JP2004356813A - 電子機器および携帯電話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックアップバッテリの消耗によって、バッテリバックアップの必要な素子のデータ化けが発生している可能性があることを、機器の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出する装置を得る。
【解決手段】バックアップバッテリと前記素子の間にスイッチ素子を介して電圧検出器を設け、メインバッテリの装着時、前記スイッチ素子をオンする前に電圧検出器によってバックアップバッテリの電圧値を測定し、この電圧値が所定値より下回った場合、スイッチ素子がオンした後に前記素子をリセットする。
【選択図】 図1
【解決手段】バックアップバッテリと前記素子の間にスイッチ素子を介して電圧検出器を設け、メインバッテリの装着時、前記スイッチ素子をオンする前に電圧検出器によってバックアップバッテリの電圧値を測定し、この電圧値が所定値より下回った場合、スイッチ素子がオンした後に前記素子をリセットする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話装置等のバックアップバッテリの消耗を確実に検出し、SRAM、時計ICのデータ化け防止に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯機器においては、機器駆動用バッテリが未装着や、電源OFF状態が長く続いた場合に、バックアップバッテリがSRAMおよび時計ICに電力を供給し、記憶データが保持されるようになっているが、バックアップバッテリの消耗を検出する手段を持たない構成となっている(例えば、特許文献1、第1図)。
【0003】
従来の携帯機器では、バックアップバッテリの消耗によるSRAMの記憶データ化けを検出するためには、データに誤り検出符号を付加する必要があるが、この誤り検出符号自身もバックアップバッテリの消耗時にデータ化けを起こすので、完全なデータ化けの検出が不可能であるばかりでなく、データの書き換わりに伴う誤り検出符号の算出に時間を要するため、機器の動作速度を低下させる問題があった。また、時計ICについては、データ値がありえない時刻にならない限りデータ化けが発生していることを検出することが不可能である。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−177481号公報(第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、バックアップバッテリの消耗によって、SRAMおよび時計ICのデータ化けが発生している可能性があることを、機器の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができる装置を得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子機器は、バッテリバックアップが必要な素子と、前記素子に対するバックアップバッテリと、前記素子及びバックアップバッテリを含んだ各部に電力を供給するメインバッテリと、前記バックアップバッテリの出力電圧を測定する電圧検出器と、前記素子バックアップバッテリとメインバッテリとの間に配置されたスイッチ素子と、メインバッテリ装着時、前記スイッチ素子をオンする前に前記電圧検出器による測定を行い、当該測定値が所定値より下回った場合、前記スイッチ素子がオンした後に前記素子をリセットするよう制御する制御手段とを備えたものである。
【0007】
また、本発明に係る携帯電話装置は、バックアップバッテリが必要であって、電話番号を記憶するメモリ素子と、前記メモリ素子に対するバックアップバッテリと、前記メモリ素子及びバックアップバッテリを含んだ各部に電力を供給するメインバッテリと、前記バックアップバッテリの出力電圧を測定する電圧検出器と、前記メモリ素子及びバックアップバッテリとメインバッテリとの間に配置されたスイッチ素子と、メインバッテリ装着時、前記スイッチ素子をオンする前に前記電圧検出器による測定を行い、当該測定値が所定値より下回った場合、前記スイッチ素子がオンした後に前記メモリ素子をリセットするよう制御する制御手段とを備えたものである。
【0008】
また、時計用のIC素子と、前記IC素子に対するバックアップバッテリと、前記IC素子及びバックアップバッテリを含んだ各部に電力を供給するメインバッテリと、前記バックアップバッテリの出力電圧を測定する電圧検出器と、前記IC素子及びバックアップバッテリとメインバッテリとの間に配置されたスイッチ素子と、メインバッテリ装着時、前記スイッチ素子をオンする前に前記電圧検出器による測定を行い、当該測定値が所定値より下回った場合、前記スイッチ素子がオンした後に前記IC素子をリセットするよう制御する制御手段とを備えたものである。
【0009】
