JP2004364083A - 画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置をその最新の状態に基づいてリモート操作することである。
【解決手段】画像形成システム100のリモート操作装置1は、操作入力時に、装置状態情報を要求して、画像形成装置としての複写機2からネットワーク3を介して装置状態情報を受信し、装置状態情報及び操作入力情報に基づき各種機能の実行指示情報を作成して、複写機2へ送信する。複写機2は、実行指示情報をリモート操作装置1から受信して、その実行指示情報に基づき各種機能を実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像形成システム100のリモート操作装置1は、操作入力時に、装置状態情報を要求して、画像形成装置としての複写機2からネットワーク3を介して装置状態情報を受信し、装置状態情報及び操作入力情報に基づき各種機能の実行指示情報を作成して、複写機2へ送信する。複写機2は、実行指示情報をリモート操作装置1から受信して、その実行指示情報に基づき各種機能を実行する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置と、当該画像形成装置をリモート操作するリモート操作装置とを備える画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿上の画像がスキャンされた画像データを、記録紙などの記録媒体に記録して出力する画像形成装置があった。画像形成装置を直接操作するに当たり、ユーザごとの設定内容に応じた共通の操作画面により、複数の画像形成装置それぞれを操作可能な構成も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、近年、オフィスなどのネットーワーク化に伴い、複数台の画像形成装置と、その画像形成装置をリモート操作するパーソナルコンピュータをネットワーク接続し、そのパーソナルコンピュータの操作入力により、画像形成装置それぞれをリモート操作する構成が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、画像形成装置及び操作機器をネットワーク接続し、画像形成装置に操作機器からの操作命令に対応する機能がない場合にその機能を代替させてリモート操作する構成が考えられている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−306204号公報
【特許文献2】
特開2002−281195号公報
【特許文献3】
特開2000−357072号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の構成では、画像形成装置をリモート操作することができない。また、特許文献2、3に記載の構成では、画像形成装置をリモート操作できるが、操作機器側で画像形成装置のトレイの状態などを操作時に把握することができないおそれがあった。
【0007】
ここで、通信ネットワーク接続された操作機器及び画像形成装置を有する画像形成システムを考える。画像形成装置でトレイなどの状態が変更された後、その画像形成装置に操作機器から操作命令を送信して所定の機能を実行させる場合、操作者はその操作時点の画像形成装置の状態を操作機器側で把握できないため、操作時点の画像形成装置の状態に対応していない操作命令を画像形成装置に送信して、所望の機能が実行できないおそれがあった。例えば、トレイにB4サイズの記録紙がセットされていない状態であるにもかかわらず、操作者がB4サイズのプリント実行を操作入力してしまう場合である。
【0008】
あるいは、操作時点での画像形成装置の状態が操作機器で把握できない場合に、操作者は、操作中に画像形成装置までわざわざ移動してその状態を確認してから操作を続行しなければならず、リモート操作の操作性の低下のおそれがあった。さらに、操作者が画像形成装置の状態を確認して操作機器に戻った後、その事情を知らない第三者がその画像形成装置の状態を変更してしまう可能性があり、その変更された場合には、操作機器から画像形成装置を正常にリモート操作できないおそれがあった。
【0009】
本発明の課題は、画像形成装置をその最新の状態に基づいてリモート操作することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体に画像形成する画像形成装置と、通信ネットワークを介して前記画像形成装置を操作するリモート操作装置とを備える画像形成システムにおいて、
前記リモート操作装置は、
前記画像形成装置と前記通信ネットワークを介して通信する第1の通信部と、
前記画像形成装置を操作するための操作入力を受付ける操作部と、
前記第1の通信部を介して前記画像形成装置の最新の状態を示す装置状態情報の要求を前記画像形成装置へ送信し、前記第1の通信部を介して前記装置状態情報を前記画像形成装置から受信して、前記操作部から入力された操作入力情報を取得し、前記装置状態情報と前記操作入力情報とに基づく各種機能の実行指示情報を、前記第1の通信部を介して前記画像形成装置へ送信する第1の制御部とを備え、
前記画像形成装置は、
前記リモート操作装置と前記通信ネットワークを介して通信する第2の通信部と、
前記画像形成装置の状態を検出して装置状態情報を出力する装置状態検出部と、
前記第2の通信部を介して前記装置状態情報の要求を前記リモート操作装置から受信した場合に、前記装置状態検出部により前記装置状態情報を検出させて出力された前記装置状態情報を、前記第2の通信部を介して前記リモート操作装置へ送信し、前記第2の通信部を介して前記実行指示情報を前記リモート操作装置から受信し、その実行指示情報に基づいて各種機能を実行させる第2の制御部とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置の操作入力において、装置状態情報を要求して、画像形成装置からその要求時の装置状態情報を受信し、装置状態情報及び操作入力情報に基づき各種機能の実行指示情報を作成して、画像形成装置へ送信する。画像形成装置は、実行指示情報をリモート操作装置から受信して、その実行指示情報に基づき各種機能を実行する。このため、リモート操作装置は、画像形成装置をその最新の状態を示す装置状態情報に基づいてリモート操作して、各種機能を実行させることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記第2の制御部は、前記画像形成装置の状態が変更された場合に、前記装置状態検出部により前記装置状態情報を検出させて出力された前記装置状態情報に基づいて、変更前の装置状態情報からの差分情報を作成し、前記第2の通信部を介して前記差分情報を前記リモート操作装置へ送信することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置の状態が変更された場合に、その変更後の装置状態情報の差分情報を画像形成装置から受信する。このため、リモート操作装置は、操作中に画像形成装置の状態が変更された場合でも、最新の差分情報が反映された装置状態情報と操作入力情報とに基づく実行指示情報を画像形成装置に送信できる。さらに、画像形成装置は、変更後の装置状態情報全体を送信せずに差分情報のみをリモート操作装置に送信するので、通信する情報量を減らし、通信時間の短縮を図ることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成システムにおいて、
前記装置状態情報は、前記画像形成装置のトレイの設定状態を示すトレイ状態情報と、装置オプションの設定状態を示すオプション状態情報とのいずれか一方又は両方であることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置のトレイ状態情報及びオプション状態情報のいずれか一方又は両方と、操作入力情報とに基づいて操作指示情報を作成するので、最新のトレイ状態情報及びオプション状態情報に応じて、画像形成装置をリモート操作して、機能実行させることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
前記第1の制御部は、前記実行指示情報を、前記画像形成装置の機能実行形式に変換し、その機能実行形式の実行指示情報を、前記第1の通信部を介して前記画像形成装置へ送信することを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、リモート操作装置は、機能実行形式の実行指示情報を画像形成装置へ送信するので、画像形成装置側で実行指示情報を機能実行形式に変換する処理及び構成が不要となり、画像形成装置の処理負担の軽減及び構成を簡略化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明に係る実施の形態及びその変形例を順に詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0019】
