JP2004360272A - ドア用隙間閉塞器具 - Google Patents
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Abstract
【目的】ドアとドア枠との間の隙間を利用して不正にドアが開放されるのを防止するためのドア用隙間閉塞器具を提供すること。
【解決手段】デッドボルトの出入を行うドア錠を具備するドアに装着する隙間閉塞器具であって、ドアとドア枠との隙間を塞ぐ板状部材と、ドアのドア枠側端面に装着する取付部材とから構成し、取付部材は板状部材の裏面側に設けている。また、上記板状部材または取付部材の何れかの部材側にセンサーを装着し、当該センサーは、装着側の板状部材または取付部材と、非装着側の取付部材または板状部材との相対位置の変化を検知する構成としており、当該センサーからの検知信号によって作動する警報手段を設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】デッドボルトの出入を行うドア錠を具備するドアに装着する隙間閉塞器具であって、ドアとドア枠との隙間を塞ぐ板状部材と、ドアのドア枠側端面に装着する取付部材とから構成し、取付部材は板状部材の裏面側に設けている。また、上記板状部材または取付部材の何れかの部材側にセンサーを装着し、当該センサーは、装着側の板状部材または取付部材と、非装着側の取付部材または板状部材との相対位置の変化を検知する構成としており、当該センサーからの検知信号によって作動する警報手段を設けている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドアとドア枠との隙間に工具を差し込んでデッドボルトを機能不良とすることによりドアを不正開放する行為を防止するためのドア用隙間閉塞器具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、玄関ドア等を不正開放して侵入する犯罪が頻発しているが、不正侵入の方法としてはドア錠の不正解錠が大半を占めている。このドア錠の不正解錠に対しては、種々の防止構造が提供されており、例えば、ドア錠をカバーで覆う構成のものが開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、ドア錠をカバーで覆う構成とした場合には、ドア錠そのものに対する不正解錠については防止できるものの、ドアとドア枠の隙間から工具を差し込んでドア錠のデッドボルトを無理矢理後退させて機能不良とすることにより、ドアを不正開放する手口に対しては有効な防止手段ではなかった。
【0003】
上記不正開放手口は、ドアとドア枠との間に生じた隙間を利用して、バール等の工具を用いてドアの外側からデッドボルトを後退させて不正解錠を行うもので、ドアとドア枠との間には必ず隙間が生じる構造となっていてその隙間に着目して不正侵入が行われているものであるが、この隙間を塞ぐ器具としてはドア端面に装着する板状部材が提供されているにすぎなかった。
このような板状部材は、ドアとドア枠との隙間を塞ぐことができるけれども、当該板状部材を変形させて不正侵入を行う行為に対して有効に防止することができないという欠点があった。
【0004】
そこで、この発明は、ドアとドア枠との間の隙間を利用してドアが不正に開放されるのを防止するためのドア用隙間閉塞器具を提供することを目的としている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−349104号公報
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するため、この発明のドア用隙間閉塞器具としては、デッドボルトの出入を行うドア錠を具備するドアに装着する隙間閉塞器具であって、ドアとドア枠との隙間を塞ぐ板状部材と、ドアのドア枠側端面に装着する取付部材とから構成し、取付部材は板状部材の裏面側に設け、上記板状部材または取付部材の何れかの部材側にセンサーを装着し、当該センサーは、装着側の板状部材または取付部材と、非装着側の取付部材または板状部材との相対位置の変化を検知する構成としており、さらに当該センサーからの検知信号によって作動する警報手段を設けていることを特徴としている。
【0007】
上記構成のドア用隙間閉塞器具は、板状部材によってドアとドア枠との隙間を塞ぐことができるので、その隙間からデッドボルトに対して不正に操作する行為を未然に防止することができる。
