JP2004358367A - 軟水器 - Google Patents

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JP2004358367A JP2003160238A JP2003160238A JP2004358367A JP 2004358367 A JP2004358367 A JP 2004358367A JP 2003160238 A JP2003160238 A JP 2003160238A JP 2003160238 A JP2003160238 A JP 2003160238A JP 2004358367 A JP2004358367 A JP 2004358367A
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Tsuyoshi Jogan
強 成願
Toshio Nagasaka
敏夫 長坂
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Abstract

【課題】軟水器を設置するに当り新たな排水口を必要としない軟水器とする。
【解決手段】イオン交換樹脂13が内蔵されている樹脂室1と、樹脂室1の上部にある予備室2が連結され、予備室2には再生ライン9と軟水ライン15が接続され、樹脂室1には原水軟水化ライン5と排水ライン11が接続され、かつ前記軟水ライン15と排水ライン11とは放出口8の手前で合流するようになし、更に予備室2の上部には原水の圧力で水が漏れないように蓋4を備えたリフレッシュ剤投入口3を設けた軟水器。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イオン交換樹脂などを用いて硬水を軟水化する軟水器の水回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の軟水器として、実公平4−41996号公報(特許文献1)に示すものがある。
【0003】
この装置について、図4で概略を説明する。図において、イオン交換樹脂101を内蔵した樹脂筒102とリフレッシュ剤である塩水103を貯蔵する塩水タンク104を設け、樹脂筒102の中心部に原水軟水化ラインを設けるとともに、前記塩水タンク104と前記樹脂筒102とをラインで接続し、原水と飽和塩水を混合した塩水を前記樹脂筒102の下部より上向流として流入するようにしてコントロールバルブ105を切り換えることにより、軟水の取得、塩水によるイオン交換樹脂101の再生、水洗を行い、さらに流量計110と比較器111を用いて再生確実とする軟水器を実現していた。
【0004】
【特許文献1】「実公平4−41996号公報」
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例の軟水器は、使用に際して軟水取り出し口と再生時の塩水排出口を別々に設定する必要があり、排水口が床面に無い場所へ設置する場合にはポンプ等で排水を押し上げる等が必要で、軟水の利用が大きな効果を得るにも関わらず利用が困難であった。
【0006】
また、従来例の軟水器は、軟水作製時と再生時の水の流れ方向が同じであり、軟水作製時に溜まった不純物が取り除きにくく、循環系の清掃性が悪いものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の軟水器は、軟水化した水を利用する放出口と、再生水の排出口を同一のものとして、別個の排出口がなくても施工できるようにしたものである。また、軟水作製時の水の流れと再生時の水の流れを逆方向にした軟水器としたものである。
【0008】
また、軟水化ラインと再生ラインでの各バルブの原水圧力を切り替え可能としたことにより、軟水化時と再生時の樹脂室通過時間を変えて、より効果を増すようにしたものである。
【0009】
本発明はこのような構成としたことにより、軟水と再生排水は同一放出口から放出されるため、新たな排水口を必要とせずに軟水器を利用できる効果を得られるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、イオン交換樹脂が内蔵されている樹脂室と、樹脂室の上部にある予備室が連結され、予備室には再生ラインと軟水ラインが接続され、前記樹脂室には原水軟水化ラインと排水ラインが接続され、かつ前記軟水ラインと排水ラインとは放出口の手前で合流するようになし、更に予備室の上部には原水の圧力で水が漏れないように蓋を備えたリフレッシュ剤投入口を設けた軟水器としたものである。
【0011】
また、原水軟水化ラインと再生ラインとは原水供給コックに接続され、この原水供給コックは、全閉、原水軟水化バルブのみ開、再生バルブのみ開の動作を行うとともに、軟水ラインと排水ラインとは放出側コックに接続され、この放出側コックは、全閉、軟水バルブのみ開、排水バルブのみ開の動作を行い、更に原水供給コックの原水軟水化バルブと再生バルブとはそれぞれ適当な圧力で原水を通過せしめるように原水の圧力を可変としたものである。
【0012】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す軟水器の概略断面図である。図2、図3は同じく説明図である。
【0013】
図において、1は樹脂室で水密構造の筒体状をしており、内部に室容積に対して80%程度イオン交換樹脂13が入っている。その上方に予備室2が接続されており、これも水密構造の筒体状である。予備室2の上部は塩などのリフレッシュ剤14を投入するための開口であるリフレッシュ剤投入口3が設けてあり、予備室2の上部には原水の圧力で水が漏れないように備えた蓋4によって水密に閉じられている。
【0014】
この樹脂室1と予備室2からなる筒体状の本体部には、水道水止水栓側の原水供給側に原水供給コック16が設けられ、放出側には放出側コック17が設けられている。
【0015】
