JP2004363796A - 自動撮影システムにおける商品受渡しシステム - Google Patents

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衛 篠原
Yoichi Nakamura
洋一 中村
Hiroshi Yamaguchi
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Abstract

【課題】テーマパーク等に来場した顧客を撮影して得られた画像をプリントした写真等の商品を、顧客に対して受け渡しするシステムにおいて、大量の商品の中から顧客が受渡しを所望する商品を探しやすくし、商品を短時間で誤りなく顧客に受け渡しできるようにする。
【解決手段】顧客を識別する第2の識別情報を記憶した商品無線タグ161を顧客毎に仕分けされた商品160に貼付する。顧客が所持する顧客無線タグ110から発信されるその顧客を識別する第1の識別情報を識別情報探知装置120の第1の受信アンテナ122で受信する。店員は商品保管場所で識別情報探知装置120による走査を行う。識別情報探知装置120の第2の受信アンテナ121が、先に受信した第1の識別情報と一致する第2の識別情報を商品無線タグ161から受信すると、発光部123が発光する。店員は、これに基づきその第2の識別情報が付された商品160を顧客に引き渡す。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品受渡しシステムに関し、より詳細には、例えば、テーマパークや遊園地等の娯楽施設に設置された自動撮影システムにより撮影された写真等の商品を顧客に受け渡しするシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テーマパークや遊園地等の娯楽施設において、顧客を自動撮影し、撮影された写真を顧客に提供するサービスが知られている。
【0003】
このサービスの一形態として、無線タグを利用した自動撮影システムが知られている(例えば、特許文献1)。このシステムは、顧客を識別する識別情報が記憶されている無線タグを顧客に所持させ、自動撮影カメラがその撮影領域内で無線タグを検出した場合に撮影を行い、撮影された画像と識別情報とを関連づけて管理し、顧客が識別情報を利用して自らの写っている写真を容易に検索し、注文できるようにしたものである。
【0004】
このようなシステムにおいて、顧客は所定の受渡し場所で自らの注文した写真を受け取るが、その受渡し方法としては、従来のラボにおける方法と同様に、オーダー番号や識別情報に基づき、店員が手作業で写真やプリント袋を見つける方法が採られていた。
【0005】
この受渡し方法については、入場者に貸し出されたデジタルカメラで撮影された画像を写真サービスセンターに送信し、同センターで、受信した画像を写真プリントし、送信元毎に仕分けを行う方法や(例えば、特許文献2)、IDカードを所持する顧客を自動撮影システムで撮影した画像を、IDカードに記録された顧客を識別するIDと関連づけて整理しておき、顧客が受け取りに来たときにIDの認証を行い、写真を渡す方法(例えば、特許文献2)が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−177750号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−197407号公報
【0008】
【特許文献3】
特開2001−148822号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、テーマパーク等におけるこのような自動撮影システムでは、大量のプリント注文が発生し、プリント量が膨大になるため、全て手作業による写真の受渡しでは、時間や精度の面で限界がある。
【0010】
また、特許文献2には、仕分け方法の詳細や顧客への受渡し方法についての具体的な記載はなく、特許文献3についても、IDによる整理や認証の具体的方法や技術の具体的な記載はない。
【0011】
さらに、撮影領域における無線タグの検出に基づいて自動撮影された写真を受渡しする場合、識別情報は無線タグに記録されているため、そのままでは人間が認識することはできず、無線タグからの信号を受信して識別情報を画面表示する等の手間や時間がかかる。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、テーマパーク等に来場した顧客を撮影して得られた画像をプリントした写真等の商品を、顧客に対して受け渡しするシステムにおいて、大量の写真等の商品の中から顧客が受渡しを所望する商品を探しやすくし、商品を短時間で誤りなく顧客に受け渡しすることを可能にし、受渡し作業の効率化を実現する商品受渡しシステムを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による商品受渡しシステムは、顧客を撮影して得られた画像をプリントした写真等の商品を、顧客に対して受け渡しするシステムにおいて、顧客によって所持され、顧客を識別する第1の識別情報を担持した識別情報担持手段と、所定の受渡し場所に置かれた商品に付され、顧客を識別する第2の識別情報と、第1の識別情報と第2の識別情報とを照合する識別情報照合手段とを設け、識別情報照合手段による照合の結果、第1の識別情報と一致する第2の識別情報が付された商品を顧客に受け渡すようにしたことを特徴とする。
【0014】
ここで、「写真等の商品」とは、顧客を撮影して得られた画像をプリントしたものであれば何でもよく、具体例としては、印画紙、シール用紙、カレンダー、マグカップ、ワイン等の飲料のボトルに貼るラベル、Tシャツ、トレーナー等に画像をプリントしたものが考えられる。
【0015】
「顧客を識別する」には、顧客個人を識別する場合だけでなく、複数のメンバーから構成されるグループの単位で識別する場合も含まれる。具体例としては、グループを構成する各メンバーが同一の識別情報を有することが考えられる。
【0016】
「識別情報」の具体例としては、文字や数字、これらの組合せ、バーコード等が考えられる。同じ顧客であれば、顧客が所持する識別情報担持手段に担持した第1の識別情報とその顧客の商品に付された第2の識別情報とは一致する。
【0017】
「識別情報担持手段」の具体例としては、第1の識別情報を記憶し、その記憶された第1の識別情報の発信が可能な無線タグや、第1の識別情報がバーコード等の光学的に読取可能なコードで印刷されたカード、第1の識別情報が磁気または光磁気で記録された磁気カードまたは光磁気カード、第1の識別情報が電子的に記録されたICカード等が考えられる。
【0018】
「所定の受渡し場所」の具体例としては、テーマパークや遊園地等の娯楽施設に1つまたは複数設置されたラボや、顧客が注文した商品を受け取るための鍵付きのロッカーのようなものが設置された場所が考えられる。
【0019】
「第2の識別情報」の具体例としては、その情報の発信が可能な無線タグに記憶されているものの他、バーコード、磁気カードや光磁気カード、若しくはICカードに記録されているもの等が考えられる。
【0020】
第2の識別情報を商品に付する態様としては、具体的には、第2の識別情報を記憶し、発信が可能な無線タグや、磁気カード、光磁気カード、若しくはICカード等(以下、無線タグ等)を商品や商品の入った容器(以下、商品等)に貼り付けることの他、商品等にバーコードを印刷すること、若しくは、無線タグ等やバーコードを付した仕切り板を、顧客毎に仕分けされた商品の間を仕切るように挿入すること等が考えられる。さらには、その仕切り板が電子ペーパーを利用したものであり、その電子ペーパーに顧客名や注文内容等の情報を表示するようにしたものであること等が考えられる。
【0021】
識別情報照合手段としては、第2の識別情報が記憶されている無線タグから第2の識別情報を受信する第2の識別情報受信部と、識別情報担持手段から第1の識別情報を読み取り、第2の識別情報受信部に対して、読み取られた第1の識別情報を受信の対象として設定する第1の識別情報設定部と、第2の識別情報受信部による受信の旨を報知する第2の識別情報受信報知部とを設け、第2の識別情報受信部が、設定された第1の識別情報と一致する第2の識別情報を受信することによって、第1の識別情報と第2の識別情報とを照合するようにしたものが考えられる。
【0022】
また、第2の識別情報が付された商品を搬送する搬送手段をさらに設け、識別情報照合手段として、第2の識別情報受信部と、第1の識別情報設定部と、第2の識別情報受信部が、設定された第1の識別情報と一致する第2の識別情報を受信することによって、その受信した第2の識別情報が付された商品を搬送手段から抜き取る商品抜取り部とを設けたものも考えられる。
【0023】
