸性塩は、それがフィラーと反応し得る故に好ましく使用され、又はあるいは、もし、実質的に不活性なフィラーが使用されるなら、反応性物質、例えば、MgO又はCaOがフィラーと反応させるために加えられ得る。複合バインダーがまた使用されることができ、ここで、例えば、アルミニウム、ケイ素、アルミニウムとケイ素との合金又は混合物、あるいはアルミニウムとマグネシウムとの合金を含む金属粉末、合金又は混合物を典型的には含むところの高温バインダーを活性化する前に、据え付けられると、低温バインダー(例えば、フェノール樹脂)が使用されて施与された組成物を一緒に保持する。伝統的な乾燥振動可能な結合システムは、低温結合剤、通常有機樹脂、及び高温結合剤、通常シリケートを含む。
【0009】
乾燥振動可能なタンディッシュライニング物質は近年、より長いキャスティングシーケンス、増加された安全ライニング寿命、より高品質の鋼、より良好な熱効率、より迅速なタンディッシュの定期修理、改善されたデスカリング(deskulling)速度、一定のタンディッシュ体積、減じられたエネルギー要求、及びより低いタップ温度を含む、それから生じる利点のために、多数の北米の製鋼所において有利であることが分かった。
【0010】
耐火物質を硬化するための慣用の方法は、非効率的なガスドライヤーを使用する。その例は簡略化された図1Aに描かれている。高温空気ブロワ/ガスドライヤー10は入ってくる空気を加熱し、かつ該加熱された空気を保温された高温空気配管20を通してマンドレル30の空洞(プレナム)40に送り込む。あるいは、高温空気ブロワ/ガスドライヤー10はマンドレル30に直ぐに隣接して配置され得、又はマンドレル30のカバー中に又は該カバー上に組み込まれ得る。簡単に描かれた図1Bに示されているように、排気ガスの排出に先立って、熱は、空気から、マンドレル30に先立って及びマンドレル30を通って同時にプレナムに移動され、そしてタンディッシュ60をライニングする耐火物質50に移動する。マンドレル30の排気口70は典型的には、管状バッフル80、熱電対90、及びダンパー100を含んでいる。熱電対90は、ダンパー100に隣接する排気口70の内側の点におけるガス温度を測定するために位置付けられており、かつガスドライヤー10の温度を制御するところのバーナーコントロール110に温度情報を提供する。バッフル80は、マンドレルの空洞40を通るガスの移動を妨害することにより排気口70に熱空気が直接に短絡することを防止する。ダンパー100はまた、加熱された空気を妨害することを助けて、プレナム40を規定するマンドレル30のシェルに熱を移動するためのガスの時間を与える。そのとき、熱は耐火物質50に移動される。
【0011】
しかし、上記の方法及び装置は比較的ゆっくりでありかつ非効率的である。高温空気ブロワ10は、ガスが減速されるときでさえ連続的に働いて、プレナム40により冷たい空気を運び込み、そこのガスの温度を低減する。また、熱電対90が排気口70に備えられて、排気端温度が適切な硬化温度に維持されることを確保する故に、入ってくる空気が出口より更に高い温度に維持されて、プレナム40における不均一な加熱及びホットスポットを引起す。更に、該ガス法は、作用(working)ライニングを十分に硬化するためにかなりの時間を要し、かつ不均一に硬化された生成物を製造し得、ここで、いくつかの領域はホットスポットのためにより低い低温強度を有する。
【0012】
乾燥振動可能なタンディッシュライニング物質法はその上種々の欠点を有する。人手による労働がしばしば、マンドレルとタンディッシュ裏打ちライニングとの間の工学的間隙を満たすために吐出口(spout)を向けるために要求され、それはしばしば1ライニング当り約20〜30分間を要する。充填法はまた典型的には、ホッパー又は吐出口バッグを保持するために要求されるタンディッシュ領域のクレーンを要求し、従って、クレーンを要求するところのタンディッシュ領域における他の操作を遅延させる。もし、多数のライニングが作られるべきなら、これは厳しい問題を引起し得る。更に、マンドレルとタンディッシュとの間の間隙が一度満たされるなら、マンドレルは、使用前に耐火物をセットするためにガスヒーターを用いて加熱されなければならない。このプロセスは、タンディッシュ領域にダスト、ヒューム、及び熱を生じさせ、かつ通常2時間より長く要して、非常に時間がかかる。
【0013】
従って、耐火物質を均一にかつ効率的に硬化するためのシステムの必要性がある。とりわけ、より短い硬化時間、より大きなエネルギー効率、より均一に分布された製品の低温強度、短縮された冷却時間、外側のマンドレル表面における減じられたメンテナンス、減じられたマンドレル歪、減じられたクレーンの使用及び移動、並びに例えば、ヒーターカバーのための作業場空間の減じられた利用ための必要性がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題を克服しかつ上記の必要性を満たす。
【0015】
【課題を解決するための手段】
一面において、本発明は、その内側表面により規定された開口部をその中に有するマンドレルを含む、耐火物質を硬化するための装置を提供し、ここで、該マンドレルは、容器内で寸法が合い、かつ容器の耐火ライニングの予め決められた厚さに相当する該マンドレルと該容器との間の間隙を規定するように寸法が決められている。赤外ヒーターがマンドレルの開口部内に配置されかつマンドレルの内側表面を照射するように配向されている。その一面において、赤外ヒーターはスタンプドフォイル(stamped foil)電気中波長赤外ヒーターである。
【0016】
他面において、本発明は、第一表面と第二表面との間の間隙に耐火物質を入れること、赤外ヒーターから第一表面に向かって赤外熱エネルギーを照射して、第一表面を加熱すること、及び第一表面を通って耐火物質に移動される熱を使用して間隙内の耐火物質を硬化して、第二表面のための耐火物質のライニングを形成することの段階を含む、耐火物質を硬化するための方法を提供する。
【0017】
更に他面において、本発明は、マンドレルとタンディッシュとの間の間隙に耐火物質を入れること、複数の赤外加熱要素からマンドレルの内表面に向かって赤外熱エネルギーを照射して、マンドレルを加熱すること、マンドレルを通って耐火物質に伝達された熱を使用して間隙内の耐火物質を硬化して、タンディッシュのための耐火物質のライニングを形成することの段階を含む、耐火物質を硬化するための方法を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の前述の及び他の特徴、面及び利点は、添付図面と共に解釈されるとき、本発明の次の詳細な説明からより明らかになるであろう。本発明の更なる面は、次の詳細な説明から当業者に容易に明らかになるであろう。ここで、本発明の好ましい実施態様のみが、本発明を実行するために企図された最良の様式の説明により簡単に示されかつ述べられている。理解されるであろうように、本発明は他の及び異なる実施態様を可能にし、かつそのいくつかの詳細は、全て本発明から外れることなしに、種々の明らかな点における変形を可能にする。従って、図及び説明は性質上例とみなされるべきであり、かつ限定するものとしてみなされるべきではない。
【0019】
本発明の種々の長所及び利点は好ましい実施態様の説明としてより明らかに認識され、かつそれに伴う構造は添付図面に関して与えられている。
【0020】
本発明は耐火物質を赤外硬化するための方法及び装置を提供する。本発明の一面において、該装置は、予め決められた形状の内側体積を有する容器内に嵌め込まれ、かつ耐火ライニングの予め決められた厚さに、厚さにおいて相当するマンドレルと該容器との間の間隙を規定するために寸法を決められたマンドレルを含む。該装置はまた、マンドレル内に配置された複数の赤外ヒーターを含み、ここで、該赤外ヒーターは、それから照射される赤外エネルギーがマンドレルの内側表面に向かって外側に照射されるように配置されている。
【0021】
エネルギー伝達を利用する慣用のガスヒーターは、第1出力に対する物質間の温度差の関数である。換言すれば、Q=hxAxdTであり、ここで、Qは熱伝達速度であり、hは流れ方向及び速度の関数であるところの熱伝達係数であり、Aは加熱される面積であり、かつdTは加熱されるべき本体とそれを通過して流れる空気との間の温度差である。対照的に、エネルギー伝達を利用する赤外照射は、第4出力に対する物質間の温度差の関数である。換言すれば、Q=εσ(TS 4−TSUR 4)であり、ここで、Qは熱伝達速度であり、εはエミッターの放射率であり、σはStefan−Boltzmann定数(σ=5.67×10−8W/m2・K4)であり、TSはエミッターの絶対温度(K)であり、かつTSURは周囲、即ち本発明におけるマンドレルの温度である。加えて、対流加熱により、熱は、まず熱源からガスにそして次いでガスから加熱されるべき物体(例えば、マンドレル)に二度移動されなければならない。更に、ガスヒーターにより加熱された空気はマンドレルの排気口から排出され、そして利用し得るエネルギーの少しのパーセンテージのみがマンドレルを加熱するために該システム内に保持される。これらの及び他の因子を考慮して、本発明は赤外照射を有利に利用して、マンドレルの加熱及び耐火ライニングの硬化の速度及び効率を改善する。
【0022】
コンピューター又はプロセッサーに基づいたコントロールシステムは本発明に著しくは重大ではなく、かつ本発明の方法及び装置は任意のそのようなコントロールシステムとは独立して実行され得るけれども、本発明に従う方法を実行しかつ本発明に従う耐火物質の赤外硬化のための装置をコントロールするためにコンピューター又はプロセッサーに基づいたコントロールシステムを使用することが通常好ましい。図2は、本発明の方法及び装置に従って使用され得るところの一つの適切なコントロールシステムを描いている。そのようなコントロールシステムは、ビデオディスプレー210、プリンター220、中央処理装置(CPU)230、インターフェーシングエレクトロニクス240、所望ならエレクトロニクスクーリングモジュール250及びキーボード又は他のデータエントリー手段260を含み得る。CPU230は、バス232又は情報を伝達するための他の通信メカニズム、及び情報を処理するためのバス232と結合された一つ以上のプロセッサー、例えば、一つ以上のIntel Pentium(商標)IVプロセッサーを含む。CPU230はまた、プロセッサーにより実行されるべき情報及び指令を記憶するためにバス232と結合された主メモリー236、例えば、ランダムアクセスメモリー(RAM)又は他のダイナミックストレージ装置を含む。主メモリー236はまた、プロセッサーにより実行されるべき指令を実行する間に、一時的な変数又は他の中間の情報を記憶するために使用され得る。CPU230は、プロセッサーのための静的な情報及び指令を記憶するためにバス232と結合された読出し専用メモリー(ROM)238又は他の静的な記憶装置を含む。記憶装置270、例えば、磁気ディスク又は光ディスクは、情報及び指令を記憶しかつ提供するためにバス232と結合される。
