JP2004363694A - ノイズキャンセラを備える受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信状況に応じて適切なパルスノイズの検出を行い、受信信号に混入するパルスノイズを精度良く除去する。
【解決手段】SW回路22は、受信状況検出回路21手段によって検出される受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置A、B、C、Dから1つの位置を選択する。パルスノイズ検出回路23は、SW回路22によって選択される位置から入力される受信信号中で、パルスノイズを検出する。パルスノイズ検出回路23からの出力は、遅延回路24を経て、波形処理回路25を制御する。波形処理回路25は、検波回路11での検波によって復調される低周波信号から、パルスノイズ検出回路23によってパルスノイズが検出されるとき、パルスノイズを含む部分を除去する。
【選択図】 図1
【解決手段】SW回路22は、受信状況検出回路21手段によって検出される受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置A、B、C、Dから1つの位置を選択する。パルスノイズ検出回路23は、SW回路22によって選択される位置から入力される受信信号中で、パルスノイズを検出する。パルスノイズ検出回路23からの出力は、遅延回路24を経て、波形処理回路25を制御する。波形処理回路25は、検波回路11での検波によって復調される低周波信号から、パルスノイズ検出回路23によってパルスノイズが検出されるとき、パルスノイズを含む部分を除去する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信信号中に混入するパルスノイズを除去することができるノイズキャンセラを備える受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車などに搭載されて移動しながら放送電波などを受信する受信装置には、ノイズキャンセラが設けられている。自車や他車からパルスノイズが発生して、受信する放送電波などに混入すると、受信して再生する音質を雑音として損ねるので、ノイズキャンセラで除去するためである。
【0003】
受信装置は、アンテナに到来する無線電波に基づいて発生する微弱な高周波信号を増幅し、検波などによって復調し、音響出力などとして再生する。微弱な信号を復調可能な程度まで増幅したり、受信周波数が近接する他の受信信号と区別して目的の受信信号のみを選択することを、アンテナに到来する受信信号の本来の高周波RFで行うことは困難であるので、受信信号をいったん中間周波数IFに変換してから増幅したり通過帯域幅を制限したりするスーパヘテロダイン方式が広く用いられている。中間周波数は、固定された周波数であり、通過帯域幅を制限するフィルタなどを、周波数が可変な場合に比較して構成しやすい。
【0004】
ただし、通過帯域幅を制限するフィルタを通過するパルスノイズは、波形がなまり、尖鋭度は減少するけれども、継続時間が増大する。波形のなまりは、通過帯域幅が狭くなるほど顕著になる。ノイズキャンセラでパルスノイズを除去する時間が一定であると、通過帯域幅が狭くなってパルスノイズの継続時間が増大すると、パルスノイズを完全に除去することができないおそれがある。パルスノイズの除去時間を長くすると、通過帯域幅が広いときに、パルスノイズ以外の成分まで除去してしまい、正確に受信信号を復調することができなくなる。
【0005】
中間周波数の通過帯域幅が広いと、マルチパスや隣接妨害等の受信状況の影響を受けやすい。通過帯域幅が狭いと、受信中の電波が過変調であるときに検波出力に歪みが生じやすくなる。そこで、受信状況に応じて、通過帯域幅を切換えることを可能にするFM受信機などが用いられている。このようなFM受信機で、FM検波後にステレオデコーダがステレオの成分に分離する前のコンポジット信号中からパルスノイズを検出し、パルスノイズが検出されるときに、コンポジット信号をステレオデコーダに与えないように、ゲートを遮断するノイズキャンセラを設け、ゲート幅を通過帯域幅に応じて可変する先行技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0006】
しかしながら、パルスノイズの検出は、パルスノイズが立上ってからしか行うことができない。パルスノイズの立上がりを検出してから、ゲートなどを閉じる制御を行っても、立上がりの部分を通過させてしまう。特許文献1の先行技術のノイズキャンセラでは、コンポジット信号をローパスフィルタを通してゲート回路に導き、パルスノイズの検出は、ローパスフィルタを通さないコンポジット信号をハイパスフィルタを通して整流し、整流電圧を比較器で弁別して、基準レベルを超えると単安定マルチバイブレータから一定のパルス幅のゲート信号でゲート回路を閉じて、パルスノイズの除去を行う。受信状況の検出は、通過帯域幅を切換えるフィルタに入る前の中間周波数の受信信号をハイパスフィルタに通して整流し、整流出力を基準レベルと比較して行う。整流出力が基準レベルを超えるときは、隣接妨害やマルチパスなどによる受信状況悪化と判断し、中間周波数の通過周波数帯域幅を狭くし、ノイズキャンセラの単安定マルチバイブレータのパルス幅を増大させて、ゲートを閉じる時間を長くしている。
【0007】
パルスノイズを検出する受信信号を入力する位置を受信系統で前段側にすれば、後段側でのパルスノイズの立上がり前に、パルスノイズ除去の準備を開始することができる。すなわち、通過帯域幅を制限するフィルタなどを通過するパルスノイズは、波形のなまりによって継続時間が増大するとともに、時間的な遅延も生じるので、フィルタなどを通過させる前の受信信号からパルスノイズの検出を行い、この検出結果に基づいてゲートなどの開閉を制御すれば、立上がりの部分も含めてパルスノイズの除去を行うことができる。本件出願人は、高周波増幅器の出力からパルスノイズを検出して、中間周波増幅後の検波出力をスイッチで遮断するパルス性ノイズキャンセラを開示している(たとえば、特許文献2参照。)。
【0008】
従来の車載用受信装置などでは、中波(MW)の周波数帯域のAM放送と、超短波(VHF)の周波数帯域のFM放送とを受信する目的で、第1の中間周波数を10.7MHz帯とし、第2の中間周波数を450kHz帯とするダブルスーパ方式が用いられている。第1の中間周波数は中波の周波数帯域よりも高周波側であるので、500kHz〜1600kHzの中波周波数帯で放送されるAM放送の受信に関しては、受信する高周波よりも第1中間周波数が高いことになる。第1中間周波数は、第2中間周波数よりも高いので、通過周波数帯域を充分に狭くすることはできないけれども、周波数を変えて受信する必要がある直接のAM放送周波数用の高周波増幅段よりは、通過周波数帯域を狭くすることができ、イメージ妨害比などを改善することができる。このようなダブルスーパ方式の受信装置におけるパルスノイズキャンセラのパルスノイズ検出位置は、次の3つに大別される。
【0009】
▲1▼IF広帯域(例:AMラジオの場合、第1IF(10.7MHz帯)のIFフィルタの前または後)
▲2▼IF狭帯域(例:AMラジオの場合、第2IF(450kHz帯)のIFフィルタの前または後)
▲3▼AF帯(例:AMラジオの場合、検波後)
【0010】
【特許文献1】
特開平8−56168号公報
【特許文献2】
