JP2004362153A - 有料道路の通行用定期券及び有料道路の自動料金収受システム - Google Patents
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Abstract
【課題】不正使用や偽造等を防止すると共に入手や決済等を容易にし、併せて利用料金の低減を可能にする。
【解決手段】有料道路の通行用定期券1のICチップ11に予め使用者の指紋、使用区間および使用期間等を記録する。使用に際して指紋リーダ12に指紋を入力し、予め記録された使用者の指紋と一致した場合にのみ、記録した使用区間と使用期間とを車載装置2を介してゲート受信機3に送信する。有料道路の通行用定期券1は、自動発行機6に電子免許証5と指紋とを入力することによって入手できる。したがって他人の不正使用等を防止すると共に、入手や決済等を容易にし併せて利用料金の低減が可能となる。
【選択図】 図2
【解決手段】有料道路の通行用定期券1のICチップ11に予め使用者の指紋、使用区間および使用期間等を記録する。使用に際して指紋リーダ12に指紋を入力し、予め記録された使用者の指紋と一致した場合にのみ、記録した使用区間と使用期間とを車載装置2を介してゲート受信機3に送信する。有料道路の通行用定期券1は、自動発行機6に電子免許証5と指紋とを入力することによって入手できる。したがって他人の不正使用等を防止すると共に、入手や決済等を容易にし併せて利用料金の低減が可能となる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有料道路の通行用定期券、及びその通行用定期券を使用する有料道路の自動料金収受システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から有料道路の料金所における渋滞緩和や、現金決済による手間等を回避するために、ハイウエイカードが多数利用されている。またいわゆるETCシステム(高速道路の自動料金収受システム)も、既に全国の800以上の料金所で運用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来の手段では、次の問題があった。すなわちハイウエイカードは、一々カード確認機器に投入する必要があるために手間と時間が掛り、さらに不正使用、盗難、紛失あるいは偽造が後を絶たない。またETCシステムは、ETC搭載機を介してETCカードを識別するが、使用する者の本人認証ができないため、盗用や偽造を防止できない。また使用するETCカードは、クレジット会社から取得して決済を行うため、申し込み、発券、決済等に手間等が掛かり、さらにクレジット会社の手数料を負担しなければならない。またハイウエイカードおよびETCシステムは、使用の都度料金が引き落とされるか加算されるものであって、使用者、使用区間および使用期間等が限定されないため、使用料金を大幅に割引くことが困難であった。
【0004】
そこで本発明の目的は、不正使用、盗難、紛失あるいは偽造を防止すると共に、申し込み、発券、決済等が容易であって、利用料金の低減が可能な有料道路の通行用定期券、およびその通行用定期券を使用する有料道路の自動料金収受システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明による有料道路の通行用定期券の特徴は、使用者の指紋を予め記録する指紋記録手段と、指紋の読取手段と、この指紋記録手段に予め記録された指紋とこの読取手段で読取られた指紋とを照合する照合手段と、使用区間および使用期間を記録する使用範囲記録手段とを備えていることにある。そしてこの有料道路の通行用定期券は、読取手段で読取られた指紋と、指紋記録手段に予め記録された使用者の指紋とが一致した場合には、使用範囲記録手段に記録した使用区間と使用期間とを車載装置を介してゲート受信機に送信する。なお有料道路の通行用定期券は、非接触型ICカードであることが望ましい。
【0006】
また本発明による有料道路の自動料金収受システムの特徴は、通行用定期券と、この通行用定期券からの情報をゲート受信機に送信する車載装置とを備え、この通行用定期券は、使用者の指紋を予め記録する指紋記録手段と、指紋の読取手段と、この指紋記録手段に予め記録された指紋とこの読取手段で読取られた指紋とを照合する照合手段と、使用区間および使用期間を記録する使用範囲記録手段とを備えていることにある。そして通行用定期券は、読取手段で読取られた指紋と、指紋記録手段に予め記録された使用者の指紋とが一致した場合には、使用範囲記録手段に記録した使用区間と使用期間とを、車載装置を介してゲート受信機に送信する。なお有料道路の通行用定期券は、非接触型ICカードであることが望ましい。