【0023】
CPU230は、コンピューターのユーザーに情報を表示するためにモニター210にバス232を経て結合され得る。英数字又は他のキー又は音声作用を可能にするためのマイクロホンを含む入力装置又はデータエントリー手段260は、プロセッサーに情報及びコマンド選択を伝達するためにバス232と結合される。ユーザー入力装置の他のタイプは、プロセッサーに指示情報及びコマンド選択を伝達するため及びディスプレー210におけるカーソル動作をコントロールするためにカーソルコントロール、例えば、マウス、トラックボール、又はカーソル指示キーを含み得る。
【0024】
バス232を含む、プロセッサー及び結合された装置へのデータ及び該装置からのデータのための伝送装置は、同軸ケーブル、金属ワイヤ又は金属層及び光ファイバーを含み得る。伝送媒体はまた、音波又は光波の形態、例えば、無線周波(RF)及び赤外(IR)データ交信の間に発生されるものの形態を採り得る。CPU230はまた、バス232と結合された通信インターフェース280を含むことができて、これに結び付けられたネットワーク即ちLAN290に、種々のタイプの情報を示すデジタルデータストリームを運ぶところの電気、電磁気又は光信号を送りかつ受け取ることにより、リンク、例えば、ネットワークリンク282に結合される両方向データ通信を提供する。限定されるものではないが、ポジショニング/リフティングクレーン運動のコントロール又は赤外ヒーターのコントロールを含む種々の形態の出力装置が、コントロールされるべき伝送媒体を通してCPU230に作用的に結合され得ることが認識されるであろう。
【0025】
コンピューター又はCPU230は、本発明に従うタンディッシュライニングの硬化をコントロールするために有利に使用され得る。これによれば、硬化のコントロールは、主メモリー236に含まれる指令の一つ以上のシーケンスのプロセッサーによる実行に応答してコンピューター230により提供され得る。そのような指令は、コンピューター読み取り可能媒体、例えば、記憶装置270から主メモリー236に読み込まれ得る。主メモリー236に含まれる指令のシーケンスの実行は、プロセッサーが本明細書に記載されたプロセス段階を実行することを引起す。代わりの実施態様において、結線論理回路構成(hard−wired circuitry)は、ソフトウェア指令の代わりに又はソフトウェア指令と組み合わせて使用され得、かつハードウェア回路構成とソフトウェアとの特定の組み合わせは要求されないことが理解されるべきである。
【0026】
指令は、任意の数の形態、例えば、ソースコード、アセンブリーコード、オブジェクトコード、機械語、前記のものの圧縮又は暗号バージョン、並びにそれらの任意の及び全ての等価物において提供され得る。「コンピューター読み取り可能媒体」は、実行のためにコンピューター230に指令を提供することに関係するところの任意の媒体を言い、かつ「プログラムプロダクト」は、コンピューター実行可能プログラムを伝達するそのようなコンピューター読み取り可能媒体を言う。コンピューター使用可能媒体は、指令がコンピューター使用可能媒体と結合されるところの全ての様式を含むところの指令を「伝達する」ような媒体を言い得る。コンピューター読み取り可能媒体は、限定するものではないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含む。不揮発性媒体は、例えば、光又は磁気ディスク、例えば、記憶装置270を含む。揮発性媒体はダイナミックメモリー、例えば、主メモリー236を含む。伝送媒体は、バス232を含むところの電線を含む、同軸ケーブル、銅線及び光ファイバーを含む。伝送媒体はまた、音波又は光波の形態、例えば、無線周波(RF)及び赤外(IR)データ交信の間に発生されるものの形態を採り得る。コンピューター読み取り可能媒体の通常の形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを持つ任意の物理的媒体、RAM、PROM、及びEPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリーチップ又はカートリッジ、下記の搬送波、又はコンピューターが読むことができるところの任意の他の媒体を含む。
【0027】
図2に示されたような、適切に構成され又はプログラムされたコンピューターコントロールされた硬化システムにより、耐火物硬化のコントロールは、プロセスパラメーターの変化に迅速に適合され得、かつ複数の入れられた耐火物質タイプの任意の一つに従って硬化プロセスをコントロールするために構成され又はプログラムさえされ得る。耐火物質組成又は配合の性質は有意に変化することが知られており、かつ種々の因子、例えば、確かに限定されるものではないが、操作温度範囲、化学活性、予備加熱が溶解された金属に曝す前に所望されるなら所望の予備加熱段階、及び適用効力を考慮して特定の適用のための配合を同定し又は計画する試みがなされる。複数の耐火物質が一度に又は別のときに使用されるなら、コンピューターは、必要なら、別々のコントロールパラメーターによりプログラムされ又は再プログラムされて、複数の異なる耐火物質の自動コントロールを可能にして、プラントスタッフの負荷を軽減しかつ効率を改善する。
【0028】
本発明に従う赤外加熱装置構成は図3A〜3Cに描かれており、ここで、特定のタンディッシュ又は容器に対応するマンドレル300は、特定の耐火物質及び特定のタンディッシュライニング配列のために計画されるところの赤外ヒーター350によりライニングされる。既に示されたように、マンドレル300は、特定のタンディッシュ310又は容器の内側に配置するために構成されて、図4Aに示されているように、耐火物質395が配置されるところのその間の空洞320を規定する。適切な耐火物質は、当業者に普通に知られておりかつ当業者に公知の種々の商標の下に公知の完全な配合又は混合物として慣用的に市販されている任意の耐火物質又は耐火物質の組合わせを含み得る。そのような耐火物配合は、例えば、Adamsに特許された米国特許第5,300,144号明細書、Rumpeltinらに特許された米国特許第5,366,944号明細書、又はDodyらに特許された米国特許第5,602,063号明細書に与えられており、ここで、これらの引例は引用することにより本明細書に組み込まれる。この空洞320は、所望の消耗し得る耐火物質のライニングの形態に対応する。換言すれば、マンドレル300の寸法及び形状並びに赤外加熱要素350の配列及び選択が、所望の耐火物ライニングの形状、耐火物質395の混合又は組成、及びタンディッシュ310の内部外形を含む変数に対応する。従って、図3A〜3Cは、本発明に従うマンドレル300のただ一つの実施例を示しており、かついかなる点においても限定されることを意図するものではない。より広い意味において、本発明の赤外加熱装置及び方法は、例えば、実質的にシリンダー状の鋼製容器又はレイドル内に挿入するために配置されたシリンダー状に整えられた赤外加熱装置を含んで作用又は保護ライニングを硬化し得る。
【0029】
本発明が想定するところの多くの形態のただ一つの実施例のみであるところの、図3A〜3Cに描かれたマンドレル加熱システムの構成において、マンドレル300の上側端は、144 7/8インチの長さ、29 9/16インチの深さ、及び29インチのベースからの高さを有する。マンドレル300のベース又は底340は、約111インチの長さ及び15 1/2インチの深さを有する。慣用的に、タンディッシュは樋の形状であり、かつタンディッシュ310の内壁315は、タンディッシュの内側ベース325に対して垂直ではなく、かつその代わりに、内側タンディッシュベース325に関して90°より大きい、ある鈍角αに通常向けられる。同様に、マンドレル300は樋の形状であり、かつマンドレルの側壁335は実質的に、マンドレルベース345に関して90°より大きい、同一の鈍角αに配置されている。図4A〜4Bは、当業者に公知の様式でマンドレルの頂部に取り付けられたカバー400を持つマンドレル300を示している。トラニオン410及びリフトリング420が備えられており、それにより、カバーが個々に持ち上げられ得、又は取り付けられた構成においてカバー及びマンドレルが持ち上げられ得る。図4Bに示されているように、バイブレーター430がカバーに備えられて、マンドレル及び、マンドレル300とタンディッシュ310との間の間隙又は空洞320に配置されたコンパクト耐火物質395を振動する。
【0030】
上記のように、個々の赤外加熱要素はマンドレル300の内部に備えられており、かつ四つの壁の内側表面335及びマンドレルの底345に面して向けられている。換言すれば、図3A〜3C及び4A〜4Bに通常描かれているように、赤外ヒーター350はマンドレル300の内側表面335、345の方向に外側に向いて、照射によりこれらの表面を加熱する。図3Cに示されているように、赤外ヒーター350、例えば、マンドレル300の頂部に向かって配置された赤外ヒーターがマンドレル300の壁に平行に配置され得、あるいは例えば、マンドレルの底に向かって配置された赤外ヒーターがある角度で配置されて、マンドレルの一つを超える表面(例えば、334、345)を照射する。図4Aに示されているように、熱は、マンドレルの底を含むマンドレルの壁を通して伝導され、そして耐火物質395に伝達されて耐火物質395を加熱しかつ硬化する。図4Cに描かれているように、使用された耐火物質395により主として決定されるところの、硬化プロセスの完了に続いて、マンドレル300は、完成したタンディッシュの作用ライニング500から取除かれる。
【0031】
図3A〜3Cに描かれている本発明の実施態様において、32個の電気赤外ヒーターがマンドレル300の内部に備えられている。8個の34インチ×8インチ赤外ヒーター、12個の27 1/2インチ×8インチ赤外ヒーター、6個の24インチ×8インチ赤外ヒーター、2個の21インチ×8インチ赤外ヒーター、2個の15 1/2インチ×8インチ赤外ヒーター、及び2個の15 1/2インチ×4インチ赤外ヒーターが図示されているように備えられている。赤外ヒーター350は、マンドレル壁の内側表面335及びマンドレルの底345から約1インチ〜24インチに据え付けられ得る。マンドレル壁の内側表面335及び底345から赤外ヒーター350の名目上の距離は約3インチ〜4インチである。
