JP2004501708A - 内視鏡 - Google Patents
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Abstract
医療従事者、例えば外科医により操作されるようになったハウジングを有する内視鏡組立体が開示される。細長いレンズ管がハウジングに固定された一端を有し、細長いステージがハウジングに着脱自在に固定され、ステージがレンズ管をこれと同軸の状態で包囲するようになっている。ステージは、レンズ管と一緒になって体腔内へ挿入されるようになっている。レンズ管内に設けられたレンズ組立体が、ステージの自由端部からの光学像をハウジングに中継する。さらに、ハウジング内に設けられたレンズ組立体が、像の倍率を、マクロ的倍率と組織を細胞レベルで検査できるミクロ的倍率との間で変える。マクロ的倍率の場合、白色光がレンズ管を通って伝送されると共に標的組織から反射してレンズ管を通ってハウジングに戻される。ミクロ的倍率の場合、白色光照明に代えてレーザ放射線が利用される。ハウジング内に設けられた線走査共焦点組立体を用いることにより、標的組織の顕微鏡的検査がステージの端から組織内への様々なレベルで可能になる。
Description
【0001】
〔発明の背景〕
I.発明の分野
本発明は一般に、医用器械に関し、特に内視鏡に関する。腹腔内視鏡下手術が特に腹腔に関する手術にますます好意を持って受け入れられている。かかる手術では、1以上の切開部を患者の皮膚に作る。しかる後、内視鏡を含む種々の医用器械を切開部を通して体腔、例えば腹腔内へ挿入する。
II.関連技術の説明
外科医が腹腔を調べるために、外科医は典型的には、カニューレを通して腹腔内へ挿入された内視鏡を用いる。従来公知の内視鏡は典型的には、1以上の固定レンズを備えた細長い管を有している。これらレンズは、身体の外部に位置する外科医に接近可能な接眼レンズ又は他のディスプレイ手段に体腔の内部の光学的視野を提供する。内視鏡用の照明は典型的には、内視鏡の長さに沿って延び、内視鏡の自由端部の外周部の周りにリングを形成する光ファイバによって提供される。光ファイバの反対側の端部は、光源に接続される。
【0002】
しかしながら、これら従来公知の内視鏡は全て、多くの欠点を持っている。これら従来公知の内視鏡に関する恐らくは最も大きな欠点は、光学レンズが内視鏡内に固定されているので内視鏡の倍率の範囲が一定のままであるということにある。典型的には、これら従来公知の内視鏡は、体腔内に低い又はマクロ的倍率(以下、まとめて「マクロ的倍率」という)をもたらし、体腔の比較的広い視野が得られるようにするレンズを利用している。
【0003】
しかしながら、多くの状況では、内視鏡は体腔内の器官のミクロ的倍率をもたらすことが望ましい場合がある。例えば、体の器官内の癌の成長が疑われる或る状況においては、従来公知の内視鏡により得られるマクロ的倍率は、組織の異常が癌性のものであるか、良性のものであるかを判定するのに十分詳細に器官組織を検査するには不十分である。その結果、外科医は組織を取り出して生検を行い、そして多くの場合、器官全体を摘出し、次に体外での病理学的検査を行うことが必要であった。
【0004】
体からの生物学的組織の摘出及び体外でのその後の病理学的検査には、2つの重要な欠点がある。第1に、組織の異常が良性のものである場合、生検及び場合によっては行われる体からの器官全体の摘出の結果として、患者に対し不必要な危害が加わり、場合によっては器官の機能が無くなることさえある。第2に、次に行われる身体組織の病理学的検査は手術が終わってから長い期間を置いて行われるので、病理学的検査により身体の組織内に癌の成長が明らかになった場合、外科医は体腔に再び接近して癌を完全に根絶する目的で身体組織を更に新たに取り出す必要のある場合が多い。しかしながら、これにより患者は2回目の手術を受けることになるという欠点がある。
【0005】
従来公知の内視鏡の別の欠点は、照明及び視認経路又は光路は互いに別個であり、各光路は内視鏡の有効直径のほんの一部を使用するに過ぎないということにある。内視鏡の有効直径全体を視認光路として用いて大きな開口を持つ光学レンズを用いることができるようにし、かくして内視鏡の全直径を増大させる必要なく、レンズによって形成される光学像の分解能を高くすることが望ましい。
【0006】
〔発明の概要〕
本発明は、従来公知の器械の上述の欠点の全てを解決する腹腔内視鏡下手術で用いられる内視鏡を提供する。
本発明の内視鏡は、内視鏡管内に光路を形成し、光路が物体、例えば体腔内の組織を照明するのに用いられる光と物体から集められた光によって共有されるレンズ組立体を有している。内視鏡管は、追加の光学組立体を備えた外部ハウジングに接合され、組合せ状態の内視鏡管とハウジング光学系は、ハウジング内に設けられた1以上の検出器上に像を形成し、これら検出器は、像を電気信号に変換する。ハウジングと外部制御システム、例えばパーソナルコンピュータ、電源及び照明源との間の電子及び光学インタフェースとしてのケーブルが設けられる。
【0007】
内視鏡組立体によって達成される倍率を、マクロ的又は低い倍率とミクロ的又は高い倍率との間で変えることができる。マクロ的倍率は、体腔内の比較的広い領域の光学的視野を外科医に提供するのに利用され、これに対しミクロ的倍率モードでは、システムは、構造を細胞レベルで分解することができる。ミクロ的モードでは、システムは、身体組織の表面層だけでなく表面の下に位置する層の高い分解能の画像化をハウジング内に収納された共焦点組立体によって可能にする。細部画像化は、近赤外線照明を用いることによって促進され、この波長では、身体組織は代表的には、可視波長の場合よりも一層透けて見えるようになる。ハウジング内の光学組立体は、マクロ的画像化モード及びミクロ的画像化モードについて別々の又は部分的に別々の光路を有している。内視鏡レンズの組合せ状態の光路をハウジング光学系の別々の光路に分割し、任意的にこれら光路を単一のCCDカメラ上に再び結合するのにビームスプリッタが設けられている。マクロ的倍率光路は、白色光照明、好ましくは3チップ型CCD検出器を用いてフルカラー画像化を提供する。ミクロ的倍率モードで用いられる光源は好ましくは、約950nmの波長でスペクトルの近赤外領域で動作するレーザダイオードである。ハウジング内のミクロ的倍率光路は、組織の表面のところと組織内の深いところに位置する薄い部分の表面のところの両方において高いデフィニション画像をもたらす共焦点組立体を有している。共焦点組立体は、走査手段を有し、この走査手段は好ましくは、線走査フォーマットで動作する。ただし、他の走査法、例えば点走査法、ニプコウディスク(Nipkow disk )走査法を用いることができる。
【0008】
マクロ的モードでは、倍率の変化は、レンズをハウジング内又は内視鏡管内で動かし、或いは内視鏡を関心のある物体に近づける場合にこれら両方内で動かすことによって生じる。倍率の変化も又、白色光とレーザ光照明との間で切り換えた際にも生じる。フィルタ、偏光子及びリターダが、適宜、照明及び画像化光のスペクトル及び偏光特性を制御するために設けられる。
【0009】
内視鏡組立体は、内視鏡管上を摺動し、ハウジングに着脱自在に取り付けられる追加の管又はステージを有している。組合せ状態のステージと内視鏡管は、カニューレを介して体腔内へ挿入されるようになっている。内視鏡管は、ハウジング内に収納された駆動手段によって伸長位置と引っ込み位置との間でステージに対して動くことができる。ステージは、体腔と内視鏡光学系との間の光学インタフェースとなる窓を有している。この窓を、身体組織に直接当てるのがよく、内視鏡管を組織内の種々の深さでの合焦が得られるよう窓に対し垂直の方向に動かすのがよい。内視鏡管がミクロ的モードで引っ込み位置にあるとき、内視鏡光学系を組織表面と接触状態にあるステージ窓の外面のところに合焦させ、内視鏡管を伸長させると、合焦位置は、組織の表面の下の深さまで窓から遠ざかる。液体、例えば食塩水で満たされていて、所定の屈折率を持つチャンバが、身体組織の屈折率とほぼ一致するようステージ窓と内視鏡光学系との間に設けられる。液体で満たされたチャンバが内視鏡管の伸縮時に膨張収縮することができるようにするためにリザーバが設けられる。
【0010】
ステージは、体腔と内視鏡管との間の無菌バリヤにもなる。ステージは、構造が簡単なので、使用の間に容易に滅菌することができ、或いはこれは使い捨てであってもよい。
【0011】
本発明の好ましい実施形態では、内視鏡器械の光学組立体によって形成される光学像をCCD検出器上に合焦させ、電気信号としてコンピュータシステムに伝送する。すると、コンピュータシステムは、ネットワーク及び(又は)電話回線によりディジタル化像を患者から見て遠くに位置する病理学者に伝送する。その結果、病理学者は、内視鏡を介してリアルタイムで像を見ることができる。本発明の内視鏡画像化システムによりリアルタイムの被疑組織の病理学的検査及び診断が可能になるので、不必要な生検及び(又は)器官摘出が防止される。
