JP2004362628A - ディスクメディア記録再生装置、およびデイスク判定方法 - Google Patents
ディスクメディア記録再生装置、およびデイスク判定方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】多種のディスクを記録再生する装置において、装置内に挿入されたメディアの種別を短時間で判定することを目的とし、また、判定の精度を向上することを目的とする。
【解決手段】本発明は、RFIDリーダライタ3と、RFIDタグ102の固有ID情報とディスク種別の情報を1対1に対応させ記憶している履歴管理用の記憶手段4を具備し、記録再生装置にメディア101が挿入された時点で、RFIDタグ102固有のID情報を読み取り、上記履歴管理記憶手段4内に記憶されているRFIDタグ固有のID情報から、上記読み取られたID情報と一致するものを検出して、一致したRFIDタグ固有のID情報と1対1に対応し記憶されているディスクメディア種別を読み取り上記挿入されたディスクの種別を知ることを基本的構成として備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、RFIDリーダライタ3と、RFIDタグ102の固有ID情報とディスク種別の情報を1対1に対応させ記憶している履歴管理用の記憶手段4を具備し、記録再生装置にメディア101が挿入された時点で、RFIDタグ102固有のID情報を読み取り、上記履歴管理記憶手段4内に記憶されているRFIDタグ固有のID情報から、上記読み取られたID情報と一致するものを検出して、一致したRFIDタグ固有のID情報と1対1に対応し記憶されているディスクメディア種別を読み取り上記挿入されたディスクの種別を知ることを基本的構成として備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々のディスクメディアを記憶媒体とする記録再生装置に関し、特に、記録再生装置が取り扱うべきメディアの種類および状態を判別するための技術に属する。
【0002】
【従来の技術】
現在、CDやDVDなどの同一形状を取るディスクメディア(以下ディスクともいう)が多種存在している。
各ディスクは、それぞれデータを記録再生するための規格が異なっているため、記録再生を行う場合には専用のドライバ装置を含むシステムが必要であった。例えば2種のディスクを記録再生できるシステムを構築する場合には、それぞれのディスクに対して専用な2種のドライバ装置を装備する必要があった。
しかしながら、各ディスクの規格に関しては重複している部分も多く、IC/LSI等の回路やピックアップモジュールを共用化することで、複数種のディスクを単一のドライブで記録再生できるシステムを構築することが可能である。ただし、この場合、機器内にディスクが挿入されてから、現在対象としているディスクがどの規格に属するものであるのかを判別する必要があった。
【0003】
ディスク(メディア)判別の方式には各種あり、判定精度とセットアップ時間の短縮という観点から判別方式が選定される場合が多い。CD/DVDの判別方法で一般的なもののひとつとして、ディスクをある一定回転数で回しておいてシンクを検出し、その長さからCDであるかDVDであるかを判別する方式がある。
しかしながらこの方法は、ディスクが所定の回転数に達するまでディスク判別を行なうことができないという欠点があった。
またディスクメディアによっては、ディスクメディア自身に書き込まれているIDを取得しなければならない場合もあり、一つのシステムで対応できるディスクの種類を増やせば増やすほど、ディスクメディア判別に要する時間も多くかかってしまった。
現在では、上記のような方法に対して、より高速に判別が可能となる改良がなされているが、いずれの方法にせよ、サーボ機構によってディスクを回転させるとともにピックアップモジュールからのレーザー照射を行う必要があり、メディアの判別方法の高速化には限界があった。
【0004】
一方、非接触IC技術の発達により、ISO規格化(ISO14443、ISO15693等)されているRFID(Radio Frequency Identification)カードやRFIDタグを用いた、種々のアプリケーションが実用化されている。これらのRFIDタグは、個々に完全にユニークなIDを有しており、またメモリ領域にユーザーが自由にリード/ライトすることが可能なユーザー領域を有しているものもある。RFIDタグのメモリに対するリード/ライトを行うためには、専用のRFIDリーダライタを必要とし、RFIDリーダライタがRFIDタグの存在を認識するための通信距離は数ミリメートルから数メートルと様々である。
また、RFIDリーダライタは、通信距離内に複数のRFIDタグがある場合(このような状態をコリジョンという)においても、個々にRFIDタグを認識しリード/ライトが可能である。
【0005】
しかしながら、通信距離内に複数のRFIDタグが存在することの有無を認識できても、個々のRFIDタグの物理的な配置がどこにあるかを識別することは、RFIDリーダライタが単独で行うことは不可能であった。
このようなRFIDを使って、ディスクメディアの内容を知る方法に関する技術は、特許文献1に開示されている。
この発明によれば、予めディスクメディア内にRFIDを埋め込んだRFID付きディスクメディアを作成し、記録再生機器に近づける(RFIDの通信距離内にディスクメディアを移動する)ことで、そのディスクメディアに記憶されている記録内容について、ディスクの内容を表示することが可能である。
【0006】
しかしながら、上記発明では、予めディスクメディアの製造時からRFIDを埋め込む必要があり、そのための特殊な技術を要し、さらにRFIDのICチップ内にインデックスデータを保存できる程の大容量のRFIDを使用しなければならず、コストが増すというデメリットがあった。