図1〜図7を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1〜図3を参照して本実施の形態の装置の特徴を説明する。図1に、本実施の形態の画像形成システム100の構成を示す。図2に、リモート操作装置1の内部構成を示す。図3に、複写機2の内部構成を示す。
【0020】
図1に示すように、画像形成システム100は、複写機をリモート操作するリモート操作装置1と、画像形成装置としての複写機2とを備えて構成され、各機器は通信ネットワーク3により通信接続されている。本実施の形態では、リモート操作対象が複写機であるものとして説明するが、少なくとも画像出力機能を有する画像形成装置としてもよい。
【0021】
通信ネットワーク3は、例えば、有線又は無線LAN(Local Area Network)とするが、これに限るものではなく、WAN(Wide Area Network)などを含めてもよく、電話回線網、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、専用線、通信衛星回線や、それらと接続するインターネットサービスプロバイダなどを含む構成でもよい。
【0022】
図2に示すように、リモート操作装置1は、各部を中央制御するCPU11と、操作者の入力を受付ける操作部12と、データを一時的に格納するRAM13と、表示データを表示する表示部14と、データを記憶する記憶部15と、通信ネットワーク3に接続されて通信ネットワーク3上の機器と通信する第1の通信部としての通信部16とを備えて構成され、各部はバス17により接続される。
【0023】
CPU11は、記憶部15に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM13のワークエリアに展開し、RAM13上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を第1の制御部としての制御部111とする。ここでは、制御部111はソフトウェア的に設けられるものとして説明したが、ハードウェア的に設けられる構成でもよい。
【0024】
操作部12は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含み、マウスなどのポインティングデバイスを含む構成とする。操作部12は、操作者によりキーボードで押下された押下信号やポインティングデバイスの位置信号をCPU11に出力する。表示部14は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、CPU11からの表示信号に従って、画面表示を行う。
【0025】
記憶部15は、各種プログラム、各種データなどが予め記憶されまたは書込み可能な記録媒体(図示せず)を有し、当該記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体などの不揮発性メモリなどのCPU11読取り可能な記録媒体で構成されている。当該記録媒体としては、固定ハードディスク、フラッシュROMなどの固定的に設けたものや、CD+RW、DVD−RAM、メモリカード、携帯ハードディスク、青色レーザを用いる大容量情報記録媒体などの着脱自在に装着する可搬型のものが用いられる。また、記憶部15は、プログラムなどを読み出し可能に記憶するROMなどを含む構成でもよい。
特に、記憶部15には、複写機2のリモート操作を行うリモート操作プログラムが予め記憶されている。
【0026】
通信部16は、通信ネットワーク3を介して、外部機器との通信を行うためのネットワークカード、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータなどによって構成される。
【0027】
図3に示すように、複写機2は、各部を中央制御するCPU21と、操作者の入力を受付ける操作部22と、データを一時的に格納するRAM23と、表示データを表示する表示部24と、データを記憶する記憶部25と、通信ネットワーク3に接続されて通信ネットワーク3上の機器と通信する第2の通信部としての通信部26と、原稿上の画像をスキャンするスキャナ部27と、記録媒体に画像を記録する画像出力部28とを備えて構成され、各部はバス29により接続される。
【0028】
複写機2の各部のうちリモート操作装置1の各部と同名称の各部は、概してリモート操作装置1の各部と同様の構成を有する。このため、リモート操作装置1の各部と異なる部分を主として説明する。
【0029】
CPU21は、記憶部25に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM23のワークエリアに展開し、RAM23上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を第2の制御部としての制御部211とする。
【0030】
記憶部25は、通信部26から受信された画像データやスキャナ部27によりスキャンされた画像データなどを読み書き可能に記憶する。また、記憶部25には、装置状態情報及びその差分情報をリモート操作装置1に送信する状態情報送信プログラムと、各種機能実行を行う機能実行プログラムとが予め記憶されている。
【0031】
操作部22は、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーパッドを含み、操作部22は、操作者によりキーパッドで押下された押下信号をCPU21に出力する。表示部24は、LCDなどで構成され、CPU21からの表示信号に従って画面表示を行う。また、操作部22は、表示部24と一体的にタッチパネルとして構成されてもよい。
【0032】
スキャナ部27は、光源とCCDなどの撮像素子と走査機構とを備え、原稿に光源からの光を反射させ、原稿を走査機構により走査してその反射光を撮像素子がスキャンし、そのスキャンされた電気信号をデジタル化して画像データに変換して出力する。また、スキャナ部27は、このような反射型のスキャナに限るものでなく、透過型のスキャナでもよい。
【0033】
画像出力部28は、レーザ式、インクジェット式、ドットインパクト式、熱転写式などにより、記録紙、OHPシートなどの記録媒体上に画像データの画像を形成して出力する。また、画像出力部28は、複写機2の状態を検出する装置状態検出部28Aを備える。装置状態検出部28Aは、記録紙などの記録媒体を収納する図示しないトレイの状態を検出するトレイ状態検出部28aと、図示しない装置オプションの設定を検出するオプション状態検出部28bとを有する。
【0034】
トレイ状態検出部28aは、トレイ内にセットされた記録媒体の、サイズ、種類(材質や、新紙及び裏紙の区別など)、残りの有無(枚数)、色などの設定状態を検出し、そのトレイ状態を示す装置状態情報としてのトレイ状態情報を出力する。記録媒体の色を検出するために、トレイ状態検出部28aは色センサを有する。しかし、この構成に限るものではなく、記録媒体自体にその色を識別するためのバーコード又はチップなどを付加させ、トレイ状態検出部28aは、そのバーコードを読取るセンサ、又はそのチップから出力される信号を受信するセンサを有する構成としてもよい。
【0035】
オプション状態検出部28bは、複写機2に設定される装置オプションの種類及び接続の有無などを検出し、その装置オプションの状態を示す装置状態情報としてのオプション状態情報を出力する。オプション状態情報は、例えば、オプションとしてのフィニッシャーの有無などである。
【0036】
次に、図4〜図7を参照して、画像形成システム100の動作を説明する。図4に、リモート操作装置1において実行されるリモート操作処理を示す。図5に、複写機2において実行される状態情報送信処理を示す。図6に、複写機2において実行される機能実行処理を示す。図7に、リモート操作装置1の表示部14に表示される入力画面41を示す。
【0037】
先ず、図4を参照して、リモート操作装置1で実行されるリモート操作処理を説明する。リモート操作装置1において、CPU11により、記憶部15に記憶されたリモート操作プログラムが読み出されてRAM13に展開される。操作部12からリモート操作処理の実行開始指示が入力されたことをトリガとして、RAM13内のリモート操作プログラムとCPU11との協働により、リモート操作処理が実行される。リモート操作処理は、複写機2の最新の状態を反映したリモート操作により、複写機2に各種機能を実行させる処理である。以下、特に言及しない場合には、各ステップの処理実行の主体は制御部111であるものとする。
