JP2004500178A - 膣用鉗子 - Google Patents

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Abstract

【課題】
【解決手段】膣(25)のような体腔内を診査するための鉗子(1)は、体腔(25)内に挿入され得るスプーンブレードを有する少なくとも2つのスプーン(3、4)を有する。これらスプーンブレードは、回動ピン(7)を介して互いに取着され、スプーンブレードが基本的に互いに接触されている閉位置と、スプーンブレードが幾分離れている開位置との間で回動される。鉗子はまた、少なくとも1つの操作ハンドル(5)を有し、この操作ハンドルは、使用中は体腔(25)の外部に位置する。また、ボディレストが、操作ハンドルと共にスプーンブレードを広げさせる。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、膣内に案内されるように意図され、細長くて、互いに対向するように並べられ、スプーンブレードアセンブリを形成する2つのスプーンブレードを有し、スプーンブレードの一端で、一方のスプーンブレードには、このスプーンブレードと共にほぼU字形状の断面を有するハウジングを形成する2つのボディが設けられ、他方のスプーンブレードは、前記一方のスプーンブレードに対して回動可能なようにボディの間に適合されている、膣用鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に知られているように、鉗子は、一般的な医師、婦人科医(gynaecologists)、及び現在増大してきている医師のアシスタント(本文ではこれ以降医者と呼ぶ)によって、例えばスミア、培養の準備をするために、及び避妊リングのような避妊手段の位置付けを調べるために、医療器具として使用される。
【0003】
公知の鉗子は、女性に優しくない人間工学を通常は用い、操作ハンドル並びに/もしくは操作する手が内視を邪魔し、及び鉗子が自己検査に適さないといった欠点を有している。
【0004】
女性に優しい人間工学は、まず、鉗子が挿入される方法において明らかにされた。挿入は、閉じた状態のスプーンブレードを膣の入口に向かう角度で滑動させて、続いて、4分の1だけ回転させることによって果される。実際には、この作業中に、医者の手だけでなく突き出る操作ハンドルもしくは他の外部部材が、大腿部上方の後部と、臀部並びに/もしくは女性の体の他の部分との、不愉快に感じられるところに接触する。2つ目に、鉗子は、スプーンが広げられた状態でスプーンの面が幾分の柔軟性をもって固定され、この後に鉗子の操作ハンドルの保持が解かれ得るように互いに取着された2つの操作ハンドルを有する。女性はまた、この固定された状態を不快に感じる。3つ目に、検査中に女性が“起こっていることを見る”のが難しい点がある。これは、女性が取っている姿勢によって視界が遮られることによる。女性が余分な骨折りをすることなく余裕を持って検査に従うことができると、より女性に優しい。女性が、鉗子に備えられた、もしくは医者あるいは女性自身によって保持及び方向付けされた鏡を用いて観察することは、可能である。しかしながら、実際は、これは、女性もしくは医者の両手がこのために空いている場合にしか可能でない。更に、検査中は、鏡並びに/もしくは手が医者の内視の邪魔になることから、これを進めることが一時的に不可能になる。実際は、このような鏡の使用によって、女性にとって不恰好で、従って不快な状態が生み出されている。
【0005】
従来技術に関わって、操作ハンドル並びに/もしくは操作する手が使用中の内視の邪魔になるという欠点を、操作ハンドルをスプーンブレードに対してほぼ30°乃至60°程度の角度に位置させるかスプーンに視界が得られるように内視開口部を形成することによって克服しようとする試みが成されている。しかしながら、これは、尚のこと女性に優しくない。つまりは、一方では、この結果として鉗子を挿入したときに操作ハンドルと医者の手とが女性の体の局部に触れる可能性が増し、他方では、スプーンブレードが広げた位置に固定された後、操作ハンドルが女性の体に対して斜めに突き出ることによって、女性に非常に不快な感じを覚えさせる。更に、操作ハンドルをこのように位置付けると、女性は、自分自身で操作ハンドルを操作することが殆ど、もしくは全くできない。結局のところ、これら操作ハンドルを把持するために、女性は一方の腕と手首と手とを一方の大腿部の後ろから出すという不自然かつ不快な状態でそれに達しなくてはならず、実際には殆ど不可能である。更に、女性は、一側面が大腿部もしくは臀部と接触している操作ハンドルに、圧迫運動を働かせなくてはならず、この結果、手及び手首並びに/もしくは下腕によって内部の視界が妨げられる。いずれにしても、鉗子を挿入及び引き抜きする間は、内部及び膣の入口の視界が妨げられないことが重要である。
