JP2004357041A - 移動通信サービス提供方法及び移動通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】エンドユーザ、オペレータ及びサイト・オーナーの三者に利点のある移動通信システムを提供する。
【解決手段】移動端末200は、無線基地局装置210から送信されるセルIDを受信し、新しいセルに移動したかを判定する。新しいセルであれば、セル更新要求を無線アクセスネットワークに送信する。無線基地局制御装置213は、新しいセルが新しいサービスエリアのものであれば、サービスエリアの更新要求をコアネットワークに送信する。移動交換装置220は、新しいサービスエリアが、通常とは異なる通信料金を適用されるものであれば、メッセージの送信要求を関門移動交換局装置223に送信する。ショートメッセージ・関門移動交換局装置は、通信料金に関するメッセージを読み出し、ショートメッセージサービスセンター225を介して移動端末200に送信する。
【選択図】 図2
【解決手段】移動端末200は、無線基地局装置210から送信されるセルIDを受信し、新しいセルに移動したかを判定する。新しいセルであれば、セル更新要求を無線アクセスネットワークに送信する。無線基地局制御装置213は、新しいセルが新しいサービスエリアのものであれば、サービスエリアの更新要求をコアネットワークに送信する。移動交換装置220は、新しいサービスエリアが、通常とは異なる通信料金を適用されるものであれば、メッセージの送信要求を関門移動交換局装置223に送信する。ショートメッセージ・関門移動交換局装置は、通信料金に関するメッセージを読み出し、ショートメッセージサービスセンター225を介して移動端末200に送信する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムに係り、とりわけ、通信料金の異なる複数の通信エリアにおいて無線通信サービスを提供する無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信システムの普及が目覚しい。現在のところ、PDC、GSM、WCDMA、cdma2000、PHS、DECT、無線LANなど様々な無線通信規格が存在している。これらの無線通信システムでは、カバレッジと呼ばれる地理的な通話可能エリア内において無線通信サービスが提供されている。
【0003】
一般に、カバレッジは、通信サービスを提供する通信事業者(オペレータ)の意思に基づいて、設計され、提供される。従って、収益の高いエリアだとオペレータが判断すれば、そのエリアには無線基地局が設置されカバレッジが提供されるが、一方で、収益の低いエリアであると判断すれば無線基地局は設置されない。とりわけ、WCDMA等では基地局に代表されるインフラ設備の設置コストが通信事業者(オペレータ)の収益を圧迫しているため、優先順位の低いエリアにはカバレッジが提供されにくい。
【0004】
例えば、喫茶店のような非常に狭いエリアだけをカバーするマイクロセルを配置することには、オペレータは躊躇するであろう。
【0005】
ちなみに、特許文献1によれば、屋外だけでなく、屋内にもセルを配置する技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
WO98/25431号国際公開公報。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、オペレータにとっては価値が低いと考えられていたエリアであっても、ビルや店舗などのサイトの経営者(サイト・オーナー)にとっては、無線基地局を設置して欲しいと望むことがある。この場合に、サイト・オーナーが無線基地局等の設置コストを負担すれば、オペレータのコストが低減されるため、オペレータは無線基地局の敷設に前向きになろう。しかしながら、設置コストを負担するサイト・オーナーにとっては設置コストに見合うだけの収益構造がなければ、投資する意味がない。サイト・オーナーにとっては多数のお客がサイトを訪れることが収益の増加をもたらす。
【0008】
エンドユーザにとっては、通話料金の割引を好む傾向にある。ときには、より高い通信料金を払っても良いと考える場合もある。従来の通信料金は、通信時間、パケット数、通信相手までの距離などの課金単位に基づいて決定されており、通信場所自体がどこであるかは全く無関係であった。これは、無線通信サービスのエンドユーザとサイト・オーナーとの関係が希薄であったことを意味する。
【0009】
そこで、本発明では、オペレータ、サイト・オーナー及びエンドユーザの三者にとってそれぞれ直接的又は間接的に利点が得られるような無線通信システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
例えば、建物などの構内に無線基地局を設置するための費用の一部又は全部をサイト・オーナーが負担することで、オペレータの設置コストが低減されよう。サイト・オーナーの建物内でエンドユーザが通話した際の通信料金を、屋外で通話した時の通信料金と異なるように設定することで、エンドユーザは様々な通信料金を享受できる。その結果、サイト・オーナーの建物内に脚を運ぶエンドユーザが増える。すなわち、サイト・オーナーとっては、集客効果を期待できる。また、オペレータ、サイト・オーナーの建物内で通話したエンドユーザの通話料金の一部をサイト・オーナーに還元してもよい。サイト・オーナーは、複数のオペレータと契約することもでき、この場合はサイト・オーナーにとってのメリットはより高まろう。
通話可能エリアが広がることで、オペレータにとってはビジネスチャンスが広がることになろう。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明は、エンドユーザの端末が、課金単位の異なる通信エリアに進入したり、当該通信エリアから退出したりしたときには、そのことをユーザに通知する技術を提供する。
【0012】
また、従来は、呼の切断の際や長時間の通話の際にだけCDR(コール・データ・レコード)を課金装置に送信していた。本発明では、課金単位の異なる複数の通信エリアを移動端末が通話しながらハンドオーバするたびに、コアネットワークが課金命令を発行する技術を提供する。例えば、課金単位の高いエリアから課金単位の低いエリアへと移動端末がハンドオーバしたときなどに、メッセージを通知したり、課金命令を送信したりする。これにより、課金単位が異なる複数の通信エリアで通信した際にも正しく料金を課金することができる。
このように本発明の一側面では、端末装置の存在する位置に依存した料金を適用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下の説明で特定の技術標準における技術用語を用いて説明するが、これは単なる例示にすぎない。本発明の技術思想は、他の技術標準においても適用できることは以下の説明からも明らかである。
【0014】
図1は、実施形態に係る例示的な通信エリアの配置を示した図である。R1〜R3は、それぞれ地理的な領域を示している。R1は、あるサイト・オーナーが経営する店舗内をカバーする通信エリアであり、課金単位Tr1が適用される。R1’は、他のサイト・オーナーが経営するビルディング内をカバーする通信エリアであり、課金単位Tr1’が適用される。通信エリアR1及びR1’はそれぞれ一以上のセル/セクターを含んでいる。なお、店舗やビルディングは単なる例示に過ぎず、駅などの他の施設内であってもよいし、所定の屋外であってもよい。なお、本発明は2以上の特別の課金エリアが存在する場合であっても適用可能であることはいうまでもない。
【0015】
R2は、通信エリアR1及びR1’に隣接した通信エリアであり、少なくとも通信エリアR1及びR1’に接した全ての境界セル/セクターが含まれている。通信エリアR3は、ターゲットエリアであるR1、R1’及び隣接エリアであるR2よりも、さらに外側に配置されたセル/セクターを含んでいる。なお、R2及びR3では、通常の課金単位であるTr2が適用される。
【0016】
また、R2とR3はそれぞれ異なるLAI(ロケーション・エリア識別情報)を割り当てられており、このLAIによってR2とR3とが区別される。また、R1とR1’は、それぞれ異なるSAI(サービス・エリア識別情報)を割り当てられており、このSAIによってR1とR1’とが区別される。なお、R2及びR3もそれぞれ固有のSAIを有してもよい。
【0017】
図2は、実施形態に係る様々な通信装置を含む通信システムを示した図である。一般的な、無線通信システムでは、ユーザ装置(Ue)、無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワーク(CN)を含んでいる。Ueには、携帯電話機などの移動通信端末(MT)200が含まれている。
【0018】
無線アクセスネットワーク(RAN)には、MT200と無線通信する無線基地局装置(RBS)210、211と、無線基地局制御装置(RNC)212、213と、SAIデータベース214が含まれている。このようにRAN側に設置されている装置を無線アクセスネットワーク装置と呼ぶことにする。無線アクセスネットワーク装置は、一つの装置だけを意味することもあれば、複数の装置からなるシステムを意味することもある。なお、無線アクセスネットワーク装置は、一般に、無線基地局装置や、基地局制御装置などの通信装置を意味する。例えば、無線LANにおいては、無線アクセスポイントなどが無線アクセスネットワーク装置に該当しよう。
【0019】
コアネットワーク(CN)には、移動通信交換局(MSC)220と、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)221と、在圏ロケーション・レジスタ(VLR)222と、ショート・メッセージ・サービス(SMS)の関門移動通信交換局(SMS−GMSC)223と、メッセージ・データベース224と、ショート・メッセージ・サービス・センター装置(SMS−C)225などが含まれている。このようにCN側に設置されている装置をコアネットワーク装置と呼ぶことにする。コアネットワーク装置は、一つの装置だけを意味することもあれば、複数の装置からなるシステムを意味することもある。
【0020】
CDR処理システム(CDR−PS)230は、例えば、MSC220から送信されるパーシャルCDRやファイナルCDRを収集して一以上のCDRを作成し、作成されたCDRを課金システム240に送信する。CDR−PS230は、CDRをサイトオーナーごとにまとめ、予め定められた周期になると、まとめられたCDRを会計システム250に送信する。CDR−PS230は、代替的に、MSC220から送信される課金データを、変換係数データベース234に記憶されている変換係数データに基づいて変換し、変換後の課金データをBS240およびAS250に送信してもよい。課金システム(BS)240は、受信した課金データ(例:CDR)を課金データベース244に記憶する。CDR処理システム230は、代替的に、受信した課金データを、変換係数データベース234に記憶されているデータと、BAデータベース235に記憶されているデータとに基づいて、通信料金の還元データを作成し、会計システム(AS)250に送信する。会計システム(AS)250は、会計データベース254に記憶されているビジネス団体(BA)ごとの還元データを累計し、各ビジネス団体(BA)260に通信料金の一部を還元するための会計処理を実行する。
【0021】
図3は、課金単位の異なる複数の通信エリア間を移動通信端末が移動する際の例示的な移動経路を示す図である。図4は、課金単位の異なる複数の通信エリア間を移動通信端末が移動した際のメッセージ送信処理に関するフローチャートである。
【0022】
移動経路300は、MT200がR3で電源を投入し、時刻t0においてR3からR2へと移動し、時刻t1においてR2内の新しいセルに移動し、時刻t2においてR2からR1へと移動し、時刻t3においてR1からR2へと移動したときの移動経路を示している。この例で、MT200は通話していないものとする。
【0023】
移動経路302は、MT200が時刻t4にR1内で発呼し、時刻t5にR1からR2へと通話しながらハンドオーバし、時刻t6にR2内で呼を切断したときの移動経路を示している。
【0024】
移動経路304は、MT200が時刻t7にR2内で発呼し、時刻t8にR2からR1へと通話しながらハンドオーバし、時刻t8にR1内で呼を切断したときの移動経路を示している。
【0025】
