JP2004360414A - 仮設テント - Google Patents
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Abstract
【解決手段】夫々シート耳部保持手段2を備えた複数のアーチ形フレーム1を所要間隔おきに並設し、帯状シート3の両耳部4,4を隣合うアーチ形フレーム1,1のシート耳部保持手段2,2により保持して帯状シート3を張設するようにした仮設テントにおいて、隣合うアーチ形フレーム1,1のシート耳部保持手段2,2によって両耳部4,4を保持された帯状シート3の耳部4,4近傍を上から押え付けて帯状シート3を緊張させるためのシート緊張手段5をアーチ形フレーム1に設ける。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木、建築構造物の建設現場等において風雨や風雪あるいは直射日光を避けるなどのために使用される仮設テントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の仮設テントは、夫々シート耳部保持手段を備えた複数のアーチ形フレームを所要間隔おきに並設し、隣合うアーチ形フレームのシート耳部保持手段により帯状シートの両耳部を保持することによって、隣合うアーチ形フレーム間に帯状シートを張設するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公昭57−30945号公報(第1〜4頁、図1〜図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の仮設テントでは、アーチ形フレーム間に張設される帯状シートを緊張させるのに、隣合うアーチ形フレームを連結する棒状部材を、入れ子式に嵌合された雄部材と雌部材とにより伸縮可能に構成して、この棒状部材を適宜に伸張させることにより、帯状シートを伸張させるようにしているが、棒状部材を伸張するには、アーチ形フレームを移動させる必要があるため、作業が非常に困難となっていた。
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑み、アーチ形フレーム間に張設される帯状シートを簡単に緊張させることができるようにした仮設テントを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、夫々シート耳部保持手段2を備えた複数のアーチ形フレーム1を所要間隔おきに並設し、帯状シート3の両耳部4,4を隣合うアーチ形フレーム1,1のシート耳部保持手段2,2により保持して帯状シート3を張設するようにした仮設テントにおいて、隣合うアーチ形フレーム1,1のシート耳部保持手段2,2によって両耳部4,4を保持された帯状シート3の耳部4,4近傍を上から押え付けて帯状シート3を緊張させるためのシート緊張手段5をアーチ形フレーム1に設けてなることを特徴とする。
【0007】
請求項2は、請求項1に記載の仮設テントにおいて、前記シート緊張手段5は、前記帯状シート3の耳部4,4近傍を上から押え付ける両側一対の押え棒17,17と、両押え棒17,17をつなぐ複数の略下向きコ字状の連結金具18とからなり、各コ字状連結金具18は、その両端部が両押え棒の夫々上側面部に固着されていて、アーチ形フレーム1の上部側に取り付けられるようになっていることを特徴とする。
【0008】
請求項3は、請求項2に記載の仮設テントにおいて、各アーチ形フレーム1には、前記シート緊張手段5の押え棒17を上から押え付ける複数の押え棒押え金具25が取り付けられるようになっていることを特徴とする。
【0009】
請求項4は、請求項3に記載の仮設テントにおいて、前記押え棒押え金具25は、略下向きコ字状の金具本体26と、この下向きコ字状金具本体26の両端に取り付けられて、シート緊張手段5の両押え棒17,17に夫々上方より係嵌する係嵌部材27,27とからなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る仮設テントを示す正面図、図2は平面図である。図3は、帯状シート3の耳部4,4をシート耳部保持手段2によって保持しただけの状態を示す断面図である。また、図4の(a) は、シート耳部保持手段2で耳部4を保持された帯状シート3をシート緊張手段5によって緊張させた状態の帯状シート3の一部を示す拡大横断面図であり、(b) は同状態の仮設テントの帯状シート3の全体を概略示す横断面図である。図5は、シート緊張手段5の押え棒17の所要部を押え棒押え金具25によって上から押え付けた状態を示す図4の(a) と同様な拡大横断面図である。