さらに、インデックスを参照することは可能であっても、多種多様なディスクメディアに対応する機器にとっては、ディスクメディアを記録再生装置内に挿入してから、ディスクメディアの種類を判定する作業が発生するが、例えば緊急にTV番組を録画したい時など種類の判定作業の終了を待ってからでないと録画を開始することができなかった。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−297568号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように多種類のディスクを記録再生するドライバ装置、またはドライバ装置を含む機器においては、筐体内にディスクが挿入されてから、そのディスクが認識されるまでに、多くの時間がかかり、ユーザーがディスク挿入後、即座に記録再生を行うことができないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記のような問題を鑑みてなされたもので、多種のディスクを記録再生する装置において、装置内に挿入されたメディアの種別を短時間で判定することを目的とし、また、判定の精度を向上することをも目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、RFIDリーダライタと、RFIDタグの固有ID情報とディスク種別の情報を1対1に対応させ記憶している履歴管理用の記憶手段を具備し、記録再生装置にメディアが挿入された時点で、RFIDタグ固有のID情報を読み取り、上記履歴管理記憶手段内に記憶されているRFIDタグ固有のID情報から、上記読み取られたID情報と一致するものを検出して、一致したRFIDタグ固有のID情報と1対1に対応し記憶されているディスクメディア種別を読み取り、上記挿入されたディスクの種別を知ることを基本的構成として備え、短時間のうちに装置内に挿入されたメディアの種別を判定することを可能とする記録再生装置およびディスク判定方法である。
【0011】
また、本発明をより好適な状態で実施するために、上記RFIDタグの読み取り点を、ディスク挿入直前の第一のリードと、ディスク挿入直後の第二のリードとの2時点で行うよう制御する。また、第二のリードで得た情報を判定対象のディスク情報であるとすることによりコリジョン時の問題を解決している。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
実施の形態1
図1は、本発明の記録再生装置の構成を模式的に示す説明図である。
記録再生装置は筐体1内に制御手段であるホストコントローラ2、RFIDリーダライタ3、履歴管理用記憶手段(メモリ)4、および一般的なディスクメディア記録再生装置に含まれるピックアップモジュール5や図示しない信号処理回路、図示しないサーボ等を備えている。
【0013】
RFIDリーダライタ3は、ディスクメディアに貼付されているRFIDタグのID情報をリードすることが出来る。この場合のRFIDリーダライタ3がリードすることができる範囲は符号11で示される範囲(通信領域11)となっている。RFIDタグはRFIDアンテナとメモリで構成される非接触型ICタグである。
ホストコントローラ2はRFIDリーダライタ3や履歴管理用メモリ4を制御している。
履歴管理用メモリ4には、メディア種別情報とID情報が1対1に対応して記憶されている。
【0014】
この筐体内に、RFIDタグ102を貼付したディスクメディア101が挿入された場合を説明する。・・図1、図2参照
ディスクメディア101は筐体1の外側から可動域12を通って筐体1内に挿入される。RFIDタグ102が、RFIDリーダライタ3の通信領域11の範囲内に入ると、RFIDリーダライタ3は、ただちにRFIDタグ102のタグ固有のID情報をリードし、そのID情報をホストコントローラ2に伝送する。
【0015】
ホストコントローラ2は、取得したタグ固有のID情報と同一のID情報を、履歴管理用メモリ4から探索する。
一致するID情報が存在した場合には、そのID情報と1対1に対応して記憶されているメディア種別情報を読み取る。そして、筐体内に挿入されている記録再生対象であるディスクメディア101が、メディア種別情報で読み出されたメディアであると判定する。
一致するID情報が存在しなかった場合には、通常の機器と同様に、サーボ機構によりディスクを回転させ、ピックアップモジュール5によってデータ等を読み取ることで、ディスク種別を判定する。
履歴管理用メモリ4にID情報が存在しなかった場合、ホストコントローラ2は、RFIDタグ固有のID情報とピックアップモジュール5を使用して判定されたディスクメディア種別を1対1に対応させた情報を履歴管理用メモリ4に書き込む。
【0016】
ホストコントローラ2のこの制御により、同一(同種)のディスクが装置に2回目以降に挿入された場合には、情報履歴管理用メモリ4にはID情報とディスクメディア種別が1対1に対応させてに記憶されているので、サーボを回転させ、ピックアップモジュール5からレーザー照射することなしに、短時間のうちにディスクメディア種別を判定することができる。これによりホストコントローラ2はディスクメディア種別判定後、即座に各種メディアに対応した記録再生動作を開始することが可能となる。
また、RFIDは数バイト程度を保存でき、かつ比較的柔軟に製造が可能でコスト的に安価なRFIDタグを用いることで実現が可能となる。
【0017】
実施の形態2
この実施の形態では、判別を要求するディスクとは全く別のディスクがRFIDリーダライタがリードすることができる通信領域に存在する場合を説明する。例えば、図3に示すように、筐体1の外上面に別のディスクが載置されている場合。
ユーザーが実際にディスクメディア記録再生装置にディスクを挿入する場合、図2に示すように、矩形状に破線で示すディスク挿入時可動域12内をディスク101が通過する。
ディスク挿入時可動域12の範囲はトレイ式、スロットイン式などのディスク挿入機構(以降ローディングメカという)に依存している。
【0018】
ホストコントローラ2は、筐体1内に記録再生をしようとするディスク(以後対象ディスクという)101がディスク挿入時可動域12を通過して通信領域11内部に納まった状態(図1図示の位置)で、RFIDリーダライタ3によるRFIDタグの検知を行うよう制御する。このとき、RFIDリーダライタ3は、通信領域11内にある対象ディスク101のRFIDタグ102と別のディスク103に貼られているRFIDタグ104の2つを検知してしまう可能性がある(コリジョンの状態)。
そこで、この実施の形態に示すディスクメディア記録再生装置は、対象ディスク101が通信可能域に挿入される前と通信可能域に到達したとき、RFIDリーダライタによるRFIDタグの有無を検知する構成としている。
【0019】