【0006】
更に、当分野で公知の鉗子は、1つ以上の以下の理由により、自己診査には適さないことが分かっている。
【0007】
第1に、女性は、スプーン並びに/もしくはこのスプーンを互いに固定するのに役立つ保持手段を操作するために両手を必要とすることから、診査中に腕もしくは手で自分自身を支えることができない。
【0008】
第2に、片手のみで十分にスプーンを操作できるとしても、操作する手は、不自然かつ不快で、実際には不可能な位置を取らなくてはならない。
【0009】
第3に、片手のみで十分にスプーンを操作できるとしても、手もしくは操作ハンドルは、スプーンブレードを広げるために必要な圧迫運動を果す間、内部の視界を遮る。
【0010】
第4に、鉗子を挿入及び操作するとき、手が、備えられた鏡を介した視界を遮る。
【0011】
これらの欠点のうち1つ以上は、婦人科の椅子を用いることによって多少は克服され得る。しかし、例えば家における自己診査の場合は、婦人科の椅子は利用できず、かくして、欠点は克服されないままである。
【0012】
序文で述べられたタイプの膣用鉗子は、特に、DE−A74、364号、US−A3324850号、US−A5072720号及びUS−A5052372号に開示されている。このような鉗子は、スプーンブレードの長手方向に対して回転され、続いて、使用位置まで90°回転されるような状態で、全体にもしくは少なくとも部分的に膣内に案内される。スプーンブレードは、膣内の所定位置に鉗子を保持するために、広がった位置まで広げられて固定されなくてはならない。鉗子のスプーンブレードが広げられていないか、適当に広げられていないときには、膣内の筋肉組織が鉗子を押出そうとする力を案内された鉗子にかけるため、鉗子は、操作する人の片手を用いて所定位置に保持されなくてはならない。スプーンブレードが適当に広げられると、これらスプーンブレードは押出しを抑止する抵抗部材として機能する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
US3769980号は、少なくとも幾分は可撓性を有する材料でできた取付部がスプーンブレードの端部に設けられた鉗子を開示している。スプーンブレードが広げられているとき、これら可撓性を有する取付部は、膣壁が弓形状(言葉どおり“丸天井”)となり、かくして、子宮頸部が膣壁の入口に向かって動くことを確実にする。しかしながら、これは、“丸天井”効果を果すように膣の入口を引き伸ばし得るように、体外で比較的とおく離れるようにスプーンブレードが互いに対して回動する回動ポイントを必要とする。これは、(早期の)堕胎を果すために使用可能であるが、患者にとっては不快で、かくして、通常の診査のため及び標本を取るためには望ましくないものである。
【0014】
本発明の目的は、第1に、容易に使用できる膣用鉗子を提供し、使用中の操作特性を改良することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的は、U字形状の断面を有するハウジングの外形が、このハウジングが、スプーンブレードが膣内に案内された後に膣の入口に収容され、少なくとも、スプーンブレードがほぼ一緒にされた状態にあるときには、膣の入口の特に全方向からの筋肉組織によって膣の入口の所定位置に保持され得るような形状にされている本発明に関わって果される。膣の入口の筋肉組織は、特に、筋肉の肛門括約筋(musculus sphincter ani externus)と球海綿体筋(musculus bulbocavernosus)の左右両方の部分を有する。骨盤下底の表層的な筋肉の部分を形成する球海綿体筋は、上部で恥骨(symphisis pubis)に取着され、底部で肛門括約筋の上部分につながっている。球海綿体筋の左右両方の部分は、肛門括約筋と共に、膣の入口を囲む筋肉組織の肉のリングを形成している。この筋肉組織の肉のリングは、本発明に係る膣用鉗子のハウジングを、このハウジングが適当な大きさと形状を有する場合には、膣の入口の所定位置に保持し得ることが分かっている。このハウジングが適当な大きさを有する場合、これは、単に筋肉組織の肉のリングを引き伸ばすことによって、筋肉組織の肉のリングを通り抜けることができる。ゆえに、ハウジングが肉のリング中にあるとき、筋肉組織の肉のリングは、ハウジングに反応性の力をかける。ハウジングが当業者に明らかな適当な形状を有する場合、基本的に案内方向に、この反応性の力は、即ち、膣内もしくは子宮の入口の方へ向けてかけられるので、膣用鉗子を再び外に押出すことなく膣の入口で固定することができる。また、ハウジングは、鉗子が挿入されるときに上述されたような筋肉組織の肉のリングを少なくとも基本的に通るような状態に成形及び構成されており、かくして、肉のリングは、膣から鉗子を再び引き抜くためには最初に引き伸ばされなくてはならず、従って、意図的にではなく自動的に膣から鉗子を押出すのを妨げることが、考えられる。