【0038】
先ず、複写機2の状態を示す装置状態情報の要求が、通信部16及び通信ネットワーク3を介して複写機2へ送信される(ステップS11)。次いで、装置状態情報の要求に対応して、装置状態情報が、通信ネットワーク3及び通信部16を介して複写機2から受信される(ステップS12)。
【0039】
そして、通信ネットワーク3及び通信部16を介して、複写機2から装置状態情報の差分情報を受信開始したか否かが判別される(ステップS13)。ここに、差分情報とは、複写機2の状態に変更があった場合に、変更前の複写機2の装置状態情報からの変更後の複写機2の装置状態情報の変更部分のみを示す情報である。差分情報が受信開始された場合(ステップS13;YES)、通信ネットワーク3及び通信部16を介して、複写機2から装置状態情報の差分情報が受信される(ステップS14)。
【0040】
差分情報が受信開始されてない場合(ステップS13;NO)、又はステップS14の実行後、ステップS12において受信された装置状態情報に、ステップS14において受信された差分情報が反映され、その反映された装置状態が表示部14に表示される(ステップS15)。ステップS13において、例えば、図6に示す入力画面41が表示部14に表示される。複写機2において実行される機能は、例えば、複写機能、スキャン機能、画像出力(プリント)機能であるが、これらの機能種別とともに、詳細な機能条件が入力される。
【0041】
入力画面41には、紙方向、ステップル、画像形成面、コピー濃度、倍率、紙サイズなどの機能設定情報などを入力するための機能選択部411と、差分情報が反映された装置状態情報が表示される装置状態表示部412と、記録媒体の出力枚数、機能実行開始又はキャンセルを入力する操作入力部413とを有する。機能選択部411、操作入力部413には、各入力を行うためのボタンが表示され、操作者は、操作部12のマウスによるポインタの移動及びクリックなどにより、各ボタンを押下入力する。
【0042】
そして、操作部12を介して、操作者からの各種操作入力が受付けられる(ステップS16)。操作者は、装置状態表示部412を見て、実行可能な機能の選択や、実行又はキャンセルを機能選択部411、操作入力部413の各ボタン押下により入力する。しかし、この構成に限るものではなく、装置状態情報に基づいて、実行できない機能選択を自動的に禁止するような入力画面41を表示する構成でもよい。例えば、トレイにB5の記録紙がない場合、機能選択部411のサイズ選択のB5ボタンを表示させない、あるいは網掛け又は反転表示させて押下入力不可能にし、その記録紙が無い旨を操作者に知らせる構成としてもよい。
【0043】
そして、ステップS16における操作入力において、操作入力が終了されたか否かが判別される(ステップS17)。例えば、機能実行又は機能実行のキャンセルが入力された場合に、操作入力が終了されたと判別される。操作入力が終了されていない場合(ステップS17;NO)、ステップS13に移行される。
【0044】
操作入力が終了された場合(ステップS17;YES)、ステップS16における操作入力において、機能実行が入力されたか、機能実行のキャンセルが入力されたかが判別される(ステップS18)。機能実行が入力された場合(ステップS18;機能実行)、ステップS16において入力された、実行する機能種別及びその機能設定条件などの情報から、ジョブチケットデータが作成される(ステップS19)。
【0045】
ジョブチケットデータとは、複写機2内で実行される形式に記述された投入ジョブ情報である。このジョブチケットデータにより、複写機2側で、リモート操作装置1から送信される実行予定の機能の情報を機能実行前にジョブチケットデータに変換する処理及び構成を省くことができる。
【0046】
そして、ステップS19において作成されたジョブチケットデータが、通信部16及び通信ネットワーク3を介して複写機2に送信される(ステップS20)。そして、リモート操作の終了を示す操作終了情報が、通信部16及び通信ネットワーク3を介して複写機2に送信され(ステップS21)、リモート操作処理が終了される。キャンセルが入力された場合(ステップS18;キャンセル)、ステップS21に移行される。
【0047】
次に、図5を参照して、複写機2で実行される状態情報送信処理を説明する。複写機2において、CPU21により、記憶部25に記憶された状態情報送信プログラムが読み出されてRAM23に展開される。リモート操作処理のステップS11に対応して、リモート操作装置1から装置状態情報要求を、通信ネットワーク3及び通信部26を介して受信開始したことをトリガとして、RAM23内の状態情報送信プログラムとCPU21との協働により、状態情報送信処理が実行される。状態情報送信処理は、リモート操作装置1から送信された装置状態情報要求に応じて、装置状態情報を返信し、さらに、複写機2の状態が変更されたタイミングで装置状態情報の差分情報をリモート操作装置1に送信する処理である。以下、特に言及しない場合には、各ステップの処理実行の主体は制御部211であるものとする。
【0048】
先ず、受信開始された装置状態情報要求が、通信ネットワーク3及び通信部26を介して受信される(ステップS31)。そして、ステップS31において受信された装置状態情報要求に応じて、画像出力部28のトレイ状態検出部28aによりトレイ状態情報が検出され、オプション状態検出部28bによりオプション状態情報が検出され、そのトレイ状態情報及びオプション状態情報から装置状態情報が作成される(ステップS32)。
【0049】
そして、ステップS32において作成された装置状態情報が、通信部26及び通信ネットワーク3を介して、リモート操作装置1に送信される(ステップS33)。ステップS33は、リモート操作処理のステップS12に対応する。また、ステップS33において送信された装置状態情報は、RAM23にも格納される。
【0050】
そして、リモート操作装置1によるリモート操作が終了したか否かが判別される(ステップS34)。具体的には、リモート操作処理のステップS21に対応して、通信ネットワーク3及び通信部26を介して、操作終了情報が受信されたか否かにより判別される。操作終了情報が受信された場合に操作終了となる。操作終了の場合(ステップS34;YES)、状態情報送信処理が終了される。
【0051】
操作終了でない場合(ステップS34;NO)、複写機2の状態が変更されたか否かが判別される(ステップS35)。具体的には、画像出力部28のトレイ状態検出部28aによりトレイ状態情報が検出され、オプション状態検出部28bによりオプション状態情報が検出され、その最新のトレイ状態情報及びオプション状態情報と、RAM23内の機器状態情報及び差分情報とが比較され、異なっている場合に、複写機2の機能状態が変更されたと判別される。複写機2の状態が変更されていない場合(ステップS35;NO)、ステップS34に移行される。
【0052】
複写機2の状態が変更された場合(ステップS35;YES)、ステップS35において検出された最新のトレイ状態情報及びオプション状態情報と、RAM23内の機器状態情報及び差分情報との差分に基づいて、機器状態情報の差分情報が作成される(ステップS36)。そして、ステップS36において作成された機器状態情報の差分情報が、通信部26及び通信ネットワーク3に送信され(ステップS37)、ステップS34に移行される。ステップS36において、送信された差分情報は、RAM23に記憶される。
【0053】
次に、図6を参照して、複写機2で実行される機能実行処理を説明する。複写機2において、リモート操作処理のステップS20に対応して、リモート操作装置1からジョブチケットデータを、通信ネットワーク3及び通信部26を介して受信開始したことをトリガとして、CPU21により、記憶部25に記憶された機能実行プログラムが読み出されてRAM23に展開され、その機能実行プログラムとCPU21との協働により、機能実行処理が実行される。機能実行処理は、リモート操作装置1から送信されたジョブチケットデータに応じて、複写機2で各種機能が実行される処理である。
【0054】
先ず、受信開始されたジョブチケットデータが、通信ネットワーク3及び通信部26を介して受信される(ステップS41)。そして、ステップS41において受信されたジョブチケットデータに基づいて、各種機能が実行され(ステップS42)、機能実行処理が終了される。
【0055】