【0032】
マンドレル300の内部は、赤外ヒーター350を支えるところの枠組み、架台、又はトラス(図示されていない)を取り付けられている。枠組みの上部端は、マンドレル300の側壁335の上側エッジに固定して取り付けられ得るか又は該エッジ内に嵌め込まれ得、かつ枠組みの下端部は、隣接する赤外ヒーター350の間のマンドレルの底345に取り付けられ得る。マンドレルカバー400のはめ合わせ表面を妨げないように、枠組みはマンドレル300の頂部表面上に伸びないことが好ましい。慣用の技術に従って枠組みの拡張及び縮小を提供することがもちろん好ましい。アセンブリー及びルーチンのメンテナンスを促進するために、電気赤外ヒーター350の夫々は、マンドレル300の内側枠組み上に赤外ヒーター350を据え付けるためにその側又は後側に、限定されるものではないが、スタッド、タブ、ネジ、又は締め付け装置を含む接続装置を含む。赤外ヒーター350は、枠組みを通って又は周りに、及びマンドレルカバー400を通って溝をつけられた可とう性の金属導管に複数のリード線を備えられている。バイブレーター430は有利に必要な電気接続の全てを組み込み得て、電気赤外ヒーター350に電力を供給し、かつマンドレル300の内側に据え付けられた熱電対又は他のセンサーからの入力を受け取る。
【0033】
図3A〜3Cに描かれている電気赤外ヒーター350は、3個のコントロール領域、即ち、頂部355、底部365、及び端部375に分類される。しかし、任意の数のコントロール領域が可能である。追加のコントロール領域はより正確には、マンドレル及び耐火物質の外側表面に隣接するマンドレル及び耐火物質のより小さな部分の加熱を隔離しかつコントロールする。これは、容器又はタンディッシュの外形が一様ではないところの適用においてとりわけ重要である。従って、4個、5個、6個、8個、10個、又は12個又はより多くの領域が本発明によれば有利であり得る。
【0034】
赤外ヒーター350は中波長電気赤外ヒーターであり、かつより詳細には、スタンプドフォイル中波長電気赤外ヒーター及びその同等物である。スタンプドフォイル中波長電気赤外ヒーター350は、約5秒間で加熱及び冷却するところの迅速応答波状箔(sinuated foil)タイプヒーターである。エミッターと加熱される生成物との間に石英又は他の物質がない故に、これらのヒーターは、類似の適用における殆どの他のヒーターより操作するためにコストは一層小さい。中波長赤外ヒーター350は有利に、均一にマンドレル300を加熱し、非常に迅速に加熱及び冷却し、低コストでプラント人員により現場で非常に容易に修理され得、かつ任意の物理的配置において操作され得る。加えて、赤外ヒーター350は、マンドレル300の特定の形状に適合させるために特別にあつらえられることができ、かつ中波長電気赤外ヒーターは、いくつかの他のタイプの赤外ヒーターより要求される熱出力を提供するためにより小さな電力を必要とする。
【0035】
中波長赤外ヒーター350は、約1.5〜5.6ミクロンの中間赤外領域における波長を有する照射を生ずる。約0.72ミクロン〜1.5ミクロンの間の波長を有するエネルギーを含む近赤外、及び約5.6〜1,000ミクロンの間の波長を有するエネルギーを含む遠赤外は、これらの波長における赤外ヒーターがまた使用され得るけれども、中波長赤外エネルギーとして本出願のために理想的に適しているとはいえない。金属表面は典型的には、短波長照射の貧吸収体、とりわけ、非常に反射性の表面である。この理由のために、金属表面は、中波長及び長波長赤外照射によってより効率的に加熱される傾向がある。しかし、マンドレルの内側表面は、反射を減じるため及び吸収及び/又は放射を増加するために、例えば、酸化又は高温に耐性のある物質、例えば、特別のペイント又は仕上げ剤の適用により処理された表面であり得る。更に、特定の範囲の波長のために高度の吸収率及び放射率を示すことが知られている物質が選択され得て、近赤外照射又は遠赤外照射の使用を可能にし、これらの物質がまた、予期されたプロセス温度における所望の物質的及び化学的特性に適合することを提供する。
【0036】
図3A〜3Cに構成されかつ描かれているように、赤外ヒーター350は、100%能力(480Vにおいて137アンペア、三相電源)で操作するとき少なくとも114kW〜115kWを提供するところの接続された電力負荷により電力を供給される。3個の領域355、365、375の温度コントロールは、三相シリコン制御整流器(SCR)電力コントローラーを用いて電圧を変化させることにより達成される。本発明の示された面において、30アンペア、60アンペア、及び100アンペアの三相SCR電力コントローラーが使用され、かつこれは、ニュージャージー州WayneのRadiant Energy Systems,Inc.により市販されている。
【0037】
複数の個々の中波長赤外加熱要素(図示されていない)を含む中波長赤外ヒーター350アセンブリーは、限定されるものではないが、図5A〜5Cにより表された配線図のいずれかを使用し得る。図5Aは、240Vにおいて9.3kWのヒーターワット数、39Aのヒーターアンペア数、及び63.6W/inのワット密度を提供する240Vの一相接続を描いている。図5Bは、240Vにおいて9.3kWのヒーターワット数、22.4Aのヒーターアンペア数、及び63.6W/inのワット密度を提供する240Vの三相接続を描いている。図5Cは、240Vにおいて9.3kWのヒーターワット数、12Aのヒーターアンペア数、及び63.6W/inのワット密度を提供する480Vの三相接続を描いている。480Vの構成のために、必要ではないけれども、約455〜460VにSCRを電圧制限することが好ましい。
【0038】
追加のSCRコントローラー又は他の慣用のコントローラーが、領域の数及び夫々の領域のエネルギー要求に従って使用され得る。例えば、60アンペア及び100アンペアSCR電力コントローラーに夫々対応する二つの領域365、355が更に5個又は6個の領域に再分割され得て、別々の30アンペアSCR電力コントローラーを使用され得る。該領域及び赤外ヒーター、並びに更に個々の加熱要素は個々にコントロールされ得、あるいは一緒に編成され又は配線されて同時にエネルギーを与えられ及びエネルギーを除去され得る。
【0039】
領域、赤外ヒーター、及び個々の加熱要素は、選ばれた設定点に対応して単独でコントロールされ得、あるいは入力としての多数のプロセス変数を分析してコンピュータープログラムの出力により適切にコントロールされ得て、測定された変数及びこれらの変数とプロセスの所望の結果との間のプログラムされた実験的関係に従って、一つ以上の領域、ヒーター、個々の加熱要素の熱出力を調節し得る。
【0040】
図3A〜3Cに描かれているように、1個の熱電対385が夫々の領域355、365、375のために備えられている。該熱電対は、一領域当り一つの電気赤外ヒーター350のエミッター耐火裏打ち物質に据え付けられているところの石英容器又は管の内側に配置される。石英が温度測定において遅れ時間を導くけれども、該遅れ時間は、本発明の方法及び装置により企図される硬化プロセスのために比較的微々たるものであることが観察された。結果において、遅れ時間は単純に所望の設定点に関する温度調節の振幅を増大する。
【0041】
SCR電力コントローラーは閉ループシステムによりコントロールされることが好ましく、ここで、温度信号は、夫々の設計された温度領域に配置された一つ以上の熱電対によりCPU230に提供され、そしてそれは次いで、SCR電力コントローラーに適切なコントロール信号を提供してその出力を制御する。赤外ヒーター350の自動コントロールのために、好ましい閉ループコントロールシステムは高温切断スイッチを含んで、いずれかのマンドレル300、赤外加熱要素、計装及び配線、耐火物質、又は機械的部品又はシステムに対する損傷を防ぐ。加熱システムのための手動コントロール手段は、例えば、校正ダイヤル及び可変電位差計を含み得る。
【0042】
図3A〜3Cに描かれかつ上で述べられたマンドレル加熱システム構成は、環境温度から、マンドレル300の温度を250°F〜300°Fに上昇しかつ約10分間その範囲に温度を保持し、そのときに、マンドレル加熱システムは次いで、マンドレルの温度を625°F〜675°Fに上昇しかつ最大約60分間その範囲内に温度を保持するために設計される。
【0043】
図6は、図3A〜3Cに描かれかつ慣用のガス加熱/硬化システムに関して上で述べられたマンドレル加熱システム構成の比較した利点を示している。即ち、図6は、本発明の赤外加熱システム及び慣用のガス加熱システムのためのマンドレルとタンディッシュ310との間の間隙320における鋼製マンドレル300とタンディッシュライニング物質との間の界面における温度(°F)対時間(t)を比較している。最初の10〜15分間の暖気操作の後に、該電気赤外加熱システムは全出力(即ち、約137アンペア)でほんの約2分間操作され、その後、出力は、58分間で約半分の出力に減じられる。マンドレル300と耐火物質395との界面の温度が約560°Fであるとき、電気赤外ヒーター350は次いで約t=75分で切断され、その後、マンドレル300は冷えそして収縮し始めそして約t=90分で硬化された耐火タンディッシュ310のライニングから引き離される。マンドレル300は次いで、約t=120分でタンディッシュ310から引き離され得る。対照的に、ガス加熱システムは必要な温度及び硬化を得るためにt=150分まで操作されなければならず、かつマンドレルは約t=165分まで引き離され得ない。
【0044】
マンドレル300と耐火物質395との界面での加熱の温度及び継続時間は、ほんのいくつかの変数を示すために、耐火物質395の組成、ライニングの厚さ、及びライニングの構成、並びに耐火物質の適用の方法に従って有意的に変化するであろう。耐火物質は硬化するために約500°Fを単に要求し得又は硬化するために2000°F又ははるかにより高い温度を要求し得る。硬化継続時間はまた有意に変化し得る。本発明の電気赤外加熱システムは、耐火物質395におけるそのような変化及びプロセス変数に適切に適合される。要求におけるそのような変化を補償するために、本発明の赤外加熱システムは、所望の温度又は硬化効果を達成するために、最小で、加熱要素による出力(例えば、30%又は90%出力)アウトプットにおける変化を要求し、又は多くて赤外ヒーター350の再構成を要求する。そのような再構成は、例えば、赤外ヒーター350の出力アウトプットに増加、赤外ヒーターとマンドレルのない表面335、345との間の距離の減少、個々の赤外加熱要素の密度の増加、又はマンドレルの内側の断熱材の増加を含むことができた。
