JP2004348569A - 知識蓄積支援システムおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】メールアドレスの取得を管理者に申請することなく、仮想コミュニティを自由に新規作成可能な知識蓄積支援システムを提供する。
【解決手段】知識蓄積支援システムには、SMTPによって転送されるメールを受信可能なSMTP型メールインタラクション部122が設けられている。指定されたコミュニティ用メールドメイン名宛に届いたメールは全てSMTP型メールインタラクション部122に転送するようにメールサーバ14を設定することにより、メールサーバ14内にコミュニティ毎にメールボックスを作成することなく、各コミュニティ宛の電子メールをコミュニティサーバ121で受け付けることができる。したがって、メールアドレスの取得を管理者に申請する必要がないので、一般ユーザであれば誰もがメールアドレスの取得を意識することなく、コミュニティを自由に新規作成することが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】知識蓄積支援システムには、SMTPによって転送されるメールを受信可能なSMTP型メールインタラクション部122が設けられている。指定されたコミュニティ用メールドメイン名宛に届いたメールは全てSMTP型メールインタラクション部122に転送するようにメールサーバ14を設定することにより、メールサーバ14内にコミュニティ毎にメールボックスを作成することなく、各コミュニティ宛の電子メールをコミュニティサーバ121で受け付けることができる。したがって、メールアドレスの取得を管理者に申請する必要がないので、一般ユーザであれば誰もがメールアドレスの取得を意識することなく、コミュニティを自由に新規作成することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はナレッジマネジメントシステムで用いられる知識蓄積支援システムおよびプログラムに関し、特に不特定多数のユーザが参加する仮想コミュニティを用いて知識の蓄積を支援するための知識蓄積支援システムおよびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、企業を中心に複数のユーザ間で情報共有を行うためのグループウェアの導入が進められている。代表的なグループウェアとしては、電子メールシステムやワークフローシステムなどが知られているが、最近では、知識や情報の共有支援を図るためのナレッジマネジメントシステムも開発され始めている。
【0003】
このナレッジマネジメントシステムは、Web情報や電子ファイル情報などに加え、個人のノウハウなどを知識データベースとして蓄積・管理するためのものであり、自然言語検索などの検索機能と組み合わせることにより、知識、情報の効率的な活用が可能となる。
【0004】
ところで、このようなナレッジマネジメントシステムにおいては、個人のノウハウなどの知識をどのように収集・蓄積するかが重要となる。個人のノウハウなどの知識はいわゆる暗黙知であって、Web情報や電子ファイル情報などのように形式化されたものではないため、それを自動的に収集、蓄積することは困難であるからである。
【0005】
そこで、最近では、電子掲示板形式の仮想コミュニティに電子メールによって投稿されるメッセージを用いて、暗黙知としての知識の蓄積を支援する機能を有する知識蓄積支援システムが開発されている(例えば、特許文献1参照。)。仮想コミュニティに投稿されたメッセージを自動的に分類、蓄積することにより、暗黙知としての知識をもWeb情報や電子ファイル情報などのような形式化された形式知と同様に活用することが可能となる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−342337号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、電子掲示板システム等におけるメッセージ投稿においては、一般的なメール取得方法であるPOP(Post Office Protocol)が用いられている。
【0008】
知識蓄積支援システムにおいても、投稿メッセージを取得する仕組みとしてPOPを利用することができる。しかし、この場合には、新たな仮想コミュニティを作成する度にその仮想コミュニティ用のメールアドレスを新たに取得して、メールサーバ内にその仮想コミュニティに対応するメールボックスを追加するという操作を行うことが必要となる。
【0009】
知識蓄積支援システムにおいては、誰もが自由なテーマで他の人とのコミュニケーションを図れるようにするために、一般ユーザならば誰でも議論の場である仮想コミュニティを自由に新規作成できるようにすることが好ましい。
【0010】
しかし、新たな仮想コミュニティを作成するためにはそれに対応する新たなメールアドレスを取得して、メールサーバ内に新たな仮想コミュニティに対応するメールボックスを追加することが必要となる。このため、新たなメールアドレスの取得を管理者に申請しなければならず、仮想コミュニティを自由に新規作成することは実際上困難である。
【0011】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、メールアドレスの取得を管理者に申請することなく、仮想コミュニティを自由に新規作成することが可能な知識蓄積支援システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、複数のクライアント端末にネットワークを介して接続可能に構成され、各クライアント端末から電子メールによって仮想コミュニティへ投稿されたメッセージを分類、蓄積することによって知識の蓄積を支援する知識蓄積支援システムであって、複数のクライアント端末が参加可能な複数の仮想コミュニティの各々についてその仮想コミュニティの識別子とその仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名との対応関係を示すコミュニティ管理情報を保持する手段と、前記複数の仮想コミュニティに共通のメールドメイン名として用いられる所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールそれぞれがメールサーバから前記知識蓄積支援システムに転送されるように、前記所定のメールドメイン名を前記メールサーバに設定する手段と、クライアント端末からの要求に応じて仮想コミュニティを新規作成し、当該新規作成された仮想コミュニティに割り当てるべきメールアカウント名を発行する手段と、前記新規作成された仮想コミュニティの識別子と前記発行されたメールアカウント名とを前記コミュニティ管理情報に登録する手段と、前記メールサーバから前記知識蓄積支援システムに転送される、前記所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールを受信する手段と、前記受信された各電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名と前記コミュニティ管理情報とに基づき、前記受信された各電子メールを、それに対応する仮想コミュニティに投稿メッセージとして登録する手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
この知識蓄積支援システムにおいては、メールサーバから転送される、複数の仮想コミュニティに共通のメールドメイン名として用いられる所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールを受信する機能が設けられており、メールアカウント名については仮想コミュニティの作成時に知識蓄積支援システム内で自動的に発行される。また、メールサーバから転送された電子メールについては、仮想コミュニティの識別子とその仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名との対応関係を示すコミュニティ管理情報に基づいて、該当する仮想コミュニティに対して投稿メッセージとして分配される。よって、メールサーバ内に仮想コミュニティ毎にメールボックスを作成することなく、各仮想コミュニティ宛の電子メールを受け付けることができる。したがって、メールアドレスの取得を管理者に申請する必要がないので、一般ユーザであれば誰もがメールアドレスの取得を意識することなく、仮想コミュニティを自由に新規作成することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る知識蓄積支援システムの構成が示されている。この知識蓄積支援システムは、知識蓄積支援機能を持つナレッジマネジメントシステムとして利用されるものであり、複数のクライアント端末11が共通に利用可能な仮想コミュニティを用いて、知識の分類、蓄積を行う。具体的な構成の説明を行う前に、まず、図2乃至図5を用いて、この実施形態に係る知識蓄積支援システムの概要を説明することにする。
【0015】
