JP2004358414A - 濾過装置および濾過方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を抑制しつつ、フィルタ表面の気泡を効率よく除去する。
【解決手段】レジストフィルタ8の入口面側に配置された粒状部材10をレジスト濾過装置4内に設け、レジスト濾過装置4内に導入されたレジストR1をレジスト排出管6a、6bを介して排出させることにより、粒状部材10を浮き上がらせて、粒状部材10をレジストフィルタ8の表面に接触させ、レジストフィルタ8の表面から気泡11を除去する。
【選択図】 図1
【解決手段】レジストフィルタ8の入口面側に配置された粒状部材10をレジスト濾過装置4内に設け、レジスト濾過装置4内に導入されたレジストR1をレジスト排出管6a、6bを介して排出させることにより、粒状部材10を浮き上がらせて、粒状部材10をレジストフィルタ8の表面に接触させ、レジストフィルタ8の表面から気泡11を除去する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は濾過装置および濾過方法に関し、特に、レジストフィルタのエア抜き方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のレジスト塗布装置では、レジスト内の不純物を除去するため、レジストフィルタを設けたものがある。ここで、レジストフィルタ表面に気泡があると、レジストを濾過する際にレジスト内に気泡が混入し、レジストの塗布むらが発生する。このため、従来のレジストフィルタでは、例えば、特許文献1に開示されているように、レジストフィルタを振動させる振動装置を設け、レジストフィルタを振動させることにより、レジストフィルタ表面の気泡を除去することが行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−228304号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レジストフィルタを振動させてレジストフィルタ表面の気泡を除去する方法では、レジストフィルタ全体を振動させる必要があり、レジスト塗布装置の大型化を招くとともに、気泡を除去するための効率が悪く、気泡の除去に時間がかかるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、装置の大型化を抑制しつつ、フィルタ表面の気泡を効率よく除去することが可能な濾過装置および濾過方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、液体を濾過する濾過手段と、前記濾過手段に供給される液体を保持する液体保持手段と、前記濾過手段の表面に接触可能な状態で前記液体保持手段内に設けられた粒状部材と、前記粒状部材を前記液体保持手段内で流動させる流動手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、液体保持手段内で粒状部材を流動させることにより、濾過手段の表面に粒状部材を接触させることが可能となり、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることが可能となる。このため、液体保持手段内に粒状部材を設けることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、装置の大型化を抑制しつつ、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0008】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、液体を保持する容器と、前記容器内に前記液体を導入する液体導入管と、前記容器内に導入された前記液体を送出する液体送出管と、前記液体導入管と前記液体送出管とを仕切るようにして前記容器内に設置された濾過手段と、前記液体導入管よりも上方に設けられ、前記容器内に導入された液体を前記濾過手段により濾過される前に排出する液体排出管と、前記濾過手段の表面に接触可能な状態で前記容器内に設けられた粒状部材とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、液体導入管を介して容器内に導入された液体を液体排出管から排出させることにより、容器内に設けられた粒状部材を流動させることが可能となり、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることが可能となる。このため、容器内に粒状部材を設けることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、装置の大型化を抑制しつつ、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0010】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記液体導入管は前記容器の底部に接続され、前記液体排出管は前記容器の上方に接続されていることを特徴とする。
これにより、液体導入管を介して容器内に導入された液体を液体排出管から排出させることにより、容器内に設けられた粒状部材を浮き上がらせることが可能となるとともに、液体排出管から排出される液体の流れを止めることにより、容器内に設けられた粒状部材を沈み込ませることが可能となる。このため、濾過手段で濾過される液体の流れを利用して、粒状部材を容器内で流動させることが可能となり、粒状部材を容器内で流動させるための複雑な機構を設けることなく、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることが可能となる。この結果、容器内に粒状部材を設けることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、装置の大型化を抑制しつつ、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0011】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記粒状部材の粒径は、0.05mm〜5mmの範囲内にあることを特徴とする。
これにより、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0012】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記粒状部材の比重は、前記液体の流動状態に応じて浮き沈み可能な範囲内にあることを特徴とする。
これにより、液体排出管から排出される液体の流れを止めることにより、液体内で浮き上がった粒状部材を自然に沈み込ませることが可能となり、粒状部材を容器内で流動させるための複雑な機構を設けることなく、濾過手段の表面に付着した気泡を除去することが可能となる。
【0013】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記液体排出管により排出された液体を回収する回収手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、液体排出管により排出された液体を再利用することが可能となり、液体排出管により排出された液体が無駄に破棄されることを防止しつつ、濾過手段の表面に付着した気泡を除去することが可能となる。
【0014】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記液体送出管内を流れる気泡を検出する気泡検出手段と、前記気泡の検出結果に基づいて、前記液体排出管からの排出制御を行う制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
これにより、濾過手段の表面に付着した気泡を直ちに除去することが可能となり、気泡が混入したレジストが知らずに使用されることを防止して、レジストの塗布むらの発生を未然に防止することが可能となる。