すなわち、ホストコントローラ2は、たとえば、トレイなどのディスクの案内手段に対象ディスクが載置されたことを検知したとき、すなわち、ユーザーの意思によって挿入されようとしている対象ディスクに対してRFIDリーダライタ3によるRFIDタグをリードする第一のリードを実行する。このとき、挿入されようとしている対象ディスクは通信領域の外にあるのでRFIDタグ102の情報は検知されない。RFIDタグ付きの別のディスク103が装置の上面通信領域11内に乗っている場合、RFIDリーダライタ3はディスクタグ104の情報をリードする。
ホストコントローラ2は第一のリードの時点で検知されたRFIDタグがある場合は、そのRFIDタグ固有のID情報を一時的に記憶部に記憶させておく。
一方、ユーザーの意思によって挿入されようとしている対象ディスク102がRFIDリーダライタ3の通信領域11内に位置したとき、ホストコントローラ2はRFIDタグの有無を検知する第二のリードを実行するように、RFIDリーダライタ3を制御する。
そして、記録再生ターゲットである対象ディスクの挿入が完了後に行う第二のリードにおいて、新たなRFIDタグが検知されたとき、ホストコントローラ2は、対象ディスク挿入前に検知されずに、ディスク挿入後の第二のリードにおいて検地されたRFIDタグを記録再生ターゲットである対象ディスクであると判定する。
【0020】
このように判定したい対象ディスク101以外の他のディスク103が筐体1の上部分(RFIDリーダライタ3の通信領域11内)にあったときであっても、RFIDリーダライタ3により検知された情報の内、ターゲットの対象ディスク101を判別することが出来る。
【0021】
この構成を図3乃至図4で詳述する。
ターゲット以外のディスク103が通信領域11内に存在する場合、対象ディスク101の挿入前の第一のリードにおいては、ディスク103に貼付されたRFIDタグ104のみが検知される。・・・図3参照
対象ディスク101が挿入された後の第二のリードにおいては、別のディスク103に貼付されたRFIDタグ104と、目的の対象ディスク101に貼付されたRFIDタグ102の両方が検知されるが、第二のリードにおける対象ディスク101が記録再生ターゲットであると判定できる。
【0022】
コリジョンが発生する場合、ホストコントローラ2は判別しようとする対象ディスクがどちらかわからず、ピックアップモジュール5による従来の検知方法でしかディスクメディア種別の判定を行うことができなかったが、この構成により、短時間のうちにディスクメディア種別を判定することができる。また、ホストコントローラ2はディスクを機内に挿入する直前の第一のリードと、対象ディスクを挿入した直後の第二のリードの2時点でだけRFIDリーダライタ3を動作すれば良いので、装置付加による消費電力増を防ぐことができる。
【0023】
従来においてはコリジョンの発生防止のため、筐体1を構成する際に、RFIDリーダライタ3の通信領域11が、筐体1の外部に絶対に漏れないよう設計しなければならず、筐体の設計に対して条件が厳しくなることや、筐体を構成する材料の選択の幅が狭まる不都合があったが、この構成により筐体1の設計や材質の自由度が向上し、ディスクメディア記録再生装置を安価に構成できる。
【0024】
実施の形態3
この実施の形態は、記録中に予期しない現象(例えば停電による電源オフ)により不正にその記録動作が停止した場合、電源オン(復帰)後に直ちにディスクの復帰動作が実行できる構成を備えている。
この実施形態を、図1乃至図3を参照しながら説明する。
ホストコントローラ2はディスクメディア記録再生装置の電源がオフからオンになった時、RFIDリーダライタ3によってRFIDタグのリードを行うよう制御する構成となっている。
この構成により、対象ディスク101が通信領域11に挿入された状態でディスクメディア記録再生装置の電源がオフになった場合、電源がオンになった直後にメディア種別を判定することができる。
また、予めホストコントローラ2は、記録再生ターゲットである対象ディスクがローディングメカに挿入された直後に、RFIDリーダライタ3によって対象ディスクが装置内に挿入中であることを示すフラグをセットする。そして、ユーザーの意思によってディスクがイジェクトされる直前に、フラグをリセットするように制御する構成とする。
【0025】
ホストコントローラ2は対象ディスク101がローディングメカに挿入されたことが検知されたとき、ターゲットであるRFIDタグ102のメモリに対し、装置内に挿入中であることを示すフラグをセットするようRFIDリーダライタ3を制御する。そして、イジェクト指令がなされたとき、対象ディスクのRFIDタグ102のメモリから、上記フラグをリセットするように制御する。
上述のような構成によって、例えば電源がオンとなった直後に通信領域に他のディスクが存在する図4のような状態でコリジョンが発生した場合でも、挿入中であることを示すフラグを、RFIDタグ102、あるいはRFIDタグ104からRFIDリーダライタ3によって読み出すことによって、フラグを検知できたRFIDタグ102が記録再生ターゲット(対象ディスク)として、ディスクのメディア種別を判定することが可能となる。
なお、上記フラグの保存場所はRFIDタグに限らず、履歴管理用メモリ4内に記憶しておいても良い。
【0026】
従来のディスクメディア記録再生装置においては、記録中に予期しない現象(例えば停電による電源オフ)により不正にその記録動作が停止した場合、電源オン後にディスクに書き込まれている情報から不正に記録動作が停止して終了していることを検知してから、そのディスクの復帰動作を行わなければならなかった。
従って、例えば停電により、記録動作中に該装置の電源がオフとなり、不正にその記録動作が停止した場合、再び電源をオンとした後で、まず該装置内にディスクメディアがあるか否か、およびディスクメディアが存在した場合、そのメディア種別を判定した後で、ディスクに書き込まれている情報をピックアップにより読み出し、さらにそのディスクが前回不正に記録動作を停止していることを検知し、修復動作に入っていたので、ユーザーの意思によって、通常の記録再生動作を開始できるようになるまでに長い時間を要していた。
【0027】