図2に示されているように、知識には「形式知」と「暗黙知」とが存在する。現在、文書管理システムやWebサーバなど、形式化された情報(形式知)に対する整理、管理の体系は完成されつつある。しかし、実際のところ、それらによって「知識の蓄積」という点の全てを賄えているわけではない。これは、単にメールによって交わされるだけの軽い会話や、各人の頭の中だけにある知識など、非常に不明確な情報が存在しているからである。これが「暗黙知」と呼ばれるものである。この暗黙知をいかにうまく取り扱い、それを共有していくかが重要である。従来のシステムでは、暗黙知の蓄積を支援することは困難であり、暗黙知を取り扱うためのシステムが必要である。
【0016】
この実施形態の知識蓄積支援システムは、このような暗黙知と呼ばれる情報を形式知化し、知識の蓄積促進を目的としたツールであり、グループにおけるディスカッションを電子掲示板形式の仮想コミュニティで行い、メッセージ(投稿記事)をその話題毎に分類、蓄積する。1つの話題(以下、スレッドと称する)に対して、まとめを作成することも出来る。スレッドは仮想コミュニティ上における関連性のある知識の束を意味する。まとめは、グループにおけるディスカッションを総括する一種の議事録としての役割を持つメッセージであり、スレッド毎に作成することが出来る。
【0017】
メッセージの投稿は、電子メールおよびWebブラウザのどちらを利用することもできる。投稿されたメッセージは知識蓄積支援システムを構成するサーバ内に蓄積される。各ユーザがメールによって会話を行うだけで、知らず知らずのうちに暗黙知が蓄積されていく。この様子を図3に示す。
【0018】
図3には、スポーツに関する仮想コミュニティである「スポーツコミュニティ」と、英語勉強会に関する仮想コミュニティである「英語勉強会コミュニティ」と、ある開発メンバ同士の仮想コミュニティである「○×開発メンバコミュニティ」とが示されている。各ユーザからの投稿メッセージはこれら各仮想コミュニティ毎に分類・蓄積され、また各仮想コミュニティ内ではスレッド毎に分類される。図3では、「スポーツコミュニティ」にはスレッド1,2,3の3種類の話題に関するメッセージが現在蓄積されており、また、「英語勉強会コミュニティ」にはスレッド1,2の2種類の話題に関するメッセージが蓄積され、「○×開発メンバコミュニティ」にはスレッド1の1つの話題に関するメッセージが蓄積されている場合が示されている。これら各仮想コミュニティに投稿されたメッセージは、他の知識(Web、ワークフロー、ファイリングシステムなどから収集された形式知)と同様にして、知識データベース(知識DB)に知識情報として蓄積される。特に、各スレッド毎に作成される「まとめ」を知識DBに収集してそれを例えば全文検索や自然言語検索などの検索対象として他のメッセージに優先して適用することにより、いわゆるフロー情報としての「メッセージの流れ」を静的なストック情報として効率よく活用することが可能となる。
【0019】
<サイト>
本明細書においては、この知識蓄積支援システムのサーバ機能を「サイト」と呼ぶ。サイトには管理者ユーザ(Administrator)が存在し、サイト情報を管理する。サイト情報には、以下のようなものがある。
【0020】
(1)ユーザ情報
サイトを利用可能なユーザに関する情報。
サイト管理者によって、登録、削除、変更が可能である。
(2)コミュニティ作成権限情報
仮想コミュニティを作成するための権限情報。
仮想コミュニティ(以下、単にコミュニティと言う)は、メッセージの投稿、閲覧のために複数のユーザによって共通に利用可能な一種の電子掲示版であり、同じ目的を持って集まった人たちがコミュニケーションを行う「場」のことを示す。各ユーザは、目的に見合ったテーマのコミュニティに対してアクセスすることで、必要な知識を得たり、メッセージ(記事)を投稿したりする。各コミュニティには管理者がいる(コミュニティ作成者がデフォルトで管理者となる)。コミュニティ作成に関する権限は、以下の2つから選択することができる。
【0021】
・登録されている全てのユーザが、コミュニティを作成できる。
・サイト管理者に承認されたユーザのみ、コミュニティを作成できる。
【0022】
(3)コミュニティのカテゴリ情報
コミュニティを分類するためのカテゴリ情報。
これは、サイト管理者によって登録、削除、変更が可能である。
【0023】
<コミュニティ>
次に、コミュニティについて説明する。各コミュニティを管理するためのコミュニティ情報(コミュニティのプロパティ)には、以下のようなものがある。
【0024】
(1)名前
コミュニティの名前。
(2)投稿用メールアドレス
コミュニティ毎にもつメールアドレス。メールアドレスは、メールアカウント名とメールドメイン名とから構成される。ユーザが投稿用メールアドレスに電子メールを送ると、その内容が自動的に新規投稿メッセージとして該当するコミュニティに登録される。
【0025】
(3)受信メールのSubject情報
コミュニティに対する参加形態には、Webブラウザを通じてメッセージの閲覧、投稿を行う「Webで購読」と、このWebブラウザを通じたメッセージの閲覧、投稿に加えて、電子メールによるメッセージの投稿と、新規投稿メッセージの自動メール配信サービスが受けられる「メールで購読」とがある。「メールで購読」を選択したユーザに対しては、そのコミュニティに新規メッセージが投稿されると、自動的にその新規投稿メッセージが電子メールにて配信される。その際、配信される電子メールのSubject情報には、上記「受信メールのSubject情報」(例えば,{コミュニティ名,メッセージ番号}等の情報)が付加される。
【0026】
(4)作成者
コミュニティを作成したユーザ名。
(5)作成日
コミュニティが作成された日付。
(6)コミュニティの紹介
コミュニティの簡単な紹介文。
(7)コミュニティのカテゴリ
上述したように、コミュニティはその内容に応じてカテゴリ分けすることができ、分類先のカテゴリに関する情報がコミュニティ毎に保持される。また、カテゴリは、サイト管理者によって登録されたものを使用する。
【0027】
(8)コミュニティタイプ
コミュニティの公開レベルを意味する。コミュニティの公開レベルには、自由参加の「公開制」、承認された参加者のグループからなる「メンバ制」、承認された参加者以外には公開しない「非公開制」の3つがある。
【0028】
(9)統計情報
各コミュニティ毎にそれに属しているユーザの数や参加者別の発言数ランキングなどを含む。
(10)管理者
このコミュニティを管理する管理者名。
(11)メンバ
このコミュニティに属している(アクセス可能な)ユーザ。
(12)メッセージ削除権限
投稿済みメッセージの削除を許されているユーザ。以下のいずれかを選択できる。
・コミュニティ管理者のみ。
・コミュニティ管理者と投稿者。
【0029】
<メッセージとスレッド>
次に、メッセージとスレッドについて説明する。
メッセージとは、コミュニティ内の会話において、やりとりされる発言(記事の投稿)一つ一つのことである。メッセージには、複数のファイルを添付することも可能である。メッセージは、Webブラウザからの入力またはコミュニティが持つメールアドレスへのメール送信によって投稿できる。
【0030】
一方、スレッドとは、上述したようにある話題に関するメッセージの束のことである。1つの話題に対して、様々な意見(メッセージ)によって会話が進んでいき、結論を出す。この結論が「まとめ」である。この知識蓄積支援システムにおいては、「まとめ」に関する作成支援機能も有している。この作成支援機能を利用することにより、該当するスレッド内のメッセージや添付ファイルなどを援用しつつ、話題の結論としての「まとめ」を容易に作成することができる。
【0031】
図4には、スレッドを構成するメッセージの階層構造の一例が示されている。図4において、スレッド1には5つのメッセージ1,2,3,4,5が含まれている。このスレッド1の構造は、まず、メッセージ1が投稿され、そのメッセージ1に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ2,3が投稿され、そして、メッセージ3に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ4が投稿され、さらにメッセージ1に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ5が投稿された場合に対応している。
【0032】
また、スレッド2も5つのメッセージ1,2,3,4,5から構成されているが、これは、最初に投稿されたメッセージ1に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ2,3が投稿され、さらにメッセージ3に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ4,5が投稿された場合に対応している。
【0033】
なお、スレッド1,2の各メッセージに対する返信とは異なるメッセージがスレッド1,2と同一のコミュニティに対して新たに投稿された場合には、その新規投稿メッセージにはスレッド3が割り当てられることになる。
【0034】
<まとめ>
「まとめ」とは、上述したように会話(スレッド)に対する「結論」のことである。職場などの会議で言えば「議事録」に相当し、例えば開発ならばレビューに対する「仕様書」に相当する。図5に示すように、1つのスレッドに対して、1つの「まとめ」が対応する。つまり、ユーザまたは管理者によってスレッド毎に総括たる「まとめ」が作成され、該当するスレッドを構成するメッセージの特殊形態として管理される。「まとめ」にも他の通常のメッセージと同様に複数のファイルを添付することができる。