【0007】
このように発明を構成することによって、次の作用効果を得ることができる。第1に、読取手段で読取られた指紋と、通行用定期券に予め記録した使用者の指紋とが一致した場合にのみ、ゲートを通過できるため、本人以外の者が不正使用することを確実に防止できる。また指紋情報は複雑であるため、暗証番号等のような偽造が不可能になる。第2に、指紋情報は通行用定期券内部で照合されるので、外部に漏洩することを防止できる。第3に、通行用定期券は、例えば1月、半年あるいは1年の使用期間を指定して発行されるため、その間の多数回の使用料金をまとめて事前に徴収可能であり、また上述したように異なる使用者による不正使用の恐れもない。したがって採算上、大幅な割引も可能となり、本通行用定期券やシステムの利用を大幅に促進することが可能となって、ひいては有料道路の利用率も向上する。
【0008】
第4に、本システムにおける情報処理は、有料道路の通行用定期券自体による指紋の読取り、指紋の照合および照合が一致した場合に車載装置を介して使用区間および使用期間をゲート受信機に送信すること、そしてゲート受信機が、使用区間および使用期間を確認することだけである。したがって上述したような従来のETCシステムのように、使用毎の料金の送信や積算、あるいは暗証番号および車両番号等の送信や確認等を必要としないため、システムの構成が極めて簡単となり、誤作動の発生と設備および運用コストとを、共に大幅に低減することが可能になる。
【0009】
また有料道路の通行用定期券を非接触型ICカードにした場合には、この非接触型ICカードを車載装置に装着すると、車載装置の電磁誘導によってこの非接触型ICカードに電力を供給することが可能になる。したがって有料道路の通行用定期券自体に電源を装備する必要がなくなり、薄くかつ軽量にすることができる。
【0010】
本発明による有料道路の通行用定期券の次の特徴は、少なくとも自動車免許証と指紋とを自動発行機に入力することによって、発行されることにある。ここで自動車免許証は、今後発行が予定されている電子免許証に限らず、現在使用されている運転免許証も含まれる。すなわち現用の運転免許証の場合には、自動発行機に、免許番号、住所、氏名等を読み取ることができる光学的読取手段を設けることによって対応できる。
【0011】
上述したように有料道路の通行用定期券は、有料道路の利用に際して実際に入力する指紋と、通行用定期券に予め記録された指紋とが一致した場合のみ使用可能である。したがって偽造が事実上不可能となる。また運転免許証から、本人保証と追跡調査が可能である。このため自動車免許証と指紋とを入力条件とすることによって、大掛かりなセキュリティシステムや本人の保証システムを備えることなく、簡易な自動発行機によって、通行用定期券の発行または更新を行うことができる。したがって、コンビニ等に自動発行機の設置が可能となり、より容易かつ迅速に通行用定期券を入手、更新することができる。また従来のETCシステムのように、クレジット会社を通じてETCカードを購入して決済する必要がなくなるために、利用料金を低減することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図3を参照しつつ、本発明による有料道路の通行用定期券、及びその通行用定期券を使用する有料道路の自動料金収受システムについて、好適な実施の形態を説明する。図2に示す有料道路の通行用定期券1は、非接触型ICカードからなり、使用者の指紋を予め記録したICチップ11と、この使用者の指紋を読取る指紋リーダ12を備えている。またICチップ11には、予め記録された指紋と指紋リーダ12で読取られた指紋とを照合する照合ソフトが組み込まれている。さらにICチップ11には、使用区間および使用期間の他、使用者の氏名、住所等の必要な事項を記録できる使用範囲記録領域が設けてある。
【0013】
なお指紋リーダ12は、静電容量型のものを使用しているが、その他の光学式、感圧式あるいは感温式等であってもよい。ICチップ11には、指紋の全形状情報ではなく、指紋の特徴点の位置情報が記録してある。また指紋リーダ12は、指紋の全形状情報から指紋の特徴点の位置情報を読取る。したがってICチップ11に記録された指紋の特徴点の位置情報から、指紋の形状情報を再現することが困難となり、指紋情報が外部に漏洩する恐れがなくなる。
【0014】
有料道路の通行用定期券1は、車載装置2に装着して使用する。車載装置2の上面には、有料道路の通行用定期券1を装着するポケット部21が設けてあり、このポケット部は、防塵、遮光および脱落防止のために、開閉自在のカバー22が取り付けてある。また車載装置2の正面には、有料道路の通行用定期券1に記録してある情報や、誤作動を知らせるメッセージ等を表示する液晶画面23が設けてある。なお液晶画面23の下方には、上記情報等を表示させるための選択ダイヤル24が2個設けてあり、それぞれの切り替え位置の組合せによって、多数の選択が可能になっている。なお車載装置2は、自動車のフロントパネル等に搭載し、車のバッテリから電力を供給する。