ここでは、MT200が移動経路300に沿って移動することを前提として以下のシーケンスを説明する。MT200は、無線基地局装置210などから送信される報知情報に基づいて、他の位置登録エリアに移動したか否かを判定する。ここでは、時刻t0において、MT200が通信エリアR3内のセルから、通信エリアR2内のセルへと移動したと仮定する。MT200は、記憶装置に記憶していた古いLAI(又はセルID)と新しいLAIとを比較することで、他の位置登録エリアに移動したことを判定すると、ユーザ識別情報であるIMSI(インターナショナル・モバイル・サブスクライバ・アイデンティティ)と、新しい位置登録エリアの識別情報であるLAI(ロケーション・エリア・アイデンティファイア)とを含んだ位置登録要求400を無線基地局装置210に送信する。なお、RAN側でLAIを管理する場合は、新しいセルのセルIDが位置登録要求400に搭載される。以下では、RAN側でLAIを管理することを前提として説明する。なお、IMSIの代わりに、TMSI(暫定的な移動局識別情報)などの他の識別情報を用いてもよい。
【0026】
RBS210は、受信した位置登録要求をRNC213に転送する。RNC213は、さらにMSC220へと位置登録要求402を転送する。その一方で、MT200がR3からR2に移行したことを、RNC213はMT200から受信したセルIDに基づいて判定する。例えば、受信したセルIDが、予め記憶されているR3のLAIによって識別されるセル群に含まれておらず、R2のLAIによって識別される他のセル群に含まれていれば、MT200がR3からR2へと移動したと判定できる。
【0027】
R3とR2とがSAIを割り当てられている場合は、SAIに基づいてR3からR2への移動を検出してもよい。図5は、SAIデータベース214の例示的なデータ構成を示した図である。図から判るように、セルIDと、対応するSAI(サービス・エリア・アイデンティファイア)との関係がSAIデータベース214に記憶されている。RNC213は、R2とR3とのSAIに基づいて、MT200がR3からR2に移行したか否かを判定する。
【0028】
このようにして、受信したセルIDに基づいてMT200がR2内に進入したと判定されると、MT200をCELL_PCH状態に移行させるための設定要求404を、RNC213がMT200に送信する。
【0029】
CELL_PCH状態において、MT200は、個別チャネルを有せず、下り回線でPCH(ページングチャネル)を間欠的に受信している。WCDMAでは、CELL_PCH状態、CELL_FACH状態、CELL_DCH状態及びURA_PCH状態をUTRAN接続モードと呼び、アイドルモードと区別している。
【0030】
なお、MT200がR2からR3に移行したと判定すれば、RNC213は、R3において予め定められている状態(例えば、CELL_FACH状態、CELL_DCH状態又はURA_PCH状態など)への移行させるための設定要求404をMT200に送信する。
【0031】
CELL_PCH状態に移行したMT200は、古いセルから新しいセルへと移動するたびに新しいセルからセルIDを受信し、IMSIと受信したセルIDとを含んだセル更新要求406を作成して、RNC213に送信する(例えば、時刻t1など)。
【0032】
さらに、時刻t2において、MT200がR2内に配置されたセルから、R1内に配置されたセルへと移動したとする。この場合もMT200は、セル更新要求408をRANに送信する。
【0033】
RANの一機能であるRNC213は、受信したセル更新要求408に含まれているセルIDに対応するSAIをSAIデータベース214から抽出する。RNC213は、抽出されたSAI(例えばR1)が、予め記憶しておいた古いSAI(例えばR2)と異なっているかを判定する。異なっていれば、RNC213は、IMSIと新しいSAI(R1)とを含んだSAIの更新要求410をCN内のMSC220に送信する。
【0034】
MSC220は、受信したSAI更新要求410からIMSIを読み出す。そして読み出されたIMSIに対応するMSISDNを、VLR222又はHLR221から読み出す。MSC220は、読み出したMSISDN(移動機のISDN番号)と、SAI更新要求410に含まれていた新しいSAI(R1)と、予め記憶装置に記憶しておいた古いSAI(R2)とを含むSMS送信要求412を作成し、SMS−GMSC223に送信する。
【0035】
SMS−GMSC223は、SMS送信要求412を受信すると、SMS送信要求412に含まれていた新旧2つのSAIの組に対応するメッセージを、メッセージ・データベース224から抽出する。
【0036】
図6は、メッセージ・データベースの例示的なデータ構成を示した図である。図から判るように、古いSAIと新しいSAIとの組みに対応するメッセージが記憶されている。例えば、通常の課金単位が適用されるR2から、特別の課金単位が適用されるR1へとMT200が移動した場合は、「ようこそXXXカフェへ。このカフェ内で電話をしますと、通話料が25%引きになります。」とのメッセージが選択される。
【0037】
SMS−GMSC223は、選択されたメッセージ(例えば、進入・歓迎メッセージ)と、MT200のMSISDNとを含むSMS送信要求414をSMS−C225に送信する。
【0038】
SMS−C225は、受信したSMS送信要求414に含まれていたMSISDNを宛先とし、SMS送信要求414に含まれていたメッセージを本文としたショートメッセージ416を作成し、MT200へと送信する。
【0039】
MT200は、メッセージ416を受信すると、受信したメッセージ416をディスプレイ装置に表示する。
【0040】
以上の実施形態によれば、ある課金単位の通信エリアから他の異なる課金単位の通信エリアへと移動端末が移動したときに、当該移動を通知するためのメッセージをエンドユーザに対して送信する。これによりエンドユーザは、現在の通信エリアでのみ提供されている通信サービスを容易に把握することができる。例えば、メッセージに通話料金の割り引きサービスに関連する情報が含まれていれば、エンドユーザは、より安い通話料金を享受できる店舗へと移動して通話料金を節約することができる。
【0041】
このような課金単位の安い通信エリアを店舗内に設けることで、店舗の経営者は集客効果を期待できる。さらに、無線通信サービスを提供するオペレータは、集客効果の見返りとして、店舗内への無線設備の設置コストを店舗経営者に負担してもらうことが可能となるため、設置コストを低減しつつカバレッジを拡大できるメリットがある。カバレッジが拡大されれば、新たな通信需要を掘り起こすことができよう。
【0042】
なお、特定のエリアにおいて通常よりも高い料金を適用してもよいことは言うまでもない。
【0043】
図7は、図4に示された時刻t3において、MT200がR1内のセルからR2内のセルへと移動したときのメッセージ送信に関するシーケンス図である。
【0044】
MT200は、R2内のRBSから受信した新しいセルIDが、記憶装置に記憶されている古いセルIDと異なることを検出すると、自己のIMSIと新しいセルIDとを含むセル更新要求700を作成し、RAN側の装置に送信する。
【0045】
RANのRNC213は、セル更新要求700を受信すると、新しいセルIDに対応するSAIをSAIデータベース214から抽出する。RNC213は、受信されたIMSIと、抽出されたSAIとを含むSAI更新要求702を作成し、コアネットワークに送信する。
【0046】
MSC220は、SAI更新要求702を受信すると、受信したIMSIに対応するMSISDNをVLR222/HLR121から読み出す。また、以前にMT200から受信して記憶装置に記憶しておいた古いSAIを記憶装置から読み出す。そして、MSC220は、MT200のMSISDNと、古いSAIと、受信した新しいSAIとを含むSMS送信要求704を作成し、SMS−GMSC223に送信する。
【0047】
SMS−GMSC223は、SMS送信要求704を受信すると、古いSAIと新しいSAIとの組に対応するメッセージを、メッセージ・データベース224から抽出する。図6の例では、古いSAIがR1であり、かつ、新しいSAIがR2であるから、「また来てくださいね。」というメッセージが選択されることになる。メッセージの他の例としては、「お客様はXXXカフェを退出されました。店舗外ではお客様に通常の課金単位が適用されます。またのご来店をお待ちしております。」などがある。SMS−GMSC223は、選択したメッセージと、MT200のMSISDNとを含むSMS送信要求706を作成し、SMS−C225に送信する。
【0048】
SMS−C225は、受信したSMS送信要求706に含まれていたMSISDNに基づいてMT200までの通信回線を確立し、SMS送信要求706に含まれていたメッセージ708をMT200に送信する。
【0049】
MT200は、メッセージ708を受信すると、受信したメッセージ708をディスプレイ装置に表示する。
【0050】
このように、特定の課金単位が適用される通信エリアから移動端末が退出してしまった場合にも、エンドユーザにメッセージを送信することで、エンドユーザが店舗内に再度来店することを促進することができる。エンドユーザにとっては、どの店舗内において特別の課金単位が適用されるかを容易に把握できる利点がある。例えば、同様の商品を販売している複数の店舗がある場合には、通話料金の割り引きサービスを享受できるような、より付加価値の高い店舗を選んで、エンドユーザはショッピングを楽しむことができる。サイト・オーナーにとっては、競合するサイトとの差別化を図ることができるため、より多くの来客を期待できる。
【0051】
図8は、特別の課金単位が適用される通信エリア内において移動端末が電源を投入した際のメッセージ送信に関するシーケンス図である。
【0052】
MT200は、電源を投入されると、自己のIMSIと、記憶装置に記憶されているLAI、SAI又はセルIDを含む位置登録要求800をRANに送信する。
【0053】
RNC213は、いずれかのRBS210を介して位置登録要求800を受信すると、コアネットワークに位置登録要求802を送信する。また、RNC213は、MT200から受信した新しいセルIDに対応するSAIをSAIデータベース214から抽出し、RNC213は、受信されたIMSIと抽出されたSAIとを含むSAI更新要求804を作成し、コアネットワークに送信する。さらにRNC213は、MT200をCELL_PCH状態に移行させるために、CELL_PCH設定要求806をMT200に送信する。
【0054】
MSC220は、位置登録要求802を受信すると、受信されたIMSIに対応する加入者情報がVLR222に記憶されているかを判定する。記憶されていなければ、MSC220は、HLR221からVLR222へと加入者情報をダウンロードさせる。加入者情報には、IMSIに対応するMSISDNやメールアドレスなどが含まれている。
【0055】
また、MSC220は、SAI更新要求702を受信すると、受信したIMSIに対応するMSISDNをVLR222/HLR221から読み出す。また、以前にMT200から受信して記憶装置に記憶しておいた古いSAIを記憶装置から読み出す。そして、MSC220は、MT200のMSISDNと、古いSAIと、受信した新しいSAIとを含むSMS送信要求808を作成し、SMS−GMSC223に送信する。
【0056】
SMS−GMSC223は、SMS送信要求808を受信すると、古いSAIと新しいSAIとの組に対応するメッセージを、メッセージ・データベース224から抽出する。図6の例では、古いSAIがNA(利用不可)であり、かつ、新しいSAIがR1であるから、「ようこそXXXカフェへ。このカフェ内で電話をしますと、通話料が25%引きになります。」というメッセージが選択されることになる。SMS−GMSC223は、選択したメッセージと、MT200のMSISDNとを含むSMS送信要求810を作成し、SMS−C225に送信する。
【0057】
SMS−C225は、受信したSMS送信要求810に含まれていたMSISDNに基づいてMT200までの通信回線を確立し、SMS送信要求810に含まれていたメッセージ812をMT200に送信する。
【0058】
MT200は、メッセージ812を受信すると、受信したメッセージ812をディスプレイ装置に表示する。
【0059】
以上の実施形態によれば、特別の課金単位が適用される通信エリアにおいて電源が投入された場合にも、歓迎メッセージを送信することで、その通信エリア内で通信した際には特別の課金単位が適用されることをエンドユーザに対して周知させることができる。