ステップS42において、実行する機能が複写である場合には、機能実行対象の複写機において、スキャナ部27にセットされた原稿画像がスキャンされ、スキャンされた画像データが画像出力部28により記録媒体に画像形成される。実行する機能がスキャンである場合には、機能実行対象の複写機において、スキャナ部27にセットされた原稿画像がスキャンされ、スキャンされた画像データが、記憶部25に記憶される、あるいは通信部26を介して通信ネットワーク3上の外部機器に送信される。実行する機能がプリントである場合には、記憶部25に記憶された画像データが読み出され、又は通信ネットワーク3上の外部機器から画像データが受信され、その画像データが画像出力部28により記録媒体に画像形成される。
【0056】
以上、本実施の形態によれば、リモート操作装置1は、複写機2の操作入力において、装置状態情報を要求して、複写機2からその要求時の装置状態情報を受信し、装置状態情報及び操作入力情報に基づき各種機能のジョブチケットデータを作成して、複写機2へ送信する。複写機2は、ジョブチケットデータをリモート操作装置1から受信して、そのジョブチケットデータに基づき各種機能を実行する。このため、リモート操作装置1は、複写機2をその最新の状態を示す装置状態情報に基づいてリモート操作して、各種機能を実行させることができる。
【0057】
また、リモート操作装置1は、複写機2の状態が変更された場合に、その変更後の装置状態情報の差分情報を複写機2から受信する。このため、リモート操作装置1は、操作中に複写機2の状態が変更された場合でも、最新の差分情報が反映された装置状態情報の差分情報と操作入力情報とに基づくジョブチケットデータを複写機2に送信できる。さらに、複写機2は、変更後の装置状態情報全体を送信せずに差分情報のみをリモート操作装置1に送信するので、通信する情報量を減らし、通信時間の短縮を図ることができる。
【0058】
また、リモート操作装置1は、複写機2の最新のトレイ状態情報と、オプション状態情報とに応じて、画像形成装置をリモート操作して、機能実行させることができる。トレイ状態情報としては、トレイ内の記録媒体のサイズ、記録媒体の有無、記録媒体の色など及びこれらの組み合わせである。例えば、記録媒体としての色紙に画像形成する場合、トレイ内にセットされた色紙の色を装置状態情報とし、所望の色の色紙が複写機2のトレイにセットされている場合に、その色紙に画像形成するようリモート操作することができる。さらに、トレイに所望の色の色紙がセットされていない場合に、所望の色でない記録媒体に、その所望の色を背景とした画像形成を行わせる構成としてもよい。
【0059】
また、リモート操作装置1は、機能実行形式のジョブチケットデータを複写機2へ送信するので、複写機2側で実行指示情報を機能実行形式に変換する処理及び構成が不要となり、複写機2の処理負担の軽減及び構成を簡略化することができる。
【0060】
(変形例)
次に、図8を参照して、上記実施の形態の変形例を説明する。図8に、本変形例の画像形成システム200の構成を示す。
【0061】
上記実施の形態の画像形成システム100は、1台のリモート操作装置1と1台の複写機2とが通信ネットワーク3を介して通信接続される構成であった。本変形例の画像形成システム200は、複数(2台)のリモート操作装置1A,1Bと複数(3台)の複写機2A,2B,2Cとを備え、通信ネットワーク31を介して通信接続される構成である。
【0062】
リモート操作装置1A,1Bのそれぞれは、リモート操作装置1と同様の構成である。また、リモート操作装置の台数は3台以上の所定の数でもよい。また、複写機の台数は3台以外の所定の複数でもよい。リモート操作装置1Aは、複写機2A,2B,2Cのそれぞれを上記実施の形態と同様にリモート操作する。また、リモート操作装置1Bも、同様に、複写機2A,2B,2Cのそれぞれをリモート操作する。装置状態情報及びその差分情報は、複写機ごとに設定される。
【0063】
なお、上述した実施の形態における記述は、本発明に係る好適な画像形成システム100,200の一例であり、これに限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置の操作入力において、装置状態情報を要求して、画像形成装置からその要求時の装置状態情報を受信し、装置状態情報及び操作入力情報に基づき各種機能の実行指示情報を作成して、画像形成装置へ送信する。画像形成装置は、実行指示情報をリモート操作装置から受信して、その実行指示情報に基づき各種機能を実行する。このため、リモート操作装置は、画像形成装置をその最新の状態を示す装置状態情報に基づいてリモート操作して、各種機能を実行させることができる。
【0065】
請求項2に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置の状態が変更された場合に、その変更後の装置状態情報の差分情報を画像形成装置から受信する。このため、リモート操作装置は、操作中に画像形成装置の状態が変更された場合でも、最新の差分情報が反映された装置状態情報と操作入力情報とに基づく実行指示情報を画像形成装置に送信できる。さらに、画像形成装置は、変更後の装置状態情報全体を送信せずに差分情報のみをリモート操作装置に送信するので、通信する情報量を減らし、通信時間の短縮を図ることができる。
【0066】
請求項3に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置のトレイ状態情報及びオプション状態情報のいずれか一方又は両方と、操作入力情報とに基づいて操作指示情報を作成するので、最新のトレイ状態情報及びオプション状態情報に応じて、画像形成装置をリモート操作して、機能実行させることができる。
【0067】
請求項4に記載の発明によれば、リモート操作装置は、機能実行形式の実行指示情報を画像形成装置へ送信するので、画像形成装置側で実行指示情報を機能実行形式に変換する処理及び構成が不要となり、画像形成装置の処理負担の軽減及び構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の画像形成システム100の構成を示す図である。
【図2】リモート操作装置1の内部構成を示すブロック図である。
【図3】複写機2の内部構成を示すブロック図である。
【図4】リモート操作装置1において実行されるリモート操作処理を示すフローチャートである。
【図5】複写機2において実行される状態情報送信処理を示すフローチャートである。
【図6】複写機2において実行される機能実行処理を示すフローチャートである。
【図7】リモート操作装置1の表示部14に表示される入力画面41を示す図である。
【図8】本発明に係る実施の形態の変形例の画像形成システム200の構成を示す図である。
【符号の説明】
100,200…画像形成システム
1,1A,1B…リモート操作装置
2,2A,2B,2C…複写機
11,21…CPU
111,211…制御部
12,22…RAM
13,23…操作部
14,24…表示部
15,25…記憶部
16,26…通信部
17,29…バス
27…スキャナ部
28…画像出力部
28A…装置状態検出部
28a…トレイ状態検出部
28b…オプション状態検出部
3…通信ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置と、当該画像形成装置をリモート操作するリモート操作装置とを備える画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿上の画像がスキャンされた画像データを、記録紙などの記録媒体に記録して出力する画像形成装置があった。画像形成装置を直接操作するに当たり、ユーザごとの設定内容に応じた共通の操作画面により、複数の画像形成装置それぞれを操作可能な構成も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、近年、オフィスなどのネットーワーク化に伴い、複数台の画像形成装置と、その画像形成装置をリモート操作するパーソナルコンピュータをネットワーク接続し、そのパーソナルコンピュータの操作入力により、画像形成装置それぞれをリモート操作する構成が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、画像形成装置及び操作機器をネットワーク接続し、画像形成装置に操作機器からの操作命令に対応する機能がない場合にその機能を代替させてリモート操作する構成が考えられている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−306204号公報
【特許文献2】
特開2002−281195号公報
【特許文献3】
特開2000−357072号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の構成では、画像形成装置をリモート操作することができない。また、特許文献2、3に記載の構成では、画像形成装置をリモート操作できるが、操作機器側で画像形成装置のトレイの状態などを操作時に把握することができないおそれがあった。
