JP2004500748A - 高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造を提供する。
【解決手段】主に音声レシーバー本体10、及び該音声レシーバー本体内部空間中に設置するスピーカー20により構成する。該音声レシーバー本体の片側側面には少なくとも一個の出音孔11を穿設する。該スピーカーの外周縁面は共鳴板21を環状に設置し、該共鳴板の少なくとも片側の側面の適当な位置は、該音声レシーバー本体の内壁面に固定される。該スピーカー上の二個の音声出力端22,23が対応する音圧高低強度値の低いものは、該音声レシーバー本体の出音孔に対して出力し、これにより、人が音楽を聴く、或いは通信機器として受話使用するに当たって、インパルスノイズによる傷害を防止する。さらに、二種の異なるサウンドウェイブが交差し干渉し合うため、高周波ノイズが消去され、通話が明晰となる。
【選択図】図1
【解決手段】主に音声レシーバー本体10、及び該音声レシーバー本体内部空間中に設置するスピーカー20により構成する。該音声レシーバー本体の片側側面には少なくとも一個の出音孔11を穿設する。該スピーカーの外周縁面は共鳴板21を環状に設置し、該共鳴板の少なくとも片側の側面の適当な位置は、該音声レシーバー本体の内壁面に固定される。該スピーカー上の二個の音声出力端22,23が対応する音圧高低強度値の低いものは、該音声レシーバー本体の出音孔に対して出力し、これにより、人が音楽を聴く、或いは通信機器として受話使用するに当たって、インパルスノイズによる傷害を防止する。さらに、二種の異なるサウンドウェイブが交差し干渉し合うため、高周波ノイズが消去され、通話が明晰となる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一種の音声レシーバーの構造に関する。特に一種の音声レシーバー内部のスピーカー構造を利用し、人が音楽を聴く或いは通信機器として受話使用するに当たり、高音圧音源の耳への直接衝撃を防止し、しかも高周波ノイズのない音声レシーバーの構造に係る。
【0002】
【従来の技術】
1990年米国国立健康学会は、その共同発展協議声明中において、「米国国民の約2800万人に聴力喪失があり、その内少なくとも1000万人の聴力喪失の原因は騒音環境中に晒されたためである。」と指摘している。さらに、1993年米国国家イヤーケアプラン中においても、「18歳以下の米国青少年の0.017%に聴力面の障害がある。」と指摘されている。
米国サウスウエスタンメディカルセンターは1997年発表の13歳から19歳の青少年の聴力損失に関するレポート中において、次のように指摘している。「米国の13歳から19歳の青少年の20%に聴力障害が見られる。聴力障害の原因の大部分は騒音環境、特にイヤホーン式スピーカーが発する衝撃性音楽に晒されたためである。」
上記各レポートの指摘に基づけば、公知の音声レシーバーを使用する場合には、耳に挿入するイヤホーン式であろうとヘッドホーン式であろうと、音量の制御(音圧が105dbの時、一日の使用時間は1時間を超えないことが望ましい。音圧が95dbであるなら、一日の使用時間は6時間を超えてはならない。)に注意する必要があると言うことである。また、音声レシーバーが発するインパルスノイズにも注意すべきである。なぜなら、この種の極めて短時間のインパルスノイズ中には非常に高い音圧を含んでいるため、鼓膜破裂、或いは中耳の聴力喪失を招く恐れがある。
この種の中耳聴力伝音機能の障害は、伝音性聴力損失と呼ばれるものである。近年来、米国の医学レポート中では絶えず指摘されており、イヤホーン式スピーカーを使用しロック等のポピュラー音楽を聞くことにより聴力障害を招く青少年の比率は年々増加している。このように、不適当な音声レシーバーの使用は、米国の青少年のみならず、世界中の人々の聴力の健康をも既に虫食んでいる可能性がある。
【0003】
音声レシーバー(携帯用プレーヤー或いは通信機器の受信器)は音源の信号を受け取り、音波に変換し、直接耳に伝送するものである。
我々が聞き取ることができる周波数の範囲は20HZ−20KHZ中の原音であるが、該周波数範囲の音域中の原音再生能力は理想的とは言えない。なぜなら、公知の音声レシーバー内のスピーカーが受信する信号は、それが超高級スピーカーによるものでなく通常の携帯用プレーヤー或いは通信機器の受信器が発する信号であれば、普通は極めて大きなノイズが含まれる。そのため、公知の音声レシーバーの周波数特性は高音範囲部分においてしばしば高周波のビービー音が耳を刺激し、また低音範囲においては低周波のウォーウォー音等のノイズが現れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知構造の欠点を解決するため、本発明は高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造の提供を課題とする。