【0060】
なお、比較のため通常料金が適用されるR2において電源が投入されたときの通信シーケンスを説明する。図9は、通常料金が適用される通信エリアにおいて電源が投入されたときのシーケンス図である。
【0061】
RNC213は、MT200から位置登録要求900を受信すると、CNに対して位置登録要求902を送信する。一方で、RNC213は、受信したセルIDに基づいてMT200が存在している通信エリアがR2であると判定すると、CELL_PCH設定要求904をMT200に送信する。
【0062】
なお、通信エリアがR3の場合は、CELL_PCH設定要求904の送信は実行しない。なぜなら、CELL_PCH状態に設定されているMT200は、あるセルから他のセルへと移動するごとにセル更新要求を送信するため、非通話状態においては無駄な送信となる。そこで、R3では、セル更新要求を間欠的に実施することでバッテリの消耗を防ぐことが優先される。
【0063】
もう少し詳しく説明すれば、特定の店舗内で通信したときは割安の課金単位を適用し、店舗外では通常の課金単位を適用するためには、R1内のセルに侵入したか否かを厳格に検出する必要がある。そのためには、R1に隣接したR2に進入した時点でMT200をCELL_PCH状態に移行させ、あるセルから他のセルへ移動するたびにセルIDを送信させルことが重要である。一方、R3の場合は、特定の課金単位が適用される通信エリアR1から離れているため、厳密にセルやセクターの境界を検出する必要性がない。
【0064】
図10は、本実施形態に係る課金処理についてのシーケンス図である。この例では、図4の移動経路302に沿ってMT200が移動するものとする。すなわち、MT200が時刻t4にR1内のセルで発呼し、時刻t5にR2内のセルへと移動し、時刻t6にR2内で呼を切断するものと仮定している。従来は、呼切断時にのみCDRを発行していたが、本実施形態では、通話中に課金単位の異なる通信エリアへとハンドオーバしたときにもCDRを発行する。ここでは、両者を区別のため、前者をファイナルCDRと呼び、後者をパーシャルCDRと呼ぶ。
【0065】
MT200がR1内のセルで発呼すると、RAN及びCNとの間で、通常の呼設定処理1000を実行する。その後、MT200は、R1内に含まれている複数のセル間を、ハンドオーバ処理1002を実行しながら移動する。
【0066】
MT200がR2に近づいたと判定すると、R2内のセルに対しハンドオーバ処理1004を実行する。この際に、MT200は、R2内の新しいセルのセルIDをRANに送信する。
【0067】
RNC213は、MT200から受信したセルIDに対応するSAIを、SAIデータベース214から抽出し、抽出されたSAIが古いSAIと異なるかを判定する。異なっていれば、RNC213は、SAI更新要求1006をCNに送信する。
【0068】
SAI更新要求1006を受信したMSC220は、呼IDを含むパーシャルCDRを作成し、CDR−PS230に送信する。呼IDは、関連する部分CDRを一つにまとめて収集されたCDRを作成するのに役に立つ。すなわち、同一の呼IDを有するCDRがCDR−PS230において一つに収集される。より具体的に、MSC220は、MT200の通信が開始されると通信量(例えば、通信時間、パケット数、メッセージ数、イベント数など)を監視するため監視ユニットを起動する。以下では、通信量の一例として通信時間について説明するが、本発明はこれに限定されることはなく、パケット数やメッセージ数などの他の通信量についても適用可能である。MSC220は、SAI更新要求1006を受信したときのタイマーの値をR1内での通話時間として記憶装置に記憶する。なお、MSC220はタイマーをリセットする。そして、MSC220は、VLR222/HLR221から取得したMT200のMSISDNと、RANから受信したR2のSAIと、タイマーにより計時されたR1での通話時間とを含むパーシャルCDRを作成する。MSC220は、作成されたパーシャルCDR1008をCDR−PS230に送信する。
【0069】
なお、SAI更新要求1006を受信したMSC220は、図7で説明した信号シーケンスに従い、SMS送信要求704をSMS−GMSC223に送信する。これにより、MT200には、退出メッセージ708が送信されることになる。WCDMA規格などでは、MT200が通話中であってショートメッセージ708を受信し、ディスプレイに表示できるようになっている。
【0070】
CDR−PS230は、パーシャルCDR1008を受信すると、パーシャルCDR1008に含まれているSAIに対応する変換係数を、係数データベース234から読み出す。
【0071】
図11は、係数データベース234の例示的なデータ構成を示す図である。各SAIに対応する課金用変換係数と還元係数が記憶されている。例えば、SAIがR1であれば、変換係数は0.75である。これは通話料金を25%だけ割り引くことを意味している。変換係数は、課金単位であってもよい。
CDR−PS230は、読み出した変換係数をパーシャルCDR1008とを対応付けて記憶装置に記憶する。
【0072】
CDR−PS230は、CDR−PS230は、係数データベース234からSAIに対応する還元係数を読み出す。そして、読み出され還元係数をパーシャルCDR1008と対応付けて記憶装置に記憶する。
【0073】
ビジネス団体ごとに還元係数が異なるのは、無線設備の設置コストがビジネス団体ごとに異なる可能性があるからである。例えば、XXXカフェは設置コストの30%を負担したが、XXXストアは設置コストの90%を負担したといったケースが考えられる。このようなケースでは、還元係数を異ならしめることが望ましいだろう。何れの場合であっても、ビジネス団体とオペレータとの契約に依存して還元係数が決定されるであろう。
【0074】
その後、MT200の呼について呼切断処理1014が実行されると、MSC220は、ファイナルCDR1016を作成し、CDR−PS230に送信する。より具体的に、MSC220は、R2内での通信時間をタイマーから読み出し、記憶装置に記憶する。そして、MSC220は、VLR222/HLR221から取得したMT200のMSISDNと、RAN側の装置から受信したR2のSAIと、タイマーにより計時されたR2内での通話時間とを含むファイナルCDR1016を作成する。MSC220は、作成されたファイナルCDR1016をCDR−PS230に送信する。
【0075】
CDR−PS230は、ファイナルCDR1016を受信すると、ファイナルCDR1016に含まれているSAIに対応する通話時間変換係数を、係数データベース234から読み出す。例えば、SAIがR2であれば変換係数は1.0である。これはR2内では通常の課金単位が適用されることを意味している。
CDR−PS230は、記憶装置に記憶されているパーシャルCDR1008(変換係数を含む。)と、ファイナルCDR1016(変換係数を含む。)とを一つにまとめて、BS240用のCDR1018を作成し、BS240に送信する。
【0076】
BS240は、CDR1018を受信すると、変換係数、通話時間及びMSISDNとをCDR1018から読み出し、通信料金を算出し、課金データベース244を更新する。変換係数が、通常の通信料金を算出した後に乗算され、実際の通信料金が得られる。
【0077】
一方、CDR−PS230は、記憶装置に記憶されているパーシャルCDR1008(還元係数を含む。)と、ファイナルCDR1016(還元係数を含む。)とを一つにまとめて、AS250用のCDR1020を作成し、AS250に送信する。
【0078】
AS250は、受信したCDR1020に含まれていたSAIに対応するビジネス団体(BA)の識別情報(BAI)をBAデータベース235から読み出す。さらに、AS250は、CDR1020に含まれていた通話時間と、変換係数とに基づいて通信料金を算出し、さらに、算出された通信料金に還元係数を乗算して還元金額を算出する。例えば、還元係数が0.01で、通話料金が100円であれば、1円が還元金額として算出される。還元金額は、BAIと対応付けて、記憶装置に記憶される。AS250は、1月など、所定の期間ごとに還元金額を累算し、累算された還元金額をBA260の口座に振り込む。
【0079】
図12は、BAIデータベース235の例示的な構成を示した図である。図から判るように、SAIとBAIとが対応付けて記憶されており、例えば、R1はXXXカフェと対応しており、R1’はXXXストアと対応している。名称の代わりに、BA1やBA1’などのようなコードデータを用いてもよい。
【0080】
図13は、本実施形態に係る課金処理についての他のシーケンス図である。この例では、図3の移動経路304に沿ってMT200が移動するものとする。すなわち、MT200は、時刻t7に通常の課金エリアであるR2で発呼し、時刻t8に特別の課金エリアであるR1にハンドオーバし、時刻t9に呼を切断する。
【0081】
MT200がR2内のセルで発呼すると、RAN及びCNとの間で、通常の呼設定処理1000を実行する。呼が確立されるとMSC220は通信時間を計時するためのタイマーを起動する。その後、MT200は、R2内に含まれている複数のセル間を、ハンドオーバ処理1002を実行しながら移動する。
【0082】
MT200がR1に近づくと、R1内のセルに対しハンドオーバ処理1304を実行する。この際に、MT200は、R1内の新しいセルのセルIDをRANに送信する。
【0083】
RNC213は、抽出されたSAI(=R1)が古いSAI(=R2)と異なるかを判定する。異なっていれば、RNC213は、SAI更新要求1306をCNに送信する。
【0084】
SAI更新要求1306を受信したMSC220は、パーシャルCDR1308を作成し、CDR−PS230に送信する。より具体的に、MSC220は、SAI更新要求1306を受信したときのタイマーの値をR2内での通話時間として記憶装置に記憶する。そのときMSC220はタイマーをリセットする。そして、MSC220は、MT200のMSISDNとR2のSAIと、R2での通話時間とを含むパーシャルCDR1308を作成し、送信する。
【0085】
CDR−PS230は、パーシャルCDR1308に含まれているSAIに対応する変換係数を、係数データベース234から読み出す。この例では、R2の変換係数は1.0なので、通常の課金単位が適用される。CDR−PS230は、パーシャルCDR1308と変換係数とを対応付けて記憶装置に記憶する。
【0086】
SAI更新要求1306を受信したMSC220は、上述のSMS送信要求412をSMS−GMSC223に送信する。これにより、MT200には、歓迎を表すショートメッセージ416が送信される。
【0087】
その後、呼の切断処理1014が実行されると、MSC220は、ファイナルCDR1312を作成しCDR−PS230に送信する。より具体的に、MSC220は、R1内での通信時間をタイマーから読み出して記憶装置に記憶する。そして、MSC220は、MT200のMSISDNと、R1のSAIと、R1での通話時間とを含むファイナルCDR1312を作成する。
【0088】
CDR−PS230は、ファイナルCDR1312に含まれているSAIに対応する変換係数を係数データベース234から読み出す。図11の例によれば、R1の変換係数が0.75であることがわかる。CDR−PS230は、記憶装置から読み出した変換係数つきのパーシャルCDR1308と、変換係数つきのファイナルCDR1312とを含むCDR1314を作成し、BS240に送信する。
【0089】
CDR−PS230は、記憶装置から読み出した変換係数つきのパーシャルCDR1308と、変換係数つきのファイナルCDR1312とを含むCDR1320を作成し、AS250に送信する。上述のように還元係数もCDR1320に含めてもよい。
【0090】
以上説明したように本実施形態によれば、通常の課金単位を適用される通信エリアと、それとは異なる課金単位を適用される通信エリア間を、移動端末が通信しながら移動した場合であっても、それぞれの課金単位と通話時間に応じて適切に課金することができる。具体的には、課金単位の異なる通信エリアの境界を通過するごとにパーシャルCDRを発行することで、適切な課金が実行される。
【0091】
また、非通話中に限らず、通話中又は通信中においても、上述の歓迎メッセージや退出メッセージを送信するため、通話中のエンドユーザにも店舗内に留まらせることを促すことができる。
【0092】
