JP2004500877A - 多孔質の媒体を含んでなる固定化キャリア - Google Patents

多孔質の媒体を含んでなる固定化キャリア Download PDF

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Abstract

本発明は新規な連続醗酵法で使用可能である細胞固定化キャリアに関する。特に、この醗酵法はビールの連続製造において使用される。この細胞固定化キャリアはファイバーの多孔質の媒体を含んでなる。この媒体は少なくとも70%の気孔率を有する。

Description

【0001】
(本発明の分野)
本発明は細胞を固定化するキャリアに関する。この固定化キャリアは新規な連続醗酵法で使用することができる。特に、この醗酵法はビールの連続製造において使用される。
【0002】
(本発明の背景)
醗酵細胞の固定化は醸造工業で適用可能な手法である。これは醗酵槽内での触媒細胞の保持と栄養分の供給とを必要とする。
【0003】
高い生産性を有する効率的なシステムを得るとともに、最終製品の品質を確保するためには、多数の要件が充たされなければならない。
第1に、キャリアは、高い機械的強度を有する必要があり、化学的に不活性でなければならず、そして細胞に対して毒性があってはならない。
更には、高い担持能力が得られなければならない。担持能力は、キャリアの表面に対する細胞の重量として定義される。加えて、キャリアは固定化された細胞への栄養分の供給にマイナスの影響を及ぼしてはならない。
更には、システムは効率的であり、操作が容易であり、そして高い収率を与えなければならない。
【0004】
既知のキャリアは、その限定された担持能力及び/又は拡散面での制約により、いずれも工業的な醸造装置において成功裡に使用されなかった。
アルギン酸カルシウム又はκ−カラゲナンビーズなどのポリマーゲル中に酵母細胞を封入又はカプセル化することは、例えばポリマーの溶解による細胞の放出を制御できないために、工程が不安定であるという欠点を有する。
他の固定化キャリアは、変成セルロースのDEAE基などのキャリアの正帯電の基によって負帯電の酵母細胞を吸引することに基づいている。しかしながら、DEAEの使用は充填床に依存するが、これは拡散面での制約とCOによるチャンネリングのために主要な醗酵で使用するのが困難である。このようなキャリアに基づく方法のもう一つの欠点は、タンパク質などの他の負帯電の基も引き付けられ、例えば沈澱により前もって除去されなければならないことである。
固定化キャリアの更に最近の一群は、多孔質ガラスビーズ又は炭化ケイ素などのセラミック材料などの多孔質の媒体上で酵母がコロニー形成することに基づいている。しかしながら、これらの使用は醗酵ユニット中で循環ポンプ又は大量のCOの散気を必要とする。
【0005】
(本発明の要約)
本発明の目的は、高い機械的強度を有し、化学的に不活性で、操作するのが容易であり、そして容易に洗浄可能である細胞固定化キャリアを提供することである。
本発明のもうひとつの目的は、迅速なコロニー形成と効率的なCOの排気を可能にする細胞固定化キャリアを提供することである。
更なる目的は、高い担持能力により特徴付けられる高い比表面積を有する固定化キャリアを提供することである。
更に、目的のひとつは、醗酵法において、特にビールの連続製造において使用可能であるキャリアを提供することである。
また、更なる目的は、機械的なポンプ又は大量のガスの散気を必要とせず、結果として、エネルギー効率のよい方法を得ることを可能とする醗酵液の製造用設備を提供することである。
【0006】
本発明の第1の態様によれば、細胞固定化キャリアが提供される。このキャリアは酵母などの醗酵細胞の固定化に特に好適である。
この固定化キャリアは、好ましくは70%以上の気孔率を有する多孔質の媒体を含んでなる。更に好ましくは、このキャリアの気孔率は75%以上、最も好ましくは80%以上、例えば85%である。
【0007】
このような高気孔率により特徴付けられるキャリアは、ポリマーファイバー又は金属ファイバーなどのファイバーの少なくとも一つの層を作製することにより得ることができる。このキャリアはファイバーに加えて粉末粒子を含んでもよい。
【0008】
ファイバーの移動を避けるためには、ファイバー間である程度の接合を得ることが好ましい。
