JP2004355780A - オーディオシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】CDからMDにダビングする際に、CDのテキスト情報をMDのU−TOCに自動でグループ管理を行って記録する。
【解決手段】CDシステムと、複数のCDのデータが記録可能なMDLP対応のMDシステムとで構成される複合オーディオシステムにおいて、CDからMDへダビングする際に、CDのテキスト情報がハードウエア処理でCDシステムからMDシステムに送信される。MDシステムでは、送信されてきたテキスト情報に関連付けたグループ管理を施すことにより、CDのディスク単位でグループ化されたMDのDisc Name 13、CDのDisc Name 15及びTrack Number 14からなる階層構造を構成して、MDに音楽情報を記録する。
【選択図】 図13
【解決手段】CDシステムと、複数のCDのデータが記録可能なMDLP対応のMDシステムとで構成される複合オーディオシステムにおいて、CDからMDへダビングする際に、CDのテキスト情報がハードウエア処理でCDシステムからMDシステムに送信される。MDシステムでは、送信されてきたテキスト情報に関連付けたグループ管理を施すことにより、CDのディスク単位でグループ化されたMDのDisc Name 13、CDのDisc Name 15及びTrack Number 14からなる階層構造を構成して、MDに音楽情報を記録する。
【選択図】 図13
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやMDなどのように、記録された情報を管理する管理情報をもつメディアに対して、再生及び記録を行うオーディオシステムにおいて、再生側メディアの有するテキスト情報等の管理情報を自動で記録するオーディオシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、CDからMDへ音楽情報をダビングするといったような、あるメディアから別のメディアへ記録情報をダビングする際、主情報である音楽情報はオーディオシステムにより記録されるが、その音楽情報を管理する管理情報の1つであるディスクタイトル等のテキスト情報は編集ツール等のソフトウエアを用いてユーザーがマニュアル操作により入力するのが一般的である。
【0003】
しかしながら、例えば、CDのディスクタイトル等のテキスト情報をMDへ、編集ツール等のソフトウエアを用いてマニュアル操作により入力する作業は非常に手間がかかるものである。
【0004】
そこで、従来、高機能なオーディオシステムには、CDからMDへ音楽情報をダビングする際、CDのサブコードに記録されたテキスト情報をMDへ記録できるようにしているものがある。
【0005】
ところで、従来、このような高機能なオーディオシステムにおいて、CDからMDへ音楽情報をダビングする際、CDのサブコードに記録されたテキスト情報をMDへ記録する場合に、MDLP(MD Long Play)対応の録音再生MDシステムを有していれば、例えば、80分ディスクには、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)3のLP4モードで最大320分までの音楽情報をテキスト情報とともに記録する機能を持ったものがある。
【0006】
以上に述べた技術に関しては、特許文献1〜6に記載がある。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−106661号公報(第13頁、第7図)
【特許文献2】
特開平10−144057号公報(第5頁、第1図)
【特許文献3】
特開平11−110912号公報(第23頁、第24図)
【特許文献4】
特開2000−30416号公報(第5頁、第1図)
【特許文献5】
特開2000−137975号公報(第6頁、第1図)
【特許文献6】
特開2000−173174号公報(第21頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のオーディオシステムでは、1枚のMDディスクに複数枚のCDの音楽情報を記録する場合、MDディスクにはそれらの音楽情報及びテキスト情報が一様に並べられたフラットな状態で記録される。このため、複数枚のCDの音楽情報を記録した1枚のMDを再生する場合、CDのディスク単位で音楽情報を把握することができず、例えば、MD上では、ディスクタイトル又はアーティスト等の元のCDのテキスト情報をディスク毎に表示及び選択することが困難であるために、ディスク毎の頭出しの再生が容易にできないなどの欠点があった。
【0009】
本発明は、前記課題を解決するものであり、その目的は、複数枚のCDから1枚のMDへ音楽情報をダビングした場合のように、CDなどのテキスト情報をディスク毎に表示又は選択できて、ディスク毎の頭出し再生を容易に行い得るようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明では、複数枚のディスクを1枚のディスク上に記録する際、再生側のディスクの有するタイトル等のディスク情報を各ディスク毎にグルーピングして記録することとする。
【0011】
すなわち、請求項1記載の発明のオーディオシステムは、複数の第1のメディアの有する情報を順次再生して1つの第2のメディアに記録するようにしたオーディオシステムであって、主情報及びメディア全体に関する全体情報を有する前記第1のメディアについて、前記複数の第1のメディアの前記主情報を前記第2のメディアに記録するに際し、前記複数の第1のメディアの前記主情報を、各第1のメディアの全体情報に基づいて、各第1のメディア別にグループ管理して、前記第2のメディアに記録する記録管理手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のオーディオシステムにおいて、前記第1のメディアを再生する再生装置と、前記複数の第1のメディアの前記主情報を前記第2のメディアに記録する記録再生装置と、前記各第1のメディアの前記全体情報を前記再生装置から前記記録再生装置に送信する全体情報通信手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のオーディオシステムにおいて、前記第1のメディアはCDであり、前記第2のメディアはMDであり、前記再生装置はCD再生装置であり、前記記録再生装置はMD録音再生装置であり、前記全体情報は少なくとも前記CDのディスクタイトルの情報を有し、前記記録管理手段は、前記ディスクタイトルの情報に基づいて、前記MDのU−TOC上で前記各CD別にグループ管理することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のオーディオシステムにおいて、前記全体情報通信手段は、前記CD再生装置の有する信号処理装置を制御する第1のLSIと、前記MD録音再生装置の有する信号処理装置を制御する第2のLSIとでサブコードインターフェイスを介して前記全体情報の送受信を行うものであることを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項3記載のオーディオシステムにおいて、前記全体情報通信手段は、前記CD再生装置のシステムを制御するCD制御マイコンと、前記MD録音再生装置のシステムを制御するMD制御マイコンとにより前記全体情報の送受信を行うものであることを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のオーディオシステムにおいて、前記全体情報通信手段は、前記CD制御マイコンと前記MD制御マイコンとにより、前記CD再生装置と前記MD録音再生装置とを制御するシステムコントローラを介して前記全体情報の送受信を行うものであることを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項3、4、5又は6記載のオーディオシステムにおいて、前記MD録音再生装置は、前記CDの有する全ての前記全体情報に基づいてグループ管理を施し、選択した少なくとも1つの前記全体情報に基づいて、前記MD上に記録された前記主情報を前記CDのディスク単位で再生することを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、複数の第1のメディアの有する情報を順次再生して1つの第2のメディアに記録するようにしたオーディオシステムであって、主情報を有し、且つメディア全体に関する全体情報を有しない前記第1のメディアについて、前記複数の第1のメディアの前記主情報を前記第2のメディアに記録するに際し、前記複数の第1のメディアをメディア別に識別するための識別情報を生成し、前記複数の第1のメディアの前記主情報を、前記生成された識別情報に基づいて、各第1のメディア別にグループ管理して、前記第2のメディアに記録する記録管理手段を備えることを特徴とする。
【0019】
以上により、請求項1及び2記載の発明では、複数の第1のメディアの情報を1つの第2のメディアに記録する際、オーディオシステムは各第1のメディアの全体情報に基づいて主情報をグループ管理し、記録するので、記録された第2のメディア上で元の第1のメディアの主情報をメディア単位毎に把握することが可能になる。
【0020】
また、請求項3記載の発明では、複数枚のCDの情報を、各CD単位でのグループ管理を施して、1枚のMDへ自動記録するので、MD上において各CDの情報をディスク毎に把握することが可能になる。
