JP2004359434A - エレベータ - Google Patents

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Yasushi Takakusaki
康史 高草木
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

【課題】エレベータホールと昇降路との間で気圧差が生じるようなことがあってもエレベータ乗降部のホールドアを常に円滑に動作させることができるエレベータを提供する。
【解決手段】エレベータの昇降路BとエレベータホールAとの間のエレベータ乗降部に設けられ、その乗降部を開閉するホールドア1と、ホールドア1の戸閉時にそのホールドア1を戸閉方向に付勢することが可能な電磁石53aおよび磁性体53bを備えるマグネット装置53と、昇降路B内とエレベータホールA内との気圧差を圧力センサ50a,50bを用いて検出する気圧差検出装置50と、気圧差検出装置50が検出する気圧差に応じてマグネット装置53を作動させる制御部55とを備え、前記気圧差が所定値以上のときにマグネット装置53により戸閉直前のホールドア1を戸閉方向に付勢する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ホールドアで開閉されるエレベータ乗降部の構造を改良したエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
建屋のエレベータホールと昇降路との間には、エレベータのかごに対する乗降部が設けられ、この乗降部に三方枠および敷居が取り付けられている。そして、三方枠に対向して前記敷居の上に前記乗降部を開閉するホールドアが設置されている。ホールドアは、昇降路内を昇降するかごが当該エレベータホールに着床する際に開放し、そのかごが当該エレベータホールから離れる際に閉合する。
【0003】
ところで、ホールドアと三方枠や敷居との間には僅かな隙間があり、このため昇降路内を昇降するかかごが乗降部を通過する際の騒音や風音がエレベータホールに漏れるという問題が生じる。
【0004】
そこで、ホールドアと三方枠や敷居との間の隙間をパッキングで密閉して昇降路とエレベータホールとの間の気密性を高めて騒音や風音の漏れを防止する対策が一般に採られるようになってきている。
【0005】
建屋の各フロアのエレベータ乗降部に設けられるホールドアは、そのフロアにかごが着床した際に、そのかごの出入口に設けられているかごドアにより駆動されてそのかごドアと連動して開閉する。
【0006】
図10にはホールドア1およびかごドア2を示してあり、ホールドア1は昇降路側から見た正面図であり、かごドア2はかご室内から見た正面図である。
【0007】
ホールドア1は上部にハンガー3を有し、このハンガー3に一対のハンガーローラ4が設けられ、これらハンガーローラ4がドアレール5の上に転動自在に懸架され、これによりホールドア1がそのドアレール5に沿って左右に移動するようになっている。
【0008】
そして、ホールドア1の下部には一対のガイドシュー6が設けられ、これらガイドシュー6が敷居7に設けられたガイド溝7a内に摺動自在に嵌合され、ホールドア1がその敷居7のガイド溝7aに沿って左右に移動する。
【0009】
ホールドア1には自閉装置8が設けられており、この自閉装置8はウエイト9が取り付けられたワイヤ10を備え、このワイヤ10が昇降路内の枠部材等に回転自在に取り付けられた滑車11を経てホールドア1のハンガー3に連結されている。そして前記ウエイト9が前記滑車11の下方に垂下し、このウエイト9の重力でホールドア1が戸閉方向に付勢されている。
【0010】
かごの出入口を開閉するかごドア2は、上部にハンガー14を有し、このハンガー14に一対のハンガーローラ15が設けられ、これらハンガーローラ15がドアレール16の上に転動自在に懸架され、かごドア2がそのドアレール16に沿って左右に移動するようになっている。
【0011】
そして、かごドア2の下部には一対のガイドシュー18が設けられ、これらガイドシュー18が敷居19に設けられたガイド溝19a内に摺動自在に嵌合され、これによりかごドア2がその敷居19のガイド溝19aに沿って左右に移動する。
【0012】
ホールドア1にはインターロック装置22が設けられ、このインターロック装置22はラッチ23を備え、このラッチ23は一端部がピン24を介してハンガー3に回動自在に取り付けられている。ピン24にはローラ25が回転自在に設けられ、またこのピン24にはレバー26が取り付けられ、このレバー26の端部にローラ27が回転自在に設けられている。ラッチ23はスプリング28により図10における反時計方向に弾性的に付勢されている。
【0013】