また、板状部材に対して不正な外力が加えられることによって板状部材と取付部材との相対位置が変化すると、センサーから検知信号を出力させることができ、この検知信号に基づいて警報手段を動作させることができるので、異常の発生を報知することができ、不審者に対する防衛や、周囲への警報を発することができ、不正解錠に対する防衛となる。
【0008】
この発明の請求項2記載のドア用隙間閉塞器具としては、板状部材の裏面側に装着する取付部材を、装着状態における両者の断面形状を略T字状若しくは断面略L字状となるように固定していると共に、取付部材側にセンサーを設け、当該センサーの感知部を板状部材に対して接触若しくは非接触状態にて検知可能に設けており、板状部材に外力が加わって両者の相対位置が変化するのを検出可能に構成していることを特徴としている。
【0009】
この構成のドア用隙間閉塞器具では、板状部材と取付部材とを両者の断面形状が略T字状若しくは断面略L字状となるように固定しているので、取付部材をドアに固定することによって、板状部材は上記の隙間を確実に閉塞することができると共に、両者の位置関係を直角に設けることができるため、両者の相対位置が変化するのをセンサーが確実に検出することができる。センサーを固定側となる取付部材側に設けることにより、板状部材の位置変化を確実に検出することができる。センサーは板状部材に接触状態で検知する構成のもの、若しくは非接触状態で検知するもののいずれでも採用できる。
【0010】
この発明の請求項3記載のドア用隙間閉塞器具としては、センサーからの検知信号によって作動する警報手段として、音声発生装置、発光装置、または気体若しくは液体噴出装置であることを特徴としている。
上記構成のドア用隙間閉塞器具では、センサーが異常を検出した際に作動する警報手段は、音声を発生させたり、発光させたり、または気体若しくは液体を噴出させたりすることができるので、警報の要求度合いに応じて警報手段を適宜選択することができる。
【0011】
特に、液体噴出装置を具備することにより、例えば、蛍光塗料を含む液体を用いることによって、この警報手段が作動して蛍光塗料を不審者に対して噴出させることにより、不審者に対して証拠を残すことができ、不審者の検挙等にも貢献することができる。
また、臭気を含む気体を噴出させる構成とすると、ドア付近を不審者が作業できないような雰囲気にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次いで、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はこの発明の実施態様を示す斜視図、図2は正面図、図3および図4は側面図、図5は断面図である。
この発明の実施の形態の一例としてのドア用隙間閉塞器具1は、ドアDとドア枠Fとの隙間を閉塞する部材としての板状部材10と、この板状部材10をドアDの端部に装着するための取付部材20とを具備している。
【0013】
板状部材10は、ドアDとドア枠Fとの隙間を閉塞する細幅の板状部材にて形成しており、ドア錠Lが取付けられた位置の外側に装着可能なものである。この板状部材10には、ドア側となる裏面側に、板状部材10に対して断面T字状となるように取付部材20を固定している。
取付部材20は、板状部材にて構成していると共に、板状部材の上部と下部とにドアDに対する取付孔21を形成している。この取付孔21は、ドア錠Lの装着用ボルトBを利用してドアDの端面に取付けを行うことができるものであり、ドア錠Lの種類に合わせて取付位置を選択できるように複数個所に形成している。また、取付部材20の中央部分には切欠き22を形成してあり、ドア錠LのデッドボルトL1の作動を妨げないように構成している。
【0014】
上記実施の形態では、板状部材10および取付部材20は、金属材料により両者を一体形成しており、取付部材20を装着することにより、ドアDの表面側に板状部材10が装着され、ドアDとドア枠Fとの隙間を閉塞するドア用隙間閉塞器具1が装着される。
なお、板状部材10は、金属製で作成した場合には合成樹脂製のカバー15を装着しておくことにより、外観上の体裁を良くすることができる。
【0015】
また、板状部材10の端縁10aはドアD表面側に緩やかにアール状になっていて、この端縁10aドアD表面との間に隙間が生じないように構成している。