本実施の形態によるディスクメディア記録再生装置は対象ディスクに対して記録動作が開始された時点で、該ディスクに貼付されているRFIDタグのメモリに対して、記録動作中であることを示すフラグをセットし、対象ディスクに対する記録動作が終了した時点でこの記録動作中であることを示すフラグをリセットするように制御する構成となっている。従って、もし記録動作中に予期しない現象(例えば停電による電源オフ)により不正にその記録動作が停止した場合でも、電源オン直後に上記フラグを読み取り、フラグがセットされていることを検知して、不正に記録動作を停止したと判定し、メディア種別の判定や、不正な記録動作停止の判定を、ピックアップモジュールからデータを読み取る以前に知ることができるので、即座に復帰動作を開始することができる。
なお、このフラグについても、その保存場所はRFIDタグに限らず、履歴管理用メモリ4内に記憶しておいても良い。
【0028】
実施の形態4
また、本発明のディスクメディア記録再生装置は、DVDレコーダー等の映像や音声の記録再生が可能なシステム機器において、特にハードディスクドライブ(以下HDDと記す)との複合型のシステム機器に用いることにより、ユーザーに対して更なる利便性を与えることができる。
この実施形態について図5を参照しながら説明する。
ディスクメディア記録再生装置はHDD6を備え、ホストコントローラ2によって記録再生する映像情報または音声情報をHDD6とするか、ディスク101とするか、またはその両方を時分割多重に記録/再生を操作できる。
ディスク初回挿入時に、上述の方法により履歴管理用メモリ4内にRFIDタグ102の固有ID情報とメディア種別を1対1で記憶すると共に、ここではさらにディスク101に記録されている映像/音声情報のインデックスを作成し、HDD6上の特定の領域に記憶しておき、履歴管理用メモリ4には、その特定領域を示すアドレス情報を上記RFIDタグ102の固有ID情報と1対1で記憶させておく。
また、履歴管理用メモリ4は、HDD6上に履歴管理用の領域を確保することで履歴管理用メモリ4をHDDで構成しても良い。
【0029】
このインデックスについては、映像情報だけであっても良いし、音声情報だけであってもよいし、文字情報だけであってもよい。また、それらの複合であっても良いし、それぞれの情報が元映像/元音声に対して圧縮された情報であっても良い。
【0030】
これにより、2回目以降にディスク101を挿入した場合には、前述の方法によりメディア種別を即座に判定すると共に、さらに、履歴管理用メモリ4に記憶されている、HDD6上のディスク101のインデックス情報のあるアドレス情報を読み出し、ユーザーが映像を閲覧するための映像表示装置にHDD6上から読み出したインデックス情報を先行して表示させることができる。
そして、ユーザーが再生画像または記録画像を選択している間に、ディスク101の記録再生準備を行う。
従ってユーザーはディスク挿入直後からユーザー操作が可能となり、ユーザーにとってより良い映像/音声の視聴環境を与えるこが可能となる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、多種のディスクメディアに対応したドライバ装置またはドライバ装置を含む機器において、ごく短時間の内に記録再生ターゲットとすべきメディアの種別を判定できるので、ディスク挿入直後に記録再生動作を開始できるという、ユーザーにとって好適なシステム環境を与えることができる。
また、RFIDタグは数バイト程度を保存でき、かつ比較的柔軟に製造が可能でコスト的に安価なRFIDタグを用いることで実現が可能であるので、その形状の自由度や経済性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成(装置内にディスクが挿入された直後の状態)を示す図である。
【図2】本発明の構成(装置内にディスクが挿入される直前の状態)を示す図である。
【図3】本発明の構成(ディスクは挿入直前、後装置外上部に他のディスクが置かれている状態)を示す図である。
【図4】本発明の構成(ディスクは挿入直後、装置外上部に他のディスクが置かれている状態)を示す図である。
【図5】本発明の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体を示す
2 ホストコントローラを示す
3 RFIDリーダライタを示す
4 履歴管理用メモリを示す
5 ピックアップモジュールを示す
6 ハードディスクドライブを示す
11 RFIDリーダライタが通信することが可能な通信距離を示す
12 ディスクを挿入するための機構(ローディングメカ)およびその可動域を示す
101 ディスクメディアを示す
102 ディスクメディアに貼付されたRFIDタグを示す
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々のディスクメディアを記憶媒体とする記録再生装置に関し、特に、記録再生装置が取り扱うべきメディアの種類および状態を判別するための技術に属する。
【0002】
【従来の技術】
現在、CDやDVDなどの同一形状を取るディスクメディア(以下ディスクともいう)が多種存在している。
各ディスクは、それぞれデータを記録再生するための規格が異なっているため、記録再生を行う場合には専用のドライバ装置を含むシステムが必要であった。例えば2種のディスクを記録再生できるシステムを構築する場合には、それぞれのディスクに対して専用な2種のドライバ装置を装備する必要があった。
しかしながら、各ディスクの規格に関しては重複している部分も多く、IC/LSI等の回路やピックアップモジュールを共用化することで、複数種のディスクを単一のドライブで記録再生できるシステムを構築することが可能である。ただし、この場合、機器内にディスクが挿入されてから、現在対象としているディスクがどの規格に属するものであるのかを判別する必要があった。
【0003】
ディスク(メディア)判別の方式には各種あり、判定精度とセットアップ時間の短縮という観点から判別方式が選定される場合が多い。CD/DVDの判別方法で一般的なもののひとつとして、ディスクをある一定回転数で回しておいてシンクを検出し、その長さからCDであるかDVDであるかを判別する方式がある。
しかしながらこの方法は、ディスクが所定の回転数に達するまでディスク判別を行なうことができないという欠点があった。
またディスクメディアによっては、ディスクメディア自身に書き込まれているIDを取得しなければならない場合もあり、一つのシステムで対応できるディスクの種類を増やせば増やすほど、ディスクメディア判別に要する時間も多くかかってしまった。