また、特別の課金単位を適用される通信エリアR1の周囲に隣接エリアR2を設けることで、システムリソースを有効に利用できるようになる。但し、R2を設けなくても本発明は実施可能である。この場合は、R1が特別の位置登録エリアとして機能することになろう。
【0093】
上述の説明では、通話サービスを例に説明したが、パケット通信、動画通信、ショート・メッセージ・サービスなど他の通信サービスにも適用可能である。これらの場合は、パケット数やメッセージ数など、他の通信量にもとづいて通信料金が算出されることになる。そのため、タイマーの代わりにパケット数などの通信量を監視する通信量監視ユニットを設けることになろう。
【0094】
上述した実施形態では、ショートメッセージを用いて説明したが、他のメッセージ転送方式を用いてもよい。例えば、MMS、電子メール、USSD(非構造化予備サービスデータ)及びその他などがある。
【0095】
これらのメッセージに代えて、移動通信交換局が特定の制御情報を送信し、それを受信した移動通信端末が音により、課金単位の異なる通信エリアに進入又は退出したことを出力してもよい。また、音に代えてLED素子を発行させるように制御してもよい。
【0096】
また、上述の実施形態では、第3世代の携帯電話システムの技術用語を用いて説明したが、第2世代、第2.5世代、第4世代又はより新しい世代の携帯電話システムにおいても本発明を適用できる。
【0097】
また、上述の実施形態では、進入、退出、歓迎又は料金などに関するメッセージをユーザエンドの通知していたが、これらは、移動後の新しい通信エリアや移動前の古い通信エリアに関する情報を紹介するような紹介メッセージと観念できよう。
【0098】
また、端末の位置を検出する方法として、例えば、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)受信機を端末に搭載して位置を検知してもよいし、店舗等の入り口に進入/退出検知装置を設けることで端末位置を検知してもよい。
【0099】
また、本発明をプリペイド型の課金システムに適用してもよい。この場合は、プリペイド残高から減額される課金単位がエリアごとに変更されることになろう。
【0100】
なお、上述の実施形態では、ネットワーク上の特定の装置において特定の機能を追加した例を説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、上述の各機能は、システム全体として上述の処理を達成できる限り、どの装置に実装してもよいのである。
【0101】
また、BS240が、変換係数を係数データベース234から読み出して通信料金を計算できる場合は、CDR−PS230が一以上のCDRを一つに集約して転送するだけでよいだろう。
【0102】
また、AS250が、変換係数を係数データベース234から読み出して通信料金を計算できる場合は、CDR−PS230が一以上のCDRを一つに集約して転送するだけでよいだろう。この場合は、同内容の集約CDRをAS250とBS240とに送信できよう。
【0103】
また、上述の実施形態では、複数のCDRを一つにまとめて転送していたが、一つにまとめることはせずに、対応する係数又は課金単位を受信したCDRに添付して新たなCDRを作成し、それを転送してもよい。
【0104】
例えば、CDR−PS230は、パーシャルCDR1008に含まれていた実際の通話時間を、読み出した変換係数でもって乗算する。例えば、実際の通話時間が6分であれば、変換係数0.75を乗算して得られる通話時間は4分30秒となる。CDR−PS230は、変換後の通話時間と、パーシャルCDR1008に含まれていたMSISDNとを含むCDRを作成し、BS240に送信する。BS240は、CDRを受信すると、変換後の通話時間と、MSISDNとをCDRから読み出して、課金データベース244に記憶する。
【0105】
また、CDR−PS230は、この変換後の通話時間とBAI若しくはSAIとを含む通話料還元データを作成し、会計システムであるAS250に送信してもよい。AS250は、通話料還元データに含まれている変換後の通話時間から通話料金を算出する。AS250は、還元係数データベース254からBAI若しくはSAIに対応する還元係数を読み出し、読み出された還元係数と通話料金とを演算し、還元金額を算出する
上述したCDR−PSのおけるCDRの収集機能は、CN内のノード又はRAN内のノードが備えていてもよい。
【0106】
また、AS250は、最終的にサイトオーナーに対する還元額がいくらであるかを記録できればよい。よって、CDR−PS230は、この記録に必要な情報を提供できれば十分であり、必ずしも上述の実施形態に限定されることはない。例えば、AS250は、収集装置(例:CDR−PS230、CNノード、BS240などの装置)により入力されたパラメータにより特定された時間間隔あたりの還元額をすべて収集して会計記録を作成してもよい。
【0107】
また、呼ごとのCDRを全て受信することは非効率なので、特定の時間間隔ごと(例えば、月ごと、週ごと、日ごと、時間ごと、又はビジネス時間帯については1時間ごと等々)に、CDR−PS230等がサイトオーナー(例:SAI、BAIなど)ごとのCDRをまとめ、AS250に送信してもよい。なお、特定の時間間隔はパラメータによって設定可能である。
【0108】
なお、AS250宛ての収集CDRには、通信場所を表す情報(例、SAIやBAI)、通信開始時間、通信終了時間、収集された通信量、その他のデータ(例えば、特定の時間間隔内において受信された部分CDRの数など)が含まれていてもよい。
【0109】
【発明の効果】
本発明によれば、オペレータ、サイト・オーナー及びエンドユーザの三者にとってそれぞれ直接的又は間接的に利点が得られるような無線通信システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態に係る例示的な通信エリアの配置を示した図である。
【図2】図2は、実施形態に係る無線通信システムを示した図である。
【図3】図3は、課金単位の異なる複数の通信エリア間を移動通信端末が移動する際の例示的な移動経路を示す図である。
【図4】図4は、課金単位の異なる複数の通信エリア間を移動通信端末が移動した際のメッセージ送信処理に関するシーケンス図である。
【図5】図5は、SAIデータベース214の例示的なデータ構成を示した図である。
【図6】図6は、メッセージ・データベースの例示的なデータ構成を示した図である。
【図7】図7は、図4に示された時刻t3において、MT200がR1内のセルからR2内のセルへと移動したときのメッセージ送信に関するシーケンス図である。
【図8】図8は、特別の課金単位が適用される通信エリア内において移動端末が電源を投入した際のメッセージ送信に関するシーケンス図である。
【図9】図9は、通常料金が適用される通信エリアにおいて電源が投入されたときのシーケンス図である。
【図10】図10は、本実施形態に係る課金処理についてのシーケンス図である。
【図11】図11は、係数データベース234の例示的なデータ構成を示す図である。
【図12】図12は、BAIデータベース235の例示的な構成を示した図である。
【図13】図13は、本実施形態に係る課金処理についての他のシーケンス図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムに係り、とりわけ、通信料金の異なる複数の通信エリアにおいて無線通信サービスを提供する無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信システムの普及が目覚しい。現在のところ、PDC、GSM、WCDMA、cdma2000、PHS、DECT、無線LANなど様々な無線通信規格が存在している。これらの無線通信システムでは、カバレッジと呼ばれる地理的な通話可能エリア内において無線通信サービスが提供されている。
【0003】
一般に、カバレッジは、通信サービスを提供する通信事業者(オペレータ)の意思に基づいて、設計され、提供される。従って、収益の高いエリアだとオペレータが判断すれば、そのエリアには無線基地局が設置されカバレッジが提供されるが、一方で、収益の低いエリアであると判断すれば無線基地局は設置されない。とりわけ、WCDMA等では基地局に代表されるインフラ設備の設置コストが通信事業者(オペレータ)の収益を圧迫しているため、優先順位の低いエリアにはカバレッジが提供されにくい。
【0004】
例えば、喫茶店のような非常に狭いエリアだけをカバーするマイクロセルを配置することには、オペレータは躊躇するであろう。
【0005】
ちなみに、特許文献1によれば、屋外だけでなく、屋内にもセルを配置する技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
WO98/25431号国際公開公報。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、オペレータにとっては価値が低いと考えられていたエリアであっても、ビルや店舗などのサイトの経営者(サイト・オーナー)にとっては、無線基地局を設置して欲しいと望むことがある。この場合に、サイト・オーナーが無線基地局等の設置コストを負担すれば、オペレータのコストが低減されるため、オペレータは無線基地局の敷設に前向きになろう。しかしながら、設置コストを負担するサイト・オーナーにとっては設置コストに見合うだけの収益構造がなければ、投資する意味がない。サイト・オーナーにとっては多数のお客がサイトを訪れることが収益の増加をもたらす。
【0008】
エンドユーザにとっては、通話料金の割引を好む傾向にある。ときには、より高い通信料金を払っても良いと考える場合もある。従来の通信料金は、通信時間、パケット数、通信相手までの距離などの課金単位に基づいて決定されており、通信場所自体がどこであるかは全く無関係であった。これは、無線通信サービスのエンドユーザとサイト・オーナーとの関係が希薄であったことを意味する。
【0009】
そこで、本発明では、オペレータ、サイト・オーナー及びエンドユーザの三者にとってそれぞれ直接的又は間接的に利点が得られるような無線通信システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
例えば、建物などの構内に無線基地局を設置するための費用の一部又は全部をサイト・オーナーが負担することで、オペレータの設置コストが低減されよう。サイト・オーナーの建物内でエンドユーザが通話した際の通信料金を、屋外で通話した時の通信料金と異なるように設定することで、エンドユーザは様々な通信料金を享受できる。その結果、サイト・オーナーの建物内に脚を運ぶエンドユーザが増える。すなわち、サイト・オーナーとっては、集客効果を期待できる。また、オペレータ、サイト・オーナーの建物内で通話したエンドユーザの通話料金の一部をサイト・オーナーに還元してもよい。サイト・オーナーは、複数のオペレータと契約することもでき、この場合はサイト・オーナーにとってのメリットはより高まろう。
通話可能エリアが広がることで、オペレータにとってはビジネスチャンスが広がることになろう。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明は、エンドユーザの端末が、課金単位の異なる通信エリアに進入したり、当該通信エリアから退出したりしたときには、そのことをユーザに通知する技術を提供する。
【0012】
また、従来は、呼の切断の際や長時間の通話の際にだけCDR(コール・データ・レコード)を課金装置に送信していた。本発明では、課金単位の異なる複数の通信エリアを移動端末が通話しながらハンドオーバするたびに、コアネットワークが課金命令を発行する技術を提供する。例えば、課金単位の高いエリアから課金単位の低いエリアへと移動端末がハンドオーバしたときなどに、メッセージを通知したり、課金命令を送信したりする。これにより、課金単位が異なる複数の通信エリアで通信した際にも正しく料金を課金することができる。
このように本発明の一側面では、端末装置の存在する位置に依存した料金を適用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下の説明で特定の技術標準における技術用語を用いて説明するが、これは単なる例示にすぎない。本発明の技術思想は、他の技術標準においても適用できることは以下の説明からも明らかである。
【0014】