【0015】
図1と図2を参照しつつ、有料道路の通行用定期券1の使用について説明する。有料道路の通行用定期券1は、車載装置2に常時装着しておくことが可能である。すなわち、例え有料道路の通行用定期券1が、車載装置2と共に盗難されても、上述したように予め記録した指紋と同じ指紋を入力しなければ、有料道路の通行用定期券1を使用することができないため、盗用する意味がなくなるからである。さて、自動車が所定のゲートを通過する際には、車載装置2に装着してある有料道路の通行用定期券1の指紋リーダ12に、人差し指等を載せる。指紋リーダ12は、指紋の特徴点の位置情報を読取る。
【0016】
ICチップ11に組み込まれている照合ソフトは、指紋リーダ12で読取った指紋の特徴点の位置情報と、このICチップに予め記録されている指紋の特徴点の位置情報とを照合し、両者が一致するか否かを判定する。そして両者が一致する場合には、ICチップ11は、使用範囲記録領域に記録してある使用区間、使用期間及びその他の必要情報を車載装置2に送信し、この車載装置は、これらの情報をゲート受信機3に送信する。一方、入力された指紋と予め記録されている指紋との特徴点の位置情報が一致しない場合には、ICチップ11は、車載装置2の液晶画面23に再度の指紋入力を促すメッセージを表示させる。
【0017】
ゲート受信機3は、上述した使用区間、使用期間等が適正である場合には、発進制御装置4を開けて、自動車を通過させる。なお図示していないが、自動車の通過の際には、監視カメラで車体ナンバーや運転者の顔写真等も撮影し、記録する。一方、使用区間、使用期間等が適正でない場合には、ゲート受信機3は、発進制御装置4を開けない。なお使用区間、使用期間等が適正でない場合に、ゲート受信機3がその旨を発信し、車載装置2の液晶画面23にその旨を表示させることも容易にできる。
【0018】
図3に示すように、有料道路の通行用定期券1は、少なくとも電子免許証5と指紋とを自動発行機6に入力することによって発行される。すなわち自動発行機6は、電子免許証5の挿入口61と、有料道路の通行用定期券1の排出口62と、指紋を読み取る指紋リーダ63とを備えている。また自動発行機6は、液晶表示部64と、操作ボタン65と、現金投入口66と、つり銭等の受け取り口67とを備えている。
【0019】
次に有料道路の通行用定期券1の発行手順を説明する。有料道路の通行用定期券1を購入するときには、まず操作ボタン65を操作して、液晶表示部64に使用区間と使用期間とを表示させ、所定の使用区間と使用期間とを選択する。次に挿入口61に電子免許証5を挿入し、指紋リーダ63にひとさし指等を押し付ける。自動発行機6は、挿入された電子免許証5から、免許証番号、氏名、住所等を読取って内部記録装置に一時的に記録する。一方指紋リーダ63は、指紋の特徴点の位置情報を読取り、内部記録装置に一時的に記録する。次に自動発行機6は、液晶表示部64に必要な料金を表示し、現金投入口66に必要な現金が投入されると、内部記録装置の記録した使用区間、使用期間および指紋の特徴点の位置情報を、予め内部に備蓄してある有料道路の通行用定期券1に記録した上で、排出口62から排出する。なおつり銭等の受け取り口67からは、つり銭と、必要な場合には内容明細書や領収書等を排出する。なお内部記録装置に一時的に記録された指紋情報等は、通行用定期券1の発行と同時に消去される。
【0020】
また自動発行機6は、有料道路の通行用定期券1を更新することもできる。すなわち、使用期間が切れる前あるいは切れた後に、現有している有料道路の通行用定期券1を、排出口62に挿入して、上述した手順と同様にして、新たな使用区間と使用期間と選択し、指紋リーダ63に指紋を入力し、次いで現金投入口66に必要な現金を投入する。自動発行機6は、挿入された有料道路の通行用定期券1に記録されている指紋と、入力された指紋との特徴点の位置情報を照合し、両者が一致した場合に、新たな使用区間と使用期間とを記録し直した有料道路の通行用定期券1を発行する。なお自動発行機6は、コンビニ、郵便局、銀行、JA、ガソリンスタンド、サービスエリア、自動車免許の更新所等に設置する。
【0021】