【0016】
従来技術で公知の鉗子は、外部の突出部並びに/もしくはハウジングもしくは鉗子に、鉗子の長手方向から見るとこれの外端のほうへ分岐していることから膣内の組織の弾性特性により案内された鉗子に発生される鉗子を押出そうとする力のための係合面を構成する外面が形成されていることによって、膣の入口から挿入され得ない、もしくは、適当に挿入され得ないハウジングを有する。
【0017】
本発明に係る鉗子を膣の入口の所定位置に保持することについて、これが、膣の入口の筋肉組織を引き伸ばすことによって受動的に、並びに/もしくは、筋肉組織を引き伸ばすことによって積極的に成されることを、指摘しておく。筋肉組織は、骨盤の下底の筋肉を引き伸ばすことによって非常に容易に引き伸ばされ得る。
【0018】
本発明に係って求められる保持効果を果すためにハウジングが多くの方法で構成され得ることは、人体の構造を考えると当業者に明らかであろう。また、このことは、図面で説明された実施形態を参照して説明されている。この構成によると、ほぼU字形状のハウジングは、U字のアーム部の自由端で開かれていても閉じられていてもよい。更に、ほぼU字形状のハウジングは、部分的に開かれていても閉じられていてもよい。また、ハウジングは、固定された状態で広げられ得るようにハウジングの一部が膣から突き出るように成形され得る。
【0019】
本発明の効果的な実施形態に関って、ハウジングの下側に、鉗子の外部の方向へと長手方向に対して傾斜した少なくとも1つの面が設けられており、鉗子が膣内に挿入される位置にあるとき、即ち、膣内方に鉗子を押す締め付け力が傾斜面に働くように使用可能な、スプーンブレードが一緒にされる位置にあるとき(もしくはスプーンブレードが広げられていないとき)、肛門括約筋並びに/もしくは球海綿体筋が前記面に対して作用/係合可能である。この文脈では、ハウジングの下側は、鉗子が使用され得る位置にあるとき、即ちスプーンブレードが広げられ得る位置にあるときの、鉗子の位置に関連する。基本的に下側が開いたU字形状のハウジング(即ち、逆U字形状のハウジング)が使用される場合は、好ましくは、2つの傾斜面、即ち、U字の両アーム部分の下側に夫々傾斜面が設けられる。
【0020】
本発明の更なる効果的な実施形態に係れば、少なくとも1つの傾斜面は、ハウジングの下側に形成された溝部(indentation)の一部を形成する。この構成によって、この溝部は、好ましくは、肛門括約筋の上方の外形に対応した形状を有する。続いて、肛門括約筋は、鉗子が挿入された位置にあって鉗子を所定位置に保持しているときに、この溝部内に係合し得る。この位置では、一方では、膣の方に向けられた力が鉗子に発生され、他方では、膣の外に向けられた力が鉗子に発生されるが、肛門括約筋が溝部内にあることから、鉗子の押出しを抑える抵抗部が与えられている。
【0021】
更なる効果的な実施形態に係れば、ハウジングの外側には、ハウジングの周囲の少なくとも一部にわたってくびれ部(constriction)が延び、鉗子が膣内に挿入されて広げられ得る位置に配されたとき、膣の入口周囲に延びた筋肉組織が、前記くびれ部の中に係合し得る。上述されたような溝部を有する実施形態の場合のように、この配置によって、筋肉組織が溝部にピンと張られたコードのように位置し得ることから、押出しを抑える抵抗部が与えられている。溝部は、ハウジングの全周にわたって延びているのが好ましい。
【0022】
本発明に係る膣用鉗子のハウジングは、基本的に、幅広い形状に対応し得るが、女性の体の構造という観点から見ると、好ましくは、長円形の断面の外形を有し、ボディの前記一方のスプーンブレードから離れた端で開成可能である。
【0023】
更なる効果的な実施形態に係れば、本発明に係る膣用鉗子には、鉗子が挿入されたとき外部に突出する他方のスプーンブレードの延長部を形成する、ただ1つの操作ハンドルが設けられている。このような膣用鉗子を操作するのに必要なのは、片手のみであり、更にこの手は、鉗子が挿入されたもしくはされている途中の女性の手であり得る。女性が自分自身で鉗子を挿入及び操作するために必要なのが片手のみで、この手が自然かつ体に無理がない方法で操作ハンドルを把持し得ることから、他方の手が体を支持するために利用可能な状態となり、この結果、使用者が自己診査を行うことができる。
【0024】
概して、この文脈では、使用者が他人の助けなしに鉗子を片手で挿入及び操作でき、同時に、広がっている/広げられた体腔、この場合は膣の中の視界が妨げられないような場合に、鉗子が自己診査に適していることが記載されている。
【0025】
特に、自己診査については、一方のスプーンブレードが上方のスプーンブレードである場合、即ち、操作ハンドルが設けられた他方のスプーンブレードが下方のスプーンブレードである場合に、鉗子の操作が適当に容易にされ、かくして、スプーンブレードを広げるためには、操作ハンドルが単に上方に引っ張られるだけでよい。これは、使用者、即ち、自己診査を行う女性が1もしくは2本の指を用いて用意に行える。