特開2000−91933号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のように、ノイズキャンセラの動作を中間周波増幅の通過周波数帯域幅を切換えるフィルタに合わせて切換えても、パルスノイズの立上がりまえに除去動作を開始させることは困難である。特許文献2のような高周波出力や、前述の▲1▼のようなIF広帯域など、受信処理系等の前段側でパルスノイズの立上がりを検出すれば、後段側でパルス除去を行う時点に先行してパルスノイズの検出を行うことができ、パルスノイズの立上がり部分の除去も確実に行うことができる。しかしながら、通過周波数帯域は広帯域であるので、受信信号と近い周波数に電界強度が高い妨害波があると、その受信強度が大きく、受信電圧を基準電圧と比較してパルスノイズか否かを判断しているノイズキャンセラは、妨害波もノイズとして判断し、妨害波が持続する間、復調出力を遮断したままの状態を続けるように誤動作してしまう。妨害波の周波数が、後段側のフィルタでは分離可能な程度離れていれば、このようなノイズキャンセラの動作がなければ充分に受信可能であっても、ノイズキャンセラの動作で受信が不可能になってしまう。
【0012】
特許文献1や前述の▲2▼▲3▼のような狭帯域のフィルタなどを通った後からパルスノイズを検出すると、パルスノイズがなまっていることにより、立上がりの検出が遅れてしまう。また、パルスノイズの有無を判断する基準レベルは、通常の受信レベルよりは高く設定されているので、パルスノイズの波形がなまると、基準レベルに達しないで、検出感度が不足する可能性もある。検出感度が不足するときは、受信信号よりはレベルが高くてもノイズキャンセラが動作する基準レベルには達しないパルスノイズが再生され、音質を損ってしまう。
【0013】
本発明の目的は、受信状況に応じて適切なパルスノイズの検出を行うことができ、受信信号に混入するパルスノイズを精度良く除去することができるノイズキャンセラを備える受信装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、受信信号を増幅や通過帯域幅の制限を行って受信処理し、受信信号にパルスノイズが含まれるときに、パルスノイズを除去するノイズキャンセラを備える受信装置において、
受信信号の受信状況を検出する受信状況検出手段と、
受信状況検出手段によって検出される受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から受信信号を入力する入力位置選択手段と、
入力位置選択手段によって選択される位置から入力される受信信号中で、パルスノイズを検出するノイズ検出手段と、
ノイズ検出手段によってパルスノイズが検出されるとき、受信処理される受信信号中から、パルスノイズを含む部分を除去するノイズ除去手段とを含むことを特徴とするノイズキャンセラを備える受信装置である。
【0015】
本発明に従えば、受信装置は、受信信号を増幅や通過帯域幅の制限を行って受信処理し、受信信号にパルスノイズが含まれるときに、パルスノイズを除去するノイズキャンセラを備え、受信状況検出手段と、入力位置選択手段と、ノイズ検出手段と、ノイズ除去手段とを含む。受信状況検出手段によって、たとえば受信周波数に近い妨害波の有無などの受信状況が検出される。入力位置選択手段は、受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から受信信号を入力する。ノイズ検出手段は、入力される受信信号中からパルスノイズを検出するので、たとえば妨害波があるときは通過周波数帯域が狭い後段側の位置から、妨害波が無いときは通過周波数帯域が広い前段側の位置からなど、受信状況に応じて適切な位置からの受信信号をパルスノイズ検出に利用することができる。ノイズ除去手段は、ノイズ検出手段によってパルスノイズが検出されるとき、受信処理される受信信号中から、パルスノイズを含む部分を除去するので、受信信号に混入するパルスノイズを精度良く除去することができる。
【0016】
また本発明で、前記受信処理は、スーパヘテロダイン方式で行われ、
前記受信信号を高周波増幅する高周波増幅器に、出力に基づくAGC機能が設けられ、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該高周波増幅器のAGC機能の制御出力を利用することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、スーパヘテロダイン方式の受信で、周波数帯域が比較的広い高周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力は、瞬間的なパルス性ノイズが混入してもほとんど変化しないけれども、強力な妨害波が受信されると変化する。妨害波が存在するときには、入力位置選択手段が通過周波数帯域が狭くなる受信処理の後段側からノイズ検出手段でパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択するので、妨害波による誤検出を避けて、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0018】
また本発明で、前記受信処理は、スーパヘテロダイン方式で行われ、
前記受信信号を周波数変換した中間周波数を増幅する中間周波増幅器に、出力に基づくAGC機能が設けられ、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該中間周波増幅器のAGC機能の制御出力を利用することを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、スーパヘテロダイン方式の受信で、受信周波数帯域が比較的狭い中間周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力は、瞬間的なパルス性ノイズが混入してもほとんど変化しないけれども、強力な妨害波が受信信号に近い周波数に存在すると変化する。妨害波が存在するときには、入力位置選択手段が通過周波数帯域が狭くなる受信処理の後段側からノイズ検出手段でパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択するので、妨害波による誤検出を避けて、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0020】
また本発明で、前記中間周波増幅器は、複数段設けられ、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなり、各段の中間周波増幅器に、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられており、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該複数段の中間周波増幅器のAGC機能の制御出力の組合せを利用することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、中間周波増幅器は、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなるように複数段設けられる。各段の中間周波増幅器には、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられており、受信状況検出手段は、受信状況の検出に、複数段の中間周波増幅器のAGC機能の制御出力の組合せを利用するので、単独の中間周波数増幅器のAGC機能の制御出力を受信状況の検出に用いるよりも、確実な受信状況の検出を行うことができる。