なお本発明は、上述した実施の形態に限らず、次のような形態にすることも容易にできる。有料道路の通行用定期券1に使用料金をチャージしておき、そのチャージ料金によって、使用区間外からの乗り入れ、退場ができるようにする。すなわち、有料道路の通行用定期券1の発行あるいは更新の際に、予め所定の金額を投入して、ICチップ11にその金額情報をチャージしておく。そして使用区間を外れた場合には、ゲート受信機3から、不足分の料金が車載装置2に送信され、ICチップ11に記録されたチャージ金額から、その不足分の料金を差し引くことによって、通過が認められようにする。かかる場合は、車載装置2の液晶画面23に、チャージ金額、使用金額、残高等を表示する。
【0022】
また指紋による本人認証は、ゲートの通過毎に行う場合に限らず、エンジンの始動の際に行うようにすることも容易にできる。そして自動発行機6には、現金だけでなく、クレジットカードで料金を納入するようにすることも容易にできる。さらに有料道路の通行用定期券1の替わりに、指紋認証機能付き携帯電話機によって本人認証を行なうように構成することも容易にできる。この場合には、本システムの利用契約や更新の際に、使用区間、使用期間、チャージ金額等を携帯電話機のメモリに記録しておく。
【0023】
また利用金額に応じて、ポイントサービスや還元サービスをつけて、利用価値を一層高めることも可能である。さらに車種や、通勤と営業との区分に応じて、利用料金の設定を変えることもできる。また有料道路の通行用定期券1にチャージした金額によって、本システムの加盟店において商品等を購入できるようにすることも容易にできる。さらに使用区間、使用期間毎の、使用頻度、車種等のデータを、ゲート受信機3から収集蓄積することによって、利用状態の分析と、将来予測等を行うこともできる。また渋滞情報あるいはサービスエリアや周辺地域の案内等を、車載装置2に送信して液晶画面23に表示させることによって、利便性を一層向上させることもできる。
【0024】
【発明の効果】
第1に、読取手段に入力された使用者の指紋と、通行用定期券に予め記録した使用者の指紋とが一致した場合にのみ、ゲートを通過できるため、本人以外の者が不正使用することを確実に防止できる。また指紋情報は複雑であるため、暗証番号等のような偽造が困難になる。第2に、指紋情報の照合は、通行用定期券内部で行われるため、指紋情報が外部に漏洩する恐れがなくなる。第3に、通行用定期券は、例えば1月、半年あるいは1年の使用期間を指定して発行されるため、その間の多数回の使用料金をまとめて事前に徴収可能であり、また上述したように異なる使用者による不正使用の恐れもない。したがって採算上、大幅な割引も可能となり、本通行用定期券やシステムの利用を大幅に促進することが可能となって、ひいては有料道路の利用率も向上する。
【0025】
第4に、本システムにおける情報処理は、通行用定期券自体による指紋の読取り、指紋の照合および照合が一致した場合に車載装置を介して使用区間および使用期間をゲート受信機に送信すること、そしてゲート受信機が、使用区間および使用期間を確認することだけである。したがって上述したような従来のETCシステムのように、使用毎の料金の送信や積算、あるいは暗証番号および車両番号等の送信や確認等を必要としないため、システムの構成が極めて簡単となり、誤作動の発生と設備および運用コストとを、共に大幅に低減することが可能になる。
【0026】
第5に、有料道路の通行用定期券を非接触型ICカードにすることによって、車載装置の電磁誘導によってこの非接触型ICカードに電力を供給することが可能になる。したがって有料道路の通行用定期券自体に電源を装備する必要がなくなり、薄くかつ軽量にすることができる。第6に、自動車免許証と指紋とを入力条件とすることによって、大掛かりなセキュリティシステムや本人の保証システムを備えることなく、簡易な自動発行機によって、有料道路の通行用定期券の発行、更新および決済等を、簡易、迅速かつ低コストで行うことができる。
【0027】
したがって有料道路の渋滞が緩和されるだけでなく、入手、更新および決済が容易かつ迅速にでき、使用料金も割安になるため、高速道路等の利用率を大幅に向上させることができる。さらに遠距離通勤の範囲を拡大させ、排気ガス等による環境汚染の防止にも役立たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有料道路の自動料金収受システムの概要を示す斜視図である。
【図2】有料道路の通行用定期券の使用を示す斜視図である。
【図3】有料道路の通行用定期券の自動発行機の斜視図である。
【符号の説明】
1 非接触型ICカード(有料道路の通行用定期券)
11 ICチップ(指紋記録手段)
12 指紋リーダ(指紋の読取手段)
2 車載装置
21 ポケット部
22 カバー
23 液晶画面
24 選択ダイヤル
3 ゲート受信機
4 発進制御装置
5 電子免許証(自動車免許証)
6 自動発行機
【発明の属する技術分野】