ホールドア1の側方部には前記ラッチ23と係脱可能なロック部材30が設けられている。このロック部材30は昇降路内の枠部材等に固定して取り付けられている。そして前記ラッチ23および前記ロック部材30に、そのラッチ23とロック部材30との係合に応じて互いに接触する電気接点板31a,31bが設けられている。
【0014】
かごドア2には、前記インターロック装置22と係脱可能な係合装置34が設けられている。この係合装置34は互いに平行に配置して対向する一対の係合片35a,35bを備え、これら係合片35a,35bは上下方向に延び、一対のリンクバー36により互いに連結されている。そして、一方の係合片35aの質量が他方の係合片35bの質量より大きくなっている。
【0015】
一対のリンクバー36はそれぞれその中間部がピン37を介してかごドア2に回動自在に取り付けられている。そして前記各リンクバー36の一端側の端部に前記一方の係合片35aがピン39を介して回動自在に連結され、他端側の端部に前記他方の係合片35bがピン40を介して回動自在に連結され、これにより前記各リンクバー36が前記ピン37を支点にして回動することにより、前記一対の係合片35a,35bが平行移動してその相互間の間隔幅が変化するようになっている。
【0016】
前記一方の係合片35aの上端部にはローラ42が回転自在に設けられている。また、かご(図示せず)には前記ローラ42に対応するレール43が設けられ、このレール43の上に前記ローラ42が転動自在に載置されて係合し、かごドア2の移動に応じて前記ローラ42が前記レール43に沿って転動するようになっている。前記レール43は、水平に延びる水平部43aの区間と、この水平部43aの区間からかごドア2の戸閉方向側に延びて斜め下方に傾斜する傾斜部43bの区間とを有している。
【0017】
図10は、ホールドア1およびかごドア2の戸開時の状態を示してあり、この戸開時においては、図11に示すように、ホールドア1とかごドア2は互いに対向し、ホールドア1のインターロック装置22とかごドア2の係合装置34とが互いに係合し、インターロック装置22の一対のローラ25,27が係合装置34の係合片35a,35bで挟まれて拘束される状態にある。そして、かごドア2はその一側縁部がホールドア1の一側縁部から戸開方向にδの距離だけずれて配置している。
【0018】
図11に示す46は、エレベータ乗降部に設けられた三方枠47の側壁部で、49はかごの出入口に設けられた出入口枠48の側壁部であり、ホールドア1およびかごドア2は戸閉時にその側壁部46,49に向って移動する。
【0019】
かごドア2は、かごに設けられたモータ等の駆動装置(図示せず)により駆動される。そして、戸閉時にその駆動装置による駆動力でかごドア2が出入口枠48の側壁部49に向って移動する。この際、かごドア2は係合装置34を介してホールドア1と係合しており、このためホールドア1はかごドア2による駆動力でそのかごドア2と一体的に戸閉方向に移動する。
【0020】
そして、図12〜図14に示すように、ホールドア1およびかごドア2が戸閉方向に移動して側壁部46,49の近くの所定位置まで近づくと、ローラ42がレール43の水平部43aから傾斜部43bに移行し、この移行に応じて係合装置34の一方の係合片35aが他方の係合片35bより質量が大きいため、一方の係合片35aが下方に移動し、この係合片35aの下方への移動に応じてリンクバー36を介して他方の係合片35bが上昇し、その一方の係合片35aと他方の係合片35bとの間の間隔が次第に拡大する。
【0021】
係合片35a,35b間の間隔が拡大することにより、ローラ25,27から係合片35bが離れ、これによりかごドア2からホールドア1への戸閉駆動力が絶たれ、ホールドア1は図10に示す自閉装置8のウエイト9の重力で戸閉方向に移動し、図15に示すように三方枠47の側壁部46に当って停止する。
【0022】
ホールドア1とかごドア2との間にはずれ量δがあるため、ホールドア1はかごドア2に先行し、かごドア2が出入口枠48の側壁部49に当る前に三方枠47の側壁部46に当って停止する。
【0023】
ホールドア1が停止した後にも、かごドア2は駆動装置による駆動力で戸閉方向に移動し、この移動で係合片35a,35b間の間隔がさらに拡大し、この後、図16に示すように、かごドア2が出入口枠48の側壁部47に当って停止する。
【0024】
この際、係合片35a,35b間の間隔幅の拡大で係合片35aがローラ25,27から離れ、これに応じてラッチ23が図10に示すスプリング28の付勢力でピン24を支点に反時計方向に回動し、この回動でラッチ23がロック部材30に係合し、この係合でホールドア1がロックされる。
【0025】