【0022】
また本発明で、前記受信処理では、前記受信信号の入力強度を表すシグナルメータ電圧が出力され、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該シグナルメータ電圧を利用することを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、受信処理で、受信信号の入力強度を表すシグナルメータ電圧が出力され、受信状況の検出にシグナルメータ電圧を利用するので、受信信号の入力強度が弱いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくい後段側からの入力でパルスノイズの検出を行い、受信信号の入力強度が強いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくいので、前段側からの入力でパルスノイズの検出を行って、精度良くパルスノイズを除去することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるノイズキャンセラを備える受信装置1の概略的な電気的構成を示す。本実施形態のノイズキャンセラを備える受信装置1は、アンテナ2に到来する電波信号を、ダブルスーパ方式で増幅し、通過周波数帯域幅を行って受信処理し、受信信号にパルスノイズが含まれるときに、パルスノイズを除去する。受信対象は、たとえば500kHz〜1600kHz程度の中波帯域のAM放送や、70MHz〜100MHz程度のVHF帯域のFM放送やテレビジョン放送の音声部分などである。アンテナ2に、到来した電波信号に応じて発生する高周波電気信号は、高周波増幅器であるRF_AMP3で高周波増幅される。RF_AMP3の出力は、第1MIX4に入力され、第1OSC5で発振する可変の第1局部発振周波数の信号と混合され、周波数の差または和の成分が第1中間周波数として取出される。第1中間周波数は、たとえば10.7MHz帯である。第1OSC5は、受信する対称の周波数帯域に応じて、第1中間周波数だけ高いか低いかの違いがある第1局部発振周波数の信号を発生し、第1MIX4に与える。RF_AMP3には、受信する周波数に合わせた高周波同調回路が設けられている。
【0025】
第1MIX4の出力に含まれる第1中間周波数に変換された受信信号は、第1IFフィルタ6で選択される。第1IFフィルタ6は、たとえばセラミックフィルタで実現され、RF_AMP3に設けられる高周波同調回路よりは急峻な通過周波数帯域選択特性を有する。第1IFフィルタ6を通過した受信信号は、第2MIX7で第2OSC8から与えられる第2局部発振周波数の信号と混合される。第2局部発信周波数は、第1中間周波数と第2中間周波数との和または差となる周波数である。第2MIX7の出力には、第2中間周波数に変換された受信信号が含まれ、第2IFフィルタ9で選択される。第2中間周波数は、たとえば450kHzであり、第2IFフィルタ9はセラミックフィルタなどで実現され、第1IFフィルタ6よりも狭い通過周波数帯域とすることができる。
【0026】
第2IFフィルタ9を通過した受信信号は、第2IF_AMP10で増幅され、検波回路10で検波される。検波回路10は、AM放送の受信ではエンベロープ検波を行い、FM放送の受信ではFM検波を行う。第2IF_AMP10の出力はSメータ回路12にも与えられ、受信信号の入力強度を表すシグナルメータ電圧が出力される。シグナルメータ電圧は、たとえば第1OSC5の周波数を変化させて放送局を探すシーク動作などで、放送局を受信しているか否かの判定にも使用される。本実施形態は、支部成るメータ電圧から受信状況を検出し、受信状況に応じてパルスノイズの検出ポイントを選択するノイズキャンセラ20を備えている。
【0027】
ノイズキャンセラ20は、受信信号の受信状況を検出する受信状況検出手段である受信状況検出回路21と、SW回路22と、パルスノイズ検出回路23と、遅延回路24と、波形処理回路25とを含む。SW回路22は、受信状況検出回路21手段によって検出される受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から受信信号を入力する入力位置選択手段として機能するように、複数のスイッチ(SW)を含む。SW回路22の複数のスイッチは、受信状況検出回路21によって、1つが選択されてONになり、他はOFFとなる。SW回路22の各スイッチには、たとえば、A,B,C,Dの検出ポイントからの受信信号がそれぞれ入力される。Aの検出ポイントは、第1MIX4の出力である。Bの検出ポイントは、第2MIX7の出力である。Cの検出ポイントは、第2IFフィルタ9の出力である。Dの検出ポイントは、検波回路11の出力である。
【0028】
パルスノイズ検出回路23は、SW回路22によって選択される位置から入力される受信信号中で、パルスノイズを検出するノイズ検出手段として機能する。パルスノイズの検出は、たとえば受信信号のレベルを、予め設定される基準レベルと比較して行う。パルスノイズ検出回路23は、基準レベルは、通常の受信信号のレベルよりも高く設定しておき、入力される受信信号が基準レベルを超えている期間、受信信号が基準レベルに達していない期間とは異なる論理値の出力を導出する。パルスノイズ検出回路23からの出力は、遅延回路24を経て、波形処理回路25を制御する。波形処理回路25は、検波回路11での検波によって復調される低周波信号から、パルスノイズ検出回路23によってパルスノイズが検出されるとき、パルスノイズを含む部分を除去するノイズ除去手段として機能する。
【0029】
本実施形態のノイズキャンセラを備える受信装置1は、受信信号を増幅や通過帯域幅の制限を行って受信処理し、受信信号にパルスノイズが含まれるときに、パルスノイズを除去するノイズキャンセラ20を備え、受信状況検出手段である受信状況検出回路21と、入力位置選択手段であるSW回路22と、ノイズ検出手段であるパルスノイズ検出回路23と、ノイズ除去手段である波形処理回路25とを含む。受信状況検出回路21は、基本的に、受信周波数に近い妨害波の有無などの受信状況を検出する。本実施形態では、受信状況検出回路で、Sメータ回路12から発生するシグナルメータ電圧を利用して受信状況を検出する。受信信号の入力強度が弱いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくい後段側のC,Dの検出ポイントを選択してパルスノイズの検出を行い、受信信号の入力強度が強いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくいので、前段側のA,Bの検出ポイントを選択してパルスノイズの検出を行って、精度良くパルスノイズを除去することができる。
【0030】
SW回路22は、受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から受信信号を入力する。パルスノイズ検出回路23は、入力される受信信号中からパルスノイズを検出するので、たとえば妨害波があるときは通過周波数帯域が狭い後段側の位置から、妨害波が無いときは通過周波数帯域が広い前段側の位置からなど、受信状況に応じて適切な位置からの受信信号をパルスノイズ検出に利用することができる。ノイズ除去手段としての波形処理回路25は、ノイズ検出手段によってパルスノイズが検出されるとき、受信処理される受信信号中から、パルスノイズを含む部分を除去するので、受信信号に混入するパルスノイズを精度良く除去することができる。