それは人が音楽を聴く、或いは通信機器として受話使用するに当たって、強大な音圧が直接耳に入ることを効果的に防止し聴覚能力を保護する。即ち、該レシーバーが瞬間的に強大なインパルスノイズを発することによる中耳の傷害、延いては伝音性聴力損失を防止することができる。
さらにそれは、音声レシーバー内部のスピーカー構造を利用することにより、それが発する二種の異なるサウンドウェイブは、伝送径路中において相互干渉作用を受け、組合せ後に耳に伝わる出力音域は原音再生増強の効果を具え、高音部分のノイズは最大限の濾過が行われ最低まで低下する。
またそれが出力する音域は、原音再生増強及びノイズ減少の効果を具えるため、音感純粋化及び音質美化の効果をも具える。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は下記の高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造を提供する。
主に音声レシーバー本体、及び該音声レシーバー本体内部空間中に設置するスピーカーにより構成する。該音声レシーバー本体の片側側面には少なくとも一個の出音孔を穿設する。該スピーカーの外周縁面は共鳴板を環状に設置し、該共鳴板の少なくとも片側の側面の適当な位置は、該音声レシーバー本体の内壁面に固定される。該スピーカー上の二個の音声出力端が対応する音圧高低強度値の低いものは、該音声レシーバー本体の出音孔に対して出力し、これにより、人が音楽を聴く、或いは通信機器として受話使用するに当たって、インパルスノイズによる傷害を防止する。さらに、二種の異なるサウンドウェイブが交差し干渉し合うため、高周波ノイズが消去され、通話が明晰となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1、2が示すように、本発明は主に音声レシーバー本体10、及び該音声レシーバー本体10内部空間中に設置するスピーカー20により構成する。
該音声レシーバー本体10の耳Aに接する側面には少なくとも一個の出音孔11を穿設する。該スピーカー20の外周縁面上には共鳴板21を環状に設置し、該共鳴板21の少なくとも片側の側面の適当な位置は、該音声レシーバー本体10の内壁面に固定される。該スピーカー20上の二個の音声出力端が対応する音圧高低強度値の低いものは、該音声レシーバー本体10の出音孔11に対して出力する。また該スピーカー20の低強度音圧音源出力端22は該音声レシーバー本体10の出音孔11に比較的近く、該スピーカー20の高強度音圧音源出力端23は該音声レシーバー本体10の出音孔11より比較的遠い。
【0007】
図1、2が示すように、本発明を耳Aに当て音声を受話、或いは音楽を聴く時、該音声レシーバー本体10の出音孔11が発する音域は、該スピーカー20の低強度音圧音源出力端22が発する音声に属する。該音声の音域には一切の高強度の音圧を含まないため、人が受話使用するに当たって、突出する高圧音声を受け、耳Aが衝撃により傷害、或いは疼痛を受ける等の状況が発生する恐れはない。
しかも、同時に該スピーカー20の高強度音圧音源出力端23が伝送する高圧音域は、該音声レシーバー本体10と該共鳴板21間の空隙δを越え、該低強度音圧の音域と該低強度音圧音源出力端22前において出会うため、該高強度音圧音域中のエネルギーはこの過程で消耗され尽くしてしまう。このため、該音域が低強度音圧の音域と出会う時、高強度音圧を含まない。加えて、該二種の異なるサウンドウェイブの音域は、波形の積み重ね及び干渉作用を生じ、相互のサウンドウェイブの同一の音波(両者の位相は360度の整倍数)は、両波形中における波頭と波頭の積み重ねにより、該二種の音波の周波数特性は増加する。一方、両者のサウンドウェイブが反対(両者の位相が180度の奇数倍数)であれば、サウンドウェイブの交差により、周波数特性は大幅に減少する。よって、該共鳴板2により該スピーカー20外周縁をカバーする設計は、二種サウンドウェイブが交差、干渉後に形成する音域を利用し、その中周波数(200HZ〜4HZ)の共鳴特性を増強し、高低音周波数中の高周波ノイズを消去する。そのため、組合せ後に耳に伝わる出力音域は明晰、自然で、高周波ノイズ等の特性を具え、該ヘッドホーン式音声レシーバーの出力音域の品質を向上させる。
さらに、本発明中の該共鳴板21は、螺合、粘着、嵌合、支柱固定等のあらゆる固定方式を用い、該音声レシーバー本体10の内壁面に固定可能である。
【0008】