【0026】
自己診査を容易にするためには、本発明に関わって、スプーンブレードが広げられたときに鉗子を挿入された女性が膣内を見ることができるような向きにされたもしくは向きにされ得る、任意の取り外し可能な鏡手段が操作ハンドルに設けられていると、更に効果的である。この実施形態は自己診査だけでなく婦人科医もしくは一般の医師などによる診査にも特に適していることを、指摘しておきたい。この場合、患者が、膣の診査中に婦人科医もしくは一般の医師と共に観察することができるのである。
【0027】
自己審査もしくは医者による診査を更に容易にするためには、本発明に関わって、スプーンブレードの方向に向けられた、任意の取り外し可能な鏡手段が操作ハンドルに設けられると、効果的である。この配置によって、光源を内視に必要な領域外に配置することと、任意で湾曲部に従い得る光ガイドを介して光を内方に案内することとが容易に可能となる。光ガイドは、ホースもしくは管上部材もしくは鏡でよいが、または、光を通路に沿うように方向付ける堅くて透明なボディであってもよい。
【0028】
更なる効果的な実施形態に関われば、本発明に関わる膣用鉗子には、スプーンブレードを広げた状態で固定するために鉗子を開いた状態で保持する手段が設けられ得る。このような鉗子を開いた状態に保持する手段は、様々の方法で与えられ得る。特に、本発明に関わる、鉗子を開いた状態に保持する手段は、スプーンブレードを1つの広げられた位置から更に広げられた位置まで広げるのを可能にしてスプーンブレードによる遮蔽を妨げるつめ車機構を有し得る。言うまでもなく、通常はこの配置によって、アンロック機構が、つめ車機構を無力にするかスプーンブレードを再び閉じるために設けられ得る。
【0029】
本発明に係る鉗子のスプーンブレードは、2つのスプーンブレードが互いに面したほぼU字形状の断面を有するなど、従来技術によってそれ自体公知の様々の形状を有し得る。本実施形態は、“ダックビル”という用語で呼ばれる。
【0030】
本発明に係って膣用鉗子を組立てるのと、本発明に係る引き抜きを比較的困難にする不測の状態で膣から膣用鉗子を引き抜くのとを容易にするためには、本発明に係って、他方のスプーンブレードが一方のスプーンブレードの両ボディの間に各ボディに形成されたピンとスロットとのリンケージ(linkage)によって取り外し可能に適合されると、効果的である。ピンは、一方のスプーンブレードに対して他方のスプーンブレードが回動する回動軸を規定し、スロットは、他方のブレードが、これを鉗子の挿入方向のおおよその対向方向に引き抜くことによってボディから取り外され得るような向きにされている。本発明に係る膣用鉗子により、自己診査に適し、女性が一般の医師、婦人科医もしくは他の人を介在させずに自分自身で子宮の入口、膣壁並びに/もしくは避妊手段の位置付けをチェックできるような鉗子を提供することが可能である。
【0031】
本発明に係る鉗子は、使用者自身によって、スプーンブレードが閉じられ、広げるのに便利な位置に対して90°傾斜された状態で、膣の入口へと長手方向に挿入され、続いて、ハウジングが膣の入口の筋肉組織によって所定位置に保持されるまで更に滑動させるように4半分回転される。この配置によると、ハウジングは、鉗子を使用する際に恥骨側に面するスプーンブレードに配置され、操作ハンドルは、他方のスプーンブレードに配置されるのが好ましい。この配置によると、スプーンブレードは、少なくとも閉じた位置では、基本的に互いに平行である。挿入中に女性の体に触れる何らかの突出部材もしくは第3者の手は必要ない。
【0032】
スプーンブレードが広げられていないときでも(従来技術の公知の鉗子の場合は保持するために必要である)、鉗子は、一度膣の入口に挿入されると、所定位置に保持され、それが継続されることから、特定の広げた位置を設定しなくてもよくなる。これによって、本発明に係る鉗子は、自己診査に非常に適するものとなっており、また、医者による使用も含めた使用が、相当に容易にされている。本発明に係る鉗子のスプーンブレードが広げられているとき、これらのスプーンブレードは、広がった状態で、鉗子のハウジングによる保持を任意で維持もしくは解除することができる。しかし、スプーンブレードが再び閉じられているときは、ハウジングは膣用鉗子の保持を再び確実にする。かくして、鉗子が挿入された女性にとって通常は非常に不快に感じられる、鉗子が広げられた状態でのロックは、完全に回避され得る。
【0033】
使用者が鉗子を挿入及び操作するために片手だけを必要とし、この手が自然かつ体に無理のない方法で鉗子の内視用開口を通して並びに/もしくは任意で備えられた鏡手段を介して視界を遮られることもなく操作ハンドルを把持し得ることから、女性自身、及び立ち会う医者が、妨害なく容易に診査を行うことができる。