【0031】
本実施形態では、遅延回路24を設けて、パルスノイズ検出回路23からの出力で波形処理回路25でノイズ除去を行うタイミングを、調整する。すなわち、SW回路22で前段側の検出ポイントを選択しているときは、波形処理回路25でノイズ除去を行うパルスノイズの立上がりよりも先行してノイズ除去が開始され、正常な再生信号も除去されてしまうおそれがある。フィルタなどによる遅延を遅延回路24で補償する遅延を与え、ノイズの立上がりで除去が開始されるようにタイミングを調整することによって、さらに高精度でノイズ除去を行うことができる。
【0032】
図2は、本発明の実施の他の形態であるノイズキャンセラを備える受信装置30の部分的な構成を示す。本実施形態で、図1の実施形態に対応する部分には、同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。また、図1の実施形態と同様な構成を省略している部分もある。
【0033】
本実施形態では、受信状況検出回路31がAGC電圧に基づいて受信状況を検出する。第1中間周波数の処理には、受信信号を増幅する第1IF_AMP32を設け、RF_AMP3、第1IF_AMP32および第2IF_AMP10にそれぞれWide_AGC回路33、Middle_AGC回路34およびNarrow_AGC回路35を設けて、それぞれAGC制御を行う。受信状況検出回路31は、各AGC電圧に基づいて、パルスノイズの検出ポイントを次の表1のように選択する。
【0034】
【表1】
【0035】
本実施形態では、中間周波増幅器が複数段設けられ、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなり、各段の中間周波増幅器に、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられている。受信状況検出回路31は、受信状況の検出に、複数段の中間周波増幅器のAGC機能の制御出力の組合せを利用する。
【0036】
受信状況の検出には、単独のAGC機能の制御出力を利用することもできることはもちろんである。ただし、間周波増幅器が、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなるように複数段設けられ、各段の中間周波増幅器には、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられているときは、受信状況検出回路31が単独の中間周波数増幅器のAGC機能の制御出力を受信状況の検出に用いるよりも、複数の組合せを利用する方が、確実な受信状況の検出を行うことができる。
【0037】
単独のAGC機能の制御電圧を受信状況の検出に利用する場合、周波数帯域が比較的広い前段側の高周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力は、瞬間的なパルス性ノイズが混入してもほとんど変化しないけれども、強力な妨害波が受信されると変化する。妨害波が存在するときには、入力位置選択手段が通過周波数帯域が狭くなる受信処理の後段側からノイズ検出手段でパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択するので、妨害波による誤検出を避けて、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から入力される受信信号中からパルスノイズを検出する。妨害波があるときは通過周波数帯域が狭い後段側の位置から、妨害波が無いときは通過周波数帯域が広い前段側の位置からなど、受信状況に応じて適切な位置からの受信信号をパルスノイズ検出に利用することができ、受信信号に混入するパルスノイズを、受信状況に応じて精度良く除去することができる。
【0039】
また本発明によれば、スーパヘテロダイン方式の受信で、周波数帯域が比較的広い高周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力を利用して、受信状況を検出する。妨害波が存在するようなときには、通過周波数帯域が狭くなる受信処理の後段側からパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択し、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0040】
また本発明によれば、スーパヘテロダイン方式の受信で、受信周波数帯域が比較的狭い中間周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力を利用して、受信状況を検出する。妨害波が受信信号に近い周波数に存在するときには、受信処理の後段側からノイズ検出手段でパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択するので、妨害波による誤検出を避けて、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0041】
また本発明によれば、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなるように複数段設けられる中間周波増幅器には、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられる。受信状況の検出には、複数段の中間周波増幅器のAGC機能の制御出力の組合せを利用するので、単独の中間周波数増幅器のAGC機能の制御出力を受信状況の検出に用いるよりも、確実な受信状況の検出を行うことができる。
【0042】
また本発明によれば、受信信号の入力強度を表すシグナルメータ電圧を、受信状況の検出に利用する。受信信号の入力強度が弱いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくい後段側からの入力でパルスノイズの検出を行い、受信信号の入力強度が強いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくいので、前段側からの入力でパルスノイズの検出を行って、精度良くパルスノイズを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるノイズキャンセラを備える受信装置1の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の他の形態であるノイズキャンセラを備える受信装置30の部分的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,30 ノイズキャンセラを備える受信装置
3 RF_AMP
6 第1IFフィルタ
9 第2IFフィルタ
10 第2IF_AMP
11 検波回路
12 Sメータ回路
20 ノイズキャンセラ
21,31 受信状況検出回路
22 SW回路
23 パルスノイズ検出回路
24 遅延回路
25 波形処理回路
32 第1IF_AMP
33 Wide_AGC回路
34 Middle_AGC回路
35 Narrow_AGC回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信信号中に混入するパルスノイズを除去することができるノイズキャンセラを備える受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車などに搭載されて移動しながら放送電波などを受信する受信装置には、ノイズキャンセラが設けられている。自車や他車からパルスノイズが発生して、受信する放送電波などに混入すると、受信して再生する音質を雑音として損ねるので、ノイズキャンセラで除去するためである。