【0035】
また、「まとめ」は改訂することができ、既に作成された「まとめ」を更新すること等によって新たな「まとめ」を作成し、それを最新の「まとめ」として登録することができる。
【0036】
<メールによるメッセージの投稿>
電子メールによって、各コミュニティに投稿されたメッセージは、以下の手順で処理される。
(1)ユーザは、投稿先のコミュニティに割り当てられているメールアドレスに対してメッセージを電子メールにて投稿する。
(2)知識蓄積支援システムのサーバには、全てのコミュニティ宛に届いた電子メールがメールサーバから転送される。
【0037】
(3)知識蓄積支援システムのサーバは、投稿先メールアドレスのメールアカウント名によってどのコミュニティ宛のメッセージなのかを判断し、振り分ける。
(4)知識蓄積支援システムのサーバは、取得したメールのヘッダ情報(またはタイトル)により、該当するコミュニティ内のどのスレッドのどの階層に登録するかを判別し、取得したメールの本文をそこにメッセージとして登録する。
【0038】
メールによってコミュニティ宛に投稿されたメッセージは、上記の処理によって自動的に該当する場所に格納されていく。ユーザは、メーリングリストへの投稿と同じ感覚で、メッセージを投稿するだけでよい。
【0039】
<メッセージ購読タイプ>
知識蓄積支援システムを利用するユーザは、上述したようにメッセージの購読タイプとして、以下の2種類を選択することができる。
【0040】
・Webブラウザによる購読(知識蓄積支援システムのURL(Uniform Resource Locator)へアクセスする)
・メールによる購読
ユーザがどちらの購読タイプを選択してもWebブラウザからの購読(投稿も含む)が可能である。つまり、メッセージの新規投稿が行われた際に、自動的にそのメッセージをメール配信するかどうかの選択である。メッセージの新規投稿が行われると、メール購読を選択しているユーザにはメッセージのメール配信が行われる。また、ユーザは、この配信されたメールを返信するだけで、返信メッセージを投稿することができる。この購読タイプの選択は、ユーザが属しているコミュニティ毎に行うことが可能である。
【0041】
<システム構成>
次に、図1を参照して、この実施形態に係る知識蓄積支援システムのシステム構成について説明する。
【0042】
この実施形態の知識蓄積支援システムは、インターネット/イントラネット等のコンピュータネットワーク13を介して複数のクライアント端末11に相互に接続可能なサーバコンピュータ12にて実現されている。サーバコンピュータ12とクライアント端末11には、それぞれ、図示しないが、CPU、メインメモリ、記憶装置としての磁気ディスク装置、及びキーボードやマウスなどの入力部とディスプレイなどの表示部とを持つ入出力装置が設けられている。
【0043】
クライアント端末11では、Webブラウザ111とメールクライアント112のいずれか一方又は両方が動作している。サーバコンピュータ12上に構築された知識蓄積支援のためのリソースを示すURL(Uniform Resource Locator)をWebブラウザ111から指定したり、あるいはコミュニティサーバ121にて管理される各コミュニティのメールアドレス宛にメールクライアント12からメール送信を行うことにより、知識蓄積支援処理を各クライアント端末11から利用することができる。
【0044】
サーバコンピュータ12は知識蓄積サーバとして動作するコンピュータである。サーバコンピュータ12の知識蓄積支援機能は、主に、コミュニティサーバ121およびSMTP型メールインタラクション部122などのソフトウェアと、これらソフトフェアによってメッセージの投稿、閲覧のために利用される管理情報および実データとによって実現されている。管理情報には、各クライアント端末11に対してユーザ認証を行うためのログイン管理情報123と、各コミュニティ毎にその管理を行うためのコミュニティ管理情報124とが存在し、また、実データとしては、メッセージデータ125と添付ファイル126とが存在する。
【0045】
SMTP型メールインタラクション部122は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いて転送される電子メールを受信するための受信専用のSMTPサーバである。SMTP型メールインタラクション部122は、メールサーバ14から転送される、コミュニティ用メールドメイン名宛に届いた全ての電子メールを受信するために用いられる。コミュニティ用メールドメイン名は、コミュニティサーバ121によって管理されている全てのコミュニティそれぞれに割り当てられた投稿用メールアドレス(例えば、COM1@ck.sw1.co.jp, COM2@ck.sw1.co.jp, …)に共通のメールドメイン名(ck.sw1.co.jp)である。すなわち、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いた電子メールは全て、SMTPによってメールサーバ14からSMTP型メールインタラクション部122に転送される。
【0046】
コミュニティサーバ121は、複数のクライアント端末11が参加可能なコミュニティの管理、運用を行うためのものであり、各クライアント端末11から電子メールによって投稿されたメッセージをコミュニティ毎、且つ話題(スレッド)毎に分類、蓄積する。コミュニティサーバ121による各コミュニティの管理・運用は、コミュニティ管理情報124、メッセージデータ125、および添付ファイル126を用いて行われる。つまり、これらコミュニティ管理情報124、メッセージデータ125、および添付ファイル126は、コミュニティ毎にメッセージの蓄積・管理を行うためのデータベースとして利用される。
【0047】
コミュニティサーバ121には、メールインタラクション設定部301、コミュニティ作成部302、および投稿処理部303が設けられている。メールインタラクション設定部301は、メールサーバの設定を行うためのプログラムである。このメールインタラクション設定部301は、コミュニティ用メールドメイン名宛に届いた電子メールそれぞれがメールサーバ14からサーバコンピュータ12のSMTP型メールインタラクション部122に転送されるように、サーバコンピュータ12のコミュニティ用メールドメイン名をメールサーバ14に対して設定する。
【0048】
コミュニティ作成部302は、各クライアント端末11からの要求に応じてコミュニティを作成するためのプログラムである。このコミュニティ作成部302は、新規コミュニティの作成時に、その新規作成されたコミュニティに対して割り当てるべき投稿用メールアドレスを自動発行する機能を有している。投稿用メールアドレスのメールドメイン名はコミュニティ用メールドメイン名であるので、自動発行される投稿用メールアドレスはメールアカウント名(COM1, COM2, COM3, …)のみである。このメールアカウント名は、サーバコンピュータ11内でのみ使用されるローカルなメールアカウントである。自動発行されたメールアカウント名は、対応するコミュニティを識別するための識別子(コミュニティIDやコミュニティ名など)と一緒に、コミュニティ管理情報124に登録される。
【0049】
投稿処理部303は、SMTP型メールインタラクション部122によって受信された各電子メールを該当するコミュニティに分配するためのプログラムである。この投稿処理部303は、受信された各電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名とコミュニティ管理情報とに基づき、受信された各電子メールを、それに対応する仮想コミュニティに投稿メッセージとして登録する。また、投稿処理部303では、受信された各電子メールのヘッダ情報やタイトルの解析も行われ、これにより当該電子メールがそれに対応するコミュニティ内のどのスレッドに対するメッセージであるかが判別される。
【0050】
また、コミュニティサーバ121は、各クライアント端末11がコミュニティサーバ121にログインする際のユーザ認証機能を持つ。このユーザ認証のために、コミュニティサーバ121は、ログイン管理情報123を管理している。このログイン管理情報123には、この知識蓄積支援システムに参加しているユーザそれぞれのユーザIDとパスワード等が格納されている。このユーザ認証により、各クライアント端末11からコミュニティサーバ121に対するアクセスの許可・禁止の制御が行われる。
【0051】
次に、コミュニティ管理情報124を構成する各テーブルについて説明する。
【0052】
図1に示されているように、コミュニティ管理情報124は、ユーザテーブル201、コミュニティテーブル202、購読タイプテーブル203、メンバテーブル204、スレッドテーブル205、メッセージテーブル206、およびまとめテーブル207と、設定ファイル208とからから構成されている。設定ファイル208は、メールサーバに対する設定情報などを記憶するファイルである。以下、各テーブルの内容について説明する。
【0053】
<ユーザテーブル>