【0021】
更に、請求項4記載の発明では、全体情報通信手段は、サブコードインターフェイスを介してCD再生装置の信号処理装置を制御する第1のLSIから、MD録音再生装置の信号処理装置を制御する第2のLSIへの通信を行う構成をとるので、第1及び第2のLSIを小規模に変更するだけで全体情報の通信を行うことが可能となる。
【0022】
続いて、請求項5記載の発明では、全体情報通信手段は、CD再生装置のシステムを制御するCD制御マイコンとMDのシステムを制御するMD制御マイコンとの間に、インターフェイスを設けて通信を行う構成をとるので、CD再生装置及びMD録音再生装置の信号処理装置を制御するLSIに変更を及ぼすことなく、全体情報の通信を行うことが可能となる。
【0023】
また、請求項6記載の発明では、全体情報通信手段は、CD再生装置及びMD録音再生装置を制御するオーディオシステムのシステムコントローラを介する構成をとるので、CD再生装置及びMD録音再生装置に変更を及ぼす必要なく、容易に全体情報を通信する構成をとることが可能となる。
【0024】
更に、請求項7記載の発明では、MD録音再生装置は、CDの有する全体情報の全てに基づいてグループ管理を施すことができるので、その中で選択した1つの全体情報に基づいて、MD上に記録された情報の中から、CDの情報をディスク単位で呼び出し、再生することが可能となる。
【0025】
続いて、請求項8記載の発明では、メディア全体に関する全体情報を有していない複数の第1のメディアの主情報を1枚の第2のメディアに記録する際に、各第1のメディアに対してシステムが識別情報を生成し、その生成された識別情報に基づいて、第2のメディア上にグループ管理された記録を行うので、記録された第2のメディア上で元の第1のメディアの情報をメディア単位毎に把握することが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、CDシステムとMDシステムとで構成され、複数のCDの音楽情報を1枚のMDへダビングすることが可能なオーディオシステムについて、図面に基づいて説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1はCDシステム(再生装置及びCD再生装置)のブロック図であり、コンパクトディスク(以下、CDという)1−1が装填された再生時を示す。CD(第1のメディア)1−1上の記録データは光ピックアップ1−7で読み取られ、その読み取られた信号はRFアンプ1−8で増幅される。この増幅された信号のうち、駆動系制御を行う際の情報を与える信号がサーボ制御装置1−6へ送られ、サーボ制御装置1−6は、その送られた信号に基づき、CD制御マイコン1−2からの指令を受けて、駆動系及び信号読み取り系装置(光ピックアップ1−7、スピンドルモータ1−9及び送りモータ1−10)のフィードバック制御を行う。一方、増幅された信号のうち、音声信号等の音楽情報(主情報)は信号処理装置1−3へ送られ、所定の処理、具体的には、クロスフェードや誤り訂正等を施された後、DAコンバータ1−11に送信される。そして、DAコンバータ1−11に送られた音声信号は、DA変換を施されてアナログの音声信号として出力される。ここで、1−14は信号処理装置1−3及びサーボ制御装置1−6を制御するLSI(第1のLSI)を示している。尚、前述したCD制御マイコン1−2のシステム制御状態は、その状態を表示する表示装置1−12により出力され、また、CD制御マイコン1−2はキー1−13からのキー入力により操作される。
【0028】
図2はMDシステム(記録再生装置及びMD録音再生装置)のブロック図であり、2−1は第2のメディアであるミニディスク(以下、MDという)が装填された状態を示す。ここでは、同図に基づいて記録動作について説明する。MDシステムでは、サーボ制御2−6、磁気ヘッド/光ピックアップ2−7、RFアンプ2−8、スピンドルモータ2−9及び送りモータ2−10の構成においては、記録時の磁界変調オーバーライト方式による情報の書き込みを行う磁気ヘッド/光ピックアップ2−7以外については、図1に示したCDシステムと同様であるので、説明を省略する。MDシステムでは、アナログ入力されたオーディオ信号はAD/DAコンバータ2−11によりAD変換され、音声圧縮伸長処理装置2−4に送信される。音声圧縮伸長処理装置2−4に入力されたデジタル信号は、MD制御マイコン2−2の送信する記録モードの指令により音声圧縮処理が施され、デジタルデータとしてDRAM2−5に格納される。DRAM2−5に格納されたデジタルデータは、所定量以上貯まった段階で、MD制御マイコン2−2からの指令により、信号処理装置2−3に送信され、更に前述した駆動系装置に送られて、磁気ヘッド/光ピックアップ2−7によりMD上に記録される。ここで、2−14は信号処理装置2−3、音声圧縮伸長処理2−4及びサーボ制御装置2−6を制御するLSI(第2のLSI)を示している。尚、これらの記録動作に対して、記録されたデータを再生する場合は、前述した記録の逆のルートにより行われる。
【0029】
以下に、少なくともディスクタイトル等のCD全体に関するテキスト情報を有するCDの音楽情報を、CDシステムで再生してMDシステムによりMDに記録する場合において、CD再生装置からMD録音再生装置へ前記テキスト情報を送信する通信形態を図3、図4及び図5に基づいて説明する。
【0030】
図3は本実施の形態におけるオーディオシステムを構成するCDシステムからMDシステムへ、テキスト情報を送信する構成例を示した模式図である。
【0031】
同図中、1−14はCDシステムのLSI装置(第1のLSI)を示しており、図1に示したサーボ制御装置1−6と信号処理装置1−3とを制御する構成になっている。また、2−14はMDシステムのLSI装置(第2のLSI)を示しており、図2に示した音声圧縮伸長処理装置2−4と信号処理装置2−3とサーボ制御装置2−6とを制御する構成になっている。
【0032】
ここで、CDのテキスト情報について、図6、図7、図8及び図9を用いて説明する。
【0033】
図6はCDのサブコードを示す。図中、S0及びS1は同期パターンであり、P1〜P96とQ1〜Q96とはCDシステムがCDにアクセスするための情報を与えるコードである。また、R1〜R96、S1〜S96、T1〜T96、U1〜U96、V1〜V96及びW1〜W96はCDテキストを記録するために使用されるコードである。1サブコードブロックは、S0、S1、P1〜P96、Q1〜Q96、R1〜R96、S1〜S96、T1〜T96、U1〜U96、V1〜V96及びW1〜W96で構成される。
【0034】
また、図7は、CDテキストを記録するために使用されるサブコードR〜Wを示す。同図は1サブコードブロックを示しており、1サブコードブロックは4packで構成される。
【0035】
次に、図8は、CDテキストの構成図である。CDテキストは、最大8block(最大8言語)であり、1blockは最大256packで、更に、1packは4byteのテキスト情報の種類を示すデータであるヘッダーと、12byteのテキスト情報と、2byteのエラー検出用のデータであるCRC(Cyclic Redundancy Check)とから構成される。
【0036】
更に、図9(a)は、CDテキストのヘッダーのデータID1を示す。同図のデータID1は、下の80h〜8fhに示したような内容の情報が入る。
【0037】
続いて、図9(b)は、CDテキストのヘッダーのデータID2を示す。同図のデータID2は、packのテキスト情報が格納されている位置から、書かれている文字列がどのトラックに所属しているかを示す。例えば、00hはディスク全体を代表し、01h〜63hはトラックナンバーを示す。
【0038】
また、図9(c)は、CDテキストのヘッダーのデータID3を示す。同図のデータID3は、block内の連続番号を示す。
【0039】
次に、図9(d)は、CDテキストのヘッダーのデータID4を示す。同図のデータID4は、block番号や現packの文字位置を示す。block番号は、最大で8個記録されているblockの内、何番目のblockのデータであるかを示す。また、現packのテキスト文字の何文字目かを示す。ただし、16文字目以降は全て「1111」となる。
【0040】
本実施の形態では、前記図6〜図9に示した既述のサブコードを、CDシステムのLSI装置1−14からMDシステムのLSI装置2−14に直接的に送受信するために、サブコードインターフェイスが設けられていて、このサブコードインターフェイスを介して前記CDシステムのLSI装置1−14とMDシステムのLSI装置2−14とが直結される。この直結構造により、CDシステムからCDの全体情報をMDシステムに送信するようにした全体情報通信手段18を構成している。
【0041】
従って、本実施の形態では、前記サブコードに含まれる、例えばディスクタイトル情報等の自己のCDディスク全体に関するテキスト情報をCDシステムから前記サブコードインターフェイスを介してMDシステム内のLSI装置2−14に直接的に送受信するので、MDシステム内のLSI装置2−14で前記テキスト情報を処理することができ、オーディオシステムをコンパクトにできる。
【0042】
(第2の実施の形態)
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0043】