【0011】
この仮設テントは、夫々シート耳部保持手段2を備えた複数のアーチ形フレーム1を、当該アーチ形フレーム1と直交する方向へ所要間隔おきに並設すると共に、隣合うアーチ形フレーム1,1同士を複数の水平支持部材6により連結し、そして帯状シート3の両耳部4,4を隣合うアーチ形フレーム1,1のシート耳部保持手段2により保持して、帯状シート3を隣合うアーチ形フレーム1,1間に張設した後、隣合うアーチ形フレーム1,1のシート耳部保持手段2によって両耳部4,4を保持された帯状シート3の耳部4近傍を、シート緊張手段5によって上から押え付けることにより、帯状シート3を緊張させたものである。尚、水平支持部材6の端部はアーチ形フレーム1の下部フランジ9に対しボルト止め又は溶接によって固定される。
【0012】
各アーチ形フレーム1は、図1に示すように正面視略々山形に形成されたもので、当該アーチ形フレーム1の頂部Oから両側に直線状に傾斜した直線状フレーム部材1a,1aと、両直線状フレーム部材1a,1aに夫々接続された曲線状フレーム部材1b,1bとからなり、両直線状フレーム部材1a,1aは上端部同士がアーチ形フレーム1の頂部Oで接合されている。尚、アーチ形フレーム1は、図示のような山形に限るものではなく、半円状、三角形状、多角形状等に形成されてもよい。
【0013】
直線状及び曲線状の各フレーム部材1a,1bは、図3に示すように、ウェブ7と上下両フランジ8,9とで断面略I字形を成すアルミ押出し型材からなる。帯状シート3は、PVC被覆ナイロン、ポリエステル、ガラス繊維、テフロン(登録商標)、ケブラー(登録商標)等の繊維材料を使用して織られた織物からなるもので、防水処理ならびに防炎処理が施されている。帯状シート3の耳部4には抜け止め材10が設けられており、この抜け止め材10は、断面円形で可撓性を有するロープ状のもので、図3に例示するように帯状シート3の耳部4に巻き込まれた状態で帯状シート3の耳部4に取り付けられる。
【0014】
シート耳部保持手段2は、図3に示すようにアーチ形フレーム1の上部フランジ8に当該フレーム1の全長に亘って取り付けられたカバー部材11からなり、このカバー部材11は、アーチ形フレーム1の上部フランジ8と同じ幅を有し、幅方向両側端部に下向きコ字状のチャンネル部11a,11aを形成すると共に、両チャンネル部11a,11aの間に上向きコ字状のチャンネル部11bを形成したアルミ押出し型材からなる。
【0015】
また図3に示すように、アーチ形フレーム1の上部フランジ8には上面の左右両端部側に溝8a,8aが形成され、その各溝8aと、上部フランジ8に取り付けられたカバー部材11の各下向きコ字状チャンネル部11aとの間に、抜け止め材挿通案内路12がアーチ形フレーム1の長手方向全域に形成されると共に、この抜け止め材挿通案内路12の外側端部にはシート挿通用間隙部13がアーチ形フレーム1の長手方向全域に形成される。
【0016】
また、アーチ形フレーム1の上部フランジ8には左右両溝溝8a,8aの間の平坦面部8oに、断面略々逆T字状のボルト頭嵌合溝14がアーチ形フレーム1の長手方向全域に形成され、このボルト頭嵌合溝14には、カバー部材11を上部フランジ8に取り付けるボルト15の頭15aが回転不能でスライド可能に嵌合される。カバー部材11をアーチ形フレーム1の上部フランジ8に取り付ける時には、上部フランジ8のボルト頭嵌合溝14に所要数個のボルト15の頭15aを嵌合しておいて、各ボルト15を適宜スライドさせながら、カバー部材11の上向きコ字状チャンネル部11bに所要間隔おきに設けられたボルト挿通孔(図示せず)に挿通した後、ナット16を締め付けて、カバー部材11のチャンネル部11bの下面側を上部フランジ8の幅方向中央平坦面部8oに固定する。
【0017】
図4には、シート耳部保持手段2で両耳部4,4を保持された帯状シート3の耳部4の近傍を上から押え付けて帯状シート3を緊張させるシート緊張手段5が示されている。このシート緊張手段5は、帯状シート3の耳部4に近い部分を上から押え付ける両側一対の押え棒17,17と、両押え棒17,17をつなぐ複数の略下向きコ字状の連結金具18とからなるもので、各コ字状連結金具18の両端が両押え棒17,17の夫々上側面部に固着されている。