【0015】
また、本発明の一態様に係る濾過方法によれば、濾過手段で濾過される液体内に沈んだ状態で粒状部材を保持する工程と、前記濾過手段の下方から前記濾過手段の表面に沿って前記液体を流すことにより、前記粒状部材を持ち上げる工程と、前記液体の流れを止めることにより、前記粒状部材を前記液体内に沈ませる工程とを備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、濾過手段の表面に沿って液体を流すことにより、粒状部材を液体内で浮き上がらせることが可能となるとともに、液体の流れを止めることにより、液体内の粒状部材を沈み込ませることが可能となる。このため、濾過手段で濾過される液体の流れを利用して、粒状部材を液体内で流動させることが可能となり、粒状部材を液体内で流動させるための複雑な機構を設けることなく、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることが可能となる。この結果、液体内に粒状部材を混入させることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、装置の大型化を抑制しつつ、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る濾過装置および濾過方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る濾過装置が適用されるレジスト塗布装置の概略構成を示す図である。
【0018】
図1において、レジスト貯留部1にはレジストR1が貯留されている。そして、レジスト貯留部1には、N2などのガスをレジスト貯留部1に導入するガス導入管2が挿入されている。ここで、ガス導入管2には、ガスの流れを許容したり、遮断したりするバルブV1が設けられている。また、レジスト貯留部1には、レジストR1をレジスト濾過装置4に供給するレジスト供給管3が挿入されている。
【0019】
また、レジスト濾過装置4の底には、レジスト濾過装置4内にレジストR1を導入するレジスト導入管5が設けられ、レジスト導入管5はレジスト供給管3に接続されている。また、レジスト濾過装置4の上方には、コータユニット13にレジストR1を送出するレジスト送出管9が設けられるとともに、レジスト送出管9の外側には、レジストR1を排出するレジスト排出管6a、6bが設けられている。そして、レジスト濾過装置4には、レジスト濾過装置4内を区分けするようにして配置され、レジストR1内の不純物を濾過するレジストフィルタ8が設けられている。ここで、レジスト導入管5およびレジスト排出管6a、6bは、レジストフィルタ8にレジストR1を導入する導入面側に配置され、レジスト送出管9は、レジストフィルタ8で濾過されたレジストR1が排出される排出面側に配置されている。
【0020】
例えば、レジスト濾過装置4の外形は円筒状とすることができ、レジストフィルタ8の形状は断面がU字状の釣鐘状とすることができる。そして、レジストフィルタ8の外周面側がレジスト濾過装置4の壁面から離間するようにして、レジストフィルタ8の上端部をレジスト濾過装置4の天上に密着させ、レジストフィルタ8で囲まれる内側の中空部7がレジスト送出管9に接続されるようにすることができる。
【0021】
そして、レジスト濾過装置4内には、レジストフィルタ8にレジストR1を導入する導入面側に配置されるようにして、粒状部材10が設けられている。なお、粒状部材10としては、例えば、ビーズなどを用いることができる。また、粒状部材10の材質としては、粒状部材10がレジストR1で腐食されることを防止するため、例えば、弗素樹脂またはフロロカーボン樹脂などを用いることができる。また、粒状部材10の粒径は、0.05mm〜5mmの範囲内にあることが好ましい。さらに、粒状部材10の比重は、レジストR1の比重よりも大きいことが好ましく、例えば、粒状部材10の比重を1.0以上に設定することができる。さらに、粒状部材10の比重は、レジスト濾過装置4にレジストR1を流した時に、粒状部材10がレジストR1内で浮き上がるように設定することが好ましい。ここで、粒状部材10の材質自体の比重が大きいために、粒状部材10がレジストR1内で浮き上がり難い場合には、粒状部材10がレジストR1内で浮き上がり易くするために、粒状部材10を中空構造にするようにしてもよい。また、粒状部材10がレジストR1内で流動した時に、粒状部材10から気泡が発生することを防止するため、粒状部材10の表面は滑らかなことが好ましい。また、レジストR1の性質に応じて、疎水性または親水性の表面加工を粒状部材10に施すことが好ましい。
【0022】
また、レジスト排出管6a、6bには、レジストR1の流れを許容したり、遮断したりするバルブV2、V3がそれぞれ設けられている。また、レジスト導入管5およびレジスト排出管6a、6b内には、粒状部材10がレジスト濾過装置4から流出することを防止するトラップTR1〜TR3がそれぞれ設けられている。なお、トラップTR1〜TR3としては、例えば、粒状部材10よりも隙間の小さな網目部材などを用いることができる。
【0023】
また、レジスト送出管9は、レジスト供給管12を介してコータユニット13に接続されている。ここで、レジスト供給管12には、レジストR1の流れを許容したり、遮断したりするバルブV4が設けられている。また、コータユニット13には、レジストR1をウェハW1上に噴出させるノズル14が設けられている。
【0024】
図2は、図1の濾過装置の動作を示す断面図である。
図2(a)において、レジスト濾過装置4内にレジストR1を導入する際に気体が巻き込まれたために、レジスト濾過装置4内に気泡11が付着しているものとする。そして、粒状部材10の比重がレジストR1の比重よりも大きいものとすると、バルブV2〜V4が閉じた状態では、レジストR1がレジスト濾過装置4内に滞留し、粒状部材10がレジスト濾過装置4の底に沈み込む。ここで、レジスト導入管5にトラップTR1を設けることにより、粒状部材10がレジスト濾過装置4の底に沈み込んだ場合においても、粒状部材10がレジスト導入管5に流出することを防止することが可能となる。
【0025】
そして、レジスト濾過装置4内の気泡11を除去する場合、バルブV1〜V3を開放する。そして、ガス導入管2を介してレジスト貯留部1内にガスを送り込み、レジスト貯留部1内のレジストR1をレジスト供給管3に供給する。そして、レジスト供給管3に供給されたレジストR1を、レジスト導入管5を介しレジスト濾過装置4の底からレジスト濾過装置4内に導入する。
【0026】
そして、レジストR1がレジスト濾過装置4内に導入されると、レジスト濾過装置4内に導入されたレジストR1がレジスト排出管6a、6bを介して排出される。このため、下から上に向かうレジストR1の流れがレジスト濾過装置4内で発生し、図2(b)に示すように、このレジストR1の流れに乗って粒状部材10が浮き上がる。そして、粒状部材10が浮き上がると、粒状部材10がレジストフィルタ8の表面に接触し、粒状部材10が気泡11に衝突して、気泡11がレジストフィルタ8の表面から除去される。そして、レジストフィルタ8の表面から除去された気泡11は、レジストR1の流れに沿ってレジスト排出管6a、6bを介して排出される。ここで、レジスト排出管6a、6bにトラップTR2、TR3をそれぞれ設けることにより、粒状部材10がレジスト濾過装置4内で浮き上がった場合においても、粒状部材10がレジスト排出管6a、6bに流出することを防止することが可能となる。
【0027】
そして、レジストフィルタ8の表面から除去された気泡11が排出されると、バルブV1〜V3を閉じることにより、レジスト濾過装置4内におけるレジストR1の流れを停止させる。そして、レジスト濾過装置4内におけるレジストR1の流れが停止されると、レジストR1がレジスト濾過装置4内に滞留し、図2(c)に示すように、粒状部材10がレジスト濾過装置4の底に沈み込む。
