JP2004502190A - 反射型lcdプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
表示すべきビデオ画像に応じて光を変調する、好ましくはLCDマトリクスの形態を採る変調器を利用した投射システムが開示されている。光は、そのLCDマトリクスに供給され、レンズを介してミラーへとそのマトリクスで反射し跳ね返り、その後にもう1つのレンズにより画像化される。このミラーは、光源とLCDマトリクスとの間の光路に配置される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1の特徴事項前に明記されるような画像投射装置に関する。
【0002】
好ましい形態として、本発明は、反射型LCD投射装置に関する。
【0003】
本発明はまた、表示用画像を生成する方法に関する。
【0004】
【従来の技術】
一般的なLCDプロジェクタは、ビジネスの用途において、益々広範に使用されるようになってきている。これらのタイプのプロジェクタをビジネスのプレゼンテーションや教育の授業などに用いられるのは普通となっている。
【0005】
図1は、典型的な反射型液晶装置(LCD)プロジェクタを示している。図1の構成は、モノクロ(単色)タイプのプロジェクタを表しているが、当業者にとってカラーシステムへの拡張は既知なものである。例えば、カラーシステムは、Xキューブ及び複数の異なる色別変調器を用いて実現可能である。この技術は、当業界では周知であり、詳細については記述しない。
【0006】
図1の構成において、LCD101は反射型LCDエレメントのマトリクスとなっている。各エレメントは、90度に至るまで入射光の偏光状態を回転させることができる。偏光ビームスプリッタ102は、第1の方向に偏光された光を透過させるが、直交する第2の方向に偏光された光を反射する。
【0007】
動作において、ランプ104からの光は、前置偏光子105により予め偏光され、偏光ビームスプリッタ(PBS)102を介して水平方向に透過される。ランプ104を出た光は、ほぼ平行な柱状成分にコリメートすなわち平行化される。この偏光された光は面107を通りLCD101に入射する。
【0008】
R−LCD101の各エレメントは、R−LCD101を駆動するビデオ信号に応じて当該入射光の偏光状態を変えるように構成される。この技術によって、当該光は、種々の異なる状態でR−LCD101から元のところへ反射されることになる。より詳しくは、当該光のある成分は、その偏光状態を回転させられた後に元のところへ反射され、その他の成分光は、R−LCD101に最初に入射したときと同じ方向で偏光されたままである。また、当該光は、その偏光状態を部分的にのみ回転させられ、濃淡(中間調)を呈することもある。このLCDマトリクスにおける多数のエレメントの各々は、異なる量だけ入射光の偏光状態を個別に回転させることができる。
【0009】
偏光状態を変えられなかった光は、反射すると、面107を透過して戻り吸収される。R−LCDエレメントに入射しその偏光状態を変えられた光は、面107を透過しないことになるが、その代わり、投射レンズ110を通した画像として投射されるよう後置偏光子109を通って反射されることになる。ある程度その偏光状態を変化させられた光は、部分的に透過して黒や白ではなく中間調の色合いとなる。つまり、かかる偏光状態は、ゼロから90度までのいずれの程度についても回転可能であり、これら2つの極値の間の角度が中間調の色合いを表すのである。
【0010】
図1に示されるタイプのR−LCDプロジェクタには幾つかの問題がある。1つの問題は、光線は面107に入るときに厳密にS偏光又はP偏光されていないという点である。これにより、コントラストが低下する。この問題についてのより完全な記述と提案されている解決策は、1995年9月26日に発行された米国特許第5,453,859号を参照されたい。
【0011】
図1に示されるタイプのシステムに関連するもう1つの問題は、PBS102における応力の加えられる誘発複屈折性である。このPBSは、これを通過する光ビームにより不均一に温められるので、こうした現象が生じるのである。当該ガラスのこの特異な温暖化がそのガラスの応力を誘発させ、その結果そのガラスにおける複屈折性を誘導するのである。この問題を解決する従前の試みは最適条件からは劣るものであった。
【0012】