【0003】
受信装置は、アンテナに到来する無線電波に基づいて発生する微弱な高周波信号を増幅し、検波などによって復調し、音響出力などとして再生する。微弱な信号を復調可能な程度まで増幅したり、受信周波数が近接する他の受信信号と区別して目的の受信信号のみを選択することを、アンテナに到来する受信信号の本来の高周波RFで行うことは困難であるので、受信信号をいったん中間周波数IFに変換してから増幅したり通過帯域幅を制限したりするスーパヘテロダイン方式が広く用いられている。中間周波数は、固定された周波数であり、通過帯域幅を制限するフィルタなどを、周波数が可変な場合に比較して構成しやすい。
【0004】
ただし、通過帯域幅を制限するフィルタを通過するパルスノイズは、波形がなまり、尖鋭度は減少するけれども、継続時間が増大する。波形のなまりは、通過帯域幅が狭くなるほど顕著になる。ノイズキャンセラでパルスノイズを除去する時間が一定であると、通過帯域幅が狭くなってパルスノイズの継続時間が増大すると、パルスノイズを完全に除去することができないおそれがある。パルスノイズの除去時間を長くすると、通過帯域幅が広いときに、パルスノイズ以外の成分まで除去してしまい、正確に受信信号を復調することができなくなる。
【0005】
中間周波数の通過帯域幅が広いと、マルチパスや隣接妨害等の受信状況の影響を受けやすい。通過帯域幅が狭いと、受信中の電波が過変調であるときに検波出力に歪みが生じやすくなる。そこで、受信状況に応じて、通過帯域幅を切換えることを可能にするFM受信機などが用いられている。このようなFM受信機で、FM検波後にステレオデコーダがステレオの成分に分離する前のコンポジット信号中からパルスノイズを検出し、パルスノイズが検出されるときに、コンポジット信号をステレオデコーダに与えないように、ゲートを遮断するノイズキャンセラを設け、ゲート幅を通過帯域幅に応じて可変する先行技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0006】
しかしながら、パルスノイズの検出は、パルスノイズが立上ってからしか行うことができない。パルスノイズの立上がりを検出してから、ゲートなどを閉じる制御を行っても、立上がりの部分を通過させてしまう。特許文献1の先行技術のノイズキャンセラでは、コンポジット信号をローパスフィルタを通してゲート回路に導き、パルスノイズの検出は、ローパスフィルタを通さないコンポジット信号をハイパスフィルタを通して整流し、整流電圧を比較器で弁別して、基準レベルを超えると単安定マルチバイブレータから一定のパルス幅のゲート信号でゲート回路を閉じて、パルスノイズの除去を行う。受信状況の検出は、通過帯域幅を切換えるフィルタに入る前の中間周波数の受信信号をハイパスフィルタに通して整流し、整流出力を基準レベルと比較して行う。整流出力が基準レベルを超えるときは、隣接妨害やマルチパスなどによる受信状況悪化と判断し、中間周波数の通過周波数帯域幅を狭くし、ノイズキャンセラの単安定マルチバイブレータのパルス幅を増大させて、ゲートを閉じる時間を長くしている。
【0007】
パルスノイズを検出する受信信号を入力する位置を受信系統で前段側にすれば、後段側でのパルスノイズの立上がり前に、パルスノイズ除去の準備を開始することができる。すなわち、通過帯域幅を制限するフィルタなどを通過するパルスノイズは、波形のなまりによって継続時間が増大するとともに、時間的な遅延も生じるので、フィルタなどを通過させる前の受信信号からパルスノイズの検出を行い、この検出結果に基づいてゲートなどの開閉を制御すれば、立上がりの部分も含めてパルスノイズの除去を行うことができる。本件出願人は、高周波増幅器の出力からパルスノイズを検出して、中間周波増幅後の検波出力をスイッチで遮断するパルス性ノイズキャンセラを開示している(たとえば、特許文献2参照。)。
【0008】
従来の車載用受信装置などでは、中波(MW)の周波数帯域のAM放送と、超短波(VHF)の周波数帯域のFM放送とを受信する目的で、第1の中間周波数を10.7MHz帯とし、第2の中間周波数を450kHz帯とするダブルスーパ方式が用いられている。第1の中間周波数は中波の周波数帯域よりも高周波側であるので、500kHz〜1600kHzの中波周波数帯で放送されるAM放送の受信に関しては、受信する高周波よりも第1中間周波数が高いことになる。第1中間周波数は、第2中間周波数よりも高いので、通過周波数帯域を充分に狭くすることはできないけれども、周波数を変えて受信する必要がある直接のAM放送周波数用の高周波増幅段よりは、通過周波数帯域を狭くすることができ、イメージ妨害比などを改善することができる。このようなダブルスーパ方式の受信装置におけるパルスノイズキャンセラのパルスノイズ検出位置は、次の3つに大別される。
【0009】
▲1▼IF広帯域(例:AMラジオの場合、第1IF(10.7MHz帯)のIFフィルタの前または後)
▲2▼IF狭帯域(例:AMラジオの場合、第2IF(450kHz帯)のIFフィルタの前または後)
▲3▼AF帯(例:AMラジオの場合、検波後)
【0010】
【特許文献1】
特開平8−56168号公報
【特許文献2】
特開2000−91933号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のように、ノイズキャンセラの動作を中間周波増幅の通過周波数帯域幅を切換えるフィルタに合わせて切換えても、パルスノイズの立上がりまえに除去動作を開始させることは困難である。特許文献2のような高周波出力や、前述の▲1▼のようなIF広帯域など、受信処理系等の前段側でパルスノイズの立上がりを検出すれば、後段側でパルス除去を行う時点に先行してパルスノイズの検出を行うことができ、パルスノイズの立上がり部分の除去も確実に行うことができる。しかしながら、通過周波数帯域は広帯域であるので、受信信号と近い周波数に電界強度が高い妨害波があると、その受信強度が大きく、受信電圧を基準電圧と比較してパルスノイズか否かを判断しているノイズキャンセラは、妨害波もノイズとして判断し、妨害波が持続する間、復調出力を遮断したままの状態を続けるように誤動作してしまう。妨害波の周波数が、後段側のフィルタでは分離可能な程度離れていれば、このようなノイズキャンセラの動作がなければ充分に受信可能であっても、ノイズキャンセラの動作で受信が不可能になってしまう。
【0012】
特許文献1や前述の▲2▼▲3▼のような狭帯域のフィルタなどを通った後からパルスノイズを検出すると、パルスノイズがなまっていることにより、立上がりの検出が遅れてしまう。また、パルスノイズの有無を判断する基準レベルは、通常の受信レベルよりは高く設定されているので、パルスノイズの波形がなまると、基準レベルに達しないで、検出感度が不足する可能性もある。検出感度が不足するときは、受信信号よりはレベルが高くてもノイズキャンセラが動作する基準レベルには達しないパルスノイズが再生され、音質を損ってしまう。
【0013】
本発明の目的は、受信状況に応じて適切なパルスノイズの検出を行うことができ、受信信号に混入するパルスノイズを精度良く除去することができるノイズキャンセラを備える受信装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、受信信号を増幅や通過帯域幅の制限を行って受信処理し、受信信号にパルスノイズが含まれるときに、パルスノイズを除去するノイズキャンセラを備える受信装置において、
