JP2004361453A - 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

帯電装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【解決課題】規制部材から前記水あるいは電解質やイオン化可能な気体分子を分散させたイオン性導電性媒体が多くすり抜けることが原因の画質欠陥と、規制部材が像担持体に当接するために生じる長手方向にわたる不均一な摩擦帯電が原因である縦筋状の画質欠陥の両方を同時に防止可能とした帯電装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを課題とする。
【解決手段】イオン性導電性媒体の接触位置よりも被帯電部材の移動方向下流側に、前記被帯電部材の表面に付着したイオン性導電性媒体を塞き止める規制部材を、前記被帯電部材の表面に対して移動方向に沿った所定のニップ幅で当接させるとともに、少なくとも前記被帯電部材の移動方向下流側では微小な間隙を介して前記被帯電部材に対向するように配置して課題を解決した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真感光体や静電記録誘電体等の像担持体を帯電する帯電装置、及びかかる帯電装置を備えた電子写真複写機やレーザービームブリンター、あるいは静電記録装置等の画像形成装置に関し、特に、放電を伴わずに電荷注入により像担持体の表面を帯電する帯電装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【特許文献1】特開平7−140729号公報
【特許文献2】特開平8−62932号公報
【特許文献3】特開平7−325458号公報
【特許文献4】特開平9−22160号公報
【特許文献5】特開平9−179367号公報
【特許文献6】特開平9−179377号公報
【0003】
【従来の技術】
従来より、上記電子写真感光体や静電記録誘電体等の像担持体を帯電する帯電装置としては、コロナ放電を用いて像担持体を帯電するコロトロンが広く利用されている。かかるコロトロンは、像担持体を均一に帯電する手段としては有効であるが、像担持体を所定の電位に帯電するために、放電ワイヤに数kVという高い電圧を印加しなければならず、高圧電源を必要とする。また、コロナ放電によって発生するオゾンや窒素酸化物等の放電生成物のため、ゴム部品や像担持体の劣化を引き起こすとともに、コロナ放電によって発生したオゾンを機外へ排出させないようにオゾンフィルターが必要になり、コストアップを招くことになる。
【0004】
そこで、コロトロンに代わる帯電装置として、ロール状、ブラシ状、ブレード状、フィルム状やベルト状など、種々の形状の導電性部材を像担持体に接触さ せ、当該導電性部材に電圧を印加することで像担持体を帯電させる接触型の帯電装置が開発されており、実際に使用されてもいる。これらの接触型の帯電装置 は、オゾンの発生が極めて少なく、しかもコロトロンに比べて低い電源電圧を用いればよいという長所をもっている。
【0005】
しかしながら、これらの接触型の帯電装置は、導電性部材にDC電圧にAC電圧を重畳した電圧を印加して像担持体を帯電する場合、像担持体表面の移動速度であるプロセススピードが速いと、AC電圧に対応した帯電ムラ(所謂ACリップル)が大きくなり、画質に濃度ムラとなって現れるため、AC電圧の周波数を高く設定せざるを得ない。しかし、このように、導電性部材に印加するAC電圧の周波数を高く設定すると、像担持体に流れるAC電流が増加するため、感光体等の像担持体がダメージを受け易く、クリーナーブレードによる感光体等の像担持体の磨耗の大きな促進要因となる。したがって、導電性部材にDC電圧にAC電圧を重畳した電圧を印加する接触型の帯電装置は、プロセススピードが速い中高速の複写機等の画像形成装置には搭載できないのが現状である。
【0006】
また、上記接触型の帯電装置は、導電性部材にDC電圧のみを印加して像担持体を帯電する場合、DC電圧にAC電圧を重量した電圧を印加するものに比べて帯電均一性が劣り、しかも印加電圧と逆極性に帯電したトナー等が付着するな ど、トナーなどによる汚染も大きく、長期間の維持性にも問題がある。
【0007】
そこで、接触型の帯電装置が有するこれらの問題点を解決する帯電装置としては、水あるいは、電解質やイオン化可能な気体分子などを分散させたイオン性導電性媒体を像担持体に接触させ、このイオン性導電性媒体に電圧を印加することで像担持体を帯電させる帯電装置が考えられている。この種の新規な帯電装置に関する技術としては、例えば、特開平7−140729号公報に開示されているものが既に提案されている。