次に図3、4が示すように本発明の別種の実施例では、共鳴板24外縁はちょうど該音声レシーバー本体10の内壁面に密着し、かつ該共鳴板24の板面上の適当な位置には少なくとも一個の連通孔25を穿設する。該連通孔25を利用し、該スピーカー20の高強度音圧音源出力端23が発する音域は、該連通孔25により該低強度音圧音源出力端22が出力する音域と、該低強度音圧音源出力端22間前において出会う。こうして、上記実施例同様、高周波ノイズ及びインパルスがない等の多重機能を達成する。
【0009】
さらに図5が示すように、該音声レシーバー本体10外周縁には軟質の防音カバー12を設置可能である。該防音カバー12は該音声レシーバー本体10の出音孔11のカバー上において出音開口121を形成する。該出音開口121の設置により耳Aはすっぽりとその内部に包覆されることとなる。しかも、該防音カバー12片側縁面は頭部に密着するため、圧迫感や不快感を感じることなく、該防音カバー12により耳A上において密閉空間を形成し、外界の音声を効果的にシャットアウトすることができる。こうして、耳に入る音域は純粋で自然なものとなる。
【0010】
次に図6が示すように、該音声レシーバー本体10の耳Aに接触しないハウジング壁上において、複数の入音孔13を穿設することができる。これにより、本発明を使用し音楽を聴く時、該入音孔13を通して伝送される音声により外界の状況を知ることが可能で、公知のヘッドホーン式音声レシーバーの外界の音声が聞こえないことによる危険な状況の発生を防止することができる。
また、該音声レシーバー本体10上には該入音孔13を蓋する可動式のサウンドシェルター14を設置することができる。該サウンドシェルター14により完全に外界の音声を遮断可能である。しかも、該サウンドシェルター14は可動式であるため、図6が示す斜線位置のように該音声レシーバー本体10上において該サウンドシェルター14を移動させることができ、外界の音声を該音声レシーバー本体10中に入れるか否かを選択可能である。
【0011】
【発明の効果】
上記のように、本発明は音声レシーバー内部のスピーカー構造を利用することにより、相互干渉作用を生じさせ、高周波ノイズを消去することにより音質を明晰、自然とし、高品質音域を達成する。またそれが出力する音域は、原音再生増強及びノイズ減少の効果を具えるため、音感純粋化及び音質美化の効果をも具える。さらに、本発明では二種の音声出力端の相対音圧高低強度値の低いものが耳に向かって出力するため、音声レシーバーが強大なノイズを発することによる耳の傷害、疼痛、或いは聴覚傷害の発生を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の断面指示図である。
【図2】
図1のA−A線における断面指示図である。
【図3】
本発明別種の実施例の断面指示図である。
【図4】
図3のB−B線における断面指示図である。
【図5】
本発明が防音カバーにより外縁を包覆する断面指示図である。
【図6】
本発明上にサウンドシェルターを枢設する断面指示図である。
【符号の説明】
10 音声レシーバー本体
11 出音孔
12 防音カバー
121 出音開口
13 入音孔
14 サウンドシェルター
20 スピーカー
21 共鳴板
22 低強度音圧音源出力端
23 高強度音圧音源出力端
24 共鳴板
25 連通孔
30 スピーカー
A 耳
δ 空隙
【発明の属する技術分野】
本発明は一種の音声レシーバーの構造に関する。特に一種の音声レシーバー内部のスピーカー構造を利用し、人が音楽を聴く或いは通信機器として受話使用するに当たり、高音圧音源の耳への直接衝撃を防止し、しかも高周波ノイズのない音声レシーバーの構造に係る。
【0002】
【従来の技術】
1990年米国国立健康学会は、その共同発展協議声明中において、「米国国民の約2800万人に聴力喪失があり、その内少なくとも1000万人の聴力喪失の原因は騒音環境中に晒されたためである。」と指摘している。さらに、1993年米国国家イヤーケアプラン中においても、「18歳以下の米国青少年の0.017%に聴力面の障害がある。」と指摘されている。
米国サウスウエスタンメディカルセンターは1997年発表の13歳から19歳の青少年の聴力損失に関するレポート中において、次のように指摘している。「米国の13歳から19歳の青少年の20%に聴力障害が見られる。聴力障害の原因の大部分は騒音環境、特にイヤホーン式スピーカーが発する衝撃性音楽に晒されたためである。」
上記各レポートの指摘に基づけば、公知の音声レシーバーを使用する場合には、耳に挿入するイヤホーン式であろうとヘッドホーン式であろうと、音量の制御(音圧が105dbの時、一日の使用時間は1時間を超えないことが望ましい。音圧が95dbであるなら、一日の使用時間は6時間を超えてはならない。)に注意する必要があると言うことである。また、音声レシーバーが発するインパルスノイズにも注意すべきである。なぜなら、この種の極めて短時間のインパルスノイズ中には非常に高い音圧を含んでいるため、鼓膜破裂、或いは中耳の聴力喪失を招く恐れがある。