図1は、実施形態に係る例示的な通信エリアの配置を示した図である。R1〜R3は、それぞれ地理的な領域を示している。R1は、あるサイト・オーナーが経営する店舗内をカバーする通信エリアであり、課金単位Tr1が適用される。R1’は、他のサイト・オーナーが経営するビルディング内をカバーする通信エリアであり、課金単位Tr1’が適用される。通信エリアR1及びR1’はそれぞれ一以上のセル/セクターを含んでいる。なお、店舗やビルディングは単なる例示に過ぎず、駅などの他の施設内であってもよいし、所定の屋外であってもよい。なお、本発明は2以上の特別の課金エリアが存在する場合であっても適用可能であることはいうまでもない。
【0015】
R2は、通信エリアR1及びR1’に隣接した通信エリアであり、少なくとも通信エリアR1及びR1’に接した全ての境界セル/セクターが含まれている。通信エリアR3は、ターゲットエリアであるR1、R1’及び隣接エリアであるR2よりも、さらに外側に配置されたセル/セクターを含んでいる。なお、R2及びR3では、通常の課金単位であるTr2が適用される。
【0016】
また、R2とR3はそれぞれ異なるLAI(ロケーション・エリア識別情報)を割り当てられており、このLAIによってR2とR3とが区別される。また、R1とR1’は、それぞれ異なるSAI(サービス・エリア識別情報)を割り当てられており、このSAIによってR1とR1’とが区別される。なお、R2及びR3もそれぞれ固有のSAIを有してもよい。
【0017】
図2は、実施形態に係る様々な通信装置を含む通信システムを示した図である。一般的な、無線通信システムでは、ユーザ装置(Ue)、無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワーク(CN)を含んでいる。Ueには、携帯電話機などの移動通信端末(MT)200が含まれている。
【0018】
無線アクセスネットワーク(RAN)には、MT200と無線通信する無線基地局装置(RBS)210、211と、無線基地局制御装置(RNC)212、213と、SAIデータベース214が含まれている。このようにRAN側に設置されている装置を無線アクセスネットワーク装置と呼ぶことにする。無線アクセスネットワーク装置は、一つの装置だけを意味することもあれば、複数の装置からなるシステムを意味することもある。なお、無線アクセスネットワーク装置は、一般に、無線基地局装置や、基地局制御装置などの通信装置を意味する。例えば、無線LANにおいては、無線アクセスポイントなどが無線アクセスネットワーク装置に該当しよう。
【0019】
コアネットワーク(CN)には、移動通信交換局(MSC)220と、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)221と、在圏ロケーション・レジスタ(VLR)222と、ショート・メッセージ・サービス(SMS)の関門移動通信交換局(SMS−GMSC)223と、メッセージ・データベース224と、ショート・メッセージ・サービス・センター装置(SMS−C)225などが含まれている。このようにCN側に設置されている装置をコアネットワーク装置と呼ぶことにする。コアネットワーク装置は、一つの装置だけを意味することもあれば、複数の装置からなるシステムを意味することもある。
【0020】
CDR処理システム(CDR−PS)230は、例えば、MSC220から送信されるパーシャルCDRやファイナルCDRを収集して一以上のCDRを作成し、作成されたCDRを課金システム240に送信する。CDR−PS230は、CDRをサイトオーナーごとにまとめ、予め定められた周期になると、まとめられたCDRを会計システム250に送信する。CDR−PS230は、代替的に、MSC220から送信される課金データを、変換係数データベース234に記憶されている変換係数データに基づいて変換し、変換後の課金データをBS240およびAS250に送信してもよい。課金システム(BS)240は、受信した課金データ(例:CDR)を課金データベース244に記憶する。CDR処理システム230は、代替的に、受信した課金データを、変換係数データベース234に記憶されているデータと、BAデータベース235に記憶されているデータとに基づいて、通信料金の還元データを作成し、会計システム(AS)250に送信する。会計システム(AS)250は、会計データベース254に記憶されているビジネス団体(BA)ごとの還元データを累計し、各ビジネス団体(BA)260に通信料金の一部を還元するための会計処理を実行する。
【0021】
図3は、課金単位の異なる複数の通信エリア間を移動通信端末が移動する際の例示的な移動経路を示す図である。図4は、課金単位の異なる複数の通信エリア間を移動通信端末が移動した際のメッセージ送信処理に関するフローチャートである。
【0022】
移動経路300は、MT200がR3で電源を投入し、時刻t0においてR3からR2へと移動し、時刻t1においてR2内の新しいセルに移動し、時刻t2においてR2からR1へと移動し、時刻t3においてR1からR2へと移動したときの移動経路を示している。この例で、MT200は通話していないものとする。
【0023】
移動経路302は、MT200が時刻t4にR1内で発呼し、時刻t5にR1からR2へと通話しながらハンドオーバし、時刻t6にR2内で呼を切断したときの移動経路を示している。
【0024】
移動経路304は、MT200が時刻t7にR2内で発呼し、時刻t8にR2からR1へと通話しながらハンドオーバし、時刻t8にR1内で呼を切断したときの移動経路を示している。
【0025】
ここでは、MT200が移動経路300に沿って移動することを前提として以下のシーケンスを説明する。MT200は、無線基地局装置210などから送信される報知情報に基づいて、他の位置登録エリアに移動したか否かを判定する。ここでは、時刻t0において、MT200が通信エリアR3内のセルから、通信エリアR2内のセルへと移動したと仮定する。MT200は、記憶装置に記憶していた古いLAI(又はセルID)と新しいLAIとを比較することで、他の位置登録エリアに移動したことを判定すると、ユーザ識別情報であるIMSI(インターナショナル・モバイル・サブスクライバ・アイデンティティ)と、新しい位置登録エリアの識別情報であるLAI(ロケーション・エリア・アイデンティファイア)とを含んだ位置登録要求400を無線基地局装置210に送信する。なお、RAN側でLAIを管理する場合は、新しいセルのセルIDが位置登録要求400に搭載される。以下では、RAN側でLAIを管理することを前提として説明する。なお、IMSIの代わりに、TMSI(暫定的な移動局識別情報)などの他の識別情報を用いてもよい。
【0026】
RBS210は、受信した位置登録要求をRNC213に転送する。RNC213は、さらにMSC220へと位置登録要求402を転送する。その一方で、MT200がR3からR2に移行したことを、RNC213はMT200から受信したセルIDに基づいて判定する。例えば、受信したセルIDが、予め記憶されているR3のLAIによって識別されるセル群に含まれておらず、R2のLAIによって識別される他のセル群に含まれていれば、MT200がR3からR2へと移動したと判定できる。
【0027】
R3とR2とがSAIを割り当てられている場合は、SAIに基づいてR3からR2への移動を検出してもよい。図5は、SAIデータベース214の例示的なデータ構成を示した図である。図から判るように、セルIDと、対応するSAI(サービス・エリア・アイデンティファイア)との関係がSAIデータベース214に記憶されている。RNC213は、R2とR3とのSAIに基づいて、MT200がR3からR2に移行したか否かを判定する。
【0028】
このようにして、受信したセルIDに基づいてMT200がR2内に進入したと判定されると、MT200をCELL_PCH状態に移行させるための設定要求404を、RNC213がMT200に送信する。
【0029】
CELL_PCH状態において、MT200は、個別チャネルを有せず、下り回線でPCH(ページングチャネル)を間欠的に受信している。WCDMAでは、CELL_PCH状態、CELL_FACH状態、CELL_DCH状態及びURA_PCH状態をUTRAN接続モードと呼び、アイドルモードと区別している。
【0030】
なお、MT200がR2からR3に移行したと判定すれば、RNC213は、R3において予め定められている状態(例えば、CELL_FACH状態、CELL_DCH状態又はURA_PCH状態など)への移行させるための設定要求404をMT200に送信する。
【0031】
CELL_PCH状態に移行したMT200は、古いセルから新しいセルへと移動するたびに新しいセルからセルIDを受信し、IMSIと受信したセルIDとを含んだセル更新要求406を作成して、RNC213に送信する(例えば、時刻t1など)。
【0032】
さらに、時刻t2において、MT200がR2内に配置されたセルから、R1内に配置されたセルへと移動したとする。この場合もMT200は、セル更新要求408をRANに送信する。
【0033】
RANの一機能であるRNC213は、受信したセル更新要求408に含まれているセルIDに対応するSAIをSAIデータベース214から抽出する。RNC213は、抽出されたSAI(例えばR1)が、予め記憶しておいた古いSAI(例えばR2)と異なっているかを判定する。異なっていれば、RNC213は、IMSIと新しいSAI(R1)とを含んだSAIの更新要求410をCN内のMSC220に送信する。
【0034】
MSC220は、受信したSAI更新要求410からIMSIを読み出す。そして読み出されたIMSIに対応するMSISDNを、VLR222又はHLR221から読み出す。MSC220は、読み出したMSISDN(移動機のISDN番号)と、SAI更新要求410に含まれていた新しいSAI(R1)と、予め記憶装置に記憶しておいた古いSAI(R2)とを含むSMS送信要求412を作成し、SMS−GMSC223に送信する。
【0035】
SMS−GMSC223は、SMS送信要求412を受信すると、SMS送信要求412に含まれていた新旧2つのSAIの組に対応するメッセージを、メッセージ・データベース224から抽出する。
【0036】
図6は、メッセージ・データベースの例示的なデータ構成を示した図である。図から判るように、古いSAIと新しいSAIとの組みに対応するメッセージが記憶されている。例えば、通常の課金単位が適用されるR2から、特別の課金単位が適用されるR1へとMT200が移動した場合は、「ようこそXXXカフェへ。このカフェ内で電話をしますと、通話料が25%引きになります。」とのメッセージが選択される。
【0037】
SMS−GMSC223は、選択されたメッセージ(例えば、進入・歓迎メッセージ)と、MT200のMSISDNとを含むSMS送信要求414をSMS−C225に送信する。
【0038】
SMS−C225は、受信したSMS送信要求414に含まれていたMSISDNを宛先とし、SMS送信要求414に含まれていたメッセージを本文としたショートメッセージ416を作成し、MT200へと送信する。
【0039】
MT200は、メッセージ416を受信すると、受信したメッセージ416をディスプレイ装置に表示する。
【0040】
以上の実施形態によれば、ある課金単位の通信エリアから他の異なる課金単位の通信エリアへと移動端末が移動したときに、当該移動を通知するためのメッセージをエンドユーザに対して送信する。これによりエンドユーザは、現在の通信エリアでのみ提供されている通信サービスを容易に把握することができる。例えば、メッセージに通話料金の割り引きサービスに関連する情報が含まれていれば、エンドユーザは、より安い通話料金を享受できる店舗へと移動して通話料金を節約することができる。
【0041】
このような課金単位の安い通信エリアを店舗内に設けることで、店舗の経営者は集客効果を期待できる。さらに、無線通信サービスを提供するオペレータは、集客効果の見返りとして、店舗内への無線設備の設置コストを店舗経営者に負担してもらうことが可能となるため、設置コストを低減しつつカバレッジを拡大できるメリットがある。カバレッジが拡大されれば、新たな通信需要を掘り起こすことができよう。
【0042】
なお、特定のエリアにおいて通常よりも高い料金を適用してもよいことは言うまでもない。
【0043】
図7は、図4に示された時刻t3において、MT200がR1内のセルからR2内のセルへと移動したときのメッセージ送信に関するシーケンス図である。
【0044】
MT200は、R2内のRBSから受信した新しいセルIDが、記憶装置に記憶されている古いセルIDと異なることを検出すると、自己のIMSIと新しいセルIDとを含むセル更新要求700を作成し、RAN側の装置に送信する。
【0045】