【0028】
そして、ウェハW1上にレジストR1を塗布する場合、バルブV2、V3を閉じた状態でバルブV4を開く。そして、レジスト導入管5を介してレジスト濾過装置4に導入されたレジストR1をレジストフィルタ8で濾過させながら、レジストR1を中空部7に導く。そして、中空部7に導かれたレジストR1を、レジスト送出管9を介してレジスト供給管12に導き、コータユニット13のノズル14を介してウェハW1上にレジストR1を噴出させる。
【0029】
これにより、レジスト導入管5を介してレジスト濾過装置4内に導入されたレジストR1をレジスト排出管6a、6bから排出させることにより、レジスト濾過装置4内に設けられた粒状部材10を浮き上がらせることが可能となるとともに、レジスト排出管6a、6bから排出されるレジストR1の流れを止めることにより、レジスト濾過装置4内に設けられた粒状部材10を沈み込ませることが可能となる。このため、レジストフィルタ8で濾過されるレジストR1の流れを利用して、粒状部材10をレジスト濾過装置4内で流動させることが可能となり、粒状部材10をレジスト濾過装置4内で流動させるための複雑な機構を設けることなく、レジストフィルタ8表面に付着した気泡11に粒状部材10を衝突させることが可能となる。この結果、レジスト濾過装置4内に粒状部材10を設けることで、レジストフィルタ8表面に付着した気泡11を効率よく除去することが可能となり、レジスト濾過装置4の大型化を抑制しつつ、気泡11の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0030】
図3は、本発明の第2実施形態に係る濾過装置が適用されるレジスト塗布装置の概略構成を示す図である。
図3において、レジスト貯留部21にはレジストR2が貯留されている。そして、レジスト貯留部21には、N2などのガスをレジスト貯留部21に導入するガス導入管22が挿入されている。ここで、ガス導入管22には、ガスの流れを許容したり、遮断したりするバルブV11が設けられている。また、レジスト貯留部21には、レジストR2をレジスト濾過装置24に供給するレジスト供給管23が挿入されている。
【0031】
また、レジスト濾過装置24の底には、レジスト濾過装置24内にレジストR2を導入するレジスト導入管25が設けられ、レジスト導入管25はレジスト供給管23に接続されている。また、レジスト濾過装置24の上方には、コータユニット33にレジストR2を送出するレジスト送出管29が設けられるとともに、レジスト送出管29の外側には、レジストR2を排出するレジスト排出管26a、26bが設けられている。そして、レジスト濾過装置24には、レジスト濾過装置24内を区分けするようにして配置され、レジストR2内の不純物を濾過するレジストフィルタ28が設けられている。ここで、レジスト導入管25およびレジスト排出管26a、26bは、レジストフィルタ28にレジストR2を導入する導入面側に配置され、レジスト送出管29は、レジストフィルタ28で濾過されたレジストR2が排出される排出面側に配置されている。
【0032】
そして、レジスト濾過装置24内には、レジストフィルタ28にレジストR2を導入する導入面側に配置されるようにして、粒状部材30が設けられている。なお、粒状部材30としては、例えば、ビーズなどを用いることができる。また、粒状部材30の材質としては、粒状部材30がレジストR2で腐食されることを防止するため、例えば、弗素樹脂またはフロロカーボン樹脂などを用いることができる。また、粒状部材30の粒径は、0.05mm〜5mmの範囲内にあることが好ましい。さらに、粒状部材30の比重は、レジストR2の比重よりも大きいことが好ましく、例えば、粒状部材30の比重を1.0以上に設定することができる。さらに、粒状部材30の比重は、レジスト濾過装置24にレジストR2を流した時に、粒状部材30がレジストR2内で浮き上がるように設定することが好ましい。また、粒状部材30がレジストR2内で流動した時に、粒状部材30から気泡が発生することを防止するため、粒状部材30の表面は滑らかなことが好ましい。また、レジストR2の性質に応じて、疎水性または親水性の表面加工を粒状部材30に施すことが好ましい。
【0033】
また、レジスト排出管26a、26bには、レジストR2の流れを許容したり、遮断したりするバルブV12、V13がそれぞれ設けられている。また、レジスト排出管26a、26bは、レジストR2を回収する回収管35に接続され、回収管35は、レジスト貯留部21に挿入されている。また、レジスト導入管25およびレジスト排出管26a、26b内には、粒状部材30がレジスト濾過装置24から流出することを防止するトラップTR11〜TR13がそれぞれ設けられている。
【0034】
また、レジスト送出管29は、レジスト供給管32を介してコータユニット33に接続されている。ここで、レジスト供給管32には、レジストR2の流れを許容したり、遮断したりするバルブV14が設けられている。また、コータユニット33には、レジストR2をウェハW2上に噴出させるノズル34が設けられている。
【0035】
ここで、レジスト濾過装置24内にレジストR2を導入する際に気体が巻き込まれたために、レジスト濾過装置24内に気泡31が付着しているものとする。そして、粒状部材30の比重がレジストR2の比重よりも大きいため、バルブV12〜V14が閉じた状態では、レジストR2がレジスト濾過装置24内に滞留し、粒状部材30がレジスト濾過装置24の底に沈み込んでいるものとする。
【0036】
そして、レジスト濾過装置24内の気泡31を除去する場合、バルブV11〜V13を開放する。そして、ガス導入管22を介してレジスト貯留部21内にガスを送り込み、レジスト貯留部21内のレジストR2をレジスト供給管23に供給する。そして、レジスト供給管23に供給されたレジストR2を、レジスト導入管25を介しレジスト濾過装置24の底からレジスト濾過装置24内に導入する。
【0037】
そして、レジストR2がレジスト濾過装置24内に導入されると、レジスト濾過装置24内に導入されたレジストR2がレジスト排出管26a、26bを介して排出される。このため、下から上に向かうレジストR2の流れがレジスト濾過装置24内で発生し、このレジストR2の流れに乗って粒状部材30が浮き上がる。そして、粒状部材30が浮き上がると、粒状部材30がレジストフィルタ28の表面に接触し、粒状部材30が気泡31に衝突して、気泡31がレジストフィルタ28の表面から除去される。そして、レジストフィルタ28の表面から除去された気泡31は、レジストR2の流れに沿ってレジスト排出管26a、26bを介して排出される。そして、レジスト排出管26a、26bを介して排出されたレジストR2は、回収管35を介してレジスト貯留部21内に戻される。
【0038】
これにより、レジスト排出管26a、26bを介して排出されたレジストR2を再利用することが可能となり、レジスト排出管26a、26bを介して排出されたレジストR2が無駄に破棄されることを防止しつつ、レジストフィルタ28表面の気泡31を除去することが可能となる。
そして、レジストフィルタ28の表面から除去された気泡31が排出されると、バルブV11〜V13を閉じることにより、レジスト濾過装置24内におけるレジストR2の流れを停止させる。そして、レジスト濾過装置24内におけるレジストR2の流れが停止されると、レジストR2がレジスト濾過装置24内に滞留し、粒状部材30がレジスト濾過装置24の底に沈み込む。
【0039】
図4は、本発明の第3実施形態に係る濾過装置が適用されるレジスト塗布装置の概略構成を示す図である。
図4において、レジスト貯留部41にはレジストR3が貯留されている。そして、レジスト貯留部41には、N2などのガスをレジスト貯留部41に導入するガス導入管42が挿入されている。ここで、ガス導入管42には、ガスの流れを許容したり、遮断したりするバルブV21が設けられている。また、レジスト貯留部41には、レジストR3をレジスト濾過装置44に供給するレジスト供給管43が挿入されている。