【0034】
本発明に係る鉗子によって、鉗子を女性の体内に案内し、これを回転させて操作するために第3者の助けが不要になることから、医者による診査の場合には、多くは不快に感じられる医者との身体的な接触をできるだけ制限することが可能である。
【0035】
本発明は、幾つかの実施形態が明らかにされた添付の図面を参照して、以下に詳しく説明される。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1は、膣内に案内される本発明に係る膣用鉗子1の側面と、膣の周囲の断面とを示している。膣の周囲に関して、21が膀胱を、22が恥骨(恥骨結合)を、23が大陰唇を、24が小陰唇を、25が膣を、26が直腸を、27が仙骨を、28が尾骨を、29が肛門を、30が肛門括約筋を、31が球海綿体筋を指すことを指摘しておく。
【0037】
図1は、下方のスプーンブレード3と、上方のスプーンブレード4と、外部操作ハンドル5とを有する本発明に係る膣用鉗子1を更に示す。図2は、この鉗子1の中心での長手方向断面を示す。この長手方向及び中心の断面と直交する平面は、鉗子1の鏡対称面である。上方のブレード4は、スプーンブレードアセンブリ3及び4の一端、いわゆる外方に面した外端に、ボディ6が設けられている。このボディ6は、スプーンブレード4と共に、断面がほぼU字形状でスプーンブレードを大きく広げることができるように底部が開かれたハウジングを形成している。上方のスプーンブレード4は、いわゆる外端に接触面8を有する。この接触面8の外形は、恥骨付近の膣の形に適合されている。下方のスプーンブレード3は、上方のスプーンブレード4に対して回動可能なように、ピン7とスロット16とのリンケージによってボディ6の間に適合されている。ピン7とスロット16とのリンケージによって下方のスプーンブレード3が、ボディ6と上方スプーンブレード4(これの接触面8を含む)とによって形成されたハウジングから膣内に鉗子が案内される方向とは反対方向へと取り外され得ることは、明らかであろう。
【0038】
図1に示されているように、肛門括約筋30と球海綿体筋31の左右両部分を含む筋肉組織の肉のリングが、膣の入口に存在している。球海綿体筋31は、上部で恥骨22に、底部で肛門括約筋30につながっている。この筋肉組織の肉のリング30、31、50、51は、膣の入口を全方向から規定し、張力によって、本発明に係る鉗子1を膣内の所定位置に保持する。この張力は、鉗子のハウジングを用いて筋肉組織の肉のリング31、30を引き伸ばすことによって受動的に、並びに/もしくは、例えば骨盤の下底(floor)の筋肉を引き伸ばすことによって肉のリング30、31の筋肉組織を引き伸ばすことによって積極的に、生じる。ボディ6の各下端には、肛門括約筋が係合可能な溝部18が形成されている。この溝部18の形状は、肛門括約筋30の形状に合わせられるのが好ましい。溝部18の傾斜された平坦な部分17は、鉗子の外部へと長手方向に、及び長軸方向に傾斜しており、これが接触面を形成し、球海綿体筋は、この面を介して鉗子に膣内に向けて圧迫する力を与える。しかしながら、溝部18の場合には、球海綿体筋の支持部(nestling)が鉗子の長手方向への動きに抵抗することから鉗子が保持される。
【0039】
図2には、使用中の筋肉組織の肉のリングの位置が、中心線50によって概略的に示されている。
【0040】
図3は、本発明に係る鉗子41の更なる実施形態を、非常に概略的かつ非常に単純に示す。鉗子は、使用中に体腔内に夫々延びるスプーンブレード3及び4と、使用中に体腔外に延びる外部5と、使用中に外部に延びるか少なくとも部分的に体腔内に延び得る部分6とを有する。スプーン3及び4は、回動ピン7によって互いに取着されている。スプーン3及び4との接続部の間に視界を妨げられない領域ができるように、回動ピン7は、ボディの両側面の、好ましくはヒンジ、例えばピンのリンケージであり、これによって、ボディの両側面でスプーンブレード3及び4が互いに取着されている。スプーンが示されているように閉じた状態のとき、スプーンブレード3及び4は基本的に互いに接触されている。スプーンブレード3及び4の間には、これら2つのスプーンブレードが開位置から閉位置へと動く際にこれらの間に組織が捕えられないように小さなギャップが設けられている。更に、鉗子は、1つの操作ハンドル5を有する。ボディ6は、上方のスプーンブレード4と共にハウジングを形成している。また、上方のスプーンブレードは、使用中に恥骨の位置で体と接触するように位置された接触面8を有する。鏡手段11と照明手段15とが、上下に滑動可能なユニット12を介して操作ハンドル5に備えられている。これら両手段は、必要に応じて取付け並びに/取り外し可能である。図3では、筋肉組織の肉のリングは、1点破線50によって概略的に示されている。各アーム部6並びに/もしくはスプーンブレード4の上部には、夫々にくびれ部/溝部52(アーム部6のための)、スプーンブレードの上部のためのくびれ部/溝部53が設けられている。アーム部6並びに/もしくはスプーンブレード4の上部にくびれ部/溝部が設けられている場合、組み合わされたくびれ部/溝部は、全体的にU字形状のハウジング全体にわたってU字形状となる。筋肉組織50の肉のリングがくびれ部52並びに/もしくは53と係合することによって、鉗子は、少なくともこれが案内された後には自動的に所定の位置に保持される。
