JP2004361269A - マルチチャンネルセンサとその製造方法及びバイオセンサシステムとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】高感度水晶振動子の作製が容易となり、従来作製不可能であった高感度なセンサを作製することができるマルチチャネルセンサを提供すること。
【構成】重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサを基板上に複数個並べたマルチチャネルセンサにおいて、各センサとセンサを支える支持体が別体であることを特徴とする。ここで、マルチチャンネルセンサは取り替え可能である。又、前記周波数変換素子は水晶振動子であり、その厚さは50μm以下とする。更に、複数個の周波数変換素子は僅かに周波数が異なる領域で用いられる。マルチチャンネルセンサは、特定の分析対象のみを捕獲する感応膜が固定化されている。
【選択図】 図1
【構成】重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサを基板上に複数個並べたマルチチャネルセンサにおいて、各センサとセンサを支える支持体が別体であることを特徴とする。ここで、マルチチャンネルセンサは取り替え可能である。又、前記周波数変換素子は水晶振動子であり、その厚さは50μm以下とする。更に、複数個の周波数変換素子は僅かに周波数が異なる領域で用いられる。マルチチャンネルセンサは、特定の分析対象のみを捕獲する感応膜が固定化されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小質量の変化を測定するマルチチャンネルセンサとその製造方法及びバイオセンサシステムとその製造方法に関する。特に、重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサ、更に、生化学物質を固定化し、それに特異的に吸着する酵素、抗体、たんぱく質、ホルモン等の化学物質を測定するバイオセンサ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信機器の発達に伴い高周波化、データー処理の高速化、大容量化に伴い高周波圧電デバイスへの要望が大きくなっている。
【0003】
又、重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する検出方法に関しても高感度化、即ち、高周波数化が望まれている。更に、近年成長の著しいバイオの分野での生化学物質検出技術としても大きな期待が寄せられている。
【0004】
これらの要望を満たすために、高周波圧電デバイスの検討が進められている。代表的なデバイスとして、表面弾性波素子(SAW)等の検討も多く進められているが、温度特性が安定している水晶振動子への期待も大きい(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
水晶振動子でQCM(Quartz Crystal Microbalance) センサを構成する場合を図6を用いて説明すると、薄く加工した水晶板1の両表面に電極2を形成する。電極の一方の表面に分析対象7のみを捕獲する感応膜6を固定化しておく。両電極に交流電界を印加すると、逆圧電効果により一定の周波数の振動が励起されるが、分析対象が感応膜により捕獲されると、質量増加Δmを伴い、その結果として振動子の共振周波数がΔfだけ変動する。
【0006】
このQCMセンサを生化学物質検出技術として用いる具体的な例としては、DNAのハイブリダイゼーション反応、抗原−抗体反応、たんぱく質の結合、酵素反応等、ガス中、液中を含め様々なものを利用することができる。
【0007】
上記質量付加量Δm及び振動周波数の変化量Δfの関係は、Sauerbrey により導かれており(G. Sauerbrey, Z. Phys. 155, 1959, 206) 、次式で表すことができる。
【式1】
ここに、f0 は水晶振動子の主基本周波数、Aは電極の面積、μq は水晶のせん断弾性係数、ρq は水晶の密度である。例えばATカット面で切り出した水晶振動子の場合、水晶版の厚さtと主基本周波数の間には、次式の関係がある。
【式2】
従って、主基本振動数を高くするほど、即ち、水晶板の厚さを薄くするほど質量センサとしての感度が高くなることが分かる。
【0008】
【特許文献1】
特開平08−228124号公報
【発明が解決しようとする課題】
水晶振動子は、厚さが薄いほど、質量センサとしての感度は高くなるので、機械加工又は半導体リソグラフィ工程の応用等の手法を用いて、水晶の薄板化の検討が進められてきた。更に、そのセンサをマルチチャンネル化する場合、水晶1を部分的に薄板加工した上に電極2が形成されている図7のような構成が採られていた。
【0009】
しかし、マルチチャンネル化する場合、チャンネル数が増えれば増えるほど、水晶板1は大きいものが必要となり、部分的に薄板加工を施す前の水晶の厚さが厚くないと、強度を維持することができなくなってきた。特に、水晶の厚さが50μmより薄くなってくると、強度が極端に弱くなり、単独では、直径10mm程度のものしか量産はできなかった。