また、ラッチ23がロック部材30に係合する際には、電気接点板31a,31bが互いに接触し、この接触によりホールドア1のロックの達成信号がエレベータの運転を制御する制御盤に送られ、この信号の受信に応じてかごが次の目的階に向って走行するように制御される。
【0026】
ホールドア1のロック時における係合片35a,35b間の間隔は最大間隔幅Lに拡大しており、この最大間隔幅Lによりかごがインターロック装置22と干渉することなく走行することが可能となる。そしてかごが所定の目的階に着床した際に、最大間隔幅Lによりその目的階のインターロック装置22と係合片35a,35bとが干渉することなく適正に係合する。
【0027】
目的階にかごが着床してその目的階のインターロック装置22と係合装置34とが係合した後には、前述と逆の動作によりかごドア2の駆動力に基づいてホールドア1とそのかごドア2とが戸開方向に移動し、エレベータ乗降部が開放される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のようにホールドア1と三方枠47や敷居7との間の隙間がパッキングで密閉され、昇降路とエレベータホールとの間の気密性が高く、その昇降路とエレベータホールとの間に気圧差が生じるような場合、その気圧差による圧力抵抗でホールドア1の動作の円滑性が損なわれてしまうことがある。
【0029】
すなわち、ホールドア1は、前述のように戸閉の直前にはかごドア2からの駆動力が絶たれて自閉装置8の付勢力だけで戸閉方向に移動しようとするが、この際、昇降路とエレベータホールとの間に比較的大きな気圧差が生じ、その気圧差でホールドア1に大きな圧力が加わっていると、ホールドア1と三方枠47や敷居7との間の摩擦力が増して戸閉が困難となり、ホールドア1が適正に戸閉せず、エレベータの運行の妨げとなってしまうことがある。
【0030】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、エレベータホールと昇降路との間で気圧差が生じるようなことがあってもエレベータ乗降部のホールドアを常に円滑に動作させることができるエレベータを提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、エレベータの昇降路とエレベータホールとの間に設けられたエレベータ乗降部と、このエレベータ乗降部に設けられたホールドアと、前記ホールドアの戸閉の直前にそのホールドアを戸閉方向に付勢することが可能な付勢手段と、前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差を検出する気圧差検出手段と、前記気圧差検出手段が検出する前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差が所定値以上のときに前記付勢手段を作動させる制御手段とを具備することを特徴としている。
【0032】
請求項2の発明は、前記付勢手段が、前記ホールドアと前記乗降部とのうちのいずれか一方に設けられた電磁石と、他方に前記電磁石に対応して設けられた磁性体とを備え、前記気圧差検出手段が検出する昇降路内とエレベータホール内との気圧差が所定値以上のときに前記制御手段により前記電磁石が通電されることを特徴としている。
【0033】
請求項3の発明は、エレベータの昇降路とエレベータホールとの間に設けられたエレベータ乗降部と、このエレベータ乗降部に設けられたホールドアと、前記昇降路内とエレベータホール内とを互いに連通させる通気口と、この通気口を開閉する弁機構と、前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差を検出する気圧差検出手段と、この気圧差検出手段が検出する前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差が所定値以上のときに前記弁機構を作動させて前記通気口を開放させる制御手段とを具備することを特徴としている。
【0034】
請求項4の発明は、前記制御手段が、前記エレベータホールに設けられた火災感知器と電気的に接続され、前記火災感知器が作動したときには、前記気圧差検出手段が検出する前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差に関わらず、前記弁機構により前記通気口を閉止状態に保持することを特徴としている。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1〜図9を参照して説明する。なお、従来の構成と対応する部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0036】