【0007】
ここで、通信ネットワーク接続された操作機器及び画像形成装置を有する画像形成システムを考える。画像形成装置でトレイなどの状態が変更された後、その画像形成装置に操作機器から操作命令を送信して所定の機能を実行させる場合、操作者はその操作時点の画像形成装置の状態を操作機器側で把握できないため、操作時点の画像形成装置の状態に対応していない操作命令を画像形成装置に送信して、所望の機能が実行できないおそれがあった。例えば、トレイにB4サイズの記録紙がセットされていない状態であるにもかかわらず、操作者がB4サイズのプリント実行を操作入力してしまう場合である。
【0008】
あるいは、操作時点での画像形成装置の状態が操作機器で把握できない場合に、操作者は、操作中に画像形成装置までわざわざ移動してその状態を確認してから操作を続行しなければならず、リモート操作の操作性の低下のおそれがあった。さらに、操作者が画像形成装置の状態を確認して操作機器に戻った後、その事情を知らない第三者がその画像形成装置の状態を変更してしまう可能性があり、その変更された場合には、操作機器から画像形成装置を正常にリモート操作できないおそれがあった。
【0009】
本発明の課題は、画像形成装置をその最新の状態に基づいてリモート操作することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体に画像形成する画像形成装置と、通信ネットワークを介して前記画像形成装置を操作するリモート操作装置とを備える画像形成システムにおいて、
前記リモート操作装置は、
前記画像形成装置と前記通信ネットワークを介して通信する第1の通信部と、
前記画像形成装置を操作するための操作入力を受付ける操作部と、
前記第1の通信部を介して前記画像形成装置の最新の状態を示す装置状態情報の要求を前記画像形成装置へ送信し、前記第1の通信部を介して前記装置状態情報を前記画像形成装置から受信して、前記操作部から入力された操作入力情報を取得し、前記装置状態情報と前記操作入力情報とに基づく各種機能の実行指示情報を、前記第1の通信部を介して前記画像形成装置へ送信する第1の制御部とを備え、
前記画像形成装置は、
前記リモート操作装置と前記通信ネットワークを介して通信する第2の通信部と、
前記画像形成装置の状態を検出して装置状態情報を出力する装置状態検出部と、
前記第2の通信部を介して前記装置状態情報の要求を前記リモート操作装置から受信した場合に、前記装置状態検出部により前記装置状態情報を検出させて出力された前記装置状態情報を、前記第2の通信部を介して前記リモート操作装置へ送信し、前記第2の通信部を介して前記実行指示情報を前記リモート操作装置から受信し、その実行指示情報に基づいて各種機能を実行させる第2の制御部とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置の操作入力において、装置状態情報を要求して、画像形成装置からその要求時の装置状態情報を受信し、装置状態情報及び操作入力情報に基づき各種機能の実行指示情報を作成して、画像形成装置へ送信する。画像形成装置は、実行指示情報をリモート操作装置から受信して、その実行指示情報に基づき各種機能を実行する。このため、リモート操作装置は、画像形成装置をその最新の状態を示す装置状態情報に基づいてリモート操作して、各種機能を実行させることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記第2の制御部は、前記画像形成装置の状態が変更された場合に、前記装置状態検出部により前記装置状態情報を検出させて出力された前記装置状態情報に基づいて、変更前の装置状態情報からの差分情報を作成し、前記第2の通信部を介して前記差分情報を前記リモート操作装置へ送信することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置の状態が変更された場合に、その変更後の装置状態情報の差分情報を画像形成装置から受信する。このため、リモート操作装置は、操作中に画像形成装置の状態が変更された場合でも、最新の差分情報が反映された装置状態情報と操作入力情報とに基づく実行指示情報を画像形成装置に送信できる。さらに、画像形成装置は、変更後の装置状態情報全体を送信せずに差分情報のみをリモート操作装置に送信するので、通信する情報量を減らし、通信時間の短縮を図ることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成システムにおいて、
前記装置状態情報は、前記画像形成装置のトレイの設定状態を示すトレイ状態情報と、装置オプションの設定状態を示すオプション状態情報とのいずれか一方又は両方であることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置のトレイ状態情報及びオプション状態情報のいずれか一方又は両方と、操作入力情報とに基づいて操作指示情報を作成するので、最新のトレイ状態情報及びオプション状態情報に応じて、画像形成装置をリモート操作して、機能実行させることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、
前記第1の制御部は、前記実行指示情報を、前記画像形成装置の機能実行形式に変換し、その機能実行形式の実行指示情報を、前記第1の通信部を介して前記画像形成装置へ送信することを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、リモート操作装置は、機能実行形式の実行指示情報を画像形成装置へ送信するので、画像形成装置側で実行指示情報を機能実行形式に変換する処理及び構成が不要となり、画像形成装置の処理負担の軽減及び構成を簡略化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明に係る実施の形態及びその変形例を順に詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0019】
図1〜図7を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1〜図3を参照して本実施の形態の装置の特徴を説明する。図1に、本実施の形態の画像形成システム100の構成を示す。図2に、リモート操作装置1の内部構成を示す。図3に、複写機2の内部構成を示す。
【0020】
図1に示すように、画像形成システム100は、複写機をリモート操作するリモート操作装置1と、画像形成装置としての複写機2とを備えて構成され、各機器は通信ネットワーク3により通信接続されている。本実施の形態では、リモート操作対象が複写機であるものとして説明するが、少なくとも画像出力機能を有する画像形成装置としてもよい。
【0021】
通信ネットワーク3は、例えば、有線又は無線LAN(Local Area Network)とするが、これに限るものではなく、WAN(Wide Area Network)などを含めてもよく、電話回線網、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、専用線、通信衛星回線や、それらと接続するインターネットサービスプロバイダなどを含む構成でもよい。
【0022】
図2に示すように、リモート操作装置1は、各部を中央制御するCPU11と、操作者の入力を受付ける操作部12と、データを一時的に格納するRAM13と、表示データを表示する表示部14と、データを記憶する記憶部15と、通信ネットワーク3に接続されて通信ネットワーク3上の機器と通信する第1の通信部としての通信部16とを備えて構成され、各部はバス17により接続される。
【0023】
CPU11は、記憶部15に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM13のワークエリアに展開し、RAM13上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を第1の制御部としての制御部111とする。ここでは、制御部111はソフトウェア的に設けられるものとして説明したが、ハードウェア的に設けられる構成でもよい。
【0024】
操作部12は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含み、マウスなどのポインティングデバイスを含む構成とする。操作部12は、操作者によりキーボードで押下された押下信号やポインティングデバイスの位置信号をCPU11に出力する。表示部14は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、CPU11からの表示信号に従って、画面表示を行う。