図6は、ユーザを管理するユーザテーブル201の構成例を示す図である。ユーザテーブル201には、本知識蓄積支援システムに参加しているユーザそれぞれについてユーザID、ユーザ名およびメールアドレスが格納されている。図6においては、ユーザID「U00001」、ユーザ名「田中一郎」、メールアドレス「ichiro.tanaka@xxxx.co.jp」のユーザと、ユーザID「U00002」、ユーザ名「山田太郎」、メールアドレス「taro.yamada@xxxx.co.jp」のユーザと、ユーザID「U00003」、ユーザ名「斉藤次郎」、メールアドレス「jiro.saito@xxxx.co.jp」のユーザが登録されている例が示されている。
【0054】
<コミュニティテーブル>
図7は、コミュニティを管理するコミュニティテーブル202の構成例を示す図である。コミュニティテーブル202は、本知識蓄積支援システム上に作成された各コミュニティ毎に投稿用メールアドレス(メールアカウント名のみでもよい)とそのコミュニティに参加しているユーザを管理するためのテーブルであり、ここには、本知識蓄積支援システム上に作成されたコミュニティそれぞれについてコミュニティID、コミュニティ名、メールアカウント名(投稿用メールアドレス)、およびコミュニティタイプと、コミュニティの管理者となっているメンバそれぞれの(管理者もまたメンバであるため)メンバIDのリストである管理者IDリストと、そのコミュニティに参加しているメンバそれぞれのメンバIDリストが格納されている。ここで管理者になれるメンバタイプは「参加者」に限られる。メンバタイプの詳細は後述する。
【0055】
図7においては、コミュニティID「C001」、コミュニティ名「コミュニティA」のコミュニティについては、コミュニティタイプが「公開」であって、その管理者は管理者IDリストに登録されているメンバIDが「M000001」のユーザであり、メンバID「M000001」、「M000004」、「M000005」、…が割り当てられたユーザが参加している。また、コミュニティID「C002」、コミュニティ名「コミュニティB」のコミュニティは、コミュニティタイプが「メンバ制」であって、その管理者は管理者IDリストに登録されているメンバIDが「M000020」、「M000030」、…のユーザであり、メンバID「M000002」、「M000003」、…が割り当てられたユーザが参加している場合を示している。なお、メンバIDは全コミュニティにわたってユニーク(一意)であり、各ユーザには参加しているコミュニティの数と同数のメンバIDが割り当てられる。
また、コミュニティAにはメールアカウント名「COM1」が割り当てられ、コミュニティBにはメールアカウント名「COM2」が割り当てられている。メールアカウント名も全コミュニティにわたってユニーク(一意)である。
【0056】
<購読タイプテーブル>
図8は、購読タイプを管理する購読タイプテーブル203の構成例を示す図である。購読タイプテーブル203には、本知識蓄積支援システムに参加しているユーザそれぞれについてユーザID、ユーザ名、参加しているコミュニティのコミュニティID、そのコミュニティに対する購読タイプおよび購読タイプがメールの場合のユーザのメールアドレスが格納されている。なお、ユーザテーブル201でメールアドレスを管理する場合には、この購読タイプテーブル203には必ずしもメールアドレスを登録する必要はなく、また逆に、ユーザテーブル201ではメールアドレスを管理せず、購読タイプがメールの場合のユーザのメールアドレスのみを購読タイプテーブル203にて管理するようにしても良い。
【0057】
図8においては、ユーザIDが「U00001」で、ユーザ名が「田中一郎」のユーザが、コミュニティID「C001」と「C002」の2つのコミュニティに参加しており、コミュニティID「C001」のコミュニティに関する購読タイプはWebで、コミュニティID「C001」のコミュニティに関する購読タイプがメールであり、またユーザIDが「U00002」で、ユーザ名が「山田太郎」のユーザが、コミュニティID「C005」のコミュニティに参加しており、そのコミュニティに関する購読タイプがWebであり、またユーザIDが「U00003」で、ユーザ名が「斉藤次郎」のユーザが、コミュニティID「C001」のコミュニティに参加しており、そのコミュニティに関する購読タイプがWebである場合を示している。
【0058】
<メンバテーブル>
図9は、メンバを管理するメンバテーブル204の構成例を示す図である。メンバテーブル204には、メンバIDそれぞれについて、それが参加しているコミュニティに関する参加属性を示すメンバタイプと、メンバとして参加しているユーザのユーザ名とが格納されている。メンバタイプには、参加が承認されている「参加者」、参加者として仮登録されている「仮登録者」、参加を申し込んでいるが承認されていない「参加希望者」、参加に関する手続きを行っておらず一種のゲストとして参加する「匿名」とがある。上述したようにメンバタイプが「参加者」のユーザは当該コミュニティの管理者となり得るが、それ以外のメンバタイプのユーザは管理者の選定対象からは除外される。
【0059】
図9においては、ユーザ名「田中一郎」のユーザは、メンバID「M000001」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「参加者」で、またメンバID「M000003」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「参加希望者」であり、またユーザ名「山田太郎」のユーザは、メンバID「M000002」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「仮登録者」で、またメンバID「M000004」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「匿名」で、ユーザ名「斉藤次郎」のユーザは、メンバID「M000005」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「参加者」である場合を示している。
【0060】
<スレッドテーブル>
図10は、スレッドを管理するスレッドテーブル205の構成例を示す図である。スレッドテーブル205には、コミュニティそれぞれについてコミュニティIDと、そのコミュニティー内に生成されているスレッドそれぞれのスレッドIDを含むスレッドIDリストとが格納されている。スレッドIDも全コミュニティについてユニークな値が用いられる。
【0061】
図10においては、コミュニティID「C001」のコミュニティにはスレッドID「T01001」、「T01002」、…のスレッドが含まれており、またコミュニティID「C002」のコミュニティにはスレッドID「T02001」、…のスレッドが含まれている場合を示している。
【0062】
<メッセージテーブル>
図11は、メッセージを管理するメッセージテーブル206の構成例を示す図である。メッセージテーブル206には、スレッドID毎にそれを構成するメッセージそれぞれのメッセージIDと、そのメッセージを投稿した投稿者のメンバIDと、メッセージデータ125として格納されている該当するメッセージの実データの所在を示すURLとが格納されている。なお、このURLは、該当するスレッドIDとメッセージIDとから一義に特定できるようにしてもよく、この場合には、URLのフィールドは不要となる。
【0063】
<まとめテーブル>
図12は、スレッド毎に作成される「まとめ」を管理するまとめテーブル207の構成例を示す図である。まとめテーブル207には、スレッドID毎にそのスレッドの「まとめ」として投稿されたメッセージのメッセージIDと、その「まとめ」メッセージを投稿した投稿者のメンバIDと、複数の「まとめ」が作成・登録された場合における各メッセージの版番号と、メッセージデータ125として格納されている該当する「まとめ」に関するメッセージの実データの所在を示すURLとが格納されている。
【0064】
また、メッセージテーブル206の場合と同様に、まとめテーブル207のURLは、該当するスレッドIDとメッセージIDとから一義に特定できるようにしてもよく、この場合にはURLのフィールドは不要となる。
【0065】
次に、図13を参照して、SMTP型メールインタラクション部122を用いて行われるメール受信の仕組みについて説明する。
【0066】
本サーバコンピュータ12においては、メールサーバ14のSMTPサーバ141から、指定のコミュニティ用メールドメイン名宛に届いたメールがサーバコンピュータ12のSMTP型メールインタラクション部122にSMTPによって転送(中継)され、そして受信されたメールが投稿メッセージとして処理される。コミュニティ作成時に指定すべき投稿用メールアドレスはコミュニティサーバ121によって自動生成される。よって、メールサーバ14内にコミュニティ毎にメールボックスを作成することなく、各コミュニティ宛の電子メールを受け付けることができる。
【0067】
SMTP型メールインタラクション部122を使用する場合には、以下の処理が実行される。
【0068】
(1)メールサーバの設定