さらに、識別情報照合手段として、第2の識別情報が付された商品が格納される複数の区画からなる商品格納部と、商品格納部の各区画に設置され、第1の識別情報が記憶されている無線タグから第1の識別情報を受信する第1の識別情報受信部と、商品に付された第2の識別情報を読み取り、その読み取られた第2の識別情報が付された商品が格納される区画に設置された第1の識別情報受信部に対して、その読み取られた第2の識別情報を受信の対象として設定する第2の識別情報設定部と、商品格納部の各区画に設置され、第1の識別情報受信部による受信の旨を報知する第1の識別情報受信報知部とを設け、第1の識別情報受信部が、設定された第2の識別情報と一致する第1の識別情報を受信することによって、第1の識別情報と第2の識別情報とを照合するようにしたものも考えられる。
【0024】
この他、識別情報照合手段として、商品格納部と、商品に付された第2の識別情報を読み取り、その読み取られた第2の識別情報が付された商品が置かれる区画を特定する情報とその読み取られた第2の識別情報とを関連づけて記憶する商品格納情報記憶部と、識別情報担持手段から第1の識別情報を読み取り、その読み取られた第1の識別情報と商品格納情報記憶部に記憶された第2の識別情報とを照合し、その読み取られた第1の識別情報と記憶された第2の識別情報とが一致することによって、その一致した第2の識別情報が付された商品が置かれた区画を特定する商品位置特定部と、商品格納部の複数の区画の各々に設置され、商品位置特定部により特定された区画であることを報知する区画報知部とを設け、その特定された区画に置かれ、第2の識別情報が付された商品を顧客に受け渡すようにしたものも考えられる。
【0025】
「第1の識別情報受信部」及び「第2の識別情報受信部」の具体例としては、無線タグから発信された識別情報を受信する受信アンテナと、受信した識別情報を読み取るリーダーとから構成されるものが考えられる。なお、この受信アンテナは、特定の識別情報のみ受信可能なように設定する機能を有するものでもよいし、受信アンテナでは全ての識別情報を受信しておき、受信対象を制御するためのプログラム等により、特定の識別情報以外のものは破棄することによって、最終的に特定の識別情報のみ受信したことにするような処理を行ってもよい。
【0026】
「第1の識別情報を読み取り」および「第2の識別情報を読み取り」の具体的な方法は、識別情報、または識別情報担持手段の種類、若しくは識別情報の記録方法により異なるが、具体例としては、無線タグから発信された識別情報を受信アンテナにより受信して読み取る方法や、バーコードリーダーにより読み取る方法、磁気や光磁気で記録された識別情報や、ICに記憶されている識別情報を所定のカードリーダーにより読み取る方法等が考えられる。
【0027】
「識別情報を受信の対象として設定する」具体的な方法としては、特定の識別情報のみ受信可能なように設定する機能を有する受信アンテナの場合には、第1の識別情報受信部または第2の識別情報受信部(受信アンテナ)に対して所定のコマンドを発行することにより設定する方法が考えられる。また、受信対象を制御するためのプログラム等により実現する場合には、プログラムの中で、受信した識別情報を判断し、特定の識別情報以外のものは破棄し、特定の識別情報だけを後続の処理に流すようなアルゴリズムを実装すればよい。
【0028】
「第1の識別情報受信報知部」及び「第2の識別情報受信報知部」による報知方法の具体例としては、光、音、振動等を用いたものが考えられる。
【0029】
「搬送手段」の具体例としては、ベルトコンベアが考えられる。
【0030】
「第2の識別情報設定部」は、商品格納部の区画毎に、第1の識別情報受信部に対応して設置されていてもよいし、各第1の識別情報受信部に対して設定を行うことができる商品格納部に共通のものが1つ設置されていてもよい。
【0031】
「商品格納情報記憶部」の具体例としては、識別情報照合手段が有する主記憶装置やハードディスク等の補助記憶装置に格納された参照テーブルが考えられる。
【0032】
「区画報知部」の具体例としては、光の点灯によるものが考えられる。
【0033】
【発明の効果】
本発明の商品受渡しシステムによれば、識別情報照合手段が、顧客が所持する識別情報担持手段に担持された第1の識別情報と、商品に付された第2の識別情報の照合を行うので、大量の写真等の商品の中から顧客が受渡しを所望する商品を見つけやすくなり、その結果、商品を短時間で誤りなく顧客に受け渡しすることが可能になるため、受渡し作業の効率化が実現される。これにより、商品受渡しを行う店員の負荷が軽減され、一方、顧客にとっても商品受取りのための待ち時間が短縮される。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0035】
まず、本発明の実施の形態の前提となる、テーマパークや遊園地等の娯楽施設(以下、テーマパーク等)において、顧客(来場者)を自動撮影し、撮影された写真を顧客に提供するサービスを実現する自動撮影システムについて、その一形態の全体像を説明する。
【0036】
図1は、自動撮影システムの全体構成を示す模式図である。図1に示すように、この自動撮影システムでは、顧客は、入場時に配布される無線タグ付きの入場パスポート(以下、単に無線タグ)を所持しており、顧客の氏名等の属性を登録する顧客登録サブシステムS1と、自動撮影カメラの撮影領域内に入った顧客が所持する無線タグから発信される識別情報を受信し、その顧客を所定のタイミングで自動撮影する自動撮影サブシステムS2と、顧客が所持する無線タグに記憶されている識別情報に基づき、自動撮影された画像を検索し、その画像をプリントした写真等の商品を注文することを可能にした商品注文サブシステムS3と、顧客の注文内容に応じて写真等の商品のプリントを行う商品プリントサブシステムS4と、顧客が注文した商品の受渡しを行う商品受渡しサブシステムS5と、商品の引渡しと引換えに顧客が所持していた無線タグを回収し、メンテナンスを行うタグ回収・メンテナンスサブシステムS6とから構成される。
【0037】
顧客がテーマパーク等に入場の際に受け取る無線タグは、顧客を識別する識別情報を記憶したものであり、いわゆる長距離型で交信距離が数メートル程度のものである。これは、自動撮影サブシステムS2の個々の自動撮影カメラの撮影領域内全域で、この無線タグが発信した識別情報を受信できるようにするためである。なお、万が一、顧客が使用途中で無線タグが故障したり、電池切れになったり、または、無線タグを紛失した場合には、新しい無線タグを再配布することになるが、その使用していた無線タグの識別情報を継承できるようにすることが望ましい。これは、テーマパーク内での各種サービス等の利用によって生成されるデータが、全てこの識別情報と関連づけられて管理されるからである。
【0038】
顧客登録サブシステムS1では、顧客は、テーマパーク等の中の所定の場所に設置された登録端末を使用して、顧客属性の入力を行う。顧客属性としては、その顧客の氏名の他、その顧客と行動を共にするグループに関する情報等が考えられる。このグループとしては、家族のように1階層のグループの場合だけでなく、団体旅行のように、団体という大きなグループの中にさらに友人等の小さなグループが存在するような多階層のグループの場合も考えられる。登録の際、登録端末側では、その顧客の無線タグから発信される識別情報を受信し、入力された顧客属性が、受信した識別情報と関連づけられて、顧客登録サブシステムS1のハードディスク等の補助記憶装置に格納される。なお、この入力を所定の登録端末で行う代わりに、識別情報を担持した携帯端末を顧客に配布し、その端末の操作により入力を行うようにしてもよい。
【0039】
自動撮影サブシステムS2では、テーマパーク等の中の所定の撮影スポットに設置された自動撮影カメラが、その自動撮影カメラの撮影領域内に顧客が入った場合に、その顧客が所持する無線タグから発信される識別情報を受信し、その顧客を所定のタイミングで自動撮影する。ここで、所定のタイミングとは、被写体である顧客に撮影を意識させる場合には、自動撮影カメラから出力される音声に基づくタイミング、顧客に撮影を意識させず自然な状態で撮影する場合には、自動撮影カメラの撮影準備が完了したタイミングをいう。撮影された画像は、撮影日時、撮影を行ったカメラから特定される撮影場所等の撮影情報とともに、その被写体である顧客の識別情報と関連づけられて自動撮影サブシステムS2のハードディスク等の補助記憶装置に格納される。
【0040】
