JP2004360544A - 冷却水温制御装置 - Google Patents
冷却水温制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004360544A JP2004360544A JP2003159083A JP2003159083A JP2004360544A JP 2004360544 A JP2004360544 A JP 2004360544A JP 2003159083 A JP2003159083 A JP 2003159083A JP 2003159083 A JP2003159083 A JP 2003159083A JP 2004360544 A JP2004360544 A JP 2004360544A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling water
- engine
- water temperature
- temperature
- control device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【課題】エンジン負荷に応じて冷却水温度を素早く調節できるようにする。
【解決手段】車両のエンジン運転状態に応じて冷却水温を制御する冷却水温制御装置において、エンジン1の冷却系10に設けられ冷却水を加熱する電気ヒータ9と、エンジン1の負荷に応じた目標水温を設定する目標水温設定手段11cとをそなえ、冷却水の実温度が目標水温設定手段11cにより設定された目標水温以下である場合には、電気ヒータ9により冷却水が加熱されるように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】車両のエンジン運転状態に応じて冷却水温を制御する冷却水温制御装置において、エンジン1の冷却系10に設けられ冷却水を加熱する電気ヒータ9と、エンジン1の負荷に応じた目標水温を設定する目標水温設定手段11cとをそなえ、冷却水の実温度が目標水温設定手段11cにより設定された目標水温以下である場合には、電気ヒータ9により冷却水が加熱されるように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載されたエンジンに用いて好適な、冷却水温制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンには冷却水の温度を適温(例えば、80℃前後)に保つため、サーモスタットが設けられるのが一般的である。このようなサーモスタットの弁体は、冷却水温が所定温度よりも高くなると開弁され、ラジエータからの冷たい冷却水がエンジンに供給されるようになっている。
【0003】
ところで、上述の冷却水温を一定に保つということに加え、エンジンの負荷に応じて積極的に冷却水温を変更したいという要望がある。これは、エンジンが低負荷で運転している場合には、エンジン温度を積極的に上昇させることによって、フリクションロスを低減させて燃費向上を図る一方で、エンジンが高負荷で運転中である場合にはエンジン温度を積極的に低下させることによって、吸入空気密度を高めて出力増大を図ったりノッキングを抑制したい、という要望に基づくものである。
【0004】
しかしながら、上述の一般的なサーモスタットによれば、エンジン負荷が増大した場合であっても、冷却水温度が所定温度以下であればラジエータからの冷たい冷却水がエンジンに供給されないため、エンジン温度は上昇してしまう。一方、冷却水温度が所定温度以上であれば、エンジン負荷が低下した場合であっても、ラジエータからの冷却水がエンジンに対して供給され、エンジン温度は低下してしまう。
【0005】
つまり、上述の一般的なサーモスタットによれば、冷却水温度を一定に保つという目的は達成できるものの、エンジンの負荷に応じて冷却水温度を制御するという目的は達成できない。
このため、エンジン負荷に対して冷却水温度を制御する手法の一例として、以下の特許文献1のような技術が開示されている。この技術によれば、エンジン負荷およびエンジン回転数に基づいて目標とする冷却水温度を予め設定しておき、エンジン出口側に設けられた冷却水温度センサによって検出された実際の冷却水温度を予め設定された冷却水温度へ近づけるように、ラジエータとエンジンとの間に介装された制御弁開度を調節し、これにより、エンジンへ導入される冷たい冷却水の流量が制御される。
【0006】
つまり、エンジン温度を上昇させたい場合には、ラジエータからエンジンへ冷たい冷却水が流入しないように制御弁開度を絞ることでエンジン温度を上昇させることができるようになっている。
【0007】
【特許文献1】
特許第312227号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジンには所定の熱容量が存在し、目標温度が高く変更されてラジエータからの冷却水路を遮断して冷却水温を上昇させようとしても、実際にエンジンが目標とする所定温度に達するにはある程度の時間が必要となる。したがって、上述した特許文献1の技術では、高負荷時にラジエータからの冷たい冷却水をエンジンへ導入してエンジン温度を一旦下げた後、負荷の低下に伴ない、目標温度を上昇させた場合、エンジンを目標温度にまで上昇させるにはある程度の時間を要してしまい、この間に燃費が悪化してしまうという課題がある。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、エンジン負荷に応じて冷却水温度を素早く調節できるようにした、冷却水温制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の冷却水温制御装置は、車両のエンジン運転状態に応じて冷却水温を制御する冷却水温制御装置において、該エンジンの冷却系に設けられ冷却水を加熱する電気ヒータと、該エンジンの負荷に応じた目標水温を設定する目標水温設定手段とをそなえ、該冷却水の実温度が該目標水温設定手段により設定された該目標水温以下である場合には、該電気ヒータにより該冷却水が加熱されることを特徴としている。