図1には第1の実施形態を示してあり、この実施形態においては、エレベータホールA内と昇降路B内との間の気圧差を検出する気圧差検出装置50が設けられている。
【0037】
この気圧差検出装置50は、エレベータホールAに設けられた圧力センサ50aおよび昇降路Bに設けられた圧力センサ50bを備え、これら圧力センサ50a,50bが検出するエレベータホールA内と昇降路B内との圧力データに基づいてそのエレベータホールA内と昇降路B内との間の気圧差を検出するようになっている。
【0038】
エレベータ乗降部に設けられた三方枠47の側壁部46とホールドア1との戸当り部には、そのホールドア1を戸閉方向に付勢する付勢手段としてのマグネット装置53が設けられている。
【0039】
このマグネット装置53は、例えば三方枠47の側壁部46に設けられた電磁石53aと、この電磁石53aに対応してホールドア1の一側縁部に設けられた鋼板部材等の磁性体53bとで構成されている。
【0040】
この実施形態においては、少なくとも、ホールドア1が戸開状態から戸閉するときに、エレベータホールA内と昇降路B内との間の気圧差が気圧差検出装置50により検出される。そしてその検出の信号が制御手段としての制御部55に送られ、その気圧差の大きさが所定値以上の場合に、制御部55による制御でマグネット装置53の電磁石53aが通電され、この通電で電磁石53aに磁気力が発生し、ホールドア1の磁性体53bとの間に磁気吸引力が生じるようになっている。
【0041】
図1は、ホールドア1がかごドア2の駆動力で戸閉方向に移動し、その戸閉直前にかごドア2からの駆動力が絶たれたときの状態を示してある。この状態のときに、エレベータホールA内と昇降路B内との間に所定値以上の気圧差が生じていると、その気圧差が気圧差検出装置50により検出され、この検出に基づいてマグネット装置53の電磁石53aが通電される。そしてその電磁石53aによる電磁吸引力でホールドア1が戸閉方向へ引き寄せられる。
【0042】
したがって、エレベータホールAと昇降路Bとの間の気圧差による圧力抵抗がホールドア1に加わっていても、ホールドア1は前記電磁石53aによる電磁吸引力と自閉装置による付勢力とで適正にかつ円滑に戸閉方向に移動し、三方枠47の側壁部46に当って適正に閉合する。
【0043】
なお、前記実施形態においては、マグネット装置53の電磁石53aを三方枠47の側壁部46に設け、磁性体53bをホールドア1の一側縁部に設けるようにしたが、電磁石53aをホールドア1の一側縁部に設け、磁性体53bを三方枠47の側壁部46に設けるようにしてもよい。また、前記磁性体53bとしては、三方枠47の構成部材を利用したり、ホールドア1の構成部材を利用することも可能である。
【0044】
図2には第2実施形態を示してあり、この実施形態においては、エレベータホールAと昇降路Bとを隔てる建屋の壁体Cに通気口56が形成され、この通気口56の途中に弁機構57が設けられている。また、エレベータホールAと昇降路Bとには、気圧差検出装置50を構成する圧力センサ50a,50bが設けられている。
【0045】
通常時には、前記弁機構57は閉止されており、前記気圧差検出装置50により検出されるエレベータホールA内と昇降路B内との間の気圧差が所定値以上のときに、その気圧差検出装置50が出力する信号に基づいて制御手段としての制御部55による制御で開放されるようになっている。
【0046】
この実施形態の場合には、気圧差検出装置50によりエレベータホールA内と昇降路B内との間の気圧差が逐次検出される。そしてエレベータホールA内と昇降路B内との間の気圧差が所定値以上のときに、弁機構57が制御部55による制御で開放され、この弁機構57の開放で通気口56を介してエレベータホールA内と昇降路B内とが互いに連通して空気が流通し、この空気の流通でエレベータホールA内と昇降路B内との間の気圧差がなくなる。
【0047】
エレベータホールA内と昇降路B内との間の気圧差がなくなると、それが気圧差検出装置50により検出され、この検出に基づき、制御部55による制御で弁機構57が閉止され、通気口56が遮蔽され、エレベータホールA内と昇降路B内との間での空気の流通が遮断され、昇降路B内の騒音や風音のエレベータホールAへの漏れが防止される。
【0048】
このような弁機構57の開閉動作の繰り返しにより、エレベータホールA内と昇降路B内との気圧がほぼ同等に保たれ、このためホールドア1に気圧差による圧力抵抗がほとんど加わることがなく、したがってホールドア1がかごドア2の駆動力で戸閉方向に移動し、その戸閉直前にかごドア2からの駆動力が絶たれても、そのホールドア1は自閉装置の付勢力のみで適正にかつ円滑に戸閉方向に移動し、三方枠47の側壁部46に当って適正に閉合する。
【0049】