【0025】
記憶部15は、各種プログラム、各種データなどが予め記憶されまたは書込み可能な記録媒体(図示せず)を有し、当該記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体などの不揮発性メモリなどのCPU11読取り可能な記録媒体で構成されている。当該記録媒体としては、固定ハードディスク、フラッシュROMなどの固定的に設けたものや、CD+RW、DVD−RAM、メモリカード、携帯ハードディスク、青色レーザを用いる大容量情報記録媒体などの着脱自在に装着する可搬型のものが用いられる。また、記憶部15は、プログラムなどを読み出し可能に記憶するROMなどを含む構成でもよい。
特に、記憶部15には、複写機2のリモート操作を行うリモート操作プログラムが予め記憶されている。
【0026】
通信部16は、通信ネットワーク3を介して、外部機器との通信を行うためのネットワークカード、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータなどによって構成される。
【0027】
図3に示すように、複写機2は、各部を中央制御するCPU21と、操作者の入力を受付ける操作部22と、データを一時的に格納するRAM23と、表示データを表示する表示部24と、データを記憶する記憶部25と、通信ネットワーク3に接続されて通信ネットワーク3上の機器と通信する第2の通信部としての通信部26と、原稿上の画像をスキャンするスキャナ部27と、記録媒体に画像を記録する画像出力部28とを備えて構成され、各部はバス29により接続される。
【0028】
複写機2の各部のうちリモート操作装置1の各部と同名称の各部は、概してリモート操作装置1の各部と同様の構成を有する。このため、リモート操作装置1の各部と異なる部分を主として説明する。
【0029】
CPU21は、記憶部25に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM23のワークエリアに展開し、RAM23上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を第2の制御部としての制御部211とする。
【0030】
記憶部25は、通信部26から受信された画像データやスキャナ部27によりスキャンされた画像データなどを読み書き可能に記憶する。また、記憶部25には、装置状態情報及びその差分情報をリモート操作装置1に送信する状態情報送信プログラムと、各種機能実行を行う機能実行プログラムとが予め記憶されている。
【0031】
操作部22は、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーパッドを含み、操作部22は、操作者によりキーパッドで押下された押下信号をCPU21に出力する。表示部24は、LCDなどで構成され、CPU21からの表示信号に従って画面表示を行う。また、操作部22は、表示部24と一体的にタッチパネルとして構成されてもよい。
【0032】
スキャナ部27は、光源とCCDなどの撮像素子と走査機構とを備え、原稿に光源からの光を反射させ、原稿を走査機構により走査してその反射光を撮像素子がスキャンし、そのスキャンされた電気信号をデジタル化して画像データに変換して出力する。また、スキャナ部27は、このような反射型のスキャナに限るものでなく、透過型のスキャナでもよい。
【0033】
画像出力部28は、レーザ式、インクジェット式、ドットインパクト式、熱転写式などにより、記録紙、OHPシートなどの記録媒体上に画像データの画像を形成して出力する。また、画像出力部28は、複写機2の状態を検出する装置状態検出部28Aを備える。装置状態検出部28Aは、記録紙などの記録媒体を収納する図示しないトレイの状態を検出するトレイ状態検出部28aと、図示しない装置オプションの設定を検出するオプション状態検出部28bとを有する。
【0034】
トレイ状態検出部28aは、トレイ内にセットされた記録媒体の、サイズ、種類(材質や、新紙及び裏紙の区別など)、残りの有無(枚数)、色などの設定状態を検出し、そのトレイ状態を示す装置状態情報としてのトレイ状態情報を出力する。記録媒体の色を検出するために、トレイ状態検出部28aは色センサを有する。しかし、この構成に限るものではなく、記録媒体自体にその色を識別するためのバーコード又はチップなどを付加させ、トレイ状態検出部28aは、そのバーコードを読取るセンサ、又はそのチップから出力される信号を受信するセンサを有する構成としてもよい。
【0035】
オプション状態検出部28bは、複写機2に設定される装置オプションの種類及び接続の有無などを検出し、その装置オプションの状態を示す装置状態情報としてのオプション状態情報を出力する。オプション状態情報は、例えば、オプションとしてのフィニッシャーの有無などである。
【0036】
次に、図4〜図7を参照して、画像形成システム100の動作を説明する。図4に、リモート操作装置1において実行されるリモート操作処理を示す。図5に、複写機2において実行される状態情報送信処理を示す。図6に、複写機2において実行される機能実行処理を示す。図7に、リモート操作装置1の表示部14に表示される入力画面41を示す。
【0037】
先ず、図4を参照して、リモート操作装置1で実行されるリモート操作処理を説明する。リモート操作装置1において、CPU11により、記憶部15に記憶されたリモート操作プログラムが読み出されてRAM13に展開される。操作部12からリモート操作処理の実行開始指示が入力されたことをトリガとして、RAM13内のリモート操作プログラムとCPU11との協働により、リモート操作処理が実行される。リモート操作処理は、複写機2の最新の状態を反映したリモート操作により、複写機2に各種機能を実行させる処理である。以下、特に言及しない場合には、各ステップの処理実行の主体は制御部111であるものとする。
【0038】
先ず、複写機2の状態を示す装置状態情報の要求が、通信部16及び通信ネットワーク3を介して複写機2へ送信される(ステップS11)。次いで、装置状態情報の要求に対応して、装置状態情報が、通信ネットワーク3及び通信部16を介して複写機2から受信される(ステップS12)。
【0039】
そして、通信ネットワーク3及び通信部16を介して、複写機2から装置状態情報の差分情報を受信開始したか否かが判別される(ステップS13)。ここに、差分情報とは、複写機2の状態に変更があった場合に、変更前の複写機2の装置状態情報からの変更後の複写機2の装置状態情報の変更部分のみを示す情報である。差分情報が受信開始された場合(ステップS13;YES)、通信ネットワーク3及び通信部16を介して、複写機2から装置状態情報の差分情報が受信される(ステップS14)。
【0040】
差分情報が受信開始されてない場合(ステップS13;NO)、又はステップS14の実行後、ステップS12において受信された装置状態情報に、ステップS14において受信された差分情報が反映され、その反映された装置状態が表示部14に表示される(ステップS15)。ステップS13において、例えば、図6に示す入力画面41が表示部14に表示される。複写機2において実行される機能は、例えば、複写機能、スキャン機能、画像出力(プリント)機能であるが、これらの機能種別とともに、詳細な機能条件が入力される。
【0041】
入力画面41には、紙方向、ステップル、画像形成面、コピー濃度、倍率、紙サイズなどの機能設定情報などを入力するための機能選択部411と、差分情報が反映された装置状態情報が表示される装置状態表示部412と、記録媒体の出力枚数、機能実行開始又はキャンセルを入力する操作入力部413とを有する。機能選択部411、操作入力部413には、各入力を行うためのボタンが表示され、操作者は、操作部12のマウスによるポインタの移動及びクリックなどにより、各ボタンを押下入力する。
【0042】
そして、操作部12を介して、操作者からの各種操作入力が受付けられる(ステップS16)。操作者は、装置状態表示部412を見て、実行可能な機能の選択や、実行又はキャンセルを機能選択部411、操作入力部413の各ボタン押下により入力する。しかし、この構成に限るものではなく、装置状態情報に基づいて、実行できない機能選択を自動的に禁止するような入力画面41を表示する構成でもよい。例えば、トレイにB5の記録紙がない場合、機能選択部411のサイズ選択のB5ボタンを表示させない、あるいは網掛け又は反転表示させて押下入力不可能にし、その記録紙が無い旨を操作者に知らせる構成としてもよい。
【0043】
そして、ステップS16における操作入力において、操作入力が終了されたか否かが判別される(ステップS17)。例えば、機能実行又は機能実行のキャンセルが入力された場合に、操作入力が終了されたと判別される。操作入力が終了されていない場合(ステップS17;NO)、ステップS13に移行される。