【0011】
これにより、エンジンが低負荷である場合などに、積極的に冷却水温を上昇させてエンジン温度を上昇させ、フリクションロスを低減させて燃費改善を図ることが可能となる
また、請求項2記載の本発明の冷却水温制御装置は、上記請求項1記載の構成において、該車両の走行エネルギを回生可能な発電機をそなえ、該車両の減速走行時には該発電機によって回生された電力が該電気ヒータに供給されることを特徴としている。
【0012】
これにより、制動時に生じる回生電力を電気ヒータへ供給できるので、エネルギーロス無く、冷却水温を上昇させることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態にかかる冷却水温制御装置について図1〜図2を用いて説明すると、図1はその構成を示す模式図、図2はその動作を説明するためのタイムチャート、図3はその動作を示すフローチャートである。
図1に示す水冷式エンジン(以下、単にエンジン)1には、ウォータポンプ4,ヒータコア5,ラジエータ6,サーモスタット(水温制御バルブ)7により主に構成される冷却系10が接続されている。また、エンジン1のクランクシャフト2にはベルト3を介して上記ウォータポンプ4が接続されるとともに、モータジェネレータ(発電機)12も接続されている。
【0014】
このモータジェネレータ12は、モータ(電動機)として機能させることによってエンジン1の駆動力をアシストしたり、また、車両の制動時にジェネレータ(発電機)として機能させることによって走行エネルギを回生して発電したりすることができるようになっている。このように、本実施形態に係る車両はいわゆるハイブリッドシステムが適用されて構成されている。
【0015】
また、冷却水はウォータポンプ4によりエンジン1と冷却系10との間で循環されるようになっている。また、この冷却系10に設けられたサーモスタット7はエンジン1の第1ポート1aとラジエータ6とウォータポンプ4との間に介装されており、冷却水の温度(実温度)に応じてサーモスタット7の感温部(図示略)が伸縮するようになっている。そして、この感温部の伸縮に応じて弁体(図示略)が開閉されるようになっている。
【0016】
これにより、サーモスタット7は、エンジン1からラジエータ6を経由せずウォータポンプ4へ流れ込む冷却水(図中矢印F4参照)と、エンジン1からラジエータ6を経由してウォータポンプ4へ流れ込む冷却水(図中矢印F5)との流量を調節できるようになっている。また、このサーモスタット7の開閉弁は、上述した冷却水温度による制御だけではなく、後述するECU11によっても制御されるようになっており、いわゆる電御サーモスタットが適用されている。
【0017】
また、ラジエータ6は冷却水を放熱させて冷却するものであり、エンジン1の第2ポート1bとサーモスタット7との間に介装されている。また、ヒータコア5は、入力ポート5aがエンジン1の第3ポート1cと接続されるとともに、出力ポート5bがウォータポンプ4と接続されている。これにより、ヒータコア5は入力ポート5aからエンジン1を冷却した後の冷却水が供給され、この冷却水から熱を奪うことで図示しないヒータの熱源として機能するようになっている。そして、ヒータコア5で熱が奪われた冷却水は、出力ポート5bからウォータポンプ4に戻されるようになっている。
【0018】
また、本実施形態に係る冷却水温制御装置においては、冷却系10中、サーモスタット7とウォータポンプ4とを接続する水路8に電気ヒータ9が設けられ、冷却水温を必要に応じて上昇させることができるようになっている。また、この電気ヒータ9はモータジェネレータ12およびバッテリ13と電気的に接続され、モータジェネレータ12またはバッテリ13からの電力によって発熱するようになっている。
【0019】
このモータジェネレータ12によって発電された交流電力は、モータジェネレータ12とバッテリ13とに接続されたインバータ14によって、直流電力に変換されたのちにバッテリ13に送給されてバッテリ13が充電されたり、直流電力がECU11を介して電気ヒータ9へ供給されたりするようになっている。なお、このインバータ14はECU11からの制御信号によって制御されるようになっている。また、図中、実線矢印は電力を示し、鎖線矢印は制御信号を示している。
【0020】
上記のECU11は、減速判定手段11a,SOC判定手段11b,目標水温設定手段11c,電力制御手段11d,発電機制御手段11eを内蔵して構成されるとともに、水温センサ(図示略)によって検出された水温情報TA、回転数センサ(図示略)によって検出されたエンジン回転数NE、エンジン負荷情報LDや、車両の運転状態情報STSなど各種の情報を受信するようになっている。なお、ここでエンジン負荷情報LDとは、例えば、アクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)、エンジン1の目標筒内圧、吸気マニホールド内圧などである。また、運転状態情報STSとは、スロットルバルブ開度、ブレーキペダル踏み込み量、燃料カット、エンジン回転数などの情報である。
【0021】
このうち、減速判定手段11aは、上述した運転状態情報STSに基づいて車両が減速中であるか否かを判定するものであって、例えば、所定車速以上で且つブレーキランプが点灯した場合あるいは、アイドルスイッチがオン(すなわち、アクセルオフ)となった場合に、車両が減速中であると判定するようになっている。
【0022】
ここで、減速判定手段11aによって車両が減速中であると判定されると、発電機制御手段11eがモータジェネレータ12に対して発電機として機能する旨の指示を与え、モータジェネレータ12により回生制動力が付与されて発電が実行されるようになっている。