現在では、上記のような方法に対して、より高速に判別が可能となる改良がなされているが、いずれの方法にせよ、サーボ機構によってディスクを回転させるとともにピックアップモジュールからのレーザー照射を行う必要があり、メディアの判別方法の高速化には限界があった。
【0004】
一方、非接触IC技術の発達により、ISO規格化(ISO14443、ISO15693等)されているRFID(Radio Frequency Identification)カードやRFIDタグを用いた、種々のアプリケーションが実用化されている。これらのRFIDタグは、個々に完全にユニークなIDを有しており、またメモリ領域にユーザーが自由にリード/ライトすることが可能なユーザー領域を有しているものもある。RFIDタグのメモリに対するリード/ライトを行うためには、専用のRFIDリーダライタを必要とし、RFIDリーダライタがRFIDタグの存在を認識するための通信距離は数ミリメートルから数メートルと様々である。
また、RFIDリーダライタは、通信距離内に複数のRFIDタグがある場合(このような状態をコリジョンという)においても、個々にRFIDタグを認識しリード/ライトが可能である。
【0005】
しかしながら、通信距離内に複数のRFIDタグが存在することの有無を認識できても、個々のRFIDタグの物理的な配置がどこにあるかを識別することは、RFIDリーダライタが単独で行うことは不可能であった。
このようなRFIDを使って、ディスクメディアの内容を知る方法に関する技術は、特許文献1に開示されている。
この発明によれば、予めディスクメディア内にRFIDを埋め込んだRFID付きディスクメディアを作成し、記録再生機器に近づける(RFIDの通信距離内にディスクメディアを移動する)ことで、そのディスクメディアに記憶されている記録内容について、ディスクの内容を表示することが可能である。
【0006】
しかしながら、上記発明では、予めディスクメディアの製造時からRFIDを埋め込む必要があり、そのための特殊な技術を要し、さらにRFIDのICチップ内にインデックスデータを保存できる程の大容量のRFIDを使用しなければならず、コストが増すというデメリットがあった。
さらに、インデックスを参照することは可能であっても、多種多様なディスクメディアに対応する機器にとっては、ディスクメディアを記録再生装置内に挿入してから、ディスクメディアの種類を判定する作業が発生するが、例えば緊急にTV番組を録画したい時など種類の判定作業の終了を待ってからでないと録画を開始することができなかった。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−297568号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように多種類のディスクを記録再生するドライバ装置、またはドライバ装置を含む機器においては、筐体内にディスクが挿入されてから、そのディスクが認識されるまでに、多くの時間がかかり、ユーザーがディスク挿入後、即座に記録再生を行うことができないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記のような問題を鑑みてなされたもので、多種のディスクを記録再生する装置において、装置内に挿入されたメディアの種別を短時間で判定することを目的とし、また、判定の精度を向上することをも目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、RFIDリーダライタと、RFIDタグの固有ID情報とディスク種別の情報を1対1に対応させ記憶している履歴管理用の記憶手段を具備し、記録再生装置にメディアが挿入された時点で、RFIDタグ固有のID情報を読み取り、上記履歴管理記憶手段内に記憶されているRFIDタグ固有のID情報から、上記読み取られたID情報と一致するものを検出して、一致したRFIDタグ固有のID情報と1対1に対応し記憶されているディスクメディア種別を読み取り、上記挿入されたディスクの種別を知ることを基本的構成として備え、短時間のうちに装置内に挿入されたメディアの種別を判定することを可能とする記録再生装置およびディスク判定方法である。
【0011】
また、本発明をより好適な状態で実施するために、上記RFIDタグの読み取り点を、ディスク挿入直前の第一のリードと、ディスク挿入直後の第二のリードとの2時点で行うよう制御する。また、第二のリードで得た情報を判定対象のディスク情報であるとすることによりコリジョン時の問題を解決している。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
実施の形態1
図1は、本発明の記録再生装置の構成を模式的に示す説明図である。
記録再生装置は筐体1内に制御手段であるホストコントローラ2、RFIDリーダライタ3、履歴管理用記憶手段(メモリ)4、および一般的なディスクメディア記録再生装置に含まれるピックアップモジュール5や図示しない信号処理回路、図示しないサーボ等を備えている。
【0013】
RFIDリーダライタ3は、ディスクメディアに貼付されているRFIDタグのID情報をリードすることが出来る。この場合のRFIDリーダライタ3がリードすることができる範囲は符号11で示される範囲(通信領域11)となっている。RFIDタグはRFIDアンテナとメモリで構成される非接触型ICタグである。
ホストコントローラ2はRFIDリーダライタ3や履歴管理用メモリ4を制御している。
履歴管理用メモリ4には、メディア種別情報とID情報が1対1に対応して記憶されている。
【0014】
この筐体内に、RFIDタグ102を貼付したディスクメディア101が挿入された場合を説明する。・・図1、図2参照
ディスクメディア101は筐体1の外側から可動域12を通って筐体1内に挿入される。RFIDタグ102が、RFIDリーダライタ3の通信領域11の範囲内に入ると、RFIDリーダライタ3は、ただちにRFIDタグ102のタグ固有のID情報をリードし、そのID情報をホストコントローラ2に伝送する。
【0015】
ホストコントローラ2は、取得したタグ固有のID情報と同一のID情報を、履歴管理用メモリ4から探索する。
一致するID情報が存在した場合には、そのID情報と1対1に対応して記憶されているメディア種別情報を読み取る。そして、筐体内に挿入されている記録再生対象であるディスクメディア101が、メディア種別情報で読み出されたメディアであると判定する。