【0008】
この特開平7−140729号公報に係る接触帯電方法は、図7に示すよう に、水を含浸した吸水性のスポンジローラ100を感光体表面に摩擦接触せし め、両者の間に直流電圧を印加することにより、感光体表面の帯電を行うように構成したものである。
【0009】
しかしながら、上記特開平7−140729号公報に係る接触帯電方法の場合には、スポンジローラの含水量が多すぎると、水が像担持体に付着したまま現像器に流入してしまうため、画質欠陥が発生してしまう反面、スポンジローラの含水量が少なすぎると、帯電不良が発生してしまう。このように、上記接触帯電方法の場合には、正常な帯電を行なうのに適切なスポンジローラの含水量の範囲が非常に狭く、スポンジローラの含水量の制御方法が難しくなる。そのため、スポンジローラの含水量を制御するためには、センサー類やポンプなどが必要とな り、複雑な構成でコストも高くなるという問題点を有している。
【0010】
そこで、特開平8−62932号公報に開示された接触帯電方法では、感光体表面に帯電部材を摩擦接触せしめ、両者の間に直流電圧を印加することにより、感光体表面の帯電を行う帯電方法において、前記感光体として、感光層表面がフッ素プラズマ処理され、X線光電子スペクトルから求めた感光層表面におけるフッ素原子の面積占有率が20%以上である感光体を使用し、前記帯電部材とし て、水を含浸した吸水性のスポンジローラを使用するように構成し、像担持体に水が付着しにくくなるようにしている。
【0011】
しかしながら、この方法でも、スポンジローラの含水量が多すぎた場合には、水が像担持体に付着するのを完全に防止することはできない。
【0012】
また、これらの方法では、たとえ適切な水量の範囲に制御することができたとしても、帯電部材の軸方向に沿って水量むらが必然的に生じることを考慮する と、必要最低限以上の水量が必要となるので、消費される水の量が多くなるという問題点を有している。
【0013】
さらに、特開平7−325458号公報に開示された画像形成部材の帯電方法では、親水性エラストマーに、水などのイオン性導電性媒体を含浸させて、像担持体に接触させ、像担持体を帯電するように構成したものであるが、その明細書中には、像担持体の表面に伝達され得る水などのイオン性導電性媒体を、例えばワイパーブレードによって拭い取ることができる点が記載されている。
【0014】
また更に、特開平9−22160号公報や特開平9−179377号公報に は、過剰に供給された水などのイオン性導電性媒体(以下、総称して水と記す)をブレードでかき取る方法が記載されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平7−325458号公報、特開平9−22160号公報、特開平9−179367号公報及び特開平9−179377号公報等に開示されているように、図8に示す如く、ある一定以上の圧接力でブレード101を感光体に当接させることで、確かに、水が多くブレードからすり抜けてしまうために生じる画質欠陥を防止することができる。しかしながら、上記公報に開示された技術の場合には、ブレードエッジと感光体の間に、潤滑効果をも果たすわずかな水が入り込む部分と入り込まない部分が存在し、それらが、ブレードの長手方向に沿って不均一に分布する。このとき、水が入り込んだ部分では、その潤滑効果のためにブレードと感光体間の摩擦は軽減されるが、水が入り込まない部分では、その度合いに応じた摩擦が生じる。こうして、ブレードの長手方向にわたって不均一な大きさの摩擦帯電が起き、感光体の長手方向の電位むらが生じ、コピーをとると縦筋が発生してしまうという問題点を有していた。
【0016】
また、かかる問題点が生じるのを防止するため、水を拭い去るブレードの圧接力を軽減することで、ブレードエッジと感光体の間にわずかな水が入り込みやすいようにし、水の潤滑効果により摩擦帯電を軽減することも考えられる。
【0017】
しかしながら、この場合には、ブレードの長手方向において、摩擦を軽減できる部分もあるが、水がブレードをすり抜ける量が多くなりすぎる部分も同時に生じてしまい、水が感光体に付着したまま現像器に流入し、画質欠陥が発生してしまうという問題点が再度生じる。
【0018】
このように、上記特開平7−325458号公報、特開平9−22160号公報、特開平9−179367号公報及び特開平9−179377号公報等に開示された技術による限り、ブレードなどの水の規制部材から水がすり抜けることが原因の画質欠陥と、水がブレードエッジ部と感光体の間に入り込まないために発生する摩擦帯電が原因の縦筋状の画質欠陥という相反する課題を、両方とも同時に解決することができないという問題点を有していた。