また、SOC判定手段11bは、バッテリ13からの電流を積算することによってバッテリ13に残存している電力容量(以後、単に「SOC」という)を判定するものである。
【0023】
また、目標水温設定手段11cは、エンジン負荷に応じて設定された目標冷却水温TTを設定するものであり、ここではマップとして設けられている。つまり、この目標水温設定手段11cに、上述のエンジン負荷情報LDを適用することで、目標水温TTが得られるようになっている。
そして、電力制御手段11dは、水温センサによって検出された冷却水の実温度TAがエンジン負荷に応じて設定された目標水温TT以下である、という条件が満たされた場合に、電気ヒータ9に対して給電し、冷却水温度を素早く上昇させてエンジン1を暖めてフリクションロスを低減し、燃費を高めることができるようになっている。
【0024】
本願発明の冷却水温制御装置は上述のように構成されているので、以下、その作用を説明すると、まず、図2のタイムチャートに示すように、エンジン負荷が低い場合(区間A参照)、電力制御手段11dはこの低負荷に応じて設定された目標冷却水温TT1となるようにバッテリ13もしくはモータジェネレータ12の電力を電気ヒータ9へ供給し、これにより、冷却水の実水温TAがTT1で(すなわち、TA=TT1となるように)維持される。
【0025】
そして、エンジン1の負荷が高まると(区間B参照)、ECU11は電気ヒータ9への電力供給を中止するので電気ヒータ9による冷却水への加熱が中止される。また、このとき、上述のように、サーモスタット7はECU11によって開弁するように制御されるので、冷却水がラジエータ6を通過しながら循環することによって冷却水の実温度TAは低下する。そして、サーモスタット7の弁開度が調整され、冷却水の実温度TAはT2安定でする。
【0026】
その後、再びエンジン1の負荷が低下すると(区間C参照)、ECU11は電気ヒータ9に対して電力を供給し、これにより、図中矢印Dで示すように、急速に冷却水の実温度TAが暖められる。なお、図中鎖線矢印Eで示す線は、従来の冷却系によって冷却水の実温度をTT1まで上昇させた場合の特性を示している。このように、本実施形態に係る本願発明によれば、矢印Fで示す時間分、エンジン1を素早く暖めることができるようになっている。
【0027】
次に、図3に示すフローチャートを用いて本実施形態に係る本願発明の作用について説明すると、まず、水温センサによって検出された実冷却水温TA,エンジン回転数センサによって検出されたエンジン回転数NE,エンジン負荷情報LDなどがECU11によって読み込まれる(ステップS11)。次に、読み込んだエンジン負荷情報LDに基づいて、ECU11の目標温度設定手段11cにより、目標冷却水温度TTが求められる(ステップS12)。
【0028】
その後、上記のステップS11においてECU11によって読み込まれた実冷却水温TAが、ステップS12において得られた目標冷却水温度TT以下であるか否かが判定される(ステップS13)。そして、実冷却水温TAが、目標冷却水温度TTよりも高いと判定された場合(すなわち、TA>TTと判定された場合)には、水温を低下させる制御が実行され(Noルート)、具体的には、ステップS18においてサーモスタット(水温制御バルブ)7が強制的に開弁されることで冷却水がラジエータ6経由で循環され、実冷却水温TAは低下する。
【0029】
一方、ステップS13において、実冷却水温TAが目標冷却水温度TT以下であることが判定された場合(すなわち、TA≦TTと判定された場合)には、冷却水温を上昇させる制御が実行される(Yesルート)。具体的には、ステップS14においてサーモスタット(水温制御バルブ)7が閉弁され、その後、ステップS15においてECU11の減速判定手段1aが車両は減速中であるか否かが判定される。なお、この減速判定は、上述したように、例えば、所定車速以上で且つブレーキランプが点灯した場合(すなわち、燃料カットが開始された場合)、アイドルスイッチがオンとなった場合に、車両が減速中であると判定する。
【0030】
このステップS15における判定によって、車両が減速中であると判定された場合、ステップS16において、ECU11の発電機制御手段11dはモータジェネレータ12に対して回生発電をする旨の指示を与えるほか、インバータ14に対して、モータジェネレータ12によって回生発電された電力を直流に変換してECU11へ送給させる旨の指示を与える。そして、ECU11は、ステップS16で得られた回生電力を目標冷却水温度TTに応じた大きさの電力に補正して電気ヒータ9へ送給する。
【0031】
また、一方、ステップS15において車両が減速中ではないと判定された場合、Noルートを辿ってステップS19へ進み、ECU11のSOC判定手段11bによってバッテリ13のSOCが判定され、ここで判定されたSOCが所定のSOC値以上であればバッテリ13に蓄えられた電力が電気ヒータ9へと供給される(ステップS20,ステップS17)。一方、ステップS19で判定されたSOCが所定SOC値以下であればそのままリターンする。なお、上記の所定のSOC値とは、これ以上SOCが低下すると早急に充電が必要となる値であって、バッテリの性能などによって異なる値である。
【0032】
したがって、本発明の冷却水温制御装置によれば、上述の通り、エンジン1が低負荷である場合、積極的に冷却水の温度を上昇させてエンジンを短時間で温めることが可能となり、フリクションロスを低減させて燃費改善を図ることができる。
また、制動時にモータジェネレータ12を発電機として機能させることで、回生電力を電気ヒータへ供給することができるので、エネルギーロス無く、冷却水の温度を上昇させることが可能となる。
【0033】