【0018】
このシート緊張手段5は、直線状のフレーム部材1aに設けられる直線形シート緊張手段5aと、曲線状のフレーム部材1bに設けられる曲線形シート緊張手段5bとからなる。直線形シート緊張手段5aは、図7に示すように、直線状フレーム部材1aに対応する直線状の一対の押え棒17,17と、両押え棒17,17をつなぐ複数の略下向きコ字状の連結金具18とからなり、また曲線形シート緊張手段5bは、図8に示すように、曲線状フレーム部材1bに対応する曲線状の一対の押え棒17,17と、両押え棒17,17をつなぐ複数の略下向きコ字状の連結金具18とからなるものである。
【0019】
押え棒17は、丸形鋼管からなるもので、直線形シート緊張手段5aの場合には丸形鋼管を直線状のままで使用され、また曲線形シート緊張手段5bの場合には丸形鋼管を曲線状に曲げ加工したものである。連結金具18は、直線形シート緊張手段5aの場合も曲線形シート緊張手段5bの場合も同じものが使用され、図4、図7及び図8から分かるように、比較的厚めの鋼板材をプレス加工して、両押え棒17,17のピッチに相当する長さを有する上板部18aと、この上板部18aの両端から夫々垂直下向きに折曲延設された所定高さの脚板部18b,18bとからなる正面視略々M字状に形成されたもので、上板部18aの中央部は略U字状の陥没部18oを形成し、この陥没部18oにボルト挿通孔19が設けられ、また上板部18aと各脚板部18bとのコーナー部には補強部片20が取り付けてある。そして、両脚板部18b,18bの夫々下端が両押え棒17,17の夫々上側面部に溶接により一体的に固着されている。
【0020】
上記のように構成されるシート緊張手段5は、シート耳部保持手段2と同様にアーチ形フレーム1の上部フランジ8に取り付けられる。この取付けの際には、上部フランジ8のボルト頭嵌合溝14に所要数個のボルト21の頭21aを嵌合しておいて、各ボルト15を、シート耳部保持手段2のカバー部材11を貫通させて上方に突出させた状態でその突出部にスペーサ用ナット23を螺合した後、このボルト15を連結金具18のボルト挿通孔19に挿通して、その挿通端部に締付用ナット24を螺合し、この締付用ナット24を締め付けることによって、連結金具18を、カバー部材11及びスペーサ用ナット23を介してアーチ形フレーム1の上部フランジ8に固定し、図4に示すような状態とする。
【0021】
図5は、上記シート緊張手段5の連結金具18と連結金具18との中間に取り付けられる押え棒押え金具25の取付状態を示す。この押え棒押え金具25は、シート緊張手段5の押え棒17を隣合う連結金具18,18の中間位置で上から押え付けるためのもので、シート緊張手段5の連結金具18と全く同じ構造の下向きコ字状金具本体26と、この下向きコ字状金具本体26の両端に取り付けられて、シート緊張手段5の両押え棒17,17に上方より係嵌する係嵌部材27,27とからなる。この金具25は、構造が簡単であるため、製作が容易であると共に、金具本体26がシート緊張手段5の押え棒17と同じ構造であることから、金具本体26をその押え棒17と同じ行程で製作でき、従って製作コストをより安くできる。
【0022】
この押え棒押え金具25の取付けは、シート緊張手段5と同じ様に、アーチ形フレーム1の上部フランジ8のボルト頭嵌合溝14に所要数個のボルト28の頭28aを嵌合しておいて、各ボルト28を、シート耳部保持手段2のカバー部材11を貫通して上方に突出させた状態でその突出部にスペーサ用ナット29を螺合した後、このボルト28を金具本体26のボルト挿通孔(図示せず)に挿通してその挿通端部に締付用ナット30を螺合し、この締付用ナット30を締め付けることによって、金具本体26をカバー部材11及びスペーサ用ナット29を介してアーチ形フレーム1の上部フランジ8に固定し、図5に示すような状態とする。
【0023】
図9は、シート耳部保持手段2を備えたアーチ形フレーム1の拡大正面図、図10の(a) は図9の矢印Bで囲まれた部分の拡大図、同図の(b) は(a) の矢印Dから見た側面図、同図の(c) は頂部連結部材31を示す正面図、同図の(d) は同連結部材31の側面図である。また図11の(a) は図9の矢印Cで囲まれた部分の拡大図、(b) は同部分の側面図である。各アーチ形フレーム1は、図1に示すように正面視略々山形に形成されていて、当該アーチ形フレーム1の頂部Oから両サイドへ直線状に傾斜した直線状フレーム部材1a,1aと、両直線状フレーム部材1a,1aに夫々連結された曲線状フレーム部材1b,1bとからなるもので、両直線状フレーム部材1a,1aの上端部同士がアーチ形フレーム1の頂部Oで連結されている状態を図10に示し、直線状フレーム部材1aと曲線状フレーム部材1bとの連結状態を図11に示す。