【0019】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、オゾンの発生をほとんど完全に抑制し、かつ、中高速の複写機等の画像形成装置でも使用することができ、像担持体の磨耗がほとんど問題にならない特徴を有する、水あるいは電解質やイオン化可能な気体分子を分散させたイオン性導電性媒体を像担持体に接触させ、このイオン性導電性媒体に電圧を印加することで像担持体を帯電させる帯電装置において、規制部材から前記水あるいは電解質やイオン化可能な気体分子を分散させたイオン性導電性媒体が多くすり抜けることが原因の画質欠陥と、規制部材が像担持体に当接するために生じる長手方向にわたる不均一な摩擦帯電が原因である縦筋状の画質欠陥の両方を同時に防止可能とした帯電装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1 に記載の発明は、液体状のイオン性導電性媒体を被帯電部材に接触させ、当該イオン性導電性媒体に電圧を印加することによって帯電を行う帯電装置において、前記イオン性導電性媒体の接触位置よりも前記被帯電部材の移動方向下流側に、前記被帯電部材の表面に付着したイオン性導電性媒体を塞き止める規制部材を、前記被帯電部材の表面に対して移動方向に沿った所定のニップ幅で当接させるとともに、少なくとも前記被帯電部材の移動方向下流側では微小な間隙を介して前記被帯電部材に対向するように配置したことを特徴とするものである。
【0021】
また、請求項2に記載の発明は、前記規制部材の被帯電部材との当接領域に親水性を付与したことを特徴とする請求項1記載の帯電装置である。
【0022】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記規制部材の被帯電部材と当接する領域に、微小な細孔を多数設けたことを特徴とする請求項1記載の帯電装置である。
【0023】
又、請求項4に記載の発明は、前記規制部材が長手方向に変位可能であることを特徴とする請求項1記載の帯電装置である。
【0024】
更に、請求項5に記載の発明は、液体状のイオン性導電性媒体を像担持体に接触させ、当該イオン性導電性媒体に電圧を印加することによって像担持体を所定の電位に帯電させ、像担持体上に画像を形成する画像形成装置において、前記イオン性導電性媒体の接触位置よりも前記像担持体の移動方向下流側に、前記像担持体の表面に付着したイオン性導電性媒体を塞き止める規制部材を、前記像担持体の表面に対して移動方向に沿った所定のニップ幅で当接させるとともに、少なくとも前記像担持体の移動方向下流側では微小な間隙を介して前記被帯電部材に対向するように配置したことを特徴とする画像形成装置である。
【0025】
【作用】
この発明においては、液体状のイオン性導電性媒体を被帯電部材に接触させ、当該イオン性導電性媒体に電圧を印加することによって帯電を行う帯電装置において、前記イオン性導電性媒体の接触位置よりも被帯電部材の移動方向下流側 に、前記被帯電部材の表面に付着したイオン性導電性媒体を塞き止める規制部材を、被帯電部材に対して移動方向に沿った所定のニップ幅で当接させるととも に、少なくとも前記像担持体の移動方向下流側では微小な間隙を介して前記被帯電部材に対向するように配置することにより、イオン性導電性媒体の接触位置より微小量のイオン性媒体が局所的に流出した場合でも、前記規制部材との当接領域近傍で均一に安定して規制保持することができるため、微小なイオン性導電性媒体の液滴の付着に起因する画質欠陥を防止することができる。また、前記規制部材と前記被帯電部材との長手方向にわたる不均一な摩擦帯電をなくすことができ、それが原因となる筋状の画質欠陥の発生も抑制することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0027】
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置を示す構成図である。
【0028】
図1において、1は像担持体としての感光体ドラムを示すものであり、この感光体ドラム1は、紙面に垂直な方向に軸線を有し、図示の矢印方向に沿って図示しない駆動手段により、所定の回転速度で回転駆動されるようになっている。上記感光体ドラム1の表面は、この発明の実施の形態1に係る帯電装置2によっ て、所定の電位に一様に帯電された後、露光装置3によって画像が露光され、当該感光体ドラム1の表面には、画像に応じた静電潜像が形成される。上記感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、現像器4によって現像されてトナー像となり、この感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、当該トナー像と同期して感光体ドラム1の表面の転写位置へと搬送される転写用紙5上に、転写ロール6が形成する転写電界と押圧力によって転写される。上記のごとくトナー像が転写された転写用紙5は、感光体ドラム1の表面から分離され、図示しない定着装置へと搬送されて、この定着装置によりトナー像が定着されて、装置の外部に排出される。