さらに、電気ヒータ9の電源としてバッテリ13を用いることも可能であるため、例えば、ジェネレータ12による回生電力では電力が不足する場合にバッテリ13からの電力とジェネレータ12による回生電力とを組み合わせて用いることで、確実に電気ヒータ9へ電力を供給し、冷却水を加熱することが可能となる。
【0034】
また、バッテリ13に蓄えられた電力を電気ヒータ9へ供給する場合であっても、ECU11のSOC判定手段11bによってバッテリ13のSOCが随時モニタされているので、バッテリ13の残存電力を過度に低下させることなく、電気ヒータ9へ電力を供給し、確実に冷却水温を上昇させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0035】
例えば、図3を用いて説明した上述の実施形態の動作フローチャートについて、ステップS15とステップS16との間に、減速度に応じて要求されるモータジェネレータ12の要求負荷電力を算出するステップを挿入するとともに、ステップS16とステップS17との間に、余剰電力(=実際の回生電力―要求負荷電力)を算出するステップを挿入するようにしてもよい。このようにして算出された余剰電力を電気ヒータ9へ供給するようにすれば、本来は無駄となってしまうエネルギーのみを用いて冷却水を暖めることが可能となるので、エネルギーロスの更なる抑制に寄与することが可能となる。
【0036】
また、上述の実施形態においては、モータジェネレータ12によって発電が行なわれているが、これに限定するものではなく、例えば、オルタネータなどの小型の発電機であってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の冷却水温制御装置によれば、エンジン負荷に応じて冷却水温度を素早く調節できる。つまり、エンジンが低負荷である場合などに、積極的に冷却水温を上昇させることができるので、エンジンを短時間で温めることができ、フリクションロスを低減させて燃費改善を図ることが可能となる(請求項1)。
【0038】
また、制動時にモータジェネレータを発電機として機能させて回生発電を行ない、ここで生じた回生電力を電気ヒータへ供給することができるので、エネルギーロス無く、冷却水温を上昇させることが可能となる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る冷却水温制御装置の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る冷却水温制御装置の作用を模式的に示すタイムチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る冷却水温制御装置の作用を模式的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
9 電気ヒータ
12 モータジェネレータ(発電機)
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載されたエンジンに用いて好適な、冷却水温制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンには冷却水の温度を適温(例えば、80℃前後)に保つため、サーモスタットが設けられるのが一般的である。このようなサーモスタットの弁体は、冷却水温が所定温度よりも高くなると開弁され、ラジエータからの冷たい冷却水がエンジンに供給されるようになっている。
【0003】
ところで、上述の冷却水温を一定に保つということに加え、エンジンの負荷に応じて積極的に冷却水温を変更したいという要望がある。これは、エンジンが低負荷で運転している場合には、エンジン温度を積極的に上昇させることによって、フリクションロスを低減させて燃費向上を図る一方で、エンジンが高負荷で運転中である場合にはエンジン温度を積極的に低下させることによって、吸入空気密度を高めて出力増大を図ったりノッキングを抑制したい、という要望に基づくものである。
【0004】
しかしながら、上述の一般的なサーモスタットによれば、エンジン負荷が増大した場合であっても、冷却水温度が所定温度以下であればラジエータからの冷たい冷却水がエンジンに供給されないため、エンジン温度は上昇してしまう。一方、冷却水温度が所定温度以上であれば、エンジン負荷が低下した場合であっても、ラジエータからの冷却水がエンジンに対して供給され、エンジン温度は低下してしまう。
【0005】
つまり、上述の一般的なサーモスタットによれば、冷却水温度を一定に保つという目的は達成できるものの、エンジンの負荷に応じて冷却水温度を制御するという目的は達成できない。
このため、エンジン負荷に対して冷却水温度を制御する手法の一例として、以下の特許文献1のような技術が開示されている。この技術によれば、エンジン負荷およびエンジン回転数に基づいて目標とする冷却水温度を予め設定しておき、エンジン出口側に設けられた冷却水温度センサによって検出された実際の冷却水温度を予め設定された冷却水温度へ近づけるように、ラジエータとエンジンとの間に介装された制御弁開度を調節し、これにより、エンジンへ導入される冷たい冷却水の流量が制御される。
【0006】
つまり、エンジン温度を上昇させたい場合には、ラジエータからエンジンへ冷たい冷却水が流入しないように制御弁開度を絞ることでエンジン温度を上昇させることができるようになっている。
【0007】
【特許文献1】