【0010】
又、初期基板の厚さが厚いものを質量センサとしての感度を上げるために部分的に薄板加工すると、その加工量が増大し、製造コストが増大した。又、部分的にせよ水晶が薄くなればなるほど強度が弱まり、加工中、運搬中、使用中等、様々なレベルで破損が発生し、歩留まりの低下や装置性能の信頼性低下等の多くの問題を引き起こしていた。
【0011】
一方、バイオセンサのように反応自体の不確実性が高いもののセンサとしては、1回ごとにセンサ部を交換したいという要望も大きくなってきた。
【0012】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、高感度水晶振動子の作製が容易となり、従来作製不可能であった高感度なセンサを作製することができるとともに、高感度水晶振動子を用いたセンサ及びバイオシステムでは、装置性能の信頼性を上げつつ、コスト削減を図ることができるマルチチャンネルセンサとその製造方法及びバイオセンサシステムとその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサを基板上に複数個並べたマルチチャネルセンサにおいて、各センサとセンサを支える支持体が別体であり、センサ部が取り換え可能であるることを特徴とするマルチチャンネルセンサ及びセンサ部がサンプルを分離・抽出を行う前処理部とサンプル用の流路を通じて連結されているバイオセンサシステムにおいて、センサ部が取り替え可能であることを特徴とするバイオセンサシステム及びその製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態を示す図である。センシングする対象物が、電解質溶液等、導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す。
【0016】
図1(a)において、11はセンサを支持する支持体であり、樹脂又はガラス基板から成る。図1(b)に示すように、図1(a)をA方向から見ると、センサが入り込むような大きさの径の穴があいており、その部分には電極部12が円形に形成されている。図1(a)に示すように、その電極は、支持体11の裏面まで繋がっており、図1(c)に示すように、各配線が独立して、外部電極と接続している。
【0017】
又、図1(d)はセンサとなる水晶13であり、50μm以下の厚さである。本実施の形態では、20μm厚まで、機械加工又は半導体リソグラフィを応用した加工により加工され、研磨されたATカット水晶である。水晶13には、図1(d)に示すように、表面は中心部又は全面に電極14が形成されており、裏面は、支持体11の電極部12と接続できるように、図示のような形となっている。
【0018】
この水晶13を電極部12が形成された支持体11の穴部に落とし込む。その後、図1(e)に示すように、裏面側に樹脂15を塗布形成し、固定する。樹脂15としては、例えば焼成後ポリイミド膜となるポリイミドの前駆体(主に、ポリアミック酸)を塗布又はディッピング等の方法により成膜する。樹脂15は、水晶の振動に影響を与えないように、出来るだけ薄いものが好ましい。簡便には、非常に粘度の低いエポキシ接着剤等を用いても構わない。
【0019】
水晶13には、事前に、特定の分析対象のみを捕獲する感応膜が固定化されていても良い。水晶の表面の電極部とは、電解質溶液から、導通を取ることができる。
【0020】
以上のように作製することにより、センサとなる水晶は非常に小さい直径での加工のため、薄膜化が容易であり、歩留まりが向上する。又、素子製造途中で破損しても、修復が容易である。又、素子使用途中に万が一破損が発生しても、他のセンサに影響を与えることがない。
【0021】
作製したマルチチャンネルセンサに、各センサ独立して導通することにより、周波数の変化を独立して測定することができ、特定の分析対象物の微量質量変化を測定することができた。
【0022】
更に、溶媒により樹脂を溶かし、同じようにセンサ部を取替えることができる。樹脂と基板が適度な強度で密着している場合、きっかけを与えることによって、樹脂を剥すこともできる。100℃程度の熱を与えることによって、樹脂を柔らかくし、センサを剥すこともできる。これらの作業を組み合わせることによって、より固定力の強い樹脂でも剥すことはできる。このように、センサ部を取り換えることにより、別の検体の測定を高精度に行うことができる。又は、感応膜として別のものを付けることにより、多くの種類の分析を行うこともできる。
【0023】
<実施の形態2>
図2は実施の形態2を示す図である。実施の形態1と同様にセンシングする対象物が電解質溶液等、導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す。
【0024】
図2(a)に示すように、片面のみ電極部が形成された水晶13を図1(a)と同じ支持体の穴部に落とし込む。その後、電極部14’を表面全面に形成する。14’に導電性ポリマー等を使用し、電極と固定を兼ねても良い。その際は、樹脂15が必要なくなる場合もある。電極を表面全面に形成することにより、充分な導通を取ることができる。