本発明の内容は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むと一層よく理解されよう。なお、図中、同一の符号は同一の部分を示している。
【0012】
〔発明の好ましい実施形態の詳細な説明〕
まず最初に、図1を参照すると、本発明の好ましい実施形態としての内視鏡組立体200が示されている。内視鏡200は、自由端部204及びハウジング206に取り付けられた反対側の端部を備えた細長い内視鏡レンズ管202を有している。ハウジングは、外科医又は他の医療従事者により手で取り扱われるように設計されている。ただし、変形例としてこれを機械的支持体又はロボットアームに取り付けてもよい。細長い管状ステージ208が、レンズ管202の自由端部204に摺動自在に嵌着されるよう寸法決めされていて、機械的継手207、例えば差込み継手によってハウジング206に着脱自在に固定されている。ステージ208は、レンズ管202の自由端部204に嵌まる透明な窓210を有している。レンズ管202はステージ208と一緒になって、ハウジング206が患者の外部に位置したままの状態で、カニューレを通して患者205内へ挿入できる。
【0013】
次に、図2〜図4を参照すると、複数の光学レンズが、レンズ管202の長さに沿って延びるようレンズ管202内に設けられている。これらレンズは、図3に最もよく示す対物レンズ212を含み、これら対物レンズは、レンズ管202の自由端部204からレンズ管202内へ内方に延びている。対物レンズを越えた空間内への光学的インタフェースをもたらすよう窓215が、レンズ管の自由端部204に取り付けられている。1以上の従来型リレー(中継)レンズ214が、対物レンズ212からハウジング206へ互いに間隔を置いてレンズ管202内に収納されている。対物レンズ212は、1又は複数のリレーレンズ214と一緒になって、レンズ管202の自由端部204のところの光学的視野の光学像をハウジング206に提供する。
【0014】
次に、図5A及び図5Bを参照すると、内視鏡200の自由端部が概略的に示されており、この場合、ステージ208の窓210が検査中の皮膚216に当てて配置されている。レンズ管202は、図5Aに示す引っ込み位置から図5Bに示す伸長位置にステージ208に対して軸方向に動くことができる。レンズ管を引っ込み位置から伸長位置に動かすと、物体平面220は、組織210の表面から組織内の既知の深さまでシフトする。例えばステッピングモータ又は手動ノブのような任意の従来型手段219(図1)を用いてレンズ管をステージに対して動かすのがよい。
【0015】
ステージ208は、ハウジング206の近くに取り付けられた円筒形カラー209を有している。カラー209は、ステージを機械的支持体、例えばロボットアームに取り付けることができるようにする手段としての取り付け構造体を形成する。
【0016】
レンズ管202の自由端部204のところの窓215とステージ208の窓210との間のチャンバ222は、検査中の組織の屈折率とほぼ等しい屈折率を持つ液体、例えば食塩水で満たされている。レンズ管を引っ込め又は伸長させると液体はこれに対応してそれぞれリザーバから引き出され又はリザーバに戻され、それにより観察中の物体までの一定の光学深さを維持し、光学収差を最小限に抑える。リザーバは、別個の袋であってもよく、又は図5Bに示すようにレンズ管202とステージ204との間の単なる空間であってもよい。
【0017】
図6は、ハウジングレンズ組立体の光学的略図である。これは、マクロ的モード及びミクロ的モードについての光路を各光路についての照明源から始めて別々に説明する場合に最もよく理解される。
【0018】
マクロ的光路
マクロ的光路の照明は好ましくは、内視鏡から見て遠くに位置したアークランプからのものである。この光源は、赤外線除去のためランプのところで又はハウジング内で適当に濾波される。光ファイバケーブル258が、光をランプからハウジングに伝える。レンズ262が、ハウジングレンズ組立体のマクロ的光路の瞳孔平面のところに光ファイバフェース260の像を形成する。照明光は、レンズ262及び平面偏光子264を通り、ビームスプリッタ248で反射され、そしてレンズ246によって合焦される。照明光は更に、ビームスプリッタ244、視準レンズ242及びフィールドレンズ240を通りその後レンズ管202を通って観察中の物体を照明する。観察中の物体から戻った光は、レンズ管202に戻ってこれを通ってハウジングレンズ組立体に至り、ここからフィールドレンズ240を通ってレンズ242によって視準される。像を担持した光は、引き続きビームスプリッタ244及び合焦レンズ246を通って進む。この光は、更にビームスプリッタ248及び平面偏光子250を通り、次にカメラレンズ252によってビデオカメラ254の合焦平面上に合焦される。ビデオカメラ254は好ましくは、CCD検出器を用いる。ただし、他の検出器、例えばCMOS検出器を用いてもよい。
【0019】
図6に単一のレンズ要素として概略的に示された合焦レンズ246は変形例として、複数のレンズ要素から成る1以上のレンズ組立体であってもよい。
【0020】
運動手段266が、合焦レンズ246の軸方向運動をもたらして内視鏡の互いに異なる物体作動距離を補償し、それによりこのレンズは、物体からの内視鏡距離が変化してもビデオカメラの合焦平面のところでの合焦状態を維持することができるようになっている。レンズの運動は、手動手段、手動制御下のモータ又はコンピュータ制御下のモータによって達成できる。好ましくは、合焦レンズ246は、自動焦点方式及び適当なサーボモータを利用して像を適当な合焦状態に保つ。さらに、かかる回路構成は、当業界では周知なのでこれについてのそれ以上の説明は不要であろう。
【0021】
照明光と像担持光の両方によってレンズ管の光路を共有する上述の方法は、内視鏡レンズ管202の所要直径を最小限に抑える。というのは、別個の照明光路が不要であり、かかる方法によりステージ窓210と接触状態にある物体の照明が可能だからである。レンズ表面からの望ましくない反射により生じる迷光を、以下に説明するような照明及び像担持光の偏光状態の制御によって最小限に抑えることができる。
【0022】
マクロ的光路中の2つの偏光子250,264は、ビデオカメラ254の合焦平面に到達する非画像化迷光の量を最小限に抑える。照明光は平面偏光子264によって直線偏光され、像担持光は平面偏光子250を通過する。偏光子264の向きは、偏光子250と直交しており、それにより内視鏡及びハウジング内のレンズ表面からの正反射光がビデオカメラ254の合焦平面に到達しないようにする。物体によって散乱された光は偏光されないので、この光の半分は偏光子250によってカメラ254に伝えられる。平面偏光子250,264の代替手段として、又はその追加手段として、ビームスプリッタ248は、一偏光状態の光を通し、直交偏光状態の光を反射する偏光ビームスプリッタであってもよい。
【0023】
ミクロ的光路
好ましくはハウジング内に設けられたレーザによって、ミクロ的モード、即ち細胞レベルでの画像化のための照明を行う。レーザは好ましくは、コントラスト及び組織穿通度を最適化するよう約950nmの波長で動作するレーザダイオードである。なお、他の波長を用いることができる。
【0024】
ミクロ的モードは、深さに関して高い分解能が得られると共に高い側方分解能が得られるようにするためのその光路内に共焦点光学組立体を有している。好ましい実施形態では、共焦点組立体は、線走査法を用いているが、他の公知の方法、例えば点走査法又はニプコウディスク走査法を用いてもよい。
【0025】
引き続き図6を参照すると、レーザダイオード290からの光を円柱レンズ292によって線の状態に合焦させる。第1のスリット294を線合焦部のところに配置して空間フィルタとしてビームをきれいにすると共に(或いは)製造中におけるアライメントの基準とするのがよい。照明光は、スリット294を通過した後、平面偏光子296及びビームスプリッタ278を通る。次に、レーザ光は合焦レンズ276によって視準され、走査ミラー272の第1の表面で反射される。照明光は、反射後、適応レンズ270を通り、そしてビームスプリッタ244で反射される。ビームスプリッタ244は好ましくは、近赤外光を反射し、可視光を通過させるダイクロイックコーティングが施されている。次に、視準レンズ242及びフィールドレンズ240は、照明光をレンズ管202内へ差し向け、この中のレンズは、レーザ光を検査中の物体のところで線の状態に合焦させ、この線は、スリット294の像である。加うるに、図3に示すように、照明光は、対物レンズ212内に設けられた光学リターダ218を通過する。
【0026】