【0040】
また、レジスト濾過装置44の底には、レジスト濾過装置44内にレジストR3を導入するレジスト導入管45が設けられ、レジスト導入管45はレジスト供給管43に接続されている。また、レジスト濾過装置44の上方には、コータユニット53にレジストR3を送出するレジスト送出管49が設けられるとともに、レジスト送出管49の外側には、レジストR3を排出するレジスト排出管46a、46bが設けられている。そして、レジスト濾過装置44には、レジスト濾過装置44内を区分けするようにして配置され、レジストR3内の不純物を濾過するレジストフィルタ48が設けられている。ここで、レジスト導入管45およびレジスト排出管46a、46bは、レジストフィルタ48にレジストR3を導入する導入面側に配置され、レジスト送出管49は、レジストフィルタ48で濾過されたレジストR3が排出される排出面側に配置されている。
【0041】
そして、レジスト濾過装置44内には、レジストフィルタ48にレジストR3を導入する導入面側に配置されるようにして、粒状部材50が設けられている。なお、粒状部材50としては、例えば、ビーズなどを用いることができる。また、粒状部材50の材質としては、例えば、弗素樹脂またはフロロカーボン樹脂などを用いることができる。また、粒状部材50の粒径は、0.05mm〜5mmの範囲内にあることが好ましい。さらに、粒状部材50の比重は、レジストR3の比重よりも大きいことが好ましい。さらに、粒状部材50の比重は、レジスト濾過装置44にレジストR3を流した時に、粒状部材50がレジストR3内で浮き上がるように設定することが好ましい。
【0042】
また、レジスト排出管46a、46bには、レジストR3の流れを許容したり、遮断したりするバルブV22、V23がそれぞれ設けられている。また、レジスト導入管45およびレジスト排出管46a、46b内には、粒状部材50がレジスト濾過装置44から流出することを防止するトラップTR21〜TR23がそれぞれ設けられている。また、レジスト送出管49には、レジスト送出管49内を流れる気泡51を検出する気泡センサ55が設けられている。なお、気泡センサ55としては、例えば、光の透過率を計測する光センサを用いることができ、レジストR3と気体との光の透過率の違いにより気泡51を検出することができる。また、気泡センサ55としては、例えば、レジストR3と気体との誘電率の違いによる容量変化を検出する容量センサを用いるようにしてもよい。
【0043】
また、レジスト送出管49は、レジスト供給管52を介してコータユニット53に接続されている。ここで、レジスト供給管52には、レジストR3の流れを許容したり、遮断したりするバルブV24が設けられている。また、コータユニット53には、レジストR3をウェハW3上に噴出させるノズル44が設けられている。
【0044】
そして、気泡センサ55およびバルブV21〜V24は制御部56に接続され、制御部56は、気泡センサ55による気泡51の検出結果に基づいてバルブV21〜V24の開閉制御を行う。
ここで、レジスト濾過装置44内にレジストR3を導入する際に気体が巻き込まれたために、レジスト濾過装置44内に気泡51が付着しているものとする。そして、粒状部材50の比重がレジストR3の比重よりも大きいため、バルブV22〜V24が閉じた状態では、レジストR3がレジスト濾過装置44内に滞留し、粒状部材50がレジスト濾過装置44の底に沈み込んでいるものとする。
【0045】
そして、レジストR3がレジスト送出管49を介してコータユニット53に送られる際に、気泡センサ55が気泡51を検出すると、気泡51の検出結果が制御部56に送られる。そして、制御部56は、気泡センサ55により気泡51が検出されると、バルブV21〜V23を開放する。そして、制御部56は、ガス導入管42を介してレジスト貯留部41内にガスを送り込ませ、レジスト貯留部41内のレジストR3をレジスト供給管43に供給させる。そして、レジスト供給管43に供給されたレジストR3を、レジスト導入管45を介しレジスト濾過装置44の底からレジスト濾過装置44内に導入させる。
【0046】
そして、レジストR3がレジスト濾過装置44内に導入されると、レジスト濾過装置44内に導入されたレジストR3がレジスト排出管46a、46bを介して排出される。このため、下から上に向かうレジストR3の流れがレジスト濾過装置44内で発生し、このレジストR3の流れに乗って粒状部材50が浮き上がる。そして、粒状部材50が浮き上がると、粒状部材50がレジストフィルタ48の表面に接触し、粒状部材50が気泡51に衝突して、気泡51がレジストフィルタ48の表面から除去される。そして、レジストフィルタ48の表面から除去された気泡51は、レジストR3の流れに沿ってレジスト排出管46a、46bを介して排出される。
【0047】
そして、制御部56は、レジストフィルタ48の表面から除去された気泡51が排出されると、バルブV21〜V23を閉じることにより、レジスト濾過装置44内におけるレジストR3の流れを停止させる。そして、レジスト濾過装置44内におけるレジストR3の流れが停止されると、レジストR3がレジスト濾過装置44内に滞留し、粒状部材50がレジスト濾過装置44の底に沈み込む。
【0048】
これにより、レジストフィルタ48表面に付着した気泡51を直ちに除去することが可能となり、気泡51が混入したレジストR3が知らずに使用されることを防止して、レジストR3の塗布むらの発生を未然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るレジスト塗布装置の構成を示す図。
【図2】図1の濾過装置の動作を示す断面図である。
【図3】第2実施形態に係るレジスト塗布装置の構成を示す図。
【図4】第3実施形態に係るレジスト塗布装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1、21、41 レジスト貯留部、2、22、42 ガス導入管、3、12、23、32、43、52 レジスト供給管、4、24、44 レジスト濾過装置、5、25、45 レジスト導入管、6a、6b、26a、26b、46a、46b レジスト排出管、7、27、47 中空部、8、28、48 レジストフィルタ、9、29、49 レジスト送出管、10、30、50 粒状部材、11、31、51 気泡、13、33、53 コータユニット、14、34、54 ノズル、R1、R2、R3 レジスト、W1、W2、W3 ウェハ、V1〜V4、V11〜V14、V21〜V24 バルブ、TR1〜TR3、TR11〜TR13、TR21〜TR23 トラップ、35 回収管、55 気泡センサ、56制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は濾過装置および濾過方法に関し、特に、レジストフィルタのエア抜き方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のレジスト塗布装置では、レジスト内の不純物を除去するため、レジストフィルタを設けたものがある。ここで、レジストフィルタ表面に気泡があると、レジストを濾過する際にレジスト内に気泡が混入し、レジストの塗布むらが発生する。