【0029】
なお、トナー像が転写用紙5上に転写された後の感光体ドラム1の表面は、クリーニング装置7のディスターバーブラシ8とクリーニングブレード9によっ て、残留したトナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0030】
この発明の実施の形態1に係る帯電装置2は、水あるいは電解質やイオン化可能な気体分子などを分散させたイオン性導電性媒体を、像担持体(被帯電部材)としての感光体ドラム1の表面に接触させ、当該イオン性導電性媒体に電圧を印加することによって、このイオン性導電性媒体である分散された水あるいは電解質やイオン化可能な気体分子などを電離させイオン化させて、所定の極性のイオンを感光体ドラム1の表面に静電気的に付着させることにより、当該感光体ドラム1の表面を所定の電位に帯電するものである。
【0031】
上記帯電装置2は、図1(b)に示すように、水あるいは電解質やイオン化可能な気体分子などを分散させたイオン性導電性媒体を保持する保持部材として、含水した帯電用部材10を備えており、この含水した帯電用部材10は、押圧部材11によって感光体ドラム1の表面に接触するように配置されている。また、上記含水した帯電用部材10には、直流電圧が帯電装置用電源12により給電されるようになっている。
【0032】
上記帯電用部材10は、親水性のあるPVA(ポリビニルアルコール)スポンジやウレタンスポンジなどの吸水性をもつ材料の中から適宜選択された材料によって形成される。この帯電用部材10の形状は、パッド状、ロール状、ブレード状など様々な形状のものを使用することができる。
【0033】
さらに、上記帯電用部材10には、純水、蒸留水、水道水などの水、もしくは水、アルコールなどの溶剤に電解質やイオン化可能な気体分子などを溶解させたイオン性導電性媒体としての液体などが含浸される。また、上記水やアルコールなどの溶剤に溶解される電解質としては、LiClO、NaSO、NaCO、NaHCO、NaCl、KCl、LiCl、MgCl、CaCl、(NHSOなどさまざまな電解質を用いることができる。一方、イオン化可能な気体分子などとしては、COなどが挙げられる。このCOなどのイオン化可能な気体分子は、水等の中に自然に溶解したものを用いてもよいし、積極的に溶解させたものを用いても勿論よい。
【0034】
また、上記した物質を含浸した状態の帯電用部材10の体積抵抗率は、例え ば、10 〜10 Ωcm程度の範囲内で適宜設定される。

【0035】
この実施の形態で用いた帯電用部材10は、PVAからなる厚さ2mmのパッド状の部材に形成されており、この帯電用パッド10には、通常のイオン交換水として得られた純水が含浸されている。また、上記帯電用パッド10は、感光体ドラム1の表面と、当該感光体ドラム1の移動方向に沿って約7mmの接触幅 で、当該感光体ドラム1の軸方向の略全長に渡って接触するように配置されている。さらに、上記帯電用パッド10は、感光体ドラム1の移動方向に沿った両端部が上方に向けて数mmほど折り曲げられている。なお、この含水した状態での帯電用パッド10の抵抗値は、約10Ωであり、帯電用パッド10の単位面積当たりの含水量は、50mg/cmであった。
【0036】
また、上記帯電用パッド10は、図1(b)に示すように、底面部の中央に長手方向に沿ってスリット状の開口部11aが設けられた断面矩形状の細長い箱体状の押圧部材11によって、スプリング40の弾発力で感光体ドラム1の表面に所定の押圧力で接触するように配置されている。上記押圧部材11には、帯電用パッド10に通常のイオン交換水として得られた純水を供給するための供給口15が開口されている。
【0037】
なお、上記帯電用パッド10には、図1に示すように、帯電装置用電源12によって所定の直流電圧が給電されるようになっているが、この直流電圧の給電の仕方は、帯電装置用電源12に接続されたリード線などを、帯電用パッド10の一部に接触させれば十分であり、帯電用パッド10の長手方向に沿って設けた電極に通電するように構成しても勿論よい。
【0038】
ところで、この実施の形態では、イオン性導電性媒体の接触位置よりも像担持体の移動方向下流側に、前記像担持体の表面に付着したイオン性導電性媒体を塞き止める規制部材を、前記像担持体の表面に対して移動方向に沿った所定のニップ幅で当接させるとともに、少なくとも前記像担持体の移動方向下流側では微小な間隙を介して前記像担持体に対向するように配置されている。
