JP2004355314A - 電子メール管理システム - Google Patents
電子メール管理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004355314A JP2004355314A JP2003152029A JP2003152029A JP2004355314A JP 2004355314 A JP2004355314 A JP 2004355314A JP 2003152029 A JP2003152029 A JP 2003152029A JP 2003152029 A JP2003152029 A JP 2003152029A JP 2004355314 A JP2004355314 A JP 2004355314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- management system
- electronic
- stored
- received
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Information Transfer Between Computers (AREA)
Abstract
【課題】電子メールの管理負担を軽減すると共に、電子メールを効率的に活用できるように電子メールを管理する電子メール管理システムを提供する。
【解決手段】電子メール管理システム2は、LAN4を介して電子メールサーバ6に接続され、電子メールサーバ6に設けられている電子メールボックスから取得することにより端末8a、8b、8cの各々から送信された電子メールを受信する。次に、受信された電子メールを所定の分類項目に対応させて記憶する。端末8a、8b、8cの何れかの端末かにおいて電子メール管理システム2に記憶されている電子メールが参照され、参照された電子メール対するコメントが付加された場合には、付加されたコメントを電子メールに対応させて記憶する。
【選択図】 図1
【解決手段】電子メール管理システム2は、LAN4を介して電子メールサーバ6に接続され、電子メールサーバ6に設けられている電子メールボックスから取得することにより端末8a、8b、8cの各々から送信された電子メールを受信する。次に、受信された電子メールを所定の分類項目に対応させて記憶する。端末8a、8b、8cの何れかの端末かにおいて電子メール管理システム2に記憶されている電子メールが参照され、参照された電子メール対するコメントが付加された場合には、付加されたコメントを電子メールに対応させて記憶する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の端末間において送受信される電子メールを管理する電子メール管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、企業等から従業者に対して付与されている電子メールアドレスを用いて送受信される電子メールは、個々の従業者により管理されている。例えば、あるプロジェクトに参加している従業者間においてプロジェクトに関する連絡が電子メールにより行われている場合、各従業者がそれぞれプロジェクトに関する電子メールを管理していた。
【0003】
なお、企業内等において文書を回覧する際のコメント管理方式、即ち、電子メールを利用して文書を回覧すると共に、回覧過程において文書自体に直接コメントを記入し、文書に書き加えられたコメントを管理する方式が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−326732号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、電子メールは企業内外での連絡手段やメールマガジン等による情報収集手段として広く活用されている。そのため、企業内において各従業者が受信する電子メールの量が膨大になっており、電子メールの管理が大きな負担になっている。即ち、各従業者は、例えば、自らが参加しているプロジェクトに関する電子メール、顧客との連絡事項に関する電子メール、メールマガジン等、各種の電子メールを受信している。このような場合に、それぞれを分別する等の整理を行い、かつ、内容を確認した上で保存するか削除するかを判断する等の管理が大きな負担になっている。
【0006】
また、例えば、あるプロジェクトに参加している従業者間で電子メールによりプロジェクトに関する情報の交換が行われている場合、各従業者がそれぞれプロジェクトに関する電子メールの管理を行っている。従って、同一内容の電子メールを各従業者が重複して管理しており、電子メールの管理が効率的に行われていない。また、大量に蓄積されている電子メールの中で、どの電子メールにどのような情報が含まれているかは、各電子メールの内容を確認しなければ知ることができず、プロジェクトに関する資料として電子メールの効率的な活用が実現されていない。
【0007】
この発明の課題は、電子メールの管理負担を軽減すると共に、電子メールを効率的に活用することができるように電子メールを管理する電子メール管理システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電子メール管理システムは、複数の端末間で送受信される電子メールを管理する電子メール管理システムにおいて、前記複数の端末の各々から送信される電子メールを受信する電子メール受信手段と、前記電子メール受信手段により受信された電子メールを所定の分類項目に分類する分類手段と、前記分類手段により所定の分類項目に分類された電子メールを、前記所定の分類項目に対応させて記憶する電子メール記憶手段と、前記端末を介して前記電子メール記憶手段に記憶されている電子メールが参照された際に該電子メールに対するコメントが付加された場合には、前記コメントを前記電子メールに対応させて記憶するコメント記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
この請求項1記載の電子メール管理システムによれば、複数の端末の各々から送信された電子メールを受信して記憶している。従って、複数の端末間で送受信される電子メールを集中的に管理することにより、個々の端末において電子メールの管理を行う必要がなく、電子メールの管理負担を軽減することができる。また、所定の分類項目に対応させて電子メールを記憶すると共に電子メールに対するコメントを記憶しているため、例えば、プロジェクトに関する電子メールをプロジェクト関連資料として効率的に活用することができる。
【0010】
また、請求項2記載の電子メール管理システムは、複数の端末間で送受信される電子メールを管理する電子メール管理システムにおいて、前記複数の端末の各々に設定されている電子メールアドレスを記憶する電子メールアドレス記憶手段と、前記複数の端末の各々から送信される電子メールを受信する電子メール受信手段と、前記電子メール受信手段により受信された電子メールを記憶する電子メール記憶手段と、前記電子メール受信手段により受信された電子メールに添付ファイルが添付されている場合に、前記添付ファイルを記憶する添付ファイル記憶手段と、前記電子メール記憶手段に記憶されている電子メールを、前記電子メールアドレス記憶手段に記憶されている電子メールアドレスに対して送信する電子メール送信手段と、前記添付ファイル記憶手段に記憶されている添付ファイルを、前記端末からの要求に基づいて該端末に送信する添付ファイル送信手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
この請求項2記載の電子メール管理システムによれば、電子メール管理システムに対して送信された電子メールを、添付ファイルを除いて各端末に設定されている電子メールアドレスに対して送信している。従って、例えば、企業内におけるプロジェクトへの参加者の電子メールアドレスを予め電子メール管理システムに登録することにより、プロジェクト参加者間で確実、かつ、容易に電子メールの送受信を行うことができる。また、各端末からの要求に基づいて添付ファイルを別途送信しているため、サイズの大きな添付ファイルを同時に複数の端末に送信することにより生じる通信網の負荷を軽減することができる。
【0012】
また、請求項3記載の電子メール管理システムは、前記電子メール受信手段により受信された電子メールを所定の分類項目に分類する分類手段を更に備え、前記電子メール記憶手段において、前記分類手段により分類された分類項目に対応させて電子メールを記憶することを特徴とする。
【0013】
この請求項3記載の電子メール管理システムによれば、受信された電子メールを所定の分類項目に分類し、分類項目に対応させて電子メールを記憶している。従って、後に電子メールを参照する際に、分類項目に基づいて希望する電子メールを容易に参照することができ、電子メールを有効な資料として効率的に活用することができる。
【0014】
また、請求項4記載の電子メール管理システムは、前記端末を介して前記電子メール記憶手段に記憶されている電子メールが参照された際に該電子メールに対するコメントが付加された場合には、前記コメントを前記電子メールに対応させて記憶するコメント記憶手段を更に備えることを特徴とする。
【0015】
この請求項4記載の電子メール管理システムによれば、電子メールに対するコメントを電子メールに対応させて記憶している。従って、電子メールに対するコメントを参照することにより、電子メールの内容を容易に把握することができ、効率的に電子メールを活用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、実施の形態に係る電子メール管理システムについて説明する。なお、以下においては、LAN(Local Area Network)が形成されている企業内において、所定のプロジェクトに参加している従業者(参加者A、B、C)間でプロジェクトに関する情報を交換等するために用いられている電子メールの管理を行う場合を例として説明する。
【0017】
図1は、実施の形態に係る電子メール管理システムを含むシステム全体のブロック構成図である。電子メール管理システム2は、LAN4を介してこの電子メール管理システム2及び端末8a、8b、8c間において送受信される電子メールを中継する電子メールサーバ6と接続されている。また、電子メール管理システム2は、LAN4を介してプロジェクトへの参加者が用いる端末8a、8b、8cと接続されている。
【0018】