この種の中耳聴力伝音機能の障害は、伝音性聴力損失と呼ばれるものである。近年来、米国の医学レポート中では絶えず指摘されており、イヤホーン式スピーカーを使用しロック等のポピュラー音楽を聞くことにより聴力障害を招く青少年の比率は年々増加している。このように、不適当な音声レシーバーの使用は、米国の青少年のみならず、世界中の人々の聴力の健康をも既に虫食んでいる可能性がある。
【0003】
音声レシーバー(携帯用プレーヤー或いは通信機器の受信器)は音源の信号を受け取り、音波に変換し、直接耳に伝送するものである。
我々が聞き取ることができる周波数の範囲は20HZ−20KHZ中の原音であるが、該周波数範囲の音域中の原音再生能力は理想的とは言えない。なぜなら、公知の音声レシーバー内のスピーカーが受信する信号は、それが超高級スピーカーによるものでなく通常の携帯用プレーヤー或いは通信機器の受信器が発する信号であれば、普通は極めて大きなノイズが含まれる。そのため、公知の音声レシーバーの周波数特性は高音範囲部分においてしばしば高周波のビービー音が耳を刺激し、また低音範囲においては低周波のウォーウォー音等のノイズが現れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知構造の欠点を解決するため、本発明は高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造の提供を課題とする。
それは人が音楽を聴く、或いは通信機器として受話使用するに当たって、強大な音圧が直接耳に入ることを効果的に防止し聴覚能力を保護する。即ち、該レシーバーが瞬間的に強大なインパルスノイズを発することによる中耳の傷害、延いては伝音性聴力損失を防止することができる。
さらにそれは、音声レシーバー内部のスピーカー構造を利用することにより、それが発する二種の異なるサウンドウェイブは、伝送径路中において相互干渉作用を受け、組合せ後に耳に伝わる出力音域は原音再生増強の効果を具え、高音部分のノイズは最大限の濾過が行われ最低まで低下する。
またそれが出力する音域は、原音再生増強及びノイズ減少の効果を具えるため、音感純粋化及び音質美化の効果をも具える。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は下記の高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造を提供する。
主に音声レシーバー本体、及び該音声レシーバー本体内部空間中に設置するスピーカーにより構成する。該音声レシーバー本体の片側側面には少なくとも一個の出音孔を穿設する。該スピーカーの外周縁面は共鳴板を環状に設置し、該共鳴板の少なくとも片側の側面の適当な位置は、該音声レシーバー本体の内壁面に固定される。該スピーカー上の二個の音声出力端が対応する音圧高低強度値の低いものは、該音声レシーバー本体の出音孔に対して出力し、これにより、人が音楽を聴く、或いは通信機器として受話使用するに当たって、インパルスノイズによる傷害を防止する。さらに、二種の異なるサウンドウェイブが交差し干渉し合うため、高周波ノイズが消去され、通話が明晰となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1、2が示すように、本発明は主に音声レシーバー本体10、及び該音声レシーバー本体10内部空間中に設置するスピーカー20により構成する。
該音声レシーバー本体10の耳Aに接する側面には少なくとも一個の出音孔11を穿設する。該スピーカー20の外周縁面上には共鳴板21を環状に設置し、該共鳴板21の少なくとも片側の側面の適当な位置は、該音声レシーバー本体10の内壁面に固定される。該スピーカー20上の二個の音声出力端が対応する音圧高低強度値の低いものは、該音声レシーバー本体10の出音孔11に対して出力する。また該スピーカー20の低強度音圧音源出力端22は該音声レシーバー本体10の出音孔11に比較的近く、該スピーカー20の高強度音圧音源出力端23は該音声レシーバー本体10の出音孔11より比較的遠い。
【0007】
図1、2が示すように、本発明を耳Aに当て音声を受話、或いは音楽を聴く時、該音声レシーバー本体10の出音孔11が発する音域は、該スピーカー20の低強度音圧音源出力端22が発する音声に属する。該音声の音域には一切の高強度の音圧を含まないため、人が受話使用するに当たって、突出する高圧音声を受け、耳Aが衝撃により傷害、或いは疼痛を受ける等の状況が発生する恐れはない。