前記電圧検出器と前記バックアップバッテリの間に設けられた第2のスイッチ素子を備え、前記電圧検出器の電圧測定時のみ当該第2のスイッチ素子をオンするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1について説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る携帯電話装置の構成を示す図である。本実施の形態1はSRAM、時計ICに電力を供給するバックアップバッテリについて、バッテリ電圧を測定する電圧検出器を設けたため、バックアップバッテリの消耗度合いを判定し、SRAMおよび時計ICのデータ化けが発生する電圧に低下したときはデータをクリアする構成としたため、機器の誤動作を未然に防ぐものである。また、バックアップバッテリの電圧を測定するタイミングを制御するスイッチを設けたため、測定時以外は電圧検出器による余分な電力消費をカットすることができるものである。
【0011】
まず、携帯電話装置にメインバッテリ1が未装着の状態にある時、バックアップバッテリ8がSRAM6および時計IC7に電力を供給し、SRAM6は電話番号等のデータを保持し、時計IC7は動作を続ける。SRAM6および時計IC7の稼動電流はそれぞれ1μA程度であり、バックアップバッテリ8は3mA・h程度の容量を有しているので、数ヶ月程度の期間、メインバッテリ1の装着無しでSRAM6および時計IC7を動作させることができる。スイッチ11は電圧検出器10に電流が流れこむことによる余分な電力消費を減らすために設けられるものである。
【0012】
一方、携帯電話装置にメインバッテリ1が装着されると、レギュレータ2がONする。レギュレータ2の電圧が、CPU4およびROM5が動作可能な電圧に達すると、電圧検出器3がリセットを解除する。リセットが解除されるとCPU4はROM5が記憶するプログラムに従って、スイッチ9をONする前に、図2に示すようにバックアップバッテリ8の電圧が低くなっていないか確認してから機器の立ち上げを行う。また、その際、電圧検出器10にも電流が供給され動作を開始する。
【0013】
図2は、機器の立ち上げ時におけるバックアップバッテリ8の電圧を確認する動作のフローチャートである。まず、CPU4がROM5に記憶されたプログラムを読み込み、スイッチ11をONする(ステップS10)。すると、電圧検出器10にバックアップバッテリ8の電圧が入力され電圧測定が開始される。この電圧測定の結果は、CPU4に出力されCPU4の内蔵レジスタ(図示せず)に読み込まれる(ステップS20)。電圧検出器10内部にメモリされた所定電圧より測定された電圧が低い場合には’L’を出力し、反対に高い場合は’H’をCPU4に入力する。
【0014】
次に、スイッチ9をONしてバッテリ1からSRAM6、時計IC7に確実に動作できる電力を供給する(ステップS30)。さらにバックアップバッテリ8もバッテリ1から電力の供給を受けて充電される。そして、先程CPU4が読み込んだ電圧検出器10の出力が’L’の場合(ステップS40)にはSRAM6および時計IC7がデータ化けを起こしているものとしてデータをクリア(ステップS50)してユーザの操作指示を待つ(ステップS60)。その際、例えば、時刻の再設定等を携帯機器の表示画面上で指示してもよい。一方、電圧検出器10の出力が’H’の場合(ステップS40)にはそのまま立ちあげて同様にユーザの操作指示を待つ(ステップS60)。
【0015】
以上が、本発明の実施の形態1に係る携帯電話装置のバックアップバッテリの消耗度合い測定によるSRAM、時計ICのデータ化け検出動作である。本発明の実施の形態1のように装置の立ち上げ時にメインバッテリからSRAM、時計ICへの通電を開始する前にバックアップバッテリの電圧を測定し、所定の電圧値より低い場合はSRAM、時計ICにデータ化けが発生しているものとしてリセットする構成としたため、機器の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができる装置を得るものである。また、バックアップバッテリの電圧を測定するタイミングを制御するスイッチを設けたため、測定時以外は電圧検出器による余分な電力消費をカットすることができるものである。
【0016】
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3は本発明の実施の形態2に係る携帯電話装置の構成を表す図である。図1と同じ構成要素には同じ符号を付す。図1との違いは、バックアップバッテリ8の電圧を検出する手段として、電圧検出器10の代わりにADコンバータ12を用いている点である。
【0017】
図4は、本実施の形態2における機器の立ち上げ時におけるバックアップバッテリ8の電圧を確認する動作のフローチャートである。まず、CPU4がROM5に記憶されたプログラムを読み込み、スイッチ11をONする(ステップS10)。すると、バックアップバッテリ8とADコンバータ12とが通電され、バックアップバッテリ8の電圧値がA/D変換されて出力される。このディジタル化した電圧値は、CPU4に出力されCPU4の内蔵レジスタ(図示せず)に読み込まれる(ステップS21)。
【0018】
次に、スイッチ9をONしてバッテリ1からSRAM6、時計IC7に確実に動作できる電力を供給する(ステップS30)。さらにバックアップバッテリ8もメインバッテリ1から電力の供給を受けて充電される。CPU4では先ほど読み込んだADコンバータ12の電圧値とROM5に記憶された所定の閾値とを比較し、電圧値の方が低い場合の場合(ステップS40)にはSRAM6および時計IC7がデータ化けを起こしているものとしてデータをクリア(ステップS50)してユーザの操作指示を待つ(ステップS60)。その際、例えば、時刻の再設定等を携帯機器の表示画面上で指示してもよい。一方、ADコンバータ12の出力が所定の電圧値より高い場合(ステップS40)にはそのまま立ちあげて同様にユーザの操作指示を待つ(ステップS60)。