本実施の形態では、CDシステム及びMDシステム間の全体情報通信には、第1の実施の形態において示したCDのLSI装置1−14とMDのLSI装置2−14との間のサブコードインターフェイスの代わりに、両LSI装置1−14及び2−14をそれぞれ制御するマイコン間に設けたインターフェイスを使用する。
【0044】
図4はCDのLSI装置1−14に接続されたCD制御マイコン1−2とMDのLSI装置2−14に接続されたMD制御マイコン2−2との間に通信インターフェイスを設けて両マイコンを直結し、CDシステム及びMDシステム間で全体情報の通信を行う。この直結構造により、CDシステムからCDの全体情報をMDシステムに送信するようにした全体情報通信手段18′を構成している。
【0045】
同図に示すように、第2の実施の形態では、CD制御マイコン1−2及びMD制御マイコン2−2のそれぞれにインターフェイスを設けるので、CDシステム及びMDシステムの両LSIは既存のものをそのまま使用することが可能となる。
【0046】
(第3の実施の形態)
更に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0047】
本実施の形態では、CDシステム及びMDシステム間の全体情報通信は、第2の実施の形態において示したCD制御マイコン1−2及びMD制御マイコン2−2間のインターフェイスの代わりに、両マイコン間の制御、すなわち、オーディオシステムを制御するシステムコントローラ3を利用することにより行う。
【0048】
図5はCDシステム1−15及びMDシステム2−15に接続されているシステムコントローラ3を介して行う通信形態を示す。
【0049】
この通信構造により、CDシステムからCDの全体情報をMDシステムに送信するようにした全体情報通信手段18″を構成している。
【0050】
以上のように、第3の実施の形態では、オーディオシステムのシステムコントローラ3をテキスト情報の通信手段として利用するので、CDシステム及びMDシステムはともに既存のシステムを用いることが可能となる。
【0051】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0052】
ここでは、まず、MDのテキスト情報を記録するU−TOC(User−Table of Contents)のセクタ1及びセクタ4について図10を用いて説明し、CD内のトラックの構成については図11を用い、MD内のトラックの構成について図12、図13及び図14を用いて説明する。
【0053】
図10は、MDのU−TOCのセクタ1の構成図を示す。U−TOCのセクタ4は、文字コードの追記があるが、それ以外は同じ構成であるので、ここではセクタ1のみを示す。
【0054】
本発明では、CDからMDへ音楽情報をダビングする時に、記録する音楽情報をCDのディスク単位でグループ管理するために、図10に示したMDのU−TOC上のDisc nameの記述欄17に、CDのテキスト情報に基づくグループ名を付して自動記録する。具体的には、記述欄17への記述の基本型は、例えば、Track1とTrack2、Track3とTrack4、及びTrack5とTrack6の音楽情報をそれぞれ有する3枚のCDについて、各ディスク毎のグループを作成し、MD上に録音する場合、音楽情報のTrack1及びTrack2を有する1枚目のCDに対しては、最初と最後のトラックナンバー間に「‐」を挟んで「TNO1‐TNO2」とすることによりグループ化を施し、そのグループ化情報とグループ名、例えば「GROUP Name1」との間を「;」で区切ることにより1つのグループ「TNO1‐TNO2;GROUP Name1」が作成される。そして、次のCDに対して作成されるグループとの間を「//」で区切り、順次グループを作成して、最後のグループの末尾にも「//」を付加する。このようにして作成されたグループ情報「TNO1‐TNO2;GROUP Name1//TNO3‐TNO4;GROUP Name2//TNO5‐TNO6;GROUP Name3//」に基づいて、3枚のCDをディスク別にMD上においてグループ管理することができる。そして、アドレス78以降には、各曲のDisc name及びTrack name等のテキスト情報が記述される。
【0055】
ここで、上述したグルーピングによる自動記録は、本実施の形態では、例えば、CDシステム及びMDシステムによる複合システムのシステムコントローラ3(記録管理手段)により行われる。尚、記録管理手段は、システムコントローラ3で構成するのに代えて、MDシステムのMD制御マイコンにより行われる構成とすることも可能である。
【0056】
図11は、再生側のCDのディスクとトラックとの関係を示している。通常、1枚のディスクに複数のトラックを持つ構成となっており、同図では、複数のトラックを有する3枚のDisc1、Disc2及びDisc3を示す。
【0057】
また、図12は、記録側のMDにおいて、グループ管理をしない場合の従来のディスクとトラックとの関係を示した図である。グループ管理をせずに記録を行った場合は、CDのディスク単位を1つのグループ単位とするグループ構成がMDには作成されず、同図に示すように、1枚のMDディスクに元のCDディスクの区別なくフラットにトラックが記録される。この場合、U−TOCのセクタ1及びセクタ4に記録されるDisc nameの記述欄17への記述は、前述した基本型に従い、MDのディスク情報「MD_Disc name」のみである。
【0058】
次に、図13に、本発明の第4の実施の形態におけるグループ管理されたMDのディスクとトラックとの関係を示す。
【0059】
グループ管理を行う場合は、MD内において、1枚のCDを1つのグループとして纏め、MDの中に構成されたグループの中にそれぞれ複数のトラックを持つ階層構造をつくる。同図においては、MDのディスク情報13の下にMDのグループ情報15が構成され、更に、その下にMDのトラック情報14が構成される。また、この場合、U−TOCのセクタ1及びU−TOCのセクタ4の前記記述欄17には、前述した基本型の記述「0;MD_Disc1 name//1−3;CD_Disc1 name//4−5;CD_Disc2 name//6−8;CD_Disc3 name//」により、MDのディスク情報、グループ化したCDのディスク情報、各グループの先頭トラック及び最終トラックが記録される。
【0060】
以上に示した方法により記録されたグループ管理の情報に基づいて、MD再生の際、その中に記録された元のCDの情報をCDのディスク単位で再生することが可能となる。
【0061】
(第5の実施の形態)
続いて、本発明の第5の実施の形態について説明する。
【0062】
図14は、本発明の第5の実施の形態のオーディオシステムにおいて、CDの全ての各種テキスト情報をグループ管理してMDに記録する場合のディスクとグループ情報とトラックとの関係を示す。
【0063】
CDテキストのディスク全体のテキスト情報、例えば、図14に示した、「ID1:80h ID2:00h」のディスクタイトル、「ID1:81h ID2:00h」のアーティスト、「ID1:82h ID2:00h」の作曲者を、第4の実施の形態の図10において示したU−TOCのセクタ1、U−TOCのセクタ4のDisc nameの記述欄17に、各種テキスト情報に基づくグループをシステムで決め、グループ管理をして格納する。図14は、MD上に記録されたCDの音楽情報をグループ管理している階層構造を示しており、CDのDisc1がTrack1〜3、Disc2がTrack4〜5、また、Disc3がTrack6〜8、を有する場合を示す。階層は上から、MDのディスク情報13の階層、MDの各種グループ情報16の階層、またMDのトラック情報14の階層となっている。ここで、例えば、CD_Disc1のディスクタイトル名をaaa1、CD_Disc2のディスクタイトル名をaaa2、またCD_Disc3のディスクタイトル名をaaa3で表し、アーティスト名bbb、及び作曲者名cccについても同様にDiscナンバーを付した識別名で表す。この場合、第4の実施の形態で説明した、MDのU−TOCのセクタ1、U−TOCのセクタ4におけるDisc nameの記述欄17への記述は、前述した基本型に従い、MDのディスク情報が「0;MD_Disc1 name//」、また、グループ化したCDのディスク情報、各グループの先頭トラック及び最終トラックが「1−3;aaa1&bbb1&ccc1//4−5;aaa2&bbb2&ccc2//6−8;aaa3&bbb3&ccc3//」と表される。
【0064】
図15は、本実施の形態において、グループ管理をしてU−TOCのDiscnameの記述欄17に格納した全ての各種テキスト情報に基づいて、CDの所定のテキスト情報について、例えば、ディスクタイトル、アーティスト又は作曲者により、MDシステムのテキスト情報を表示し、選択できる様子を示したものである。
【0065】
従って、第5の実施の形態では、希望のテキスト情報を選択する機能を付加することにより、選択した少なくとも1つのテキスト情報に基づいて、そのテキスト情報に関連付けられたグループ、すなわち、MD上に記録されたCD毎のグループのうち、希望のCDをディスク単位で先頭から再生することが可能となる。
【0066】
(第6の実施の形態)
更に、本発明の第6の実施の形態について説明をする。
【0067】