一致するID情報が存在しなかった場合には、通常の機器と同様に、サーボ機構によりディスクを回転させ、ピックアップモジュール5によってデータ等を読み取ることで、ディスク種別を判定する。
履歴管理用メモリ4にID情報が存在しなかった場合、ホストコントローラ2は、RFIDタグ固有のID情報とピックアップモジュール5を使用して判定されたディスクメディア種別を1対1に対応させた情報を履歴管理用メモリ4に書き込む。
【0016】
ホストコントローラ2のこの制御により、同一(同種)のディスクが装置に2回目以降に挿入された場合には、情報履歴管理用メモリ4にはID情報とディスクメディア種別が1対1に対応させてに記憶されているので、サーボを回転させ、ピックアップモジュール5からレーザー照射することなしに、短時間のうちにディスクメディア種別を判定することができる。これによりホストコントローラ2はディスクメディア種別判定後、即座に各種メディアに対応した記録再生動作を開始することが可能となる。
また、RFIDは数バイト程度を保存でき、かつ比較的柔軟に製造が可能でコスト的に安価なRFIDタグを用いることで実現が可能となる。
【0017】
実施の形態2
この実施の形態では、判別を要求するディスクとは全く別のディスクがRFIDリーダライタがリードすることができる通信領域に存在する場合を説明する。例えば、図3に示すように、筐体1の外上面に別のディスクが載置されている場合。
ユーザーが実際にディスクメディア記録再生装置にディスクを挿入する場合、図2に示すように、矩形状に破線で示すディスク挿入時可動域12内をディスク101が通過する。
ディスク挿入時可動域12の範囲はトレイ式、スロットイン式などのディスク挿入機構(以降ローディングメカという)に依存している。
【0018】
ホストコントローラ2は、筐体1内に記録再生をしようとするディスク(以後対象ディスクという)101がディスク挿入時可動域12を通過して通信領域11内部に納まった状態(図1図示の位置)で、RFIDリーダライタ3によるRFIDタグの検知を行うよう制御する。このとき、RFIDリーダライタ3は、通信領域11内にある対象ディスク101のRFIDタグ102と別のディスク103に貼られているRFIDタグ104の2つを検知してしまう可能性がある(コリジョンの状態)。
そこで、この実施の形態に示すディスクメディア記録再生装置は、対象ディスク101が通信可能域に挿入される前と通信可能域に到達したとき、RFIDリーダライタによるRFIDタグの有無を検知する構成としている。
【0019】
すなわち、ホストコントローラ2は、たとえば、トレイなどのディスクの案内手段に対象ディスクが載置されたことを検知したとき、すなわち、ユーザーの意思によって挿入されようとしている対象ディスクに対してRFIDリーダライタ3によるRFIDタグをリードする第一のリードを実行する。このとき、挿入されようとしている対象ディスクは通信領域の外にあるのでRFIDタグ102の情報は検知されない。RFIDタグ付きの別のディスク103が装置の上面通信領域11内に乗っている場合、RFIDリーダライタ3はディスクタグ104の情報をリードする。
ホストコントローラ2は第一のリードの時点で検知されたRFIDタグがある場合は、そのRFIDタグ固有のID情報を一時的に記憶部に記憶させておく。
一方、ユーザーの意思によって挿入されようとしている対象ディスク102がRFIDリーダライタ3の通信領域11内に位置したとき、ホストコントローラ2はRFIDタグの有無を検知する第二のリードを実行するように、RFIDリーダライタ3を制御する。
そして、記録再生ターゲットである対象ディスクの挿入が完了後に行う第二のリードにおいて、新たなRFIDタグが検知されたとき、ホストコントローラ2は、対象ディスク挿入前に検知されずに、ディスク挿入後の第二のリードにおいて検地されたRFIDタグを記録再生ターゲットである対象ディスクであると判定する。
【0020】
このように判定したい対象ディスク101以外の他のディスク103が筐体1の上部分(RFIDリーダライタ3の通信領域11内)にあったときであっても、RFIDリーダライタ3により検知された情報の内、ターゲットの対象ディスク101を判別することが出来る。
【0021】
この構成を図3乃至図4で詳述する。
ターゲット以外のディスク103が通信領域11内に存在する場合、対象ディスク101の挿入前の第一のリードにおいては、ディスク103に貼付されたRFIDタグ104のみが検知される。・・・図3参照
対象ディスク101が挿入された後の第二のリードにおいては、別のディスク103に貼付されたRFIDタグ104と、目的の対象ディスク101に貼付されたRFIDタグ102の両方が検知されるが、第二のリードにおける対象ディスク101が記録再生ターゲットであると判定できる。
【0022】
コリジョンが発生する場合、ホストコントローラ2は判別しようとする対象ディスクがどちらかわからず、ピックアップモジュール5による従来の検知方法でしかディスクメディア種別の判定を行うことができなかったが、この構成により、短時間のうちにディスクメディア種別を判定することができる。また、ホストコントローラ2はディスクを機内に挿入する直前の第一のリードと、対象ディスクを挿入した直後の第二のリードの2時点でだけRFIDリーダライタ3を動作すれば良いので、装置付加による消費電力増を防ぐことができる。
【0023】
従来においてはコリジョンの発生防止のため、筐体1を構成する際に、RFIDリーダライタ3の通信領域11が、筐体1の外部に絶対に漏れないよう設計しなければならず、筐体の設計に対して条件が厳しくなることや、筐体を構成する材料の選択の幅が狭まる不都合があったが、この構成により筐体1の設計や材質の自由度が向上し、ディスクメディア記録再生装置を安価に構成できる。
【0024】
実施の形態3
この実施の形態は、記録中に予期しない現象(例えば停電による電源オフ)により不正にその記録動作が停止した場合、電源オン(復帰)後に直ちにディスクの復帰動作が実行できる構成を備えている。
この実施形態を、図1乃至図3を参照しながら説明する。
ホストコントローラ2はディスクメディア記録再生装置の電源がオフからオンになった時、RFIDリーダライタ3によってRFIDタグのリードを行うよう制御する構成となっている。
この構成により、対象ディスク101が通信領域11に挿入された状態でディスクメディア記録再生装置の電源がオフになった場合、電源がオンになった直後にメディア種別を判定することができる。