受信信号の受信状況を検出する受信状況検出手段と、
受信状況検出手段によって検出される受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から受信信号を入力する入力位置選択手段と、
入力位置選択手段によって選択される位置から入力される受信信号中で、パルスノイズを検出するノイズ検出手段と、
ノイズ検出手段によってパルスノイズが検出されるとき、受信処理される受信信号中から、パルスノイズを含む部分を除去するノイズ除去手段とを含むことを特徴とするノイズキャンセラを備える受信装置である。
【0015】
本発明に従えば、受信装置は、受信信号を増幅や通過帯域幅の制限を行って受信処理し、受信信号にパルスノイズが含まれるときに、パルスノイズを除去するノイズキャンセラを備え、受信状況検出手段と、入力位置選択手段と、ノイズ検出手段と、ノイズ除去手段とを含む。受信状況検出手段によって、たとえば受信周波数に近い妨害波の有無などの受信状況が検出される。入力位置選択手段は、受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から受信信号を入力する。ノイズ検出手段は、入力される受信信号中からパルスノイズを検出するので、たとえば妨害波があるときは通過周波数帯域が狭い後段側の位置から、妨害波が無いときは通過周波数帯域が広い前段側の位置からなど、受信状況に応じて適切な位置からの受信信号をパルスノイズ検出に利用することができる。ノイズ除去手段は、ノイズ検出手段によってパルスノイズが検出されるとき、受信処理される受信信号中から、パルスノイズを含む部分を除去するので、受信信号に混入するパルスノイズを精度良く除去することができる。
【0016】
また本発明で、前記受信処理は、スーパヘテロダイン方式で行われ、
前記受信信号を高周波増幅する高周波増幅器に、出力に基づくAGC機能が設けられ、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該高周波増幅器のAGC機能の制御出力を利用することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、スーパヘテロダイン方式の受信で、周波数帯域が比較的広い高周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力は、瞬間的なパルス性ノイズが混入してもほとんど変化しないけれども、強力な妨害波が受信されると変化する。妨害波が存在するときには、入力位置選択手段が通過周波数帯域が狭くなる受信処理の後段側からノイズ検出手段でパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択するので、妨害波による誤検出を避けて、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0018】
また本発明で、前記受信処理は、スーパヘテロダイン方式で行われ、
前記受信信号を周波数変換した中間周波数を増幅する中間周波増幅器に、出力に基づくAGC機能が設けられ、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該中間周波増幅器のAGC機能の制御出力を利用することを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、スーパヘテロダイン方式の受信で、受信周波数帯域が比較的狭い中間周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力は、瞬間的なパルス性ノイズが混入してもほとんど変化しないけれども、強力な妨害波が受信信号に近い周波数に存在すると変化する。妨害波が存在するときには、入力位置選択手段が通過周波数帯域が狭くなる受信処理の後段側からノイズ検出手段でパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択するので、妨害波による誤検出を避けて、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0020】
また本発明で、前記中間周波増幅器は、複数段設けられ、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなり、各段の中間周波増幅器に、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられており、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該複数段の中間周波増幅器のAGC機能の制御出力の組合せを利用することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、中間周波増幅器は、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなるように複数段設けられる。各段の中間周波増幅器には、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられており、受信状況検出手段は、受信状況の検出に、複数段の中間周波増幅器のAGC機能の制御出力の組合せを利用するので、単独の中間周波数増幅器のAGC機能の制御出力を受信状況の検出に用いるよりも、確実な受信状況の検出を行うことができる。
【0022】
また本発明で、前記受信処理では、前記受信信号の入力強度を表すシグナルメータ電圧が出力され、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該シグナルメータ電圧を利用することを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、受信処理で、受信信号の入力強度を表すシグナルメータ電圧が出力され、受信状況の検出にシグナルメータ電圧を利用するので、受信信号の入力強度が弱いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくい後段側からの入力でパルスノイズの検出を行い、受信信号の入力強度が強いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくいので、前段側からの入力でパルスノイズの検出を行って、精度良くパルスノイズを除去することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるノイズキャンセラを備える受信装置1の概略的な電気的構成を示す。本実施形態のノイズキャンセラを備える受信装置1は、アンテナ2に到来する電波信号を、ダブルスーパ方式で増幅し、通過周波数帯域幅を行って受信処理し、受信信号にパルスノイズが含まれるときに、パルスノイズを除去する。受信対象は、たとえば500kHz〜1600kHz程度の中波帯域のAM放送や、70MHz〜100MHz程度のVHF帯域のFM放送やテレビジョン放送の音声部分などである。アンテナ2に、到来した電波信号に応じて発生する高周波電気信号は、高周波増幅器であるRF_AMP3で高周波増幅される。RF_AMP3の出力は、第1MIX4に入力され、第1OSC5で発振する可変の第1局部発振周波数の信号と混合され、周波数の差または和の成分が第1中間周波数として取出される。第1中間周波数は、たとえば10.7MHz帯である。第1OSC5は、受信する対称の周波数帯域に応じて、第1中間周波数だけ高いか低いかの違いがある第1局部発振周波数の信号を発生し、第1MIX4に与える。RF_AMP3には、受信する周波数に合わせた高周波同調回路が設けられている。