なお、参加者A、B、Cの各々には、電子メールアカウント(電子メールを利用するユーザを識別するための文字列)が付与されており、各参加者が用いる端末、即ち、参加者Aが用いる端末8a、参加者Bが用いる端末8b及び参加者Cが用いる端末8cには、それぞれの電子メールアドレス(電子メールアカウント@ドメイン名により構成される電子メール利用者の識別子)が設定されている。また、電子メールサーバ6には、電子メールアカウント毎に対応させた電子メールボックスが設けられている。従って、各端末8a、8b、8cにおいては、LAN4を介して電子メールサーバ6に接続し、電子メールサーバ6の電子メールボックスに蓄積されている電子メールを取得することにより、各参加者宛てに送信された電子メールを受信することができる。
【0019】
また、参加者A、B、Cが参加しているプロジェクトにも、電子メールアカウントが付与されており、このプロジェクトに付与された電子メールアカウントに基づく電子メールアドレスが電子メール管理システム2に設定されている。なお、プロジェクト用の電子メールアカウントに対応させた電子メールボックスも電子メールサーバ6に設けられている。従って、この電子メールボックスに蓄積された電子メールを取得することにより、電子メール管理システム2においてプロジェクトの電子メールアドレスに送信された電子メールを受信することができる。なお、複数のプロジェクトにおける電子メールの管理が行われる場合には、電子メール管理システム2において、それぞれのプロジェクト用の電子メールアドレスが設定されている。
【0020】
図2は、実施の形態に係る電子メール管理システム2のブロック構成図である。電子メール管理システム2は、この電子メール管理システム2におけるデータの処理を制御するデータ制御部10を備えている。このデータ制御部10には、電子メールサーバ6、端末8a、8b、8cとの間の通信を制御する通信制御部12及びプロジェクトへの参加者の電子メールアドレス等を記憶するデータ記憶部14が接続されている。また、データ制御部10には、通信制御部12を介して受信された電子メールを所定の分類項目に分類して記憶する電子メール記憶部16及び電子メールに添付されている添付ファイルを記憶する添付ファイル記憶部18が接続されている。
【0021】
データ記憶部14には、プロジェクト参加者の電子メールアドレス、例えば、参加者A、B、Cのそれぞれの電子メールアドレスが氏名及び所属等に対応させて記憶されている。なお、何れのプロジェクトに何れの参加者が参加しているかを識別すべく、プロジェクトの電子メールアドレスに対応させて、該プロジェクトに参加している参加者の電子メールアドレスが記憶されている。
【0022】
また、電子メール記憶部16には、電子メールの分類項目、即ち、電子メールのタイトル(サブジェクト又は件名)に基づいて電子メールを分類する際に用いられる分類項目が記憶されている。例えば、電子メールの分類項目として、「バグ」、「仕様」、「資料」及び「進捗」等、プロジェクトに関するどのような情報を含む電子メールであるかを示す項目が分類項目として記憶されている。なお、この電子メールの分類項目は、プロジェクトの内容に対応させて任意に設定することができる。
【0023】
また、電子メール記憶部16には、通信制御部12を介して受信された電子メール、即ち、端末8a、8b、8cの何れかの端末から電子メールサーバ6を介して送信された電子メールが所定の分類項目に対応させて記憶される。
【0024】
また、電子メール記憶部16においては、それぞれの分類項目に対応させて編集不可能な状態で電子メールが記憶されている。即ち、電子メール記憶部16に記憶されている電子メールに対して、後に文章を追加したり、文章を削除したりする等の編集を行うことが不可能な状態で電子メールが記憶されている。編集可能な状態で電子メールが記憶されている場合には、電子メールの内容が書き換えられる可能性がある。そのため、プロジェクト参加者間でやり取りされた電子メールを、受信されたその時点の状態で保存すべく、編集不可能な状態で電子メールが記憶される。
【0025】
また、添付ファイル記憶部18には、電子メールに添付して送信された添付ファイルが記憶されている。ここで、添付ファイルは、添付ファイル記憶部18に記憶される際に付与されたユニークな識別番号に対応させて記憶される。
【0026】
図3は、この発明の実施の形態に係る端末8aのブロック構成図である。端末8aは、この端末8aにおけるデータの処理を制御するデータ制御部20を備えている。このデータ制御部20には、電子メール管理システム2及び電子メールサーバ6との間の通信を制御する通信制御部22及び通信制御部22を介して受信された電子メール等を記憶するデータ記憶部24が接続されている。また、データ制御部20には、データ記憶部24に記憶された電子メール等を表示する表示部26及び電子メールを作成する際等に用いられるキーボード28が接続されている。
【0027】
データ記憶部24には、端末8aを用いる参加者の電子メールアドレス、即ち、参加者Aの電子メールアドレスが記憶されている。また、データ記憶部24には、通信制御部22を介して受信された電子メール、即ち、電子メールサーバ6に設けられている参加者Aの電子メールアカウントに対応する電子メールボックスからLAN4を介して取得された電子メールが記憶される。また、データ記憶部24には、電子メールの送受信等を管理するプログラム(メーラー)が記憶されている。このメーラーを起動させることにより、電子メールサーバ6の電子メールボックスに記憶されている電子メールを取得したり、参加者B、C及びプロジェクトの電子メールアドレスに対して電子メールを送信する等の処理を行うことができる。なお、端末8b、8cは、端末8aと同様の構成であるため説明を省略する。
【0028】
次に、図面を参照してこの発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおける電子メールの管理処理について説明する。なお、以下においては、参加者A、B及びCが参加するプロジェクトに関して、参加者A、B及びC間において送受信される電子メールの管理を行う場合を例として説明する。
【0029】
まず、例えば、端末8aにおいてメーラーを起動させ、参加者Aから参加者B、C及びプロジェクトの電子メールアドレスに対して電子メールを送信する。端末8aから送信された電子メールは、LAN4を介して電子メールサーバ6において受信され、参加者Bの電子メールアカウント、参加者Cの電子メールアカウント及びプロジェクトの電子メールアカウントにそれぞれ対応して設けられている電子メールボックスに記憶される。また、参加者Bから参加者A、C及びプロジェクトの電子メールアドレスに対して電子メールを送信する場合には、端末8bにおいてメーラーを起動させ、電子メールサーバ6を介して電子メールの送信を行う。更に、参加者Cから参加者A、B及びプロジェクトの電子メールアドレスに対して電子メールを送信する場合には、端末8cにおいてメーラーを起動させ、電子メールサーバ6を介して電子メールの送信を行う。
【0030】
次に、図4に示すように、電子メール管理システム2において、プロジェクトの電子メールアドレスに対して送信された電子メールを受信する(ステップS10)。即ち、LAN4を介して電子メールサーバ6に接続し、プロジェクトの電子メールアカウントに対応して設けられている電子メールボックスに記憶されている電子メール、例えば、参加者Aから送信された電子メールを通信制御部12を介して受信する。
【0031】
次に、ステップS10において受信した電子メールを所定の分類項目に分類する(ステップS11)。即ち、受信した電子メールのタイトルに基づいて、電子メール記憶部16に記憶されている分類項目に電子メールを分類する。例えば、電子メールに「システム開発の進捗状況について」というタイトルが付されている場合、この電子メールは「進捗」の分類項目に分類される。また、参加者Bから送信された電子メールに「バグの処理について」というタイトルが付されている場合には、「バグ」の分類項目に、また、参加者Cから送信された電子メールに「参考資料」というタイトルが付されている場合には、「資料」の分類項目にそれぞれ分類される。なお、分類の際、電子メールのタイトル中に存在する所定の識別文字(例えば,[ ]や( )などのデミリタ)区切られた文言を用いても良い。例えば、電子メールに「[進捗]システム開発の進捗状況について」、「[バグ]バグの処理について」、「[資料]参考資料」等のタイトルが付されている場合に、[進捗]、[バグ]、[資料]の部分を参照して分類を行うようにしてもよい。
【0032】
次に、ステップS11において所定の分類項目に分類された電子メールを、分類項目に対応させて記憶する(ステップS12)。例えば、「進捗」の分類項目に分類された電子メールは、「進捗」の分類項目に対応させて電子メール記憶部16に記憶される。同様に、「バグ」の分類項目に分類された電子メール、「資料」の分類項目に分類された電子メールは、それぞれ「バグ」、「資料」の分類項目に対応させて電子メール記憶部16に記憶される。
【0033】
図5は、電子メール記憶部16に記憶された電子メールの一例を示す図である。この図5に示すように、電子メール記憶部16に記憶されている電子メールには、日付、電子メールのタイトル、名前、キーワード、分類、電子メールの本文が含まれている。ここで、日付には、電子メールが送信された日時及び電子メールが受信された日の少なくとも何れか一方が含まれている。また、名前には、送信元の電子メールアドレスと共に、データ記憶部14に電子メールアドレスに対応させて記憶されている参加者の氏名が含まれている。また、この電子メールを検索する際に検索条件として用いることができる語が設定されている場合にのみキーワードが記憶される。また、電子メールに対するコメントが存在する場合にのみコメントが、電子メールに添付ファイルが添付されている場合にのみ添付ファイルの識別番号がそれぞれ記憶される。
【0034】
ここで、プロジェクトへの参加者A、B、Cは、各々の端末8a、8b、8cを用い、LAN4を介して電子メール管理システム2に接続することにより、電子メール管理システム2に記憶されている電子メールを参照することができる。例えば、まず、端末8aにおいて、LAN4を介して電子メール管理システム2に接続する。次に、電子メール管理システム2に記憶されている電子メールの中から、参照を希望する電子メールを検索する。例えば、プロジェクトの進捗状況について、参加者Bを送信元とする電子メールを検索する場合には、「進捗」の分類項目に対応させて記憶されており、かつ、名前が参加者Bとなっていることを検索条件として、電子メールの検索を行う。
【0035】
電子メールの検索が行われた場合、端末8aの表示部26に検索条件に基づいて検索された電子メールのタイトルが表示される。従って、例えば、マウス等のポインティングデバイスを用いて参照を希望する電子メールのタイトルを選択してクリックし、電子メール管理システム2に対して電子メールの参照を要求する電子メール参照要求を送信する。
【0036】
電子メール管理システム2においては、図6に示すように、電子メールの参照を要求する電子メール参照要求を受信したか否かを判断する(ステップS20)。例えば、電子メール記憶部16に記憶されている特定の電子メールの参照を要求する電子メール参照要求が、通信制御部12を介して受信されたか否かを判断する。