そして、このドア用隙間閉塞器具1には、板状部材10のドアD側(裏面側)にセンサー30を装備している。このセンサー30は、板状部材10と取付部材20との相対位置の変化を検知することができるもので、上記部材の何れかの側に装着しておき、検知部31を他方の部材側に取付けることができる。この実施の形態では、センサー30を取付部材20側に装着すると共に、検知部31を板状部材10に当接させた状態に設けている。
【0016】
したがって、板状部材10と取付部材20とによって断面略T字状となった位置関係が変化した場合には上記検知部31が検知してセンサー30が検知信号を出力する。
例えば、板状部材10と取付部材20との組合せ状態を上記したように断面略T字状となるように直角に形成しておくことにより、位置変化を確実に検出することができるようになり、板状部材10に外力が加えられて位置関係が僅かに崩れた時にも確実に検知信号を出力するように構成することができる。
【0017】
板状部材10と取付部材20は、上記した断面略T字状に固定する形態の他、ドア枠Fが細い場合等には、板状部材10のドア枠F側を狭くして断面L字状に構成することもできる。板状部材10と取付部材20とを断面L字状に構成した場合でも両者は直角となっておりセンサー30による検知は確実になされるものである。なお、板状部材10と取付部材20とは上記したように直角となっていることによって、センサー30による検知を確実なものとすることができるが、板状部材10と取付部材20とが別体であれば、互いの位置関係の変化を検知することができるので、断面略T字状若しくは断面L字状となる構成以外の態様も採用することができる。
【0018】
上記センサー30に電気的に接続された警報手段は、この実施の形態では、蛍光塗料噴出装置40であり、上記センサー30の検知信号によって蛍光塗料を噴出することができるものである。蛍光塗料噴出装置40は、蛍光塗料の保存タンク、吐出用ポンプ、パイプ40pにて構成しており(パイプを除いて図示せず)、吐出用ポンプの作動によりパイプ40pから蛍光塗料を噴出させることができる。
【0019】
なお、上記蛍光塗料噴出装置40は、公知の内蔵用電源(図示せず)を用いることができ、例えば、ボタン型電池等によって駆動させることができるものであり、センサー30に対しては当該噴出装置40側から給電を行っている。この内蔵用電源には、電源スイッチを装備することにより、警報動作を作動させるときだけ電源を供給することができる。電源スイッチとしては、板状部材10の内側に作動のON・OFFを切り換えるスイッチを設けておいたり、デッドボルトが施錠位置に進出した際に電源が入るように構成したり、ドア錠Lの回転に連動させて電源のON−OFFを行う構成としたりすることができる。また、電源状態を表示するため、作動時を表示する赤色表示部、電池の消耗を示す黄色表示部等を設けることは適宜なし得るものである。
【0020】
上記ドア用隙間閉塞器具1は、ドア錠Lの取付ボルト等を利用して、取付部材20をドアDのドア枠F側端面に装着するものであり、取付部材20を固定することにより、板状部材10をドアD表面側に設置することができる。これにより、ドアDを閉めた状態でドアDとドア枠Fとの隙間を閉塞することができ、従来懸念されていた上記隙間からバール等の工具を用いてなされるドアDの不正開放を確実に防止することができる。
【0021】
そして、バール等の工具による不正開放が試みられて板状部材10に対して外力が加わることによって板状部材10が変形すると、板状部材10と取付部材20との相対位置が変化する。このため、取付部材20側に装着しているセンサー30が検知部31を介して異常を検知し検知信号を出力する。この検知信号によって警報手段としての蛍光塗料噴出装置40が動作して内部に保有している蛍光塗料をパイプ40pを通して噴出させることができる。
【0022】
これにより、不正開放を試みている不審者に対して蛍光塗料を付着させることもでき、犯罪防止に寄与すると共に、蛍光塗料が目印となって犯罪者の検挙にも貢献することができるものである。
なお、上記蛍光塗料を噴出させるパイプ40pは、この実施の形態では、その先端を上下方向に向けた構成としているが、パイプ40pの先端を水平方向に向けたり、板状部材10の適宜個所に小さな孔を形成して正面側に噴出させるように構成することもできる。
【0023】
また、警報手段としては、蛍光塗料噴出装置40の他、発光装置、音声装置等の警報装置が採用できると共に、これら装置を組合せた構成を採用することができる。発光装置としては赤色ランプを点滅させる構成や、音声装置としては90デシベル以上の音量を出すことができるサイレン等の構成を採用することもできる。さらに、噴出装置に内蔵する物質としては、臭気を含む気体等でも良く、また液体としては、上記のような蛍光塗料等の他、容易に噴出させることができ、しかも不審者に付着して残る物質であれば、種々の物質を採用することができる。