【0045】
加えて、ヒーター設計のコンパクト化は、慣用のガス加熱硬化システムにおいて現在達成できないところの利用し得る代わりの設計構成を可能にする。特に、質量流量適用ホッパー、マンドレル300、及び赤外ヒーター350を単一のユニットに物理的に統合して、所望されるクレーン移動の数を更に減じそして従って作業場効率を増加する。ガスが、ガス系列のために必要とされかつマンドレルカバーの回りに配置された多量の装置、例えば、熱空気ダクト移送及びコントロール装置のための熱源として使用されるとき、この構成は実行できない。
【0046】
上記のゆえに、本発明に従う耐火物質を硬化する方法は通常、第一表面と第二表面との間の間隙325に耐火物質395を入れること、赤外ヒーター350から第一表面に向かって赤外熱エネルギーを放射して第一表面を加熱すること、及び第一表面を通って耐火物質に移動される熱を使用して該間隙内の耐火物質を硬化して第二表面のための耐火物質のライニング500を形成することの段階を含む。照射された赤外熱エネルギー、第一表面温度、第二表面温度、及び耐火物質395の温度の少なくともひとつをまたコントロールすることが好ましい。硬化の完了後に、該方法はまた、硬化された耐火物質のライニング500から第一表面を取り去る段階を含む。マンドレル300に関して、例えば、第一表面は、マンドレルの外側壁表面を含み得る。同様に、タンディッシュに関して、第二表面はその内部表面315を含み得る。
【0047】
上記によれば、本発明の一つの面は、環境温度から250〜350°Fの第一温度に第一表面の温度を上げること及び約10分間第一温度に該第一表面温度を保持すること、次いで、625〜675°Fの第二温度に第一の表面温度をあげること、そして約60分間第二温度に第一表面温度を保持することの段階を含む。
【0048】
本発明の方法及び装置はまた、慣用のガス加熱硬化システムに優るコスト節約を実現する。ガスユニットにおいて、該システムは1,000立方フィート/時間の天然ガスを消費して1,000,000Btu/時間を産出する。天然ガスの1,000立方フィート当り2.75米国ドルの平均価格において完全消費又は完全燃焼における約140分間を伴って、天然ガスのコストは耐火ライニング硬化当り約7.00米国ドルである。加えて、電気ブロワモーター、典型的には1hp、460V、360rpmで操作される3相モーターは約$0.75kW/時間を消費する。合計約200分間の所望の操作時間で、タンディッシュライニング当り7.13米国ドルの結合されたコストのために0.05米国ドル/kWのコストを仮定して、2.5kWは0.13米国セントを要する。一方、本発明の電気赤外加熱システムは、タンディッシュライニング当り3.10米国ドル(137アンペアでの完全出力で2分間(0.20米国ドル)+50%出力で58分間(2.90米国ドル))を要する。この相違は、1年当り見積もられた1282個のタンディッシュライニングのために、エネルギー消費のみに基づいて、1年当り約5,166米国ドルの正味の節約をもたらす。
【0049】
従って、本発明は、最高のエネルギー効率(即ち、約90%以上)及慣用のガス加熱適用より均一に耐火物質を硬化しうるところの加熱及び硬化システムを迅速に実行すること及び慣用のシステムより短い硬化時間において生成物のより堅実な硬化された低温強度を生み出すことを可能にする。該方法及び装置はまた、装置寸法の低減及び付随する利用し得る貯蔵空間の増加、慣用の硬化技術に必要ないくらかのクレーン移動の除去、及びタンディッシュ領域におけるダスト及びヒュームの減じられた発生を含む他の利点をもたらす。より更に、ガス加熱硬化システムとは異なって、電気赤外硬化システムの操作の管に熱又はヒュームは発生されず、かつ殆ど割れがなくかつ増加された強度を有する設置されたライニングの表面状態は上等である。
【0050】
本発明は、種々の他の組み合わせ及び環境での使用が可能であり、かつ本明細書に開示された本発明の概念の範囲内での変化又は変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1A及び1Bは、耐火タンディッシュライニングのための慣用のガス加熱法の例である。
【図2】
図2は、本発明に従って使用可能なコンピューターコントロールシステムを描いている。
【図3】
図3A〜3Cは、本発明の一面の平面図、正面図、及び側面図を描いている。
【図4】
図4A及び4Cは、夫々、硬化中及び硬化後のタンディッシュに関する本発明に従うマンドレルの簡略化された断面図を提供する。図4Bは、本発明に従うマンドレルの簡略化された等軸図を提供する。
【図5】
図5A〜5Cは、本発明のある面に従う赤外ヒーターアセンブリーのための種々の配線構成を描いている。
【図6】
図6は、慣用のガス加熱システムに対して本発明に従う電気赤外マンドレル加熱システムを比較したところの利点を示している。
【発明の属する技術分野】
本発明は通常、耐火物質を硬化することに使用するための加熱システムに関し、かつより詳細には、耐火物質を硬化することに使用するための赤外加熱システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
タンディッシュ(tundish)は、鋳造プロセス、例えば、鋼の連続鋳造において使用される溶融された金属のための大きな中間保持容器である。タンディッシュは、要するに、鉱石の実際の溶融が生じるところの炉を出て行く、搬送レイドルからの多量の溶融された金属を受け取るところの中間のプロセス貯蔵器である。入口及び出口ノズルのシステムは典型的には、タンディッシュの中への溶融された金属の流れ及びタンディッシュの外への溶融された金属の流れを制御する。
【0003】
タンディッシュ自体は通常、耐火組成物のいくつかの層によりライニングされているところの鋼製容器である。通常耐火レンガの永久ライニングは、該容器を保護するために内側ライニングとして供する。永久ライニングは、一方、ガンで打つこと、スプレーすること、鏝で塗ること、又は乾燥振動により永久ライニングに適用されるところの耐火組成物の使い捨てウエアライニングで通常被覆されている。あるいは、該使い捨てライニングは、ライニングされている特定のタンディッシュに適合するために設計された複数の完成された耐火ボードから構成され得る。そのような完成された耐火ボードは一緒に適合され、かつそれらの隣接するエッジ又はジョイントが注意深くシールされて、タンディッシュのライニングと金属ケーシングとの間における溶融された金属の浸透を回避する。該使い捨てライニングは、タンディッシュ中の溶融された金属と直接に接触し、そして溶融された金属に対する熱的及び化学的バリヤーとして挙動して、溶融された金属に曝されることから永久ライニングを保護する。溶融された鋼の一つ以上の加熱がタンディッシュを通して加えられた後、該使い捨てライニングは交換されなければならない。
【0004】
耐火物質は通常、しばしば約1000℃を超える高溶融温度を特徴とする物質、典型的には粉末にされた物質を含む。耐火物質は典型的には、限定されるものではないが、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化ホウ素、窒化ケイ素、窒化チタン、アルミナ、アルミナシリケート、グラファイト、ジルコニア、イットリア、石英(シリカ)、ムライト、又はそれらの混合物を含む。使い捨てライニング物質として使用される慣用の耐火物質はまた典型的には高マグネシア(MgO)含有量を有する。マグネシアに基づいたコーティングからのみ成る耐火物は、膨張の速度及び度合におけ相違のために下にある永久ライニングから離れて使い捨てライニングの膨れ上がりをもたらし得るところの好ましくなく高い熱膨張係数を有する故に、種々の添加物、例えば、可塑材及びバインダーが耐火組成物に加えられる。可塑材は、耐火物が施与されるところの表面に接着する耐火物の能力を増加する一方、バインダーは、組成物の横方向の強度特性及びそれに対して垂直に作用する力を取除く能力を増加する。他の添加物は、限定されるものではないが、ホモジナイザー、湿潤剤、湿潤/発泡剤、変性剤、剛化剤、体積安定剤、遅延剤を含み、かつ第二バインダーがまた、当業者に公知の様式で加えられて、所望の適用、硬化、又は操業特性を達成し得る。
【0005】
通常、使い捨てのタンディッシュ耐火物質として使用される組成物に二つのカテゴリーがある。第一のカテゴリーは、組成物がタンディッシュライニングとして適用されることを可能にするために、液相、最も普通には水の添加を要求するところのそれらの耐火物を含む。液相を要求する組成物は通常、鏝で塗ること、ガンで打つこと、又はスプレーすることにより施与される。スプレーシステムは、タンディッシュの永久ライニングの上に、粒状の耐火フィラー物質、ナトリウムシリケートバインダー、小割合の繊維状物質、焼結助剤、小割合の湿潤剤及び最大約25%の水を典型的に含むところの耐火物質をスプレーすることを含む。
【0006】
耐火物質の第二のカテゴリーは乾燥相において適用され、永久ライナーの表面に該物質をぎっしり詰めるために型を振動することをしばしば要求する。乾燥振動システムは、樹脂バインダー及び小割合の焼結助剤、例えば、ナトリウムシリケートを持つ類似の粒状の耐火フィラー物質を使用することを含む。フォーマ、型、又はマンドレル(mandrel)がタンディッシュ内に据えられて、マンドレルとタンディッシュ壁との間の空洞を規定する。マンドレルは通常、タンディッシュの内側寸法の輪郭に対応し、かつより正確には、所望の膨張可能なライニングの形状に対応するところの、マンドレルとタンディッシュとの間の空洞を規定する。該空洞は次いで乾燥されたライニング組成物で満たされ、そしてマンドレルが振動されて該空洞の適切な充填を確保する。マンドレル及びタンディッシュを加熱することは次いでライニング組成物を焼結して、マンドレルを取り外すとタンディッシュの壁にそれが接着されることをもたらす。この方法は、大きな又は複雑な容器における(乾燥振動可能な)所望の厚さのモノリシック耐火物の一様な施与のために可能である。
【0007】
あるいは、フォーマ又はマンドレルを要求しないところの乾燥相法があり、該方法は約1200°F〜約2000°Fで容器を予備加熱することを含み、その後、該容器は乾燥された耐火組成物で完全に満たされる。該耐火物は最大約5分間容器内で硬化することが許され、その後、要求されていない耐火物が再使用のために再生され、かつ硬化された層は実質的に一様な使い捨てライニングを形成した。この方法は、硬化のために許される時間により施与厚さの制御を可能とし、かつ小さな又は複雑ではない容器をライニングするために有用である。