16は原水供給コックであり、止水栓からの原水を受け原水軟水化ライン5と再生ライン9側に水流を切り替えるものである。この原水供給コック16は、全閉、原水軟水化バルブ6のみ開、再生バルブ10のみ開の動作を行うことにより、原水軟水化ライン5と再生ライン9側に水流を切り替えるものである。更に、原水供給コック16の原水軟水化バルブ6と再生バルブ10とはそれぞれ適当な圧力で原水を通過せしめるように原水の圧力を可変できるようにしてある。
【0016】
また、放出側コック17には軟水ライン15と排水ライン11とが接続され、この放出側コック17は、全閉、軟水バルブ7のみ開、排水バルブ12のみ開の動作を行い、軟水ライン15からの軟水を放出口8側に流したり、排水ライン11からの排水を放出口8側に送ったりするものである。
【0017】
5は原水軟水化ラインで、原水は原水供給コック16内の原水軟水化バルブ6を通って樹脂室1の下方から入り、イオン交換樹脂13を舞い上げながらナトリウムと、カルシウム、マグネシウムが置換される。
【0018】
置換された原水は軟水化し予備室2から、軟水ライン15を通り、放出側コック17の軟水バルブ7をへて放出口8から放出される(図2)。
【0019】
次に、イオン交換樹脂13を再生する場合は蓋4を開け、リフレッシュ剤(塩)14をリフレッシュ剤投入口3から投入する。リフレッシュ剤14は予備室2に入り予備室2内の水に溶ける。原水供給コック16の再生バルブ10を開けると原水は再生ライン9を通って予備室2に落下し、リフレッシュ剤14の溶け込んだ水は樹脂室1に移動する。
【0020】
樹脂室1に入ったリフレッシュ剤14入りの水はイオン交換樹脂13のカルシウム、マグネシウムをナトリウムに置換する。このとき、軟水作製時とは原水の流れ方向が逆になり、軟水作製時にたまった不純物が取り除き易くなり、循環系の清掃性を向上している。
【0021】
また、このとき、再生原水の圧力を小さくして水の移動をゆっくりと行うことがイオン交換樹脂13の再生率を向上させる。
【0022】
置換作業を終えたリフレッシュ剤14の残部と置換されたカルシウム、マグネシウムは再生時の排水を行う排水ライン11から放出側コック17の排水バルブ12を通って放出口8から放水されるものである(図3)。
【0023】
以上の如く、水路全体は制御装置(図示せず)によって、各バルブの開閉動作を行い上手に駆動制御される。
【0024】
次に本実施例における動作を、各バルブの開閉に基づいて詳細に説明する。バルブの動きは、まず全てのバルブと蓋4が閉じている状態(未使用時)から説明を開始する。
【0025】
先ず、軟水を作製するには、軟水バルブ7を開き、次に原水軟水化バルブ6を開くと、原水は樹脂室1に下部から浸入し樹脂室1でカルシウム、マグネシウムをナトリウムに置換して樹脂室1上部の予備室2から軟水ライン15と軟水バルブ7を通って放出口8から軟水が放出される。軟水の放出を止めるには、軟水バルブ7または原水軟水化バルブ6を閉じれば軟水の放出は止まるが、通常はこの両方のバルブ6、7を閉じる。
【0026】
イオン交換樹脂13を再生する場合は、原水供給コック16及び放出側コック17を全閉とし、全てのバルブを閉じた状態で、蓋4を開け、リフレッシュ剤14を規定量リフレッシュ剤投入口3から予備室2に入れ、蓋4を閉める。一定時間経過するとリフレッシュ剤14は予備室2内の水に溶け10%前後の濃度の塩水ができる。
【0027】
次に排水バルブ12を開き、自然落下の圧力で樹脂室1に移動を開始する。続いて、再生ライン9の再生バルブ10を開く。再生バルブ10は減圧弁の機能を有しており、原水の圧力は適度の圧力に下げられてから塩水が自然落下して減じた分の量を予備室2に送る。
【0028】
樹脂室1に入った塩水はイオン交換樹脂13の再生を行い、樹脂室1の下方から排水(再生)ライン11を通り、排水バルブ12を通過して放出口8から放水される。
【0029】
この作業はイオン交換樹脂13の量に応じた時間で終了する。
【0030】
次に、再生作業終了時にイオン交換樹脂13に付着した余分な塩水や、排水ライン11、排水バルブ12、放出口8などに残った塩分を除去するために、洗浄作業を行う。
【0031】
洗浄作業は再生バルブ10の通過圧力を高めて大きな容量の原水を予備室2、樹脂室1、再生ライン9、排水ライン11、排水バルブ12に送り、清掃した後に放出口8をも洗浄しつつ放水する。この洗浄時間は機器の構成によって異なるものである。
【0032】
また、各バルブの動作をマイコンによるバルブ開閉時間制御を行うことにより、安定した軟水が得られ、しかも確実な再生作業、洗浄作業を行うことができるものである。
【0033】
【発明の効果】
以上、本発明はこのような構成としたことにより、一つの放出口で、軟水作製時と再生時との放水を行うことができるものであり、新たな排水口を設ける必要がなく、動作が確実で、使い勝手の優れた軟水器を提供できるものである。
【0034】
また、原水の圧力を変えるバルブを組み合わせることにより、再生原水の圧力を小さくして、水の移動をゆっくりと行うことがイオン交換樹脂の再生率を向上させるとともに、洗浄時には通過圧力を高めて洗浄効果を高めるものである。
【0035】
さらに、軟水作製時の水の流れと再生時の水の流れを逆方向にしたことにより、軟水作製時にたまった不純物が取り除き易くなり、循環系の清掃性が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す軟水器の概略断面図である。
【図2】同じく軟水作製時の説明図である。
【図3】同じくイオン交換樹脂リフレッシュ時の説明図である。
【図4】従来例を示す軟水器の縦断面図である。
【符号の説明】
1:樹脂室、2:予備室、3:リフレッシュ剤投入口、4:蓋、5:原水軟水化ライン、6:原水軟水化バルブ、7:軟水バルブ、8:放出口、9:再生ライン、10:再生バルブ、11排水ライン、12:排水バルブ、13:イオン交換樹脂、14:リフレッシュ剤、15:軟水ライン、16:原水供給コック、17:放出側コック。