【0037】
電子メール参照要求を受信した場合には(ステップS20)、電子メール参照要求の送信元端末に対して参照が要求された電子メールを送信する(ステップS21)。例えば、端末8aから送信された電子メール参照要求を受信した場合には、端末8aに対して参照が要求された電子メールを送信する。
【0038】
端末8aにおいては、電子メール管理システム2からLAN4を介して送信された電子メールを通信制御部22を介して受信する。そして、受信した電子メールを表示部26に表示する。
【0039】
図7は、端末を介して参照される電子メールの一例を示す図である。この図7に示すように、日付表示欄30に日付が、タイトル表示欄32に電子メールのタイトルが、名前表示欄34に送信者の氏名及び電子メールアドレスがそれぞれ表示される。また、キーワード表示欄36にキーワードが、分類表示欄38に電子メールが分類された分類項目が、電子メール本文表示欄40に電子メールの本文がそれぞれ表示される。なお、キーワードが設定されていない場合には、キーワード表示欄34は空欄のまま何も表示されない。また、参考文献として、電子メールに対するコメントが存在する場合には、コメント表示欄42aにコメントが表示され、添付ファイルが存在する場合には、添付ファイル表示欄44に添付ファイルの識別番号が表示される。また、コメント表示欄42aの右側には、コメントを入力する際に用いられる入力ボタン42bが表示される。
【0040】
ここで、電子メールに添付されている添付ファイルを参照する場合には、添付ファイル表示欄44に表示されている識別番号をマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックする。即ち、表示されている識別番号をクリックすることにより、電子メール管理システム2に対してクリックされた識別番号が付与されている添付ファイルの参照を要求する添付ファイル参照要求が送信される。そして、電子メール管理システム2から送信された添付ファイル、即ち、添付ファイル記憶部18に記憶されている添付ファイルを通信制御部22を介して受信し、受信した添付ファイルを表示部26に表示することにより、添付ファイルを参照することができる。
【0041】
また、新たにコメントを入力する場合には、入力ボタン42bをマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックする。即ち、入力ボタン42bをクリックすることにより、例えば、端末8aの表示部26に、コメント入力画面(図8参照)が表示される。このコメント入力画面において、キーボード28を介して必要なコメント、例えば、電子メールの本文中で特に重要な内容が記載されている箇所を示すコメント等をコメント入力欄46に入力する。そして、送信ボタン48をマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックし、電子メール管理システム2に対して入力したコメントを送信することにより、参照した電子メールに対するコメントを付加する。
【0042】
電子メール管理システム2においては、図6のステップS21において電子メールを送信した端末から送信された電子メールに対するコメントを受信した場合には(ステップS22)、受信したコメントを参照された電子メールに対応させて記憶する(ステップS23)。即ち、電子メール記憶部16において、受信したコメントと参照された電子メールとを対応させて記憶する。
【0043】
この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、プロジェクトの参加者間において送受信された電子メールが、電子メール管理システムに記憶されており、記憶されている電子メールを後に参照することができる。従って、プロジェクトに関する電子メールを電子メール管理システムにおいて集中的に管理することができ、個々の参加者の電子メール管理負担が軽減される。また、プロジェクトに関する電子メールを電子メール管理システムにおいて集中的に管理することにより、例えば、別のプロジェクトにおいて電子メールを参考資料として有効に活用することができる。
【0044】
また、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、電子メールのタイトルに基づいて電子メールを所定の分類項目に分類して記憶している。従って、後に電子メールを参照する場合に分類項目を参照して効率的に電子メールを活用することができる。また、電子メールのタイトルに基づいて電子メールの分類が行われるため、電子メールにタイトルをつける際に内容を反映した適切なタイトルを付すという、電子メールの利用に関するモラルを育成することができる。
【0045】
また、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、電子メールが参照された際に付加されたコメントを、電子メールに対応させて記憶している。例えば、参加者間における討論が電子メールにより行われ、受信した電子メールを引用しながら返信を繰り返すことにより長文となった電子メールについて、電子メール中のどの部分に討論の結論が記載されているか等を示すコメントを付加することができる。従って、電子メールに付加されているコメントを参照することにより、迅速、かつ、効率的に電子メールを活用することができる。
【0046】
また、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、編集不可能な状態で電子メールが記憶されている。即ち、電子メール管理システムにおいて受信された電子メールに、後に文章を追加したり、文章を削除する等の編集を行うことができない状態で電子メールが記憶されている。従って、プロジェクトに問題が発生した場合等に、電子メールを参照することによって、各参加者の記載内容等を的確に確認することができる。
【0047】
また、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、電子メールを後に参照することができ、かつ、後に電子メールの本文及びタイトルを編集することができない。従って、後に参照されることを考慮して、例えば、タイトルと記載内容とを対応させる、明確な文章により本文を記載する等、適切な電子メールを作成するというモラルを育成することができる。即ち、電子メールは、例えば、手紙やファックス等の場合に比較して手軽に文章を作成することができるため、後に参照した場合に解り易く記載するというモラルの育成が困難になっている。従って、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムを導入することにより、必要な事項を容易に理解することができる電子メールを作成する、という電子メールの作成に関するモラルを育成することができる。
【0048】
なお、プロジェクト参加者間で送受信される電子メールの送信先にプロジェクトの電子メールアドレスが含まれている場合には、各参加者に送信される電子メールにその旨を示すメッセージを添付するようにしてもよい。この場合には、各参加者は受信した電子メールが電子メール管理システムに記憶されることを確認できるため、受信した電子メールを気兼ねなく削除することができ、各参加者の電子メールの管理負担を軽減することができる。
【0049】
次に、図9のフローチャートを参照して、第2の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいて行われる電子メールの管理処理について説明する。なお、第2の実施の形態に係る電子メール管理システムは、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムと同様の構成であるため説明を省略する。また、第1の実施の形態に係る電子メール管理システム2と同様の符号を用いて以下の説明を行う。
【0050】
まず、電子メール管理システム2において、プロジェクトの電子メールアドレスに対して送信された電子メールを受信し(ステップS30)、受信した電子メールを所定の分類項目に分類する(ステップS31)。そして、所定の分類項目に分類された電子メールを、分類された分類項目に対応させて記憶する(ステップS32)。即ち、上述の第1の実施の形態に係るステップS10〜ステップS12における処理と同様の処理により受信した電子メールを分類し、分類された電子メールを分類項目に対応させて電子メール記憶部16に記憶する。
【0051】
次に、受信した電子メールに添付されている添付ファイルを記憶する(ステップS33)。即ち、添付ファイルにユニークな識別番号を付与し、添付ファイル記憶部18に記憶する。
【0052】
次に、プロジェクト参加者の電子メールアドレスに対して電子メール記憶部16に記憶されている電子メールを送信する(ステップS34)。即ち、プロジェクトに参加している何れかの参加者から電子メールを受信した場合には、同一プロジェクトに参加している全ての参加者の電子メールアドレスに対して電子メールが送信される。例えば、ステップS30において参加者Bからの電子メールを受信した場合には、参加者Bが参加しているプロジェクトの電子メールアドレスに対応させてデータ記憶部14に記憶されている参加者全員の電子メールアドレスに対して電子メールが送信される。なお、この時、添付ファイルは送信されず、添付ファイルが電子メール管理システム2の添付ファイル記憶部18に記憶されていることを示す情報、例えば、添付ファイルへのリンクを含む電子メールが送信される。
【0053】
プロジェクト参加者A、B、Cの各々が用いる端末8a、8b、8c、例えば、端末8aにおいては、電子メール管理システム2から送信された電子メールを電子メールサーバ6を介して受信する。次に、受信した電子メールをデータ記憶部24に記憶すると共に表示部26に表示し、受信した電子メールの内容を確認する。なお、端末8b及び端末8cにおいても、端末8aと同様の処理が行われる。
【0054】
ここで、添付ファイルを参照する場合には、電子メール管理システム2に対して添付ファイル参照要求を送信する。例えば、受信した電子メールに含まれている添付ファイルへのリンクをマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックすることにより添付ファイル参照要求を電子メール管理システム2に対して送信する。
【0055】
電子メール管理システム2においては、添付ファイル参照要求を受信した場合には(ステップS35)、添付ファイル参照要求の送信元端末に対して添付ファイルを送信する(ステップS36)。例えば、端末8aから送信された添付ファイル参照要求を受信した場合には、端末8aに対して添付ファイル記憶部18に記憶されている添付ファイルを送信する。なお、添付ファイル参照要求を受信していない場合には(ステップS35)、そのまま処理を終了する。