【0008】
とりわけ、一様な分布及び圧密のために振動を利用して表面に施与される、乾燥振動可能なタイプの耐火組成物は典型的には、無機バインダーが通常好ましいけれども、有機及び/又は無機バインダーの両者又はそれらの混合物を含む、種々の熱的活性化されたバインダーを含む。例えば、ドロマ(doloma)、か焼ドロマイト、かんらん石、シリカ、アルミナ(か焼されたボーキサイト又はコランダム、クロマイト、シャモット、ジルコン、アルミノシリケート、カルシア、又は他の酸化物即ちシリケートを含む、広い種類の耐火物凝集体又は耐火物フィラーが使用され得る。バインダーは使用の間に耐火組成物を一緒に保持するために使用される。反応性バインダー、例えば、酸性塩は、それがフィラーと反応し得る故に好ましく使用され、又はあるいは、もし、実質的に不活性なフィラーが使用されるなら、反応性物質、例えば、MgO又はCaOがフィラーと反応させるために加えられ得る。複合バインダーがまた使用されることができ、ここで、例えば、アルミニウム、ケイ素、アルミニウムとケイ素との合金又は混合物、あるいはアルミニウムとマグネシウムとの合金を含む金属粉末、合金又は混合物を典型的には含むところの高温バインダーを活性化する前に、据え付けられると、低温バインダー(例えば、フェノール樹脂)が使用されて施与された組成物を一緒に保持する。伝統的な乾燥振動可能な結合システムは、低温結合剤、通常有機樹脂、及び高温結合剤、通常シリケートを含む。
【0009】
乾燥振動可能なタンディッシュライニング物質は近年、より長いキャスティングシーケンス、増加された安全ライニング寿命、より高品質の鋼、より良好な熱効率、より迅速なタンディッシュの定期修理、改善されたデスカリング(deskulling)速度、一定のタンディッシュ体積、減じられたエネルギー要求、及びより低いタップ温度を含む、それから生じる利点のために、多数の北米の製鋼所において有利であることが分かった。
【0010】
耐火物質を硬化するための慣用の方法は、非効率的なガスドライヤーを使用する。その例は簡略化された図1Aに描かれている。高温空気ブロワ/ガスドライヤー10は入ってくる空気を加熱し、かつ該加熱された空気を保温された高温空気配管20を通してマンドレル30の空洞(プレナム)40に送り込む。あるいは、高温空気ブロワ/ガスドライヤー10はマンドレル30に直ぐに隣接して配置され得、又はマンドレル30のカバー中に又は該カバー上に組み込まれ得る。簡単に描かれた図1Bに示されているように、排気ガスの排出に先立って、熱は、空気から、マンドレル30に先立って及びマンドレル30を通って同時にプレナムに移動され、そしてタンディッシュ60をライニングする耐火物質50に移動する。マンドレル30の排気口70は典型的には、管状バッフル80、熱電対90、及びダンパー100を含んでいる。熱電対90は、ダンパー100に隣接する排気口70の内側の点におけるガス温度を測定するために位置付けられており、かつガスドライヤー10の温度を制御するところのバーナーコントロール110に温度情報を提供する。バッフル80は、マンドレルの空洞40を通るガスの移動を妨害することにより排気口70に熱空気が直接に短絡することを防止する。ダンパー100はまた、加熱された空気を妨害することを助けて、プレナム40を規定するマンドレル30のシェルに熱を移動するためのガスの時間を与える。そのとき、熱は耐火物質50に移動される。
【0011】
しかし、上記の方法及び装置は比較的ゆっくりでありかつ非効率的である。高温空気ブロワ10は、ガスが減速されるときでさえ連続的に働いて、プレナム40により冷たい空気を運び込み、そこのガスの温度を低減する。また、熱電対90が排気口70に備えられて、排気端温度が適切な硬化温度に維持されることを確保する故に、入ってくる空気が出口より更に高い温度に維持されて、プレナム40における不均一な加熱及びホットスポットを引起す。更に、該ガス法は、作用(working)ライニングを十分に硬化するためにかなりの時間を要し、かつ不均一に硬化された生成物を製造し得、ここで、いくつかの領域はホットスポットのためにより低い低温強度を有する。
【0012】
乾燥振動可能なタンディッシュライニング物質法はその上種々の欠点を有する。人手による労働がしばしば、マンドレルとタンディッシュ裏打ちライニングとの間の工学的間隙を満たすために吐出口(spout)を向けるために要求され、それはしばしば1ライニング当り約20〜30分間を要する。充填法はまた典型的には、ホッパー又は吐出口バッグを保持するために要求されるタンディッシュ領域のクレーンを要求し、従って、クレーンを要求するところのタンディッシュ領域における他の操作を遅延させる。もし、多数のライニングが作られるべきなら、これは厳しい問題を引起し得る。更に、マンドレルとタンディッシュとの間の間隙が一度満たされるなら、マンドレルは、使用前に耐火物をセットするためにガスヒーターを用いて加熱されなければならない。このプロセスは、タンディッシュ領域にダスト、ヒューム、及び熱を生じさせ、かつ通常2時間より長く要して、非常に時間がかかる。
【0013】
従って、耐火物質を均一にかつ効率的に硬化するためのシステムの必要性がある。とりわけ、より短い硬化時間、より大きなエネルギー効率、より均一に分布された製品の低温強度、短縮された冷却時間、外側のマンドレル表面における減じられたメンテナンス、減じられたマンドレル歪、減じられたクレーンの使用及び移動、並びに例えば、ヒーターカバーのための作業場空間の減じられた利用ための必要性がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題を克服しかつ上記の必要性を満たす。
【0015】
【課題を解決するための手段】
一面において、本発明は、その内側表面により規定された開口部をその中に有するマンドレルを含む、耐火物質を硬化するための装置を提供し、ここで、該マンドレルは、容器内で寸法が合い、かつ容器の耐火ライニングの予め決められた厚さに相当する該マンドレルと該容器との間の間隙を規定するように寸法が決められている。赤外ヒーターがマンドレルの開口部内に配置されかつマンドレルの内側表面を照射するように配向されている。その一面において、赤外ヒーターはスタンプドフォイル(stamped foil)電気中波長赤外ヒーターである。
【0016】
他面において、本発明は、第一表面と第二表面との間の間隙に耐火物質を入れること、赤外ヒーターから第一表面に向かって赤外熱エネルギーを照射して、第一表面を加熱すること、及び第一表面を通って耐火物質に移動される熱を使用して間隙内の耐火物質を硬化して、第二表面のための耐火物質のライニングを形成することの段階を含む、耐火物質を硬化するための方法を提供する。
【0017】
更に他面において、本発明は、マンドレルとタンディッシュとの間の間隙に耐火物質を入れること、複数の赤外加熱要素からマンドレルの内表面に向かって赤外熱エネルギーを照射して、マンドレルを加熱すること、マンドレルを通って耐火物質に伝達された熱を使用して間隙内の耐火物質を硬化して、タンディッシュのための耐火物質のライニングを形成することの段階を含む、耐火物質を硬化するための方法を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の前述の及び他の特徴、面及び利点は、添付図面と共に解釈されるとき、本発明の次の詳細な説明からより明らかになるであろう。本発明の更なる面は、次の詳細な説明から当業者に容易に明らかになるであろう。ここで、本発明の好ましい実施態様のみが、本発明を実行するために企図された最良の様式の説明により簡単に示されかつ述べられている。理解されるであろうように、本発明は他の及び異なる実施態様を可能にし、かつそのいくつかの詳細は、全て本発明から外れることなしに、種々の明らかな点における変形を可能にする。従って、図及び説明は性質上例とみなされるべきであり、かつ限定するものとしてみなされるべきではない。
【0019】
本発明の種々の長所及び利点は好ましい実施態様の説明としてより明らかに認識され、かつそれに伴う構造は添付図面に関して与えられている。
【0020】
本発明は耐火物質を赤外硬化するための方法及び装置を提供する。本発明の一面において、該装置は、予め決められた形状の内側体積を有する容器内に嵌め込まれ、かつ耐火ライニングの予め決められた厚さに、厚さにおいて相当するマンドレルと該容器との間の間隙を規定するために寸法を決められたマンドレルを含む。該装置はまた、マンドレル内に配置された複数の赤外ヒーターを含み、ここで、該赤外ヒーターは、それから照射される赤外エネルギーがマンドレルの内側表面に向かって外側に照射されるように配置されている。
【0021】
エネルギー伝達を利用する慣用のガスヒーターは、第1出力に対する物質間の温度差の関数である。換言すれば、Q=hxAxdTであり、ここで、Qは熱伝達速度であり、hは流れ方向及び速度の関数であるところの熱伝達係数であり、Aは加熱される面積であり、かつdTは加熱されるべき本体とそれを通過して流れる空気との間の温度差である。対照的に、エネルギー伝達を利用する赤外照射は、第4出力に対する物質間の温度差の関数である。換言すれば、Q=εσ(TS 4−TSUR 4)であり、ここで、Qは熱伝達速度であり、εはエミッターの放射率であり、σはStefan−Boltzmann定数(σ=5.67×10−8W/m2・K4)であり、TSはエミッターの絶対温度(K)であり、かつTSURは周囲、即ち本発明におけるマンドレルの温度である。加えて、対流加熱により、熱は、まず熱源からガスにそして次いでガスから加熱されるべき物体(例えば、マンドレル)に二度移動されなければならない。更に、ガスヒーターにより加熱された空気はマンドレルの排気口から排出され、そして利用し得るエネルギーの少しのパーセンテージのみがマンドレルを加熱するために該システム内に保持される。これらの及び他の因子を考慮して、本発明は赤外照射を有利に利用して、マンドレルの加熱及び耐火ライニングの硬化の速度及び効率を改善する。
【0022】