【0024】
両直線状フレーム部材1a,1aの上端部同士は、図10に示すように、山形に形成された両側一対の頂部連結部材31,31によって連結する。即ち、両直線状フレーム部材1a,1aを双方から山形に突き合わせ、その対向端部を両側一対の頂部連結部材31,31で挟み付けて、ボルト32により締結し、そして連結部分の下部側には、図10の(a) に示すように下部合掌金具33を取り付ける。各頂部連結部材31には、同図の(c) にも示すようにガイドローラ34が装備されている。
【0025】
このガイドローラ34は、両直線状フレーム部材1a,1aの上端突き合わせ部分に開口部分40ができて、シート耳部保持手段2のカバー部材11にアーチ形フレーム1の全長に亘り形成されている抜け止め材挿通案内路12が上記突き合わせ開口部分40で欠落することから、この抜け止め材挿通案内路12の欠落部を補足するために設けられたものである。尚、抜け止め材挿通案内路12は、シート耳部保持手段2を構成するカバー部材11の長手方向に沿ってその両側部に一対形成されるため、上記ガイドローラ34も、両側一対の抜け止め材挿通案内路12,12に対応して両側一対設けられている(図10の(b) 参照)。
【0026】
アーチ形フレーム1の直線状フレーム部材1aと曲線状フレーム部材1bは、図11に示すように、両側一対の中間連結部材36,36によって連結される。即ち、直線状フレーム部材1aと曲線状フレーム部材1bとの連結端部を両側一対の中間連結部材36,36で挟み付けて、ボルト32により締結する。
【0027】
上記のような構成よりなる仮設テントの施工方法について説明する。この帯状シート3を張設するにあたって、先ず、仮設テントの骨組みを施工する。即ち、図1に示すように正面視略々山形に形成されて、シート耳部保持手段2を備えたアーチ形フレーム1を、図2に示すように所要間隔おきに並行配置すると共に、隣合うアーチ形フレーム1,1同士を複数本の水平支持部材6により連結し、そして各アーチ形フレーム1の上部側にシート耳部保持手段2のカバー部材11を取り付け、骨組みの施工を完了する。
【0028】
上記のようにして骨組みの施工が完了したならば、図1に示すように、帯状シートが連続的に巻かれてストックされているシート巻取り機37より帯状シート3を繰り出し、この帯状シート3の先端にシート引込み用ワイヤーロープ35を連結し、このワイヤーロープ35をウインチ38に連動連結する。この場合、各アーチ形フレーム1に装備したシート耳部保持手段2のカバー部材11の先端側にガイドローラ39(図1参照)を設けて、ウインチ38に連動連結されたシート引込み用ワイヤーロープ35をそのガイドローラ39で案内すると共に、アーチ形フレーム1の頂部Oでは前記したガイドローラ34によってワイヤーロープ35を案内する。
【0029】
しかして、シート巻取り機37より帯状シート3を繰り出しながら、帯状シート3の両耳部4,4の抜け止め材10,10を手作業によってシート耳部保持手段2の抜け止め材挿通案内路12,12の夫々一端側に導入させた後、ウインチ38を巻き取り操作すれば、シート引込み用ワイヤーロープ35によって帯状シート3が引っ張られ、それにより帯状シート3の両耳部4,4の抜け止め材10,10は、隣合うアーチ形フレーム1,1のカバー部材11,11の抜け止め材挿通案内路12,12に沿って移動しながら、隣合うアーチ形フレーム1,1の全長に亘って帯状シート3が張設されることになる。この際、アーチ形フレーム1の頂部O側にガイドローラ34が設けられているから、帯状シート3の両耳部4,4の抜け止め材10,10はカバー部材11,11の抜け止め材挿通案内路12,12をスムーズに移動することができる。こうして両耳部4,4がシート緊張手段5により保持されただけの帯状シート3は、図6の(a) に示すように弛緩状態にある。
【0030】