Claims (2)

  1. イオン交換樹脂(13)が内蔵されている樹脂室(1)と、樹脂室(1)の上部にある予備室(2)が連結され、予備室(2)には再生ライン(9)と軟水ライン(15)が接続され、樹脂室(1)には原水軟水化ライン(5)と排水ライン(11)が接続され、かつ前記軟水ライン(15)と排水ライン(11)とは放出口(8)の手前で合流するようになし、更に予備室(2)の上部には原水の圧力で水が漏れないように蓋(4)を備えたリフレッシュ剤投入口(3)を設けたことを特徴とする軟水器。
  2. 原水軟水化ライン(5)と再生ライン(9)とは原水供給コック(16)に接続され、この原水供給コック(16)は、全閉、原水軟水化バルブ(6)のみ開、再生バルブ(10)のみ開の動作を行うとともに、軟水ライン(15)と排水ライン(11)とは放出側コック(17)に接続され、この放出側コック(17)は、全閉、軟水バルブ(7)のみ開、排水バルブ(12)のみ開の動作を行い、更に原水供給コック(16)の原水軟水化バルブ(6)と再生バルブ(10)とはそれぞれ適当な圧力で原水を通過せしめるように原水の圧力を可変としたことを特徴とする請求項1記載の軟水器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009022818A (ja) * 2007-07-17 2009-02-05 Miura Co Ltd 軟水化装置における再生排水の処理方法
JP2010274257A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Woongjin Coway Co Ltd 再生水製造装置及び製造方法

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