【0056】
なお、参加者A、B、Cの何れかが端末8a、8b、8cを介して電子メール管理システム2に記憶されている電子メールを参照する場合には、上述の第1の実施の形態に係るステップS20〜ステップS23における処理と同様の処理により参照することができる。
【0057】
この第2の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、電子メール管理システムにおいて電子メールを受信した場合には、電子メール管理システムに登録されているプロジェクト参加者の電子メールアドレスに対して受信した電子メールが送信されている。従って、電子メール管理システムにプロジェクト参加者の電子メールアドレスを登録することにより、同一のプロジェクトに参加している他の参加者に対して確実に電子メールを送信することができる。
【0058】
また、上述の第2の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、添付ファイルが電子メール管理システムに記憶されていることを示す情報を含む電子メールを、登録されたプロジェクト参加者の電子メールアドレスに対して送信している。即ち、電子メールに添付されている添付ファイルを全ての参加者に送信せず、各参加者には添付ファイルを参照可能な情報を含む電子メールを送信している。従って、全ての参加者に対して同一の添付ファイルを電子メールに添付して送信することにより生じるLANの負荷を適切、かつ、容易に軽減することができる。更に、通信網の負担を軽減することができるため、例えば、企業内LANにおける情報の通信量が電子メールの送受信により急激に増加することを防止することができる。
【0059】
上述の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、プロジェクト参加者間において送受信された電子メールを、電子メール管理システムにおいて集中的に管理することができる。従って、プロジェクト毎に設けられた電子メールアドレスに対して送信された電子メールを記憶することにより、同一のプロジェクトに関する電子メールを一つにまとめ、プロジェクトに関する資料として適切に保管することができる。
【0060】
なお、上述の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、プロジェクト参加者の全てが電子メール管理システムに記憶されている電子メールを参照することができるが、電子メールを参照することができる者を制限するようにしてもよい。即ち、予め電子メール管理システムにおいて電子メールを参照することができる参加者を登録し、電子メール管理システムへの接続を行う際に、参加者の氏名及び予め設定されているパスワード等に基づいて電子メールの参照が認められている参加者であることが認証された場合にのみ、電子メールを参照することができるようにしてもよい。この場合には、例えば、機密性の高いプロジェクトに関する電子メールについても、電子メール管理システムにおいて管理することができる。
【0061】
また、上述の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、参照する電子メールが検索条件に基づいて検索された場合に、検索された電子メールのタイトルを表示しているが、タイトルと共にコメントを表示するようにしてもよい。この場合には、検索された電子メールに対するコメントを参照することによって、必要な情報が含まれている電子メールを効率的に参照することができる。
【0062】
また、上述の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、電子メールを参照した際に電子メールに対するコメントを入力することができるが、コメントに加えてキーワードを設定することができるようにしてもよい。この場合には、適切なキーワードを設定することにより、電子メールを的確に検索することができ、効率的に電子メールを活用することができる。
【0063】
また、上述の実施の形態に係る電子メール管理システムを、電子掲示板を用いた会議室システムとして利用するようにしてもよい。即ち、電子メール管理システムに図5に示す形式で情報を登録し、プロジェクト参加者が登録されている情報を参照し(図7参照)、コメントを入力するようにしてもよい。この場合には、電子メールと同様の形式で登録された情報を管理することができるため、情報を登録するために新たなシステムを別途設置等することなく、容易に会議室システムを導入することができる。
【0064】
【発明の効果】
この発明によれば、複数の端末の各々から送信された電子メールを受信して記憶している。従って、複数の端末間で送受信される電子メールを集中的に管理することにより、個々の端末において電子メールの管理を行う必要がなく、電子メールの管理負担を軽減すると共に、効率的に電子メールの管理を行うことができる。また、所定の分類項目及び電子メールに対するコメントに対応させて電子メールを記憶しているため、電子メールをプロジェクトの参照資料等として効率的に活用することができる。
【0065】
また、この発明によれば、電子メール管理システムに対して送信された電子メールを、添付ファイルを除いて各端末に設定されている電子メールアドレスに対して送信している。従って、例えば、企業内におけるプロジェクトへの参加者の電子メールアドレスを予め電子メール管理システムに登録することにより、プロジェクト参加者間で確実、かつ、容易に電子メールの送受信を行うことができる。そのため、プロジェクト参加者間で適切に情報の共有を行うことができると共に、電子メールを送信する際の端末における処理負担を軽減することができる。また、各端末からの要求に基づいて添付ファイルを別途送信しているため、サイズの大きな添付ファイルを同時に複数の端末に送信することにより生じる通信網の負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムを含むシステム全体のブロック構成図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムのブロック構成図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る端末のブロック構成図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおける処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の第1の実施の形態に係る電子メールの一例を示す図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおける処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の第1の実施の形態に係る端末を介して参照される電子メールの一例を示す図である。
【図8】この発明の第1の実施の形態に係る端末において表示されるコメント入力画面の一例を示す図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態に係る電子メール管理システムの処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2…電子メール管理システム、4…LAN、6…電子メールサーバ、8a、8b、8c…端末。
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の端末間において送受信される電子メールを管理する電子メール管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、企業等から従業者に対して付与されている電子メールアドレスを用いて送受信される電子メールは、個々の従業者により管理されている。例えば、あるプロジェクトに参加している従業者間においてプロジェクトに関する連絡が電子メールにより行われている場合、各従業者がそれぞれプロジェクトに関する電子メールを管理していた。
【0003】
なお、企業内等において文書を回覧する際のコメント管理方式、即ち、電子メールを利用して文書を回覧すると共に、回覧過程において文書自体に直接コメントを記入し、文書に書き加えられたコメントを管理する方式が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−326732号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、電子メールは企業内外での連絡手段やメールマガジン等による情報収集手段として広く活用されている。そのため、企業内において各従業者が受信する電子メールの量が膨大になっており、電子メールの管理が大きな負担になっている。即ち、各従業者は、例えば、自らが参加しているプロジェクトに関する電子メール、顧客との連絡事項に関する電子メール、メールマガジン等、各種の電子メールを受信している。このような場合に、それぞれを分別する等の整理を行い、かつ、内容を確認した上で保存するか削除するかを判断する等の管理が大きな負担になっている。
【0006】
また、例えば、あるプロジェクトに参加している従業者間で電子メールによりプロジェクトに関する情報の交換が行われている場合、各従業者がそれぞれプロジェクトに関する電子メールの管理を行っている。従って、同一内容の電子メールを各従業者が重複して管理しており、電子メールの管理が効率的に行われていない。また、大量に蓄積されている電子メールの中で、どの電子メールにどのような情報が含まれているかは、各電子メールの内容を確認しなければ知ることができず、プロジェクトに関する資料として電子メールの効率的な活用が実現されていない。
【0007】
この発明の課題は、電子メールの管理負担を軽減すると共に、電子メールを効率的に活用することができるように電子メールを管理する電子メール管理システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電子メール管理システムは、複数の端末間で送受信される電子メールを管理する電子メール管理システムにおいて、前記複数の端末の各々から送信される電子メールを受信する電子メール受信手段と、前記電子メール受信手段により受信された電子メールを所定の分類項目に分類する分類手段と、前記分類手段により所定の分類項目に分類された電子メールを、前記所定の分類項目に対応させて記憶する電子メール記憶手段と、前記端末を介して前記電子メール記憶手段に記憶されている電子メールが参照された際に該電子メールに対するコメントが付加された場合には、前記コメントを前記電子メールに対応させて記憶するコメント記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