RANのRNC213は、セル更新要求700を受信すると、新しいセルIDに対応するSAIをSAIデータベース214から抽出する。RNC213は、受信されたIMSIと、抽出されたSAIとを含むSAI更新要求702を作成し、コアネットワークに送信する。
【0046】
MSC220は、SAI更新要求702を受信すると、受信したIMSIに対応するMSISDNをVLR222/HLR121から読み出す。また、以前にMT200から受信して記憶装置に記憶しておいた古いSAIを記憶装置から読み出す。そして、MSC220は、MT200のMSISDNと、古いSAIと、受信した新しいSAIとを含むSMS送信要求704を作成し、SMS−GMSC223に送信する。
【0047】
SMS−GMSC223は、SMS送信要求704を受信すると、古いSAIと新しいSAIとの組に対応するメッセージを、メッセージ・データベース224から抽出する。図6の例では、古いSAIがR1であり、かつ、新しいSAIがR2であるから、「また来てくださいね。」というメッセージが選択されることになる。メッセージの他の例としては、「お客様はXXXカフェを退出されました。店舗外ではお客様に通常の課金単位が適用されます。またのご来店をお待ちしております。」などがある。SMS−GMSC223は、選択したメッセージと、MT200のMSISDNとを含むSMS送信要求706を作成し、SMS−C225に送信する。
【0048】
SMS−C225は、受信したSMS送信要求706に含まれていたMSISDNに基づいてMT200までの通信回線を確立し、SMS送信要求706に含まれていたメッセージ708をMT200に送信する。
【0049】
MT200は、メッセージ708を受信すると、受信したメッセージ708をディスプレイ装置に表示する。
【0050】
このように、特定の課金単位が適用される通信エリアから移動端末が退出してしまった場合にも、エンドユーザにメッセージを送信することで、エンドユーザが店舗内に再度来店することを促進することができる。エンドユーザにとっては、どの店舗内において特別の課金単位が適用されるかを容易に把握できる利点がある。例えば、同様の商品を販売している複数の店舗がある場合には、通話料金の割り引きサービスを享受できるような、より付加価値の高い店舗を選んで、エンドユーザはショッピングを楽しむことができる。サイト・オーナーにとっては、競合するサイトとの差別化を図ることができるため、より多くの来客を期待できる。
【0051】
図8は、特別の課金単位が適用される通信エリア内において移動端末が電源を投入した際のメッセージ送信に関するシーケンス図である。
【0052】
MT200は、電源を投入されると、自己のIMSIと、記憶装置に記憶されているLAI、SAI又はセルIDを含む位置登録要求800をRANに送信する。
【0053】
RNC213は、いずれかのRBS210を介して位置登録要求800を受信すると、コアネットワークに位置登録要求802を送信する。また、RNC213は、MT200から受信した新しいセルIDに対応するSAIをSAIデータベース214から抽出し、RNC213は、受信されたIMSIと抽出されたSAIとを含むSAI更新要求804を作成し、コアネットワークに送信する。さらにRNC213は、MT200をCELL_PCH状態に移行させるために、CELL_PCH設定要求806をMT200に送信する。
【0054】
MSC220は、位置登録要求802を受信すると、受信されたIMSIに対応する加入者情報がVLR222に記憶されているかを判定する。記憶されていなければ、MSC220は、HLR221からVLR222へと加入者情報をダウンロードさせる。加入者情報には、IMSIに対応するMSISDNやメールアドレスなどが含まれている。
【0055】
また、MSC220は、SAI更新要求702を受信すると、受信したIMSIに対応するMSISDNをVLR222/HLR221から読み出す。また、以前にMT200から受信して記憶装置に記憶しておいた古いSAIを記憶装置から読み出す。そして、MSC220は、MT200のMSISDNと、古いSAIと、受信した新しいSAIとを含むSMS送信要求808を作成し、SMS−GMSC223に送信する。
【0056】
SMS−GMSC223は、SMS送信要求808を受信すると、古いSAIと新しいSAIとの組に対応するメッセージを、メッセージ・データベース224から抽出する。図6の例では、古いSAIがNA(利用不可)であり、かつ、新しいSAIがR1であるから、「ようこそXXXカフェへ。このカフェ内で電話をしますと、通話料が25%引きになります。」というメッセージが選択されることになる。SMS−GMSC223は、選択したメッセージと、MT200のMSISDNとを含むSMS送信要求810を作成し、SMS−C225に送信する。
【0057】
SMS−C225は、受信したSMS送信要求810に含まれていたMSISDNに基づいてMT200までの通信回線を確立し、SMS送信要求810に含まれていたメッセージ812をMT200に送信する。
【0058】
MT200は、メッセージ812を受信すると、受信したメッセージ812をディスプレイ装置に表示する。
【0059】
以上の実施形態によれば、特別の課金単位が適用される通信エリアにおいて電源が投入された場合にも、歓迎メッセージを送信することで、その通信エリア内で通信した際には特別の課金単位が適用されることをエンドユーザに対して周知させることができる。
【0060】
なお、比較のため通常料金が適用されるR2において電源が投入されたときの通信シーケンスを説明する。図9は、通常料金が適用される通信エリアにおいて電源が投入されたときのシーケンス図である。
【0061】
RNC213は、MT200から位置登録要求900を受信すると、CNに対して位置登録要求902を送信する。一方で、RNC213は、受信したセルIDに基づいてMT200が存在している通信エリアがR2であると判定すると、CELL_PCH設定要求904をMT200に送信する。
【0062】
なお、通信エリアがR3の場合は、CELL_PCH設定要求904の送信は実行しない。なぜなら、CELL_PCH状態に設定されているMT200は、あるセルから他のセルへと移動するごとにセル更新要求を送信するため、非通話状態においては無駄な送信となる。そこで、R3では、セル更新要求を間欠的に実施することでバッテリの消耗を防ぐことが優先される。
【0063】
もう少し詳しく説明すれば、特定の店舗内で通信したときは割安の課金単位を適用し、店舗外では通常の課金単位を適用するためには、R1内のセルに侵入したか否かを厳格に検出する必要がある。そのためには、R1に隣接したR2に進入した時点でMT200をCELL_PCH状態に移行させ、あるセルから他のセルへ移動するたびにセルIDを送信させルことが重要である。一方、R3の場合は、特定の課金単位が適用される通信エリアR1から離れているため、厳密にセルやセクターの境界を検出する必要性がない。
【0064】
図10は、本実施形態に係る課金処理についてのシーケンス図である。この例では、図4の移動経路302に沿ってMT200が移動するものとする。すなわち、MT200が時刻t4にR1内のセルで発呼し、時刻t5にR2内のセルへと移動し、時刻t6にR2内で呼を切断するものと仮定している。従来は、呼切断時にのみCDRを発行していたが、本実施形態では、通話中に課金単位の異なる通信エリアへとハンドオーバしたときにもCDRを発行する。ここでは、両者を区別のため、前者をファイナルCDRと呼び、後者をパーシャルCDRと呼ぶ。
【0065】
MT200がR1内のセルで発呼すると、RAN及びCNとの間で、通常の呼設定処理1000を実行する。その後、MT200は、R1内に含まれている複数のセル間を、ハンドオーバ処理1002を実行しながら移動する。
【0066】
MT200がR2に近づいたと判定すると、R2内のセルに対しハンドオーバ処理1004を実行する。この際に、MT200は、R2内の新しいセルのセルIDをRANに送信する。
【0067】
RNC213は、MT200から受信したセルIDに対応するSAIを、SAIデータベース214から抽出し、抽出されたSAIが古いSAIと異なるかを判定する。異なっていれば、RNC213は、SAI更新要求1006をCNに送信する。
【0068】
SAI更新要求1006を受信したMSC220は、呼IDを含むパーシャルCDRを作成し、CDR−PS230に送信する。呼IDは、関連する部分CDRを一つにまとめて収集されたCDRを作成するのに役に立つ。すなわち、同一の呼IDを有するCDRがCDR−PS230において一つに収集される。より具体的に、MSC220は、MT200の通信が開始されると通信量(例えば、通信時間、パケット数、メッセージ数、イベント数など)を監視するため監視ユニットを起動する。以下では、通信量の一例として通信時間について説明するが、本発明はこれに限定されることはなく、パケット数やメッセージ数などの他の通信量についても適用可能である。MSC220は、SAI更新要求1006を受信したときのタイマーの値をR1内での通話時間として記憶装置に記憶する。なお、MSC220はタイマーをリセットする。そして、MSC220は、VLR222/HLR221から取得したMT200のMSISDNと、RANから受信したR2のSAIと、タイマーにより計時されたR1での通話時間とを含むパーシャルCDRを作成する。MSC220は、作成されたパーシャルCDR1008をCDR−PS230に送信する。
【0069】
なお、SAI更新要求1006を受信したMSC220は、図7で説明した信号シーケンスに従い、SMS送信要求704をSMS−GMSC223に送信する。これにより、MT200には、退出メッセージ708が送信されることになる。WCDMA規格などでは、MT200が通話中であってショートメッセージ708を受信し、ディスプレイに表示できるようになっている。
【0070】
CDR−PS230は、パーシャルCDR1008を受信すると、パーシャルCDR1008に含まれているSAIに対応する変換係数を、係数データベース234から読み出す。
【0071】
図11は、係数データベース234の例示的なデータ構成を示す図である。各SAIに対応する課金用変換係数と還元係数が記憶されている。例えば、SAIがR1であれば、変換係数は0.75である。これは通話料金を25%だけ割り引くことを意味している。変換係数は、課金単位であってもよい。
CDR−PS230は、読み出した変換係数をパーシャルCDR1008とを対応付けて記憶装置に記憶する。
【0072】
CDR−PS230は、CDR−PS230は、係数データベース234からSAIに対応する還元係数を読み出す。そして、読み出され還元係数をパーシャルCDR1008と対応付けて記憶装置に記憶する。
【0073】
ビジネス団体ごとに還元係数が異なるのは、無線設備の設置コストがビジネス団体ごとに異なる可能性があるからである。例えば、XXXカフェは設置コストの30%を負担したが、XXXストアは設置コストの90%を負担したといったケースが考えられる。このようなケースでは、還元係数を異ならしめることが望ましいだろう。何れの場合であっても、ビジネス団体とオペレータとの契約に依存して還元係数が決定されるであろう。
【0074】
その後、MT200の呼について呼切断処理1014が実行されると、MSC220は、ファイナルCDR1016を作成し、CDR−PS230に送信する。より具体的に、MSC220は、R2内での通信時間をタイマーから読み出し、記憶装置に記憶する。そして、MSC220は、VLR222/HLR221から取得したMT200のMSISDNと、RAN側の装置から受信したR2のSAIと、タイマーにより計時されたR2内での通話時間とを含むファイナルCDR1016を作成する。MSC220は、作成されたファイナルCDR1016をCDR−PS230に送信する。
【0075】
CDR−PS230は、ファイナルCDR1016を受信すると、ファイナルCDR1016に含まれているSAIに対応する通話時間変換係数を、係数データベース234から読み出す。例えば、SAIがR2であれば変換係数は1.0である。これはR2内では通常の課金単位が適用されることを意味している。
CDR−PS230は、記憶装置に記憶されているパーシャルCDR1008(変換係数を含む。)と、ファイナルCDR1016(変換係数を含む。)とを一つにまとめて、BS240用のCDR1018を作成し、BS240に送信する。
【0076】