本発明は、有料道路の通行用定期券、及びその通行用定期券を使用する有料道路の自動料金収受システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から有料道路の料金所における渋滞緩和や、現金決済による手間等を回避するために、ハイウエイカードが多数利用されている。またいわゆるETCシステム(高速道路の自動料金収受システム)も、既に全国の800以上の料金所で運用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来の手段では、次の問題があった。すなわちハイウエイカードは、一々カード確認機器に投入する必要があるために手間と時間が掛り、さらに不正使用、盗難、紛失あるいは偽造が後を絶たない。またETCシステムは、ETC搭載機を介してETCカードを識別するが、使用する者の本人認証ができないため、盗用や偽造を防止できない。また使用するETCカードは、クレジット会社から取得して決済を行うため、申し込み、発券、決済等に手間等が掛かり、さらにクレジット会社の手数料を負担しなければならない。またハイウエイカードおよびETCシステムは、使用の都度料金が引き落とされるか加算されるものであって、使用者、使用区間および使用期間等が限定されないため、使用料金を大幅に割引くことが困難であった。
【0004】
そこで本発明の目的は、不正使用、盗難、紛失あるいは偽造を防止すると共に、申し込み、発券、決済等が容易であって、利用料金の低減が可能な有料道路の通行用定期券、およびその通行用定期券を使用する有料道路の自動料金収受システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明による有料道路の通行用定期券の特徴は、使用者の指紋を予め記録する指紋記録手段と、指紋の読取手段と、この指紋記録手段に予め記録された指紋とこの読取手段で読取られた指紋とを照合する照合手段と、使用区間および使用期間を記録する使用範囲記録手段とを備えていることにある。そしてこの有料道路の通行用定期券は、読取手段で読取られた指紋と、指紋記録手段に予め記録された使用者の指紋とが一致した場合には、使用範囲記録手段に記録した使用区間と使用期間とを車載装置を介してゲート受信機に送信する。なお有料道路の通行用定期券は、非接触型ICカードであることが望ましい。
【0006】
また本発明による有料道路の自動料金収受システムの特徴は、通行用定期券と、この通行用定期券からの情報をゲート受信機に送信する車載装置とを備え、この通行用定期券は、使用者の指紋を予め記録する指紋記録手段と、指紋の読取手段と、この指紋記録手段に予め記録された指紋とこの読取手段で読取られた指紋とを照合する照合手段と、使用区間および使用期間を記録する使用範囲記録手段とを備えていることにある。そして通行用定期券は、読取手段で読取られた指紋と、指紋記録手段に予め記録された使用者の指紋とが一致した場合には、使用範囲記録手段に記録した使用区間と使用期間とを、車載装置を介してゲート受信機に送信する。なお有料道路の通行用定期券は、非接触型ICカードであることが望ましい。
【0007】
このように発明を構成することによって、次の作用効果を得ることができる。第1に、読取手段で読取られた指紋と、通行用定期券に予め記録した使用者の指紋とが一致した場合にのみ、ゲートを通過できるため、本人以外の者が不正使用することを確実に防止できる。また指紋情報は複雑であるため、暗証番号等のような偽造が不可能になる。第2に、指紋情報は通行用定期券内部で照合されるので、外部に漏洩することを防止できる。第3に、通行用定期券は、例えば1月、半年あるいは1年の使用期間を指定して発行されるため、その間の多数回の使用料金をまとめて事前に徴収可能であり、また上述したように異なる使用者による不正使用の恐れもない。したがって採算上、大幅な割引も可能となり、本通行用定期券やシステムの利用を大幅に促進することが可能となって、ひいては有料道路の利用率も向上する。
【0008】
第4に、本システムにおける情報処理は、有料道路の通行用定期券自体による指紋の読取り、指紋の照合および照合が一致した場合に車載装置を介して使用区間および使用期間をゲート受信機に送信すること、そしてゲート受信機が、使用区間および使用期間を確認することだけである。したがって上述したような従来のETCシステムのように、使用毎の料金の送信や積算、あるいは暗証番号および車両番号等の送信や確認等を必要としないため、システムの構成が極めて簡単となり、誤作動の発生と設備および運用コストとを、共に大幅に低減することが可能になる。
【0009】
また有料道路の通行用定期券を非接触型ICカードにした場合には、この非接触型ICカードを車載装置に装着すると、車載装置の電磁誘導によってこの非接触型ICカードに電力を供給することが可能になる。したがって有料道路の通行用定期券自体に電源を装備する必要がなくなり、薄くかつ軽量にすることができる。