しかも、同時に該スピーカー20の高強度音圧音源出力端23が伝送する高圧音域は、該音声レシーバー本体10と該共鳴板21間の空隙δを越え、該低強度音圧の音域と該低強度音圧音源出力端22前において出会うため、該高強度音圧音域中のエネルギーはこの過程で消耗され尽くしてしまう。このため、該音域が低強度音圧の音域と出会う時、高強度音圧を含まない。加えて、該二種の異なるサウンドウェイブの音域は、波形の積み重ね及び干渉作用を生じ、相互のサウンドウェイブの同一の音波(両者の位相は360度の整倍数)は、両波形中における波頭と波頭の積み重ねにより、該二種の音波の周波数特性は増加する。一方、両者のサウンドウェイブが反対(両者の位相が180度の奇数倍数)であれば、サウンドウェイブの交差により、周波数特性は大幅に減少する。よって、該共鳴板2により該スピーカー20外周縁をカバーする設計は、二種サウンドウェイブが交差、干渉後に形成する音域を利用し、その中周波数(200HZ〜4HZ)の共鳴特性を増強し、高低音周波数中の高周波ノイズを消去する。そのため、組合せ後に耳に伝わる出力音域は明晰、自然で、高周波ノイズ等の特性を具え、該ヘッドホーン式音声レシーバーの出力音域の品質を向上させる。
さらに、本発明中の該共鳴板21は、螺合、粘着、嵌合、支柱固定等のあらゆる固定方式を用い、該音声レシーバー本体10の内壁面に固定可能である。
【0008】
次に図3、4が示すように本発明の別種の実施例では、共鳴板24外縁はちょうど該音声レシーバー本体10の内壁面に密着し、かつ該共鳴板24の板面上の適当な位置には少なくとも一個の連通孔25を穿設する。該連通孔25を利用し、該スピーカー20の高強度音圧音源出力端23が発する音域は、該連通孔25により該低強度音圧音源出力端22が出力する音域と、該低強度音圧音源出力端22間前において出会う。こうして、上記実施例同様、高周波ノイズ及びインパルスがない等の多重機能を達成する。
【0009】
さらに図5が示すように、該音声レシーバー本体10外周縁には軟質の防音カバー12を設置可能である。該防音カバー12は該音声レシーバー本体10の出音孔11のカバー上において出音開口121を形成する。該出音開口121の設置により耳Aはすっぽりとその内部に包覆されることとなる。しかも、該防音カバー12片側縁面は頭部に密着するため、圧迫感や不快感を感じることなく、該防音カバー12により耳A上において密閉空間を形成し、外界の音声を効果的にシャットアウトすることができる。こうして、耳に入る音域は純粋で自然なものとなる。
【0010】
次に図6が示すように、該音声レシーバー本体10の耳Aに接触しないハウジング壁上において、複数の入音孔13を穿設することができる。これにより、本発明を使用し音楽を聴く時、該入音孔13を通して伝送される音声により外界の状況を知ることが可能で、公知のヘッドホーン式音声レシーバーの外界の音声が聞こえないことによる危険な状況の発生を防止することができる。
また、該音声レシーバー本体10上には該入音孔13を蓋する可動式のサウンドシェルター14を設置することができる。該サウンドシェルター14により完全に外界の音声を遮断可能である。しかも、該サウンドシェルター14は可動式であるため、図6が示す斜線位置のように該音声レシーバー本体10上において該サウンドシェルター14を移動させることができ、外界の音声を該音声レシーバー本体10中に入れるか否かを選択可能である。
【0011】
【発明の効果】
上記のように、本発明は音声レシーバー内部のスピーカー構造を利用することにより、相互干渉作用を生じさせ、高周波ノイズを消去することにより音質を明晰、自然とし、高品質音域を達成する。またそれが出力する音域は、原音再生増強及びノイズ減少の効果を具えるため、音感純粋化及び音質美化の効果をも具える。さらに、本発明では二種の音声出力端の相対音圧高低強度値の低いものが耳に向かって出力するため、音声レシーバーが強大なノイズを発することによる耳の傷害、疼痛、或いは聴覚傷害の発生を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の断面指示図である。
【図2】
図1のA−A線における断面指示図である。
【図3】
本発明別種の実施例の断面指示図である。
【図4】
図3のB−B線における断面指示図である。
【図5】
本発明が防音カバーにより外縁を包覆する断面指示図である。
【図6】
本発明上にサウンドシェルターを枢設する断面指示図である。
【符号の説明】
10 音声レシーバー本体
11 出音孔
12 防音カバー
121 出音開口
13 入音孔
14 サウンドシェルター
20 スピーカー
21 共鳴板
22 低強度音圧音源出力端
23 高強度音圧音源出力端
24 共鳴板