像をビデオカメラ288のところに形成するため、物体で反射した光は、レンズ管202内の対物レンズ212及び1又は複数のリレーレンズ214によって中間像238の状態に合焦される。このようにする際、画像化光は、対物レンズ内のリターダ218を再度通過する。像238からの像担持光は、フィールドレンズ240によって向きが変えられて、レンズ242によって視準され、ビームスプリッタ244で反射され、そして走査ミラー272で反射される。以下に説明するように屈折率の不一致により生じる収差を補正するために適応レンズ270をミクロ的光路中に設けるのがよい。合焦レンズ276は、光がビームスプリッタ278で反射され、平面偏光子298を通過した後、物体からの照明線の像を第2のスリット300のところに生じさせる。スリット300を通過した光は、ミラー280で反射され、レンズ282によって視準され、ミラー284から反射され、そして走査ミラー272の第2の側部から反射される。次に、カメラレンズ286が線像をカメラ288の合焦平面上に合焦させ、このカメラは好ましくは、CCD検出器を用いている。ただし、他の検出器、例えばCMOS検出器を用いてもよい。線像は、走査ミラーを回転させ、同期して物体を横切って照明線を走査すると共にカメラの合焦平面を横切って像線を走査すると、完全な状態の像となる。走査ミラーを図6の平面に垂直な軸線の周りに振動させるために任意の従来型手段274を利用することができる。
【0027】
ハウジング内の2つの偏光子及び対物レンズ内のリターダは、ビデオカメラ288の合焦平面に達する非画像化迷光の量を最小限に抑えるのに用いられる。照明レーザ光は、平面偏光子296の通過後、直線偏光される。この照明レーザ光は、対物レンズ内のリターダを通過する際、円偏光状態の光に変えられ、この光は次に物体を照明する。物体によって正反射された光は、リターダを通って戻った後、照明光の偏光方向に垂直な方向に直線偏光されることになる。次に、物体から集められた光は、画像化システム及び平面偏光子298中へ戻る。偏光子298の偏光方向は、偏光子296の偏光方向に対して垂直である。この構成では偏光子298は、レンズ表面からリターダまでの望ましくない正反射を除き、これに対し物体によって反射された光は、偏光子中へ伝えられる。偏光子296,298の追加例として、又はその代替手段として、偏光制御装置を偏光ビームスプリッタ278を用いることにより具体化してもよい。
【0028】
次に、図7A及び図7Bを参照すると、任意的に用いられる適応レンズ270の細部が示されており、この適応レンズは、剛性の窓302、変形可能な窓304及び窓302,304相互間に位置した液体充填チャンバ306を有している。液体306の圧力を変えることにより、変形可能な窓304を図7Aに示す位置と図7Bに示す位置との間で変形させることができる。適応レンズ270は、検査中の組織の屈折率と、ステージ窓210とレンズ管窓215との間の液体222の不一致の結果として生じる光学収差を補正するために用いられる。テレセントリック対物レンズ212の場合、生じる唯一の光学収差は、球面収差であり、これは適応レンズを開口絞りの像のところに配置することによって補正できる。液体306は、窓物質と同一の屈折率を持つよう選択される。液体圧力を変えると、変形可能な窓は、球面収差を補正する所定の形状に変形する。所要の変形量を、マクロ的モードにおいて自動焦点のために用いられるアルゴリズムと類似したアルゴリズムにより、リアルタイムで求めることができ、この場合フィードバックシステムが液体の圧力を調節する。
【0029】
実際には、マクロ的光路とミクロ的光路は、互いに相反する仕方で利用される。これは、電力を別の光源に切り換え、シャッタを用いて別の光源からの光出力を遮断し、又はこれら2つの方法を組み合わせて用いることにより達成できる。
【0030】
次に、図8を参照すると、ハウジング内に収納される光学系の変形例としての光学構成が示されている。図8に示す光学構成は、単一のカメラ320が図6に示す2つのカメラ288,254に代えて利用されている点において、図6に示す光学構成と異なっている。これは、ミラー322及びビームスプリッタ324を利用して白色光とレーザ像の両方をカメラ320に差し向けることによって達成される。これら2つの光路を単一のカメラ上に組み合わせるうえでミラー及びビームスプリッタの他の配置が可能である。好ましくは、2つの別々のレンズ352,386ではなく、単一のカメラレンズが組合せ光路中に用いられる。
図8に示すように、赤外遮断フィルタ326が、マクロ的光路の光源258からの入力と光学的アライメントをなして配置されている。
【0031】
次に、図9を参照すると、図9は、ハウジング206内の光学部品の更に別の変形例を示している。図9のミクロ的光路は、リニアアレイ検出器326がビデオカメラ288に代えて利用されている点において、図6又は図8の光学構成と異なっている。リニア検出器326は、図6のスリット300の直ぐ後に配置されている。アレイ要素又はピクセル(画素)の寸法形状がスリットの幅と同等であれば、図9に概略的に示すようにスリットをリニア検出器で置き換えるだけでもよい。検出器アレイの長い方の寸法方向は、スリットの内方の寸法方向が図6の図面の紙面に垂直である。リニア検出器アレイは、照明線に沿う物体からの光を受け取るので、リニア検出器は、物体のところの照明線の走査速度に一致した速度で読み出される。検出器の出力信号を、外部電子制御システムによって線毎に累積するのがよく、この外部電子制御システムは、物体の完全な走査の度毎にこれについてのフォーマット済み2次元電子像を生じさせる。電子制御システムによる像のフォーマッティングは、物体の走査と同期して行われる。
【0032】
リニア検出器アレイを用いると、ビデオカメラと関連した走査ミラーを含む光学系、即ち、スリット300とビデオカメラ288との間の光学系が不要になる。一方の表面だけにミラーを備えた走査要素273が、物体を横切る照明線を走査するのに設けられている。
【0033】
図6,図8及び図9に示す構成は、概略的に示されたものであり、当業者であれば同一の目的を達成するのに他の多くの構成を設計できることは理解されるべきである。
【0034】
図10は、関連の入力及び出力を備えたハウジングレンズ組立体をブロック図で示している。マクロ的光路中には、先に図6に詳細に示したビデオカメラ及び照明組立体がブロック340として示されている。好ましくはハウジングの外部に設けられたアークランプからの光ファイバケーブルを通って提供される白色照明が、線342で示されるようにブロック340に入力される。ブロック340内の要素、例えばモータ、シャッタ及びビデオカメラを動作させる制御信号344が、ハウジングの外部に設けられた1以上のコンピュータから入力され、電力343が外部電源から入力される。ブロック340からの出力は、ビデオカメラからの信号346及び制御信号348を含み、かかる制御信号は、位置決めモータからのフィードバック信号及び照明光が存在していることを示す信号を含むのがよい。
【0035】
ミクロ的光路中には、先に図6に詳細に示したビデオカメラ及び照明組立体が、ブロック330として示されている。入力照明334は、ハウジングの外部に設けられてもよいが、好ましくはハウジング内に設けられるレーザによって得られる。マクロ的ブロック340の場合と同様、ミクロ的ブロック330への入力としては、制御信号332及び電力333が挙げられる。出力としては、ビデオ信号336及び制御信号338が挙げられる。
【0036】
その結果、図10から理解できるように、ミクロ的画像化モードとマクロ的光画像化モードの両方は、電子信号によって完全に制御できる。その結果、内視鏡画像化機能の遠隔制御が可能である。例えば、病理学者は、内視鏡を遠隔の場所からコンピュータネットワークで制御できる。
上述の実施形態では、マクロ的倍率の量は、内視鏡を体腔内の物体に近づけたり、これから遠ざけるときに、合焦レンズ246を動かすことによって制御される。
【0037】
次に、図11を参照すると、カメラ254、288及び(又は)320から又はリニア検出器アレイ326からのビデオ信号が、コンピュータシステム104に伝送される。すると、コンピュータシステム104は、像をモニタ106上に表示する。コンピュータシステム104は更に好ましくは、医療従事者によって望まれるように像106をカラー化するようプログラムされている。ミクロ的モードは、固有分解能がマクロ的モードよりも非常に高いので、モニタ106上に単一の像で表示できる場合よりも多くのピクセルを持つ像を表示させることができる。この場合、コンピュータシステムは、像をその完全分解能で表示できるよう電子パン及びズーム機能を備えるのがよい。
【0038】
本発明の好ましい実施形態では、コンピュータシステム104は、内視鏡から見て遠くに位置したコンピュータシステム110とネットワーク108を介して電子的に通信する。通信ネットワーク108は例えば、各コンピュータシステム104,110のところにモデムを備えた電話回線であるのがよい。
【0039】
実際には、コンピュータシステム104は像をコンピュータシステム110に送り、このコンピュータシステム110は次に、これら像をそれ自体のモニタ112上に表示する。モニタ112は、例えば病理学者によって視認でき、それにより標的組織のリアルタイムの生体内病理学的検査及び診断が可能になり、したがって患者の器官の生検又は摘出は不要である。
【0040】