【0019】
以上のように、本発明の実施の形態2に係る携帯電話装置は、装置の立ち上げ時にメインバッテリからSRAM、時計ICへの通電を開始する前に、ADコンバータによりバックアップバッテリの電圧をAD変換し、この電圧値が所定の閾値より低い場合はSRAM、時計ICにデータ化けが発生しているものとしてリセットする構成としたため、機器の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができる装置を得るものである。さらに、実施の形態1と異なり所定の閾値はROM5に格納されているため、採用するSRAM、時計ICの仕様に合わせて閾値を変更することが可能であり、部品の選択が容易となる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る電子機器は、機器の立ち上げ時、メインバッテリからバッテリバックアップが必要な素子に通電を開始する前に、電圧検出器によりバックアップバッテリの電圧を測定し、この電圧値が所定の閾値より低い場合はバッテリバックアップが必要な素子にデータ化けが発生しているものとしてリセットする構成としたため、機器の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができるものである。
【0021】
また、本発明に係る携帯電話装置は、装置の立ち上げ時にメインバッテリからバッテリバックアップが必要な素子に通電を開始する前に、電圧検出器によりバックアップバッテリの電圧を測定し、この電圧値が所定の閾値より低い場合のバッテリバックアップが必要な素子にデータ化けが発生しているものとしてリセットする構成としたため、装置の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る携帯電話装置の構成を表す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る携帯電話装置の装置立ち上げ時におけるバックアップバッテリ8の電圧を確認する動作のフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2に係る携帯電話装置の構成を表す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る携帯電話装置の装置立ち上げ時におけるバックアップバッテリ8の電圧を確認する動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 メインバッテリ、 2 レギュレータ、 3 電圧検出器、
4 CPU、 5 ROM、 6 SRAM、 7 時計IC、
8 バックアップバッテリ、 9 スイッチ、 10 電圧検出器、
11 スイッチ、 12 ADコンバータ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話装置等のバックアップバッテリの消耗を確実に検出し、SRAM、時計ICのデータ化け防止に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯機器においては、機器駆動用バッテリが未装着や、電源OFF状態が長く続いた場合に、バックアップバッテリがSRAMおよび時計ICに電力を供給し、記憶データが保持されるようになっているが、バックアップバッテリの消耗を検出する手段を持たない構成となっている(例えば、特許文献1、第1図)。
【0003】
従来の携帯機器では、バックアップバッテリの消耗によるSRAMの記憶データ化けを検出するためには、データに誤り検出符号を付加する必要があるが、この誤り検出符号自身もバックアップバッテリの消耗時にデータ化けを起こすので、完全なデータ化けの検出が不可能であるばかりでなく、データの書き換わりに伴う誤り検出符号の算出に時間を要するため、機器の動作速度を低下させる問題があった。また、時計ICについては、データ値がありえない時刻にならない限りデータ化けが発生していることを検出することが不可能である。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−177481号公報(第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、バックアップバッテリの消耗によって、SRAMおよび時計ICのデータ化けが発生している可能性があることを、機器の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができる装置を得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子機器は、バッテリバックアップが必要な素子と、前記素子に対するバックアップバッテリと、前記素子及びバックアップバッテリを含んだ各部に電力を供給するメインバッテリと、前記バックアップバッテリの出力電圧を測定する電圧検出器と、前記素子バックアップバッテリとメインバッテリとの間に配置されたスイッチ素子と、メインバッテリ装着時、前記スイッチ素子をオンする前に前記電圧検出器による測定を行い、当該測定値が所定値より下回った場合、前記スイッチ素子がオンした後に前記素子をリセットするよう制御する制御手段とを備えたものである。