第2従来技術のLCDプロジェクタの構成は、図2に示されるタイプの軸外しLCDプロジェクタ(off−axis LCD projector)を利用している。ランプ104及び前段偏光子105は、反射型LCD101へ偏光された光を透過する。そして光の偏光状態が、種々のLCDエレメントの状態によって変えられたり変えられなかったり、或いはある程度変えられたりする。図1の場合のように、これらLCDエレメントは、ビデオ信号により駆動され、これにより反射光ビーム203の偏光状態がそのビデオ信号に応じて変調されたものとなっている。この反射光ビームは、その後レンズ110を介した投射のために後段偏光子109を通じて透過される。
【0013】
図2の構成に伴う基本的問題は、概ね面「B」に位置付けられる投射レンズの瞳孔が非効率な使用となっていることである。より詳しくは、ともすれば投射レンズにより捕捉されうるような当該光ビームの大部分がランプ104からの光の経路により妨害されるのである。したがって、このシステムの使用可能な瞳孔は、投射レンズの瞳孔全体の約4分の1であり、著しくシステム効率を落としている。図3は、図2に示されるものの如き軸外しプロジェクタの従来技術における瞳孔の利用形態を示している。当該瞳孔面積の約4分の3は、無駄になっていることが分かる。
【0014】
【発明の概要】
本発明の目的は、光効率を改善する画像投射装置を提供することである。この目的は、請求項1に記載されているような本発明による画像投射装置により達成される。
【0015】
本発明による画像投射装置のさらに有利な実施例は、従属請求項に記載されている。
【0016】
本発明の他の目的は、光の効率を向上させた表示用画像を生成する方法を提供することである。この目的は、請求項10に記載されているような本発明による画像生成方法によって達成される。
【0017】
光源は光を変調器に供給し、この変調器は、画像化すべきビデオ信号に応じて変調された変調光信号を反射させる。その光源と変調器との間にはミラーが介在される。当該光源からの光の一部は、そのミラーの背面により当該変調器に達するのを遮られるが、その変調された反射光は、当該ミラーの反射表面に全体的に焦点が合わされ当該ミラーにより投射レンズを通じて反射される。
【0018】
かかるミラーは、光源からの入射光のうち僅かの部分しか遮らないように位置付けられるので、効率が向上する。これは、入射光の経路に直接置くようにしてもよい。別の実施例においては、このミラーを湾曲したものとすることができる。
【0019】
好適実施例では、当該変調器をR−LCDエレメントのマトリクスとしている。
【0020】
Xキューブ又は同様のデバイスを利用すれば、カラー(表示)を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図4は、光源401,レンズ405及び406,ミラー407,偏光子429並びにLCD411を含む本発明の代表的実施例を示している。変調器410〜412及びXキューブ415は従前の態様によりカラー(表示)を提供する。なお、偏光子430〜432を、偏光子429に代えて(但し、偏光子429に加えるのではなく)用いてもよい。説明のために、偏光子429を利用することを前提としている。
【0022】
動作において、光源401からの光は、反射器402を出てレンズ406に向ってほぼ平行状態で透過される。ミラー407は、その光が略円形の断面領域を過ぎて左から右に通過するのを遮る。ミラー407は、図示のように傾いているので、その断面がポイント420から当該傾斜したミラーを見たときに円形となるような楕円の形状となっている。プロトタイプにおいては、モデル番号30837のエドモンドサイエンティフィック(Edmund Scientific)社によるミラーは、満足な性能を呈することが分かった。このミラーの円形断面は、光源401により発せられる光の断面と中心を共有したほぼ同心円のものとすることができる。面「A」は、概ね当該照射光路の瞳孔面に位置付けられる。
【0023】
このミラーは、当該投射レンズに対し倍率を上げるために少し湾曲(カーブ)したものとすることができる。より詳しくは、当該ミラーを湾曲したものとすると、投射レンズの素子405及び406が同じ倍率のままであったとしても、その投射レンズに対して倍率を上げることができる。このミラーの構成及び性能パラメータの場合、当業者は、必要な曲率を容易に計算することができ、このような計算を行うソフトウェアパッケージが商業的に利用可能である。