特許第312227号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジンには所定の熱容量が存在し、目標温度が高く変更されてラジエータからの冷却水路を遮断して冷却水温を上昇させようとしても、実際にエンジンが目標とする所定温度に達するにはある程度の時間が必要となる。したがって、上述した特許文献1の技術では、高負荷時にラジエータからの冷たい冷却水をエンジンへ導入してエンジン温度を一旦下げた後、負荷の低下に伴ない、目標温度を上昇させた場合、エンジンを目標温度にまで上昇させるにはある程度の時間を要してしまい、この間に燃費が悪化してしまうという課題がある。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、エンジン負荷に応じて冷却水温度を素早く調節できるようにした、冷却水温制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の冷却水温制御装置は、車両のエンジン運転状態に応じて冷却水温を制御する冷却水温制御装置において、該エンジンの冷却系に設けられ冷却水を加熱する電気ヒータと、該エンジンの負荷に応じた目標水温を設定する目標水温設定手段とをそなえ、該冷却水の実温度が該目標水温設定手段により設定された該目標水温以下である場合には、該電気ヒータにより該冷却水が加熱されることを特徴としている。
【0011】
これにより、エンジンが低負荷である場合などに、積極的に冷却水温を上昇させてエンジン温度を上昇させ、フリクションロスを低減させて燃費改善を図ることが可能となる
また、請求項2記載の本発明の冷却水温制御装置は、上記請求項1記載の構成において、該車両の走行エネルギを回生可能な発電機をそなえ、該車両の減速走行時には該発電機によって回生された電力が該電気ヒータに供給されることを特徴としている。
【0012】
これにより、制動時に生じる回生電力を電気ヒータへ供給できるので、エネルギーロス無く、冷却水温を上昇させることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態にかかる冷却水温制御装置について図1〜図2を用いて説明すると、図1はその構成を示す模式図、図2はその動作を説明するためのタイムチャート、図3はその動作を示すフローチャートである。
図1に示す水冷式エンジン(以下、単にエンジン)1には、ウォータポンプ4,ヒータコア5,ラジエータ6,サーモスタット(水温制御バルブ)7により主に構成される冷却系10が接続されている。また、エンジン1のクランクシャフト2にはベルト3を介して上記ウォータポンプ4が接続されるとともに、モータジェネレータ(発電機)12も接続されている。
【0014】
このモータジェネレータ12は、モータ(電動機)として機能させることによってエンジン1の駆動力をアシストしたり、また、車両の制動時にジェネレータ(発電機)として機能させることによって走行エネルギを回生して発電したりすることができるようになっている。このように、本実施形態に係る車両はいわゆるハイブリッドシステムが適用されて構成されている。
【0015】
また、冷却水はウォータポンプ4によりエンジン1と冷却系10との間で循環されるようになっている。また、この冷却系10に設けられたサーモスタット7はエンジン1の第1ポート1aとラジエータ6とウォータポンプ4との間に介装されており、冷却水の温度(実温度)に応じてサーモスタット7の感温部(図示略)が伸縮するようになっている。そして、この感温部の伸縮に応じて弁体(図示略)が開閉されるようになっている。
【0016】
これにより、サーモスタット7は、エンジン1からラジエータ6を経由せずウォータポンプ4へ流れ込む冷却水(図中矢印F4参照)と、エンジン1からラジエータ6を経由してウォータポンプ4へ流れ込む冷却水(図中矢印F5)との流量を調節できるようになっている。また、このサーモスタット7の開閉弁は、上述した冷却水温度による制御だけではなく、後述するECU11によっても制御されるようになっており、いわゆる電御サーモスタットが適用されている。
【0017】
また、ラジエータ6は冷却水を放熱させて冷却するものであり、エンジン1の第2ポート1bとサーモスタット7との間に介装されている。また、ヒータコア5は、入力ポート5aがエンジン1の第3ポート1cと接続されるとともに、出力ポート5bがウォータポンプ4と接続されている。これにより、ヒータコア5は入力ポート5aからエンジン1を冷却した後の冷却水が供給され、この冷却水から熱を奪うことで図示しないヒータの熱源として機能するようになっている。そして、ヒータコア5で熱が奪われた冷却水は、出力ポート5bからウォータポンプ4に戻されるようになっている。
【0018】
また、本実施形態に係る冷却水温制御装置においては、冷却系10中、サーモスタット7とウォータポンプ4とを接続する水路8に電気ヒータ9が設けられ、冷却水温を必要に応じて上昇させることができるようになっている。また、この電気ヒータ9はモータジェネレータ12およびバッテリ13と電気的に接続され、モータジェネレータ12またはバッテリ13からの電力によって発熱するようになっている。
【0019】
このモータジェネレータ12によって発電された交流電力は、モータジェネレータ12とバッテリ13とに接続されたインバータ14によって、直流電力に変換されたのちにバッテリ13に送給されてバッテリ13が充電されたり、直流電力がECU11を介して電気ヒータ9へ供給されたりするようになっている。なお、このインバータ14はECU11からの制御信号によって制御されるようになっている。また、図中、実線矢印は電力を示し、鎖線矢印は制御信号を示している。
【0020】
上記のECU11は、減速判定手段11a,SOC判定手段11b,目標水温設定手段11c,電力制御手段11d,発電機制御手段11eを内蔵して構成されるとともに、水温センサ(図示略)によって検出された水温情報TA、回転数センサ(図示略)によって検出されたエンジン回転数NE、エンジン負荷情報LDや、車両の運転状態情報STSなど各種の情報を受信するようになっている。なお、ここでエンジン負荷情報LDとは、例えば、アクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)、エンジン1の目標筒内圧、吸気マニホールド内圧などである。また、運転状態情報STSとは、スロットルバルブ開度、ブレーキペダル踏み込み量、燃料カット、エンジン回転数などの情報である。