【0024】
さらに、警報手段の例としては、検知部から無線信号を発するようにして、受信部を離れたところに設置して警報手段を別の場所にて作動させることができ、また、受信部には、警備会社への通報手段を内蔵させる構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の態様を示すドア用隙間閉塞器具の斜視図である。
【図2】上記ドア用隙間閉塞器具の正面図である。
【図3】上記ドア用隙間閉塞器具の側面図である。
【図4】上記ドア用隙間閉塞器具の側面図である。
【図5】上記ドア用隙間閉塞器具の断面図である。
【符号の説明】
1 ドア用隙間閉塞器具
10 板状部材
20 取付部材
30 センサー
40 警報手段
D ドア
F ドア枠
L ドア錠
L1 デッドボルト
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドアとドア枠との隙間に工具を差し込んでデッドボルトを機能不良とすることによりドアを不正開放する行為を防止するためのドア用隙間閉塞器具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、玄関ドア等を不正開放して侵入する犯罪が頻発しているが、不正侵入の方法としてはドア錠の不正解錠が大半を占めている。このドア錠の不正解錠に対しては、種々の防止構造が提供されており、例えば、ドア錠をカバーで覆う構成のものが開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、ドア錠をカバーで覆う構成とした場合には、ドア錠そのものに対する不正解錠については防止できるものの、ドアとドア枠の隙間から工具を差し込んでドア錠のデッドボルトを無理矢理後退させて機能不良とすることにより、ドアを不正開放する手口に対しては有効な防止手段ではなかった。
【0003】
上記不正開放手口は、ドアとドア枠との間に生じた隙間を利用して、バール等の工具を用いてドアの外側からデッドボルトを後退させて不正解錠を行うもので、ドアとドア枠との間には必ず隙間が生じる構造となっていてその隙間に着目して不正侵入が行われているものであるが、この隙間を塞ぐ器具としてはドア端面に装着する板状部材が提供されているにすぎなかった。
このような板状部材は、ドアとドア枠との隙間を塞ぐことができるけれども、当該板状部材を変形させて不正侵入を行う行為に対して有効に防止することができないという欠点があった。
【0004】
そこで、この発明は、ドアとドア枠との間の隙間を利用してドアが不正に開放されるのを防止するためのドア用隙間閉塞器具を提供することを目的としている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−349104号公報
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するため、この発明のドア用隙間閉塞器具としては、デッドボルトの出入を行うドア錠を具備するドアに装着する隙間閉塞器具であって、ドアとドア枠との隙間を塞ぐ板状部材と、ドアのドア枠側端面に装着する取付部材とから構成し、取付部材は板状部材の裏面側に設け、上記板状部材または取付部材の何れかの部材側にセンサーを装着し、当該センサーは、装着側の板状部材または取付部材と、非装着側の取付部材または板状部材との相対位置の変化を検知する構成としており、さらに当該センサーからの検知信号によって作動する警報手段を設けていることを特徴としている。
【0007】
上記構成のドア用隙間閉塞器具は、板状部材によってドアとドア枠との隙間を塞ぐことができるので、その隙間からデッドボルトに対して不正に操作する行為を未然に防止することができる。
また、板状部材に対して不正な外力が加えられることによって板状部材と取付部材との相対位置が変化すると、センサーから検知信号を出力させることができ、この検知信号に基づいて警報手段を動作させることができるので、異常の発生を報知することができ、不審者に対する防衛や、周囲への警報を発することができ、不正解錠に対する防衛となる。
【0008】