コンピューター又はプロセッサーに基づいたコントロールシステムは本発明に著しくは重大ではなく、かつ本発明の方法及び装置は任意のそのようなコントロールシステムとは独立して実行され得るけれども、本発明に従う方法を実行しかつ本発明に従う耐火物質の赤外硬化のための装置をコントロールするためにコンピューター又はプロセッサーに基づいたコントロールシステムを使用することが通常好ましい。図2は、本発明の方法及び装置に従って使用され得るところの一つの適切なコントロールシステムを描いている。そのようなコントロールシステムは、ビデオディスプレー210、プリンター220、中央処理装置(CPU)230、インターフェーシングエレクトロニクス240、所望ならエレクトロニクスクーリングモジュール250及びキーボード又は他のデータエントリー手段260を含み得る。CPU230は、バス232又は情報を伝達するための他の通信メカニズム、及び情報を処理するためのバス232と結合された一つ以上のプロセッサー、例えば、一つ以上のIntel Pentium(商標)IVプロセッサーを含む。CPU230はまた、プロセッサーにより実行されるべき情報及び指令を記憶するためにバス232と結合された主メモリー236、例えば、ランダムアクセスメモリー(RAM)又は他のダイナミックストレージ装置を含む。主メモリー236はまた、プロセッサーにより実行されるべき指令を実行する間に、一時的な変数又は他の中間の情報を記憶するために使用され得る。CPU230は、プロセッサーのための静的な情報及び指令を記憶するためにバス232と結合された読出し専用メモリー(ROM)238又は他の静的な記憶装置を含む。記憶装置270、例えば、磁気ディスク又は光ディスクは、情報及び指令を記憶しかつ提供するためにバス232と結合される。
【0023】
CPU230は、コンピューターのユーザーに情報を表示するためにモニター210にバス232を経て結合され得る。英数字又は他のキー又は音声作用を可能にするためのマイクロホンを含む入力装置又はデータエントリー手段260は、プロセッサーに情報及びコマンド選択を伝達するためにバス232と結合される。ユーザー入力装置の他のタイプは、プロセッサーに指示情報及びコマンド選択を伝達するため及びディスプレー210におけるカーソル動作をコントロールするためにカーソルコントロール、例えば、マウス、トラックボール、又はカーソル指示キーを含み得る。
【0024】
バス232を含む、プロセッサー及び結合された装置へのデータ及び該装置からのデータのための伝送装置は、同軸ケーブル、金属ワイヤ又は金属層及び光ファイバーを含み得る。伝送媒体はまた、音波又は光波の形態、例えば、無線周波(RF)及び赤外(IR)データ交信の間に発生されるものの形態を採り得る。CPU230はまた、バス232と結合された通信インターフェース280を含むことができて、これに結び付けられたネットワーク即ちLAN290に、種々のタイプの情報を示すデジタルデータストリームを運ぶところの電気、電磁気又は光信号を送りかつ受け取ることにより、リンク、例えば、ネットワークリンク282に結合される両方向データ通信を提供する。限定されるものではないが、ポジショニング/リフティングクレーン運動のコントロール又は赤外ヒーターのコントロールを含む種々の形態の出力装置が、コントロールされるべき伝送媒体を通してCPU230に作用的に結合され得ることが認識されるであろう。
【0025】
コンピューター又はCPU230は、本発明に従うタンディッシュライニングの硬化をコントロールするために有利に使用され得る。これによれば、硬化のコントロールは、主メモリー236に含まれる指令の一つ以上のシーケンスのプロセッサーによる実行に応答してコンピューター230により提供され得る。そのような指令は、コンピューター読み取り可能媒体、例えば、記憶装置270から主メモリー236に読み込まれ得る。主メモリー236に含まれる指令のシーケンスの実行は、プロセッサーが本明細書に記載されたプロセス段階を実行することを引起す。代わりの実施態様において、結線論理回路構成(hard−wired circuitry)は、ソフトウェア指令の代わりに又はソフトウェア指令と組み合わせて使用され得、かつハードウェア回路構成とソフトウェアとの特定の組み合わせは要求されないことが理解されるべきである。
【0026】
指令は、任意の数の形態、例えば、ソースコード、アセンブリーコード、オブジェクトコード、機械語、前記のものの圧縮又は暗号バージョン、並びにそれらの任意の及び全ての等価物において提供され得る。「コンピューター読み取り可能媒体」は、実行のためにコンピューター230に指令を提供することに関係するところの任意の媒体を言い、かつ「プログラムプロダクト」は、コンピューター実行可能プログラムを伝達するそのようなコンピューター読み取り可能媒体を言う。コンピューター使用可能媒体は、指令がコンピューター使用可能媒体と結合されるところの全ての様式を含むところの指令を「伝達する」ような媒体を言い得る。コンピューター読み取り可能媒体は、限定するものではないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含む。不揮発性媒体は、例えば、光又は磁気ディスク、例えば、記憶装置270を含む。揮発性媒体はダイナミックメモリー、例えば、主メモリー236を含む。伝送媒体は、バス232を含むところの電線を含む、同軸ケーブル、銅線及び光ファイバーを含む。伝送媒体はまた、音波又は光波の形態、例えば、無線周波(RF)及び赤外(IR)データ交信の間に発生されるものの形態を採り得る。コンピューター読み取り可能媒体の通常の形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを持つ任意の物理的媒体、RAM、PROM、及びEPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリーチップ又はカートリッジ、下記の搬送波、又はコンピューターが読むことができるところの任意の他の媒体を含む。
【0027】
図2に示されたような、適切に構成され又はプログラムされたコンピューターコントロールされた硬化システムにより、耐火物硬化のコントロールは、プロセスパラメーターの変化に迅速に適合され得、かつ複数の入れられた耐火物質タイプの任意の一つに従って硬化プロセスをコントロールするために構成され又はプログラムさえされ得る。耐火物質組成又は配合の性質は有意に変化することが知られており、かつ種々の因子、例えば、確かに限定されるものではないが、操作温度範囲、化学活性、予備加熱が溶解された金属に曝す前に所望されるなら所望の予備加熱段階、及び適用効力を考慮して特定の適用のための配合を同定し又は計画する試みがなされる。複数の耐火物質が一度に又は別のときに使用されるなら、コンピューターは、必要なら、別々のコントロールパラメーターによりプログラムされ又は再プログラムされて、複数の異なる耐火物質の自動コントロールを可能にして、プラントスタッフの負荷を軽減しかつ効率を改善する。
【0028】
本発明に従う赤外加熱装置構成は図3A〜3Cに描かれており、ここで、特定のタンディッシュ又は容器に対応するマンドレル300は、特定の耐火物質及び特定のタンディッシュライニング配列のために計画されるところの赤外ヒーター350によりライニングされる。既に示されたように、マンドレル300は、特定のタンディッシュ310又は容器の内側に配置するために構成されて、図4Aに示されているように、耐火物質395が配置されるところのその間の空洞320を規定する。適切な耐火物質は、当業者に普通に知られておりかつ当業者に公知の種々の商標の下に公知の完全な配合又は混合物として慣用的に市販されている任意の耐火物質又は耐火物質の組合わせを含み得る。そのような耐火物配合は、例えば、Adamsに特許された米国特許第5,300,144号明細書、Rumpeltinらに特許された米国特許第5,366,944号明細書、又はDodyらに特許された米国特許第5,602,063号明細書に与えられており、ここで、これらの引例は引用することにより本明細書に組み込まれる。この空洞320は、所望の消耗し得る耐火物質のライニングの形態に対応する。換言すれば、マンドレル300の寸法及び形状並びに赤外加熱要素350の配列及び選択が、所望の耐火物ライニングの形状、耐火物質395の混合又は組成、及びタンディッシュ310の内部外形を含む変数に対応する。従って、図3A〜3Cは、本発明に従うマンドレル300のただ一つの実施例を示しており、かついかなる点においても限定されることを意図するものではない。より広い意味において、本発明の赤外加熱装置及び方法は、例えば、実質的にシリンダー状の鋼製容器又はレイドル内に挿入するために配置されたシリンダー状に整えられた赤外加熱装置を含んで作用又は保護ライニングを硬化し得る。
【0029】
本発明が想定するところの多くの形態のただ一つの実施例のみであるところの、図3A〜3Cに描かれたマンドレル加熱システムの構成において、マンドレル300の上側端は、144 7/8インチの長さ、29 9/16インチの深さ、及び29インチのベースからの高さを有する。マンドレル300のベース又は底340は、約111インチの長さ及び15 1/2インチの深さを有する。慣用的に、タンディッシュは樋の形状であり、かつタンディッシュ310の内壁315は、タンディッシュの内側ベース325に対して垂直ではなく、かつその代わりに、内側タンディッシュベース325に関して90°より大きい、ある鈍角αに通常向けられる。同様に、マンドレル300は樋の形状であり、かつマンドレルの側壁335は実質的に、マンドレルベース345に関して90°より大きい、同一の鈍角αに配置されている。図4A〜4Bは、当業者に公知の様式でマンドレルの頂部に取り付けられたカバー400を持つマンドレル300を示している。トラニオン410及びリフトリング420が備えられており、それにより、カバーが個々に持ち上げられ得、又は取り付けられた構成においてカバー及びマンドレルが持ち上げられ得る。図4Bに示されているように、バイブレーター430がカバーに備えられて、マンドレル及び、マンドレル300とタンディッシュ310との間の間隙又は空洞320に配置されたコンパクト耐火物質395を振動する。
【0030】
上記のように、個々の赤外加熱要素はマンドレル300の内部に備えられており、かつ四つの壁の内側表面335及びマンドレルの底345に面して向けられている。換言すれば、図3A〜3C及び4A〜4Bに通常描かれているように、赤外ヒーター350はマンドレル300の内側表面335、345の方向に外側に向いて、照射によりこれらの表面を加熱する。図3Cに示されているように、赤外ヒーター350、例えば、マンドレル300の頂部に向かって配置された赤外ヒーターがマンドレル300の壁に平行に配置され得、あるいは例えば、マンドレルの底に向かって配置された赤外ヒーターがある角度で配置されて、マンドレルの一つを超える表面(例えば、334、345)を照射する。図4Aに示されているように、熱は、マンドレルの底を含むマンドレルの壁を通して伝導され、そして耐火物質395に伝達されて耐火物質395を加熱しかつ硬化する。図4Cに描かれているように、使用された耐火物質395により主として決定されるところの、硬化プロセスの完了に続いて、マンドレル300は、完成したタンディッシュの作用ライニング500から取除かれる。