実際問題として、生体組織は、検査中静止状態のままではない、それどころか組織は内視鏡の運動に応答して動くだけではなく、心筋収縮、患者の呼吸等に応動して動く。その結果、本発明の好ましい実施形態では、コンピュータシステム104は好ましくは、医療従事者によるコマンドが出されたときに一連の連続像を取り込んで記憶する。
【0041】
次に、図12を参照すると、ビデオ画像の品質を向上させるフローチャートが示されている。ステップ120で、ビデオ画像を受け取り、次に、ステップ120からステップ122に分岐する。
【0042】
ステップ122では、プログラムは、フレーム取込みモードが現在起動化されているかどうか、即ち、医療従事者により画像が望ましいことが示されているかどうかを判定する。もしそうでなければ、ステップ122からステップ124に分岐し、ここで現在の入力フレームをバッファに記憶させ、そしてステップ124からステップ122に戻る。
【0043】
逆に、ビデオ取込みモードが起動化されていると見なされると、ステップ122からステップ126に分岐し、ここで変数COUNTをゼロに初期化する。次に、ステップ126からステップ128に進む。
【0044】
ステップ128では、プログラムは、変数COUNTが変数NFRAMESよりも大きいかどうかを判定する。なお、NFRAMESは、取込みモードの起動化に続いて取り込まれるビデオフレームの数に等しい。COUNTがNFRAMESよりも小さいと見なされると、ステップ128からステップ130に分岐し、ここでフレームをメモリバッファに入力する。次に、ステップ130からステップ132に進み、ここで、変数COUNTの値を増分し、ステップ132からステップ128へ戻る。
【0045】
ステップ128〜132で所定数のフレームを取り込んだ後、ステップ128からステップ134へ分岐し、ここでフレームバッファをフリーズさせて、ステップ136に進み、変数COUNT、FMMAX及びFRAME#を全てゼロに初期化する。次に、ステップ136からステップ138に進む。
【0046】
ステップ138では、まず最初に変数COUNTと変数NCOMPAREを比較する。なお、NCOMPAREは、取込みフレームの選択の基準となる比較されたフレームの数に等しい。当初、COUNTは、NCOMPAREよりも小さく、したがってステップ138からステップ140に分岐し、ここで変数COUNTを増分し、次にステップ142に進み、ここで、変数COUNTに相当するFRAME#をバッファから入力する。次に、ステップ142からステップ144に進む。
【0047】
ステップ144では、プログラムは、変数COUNTに相当するフレームについて良さの指数値FMを計算する。種々の要因、例えば隣り合う取込みフレームと比較したフレームの部分の運動を求める。次に、ステップ144からステップ146に進み、ここで計算した変数FMを最大変数FMMAXと比較する。現在計算された変数FMがあらかじめ記憶された変数FMMAX(これは、ステップ146の最初の実行の際に常に生じる)よりも大きい場合、ステップ146からステップ148に分岐し、ここで、変数FMMAXをFMの値に設定し、変数FRAME#を変数COUNTに設定する。変数FMMAXが変数FMよりも大きい場合、ステップ148とステップ146の両方から、ステップ138に戻る。
【0048】
ステップ138〜148を繰り返し実施して、ついにはCOUNTの値がNCOMPAREの値よりも大きくなるようにする。その時点において、値FMを各フレームについて計算する。なお、最大FMのフレームカウントは、変数FRAME#中に記憶された状態にある。次に、ステップ138からステップ150に分岐し、ここで、選択されたビデオフレームFRAME#を記憶させ、次にステップ152でモニタ上に表示する。
【0049】
実際には、内視鏡は、体腔内の全体的な観察が得られるよう用いることができる標準型内視鏡として挙動するマクロ的モードに配置される。このモードでは、内視鏡は、病変部及び他の疑いのある領域の存在場所を突き止めてより厳密な検査を行うことができるよう使用できる。外科医は見るべき場所がどこであるかをいったん決定すると、組合せ状態のステージとレンズ管の端を標的組織に接触させる。照明のための内視鏡画像化光路を用いると、ステージ窓が組織と接触した状態でも組織の照明を行うことができる。次に、内視鏡をマクロ的モードに切り換え、このマクロ的モードにより、組織表面のデフィニションの高い画像が得られ、そしてレンズ管をステージ中に伸長させることにより、その表面の下の薄い部分の画像が得られる。画像は、病理学者が手術室から見て遠くに位置した場所にあるコンピュータから標的組織の生体内診断を行うことができるのに十分に高いデフィニションを持っている。
【0050】
本発明の別の利点は、着脱自在なステージにより、標的組織の様々な層及び深さでの画像化が可能になるということにある。さらに、ステージは、レンズ管から取り外せるので、患者の体腔内の滅菌環境の維持のためには、実際にはステージの滅菌が必要なだけである。変形例として、ステージは使い捨てであってもよい。何れの場合においても、レンズ管及びハウジングの完全な滅菌は不要である。
本発明を詳細に説明したが、当業者であれば特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱することなく多くの変形例を想到できよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態を示す略図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態のためのレンズ管及びこの中に収納されたレンズ組立体を示す略図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態の対物レンズ用レンズ組立体を示す略図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態のためのリレーレンズ組立体の略図である。
【図5A】本発明の好ましい実施形態のためのレンズ管の自由端部を示す略図である。
【図5B】本発明の好ましい実施形態のためのレンズ管の自由端部を示す略図である。
【図6】本発明のハウジングの好ましい実施形態を示す光学的な略図である。
【図7A】本発明の適応レンズを示す略図である。
【図7B】本発明の適応レンズを示す略図である。
【図8】本発明の第2の好ましい実施形態の光学的略図である。
【図9】図6と類似したハウジングの光学的略図であるが、その変形例を示す図である。
【図10】本発明の好ましい実施形態のための制御回路構成を示すブロック図である。
【図11】本発明のコンピュータ及び通信システムのブロック図である。
【図12】本発明の好ましい実施形態の作用を示すフローチャートである。
〔発明の背景〕
I.発明の分野
本発明は一般に、医用器械に関し、特に内視鏡に関する。腹腔内視鏡下手術が特に腹腔に関する手術にますます好意を持って受け入れられている。かかる手術では、1以上の切開部を患者の皮膚に作る。しかる後、内視鏡を含む種々の医用器械を切開部を通して体腔、例えば腹腔内へ挿入する。
II.関連技術の説明
外科医が腹腔を調べるために、外科医は典型的には、カニューレを通して腹腔内へ挿入された内視鏡を用いる。従来公知の内視鏡は典型的には、1以上の固定レンズを備えた細長い管を有している。これらレンズは、身体の外部に位置する外科医に接近可能な接眼レンズ又は他のディスプレイ手段に体腔の内部の光学的視野を提供する。内視鏡用の照明は典型的には、内視鏡の長さに沿って延び、内視鏡の自由端部の外周部の周りにリングを形成する光ファイバによって提供される。光ファイバの反対側の端部は、光源に接続される。
【0002】
しかしながら、これら従来公知の内視鏡は全て、多くの欠点を持っている。これら従来公知の内視鏡に関する恐らくは最も大きな欠点は、光学レンズが内視鏡内に固定されているので内視鏡の倍率の範囲が一定のままであるということにある。典型的には、これら従来公知の内視鏡は、体腔内に低い又はマクロ的倍率(以下、まとめて「マクロ的倍率」という)をもたらし、体腔の比較的広い視野が得られるようにするレンズを利用している。
【0003】
しかしながら、多くの状況では、内視鏡は体腔内の器官のミクロ的倍率をもたらすことが望ましい場合がある。例えば、体の器官内の癌の成長が疑われる或る状況においては、従来公知の内視鏡により得られるマクロ的倍率は、組織の異常が癌性のものであるか、良性のものであるかを判定するのに十分詳細に器官組織を検査するには不十分である。その結果、外科医は組織を取り出して生検を行い、そして多くの場合、器官全体を摘出し、次に体外での病理学的検査を行うことが必要であった。
【0004】
体からの生物学的組織の摘出及び体外でのその後の病理学的検査には、2つの重要な欠点がある。第1に、組織の異常が良性のものである場合、生検及び場合によっては行われる体からの器官全体の摘出の結果として、患者に対し不必要な危害が加わり、場合によっては器官の機能が無くなることさえある。第2に、次に行われる身体組織の病理学的検査は手術が終わってから長い期間を置いて行われるので、病理学的検査により身体の組織内に癌の成長が明らかになった場合、外科医は体腔に再び接近して癌を完全に根絶する目的で身体組織を更に新たに取り出す必要のある場合が多い。しかしながら、これにより患者は2回目の手術を受けることになるという欠点がある。