商品注文サブシステムS3では、自動撮影を終えた顧客が、テーマパーク等の所定の場所に設置された注文端末を操作し、顧客の無線タグの識別情報に基づき、自らの写った画像を検索し、その画像をプリントした写真等の商品の注文を行う。この時、注文端末側では、顧客の無線タグから発信される識別情報を受信し、その識別情報を検索キーとして、自動撮影サブシステムS2の補助記憶装置に格納された画像を検索し、その識別情報と関連づけられた顧客の画像を取得し、注文端末の画面にサムネイル等により一覧表示する。また、顧客の要求(操作)に応じて、各画像の拡大表示を行う。商品の注文の際には、プリントする画像を識別する画像IDと、プリントサイズやプリント対象(印画紙、シール用紙、カレンダー、マグカップ等)、テンプレート等の商品属性、数量等の指定を受け付け、注文内容を確定する。この他、白黒、セピア等の色や、プリント範囲等の画像処理についての指定も受け付けるようにしてもよい。そして、受け付けられた注文内容とその顧客の識別情報を関連づけた注文情報は、商品注文サブシステムS3のハードディスク等の補助記憶装置に格納されるとともに、商品プリントサブシステムS4に送信される。なお、この画像の検索と商品の注文を所定の注文端末で行う代わりに、識別情報を担持した携帯端末を顧客に配布し、その端末の操作により画像の検索や商品の注文を行うようにしてもよい。
【0041】
商品プリントサブシステムS4では、注文情報を受信し、その顧客の識別情報と指定された画像IDに基づき自動撮影サブシステムS2の補助記憶装置からプリント対象の画像を取得し、指定された商品属性に応じて、テンプレートの設定や画像処理を行い、印画紙や、シール用紙、カレンダー、マグカップ、飲料のボトルのラベル、Tシャツ、トレーナー等の商品にプリントを行う。図2は、出力されたプリントの一例であり、テーマパーク内の各撮影スポットで撮影された各画像の撮影情報に基づき、各画像がテーマパークの地図にマッピングされており、さらに撮影日時も出力されている。また、その顧客の識別情報に基づき、顧客登録サブシステムS1の補助記憶装置に格納されている顧客属性を取得することによって、その顧客の名前も出力されている。商品にはその顧客の識別情報が付され、商品受渡しシステムが設置された所定の商品受渡し場所に送られる。なお、商品に顧客の識別情報を付する方法については、後の本発明の実施の形態の中で説明する。
【0042】
商品受渡しサブシステムS5は、本発明の主たる部分であり、顧客が所持する無線タグに記録された識別情報と、商品に付された識別情報とを照合することにより、顧客の注文した商品を見つけ、その商品を注文した顧客に受け渡しする。このサブシステムの詳細については、後述する。
【0043】
タグ回収・メンテナンスサブシステムS6では、商品受渡しサブシステムS5による商品の受渡しの際に、顧客の所持する無線タグの回収を行う。回収の際、注文した商品だけでなく、テーマパークの各所で利用したサービス等の代金もまとめて決済できる。決済方法としては、回収時に支払いを行う後払い方式の他、タグ配布時に一定の額を支払い、回収時には代金との差額を徴収または返却する前払い方式が考えられる。また、デポジット制としてもよい。このような決済を行うため、顧客が前払いした金額や、利用したサービスの代金等を利用実績情報として、顧客の識別情報と関連づけて、タグ回収・メンテナンスサブシステムS6のハードディスク等の補助記憶装置に格納しておく必要がある。
【0044】
決済が終了し、回収された無線タグは、電池の残量チェック(電池内蔵の無線タグの場合)や、正常動作のチェック(正しい識別情報を正常に発信できるか)等が行われる。これらのチェックは、例えば、無線タグが付された入場パスポートにチェックプログラムを内蔵しておき、そのチェックプログラムを起動させることにより行うことも可能である。さらに、無線タグ毎、すなわち識別情報毎に運用開始日時や前回の電池交換日時等の無線タグ管理情報をタグ回収・メンテナンスサブシステムS6のハードディスク等の補助記憶装置に格納しておき、チェック時に、運用期間や電池使用期間を計算し、所定の期間が経過した場合には、その無線タグを廃棄したり、電池交換を行ったりすることも可能である。この他、汚れ、破損、水濡れ等の外的なトラブルのチェックが行われる。
【0045】
また、回収された無線タグに記憶されている識別情報と関連づけられた顧客属性、画像、注文内容、利用実績等の情報を、各々の情報が格納されている補助記憶装置から削除し、新たな顧客がその識別情報を担持した無線タグを再利用できるようにしている。
【0046】
なお、このような無線タグの回収方法では、サービスを利用せず、商品の注文をしなかった顧客の所持する無線タグを回収することができない。そこで、決済の際に無線タグの回収を行わず、テーマパーク等の出口に集札機を設置して、そこで、サービス等を利用しなかった顧客の無線タグや決済が終了した顧客の無線タグの回収を行うことも考えられる。
【0047】
以下では、このような自動撮影システムを前提として、本発明の実施の形態となる商品受渡しサブシステムのいくつかの形態について、詳細に説明する。
【0048】
本発明の第1の実施形態となる商品受渡しサブシステムXは、商品に貼り付けられた無線タグから識別情報を受信するアンテナを備えた識別情報探知装置で商品の近くを走査することによって、顧客が注文した商品を見つけられるようにしたものであり、図3は、同サブシステムXの構成を示すブロック図、図4は、テーマパーク等の商品受渡し場所に設置された同サブシステムXを利用して商品の受渡しを行うフローを示す模式図である。
【0049】
図3に示すように、同サブシステムXは、顧客によって所持され、顧客を識別する第1の識別情報ID1を担持した識別情報担持手段10、所定の受渡し場所に置かれた写真等の商品に付され、顧客を識別する第2の識別情報ID2と、第1の識別情報ID1と第2の識別情報ID2とを照合する識別情報照合手段20とを備えている。
【0050】
識別情報照合手段20は、商品に付された無線タグから第2の識別情報ID2を受信する第2の識別情報受信部21と、識別情報担持手段10から第1の識別情報ID1を受信して読み取り、第2の識別情報受信部21に対して、読み取られた第1の識別情報ID1を受信の対象として設定する第1の識別情報設定部22と、第2の識別情報受信部21による受信の旨を報知する第2の識別情報受信報知部23とから構成されている。
【0051】
図4に示すように、識別情報担持手段10は、第1の識別情報ID1を記憶し、その記憶されている第1の識別情報ID1の発信が可能な顧客無線タグ110として実装されている。顧客無線タグ110は顧客に配布される入場パスポートに付されたものであり、自動撮影サブシステムS2での使用が前提になっている。したがって、顧客無線タグ110は、交信距離が数メートル程度のいわゆる長距離型のものであり、具体的には、2.45GHz等のマイクロ波を利用して交信を行うものが考えられる。
【0052】
第2の識別情報ID2は、商品160に付された商品無線タグ161に記憶されている。商品無線タグ161は、同サブシステムXの商品保管場所で使用されるもののため交信距離はあまり必要とされず、数10センチメートルから1メートル未満のものであり、具体的には、125KHzから135KHzの周波数帯を利用し、電池を必要としない電磁誘導方式のものが考えられる。
【0053】
識別情報照合手段20は、商品受取受付窓口で顧客の応対をする店員が所持する識別情報探知装置120として実装されている。識別情報探知装置120において、第1の識別情報設定部22は、顧客無線タグ110から第1の識別情報ID1を受信する第1の受信アンテナ122と、受信した第1の識別情報ID1の内容を読み取る第1のリーダーと、第2の識別情報受信部21に対して、読み取られた第1の識別情報ID1を受信の対象として設定するプログラムと、プログラムの実行のためのCPU、メモリと、第2の識別情報受信部21に対する設定コマンドを送るコントローラとから構成される。第1の受信アンテナ122については、多数の顧客が訪れる商品受取受付窓口で実際の受信が行われるため、受信感度や指向性を調整し、店員が応対する顧客の顧客無線タグ110から発信される第1の識別情報ID1のみを受信するようにしておく必要がある。また、第2の識別情報受信部21は、商品無線タグ161から第2の識別情報ID2を受信する第2の受信アンテナ121と、受信した第2の識別情報ID2の内容を読み取る第2のリーダーとから構成される。第2の識別情報受信報知部23は、発光ダイオード等を使用し、信号の受信に基づき発光する第1の発光部123として実装されている。
【0054】
第1の識別情報ID1および第2の識別情報ID2は、テーマパーク等に来場した顧客を識別するのに十分な桁数(例えば7桁程度)の数字で構成されている。
【0055】
以下、同サブシステムXを利用した商品受渡しの流れについて説明する。
【0056】