この請求項1記載の電子メール管理システムによれば、複数の端末の各々から送信された電子メールを受信して記憶している。従って、複数の端末間で送受信される電子メールを集中的に管理することにより、個々の端末において電子メールの管理を行う必要がなく、電子メールの管理負担を軽減することができる。また、所定の分類項目に対応させて電子メールを記憶すると共に電子メールに対するコメントを記憶しているため、例えば、プロジェクトに関する電子メールをプロジェクト関連資料として効率的に活用することができる。
【0010】
また、請求項2記載の電子メール管理システムは、複数の端末間で送受信される電子メールを管理する電子メール管理システムにおいて、前記複数の端末の各々に設定されている電子メールアドレスを記憶する電子メールアドレス記憶手段と、前記複数の端末の各々から送信される電子メールを受信する電子メール受信手段と、前記電子メール受信手段により受信された電子メールを記憶する電子メール記憶手段と、前記電子メール受信手段により受信された電子メールに添付ファイルが添付されている場合に、前記添付ファイルを記憶する添付ファイル記憶手段と、前記電子メール記憶手段に記憶されている電子メールを、前記電子メールアドレス記憶手段に記憶されている電子メールアドレスに対して送信する電子メール送信手段と、前記添付ファイル記憶手段に記憶されている添付ファイルを、前記端末からの要求に基づいて該端末に送信する添付ファイル送信手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
この請求項2記載の電子メール管理システムによれば、電子メール管理システムに対して送信された電子メールを、添付ファイルを除いて各端末に設定されている電子メールアドレスに対して送信している。従って、例えば、企業内におけるプロジェクトへの参加者の電子メールアドレスを予め電子メール管理システムに登録することにより、プロジェクト参加者間で確実、かつ、容易に電子メールの送受信を行うことができる。また、各端末からの要求に基づいて添付ファイルを別途送信しているため、サイズの大きな添付ファイルを同時に複数の端末に送信することにより生じる通信網の負荷を軽減することができる。
【0012】
また、請求項3記載の電子メール管理システムは、前記電子メール受信手段により受信された電子メールを所定の分類項目に分類する分類手段を更に備え、前記電子メール記憶手段において、前記分類手段により分類された分類項目に対応させて電子メールを記憶することを特徴とする。
【0013】
この請求項3記載の電子メール管理システムによれば、受信された電子メールを所定の分類項目に分類し、分類項目に対応させて電子メールを記憶している。従って、後に電子メールを参照する際に、分類項目に基づいて希望する電子メールを容易に参照することができ、電子メールを有効な資料として効率的に活用することができる。
【0014】
また、請求項4記載の電子メール管理システムは、前記端末を介して前記電子メール記憶手段に記憶されている電子メールが参照された際に該電子メールに対するコメントが付加された場合には、前記コメントを前記電子メールに対応させて記憶するコメント記憶手段を更に備えることを特徴とする。
【0015】
この請求項4記載の電子メール管理システムによれば、電子メールに対するコメントを電子メールに対応させて記憶している。従って、電子メールに対するコメントを参照することにより、電子メールの内容を容易に把握することができ、効率的に電子メールを活用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、実施の形態に係る電子メール管理システムについて説明する。なお、以下においては、LAN(Local Area Network)が形成されている企業内において、所定のプロジェクトに参加している従業者(参加者A、B、C)間でプロジェクトに関する情報を交換等するために用いられている電子メールの管理を行う場合を例として説明する。
【0017】
図1は、実施の形態に係る電子メール管理システムを含むシステム全体のブロック構成図である。電子メール管理システム2は、LAN4を介してこの電子メール管理システム2及び端末8a、8b、8c間において送受信される電子メールを中継する電子メールサーバ6と接続されている。また、電子メール管理システム2は、LAN4を介してプロジェクトへの参加者が用いる端末8a、8b、8cと接続されている。
【0018】
なお、参加者A、B、Cの各々には、電子メールアカウント(電子メールを利用するユーザを識別するための文字列)が付与されており、各参加者が用いる端末、即ち、参加者Aが用いる端末8a、参加者Bが用いる端末8b及び参加者Cが用いる端末8cには、それぞれの電子メールアドレス(電子メールアカウント@ドメイン名により構成される電子メール利用者の識別子)が設定されている。また、電子メールサーバ6には、電子メールアカウント毎に対応させた電子メールボックスが設けられている。従って、各端末8a、8b、8cにおいては、LAN4を介して電子メールサーバ6に接続し、電子メールサーバ6の電子メールボックスに蓄積されている電子メールを取得することにより、各参加者宛てに送信された電子メールを受信することができる。
【0019】
また、参加者A、B、Cが参加しているプロジェクトにも、電子メールアカウントが付与されており、このプロジェクトに付与された電子メールアカウントに基づく電子メールアドレスが電子メール管理システム2に設定されている。なお、プロジェクト用の電子メールアカウントに対応させた電子メールボックスも電子メールサーバ6に設けられている。従って、この電子メールボックスに蓄積された電子メールを取得することにより、電子メール管理システム2においてプロジェクトの電子メールアドレスに送信された電子メールを受信することができる。なお、複数のプロジェクトにおける電子メールの管理が行われる場合には、電子メール管理システム2において、それぞれのプロジェクト用の電子メールアドレスが設定されている。
【0020】
図2は、実施の形態に係る電子メール管理システム2のブロック構成図である。電子メール管理システム2は、この電子メール管理システム2におけるデータの処理を制御するデータ制御部10を備えている。このデータ制御部10には、電子メールサーバ6、端末8a、8b、8cとの間の通信を制御する通信制御部12及びプロジェクトへの参加者の電子メールアドレス等を記憶するデータ記憶部14が接続されている。また、データ制御部10には、通信制御部12を介して受信された電子メールを所定の分類項目に分類して記憶する電子メール記憶部16及び電子メールに添付されている添付ファイルを記憶する添付ファイル記憶部18が接続されている。
【0021】
データ記憶部14には、プロジェクト参加者の電子メールアドレス、例えば、参加者A、B、Cのそれぞれの電子メールアドレスが氏名及び所属等に対応させて記憶されている。なお、何れのプロジェクトに何れの参加者が参加しているかを識別すべく、プロジェクトの電子メールアドレスに対応させて、該プロジェクトに参加している参加者の電子メールアドレスが記憶されている。
【0022】
また、電子メール記憶部16には、電子メールの分類項目、即ち、電子メールのタイトル(サブジェクト又は件名)に基づいて電子メールを分類する際に用いられる分類項目が記憶されている。例えば、電子メールの分類項目として、「バグ」、「仕様」、「資料」及び「進捗」等、プロジェクトに関するどのような情報を含む電子メールであるかを示す項目が分類項目として記憶されている。なお、この電子メールの分類項目は、プロジェクトの内容に対応させて任意に設定することができる。
【0023】
また、電子メール記憶部16には、通信制御部12を介して受信された電子メール、即ち、端末8a、8b、8cの何れかの端末から電子メールサーバ6を介して送信された電子メールが所定の分類項目に対応させて記憶される。
【0024】
また、電子メール記憶部16においては、それぞれの分類項目に対応させて編集不可能な状態で電子メールが記憶されている。即ち、電子メール記憶部16に記憶されている電子メールに対して、後に文章を追加したり、文章を削除したりする等の編集を行うことが不可能な状態で電子メールが記憶されている。編集可能な状態で電子メールが記憶されている場合には、電子メールの内容が書き換えられる可能性がある。そのため、プロジェクト参加者間でやり取りされた電子メールを、受信されたその時点の状態で保存すべく、編集不可能な状態で電子メールが記憶される。
【0025】
また、添付ファイル記憶部18には、電子メールに添付して送信された添付ファイルが記憶されている。ここで、添付ファイルは、添付ファイル記憶部18に記憶される際に付与されたユニークな識別番号に対応させて記憶される。
【0026】
図3は、この発明の実施の形態に係る端末8aのブロック構成図である。端末8aは、この端末8aにおけるデータの処理を制御するデータ制御部20を備えている。このデータ制御部20には、電子メール管理システム2及び電子メールサーバ6との間の通信を制御する通信制御部22及び通信制御部22を介して受信された電子メール等を記憶するデータ記憶部24が接続されている。また、データ制御部20には、データ記憶部24に記憶された電子メール等を表示する表示部26及び電子メールを作成する際等に用いられるキーボード28が接続されている。
【0027】
データ記憶部24には、端末8aを用いる参加者の電子メールアドレス、即ち、参加者Aの電子メールアドレスが記憶されている。また、データ記憶部24には、通信制御部22を介して受信された電子メール、即ち、電子メールサーバ6に設けられている参加者Aの電子メールアカウントに対応する電子メールボックスからLAN4を介して取得された電子メールが記憶される。また、データ記憶部24には、電子メールの送受信等を管理するプログラム(メーラー)が記憶されている。このメーラーを起動させることにより、電子メールサーバ6の電子メールボックスに記憶されている電子メールを取得したり、参加者B、C及びプロジェクトの電子メールアドレスに対して電子メールを送信する等の処理を行うことができる。なお、端末8b、8cは、端末8aと同様の構成であるため説明を省略する。
【0028】
次に、図面を参照してこの発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおける電子メールの管理処理について説明する。なお、以下においては、参加者A、B及びCが参加するプロジェクトに関して、参加者A、B及びC間において送受信される電子メールの管理を行う場合を例として説明する。
【0029】