このため、従来のレジストフィルタでは、例えば、特許文献1に開示されているように、レジストフィルタを振動させる振動装置を設け、レジストフィルタを振動させることにより、レジストフィルタ表面の気泡を除去することが行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−228304号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レジストフィルタを振動させてレジストフィルタ表面の気泡を除去する方法では、レジストフィルタ全体を振動させる必要があり、レジスト塗布装置の大型化を招くとともに、気泡を除去するための効率が悪く、気泡の除去に時間がかかるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、装置の大型化を抑制しつつ、フィルタ表面の気泡を効率よく除去することが可能な濾過装置および濾過方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、液体を濾過する濾過手段と、前記濾過手段に供給される液体を保持する液体保持手段と、前記濾過手段の表面に接触可能な状態で前記液体保持手段内に設けられた粒状部材と、前記粒状部材を前記液体保持手段内で流動させる流動手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、液体保持手段内で粒状部材を流動させることにより、濾過手段の表面に粒状部材を接触させることが可能となり、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることが可能となる。このため、液体保持手段内に粒状部材を設けることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、装置の大型化を抑制しつつ、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0008】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、液体を保持する容器と、前記容器内に前記液体を導入する液体導入管と、前記容器内に導入された前記液体を送出する液体送出管と、前記液体導入管と前記液体送出管とを仕切るようにして前記容器内に設置された濾過手段と、前記液体導入管よりも上方に設けられ、前記容器内に導入された液体を前記濾過手段により濾過される前に排出する液体排出管と、前記濾過手段の表面に接触可能な状態で前記容器内に設けられた粒状部材とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、液体導入管を介して容器内に導入された液体を液体排出管から排出させることにより、容器内に設けられた粒状部材を流動させることが可能となり、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることが可能となる。このため、容器内に粒状部材を設けることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、装置の大型化を抑制しつつ、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0010】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記液体導入管は前記容器の底部に接続され、前記液体排出管は前記容器の上方に接続されていることを特徴とする。
これにより、液体導入管を介して容器内に導入された液体を液体排出管から排出させることにより、容器内に設けられた粒状部材を浮き上がらせることが可能となるとともに、液体排出管から排出される液体の流れを止めることにより、容器内に設けられた粒状部材を沈み込ませることが可能となる。このため、濾過手段で濾過される液体の流れを利用して、粒状部材を容器内で流動させることが可能となり、粒状部材を容器内で流動させるための複雑な機構を設けることなく、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることが可能となる。この結果、容器内に粒状部材を設けることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、装置の大型化を抑制しつつ、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0011】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記粒状部材の粒径は、0.05mm〜5mmの範囲内にあることを特徴とする。
これにより、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0012】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記粒状部材の比重は、前記液体の流動状態に応じて浮き沈み可能な範囲内にあることを特徴とする。
これにより、液体排出管から排出される液体の流れを止めることにより、液体内で浮き上がった粒状部材を自然に沈み込ませることが可能となり、粒状部材を容器内で流動させるための複雑な機構を設けることなく、濾過手段の表面に付着した気泡を除去することが可能となる。
【0013】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記液体排出管により排出された液体を回収する回収手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、液体排出管により排出された液体を再利用することが可能となり、液体排出管により排出された液体が無駄に破棄されることを防止しつつ、濾過手段の表面に付着した気泡を除去することが可能となる。
【0014】
また、本発明の一態様に係る濾過装置によれば、前記液体送出管内を流れる気泡を検出する気泡検出手段と、前記気泡の検出結果に基づいて、前記液体排出管からの排出制御を行う制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
これにより、濾過手段の表面に付着した気泡を直ちに除去することが可能となり、気泡が混入したレジストが知らずに使用されることを防止して、レジストの塗布むらの発生を未然に防止することが可能となる。
【0015】
また、本発明の一態様に係る濾過方法によれば、濾過手段で濾過される液体内に沈んだ状態で粒状部材を保持する工程と、前記濾過手段の下方から前記濾過手段の表面に沿って前記液体を流すことにより、前記粒状部材を持ち上げる工程と、前記液体の流れを止めることにより、前記粒状部材を前記液体内に沈ませる工程とを備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、濾過手段の表面に沿って液体を流すことにより、粒状部材を液体内で浮き上がらせることが可能となるとともに、液体の流れを止めることにより、液体内の粒状部材を沈み込ませることが可能となる。このため、濾過手段で濾過される液体の流れを利用して、粒状部材を液体内で流動させることが可能となり、粒状部材を液体内で流動させるための複雑な機構を設けることなく、濾過手段の表面に付着した気泡に粒状部材を衝突させることが可能となる。この結果、液体内に粒状部材を混入させることで、濾過手段の表面に付着した気泡を効率よく除去することが可能となり、装置の大型化を抑制しつつ、気泡の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る濾過装置および濾過方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る濾過装置が適用されるレジスト塗布装置の概略構成を示す図である。
【0018】
図1において、レジスト貯留部1にはレジストR1が貯留されている。そして、レジスト貯留部1には、N2などのガスをレジスト貯留部1に導入するガス導入管2が挿入されている。ここで、ガス導入管2には、ガスの流れを許容したり、遮断したりするバルブV1が設けられている。また、レジスト貯留部1には、レジストR1をレジスト濾過装置4に供給するレジスト供給管3が挿入されている。
【0019】
また、レジスト濾過装置4の底には、レジスト濾過装置4内にレジストR1を導入するレジスト導入管5が設けられ、レジスト導入管5はレジスト供給管3に接続されている。また、レジスト濾過装置4の上方には、コータユニット13にレジストR1を送出するレジスト送出管9が設けられるとともに、レジスト送出管9の外側には、レジストR1を排出するレジスト排出管6a、6bが設けられている。そして、レジスト濾過装置4には、レジスト濾過装置4内を区分けするようにして配置され、レジストR1内の不純物を濾過するレジストフィルタ8が設けられている。ここで、レジスト導入管5およびレジスト排出管6a、6bは、レジストフィルタ8にレジストR1を導入する導入面側に配置され、レジスト送出管9は、レジストフィルタ8で濾過されたレジストR1が排出される排出面側に配置されている。