まず、顧客が注文した商品160(ここでは画像を印画紙にプリントしたものを例にする)が商品保管場所に置かれていることが前提となる。商品160は、プリント作成・商品無線タグ貼付け装置170によって、顧客毎に画像がプリントされ、第2の識別情報が書き込まれた商品無線タグ161が顧客毎のプリントの先頭に貼り付けられる。なお、このようなプリント作成・商品無線タグ貼付け処理は、例えば、特開2002−337426号公報に開示されている無線タグに書き込む機能を有するプリンタや、例えば、特開2002−207984号公報に開示されている、プリントの無線タグ貼付けの要否をプリント内容に基づいて判断する機能を有する無線タグ貼付けシステム及びプリンタ等の公知技術を応用することにより実現することが可能である。
【0057】
顧客は、自らが注文した商品の受取りのために商品受取受付窓口に訪れ、顧客無線タグ110を店員に引き渡す。店員は、識別情報探知装置120によって、顧客から受け取った顧客無線タグ110に記憶されている第1の識別情報ID1の読取りを行う。この時、識別情報探知装置120では、第1の受信アンテナ122によって第1の識別情報ID1を顧客無線タグ110から受信し、読み取られた第1の識別情報ID1が、プログラム、コントローラ等によって第2の受信アンテナ121に設定される。
【0058】
店員は、商品保管場所に移動し、多数の商品160の近くを識別情報探知装置110で走査する。識別情報探知装置110の第2の受信アンテナ121が、設定された第1の識別情報ID1と同じ内容の識別情報を、商品無線タグ161から受信した場合に、その受信した旨が第1の発光部123に送られ、第1の発光部123の発光ダイオードが発光する。これにより、店員は、その顧客が注文した商品160を見つけ、その商品を商品保管場所から抜き取り、商品受取受付窓口に戻り、顧客にその商品160を引き渡す。
【0059】
このように本発明の第1の実施形態となる商品受渡しサブシステムXによれば、識別情報探知装置120が、顧客無線タグ110に記憶されている第1の識別情報ID1と一致する第2の識別情報ID2が付された商品160を探知するので、大量の写真等の商品の中から顧客が受渡しを所望する商品を探しやすくなり、その結果、商品を短時間で誤りなく顧客に受け渡しすることが可能になり、受渡し作業の効率化が実現される。これにより、商品受渡しを行う店員の負荷が軽減され、一方、顧客にとっても商品受取りのための待ち時間が短縮される。
【0060】
なお、上の説明では、商品無線タグ161を商品160に直接貼り付ける方法を採ったが、この他に、商品無線タグ161を貼り付けた仕切り板を、顧客毎に仕分けされた商品の間を仕切るように挿入する方法も有効である。具体的には、図5に示したような、顧客の識別情報と注文内容に応じて、プリント対象の画像、撮影情報、顧客属性の読込み、画像のプリントと商品無線タグ161への第2の識別情報ID2の書込み、仕切り板の挿入の制御を行う制御部171と、制御部171からプリント対象の画像、撮影情報、顧客属性を読み込み、テンプレートへのはめ込み等の所定の画像処理を行いプリント用の画像を生成する画像処理部172と、プリント用の画像のプリントを行う画像出力部173と、制御部171から識別情報を受取り、仕切り板に貼り付けられた商品無線タグ161に第2の識別情報ID2の書込みを行う識別情報書込部174と、プリントの排出用と仕切り板の排出用の2系統を有する排出部175と、1件の識別情報と関連づけられた注文毎に、異なる排出トレーでプリントと仕切り板を受け取る可動式で複数の排出トレーを有するスタッカー176とを備えた装置を利用することが可能である。この装置では、1件の識別情報に関連づけられた注文に基づく画像のプリントを行う前、若しくはプリントを行った後に、制御部171が識別情報書込部174に識別情報を送り、商品無線タグ161への識別情報の書込みを指示することによって、識別情報で識別される顧客毎に仕切り板を挿入することが可能になる。また、制御部171は、スタッカー176の動作の制御も行う。すなわち、1件の識別情報に関連づけられた注文に基づくプリントと仕切り板の排出の完了を検出し、次の識別情報に関連づけられた注文に基づくプリントと仕切り板が排出される前に、次の排出トレーに排出が行われるようにスタッカー176を移動させる。
【0061】
このように商品無線タグ161を商品160に直接貼り付けずに、仕切り板を使用した場合には、商品引渡し時に、仕切り板をはずして顧客に商品を引き渡すことが可能になり、商品無線タグ161が貼り付けられた仕切り板を再利用することができ、経済的である。
【0062】
さらに、図6のように、仕切り板に商品無線タグ161付きの電子ペーパー162を使用し、制御部171が読み込んだ識別情報、注文内容、顧客属性に基づき、顧客の氏名や、注文内容、グループ状態等を電子ペーパーの表示部163に表示させるようにすることも可能である。
【0063】
このようにすれば、商品抜取り時や商品引渡し時に、店員が電子ペーパーの表示部163の表示内容を確認することが可能になり、顧客が注文した内容の再確認ができ、顧客が注文した商品の引渡し漏れが防止され、より確実な商品の引渡しに資する。
【0064】
また、識別情報担持手段10において、顧客無線タグ110とともに、バーコードでも第1の識別情報ID1を印刷しておき、第1の識別情報設定部22において、第1の受信アンテナ122と第1のリーダーの代わりにバーコードリーダーを使用して、第1の識別情報ID1の読取りを行ってもよい。なお、バーコードの代わりに、磁気、光磁気で記録されたもの、または、ICに格納されたものであってもよい。この場合には、各々の記録・格納方式に応じたリーダーにより第1の識別情報設定部22で第1の識別情報ID1の読取りが行われる。
【0065】
このようにすれば、第1の受信アンテナ122による第1の識別情報ID1受信の指向性や感度を調整する必要がなくなり、効果的である。
【0066】
また、上の説明では、商品160が画像を印画紙にプリントしたものを例としていたが、実際には、1人の顧客が、印画紙プリント以外にも、カレンダー、マグカップ等の複数の種類の商品を注文し、商品は種類毎に別の装置でプリントされると考えられる。したがって、商品保管場所には、顧客(第2の識別情報ID2)毎ではなく、商品の種類毎に、別の場所に顧客毎に商品が保管されていることも考えられる。この場合、店員は、顧客が複数の種類の商品を注文したかどうかにかかわらず、複数の場所で識別情報探知装置120による走査を行う必要があり、作業効率が低下してしまう。そこで、商品受取受付窓口に注文内容を表示するための端末を設置しておき、第1の識別情報設定部22が読み取った第1の識別情報ID1に基づき、商品注文サブシステムS3からその第1の識別情報ID1と関連づけられた注文内容を取得し、これを端末に表示するようにするとよい。
【0067】
このようにすれば、店員は、顧客無線タグ110から第1の識別情報ID1を読み取った時点で、その顧客の注文した商品の種類を把握することができるため、必要な場所でのみ走査を行えばよくなり、効率的である。また、走査漏れにより顧客が注文した商品の受渡し漏れが発生することの防止にもなる。
【0068】
若しくは、複数の種類の商品を顧客(第2の識別情報ID2)毎に仕分けしておけば、複数の場所を走査する必要がなくなる。この場合、商品プリントサブシステムS4で、第2の識別情報ID2やこれと関連づけられた顧客の氏名等の情報を商品に印字したり、これらの情報を印字したラベルを商品に付したりしておけば、商品の仕分けが容易になる。
【0069】
本発明の第2の実施形態となる商品受渡しサブシステムYは、商品に貼り付けられた無線タグから識別情報を受信するアンテナと自動ピッキング装置の連携により、顧客が注文した商品を自動的にピッキングできるようにしたものであり、図7は、同サブシステムYの構成を示すブロック図、図8は、テーマパーク等の商品受渡し場所に設置された同サブシステムYを利用して商品の受渡しを行うフローを示す模式図である。
【0070】
図7に示すように、同サブシステムYは、顧客によって所持され、顧客を識別する第1の識別情報ID1を担持した識別情報担持手段10と、所定の受渡し場所に置かれた写真等の商品に付され、顧客を識別する第2の識別情報ID2と、第1の識別情報ID1と第2の識別情報ID2とを照合する識別情報照合手段20と、商品を搬送する搬送手段40とを備えている。
【0071】
また、識別情報照合手段20は、商品に付された無線タグから第2の識別情報ID2を受信する第2の識別情報受信部21と、識別情報担持手段10から第1の識別情報ID1を受信して読み取り、第2の識別情報受信部21に対して、読み取られた第1の識別情報ID1を受信の対象として設定する第1の識別情報設定部22と、第2の識別情報受信部21が設定された第1の識別情報ID1と一致する第2の識別情報ID2を受信することによって、受信した第2の識別情報ID2が付された商品を、搬送手段40から抜き取る商品抜取り部24とから構成されている。