【0044】
操作入力が終了された場合(ステップS17;YES)、ステップS16における操作入力において、機能実行が入力されたか、機能実行のキャンセルが入力されたかが判別される(ステップS18)。機能実行が入力された場合(ステップS18;機能実行)、ステップS16において入力された、実行する機能種別及びその機能設定条件などの情報から、ジョブチケットデータが作成される(ステップS19)。
【0045】
ジョブチケットデータとは、複写機2内で実行される形式に記述された投入ジョブ情報である。このジョブチケットデータにより、複写機2側で、リモート操作装置1から送信される実行予定の機能の情報を機能実行前にジョブチケットデータに変換する処理及び構成を省くことができる。
【0046】
そして、ステップS19において作成されたジョブチケットデータが、通信部16及び通信ネットワーク3を介して複写機2に送信される(ステップS20)。そして、リモート操作の終了を示す操作終了情報が、通信部16及び通信ネットワーク3を介して複写機2に送信され(ステップS21)、リモート操作処理が終了される。キャンセルが入力された場合(ステップS18;キャンセル)、ステップS21に移行される。
【0047】
次に、図5を参照して、複写機2で実行される状態情報送信処理を説明する。複写機2において、CPU21により、記憶部25に記憶された状態情報送信プログラムが読み出されてRAM23に展開される。リモート操作処理のステップS11に対応して、リモート操作装置1から装置状態情報要求を、通信ネットワーク3及び通信部26を介して受信開始したことをトリガとして、RAM23内の状態情報送信プログラムとCPU21との協働により、状態情報送信処理が実行される。状態情報送信処理は、リモート操作装置1から送信された装置状態情報要求に応じて、装置状態情報を返信し、さらに、複写機2の状態が変更されたタイミングで装置状態情報の差分情報をリモート操作装置1に送信する処理である。以下、特に言及しない場合には、各ステップの処理実行の主体は制御部211であるものとする。
【0048】
先ず、受信開始された装置状態情報要求が、通信ネットワーク3及び通信部26を介して受信される(ステップS31)。そして、ステップS31において受信された装置状態情報要求に応じて、画像出力部28のトレイ状態検出部28aによりトレイ状態情報が検出され、オプション状態検出部28bによりオプション状態情報が検出され、そのトレイ状態情報及びオプション状態情報から装置状態情報が作成される(ステップS32)。
【0049】
そして、ステップS32において作成された装置状態情報が、通信部26及び通信ネットワーク3を介して、リモート操作装置1に送信される(ステップS33)。ステップS33は、リモート操作処理のステップS12に対応する。また、ステップS33において送信された装置状態情報は、RAM23にも格納される。
【0050】
そして、リモート操作装置1によるリモート操作が終了したか否かが判別される(ステップS34)。具体的には、リモート操作処理のステップS21に対応して、通信ネットワーク3及び通信部26を介して、操作終了情報が受信されたか否かにより判別される。操作終了情報が受信された場合に操作終了となる。操作終了の場合(ステップS34;YES)、状態情報送信処理が終了される。
【0051】
操作終了でない場合(ステップS34;NO)、複写機2の状態が変更されたか否かが判別される(ステップS35)。具体的には、画像出力部28のトレイ状態検出部28aによりトレイ状態情報が検出され、オプション状態検出部28bによりオプション状態情報が検出され、その最新のトレイ状態情報及びオプション状態情報と、RAM23内の機器状態情報及び差分情報とが比較され、異なっている場合に、複写機2の機能状態が変更されたと判別される。複写機2の状態が変更されていない場合(ステップS35;NO)、ステップS34に移行される。
【0052】
複写機2の状態が変更された場合(ステップS35;YES)、ステップS35において検出された最新のトレイ状態情報及びオプション状態情報と、RAM23内の機器状態情報及び差分情報との差分に基づいて、機器状態情報の差分情報が作成される(ステップS36)。そして、ステップS36において作成された機器状態情報の差分情報が、通信部26及び通信ネットワーク3に送信され(ステップS37)、ステップS34に移行される。ステップS36において、送信された差分情報は、RAM23に記憶される。
【0053】
次に、図6を参照して、複写機2で実行される機能実行処理を説明する。複写機2において、リモート操作処理のステップS20に対応して、リモート操作装置1からジョブチケットデータを、通信ネットワーク3及び通信部26を介して受信開始したことをトリガとして、CPU21により、記憶部25に記憶された機能実行プログラムが読み出されてRAM23に展開され、その機能実行プログラムとCPU21との協働により、機能実行処理が実行される。機能実行処理は、リモート操作装置1から送信されたジョブチケットデータに応じて、複写機2で各種機能が実行される処理である。
【0054】
先ず、受信開始されたジョブチケットデータが、通信ネットワーク3及び通信部26を介して受信される(ステップS41)。そして、ステップS41において受信されたジョブチケットデータに基づいて、各種機能が実行され(ステップS42)、機能実行処理が終了される。
【0055】
ステップS42において、実行する機能が複写である場合には、機能実行対象の複写機において、スキャナ部27にセットされた原稿画像がスキャンされ、スキャンされた画像データが画像出力部28により記録媒体に画像形成される。実行する機能がスキャンである場合には、機能実行対象の複写機において、スキャナ部27にセットされた原稿画像がスキャンされ、スキャンされた画像データが、記憶部25に記憶される、あるいは通信部26を介して通信ネットワーク3上の外部機器に送信される。実行する機能がプリントである場合には、記憶部25に記憶された画像データが読み出され、又は通信ネットワーク3上の外部機器から画像データが受信され、その画像データが画像出力部28により記録媒体に画像形成される。
【0056】
以上、本実施の形態によれば、リモート操作装置1は、複写機2の操作入力において、装置状態情報を要求して、複写機2からその要求時の装置状態情報を受信し、装置状態情報及び操作入力情報に基づき各種機能のジョブチケットデータを作成して、複写機2へ送信する。複写機2は、ジョブチケットデータをリモート操作装置1から受信して、そのジョブチケットデータに基づき各種機能を実行する。このため、リモート操作装置1は、複写機2をその最新の状態を示す装置状態情報に基づいてリモート操作して、各種機能を実行させることができる。
【0057】
また、リモート操作装置1は、複写機2の状態が変更された場合に、その変更後の装置状態情報の差分情報を複写機2から受信する。このため、リモート操作装置1は、操作中に複写機2の状態が変更された場合でも、最新の差分情報が反映された装置状態情報の差分情報と操作入力情報とに基づくジョブチケットデータを複写機2に送信できる。さらに、複写機2は、変更後の装置状態情報全体を送信せずに差分情報のみをリモート操作装置1に送信するので、通信する情報量を減らし、通信時間の短縮を図ることができる。
【0058】
また、リモート操作装置1は、複写機2の最新のトレイ状態情報と、オプション状態情報とに応じて、画像形成装置をリモート操作して、機能実行させることができる。トレイ状態情報としては、トレイ内の記録媒体のサイズ、記録媒体の有無、記録媒体の色など及びこれらの組み合わせである。例えば、記録媒体としての色紙に画像形成する場合、トレイ内にセットされた色紙の色を装置状態情報とし、所望の色の色紙が複写機2のトレイにセットされている場合に、その色紙に画像形成するようリモート操作することができる。さらに、トレイに所望の色の色紙がセットされていない場合に、所望の色でない記録媒体に、その所望の色を背景とした画像形成を行わせる構成としてもよい。
【0059】
また、リモート操作装置1は、機能実行形式のジョブチケットデータを複写機2へ送信するので、複写機2側で実行指示情報を機能実行形式に変換する処理及び構成が不要となり、複写機2の処理負担の軽減及び構成を簡略化することができる。
【0060】
(変形例)
次に、図8を参照して、上記実施の形態の変形例を説明する。図8に、本変形例の画像形成システム200の構成を示す。
【0061】
上記実施の形態の画像形成システム100は、1台のリモート操作装置1と1台の複写機2とが通信ネットワーク3を介して通信接続される構成であった。本変形例の画像形成システム200は、複数(2台)のリモート操作装置1A,1Bと複数(3台)の複写機2A,2B,2Cとを備え、通信ネットワーク31を介して通信接続される構成である。