【0041】
図4では、図3に関わる実施形態が、これを開いた状態に維持する手段13によって広げられている。この手段13は、スプーン3と4との間に、これらを広げた位置に保持するように延びている。これによって、使用者は両手を自由に使える。スプーンブレード3と4との間に延びたばね手段14が、動きが停止された状態のときにスプーンを閉じた位置に付勢してその位置に保持するために、任意で設けられ得る。これらのスプーンを開いた状態に保持するための手段とばね手段とは、必要に応じて取り外し可能である。更に、接触面8の他の実施形態が図4に示されている。接触面8は、スプーンブレード4の一部を形成している。部分的な側面図で見ると、接触面8は、恥骨に近い体面の形状に基本的に対応する形状を有する。よって、鉗子が使用されているときにボディレスト(body rest)6によってボディに生じる力が、比較的広い表面領域に分配され、この結果、使用者が耐え易い比較的低い圧力を生じる。
【0042】
肉のリング50を所定位置に保持することについて、更なる変形例が図4に示されている。図3に見られたくびれ部52、53は、図4に付け加えられた変形例として、図4では破線で示されている。これは再度、これらくびれ部52、53が“並びに/もしくは”設けられ得る場合である。所定位置に保持することについての更なる変形例は、くびれ部54並びに/もしくは55を用いる。くびれ部54は、アーム部6の下端に形成されている。くびれ部55は、スプーンブレード3の下側面に形成されている。くびれ部55がない場合、アーム部6は、図4に示されたスプーンブレードの位置では、くびれ部54を筋肉組織50の肉のリングにアクセス可能にさせるように、スプーンブレード3より下に延びている。くびれ部54がない場合、アーム部6の下端は、くびれ部55の最も高い位置より下に延びていないことが好ましい。
【0043】
図5は、2つの舌形状部9を有し、これら舌形状部の間に開口部10が形成されている接触面8の特別な実施形態を示す。この形状の、正面から見ると基本的にはVもしくはU字形状を有する接触面8を用いると、鉗子42が使用されるときに接触面8が尿道に接触したりこれを圧迫したりしないようにすることが可能で、この際の苦痛を軽減する。接触面8は、尿道が開口部10の位置にくるような方法により、恥骨の位置で人体に接触するように使用者によって位置され得る。舌形状部9は、鼠径領域に位置される。
【0044】
本発明に関わる鉗子の更なる実施形態2が、図6、7及び8に示されている。これらの実施形態は、図3及び4の場合よりも実際的に見える。この鉗子2は、2つのスプーンブレード3及び4と、スプーンブレード3の延長部を形成する操作ハンドル5とを有する。スプーンブレード3及び4は、ほぼU字形状の断面を有する。スプーンブレード3及び4は、鉗子の両側面においてボディ6を介して例えばピンもしくはネイルヒンジ(nail hinge)などの回動ピン7によって、回動可能なように互いに接続されている。ボディ6は、使用中に恥骨側に面するスプーンブレード4に設けられている。操作ハンドル5は、他方のスプーンブレード4に設けられている。ボディ6は、スプーンブレード4と一体となって全体を形成し、横からの断面で見ると基本的に恥骨に近い体面に対応した形状を有する接触面8を更に有する。スプーン3は、例えばおよそヒンジ7のところに、ハンドル5が、鉗子が挿入された位置にあるとき下方向へ離れるように曲がって内視のために比較的広い空間を残すようにさせ、及び広げられた位置にあるときも比較的邪魔にならないようなねじれ(kink)を有し得る。これによって、当該のスプーンによって妨げられず広い視野が可能になる。更に、照明手段15は、ホルダー12に設けられ得る。鏡11は、任意で調節できる。
【0045】
図7は、図6に係る実施形態の鉗子2を閉じられた状態で示す。
【0046】
図8は、図6、7に係る実施形態の鉗子2を開かれた状態で示す。視野は、調節可能な鏡11の位置と、他方のスプーン4に対する回動ピン7を中心としたスプーン3の回動とによって決定される。スプーン3をスプーン4に対して大きくもしくは小さく回動させることによって幅広い領域を観察できる。使用者は、鏡11の位置を調節することによって視野を望みの状態に調節できる。
【0047】