【0031】
図3A〜3Cに描かれている本発明の実施態様において、32個の電気赤外ヒーターがマンドレル300の内部に備えられている。8個の34インチ×8インチ赤外ヒーター、12個の27 1/2インチ×8インチ赤外ヒーター、6個の24インチ×8インチ赤外ヒーター、2個の21インチ×8インチ赤外ヒーター、2個の15 1/2インチ×8インチ赤外ヒーター、及び2個の15 1/2インチ×4インチ赤外ヒーターが図示されているように備えられている。赤外ヒーター350は、マンドレル壁の内側表面335及びマンドレルの底345から約1インチ〜24インチに据え付けられ得る。マンドレル壁の内側表面335及び底345から赤外ヒーター350の名目上の距離は約3インチ〜4インチである。
【0032】
マンドレル300の内部は、赤外ヒーター350を支えるところの枠組み、架台、又はトラス(図示されていない)を取り付けられている。枠組みの上部端は、マンドレル300の側壁335の上側エッジに固定して取り付けられ得るか又は該エッジ内に嵌め込まれ得、かつ枠組みの下端部は、隣接する赤外ヒーター350の間のマンドレルの底345に取り付けられ得る。マンドレルカバー400のはめ合わせ表面を妨げないように、枠組みはマンドレル300の頂部表面上に伸びないことが好ましい。慣用の技術に従って枠組みの拡張及び縮小を提供することがもちろん好ましい。アセンブリー及びルーチンのメンテナンスを促進するために、電気赤外ヒーター350の夫々は、マンドレル300の内側枠組み上に赤外ヒーター350を据え付けるためにその側又は後側に、限定されるものではないが、スタッド、タブ、ネジ、又は締め付け装置を含む接続装置を含む。赤外ヒーター350は、枠組みを通って又は周りに、及びマンドレルカバー400を通って溝をつけられた可とう性の金属導管に複数のリード線を備えられている。バイブレーター430は有利に必要な電気接続の全てを組み込み得て、電気赤外ヒーター350に電力を供給し、かつマンドレル300の内側に据え付けられた熱電対又は他のセンサーからの入力を受け取る。
【0033】
図3A〜3Cに描かれている電気赤外ヒーター350は、3個のコントロール領域、即ち、頂部355、底部365、及び端部375に分類される。しかし、任意の数のコントロール領域が可能である。追加のコントロール領域はより正確には、マンドレル及び耐火物質の外側表面に隣接するマンドレル及び耐火物質のより小さな部分の加熱を隔離しかつコントロールする。これは、容器又はタンディッシュの外形が一様ではないところの適用においてとりわけ重要である。従って、4個、5個、6個、8個、10個、又は12個又はより多くの領域が本発明によれば有利であり得る。
【0034】
赤外ヒーター350は中波長電気赤外ヒーターであり、かつより詳細には、スタンプドフォイル中波長電気赤外ヒーター及びその同等物である。スタンプドフォイル中波長電気赤外ヒーター350は、約5秒間で加熱及び冷却するところの迅速応答波状箔(sinuated foil)タイプヒーターである。エミッターと加熱される生成物との間に石英又は他の物質がない故に、これらのヒーターは、類似の適用における殆どの他のヒーターより操作するためにコストは一層小さい。中波長赤外ヒーター350は有利に、均一にマンドレル300を加熱し、非常に迅速に加熱及び冷却し、低コストでプラント人員により現場で非常に容易に修理され得、かつ任意の物理的配置において操作され得る。加えて、赤外ヒーター350は、マンドレル300の特定の形状に適合させるために特別にあつらえられることができ、かつ中波長電気赤外ヒーターは、いくつかの他のタイプの赤外ヒーターより要求される熱出力を提供するためにより小さな電力を必要とする。
【0035】
中波長赤外ヒーター350は、約1.5〜5.6ミクロンの中間赤外領域における波長を有する照射を生ずる。約0.72ミクロン〜1.5ミクロンの間の波長を有するエネルギーを含む近赤外、及び約5.6〜1,000ミクロンの間の波長を有するエネルギーを含む遠赤外は、これらの波長における赤外ヒーターがまた使用され得るけれども、中波長赤外エネルギーとして本出願のために理想的に適しているとはいえない。金属表面は典型的には、短波長照射の貧吸収体、とりわけ、非常に反射性の表面である。この理由のために、金属表面は、中波長及び長波長赤外照射によってより効率的に加熱される傾向がある。しかし、マンドレルの内側表面は、反射を減じるため及び吸収及び/又は放射を増加するために、例えば、酸化又は高温に耐性のある物質、例えば、特別のペイント又は仕上げ剤の適用により処理された表面であり得る。更に、特定の範囲の波長のために高度の吸収率及び放射率を示すことが知られている物質が選択され得て、近赤外照射又は遠赤外照射の使用を可能にし、これらの物質がまた、予期されたプロセス温度における所望の物質的及び化学的特性に適合することを提供する。
【0036】
図3A〜3Cに構成されかつ描かれているように、赤外ヒーター350は、100%能力(480Vにおいて137アンペア、三相電源)で操作するとき少なくとも114kW〜115kWを提供するところの接続された電力負荷により電力を供給される。3個の領域355、365、375の温度コントロールは、三相シリコン制御整流器(SCR)電力コントローラーを用いて電圧を変化させることにより達成される。本発明の示された面において、30アンペア、60アンペア、及び100アンペアの三相SCR電力コントローラーが使用され、かつこれは、ニュージャージー州WayneのRadiant Energy Systems,Inc.により市販されている。
【0037】
複数の個々の中波長赤外加熱要素(図示されていない)を含む中波長赤外ヒーター350アセンブリーは、限定されるものではないが、図5A〜5Cにより表された配線図のいずれかを使用し得る。図5Aは、240Vにおいて9.3kWのヒーターワット数、39Aのヒーターアンペア数、及び63.6W/inのワット密度を提供する240Vの一相接続を描いている。図5Bは、240Vにおいて9.3kWのヒーターワット数、22.4Aのヒーターアンペア数、及び63.6W/inのワット密度を提供する240Vの三相接続を描いている。図5Cは、240Vにおいて9.3kWのヒーターワット数、12Aのヒーターアンペア数、及び63.6W/inのワット密度を提供する480Vの三相接続を描いている。480Vの構成のために、必要ではないけれども、約455〜460VにSCRを電圧制限することが好ましい。
【0038】
追加のSCRコントローラー又は他の慣用のコントローラーが、領域の数及び夫々の領域のエネルギー要求に従って使用され得る。例えば、60アンペア及び100アンペアSCR電力コントローラーに夫々対応する二つの領域365、355が更に5個又は6個の領域に再分割され得て、別々の30アンペアSCR電力コントローラーを使用され得る。該領域及び赤外ヒーター、並びに更に個々の加熱要素は個々にコントロールされ得、あるいは一緒に編成され又は配線されて同時にエネルギーを与えられ及びエネルギーを除去され得る。
【0039】
領域、赤外ヒーター、及び個々の加熱要素は、選ばれた設定点に対応して単独でコントロールされ得、あるいは入力としての多数のプロセス変数を分析してコンピュータープログラムの出力により適切にコントロールされ得て、測定された変数及びこれらの変数とプロセスの所望の結果との間のプログラムされた実験的関係に従って、一つ以上の領域、ヒーター、個々の加熱要素の熱出力を調節し得る。
【0040】
図3A〜3Cに描かれているように、1個の熱電対385が夫々の領域355、365、375のために備えられている。該熱電対は、一領域当り一つの電気赤外ヒーター350のエミッター耐火裏打ち物質に据え付けられているところの石英容器又は管の内側に配置される。石英が温度測定において遅れ時間を導くけれども、該遅れ時間は、本発明の方法及び装置により企図される硬化プロセスのために比較的微々たるものであることが観察された。結果において、遅れ時間は単純に所望の設定点に関する温度調節の振幅を増大する。
【0041】
SCR電力コントローラーは閉ループシステムによりコントロールされることが好ましく、ここで、温度信号は、夫々の設計された温度領域に配置された一つ以上の熱電対によりCPU230に提供され、そしてそれは次いで、SCR電力コントローラーに適切なコントロール信号を提供してその出力を制御する。赤外ヒーター350の自動コントロールのために、好ましい閉ループコントロールシステムは高温切断スイッチを含んで、いずれかのマンドレル300、赤外加熱要素、計装及び配線、耐火物質、又は機械的部品又はシステムに対する損傷を防ぐ。加熱システムのための手動コントロール手段は、例えば、校正ダイヤル及び可変電位差計を含み得る。
【0042】
図3A〜3Cに描かれかつ上で述べられたマンドレル加熱システム構成は、環境温度から、マンドレル300の温度を250°F〜300°Fに上昇しかつ約10分間その範囲に温度を保持し、そのときに、マンドレル加熱システムは次いで、マンドレルの温度を625°F〜675°Fに上昇しかつ最大約60分間その範囲内に温度を保持するために設計される。
【0043】
図6は、図3A〜3Cに描かれかつ慣用のガス加熱/硬化システムに関して上で述べられたマンドレル加熱システム構成の比較した利点を示している。即ち、図6は、本発明の赤外加熱システム及び慣用のガス加熱システムのためのマンドレルとタンディッシュ310との間の間隙320における鋼製マンドレル300とタンディッシュライニング物質との間の界面における温度(°F)対時間(t)を比較している。最初の10〜15分間の暖気操作の後に、該電気赤外加熱システムは全出力(即ち、約137アンペア)でほんの約2分間操作され、その後、出力は、58分間で約半分の出力に減じられる。マンドレル300と耐火物質395との界面の温度が約560°Fであるとき、電気赤外ヒーター350は次いで約t=75分で切断され、その後、マンドレル300は冷えそして収縮し始めそして約t=90分で硬化された耐火タンディッシュ310のライニングから引き離される。マンドレル300は次いで、約t=120分でタンディッシュ310から引き離され得る。対照的に、ガス加熱システムは必要な温度及び硬化を得るためにt=150分まで操作されなければならず、かつマンドレルは約t=165分まで引き離され得ない。