【0009】
ポリマーファイバーのウエブを提供する手法としては、例えばスパンボンド、スパンレイ又はメルトブローがある。
【0010】
好ましいキャリアは燒結された金属ファイバーの少なくとも一つの層を含んでなる。好ましくは、この媒体は緻密化されている。このキャリアは多数の層を含んでなる層構造体であってもよい。これらの層の各々は金属ファイバーのウエブを含んでなる。この異なる層は積層されて、層構造体を形成する。次に、このように得られた層構造体は燒結され、緻密化される。
【0011】
金属ファイバーの直径は、好ましくは1μmと30μmの間、例えば22μmと30μmの間である。
層構造体の異なるウエブは、同一あるいは異なるファイバー直径を有するファイバーから製造可能である。
【0012】
本発明に係る固定化キャリアに使用される金属ファイバーは、公知の金属又は金属合金からつくることができる。
好ましい合金はステンレス鋼316L、ハステロイ(登録商標)、インコネル(登録商標)、ニクロム(登録商標)、合金HRなどのステンレス鋼である。
【0013】
これらの材料は不活性で、味の点で中立であり、そして食品用に承認されたものである。これらは高い機械的強度と高い耐薬品性により特徴付けられる。
【0014】
緻密化は、好ましくは冷等圧プレス操作により行われ、これによって、全表面にわたって均一な孔サイズが分布している媒体を得ることができる。
【0015】
多孔質の媒体の使用可能な表面を最大化し、醗酵槽の容積を最少とすることが好ましい。
使用可能な表面を最大化することにより、担持能力は最大化される。好ましくは、担持能力は100g/m以上、更に好ましくは150g/m以上、例えば200g/m以上である。高い担持能力の結果、高い反応速度と改善された製造収率が得られる。
【0016】
上述のように、このキャリアの気孔率は好ましくは高い。この開放細孔構造によって、効率的なCOの排気が可能となり、細胞の迅速なコロニー形成が可能となる。材料の最適な輸送を得るのに、効率的なCOの排気が絶対的な要件である。本発明の材料の高い気孔率は、拡散面での制約が妨げになっているSiCキャリアなどの現行のキャリアを超える主要な利点である。これらの制約の結果、酵母の性能に及ぼすマイナスの影響が生じる。
この細孔は全表面にわたって均一に分布しているので、醗酵工程は均一に起こる。
更には、キャリアの高い気孔率のために、担持能力が高い。
【0017】
本発明に係るキャリアは、最適な物質移動に向けて設計可能であるという利点を有する。
好ましくは、キャリアは、高い使用可能な表面を備えた開放構造を有する。
【0018】
異なる実施形態が考え得る。
キャリアは管状の形状を有するか、あるいは互いの周りに同心状に配置された本発明に係る材料のいくつかの管を含んでなってもよい。
管を形成する前に、媒体を折り畳まれた形、波形、プリーツ形あるいはさざなみ形にすることができる。
2つの連続した同心状の管の間にスペーサー層を設けることもできる。好適なスペーサー層はメッシュであり、例えば、金属ワイヤを含んでなる規則的に織られた構造体である。また、スペーサー層は折り畳まれた形、波形、プリーツ形あるいはさざなみ形にすることができる。
【0019】
あるいは、メッシュを含んでなる多数の同心状の管を互いの周りに配置し、これらの同心状の管の間に、本発明に係る媒体を波形又は波形でなくとも配設することができる。
【0020】
好ましい実施形態においては、金属ファイバーを含んでなるウエブをその長手方向の軸に沿ってロール状に巻いて、ラップアラウンド管を形成する。
この実施形態においても、スペーサー層を使用することが得策である。キャリアとスペーサー層とを含んでなる層構造体として、これをロール状に巻く。
金属ファイバーのウエブ又はこのスペーサー層のいずれかを、折り畳まれた形、波形、プリーツ形あるいはさざなみ形にすることができる。
【0021】
本発明に係る細胞固定化キャリアは、モジュール組み立てにより容易にスケールアップ可能であるという利点を特徴としている。
【0022】
この固定化キャリアの更なる利点は、これが例えばバックフラッシュにより容易に洗浄可能であるということである。繰り返しのバックフラッシュが可能であるので、このキャリアは長寿命を有する。
この媒体は化学的な方法で、あるいは水蒸気滅菌により滅菌可能である。
【0023】