【0007】
また、本発明に係る携帯電話装置は、バックアップバッテリが必要であって、電話番号を記憶するメモリ素子と、前記メモリ素子に対するバックアップバッテリと、前記メモリ素子及びバックアップバッテリを含んだ各部に電力を供給するメインバッテリと、前記バックアップバッテリの出力電圧を測定する電圧検出器と、前記メモリ素子及びバックアップバッテリとメインバッテリとの間に配置されたスイッチ素子と、メインバッテリ装着時、前記スイッチ素子をオンする前に前記電圧検出器による測定を行い、当該測定値が所定値より下回った場合、前記スイッチ素子がオンした後に前記メモリ素子をリセットするよう制御する制御手段とを備えたものである。
【0008】
また、時計用のIC素子と、前記IC素子に対するバックアップバッテリと、前記IC素子及びバックアップバッテリを含んだ各部に電力を供給するメインバッテリと、前記バックアップバッテリの出力電圧を測定する電圧検出器と、前記IC素子及びバックアップバッテリとメインバッテリとの間に配置されたスイッチ素子と、メインバッテリ装着時、前記スイッチ素子をオンする前に前記電圧検出器による測定を行い、当該測定値が所定値より下回った場合、前記スイッチ素子がオンした後に前記IC素子をリセットするよう制御する制御手段とを備えたものである。
【0009】
前記電圧検出器と前記バックアップバッテリの間に設けられた第2のスイッチ素子を備え、前記電圧検出器の電圧測定時のみ当該第2のスイッチ素子をオンするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1について説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る携帯電話装置の構成を示す図である。本実施の形態1はSRAM、時計ICに電力を供給するバックアップバッテリについて、バッテリ電圧を測定する電圧検出器を設けたため、バックアップバッテリの消耗度合いを判定し、SRAMおよび時計ICのデータ化けが発生する電圧に低下したときはデータをクリアする構成としたため、機器の誤動作を未然に防ぐものである。また、バックアップバッテリの電圧を測定するタイミングを制御するスイッチを設けたため、測定時以外は電圧検出器による余分な電力消費をカットすることができるものである。
【0011】
まず、携帯電話装置にメインバッテリ1が未装着の状態にある時、バックアップバッテリ8がSRAM6および時計IC7に電力を供給し、SRAM6は電話番号等のデータを保持し、時計IC7は動作を続ける。SRAM6および時計IC7の稼動電流はそれぞれ1μA程度であり、バックアップバッテリ8は3mA・h程度の容量を有しているので、数ヶ月程度の期間、メインバッテリ1の装着無しでSRAM6および時計IC7を動作させることができる。スイッチ11は電圧検出器10に電流が流れこむことによる余分な電力消費を減らすために設けられるものである。
【0012】
一方、携帯電話装置にメインバッテリ1が装着されると、レギュレータ2がONする。レギュレータ2の電圧が、CPU4およびROM5が動作可能な電圧に達すると、電圧検出器3がリセットを解除する。リセットが解除されるとCPU4はROM5が記憶するプログラムに従って、スイッチ9をONする前に、図2に示すようにバックアップバッテリ8の電圧が低くなっていないか確認してから機器の立ち上げを行う。また、その際、電圧検出器10にも電流が供給され動作を開始する。
【0013】
図2は、機器の立ち上げ時におけるバックアップバッテリ8の電圧を確認する動作のフローチャートである。まず、CPU4がROM5に記憶されたプログラムを読み込み、スイッチ11をONする(ステップS10)。すると、電圧検出器10にバックアップバッテリ8の電圧が入力され電圧測定が開始される。この電圧測定の結果は、CPU4に出力されCPU4の内蔵レジスタ(図示せず)に読み込まれる(ステップS20)。電圧検出器10内部にメモリされた所定電圧より測定された電圧が低い場合には’L’を出力し、反対に高い場合は’H’をCPU4に入力する。
【0014】
次に、スイッチ9をONしてバッテリ1からSRAM6、時計IC7に確実に動作できる電力を供給する(ステップS30)。さらにバックアップバッテリ8もバッテリ1から電力の供給を受けて充電される。そして、先程CPU4が読み込んだ電圧検出器10の出力が’L’の場合(ステップS40)にはSRAM6および時計IC7がデータ化けを起こしているものとしてデータをクリア(ステップS50)してユーザの操作指示を待つ(ステップS60)。その際、例えば、時刻の再設定等を携帯機器の表示画面上で指示してもよい。一方、電圧検出器10の出力が’H’の場合(ステップS40)にはそのまま立ちあげて同様にユーザの操作指示を待つ(ステップS60)。
【0015】