【0020】
例えば、レジスト濾過装置4の外形は円筒状とすることができ、レジストフィルタ8の形状は断面がU字状の釣鐘状とすることができる。そして、レジストフィルタ8の外周面側がレジスト濾過装置4の壁面から離間するようにして、レジストフィルタ8の上端部をレジスト濾過装置4の天上に密着させ、レジストフィルタ8で囲まれる内側の中空部7がレジスト送出管9に接続されるようにすることができる。
【0021】
そして、レジスト濾過装置4内には、レジストフィルタ8にレジストR1を導入する導入面側に配置されるようにして、粒状部材10が設けられている。なお、粒状部材10としては、例えば、ビーズなどを用いることができる。また、粒状部材10の材質としては、粒状部材10がレジストR1で腐食されることを防止するため、例えば、弗素樹脂またはフロロカーボン樹脂などを用いることができる。また、粒状部材10の粒径は、0.05mm〜5mmの範囲内にあることが好ましい。さらに、粒状部材10の比重は、レジストR1の比重よりも大きいことが好ましく、例えば、粒状部材10の比重を1.0以上に設定することができる。さらに、粒状部材10の比重は、レジスト濾過装置4にレジストR1を流した時に、粒状部材10がレジストR1内で浮き上がるように設定することが好ましい。ここで、粒状部材10の材質自体の比重が大きいために、粒状部材10がレジストR1内で浮き上がり難い場合には、粒状部材10がレジストR1内で浮き上がり易くするために、粒状部材10を中空構造にするようにしてもよい。また、粒状部材10がレジストR1内で流動した時に、粒状部材10から気泡が発生することを防止するため、粒状部材10の表面は滑らかなことが好ましい。また、レジストR1の性質に応じて、疎水性または親水性の表面加工を粒状部材10に施すことが好ましい。
【0022】
また、レジスト排出管6a、6bには、レジストR1の流れを許容したり、遮断したりするバルブV2、V3がそれぞれ設けられている。また、レジスト導入管5およびレジスト排出管6a、6b内には、粒状部材10がレジスト濾過装置4から流出することを防止するトラップTR1〜TR3がそれぞれ設けられている。なお、トラップTR1〜TR3としては、例えば、粒状部材10よりも隙間の小さな網目部材などを用いることができる。
【0023】
また、レジスト送出管9は、レジスト供給管12を介してコータユニット13に接続されている。ここで、レジスト供給管12には、レジストR1の流れを許容したり、遮断したりするバルブV4が設けられている。また、コータユニット13には、レジストR1をウェハW1上に噴出させるノズル14が設けられている。
【0024】
図2は、図1の濾過装置の動作を示す断面図である。
図2(a)において、レジスト濾過装置4内にレジストR1を導入する際に気体が巻き込まれたために、レジスト濾過装置4内に気泡11が付着しているものとする。そして、粒状部材10の比重がレジストR1の比重よりも大きいものとすると、バルブV2〜V4が閉じた状態では、レジストR1がレジスト濾過装置4内に滞留し、粒状部材10がレジスト濾過装置4の底に沈み込む。ここで、レジスト導入管5にトラップTR1を設けることにより、粒状部材10がレジスト濾過装置4の底に沈み込んだ場合においても、粒状部材10がレジスト導入管5に流出することを防止することが可能となる。
【0025】
そして、レジスト濾過装置4内の気泡11を除去する場合、バルブV1〜V3を開放する。そして、ガス導入管2を介してレジスト貯留部1内にガスを送り込み、レジスト貯留部1内のレジストR1をレジスト供給管3に供給する。そして、レジスト供給管3に供給されたレジストR1を、レジスト導入管5を介しレジスト濾過装置4の底からレジスト濾過装置4内に導入する。
【0026】
そして、レジストR1がレジスト濾過装置4内に導入されると、レジスト濾過装置4内に導入されたレジストR1がレジスト排出管6a、6bを介して排出される。このため、下から上に向かうレジストR1の流れがレジスト濾過装置4内で発生し、図2(b)に示すように、このレジストR1の流れに乗って粒状部材10が浮き上がる。そして、粒状部材10が浮き上がると、粒状部材10がレジストフィルタ8の表面に接触し、粒状部材10が気泡11に衝突して、気泡11がレジストフィルタ8の表面から除去される。そして、レジストフィルタ8の表面から除去された気泡11は、レジストR1の流れに沿ってレジスト排出管6a、6bを介して排出される。ここで、レジスト排出管6a、6bにトラップTR2、TR3をそれぞれ設けることにより、粒状部材10がレジスト濾過装置4内で浮き上がった場合においても、粒状部材10がレジスト排出管6a、6bに流出することを防止することが可能となる。
【0027】
そして、レジストフィルタ8の表面から除去された気泡11が排出されると、バルブV1〜V3を閉じることにより、レジスト濾過装置4内におけるレジストR1の流れを停止させる。そして、レジスト濾過装置4内におけるレジストR1の流れが停止されると、レジストR1がレジスト濾過装置4内に滞留し、図2(c)に示すように、粒状部材10がレジスト濾過装置4の底に沈み込む。
【0028】
そして、ウェハW1上にレジストR1を塗布する場合、バルブV2、V3を閉じた状態でバルブV4を開く。そして、レジスト導入管5を介してレジスト濾過装置4に導入されたレジストR1をレジストフィルタ8で濾過させながら、レジストR1を中空部7に導く。そして、中空部7に導かれたレジストR1を、レジスト送出管9を介してレジスト供給管12に導き、コータユニット13のノズル14を介してウェハW1上にレジストR1を噴出させる。
【0029】
これにより、レジスト導入管5を介してレジスト濾過装置4内に導入されたレジストR1をレジスト排出管6a、6bから排出させることにより、レジスト濾過装置4内に設けられた粒状部材10を浮き上がらせることが可能となるとともに、レジスト排出管6a、6bから排出されるレジストR1の流れを止めることにより、レジスト濾過装置4内に設けられた粒状部材10を沈み込ませることが可能となる。このため、レジストフィルタ8で濾過されるレジストR1の流れを利用して、粒状部材10をレジスト濾過装置4内で流動させることが可能となり、粒状部材10をレジスト濾過装置4内で流動させるための複雑な機構を設けることなく、レジストフィルタ8表面に付着した気泡11に粒状部材10を衝突させることが可能となる。この結果、レジスト濾過装置4内に粒状部材10を設けることで、レジストフィルタ8表面に付着した気泡11を効率よく除去することが可能となり、レジスト濾過装置4の大型化を抑制しつつ、気泡11の除去にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0030】
図3は、本発明の第2実施形態に係る濾過装置が適用されるレジスト塗布装置の概略構成を示す図である。
図3において、レジスト貯留部21にはレジストR2が貯留されている。そして、レジスト貯留部21には、N2などのガスをレジスト貯留部21に導入するガス導入管22が挿入されている。ここで、ガス導入管22には、ガスの流れを許容したり、遮断したりするバルブV11が設けられている。また、レジスト貯留部21には、レジストR2をレジスト濾過装置24に供給するレジスト供給管23が挿入されている。
【0031】