コミュニティサーバ121は、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いた電子メールそれぞれがメールサーバ14からSMTP型メールインタラクション部122に転送されるように、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)をメールサーバ14内のSMTPサーバ141に設定する。
【0069】
(2)コミュニティ作成
コミュニティサーバ121は、クライアント端末11からの要求に応じて新規コミュニティ(例えば、コミュニティC)を作成する。この場合、コミュニティサーバ121は、新規作成されたコミュニティCに割り当てるべき投稿用メールアドレス(メールアカウント名)として例えばCOM3を自動発行し、それをコミュニティCのコミュニティ名、コミュニティIDなどと一緒にコミュニティテーブル202に登録する。新規作成されたコミュニティCの投稿用メールアドレス(COM3@ck.sw1.co.jp)は、例えば勧誘メールなどによって所定のクライアント端末11に自動的に通知される。なお、クライアント端末11(コミュニティ作成ユーザ)に対して、自動発行すべき投稿用メールアドレス(メールアカウント名)の文字列を指定させるようにしてもよい。この場合、コミュニティ作成ユーザによって指定された文字列が、新規作成されたコミュニティCに割り当てるべき上述の投稿用メールアドレス(メールアカウント名)として発行されることとなる。これにより、新規作成されたコミュニティCに対してユーザ指定の自由な文字列を投稿用メールアドレス(メールアカウント名)として割り当てることができる。
【0070】
(3)メール転送
コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛の電子メールはメールサーバ14からSMTP型メールインタラクション部122に転送される。
【0071】
次に、図14を参照して、投稿メールの送信からコミュニティへの登録までの処理の流れについて説明する。
【0072】
(1)投稿メールの送信
各クライアント端末11では、投稿先のコミュニティ宛のメッセージを含む電子メールが作成される。作成された各電子メールの宛先アドレスのドメイン名は、どれもコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)である。宛先アドレスにコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)が含まれる電子メールは全てメールサーバ14のSMTPサーバ141に届けられる。例えば、SMTPサーバ141のメールドメイン名がsw1.co.jpであれば、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)のサブドメインckを、コミュニティサーバ121用のメール転送先としてSMTPサーバ141に設定しておくことにより、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)を宛先アドレスとして含む電子メールが全てメールサーバ14のSMTPサーバ141に届けられる。
【0073】
(2)投稿メールの転送
そしてそのコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いた電子メールはすべて、SMTPサーバ141からSMTP型メールインタラクション部122にSMTPによって転送される。
(3)投稿処理
SMTP型メールインタラクション部122によって受信された各電子メールはコミュニティサーバ121の投稿処理部303に送られる。投稿処理部303は、受信された電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名に対応するコミュニティを判別し、受信された電子メールの内容をそのコミュニティに対して投稿メッセージとして登録する。
【0074】
次に、図15のフローチャートを参照して、メールサーバ設定処理の具体的な手順について説明する。
【0075】
コミュニティサーバ121は、まず、管理者ユーザからの要求に応じて、図17に示すようなメールインタラクション設定画面をその管理者ユーザのクライアント端末の画面に表示する(ステップS101)。図17に示されているように、メールインタラクション設定画面上には、例えば勧誘メールや自動配信用メールをコミュニティサーバ121が送信するために使用するSMTPサーバ名を指定するフィールド「SMTPサーバ名」の他、メール受信のための設定領域として、ドメイン名指定フィールド「ドメイン名」と、SMTPポート番号を指定する領域「SMTPポート番号」とが設けられている。ドメイン名指定フィールド「ドメイン名」は、上述のコミュニティ用メールドメイン名を指定するためのフィールドである。またSMTPポート番号は、SMTP型メールインタラクション部122がSMTPによって転送されてくるメールを受信するためのポート番号であり、そのデフォルトのポート番号は25である。
【0076】
コミュニティサーバ121は、指定されたSMTPサーバ名に従ってメール送信用のSMTPサーバ名の設定を行うとと共に(ステップS102)、指定されたドメイン名およびポート番号に従って、SMTP型メールインタラクション部122およびメールサーバ14それぞれの設定を行う(ステップS103)。メールサーバ14の設定においては、例えば、指定されたコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)、およびコミュニティサーバ121のIPアドレスなどを、ドメイン名がsw1.co.jpであるメールサーバ14に対して登録する処理が実行される。この場合、コミュニティ用メールドメイン名ck.sw1.co.jpはコミュニティサーバ121のIPアドレスと対応付けてメールサーバ14に登録され、これにより図16に示すように、ck.sw1.co.jp宛に届いた電子メールがメールサーバ14からSMTP型メールインタラクション部122に転送される。
【0077】
次に、図18のフローチャートを参照して、コミュニティ作成処理の具体的な手順について説明する。
【0078】
コミュニティサーバ121は、まず、ユーザからのコミュニティ作成要求に応じて、図19に示すようなコミュニティ作成画面をそのユーザのクライアント端末の画面に表示する(ステップS201)。図19に示されているように、コミュニティ作成画面上には、「コミュニティの名前」、「投稿用メールアドレス」、「受信メールタイトルヘッダ」、「コミュニティタイプ」、「カテゴリ」、「コミュニティの紹介文」、および「勧誘メールの送付先」それぞれに対応する入力フィールドが設けられている。
【0079】
「受信メールタイトルヘッダ」の入力フィールドは、例えば自動配信メールのタイトルなどに自動的に挿入すべき情報を指定するために使用される。「コミュニティタイプ」、「カテゴリ」は、当該コミュニティが属するカテゴリ、コミュニティタイプ(公開、メンバ性等)を指定するために使用される。「コミュニティの紹介文」の入力フィールドは、当該コミュニティ間内容を説明するためのテキストを入力するためのフィールドである。「勧誘メールの送付先」の入力フィールドは、当該コミュニティに参加してほしいユーザ名またはそのメールアドレスを指定するフィールドである。
【0080】
コミュニティサーバ121は、メールアカウントを自動発行し、そのメールアカウントとコミュニティ用メールドメイン名とから構成される投稿用メールアドレスを「投稿用メールアドレス」の入力フィールドに自動設定する(ステップS202)。この場合、自動発行されるメールアカウント名は、コミュニティテーブル202に未だ登録されていない未使用のメールアカウント名である。これにより、コミュニティサーバ121内でユニークなメールアカウント名を、新規作成されたコミュニティに対して自動的に割り当てることが出来る。
【0081】
次いで、コミュニティサーバ121は、コミュニティ作成画面上で指定されたコミュニティ情報(コミュニティ名、投稿用メールアドレス、コミュニティタイプ、カテゴリなど)をコミュニティテーブル202に登録する(ステップS203)。そして、コミュニティサーバ121は、「勧誘メールの送付先」で指定された各ユーザのメールアドレス宛に、新規作成コミュニティに関する投稿用メールアドレスとコミュニティの紹介文などのコミュニティ情報とを含む勧誘メールを送信する(ステップS204)。このように、新規作成コミュニティに関する投稿用メールアドレスのみならず、その新規作成コミュニティの紹介文などのコミュニティ情報を一緒に通知することにより、新規作成コミュニティへの参加をより効率よく促すことが出来る。
【0082】
次に、図20のフローチャートを参照して、投稿処理の具体的な手順について説明する。
【0083】
SMTP型メールインタラクション部122は、メールサーバ14からSMTPによって転送される、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いた電子メールを受信する(ステップS301)。投稿処理部303は、受信された電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名と、コミュニティテーブル202の内容とに基づいて、受信された電子メールに対応するコミュニティを判別し、そしてそのコミュニティに対して、受信された電子メールの内容を投稿メッセージとして登録する処理を実行する(ステップS302)。