【0039】
すなわち、この実施の形態に係る帯電装置2は、図1に示すように、帯電用パッド10の感光体ドラム1の回転方向下流側に、当該帯電用パッド10から流出する水等の液体などを塞き止め、水等の液体などが下流側へ流出するのを防止するための規制部材として、可擦性を持つシール部材14が配設されている。
上記シール部材14としては、ポリウレタンフィルムや、PE、PET等の基材に導電性フィラー(金属粒子・カーボン)や界面活性剤などを内部包含させたもの、または、PE、PET等の基材表面に導電性コートを施して抵抗調整したフィルムなどが適用可能である。上記シール部材14として、基材に界面活性剤を内部包含させた場合には、当該シート部材14に親水性を持たせて液体の保持性を高めることができる。この実施の形態では、図2に示すように、厚さ200μm、保持部材14aからの自由長が18mmのポリウレタンフィルム14を、フィルム先端から8mmの位置がニップ中心になるようにして、直径84mmの感光体ドラム1に対して約4mmのニップ幅を形成し、且つ、フィルム先端と感光体ドラム1先端のギャップを1mmに設定し、ポリウレタンフィルム14と感光体ドラム1のニップ下流側に微小ギャップが形成されている。なお、図示の実施の形態では、ポリウレタンフィルム14と感光体ドラム1のニップ上流側に も、微小なギャップが形成されている。
【0040】
以上の構成において、この実施の形態に係る帯電装置を適用した画像形成装置では、次のようにして、オゾンの発生をほとんど完全に抑制し、かつ、中高速の複写機等の画像形成装置でも使用することができ、像担持体の磨耗がほとんど問題にならない特徴を有する、水あるいは電解質やイオン化可能な気体分子を分散させたイオン性導電性媒体を像担持体に接触させ、このイオン性導電性媒体に電圧を印加することで像担持体を帯電させる帯電装置において、規制部材から前記水あるいは電解質やイオン化可能な気体分子を分散させたイオン性導電性媒体が多くすり抜けることが原因の画質欠陥と、規制部材が像担持体に摺擦するために生じる長手方向にわたる不均一な摩擦帯電が原因である縦筋状の画質欠陥の両方を同時に防止することが可能となっている。
【0041】
すなわち、この実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置では、図1に示すように、感光体ドラム1が矢印の方向に沿って所定の回転速度で回転駆動されており、この感光体ドラム1の表面は、帯電装置用電源12によって含水した帯電用パッド10にマイナスの直流電圧を印加することにより、所定の電位にマイナス帯電される。このとき、上記帯電用パツド10の含水量によっては、水が帯電用パッド10から感光体ドラム1上に転移し、感光体ドラム1の回転に伴って、感光体ドラム1と帯電用パッド10の接触部より下流側に微小な液滴となって流出していく場合がある。
【0042】
ところが、この実施の形態に係る帯電装置2は、帯電用パッド10の感光体ドラム1の回転方向下流側に、水等を規制するための規制部材としてのシール部材14が配設されているため、帯電用パッド10の接触部より下流側に流出した感光体ドラム1上の水は、当該水等を規制するためのシール部材14と感光体ドラム1のニップ及びその近傍において薄膜となって滞留し、感光体ドラム1の回転方向下流側に流出することはない。
【0043】
その後、上記のごとく帯電装置2によって所定の電位にマイナス帯電された感光体ドラム1の表面には、露光装置3によって画像が露光され、静電潜像が形成される。この感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、続いて、現像器4から供給されるマイナスのトナーによって反転現像され、感光体ドラム1上に可視像化される。その後、上記感光体ドラム1上の可視像化されたトナー像は、転写ロール6により転写用紙5上に転写される。なお、トナー像が転写された後、感光体ドラム1上に残留したトナーは、ディスターバブラシ8とクリーナーブレード9により掻き取られ、感光体ドラム1の表面は清掃され、次の画像形成に備え る。
【0044】
このように、上記実施の形態に係る帯電装置を適用した画像形成装置では、帯電装置2の帯電用パッド10に所定の電圧を印加することにより、当該帯電用パッド10に含浸された通常のイオン交換水として得られた純水、及びこの純水に溶解しているイオン化可能な気体であるCO等が、次に示すように電離してイオン化し、マイナスに電離したイオンを帯電用パッド10にマイナス極性の電圧を印加することにより、感光体ドラム1の表面に静電気的に付着させ、当該感光体ドラム1の表面を所定の電位に帯電するようになっている。