本発明に係るキャリアは、醗酵液を製造するための固定化キャリアとして使用されるように意図されている。特に、これは低醗酵あるいは高醗酵のビールを製造するのに使用されるように意図されている。しかしながら、これは他のアルコール飲料の製造のためにも使用可能である。
最良の目的はこのキャリアをビールの連続製造において使用することである。
【0024】
第2の態様によれば、本発明に係る細胞固定化キャリアの酵母醗酵への使用が提供される。この固定化キャリアは連続的な酵母醗酵工程での使用に特に好適である。
【0025】
第3の態様によれば、アルコール飲料を連続製造するための設備が提供される。
この設備は、本発明に係る少なくとも一つの固定化キャリアを含んでなるバイオリアクターを含んでなる。
好ましくは、このバイオリアクターはガス上昇吸出し管(ドラフトチューブ)を備えたバイオリアクターである。
【0026】
固定化キャリアはリアクター内の吸出管中に位置する。好ましくは、キャリアは吸出し管の下部に配置され、更に好ましくはキャリアは吸出し管の底部に配置される。
【0027】
連続醗酵時に醗酵細胞が洗い流されるのを防止するために、醗酵細胞の固定化が必要である。
好ましくは、リアクター内の50%以上の細胞が固定化される。これにより、吸出し管の周りを囲む環状部内よりも吸出し管内の方が細胞の濃度が高まり、結果として、吸出し管内のCO生成が高まる。
更には、CO泡は鋭いエッジ上で容易に上昇するので、固定化キャリア中の燒結金属ファイバーにより追加のCOガスが吸出し管内で生成する。このようにして、可溶のCOの濃度は低下するが、このことは醗酵プロセスに有益である。
【0028】
環状部内よりも吸出し管内の方がCOガスの生成が多いことは、リアクター内の醗酵媒体の循環を促進する。
【0029】
高い気孔率の開放構造によって、循環媒体に対して殆ど抵抗がないので、固定化キャリアは本発明に係るガス上昇吸出し管バイオリアクター内で特に有用である。
本発明に係る設備内で、醗酵媒体の良好な混合と循環を得るために、機械的ポンプ又は大量のガス散気の使用は必要でない。
他方、醗酵媒体の混合と循環は、酵母細胞により生成するCOにより駆動される。
結果として、本発明に係る設備はエネルギー効率を高くすることができる。
【0030】
醗酵媒体の循環は、安定な連続醗酵を有利にする。醗酵媒体の運動を限定された追加の散気により最適化することができる。
【0031】
固定化キャリアは主要な醗酵段階で特に有用である。
【0032】
本発明に係る設備においてポンプの使用はもはや必要でないので、汚染のリスクが低減される。
この汚染のリスクは連続醗酵工程で特に重要である。
【0033】
本発明の第4の態様によれば、醗酵法によりビール又は他のアルコール飲料を連続製造するための方法が提供される。この醗酵工程は本発明に係る固定化キャリアを持つガス上昇吸出し管バイオリアクターなどのバイオリアクター中で行われる。
【0034】
好ましい方法は、
本発明に係る固定化キャリアを設けるステップと、
上記キャリア上に酵母を固定化するステップと、
上記バイオリアクターに好ましくは連続的な方法で栄養分を供給するステップと、
ビールを好ましくは連続的な方法で移すステップと
を含んでなる。この移されたビールは更に処理可能であり、このビールは、例えば仕上げ処理のために仕上げタンクに移される。
【0035】
添付の図面を参照しながら本発明を更に説明する。
【0036】
(本発明の好ましい実施の形態の説明)
固定化キャリア用の可能な多孔質の媒体は2つの層を含んでなり、これらの層の各々は金属ファイバーのウエブを含んでなる。
第1の層は直径22μmの金属ファイバーの不織ウエブを含んでなる。第2の層は直径30μmの金属ファイバーのウエブを含んでなる。
【0037】
金属ファイバーは、例えば米国特許3,379,000号に述べられているようなバンドルドドローイングにより得られる。
第1及び第2の層は相互に接触するようになされ、そして以降の工程において得られた層構造体は燒結され、冷等圧プレス操作により緻密化される。
この固定化キャリアは1200g/mの重量と76.78%の気孔率を有する。
【0038】
この多孔質の媒体から作製される異なる実施の形態を考えることができる。原則として、高い気孔率の媒体を含んでなり、高い担持能力により特徴付けられる各キャリアの設計がアルコール飲料の製造において使用可能である。図1ないし図6にいくつかの図示した例を示す。