【0025】
<実施の形態3>
センシングする対象物が、匂い物資等で、空気中等の非導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す。
【0026】
ほぼ、実施の形態1と同様に作製されるが、水晶の表面の電極部からの取り出しを行う必要があり、支持体11は、図1(a)の代わりに図1(h)のようになっている。表面の電極取り出し部は、図1(g)のようになっており、表面の電極部も配線された支持体を作製しなければならない。又、センサとなる水晶13には、図1(f)のように、表裏面で違う場所に電極取り出し部が形成されている。この場合、表面の電極は、裏面の電極が独立して配線されているので、外部電極まで独立して配線する必要はない。
【0027】
<実施の形態4>
センサ部に使用する水晶として、厚さが違うもの、例えば、10μmから0. 5μmずつ厚さが違うものを用意する。その場合、発振する周波数が違ってくるので、同時発振させても、どのセンサが周波数が変動したかをセンシングすることができる。
【0028】
即ち、製造方法としては、ほぼ実施の形態1と同様で構わないが、電極部12は、表裏面共に独立した配線を行う必要がなくなるので、裏面の配線を図1(g)のようにしても構わない。
【0029】
<実施の形態5>
樹脂ではなく、磁性体を用いて、センサ部の取り換えを行う。
【0030】
センシングする対象物が匂い物資等で、空気中等の非導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す
その場合、支持体の電極部12のうち、少なくともセンサ部の裏面に接する部分及びセンサ部の電極14のうち少なくとも電極部12に接する部分を磁性体で作製する。電極としての作用と磁性による固定の双方の作用を果たす。センサ部の取り換えには、電気を切断すれば良い。そのため、固定に用いている磁性体部はセンサ部取り換え時以外は常時導通しておく必要がある。そのため、電極12の配線方法としては、実施の形態2とは逆にする。表面の配線が図1(c)、裏面の配線が図1(g)となり、裏面は常時導通させておく。磁性体による固定方法を用いることにより、センサ部の取り換えがより容易となった。
【0031】
<実施の形態6>
図3は実施の形態6を示す図である。
【0032】
樹脂ではなく、磁性体を用いて、センサ部の取り換えを行う。
【0033】
センシングする対象物が電解質溶液等、導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す。
【0034】
図3に示すように、支持体に永久磁石16を埋め込んだものを使用する。電極部14の裏面に磁性体を用いれば、道通することなく、固定することができる。取り換え時には、反発する方向に電流を流す。
【0035】
電極の構成等は、実施の形態1と同様で構わない。センサ部の取り換えが、より容易となる。
【0036】
<実施の形態7>
図4は実施の形態7を示す図である。
【0037】
実施の形態1〜6に示したような(下部)支持体だけでなく、センサの上部にも上部支持体17を持ち、両側で固定する。
【0038】
電解質溶液では、その必要性は必須ではないが、固定部の一部に電極取り出し部18が付いており、上部電極と繋がっている。
【0039】
上部電極部の押さえは、下部支持体で支える場所に付いており、水晶13の破損を防ぐ。
【0040】
<実施の形態8>
図5は実施の形態8を説明する図である。図5はマルチチャネルQCMバイオセンサをLab−on−a−Chip のような多機能型の小型システムに組み込んだバイオセンサシステムの例の概要を示している。この例では、サンプル導入口9から分析対象の溶液或はガス8をセンサシステムに入れ、前処理要素4においてサンプルの分離、抽出処理を施し、センサ部に導入される。前処理工程には、その他混合/反応、フィルタ、バルブ等の様々な機能が必要な場合があるが、ここではそれらの詳細は述べない。又、前処理工程に、反応等の特別な試薬が必要な場合があり、別途その試薬を導入する経路や導入口が必要な場合もある。
【0041】
一方、サンプルの移動には、ポンプによる機械的なものや電気浸透等を利用した電気的なもの等が広く用いられる。センサ部には、実施の形態1〜7の何れかのマルチチャネルセンサがあり、それぞれのチャネルには配線が施してある(図5では、裏面側の配線は示していない)。検出を終えた後のサンプル溶液或はガスは、排出口5より排出される。
【0042】
以上のようなLab−on−a−Chip