【0025】
第1MIX4の出力に含まれる第1中間周波数に変換された受信信号は、第1IFフィルタ6で選択される。第1IFフィルタ6は、たとえばセラミックフィルタで実現され、RF_AMP3に設けられる高周波同調回路よりは急峻な通過周波数帯域選択特性を有する。第1IFフィルタ6を通過した受信信号は、第2MIX7で第2OSC8から与えられる第2局部発振周波数の信号と混合される。第2局部発信周波数は、第1中間周波数と第2中間周波数との和または差となる周波数である。第2MIX7の出力には、第2中間周波数に変換された受信信号が含まれ、第2IFフィルタ9で選択される。第2中間周波数は、たとえば450kHzであり、第2IFフィルタ9はセラミックフィルタなどで実現され、第1IFフィルタ6よりも狭い通過周波数帯域とすることができる。
【0026】
第2IFフィルタ9を通過した受信信号は、第2IF_AMP10で増幅され、検波回路10で検波される。検波回路10は、AM放送の受信ではエンベロープ検波を行い、FM放送の受信ではFM検波を行う。第2IF_AMP10の出力はSメータ回路12にも与えられ、受信信号の入力強度を表すシグナルメータ電圧が出力される。シグナルメータ電圧は、たとえば第1OSC5の周波数を変化させて放送局を探すシーク動作などで、放送局を受信しているか否かの判定にも使用される。本実施形態は、支部成るメータ電圧から受信状況を検出し、受信状況に応じてパルスノイズの検出ポイントを選択するノイズキャンセラ20を備えている。
【0027】
ノイズキャンセラ20は、受信信号の受信状況を検出する受信状況検出手段である受信状況検出回路21と、SW回路22と、パルスノイズ検出回路23と、遅延回路24と、波形処理回路25とを含む。SW回路22は、受信状況検出回路21手段によって検出される受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から受信信号を入力する入力位置選択手段として機能するように、複数のスイッチ(SW)を含む。SW回路22の複数のスイッチは、受信状況検出回路21によって、1つが選択されてONになり、他はOFFとなる。SW回路22の各スイッチには、たとえば、A,B,C,Dの検出ポイントからの受信信号がそれぞれ入力される。Aの検出ポイントは、第1MIX4の出力である。Bの検出ポイントは、第2MIX7の出力である。Cの検出ポイントは、第2IFフィルタ9の出力である。Dの検出ポイントは、検波回路11の出力である。
【0028】
パルスノイズ検出回路23は、SW回路22によって選択される位置から入力される受信信号中で、パルスノイズを検出するノイズ検出手段として機能する。パルスノイズの検出は、たとえば受信信号のレベルを、予め設定される基準レベルと比較して行う。パルスノイズ検出回路23は、基準レベルは、通常の受信信号のレベルよりも高く設定しておき、入力される受信信号が基準レベルを超えている期間、受信信号が基準レベルに達していない期間とは異なる論理値の出力を導出する。パルスノイズ検出回路23からの出力は、遅延回路24を経て、波形処理回路25を制御する。波形処理回路25は、検波回路11での検波によって復調される低周波信号から、パルスノイズ検出回路23によってパルスノイズが検出されるとき、パルスノイズを含む部分を除去するノイズ除去手段として機能する。
【0029】
本実施形態のノイズキャンセラを備える受信装置1は、受信信号を増幅や通過帯域幅の制限を行って受信処理し、受信信号にパルスノイズが含まれるときに、パルスノイズを除去するノイズキャンセラ20を備え、受信状況検出手段である受信状況検出回路21と、入力位置選択手段であるSW回路22と、ノイズ検出手段であるパルスノイズ検出回路23と、ノイズ除去手段である波形処理回路25とを含む。受信状況検出回路21は、基本的に、受信周波数に近い妨害波の有無などの受信状況を検出する。本実施形態では、受信状況検出回路で、Sメータ回路12から発生するシグナルメータ電圧を利用して受信状況を検出する。受信信号の入力強度が弱いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくい後段側のC,Dの検出ポイントを選択してパルスノイズの検出を行い、受信信号の入力強度が強いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくいので、前段側のA,Bの検出ポイントを選択してパルスノイズの検出を行って、精度良くパルスノイズを除去することができる。
【0030】
SW回路22は、受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から受信信号を入力する。パルスノイズ検出回路23は、入力される受信信号中からパルスノイズを検出するので、たとえば妨害波があるときは通過周波数帯域が狭い後段側の位置から、妨害波が無いときは通過周波数帯域が広い前段側の位置からなど、受信状況に応じて適切な位置からの受信信号をパルスノイズ検出に利用することができる。ノイズ除去手段としての波形処理回路25は、ノイズ検出手段によってパルスノイズが検出されるとき、受信処理される受信信号中から、パルスノイズを含む部分を除去するので、受信信号に混入するパルスノイズを精度良く除去することができる。
【0031】
本実施形態では、遅延回路24を設けて、パルスノイズ検出回路23からの出力で波形処理回路25でノイズ除去を行うタイミングを、調整する。すなわち、SW回路22で前段側の検出ポイントを選択しているときは、波形処理回路25でノイズ除去を行うパルスノイズの立上がりよりも先行してノイズ除去が開始され、正常な再生信号も除去されてしまうおそれがある。フィルタなどによる遅延を遅延回路24で補償する遅延を与え、ノイズの立上がりで除去が開始されるようにタイミングを調整することによって、さらに高精度でノイズ除去を行うことができる。
【0032】
図2は、本発明の実施の他の形態であるノイズキャンセラを備える受信装置30の部分的な構成を示す。本実施形態で、図1の実施形態に対応する部分には、同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。また、図1の実施形態と同様な構成を省略している部分もある。
【0033】
本実施形態では、受信状況検出回路31がAGC電圧に基づいて受信状況を検出する。第1中間周波数の処理には、受信信号を増幅する第1IF_AMP32を設け、RF_AMP3、第1IF_AMP32および第2IF_AMP10にそれぞれWide_AGC回路33、Middle_AGC回路34およびNarrow_AGC回路35を設けて、それぞれAGC制御を行う。受信状況検出回路31は、各AGC電圧に基づいて、パルスノイズの検出ポイントを次の表1のように選択する。
【0034】
【表1】
【0035】
本実施形態では、中間周波増幅器が複数段設けられ、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなり、各段の中間周波増幅器に、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられている。受信状況検出回路31は、受信状況の検出に、複数段の中間周波増幅器のAGC機能の制御出力の組合せを利用する。