なお、通気口56、弁機構57、気圧差検出装置50は三方枠47に設けるような場合であってもよい。また、気圧差検出装置50および弁機構57は、当該フロアにかごが着床してドア1,2が開閉するときにのみ作動させるようにしてもよい。また、ホールドア1が戸閉状態にあるときにのみ、弁機構57が開放状態となるようにしてもよい。
【0050】
ところで、エレベータホールAと昇降路Bとが通気口56を通して互いに連通している状態のもとで、エレベータホールAのフロアで火災が発生したような場合には、その煙が通気口56を通してエレベータホールAから昇降路B内に流入し、その昇降路Bが煙突化して火災が発展し、また他の階のフロアに煙が拡散してしまう恐れがある。
【0051】
そこで、図3に示す第3の実施形態においては、エレベータホールAのフロアに設けられている火災感知器60と制御部55とが電気的に接続されていて、火災感知器60が作動したときには、前記気圧差検出装置50の信号に関わらず、その火災感知器60の信号に基づいて制御部55による制御で弁機構57を閉止状態に保つようになっている。
【0052】
この実施形態の場合には、通常時には、第2の実施形態の場合と同様に、気圧差検出装置50によりエレベータホールA内と昇降路B内との間の気圧差が逐次検出され、その気圧差が所定値以上にあるときに弁機構57が開放し、通気口56を介してエレベータホールAと昇降路Bとが互いに連通してエレベータホールAと昇降路Bとの間の気圧がほぼ同等となるように制御される。
【0053】
ここで、エレベータホールAのフロアで火災が発生し、火災感知器60が作動したときには、その信号に基づいて前記弁機構57がエレベータホールAと昇降路Bとの間の気圧差に関わらず、制御部55の制御により閉止状態に保持され、通気口56が密閉される。
【0054】
したがって、エレベータホールA内の煙が通気口56を通して昇降路B内に流入するようなことがなく、このため昇降路Bの煙突化を防止して火災の発展を抑えることができ、また煙が他の階のフロアに拡散するようなことがない。
【0055】
図4には第4の実施形態を示してあり、この実施形態においては、自閉装置8のウエイト9がパイプ状のガイド部材63内に摺動自在に挿入されている。ガイド部材63はほぼ上半部が垂直に対してθの角度で傾斜する傾斜部63aとなっている。そしてこのガイド部材63のほぼ下半部が前記傾斜部63aに連なってその下方にほぼ垂直に延びる垂直部63bとなっている。
【0056】
この実施形態の場合には、ホールドア1がかごドア2の駆動力で戸閉方向に移動する動作に応じて自閉装置8のウエイト9がガイド部材63の傾斜部63aから垂直部63bに向って移動する。
【0057】
そして、ホールドア1に対するかごドア2の駆動力が絶たれる際に、前記ウエイト9が前記傾斜部63aから垂直部63bに移行する。ウエイト9が傾斜部63aの区間を移動するときには、ワイヤ10に加わる張力つまりホールドア1を戸閉方向に引く力Fは、
ウエイト9の質量をm、傾斜部63aの傾斜の角度をθとしたときに、
=mg cos θ(gは重力加速度)
となる。
【0058】
これに対し、ウエイト9が傾斜部63aから垂直部63bに移行して垂直部63bの区間を移動するときに、ワイヤ10に加わる張力つまりホールドア1を戸閉方向に引く力Fは、
=mg
となり、F>Fの関係となる。
【0059】
すなわち、ウエイト9が傾斜部63aから垂直部63bに移行するのに伴い、ホールドア1を戸閉方向に移動させる力が増し、したがってホールドア1が戸閉直前にかごドア2からの駆動力が絶たれてもホールドア1が適正にかつ円滑に戸閉方向に移動して閉合する。
【0060】
ウエイト9はパイプ状のガイド部材63に沿って移動し、したがってウエイト9がその周辺の枠部材等と干渉するような不都合が防止される。
【0061】
図5には第5の実施形態を示してあり、この実施形態においては、自閉装置8のウエイト9が複数のウエイト部材9aを一連につないでなる数珠状をなし、この数珠状のウエイト9がパイプ状のガイド部材63内に摺動自在に挿入されている。ガイド部材63はほぼ上半部が垂直に対してθの角度で傾斜する傾斜部63aで、ほぼ下半部が垂直に延びる垂直部63bとなっている。
【0062】
この実施形態の場合にも、前記第4の実施形態の場合と同様に、ホールドア1がかごドア2の駆動力で戸閉方向に移動する動作に応じて自閉装置8のウエイト9がガイド部材63の傾斜部63aから垂直部63bに向って移動する。
【0063】
そして、ホールドア1に対するかごドア2の駆動力が絶たれる際に、前記ウエイト9が前記傾斜部63aから垂直部63bに移行し、この移行によりホールドア1を戸閉方向に移動させる力が増し、したがってホールドア1に対するかごドア2からの駆動力が絶たれてもホールドア1が適正にかつ円滑に戸閉方向に移動し、三方枠47の側壁部46に当って適正に閉合する。