以上が、本発明の実施の形態1に係る携帯電話装置のバックアップバッテリの消耗度合い測定によるSRAM、時計ICのデータ化け検出動作である。本発明の実施の形態1のように装置の立ち上げ時にメインバッテリからSRAM、時計ICへの通電を開始する前にバックアップバッテリの電圧を測定し、所定の電圧値より低い場合はSRAM、時計ICにデータ化けが発生しているものとしてリセットする構成としたため、機器の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができる装置を得るものである。また、バックアップバッテリの電圧を測定するタイミングを制御するスイッチを設けたため、測定時以外は電圧検出器による余分な電力消費をカットすることができるものである。
【0016】
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3は本発明の実施の形態2に係る携帯電話装置の構成を表す図である。図1と同じ構成要素には同じ符号を付す。図1との違いは、バックアップバッテリ8の電圧を検出する手段として、電圧検出器10の代わりにADコンバータ12を用いている点である。
【0017】
図4は、本実施の形態2における機器の立ち上げ時におけるバックアップバッテリ8の電圧を確認する動作のフローチャートである。まず、CPU4がROM5に記憶されたプログラムを読み込み、スイッチ11をONする(ステップS10)。すると、バックアップバッテリ8とADコンバータ12とが通電され、バックアップバッテリ8の電圧値がA/D変換されて出力される。このディジタル化した電圧値は、CPU4に出力されCPU4の内蔵レジスタ(図示せず)に読み込まれる(ステップS21)。
【0018】
次に、スイッチ9をONしてバッテリ1からSRAM6、時計IC7に確実に動作できる電力を供給する(ステップS30)。さらにバックアップバッテリ8もメインバッテリ1から電力の供給を受けて充電される。CPU4では先ほど読み込んだADコンバータ12の電圧値とROM5に記憶された所定の閾値とを比較し、電圧値の方が低い場合の場合(ステップS40)にはSRAM6および時計IC7がデータ化けを起こしているものとしてデータをクリア(ステップS50)してユーザの操作指示を待つ(ステップS60)。その際、例えば、時刻の再設定等を携帯機器の表示画面上で指示してもよい。一方、ADコンバータ12の出力が所定の電圧値より高い場合(ステップS40)にはそのまま立ちあげて同様にユーザの操作指示を待つ(ステップS60)。
【0019】
以上のように、本発明の実施の形態2に係る携帯電話装置は、装置の立ち上げ時にメインバッテリからSRAM、時計ICへの通電を開始する前に、ADコンバータによりバックアップバッテリの電圧をAD変換し、この電圧値が所定の閾値より低い場合はSRAM、時計ICにデータ化けが発生しているものとしてリセットする構成としたため、機器の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができる装置を得るものである。さらに、実施の形態1と異なり所定の閾値はROM5に格納されているため、採用するSRAM、時計ICの仕様に合わせて閾値を変更することが可能であり、部品の選択が容易となる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る電子機器は、機器の立ち上げ時、メインバッテリからバッテリバックアップが必要な素子に通電を開始する前に、電圧検出器によりバックアップバッテリの電圧を測定し、この電圧値が所定の閾値より低い場合はバッテリバックアップが必要な素子にデータ化けが発生しているものとしてリセットする構成としたため、機器の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができるものである。
【0021】
また、本発明に係る携帯電話装置は、装置の立ち上げ時にメインバッテリからバッテリバックアップが必要な素子に通電を開始する前に、電圧検出器によりバックアップバッテリの電圧を測定し、この電圧値が所定の閾値より低い場合のバッテリバックアップが必要な素子にデータ化けが発生しているものとしてリセットする構成としたため、装置の動作速度の低下を招かず、かつ、確実に検出することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る携帯電話装置の構成を表す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る携帯電話装置の装置立ち上げ時におけるバックアップバッテリ8の電圧を確認する動作のフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2に係る携帯電話装置の構成を表す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る携帯電話装置の装置立ち上げ時におけるバックアップバッテリ8の電圧を確認する動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 メインバッテリ、 2 レギュレータ、 3 電圧検出器、
4 CPU、 5 ROM、 6 SRAM、 7 時計IC、
8 バックアップバッテリ、 9 スイッチ、 10 電圧検出器、
11 スイッチ、 12 ADコンバータ。
Claims (6)