本実施の形態では、CDの記録情報が音楽情報のみであり、テキスト情報をもたない場合を示す。この場合、図11に示すCDのディスク情報11等のテキスト情報をもたないので、図13に示すMDのグループ情報15に入るべきデータを受け取ることができない。この場合、オーディオシステムは、CDの必須のデータである先頭トラック番号とCDの最終トラック番号とに基づいたグルーピング情報に関連付けて、ディスク単位に識別するデフォルトのグループ名(識別情報)を生成して、付加することにより、第4の実施の形態に示したのと同様に、複数のCDの音楽情報がMD上に各々グループ管理される。
【0068】
また、デフォルトのグループ名を付けるか付けないかの選択機能を設けて、加えて、デフォルトのグループ名をユーザーの指定する識別名に変更する機能を設けると、更に、オーディオシステムに拡張性を持たせることが可能となる。
【0069】
尚、前記第1から第6までの実施の形態では、再生又は記録されるメディアとして、CD及びMDについて示したが、これら以外の管理情報を有する光ディスク等のメディアについても同様のシステムを構成することが可能である。また、主情報も音楽情報に限られない。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1及び2記載の発明によれば、第1のメディア毎のグループ情報を備えた第2のメディアを自動作成することができるので、編集ツールを用いてマニュアル操作でグループ作成をするために入力する手間を省くことが可能となる。
【0071】
請求項3記載の発明によれば、CDからMDへダビングする際に、オーディオシステムが自動でグループ管理を行うので、グループ情報を書き込むためにMDシステムを用いて、マニュアル操作により入力する手間を省くことが可能となる。また、施されたグループ管理により、複数枚のCDの多数の楽曲を録音したMDを再生する際、CDのディスク単位のグループ管理情報により、CDのディスク単位の頭出しなど所望の再生を容易に行うことが可能となる。
【0072】
請求項4記載の発明によれば、CDのLSI装置とMDのLSI装置とを直結することにより全体情報を通信する構成をとるので、MDのLSI装置でCDの全体情報の処理を行うことで、システムをコンパクトなものとすることが可能となる。
【0073】
請求項5記載の発明によれば、CD制御マイコンとMD制御マイコンとの間でCDの全体情報を通信する構成をとるので、CD再生装置及びMD録音再生装置の両LSIは既存のLSIをそのまま使用することができ、容易にCDとMDとの複合システムを実現することができる。
【0074】
請求項6記載の発明によれば、オーディオシステムは、CD再生装置とMD録音再生装置とを制御するシステムコントローラを介して全体情報を通信する構成をとるので、既存のCD再生装置及びMD録音再生装置をユニットとしてそのまま使用することができ、また、パネルコントロール部に変更を加えることで、更にCD再生装置とMD録音再生装置との複合システムの実現が容易になり、装置毎に仕様を作成することができ、ユニークなシステムを作ることが可能となる。
【0075】
請求項7記載の発明によれば、ディスクタイトル、アーティスト等のCDの有する全体情報をオーディオシステムにおいてグループ管理をしてMDに記録することにより、ディスクタイトル、アーティスト等のCDの全体情報をMDに表示させ、その中で選択した情報が記録されていた元のCDを再生することができ、使い勝手の良いシステムを構築することが可能となる。
【0076】
請求項8記載の発明によれば、テキスト情報をもたないCDであっても、MDへダビングをする際、MDシステムにおいてCDのディスク単位のグルーピングの識別名を付加してMD上に記録するので、MD再生時にCDのディスク単位で管理を行うことができ、CDのディスク単位での頭出しなどの所望の再生を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるCDシステムのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるMDシステムのブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるCDからMDにテキスト情報を送信する構成例を示す模式図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるCDからMDにテキスト情報を送信する構成例を示す模式図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるCDからMDにテキスト情報を送信す構成例を示す模式図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるCDのサブコード示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるCDのテキスト情報を記録するために使われるサブコードを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストの構成図を示す図である。
【図9】(a)は、本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストのヘッダーのデータID1を示す図、
(b)は、本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストのヘッダーのデータID2を示す図、
(c)は、本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストのヘッダーのデータID3を示す図、
(d)は、本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストのヘッダーのデータID4を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるMDのU−TOCのセクタ1の構成を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態における再生側のCDのディスクとトラックとの関係を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態における記録側のMDのグループ管理をしない場合のディスクとトラックとの関係を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における記録側のMDのグループ管理をする場合のディスクとトラックとの関係を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態におけるCDの各種テキスト情報をグループ管理する場合のディスクとグループとトラックとの関係を示す図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態におけるMDシステムの表示及び選択機能の概略を示す図である。
【符号の説明】
1−1 CD(第1のメディア)
1−2 CD制御マイコン
1−3 信号処理装置(CD用)
1−6 サーボ制御装置(CD用)
1−11 CDシステムのDAコンバータ
1−14 CD LSI
1−15 CDシステム
2−1 MD(第2のメディア)
2−2 MD制御マイコン
2−3 信号処理装置(MD用)
2−4 音声圧縮伸長装置(MD用)
2−5 DRAM(MD用)
2−11 MDシステムのDA/ADコンバータ
2−14 MD LSI
2−15 MDシステム
3 システムコントローラ(記録管理手段)
4 CDのサブコード
5 CDのサブコードR−W
6 CDテキストのヘッダデータ
7 CDテキストのテキストデータ
8 CDテキストのエラー検出用CRCデータ
9 MDのU−TOC1セクタのヘッダデータ
10 MDのU−TOC1セクタのデータ
11 CDのディスク情報
12 CDのトラック情報
13 MDのディスク情報
14 MDのトラック情報
15 MDのグループ情報
16 MDの各種グループ情報
17 記述欄
18 全体情報通信手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやMDなどのように、記録された情報を管理する管理情報をもつメディアに対して、再生及び記録を行うオーディオシステムにおいて、再生側メディアの有するテキスト情報等の管理情報を自動で記録するオーディオシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、CDからMDへ音楽情報をダビングするといったような、あるメディアから別のメディアへ記録情報をダビングする際、主情報である音楽情報はオーディオシステムにより記録されるが、その音楽情報を管理する管理情報の1つであるディスクタイトル等のテキスト情報は編集ツール等のソフトウエアを用いてユーザーがマニュアル操作により入力するのが一般的である。
【0003】
しかしながら、例えば、CDのディスクタイトル等のテキスト情報をMDへ、編集ツール等のソフトウエアを用いてマニュアル操作により入力する作業は非常に手間がかかるものである。
【0004】
そこで、従来、高機能なオーディオシステムには、CDからMDへ音楽情報をダビングする際、CDのサブコードに記録されたテキスト情報をMDへ記録できるようにしているものがある。
【0005】