この発明の請求項2記載のドア用隙間閉塞器具としては、板状部材の裏面側に装着する取付部材を、装着状態における両者の断面形状を略T字状若しくは断面略L字状となるように固定していると共に、取付部材側にセンサーを設け、当該センサーの感知部を板状部材に対して接触若しくは非接触状態にて検知可能に設けており、板状部材に外力が加わって両者の相対位置が変化するのを検出可能に構成していることを特徴としている。
【0009】
この構成のドア用隙間閉塞器具では、板状部材と取付部材とを両者の断面形状が略T字状若しくは断面略L字状となるように固定しているので、取付部材をドアに固定することによって、板状部材は上記の隙間を確実に閉塞することができると共に、両者の位置関係を直角に設けることができるため、両者の相対位置が変化するのをセンサーが確実に検出することができる。センサーを固定側となる取付部材側に設けることにより、板状部材の位置変化を確実に検出することができる。センサーは板状部材に接触状態で検知する構成のもの、若しくは非接触状態で検知するもののいずれでも採用できる。
【0010】
この発明の請求項3記載のドア用隙間閉塞器具としては、センサーからの検知信号によって作動する警報手段として、音声発生装置、発光装置、または気体若しくは液体噴出装置であることを特徴としている。
上記構成のドア用隙間閉塞器具では、センサーが異常を検出した際に作動する警報手段は、音声を発生させたり、発光させたり、または気体若しくは液体を噴出させたりすることができるので、警報の要求度合いに応じて警報手段を適宜選択することができる。
【0011】
特に、液体噴出装置を具備することにより、例えば、蛍光塗料を含む液体を用いることによって、この警報手段が作動して蛍光塗料を不審者に対して噴出させることにより、不審者に対して証拠を残すことができ、不審者の検挙等にも貢献することができる。
また、臭気を含む気体を噴出させる構成とすると、ドア付近を不審者が作業できないような雰囲気にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次いで、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はこの発明の実施態様を示す斜視図、図2は正面図、図3および図4は側面図、図5は断面図である。
この発明の実施の形態の一例としてのドア用隙間閉塞器具1は、ドアDとドア枠Fとの隙間を閉塞する部材としての板状部材10と、この板状部材10をドアDの端部に装着するための取付部材20とを具備している。
【0013】
板状部材10は、ドアDとドア枠Fとの隙間を閉塞する細幅の板状部材にて形成しており、ドア錠Lが取付けられた位置の外側に装着可能なものである。この板状部材10には、ドア側となる裏面側に、板状部材10に対して断面T字状となるように取付部材20を固定している。
取付部材20は、板状部材にて構成していると共に、板状部材の上部と下部とにドアDに対する取付孔21を形成している。この取付孔21は、ドア錠Lの装着用ボルトBを利用してドアDの端面に取付けを行うことができるものであり、ドア錠Lの種類に合わせて取付位置を選択できるように複数個所に形成している。また、取付部材20の中央部分には切欠き22を形成してあり、ドア錠LのデッドボルトL1の作動を妨げないように構成している。
【0014】
上記実施の形態では、板状部材10および取付部材20は、金属材料により両者を一体形成しており、取付部材20を装着することにより、ドアDの表面側に板状部材10が装着され、ドアDとドア枠Fとの隙間を閉塞するドア用隙間閉塞器具1が装着される。
なお、板状部材10は、金属製で作成した場合には合成樹脂製のカバー15を装着しておくことにより、外観上の体裁を良くすることができる。
【0015】
また、板状部材10の端縁10aはドアD表面側に緩やかにアール状になっていて、この端縁10aドアD表面との間に隙間が生じないように構成している。
そして、このドア用隙間閉塞器具1には、板状部材10のドアD側(裏面側)にセンサー30を装備している。このセンサー30は、板状部材10と取付部材20との相対位置の変化を検知することができるもので、上記部材の何れかの側に装着しておき、検知部31を他方の部材側に取付けることができる。この実施の形態では、センサー30を取付部材20側に装着すると共に、検知部31を板状部材10に当接させた状態に設けている。
【0016】
したがって、板状部材10と取付部材20とによって断面略T字状となった位置関係が変化した場合には上記検知部31が検知してセンサー30が検知信号を出力する。