【0005】
従来公知の内視鏡の別の欠点は、照明及び視認経路又は光路は互いに別個であり、各光路は内視鏡の有効直径のほんの一部を使用するに過ぎないということにある。内視鏡の有効直径全体を視認光路として用いて大きな開口を持つ光学レンズを用いることができるようにし、かくして内視鏡の全直径を増大させる必要なく、レンズによって形成される光学像の分解能を高くすることが望ましい。
【0006】
〔発明の概要〕
本発明は、従来公知の器械の上述の欠点の全てを解決する腹腔内視鏡下手術で用いられる内視鏡を提供する。
本発明の内視鏡は、内視鏡管内に光路を形成し、光路が物体、例えば体腔内の組織を照明するのに用いられる光と物体から集められた光によって共有されるレンズ組立体を有している。内視鏡管は、追加の光学組立体を備えた外部ハウジングに接合され、組合せ状態の内視鏡管とハウジング光学系は、ハウジング内に設けられた1以上の検出器上に像を形成し、これら検出器は、像を電気信号に変換する。ハウジングと外部制御システム、例えばパーソナルコンピュータ、電源及び照明源との間の電子及び光学インタフェースとしてのケーブルが設けられる。
【0007】
内視鏡組立体によって達成される倍率を、マクロ的又は低い倍率とミクロ的又は高い倍率との間で変えることができる。マクロ的倍率は、体腔内の比較的広い領域の光学的視野を外科医に提供するのに利用され、これに対しミクロ的倍率モードでは、システムは、構造を細胞レベルで分解することができる。ミクロ的モードでは、システムは、身体組織の表面層だけでなく表面の下に位置する層の高い分解能の画像化をハウジング内に収納された共焦点組立体によって可能にする。細部画像化は、近赤外線照明を用いることによって促進され、この波長では、身体組織は代表的には、可視波長の場合よりも一層透けて見えるようになる。ハウジング内の光学組立体は、マクロ的画像化モード及びミクロ的画像化モードについて別々の又は部分的に別々の光路を有している。内視鏡レンズの組合せ状態の光路をハウジング光学系の別々の光路に分割し、任意的にこれら光路を単一のCCDカメラ上に再び結合するのにビームスプリッタが設けられている。マクロ的倍率光路は、白色光照明、好ましくは3チップ型CCD検出器を用いてフルカラー画像化を提供する。ミクロ的倍率モードで用いられる光源は好ましくは、約950nmの波長でスペクトルの近赤外領域で動作するレーザダイオードである。ハウジング内のミクロ的倍率光路は、組織の表面のところと組織内の深いところに位置する薄い部分の表面のところの両方において高いデフィニション画像をもたらす共焦点組立体を有している。共焦点組立体は、走査手段を有し、この走査手段は好ましくは、線走査フォーマットで動作する。ただし、他の走査法、例えば点走査法、ニプコウディスク(Nipkow disk )走査法を用いることができる。
【0008】
マクロ的モードでは、倍率の変化は、レンズをハウジング内又は内視鏡管内で動かし、或いは内視鏡を関心のある物体に近づける場合にこれら両方内で動かすことによって生じる。倍率の変化も又、白色光とレーザ光照明との間で切り換えた際にも生じる。フィルタ、偏光子及びリターダが、適宜、照明及び画像化光のスペクトル及び偏光特性を制御するために設けられる。
【0009】
内視鏡組立体は、内視鏡管上を摺動し、ハウジングに着脱自在に取り付けられる追加の管又はステージを有している。組合せ状態のステージと内視鏡管は、カニューレを介して体腔内へ挿入されるようになっている。内視鏡管は、ハウジング内に収納された駆動手段によって伸長位置と引っ込み位置との間でステージに対して動くことができる。ステージは、体腔と内視鏡光学系との間の光学インタフェースとなる窓を有している。この窓を、身体組織に直接当てるのがよく、内視鏡管を組織内の種々の深さでの合焦が得られるよう窓に対し垂直の方向に動かすのがよい。内視鏡管がミクロ的モードで引っ込み位置にあるとき、内視鏡光学系を組織表面と接触状態にあるステージ窓の外面のところに合焦させ、内視鏡管を伸長させると、合焦位置は、組織の表面の下の深さまで窓から遠ざかる。液体、例えば食塩水で満たされていて、所定の屈折率を持つチャンバが、身体組織の屈折率とほぼ一致するようステージ窓と内視鏡光学系との間に設けられる。液体で満たされたチャンバが内視鏡管の伸縮時に膨張収縮することができるようにするためにリザーバが設けられる。
【0010】
ステージは、体腔と内視鏡管との間の無菌バリヤにもなる。ステージは、構造が簡単なので、使用の間に容易に滅菌することができ、或いはこれは使い捨てであってもよい。
【0011】
本発明の好ましい実施形態では、内視鏡器械の光学組立体によって形成される光学像をCCD検出器上に合焦させ、電気信号としてコンピュータシステムに伝送する。すると、コンピュータシステムは、ネットワーク及び(又は)電話回線によりディジタル化像を患者から見て遠くに位置する病理学者に伝送する。その結果、病理学者は、内視鏡を介してリアルタイムで像を見ることができる。本発明の内視鏡画像化システムによりリアルタイムの被疑組織の病理学的検査及び診断が可能になるので、不必要な生検及び(又は)器官摘出が防止される。
本発明の内容は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むと一層よく理解されよう。なお、図中、同一の符号は同一の部分を示している。
【0012】
〔発明の好ましい実施形態の詳細な説明〕
まず最初に、図1を参照すると、本発明の好ましい実施形態としての内視鏡組立体200が示されている。内視鏡200は、自由端部204及びハウジング206に取り付けられた反対側の端部を備えた細長い内視鏡レンズ管202を有している。ハウジングは、外科医又は他の医療従事者により手で取り扱われるように設計されている。ただし、変形例としてこれを機械的支持体又はロボットアームに取り付けてもよい。細長い管状ステージ208が、レンズ管202の自由端部204に摺動自在に嵌着されるよう寸法決めされていて、機械的継手207、例えば差込み継手によってハウジング206に着脱自在に固定されている。ステージ208は、レンズ管202の自由端部204に嵌まる透明な窓210を有している。レンズ管202はステージ208と一緒になって、ハウジング206が患者の外部に位置したままの状態で、カニューレを通して患者205内へ挿入できる。
【0013】
次に、図2〜図4を参照すると、複数の光学レンズが、レンズ管202の長さに沿って延びるようレンズ管202内に設けられている。これらレンズは、図3に最もよく示す対物レンズ212を含み、これら対物レンズは、レンズ管202の自由端部204からレンズ管202内へ内方に延びている。対物レンズを越えた空間内への光学的インタフェースをもたらすよう窓215が、レンズ管の自由端部204に取り付けられている。1以上の従来型リレー(中継)レンズ214が、対物レンズ212からハウジング206へ互いに間隔を置いてレンズ管202内に収納されている。対物レンズ212は、1又は複数のリレーレンズ214と一緒になって、レンズ管202の自由端部204のところの光学的視野の光学像をハウジング206に提供する。
【0014】
次に、図5A及び図5Bを参照すると、内視鏡200の自由端部が概略的に示されており、この場合、ステージ208の窓210が検査中の皮膚216に当てて配置されている。レンズ管202は、図5Aに示す引っ込み位置から図5Bに示す伸長位置にステージ208に対して軸方向に動くことができる。レンズ管を引っ込み位置から伸長位置に動かすと、物体平面220は、組織210の表面から組織内の既知の深さまでシフトする。例えばステッピングモータ又は手動ノブのような任意の従来型手段219(図1)を用いてレンズ管をステージに対して動かすのがよい。
【0015】
ステージ208は、ハウジング206の近くに取り付けられた円筒形カラー209を有している。カラー209は、ステージを機械的支持体、例えばロボットアームに取り付けることができるようにする手段としての取り付け構造体を形成する。
【0016】
レンズ管202の自由端部204のところの窓215とステージ208の窓210との間のチャンバ222は、検査中の組織の屈折率とほぼ等しい屈折率を持つ液体、例えば食塩水で満たされている。レンズ管を引っ込め又は伸長させると液体はこれに対応してそれぞれリザーバから引き出され又はリザーバに戻され、それにより観察中の物体までの一定の光学深さを維持し、光学収差を最小限に抑える。リザーバは、別個の袋であってもよく、又は図5Bに示すようにレンズ管202とステージ204との間の単なる空間であってもよい。
【0017】
図6は、ハウジングレンズ組立体の光学的略図である。これは、マクロ的モード及びミクロ的モードについての光路を各光路についての照明源から始めて別々に説明する場合に最もよく理解される。
【0018】
マクロ的光路