ところで、従来、このような高機能なオーディオシステムにおいて、CDからMDへ音楽情報をダビングする際、CDのサブコードに記録されたテキスト情報をMDへ記録する場合に、MDLP(MD Long Play)対応の録音再生MDシステムを有していれば、例えば、80分ディスクには、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)3のLP4モードで最大320分までの音楽情報をテキスト情報とともに記録する機能を持ったものがある。
【0006】
以上に述べた技術に関しては、特許文献1〜6に記載がある。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−106661号公報(第13頁、第7図)
【特許文献2】
特開平10−144057号公報(第5頁、第1図)
【特許文献3】
特開平11−110912号公報(第23頁、第24図)
【特許文献4】
特開2000−30416号公報(第5頁、第1図)
【特許文献5】
特開2000−137975号公報(第6頁、第1図)
【特許文献6】
特開2000−173174号公報(第21頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のオーディオシステムでは、1枚のMDディスクに複数枚のCDの音楽情報を記録する場合、MDディスクにはそれらの音楽情報及びテキスト情報が一様に並べられたフラットな状態で記録される。このため、複数枚のCDの音楽情報を記録した1枚のMDを再生する場合、CDのディスク単位で音楽情報を把握することができず、例えば、MD上では、ディスクタイトル又はアーティスト等の元のCDのテキスト情報をディスク毎に表示及び選択することが困難であるために、ディスク毎の頭出しの再生が容易にできないなどの欠点があった。
【0009】
本発明は、前記課題を解決するものであり、その目的は、複数枚のCDから1枚のMDへ音楽情報をダビングした場合のように、CDなどのテキスト情報をディスク毎に表示又は選択できて、ディスク毎の頭出し再生を容易に行い得るようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明では、複数枚のディスクを1枚のディスク上に記録する際、再生側のディスクの有するタイトル等のディスク情報を各ディスク毎にグルーピングして記録することとする。
【0011】
すなわち、請求項1記載の発明のオーディオシステムは、複数の第1のメディアの有する情報を順次再生して1つの第2のメディアに記録するようにしたオーディオシステムであって、主情報及びメディア全体に関する全体情報を有する前記第1のメディアについて、前記複数の第1のメディアの前記主情報を前記第2のメディアに記録するに際し、前記複数の第1のメディアの前記主情報を、各第1のメディアの全体情報に基づいて、各第1のメディア別にグループ管理して、前記第2のメディアに記録する記録管理手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のオーディオシステムにおいて、前記第1のメディアを再生する再生装置と、前記複数の第1のメディアの前記主情報を前記第2のメディアに記録する記録再生装置と、前記各第1のメディアの前記全体情報を前記再生装置から前記記録再生装置に送信する全体情報通信手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のオーディオシステムにおいて、前記第1のメディアはCDであり、前記第2のメディアはMDであり、前記再生装置はCD再生装置であり、前記記録再生装置はMD録音再生装置であり、前記全体情報は少なくとも前記CDのディスクタイトルの情報を有し、前記記録管理手段は、前記ディスクタイトルの情報に基づいて、前記MDのU−TOC上で前記各CD別にグループ管理することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のオーディオシステムにおいて、前記全体情報通信手段は、前記CD再生装置の有する信号処理装置を制御する第1のLSIと、前記MD録音再生装置の有する信号処理装置を制御する第2のLSIとでサブコードインターフェイスを介して前記全体情報の送受信を行うものであることを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項3記載のオーディオシステムにおいて、前記全体情報通信手段は、前記CD再生装置のシステムを制御するCD制御マイコンと、前記MD録音再生装置のシステムを制御するMD制御マイコンとにより前記全体情報の送受信を行うものであることを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のオーディオシステムにおいて、前記全体情報通信手段は、前記CD制御マイコンと前記MD制御マイコンとにより、前記CD再生装置と前記MD録音再生装置とを制御するシステムコントローラを介して前記全体情報の送受信を行うものであることを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項3、4、5又は6記載のオーディオシステムにおいて、前記MD録音再生装置は、前記CDの有する全ての前記全体情報に基づいてグループ管理を施し、選択した少なくとも1つの前記全体情報に基づいて、前記MD上に記録された前記主情報を前記CDのディスク単位で再生することを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、複数の第1のメディアの有する情報を順次再生して1つの第2のメディアに記録するようにしたオーディオシステムであって、主情報を有し、且つメディア全体に関する全体情報を有しない前記第1のメディアについて、前記複数の第1のメディアの前記主情報を前記第2のメディアに記録するに際し、前記複数の第1のメディアをメディア別に識別するための識別情報を生成し、前記複数の第1のメディアの前記主情報を、前記生成された識別情報に基づいて、各第1のメディア別にグループ管理して、前記第2のメディアに記録する記録管理手段を備えることを特徴とする。
【0019】
以上により、請求項1及び2記載の発明では、複数の第1のメディアの情報を1つの第2のメディアに記録する際、オーディオシステムは各第1のメディアの全体情報に基づいて主情報をグループ管理し、記録するので、記録された第2のメディア上で元の第1のメディアの主情報をメディア単位毎に把握することが可能になる。
【0020】
また、請求項3記載の発明では、複数枚のCDの情報を、各CD単位でのグループ管理を施して、1枚のMDへ自動記録するので、MD上において各CDの情報をディスク毎に把握することが可能になる。
【0021】
更に、請求項4記載の発明では、全体情報通信手段は、サブコードインターフェイスを介してCD再生装置の信号処理装置を制御する第1のLSIから、MD録音再生装置の信号処理装置を制御する第2のLSIへの通信を行う構成をとるので、第1及び第2のLSIを小規模に変更するだけで全体情報の通信を行うことが可能となる。
【0022】
続いて、請求項5記載の発明では、全体情報通信手段は、CD再生装置のシステムを制御するCD制御マイコンとMDのシステムを制御するMD制御マイコンとの間に、インターフェイスを設けて通信を行う構成をとるので、CD再生装置及びMD録音再生装置の信号処理装置を制御するLSIに変更を及ぼすことなく、全体情報の通信を行うことが可能となる。
【0023】
また、請求項6記載の発明では、全体情報通信手段は、CD再生装置及びMD録音再生装置を制御するオーディオシステムのシステムコントローラを介する構成をとるので、CD再生装置及びMD録音再生装置に変更を及ぼす必要なく、容易に全体情報を通信する構成をとることが可能となる。
【0024】
更に、請求項7記載の発明では、MD録音再生装置は、CDの有する全体情報の全てに基づいてグループ管理を施すことができるので、その中で選択した1つの全体情報に基づいて、MD上に記録された情報の中から、CDの情報をディスク単位で呼び出し、再生することが可能となる。
【0025】
続いて、請求項8記載の発明では、メディア全体に関する全体情報を有していない複数の第1のメディアの主情報を1枚の第2のメディアに記録する際に、各第1のメディアに対してシステムが識別情報を生成し、その生成された識別情報に基づいて、第2のメディア上にグループ管理された記録を行うので、記録された第2のメディア上で元の第1のメディアの情報をメディア単位毎に把握することが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、CDシステムとMDシステムとで構成され、複数のCDの音楽情報を1枚のMDへダビングすることが可能なオーディオシステムについて、図面に基づいて説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1はCDシステム(再生装置及びCD再生装置)のブロック図であり、コンパクトディスク(以下、CDという)1−1が装填された再生時を示す。CD(第1のメディア)1−1上の記録データは光ピックアップ1−7で読み取られ、その読み取られた信号はRFアンプ1−8で増幅される。この増幅された信号のうち、駆動系制御を行う際の情報を与える信号がサーボ制御装置1−6へ送られ、サーボ制御装置1−6は、その送られた信号に基づき、CD制御マイコン1−2からの指令を受けて、駆動系及び信号読み取り系装置(光ピックアップ1−7、スピンドルモータ1−9及び送りモータ1−10)のフィードバック制御を行う。一方、増幅された信号のうち、音声信号等の音楽情報(主情報)は信号処理装置1−3へ送られ、所定の処理、具体的には、クロスフェードや誤り訂正等を施された後、DAコンバータ1−11に送信される。そして、DAコンバータ1−11に送られた音声信号は、DA変換を施されてアナログの音声信号として出力される。ここで、1−14は信号処理装置1−3及びサーボ制御装置1−6を制御するLSI(第1のLSI)を示している。尚、前述したCD制御マイコン1−2のシステム制御状態は、その状態を表示する表示装置1−12により出力され、また、CD制御マイコン1−2はキー1−13からのキー入力により操作される。