O⇔H+OH
CO +HO⇔HCO
CO ⇔H+HCO
HCO ⇔H+CO 2−
【0045】
そのため、上記帯電装置2の帯電用パッド10には、感光体ドラム1の帯電電位と等しい直流電圧を印加すればよく、コロナ放電等は基本的には生じないの で、オゾンの発生をほとんど完全に抑制することができる。また、上記帯電用パッド10には、イオンを発生させる通常のイオン交換水として得られた純水や、この純水に溶解しているイオン化可能な気体であるCO等を含浸させれば、これらの純水等が電離してイオン化することにより、直ちに感光体ドラム1の表面を所定の電位に帯電することができるので、中高速の複写機等の画像形成装置でも十分使用することが可能である。さらに、上記帯電用パッド10に印加する電圧は、感光体ドラム1 の帯電電位と等しい直流電圧でよいので、接触型の帯電部材にAC電圧を重畳させたDC電圧を印加する必要がないので、AC電圧を印加することによって感光体ドラム1の表面を損傷させる虞れがなく、感光体ドラム1の磨耗がほとんど問題となることはない。
【0046】
また、仮に、上記帯電用パツド10から感光体ドラム1上に水等が微小な液滴となって流出してしまった場合でも、当該帯電用パッド10の感光体ドラム1の回転方向下流側には、水等の液体などが下流側へ流出するのを防止するためのポリウレタンフィルムによるシール部材14が配設されているので、帯電用パッド10の下流側に流出した水等の液体などは、図2及び図3に示すように、当該水等を規制するためのシール部材14と感光体ドラム1のニップ及びその近傍において薄膜となって滞留し、感光体ドラム1の回転方向下流側に流出するのを防止することができるので、ある程度余分に帯電用パッド10に水等を供給した場合でも、水等の液体などが現像器4側へ流れ込んで、画像に欠陥を生じることがなく、水等の液体などを供給するシステムの構成が複雑となりコスト高となるのを回避することができるばかりか、水やイオン性導電性媒体等が感光体ドラム1上に付着したままになることで画質欠陥が発生するのを防止することが可能となっている。
【0047】
また、上記シール部材14は、感光体ドラム1の表面に対して移動方向に沿った所定のニップ幅で当接されているので、当該感光体ドラム1の表面に面で接触しており、しかも、シール部材14と感光体ドラム1との間に微小な間隙が形成されているので、当該微小な間隙に水等の液体が保持され、シール部材14と感光体ドラム1との間で不均一な摩擦帯電が生じることがなく、当該不均一な摩擦帯電が原因である縦筋状の画質欠陥を防止することができる。
【0048】
さらに、少なくともポリウレタンフィルム14のニップ領域から先端にかけて親水性を付与することによって、ニップ領域に突入した微小の液滴が長手方向に均一な水の薄膜として形成されるため、局所的な摩擦帯電による筋状の画質欠陥をより一層確実に防止できるとともに、ポストニップ側に形成される微小ギャップ部において保持される液体が再度水膜が破れて液滴となって下流側に流出することによって発生する画質欠陥の発生をも抑制することが可能となる。
【0049】
実施の形態2
図4はこの発明の実施の形態2に係る帯電装置2における規制部材を示すものであり、前記実施の形態1と略同一であるが、この実施の形態2では、規制部材14の感光体ドラム1との接触領域に、多数の細孔を設けるうに構成されてい る。
【0050】
すなわち、この実施の形態2では、図4に示すように、規制部材14に多数の数10μm〜数100μm程度の細孔20を設けたことによって、各細孔20内に毛管現象によってニップ中に進入する液体を吸引し、さらに、細孔20から吸引された液体は、速やかに規制部材であるフィルムシール14の裏面より蒸発できるので、ニップ近傍で保持できる液体の飽和量を大きくすることができる。
【0051】
さらに、高湿環境下などにおいて吸湿して伸びを生じるフィルムシールに対しては、適宜裏当て部材等を活用して姿勢を調整することによって、感光体ドラム1に対する安定した当接状態を確保することができる。
【0052】
また、細孔20から吸引した液体を回収し、供給装置へと循環させれば、イオン性導電性媒体の消費量を減らすことができるため、装置の長寿命化が可能となる。
【0053】
実施の形態3
図5は、この発明の実施の形態3に係る帯電装置2における規制部材を示すものであり、前記実施の形態1と略同一であるが、この実施の形態3では、規制部材14が感光体ドラム1に対して、長手方向への変位が可能であるように構成されている。
【0054】