【0024】
ミラーを通過した後、当該光はレンズ素子406を通過するが、略円形のほの暗い部分を含み、ミラー407により遮られた断面を表すことになる。偏光後の光は、Xキューブ415を透過し、R−LCD410,411及び412により変調される。
【0025】
LCDマトリクス411の反射及びこれによる変調後において、光はXキューブ415及び偏光子429を元に戻るように透過する。この反射光は、投射レンズ素子405〜407を通じ投射スクリーン433に投射用のミラー407の反射面に焦点が合わされる。406及び405は、ミラー407と共に、投射レンズの2つの素子として共働作用する必要がある。レンズ405及び406について言及はするものの、これらのレンズは、ミラー407とともに投射レンズを形成するようレンズ素子として現実に相互に作用し合うものである。
【0026】
Xキューブ415の動作は、このようなXキューブが当業者に既知であるので詳しい事項については説明しない。但し、白色光がそのキューブに表面421のところで入り、赤、緑及び青成分はそれぞれ変調器410,411及び412へ方向付けられることには触れておく。白色光のこれら赤、緑及び青成分の偏光(状態)は、変調器410,411及び412によりそれぞれ変調される。そしてこれら赤、緑及び青成分は、白色光に再合成され、その白色光はXキューブを表面421のところで抜け出る。偏光子429を通過した後は、不所望な偏光を伴う成分が除去され、当該白色光ビームは、LCD410,411及び412を駆動するビデオ信号に応じて変調されたものとなる。この技術は、当業者にとっては慣例的なものであり、ここでは詳述しないことにする。
【0027】
レンズ素子406,R−LCDマトリクス411とミラー407との間の距離は、レンズ素子406への入射光がミラー407に焦点合わせさせられるようなものとしている。なお、偏光子429を、図4に示されるように、位置430,431及び432に配置替えしてもよい。これらの付加的な位置は、当該偏光子と最大コントラストを呈する当該LCDとの間に何の光学素子も配置されないことになるので好ましい。この偏光子の配置はまた、赤、緑及び青チャネルにおいて個別の偏光子が存在するという事実のために、当該偏光子にかかる強度(パワー)を低下させることになる。これにより、寿命が長くなる。注記するに、瞳孔面「A」においてミラー407が存在するために、本システムは、他の多くの反射型LCD投射システムとは異なり、テレセントリックなものとはならない。
【0028】
記述したシステムは、フルカラープロジェクタを提供する。偏光子429ではなく偏光子430〜432が用いられる場合には、Xプリズム415、光変調器410及び412並びに偏光子430及び432を省略することによって、本発明に応じてモノクロ方式のプロジェクタを構成することができる。
【0029】
以上、本発明の好適実施例を述べたが、当業者であれば色々な改変形態を見い出せるものである。このような改変形態も、請求項によりカバーしようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のLCDプロジェクタを示す図。
【図2】別のタイプの従来技術のLCDプロジェクタを示す図。
【図3a】図2の従来技術の構成における当該瞳孔の非効率な使用形態を描写した図。
【図3b】本発明の照射経路における当該瞳孔の利用形態を描写した図。
【図4】本発明の代表的実施例を示す図。
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1の特徴事項前に明記されるような画像投射装置に関する。
【0002】
好ましい形態として、本発明は、反射型LCD投射装置に関する。
【0003】
本発明はまた、表示用画像を生成する方法に関する。
【0004】
【従来の技術】
一般的なLCDプロジェクタは、ビジネスの用途において、益々広範に使用されるようになってきている。これらのタイプのプロジェクタをビジネスのプレゼンテーションや教育の授業などに用いられるのは普通となっている。
【0005】
図1は、典型的な反射型液晶装置(LCD)プロジェクタを示している。図1の構成は、モノクロ(単色)タイプのプロジェクタを表しているが、当業者にとってカラーシステムへの拡張は既知なものである。例えば、カラーシステムは、Xキューブ及び複数の異なる色別変調器を用いて実現可能である。この技術は、当業界では周知であり、詳細については記述しない。