【0072】
図8に示すように、識別情報担持手段10は顧客無線タグ110として実装され、第2の識別情報ID2は商品160を入れる容器に付された商品無線タグ161に記憶され、搬送手段40はベルトコンベア140として実装されている。
【0073】
識別情報照合手段20の各部は以下のように実装されている。まず、第1の識別情報設定部22は、顧客無線タグ110から第1の識別情報ID1を受信する第1の受信アンテナ122と、受信した第1の識別情報ID1の内容を読み取る第1のリーダーと、第2の識別情報受信部21に対して、読み取られた第1の識別情報ID1を受信の対象として設定するプログラムと、プログラムの実行のためのCPU、メモリと、第2の識別情報受信部21に対する設定コマンドを送るコントローラとから構成される。第1の受信アンテナ122については、多数の顧客が訪れる商品受取受付窓口で実際の受信が行われるため、受信感度や指向性を調整し、店員が応対する顧客の顧客無線タグ110から発信される第1の識別情報ID1のみを受信するようにしておく必要がある。また、第2の識別情報受信部21は、商品無線タグ161から第2の識別情報ID2を受信する第2の受信アンテナ121と、受信した第2の識別情報ID2の内容を読み取る第2のリーダーとから構成される。商品抜取り部24は、第2の識別情報受信部21と接続された自動ピッキング装置124により実装されている。
【0074】
なお、第1の識別情報ID1および第2の識別情報ID2は、同サブシステムXと同様のものである。
【0075】
次に、同サブシステムYを利用した商品受渡しの流れについて説明する。
【0076】
まず、顧客が注文した商品160は、商品プリントサブシステムS4で、商品の種類毎に別の装置でプリントされたものであるが、第2の識別情報ID2やこれと関連づけられた顧客の氏名等の情報が印字されたり、これらの情報を印字したラベルを個々の商品に付されたりしてある。商品160は、これらの情報に基づき、顧客(第2の識別情報ID2)毎に仕分けされ、商品無線タグ161が貼り付けられた容器に入れられ、ベルトコンベア140で搬送されている。若しくは、このような仕分けを行わず、商品の種類毎に別系統のベルトコンベア140を設置し、商品の種類毎に商品無線タグ161を付して各々のベルトコンベア140で搬送してもよい。
【0077】
顧客は、自らが注文した商品の受取りのために商品受取受付窓口に訪れ、顧客無線タグ110を店員に引き渡す。店員は、識別情報探知装置120によって、顧客から受け取った顧客無線タグ110に記憶されている第1の識別情報ID1の読取りを行う。この時、識別情報探知装置120では、第1の受信アンテナ122によって第1の識別情報ID1を顧客無線タグ110から受信し、読み取られた第1の識別情報ID1が、プログラム、コントローラ等によって第2の受信アンテナ121に設定される。
【0078】
第2の識別情報受信アンテナ121は、ベルトコンベア140で搬送されている商品160の容器に付された商品無線タグ161から、設定された第1の識別情報ID1と同じ内容の識別情報を受信した場合に、その受信した旨を自動ピッキング装置124に送る。
【0079】
自動ピッキング装置124は、その第2の識別情報ID2を発信した商品無線タグ161が付された商品160の容器をベルトコンベア140のラインから抜き取る。
【0080】
店員は、抜き取られた商品160を顧客に引き渡す。
【0081】
このように本発明の第2の実施形態となる商品受渡しサブシステムYによれば、第2の受信アンテナ121が、第1の受信アンテナ122で受信した第1の識別情報ID1と同じ内容の第2の識別情報ID2を商品無線タグ161から受信することによって、第1の識別情報ID1と同じ内容の第2の識別情報ID2が付された商品160を自動ピッキング装置124によってベルトコンベア140から抜き取るので、大量の写真等の商品の中から顧客が受渡しを所望する商品を自動的に見つけて抜き取ることができ、その結果、商品を短時間で誤りなく顧客に受け渡しすることが可能になり、受渡し作業の効率化が実現される。これにより、商品受渡しを行う店員の負荷が軽減され、一方、顧客にとっても商品受取りのための待ち時間が短縮される。
【0082】
また、図6に示した商品無線タグ161付きの電子ペーパー162を商品160の容器に付しておけば、店員による商品引渡し時に、電子ペーパーの表示部163の表示内容を確認することが可能になり、顧客が注文した内容の再確認ができ、顧客が注文した商品の引渡しミスが防止され、より確実な商品の引渡しに資する。
【0083】
また、識別情報担持手段10において、顧客無線タグ110とともに、バーコードでも第1の識別情報ID1を印刷しておき、第1の識別情報設定部22において、受信アンテナとリーダーの代わりにバーコードリーダーを使用して、第1の識別情報ID1の読取りを行ってもよい。なお、バーコードの代わりに、磁気、光磁気で記録されたもの、または、ICに格納されたものであってもよい。この場合には、各々の記録・格納方式に応じたリーダーにより第1の識別情報設定部22で第1の識別情報ID1の読取りが行われる。
【0084】
このようにすれば、商品受取窓口での第1の受信アンテナ122による第1の識別情報ID1受信の指向性や感度を調整する必要がなくなり、効果的である。
【0085】
本発明の第3の実施形態となる商品受渡しサブシステムZは、顧客の所持する無線タグを受信するアンテナ付きの仕切り箱に商品を格納しておき、このアンテナによる顧客の無線タグの検出を報知することによって、商品を見つけられるようにしたものであり、図9は、同サブシステムZの構成を示すブロック図、図10は、テーマパーク等の商品受渡し場所に設置された同サブシステムZを利用して商品の受渡しを行うフローを示す模式図である。
【0086】
図9に示すように、同サブシステムZは、顧客によって所持され、顧客を識別する第1の識別情報ID1を担持した識別情報担持手段10と、所定の受渡し場所に置かれた写真等の商品に付され、顧客を識別する第2の識別情報ID2と、第1の識別情報ID1と第2の識別情報ID2とを照合する識別情報照合手段20とを備えている。
【0087】
識別情報照合手段20は、第2の識別情報ID2が付された商品が格納される複数の区画25aからなる商品格納部25と、商品格納部25の各区画25aに設置され、識別情報担持手段10から第1の識別情報ID1を受信する第1の識別情報受信部26と、商品に付された第2の識別情報ID2を読み取り、その第2の識別情報ID2が付された商品が格納される区画25aに設置された第1の識別情報受信部26に対して、読み取られた第2の識別情報ID2を受信の対象として設定する第2の識別情報設定部27と、商品格納部25の各区画25aに設置され、受信の旨を報知する第1の識別情報受信報知部28とから構成される。
【0088】
図10に示すように、識別情報担持手段10は顧客無線タグ110として実装され、第2の識別情報ID2は商品160を入れる容器に付された商品無線タグ161に記憶されている。
【0089】
識別情報照合手段20の各部は以下のように実装されている。まず、商品格納部25は、複数の区画に仕切られた仕切り箱125として実装されている。仕切り箱125の各区画には、第1の識別情報受信部26として、顧客無線タグ110から第1の識別情報ID1を受信する第3の受信アンテナ126と、受信した第1の識別情報ID1の内容を読み取る第3のリーダーが設置されている他、第2の識別情報設定部27として、商品無線タグ161から第2の識別情報ID2を受信する第4の受信アンテナ127と、受信した第2の識別情報ID2の内容を読み取る第4のリーダーと、第1の識別情報受信部26に対して、読み取られた第2の識別情報ID2を受信の対象として設定するプログラムと、プログラムの実行のためのCPU、メモリと、第1の識別情報受信部26に対する設定コマンドを送るコントローラが設置されている。また、第2の識別情報受信報知部28として、発光ダイオード等を使用した第2の発光部128が第3の受信アンテナ126とともに設置されている。第4の受信アンテナ127は、受信感度や指向性を調整することにより、その受信アンテナが設置された区画内に存在する商品無線タグ161のみを検出するようにしておく必要がある。
【0090】
なお、第1の識別情報ID1および第2の識別情報ID2は、同サブシステムXと同様のものである。
【0091】
以下、同サブシステムZを利用した商品受渡しの流れについて説明する。
【0092】