【0039】
図1を参照すると、固定化キャリア10は3つの同心状の、間隔をあけた管11、12、13を含んでなる。
この多孔質の媒体は管11、12、13の形状になるようにロール状に巻かれ、溶着される。多数のこれらの管は互いに同心状に配置されて、固定化キャリアを形成することができる。
好ましくは、この管は円形あるいは楕円形の断面を有する。
このキャリアは例えば1500mmの長さと100mmの外径を有する。
管のサイズと数は、キャリアの使用可能な表面を決定し、キャリアの担持能力に直接的な影響を及ぼす。
【0040】
場合によっては、スペーサー層を2つの隣接する同心状の管の間に介在させる。
図2に、3つの同心状の管21、22、23と、2つの隣接する管の間のスペーサー層24、25とを含んでなる固定化キャリア20の好ましい実施の形態の断面を示す。
このスペーサー層は、例えば2つの隣接する管の間に作られる空間中に折り畳まれた規則的に織られたメッシュである。
【0041】
図3は更なる実施の形態の断面を示す。
固定化キャリア30は3つの同心状の、間隔をあけた管31、32、33を含んでなる。
この媒体は管を形成する前に波形となっている。
スペーサー層を2つの隣接する同心状の管の間に配設することができる。
【0042】
媒体を巻くことにより、単位容積当りの使用可能な表面を増加させることができる。
図4は気孔率85%の金属ファイバーのウエブをその長手方向の軸に沿ってロール状に巻いて、ラップアラウンド管を形成した実施の形態を示す。このキャリアの断面はらせん状の曲線である。
このラップアラウンド管は1500mmの長さと100mmの外径を有する。
【0043】
巻く前に、多孔質の媒体を折り畳まれた形、波形、プリーツ形あるいはさざなみ形にすることができる。
【0044】
図5は単位容積当りの表面を増加させるために、多孔質の媒体を巻く代替的な方法を示す。
【0045】
図6の実施形態は、
多孔質の媒体61をスペーサー層62に接触させるようにすることにより層構造体を形成し、
この層構造体をロール状に巻いて、ラップアラウンド管を形成する
ことにより得られる。
スペーサー層62は例えば折り畳まれたメッシュである。
【0046】
あるいは、このメッシュをロール状に巻いて、ラップアラウンド管を形成し、メッシュにより作られる空間中にこの多孔質の媒体を折り畳むことができる。
【0047】
図7に、供給タンク1、ガス上昇バイオリアクター6及び仕上げタンク15を含んでなる設備を示す。
【0048】
供給ポンプ3は、供給パイプ4と入口5とを介して上記バイオリアクター6に新しい媒体2を供給する。この媒体は醗酵媒体7と混合される。この醗酵媒体は環状部11中を下方に移動し、吸出し管8中を上方に移動する。この循環は固定化キャリア9から放出されるCOガス10により駆動される。その結果、吸出し管8により決められる上昇流域と、吸出し管を囲む環状部11により決められる下降流域との間で密度差が形成される。
【0049】
2つの電導度計20及び21は醗酵媒体7の均一性を測定する。この2つの電導度計はコンピューター23に接続した読み取り装置22に接続されている。
このシステムは酵母細胞により生成するCOにより駆動される。
通常、散気又はポンプ駆動は必要でない。
【0050】
非均一性の事態が起こる場合には、コンピューター23が空気バルブ26を調整して、最適な循環に必要な量のガスを散気する。
この目的のために、コンピューター23は調節可能な空気バルブ26に接続されている。この空気バルブは、例えばCO及び/又はOのガス入力ライン27と散気口24との間に配置される。散気口24には滅菌した空気フィルター25が設けられている。
【0051】
媒体2は、醗酵媒体7中の遊離した細胞により、また上記キャリア9上の固定化された細胞により醗酵される。
好ましくは、媒体2に酸素が豊富に含まれており、上記バイオリアクター中の醗酵細胞に充分な酸素を供給する。
この醗酵済みのビールは出口12から配管13を通って処理済ビール容器14中に流れ、ここに処理済ビール15が集められる。
【0052】
生成したCOは排気口16から除去することができる。CO回収設備によりこの生成したCOを回収することが可能である。
【0053】