25 連通孔
30 スピーカー
A 耳
δ 空隙
Claims (8)
- 主に音声レシーバー本体、及び該音声レシーバー本体内部空間中に設置するスピーカーにより構成し、
該音声レシーバー本体の片側側面には少なくとも一個の出音孔を穿設し、
該スピーカーの周縁面には共鳴板を環状に設置し、該共鳴板の少なくとも片側の側面の適当な位置は該音声レシーバー本体の内壁面に固定され、該スピーカー上の二個の音声出力端が対応する音圧高低強度値の低いものが、該音声レシーバー本体の出音孔に対して出力することを特徴とする高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造。 - 前記共鳴板の外縁はちょうど前記音声レシーバー本体の内壁面に密着し、かつ前記共鳴板の板面上の適当な位置には少なくとも一個の連通孔を穿設することを特徴とする請求項1記載の高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造。
- 前記音声レシーバー本体外周縁上には軟質の防音カバーを設置し、該防音カバーは前記音声レシーバー本体の出音孔のカバー上において出音開口を形成することを特徴とする請求項1記載の高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造。
- 前記音声レシーバー本体外周縁上には軟質の防音カバーを設置し、該防音カバーは前記音声レシーバー本体の出音孔のカバー上において出音開口を形成することを特徴とする請求項2記載の高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造。
- 前記音声レシーバー本体の反対側面上には複数個の入音孔を穿設することを特徴とする請求項1記載の高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造。
- 前記音声レシーバー本体の反対側面上には複数個の入音孔を穿設することを特徴とする請求項2記載の高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造。
- 前記音声レシーバー本体上には可動式のサウンドシェルターを設置することを特徴とする請求項5記載の高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造。
- 前記音声レシーバー本体上には可動式のサウンドシェルターを設置することを特徴とする請求項5記載の高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/US2000/016308 WO2001003469A1 (en) | 1999-07-06 | 2000-07-03 | Earpiece without impulse and high frequency noise |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004500748A true JP2004500748A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=30442165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001518690A Pending JP2004500748A (ja) | 2000-07-03 | 2000-07-03 | 高周波ノイズ及びインパルスのない音声レシーバーの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004500748A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011087048A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Audio Technica Corp | ヘッドホン |
-
2000
- 2000-07-03 JP JP2001518690A patent/JP2004500748A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011087048A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Audio Technica Corp | ヘッドホン |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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