【0006】
図1の構成において、LCD101は反射型LCDエレメントのマトリクスとなっている。各エレメントは、90度に至るまで入射光の偏光状態を回転させることができる。偏光ビームスプリッタ102は、第1の方向に偏光された光を透過させるが、直交する第2の方向に偏光された光を反射する。
【0007】
動作において、ランプ104からの光は、前置偏光子105により予め偏光され、偏光ビームスプリッタ(PBS)102を介して水平方向に透過される。ランプ104を出た光は、ほぼ平行な柱状成分にコリメートすなわち平行化される。この偏光された光は面107を通りLCD101に入射する。
【0008】
R−LCD101の各エレメントは、R−LCD101を駆動するビデオ信号に応じて当該入射光の偏光状態を変えるように構成される。この技術によって、当該光は、種々の異なる状態でR−LCD101から元のところへ反射されることになる。より詳しくは、当該光のある成分は、その偏光状態を回転させられた後に元のところへ反射され、その他の成分光は、R−LCD101に最初に入射したときと同じ方向で偏光されたままである。また、当該光は、その偏光状態を部分的にのみ回転させられ、濃淡(中間調)を呈することもある。このLCDマトリクスにおける多数のエレメントの各々は、異なる量だけ入射光の偏光状態を個別に回転させることができる。
【0009】
偏光状態を変えられなかった光は、反射すると、面107を透過して戻り吸収される。R−LCDエレメントに入射しその偏光状態を変えられた光は、面107を透過しないことになるが、その代わり、投射レンズ110を通した画像として投射されるよう後置偏光子109を通って反射されることになる。ある程度その偏光状態を変化させられた光は、部分的に透過して黒や白ではなく中間調の色合いとなる。つまり、かかる偏光状態は、ゼロから90度までのいずれの程度についても回転可能であり、これら2つの極値の間の角度が中間調の色合いを表すのである。
【0010】
図1に示されるタイプのR−LCDプロジェクタには幾つかの問題がある。1つの問題は、光線は面107に入るときに厳密にS偏光又はP偏光されていないという点である。これにより、コントラストが低下する。この問題についてのより完全な記述と提案されている解決策は、1995年9月26日に発行された米国特許第5,453,859号を参照されたい。
【0011】
図1に示されるタイプのシステムに関連するもう1つの問題は、PBS102における応力の加えられる誘発複屈折性である。このPBSは、これを通過する光ビームにより不均一に温められるので、こうした現象が生じるのである。当該ガラスのこの特異な温暖化がそのガラスの応力を誘発させ、その結果そのガラスにおける複屈折性を誘導するのである。この問題を解決する従前の試みは最適条件からは劣るものであった。
【0012】
第2従来技術のLCDプロジェクタの構成は、図2に示されるタイプの軸外しLCDプロジェクタ(off−axis LCD projector)を利用している。ランプ104及び前段偏光子105は、反射型LCD101へ偏光された光を透過する。そして光の偏光状態が、種々のLCDエレメントの状態によって変えられたり変えられなかったり、或いはある程度変えられたりする。図1の場合のように、これらLCDエレメントは、ビデオ信号により駆動され、これにより反射光ビーム203の偏光状態がそのビデオ信号に応じて変調されたものとなっている。この反射光ビームは、その後レンズ110を介した投射のために後段偏光子109を通じて透過される。
【0013】
図2の構成に伴う基本的問題は、概ね面「B」に位置付けられる投射レンズの瞳孔が非効率な使用となっていることである。より詳しくは、ともすれば投射レンズにより捕捉されうるような当該光ビームの大部分がランプ104からの光の経路により妨害されるのである。したがって、このシステムの使用可能な瞳孔は、投射レンズの瞳孔全体の約4分の1であり、著しくシステム効率を落としている。図3は、図2に示されるものの如き軸外しプロジェクタの従来技術における瞳孔の利用形態を示している。当該瞳孔面積の約4分の3は、無駄になっていることが分かる。
【0014】
【発明の概要】
本発明の目的は、光効率を改善する画像投射装置を提供することである。この目的は、請求項1に記載されているような本発明による画像投射装置により達成される。