【0044】
マンドレル300と耐火物質395との界面での加熱の温度及び継続時間は、ほんのいくつかの変数を示すために、耐火物質395の組成、ライニングの厚さ、及びライニングの構成、並びに耐火物質の適用の方法に従って有意的に変化するであろう。耐火物質は硬化するために約500°Fを単に要求し得又は硬化するために2000°F又ははるかにより高い温度を要求し得る。硬化継続時間はまた有意に変化し得る。本発明の電気赤外加熱システムは、耐火物質395におけるそのような変化及びプロセス変数に適切に適合される。要求におけるそのような変化を補償するために、本発明の赤外加熱システムは、所望の温度又は硬化効果を達成するために、最小で、加熱要素による出力(例えば、30%又は90%出力)アウトプットにおける変化を要求し、又は多くて赤外ヒーター350の再構成を要求する。そのような再構成は、例えば、赤外ヒーター350の出力アウトプットに増加、赤外ヒーターとマンドレルのない表面335、345との間の距離の減少、個々の赤外加熱要素の密度の増加、又はマンドレルの内側の断熱材の増加を含むことができた。
【0045】
加えて、ヒーター設計のコンパクト化は、慣用のガス加熱硬化システムにおいて現在達成できないところの利用し得る代わりの設計構成を可能にする。特に、質量流量適用ホッパー、マンドレル300、及び赤外ヒーター350を単一のユニットに物理的に統合して、所望されるクレーン移動の数を更に減じそして従って作業場効率を増加する。ガスが、ガス系列のために必要とされかつマンドレルカバーの回りに配置された多量の装置、例えば、熱空気ダクト移送及びコントロール装置のための熱源として使用されるとき、この構成は実行できない。
【0046】
上記のゆえに、本発明に従う耐火物質を硬化する方法は通常、第一表面と第二表面との間の間隙325に耐火物質395を入れること、赤外ヒーター350から第一表面に向かって赤外熱エネルギーを放射して第一表面を加熱すること、及び第一表面を通って耐火物質に移動される熱を使用して該間隙内の耐火物質を硬化して第二表面のための耐火物質のライニング500を形成することの段階を含む。照射された赤外熱エネルギー、第一表面温度、第二表面温度、及び耐火物質395の温度の少なくともひとつをまたコントロールすることが好ましい。硬化の完了後に、該方法はまた、硬化された耐火物質のライニング500から第一表面を取り去る段階を含む。マンドレル300に関して、例えば、第一表面は、マンドレルの外側壁表面を含み得る。同様に、タンディッシュに関して、第二表面はその内部表面315を含み得る。
【0047】
上記によれば、本発明の一つの面は、環境温度から250〜350°Fの第一温度に第一表面の温度を上げること及び約10分間第一温度に該第一表面温度を保持すること、次いで、625〜675°Fの第二温度に第一の表面温度をあげること、そして約60分間第二温度に第一表面温度を保持することの段階を含む。
【0048】
本発明の方法及び装置はまた、慣用のガス加熱硬化システムに優るコスト節約を実現する。ガスユニットにおいて、該システムは1,000立方フィート/時間の天然ガスを消費して1,000,000Btu/時間を産出する。天然ガスの1,000立方フィート当り2.75米国ドルの平均価格において完全消費又は完全燃焼における約140分間を伴って、天然ガスのコストは耐火ライニング硬化当り約7.00米国ドルである。加えて、電気ブロワモーター、典型的には1hp、460V、360rpmで操作される3相モーターは約$0.75kW/時間を消費する。合計約200分間の所望の操作時間で、タンディッシュライニング当り7.13米国ドルの結合されたコストのために0.05米国ドル/kWのコストを仮定して、2.5kWは0.13米国セントを要する。一方、本発明の電気赤外加熱システムは、タンディッシュライニング当り3.10米国ドル(137アンペアでの完全出力で2分間(0.20米国ドル)+50%出力で58分間(2.90米国ドル))を要する。この相違は、1年当り見積もられた1282個のタンディッシュライニングのために、エネルギー消費のみに基づいて、1年当り約5,166米国ドルの正味の節約をもたらす。
【0049】
従って、本発明は、最高のエネルギー効率(即ち、約90%以上)及慣用のガス加熱適用より均一に耐火物質を硬化しうるところの加熱及び硬化システムを迅速に実行すること及び慣用のシステムより短い硬化時間において生成物のより堅実な硬化された低温強度を生み出すことを可能にする。該方法及び装置はまた、装置寸法の低減及び付随する利用し得る貯蔵空間の増加、慣用の硬化技術に必要ないくらかのクレーン移動の除去、及びタンディッシュ領域におけるダスト及びヒュームの減じられた発生を含む他の利点をもたらす。より更に、ガス加熱硬化システムとは異なって、電気赤外硬化システムの操作の管に熱又はヒュームは発生されず、かつ殆ど割れがなくかつ増加された強度を有する設置されたライニングの表面状態は上等である。
【0050】
本発明は、種々の他の組み合わせ及び環境での使用が可能であり、かつ本明細書に開示された本発明の概念の範囲内での変化又は変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1A及び1Bは、耐火タンディッシュライニングのための慣用のガス加熱法の例である。
【図2】
図2は、本発明に従って使用可能なコンピューターコントロールシステムを描いている。
【図3】
図3A〜3Cは、本発明の一面の平面図、正面図、及び側面図を描いている。
【図4】
図4A及び4Cは、夫々、硬化中及び硬化後のタンディッシュに関する本発明に従うマンドレルの簡略化された断面図を提供する。図4Bは、本発明に従うマンドレルの簡略化された等軸図を提供する。
【図5】
図5A〜5Cは、本発明のある面に従う赤外ヒーターアセンブリーのための種々の配線構成を描いている。
【図6】
図6は、慣用のガス加熱システムに対して本発明に従う電気赤外マンドレル加熱システムを比較したところの利点を示している。
Claims (18)
- その内側表面により規定された開口部をその中に有するところのマンドレル(ここで、該マンドレルは、容器内で寸法が合い、かつ容器の耐火ライニングの予め決められた厚さに相当する該マンドレルと該容器との間の間隙を規定するように寸法が決められている);及び
該マンドレルの開口部内に配置された赤外ヒーター(ここで、該赤外ヒーターはマンドレルの内側表面を照射するように配向されている)
を含むところの耐火物質を硬化するための装置。 - マンドレルの開口部内に配置された複数の赤外ヒーター(ここで、該赤外ヒーターはマンドレルの少なくとも一つの内側表面を照射するように配向されている)
を更に含むところの請求項1記載の耐火物質を硬化するための装置。 - 該複数の赤外ヒーターが複数の温度コントロール領域を規定するようにマンドレルの開口部内に分布され、該温度コントロール領域の夫々が、温度信号を出力する少なくとも一つの熱電対を含むところの請求項2記載の耐火物質を硬化するための装置。
- 夫々の熱電対がコンピューターに基づいた閉ループコントロールシステムに温度信号を出力し、かつ該複数の赤外ヒーターの夫々が、コンピューターに基づいた閉ループコントロールシステムに接続されかつそれによりコントロール可能であるところの請求項4記載の耐火物質を硬化するための装置。
- 該マンドレルが実質的に樋の形状であるであるところの請求項4記載の耐火物質を硬化するための装置。
- 該複数の赤外ヒーターが中波長電気赤外ヒーターであるところの請求項4記載の耐火物質を硬化するための装置。
- 該複数の赤外ヒーターがスタンプドフォイル中波長電気赤外ヒーターであるところの請求項6記載の耐火物質を硬化するための装置。
- 該複数の赤外ヒーターが、マンドレルの該少なくとも一つの内側表面から約3〜4インチで配置されているところの請求項7記載の耐火物質を硬化するための装置。
- マンドレルの開口部をシールするよう構成された断熱カバーを更に含むところの請求項5記載の耐火物質を硬化するための装置。
- 該マンドレルの該少なくとも一つの内側表面が、赤外照射の吸収率を増加させるように仕上げられている請求項2記載の耐火物質を硬化するための装置。
- 第一表面と第二表面との間の間隙に耐火物質を入れること;
赤外ヒーターから第一表面に向かって赤外熱エネルギーを照射して、第一表面を加熱すること;
第一表面を通って耐火物質に伝達された熱を使用して間隙内の耐火物質を硬化して、第二表面のための耐火物質のライニングを形成すること
の段階を含むところの耐火物質を硬化するための方法。 - 照射される赤外熱エネルギー、第一表面の温度、第二表面の温度、及び耐火物質の温度の少なくとも一つをコントロールすることの段階を更に含むところの請求項11記載の耐火物質を硬化するための方法。
- 硬化された耐火物質のライニングから第一表面を取除くことの段階を更に含むところの請求項12記載の耐火物質を硬化するための方法。
- 環境温度から約250〜300°Fの第一温度に第一表面の温度を上昇すること;
約10分間第一表面の温度を第一温度に保持すること;
約625〜675°Fの第二温度に第一表面の温度を上昇すること;
約60分間第一表面の温度を第二温度に保持すること
の段階を更に含むところの請求項12記載の耐火物質を硬化するための方法。 - マンドレルとタンディッシュとの間の間隙に耐火物質を入れること;
複数の赤外加熱要素からマンドレルの内側表面に向かって赤外熱エネルギーを照射して、マンドレルを加熱すること;
マンドレルを通って耐火物質に伝達された熱を使用して間隙内の耐火物質を硬化して、タンディッシュのための耐火物質のライニングを形成すること
の段階を含むところの耐火物質を硬化するための方法。 - 照射される赤外熱エネルギー、マンドレルの温度、タンディッシュの温度、及び耐火物質の温度の少なくとも一つをコントロールすることの段階を更に含むところの請求項15記載の耐火物質を硬化するための方法。
- 硬化された耐火物質のライニングからマンドレルを取除くことの段階を更に含むところの請求項16記載の耐火物質を硬化するための方法。
- 環境温度から約250〜300°Fの第一温度にマンドレルの温度を上昇すること;
約10分間マンドレルの温度を第一温度に保持すること;
約625〜675°Fの第二温度にマンドレルの温度を上昇すること;
約60分間マンドレルの温度を第二温度に保持すること
の段階を更に含むところの請求項17記載の耐火物質を硬化するための方法。
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