【0064】
図6には第6の実施形態を示してあり、この実施形態においては、自閉装置8におけるワイヤ10の途中にスプリング65が設けられ、このスプリング65を介してウエイト9がその下方に垂直に垂下されている。
【0065】
この実施形態においては、ホールドア1が戸閉方向に移動し、戸閉の直前にかごドア2よる駆動力が絶たれてホールドア1の移動速度が減速したときに、自閉装置8のウエイト9に加速度が生じ、スプリング65が一旦伸び、その後縮み、これを数回繰り返し、ウエイト9が上下に運動し、この動作でホールドア1にパルス的な力が強く加わり、したがってホールドア1に対するかごドア2からの駆動力が絶たれてもホールドア1が適正にかつ円滑に戸閉方向に移動して閉合する。
【0066】
図7〜図9には第7の実施形態を示してあり、この実施形態においては、かごドア2に設けられた係合装置34における一対の係合片35a,35bのうちの戸閉方向側の一方の係合片35aは、かごドア2に固定され、戸開方向側の他方の係合片35bは一対のリンクバー36を介して上下に平行移動可能に取り付けられている。すなわち、各リンクバー36の一端部はピン67を介してかごドア2に回動自在に取り付けられ、他端部はピン68を介して係合片35bに回動自在に取り付けられ、各リンクバー36が傾斜することにより係合片35bが上下に平行移動するようになっている。
【0067】
また、前記係合片35bの上端部にはローラ70が回転自在に取り付けられ、このローラ70がかごに水平に取り付けられたガイドレール71に転動自在に係合し、かごドア2の移動に応じて前記ローラ70が前記ガイドレール71に沿って転動するようになっている。
【0068】
かごドア2の戸閉方向側には係合片35bと対向してストッパ72が設けられている。このストッパ72は昇降路内の枠部材等に固定して取り付けられ、ホールドア1が三方枠47の側壁部46に当って戸閉するときに前記係合片35bが前記ストッパ72に当接するようになっている。
【0069】
この実施形態においては、ホールドア1およびかごドア2の戸閉時には、図7に示すように、ホールドア1のインターロック装置22におけるローラ25,27がかごドア2の係合装置34における一対の係合片35a,35bにより挟まれて拘束された状態にあり、この状態でかごドア2による駆動力でかごドア2と一体的にホールドア1が戸閉方向に移動する。
【0070】
そして、図8に示すように、ホールドア1が三方枠47の側壁部46に当って戸閉した際に、かごドア2の係合片35bがストッパ72に当接する。この後、図9に示すように、かご2がずれ量δ分だけさらに戸閉方向に移動して出入口枠48の側壁部49に当って停止する。
【0071】
この際、係合片35bがストッパ72により相対的に押されて上方に移動しながらかごドア2の後方側(戸開方向側)に平行移動してインターロック装置22のローラ25,27から離れ、係合片35a,35bの間隔が最大間隔幅Lまで拡大し、これに応じてラッチ23がピン24を支点に反時計方向に回動してロック部材30に係合するとともに、電気接点板31a,31bが互いに接触し、ホールドア1のロックの達成信号がエレベータの制御盤に送られ、この信号の受信に応じてかごが次の目的階に向って走行するように制御される。
【0072】
この実施形態の場合には、ホールドア1が戸閉して停止するまでかごドア2による駆動力がホールドア1に加わり、このためホールドア1が適正にかつ円滑に戸閉する。
【0073】
そして、ホールドア1の戸閉後にかごドア2の係合装置34における係合片35a,35bの間隔が最大間隔幅Lまで拡大し、したがってかごの走行時に係合装置34がホールドア1のインターロック装置22と干渉することなく通過することができる。
【0074】
なお、前記各第実施形態においては、1枚のホールドアを用いるドア装置および1枚のかごドアを用いるドア装置としたが、それぞれ2枚のドアを用いる両開き式あるいは片開き式のドア装置とする場合、さらには3枚以上のドアを用いる片開き式のドア装置、4枚のドアが2枚ずつ左右に開くドア装置とする場合であっても、この発明を適用することが可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、エレベータホールと昇降路との間で気圧差が生じるようなことがあってもエレベータ乗降部のホールドアを常に円滑に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す説明図。
【図2】この発明の第2の実施形態を示す説明図。
【図3】この発明の第3の実施形態を示す説明図。
【図4】この発明の第4の実施形態を示す説明図。
【図5】この発明の第5の実施形態を示す説明図。