そこで、上記のように隣合うアーチ形フレーム1,1のシート耳部保持手段2により両耳部4,4を保持しただけで弛緩状態にある帯状シート3の耳部4の近傍を、シート緊張手段5により上から押え付けることによって、帯状シート3を緊張させるわけである。即ち、このシート緊張手段5によって帯状シート3を緊張させるには、図4によって既に説明したように、シート耳部保持手段2のカバー部材11を貫通して上方に突出したボルト21の突出部にスペーサ用ナット23を螺合した後、このボルト21を連結金具18のボルト挿通孔19に挿通してその挿通端部に締付用ナット24を螺合し、この締付用ナット24を締め付けて、連結金具18を、カバー部材11及びスペーサ用ナット23を介してアーチ形フレーム1の上部フランジ8に固定すれば、それまで図6の(a) のような弛緩状態にあった帯状シート3は、両側にある押え棒17,17により上から押え付けられて、隣合うアーチ形フレーム1,1間に張設された帯状シート3の全体に亘り同図の(b) に示すように良好な緊張状態となる。
【0031】
こうして隣合うアーチ形フレーム1,1間の帯状シート3をシート緊張手段5によって緊張させた後、このシート緊張手段5の連結金具18と連結金具18との中間に押え棒押え金具25を取り付けることにより、シート緊張手段5の押え棒17を確実固定して、帯状シート3の緊張状態を長期に亘って安定なものとすることができる。
【0032】
上記のようにして施工された仮設テントから帯状シート3を取り外す時には、押え棒押え金具25及びシート緊張手段5を夫々取り外すか、又は取り外すことなく帯状シート3が緩んだ状態となるように弛緩操作した後、帯状シート3の後端部を適当長さ引っ張り出してシート巻取り機37に連結し、このシート巻取り機37を巻取り操作することによって、帯状シート3を隣合うアーチ形フレーム1,1間から取り外すことができる。もちろん、シート巻取り機37を使用することなく、帯状シート3を手動で引き出してもよい。
【0033】
以上説明したように、この発明の仮設テントにおいては、隣合うアーチ形フレーム1,1のシート耳部保持手段2,2によって両耳部4,4を保持された帯状シート3の耳部4,4近傍を上から押え付けて帯状シート3を緊張させるためのシート緊張手段5をアーチ形フレーム1に設けているから、隣合うアーチ形フレーム1,1間に予め弛緩状態で張設した帯状シート3を、このシート緊張手段5によって簡単容易に緊張させることができ、従って仮設テントの施工を短時間で能率良く行うことができ、施工費の大幅な低減を図ることができる。
【0034】
また、このシート緊張手段5は、帯状シート3の耳部4,4近傍を上から押える両側一対の押え棒17,17と、両押え棒17,17をつなぐ複数の略下向きコ字状の連結金具18とからなるもので、構造が簡単で部品点数も少ないから、製作コストを安くできるものである。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、隣合うアーチ形フレームのシート耳部保持手段によって両耳部を保持された帯状シートの耳部近傍を上から押え付けて帯状シートを緊張させるためのシート緊張手段をアーチ形フレームに設けたことにより、隣合うアーチ形フレーム間に予め弛緩状態で張設した帯状シートを、従来装置のようにアーチ形フレームを移動させることなく、このシート緊張手段によって簡単容易に緊張させることができ、従って仮設テントの施工を短時間で能率良く行うことができ、施工費の大幅な低減を図ることができる。
【0036】
請求項2に係る発明によれば、シート緊張手段は、帯状シートの耳部近傍を上から押える両側一対の押え棒と、両押え棒をつなぐ複数の略下向きコ字状の連結金具とからなるもので、構造が簡単で部品点数も少ないから、製作コストを安くできる上に、取扱いが簡単で作業を容易に行なうことができる。
【0037】
請求項3に係る発明によれば、各アーチ形フレームにはシート緊張手段の押え棒の所要部を上から押え付ける押え棒押え金具が取り付けられるようになっているから、この押え棒押え金具により、シート緊張手段の押え棒を確実固定して、帯状シートの緊張状態を長期に亘って安定なものとすることができる。
【0038】
請求項4に係る発明によれば、押え棒押え金具は、略下向きコ字状の金具本体と、この金具本体の両端に取り付けられて、両押え棒に夫々上方より係嵌する係嵌部材とからなるもので、構造簡単で安価に製作することができると共に、取扱いが簡単で作業を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る仮設テントを示す正面図である。
【図2】同仮設テントの平面図である。