【0015】
本発明による画像投射装置のさらに有利な実施例は、従属請求項に記載されている。
【0016】
本発明の他の目的は、光の効率を向上させた表示用画像を生成する方法を提供することである。この目的は、請求項10に記載されているような本発明による画像生成方法によって達成される。
【0017】
光源は光を変調器に供給し、この変調器は、画像化すべきビデオ信号に応じて変調された変調光信号を反射させる。その光源と変調器との間にはミラーが介在される。当該光源からの光の一部は、そのミラーの背面により当該変調器に達するのを遮られるが、その変調された反射光は、当該ミラーの反射表面に全体的に焦点が合わされ当該ミラーにより投射レンズを通じて反射される。
【0018】
かかるミラーは、光源からの入射光のうち僅かの部分しか遮らないように位置付けられるので、効率が向上する。これは、入射光の経路に直接置くようにしてもよい。別の実施例においては、このミラーを湾曲したものとすることができる。
【0019】
好適実施例では、当該変調器をR−LCDエレメントのマトリクスとしている。
【0020】
Xキューブ又は同様のデバイスを利用すれば、カラー(表示)を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図4は、光源401,レンズ405及び406,ミラー407,偏光子429並びにLCD411を含む本発明の代表的実施例を示している。変調器410〜412及びXキューブ415は従前の態様によりカラー(表示)を提供する。なお、偏光子430〜432を、偏光子429に代えて(但し、偏光子429に加えるのではなく)用いてもよい。説明のために、偏光子429を利用することを前提としている。
【0022】
動作において、光源401からの光は、反射器402を出てレンズ406に向ってほぼ平行状態で透過される。ミラー407は、その光が略円形の断面領域を過ぎて左から右に通過するのを遮る。ミラー407は、図示のように傾いているので、その断面がポイント420から当該傾斜したミラーを見たときに円形となるような楕円の形状となっている。プロトタイプにおいては、モデル番号30837のエドモンドサイエンティフィック(Edmund Scientific)社によるミラーは、満足な性能を呈することが分かった。このミラーの円形断面は、光源401により発せられる光の断面と中心を共有したほぼ同心円のものとすることができる。面「A」は、概ね当該照射光路の瞳孔面に位置付けられる。
【0023】
このミラーは、当該投射レンズに対し倍率を上げるために少し湾曲(カーブ)したものとすることができる。より詳しくは、当該ミラーを湾曲したものとすると、投射レンズの素子405及び406が同じ倍率のままであったとしても、その投射レンズに対して倍率を上げることができる。このミラーの構成及び性能パラメータの場合、当業者は、必要な曲率を容易に計算することができ、このような計算を行うソフトウェアパッケージが商業的に利用可能である。
【0024】
ミラーを通過した後、当該光はレンズ素子406を通過するが、略円形のほの暗い部分を含み、ミラー407により遮られた断面を表すことになる。偏光後の光は、Xキューブ415を透過し、R−LCD410,411及び412により変調される。
【0025】
LCDマトリクス411の反射及びこれによる変調後において、光はXキューブ415及び偏光子429を元に戻るように透過する。この反射光は、投射レンズ素子405〜407を通じ投射スクリーン433に投射用のミラー407の反射面に焦点が合わされる。406及び405は、ミラー407と共に、投射レンズの2つの素子として共働作用する必要がある。レンズ405及び406について言及はするものの、これらのレンズは、ミラー407とともに投射レンズを形成するようレンズ素子として現実に相互に作用し合うものである。
【0026】
Xキューブ415の動作は、このようなXキューブが当業者に既知であるので詳しい事項については説明しない。但し、白色光がそのキューブに表面421のところで入り、赤、緑及び青成分はそれぞれ変調器410,411及び412へ方向付けられることには触れておく。白色光のこれら赤、緑及び青成分の偏光(状態)は、変調器410,411及び412によりそれぞれ変調される。そしてこれら赤、緑及び青成分は、白色光に再合成され、その白色光はXキューブを表面421のところで抜け出る。偏光子429を通過した後は、不所望な偏光を伴う成分が除去され、当該白色光ビームは、LCD410,411及び412を駆動するビデオ信号に応じて変調されたものとなる。この技術は、当業者にとっては慣例的なものであり、ここでは詳述しないことにする。