【0010】
本発明による有料道路の通行用定期券の次の特徴は、少なくとも自動車免許証と指紋とを自動発行機に入力することによって、発行されることにある。ここで自動車免許証は、今後発行が予定されている電子免許証に限らず、現在使用されている運転免許証も含まれる。すなわち現用の運転免許証の場合には、自動発行機に、免許番号、住所、氏名等を読み取ることができる光学的読取手段を設けることによって対応できる。
【0011】
上述したように有料道路の通行用定期券は、有料道路の利用に際して実際に入力する指紋と、通行用定期券に予め記録された指紋とが一致した場合のみ使用可能である。したがって偽造が事実上不可能となる。また運転免許証から、本人保証と追跡調査が可能である。このため自動車免許証と指紋とを入力条件とすることによって、大掛かりなセキュリティシステムや本人の保証システムを備えることなく、簡易な自動発行機によって、通行用定期券の発行または更新を行うことができる。したがって、コンビニ等に自動発行機の設置が可能となり、より容易かつ迅速に通行用定期券を入手、更新することができる。また従来のETCシステムのように、クレジット会社を通じてETCカードを購入して決済する必要がなくなるために、利用料金を低減することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図3を参照しつつ、本発明による有料道路の通行用定期券、及びその通行用定期券を使用する有料道路の自動料金収受システムについて、好適な実施の形態を説明する。図2に示す有料道路の通行用定期券1は、非接触型ICカードからなり、使用者の指紋を予め記録したICチップ11と、この使用者の指紋を読取る指紋リーダ12を備えている。またICチップ11には、予め記録された指紋と指紋リーダ12で読取られた指紋とを照合する照合ソフトが組み込まれている。さらにICチップ11には、使用区間および使用期間の他、使用者の氏名、住所等の必要な事項を記録できる使用範囲記録領域が設けてある。
【0013】
なお指紋リーダ12は、静電容量型のものを使用しているが、その他の光学式、感圧式あるいは感温式等であってもよい。ICチップ11には、指紋の全形状情報ではなく、指紋の特徴点の位置情報が記録してある。また指紋リーダ12は、指紋の全形状情報から指紋の特徴点の位置情報を読取る。したがってICチップ11に記録された指紋の特徴点の位置情報から、指紋の形状情報を再現することが困難となり、指紋情報が外部に漏洩する恐れがなくなる。
【0014】
有料道路の通行用定期券1は、車載装置2に装着して使用する。車載装置2の上面には、有料道路の通行用定期券1を装着するポケット部21が設けてあり、このポケット部は、防塵、遮光および脱落防止のために、開閉自在のカバー22が取り付けてある。また車載装置2の正面には、有料道路の通行用定期券1に記録してある情報や、誤作動を知らせるメッセージ等を表示する液晶画面23が設けてある。なお液晶画面23の下方には、上記情報等を表示させるための選択ダイヤル24が2個設けてあり、それぞれの切り替え位置の組合せによって、多数の選択が可能になっている。なお車載装置2は、自動車のフロントパネル等に搭載し、車のバッテリから電力を供給する。
【0015】
図1と図2を参照しつつ、有料道路の通行用定期券1の使用について説明する。有料道路の通行用定期券1は、車載装置2に常時装着しておくことが可能である。すなわち、例え有料道路の通行用定期券1が、車載装置2と共に盗難されても、上述したように予め記録した指紋と同じ指紋を入力しなければ、有料道路の通行用定期券1を使用することができないため、盗用する意味がなくなるからである。さて、自動車が所定のゲートを通過する際には、車載装置2に装着してある有料道路の通行用定期券1の指紋リーダ12に、人差し指等を載せる。指紋リーダ12は、指紋の特徴点の位置情報を読取る。
【0016】
ICチップ11に組み込まれている照合ソフトは、指紋リーダ12で読取った指紋の特徴点の位置情報と、このICチップに予め記録されている指紋の特徴点の位置情報とを照合し、両者が一致するか否かを判定する。そして両者が一致する場合には、ICチップ11は、使用範囲記録領域に記録してある使用区間、使用期間及びその他の必要情報を車載装置2に送信し、この車載装置は、これらの情報をゲート受信機3に送信する。一方、入力された指紋と予め記録されている指紋との特徴点の位置情報が一致しない場合には、ICチップ11は、車載装置2の液晶画面23に再度の指紋入力を促すメッセージを表示させる。
【0017】