また、予めホストコントローラ2は、記録再生ターゲットである対象ディスクがローディングメカに挿入された直後に、RFIDリーダライタ3によって対象ディスクが装置内に挿入中であることを示すフラグをセットする。そして、ユーザーの意思によってディスクがイジェクトされる直前に、フラグをリセットするように制御する構成とする。
【0025】
ホストコントローラ2は対象ディスク101がローディングメカに挿入されたことが検知されたとき、ターゲットであるRFIDタグ102のメモリに対し、装置内に挿入中であることを示すフラグをセットするようRFIDリーダライタ3を制御する。そして、イジェクト指令がなされたとき、対象ディスクのRFIDタグ102のメモリから、上記フラグをリセットするように制御する。
上述のような構成によって、例えば電源がオンとなった直後に通信領域に他のディスクが存在する図4のような状態でコリジョンが発生した場合でも、挿入中であることを示すフラグを、RFIDタグ102、あるいはRFIDタグ104からRFIDリーダライタ3によって読み出すことによって、フラグを検知できたRFIDタグ102が記録再生ターゲット(対象ディスク)として、ディスクのメディア種別を判定することが可能となる。
なお、上記フラグの保存場所はRFIDタグに限らず、履歴管理用メモリ4内に記憶しておいても良い。
【0026】
従来のディスクメディア記録再生装置においては、記録中に予期しない現象(例えば停電による電源オフ)により不正にその記録動作が停止した場合、電源オン後にディスクに書き込まれている情報から不正に記録動作が停止して終了していることを検知してから、そのディスクの復帰動作を行わなければならなかった。
従って、例えば停電により、記録動作中に該装置の電源がオフとなり、不正にその記録動作が停止した場合、再び電源をオンとした後で、まず該装置内にディスクメディアがあるか否か、およびディスクメディアが存在した場合、そのメディア種別を判定した後で、ディスクに書き込まれている情報をピックアップにより読み出し、さらにそのディスクが前回不正に記録動作を停止していることを検知し、修復動作に入っていたので、ユーザーの意思によって、通常の記録再生動作を開始できるようになるまでに長い時間を要していた。
【0027】
本実施の形態によるディスクメディア記録再生装置は対象ディスクに対して記録動作が開始された時点で、該ディスクに貼付されているRFIDタグのメモリに対して、記録動作中であることを示すフラグをセットし、対象ディスクに対する記録動作が終了した時点でこの記録動作中であることを示すフラグをリセットするように制御する構成となっている。従って、もし記録動作中に予期しない現象(例えば停電による電源オフ)により不正にその記録動作が停止した場合でも、電源オン直後に上記フラグを読み取り、フラグがセットされていることを検知して、不正に記録動作を停止したと判定し、メディア種別の判定や、不正な記録動作停止の判定を、ピックアップモジュールからデータを読み取る以前に知ることができるので、即座に復帰動作を開始することができる。
なお、このフラグについても、その保存場所はRFIDタグに限らず、履歴管理用メモリ4内に記憶しておいても良い。
【0028】
実施の形態4
また、本発明のディスクメディア記録再生装置は、DVDレコーダー等の映像や音声の記録再生が可能なシステム機器において、特にハードディスクドライブ(以下HDDと記す)との複合型のシステム機器に用いることにより、ユーザーに対して更なる利便性を与えることができる。
この実施形態について図5を参照しながら説明する。
ディスクメディア記録再生装置はHDD6を備え、ホストコントローラ2によって記録再生する映像情報または音声情報をHDD6とするか、ディスク101とするか、またはその両方を時分割多重に記録/再生を操作できる。
ディスク初回挿入時に、上述の方法により履歴管理用メモリ4内にRFIDタグ102の固有ID情報とメディア種別を1対1で記憶すると共に、ここではさらにディスク101に記録されている映像/音声情報のインデックスを作成し、HDD6上の特定の領域に記憶しておき、履歴管理用メモリ4には、その特定領域を示すアドレス情報を上記RFIDタグ102の固有ID情報と1対1で記憶させておく。
また、履歴管理用メモリ4は、HDD6上に履歴管理用の領域を確保することで履歴管理用メモリ4をHDDで構成しても良い。
【0029】
このインデックスについては、映像情報だけであっても良いし、音声情報だけであってもよいし、文字情報だけであってもよい。また、それらの複合であっても良いし、それぞれの情報が元映像/元音声に対して圧縮された情報であっても良い。
【0030】
これにより、2回目以降にディスク101を挿入した場合には、前述の方法によりメディア種別を即座に判定すると共に、さらに、履歴管理用メモリ4に記憶されている、HDD6上のディスク101のインデックス情報のあるアドレス情報を読み出し、ユーザーが映像を閲覧するための映像表示装置にHDD6上から読み出したインデックス情報を先行して表示させることができる。
そして、ユーザーが再生画像または記録画像を選択している間に、ディスク101の記録再生準備を行う。
従ってユーザーはディスク挿入直後からユーザー操作が可能となり、ユーザーにとってより良い映像/音声の視聴環境を与えるこが可能となる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、多種のディスクメディアに対応したドライバ装置またはドライバ装置を含む機器において、ごく短時間の内に記録再生ターゲットとすべきメディアの種別を判定できるので、ディスク挿入直後に記録再生動作を開始できるという、ユーザーにとって好適なシステム環境を与えることができる。
また、RFIDタグは数バイト程度を保存でき、かつ比較的柔軟に製造が可能でコスト的に安価なRFIDタグを用いることで実現が可能であるので、その形状の自由度や経済性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成(装置内にディスクが挿入された直後の状態)を示す図である。
【図2】本発明の構成(装置内にディスクが挿入される直前の状態)を示す図である。
【図3】本発明の構成(ディスクは挿入直前、後装置外上部に他のディスクが置かれている状態)を示す図である。
【図4】本発明の構成(ディスクは挿入直後、装置外上部に他のディスクが置かれている状態)を示す図である。