【0028】
図2はMDシステム(記録再生装置及びMD録音再生装置)のブロック図であり、2−1は第2のメディアであるミニディスク(以下、MDという)が装填された状態を示す。ここでは、同図に基づいて記録動作について説明する。MDシステムでは、サーボ制御2−6、磁気ヘッド/光ピックアップ2−7、RFアンプ2−8、スピンドルモータ2−9及び送りモータ2−10の構成においては、記録時の磁界変調オーバーライト方式による情報の書き込みを行う磁気ヘッド/光ピックアップ2−7以外については、図1に示したCDシステムと同様であるので、説明を省略する。MDシステムでは、アナログ入力されたオーディオ信号はAD/DAコンバータ2−11によりAD変換され、音声圧縮伸長処理装置2−4に送信される。音声圧縮伸長処理装置2−4に入力されたデジタル信号は、MD制御マイコン2−2の送信する記録モードの指令により音声圧縮処理が施され、デジタルデータとしてDRAM2−5に格納される。DRAM2−5に格納されたデジタルデータは、所定量以上貯まった段階で、MD制御マイコン2−2からの指令により、信号処理装置2−3に送信され、更に前述した駆動系装置に送られて、磁気ヘッド/光ピックアップ2−7によりMD上に記録される。ここで、2−14は信号処理装置2−3、音声圧縮伸長処理2−4及びサーボ制御装置2−6を制御するLSI(第2のLSI)を示している。尚、これらの記録動作に対して、記録されたデータを再生する場合は、前述した記録の逆のルートにより行われる。
【0029】
以下に、少なくともディスクタイトル等のCD全体に関するテキスト情報を有するCDの音楽情報を、CDシステムで再生してMDシステムによりMDに記録する場合において、CD再生装置からMD録音再生装置へ前記テキスト情報を送信する通信形態を図3、図4及び図5に基づいて説明する。
【0030】
図3は本実施の形態におけるオーディオシステムを構成するCDシステムからMDシステムへ、テキスト情報を送信する構成例を示した模式図である。
【0031】
同図中、1−14はCDシステムのLSI装置(第1のLSI)を示しており、図1に示したサーボ制御装置1−6と信号処理装置1−3とを制御する構成になっている。また、2−14はMDシステムのLSI装置(第2のLSI)を示しており、図2に示した音声圧縮伸長処理装置2−4と信号処理装置2−3とサーボ制御装置2−6とを制御する構成になっている。
【0032】
ここで、CDのテキスト情報について、図6、図7、図8及び図9を用いて説明する。
【0033】
図6はCDのサブコードを示す。図中、S0及びS1は同期パターンであり、P1〜P96とQ1〜Q96とはCDシステムがCDにアクセスするための情報を与えるコードである。また、R1〜R96、S1〜S96、T1〜T96、U1〜U96、V1〜V96及びW1〜W96はCDテキストを記録するために使用されるコードである。1サブコードブロックは、S0、S1、P1〜P96、Q1〜Q96、R1〜R96、S1〜S96、T1〜T96、U1〜U96、V1〜V96及びW1〜W96で構成される。
【0034】
また、図7は、CDテキストを記録するために使用されるサブコードR〜Wを示す。同図は1サブコードブロックを示しており、1サブコードブロックは4packで構成される。
【0035】
次に、図8は、CDテキストの構成図である。CDテキストは、最大8block(最大8言語)であり、1blockは最大256packで、更に、1packは4byteのテキスト情報の種類を示すデータであるヘッダーと、12byteのテキスト情報と、2byteのエラー検出用のデータであるCRC(Cyclic Redundancy Check)とから構成される。
【0036】
更に、図9(a)は、CDテキストのヘッダーのデータID1を示す。同図のデータID1は、下の80h〜8fhに示したような内容の情報が入る。
【0037】
続いて、図9(b)は、CDテキストのヘッダーのデータID2を示す。同図のデータID2は、packのテキスト情報が格納されている位置から、書かれている文字列がどのトラックに所属しているかを示す。例えば、00hはディスク全体を代表し、01h〜63hはトラックナンバーを示す。
【0038】
また、図9(c)は、CDテキストのヘッダーのデータID3を示す。同図のデータID3は、block内の連続番号を示す。
【0039】
次に、図9(d)は、CDテキストのヘッダーのデータID4を示す。同図のデータID4は、block番号や現packの文字位置を示す。block番号は、最大で8個記録されているblockの内、何番目のblockのデータであるかを示す。また、現packのテキスト文字の何文字目かを示す。ただし、16文字目以降は全て「1111」となる。
【0040】
本実施の形態では、前記図6〜図9に示した既述のサブコードを、CDシステムのLSI装置1−14からMDシステムのLSI装置2−14に直接的に送受信するために、サブコードインターフェイスが設けられていて、このサブコードインターフェイスを介して前記CDシステムのLSI装置1−14とMDシステムのLSI装置2−14とが直結される。この直結構造により、CDシステムからCDの全体情報をMDシステムに送信するようにした全体情報通信手段18を構成している。
【0041】
従って、本実施の形態では、前記サブコードに含まれる、例えばディスクタイトル情報等の自己のCDディスク全体に関するテキスト情報をCDシステムから前記サブコードインターフェイスを介してMDシステム内のLSI装置2−14に直接的に送受信するので、MDシステム内のLSI装置2−14で前記テキスト情報を処理することができ、オーディオシステムをコンパクトにできる。
【0042】
(第2の実施の形態)
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0043】
本実施の形態では、CDシステム及びMDシステム間の全体情報通信には、第1の実施の形態において示したCDのLSI装置1−14とMDのLSI装置2−14との間のサブコードインターフェイスの代わりに、両LSI装置1−14及び2−14をそれぞれ制御するマイコン間に設けたインターフェイスを使用する。
【0044】
図4はCDのLSI装置1−14に接続されたCD制御マイコン1−2とMDのLSI装置2−14に接続されたMD制御マイコン2−2との間に通信インターフェイスを設けて両マイコンを直結し、CDシステム及びMDシステム間で全体情報の通信を行う。この直結構造により、CDシステムからCDの全体情報をMDシステムに送信するようにした全体情報通信手段18′を構成している。
【0045】
同図に示すように、第2の実施の形態では、CD制御マイコン1−2及びMD制御マイコン2−2のそれぞれにインターフェイスを設けるので、CDシステム及びMDシステムの両LSIは既存のものをそのまま使用することが可能となる。
【0046】
(第3の実施の形態)
更に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0047】
本実施の形態では、CDシステム及びMDシステム間の全体情報通信は、第2の実施の形態において示したCD制御マイコン1−2及びMD制御マイコン2−2間のインターフェイスの代わりに、両マイコン間の制御、すなわち、オーディオシステムを制御するシステムコントローラ3を利用することにより行う。
【0048】
図5はCDシステム1−15及びMDシステム2−15に接続されているシステムコントローラ3を介して行う通信形態を示す。
【0049】
この通信構造により、CDシステムからCDの全体情報をMDシステムに送信するようにした全体情報通信手段18″を構成している。
【0050】
以上のように、第3の実施の形態では、オーディオシステムのシステムコントローラ3をテキスト情報の通信手段として利用するので、CDシステム及びMDシステムはともに既存のシステムを用いることが可能となる。
【0051】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0052】
ここでは、まず、MDのテキスト情報を記録するU−TOC(User−Table of Contents)のセクタ1及びセクタ4について図10を用いて説明し、CD内のトラックの構成については図11を用い、MD内のトラックの構成について図12、図13及び図14を用いて説明する。
【0053】
図10は、MDのU−TOCのセクタ1の構成図を示す。U−TOCのセクタ4は、文字コードの追記があるが、それ以外は同じ構成であるので、ここではセクタ1のみを示す。
【0054】