ゲート受信機3は、上述した使用区間、使用期間等が適正である場合には、発進制御装置4を開けて、自動車を通過させる。なお図示していないが、自動車の通過の際には、監視カメラで車体ナンバーや運転者の顔写真等も撮影し、記録する。一方、使用区間、使用期間等が適正でない場合には、ゲート受信機3は、発進制御装置4を開けない。なお使用区間、使用期間等が適正でない場合に、ゲート受信機3がその旨を発信し、車載装置2の液晶画面23にその旨を表示させることも容易にできる。
【0018】
図3に示すように、有料道路の通行用定期券1は、少なくとも電子免許証5と指紋とを自動発行機6に入力することによって発行される。すなわち自動発行機6は、電子免許証5の挿入口61と、有料道路の通行用定期券1の排出口62と、指紋を読み取る指紋リーダ63とを備えている。また自動発行機6は、液晶表示部64と、操作ボタン65と、現金投入口66と、つり銭等の受け取り口67とを備えている。
【0019】
次に有料道路の通行用定期券1の発行手順を説明する。有料道路の通行用定期券1を購入するときには、まず操作ボタン65を操作して、液晶表示部64に使用区間と使用期間とを表示させ、所定の使用区間と使用期間とを選択する。次に挿入口61に電子免許証5を挿入し、指紋リーダ63にひとさし指等を押し付ける。自動発行機6は、挿入された電子免許証5から、免許証番号、氏名、住所等を読取って内部記録装置に一時的に記録する。一方指紋リーダ63は、指紋の特徴点の位置情報を読取り、内部記録装置に一時的に記録する。次に自動発行機6は、液晶表示部64に必要な料金を表示し、現金投入口66に必要な現金が投入されると、内部記録装置の記録した使用区間、使用期間および指紋の特徴点の位置情報を、予め内部に備蓄してある有料道路の通行用定期券1に記録した上で、排出口62から排出する。なおつり銭等の受け取り口67からは、つり銭と、必要な場合には内容明細書や領収書等を排出する。なお内部記録装置に一時的に記録された指紋情報等は、通行用定期券1の発行と同時に消去される。
【0020】
また自動発行機6は、有料道路の通行用定期券1を更新することもできる。すなわち、使用期間が切れる前あるいは切れた後に、現有している有料道路の通行用定期券1を、排出口62に挿入して、上述した手順と同様にして、新たな使用区間と使用期間と選択し、指紋リーダ63に指紋を入力し、次いで現金投入口66に必要な現金を投入する。自動発行機6は、挿入された有料道路の通行用定期券1に記録されている指紋と、入力された指紋との特徴点の位置情報を照合し、両者が一致した場合に、新たな使用区間と使用期間とを記録し直した有料道路の通行用定期券1を発行する。なお自動発行機6は、コンビニ、郵便局、銀行、JA、ガソリンスタンド、サービスエリア、自動車免許の更新所等に設置する。
【0021】
なお本発明は、上述した実施の形態に限らず、次のような形態にすることも容易にできる。有料道路の通行用定期券1に使用料金をチャージしておき、そのチャージ料金によって、使用区間外からの乗り入れ、退場ができるようにする。すなわち、有料道路の通行用定期券1の発行あるいは更新の際に、予め所定の金額を投入して、ICチップ11にその金額情報をチャージしておく。そして使用区間を外れた場合には、ゲート受信機3から、不足分の料金が車載装置2に送信され、ICチップ11に記録されたチャージ金額から、その不足分の料金を差し引くことによって、通過が認められようにする。かかる場合は、車載装置2の液晶画面23に、チャージ金額、使用金額、残高等を表示する。
【0022】
また指紋による本人認証は、ゲートの通過毎に行う場合に限らず、エンジンの始動の際に行うようにすることも容易にできる。そして自動発行機6には、現金だけでなく、クレジットカードで料金を納入するようにすることも容易にできる。さらに有料道路の通行用定期券1の替わりに、指紋認証機能付き携帯電話機によって本人認証を行なうように構成することも容易にできる。この場合には、本システムの利用契約や更新の際に、使用区間、使用期間、チャージ金額等を携帯電話機のメモリに記録しておく。
【0023】
また利用金額に応じて、ポイントサービスや還元サービスをつけて、利用価値を一層高めることも可能である。さらに車種や、通勤と営業との区分に応じて、利用料金の設定を変えることもできる。また有料道路の通行用定期券1にチャージした金額によって、本システムの加盟店において商品等を購入できるようにすることも容易にできる。さらに使用区間、使用期間毎の、使用頻度、車種等のデータを、ゲート受信機3から収集蓄積することによって、利用状態の分析と、将来予測等を行うこともできる。また渋滞情報あるいはサービスエリアや周辺地域の案内等を、車載装置2に送信して液晶画面23に表示させることによって、利便性を一層向上させることもできる。