- バッテリバックアップが必要な素子と、
前記素子に対するバックアップバッテリと、
前記素子及びバックアップバッテリを含んだ各部に電力を供給するメインバッテリと、
前記バックアップバッテリの出力電圧を測定する電圧検出器と、
前記素子及びバックアップバッテリとメインバッテリとの間に配置されたスイッチ素子と、
メインバッテリ装着時、前記スイッチ素子をオンする前に前記電圧検出器による測定を行い、当該測定値が所定値より下回った場合、前記スイッチ素子がオンした後に前記素子をリセットする制御手段とを備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記電圧検出器は前記バックアップバッテリの出力電圧をAD変換するAD変換器を有することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 前記電圧検出器と前記バックアップバッテリの間に設けられた第2のスイッチ素子を備え、前記電圧検出器の電圧測定時のみ当該第2のスイッチ素子をオンすることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器。
- バックアップバッテリが必要であって、電話番号を記憶するメモリ素子と、
前記メモリ素子に対するバックアップバッテリと、
前記メモリ素子及びバックアップバッテリを含んだ各部に電力を供給するメインバッテリと、
前記バックアップバッテリの出力電圧を測定する電圧検出器と、
前記メモリ素子及びバックアップバッテリとメインバッテリとの間に配置されたスイッチ素子と、
メインバッテリ装着時、前記スイッチ素子をオンする前に前記電圧検出器による測定を行い、当該測定値が所定値より下回った場合、前記スイッチ素子がオンした後に前記メモリ素子をリセットするよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする携帯電話装置。 - 時計用のIC素子と、
前記IC素子に対するバックアップバッテリと、
前記IC素子及びバックアップバッテリを含んだ各部に電力を供給するメインバッテリと、
前記バックアップバッテリの出力電圧を測定する電圧検出器と、
前記IC素子及びバックアップバッテリとメインバッテリとの間に配置されたスイッチ素子と、
メインバッテリ装着時、前記スイッチ素子をオンする前に前記電圧検出器による測定を行い、当該測定値が所定値より下回った場合、前記スイッチ素子がオンした後に前記IC素子をリセットするよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする携帯電話装置。 - 前記電圧検出器と前記バックアップバッテリの間に設けられた第2のスイッチ素子を備え、前記電圧検出器の電圧測定時のみ当該第2のスイッチ素子をオンすることを特徴とする請求項4または5記載の携帯電話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150520A JP2004356813A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 電子機器および携帯電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150520A JP2004356813A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 電子機器および携帯電話装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004356813A true JP2004356813A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34046298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003150520A Pending JP2004356813A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 電子機器および携帯電話装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004356813A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8904161B2 (en) | 2010-10-20 | 2014-12-02 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Memory system and reset method thereof to prevent nonvolatile memory corruption due to premature power loss |
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2003
- 2003-05-28 JP JP2003150520A patent/JP2004356813A/ja active Pending
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