すなわち、規制部材14を感光体ドラム1に対して長手方向に変位させることによって、徐々に蓄積する汚れ等が一ヶ所に止まり続けることを抑制するため、長期間にわたって画質欠陥の発生を回避することができる。
【0055】
実施の形態4
図6は、この発明の実施の形態4を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態4では、規制部材14を一端のみではなく、両端部を保持部材14a、14bによって保持するように構成されている。
【0056】
このように構成した場合には、シート状の規制部材14の姿勢をより精度良く調整することができ、当該シート状の規制部材14と感光体ドラム1との間に、イオン性導電性媒体を安定して保持することが可能となる。
【0057】
【発明の効果】
以上の構成において、この発明では、液体状のイオン性導電性媒体を被帯電部材に接触させ、当該イオン性導電性媒体に電圧を印加することによって帯電を行う帯電装置において、前記イオン性導電性媒体の接触位置よりも被帯電部材の移動方向下流側に、前記被帯電部材の表面に付着したイオン性導電性媒体を塞き止める規制部材を、被帯電部材に対して移動方向に所定のニップ幅で当接させるとともに、少なくとも前記被帯電部材の移動方向下流側では微小な間隙を介して前記被帯電部材に対向するように配置することにより、イオン性導電性媒体の接触位置より微小量のイオン性導電性媒体が局所的に流出した場合でも、前記規制部材との接触領域近傍で均一に安定して規制保持することができるため、微小な液滴の付着に起因する画質欠陥を防止することができる。また、前記規制部材と前記被帯電部材との長手方向にわたる不均一な摩擦帯電をなくすことができ、それが原因となる筋状の画質欠陥の発生も抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置を示す構成図である。
【図2】図2は、液漏れ規制部材であるフィルムシールと感光体ドラムとの当接部の詳細図である。
【図3】図3は、液漏れ規制部材であるフィルムシールと感光体ドラムとの当接部における液漏れの防止状態を示すものである。
【図4】図4は、この発明に係る帯電装置における実施の形態2を示すものである。
【図5】図5は、この発明に係る帯電装置における実施の形態3を示すものである。
【図6】図6は、この発明に係る帯電装置における実施の形態4を示すものである。
【図7】図7は、従来の帯電装置の一例を示す説明図である。
【図8】図8は、従来の帯電装置の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:感光体ドラム( 像担持体) 、2:帯電装置、3:露光装置、4:現像器、 5:用紙、6:転写ロール、8:ディスターバーブラシ、9:クリーニングブレード、10:帯電用パッド、11:押圧部材、12:帯電装置用電源、13:イオン性導電性媒体、40:スプリング、100:帯電用ロール、101:規制ブレード

Claims (5)

  1. 液体状のイオン性導電性媒体を被帯電部材に接触させ、当該イオン性導電性媒体に電圧を印加することによって帯電を行う帯電装置におい て、前記イオン性導電性媒体の接触位置よりも前記被帯電部材の移動方向下流側に、前記被帯電部材の表面に付着したイオン性導電性媒体を塞き止める規制部材を、前記被帯電部材の表面に対して移動方向に沿った所定のニップ幅で当接させるとともに、少なくとも前記被帯電部材の移動方向下流側では微小な間隙を介して前記被帯電部材に対向するように配置したことを特徴とする帯電装置。
  2. 前記規制部材の被帯電部材との当接領域に親水性を付与したことを特徴とする請求項1の帯電装置。
  3. 前記規制部材の被帯電部材と当接する領域に、微小な細孔を多数設けたことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  4. 前記規制部材が長手方向に変位可能であることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  5. 液体状のイオン性導電性媒体を像担持体に接触させ、当該イオン性導電性媒体に電圧を印加することによって像担持体を所定の電位に帯電させ、像担持体上に画像を形成する画像形成装置において、前記イオン性導電性媒体の接触位置よりも前記像担持体の移動方向下流側に、前記像担持体の表面に付着したイオン性導電性媒体を塞き止める規制部材を、前記像担持体の表面に対して移動方向に沿った所定のニップ幅で当接させるとともに、少なくとも前記像担持体の移動方向下流側では微小な間隙を介して前記被帯電部材に対向するように配置したことを特徴とする画像形成装置。
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