マクロ的光路の照明は好ましくは、内視鏡から見て遠くに位置したアークランプからのものである。この光源は、赤外線除去のためランプのところで又はハウジング内で適当に濾波される。光ファイバケーブル258が、光をランプからハウジングに伝える。レンズ262が、ハウジングレンズ組立体のマクロ的光路の瞳孔平面のところに光ファイバフェース260の像を形成する。照明光は、レンズ262及び平面偏光子264を通り、ビームスプリッタ248で反射され、そしてレンズ246によって合焦される。照明光は更に、ビームスプリッタ244、視準レンズ242及びフィールドレンズ240を通りその後レンズ管202を通って観察中の物体を照明する。観察中の物体から戻った光は、レンズ管202に戻ってこれを通ってハウジングレンズ組立体に至り、ここからフィールドレンズ240を通ってレンズ242によって視準される。像を担持した光は、引き続きビームスプリッタ244及び合焦レンズ246を通って進む。この光は、更にビームスプリッタ248及び平面偏光子250を通り、次にカメラレンズ252によってビデオカメラ254の合焦平面上に合焦される。ビデオカメラ254は好ましくは、CCD検出器を用いる。ただし、他の検出器、例えばCMOS検出器を用いてもよい。
【0019】
図6に単一のレンズ要素として概略的に示された合焦レンズ246は変形例として、複数のレンズ要素から成る1以上のレンズ組立体であってもよい。
【0020】
運動手段266が、合焦レンズ246の軸方向運動をもたらして内視鏡の互いに異なる物体作動距離を補償し、それによりこのレンズは、物体からの内視鏡距離が変化してもビデオカメラの合焦平面のところでの合焦状態を維持することができるようになっている。レンズの運動は、手動手段、手動制御下のモータ又はコンピュータ制御下のモータによって達成できる。好ましくは、合焦レンズ246は、自動焦点方式及び適当なサーボモータを利用して像を適当な合焦状態に保つ。さらに、かかる回路構成は、当業界では周知なのでこれについてのそれ以上の説明は不要であろう。
【0021】
照明光と像担持光の両方によってレンズ管の光路を共有する上述の方法は、内視鏡レンズ管202の所要直径を最小限に抑える。というのは、別個の照明光路が不要であり、かかる方法によりステージ窓210と接触状態にある物体の照明が可能だからである。レンズ表面からの望ましくない反射により生じる迷光を、以下に説明するような照明及び像担持光の偏光状態の制御によって最小限に抑えることができる。
【0022】
マクロ的光路中の2つの偏光子250,264は、ビデオカメラ254の合焦平面に到達する非画像化迷光の量を最小限に抑える。照明光は平面偏光子264によって直線偏光され、像担持光は平面偏光子250を通過する。偏光子264の向きは、偏光子250と直交しており、それにより内視鏡及びハウジング内のレンズ表面からの正反射光がビデオカメラ254の合焦平面に到達しないようにする。物体によって散乱された光は偏光されないので、この光の半分は偏光子250によってカメラ254に伝えられる。平面偏光子250,264の代替手段として、又はその追加手段として、ビームスプリッタ248は、一偏光状態の光を通し、直交偏光状態の光を反射する偏光ビームスプリッタであってもよい。
【0023】
ミクロ的光路
好ましくはハウジング内に設けられたレーザによって、ミクロ的モード、即ち細胞レベルでの画像化のための照明を行う。レーザは好ましくは、コントラスト及び組織穿通度を最適化するよう約950nmの波長で動作するレーザダイオードである。なお、他の波長を用いることができる。
【0024】
ミクロ的モードは、深さに関して高い分解能が得られると共に高い側方分解能が得られるようにするためのその光路内に共焦点光学組立体を有している。好ましい実施形態では、共焦点組立体は、線走査法を用いているが、他の公知の方法、例えば点走査法又はニプコウディスク走査法を用いてもよい。
【0025】
引き続き図6を参照すると、レーザダイオード290からの光を円柱レンズ292によって線の状態に合焦させる。第1のスリット294を線合焦部のところに配置して空間フィルタとしてビームをきれいにすると共に(或いは)製造中におけるアライメントの基準とするのがよい。照明光は、スリット294を通過した後、平面偏光子296及びビームスプリッタ278を通る。次に、レーザ光は合焦レンズ276によって視準され、走査ミラー272の第1の表面で反射される。照明光は、反射後、適応レンズ270を通り、そしてビームスプリッタ244で反射される。ビームスプリッタ244は好ましくは、近赤外光を反射し、可視光を通過させるダイクロイックコーティングが施されている。次に、視準レンズ242及びフィールドレンズ240は、照明光をレンズ管202内へ差し向け、この中のレンズは、レーザ光を検査中の物体のところで線の状態に合焦させ、この線は、スリット294の像である。加うるに、図3に示すように、照明光は、対物レンズ212内に設けられた光学リターダ218を通過する。
【0026】
像をビデオカメラ288のところに形成するため、物体で反射した光は、レンズ管202内の対物レンズ212及び1又は複数のリレーレンズ214によって中間像238の状態に合焦される。このようにする際、画像化光は、対物レンズ内のリターダ218を再度通過する。像238からの像担持光は、フィールドレンズ240によって向きが変えられて、レンズ242によって視準され、ビームスプリッタ244で反射され、そして走査ミラー272で反射される。以下に説明するように屈折率の不一致により生じる収差を補正するために適応レンズ270をミクロ的光路中に設けるのがよい。合焦レンズ276は、光がビームスプリッタ278で反射され、平面偏光子298を通過した後、物体からの照明線の像を第2のスリット300のところに生じさせる。スリット300を通過した光は、ミラー280で反射され、レンズ282によって視準され、ミラー284から反射され、そして走査ミラー272の第2の側部から反射される。次に、カメラレンズ286が線像をカメラ288の合焦平面上に合焦させ、このカメラは好ましくは、CCD検出器を用いている。ただし、他の検出器、例えばCMOS検出器を用いてもよい。線像は、走査ミラーを回転させ、同期して物体を横切って照明線を走査すると共にカメラの合焦平面を横切って像線を走査すると、完全な状態の像となる。走査ミラーを図6の平面に垂直な軸線の周りに振動させるために任意の従来型手段274を利用することができる。
【0027】
ハウジング内の2つの偏光子及び対物レンズ内のリターダは、ビデオカメラ288の合焦平面に達する非画像化迷光の量を最小限に抑えるのに用いられる。照明レーザ光は、平面偏光子296の通過後、直線偏光される。この照明レーザ光は、対物レンズ内のリターダを通過する際、円偏光状態の光に変えられ、この光は次に物体を照明する。物体によって正反射された光は、リターダを通って戻った後、照明光の偏光方向に垂直な方向に直線偏光されることになる。次に、物体から集められた光は、画像化システム及び平面偏光子298中へ戻る。偏光子298の偏光方向は、偏光子296の偏光方向に対して垂直である。この構成では偏光子298は、レンズ表面からリターダまでの望ましくない正反射を除き、これに対し物体によって反射された光は、偏光子中へ伝えられる。偏光子296,298の追加例として、又はその代替手段として、偏光制御装置を偏光ビームスプリッタ278を用いることにより具体化してもよい。
【0028】
次に、図7A及び図7Bを参照すると、任意的に用いられる適応レンズ270の細部が示されており、この適応レンズは、剛性の窓302、変形可能な窓304及び窓302,304相互間に位置した液体充填チャンバ306を有している。液体306の圧力を変えることにより、変形可能な窓304を図7Aに示す位置と図7Bに示す位置との間で変形させることができる。適応レンズ270は、検査中の組織の屈折率と、ステージ窓210とレンズ管窓215との間の液体222の不一致の結果として生じる光学収差を補正するために用いられる。テレセントリック対物レンズ212の場合、生じる唯一の光学収差は、球面収差であり、これは適応レンズを開口絞りの像のところに配置することによって補正できる。液体306は、窓物質と同一の屈折率を持つよう選択される。液体圧力を変えると、変形可能な窓は、球面収差を補正する所定の形状に変形する。所要の変形量を、マクロ的モードにおいて自動焦点のために用いられるアルゴリズムと類似したアルゴリズムにより、リアルタイムで求めることができ、この場合フィードバックシステムが液体の圧力を調節する。
【0029】
実際には、マクロ的光路とミクロ的光路は、互いに相反する仕方で利用される。これは、電力を別の光源に切り換え、シャッタを用いて別の光源からの光出力を遮断し、又はこれら2つの方法を組み合わせて用いることにより達成できる。
【0030】