に、本発明の水晶をセンサとして用いることによって、高感度、高性能で且つ信頼性の高いバイオセンサシステムを安価に得ることができた。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサを基板上に複数個並べたマルチチャネルセンサにおいて、各センサとセンサを支える支持体が別体であり、センサ部が取り換え可能であることを特徴とするマルチチャンネルセンサ及びセンサ部がサンプルを分離・抽出を行う前処理部とサンプル用の流路を通じて連結されているバイオセンサシステムにおいて、センサ部が取り替え可能であることを特徴とするバイオセンサシステム及びその製造方法により、センサの1つ1つは小さいため、薄板化が容易となり、高感度水晶振動子の作製が容易となり、従来作製不可能であった高感度なセンサをマルチチャンネルで作製することができる。
【0044】
又、高感度水晶振動子を用いたセンサ及びバイオシステムでは、装置性能の信頼性を上げつつ、コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る構造を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る構造を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態6に係る構造を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態7に係る構造を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態8に係る構造を説明する図である。
【図6】バイオチップ上の化学反応の概要図である。
【図7】従来例に係る構造を説明するための図である。
【符号の説明】
11 支持体
2,12 電極
1,13 水晶
4 前処理要素
5 排出口
6 捕獲膜
7 分析対象物質
8 サンプル溶液(ガス)
9 サンプル
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小質量の変化を測定するマルチチャンネルセンサとその製造方法及びバイオセンサシステムとその製造方法に関する。特に、重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサ、更に、生化学物質を固定化し、それに特異的に吸着する酵素、抗体、たんぱく質、ホルモン等の化学物質を測定するバイオセンサ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信機器の発達に伴い高周波化、データー処理の高速化、大容量化に伴い高周波圧電デバイスへの要望が大きくなっている。
【0003】
又、重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する検出方法に関しても高感度化、即ち、高周波数化が望まれている。更に、近年成長の著しいバイオの分野での生化学物質検出技術としても大きな期待が寄せられている。
【0004】
これらの要望を満たすために、高周波圧電デバイスの検討が進められている。代表的なデバイスとして、表面弾性波素子(SAW)等の検討も多く進められているが、温度特性が安定している水晶振動子への期待も大きい(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
水晶振動子でQCM(Quartz Crystal Microbalance) センサを構成する場合を図6を用いて説明すると、薄く加工した水晶板1の両表面に電極2を形成する。電極の一方の表面に分析対象7のみを捕獲する感応膜6を固定化しておく。両電極に交流電界を印加すると、逆圧電効果により一定の周波数の振動が励起されるが、分析対象が感応膜により捕獲されると、質量増加Δmを伴い、その結果として振動子の共振周波数がΔfだけ変動する。
【0006】
このQCMセンサを生化学物質検出技術として用いる具体的な例としては、DNAのハイブリダイゼーション反応、抗原−抗体反応、たんぱく質の結合、酵素反応等、ガス中、液中を含め様々なものを利用することができる。
【0007】
上記質量付加量Δm及び振動周波数の変化量Δfの関係は、Sauerbrey により導かれており(G. Sauerbrey, Z. Phys. 155, 1959, 206) 、次式で表すことができる。
【式1】
ここに、f0 は水晶振動子の主基本周波数、Aは電極の面積、μq は水晶のせん断弾性係数、ρq は水晶の密度である。例えばATカット面で切り出した水晶振動子の場合、水晶版の厚さtと主基本周波数の間には、次式の関係がある。
【式2】
従って、主基本振動数を高くするほど、即ち、水晶板の厚さを薄くするほど質量センサとしての感度が高くなることが分かる。
【0008】
【特許文献1】
特開平08−228124号公報
【発明が解決しようとする課題】
水晶振動子は、厚さが薄いほど、質量センサとしての感度は高くなるので、機械加工又は半導体リソグラフィ工程の応用等の手法を用いて、水晶の薄板化の検討が進められてきた。更に、そのセンサをマルチチャンネル化する場合、水晶1を部分的に薄板加工した上に電極2が形成されている図7のような構成が採られていた。
【0009】
しかし、マルチチャンネル化する場合、チャンネル数が増えれば増えるほど、水晶板1は大きいものが必要となり、部分的に薄板加工を施す前の水晶の厚さが厚くないと、強度を維持することができなくなってきた。特に、水晶の厚さが50μmより薄くなってくると、強度が極端に弱くなり、単独では、直径10mm程度のものしか量産はできなかった。