【0062】
リモート操作装置1A,1Bのそれぞれは、リモート操作装置1と同様の構成である。また、リモート操作装置の台数は3台以上の所定の数でもよい。また、複写機の台数は3台以外の所定の複数でもよい。リモート操作装置1Aは、複写機2A,2B,2Cのそれぞれを上記実施の形態と同様にリモート操作する。また、リモート操作装置1Bも、同様に、複写機2A,2B,2Cのそれぞれをリモート操作する。装置状態情報及びその差分情報は、複写機ごとに設定される。
【0063】
なお、上述した実施の形態における記述は、本発明に係る好適な画像形成システム100,200の一例であり、これに限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置の操作入力において、装置状態情報を要求して、画像形成装置からその要求時の装置状態情報を受信し、装置状態情報及び操作入力情報に基づき各種機能の実行指示情報を作成して、画像形成装置へ送信する。画像形成装置は、実行指示情報をリモート操作装置から受信して、その実行指示情報に基づき各種機能を実行する。このため、リモート操作装置は、画像形成装置をその最新の状態を示す装置状態情報に基づいてリモート操作して、各種機能を実行させることができる。
【0065】
請求項2に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置の状態が変更された場合に、その変更後の装置状態情報の差分情報を画像形成装置から受信する。このため、リモート操作装置は、操作中に画像形成装置の状態が変更された場合でも、最新の差分情報が反映された装置状態情報と操作入力情報とに基づく実行指示情報を画像形成装置に送信できる。さらに、画像形成装置は、変更後の装置状態情報全体を送信せずに差分情報のみをリモート操作装置に送信するので、通信する情報量を減らし、通信時間の短縮を図ることができる。
【0066】
請求項3に記載の発明によれば、リモート操作装置は、画像形成装置のトレイ状態情報及びオプション状態情報のいずれか一方又は両方と、操作入力情報とに基づいて操作指示情報を作成するので、最新のトレイ状態情報及びオプション状態情報に応じて、画像形成装置をリモート操作して、機能実行させることができる。
【0067】
請求項4に記載の発明によれば、リモート操作装置は、機能実行形式の実行指示情報を画像形成装置へ送信するので、画像形成装置側で実行指示情報を機能実行形式に変換する処理及び構成が不要となり、画像形成装置の処理負担の軽減及び構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の画像形成システム100の構成を示す図である。
【図2】リモート操作装置1の内部構成を示すブロック図である。
【図3】複写機2の内部構成を示すブロック図である。
【図4】リモート操作装置1において実行されるリモート操作処理を示すフローチャートである。
【図5】複写機2において実行される状態情報送信処理を示すフローチャートである。
【図6】複写機2において実行される機能実行処理を示すフローチャートである。
【図7】リモート操作装置1の表示部14に表示される入力画面41を示す図である。
【図8】本発明に係る実施の形態の変形例の画像形成システム200の構成を示す図である。
【符号の説明】
100,200…画像形成システム
1,1A,1B…リモート操作装置
2,2A,2B,2C…複写機
11,21…CPU
111,211…制御部
12,22…RAM
13,23…操作部
14,24…表示部
15,25…記憶部
16,26…通信部
17,29…バス
27…スキャナ部
28…画像出力部
28A…装置状態検出部
28a…トレイ状態検出部
28b…オプション状態検出部
3…通信ネットワーク
Claims (4)
- 記録媒体に画像形成する画像形成装置と、通信ネットワークを介して前記画像形成装置を操作するリモート操作装置とを備える画像形成システムにおいて、
前記リモート操作装置は、
前記画像形成装置と前記通信ネットワークを介して通信する第1の通信部と、
前記画像形成装置を操作するための操作入力を受付ける操作部と、
前記第1の通信部を介して前記画像形成装置の最新の状態を示す装置状態情報の要求を前記画像形成装置へ送信し、前記第1の通信部を介して前記装置状態情報を前記画像形成装置から受信して、前記操作部から入力された操作入力情報を取得し、前記装置状態情報と前記操作入力情報とに基づく各種機能の実行指示情報を、前記第1の通信部を介して前記画像形成装置へ送信する第1の制御部とを備え、
前記画像形成装置は、
前記リモート操作装置と前記通信ネットワークを介して通信する第2の通信部と、
前記画像形成装置の状態を検出して装置状態情報を出力する装置状態検出部と、
前記第2の通信部を介して前記装置状態情報の要求を前記リモート操作装置から受信した場合に、前記装置状態検出部により前記装置状態情報を検出させて出力された前記装置状態情報を、前記第2の通信部を介して前記リモート操作装置へ送信し、前記第2の通信部を介して前記実行指示情報を前記リモート操作装置から受信し、その実行指示情報に基づいて各種機能を実行させる第2の制御部とを備えることを特徴とする画像形成システム。 - 前記第2の制御部は、前記画像形成装置の状態が変更された場合に、前記装置状態検出部により前記装置状態情報を検出させて出力された前記装置状態情報に基づいて、変更前の装置状態情報からの差分情報を作成し、前記第2の通信部を介して前記差分情報を前記リモート操作装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記装置状態情報は、前記画像形成装置のトレイの設定状態を示すトレイ状態情報と、装置オプションの設定状態を示すオプション状態情報とのいずれか一方又は両方であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
- 前記第1の制御部は、前記実行指示情報を、前記画像形成装置の機能実行形式に変換し、その機能実行形式の実行指示情報を、前記第1の通信部を介して前記画像形成装置へ送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
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---|---|---|---|
JP2003161751A JP2004364083A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | 画像形成システム |
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JP2003161751A Pending JP2004364083A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | 画像形成システム |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100677623B1 (ko) * | 2005-12-13 | 2007-02-02 | 삼성전자주식회사 | 무선 데이터 통신을 이용하여 화상 형성 장치를 원격제어하는 장치 및 방법 |
US8243307B2 (en) | 2007-03-12 | 2012-08-14 | Konica Minolta Business Technolgies, Inc. | HTTP server and program for transmitting reports with chunked data |
JP2014215638A (ja) * | 2013-04-22 | 2014-11-17 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 機器管理システム、電子機器、および機器管理プログラム |
US10237427B2 (en) | 2012-01-30 | 2019-03-19 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming system, remote terminal, image forming apparatus, and recording medium |
-
2003
- 2003-06-06 JP JP2003161751A patent/JP2004364083A/ja active Pending
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