まず、商品160を仕切り箱125に格納しておく必要がある。顧客が注文した個々の商品160は、顧客(第2の識別情報ID2)毎に仕分けされ、顧客毎に商品無線タグ161が付された容器に入れられている。なお、この場合、商品プリントサブシステムS4で、第2の識別情報ID2やこれと関連づけられた顧客の氏名等の情報を商品に印字したり、これらの情報を印字したラベルを商品に付したりしておけば、商品の仕分けが容易になる。商品160を仕切り箱125の1区画に格納すると、第4の受信アンテナ127が格納された商品160の容器に付された商品無線タグ161から第2の識別情報ID2を受信し、第4のリーダーがその内容を読み取る。読み取られた第2の識別情報ID2は、プログラム、コントローラ等によって、第3の受信アンテナ126の受信対象として設定される。
【0093】
顧客は、自らが注文した商品の受取りのために商品受取受付窓口に訪れ、顧客無線タグ110を店員に引き渡す。
【0094】
店員は、顧客無線タグ110を持って商品保管場所である仕切り箱125の近くに移動する。この時、ある区画の第3の受信アンテナ126が、そのアンテナに設定された第2の識別情報ID2と同じ内容の識別情報を、この顧客無線タグ110から受信すると、その受信した旨が第2の発光部128に送られ、第2の発光部128が発光する。これにより、店員は、その顧客が注文した商品160が格納されている区画を見つけ、その中の商品160を取り出し、商品受取受付窓口に戻り、顧客にその商品160を引き渡す。
【0095】
このように本発明の第3の実施形態となる商品受渡しサブシステムZによれば、仕切り箱125の各区画に設置された第3の受信アンテナ126が、その区画に格納されている商品160に付された第2の識別情報ID2と一致する第1の識別情報ID1を受信することにより、その区画の第2の発光部128が発光するため、大量の写真等の商品の中から顧客が受渡しを所望する商品を探しやすくなり、その結果、商品を短時間で誤りなく顧客に受け渡しすることが可能になり、受渡し作業の効率化が実現される。これにより、商品受渡しを行う店員の負荷が軽減され、一方、顧客にとっても商品受取りのための待ち時間が短縮される。
【0096】
なお、上の説明では、1つの区画に1顧客(第2の識別情報ID2)の商品160を格納していたが、複数の顧客の商品160を格納することも可能である。この場合には、第3の受信アンテナ126には、受信対象として複数の第2の識別情報ID2が設定される。また、店員が商品を取り出す際に、商品に印字等された第2の識別情報ID2等を見て、現在応対中の顧客の注文した商品であることを確認する必要がある。なお、図6に示した商品無線タグ161付きの電子ペーパー162を商品160の容器に付しておき、商品取出し時に、電子ペーパーの表示部163の表示される内容を確認するようにしてもよい。
【0097】
また、上の説明では、顧客が注文した個々の商品を顧客毎に仕分けしておいたが、このような仕分けを行わずに個々の商品160を仕切り箱125の各区画に格納した場合には、複数の区画に設置された第3の受信アンテナ126で、顧客無線タグ110からの第1の識別情報ID1を受信し、各々の区画の発光部128が発光することになる。このため、店員が発光している発光部128が設置された区画を見落としてしまい、その結果、商品の引渡し漏れが起こることもありうる。
【0098】
そこで、商品の仕切り箱125を商品の種類毎に設置するとともに、商品受取受付窓口に注文内容を表示するための端末を設置しておき、顧客無線タグ110を受け取った際に、この端末でその顧客無線タグ110の第1の識別情報ID1を読み取り、これに基づき、商品注文サブシステムS3からその第1の識別情報ID1と関連づけられた注文内容を取得し、この注文内容を端末に表示するようにしてもよい。
【0099】
このようにすれば、商品を顧客毎に仕分けする必要がなくなるとともに、店員は、顧客無線タグ110から第1の識別情報ID1を読み取った時点で、その顧客の注文した商品の種類を把握することができ、必要な仕切り箱125でのみ商品を探せばよくなり、効率的である。また、発光している第2の発光部128の見落としにより顧客が注文した商品の受渡し漏れが発生することの防止にもなる。
【0100】
また、商品無線タグ161を使用せず、商品160やその容器にバーコードによって第2の識別情報ID2を付し、第2の識別情報設定部27で、第4の受信アンテナ127を使用せずに、バーコードリーダーを使用して第2の識別情報ID2の読取りを行ってもよい。
【0101】
このようにすれば、仕切り箱125の各区画での第4の受信アンテナ127による第2の識別情報ID2受信の指向性や感度を調整する必要がなくなり、効果的である。
【0102】
また、上の説明では、店員が顧客から顧客無線タグ110を受け取り、仕切り箱125から商品を取り出して引き渡すようにしていたが、顧客が直接仕切り箱から商品を受け取る形態も考えられる。この形態では、仕切り箱125の各区画に鍵付きの扉を設け、各区画の第3の受信アンテナ126が受信対象の第1の識別情報ID1を受信した場合にのみ、その区画の扉が開くようにしておくとよい。
【0103】
このようにすれば、顧客無線タグ110を所持する顧客が直接仕切り箱の前に行き、第3の受信アンテナ126による第1の識別情報ID1の受信により、第2の発光部128が発光し、開錠された扉から、顧客が直接商品を受け取ることが可能になり、店員による商品の引渡しが不要になり、人件費の削減にもなり、効果的である。
【0104】
本発明の第4の実施形態となる商品受渡しサブシステムUは、照合テーブルによって、顧客の所持する無線タグの識別情報と同じ識別情報が付された商品の格納場所を特定し、その場所を報知することによって、商品を見つけられるようにしたものであり、図11は、同サブシステムUの構成を示すブロック図、図12は、テーマパーク等の商品受渡し場所に設置された同サブシステムUを利用して商品の受渡しを行うフローを示す模式図である。
【0105】
図11に示すように、同サブシステムUは、顧客によって所持され、顧客を識別する第1の識別情報ID1を担持した識別情報担持手段10と、所定の受渡し場所に置かれた写真等の商品に付され、顧客を識別する第2の識別情報ID2と、第1の識別情報ID1と第2の識別情報ID2とを照合する識別情報照合手段20と、顧客対応を行っている店員を識別する店員識別情報ID3に基づき照合結果の報知パターンを決定するための店員情報処理手段50とを備えている。
【0106】
識別情報照合手段20は、第2の識別情報ID2が付された商品が格納される複数の区画25aからなる商品格納部25と、商品に付された第2の識別情報ID2を読み取り、その第2の識別情報ID2が付された商品が置かれる区画25aを特定する情報と読み取られた第2の識別情報ID2とを関連づけて記憶する商品格納情報記憶部29と、識別情報担持手段10から第1の識別情報ID1を読み取り、読み取られた第1の識別情報ID1と商品格納情報記憶部29に記憶された第2の識別情報ID2とを照合し、読み取られた第1の識別情報ID1と記憶された第2の識別情報ID2とが一致することによって、一致した第2の識別情報ID2が付された商品が置かれた区画25aを特定する商品位置特定部31と、複数の区画25aの各々に設置され、その特定された区画25aであることを報知する区画報知部32とから構成される。
【0107】
図12に示すように、識別情報担持手段10は顧客無線タグ110として実装され、第2の識別情報ID2は商品160を入れる容器に付された商品無線タグ161に記憶されている。
【0108】
識別情報照合手段20の各部は以下のように実装されている。まず、商品格納部25は、複数の区画に仕切られた仕切り箱125として実装されている。各区画は、A1、A2、…、B1、…、C1、…のように区画の位置を示す区画位置情報により識別される。次に、商品格納情報記憶部29は、第2の識別情報ID2を商品無線タグ161から受信する第4の受信アンテナ127とその内容を読み取る第4のリーダーと、第2の識別情報ID2が付された商品が置かれる区画位置情報と読み取られた第2の識別情報ID2とを関連づけて格納する照合テーブル129(図13参照)と、このような第2の識別情報ID2の読み取りや照合テーブル129への格納の処理を制御するプログラム、プログラムの実行のためのCPU、メモリとから構成される。商品区画特定部31は、顧客無線タグ110から第1の識別情報ID1を受信する第1の受信アンテナ122とその内容を読み取る第1のリーダーとからなるタグID読取装置131aと、読み取られた第1の識別情報ID1と照合テーブル129に格納された第2の識別情報ID2とを照合し、読み取られた第1の識別情報ID1と記憶された第2の識別情報ID2とが一致することによって、一致した第2の識別情報ID2が付された商品160が置かれた区画を特定する処理を行うプログラム、プログラムの実行のためのCPU、メモリとからなる照合・位置特定装置131bとから構成される。区画報知部32は、仕切り箱125の各区画に設置され、複数の発光ダイオードで構成される第3の発光部132として実装されている。