【図6】この発明の第6の実施形態を示す説明図。
【図7】この発明の第7の実施形態を示す説明図。
【図8】この発明の第7の実施形態におけるホールドアの戸閉時の状態を示す説明図。
【図9】この発明の第7の実施形態におけるかごドアの戸閉時の状態を示す説明図。
【図10】従来のホールドアとかごドアを示す説明図。
【図11】そのホールドアとかごドアの戸閉動作時の第1段階の状態を示す説明図。
【図12】そのホールドアとかごドアの戸閉動作時の第2段階の状態を示す説明図。
【図13】そのホールドアとかごドアの戸閉動作時の第3段階の状態を示す説明図。
【図14】そのホールドアとかごドアの戸閉動作時の第4段階の状態を示す説明図。
【図15】そのホールドアとかごドアの戸閉動作時の第5段階の状態を示す説明図。
【図16】そのホールドアとかごドアの戸閉完了時の状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…ホールドア、2…かごドア、5…ドアレール、6…ガイドシュー、7…敷居、7a…ガイド溝、8…自閉装置、16…ドアレール、18…ガイドシュー、19…敷居、19a…ガイド溝、22…インターロック装置、23…ラッチ、30…ロック部材、34…係合装置、35a,35b…係合片、36…リンクバー、42…ローラ、43…ガイドレール、46…側壁部、47…三方枠、49…側壁部、50…出入口枠、50…圧力差検出装置、50a,50b…圧力センサ、53…マグネット装置、53a…電磁石、53b…磁性体、60…火災感知器。

Claims (4)

  1. エレベータの昇降路とエレベータホールとの間に設けられたエレベータ乗降部と、
    このエレベータ乗降部に設けられたホールドアと、
    前記ホールドアの戸閉時にそのホールドアを戸閉方向に付勢することが可能な付勢手段と、
    前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差を検出する気圧差検出手段と、
    前記気圧差検出手段が検出する前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差が所定値以上のときに前記付勢手段を作動させる制御手段と、
    を具備することを特徴とするエレベータ。
  2. 前記付勢手段は、前記ホールドアと前記乗降部とのうちのいずれか一方に設けられた電磁石と、他方に前記電磁石に対応して設けられた磁性体とを備え、前記気圧差検出手段が検出する昇降路内とエレベータホール内との気圧差が所定値以上のときに前記制御手段により前記電磁石が通電されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. エレベータの昇降路とエレベータホールとの間に設けられたエレベータ乗降部と、
    このエレベータ乗降部に設けられたホールドアと、
    前記昇降路内とエレベータホール内とを互いに連通させる通気口と、
    この通気口を開閉する弁機構と、
    前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差を検出する気圧差検出手段と、
    この気圧差検出手段が検出する前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差が所定値以上のときに前記弁機構を作動させて前記通気口を開放させる制御手段と、
    を具備することを特徴とするエレベータ。
  4. 前記制御手段は、前記エレベータホールに設けられた火災感知器と電気的に接続され、前記火災感知器が作動したときには、前記気圧差検出手段が検出する前記昇降路内とエレベータホール内との気圧差に関わらず、前記弁機構により前記通気口を閉止状態に保持することを特徴とする請求項3に記載のエレベータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009012961A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Mitsubishi Electric Corp エレベータードア制御装置及びエレベータードア制御方法及びプログラム
CN110040593A (zh) * 2019-04-24 2019-07-23 安徽中科福瑞科技有限公司 一种基于气压测判技术的电梯运行状态检测方法
US10578639B2 (en) * 2017-08-28 2020-03-03 Otis Elevator Company Hybrid altimeter for measuring vertical velocity

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