図6、7及び8では、ハウジングが少なくとも部分的に閉じた長円形状を有することが明らかにされ得る。鉗子が案内された後、膣の入口は、例えばヒンジ7が体腔内で位置するおおよその場所の中心線50によって示されている、長円形の断面を有する領域に位置される。
【0048】
図3に係る鉗子41の実施形態について、中心線50によって示されている筋肉組織の肉のリングが張力によってボディ6と接触面8とこの接触面8の反対側に位置されたスプーンブレード3の底部とを囲むとき、鉗子が膣の入口に保持され得ることを指摘しておく。このような配置により、又、ハウジングのディメンションが筋肉組織の肉のリングで囲まれた通路が弛緩された状態にあるときよりも幾分大きいこともあり、筋肉組織50の肉のリングは、骨盤の下底の筋肉を積極的に引き伸ばすことによって引き伸ばされ得る。筋肉組織の肉のリング50の位置の鉗子の形状(くびれ部52並びに/もしくは53並びに/もしくは54並びに/もしくは55など)のゆえに、リング50は、鉗子を外に出そうとする力を鉗子に対して生じない。中心線51を用いて、いわゆるハウジングがこの場合は中心線51によって示された筋肉組織の肉のリングを超えて滑動することも考えられる点が、図3に更に示されている。この場合も筋肉組織の肉のリング51が膣内に案内された鉗子を押出す力を発生させないことが、明らかである。
【0049】
図6、7及び8に係る鉗子42の実施形態について、この実施形態では、鉗子が、スプーンブレード3及び4が共に圧迫された後に、この鉗子の外方向と長軸方向とに傾斜した平坦な部分17によって保持されることを指摘しておく。筋肉組織の肉のリング50が上述されたような方法で引き伸ばされると、リング50は、鉗子2に案内方向への力を発生させる。
【0050】
更に、スプーンブレード3及び4が適当に広がっているときの膣内での鉗子の保持が改良されていること、もしくは、スプーンブレードが筋肉組織の肉のリングが係合するハウジングから保持機能を完全に引き継ぐことが、図面に示された実施形態によって平均的な当業者には明らかである。このようにスプーンブレードを広げることで鉗子が膣内に保持されるというのは、それ自体が知られている。
【0051】
また、様々のサイズの筋肉組織の肉のリング50が係合可能なハウジングを構成することは、容易に考えられる。これは、例えば、互いに向き合ったアーム部によって互いに挿入され、及びアーム部の長手方向で互いに対して滑動され得る2つのU字形状の構成部品からハウジングを構成することによって果される。
【0052】
図に示された実施形態と関連した説明とから明らかであるように、本発明に係れば、一方のスプーンブレードと他方のスプーンブレードとが互いに対して回動可能な回動軸は、鉗子が案内されたとき、膣の入口に、任意でこれのちょうど内部に位置することが好ましい。この理由は、使用者に優しいように、スプーンブレードが広げられたとき、膣の入口、特に筋肉組織の肉のリングが、僅かに引き伸ばされるか引き伸ばされないことにある。
【0053】
更に、図に示された実施形態と関連した説明とから明らかにされているように、いわゆる他方のスプーンブレードは基本的に、少なくともスプーンブレードが共に折り重なっているとき、例えば案内中の位置では、全体にU字形状のハウジングのボディ内に収まることが望ましい。他方のスプーンブレードの底面は、任意で、アーム部の(自由)端のちょうど下に延びていてもよい。これの利点は、スプーンブレードが広げられるとき、膣の入口、特に筋肉組織の肉のリングが、僅かに引き伸ばされるか全く引き伸ばされないことから、使用者に優しい点である。
【0054】
筋肉組織の肉のリングを僅かに引き伸ばすか、もしくは、全く引き伸ばさないことによって、膣から追い出される可能性が低くなることから、膣内における鉗子の保持の信頼性が得られる。スプーンブレードを広げたときに筋肉組織の肉のリングが全く引き伸ばされないことを確実にするためには、U字形状のハウジングがU字形のアーム部の自由端で完全に閉じられていることが効果的である。
【0055】
最後に、ハウジングが鉗子に設けられる場所とこのハウジングが本発明に係る自己保持効果を果すためにはどのように大きさを決められるかということは、当業者には明らかであろうことを指摘しておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る膣用鉗子が中に挿入される女性の体の膣の部分の断面を概略的に示す。
【図2】図1の中央の膣用鉗子の長手方向断面を示す。
【図3】本発明に係る膣用鉗子の更なる実施形態の概略的な側面図を示す。
【図4】本発明に係る膣用鉗子の更なる実施形態の概略的な側面図を示す。
【図5】図4に係る膣用鉗子の一部の後方の図を示す。
【図6】本発明に係る膣用鉗子の更なる実施形態の斜視図を示す。
【図7】閉じた状態の図6の膣用鉗子の概略的な側面図を示す。
【図8】広げられた状態の図7の膣用鉗子を示す。

Claims (15)