【0024】
【発明の効果】
第1に、読取手段に入力された使用者の指紋と、通行用定期券に予め記録した使用者の指紋とが一致した場合にのみ、ゲートを通過できるため、本人以外の者が不正使用することを確実に防止できる。また指紋情報は複雑であるため、暗証番号等のような偽造が困難になる。第2に、指紋情報の照合は、通行用定期券内部で行われるため、指紋情報が外部に漏洩する恐れがなくなる。第3に、通行用定期券は、例えば1月、半年あるいは1年の使用期間を指定して発行されるため、その間の多数回の使用料金をまとめて事前に徴収可能であり、また上述したように異なる使用者による不正使用の恐れもない。したがって採算上、大幅な割引も可能となり、本通行用定期券やシステムの利用を大幅に促進することが可能となって、ひいては有料道路の利用率も向上する。
【0025】
第4に、本システムにおける情報処理は、通行用定期券自体による指紋の読取り、指紋の照合および照合が一致した場合に車載装置を介して使用区間および使用期間をゲート受信機に送信すること、そしてゲート受信機が、使用区間および使用期間を確認することだけである。したがって上述したような従来のETCシステムのように、使用毎の料金の送信や積算、あるいは暗証番号および車両番号等の送信や確認等を必要としないため、システムの構成が極めて簡単となり、誤作動の発生と設備および運用コストとを、共に大幅に低減することが可能になる。
【0026】
第5に、有料道路の通行用定期券を非接触型ICカードにすることによって、車載装置の電磁誘導によってこの非接触型ICカードに電力を供給することが可能になる。したがって有料道路の通行用定期券自体に電源を装備する必要がなくなり、薄くかつ軽量にすることができる。第6に、自動車免許証と指紋とを入力条件とすることによって、大掛かりなセキュリティシステムや本人の保証システムを備えることなく、簡易な自動発行機によって、有料道路の通行用定期券の発行、更新および決済等を、簡易、迅速かつ低コストで行うことができる。
【0027】
したがって有料道路の渋滞が緩和されるだけでなく、入手、更新および決済が容易かつ迅速にでき、使用料金も割安になるため、高速道路等の利用率を大幅に向上させることができる。さらに遠距離通勤の範囲を拡大させ、排気ガス等による環境汚染の防止にも役立たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有料道路の自動料金収受システムの概要を示す斜視図である。
【図2】有料道路の通行用定期券の使用を示す斜視図である。
【図3】有料道路の通行用定期券の自動発行機の斜視図である。
【符号の説明】
1 非接触型ICカード(有料道路の通行用定期券)
11 ICチップ(指紋記録手段)
12 指紋リーダ(指紋の読取手段)
2 車載装置
21 ポケット部
22 カバー
23 液晶画面
24 選択ダイヤル
3 ゲート受信機
4 発進制御装置
5 電子免許証(自動車免許証)
6 自動発行機
Claims (4)
- 使用者の指紋を予め記録する指紋記録手段と、指紋の読取手段と、この指紋記録手段に予め記録された指紋とこの読取手段で読取られた指紋とを照合する照合手段と、使用区間および使用期間を記録する使用範囲記録手段とを備え、
上記読取手段で読取られた指紋と上記指紋記録手段に予め記録された使用者の指紋とが一致した場合には、上記使用範囲記録手段に記録した使用区間と使用期間とを車載装置を介してゲート受信機に送信する
ことを特徴とする有料道路の通行用定期券。 - 通行用定期券と、この通行用定期券からの情報をゲート受信機に送信する車載装置とを備え、
上記通行用定期券は、使用者の指紋を予め記録する指紋記録手段と、指紋の読取手段と、この指紋記録手段に予め記録された指紋とこの読取手段で読取られた指紋とを照合する照合手段と、使用区間および使用期間を記録する使用範囲記録手段とを備え、
上記通行用定期券は、上記読取手段で読取られた指紋と上記指紋記録手段に予め記録された使用者の指紋とが一致した場合には、上記使用範囲記録手段に記録した使用区間と使用期間とを上記車載装置を介してゲート受信機に送信する
ことを特徴とする有料道路の自動料金収受システム。 - 請求項1または2のいずれかにおいて、上記有料道路の通行用定期券は、非接触型ICカードであることを特徴とする有料道路の通行用定期券または有料道路の自動料金収受システム。
- 請求項1〜3のいずれかの1において、上記有料道路の通行用定期券は、少なくとも自動車免許証と指紋とを自動発行機に入力することによって発行されることを特徴とする有料道路の通行用定期券または有料道路の自動料金収受システム。
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