【0027】
レンズ素子406,R−LCDマトリクス411とミラー407との間の距離は、レンズ素子406への入射光がミラー407に焦点合わせさせられるようなものとしている。なお、偏光子429を、図4に示されるように、位置430,431及び432に配置替えしてもよい。これらの付加的な位置は、当該偏光子と最大コントラストを呈する当該LCDとの間に何の光学素子も配置されないことになるので好ましい。この偏光子の配置はまた、赤、緑及び青チャネルにおいて個別の偏光子が存在するという事実のために、当該偏光子にかかる強度(パワー)を低下させることになる。これにより、寿命が長くなる。注記するに、瞳孔面「A」においてミラー407が存在するために、本システムは、他の多くの反射型LCD投射システムとは異なり、テレセントリックなものとはならない。
【0028】
記述したシステムは、フルカラープロジェクタを提供する。偏光子429ではなく偏光子430〜432が用いられる場合には、Xプリズム415、光変調器410及び412並びに偏光子430及び432を省略することによって、本発明に応じてモノクロ方式のプロジェクタを構成することができる。
【0029】
以上、本発明の好適実施例を述べたが、当業者であれば色々な改変形態を見い出せるものである。このような改変形態も、請求項によりカバーしようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のLCDプロジェクタを示す図。
【図2】別のタイプの従来技術のLCDプロジェクタを示す図。
【図3a】図2の従来技術の構成における当該瞳孔の非効率な使用形態を描写した図。
【図3b】本発明の照射経路における当該瞳孔の利用形態を描写した図。
【図4】本発明の代表的実施例を示す図。
Claims (11)
- 画像を投射する装置であって、
光を供給する光源と、
前記光を受けビデオ信号に応じて当該光の特性を変調しかつその変調光を反射する変調器と、
前記光源と前記変調器との間に配され前記光源から前記変調器へ伝達される光の一部を遮るミラーと、
を有し、
前記ミラーは、当該変調光の略全部を投射レンズに反射するように構成される、
画像投射装置。 - 請求項1に記載の装置であって、前記特性は前記光の偏光状態である装置。
- 請求項2に記載の装置であって、前記ミラーにより遮られる当該光の部分は、略円形である装置。
- 請求項3に記載の装置であって、当該遮断部分は、当該供給された光の断面と略同心状を呈する装置。
- 請求項2に記載の装置であって、当該装置は、前記変調器と前記光源との間に配置されたレンズを有し、前記レンズは、前記光源から前記レンズを通過する光が前記変調器に対し焦点合わせされるように前記変調器から距離を置いて配されている、装置。
- 請求項5に記載の装置であって、前記変調器は、反射型LCDマトリクスである装置。
- 請求項6に記載の装置であって、前記LCDマトリクスと前記レンズとの間に配される偏光子をさらに有する装置。
- 請求項7に記載の装置であって、Xキューブをさらに有する装置。
- 請求項8に記載の装置であって、前記偏光子は、前記Xキューブと前記変調器との間に配される装置。
- 請求項1に記載の装置であって、前記投射レンズは、互いに略直角に配置され前記変調器からの当該変調光を受光するよう位置づけられる2つの素子を有し、前記反射ミラーは、前記2つの素子の間において、前記変調光が前記素子の一方を介して受光され当該ミラーにより前記素子の他方を介して反射され当該ビデオ画像を表示するような角度で配される、
装置。 - 表示用画像を生成する方法であって、
光源を反射型LCDマトリクスへ方向づけるステップと、
変調された光信号を生成するよう表示すべきビデオ信号を示すように当該光に関する偏光状態を変調するステップと、
当該変調光信号を前記光源と前記LCDマトリクスとの間に位置づけられるミラーへ戻すよう反射するステップと、
さらに当該変調光を前記ミラーにつき投射レンズを通じるようさらに反射させるステップと、
を有する方法。
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