本発明では、CDからMDへ音楽情報をダビングする時に、記録する音楽情報をCDのディスク単位でグループ管理するために、図10に示したMDのU−TOC上のDisc nameの記述欄17に、CDのテキスト情報に基づくグループ名を付して自動記録する。具体的には、記述欄17への記述の基本型は、例えば、Track1とTrack2、Track3とTrack4、及びTrack5とTrack6の音楽情報をそれぞれ有する3枚のCDについて、各ディスク毎のグループを作成し、MD上に録音する場合、音楽情報のTrack1及びTrack2を有する1枚目のCDに対しては、最初と最後のトラックナンバー間に「‐」を挟んで「TNO1‐TNO2」とすることによりグループ化を施し、そのグループ化情報とグループ名、例えば「GROUP Name1」との間を「;」で区切ることにより1つのグループ「TNO1‐TNO2;GROUP Name1」が作成される。そして、次のCDに対して作成されるグループとの間を「//」で区切り、順次グループを作成して、最後のグループの末尾にも「//」を付加する。このようにして作成されたグループ情報「TNO1‐TNO2;GROUP Name1//TNO3‐TNO4;GROUP Name2//TNO5‐TNO6;GROUP Name3//」に基づいて、3枚のCDをディスク別にMD上においてグループ管理することができる。そして、アドレス78以降には、各曲のDisc name及びTrack name等のテキスト情報が記述される。
【0055】
ここで、上述したグルーピングによる自動記録は、本実施の形態では、例えば、CDシステム及びMDシステムによる複合システムのシステムコントローラ3(記録管理手段)により行われる。尚、記録管理手段は、システムコントローラ3で構成するのに代えて、MDシステムのMD制御マイコンにより行われる構成とすることも可能である。
【0056】
図11は、再生側のCDのディスクとトラックとの関係を示している。通常、1枚のディスクに複数のトラックを持つ構成となっており、同図では、複数のトラックを有する3枚のDisc1、Disc2及びDisc3を示す。
【0057】
また、図12は、記録側のMDにおいて、グループ管理をしない場合の従来のディスクとトラックとの関係を示した図である。グループ管理をせずに記録を行った場合は、CDのディスク単位を1つのグループ単位とするグループ構成がMDには作成されず、同図に示すように、1枚のMDディスクに元のCDディスクの区別なくフラットにトラックが記録される。この場合、U−TOCのセクタ1及びセクタ4に記録されるDisc nameの記述欄17への記述は、前述した基本型に従い、MDのディスク情報「MD_Disc name」のみである。
【0058】
次に、図13に、本発明の第4の実施の形態におけるグループ管理されたMDのディスクとトラックとの関係を示す。
【0059】
グループ管理を行う場合は、MD内において、1枚のCDを1つのグループとして纏め、MDの中に構成されたグループの中にそれぞれ複数のトラックを持つ階層構造をつくる。同図においては、MDのディスク情報13の下にMDのグループ情報15が構成され、更に、その下にMDのトラック情報14が構成される。また、この場合、U−TOCのセクタ1及びU−TOCのセクタ4の前記記述欄17には、前述した基本型の記述「0;MD_Disc1 name//1−3;CD_Disc1 name//4−5;CD_Disc2 name//6−8;CD_Disc3 name//」により、MDのディスク情報、グループ化したCDのディスク情報、各グループの先頭トラック及び最終トラックが記録される。
【0060】
以上に示した方法により記録されたグループ管理の情報に基づいて、MD再生の際、その中に記録された元のCDの情報をCDのディスク単位で再生することが可能となる。
【0061】
(第5の実施の形態)
続いて、本発明の第5の実施の形態について説明する。
【0062】
図14は、本発明の第5の実施の形態のオーディオシステムにおいて、CDの全ての各種テキスト情報をグループ管理してMDに記録する場合のディスクとグループ情報とトラックとの関係を示す。
【0063】
CDテキストのディスク全体のテキスト情報、例えば、図14に示した、「ID1:80h ID2:00h」のディスクタイトル、「ID1:81h ID2:00h」のアーティスト、「ID1:82h ID2:00h」の作曲者を、第4の実施の形態の図10において示したU−TOCのセクタ1、U−TOCのセクタ4のDisc nameの記述欄17に、各種テキスト情報に基づくグループをシステムで決め、グループ管理をして格納する。図14は、MD上に記録されたCDの音楽情報をグループ管理している階層構造を示しており、CDのDisc1がTrack1〜3、Disc2がTrack4〜5、また、Disc3がTrack6〜8、を有する場合を示す。階層は上から、MDのディスク情報13の階層、MDの各種グループ情報16の階層、またMDのトラック情報14の階層となっている。ここで、例えば、CD_Disc1のディスクタイトル名をaaa1、CD_Disc2のディスクタイトル名をaaa2、またCD_Disc3のディスクタイトル名をaaa3で表し、アーティスト名bbb、及び作曲者名cccについても同様にDiscナンバーを付した識別名で表す。この場合、第4の実施の形態で説明した、MDのU−TOCのセクタ1、U−TOCのセクタ4におけるDisc nameの記述欄17への記述は、前述した基本型に従い、MDのディスク情報が「0;MD_Disc1 name//」、また、グループ化したCDのディスク情報、各グループの先頭トラック及び最終トラックが「1−3;aaa1&bbb1&ccc1//4−5;aaa2&bbb2&ccc2//6−8;aaa3&bbb3&ccc3//」と表される。
【0064】
図15は、本実施の形態において、グループ管理をしてU−TOCのDiscnameの記述欄17に格納した全ての各種テキスト情報に基づいて、CDの所定のテキスト情報について、例えば、ディスクタイトル、アーティスト又は作曲者により、MDシステムのテキスト情報を表示し、選択できる様子を示したものである。
【0065】
従って、第5の実施の形態では、希望のテキスト情報を選択する機能を付加することにより、選択した少なくとも1つのテキスト情報に基づいて、そのテキスト情報に関連付けられたグループ、すなわち、MD上に記録されたCD毎のグループのうち、希望のCDをディスク単位で先頭から再生することが可能となる。
【0066】
(第6の実施の形態)
更に、本発明の第6の実施の形態について説明をする。
【0067】
本実施の形態では、CDの記録情報が音楽情報のみであり、テキスト情報をもたない場合を示す。この場合、図11に示すCDのディスク情報11等のテキスト情報をもたないので、図13に示すMDのグループ情報15に入るべきデータを受け取ることができない。この場合、オーディオシステムは、CDの必須のデータである先頭トラック番号とCDの最終トラック番号とに基づいたグルーピング情報に関連付けて、ディスク単位に識別するデフォルトのグループ名(識別情報)を生成して、付加することにより、第4の実施の形態に示したのと同様に、複数のCDの音楽情報がMD上に各々グループ管理される。
【0068】
また、デフォルトのグループ名を付けるか付けないかの選択機能を設けて、加えて、デフォルトのグループ名をユーザーの指定する識別名に変更する機能を設けると、更に、オーディオシステムに拡張性を持たせることが可能となる。
【0069】
尚、前記第1から第6までの実施の形態では、再生又は記録されるメディアとして、CD及びMDについて示したが、これら以外の管理情報を有する光ディスク等のメディアについても同様のシステムを構成することが可能である。また、主情報も音楽情報に限られない。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1及び2記載の発明によれば、第1のメディア毎のグループ情報を備えた第2のメディアを自動作成することができるので、編集ツールを用いてマニュアル操作でグループ作成をするために入力する手間を省くことが可能となる。
【0071】
請求項3記載の発明によれば、CDからMDへダビングする際に、オーディオシステムが自動でグループ管理を行うので、グループ情報を書き込むためにMDシステムを用いて、マニュアル操作により入力する手間を省くことが可能となる。また、施されたグループ管理により、複数枚のCDの多数の楽曲を録音したMDを再生する際、CDのディスク単位のグループ管理情報により、CDのディスク単位の頭出しなど所望の再生を容易に行うことが可能となる。
【0072】
請求項4記載の発明によれば、CDのLSI装置とMDのLSI装置とを直結することにより全体情報を通信する構成をとるので、MDのLSI装置でCDの全体情報の処理を行うことで、システムをコンパクトなものとすることが可能となる。
【0073】
請求項5記載の発明によれば、CD制御マイコンとMD制御マイコンとの間でCDの全体情報を通信する構成をとるので、CD再生装置及びMD録音再生装置の両LSIは既存のLSIをそのまま使用することができ、容易にCDとMDとの複合システムを実現することができる。
【0074】
請求項6記載の発明によれば、オーディオシステムは、CD再生装置とMD録音再生装置とを制御するシステムコントローラを介して全体情報を通信する構成をとるので、既存のCD再生装置及びMD録音再生装置をユニットとしてそのまま使用することができ、また、パネルコントロール部に変更を加えることで、更にCD再生装置とMD録音再生装置との複合システムの実現が容易になり、装置毎に仕様を作成することができ、ユニークなシステムを作ることが可能となる。