【0021】
このうち、減速判定手段11aは、上述した運転状態情報STSに基づいて車両が減速中であるか否かを判定するものであって、例えば、所定車速以上で且つブレーキランプが点灯した場合あるいは、アイドルスイッチがオン(すなわち、アクセルオフ)となった場合に、車両が減速中であると判定するようになっている。
【0022】
ここで、減速判定手段11aによって車両が減速中であると判定されると、発電機制御手段11eがモータジェネレータ12に対して発電機として機能する旨の指示を与え、モータジェネレータ12により回生制動力が付与されて発電が実行されるようになっている。
また、SOC判定手段11bは、バッテリ13からの電流を積算することによってバッテリ13に残存している電力容量(以後、単に「SOC」という)を判定するものである。
【0023】
また、目標水温設定手段11cは、エンジン負荷に応じて設定された目標冷却水温TTを設定するものであり、ここではマップとして設けられている。つまり、この目標水温設定手段11cに、上述のエンジン負荷情報LDを適用することで、目標水温TTが得られるようになっている。
そして、電力制御手段11dは、水温センサによって検出された冷却水の実温度TAがエンジン負荷に応じて設定された目標水温TT以下である、という条件が満たされた場合に、電気ヒータ9に対して給電し、冷却水温度を素早く上昇させてエンジン1を暖めてフリクションロスを低減し、燃費を高めることができるようになっている。
【0024】
本願発明の冷却水温制御装置は上述のように構成されているので、以下、その作用を説明すると、まず、図2のタイムチャートに示すように、エンジン負荷が低い場合(区間A参照)、電力制御手段11dはこの低負荷に応じて設定された目標冷却水温TT1となるようにバッテリ13もしくはモータジェネレータ12の電力を電気ヒータ9へ供給し、これにより、冷却水の実水温TAがTT1で(すなわち、TA=TT1となるように)維持される。
【0025】
そして、エンジン1の負荷が高まると(区間B参照)、ECU11は電気ヒータ9への電力供給を中止するので電気ヒータ9による冷却水への加熱が中止される。また、このとき、上述のように、サーモスタット7はECU11によって開弁するように制御されるので、冷却水がラジエータ6を通過しながら循環することによって冷却水の実温度TAは低下する。そして、サーモスタット7の弁開度が調整され、冷却水の実温度TAはT2安定でする。
【0026】
その後、再びエンジン1の負荷が低下すると(区間C参照)、ECU11は電気ヒータ9に対して電力を供給し、これにより、図中矢印Dで示すように、急速に冷却水の実温度TAが暖められる。なお、図中鎖線矢印Eで示す線は、従来の冷却系によって冷却水の実温度をTT1まで上昇させた場合の特性を示している。このように、本実施形態に係る本願発明によれば、矢印Fで示す時間分、エンジン1を素早く暖めることができるようになっている。
【0027】
次に、図3に示すフローチャートを用いて本実施形態に係る本願発明の作用について説明すると、まず、水温センサによって検出された実冷却水温TA,エンジン回転数センサによって検出されたエンジン回転数NE,エンジン負荷情報LDなどがECU11によって読み込まれる(ステップS11)。次に、読み込んだエンジン負荷情報LDに基づいて、ECU11の目標温度設定手段11cにより、目標冷却水温度TTが求められる(ステップS12)。
【0028】
その後、上記のステップS11においてECU11によって読み込まれた実冷却水温TAが、ステップS12において得られた目標冷却水温度TT以下であるか否かが判定される(ステップS13)。そして、実冷却水温TAが、目標冷却水温度TTよりも高いと判定された場合(すなわち、TA>TTと判定された場合)には、水温を低下させる制御が実行され(Noルート)、具体的には、ステップS18においてサーモスタット(水温制御バルブ)7が強制的に開弁されることで冷却水がラジエータ6経由で循環され、実冷却水温TAは低下する。
【0029】
一方、ステップS13において、実冷却水温TAが目標冷却水温度TT以下であることが判定された場合(すなわち、TA≦TTと判定された場合)には、冷却水温を上昇させる制御が実行される(Yesルート)。具体的には、ステップS14においてサーモスタット(水温制御バルブ)7が閉弁され、その後、ステップS15においてECU11の減速判定手段1aが車両は減速中であるか否かが判定される。なお、この減速判定は、上述したように、例えば、所定車速以上で且つブレーキランプが点灯した場合(すなわち、燃料カットが開始された場合)、アイドルスイッチがオンとなった場合に、車両が減速中であると判定する。
【0030】
このステップS15における判定によって、車両が減速中であると判定された場合、ステップS16において、ECU11の発電機制御手段11dはモータジェネレータ12に対して回生発電をする旨の指示を与えるほか、インバータ14に対して、モータジェネレータ12によって回生発電された電力を直流に変換してECU11へ送給させる旨の指示を与える。そして、ECU11は、ステップS16で得られた回生電力を目標冷却水温度TTに応じた大きさの電力に補正して電気ヒータ9へ送給する。
【0031】
また、一方、ステップS15において車両が減速中ではないと判定された場合、Noルートを辿ってステップS19へ進み、ECU11のSOC判定手段11bによってバッテリ13のSOCが判定され、ここで判定されたSOCが所定のSOC値以上であればバッテリ13に蓄えられた電力が電気ヒータ9へと供給される(ステップS20,ステップS17)。一方、ステップS19で判定されたSOCが所定SOC値以下であればそのままリターンする。なお、上記の所定のSOC値とは、これ以上SOCが低下すると早急に充電が必要となる値であって、バッテリの性能などによって異なる値である。