BS240は、CDR1018を受信すると、変換係数、通話時間及びMSISDNとをCDR1018から読み出し、通信料金を算出し、課金データベース244を更新する。変換係数が、通常の通信料金を算出した後に乗算され、実際の通信料金が得られる。
【0077】
一方、CDR−PS230は、記憶装置に記憶されているパーシャルCDR1008(還元係数を含む。)と、ファイナルCDR1016(還元係数を含む。)とを一つにまとめて、AS250用のCDR1020を作成し、AS250に送信する。
【0078】
AS250は、受信したCDR1020に含まれていたSAIに対応するビジネス団体(BA)の識別情報(BAI)をBAデータベース235から読み出す。さらに、AS250は、CDR1020に含まれていた通話時間と、変換係数とに基づいて通信料金を算出し、さらに、算出された通信料金に還元係数を乗算して還元金額を算出する。例えば、還元係数が0.01で、通話料金が100円であれば、1円が還元金額として算出される。還元金額は、BAIと対応付けて、記憶装置に記憶される。AS250は、1月など、所定の期間ごとに還元金額を累算し、累算された還元金額をBA260の口座に振り込む。
【0079】
図12は、BAIデータベース235の例示的な構成を示した図である。図から判るように、SAIとBAIとが対応付けて記憶されており、例えば、R1はXXXカフェと対応しており、R1’はXXXストアと対応している。名称の代わりに、BA1やBA1’などのようなコードデータを用いてもよい。
【0080】
図13は、本実施形態に係る課金処理についての他のシーケンス図である。この例では、図3の移動経路304に沿ってMT200が移動するものとする。すなわち、MT200は、時刻t7に通常の課金エリアであるR2で発呼し、時刻t8に特別の課金エリアであるR1にハンドオーバし、時刻t9に呼を切断する。
【0081】
MT200がR2内のセルで発呼すると、RAN及びCNとの間で、通常の呼設定処理1000を実行する。呼が確立されるとMSC220は通信時間を計時するためのタイマーを起動する。その後、MT200は、R2内に含まれている複数のセル間を、ハンドオーバ処理1002を実行しながら移動する。
【0082】
MT200がR1に近づくと、R1内のセルに対しハンドオーバ処理1304を実行する。この際に、MT200は、R1内の新しいセルのセルIDをRANに送信する。
【0083】
RNC213は、抽出されたSAI(=R1)が古いSAI(=R2)と異なるかを判定する。異なっていれば、RNC213は、SAI更新要求1306をCNに送信する。
【0084】
SAI更新要求1306を受信したMSC220は、パーシャルCDR1308を作成し、CDR−PS230に送信する。より具体的に、MSC220は、SAI更新要求1306を受信したときのタイマーの値をR2内での通話時間として記憶装置に記憶する。そのときMSC220はタイマーをリセットする。そして、MSC220は、MT200のMSISDNとR2のSAIと、R2での通話時間とを含むパーシャルCDR1308を作成し、送信する。
【0085】
CDR−PS230は、パーシャルCDR1308に含まれているSAIに対応する変換係数を、係数データベース234から読み出す。この例では、R2の変換係数は1.0なので、通常の課金単位が適用される。CDR−PS230は、パーシャルCDR1308と変換係数とを対応付けて記憶装置に記憶する。
【0086】
SAI更新要求1306を受信したMSC220は、上述のSMS送信要求412をSMS−GMSC223に送信する。これにより、MT200には、歓迎を表すショートメッセージ416が送信される。
【0087】
その後、呼の切断処理1014が実行されると、MSC220は、ファイナルCDR1312を作成しCDR−PS230に送信する。より具体的に、MSC220は、R1内での通信時間をタイマーから読み出して記憶装置に記憶する。そして、MSC220は、MT200のMSISDNと、R1のSAIと、R1での通話時間とを含むファイナルCDR1312を作成する。
【0088】
CDR−PS230は、ファイナルCDR1312に含まれているSAIに対応する変換係数を係数データベース234から読み出す。図11の例によれば、R1の変換係数が0.75であることがわかる。CDR−PS230は、記憶装置から読み出した変換係数つきのパーシャルCDR1308と、変換係数つきのファイナルCDR1312とを含むCDR1314を作成し、BS240に送信する。
【0089】
CDR−PS230は、記憶装置から読み出した変換係数つきのパーシャルCDR1308と、変換係数つきのファイナルCDR1312とを含むCDR1320を作成し、AS250に送信する。上述のように還元係数もCDR1320に含めてもよい。
【0090】
以上説明したように本実施形態によれば、通常の課金単位を適用される通信エリアと、それとは異なる課金単位を適用される通信エリア間を、移動端末が通信しながら移動した場合であっても、それぞれの課金単位と通話時間に応じて適切に課金することができる。具体的には、課金単位の異なる通信エリアの境界を通過するごとにパーシャルCDRを発行することで、適切な課金が実行される。
【0091】
また、非通話中に限らず、通話中又は通信中においても、上述の歓迎メッセージや退出メッセージを送信するため、通話中のエンドユーザにも店舗内に留まらせることを促すことができる。
【0092】
また、特別の課金単位を適用される通信エリアR1の周囲に隣接エリアR2を設けることで、システムリソースを有効に利用できるようになる。但し、R2を設けなくても本発明は実施可能である。この場合は、R1が特別の位置登録エリアとして機能することになろう。
【0093】
上述の説明では、通話サービスを例に説明したが、パケット通信、動画通信、ショート・メッセージ・サービスなど他の通信サービスにも適用可能である。これらの場合は、パケット数やメッセージ数など、他の通信量にもとづいて通信料金が算出されることになる。そのため、タイマーの代わりにパケット数などの通信量を監視する通信量監視ユニットを設けることになろう。
【0094】
上述した実施形態では、ショートメッセージを用いて説明したが、他のメッセージ転送方式を用いてもよい。例えば、MMS、電子メール、USSD(非構造化予備サービスデータ)及びその他などがある。
【0095】
これらのメッセージに代えて、移動通信交換局が特定の制御情報を送信し、それを受信した移動通信端末が音により、課金単位の異なる通信エリアに進入又は退出したことを出力してもよい。また、音に代えてLED素子を発行させるように制御してもよい。
【0096】
また、上述の実施形態では、第3世代の携帯電話システムの技術用語を用いて説明したが、第2世代、第2.5世代、第4世代又はより新しい世代の携帯電話システムにおいても本発明を適用できる。
【0097】
また、上述の実施形態では、進入、退出、歓迎又は料金などに関するメッセージをユーザエンドの通知していたが、これらは、移動後の新しい通信エリアや移動前の古い通信エリアに関する情報を紹介するような紹介メッセージと観念できよう。
【0098】
また、端末の位置を検出する方法として、例えば、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)受信機を端末に搭載して位置を検知してもよいし、店舗等の入り口に進入/退出検知装置を設けることで端末位置を検知してもよい。
【0099】
また、本発明をプリペイド型の課金システムに適用してもよい。この場合は、プリペイド残高から減額される課金単位がエリアごとに変更されることになろう。
【0100】
なお、上述の実施形態では、ネットワーク上の特定の装置において特定の機能を追加した例を説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、上述の各機能は、システム全体として上述の処理を達成できる限り、どの装置に実装してもよいのである。
【0101】
また、BS240が、変換係数を係数データベース234から読み出して通信料金を計算できる場合は、CDR−PS230が一以上のCDRを一つに集約して転送するだけでよいだろう。
【0102】
また、AS250が、変換係数を係数データベース234から読み出して通信料金を計算できる場合は、CDR−PS230が一以上のCDRを一つに集約して転送するだけでよいだろう。この場合は、同内容の集約CDRをAS250とBS240とに送信できよう。
【0103】
また、上述の実施形態では、複数のCDRを一つにまとめて転送していたが、一つにまとめることはせずに、対応する係数又は課金単位を受信したCDRに添付して新たなCDRを作成し、それを転送してもよい。
【0104】
例えば、CDR−PS230は、パーシャルCDR1008に含まれていた実際の通話時間を、読み出した変換係数でもって乗算する。例えば、実際の通話時間が6分であれば、変換係数0.75を乗算して得られる通話時間は4分30秒となる。CDR−PS230は、変換後の通話時間と、パーシャルCDR1008に含まれていたMSISDNとを含むCDRを作成し、BS240に送信する。BS240は、CDRを受信すると、変換後の通話時間と、MSISDNとをCDRから読み出して、課金データベース244に記憶する。
【0105】
また、CDR−PS230は、この変換後の通話時間とBAI若しくはSAIとを含む通話料還元データを作成し、会計システムであるAS250に送信してもよい。AS250は、通話料還元データに含まれている変換後の通話時間から通話料金を算出する。AS250は、還元係数データベース254からBAI若しくはSAIに対応する還元係数を読み出し、読み出された還元係数と通話料金とを演算し、還元金額を算出する
上述したCDR−PSのおけるCDRの収集機能は、CN内のノード又はRAN内のノードが備えていてもよい。
【0106】
また、AS250は、最終的にサイトオーナーに対する還元額がいくらであるかを記録できればよい。よって、CDR−PS230は、この記録に必要な情報を提供できれば十分であり、必ずしも上述の実施形態に限定されることはない。例えば、AS250は、収集装置(例:CDR−PS230、CNノード、BS240などの装置)により入力されたパラメータにより特定された時間間隔あたりの還元額をすべて収集して会計記録を作成してもよい。
【0107】
また、呼ごとのCDRを全て受信することは非効率なので、特定の時間間隔ごと(例えば、月ごと、週ごと、日ごと、時間ごと、又はビジネス時間帯については1時間ごと等々)に、CDR−PS230等がサイトオーナー(例:SAI、BAIなど)ごとのCDRをまとめ、AS250に送信してもよい。なお、特定の時間間隔はパラメータによって設定可能である。
【0108】
なお、AS250宛ての収集CDRには、通信場所を表す情報(例、SAIやBAI)、通信開始時間、通信終了時間、収集された通信量、その他のデータ(例えば、特定の時間間隔内において受信された部分CDRの数など)が含まれていてもよい。
【0109】
【発明の効果】
本発明によれば、オペレータ、サイト・オーナー及びエンドユーザの三者にとってそれぞれ直接的又は間接的に利点が得られるような無線通信システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態に係る例示的な通信エリアの配置を示した図である。
【図2】図2は、実施形態に係る無線通信システムを示した図である。
【図3】図3は、課金単位の異なる複数の通信エリア間を移動通信端末が移動する際の例示的な移動経路を示す図である。
【図4】図4は、課金単位の異なる複数の通信エリア間を移動通信端末が移動した際のメッセージ送信処理に関するシーケンス図である。
【図5】図5は、SAIデータベース214の例示的なデータ構成を示した図である。
【図6】図6は、メッセージ・データベースの例示的なデータ構成を示した図である。
【図7】図7は、図4に示された時刻t3において、MT200がR1内のセルからR2内のセルへと移動したときのメッセージ送信に関するシーケンス図である。
【図8】図8は、特別の課金単位が適用される通信エリア内において移動端末が電源を投入した際のメッセージ送信に関するシーケンス図である。
【図9】図9は、通常料金が適用される通信エリアにおいて電源が投入されたときのシーケンス図である。
【図10】図10は、本実施形態に係る課金処理についてのシーケンス図である。
【図11】図11は、係数データベース234の例示的なデータ構成を示す図である。
【図12】図12は、BAIデータベース235の例示的な構成を示した図である。
【図13】図13は、本実施形態に係る課金処理についての他のシーケンス図である。