【図5】本発明の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体を示す
2 ホストコントローラを示す
3 RFIDリーダライタを示す
4 履歴管理用メモリを示す
5 ピックアップモジュールを示す
6 ハードディスクドライブを示す
11 RFIDリーダライタが通信することが可能な通信距離を示す
12 ディスクを挿入するための機構(ローディングメカ)およびその可動域を示す
101 ディスクメディアを示す
102 ディスクメディアに貼付されたRFIDタグを示す
Claims (13)
- 通信領域内のディスクメディアに貼付される非接触型ICタグRFIDタグ)に記録されるID情報をリードまたはライトするRFIDリーダライタと、RFIDタグ固有のID情報とメディア種別の情報を1対1に対応させた種別情報を記憶する履歴管理用の記憶手段と、前記RFIDリーダライタ、記憶手段を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、RFIDリーダライタがリードしたID情報と記憶手段が記憶する種別情報とを比較判定する手段を有し、該比較判定手段はリードしたID情報と一致する種別情報の有無を判定し、制御手段は判定結果によって記録再生動作を制御することを特徴とするディスクメディア記録再生装置。 - 前記制御手段はRFIDリーダライタがリードしたID情報と一致する種別情報が検出されたとき、判定されたディスクメディアのメディア種別による記録再生を実行し、RFIDリーダライタがリードしたID情報と一致する種別情報が検出されないときは、別の手段による前記ディスクメディアのメディア種別の判定を実行させ、判定結果を前記履歴管理用の記憶手段に前記RFIDタグ固有のID情報とメディア種別の情報を1対1に対応させて記憶させるように制御することを特徴とする請求項1記載のディスクメディア記録再生装置。
- 制御手段はディスクメディアがディスク挿入時可動域にあるときRFIDリーダライタを作動させて第一のリードを実行させ、該ディスクメディアが通信領域内にあるとき、RFIDリーダライタを作動させて第二のリードを実行させるとともに、比較判定回路が第二のリードで検知されたID情報により種別情報との比較判定を実行するよう制御することを特徴とする請求項1記載のディスクメディア記録再生装置。
- 制御手段は電源がオフからオンになったとき、RFIDリーダライタを作動させ、ID情報のリードを実行させるよう制御することを特徴とする請求項1記載のディスクメディア記録再生装置。
- 制御手段はディスクメディアがディスク挿入時可動域に挿入されたとき、前記ディスクメディアに貼付されている前記RFIDタグにディスク挿入時可動域にあることを示すフラグをセットし、該ディスクメディアが挿入時可動域から装置外に排出されるとき、該フラグをリセットするよう制御することを特徴とする請求項1記載のディスクメディア記録再生装置。
- 制御手段は電源がオフからオンになったとき、RFIDリーダライタにRFIDタグのID情報とRFIDタグにセットされているディスク挿入時可動域にあることを示すフラグをリードさせ、前記フラグがセットされている場合には、該RFIDタグが貼付されているディスクメディアが電源オフ時には可動域に挿入されていたと判定することを特徴とする請求項5記載のディスクメディア記録再生装置。
- 前記制御手段は記録動作が開始される時点でディスクメディアに貼付されているRFIDタグに記録動作中であることを示すフラグをセットし、ディスクメディアに対する記録動作が終了した時点で該フラグをリセットすることを特徴とする請求項1記載のディスクメディア記録再生装置。
- 制御手段は電源がオフからオンになった直後に、RFIDリーダライタを作動させ、ID情報と記録動作中であることを示すフラグをリードさせ、前記フラグがセットされていた場合は、前記記録動作が異常終了したと判断し、ただちにディスクメディアの修復動作を実行することを特徴とする請求項7記載のディスクメディア記録再生装置。
- 請求項1記載のディスクメディア記録再生装置において、前記履歴管理用の記録手段を不揮発性のICメモリとすることを特徴とするディスクメディア記録再生装置。
- 請求項1記載のディスクメディア記録再生装置において、前記履歴管理用の記録手段をハードディスクとすることを特徴とするディスクメディア記録再生装置。
- 請求項1記載のディスクメディア記録再生装置において、装置内にハードディスクドライブを備え、該ハードディスクドライブに予め前記履歴管理用記録手段に記憶されているRFIDタグ固有のID情報と1対1に対応させて記憶させているディスクメディアのインデックス情報を記憶させ、前記ディスクメディアがディスク挿入時可動域内に挿入されたとき、該情報を表示装置に表示させるよう制御することを特徴とするディスクメディア記録再生装置。
- 通信領域内のディスクメディアに貼付される非接触型ICタグに記録されるID情報をリードまたはライトするRFIDリーダライタ機能を有し、RFIDタグ固有のID情報とメディア種別の情報を1対1に対応させて記憶する管理記憶部が有するディスク種別情報とRFIDリーダライタ機能で取得したID情報を比較判定し、RFIDリーダライタ機能で取得したID情報と一致するディスク種別情報が管理記憶部にあったとき、メディア種別を判定するディスク判定方法。
- RFIDリーダライタ機能で取得したID情報と一致するディスク種別情報が管理記憶部に無いとき、別の手段により得た前記ディスクメディアのメディア種別を管理記憶部が有するディスク種別情報として記憶することを特徴とする請求項12記載のディスク判定方法。
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JP2003156388A JP2004362628A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | ディスクメディア記録再生装置、およびデイスク判定方法 |
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- 2003-06-02 JP JP2003156388A patent/JP2004362628A/ja active Pending
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