【0109】
店員情報処理手段50は、バーコードで表現された店員識別情報ID3の読み取りを行う店員ID読取装置151と、店員識別情報ID3毎の発光部132の発光パターンを定義する報知パターンテーブル153、読み取られた店員識別情報ID3を基に報知パターンテーブル153を参照し、報知パターンを決定するプログラム、プログラムの実行のためのCPU、メモリとからなる報知パターン決定装置152とから構成されている。また、決定された報知パターンは第3の発光部132に送られる。
【0110】
なお、第1の識別情報ID1および第2の識別情報ID2は、同サブシステムXと同様のものである。
【0111】
以下、同サブシステムUを利用した商品受渡しの流れについて説明する。
【0112】
まず、商品160を仕切り箱125に格納しておく必要がある。顧客が注文した個々の商品160は、顧客(第2の識別情報ID2)毎に仕分けされ、顧客毎に商品無線タグ161が付された容器に入れられている。なお、この場合、商品プリントサブシステムS4で、第2の識別情報ID2やこれと関連づけられた顧客の氏名等の情報を商品に印字したり、これらの情報を印字したラベルを商品に付したりしておけば、商品の仕分けが容易になる。商品160を仕切り箱125の1区画に格納すると、第3の受信アンテナ127が格納された商品160の容器に付された商品無線タグ161から第2の識別情報ID2を受信し、第4のリーダーがその内容を読み取る。読み取られた第2の識別情報ID2は、その商品が格納された区画の区画位置情報と関連づけられ、照合テーブル129に登録される。図13は、照合テーブル129の登録内容の一例を示したものである。図に示すように、照合テーブル129は、第2の識別情報と区画位置情報という項目を有しており、例えば、第2の識別情報ID2「1234567」が付された商品160が区画位置情報「A1」の区画に格納された場合には、第2の識別情報=「1234567」、区画位置情報=「A1」のエントリが照合テーブル129に生成される。
【0113】
顧客Aは、自らが注文した商品の受取りのために商品受取受付窓口に訪れ、顧客無線タグ110を店員Dに引き渡す。
【0114】
店員Dは、まず、自らの店員識別情報ID3を示すバーコードを店員ID読取装置151に読み取らせる。店員ID読取装置151は、読み取った店員識別情報ID3を報知パターン決定装置152に送る。報知パターン決定装置152は、受け取った店員識別情報ID3を検索キーにして報知パターンテーブル153を参照する。図14は、報知パターンテーブル153の登録内容の一例を示したものである。図に示すように、報知パターンテーブル153には、予め店員識別情報ID3毎の報知パターン、すなわち、第4の発光部132の発光ダイオードの発光位置と発光色が定義されている。店員Dの場合、店員識別情報ID3=「D」を検索キーにして報知パターンテーブル153を参照し、発光位置=「右」、発光色=「赤」という結果を得る。
【0115】
店員Dは、次に、タグID読取装置131aによって、顧客から受け取った顧客無線タグ110に記憶されている第1の識別情報ID1の読取りを行う。この時、タグID読取装置131aでは、同装置131a内の第1の受信アンテナ122によって第1の識別情報ID1を顧客無線タグ110から受信し、第1のリーダーで読み取られた第1の識別情報ID1が、照合・位置特定装置131bに送られる。照合・位置特定装置131bは、タグID読取装置131aから取得した第1の識別情報ID1を検索キーとして、照合テーブル129を参照する。図13において、例えば、取得した第1の識別情報ID1が「2468135」の場合、照合テーブル129の第2の識別情報の項目の値が「2468135」と一致するエントリをサーチし、区画位置情報「B2」を得る。これにより、顧客Aの注文した商品が仕切り箱125の区画「B2」に格納されていることがわかる。
【0116】
ここで、報知パターン決定装置152で得られた発光位置=「右」、発光色=「赤」という報知パターンと、照合・位置特定装置131bで得た区画位置情報=「B2」とに基づき、仕切り箱125の区画「B2」に設置された第3の発光部132に対して、報知パターンの情報が送られる。第3の発光部132では、受け取った報知パターンに基づき、右側の赤色の発光ダイオードを発光させる。
【0117】
店員Dは、仕切り箱125の区画「B2」の第3の発光部132において右側の赤色の発光ダイオードが発光したことから、自らの応対する顧客Aの注文した商品160がその第3の発光部132が設置されている区画に格納されていると認識し、そこに格納されている商品160を取り出し、顧客Aに引き渡す。なお、引渡しが完了した時点で、照合テーブル129の該当エントリ(第2の識別情報=「2468135」のエントリ)が削除される。
【0118】
このように本発明の第4の実施形態となる商品受渡しサブシステムUによれば、照合テーブル129により、顧客無線タグ110から受信した第1の識別情報ID1と一致する第2の識別情報ID2が付された商品160が格納された区画を特定し、その区画の第3の発光部132が発光するため、大量の写真等の商品の中から顧客が受渡しを所望する商品を探しやすくなり、その結果、商品を短時間で誤りなく顧客に受け渡しすることが可能になり、受渡し作業の効率化が実現される。これにより、商品受渡しを行う店員の負荷が軽減され、一方、顧客にとっても商品受取りのための待ち時間が短縮される。
【0119】
また、第3の発光部132が店員毎に異なるパターンで発光するため、図12のように、例えば、複数の店員D、E、Fが同時に商品の受渡し作業を行う場合でも、各々の店員が自らの担当分であることを示す発光パターンに基づき受渡し作業を行うことが可能になり、複数の店員による並列的な受渡し作業が実現され、効果的である。
【0120】
なお、上の説明では、1つの区画に1顧客(第2の識別情報ID2)の商品160を格納していたが、複数の顧客の商品160を格納することも可能である。この場合には、店員が商品を取り出す際に、商品に印字等された第2の識別情報ID2等を見て、現在応対中の顧客の注文した商品であることを確認する必要がある。また、図6に示した商品無線タグ161付きの電子ペーパー162を商品160の容器に付しておき、商品取出し時に、電子ペーパーの表示部163の表示される内容を確認するようにしてもよい。
【0121】
また、上の説明では、顧客が注文した個々の商品を顧客毎に仕分けしておいたが、このような仕分けを行わずに個々の商品160を仕切り箱125の各区画に格納した場合には、一人の顧客の商品の受渡しに際して、複数の区画の第3の発光部132が発光することになる。このため、店員が、発光している第3の発光部132が設置された区画を見落としてしまい、その結果、商品の引渡し漏れが起きることもありうる。
【0122】
そこで、商品の仕切り箱125を商品の種類毎に設置するとともに、商品受取受付窓口に注文内容を表示するための端末を設置しておき、タグID読取装置151で顧客無線タグ110の第1の識別情報ID1を読み取った際に、この端末もその読み取られた第1の識別情報ID1を受け取り、これに基づき、商品注文サブシステムS3からその第1の識別情報ID1と関連づけられた注文内容を取得し、この注文内容を端末に表示するようにしてもよい。
【0123】
このようにすれば、商品を顧客毎に仕分けする必要がなくなるとともに、店員は、顧客無線タグ110から第1の識別情報ID1を読み取った時点で、その顧客の注文した商品の種類を把握することができ、必要な仕切り箱125でのみ商品を探せばよくなり、効率的である。また、発光している第3の発光部132の見落としにより顧客が注文した商品の受渡し漏れが発生することの防止にもなる。
【0124】
また、商品無線タグ161を使用せず、商品160やその容器にバーコードによって第2の識別情報ID2を付し、また、顧客無線タグ110とともに、バーコードでも第1の識別情報ID1を印刷しておき、各々の識別情報をバーコードリーダーで読み取るようにすることも考えられる。
【0125】
このようにすれば、仕切り箱125の各区画での第4の受信アンテナ127や、タグID読取装置131aの第1の受信アンテナ122による各々の識別情報の受信の指向性や感度を調整する必要がなくなり、効果的である。
【0126】
また、本実施形態では、区画報知部32を商品格納部25の各区画25aに設置された第3の発光部132として実装したが、このような第3の発光部132を設けず、照合・位置特定装置131bに、特定された位置を表示する表示部を設けることも考えられる。
【0127】
このようにすれば、店員は、その表示部に表示される区画位置情報に基づき、仕切り箱125の該当する区画に格納された商品160を取り出すことができる。したがって、店員情報処理手段50を設けることなく、商品受渡し作業を行うことができ、効果的である。