【0084】
以上のように、本実施形態によれば、SMTPによって転送されるメールを受信可能なSMTP型メールインタラクション部122を知識蓄積支援システムに設け、指定されたコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いたメールを全てSMTP型メールインタラクション部122に転送するようにメールサーバ14を設定することにより、メールサーバ内にコミュニティ毎にメールボックスを作成することなく、各コミュニティ宛の電子メールをコミュニティサーバ121で受け付けることができる。したがって、メールアドレスの取得を管理者に申請する必要がないので、一般ユーザであれば誰もがメールアドレスの取得を意識することなく、コミュニティを自由に新規作成することが可能となる。
【0085】
また、コミュニティサーバ121およびSMTP型メールインタラクション部122の機能はすべてコンピュータプログラムによって実現されており、それらコミュニティサーバ121およびSMTP型メールインタラクション部122の機能を含むプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてサーバコンピュータに導入するだけで、本実施形態と同様の機能を容易に実現することができる。
【0086】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、メールアドレスの取得を管理者に申請することなく、仮想コミュニティを自由に新規作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る知識蓄積支援システムのシステム構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態の知識蓄積支援システムで扱われる知識を説明するための図。
【図3】同実施形態の知識蓄積支援システムにおける知識蓄積処理の原理を説明するための図。
【図4】同実施形態の知識蓄積支援システムで管理されるメッセージとスレッドとの関係を説明するための図。
【図5】同実施形態の知識蓄積支援システムで管理されるメッセージと「まとめ」との関係を説明するための図。
【図6】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるユーザテーブルの一例を示す図。
【図7】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるコミュニティテーブルの一例を示す図。
【図8】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用される購読タイプテーブルの一例を示す図。
【図9】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるメンバテーブルの一例を示す図。
【図10】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるスレッドテーブルの一例を示す図。
【図11】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるメッセージテーブルの一例を示す図。
【図12】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるまとめテーブルの一例を示す図。
【図13】同実施形態の知識蓄積支援システムに設けられたSMTP型メールインタラクション部を用いて行われるメール受信の仕組みを説明するための図。
【図14】同実施形態の知識蓄積支援システムへの投稿メールの送信からコミュニティへの登録までの処理の流れを示す図。
【図15】同実施形態の知識蓄積支援システムによって実行されるメールサーバ設定処理の手順を示すフローチャート。
【図16】メールサーバから同実施形態の知識蓄積支援システムへのメール転送の様子を示す図。
【図17】同実施形態の知識蓄積支援システムで用いられるメールインタラクション設定画面の例を示す図。
【図18】同実施形態の知識蓄積支援システムによって実行されるコミュニティ作成処理の手順を示すフローチャート。
【図19】同実施形態の知識蓄積支援システムで用いられるコミュニティ作成画面の例を示す図。
【図20】同実施形態の知識蓄積支援システムによって実行される投稿処理の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…クライアント端末、12…サーバコンピュータ、14…メールサーバ、111…Webブラウザ、112…メールクライアント、121…コミュニティサーバ121、122…SMTP型メールインタラクション部、124…コミュニティ管理情報、301…メールインタラクション設定部、302…コミュニティ作成部、303…投稿処理部。
【発明の属する技術分野】
この発明はナレッジマネジメントシステムで用いられる知識蓄積支援システムおよびプログラムに関し、特に不特定多数のユーザが参加する仮想コミュニティを用いて知識の蓄積を支援するための知識蓄積支援システムおよびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、企業を中心に複数のユーザ間で情報共有を行うためのグループウェアの導入が進められている。代表的なグループウェアとしては、電子メールシステムやワークフローシステムなどが知られているが、最近では、知識や情報の共有支援を図るためのナレッジマネジメントシステムも開発され始めている。
【0003】
このナレッジマネジメントシステムは、Web情報や電子ファイル情報などに加え、個人のノウハウなどを知識データベースとして蓄積・管理するためのものであり、自然言語検索などの検索機能と組み合わせることにより、知識、情報の効率的な活用が可能となる。
【0004】
ところで、このようなナレッジマネジメントシステムにおいては、個人のノウハウなどの知識をどのように収集・蓄積するかが重要となる。個人のノウハウなどの知識はいわゆる暗黙知であって、Web情報や電子ファイル情報などのように形式化されたものではないため、それを自動的に収集、蓄積することは困難であるからである。
【0005】
そこで、最近では、電子掲示板形式の仮想コミュニティに電子メールによって投稿されるメッセージを用いて、暗黙知としての知識の蓄積を支援する機能を有する知識蓄積支援システムが開発されている(例えば、特許文献1参照。)。仮想コミュニティに投稿されたメッセージを自動的に分類、蓄積することにより、暗黙知としての知識をもWeb情報や電子ファイル情報などのような形式化された形式知と同様に活用することが可能となる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−342337号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、電子掲示板システム等におけるメッセージ投稿においては、一般的なメール取得方法であるPOP(Post Office Protocol)が用いられている。
【0008】
知識蓄積支援システムにおいても、投稿メッセージを取得する仕組みとしてPOPを利用することができる。しかし、この場合には、新たな仮想コミュニティを作成する度にその仮想コミュニティ用のメールアドレスを新たに取得して、メールサーバ内にその仮想コミュニティに対応するメールボックスを追加するという操作を行うことが必要となる。
【0009】
知識蓄積支援システムにおいては、誰もが自由なテーマで他の人とのコミュニケーションを図れるようにするために、一般ユーザならば誰でも議論の場である仮想コミュニティを自由に新規作成できるようにすることが好ましい。
【0010】
しかし、新たな仮想コミュニティを作成するためにはそれに対応する新たなメールアドレスを取得して、メールサーバ内に新たな仮想コミュニティに対応するメールボックスを追加することが必要となる。このため、新たなメールアドレスの取得を管理者に申請しなければならず、仮想コミュニティを自由に新規作成することは実際上困難である。