まず、例えば、端末8aにおいてメーラーを起動させ、参加者Aから参加者B、C及びプロジェクトの電子メールアドレスに対して電子メールを送信する。端末8aから送信された電子メールは、LAN4を介して電子メールサーバ6において受信され、参加者Bの電子メールアカウント、参加者Cの電子メールアカウント及びプロジェクトの電子メールアカウントにそれぞれ対応して設けられている電子メールボックスに記憶される。また、参加者Bから参加者A、C及びプロジェクトの電子メールアドレスに対して電子メールを送信する場合には、端末8bにおいてメーラーを起動させ、電子メールサーバ6を介して電子メールの送信を行う。更に、参加者Cから参加者A、B及びプロジェクトの電子メールアドレスに対して電子メールを送信する場合には、端末8cにおいてメーラーを起動させ、電子メールサーバ6を介して電子メールの送信を行う。
【0030】
次に、図4に示すように、電子メール管理システム2において、プロジェクトの電子メールアドレスに対して送信された電子メールを受信する(ステップS10)。即ち、LAN4を介して電子メールサーバ6に接続し、プロジェクトの電子メールアカウントに対応して設けられている電子メールボックスに記憶されている電子メール、例えば、参加者Aから送信された電子メールを通信制御部12を介して受信する。
【0031】
次に、ステップS10において受信した電子メールを所定の分類項目に分類する(ステップS11)。即ち、受信した電子メールのタイトルに基づいて、電子メール記憶部16に記憶されている分類項目に電子メールを分類する。例えば、電子メールに「システム開発の進捗状況について」というタイトルが付されている場合、この電子メールは「進捗」の分類項目に分類される。また、参加者Bから送信された電子メールに「バグの処理について」というタイトルが付されている場合には、「バグ」の分類項目に、また、参加者Cから送信された電子メールに「参考資料」というタイトルが付されている場合には、「資料」の分類項目にそれぞれ分類される。なお、分類の際、電子メールのタイトル中に存在する所定の識別文字(例えば,[ ]や( )などのデミリタ)区切られた文言を用いても良い。例えば、電子メールに「[進捗]システム開発の進捗状況について」、「[バグ]バグの処理について」、「[資料]参考資料」等のタイトルが付されている場合に、[進捗]、[バグ]、[資料]の部分を参照して分類を行うようにしてもよい。
【0032】
次に、ステップS11において所定の分類項目に分類された電子メールを、分類項目に対応させて記憶する(ステップS12)。例えば、「進捗」の分類項目に分類された電子メールは、「進捗」の分類項目に対応させて電子メール記憶部16に記憶される。同様に、「バグ」の分類項目に分類された電子メール、「資料」の分類項目に分類された電子メールは、それぞれ「バグ」、「資料」の分類項目に対応させて電子メール記憶部16に記憶される。
【0033】
図5は、電子メール記憶部16に記憶された電子メールの一例を示す図である。この図5に示すように、電子メール記憶部16に記憶されている電子メールには、日付、電子メールのタイトル、名前、キーワード、分類、電子メールの本文が含まれている。ここで、日付には、電子メールが送信された日時及び電子メールが受信された日の少なくとも何れか一方が含まれている。また、名前には、送信元の電子メールアドレスと共に、データ記憶部14に電子メールアドレスに対応させて記憶されている参加者の氏名が含まれている。また、この電子メールを検索する際に検索条件として用いることができる語が設定されている場合にのみキーワードが記憶される。また、電子メールに対するコメントが存在する場合にのみコメントが、電子メールに添付ファイルが添付されている場合にのみ添付ファイルの識別番号がそれぞれ記憶される。
【0034】
ここで、プロジェクトへの参加者A、B、Cは、各々の端末8a、8b、8cを用い、LAN4を介して電子メール管理システム2に接続することにより、電子メール管理システム2に記憶されている電子メールを参照することができる。例えば、まず、端末8aにおいて、LAN4を介して電子メール管理システム2に接続する。次に、電子メール管理システム2に記憶されている電子メールの中から、参照を希望する電子メールを検索する。例えば、プロジェクトの進捗状況について、参加者Bを送信元とする電子メールを検索する場合には、「進捗」の分類項目に対応させて記憶されており、かつ、名前が参加者Bとなっていることを検索条件として、電子メールの検索を行う。
【0035】
電子メールの検索が行われた場合、端末8aの表示部26に検索条件に基づいて検索された電子メールのタイトルが表示される。従って、例えば、マウス等のポインティングデバイスを用いて参照を希望する電子メールのタイトルを選択してクリックし、電子メール管理システム2に対して電子メールの参照を要求する電子メール参照要求を送信する。
【0036】
電子メール管理システム2においては、図6に示すように、電子メールの参照を要求する電子メール参照要求を受信したか否かを判断する(ステップS20)。例えば、電子メール記憶部16に記憶されている特定の電子メールの参照を要求する電子メール参照要求が、通信制御部12を介して受信されたか否かを判断する。
【0037】
電子メール参照要求を受信した場合には(ステップS20)、電子メール参照要求の送信元端末に対して参照が要求された電子メールを送信する(ステップS21)。例えば、端末8aから送信された電子メール参照要求を受信した場合には、端末8aに対して参照が要求された電子メールを送信する。
【0038】
端末8aにおいては、電子メール管理システム2からLAN4を介して送信された電子メールを通信制御部22を介して受信する。そして、受信した電子メールを表示部26に表示する。
【0039】
図7は、端末を介して参照される電子メールの一例を示す図である。この図7に示すように、日付表示欄30に日付が、タイトル表示欄32に電子メールのタイトルが、名前表示欄34に送信者の氏名及び電子メールアドレスがそれぞれ表示される。また、キーワード表示欄36にキーワードが、分類表示欄38に電子メールが分類された分類項目が、電子メール本文表示欄40に電子メールの本文がそれぞれ表示される。なお、キーワードが設定されていない場合には、キーワード表示欄34は空欄のまま何も表示されない。また、参考文献として、電子メールに対するコメントが存在する場合には、コメント表示欄42aにコメントが表示され、添付ファイルが存在する場合には、添付ファイル表示欄44に添付ファイルの識別番号が表示される。また、コメント表示欄42aの右側には、コメントを入力する際に用いられる入力ボタン42bが表示される。
【0040】
ここで、電子メールに添付されている添付ファイルを参照する場合には、添付ファイル表示欄44に表示されている識別番号をマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックする。即ち、表示されている識別番号をクリックすることにより、電子メール管理システム2に対してクリックされた識別番号が付与されている添付ファイルの参照を要求する添付ファイル参照要求が送信される。そして、電子メール管理システム2から送信された添付ファイル、即ち、添付ファイル記憶部18に記憶されている添付ファイルを通信制御部22を介して受信し、受信した添付ファイルを表示部26に表示することにより、添付ファイルを参照することができる。
【0041】
また、新たにコメントを入力する場合には、入力ボタン42bをマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックする。即ち、入力ボタン42bをクリックすることにより、例えば、端末8aの表示部26に、コメント入力画面(図8参照)が表示される。このコメント入力画面において、キーボード28を介して必要なコメント、例えば、電子メールの本文中で特に重要な内容が記載されている箇所を示すコメント等をコメント入力欄46に入力する。そして、送信ボタン48をマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックし、電子メール管理システム2に対して入力したコメントを送信することにより、参照した電子メールに対するコメントを付加する。
【0042】
電子メール管理システム2においては、図6のステップS21において電子メールを送信した端末から送信された電子メールに対するコメントを受信した場合には(ステップS22)、受信したコメントを参照された電子メールに対応させて記憶する(ステップS23)。即ち、電子メール記憶部16において、受信したコメントと参照された電子メールとを対応させて記憶する。
【0043】
この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、プロジェクトの参加者間において送受信された電子メールが、電子メール管理システムに記憶されており、記憶されている電子メールを後に参照することができる。従って、プロジェクトに関する電子メールを電子メール管理システムにおいて集中的に管理することができ、個々の参加者の電子メール管理負担が軽減される。また、プロジェクトに関する電子メールを電子メール管理システムにおいて集中的に管理することにより、例えば、別のプロジェクトにおいて電子メールを参考資料として有効に活用することができる。
【0044】
また、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、電子メールのタイトルに基づいて電子メールを所定の分類項目に分類して記憶している。従って、後に電子メールを参照する場合に分類項目を参照して効率的に電子メールを活用することができる。また、電子メールのタイトルに基づいて電子メールの分類が行われるため、電子メールにタイトルをつける際に内容を反映した適切なタイトルを付すという、電子メールの利用に関するモラルを育成することができる。
【0045】
また、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、電子メールが参照された際に付加されたコメントを、電子メールに対応させて記憶している。例えば、参加者間における討論が電子メールにより行われ、受信した電子メールを引用しながら返信を繰り返すことにより長文となった電子メールについて、電子メール中のどの部分に討論の結論が記載されているか等を示すコメントを付加することができる。従って、電子メールに付加されているコメントを参照することにより、迅速、かつ、効率的に電子メールを活用することができる。
【0046】
また、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、編集不可能な状態で電子メールが記憶されている。即ち、電子メール管理システムにおいて受信された電子メールに、後に文章を追加したり、文章を削除する等の編集を行うことができない状態で電子メールが記憶されている。従って、プロジェクトに問題が発生した場合等に、電子メールを参照することによって、各参加者の記載内容等を的確に確認することができる。