【0010】
又、初期基板の厚さが厚いものを質量センサとしての感度を上げるために部分的に薄板加工すると、その加工量が増大し、製造コストが増大した。又、部分的にせよ水晶が薄くなればなるほど強度が弱まり、加工中、運搬中、使用中等、様々なレベルで破損が発生し、歩留まりの低下や装置性能の信頼性低下等の多くの問題を引き起こしていた。
【0011】
一方、バイオセンサのように反応自体の不確実性が高いもののセンサとしては、1回ごとにセンサ部を交換したいという要望も大きくなってきた。
【0012】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、高感度水晶振動子の作製が容易となり、従来作製不可能であった高感度なセンサを作製することができるとともに、高感度水晶振動子を用いたセンサ及びバイオシステムでは、装置性能の信頼性を上げつつ、コスト削減を図ることができるマルチチャンネルセンサとその製造方法及びバイオセンサシステムとその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサを基板上に複数個並べたマルチチャネルセンサにおいて、各センサとセンサを支える支持体が別体であり、センサ部が取り換え可能であるることを特徴とするマルチチャンネルセンサ及びセンサ部がサンプルを分離・抽出を行う前処理部とサンプル用の流路を通じて連結されているバイオセンサシステムにおいて、センサ部が取り替え可能であることを特徴とするバイオセンサシステム及びその製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態を示す図である。センシングする対象物が、電解質溶液等、導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す。
【0016】
図1(a)において、11はセンサを支持する支持体であり、樹脂又はガラス基板から成る。図1(b)に示すように、図1(a)をA方向から見ると、センサが入り込むような大きさの径の穴があいており、その部分には電極部12が円形に形成されている。図1(a)に示すように、その電極は、支持体11の裏面まで繋がっており、図1(c)に示すように、各配線が独立して、外部電極と接続している。
【0017】
又、図1(d)はセンサとなる水晶13であり、50μm以下の厚さである。本実施の形態では、20μm厚まで、機械加工又は半導体リソグラフィを応用した加工により加工され、研磨されたATカット水晶である。水晶13には、図1(d)に示すように、表面は中心部又は全面に電極14が形成されており、裏面は、支持体11の電極部12と接続できるように、図示のような形となっている。
【0018】
この水晶13を電極部12が形成された支持体11の穴部に落とし込む。その後、図1(e)に示すように、裏面側に樹脂15を塗布形成し、固定する。樹脂15としては、例えば焼成後ポリイミド膜となるポリイミドの前駆体(主に、ポリアミック酸)を塗布又はディッピング等の方法により成膜する。樹脂15は、水晶の振動に影響を与えないように、出来るだけ薄いものが好ましい。簡便には、非常に粘度の低いエポキシ接着剤等を用いても構わない。
【0019】
水晶13には、事前に、特定の分析対象のみを捕獲する感応膜が固定化されていても良い。水晶の表面の電極部とは、電解質溶液から、導通を取ることができる。
【0020】
以上のように作製することにより、センサとなる水晶は非常に小さい直径での加工のため、薄膜化が容易であり、歩留まりが向上する。又、素子製造途中で破損しても、修復が容易である。又、素子使用途中に万が一破損が発生しても、他のセンサに影響を与えることがない。
【0021】
作製したマルチチャンネルセンサに、各センサ独立して導通することにより、周波数の変化を独立して測定することができ、特定の分析対象物の微量質量変化を測定することができた。
【0022】
更に、溶媒により樹脂を溶かし、同じようにセンサ部を取替えることができる。樹脂と基板が適度な強度で密着している場合、きっかけを与えることによって、樹脂を剥すこともできる。100℃程度の熱を与えることによって、樹脂を柔らかくし、センサを剥すこともできる。これらの作業を組み合わせることによって、より固定力の強い樹脂でも剥すことはできる。このように、センサ部を取り換えることにより、別の検体の測定を高精度に行うことができる。又は、感応膜として別のものを付けることにより、多くの種類の分析を行うこともできる。
【0023】
<実施の形態2>
図2は実施の形態2を示す図である。実施の形態1と同様にセンシングする対象物が電解質溶液等、導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す。
【0024】
図2(a)に示すように、片面のみ電極部が形成された水晶13を図1(a)と同じ支持体の穴部に落とし込む。その後、電極部14’を表面全面に形成する。14’に導電性ポリマー等を使用し、電極と固定を兼ねても良い。その際は、樹脂15が必要なくなる場合もある。電極を表面全面に形成することにより、充分な導通を取ることができる。