上記キャリア9はワイヤ19によりリアクター中に固定されている。上記キャリア9は吸出し管8の底部に固定されている。吸出し管8は例えば上記リアクター6内で液体の高さ7の14%の位置に配置されている。(リアクターの直径)/(吸出し管の直径)の関係は2の平方根に等しい。この吸出し管の高さは例えばこの液体の高さの75%に等しい。この液体の高さは例えばこのリアクターの高さの66%に等しく、34%のヘッドスペースが泡形成に必要である。
【0054】
固定化された細胞はキャリアのバックフラッシュにより除去可能である。冷水又は湯、NaOH溶液及び/又はグルカナーゼ及びキシラナーゼなどの酵素溶液が使用可能である。
例えば水蒸気滅菌により、あるいはこの媒体を過酢酸とH(1.5%v/v)の混合物によりリンスすることにより、この媒体の滅菌が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係る固定化キャリアの一実施の形態を示す断面図である。
【図2】
本発明に係る固定化キャリアの一実施の形態を示す断面図である。
【図3】
本発明に係る固定化キャリアの一実施の形態を示す断面図である。
【図4】
本発明に係る固定化キャリアの一実施の形態を示す断面図である。
【図5】
本発明に係る固定化キャリアの一実施の形態を示す断面図である。
【図6】
本発明に係る固定化キャリアの一実施の形態を示す断面図である。
【図7】
連続醗酵用の設備を示す図である。

Claims (15)

  1. 多孔質の媒体を含んでなる細胞固定化キャリアであって、上記多孔質の媒体がファイバーの層を少なくとも一つ含んでなり、上記媒体が少なくとも70%の気孔率を有する細胞固定化キャリア。
  2. 上記媒体が少なくとも80%の気孔率を有する請求項1に記載の細胞固定化キャリア。
  3. 上記多孔質の媒体が燒結された金属ファイバーの層を少なくとも一つ含んでなる請求項1又は請求項2に記載の細胞固定化キャリア。
  4. 上記媒体が1μm〜30μmの直径を有する金属ファイバーを含んでなる請求項1〜3のいずれか一つに記載の細胞固定化キャリア。
  5. 上記媒体の担持能力が少なくとも100g/mである請求項1〜4のいずれか一つに記載の細胞固定化キャリア。
  6. 上記キャリアが上記媒体で作られた管を複数含んでなり、上記管が互いの周りに同心状に配置されている請求項1〜5のいずれか一つに記載の細胞固定化キャリア。
  7. スペーサー層が2つの連続する同心状の管の間に配置されている請求項6に記載の細胞固定化キャリア。
  8. 上記媒体がその長手方向の軸に沿ってロール状に巻かれて、ラップアラウンド管を形成した請求項1〜7のいずれか一つに記載の細胞固定化キャリア。
  9. 上記媒体と上記スペーサー層とを含んでなる層構造体が、その長手方向の軸に沿ってロール状に巻かれて、ラップアラウンド管を形成した請求項8に記載の細胞固定化キャリア。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の固定化キャリアの酵母の醗酵への使用。
  11. バイオリアクターを含んでなる、醗酵液を連続的に製造するための設備であって、上記バイオリアクターが請求項1〜9のいずれか一つに記載の固定化キャリアを少なくとも一つ含んでなる設備。
  12. 上記バイオリアクターが、ガス上昇吸出し管を備えたバイオリアクターである請求項11に記載の設備。
  13. 上記キャリアが上記吸出し管内に固定されている請求項12に記載の設備。
  14. 上記バイオリアクター内での上記醗酵液の循環が、固定化された生物により生成するガスによって駆動される請求項11〜13のいずれか一つに記載の設備。
  15. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の固定化キャリア上での醗酵プロセスにより醗酵液を連続的に製造する方法であって、
    本発明に係る固定化キャリアをバイオリアクター中に設けるステップと、
    上記キャリア上に酵母を固定化するステップと、
    上記バイオリアクターに栄養分を供給するステップと、
    ビールを、好ましくは連続的な方法で、移すステップと
    を含んでなる方法。
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