また、レジスト濾過装置24の底には、レジスト濾過装置24内にレジストR2を導入するレジスト導入管25が設けられ、レジスト導入管25はレジスト供給管23に接続されている。また、レジスト濾過装置24の上方には、コータユニット33にレジストR2を送出するレジスト送出管29が設けられるとともに、レジスト送出管29の外側には、レジストR2を排出するレジスト排出管26a、26bが設けられている。そして、レジスト濾過装置24には、レジスト濾過装置24内を区分けするようにして配置され、レジストR2内の不純物を濾過するレジストフィルタ28が設けられている。ここで、レジスト導入管25およびレジスト排出管26a、26bは、レジストフィルタ28にレジストR2を導入する導入面側に配置され、レジスト送出管29は、レジストフィルタ28で濾過されたレジストR2が排出される排出面側に配置されている。
【0032】
そして、レジスト濾過装置24内には、レジストフィルタ28にレジストR2を導入する導入面側に配置されるようにして、粒状部材30が設けられている。なお、粒状部材30としては、例えば、ビーズなどを用いることができる。また、粒状部材30の材質としては、粒状部材30がレジストR2で腐食されることを防止するため、例えば、弗素樹脂またはフロロカーボン樹脂などを用いることができる。また、粒状部材30の粒径は、0.05mm〜5mmの範囲内にあることが好ましい。さらに、粒状部材30の比重は、レジストR2の比重よりも大きいことが好ましく、例えば、粒状部材30の比重を1.0以上に設定することができる。さらに、粒状部材30の比重は、レジスト濾過装置24にレジストR2を流した時に、粒状部材30がレジストR2内で浮き上がるように設定することが好ましい。また、粒状部材30がレジストR2内で流動した時に、粒状部材30から気泡が発生することを防止するため、粒状部材30の表面は滑らかなことが好ましい。また、レジストR2の性質に応じて、疎水性または親水性の表面加工を粒状部材30に施すことが好ましい。
【0033】
また、レジスト排出管26a、26bには、レジストR2の流れを許容したり、遮断したりするバルブV12、V13がそれぞれ設けられている。また、レジスト排出管26a、26bは、レジストR2を回収する回収管35に接続され、回収管35は、レジスト貯留部21に挿入されている。また、レジスト導入管25およびレジスト排出管26a、26b内には、粒状部材30がレジスト濾過装置24から流出することを防止するトラップTR11〜TR13がそれぞれ設けられている。
【0034】
また、レジスト送出管29は、レジスト供給管32を介してコータユニット33に接続されている。ここで、レジスト供給管32には、レジストR2の流れを許容したり、遮断したりするバルブV14が設けられている。また、コータユニット33には、レジストR2をウェハW2上に噴出させるノズル34が設けられている。
【0035】
ここで、レジスト濾過装置24内にレジストR2を導入する際に気体が巻き込まれたために、レジスト濾過装置24内に気泡31が付着しているものとする。そして、粒状部材30の比重がレジストR2の比重よりも大きいため、バルブV12〜V14が閉じた状態では、レジストR2がレジスト濾過装置24内に滞留し、粒状部材30がレジスト濾過装置24の底に沈み込んでいるものとする。
【0036】
そして、レジスト濾過装置24内の気泡31を除去する場合、バルブV11〜V13を開放する。そして、ガス導入管22を介してレジスト貯留部21内にガスを送り込み、レジスト貯留部21内のレジストR2をレジスト供給管23に供給する。そして、レジスト供給管23に供給されたレジストR2を、レジスト導入管25を介しレジスト濾過装置24の底からレジスト濾過装置24内に導入する。
【0037】
そして、レジストR2がレジスト濾過装置24内に導入されると、レジスト濾過装置24内に導入されたレジストR2がレジスト排出管26a、26bを介して排出される。このため、下から上に向かうレジストR2の流れがレジスト濾過装置24内で発生し、このレジストR2の流れに乗って粒状部材30が浮き上がる。そして、粒状部材30が浮き上がると、粒状部材30がレジストフィルタ28の表面に接触し、粒状部材30が気泡31に衝突して、気泡31がレジストフィルタ28の表面から除去される。そして、レジストフィルタ28の表面から除去された気泡31は、レジストR2の流れに沿ってレジスト排出管26a、26bを介して排出される。そして、レジスト排出管26a、26bを介して排出されたレジストR2は、回収管35を介してレジスト貯留部21内に戻される。
【0038】
これにより、レジスト排出管26a、26bを介して排出されたレジストR2を再利用することが可能となり、レジスト排出管26a、26bを介して排出されたレジストR2が無駄に破棄されることを防止しつつ、レジストフィルタ28表面の気泡31を除去することが可能となる。
そして、レジストフィルタ28の表面から除去された気泡31が排出されると、バルブV11〜V13を閉じることにより、レジスト濾過装置24内におけるレジストR2の流れを停止させる。そして、レジスト濾過装置24内におけるレジストR2の流れが停止されると、レジストR2がレジスト濾過装置24内に滞留し、粒状部材30がレジスト濾過装置24の底に沈み込む。
【0039】
図4は、本発明の第3実施形態に係る濾過装置が適用されるレジスト塗布装置の概略構成を示す図である。
図4において、レジスト貯留部41にはレジストR3が貯留されている。そして、レジスト貯留部41には、N2などのガスをレジスト貯留部41に導入するガス導入管42が挿入されている。ここで、ガス導入管42には、ガスの流れを許容したり、遮断したりするバルブV21が設けられている。また、レジスト貯留部41には、レジストR3をレジスト濾過装置44に供給するレジスト供給管43が挿入されている。
【0040】
また、レジスト濾過装置44の底には、レジスト濾過装置44内にレジストR3を導入するレジスト導入管45が設けられ、レジスト導入管45はレジスト供給管43に接続されている。また、レジスト濾過装置44の上方には、コータユニット53にレジストR3を送出するレジスト送出管49が設けられるとともに、レジスト送出管49の外側には、レジストR3を排出するレジスト排出管46a、46bが設けられている。そして、レジスト濾過装置44には、レジスト濾過装置44内を区分けするようにして配置され、レジストR3内の不純物を濾過するレジストフィルタ48が設けられている。ここで、レジスト導入管45およびレジスト排出管46a、46bは、レジストフィルタ48にレジストR3を導入する導入面側に配置され、レジスト送出管49は、レジストフィルタ48で濾過されたレジストR3が排出される排出面側に配置されている。
【0041】
そして、レジスト濾過装置44内には、レジストフィルタ48にレジストR3を導入する導入面側に配置されるようにして、粒状部材50が設けられている。なお、粒状部材50としては、例えば、ビーズなどを用いることができる。また、粒状部材50の材質としては、例えば、弗素樹脂またはフロロカーボン樹脂などを用いることができる。また、粒状部材50の粒径は、0.05mm〜5mmの範囲内にあることが好ましい。さらに、粒状部材50の比重は、レジストR3の比重よりも大きいことが好ましい。さらに、粒状部材50の比重は、レジスト濾過装置44にレジストR3を流した時に、粒状部材50がレジストR3内で浮き上がるように設定することが好ましい。
【0042】
また、レジスト排出管46a、46bには、レジストR3の流れを許容したり、遮断したりするバルブV22、V23がそれぞれ設けられている。また、レジスト導入管45およびレジスト排出管46a、46b内には、粒状部材50がレジスト濾過装置44から流出することを防止するトラップTR21〜TR23がそれぞれ設けられている。また、レジスト送出管49には、レジスト送出管49内を流れる気泡51を検出する気泡センサ55が設けられている。なお、気泡センサ55としては、例えば、光の透過率を計測する光センサを用いることができ、レジストR3と気体との光の透過率の違いにより気泡51を検出することができる。また、気泡センサ55としては、例えば、レジストR3と気体との誘電率の違いによる容量変化を検出する容量センサを用いるようにしてもよい。
【0043】