【0011】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、メールアドレスの取得を管理者に申請することなく、仮想コミュニティを自由に新規作成することが可能な知識蓄積支援システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、複数のクライアント端末にネットワークを介して接続可能に構成され、各クライアント端末から電子メールによって仮想コミュニティへ投稿されたメッセージを分類、蓄積することによって知識の蓄積を支援する知識蓄積支援システムであって、複数のクライアント端末が参加可能な複数の仮想コミュニティの各々についてその仮想コミュニティの識別子とその仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名との対応関係を示すコミュニティ管理情報を保持する手段と、前記複数の仮想コミュニティに共通のメールドメイン名として用いられる所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールそれぞれがメールサーバから前記知識蓄積支援システムに転送されるように、前記所定のメールドメイン名を前記メールサーバに設定する手段と、クライアント端末からの要求に応じて仮想コミュニティを新規作成し、当該新規作成された仮想コミュニティに割り当てるべきメールアカウント名を発行する手段と、前記新規作成された仮想コミュニティの識別子と前記発行されたメールアカウント名とを前記コミュニティ管理情報に登録する手段と、前記メールサーバから前記知識蓄積支援システムに転送される、前記所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールを受信する手段と、前記受信された各電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名と前記コミュニティ管理情報とに基づき、前記受信された各電子メールを、それに対応する仮想コミュニティに投稿メッセージとして登録する手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
この知識蓄積支援システムにおいては、メールサーバから転送される、複数の仮想コミュニティに共通のメールドメイン名として用いられる所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールを受信する機能が設けられており、メールアカウント名については仮想コミュニティの作成時に知識蓄積支援システム内で自動的に発行される。また、メールサーバから転送された電子メールについては、仮想コミュニティの識別子とその仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名との対応関係を示すコミュニティ管理情報に基づいて、該当する仮想コミュニティに対して投稿メッセージとして分配される。よって、メールサーバ内に仮想コミュニティ毎にメールボックスを作成することなく、各仮想コミュニティ宛の電子メールを受け付けることができる。したがって、メールアドレスの取得を管理者に申請する必要がないので、一般ユーザであれば誰もがメールアドレスの取得を意識することなく、仮想コミュニティを自由に新規作成することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る知識蓄積支援システムの構成が示されている。この知識蓄積支援システムは、知識蓄積支援機能を持つナレッジマネジメントシステムとして利用されるものであり、複数のクライアント端末11が共通に利用可能な仮想コミュニティを用いて、知識の分類、蓄積を行う。具体的な構成の説明を行う前に、まず、図2乃至図5を用いて、この実施形態に係る知識蓄積支援システムの概要を説明することにする。
【0015】
図2に示されているように、知識には「形式知」と「暗黙知」とが存在する。現在、文書管理システムやWebサーバなど、形式化された情報(形式知)に対する整理、管理の体系は完成されつつある。しかし、実際のところ、それらによって「知識の蓄積」という点の全てを賄えているわけではない。これは、単にメールによって交わされるだけの軽い会話や、各人の頭の中だけにある知識など、非常に不明確な情報が存在しているからである。これが「暗黙知」と呼ばれるものである。この暗黙知をいかにうまく取り扱い、それを共有していくかが重要である。従来のシステムでは、暗黙知の蓄積を支援することは困難であり、暗黙知を取り扱うためのシステムが必要である。
【0016】
この実施形態の知識蓄積支援システムは、このような暗黙知と呼ばれる情報を形式知化し、知識の蓄積促進を目的としたツールであり、グループにおけるディスカッションを電子掲示板形式の仮想コミュニティで行い、メッセージ(投稿記事)をその話題毎に分類、蓄積する。1つの話題(以下、スレッドと称する)に対して、まとめを作成することも出来る。スレッドは仮想コミュニティ上における関連性のある知識の束を意味する。まとめは、グループにおけるディスカッションを総括する一種の議事録としての役割を持つメッセージであり、スレッド毎に作成することが出来る。
【0017】
メッセージの投稿は、電子メールおよびWebブラウザのどちらを利用することもできる。投稿されたメッセージは知識蓄積支援システムを構成するサーバ内に蓄積される。各ユーザがメールによって会話を行うだけで、知らず知らずのうちに暗黙知が蓄積されていく。この様子を図3に示す。
【0018】
図3には、スポーツに関する仮想コミュニティである「スポーツコミュニティ」と、英語勉強会に関する仮想コミュニティである「英語勉強会コミュニティ」と、ある開発メンバ同士の仮想コミュニティである「○×開発メンバコミュニティ」とが示されている。各ユーザからの投稿メッセージはこれら各仮想コミュニティ毎に分類・蓄積され、また各仮想コミュニティ内ではスレッド毎に分類される。図3では、「スポーツコミュニティ」にはスレッド1,2,3の3種類の話題に関するメッセージが現在蓄積されており、また、「英語勉強会コミュニティ」にはスレッド1,2の2種類の話題に関するメッセージが蓄積され、「○×開発メンバコミュニティ」にはスレッド1の1つの話題に関するメッセージが蓄積されている場合が示されている。これら各仮想コミュニティに投稿されたメッセージは、他の知識(Web、ワークフロー、ファイリングシステムなどから収集された形式知)と同様にして、知識データベース(知識DB)に知識情報として蓄積される。特に、各スレッド毎に作成される「まとめ」を知識DBに収集してそれを例えば全文検索や自然言語検索などの検索対象として他のメッセージに優先して適用することにより、いわゆるフロー情報としての「メッセージの流れ」を静的なストック情報として効率よく活用することが可能となる。
【0019】
<サイト>
本明細書においては、この知識蓄積支援システムのサーバ機能を「サイト」と呼ぶ。サイトには管理者ユーザ(Administrator)が存在し、サイト情報を管理する。サイト情報には、以下のようなものがある。
【0020】
(1)ユーザ情報
サイトを利用可能なユーザに関する情報。
サイト管理者によって、登録、削除、変更が可能である。
(2)コミュニティ作成権限情報
仮想コミュニティを作成するための権限情報。
仮想コミュニティ(以下、単にコミュニティと言う)は、メッセージの投稿、閲覧のために複数のユーザによって共通に利用可能な一種の電子掲示版であり、同じ目的を持って集まった人たちがコミュニケーションを行う「場」のことを示す。各ユーザは、目的に見合ったテーマのコミュニティに対してアクセスすることで、必要な知識を得たり、メッセージ(記事)を投稿したりする。各コミュニティには管理者がいる(コミュニティ作成者がデフォルトで管理者となる)。コミュニティ作成に関する権限は、以下の2つから選択することができる。
【0021】
・登録されている全てのユーザが、コミュニティを作成できる。
・サイト管理者に承認されたユーザのみ、コミュニティを作成できる。
【0022】
(3)コミュニティのカテゴリ情報
コミュニティを分類するためのカテゴリ情報。
これは、サイト管理者によって登録、削除、変更が可能である。
【0023】
<コミュニティ>
次に、コミュニティについて説明する。各コミュニティを管理するためのコミュニティ情報(コミュニティのプロパティ)には、以下のようなものがある。
【0024】
(1)名前
コミュニティの名前。
(2)投稿用メールアドレス
コミュニティ毎にもつメールアドレス。メールアドレスは、メールアカウント名とメールドメイン名とから構成される。ユーザが投稿用メールアドレスに電子メールを送ると、その内容が自動的に新規投稿メッセージとして該当するコミュニティに登録される。
【0025】
(3)受信メールのSubject情報
コミュニティに対する参加形態には、Webブラウザを通じてメッセージの閲覧、投稿を行う「Webで購読」と、このWebブラウザを通じたメッセージの閲覧、投稿に加えて、電子メールによるメッセージの投稿と、新規投稿メッセージの自動メール配信サービスが受けられる「メールで購読」とがある。「メールで購読」を選択したユーザに対しては、そのコミュニティに新規メッセージが投稿されると、自動的にその新規投稿メッセージが電子メールにて配信される。その際、配信される電子メールのSubject情報には、上記「受信メールのSubject情報」(例えば,{コミュニティ名,メッセージ番号}等の情報)が付加される。
【0026】
(4)作成者
コミュニティを作成したユーザ名。
(5)作成日
コミュニティが作成された日付。
(6)コミュニティの紹介
コミュニティの簡単な紹介文。
(7)コミュニティのカテゴリ
上述したように、コミュニティはその内容に応じてカテゴリ分けすることができ、分類先のカテゴリに関する情報がコミュニティ毎に保持される。また、カテゴリは、サイト管理者によって登録されたものを使用する。
【0027】
(8)コミュニティタイプ
コミュニティの公開レベルを意味する。コミュニティの公開レベルには、自由参加の「公開制」、承認された参加者のグループからなる「メンバ制」、承認された参加者以外には公開しない「非公開制」の3つがある。
【0028】
(9)統計情報
各コミュニティ毎にそれに属しているユーザの数や参加者別の発言数ランキングなどを含む。