【0047】
また、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、電子メールを後に参照することができ、かつ、後に電子メールの本文及びタイトルを編集することができない。従って、後に参照されることを考慮して、例えば、タイトルと記載内容とを対応させる、明確な文章により本文を記載する等、適切な電子メールを作成するというモラルを育成することができる。即ち、電子メールは、例えば、手紙やファックス等の場合に比較して手軽に文章を作成することができるため、後に参照した場合に解り易く記載するというモラルの育成が困難になっている。従って、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムを導入することにより、必要な事項を容易に理解することができる電子メールを作成する、という電子メールの作成に関するモラルを育成することができる。
【0048】
なお、プロジェクト参加者間で送受信される電子メールの送信先にプロジェクトの電子メールアドレスが含まれている場合には、各参加者に送信される電子メールにその旨を示すメッセージを添付するようにしてもよい。この場合には、各参加者は受信した電子メールが電子メール管理システムに記憶されることを確認できるため、受信した電子メールを気兼ねなく削除することができ、各参加者の電子メールの管理負担を軽減することができる。
【0049】
次に、図9のフローチャートを参照して、第2の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいて行われる電子メールの管理処理について説明する。なお、第2の実施の形態に係る電子メール管理システムは、上述の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムと同様の構成であるため説明を省略する。また、第1の実施の形態に係る電子メール管理システム2と同様の符号を用いて以下の説明を行う。
【0050】
まず、電子メール管理システム2において、プロジェクトの電子メールアドレスに対して送信された電子メールを受信し(ステップS30)、受信した電子メールを所定の分類項目に分類する(ステップS31)。そして、所定の分類項目に分類された電子メールを、分類された分類項目に対応させて記憶する(ステップS32)。即ち、上述の第1の実施の形態に係るステップS10〜ステップS12における処理と同様の処理により受信した電子メールを分類し、分類された電子メールを分類項目に対応させて電子メール記憶部16に記憶する。
【0051】
次に、受信した電子メールに添付されている添付ファイルを記憶する(ステップS33)。即ち、添付ファイルにユニークな識別番号を付与し、添付ファイル記憶部18に記憶する。
【0052】
次に、プロジェクト参加者の電子メールアドレスに対して電子メール記憶部16に記憶されている電子メールを送信する(ステップS34)。即ち、プロジェクトに参加している何れかの参加者から電子メールを受信した場合には、同一プロジェクトに参加している全ての参加者の電子メールアドレスに対して電子メールが送信される。例えば、ステップS30において参加者Bからの電子メールを受信した場合には、参加者Bが参加しているプロジェクトの電子メールアドレスに対応させてデータ記憶部14に記憶されている参加者全員の電子メールアドレスに対して電子メールが送信される。なお、この時、添付ファイルは送信されず、添付ファイルが電子メール管理システム2の添付ファイル記憶部18に記憶されていることを示す情報、例えば、添付ファイルへのリンクを含む電子メールが送信される。
【0053】
プロジェクト参加者A、B、Cの各々が用いる端末8a、8b、8c、例えば、端末8aにおいては、電子メール管理システム2から送信された電子メールを電子メールサーバ6を介して受信する。次に、受信した電子メールをデータ記憶部24に記憶すると共に表示部26に表示し、受信した電子メールの内容を確認する。なお、端末8b及び端末8cにおいても、端末8aと同様の処理が行われる。
【0054】
ここで、添付ファイルを参照する場合には、電子メール管理システム2に対して添付ファイル参照要求を送信する。例えば、受信した電子メールに含まれている添付ファイルへのリンクをマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックすることにより添付ファイル参照要求を電子メール管理システム2に対して送信する。
【0055】
電子メール管理システム2においては、添付ファイル参照要求を受信した場合には(ステップS35)、添付ファイル参照要求の送信元端末に対して添付ファイルを送信する(ステップS36)。例えば、端末8aから送信された添付ファイル参照要求を受信した場合には、端末8aに対して添付ファイル記憶部18に記憶されている添付ファイルを送信する。なお、添付ファイル参照要求を受信していない場合には(ステップS35)、そのまま処理を終了する。
【0056】
なお、参加者A、B、Cの何れかが端末8a、8b、8cを介して電子メール管理システム2に記憶されている電子メールを参照する場合には、上述の第1の実施の形態に係るステップS20〜ステップS23における処理と同様の処理により参照することができる。
【0057】
この第2の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、電子メール管理システムにおいて電子メールを受信した場合には、電子メール管理システムに登録されているプロジェクト参加者の電子メールアドレスに対して受信した電子メールが送信されている。従って、電子メール管理システムにプロジェクト参加者の電子メールアドレスを登録することにより、同一のプロジェクトに参加している他の参加者に対して確実に電子メールを送信することができる。
【0058】
また、上述の第2の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、添付ファイルが電子メール管理システムに記憶されていることを示す情報を含む電子メールを、登録されたプロジェクト参加者の電子メールアドレスに対して送信している。即ち、電子メールに添付されている添付ファイルを全ての参加者に送信せず、各参加者には添付ファイルを参照可能な情報を含む電子メールを送信している。従って、全ての参加者に対して同一の添付ファイルを電子メールに添付して送信することにより生じるLANの負荷を適切、かつ、容易に軽減することができる。更に、通信網の負担を軽減することができるため、例えば、企業内LANにおける情報の通信量が電子メールの送受信により急激に増加することを防止することができる。
【0059】
上述の実施の形態に係る電子メール管理システムによれば、プロジェクト参加者間において送受信された電子メールを、電子メール管理システムにおいて集中的に管理することができる。従って、プロジェクト毎に設けられた電子メールアドレスに対して送信された電子メールを記憶することにより、同一のプロジェクトに関する電子メールを一つにまとめ、プロジェクトに関する資料として適切に保管することができる。
【0060】
なお、上述の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、プロジェクト参加者の全てが電子メール管理システムに記憶されている電子メールを参照することができるが、電子メールを参照することができる者を制限するようにしてもよい。即ち、予め電子メール管理システムにおいて電子メールを参照することができる参加者を登録し、電子メール管理システムへの接続を行う際に、参加者の氏名及び予め設定されているパスワード等に基づいて電子メールの参照が認められている参加者であることが認証された場合にのみ、電子メールを参照することができるようにしてもよい。この場合には、例えば、機密性の高いプロジェクトに関する電子メールについても、電子メール管理システムにおいて管理することができる。
【0061】
また、上述の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、参照する電子メールが検索条件に基づいて検索された場合に、検索された電子メールのタイトルを表示しているが、タイトルと共にコメントを表示するようにしてもよい。この場合には、検索された電子メールに対するコメントを参照することによって、必要な情報が含まれている電子メールを効率的に参照することができる。
【0062】
また、上述の実施の形態に係る電子メール管理システムにおいては、電子メールを参照した際に電子メールに対するコメントを入力することができるが、コメントに加えてキーワードを設定することができるようにしてもよい。この場合には、適切なキーワードを設定することにより、電子メールを的確に検索することができ、効率的に電子メールを活用することができる。
【0063】
また、上述の実施の形態に係る電子メール管理システムを、電子掲示板を用いた会議室システムとして利用するようにしてもよい。即ち、電子メール管理システムに図5に示す形式で情報を登録し、プロジェクト参加者が登録されている情報を参照し(図7参照)、コメントを入力するようにしてもよい。この場合には、電子メールと同様の形式で登録された情報を管理することができるため、情報を登録するために新たなシステムを別途設置等することなく、容易に会議室システムを導入することができる。
【0064】
【発明の効果】
この発明によれば、複数の端末の各々から送信された電子メールを受信して記憶している。従って、複数の端末間で送受信される電子メールを集中的に管理することにより、個々の端末において電子メールの管理を行う必要がなく、電子メールの管理負担を軽減すると共に、効率的に電子メールの管理を行うことができる。また、所定の分類項目及び電子メールに対するコメントに対応させて電子メールを記憶しているため、電子メールをプロジェクトの参照資料等として効率的に活用することができる。
【0065】