また、レジスト送出管49は、レジスト供給管52を介してコータユニット53に接続されている。ここで、レジスト供給管52には、レジストR3の流れを許容したり、遮断したりするバルブV24が設けられている。また、コータユニット53には、レジストR3をウェハW3上に噴出させるノズル44が設けられている。
【0044】
そして、気泡センサ55およびバルブV21〜V24は制御部56に接続され、制御部56は、気泡センサ55による気泡51の検出結果に基づいてバルブV21〜V24の開閉制御を行う。
ここで、レジスト濾過装置44内にレジストR3を導入する際に気体が巻き込まれたために、レジスト濾過装置44内に気泡51が付着しているものとする。そして、粒状部材50の比重がレジストR3の比重よりも大きいため、バルブV22〜V24が閉じた状態では、レジストR3がレジスト濾過装置44内に滞留し、粒状部材50がレジスト濾過装置44の底に沈み込んでいるものとする。
【0045】
そして、レジストR3がレジスト送出管49を介してコータユニット53に送られる際に、気泡センサ55が気泡51を検出すると、気泡51の検出結果が制御部56に送られる。そして、制御部56は、気泡センサ55により気泡51が検出されると、バルブV21〜V23を開放する。そして、制御部56は、ガス導入管42を介してレジスト貯留部41内にガスを送り込ませ、レジスト貯留部41内のレジストR3をレジスト供給管43に供給させる。そして、レジスト供給管43に供給されたレジストR3を、レジスト導入管45を介しレジスト濾過装置44の底からレジスト濾過装置44内に導入させる。
【0046】
そして、レジストR3がレジスト濾過装置44内に導入されると、レジスト濾過装置44内に導入されたレジストR3がレジスト排出管46a、46bを介して排出される。このため、下から上に向かうレジストR3の流れがレジスト濾過装置44内で発生し、このレジストR3の流れに乗って粒状部材50が浮き上がる。そして、粒状部材50が浮き上がると、粒状部材50がレジストフィルタ48の表面に接触し、粒状部材50が気泡51に衝突して、気泡51がレジストフィルタ48の表面から除去される。そして、レジストフィルタ48の表面から除去された気泡51は、レジストR3の流れに沿ってレジスト排出管46a、46bを介して排出される。
【0047】
そして、制御部56は、レジストフィルタ48の表面から除去された気泡51が排出されると、バルブV21〜V23を閉じることにより、レジスト濾過装置44内におけるレジストR3の流れを停止させる。そして、レジスト濾過装置44内におけるレジストR3の流れが停止されると、レジストR3がレジスト濾過装置44内に滞留し、粒状部材50がレジスト濾過装置44の底に沈み込む。
【0048】
これにより、レジストフィルタ48表面に付着した気泡51を直ちに除去することが可能となり、気泡51が混入したレジストR3が知らずに使用されることを防止して、レジストR3の塗布むらの発生を未然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るレジスト塗布装置の構成を示す図。
【図2】図1の濾過装置の動作を示す断面図である。
【図3】第2実施形態に係るレジスト塗布装置の構成を示す図。
【図4】第3実施形態に係るレジスト塗布装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1、21、41 レジスト貯留部、2、22、42 ガス導入管、3、12、23、32、43、52 レジスト供給管、4、24、44 レジスト濾過装置、5、25、45 レジスト導入管、6a、6b、26a、26b、46a、46b レジスト排出管、7、27、47 中空部、8、28、48 レジストフィルタ、9、29、49 レジスト送出管、10、30、50 粒状部材、11、31、51 気泡、13、33、53 コータユニット、14、34、54 ノズル、R1、R2、R3 レジスト、W1、W2、W3 ウェハ、V1〜V4、V11〜V14、V21〜V24 バルブ、TR1〜TR3、TR11〜TR13、TR21〜TR23 トラップ、35 回収管、55 気泡センサ、56制御部
Claims (8)
- 液体を濾過する濾過手段と、
前記濾過手段に供給される液体を保持する液体保持手段と、
前記濾過手段の表面に接触可能な状態で前記液体保持手段内に設けられた粒状部材と、
前記粒状部材を前記液体保持手段内で流動させる流動手段とを備えることを特徴とする濾過装置。 - 液体を保持する容器と、
前記容器内に前記液体を導入する液体導入管と、
前記容器内に導入された前記液体を送出する液体送出管と、
前記液体導入管と前記液体送出管とを仕切るようにして前記容器内に設置された濾過手段と、
前記液体導入管よりも上方に設けられ、前記容器内に導入された液体を前記濾過手段により濾過される前に排出する液体排出管と、
前記濾過手段の表面に接触可能な状態で前記容器内に設けられた粒状部材とを備えることを特徴とする濾過装置。 - 前記液体導入管は前記容器の底部に接続され、前記液体排出管は前記容器の上方に接続されていることを特徴とする請求項2記載の濾過装置。
- 前記粒状部材の粒径は、0.05mm〜5mmの範囲内にあることを特徴とする請求項2または3記載の濾過装置。
- 前記粒状部材の比重は、前記液体の流動状態に応じて浮き沈み可能な範囲内にあることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の濾過装置。
- 前記液体排出管により排出された液体を回収する回収手段をさらに備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載の濾過装置。
- 前記液体送出管内を流れる気泡を検出する気泡検出手段と、
前記気泡の検出結果に基づいて、前記液体排出管からの排出制御を行う制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載の濾過装置。 - 濾過手段で濾過される液体内に沈んだ状態で粒状部材を保持する工程と、
前記濾過手段の下方から前記濾過手段の表面に沿って前記液体を流すことにより、前記粒状部材を持ち上げる工程と、
前記液体の流れを止めることにより、前記粒状部材を前記液体内に沈ませる工程とを備えることを特徴とする濾過方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003162346A JP2004358414A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | 濾過装置および濾過方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007305765A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Tokyo Electron Ltd | 処理液供給システム、処理液供給方法、処理液供給プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2008041791A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Toppan Printing Co Ltd | 濾過装置及びそれを用いた塗布装置 |
KR100931854B1 (ko) * | 2008-04-22 | 2009-12-15 | 세메스 주식회사 | 기포 분리 장치 및 이를 구비하는 기판 처리 장치 |
JP2017506838A (ja) * | 2014-01-27 | 2017-03-09 | 東京エレクトロン株式会社 | フォトレジストディスペンスシステムのためのアクティブフィルタ技術 |
-
2003
- 2003-06-06 JP JP2003162346A patent/JP2004358414A/ja not_active Withdrawn
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