【0075】
請求項7記載の発明によれば、ディスクタイトル、アーティスト等のCDの有する全体情報をオーディオシステムにおいてグループ管理をしてMDに記録することにより、ディスクタイトル、アーティスト等のCDの全体情報をMDに表示させ、その中で選択した情報が記録されていた元のCDを再生することができ、使い勝手の良いシステムを構築することが可能となる。
【0076】
請求項8記載の発明によれば、テキスト情報をもたないCDであっても、MDへダビングをする際、MDシステムにおいてCDのディスク単位のグルーピングの識別名を付加してMD上に記録するので、MD再生時にCDのディスク単位で管理を行うことができ、CDのディスク単位での頭出しなどの所望の再生を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるCDシステムのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるMDシステムのブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるCDからMDにテキスト情報を送信する構成例を示す模式図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるCDからMDにテキスト情報を送信する構成例を示す模式図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるCDからMDにテキスト情報を送信す構成例を示す模式図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるCDのサブコード示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるCDのテキスト情報を記録するために使われるサブコードを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストの構成図を示す図である。
【図9】(a)は、本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストのヘッダーのデータID1を示す図、
(b)は、本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストのヘッダーのデータID2を示す図、
(c)は、本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストのヘッダーのデータID3を示す図、
(d)は、本発明の第1の実施の形態におけるCDテキストのヘッダーのデータID4を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるMDのU−TOCのセクタ1の構成を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態における再生側のCDのディスクとトラックとの関係を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態における記録側のMDのグループ管理をしない場合のディスクとトラックとの関係を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における記録側のMDのグループ管理をする場合のディスクとトラックとの関係を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態におけるCDの各種テキスト情報をグループ管理する場合のディスクとグループとトラックとの関係を示す図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態におけるMDシステムの表示及び選択機能の概略を示す図である。
【符号の説明】
1−1 CD(第1のメディア)
1−2 CD制御マイコン
1−3 信号処理装置(CD用)
1−6 サーボ制御装置(CD用)
1−11 CDシステムのDAコンバータ
1−14 CD LSI
1−15 CDシステム
2−1 MD(第2のメディア)
2−2 MD制御マイコン
2−3 信号処理装置(MD用)
2−4 音声圧縮伸長装置(MD用)
2−5 DRAM(MD用)
2−11 MDシステムのDA/ADコンバータ
2−14 MD LSI
2−15 MDシステム
3 システムコントローラ(記録管理手段)
4 CDのサブコード
5 CDのサブコードR−W
6 CDテキストのヘッダデータ
7 CDテキストのテキストデータ
8 CDテキストのエラー検出用CRCデータ
9 MDのU−TOC1セクタのヘッダデータ
10 MDのU−TOC1セクタのデータ
11 CDのディスク情報
12 CDのトラック情報
13 MDのディスク情報
14 MDのトラック情報
15 MDのグループ情報
16 MDの各種グループ情報
17 記述欄
18 全体情報通信手段
Claims (8)
- 複数の第1のメディアの有する情報を順次再生して1つの第2のメディアに記録するようにしたオーディオシステムであって、
主情報及びメディア全体に関する全体情報を有する前記第1のメディアについて、前記複数の第1のメディアの前記主情報を前記第2のメディアに記録するに際し、前記複数の第1のメディアの前記主情報を、各第1のメディアの全体情報に基づいて、各第1のメディア別にグループ管理して、前記第2のメディアに記録する記録管理手段を備える
ことを特徴とするオーディオシステム。 - 請求項1記載のオーディオシステムにおいて、
前記第1のメディアを再生する再生装置と、
前記複数の第1のメディアの前記主情報を前記第2のメディアに記録する記録再生装置と、
前記各第1のメディアの前記全体情報を前記再生装置から前記記録再生装置に送信する全体情報通信手段とを備える
ことを特徴とするオーディオシステム。 - 請求項2記載のオーディオシステムにおいて、
前記第1のメディアはCDであり、
前記第2のメディアはMDであり、
前記再生装置はCD再生装置であり、
前記記録再生装置はMD録音再生装置であり、
前記全体情報は少なくとも前記CDのディスクタイトルの情報を有し、
前記記録管理手段は、前記ディスクタイトルの情報に基づいて、前記MDのU−TOC上で前記各CD別にグループ管理する
ことを特徴とするオーディオシステム。 - 請求項3記載のオーディオシステムにおいて、
前記全体情報通信手段は、前記CD再生装置の有する信号処理装置を制御する第1のLSIと、前記MD録音再生装置の有する信号処理装置を制御する第2のLSIとでサブコードインターフェイスを介して前記全体情報の送受信を行うものである
ことを特徴とするオーディオシステム。 - 請求項3記載のオーディオシステムにおいて、
前記全体情報通信手段は、前記CD再生装置のシステムを制御するCD制御マイコンと、前記MD録音再生装置のシステムを制御するMD制御マイコンとにより前記全体情報の送受信を行うものである
ことを特徴とするオーディオシステム。 - 請求項5記載のオーディオシステムにおいて、
前記全体情報通信手段は、前記CD制御マイコンと前記MD制御マイコンとにより、前記CD再生装置と前記MD録音再生装置とを制御するシステムコントローラを介して前記全体情報の送受信を行うものである
ことを特徴とするオーディオシステム。 - 請求項3、4、5又は6記載のオーディオシステムにおいて、
前記MD録音再生装置は、前記CDの有する全ての前記全体情報に基づいてグループ管理を施し、
選択した少なくとも1つの前記全体情報に基づいて、前記MD上に記録された前記主情報を前記CDのディスク単位で再生する
ことを特徴とするオーディオシステム。 - 複数の第1のメディアの有する情報を順次再生して1つの第2のメディアに記録するようにしたオーディオシステムであって、
主情報を有し、且つメディア全体に関する全体情報を有しない前記第1のメディアについて、前記複数の第1のメディアの前記主情報を前記第2のメディアに記録するに際し、前記複数の第1のメディアをメディア別に識別するための識別情報を生成し、前記複数の第1のメディアの前記主情報を、前記生成された識別情報に基づいて、各第1のメディア別にグループ管理して、前記第2のメディアに記録する記録管理手段を備える
ことを特徴とするオーディオシステム。
Priority Applications (1)
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JP2003155513A JP2004355780A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | オーディオシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
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CN106471574A (zh) * | 2014-06-30 | 2017-03-01 | 索尼公司 | 信息处理装置和信息处理方法 |
-
2003
- 2003-05-30 JP JP2003155513A patent/JP2004355780A/ja active Pending
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