【0025】
<実施の形態3>
センシングする対象物が、匂い物資等で、空気中等の非導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す。
【0026】
ほぼ、実施の形態1と同様に作製されるが、水晶の表面の電極部からの取り出しを行う必要があり、支持体11は、図1(a)の代わりに図1(h)のようになっている。表面の電極取り出し部は、図1(g)のようになっており、表面の電極部も配線された支持体を作製しなければならない。又、センサとなる水晶13には、図1(f)のように、表裏面で違う場所に電極取り出し部が形成されている。この場合、表面の電極は、裏面の電極が独立して配線されているので、外部電極まで独立して配線する必要はない。
【0027】
<実施の形態4>
センサ部に使用する水晶として、厚さが違うもの、例えば、10μmから0. 5μmずつ厚さが違うものを用意する。その場合、発振する周波数が違ってくるので、同時発振させても、どのセンサが周波数が変動したかをセンシングすることができる。
【0028】
即ち、製造方法としては、ほぼ実施の形態1と同様で構わないが、電極部12は、表裏面共に独立した配線を行う必要がなくなるので、裏面の配線を図1(g)のようにしても構わない。
【0029】
<実施の形態5>
樹脂ではなく、磁性体を用いて、センサ部の取り換えを行う。
【0030】
センシングする対象物が匂い物資等で、空気中等の非導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す
その場合、支持体の電極部12のうち、少なくともセンサ部の裏面に接する部分及びセンサ部の電極14のうち少なくとも電極部12に接する部分を磁性体で作製する。電極としての作用と磁性による固定の双方の作用を果たす。センサ部の取り換えには、電気を切断すれば良い。そのため、固定に用いている磁性体部はセンサ部取り換え時以外は常時導通しておく必要がある。そのため、電極12の配線方法としては、実施の形態2とは逆にする。表面の配線が図1(c)、裏面の配線が図1(g)となり、裏面は常時導通させておく。磁性体による固定方法を用いることにより、センサ部の取り換えがより容易となった。
【0031】
<実施の形態6>
図3は実施の形態6を示す図である。
【0032】
樹脂ではなく、磁性体を用いて、センサ部の取り換えを行う。
【0033】
センシングする対象物が電解質溶液等、導電性のものに含有されている場合に用いるマルチチャンネルセンサについて示す。
【0034】
図3に示すように、支持体に永久磁石16を埋め込んだものを使用する。電極部14の裏面に磁性体を用いれば、道通することなく、固定することができる。取り換え時には、反発する方向に電流を流す。
【0035】
電極の構成等は、実施の形態1と同様で構わない。センサ部の取り換えが、より容易となる。
【0036】
<実施の形態7>
図4は実施の形態7を示す図である。
【0037】
実施の形態1〜6に示したような(下部)支持体だけでなく、センサの上部にも上部支持体17を持ち、両側で固定する。
【0038】
電解質溶液では、その必要性は必須ではないが、固定部の一部に電極取り出し部18が付いており、上部電極と繋がっている。
【0039】
上部電極部の押さえは、下部支持体で支える場所に付いており、水晶13の破損を防ぐ。
【0040】
<実施の形態8>
図5は実施の形態8を説明する図である。図5はマルチチャネルQCMバイオセンサをLab−on−a−Chip のような多機能型の小型システムに組み込んだバイオセンサシステムの例の概要を示している。この例では、サンプル導入口9から分析対象の溶液或はガス8をセンサシステムに入れ、前処理要素4においてサンプルの分離、抽出処理を施し、センサ部に導入される。前処理工程には、その他混合/反応、フィルタ、バルブ等の様々な機能が必要な場合があるが、ここではそれらの詳細は述べない。又、前処理工程に、反応等の特別な試薬が必要な場合があり、別途その試薬を導入する経路や導入口が必要な場合もある。
【0041】
一方、サンプルの移動には、ポンプによる機械的なものや電気浸透等を利用した電気的なもの等が広く用いられる。センサ部には、実施の形態1〜7の何れかのマルチチャネルセンサがあり、それぞれのチャネルには配線が施してある(図5では、裏面側の配線は示していない)。検出を終えた後のサンプル溶液或はガスは、排出口5より排出される。
【0042】
以上のようなLab−on−a−Chip
に、本発明の水晶をセンサとして用いることによって、高感度、高性能で且つ信頼性の高いバイオセンサシステムを安価に得ることができた。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサを基板上に複数個並べたマルチチャネルセンサにおいて、各センサとセンサを支える支持体が別体であり、センサ部が取り換え可能であることを特徴とするマルチチャンネルセンサ及びセンサ部がサンプルを分離・抽出を行う前処理部とサンプル用の流路を通じて連結されているバイオセンサシステムにおいて、センサ部が取り替え可能であることを特徴とするバイオセンサシステム及びその製造方法により、センサの1つ1つは小さいため、薄板化が容易となり、高感度水晶振動子の作製が容易となり、従来作製不可能であった高感度なセンサをマルチチャンネルで作製することができる。