【0032】
したがって、本発明の冷却水温制御装置によれば、上述の通り、エンジン1が低負荷である場合、積極的に冷却水の温度を上昇させてエンジンを短時間で温めることが可能となり、フリクションロスを低減させて燃費改善を図ることができる。
また、制動時にモータジェネレータ12を発電機として機能させることで、回生電力を電気ヒータへ供給することができるので、エネルギーロス無く、冷却水の温度を上昇させることが可能となる。
【0033】
さらに、電気ヒータ9の電源としてバッテリ13を用いることも可能であるため、例えば、ジェネレータ12による回生電力では電力が不足する場合にバッテリ13からの電力とジェネレータ12による回生電力とを組み合わせて用いることで、確実に電気ヒータ9へ電力を供給し、冷却水を加熱することが可能となる。
【0034】
また、バッテリ13に蓄えられた電力を電気ヒータ9へ供給する場合であっても、ECU11のSOC判定手段11bによってバッテリ13のSOCが随時モニタされているので、バッテリ13の残存電力を過度に低下させることなく、電気ヒータ9へ電力を供給し、確実に冷却水温を上昇させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0035】
例えば、図3を用いて説明した上述の実施形態の動作フローチャートについて、ステップS15とステップS16との間に、減速度に応じて要求されるモータジェネレータ12の要求負荷電力を算出するステップを挿入するとともに、ステップS16とステップS17との間に、余剰電力(=実際の回生電力―要求負荷電力)を算出するステップを挿入するようにしてもよい。このようにして算出された余剰電力を電気ヒータ9へ供給するようにすれば、本来は無駄となってしまうエネルギーのみを用いて冷却水を暖めることが可能となるので、エネルギーロスの更なる抑制に寄与することが可能となる。
【0036】
また、上述の実施形態においては、モータジェネレータ12によって発電が行なわれているが、これに限定するものではなく、例えば、オルタネータなどの小型の発電機であってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の冷却水温制御装置によれば、エンジン負荷に応じて冷却水温度を素早く調節できる。つまり、エンジンが低負荷である場合などに、積極的に冷却水温を上昇させることができるので、エンジンを短時間で温めることができ、フリクションロスを低減させて燃費改善を図ることが可能となる(請求項1)。
【0038】
また、制動時にモータジェネレータを発電機として機能させて回生発電を行ない、ここで生じた回生電力を電気ヒータへ供給することができるので、エネルギーロス無く、冷却水温を上昇させることが可能となる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る冷却水温制御装置の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る冷却水温制御装置の作用を模式的に示すタイムチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る冷却水温制御装置の作用を模式的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
9 電気ヒータ
12 モータジェネレータ(発電機)
Claims (2)
- 車両のエンジン運転状態に応じて冷却水温を制御する冷却水温制御装置において、
該エンジンの冷却系に設けられ冷却水を加熱する電気ヒータと、
該エンジンの負荷に応じた目標水温を設定する目標水温設定手段とをそなえ、
該冷却水の実温度が該目標水温設定手段により設定された該目標水温以下である場合には、該電気ヒータにより該冷却水が加熱される
ことを特徴とする、冷却水温制御装置。 - 該車両の走行エネルギを回生可能な発電機をそなえ、
該車両の減速走行時には該発電機によって回生された電力が該電気ヒータに供給される
ことを特徴とする、請求項1記載の冷却水温制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003159083A JP2004360544A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | 冷却水温制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003159083A JP2004360544A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | 冷却水温制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004360544A true JP2004360544A (ja) | 2004-12-24 |
Family
ID=34052249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003159083A Withdrawn JP2004360544A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | 冷却水温制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004360544A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009091021A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Ishida Co Ltd | 製袋包装機 |