例えば、板状部材10と取付部材20との組合せ状態を上記したように断面略T字状となるように直角に形成しておくことにより、位置変化を確実に検出することができるようになり、板状部材10に外力が加えられて位置関係が僅かに崩れた時にも確実に検知信号を出力するように構成することができる。
【0017】
板状部材10と取付部材20は、上記した断面略T字状に固定する形態の他、ドア枠Fが細い場合等には、板状部材10のドア枠F側を狭くして断面L字状に構成することもできる。板状部材10と取付部材20とを断面L字状に構成した場合でも両者は直角となっておりセンサー30による検知は確実になされるものである。なお、板状部材10と取付部材20とは上記したように直角となっていることによって、センサー30による検知を確実なものとすることができるが、板状部材10と取付部材20とが別体であれば、互いの位置関係の変化を検知することができるので、断面略T字状若しくは断面L字状となる構成以外の態様も採用することができる。
【0018】
上記センサー30に電気的に接続された警報手段は、この実施の形態では、蛍光塗料噴出装置40であり、上記センサー30の検知信号によって蛍光塗料を噴出することができるものである。蛍光塗料噴出装置40は、蛍光塗料の保存タンク、吐出用ポンプ、パイプ40pにて構成しており(パイプを除いて図示せず)、吐出用ポンプの作動によりパイプ40pから蛍光塗料を噴出させることができる。
【0019】
なお、上記蛍光塗料噴出装置40は、公知の内蔵用電源(図示せず)を用いることができ、例えば、ボタン型電池等によって駆動させることができるものであり、センサー30に対しては当該噴出装置40側から給電を行っている。この内蔵用電源には、電源スイッチを装備することにより、警報動作を作動させるときだけ電源を供給することができる。電源スイッチとしては、板状部材10の内側に作動のON・OFFを切り換えるスイッチを設けておいたり、デッドボルトが施錠位置に進出した際に電源が入るように構成したり、ドア錠Lの回転に連動させて電源のON−OFFを行う構成としたりすることができる。また、電源状態を表示するため、作動時を表示する赤色表示部、電池の消耗を示す黄色表示部等を設けることは適宜なし得るものである。
【0020】
上記ドア用隙間閉塞器具1は、ドア錠Lの取付ボルト等を利用して、取付部材20をドアDのドア枠F側端面に装着するものであり、取付部材20を固定することにより、板状部材10をドアD表面側に設置することができる。これにより、ドアDを閉めた状態でドアDとドア枠Fとの隙間を閉塞することができ、従来懸念されていた上記隙間からバール等の工具を用いてなされるドアDの不正開放を確実に防止することができる。
【0021】
そして、バール等の工具による不正開放が試みられて板状部材10に対して外力が加わることによって板状部材10が変形すると、板状部材10と取付部材20との相対位置が変化する。このため、取付部材20側に装着しているセンサー30が検知部31を介して異常を検知し検知信号を出力する。この検知信号によって警報手段としての蛍光塗料噴出装置40が動作して内部に保有している蛍光塗料をパイプ40pを通して噴出させることができる。
【0022】
これにより、不正開放を試みている不審者に対して蛍光塗料を付着させることもでき、犯罪防止に寄与すると共に、蛍光塗料が目印となって犯罪者の検挙にも貢献することができるものである。
なお、上記蛍光塗料を噴出させるパイプ40pは、この実施の形態では、その先端を上下方向に向けた構成としているが、パイプ40pの先端を水平方向に向けたり、板状部材10の適宜個所に小さな孔を形成して正面側に噴出させるように構成することもできる。
【0023】
また、警報手段としては、蛍光塗料噴出装置40の他、発光装置、音声装置等の警報装置が採用できると共に、これら装置を組合せた構成を採用することができる。発光装置としては赤色ランプを点滅させる構成や、音声装置としては90デシベル以上の音量を出すことができるサイレン等の構成を採用することもできる。さらに、噴出装置に内蔵する物質としては、臭気を含む気体等でも良く、また液体としては、上記のような蛍光塗料等の他、容易に噴出させることができ、しかも不審者に付着して残る物質であれば、種々の物質を採用することができる。
【0024】