  1. 膣内に案内されるように意図され、細長くて、互いに対向するように並べられ、スプーンブレードアセンブリを形成する2つのスプーンブレードを有し、前記スプーンブレードアセンブリの一端で、一方のスプーンブレードには、このスプーンブレードと共にほぼU字形状の断面を有するハウジングを形成する2つのボディが設けられ、他方のスプーンブレードは、前記一方のスプーンブレードに対して回動可能なように前記2つのボディの間に適合されている、膣用鉗子において、前記U字形状の断面を有するハウジングの外形は、
    このハウジングが、スプーンブレードが膣内に案内された後に膣の入口に収容され、
    前記ハウジングが、少なくとも、スプーンブレードがほぼ一緒にされた状態にあるときには、膣の入口の特に全方向からの筋肉組織によって膣の入口の所定位置に保持され得るような形状にされていることを特徴とする膣用鉗子。
  2. 前記ハウジングには、特に下側に、鉗子の外部の方向へと長手方向に対して傾斜した少なくとも1つの面が設けられており、鉗子が膣内に挿入され、膣内方に鉗子を押す締め付け力が傾斜面に働くような使用可能な位置にあるときに、肛門括約筋並びに/もしくは球海綿体筋が前記面に対して作用/係合可能であることを特徴とする請求項1の膣用鉗子。
  3. 前記少なくとも1つの傾斜した面は、ハウジングの下側に形成された溝部の一部を形成していることを特徴とする請求項2の膣用鉗子。
  4. 前記ハウジングの外側には、ハウジングの周囲の少なくとも一部にわたってくびれ部が延び、鉗子が膣内に挿入されて使用され得る位置に配されたとき、膣の入口周囲に延びた筋肉組織が、前記くびれ部の中に係合し得ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1の膣用鉗子。
  5. 前記ハウジングは、長円形の断面の外形を有し、前記ボディの前記一方のスプーンブレードから離れた端で開成可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1の膣用鉗子。
  6. 膣用鉗子が挿入されたときに外部に突出する前記他方のスプーンブレードの延長部を形成する単一の操作ハンドルが設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1の膣用鉗子。
  7. 前記一方のスプーンブレードは、上方のスプーンブレードであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1の膣用鉗子。
  8. 前記上方のスプーンブレードは、ハウジングが設けられた前記一端に接触面が設けられ、これの形状は、基本的に、恥骨に近い膣の入口の体表面に対応していることを特徴とする請求項7の膣用鉗子。
  9. 前記接触面は、鉗子のおおよそ長手方向に延びた2つの舌形状部と、これら2つの舌形状部の間に尿道もしくはこれの口部を収容する開口部とを有することを特徴とする請求項8の膣用鉗子。
  10. 前記操作ハンドルには、鉗子が挿入された女性が、スプーンブレードが広げられたときに膣内を見ることができるような向きにされたもしくはされ得る、任意の取り外し可能な鏡手段が設けられていることを特徴とする請求項6と組み合わせられた請求項7乃至9のいずれか1の膣用鉗子。
  11. 前記操作ハンドルには、スプーンブレードの方向に向けられた任意の取り外し可能な照明手段が設けられ得ることを特徴とする請求項10の膣用鉗子。
  12. 前記スプーンブレードを広げた位置で固定するためにこれを開いた状態に保持する手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1の膣用鉗子。
  13. 前記開いた状態に保持する手段は、スプーンブレードを1つの広がった位置からより広がった位置へと広げてスプーンブレードの閉鎖を妨げ得るつめ車機構を有することを特徴とする請求項12の膣用鉗子。
  14. 前記スプーンブレードは、ほぼU字形状の断面を有し、これらスプーンブレードの凹面は互いに面していることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1の膣用鉗子。
  15. 前記他方のスプーンブレードは、各ボディに形成されたピンとスロットとのリンケージによって前記一方のスプーンブレードのボディの間に取り外し可能に適合され、前記ピンは、一方のスプーンブレードに対して他方のスプーンブレードが回動する回動軸を規定し、前記スロットは、鉗子の挿入方向とはおおよそ反対の方向に他方のスプレーブレードを引っ張ることによって、他方のスプーンブレードがボディから取り外され得るような向きにされている請求項1乃至14のいずれか1の膣用鉗子。
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