【0044】
又、高感度水晶振動子を用いたセンサ及びバイオシステムでは、装置性能の信頼性を上げつつ、コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る構造を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る構造を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態6に係る構造を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態7に係る構造を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態8に係る構造を説明する図である。
【図6】バイオチップ上の化学反応の概要図である。
【図7】従来例に係る構造を説明するための図である。
【符号の説明】
11 支持体
2,12 電極
1,13 水晶
4 前処理要素
5 排出口
6 捕獲膜
7 分析対象物質
8 サンプル溶液(ガス)
9 サンプル
Claims (17)
- 重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサを基板上に複数個並べたマルチチャネルセンサにおいて、
各センサとセンサを支える支持体が別体であることを特徴とするマルチチャンネルセンサ。 - 取り替え可能であることを特徴とする請求項1記載のマルチチャンネルセンサ。
- 前記周波数変換素子が水晶振動子であることを特徴とする請求項1記載のマルチチャンネルセンサ。
- 前記水晶振動子の厚さが50μm以下であることを特徴とする請求項3記載のマルチチャンネルセンサ。
- 前記複数個の周波数変換素子が僅かに周波数が異なる領域で用いられることを特徴とする請求項1記載のマルチチャンネルセンサ。
- 特定の分析対象のみを捕獲する感応膜が固定化されていることを特徴とする請求項1記載のマルチチャンネルセンサ。
- センサ部が、サンプルを分離・抽出を行う前処理部とサンプル用の流路を通じて連結されているバイオセンサシステムにおいて、
前記センサ部が取り替え可能であることを特徴とするバイオセンサシステム。 - 前記センサ部が複数個のセンサから成ることを特徴とする請求項7記載のバイオセンサシステム。
- 前記センサが重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサであることを特徴とする請求項7記載のバイオセンサシステム。
- 前記周波数変換素子が水晶振動子であることを特徴とする請求項9記載のバイオセンサシステム。
- 前記水晶振動子の厚さが50μm以下であることを特徴とする請求項10記載のバイオセンサシステム。
- 前記複数個の周波数変換素子が僅かに周波数が異なる領域で用いられることを特徴とする請求項9記載のバイオセンサシステム。
- 特定の分析対象のみを捕獲する感応膜が固定化されていることを特徴とする請求項7記載のバイオセンサシステム。
- 重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサを基板上に複数個並べたマルチチャネルセンサの製造方法において、
電極部が形成された枠を先に製造し、周波数変換素子を落とし込んで固定化することを特徴とするマルチチャンネルセンサの製造方法。 - 重量変化に伴う周波数変換素子の周波数変化を測定する微量質量センサを基板上に複数個並べたマルチチャネルセンサの製造方法において、
枠に周波数変換素子を落とし込み、少なくとも片面の電極部は後から形成することを特徴とするマルチチャンネルセンサの製造方法。 - センサ部が、サンプルを分離・抽出を行う前処理部とサンプル用の流路を通じて連結されているバイオセンサシステムの製造方法において、
電極部が形成された枠を先に製造し、周波数変換素子を落とし込んで固定化することを特徴とするバイオセンサシステムの製造方法。 - センサ部が、サンプルを分離・抽出を行う前処理部とサンプル用の流路を通じて連結されているバイオセンサシステムの製造方法において、
枠に周波数変換素子を落とし込み、少なくとも片面の電極部は後から形成することを特徴とするバイオセンサシステムの製造方法。
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- 2003-06-05 JP JP2003160661A patent/JP2004361269A/ja not_active Withdrawn
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