さらに、警報手段の例としては、検知部から無線信号を発するようにして、受信部を離れたところに設置して警報手段を別の場所にて作動させることができ、また、受信部には、警備会社への通報手段を内蔵させる構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の態様を示すドア用隙間閉塞器具の斜視図である。
【図2】上記ドア用隙間閉塞器具の正面図である。
【図3】上記ドア用隙間閉塞器具の側面図である。
【図4】上記ドア用隙間閉塞器具の側面図である。
【図5】上記ドア用隙間閉塞器具の断面図である。
【符号の説明】
1 ドア用隙間閉塞器具
10 板状部材
20 取付部材
30 センサー
40 警報手段
D ドア
F ドア枠
L ドア錠
L1 デッドボルト
Claims (3)
- デッドボルトの出入を行うドア錠を具備するドアに装着する隙間閉塞器具であって、ドアとドア枠との隙間を塞ぐ板状部材と、ドアのドア枠側端面に装着する取付部材とから構成し、取付部材は板状部材の裏面側に設け、上記板状部材または取付部材の何れかの部材側にセンサーを装着し、当該センサーは、装着側の板状部材または取付部材と、非装着側の取付部材または板状部材との相対位置の変化を検知する構成としており、さらに当該センサーからの検知信号によって作動する警報手段を設けていることを特徴とするドア用隙間閉塞器具。
- 板状部材の裏面側に装着する取付部材を、装着状態における両者の断面形状を略T字状若しくは断面略L字状となるように固定していると共に、取付部材側にセンサーを設け、当該センサーの感知部を板状部材に対して接触若しくは非接触状態にて検知可能に設けており、板状部材に外力が加わって両者の相対位置が変化するのを検出可能に構成していることを特徴とする請求項1記載のドア用隙間閉塞器具。
- センサーからの検知信号によって作動する警報手段として、音声発生装置、発光装置、または気体若しくは液体噴出装置である請求項1または2記載のドア用隙間閉塞器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003158899A JP2004360272A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | ドア用隙間閉塞器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003158899A JP2004360272A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | ドア用隙間閉塞器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004360272A true JP2004360272A (ja) | 2004-12-24 |
Family
ID=34052115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003158899A Pending JP2004360272A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | ドア用隙間閉塞器具 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004360272A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008123697A1 (en) * | 2007-04-06 | 2008-10-16 | Yong-Woong Yoon | Door unit |
KR100903673B1 (ko) | 2007-09-20 | 2009-06-18 | 서울통신기술 주식회사 | 도어 흔들림 방지유닛을 구비한 디지털 도어록 |
-
2003
- 2003-06-04 JP JP2003158899A patent/JP2004360272A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008123697A1 (en) * | 2007-04-06 | 2008-10-16 | Yong-Woong Yoon | Door unit |
KR100903673B1 (ko) | 2007-09-20 | 2009-06-18 | 서울통신기술 주식회사 | 도어 흔들림 방지유닛을 구비한 디지털 도어록 |
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