次に、図8を参照すると、ハウジング内に収納される光学系の変形例としての光学構成が示されている。図8に示す光学構成は、単一のカメラ320が図6に示す2つのカメラ288,254に代えて利用されている点において、図6に示す光学構成と異なっている。これは、ミラー322及びビームスプリッタ324を利用して白色光とレーザ像の両方をカメラ320に差し向けることによって達成される。これら2つの光路を単一のカメラ上に組み合わせるうえでミラー及びビームスプリッタの他の配置が可能である。好ましくは、2つの別々のレンズ352,386ではなく、単一のカメラレンズが組合せ光路中に用いられる。
図8に示すように、赤外遮断フィルタ326が、マクロ的光路の光源258からの入力と光学的アライメントをなして配置されている。
【0031】
次に、図9を参照すると、図9は、ハウジング206内の光学部品の更に別の変形例を示している。図9のミクロ的光路は、リニアアレイ検出器326がビデオカメラ288に代えて利用されている点において、図6又は図8の光学構成と異なっている。リニア検出器326は、図6のスリット300の直ぐ後に配置されている。アレイ要素又はピクセル(画素)の寸法形状がスリットの幅と同等であれば、図9に概略的に示すようにスリットをリニア検出器で置き換えるだけでもよい。検出器アレイの長い方の寸法方向は、スリットの内方の寸法方向が図6の図面の紙面に垂直である。リニア検出器アレイは、照明線に沿う物体からの光を受け取るので、リニア検出器は、物体のところの照明線の走査速度に一致した速度で読み出される。検出器の出力信号を、外部電子制御システムによって線毎に累積するのがよく、この外部電子制御システムは、物体の完全な走査の度毎にこれについてのフォーマット済み2次元電子像を生じさせる。電子制御システムによる像のフォーマッティングは、物体の走査と同期して行われる。
【0032】
リニア検出器アレイを用いると、ビデオカメラと関連した走査ミラーを含む光学系、即ち、スリット300とビデオカメラ288との間の光学系が不要になる。一方の表面だけにミラーを備えた走査要素273が、物体を横切る照明線を走査するのに設けられている。
【0033】
図6,図8及び図9に示す構成は、概略的に示されたものであり、当業者であれば同一の目的を達成するのに他の多くの構成を設計できることは理解されるべきである。
【0034】
図10は、関連の入力及び出力を備えたハウジングレンズ組立体をブロック図で示している。マクロ的光路中には、先に図6に詳細に示したビデオカメラ及び照明組立体がブロック340として示されている。好ましくはハウジングの外部に設けられたアークランプからの光ファイバケーブルを通って提供される白色照明が、線342で示されるようにブロック340に入力される。ブロック340内の要素、例えばモータ、シャッタ及びビデオカメラを動作させる制御信号344が、ハウジングの外部に設けられた1以上のコンピュータから入力され、電力343が外部電源から入力される。ブロック340からの出力は、ビデオカメラからの信号346及び制御信号348を含み、かかる制御信号は、位置決めモータからのフィードバック信号及び照明光が存在していることを示す信号を含むのがよい。
【0035】
ミクロ的光路中には、先に図6に詳細に示したビデオカメラ及び照明組立体が、ブロック330として示されている。入力照明334は、ハウジングの外部に設けられてもよいが、好ましくはハウジング内に設けられるレーザによって得られる。マクロ的ブロック340の場合と同様、ミクロ的ブロック330への入力としては、制御信号332及び電力333が挙げられる。出力としては、ビデオ信号336及び制御信号338が挙げられる。
【0036】
その結果、図10から理解できるように、ミクロ的画像化モードとマクロ的光画像化モードの両方は、電子信号によって完全に制御できる。その結果、内視鏡画像化機能の遠隔制御が可能である。例えば、病理学者は、内視鏡を遠隔の場所からコンピュータネットワークで制御できる。
上述の実施形態では、マクロ的倍率の量は、内視鏡を体腔内の物体に近づけたり、これから遠ざけるときに、合焦レンズ246を動かすことによって制御される。
【0037】
次に、図11を参照すると、カメラ254、288及び(又は)320から又はリニア検出器アレイ326からのビデオ信号が、コンピュータシステム104に伝送される。すると、コンピュータシステム104は、像をモニタ106上に表示する。コンピュータシステム104は更に好ましくは、医療従事者によって望まれるように像106をカラー化するようプログラムされている。ミクロ的モードは、固有分解能がマクロ的モードよりも非常に高いので、モニタ106上に単一の像で表示できる場合よりも多くのピクセルを持つ像を表示させることができる。この場合、コンピュータシステムは、像をその完全分解能で表示できるよう電子パン及びズーム機能を備えるのがよい。
【0038】
本発明の好ましい実施形態では、コンピュータシステム104は、内視鏡から見て遠くに位置したコンピュータシステム110とネットワーク108を介して電子的に通信する。通信ネットワーク108は例えば、各コンピュータシステム104,110のところにモデムを備えた電話回線であるのがよい。
【0039】
実際には、コンピュータシステム104は像をコンピュータシステム110に送り、このコンピュータシステム110は次に、これら像をそれ自体のモニタ112上に表示する。モニタ112は、例えば病理学者によって視認でき、それにより標的組織のリアルタイムの生体内病理学的検査及び診断が可能になり、したがって患者の器官の生検又は摘出は不要である。
【0040】
実際問題として、生体組織は、検査中静止状態のままではない、それどころか組織は内視鏡の運動に応答して動くだけではなく、心筋収縮、患者の呼吸等に応動して動く。その結果、本発明の好ましい実施形態では、コンピュータシステム104は好ましくは、医療従事者によるコマンドが出されたときに一連の連続像を取り込んで記憶する。
【0041】
次に、図12を参照すると、ビデオ画像の品質を向上させるフローチャートが示されている。ステップ120で、ビデオ画像を受け取り、次に、ステップ120からステップ122に分岐する。
【0042】
ステップ122では、プログラムは、フレーム取込みモードが現在起動化されているかどうか、即ち、医療従事者により画像が望ましいことが示されているかどうかを判定する。もしそうでなければ、ステップ122からステップ124に分岐し、ここで現在の入力フレームをバッファに記憶させ、そしてステップ124からステップ122に戻る。
【0043】
逆に、ビデオ取込みモードが起動化されていると見なされると、ステップ122からステップ126に分岐し、ここで変数COUNTをゼロに初期化する。次に、ステップ126からステップ128に進む。
【0044】
ステップ128では、プログラムは、変数COUNTが変数NFRAMESよりも大きいかどうかを判定する。なお、NFRAMESは、取込みモードの起動化に続いて取り込まれるビデオフレームの数に等しい。COUNTがNFRAMESよりも小さいと見なされると、ステップ128からステップ130に分岐し、ここでフレームをメモリバッファに入力する。次に、ステップ130からステップ132に進み、ここで、変数COUNTの値を増分し、ステップ132からステップ128へ戻る。
【0045】
ステップ128〜132で所定数のフレームを取り込んだ後、ステップ128からステップ134へ分岐し、ここでフレームバッファをフリーズさせて、ステップ136に進み、変数COUNT、FMMAX及びFRAME#を全てゼロに初期化する。次に、ステップ136からステップ138に進む。
【0046】
ステップ138では、まず最初に変数COUNTと変数NCOMPAREを比較する。なお、NCOMPAREは、取込みフレームの選択の基準となる比較されたフレームの数に等しい。当初、COUNTは、NCOMPAREよりも小さく、したがってステップ138からステップ140に分岐し、ここで変数COUNTを増分し、次にステップ142に進み、ここで、変数COUNTに相当するFRAME#をバッファから入力する。次に、ステップ142からステップ144に進む。
【0047】
ステップ144では、プログラムは、変数COUNTに相当するフレームについて良さの指数値FMを計算する。種々の要因、例えば隣り合う取込みフレームと比較したフレームの部分の運動を求める。次に、ステップ144からステップ146に進み、ここで計算した変数FMを最大変数FMMAXと比較する。現在計算された変数FMがあらかじめ記憶された変数FMMAX(これは、ステップ146の最初の実行の際に常に生じる)よりも大きい場合、ステップ146からステップ148に分岐し、ここで、変数FMMAXをFMの値に設定し、変数FRAME#を変数COUNTに設定する。変数FMMAXが変数FMよりも大きい場合、ステップ148とステップ146の両方から、ステップ138に戻る。
【0048】
ステップ138〜148を繰り返し実施して、ついにはCOUNTの値がNCOMPAREの値よりも大きくなるようにする。その時点において、値FMを各フレームについて計算する。なお、最大FMのフレームカウントは、変数FRAME#中に記憶された状態にある。次に、ステップ138からステップ150に分岐し、ここで、選択されたビデオフレームFRAME#を記憶させ、次にステップ152でモニタ上に表示する。
【0049】