【0128】
以上のような実施の形態の他、次のような形態も考えられる。すなわち、まず、商品に付した無線タグに記憶されている第2の識別情報を、商品や商品を入れる容器に印字、商品を入れる容器に付した電子ペーパーに表示等の方法で店員が視認できるようにし、それに基づき、第2の識別情報毎に商品をまとめ、さらに、第2の識別情報順に並べ替えて商品保管場所に置く。次に、商品受取受付窓口で、顧客の無線タグから第1の識別情報を受信し、所定の端末に第1の識別情報の内容を表示する。そして、店員は、所定の端末に表示された第1の識別情報と同じ内容の第2の識別情報が付された商品を商品保管場所から見つけ、顧客に引き渡すのである。このように、商品を第2の識別情報順に予め整理しておけば、顧客の無線タグの第1の識別情報と、商品の無線タグの第2の識別情報を視認可能にすることで、比較的簡易な方法によって、両識別情報の照合を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の前提となる自動撮影システムの一形態の全体像を示す模式図
【図2】本発明の実施形態の前提となる自動撮影システムにより提供される写真の一例を示す模式図
【図3】本発明の第1の実施形態による商品受渡しサブシステムXの構成を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施形態による商品受渡しサブシステムXを利用して商品の受渡しを行うフローを示す模式図
【図5】プリント作成・商品無線タグ貼付け装置の構成の一例を示すブロック図
【図6】商品無線タグ付きの電子ペーパーの一例を示す図
【図7】本発明の第2の実施形態による商品受渡しサブシステムYの構成を示すブロック図
【図8】本発明の第2の実施形態による商品受渡しサブシステムYを利用して商品の受渡しを行うフローを示す模式図
【図9】本発明の第3の実施形態による商品受渡しサブシステムZの構成を示すブロック図
【図10】本発明の第3の実施形態による商品受渡しサブシステムZを利用して商品の受渡しを行うフローを示す模式図
【図11】本発明の第4の実施形態による商品受渡しサブシステムUの構成を示すブロック図
【図12】本発明の第4の実施形態による商品受渡しサブシステムUを利用して商品の受渡しを行うフローを示す模式図
【図13】商品受渡しサブシステムUの照合テーブルの一例を示す図
【図14】商品受渡しサブシステムUの報知パターンテーブルの一例を示す図
【符号の説明】
10 識別情報担持手段
20 識別情報照合手段
21 第2の識別情報受信部
22 第1の識別情報設定部
23 第2の識別情報受信報知部
24 商品抜取り部
25 商品格納部
25a 区画
26 第1の識別情報受信部
27 第2の識別情報設定部
28 第1の識別情報受信報知部
29 商品格納情報記憶部
31 商品位置特定部
32 区画報知部
40 搬送手段
50 店員情報処理手段
110 顧客無線タグ
120 識別情報探知装置
121 第2の受信アンテナ
122 第1の受信アンテナ
123 第1の発光部
124 自動ピッキング装置
125 仕切り箱
126 第3の受信アンテナ
127 第4の受信アンテナ
128 第2の発光部
129 照合テーブル
131a タグID読取装置
131b 照合・位置特定装置
132 第3の発光部
140 ベルトコンベア
151 店員ID読取装置
152 報知パターン決定装置
153 報知パターンテーブル
160 商品
161 商品無線タグ
162 電子ペーパー
163 表示部
170 プリント作成・商品無線タグ貼付け装置
171 制御部
172 画像処理部
173 画像出力部
174 識別情報書込部
175 排出部
176 可動式スタッカー
ID1 第1の識別情報
ID2 第2の識別情報
ID3 店員識別情報
S1 顧客登録サブシステム
S2 自動撮影サブシステム
S3 商品注文サブシステム
S4 商品プリントサブシステム
S5 商品受渡しサブシステム
S6 タグ回収・メンテナンスサブシステム
X 本発明の第1の実施形態による商品受渡しサブシステム
Y 本発明の第2の実施形態による商品受渡しサブシステム
Z 本発明の第3の実施形態による商品受渡しサブシステム
U 本発明の第4の実施形態による商品受渡しサブシステム

Claims (7)

  1. 顧客を撮影して得られた画像をプリントした写真等の商品を、前記顧客に対して受け渡しするシステムにおいて、
    前記顧客によって所持され、該顧客を識別する第1の識別情報を担持した識別情報担持手段と、
    所定の受渡し場所に置かれた前記商品に付され、前記顧客を識別する第2の識別情報と、
    前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合する識別情報照合手段とを備え、
    前記識別情報照合手段による照合の結果、前記第1の識別情報と一致する前記第2の識別情報が付された前記商品を前記顧客に受け渡すものであることを特徴とする商品受渡しシステム。
  2. 前記識別情報担持手段が前記第1の識別情報を記憶し、該第1の識別情報の発信が可能な無線タグであることを特徴とする請求項1記載の商品受渡しシステム。
  3. 前記第2の識別情報が、該第2の識別情報の発信が可能な無線タグに記憶されているものであることを特徴とする請求項1または2記載の商品受渡しシステム。
  4. 前記識別情報照合手段が、
    前記第2の識別情報が記憶されている前記無線タグから該第2の識別情報を受信する第2の識別情報受信部と、
    前記識別情報担持手段から前記第1の識別情報を読み取り、前記第2の識別情報受信部に対して、前記読み取られた第1の識別情報を前記受信の対象として設定する第1の識別情報設定部と、
    前記受信の旨を報知する第2の識別情報受信報知部とからなり、
    前記第2の識別情報受信部が前記設定された第1の識別情報と一致する前記第2の識別情報を受信することによって、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合するものであることを特徴とする請求項3記載の商品受渡しシステム。
  5. 前記第2の識別情報が付された商品を搬送する搬送手段をさらに備え、
    前記識別情報照合手段が、
    前記第2の識別情報受信部と、
    前記第1の識別情報設定部と、
    前記第2の識別情報受信部が前記設定された第1の識別情報と一致する第2の識別情報を受信することによって、該受信した第2の識別情報が付された前記商品を、前記搬送手段から抜き取る商品抜取り部とからなるものであることを特徴とする請求項3記載の商品受渡しシステム。
  6. 前記識別情報照合手段が、
    前記第2の識別情報が付された商品が格納される複数の区画からなる商品格納部と、
    該商品格納部の各区画に設置され、前記第1の識別情報が記憶されている無線タグから該第1の識別情報を受信する第1の識別情報受信部と、
    前記商品に付された第2の識別情報を読み取り、該第2の識別情報が付された商品が格納される区画に設置された前記第1の識別情報受信部に対して、前記読み取られた第2の識別情報を前記受信の対象として設定する第2の識別情報設定部と、
    前記商品格納部の各区画に設置され、前記受信の旨を報知する第1の識別情報受信報知部とからなり、
    前記第1の識別情報受信部が前記設定された第2の識別情報と一致する第1の識別情報を受信することによって、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを照合するものであることを特徴とする請求項2記載の商品受渡しシステム。
  7. 前記識別情報照合手段が、
    前記商品格納部と、
    前記商品に付された第2の識別情報を読み取り、該第2の識別情報が付された商品が置かれる区画を特定する情報と前記読み取られた第2の識別情報とを関連づけて記憶する商品格納情報記憶部と、
    前記識別情報担持手段から前記第1の識別情報を読み取り、該読み取られた第1の識別情報と前記商品格納情報記憶部に記憶されている第2の識別情報とを照合し、前記読み取られた第1の識別情報と前記記憶されている第2の識別情報とが一致することによって、該一致した第2の識別情報が付された商品が置かれた区画を特定する商品位置特定部と、
    前記複数の区画の各々に設置され、前記特定された区画であることを報知する区画報知部とからなるものであり、
    前記特定された区画に置かれた前記第2の識別情報が付された商品を前記顧客に受け渡すものであることを特徴とする請求項1記載の商品受渡しシステム。
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