Claims (20)
- 端末装置に対しアクセスネットワーク装置とコアネットワーク装置とを利用して移動通信サービスを提供する移動通信サービス提供方法であって、
前記アクセスネットワーク装置において、固有のエリア識別情報を送信するステップと、
前記端末装置において、前記エリア識別情報を受信するステップと、
前記端末装置において、前記受信されたエリア識別情報と、過去に受信され記憶されているエリア識別情報とが一致するかを比較するステップと、
不一致であれば、前記受信されたエリア識別情報を、前記端末装置から前記アクセスネットワーク装置に送信するステップと、
前記アクセスネットワーク装置において、前記受信されたエリア識別情報に対応するサービスエリア情報を前記コアネットワーク装置に送信するステップと、
前記コアネットワーク装置において、前記アクセスネットワーク装置を介して送信されたサービスエリア情報を受信するステップと、
前記コアネットワーク装置において、前記受信されたサービスエリア情報に基づいて、前記端末装置の存在する通信エリアが特別の料金を適用される通信エリアであるかを判定するステップと、
前記特別の料金を適用される通信エリアであれば、前記端末装置に対して前記特別の料金を適用されることを表すメッセージを送信するよう、メッセージ送信装置に命令するステップと、
前記端末装置において、前記特別の料金を適用されることを表すメッセージを受信するステップと、
前記端末装置において、前記特別の料金を適用されることを表すメッセージを表示するステップと
を含むことを特徴とする移動通信サービス提供方法。 - 端末装置と、アクセスネットワーク装置と、コアネットワーク装置と含む移動通信システムであって、
前記アクセスネットワーク装置は、固有のエリア識別情報を送信する手段と、前記端末装置から受信したエリア識別情報に対応するサービスエリア情報を前記コアネットワーク装置に送信する手段とを備え、
前記端末装置は、前記アクセスネットワーク装置から送信されるエリア識別情報を受信する手段と、前記受信されたエリア識別情報が、過去に受信され記憶されているエリア識別情報と一致するかを比較する手段と、不一致であれば、前記受信されたエリア識別情報を、前記アクセスネットワーク装置に送信する手段と、前記特別の料金を適用されることを表すメッセージを受信する手段と、前記特別の料金を適用されることを表すメッセージを表示する手段を備え、
前記コアネットワーク装置は、前記アクセスネットワーク装置から送信されたサービスエリア情報を受信する手段と、前記受信されたサービスエリア情報に基づいて、前記端末装置の存在する通信エリアが特別の料金を適用される通信エリアであるかを判定する手段と、前記特別の料金を適用される通信エリアであれば、前記端末装置に対して前記特別の料金を適用されることを表すメッセージを送信するようメッセージ送信装置に命令する手段とを備える
ことを特徴とする移動通信システム。 - 端末装置に対して移動通信サービスを提供する移動通信システムであって、
前記端末装置から送信される位置情報を受信する受信ユニットと、
前記受信された位置情報に基づいて、前記端末装置が第1の通信エリアから、該第1の通信エリアの課金単位とは異なる課金単位を適用される第2の通信エリアへと移動したことを検出する検出ユニットと、
前記第2の通信エリアへの移動を検出すると、前記端末装置に対して前記2の通信エリアについての紹介メッセージを送信する送信ユニットと
を含む移動通信システム。 - 前記紹介メッセージには、通信料金に関連する情報が含まれていることを特徴とする請求項3に記載の移動通信システム。
- 前記第1の通信エリアにおいて適用される課金単位は、前記第2の通信エリアにおいて適用される課金単位よりも高い又は安いことを特徴とする請求項3又は4に記載の移動通信システム。
- 前記紹介メッセージは、メッセージ転送サービスを用いて送信されることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載された移動通信システム。
- 前記端末装置が通信しながら前記第1の通信エリアから前記第2の通信エリアへと移動した場合に、前記第1の通信エリア内での通信量と、前記第2の通信エリア内での通信量とを測定する通信量測定ユニットと、
前記第1の通信エリアに関する情報と該第1の通信エリア内での通信量とを含む第1の課金命令と、前記第2の通信エリアに関する情報と該第2の通信エリア内での通信量とを含む第2の課金命令とを所定の課金関連装置に対し送信する課金命令ユニットと
をさらに含む請求項3乃至6の何れかに記載された移動通信システム。 - 前記第2の通信エリアに関する情報に対応する変換係数を記憶する係数記憶ユニットと、
前記第2の課金命令を受信すると、前記変換係数を読み出して、該読み出された変換係数、又は該変換係数に基づいて前記第2の通信エリア内での通信時間を変換した変換後の通信時間を含む第3の課金命令を作成する命令変換ユニットとをさらに含む請求項7に記載の移動通信システム。 - 前記第1の課金命令に基づいて前記第1の通信エリアにおける通信料金を計算し、前記第2の課金命令又は第3の課金命令に基づいて前記第2の通信エリアにおける通信料金を計算し、前記計算により求められた料金を加算して課金する課金ユニット
をさらに含む請求項7又は8に記載の移動通信システム。 - 第1の規則に従って位置情報を送信する第1の送信モードと、第1の規則よりも頻繁に位置情報を送信する第2の送信モードとを前記端末装置が備える場合に、前記端末装置が前記第2の通信エリア内又は隣接する通信エリア内に位置することを検出されると、前記端末装置を前記第2の送信モードに設定するための命令を送信する設定命令ユニットをさらに含む請求項3乃至9の何れかに記載された移動通信システム。
- 端末装置に対して移動通信サービスを提供する移動通信サービス提供方法であって、
前記端末装置から送信される位置情報を受信するステップと、
前記受信された位置情報に基づいて、前記端末装置が第1の通信エリアから、該第1の通信エリアの課金単位とは異なる課金単位を適用される第2の通信エリアへと移動したことを検出するステップと、
前記第2の通信エリアへの移動を検出すると、前記端末装置に対して前記2の通信エリアについての紹介メッセージを送信するステップと
を含む移動通信サービス提供方法。 - 端末装置に対して移動通信サービスを提供する移動通信システムであって、
前記端末装置が第1の通信エリアから、該第1の通信エリアの課金単位とは異なる課金単位を適用される第2の通信エリアへとハンドオーバしたことを検出する検出ユニットと、
前記第2の通信エリアへのハンドオーバを検出すると、前記第1の通信エリアでの通信量に関連する課金情報を送信する第1の送信ユニットと、
前記端末装置の通信の切断を検出する切断検出ユニットと、
前記通信の切断が検出されると、前記第2の通信エリアでの通信量に関連する課金情報を送信する第2の送信ユニットと
を含む移動通信システム。 - 端末装置に対して移動通信サービスを提供する移動通信サービス提供方法であって、
前記端末装置が第1の通信エリアから、該第1の通信エリアの課金単位とは異なる課金単位を適用される第2の通信エリアへとハンドオーバしたことを検出するステップと、
前記第2の通信エリアへのハンドオーバを検出すると、前記第1の通信エリアでの通信量に関連する課金情報を送信するステップと、
前記端末装置の通信の切断を検出するステップと、
前記通信の切断が検出されると、前記第2の通信エリアでの通信量に関連する課金情報を送信するステップと
を含む移動通信サービス提供方法。 - 移動通信システムにおけるコアネットワーク装置であって、
通信中の端末装置が第1の料金を適用される第1の通信エリアから、第2の料金を適用される第2の通信エリアへとハンドオーバしたことを検出する検出ユニットと、
前記端末装置のハンドオーバを検出すると、前記端末装置に対して第2の料金が適用される旨の通知を送信する第1の送信ユニットと、
前記第1の通信エリアにおける第1の通信量と、前記第2の通信エリアにおける第2の通信量を測定する通信量測定ユニット
前記第1の通信量については第1の課金単位を適用し、前記第2の通信量については第2の課金単位を適用して前記端末装置の通信料金を算出させるための課金命令を課金ユニットに送信する第2の送信ユニットと
を含むコアネットワーク装置。 - 移動通信システムにおける課金命令の送信方法であって、
通信中の端末装置が第1の料金を適用される第1の通信エリアから、第2の料金を適用される第2の通信エリアへとハンドオーバしたことを検出するステップと、
前記端末装置のハンドオーバを検出すると、前記端末装置に対して第2の料金が適用される旨の通知を送信するステップと、
前記第1の通信エリアにおける第1の通信量と、前記第2の通信エリアにおける第2の通信量を測定するステップと
前記第1の通信量については第1の課金単位を適用し、前記第2の通信量については第2の課金単位を適用して前記端末装置の通信料金を算出させるための課金命令を課金ユニットに送信するステップと
を含む課金命令の送信方法。 - 第1の課金単位を適用される第1の通信エリアから、第2の課金単位を適用される第2の通信エリアへと通信しながら移動可能な端末装置であって、
前記第1の通信エリア又は、前記第2の通信エリアに設置されたアクセスネットワーク装置装置から送信される通信エリア情報を受信する第1の受信ユニットと、
前記受信された通信エリア情報を、前記アクセスネットワーク装置装置を介して送信する送信ユニットと、
前記送信されたエリア情報に基づいて、前記端末装置が前記第1の課金単位を適用される第1の通信エリアから前記第2の課金単位を適用される第2の通信エリアへ移動したと、前記アクセスネットワーク装置装置の属するネットワーク側において判定されたときに、該ネットワーク側から送信されるメッセージを受信する第2の受信ユニットと、
前記受信したメッセージを出力する出力ユニットと
を含む端末装置。 - 第1の課金単位を適用される第1の通信エリアから、第2の課金単位を適用される第2の通信エリアへと通信しながら移動可能な端末装置の制御方法であって、
前記第1の通信エリア又は前記第2の通信エリアに設置されたアクセスネットワーク装置装置から送信される通信エリア情報を受信するステップと、
前記受信された通信エリア情報を、前記アクセスネットワーク装置装置を介して送信するステップと、
前記送信された通信エリア情報に基づいて、前記端末装置が前記第1の課金単位を適用される第1の通信エリアから前記第2の課金単位を適用される第2の通信エリアへと移動したことを、前記アクセスネットワーク装置装置の属するネットワーク側において判定されたときに、該ネットワーク側から送信されるメッセージを受信するステップと、
前記受信したメッセージを出力するステップと
を含む端末装置の制御方法。 - 移動通信システムにおけるアクセスネットワーク装置であって、
端末装置からエリア識別情報を受信する手段と、
前記受信したエリア識別情報に対応するサービスエリア情報をコアネットワーク装置に送信する手段と、
前記端末装置の存在する通信エリアが特別の料金を適用される通信エリアであると判定されると、前記特別の料金を適用されることを表すメッセージを受信する手段と、
前記受信したメッセージを前記端末装置に転送する手段と
を備えることを特徴とするアクセスネットワーク装置。 - 移動通信システムにおけるアクセスネットワーク装置の制御方法であって、
端末装置からエリア識別情報を受信するステップと、
前記受信したエリア識別情報に対応するサービスエリア情報をコアネットワーク装置に送信するステップと、
前記コアネットワーク装置において前記端末装置の存在する通信エリアが特別の料金を適用される通信エリアであると判定されると、前記特別の料金を適用されることを表すメッセージを受信するステップと、
前記受信したメッセージを前記端末装置に転送するステップと
を備えることを特徴とするアクセスネットワーク装置の制御方法。 - 移動体通信システムにおける通信料金の還元装置であって、
サイトオーナの建物内に設けられ通信エリア内で端末装置に提供された通信サービスに関連する通信量と、前記通信エリアの識別情報とを受信する受信ユニットと、
前記サイトオーナーに対する還元金額を算出するための係数を記憶する記憶ユニットと、
前記受信された通信エリアの識別情報に対応する係数を前記記憶ユニットから読み出し、読み出された係数と前記受信した通信量とに基づいて還元金額を算出する算出ユニットと
を含む通信料金の還元装置。
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