実際には、内視鏡は、体腔内の全体的な観察が得られるよう用いることができる標準型内視鏡として挙動するマクロ的モードに配置される。このモードでは、内視鏡は、病変部及び他の疑いのある領域の存在場所を突き止めてより厳密な検査を行うことができるよう使用できる。外科医は見るべき場所がどこであるかをいったん決定すると、組合せ状態のステージとレンズ管の端を標的組織に接触させる。照明のための内視鏡画像化光路を用いると、ステージ窓が組織と接触した状態でも組織の照明を行うことができる。次に、内視鏡をマクロ的モードに切り換え、このマクロ的モードにより、組織表面のデフィニションの高い画像が得られ、そしてレンズ管をステージ中に伸長させることにより、その表面の下の薄い部分の画像が得られる。画像は、病理学者が手術室から見て遠くに位置した場所にあるコンピュータから標的組織の生体内診断を行うことができるのに十分に高いデフィニションを持っている。
【0050】
本発明の別の利点は、着脱自在なステージにより、標的組織の様々な層及び深さでの画像化が可能になるということにある。さらに、ステージは、レンズ管から取り外せるので、患者の体腔内の滅菌環境の維持のためには、実際にはステージの滅菌が必要なだけである。変形例として、ステージは使い捨てであってもよい。何れの場合においても、レンズ管及びハウジングの完全な滅菌は不要である。
本発明を詳細に説明したが、当業者であれば特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱することなく多くの変形例を想到できよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態を示す略図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態のためのレンズ管及びこの中に収納されたレンズ組立体を示す略図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態の対物レンズ用レンズ組立体を示す略図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態のためのリレーレンズ組立体の略図である。
【図5A】本発明の好ましい実施形態のためのレンズ管の自由端部を示す略図である。
【図5B】本発明の好ましい実施形態のためのレンズ管の自由端部を示す略図である。
【図6】本発明のハウジングの好ましい実施形態を示す光学的な略図である。
【図7A】本発明の適応レンズを示す略図である。
【図7B】本発明の適応レンズを示す略図である。
【図8】本発明の第2の好ましい実施形態の光学的略図である。
【図9】図6と類似したハウジングの光学的略図であるが、その変形例を示す図である。
【図10】本発明の好ましい実施形態のための制御回路構成を示すブロック図である。
【図11】本発明のコンピュータ及び通信システムのブロック図である。
【図12】本発明の好ましい実施形態の作用を示すフローチャートである。
Claims (28)
- 内視鏡組立体であって、ハウジングと、前記ハウジングに固定された一端を有していて、体腔内へ挿入されるようになった細長いレンズ管と、前記レンズ管内に収納されていて、前記レンズ管の自由端部からの像を光学的に前記ハウジングに中継する管レンズ組立体と、前記レンズ管から像を受け取るハウジングレンズ組立体と、前記ハウジングレンズ組立体から光学像を受け取り、前記光学像を電気信号に変換するカメラ手段と、前記ハウジングレンズ組立体をミクロ的倍率とマクロ的倍率との間で変化させる手段とを有していることを特徴とする内視鏡組立体。
- 前記ハウジングに結合された放射線としての可視光源と、前記ハウジングに結合された放射線としての赤外線源と、前記源のうちの一方からの放射線を前記ハウジングから前記レンズ管組立体中へ選択的に差し向ける手段とを更に有していることを特徴とする請求項1記載の内視鏡組立体。
- 前記選択的差向け手段は、前記可視光源と直列に光学結合された第1のシャッタと、前記赤外線源と直列に光学結合された第2のシャッタとから成ることを特徴とする請求項2記載の内視鏡組立体。
- 前記ハウジングレンズ組立体は、共焦点レンズ組立体であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡組立体。
- 前記共焦点レンズ組立体は、線走査画像化手段を有していることを特徴とする請求項4記載の内視鏡組立体。
- 前記電子信号を前記ハウジングの外部に伝送する手段を更に有していることを特徴とする請求項1記載の内視鏡組立体。
- 前記ハウジングレンズ組立体は、前記レンズ管から受け取った像を自動的に合焦させる手段を有していることを特徴とする請求項1記載の内視鏡組立体。
- 前記ハウジングレンズ組立体は、適応レンズを有していることを特徴とする請求項1記載の内視鏡組立体。
- 細長い管状ステージを更に有し、前記ステージは、一端部のところが開口しており、その他端部を横切って窓が設けられ、前記ステージの前記開口端部は、前記レンズ管に摺動自在に嵌められ、前記ステージを前記ハウジングに隣接して前記レンズ管に着脱自在に固定する手段を更に有していることを特徴とする請求項1記載の内視鏡組立体。
- 前記ハウジングのところで接近でき、前記ステージを前記レンズ管に対し、伸長位置と引っ込み位置との間で長手方向に動かす手段を更に有していることを特徴とする請求項9記載の内視鏡組立体。
- 前記レンズ管を通して見える像を記録する手段を更に有していることを特徴とする請求項1記載の内視鏡組立体。
- 前記レンズ管を通して見える複数の連続した像を記録する手段を更に有していることを特徴とする請求項11記載の内視鏡組立体。
- 前記記録手段は、入力を備えたコンピュータと、前記カメラ手段の出力信号を前記コンピュータ入力に結合する手段とを有していることを特徴とする請求項12記載の内視鏡組立体。
- 前記像を記録するコンピュータ手段を更に有していることを特徴とする請求項13記載の内視鏡組立体。
- 前記像内視鏡から見て物理的に遠くに位置した場所と電子的に通信する手段を更に有していることを特徴とする請求項13記載の内視鏡組立体。
- 前記カメラは、線走査画像化手段を有していることを特徴とする請求項13記載の内視鏡組立体。
- 前記着脱自在な固定手段は、差込み継手から成ることを特徴とする請求項9記載の内視鏡組立体。
- 前記ステージの前記窓は、前記レンズ管の他端部から長手方向に間隔を置いて位置し、かくして前記窓と前記レンズ管の前記他端部との間にはチャンバが形成され、前記チャンバを液体で満たした状態に維持する手段が設けられていることを特徴とする請求項10記載の内視鏡組立体。
- 前記維持手段は、前記ステージ内に設けられていて、前記チャンバに開口した袋であることを特徴とする請求項18記載の内視鏡組立体。
- 内視鏡組立体であって、ハウジングと、前記ハウジングに固定された一端を有していて、体腔内へ挿入されるようになった細長いレンズ管と、前記レンズ管内に収納されていて、前記レンズ管の自由端部からの像を光学的に前記ハウジングに中継する管レンズ組立体と、前記レンズ管から像を受け取り、前記像を前記ハウジングの外部に与えるハウジングレンズ組立体と、前記ハウジングに結合された放射線の光源と、前記光源からの放射線を前記レンズ管組立体中へ差し向ける手段とを有していることを特徴とする内視鏡組立体。
- 放射線としての赤外線源を更に有し、前記光源は、放射線としての可視光源から成り、前記差向け手段は、前記源のうちの一方からの放射線を前記レンズ管組立体中へ選択的に差し向ける手段を更に有していることを特徴とする請求項20記載の内視鏡組立体。
- 赤外線放射カメラを更に有し、前記ハウジングレンズ組立体は、前記赤外線放射カメラと直列に光学結合された共焦点レンズ組立体から成ることを特徴とする請求項20記載の内視鏡組立体。
- 前記赤外線放射カメラは、線走査赤外線放射カメラであることを特徴とする請求項22記載の内視鏡組立体。
- 前記放射線源は、レーザから成ることを特徴とする請求項20記載の内視鏡組立体。
- 前記レーザは、レーザダイオードであることを特徴とする請求項24記載の内視鏡組立体。
- 前記レーザの波長は、実質的に950nmであることを特徴とする請求項25記載の内視鏡組立体。
- 内視鏡組立体であって、ハウジングと、前記ハウジングに固定された一端を有していて、体腔内へ挿入されるようになった細長いレンズ管と、前記レンズ管内に収納されていて、前記レンズ管の自由端部からの像を光学的に前記ハウジングに中継する管レンズ組立体と、前記レンズ管から像を受け取り、前記像を前記ハウジングの外部に与えるハウジングレンズ組立体と、前記ハウジングから見て遠くに設けられていて、前記レンズ組立体をミクロ的倍率とマクロ的倍率との間で変化させる手段とを有していることを特徴とする内視鏡組立体。
- 前記ステージに取り付けられたカラーを更に有していることを特徴とする請求項9記載の内視鏡組立体。
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