また、この発明によれば、電子メール管理システムに対して送信された電子メールを、添付ファイルを除いて各端末に設定されている電子メールアドレスに対して送信している。従って、例えば、企業内におけるプロジェクトへの参加者の電子メールアドレスを予め電子メール管理システムに登録することにより、プロジェクト参加者間で確実、かつ、容易に電子メールの送受信を行うことができる。そのため、プロジェクト参加者間で適切に情報の共有を行うことができると共に、電子メールを送信する際の端末における処理負担を軽減することができる。また、各端末からの要求に基づいて添付ファイルを別途送信しているため、サイズの大きな添付ファイルを同時に複数の端末に送信することにより生じる通信網の負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムを含むシステム全体のブロック構成図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムのブロック構成図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る端末のブロック構成図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおける処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の第1の実施の形態に係る電子メールの一例を示す図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態に係る電子メール管理システムにおける処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の第1の実施の形態に係る端末を介して参照される電子メールの一例を示す図である。
【図8】この発明の第1の実施の形態に係る端末において表示されるコメント入力画面の一例を示す図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態に係る電子メール管理システムの処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2…電子メール管理システム、4…LAN、6…電子メールサーバ、8a、8b、8c…端末。
Claims (4)
- 複数の端末間で送受信される電子メールを管理する電子メール管理システムにおいて、
前記複数の端末の各々から送信される電子メールを受信する電子メール受信手段と、
前記電子メール受信手段により受信された電子メールを所定の分類項目に分類する分類手段と、
前記分類手段により所定の分類項目に分類された電子メールを、前記所定の分類項目に対応させて記憶する電子メール記憶手段と、
前記端末を介して前記電子メール記憶手段に記憶されている電子メールが参照された際に該電子メールに対するコメントが付加された場合には、前記コメントを前記電子メールに対応させて記憶するコメント記憶手段と
を備えることを特徴とする電子メール管理システム。 - 複数の端末間で送受信される電子メールを管理する電子メール管理システムにおいて、
前記複数の端末の各々に設定されている電子メールアドレスを記憶する電子メールアドレス記憶手段と、
前記複数の端末の各々から送信される電子メールを受信する電子メール受信手段と、
前記電子メール受信手段により受信された電子メールを記憶する電子メール記憶手段と、
前記電子メール受信手段により受信された電子メールに添付ファイルが添付されている場合に、前記添付ファイルを記憶する添付ファイル記憶手段と、
前記電子メール記憶手段に記憶されている電子メールを、前記電子メールアドレス記憶手段に記憶されている電子メールアドレスに対して送信する電子メール送信手段と、
前記添付ファイル記憶手段に記憶されている添付ファイルを、前記端末からの要求に基づいて該端末に送信する添付ファイル送信手段と
を備えることを特徴とする電子メール管理システム。 - 前記電子メール受信手段により受信された電子メールを所定の分類項目に分類する分類手段を更に備え、
前記電子メール記憶手段において、前記分類手段により分類された分類項目に対応させて電子メールを記憶することを特徴とする請求項2記載の電子メール管理システム。 - 前記端末を介して前記電子メール記憶手段に記憶されている電子メールが参照された際に該電子メールに対するコメントが付加された場合には、前記コメントを前記電子メールに対応させて記憶するコメント記憶手段を更に備えることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の電子メール管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003152029A JP2004355314A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 電子メール管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003152029A JP2004355314A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 電子メール管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004355314A true JP2004355314A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34047341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003152029A Pending JP2004355314A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 電子メール管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004355314A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010086493A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-15 | Shimadzu Corp | データ管理システム及びデータ管理システム用プログラム |
WO2021095670A1 (ja) * | 2019-11-11 | 2021-05-20 | 日本電気株式会社 | 管理装置、管理方法と記録媒体 |
-
2003
- 2003-05-29 JP JP2003152029A patent/JP2004355314A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010086493A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-15 | Shimadzu Corp | データ管理システム及びデータ管理システム用プログラム |
WO2021095670A1 (ja) * | 2019-11-11 | 2021-05-20 | 日本電気株式会社 | 管理装置、管理方法と記録媒体 |
JPWO2021095670A1 (ja) * | 2019-11-11 | 2021-05-20 | ||
JP7347533B2 (ja) | 2019-11-11 | 2023-09-20 | 日本電気株式会社 | 管理装置、管理方法、及び、プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5003271B2 (ja) | 電子通信文書のコピーが格納されている電子通信文書を関係者に示す方法及びプログラム、ならびに、電子通信文書が格納されていることを関係者と寄稿者とのうちの少なくとも一方に示す方法、システム、及び機器 | |
US7035903B1 (en) | Systems and methods for the discovery and presentation of electronic messages that are related to an electronic message | |
US20170300467A1 (en) | Using text messages to interact with spreadsheets | |
US7512662B2 (en) | System and method for user registry management of messages | |
JP4299281B2 (ja) | メール送受信プログラムおよびメール送受信装置 | |
US20120054639A1 (en) | Intelligent workspace | |
JP2003198630A (ja) | 電子メール送受信システムの管理方法 | |
JP2003030216A (ja) | 知識蓄積支援システムおよび同システムにおけるメッセージ階層表示設定方法 | |
JPWO2006046395A1 (ja) | 連絡情報管理システム | |
JP4099439B2 (ja) | メッセージ情報共有装置およびメッセージ情報共有方法 | |
US7818381B2 (en) | System for sending, receiving and displaying message, method for sending, receiving and displaying message and computer readable storage medium storing program for that method | |
US7555534B2 (en) | Phonetic name support in an electronic directory | |
JP2002014903A (ja) | 電子メール情報の検索方法および装置 | |
JP2004280321A (ja) | 文書管理システム、文書管理方法、文書管理システムのプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2000322340A (ja) | 電子掲示板自動制御装置 | |
JP4848450B2 (ja) | 複数の宛先アドレスに送信される電子メールの処理方法、コンピュータ・プログラム及び装置 | |
JP2004355314A (ja) | 電子メール管理システム | |
WO2007007536A1 (ja) | 電子メールシステム | |
JP5223578B2 (ja) | データ管理システム及びデータ管理システム用プログラム | |
JP2001117831A (ja) | メール管理装置及び管理方法 | |
JP5169384B2 (ja) | 会議システム、端末装置、会議支援装置及びプログラム | |
JP2004348569A (ja) | 知識蓄積支援システムおよびプログラム | |
JP7058616B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム | |
JP2007058457A (ja) | 電子メールのアドレス帳共有システム及びその方法 | |
JP2002073476A (ja) | 電子メールの敬称表示方式、敬称表示方法及び電子メールプログラムの記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060208 |