【0036】
受信状況の検出には、単独のAGC機能の制御出力を利用することもできることはもちろんである。ただし、間周波増幅器が、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなるように複数段設けられ、各段の中間周波増幅器には、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられているときは、受信状況検出回路31が単独の中間周波数増幅器のAGC機能の制御出力を受信状況の検出に用いるよりも、複数の組合せを利用する方が、確実な受信状況の検出を行うことができる。
【0037】
単独のAGC機能の制御電圧を受信状況の検出に利用する場合、周波数帯域が比較的広い前段側の高周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力は、瞬間的なパルス性ノイズが混入してもほとんど変化しないけれども、強力な妨害波が受信されると変化する。妨害波が存在するときには、入力位置選択手段が通過周波数帯域が狭くなる受信処理の後段側からノイズ検出手段でパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択するので、妨害波による誤検出を避けて、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から入力される受信信号中からパルスノイズを検出する。妨害波があるときは通過周波数帯域が狭い後段側の位置から、妨害波が無いときは通過周波数帯域が広い前段側の位置からなど、受信状況に応じて適切な位置からの受信信号をパルスノイズ検出に利用することができ、受信信号に混入するパルスノイズを、受信状況に応じて精度良く除去することができる。
【0039】
また本発明によれば、スーパヘテロダイン方式の受信で、周波数帯域が比較的広い高周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力を利用して、受信状況を検出する。妨害波が存在するようなときには、通過周波数帯域が狭くなる受信処理の後段側からパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択し、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0040】
また本発明によれば、スーパヘテロダイン方式の受信で、受信周波数帯域が比較的狭い中間周波増幅器の利得を入力信号のレベルに応じて制御するAGC機能の制御出力を利用して、受信状況を検出する。妨害波が受信信号に近い周波数に存在するときには、受信処理の後段側からノイズ検出手段でパルスノイズを検出するための受信信号を入力するように選択するので、妨害波による誤検出を避けて、パルスノイズを精度良く検出し、適切に除去することができる。
【0041】
また本発明によれば、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなるように複数段設けられる中間周波増幅器には、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられる。受信状況の検出には、複数段の中間周波増幅器のAGC機能の制御出力の組合せを利用するので、単独の中間周波数増幅器のAGC機能の制御出力を受信状況の検出に用いるよりも、確実な受信状況の検出を行うことができる。
【0042】
また本発明によれば、受信信号の入力強度を表すシグナルメータ電圧を、受信状況の検出に利用する。受信信号の入力強度が弱いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくい後段側からの入力でパルスノイズの検出を行い、受信信号の入力強度が強いような場合は妨害波の影響で誤動作しにくいので、前段側からの入力でパルスノイズの検出を行って、精度良くパルスノイズを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるノイズキャンセラを備える受信装置1の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の他の形態であるノイズキャンセラを備える受信装置30の部分的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,30 ノイズキャンセラを備える受信装置
3 RF_AMP
6 第1IFフィルタ
9 第2IFフィルタ
10 第2IF_AMP
11 検波回路
12 Sメータ回路
20 ノイズキャンセラ
21,31 受信状況検出回路
22 SW回路
23 パルスノイズ検出回路
24 遅延回路
25 波形処理回路
32 第1IF_AMP
33 Wide_AGC回路
34 Middle_AGC回路
35 Narrow_AGC回路
Claims (5)
- 受信信号を増幅や通過帯域幅の制限を行って受信処理し、受信信号にパルスノイズが含まれるときに、パルスノイズを除去するノイズキャンセラを備える受信装置において、
受信信号の受信状況を検出する受信状況検出手段と、
受信状況検出手段によって検出される受信状況に応じて、受信信号の受信処理の過程に関して予め定める複数の異なる位置から1つの位置を選択し、選択される位置から受信信号を入力する入力位置選択手段と、
入力位置選択手段によって選択される位置から入力される受信信号中で、パルスノイズを検出するノイズ検出手段と、
ノイズ検出手段によってパルスノイズが検出されるとき、受信処理される受信信号中から、パルスノイズを含む部分を除去するノイズ除去手段とを含むことを特徴とするノイズキャンセラを備える受信装置。 - 前記受信処理は、スーパヘテロダイン方式で行われ、
前記受信信号を高周波増幅する高周波増幅器に、出力に基づくAGC機能が設けられ、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該高周波増幅器のAGC機能の制御出力を利用することを特徴とする請求項1記載のノイズキャンセラを備える受信装置。 - 前記受信処理は、スーパヘテロダイン方式で行われ、
前記受信信号を周波数変換した中間周波数を増幅する中間周波増幅器に、出力に基づくAGC機能が設けられ、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該中間周波増幅器のAGC機能の制御出力を利用することを特徴とする請求項1または2記載のノイズキャンセラを備える受信装置。 - 前記中間周波増幅器は、複数段設けられ、前段側よりも後段側の方が通過帯域が狭くなり、各段の中間周波増幅器に、それぞれの出力に基づくAGC機能が設けられており、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該複数段の中間周波増幅器のAGC機能の制御出力の組合せを利用することを特徴とする請求項3記載のノイズキャンセラを備える受信装置。 - 前記受信処理では、前記受信信号の入力強度を表すシグナルメータ電圧が出力され、
前記受信状況検出手段は、前記受信状況の検出に、該シグナルメータ電圧を利用することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のノイズキャンセラを備える受信装置。
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