EP2520779A3 (de) * | 2011-05-06 | 2014-03-12 | DBK David + Baader GmbH | Kühlmittelkreislauf |
JP2020148170A (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-17 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 制御装置 |
JP2021041807A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | スズキ株式会社 | 車両の昇温制御装置 |
-
2003
- 2003-06-04 JP JP2003159083A patent/JP2004360544A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009091021A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Ishida Co Ltd | 製袋包装機 |
EP2520779A3 (de) * | 2011-05-06 | 2014-03-12 | DBK David + Baader GmbH | Kühlmittelkreislauf |
JP2020148170A (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-17 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 制御装置 |
WO2020189078A1 (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-24 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 制御装置 |
US11333060B2 (en) | 2019-03-15 | 2022-05-17 | Hitachi Astemo, Ltd. | Control device |
JP7177485B2 (ja) | 2019-03-15 | 2022-11-24 | 日立Astemo株式会社 | 制御装置 |
JP2021041807A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | スズキ株式会社 | 車両の昇温制御装置 |
JP7358861B2 (ja) | 2019-09-10 | 2023-10-11 | スズキ株式会社 | 車両の昇温制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5783080B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
EP3411263B1 (en) | Battery temperature and charge adjustment system and method | |
US8387572B2 (en) | Auxiliary pump scheme for a cooling system in a hybrid-electric vehicle | |
US8393551B2 (en) | Coolant systems for electric and hybrid-electric vehicles | |
US20130111932A1 (en) | Battery warm-up apparatus and method thereof | |
US20110178665A1 (en) | Controller for hybrid system | |
JP2013018420A (ja) | 電気駆動車両の暖房装置 | |
KR100765600B1 (ko) | 하이브리드 차량의 엔진 시동 안정화 방법 | |
CN102084112A (zh) | 带原动机的车辆的控制装置 | |
US10343529B2 (en) | Hybrid vehicle | |
US7080609B2 (en) | Engine system with a thermal storage device, and engine temperature raising method | |
JP5104615B2 (ja) | 車両用昇温装置 | |
JP3211595B2 (ja) | ハイブリッド型電気自動車 | |
JP2001234840A (ja) | ハイブリッド自動車 | |
JP2004270618A (ja) | 車両の油温制御装置 | |
JP5696784B2 (ja) | 車両 | |
JP4453633B2 (ja) | 内燃機関の蓄熱装置 | |
JP2004360544A (ja) | 冷却水温制御装置 | |
JP2001263096A (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP3894180B2 (ja) | ハイブリッド自動車用冷却システム | |
JP2017114179A (ja) | 車両の空調装置 | |
JPH0779503A (ja) | ハイブリッド車用電池暖機装置 | |
JP2007182175A (ja) | 冷却装置 | |
JP4172295B2 (ja) | 車両用内燃機関の暖機促進装置 | |
JP2004218600A (ja) | ハイブリッド車両の冷却装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050927 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061020 |