【図3】帯状シートの耳部をシート耳部保持手段によって保持しただけの状態を示す断面図である。
【図4】(a) はシート耳部保持手段で耳部を保持された帯状シートをシート緊張手段によって緊張させた状態の帯状シートの一部を示す拡大横断面図、 (b) は同状態の仮設テントの帯状シートの全体を概略示す横断面図である。
【図5】シート緊張手段の押え棒の所要部を押え棒押え金具によって上から押え付けた状態を示す図4の(a) と同様な拡大横断面図である。
【図6】(a) は両耳部をシート耳部保持手段で保持されただけの弛緩状態の帯状シートを示す断面図、(b) はシート緊張手段によって緊張させた状態の帯状シートを示す断面図である。
【図7】(a) は曲線形シート緊張手段を示す正面図、(b) は(a) の矢印Aで囲まれる部分の拡大平面図、(c) は同部分の拡大端面図、(d) は(c) で示す部分の側面図である。
【図8】(a) は直線形シート緊張手段を示す平面図、(b) は(a) の矢印Eで囲まれる部分の拡大平面図、(c) は(b) で示す部分の側面図である。
【図9】シート耳部保持手段を備えたアーチ形フレームの拡大正面図である。
【図10】(a) は図9の矢印Bで囲まれた部分の拡大図、(b) は(a) の矢印Dから見た側面図、(c) は頂部連結部材を示す正面図、(d) は同連結部材の側面図である。
【図11】(a) は図9の矢印Cで囲まれた部分の拡大図、(b) は同部分の側面図である。
【符号の説明】
1 アーチ形フレーム
2 シート耳部保持手段
3 帯状シート
4 帯状シートの耳部
5 シート緊張手段
10 抜け止め材
12 抜け止め材挿通案内路
17 シート緊張手段の押え棒
18 シート緊張手段の連結金具
25 押え棒押え金具
Claims (4)
- 夫々シート耳部保持手段を備えた複数のアーチ形フレームを所要間隔おきに並設し、帯状シートの両耳部を隣合うアーチ形フレームのシート耳部保持手段により保持して帯状シートを張設するようにした仮設テントにおいて、隣合うアーチ形フレームのシート耳部保持手段によって両耳部を保持された帯状シートの耳部近傍を上から押え付けて帯状シートを緊張させるためのシート緊張手段をアーチ形フレームに設けてなる仮設テント。
- 前記シート緊張手段は、前記帯状シートの耳部近傍を上から押え付ける両側一対の押え棒と、両押え棒をつなぐ複数の略下向きコ字状の連結金具とからなり、各コ字状連結金具は、その両端が両押え棒の夫々上側面部に固着されていて、アーチ形フレームの上部側に取り付けられるようになっている請求項1に記載の仮設テント。
- 各アーチ形フレームには、前記シート緊張手段の押え棒を上から押え付ける複数の押え棒押え金具が取り付けられるようになっている請求項2に記載の仮設テント。
- 前記押え棒押え金具は、略下向きコ字状の金具本体と、この下向きコ字状金具本体の両端に取り付けられて、シート緊張手段の両押え棒に夫々上方より係嵌する係嵌部材とからなる請求項3に記載の仮設テント。
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JP (1) | JP4041015B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20100037544A1 (en) * | 2005-12-16 | 2010-02-18 | Paul Barnaby Musgrave | Covering Apparatus |
KR101086909B1 (ko) | 2011-04-14 | 2011-11-25 | 스프렁코리아 주식회사 | 조립식 천막의 막 고정용 빔 설치구조 |
KR101094637B1 (ko) * | 2009-05-14 | 2011-12-20 | 주식회사 타이가 | 막부재 연결장치 |
JP2019019659A (ja) * | 2017-07-13 | 2019-02-07 | 株式会社サンエープロテント | 大型テント |
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2003
- 2003-06-09 JP JP2003163393A patent/JP4041015B2/ja not_active Expired - Fee Related
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