(10)管理者
このコミュニティを管理する管理者名。
(11)メンバ
このコミュニティに属している(アクセス可能な)ユーザ。
(12)メッセージ削除権限
投稿済みメッセージの削除を許されているユーザ。以下のいずれかを選択できる。
・コミュニティ管理者のみ。
・コミュニティ管理者と投稿者。
【0029】
<メッセージとスレッド>
次に、メッセージとスレッドについて説明する。
メッセージとは、コミュニティ内の会話において、やりとりされる発言(記事の投稿)一つ一つのことである。メッセージには、複数のファイルを添付することも可能である。メッセージは、Webブラウザからの入力またはコミュニティが持つメールアドレスへのメール送信によって投稿できる。
【0030】
一方、スレッドとは、上述したようにある話題に関するメッセージの束のことである。1つの話題に対して、様々な意見(メッセージ)によって会話が進んでいき、結論を出す。この結論が「まとめ」である。この知識蓄積支援システムにおいては、「まとめ」に関する作成支援機能も有している。この作成支援機能を利用することにより、該当するスレッド内のメッセージや添付ファイルなどを援用しつつ、話題の結論としての「まとめ」を容易に作成することができる。
【0031】
図4には、スレッドを構成するメッセージの階層構造の一例が示されている。図4において、スレッド1には5つのメッセージ1,2,3,4,5が含まれている。このスレッド1の構造は、まず、メッセージ1が投稿され、そのメッセージ1に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ2,3が投稿され、そして、メッセージ3に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ4が投稿され、さらにメッセージ1に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ5が投稿された場合に対応している。
【0032】
また、スレッド2も5つのメッセージ1,2,3,4,5から構成されているが、これは、最初に投稿されたメッセージ1に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ2,3が投稿され、さらにメッセージ3に対する返信(応答)メッセージとしてメッセージ4,5が投稿された場合に対応している。
【0033】
なお、スレッド1,2の各メッセージに対する返信とは異なるメッセージがスレッド1,2と同一のコミュニティに対して新たに投稿された場合には、その新規投稿メッセージにはスレッド3が割り当てられることになる。
【0034】
<まとめ>
「まとめ」とは、上述したように会話(スレッド)に対する「結論」のことである。職場などの会議で言えば「議事録」に相当し、例えば開発ならばレビューに対する「仕様書」に相当する。図5に示すように、1つのスレッドに対して、1つの「まとめ」が対応する。つまり、ユーザまたは管理者によってスレッド毎に総括たる「まとめ」が作成され、該当するスレッドを構成するメッセージの特殊形態として管理される。「まとめ」にも他の通常のメッセージと同様に複数のファイルを添付することができる。
【0035】
また、「まとめ」は改訂することができ、既に作成された「まとめ」を更新すること等によって新たな「まとめ」を作成し、それを最新の「まとめ」として登録することができる。
【0036】
<メールによるメッセージの投稿>
電子メールによって、各コミュニティに投稿されたメッセージは、以下の手順で処理される。
(1)ユーザは、投稿先のコミュニティに割り当てられているメールアドレスに対してメッセージを電子メールにて投稿する。
(2)知識蓄積支援システムのサーバには、全てのコミュニティ宛に届いた電子メールがメールサーバから転送される。
【0037】
(3)知識蓄積支援システムのサーバは、投稿先メールアドレスのメールアカウント名によってどのコミュニティ宛のメッセージなのかを判断し、振り分ける。
(4)知識蓄積支援システムのサーバは、取得したメールのヘッダ情報(またはタイトル)により、該当するコミュニティ内のどのスレッドのどの階層に登録するかを判別し、取得したメールの本文をそこにメッセージとして登録する。
【0038】
メールによってコミュニティ宛に投稿されたメッセージは、上記の処理によって自動的に該当する場所に格納されていく。ユーザは、メーリングリストへの投稿と同じ感覚で、メッセージを投稿するだけでよい。
【0039】
<メッセージ購読タイプ>
知識蓄積支援システムを利用するユーザは、上述したようにメッセージの購読タイプとして、以下の2種類を選択することができる。
【0040】
・Webブラウザによる購読(知識蓄積支援システムのURL(Uniform Resource Locator)へアクセスする)
・メールによる購読
ユーザがどちらの購読タイプを選択してもWebブラウザからの購読(投稿も含む)が可能である。つまり、メッセージの新規投稿が行われた際に、自動的にそのメッセージをメール配信するかどうかの選択である。メッセージの新規投稿が行われると、メール購読を選択しているユーザにはメッセージのメール配信が行われる。また、ユーザは、この配信されたメールを返信するだけで、返信メッセージを投稿することができる。この購読タイプの選択は、ユーザが属しているコミュニティ毎に行うことが可能である。
【0041】
<システム構成>
次に、図1を参照して、この実施形態に係る知識蓄積支援システムのシステム構成について説明する。
【0042】
この実施形態の知識蓄積支援システムは、インターネット/イントラネット等のコンピュータネットワーク13を介して複数のクライアント端末11に相互に接続可能なサーバコンピュータ12にて実現されている。サーバコンピュータ12とクライアント端末11には、それぞれ、図示しないが、CPU、メインメモリ、記憶装置としての磁気ディスク装置、及びキーボードやマウスなどの入力部とディスプレイなどの表示部とを持つ入出力装置が設けられている。
【0043】
クライアント端末11では、Webブラウザ111とメールクライアント112のいずれか一方又は両方が動作している。サーバコンピュータ12上に構築された知識蓄積支援のためのリソースを示すURL(Uniform Resource Locator)をWebブラウザ111から指定したり、あるいはコミュニティサーバ121にて管理される各コミュニティのメールアドレス宛にメールクライアント12からメール送信を行うことにより、知識蓄積支援処理を各クライアント端末11から利用することができる。
【0044】
サーバコンピュータ12は知識蓄積サーバとして動作するコンピュータである。サーバコンピュータ12の知識蓄積支援機能は、主に、コミュニティサーバ121およびSMTP型メールインタラクション部122などのソフトウェアと、これらソフトフェアによってメッセージの投稿、閲覧のために利用される管理情報および実データとによって実現されている。管理情報には、各クライアント端末11に対してユーザ認証を行うためのログイン管理情報123と、各コミュニティ毎にその管理を行うためのコミュニティ管理情報124とが存在し、また、実データとしては、メッセージデータ125と添付ファイル126とが存在する。
【0045】
SMTP型メールインタラクション部122は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いて転送される電子メールを受信するための受信専用のSMTPサーバである。SMTP型メールインタラクション部122は、メールサーバ14から転送される、コミュニティ用メールドメイン名宛に届いた全ての電子メールを受信するために用いられる。コミュニティ用メールドメイン名は、コミュニティサーバ121によって管理されている全てのコミュニティそれぞれに割り当てられた投稿用メールアドレス(例えば、COM1@ck.sw1.co.jp, COM2@ck.sw1.co.jp, …)に共通のメールドメイン名(ck.sw1.co.jp)である。すなわち、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いた電子メールは全て、SMTPによってメールサーバ14からSMTP型メールインタラクション部122に転送される。
【0046】
コミュニティサーバ121は、複数のクライアント端末11が参加可能なコミュニティの管理、運用を行うためのものであり、各クライアント端末11から電子メールによって投稿されたメッセージをコミュニティ毎、且つ話題(スレッド)毎に分類、蓄積する。コミュニティサーバ121による各コミュニティの管理・運用は、コミュニティ管理情報124、メッセージデータ125、および添付ファイル126を用いて行われる。つまり、これらコミュニティ管理情報124、メッセージデータ125、および添付ファイル126は、コミュニティ毎にメッセージの蓄積・管理を行うためのデータベースとして利用される。
【0047】
コミュニティサーバ121には、メールインタラクション設定部301、コミュニティ作成部302、および投稿処理部303が設けられている。メールインタラクション設定部301は、メールサーバの設定を行うためのプログラムである。このメールインタラクション設定部301は、コミュニティ用メールドメイン名宛に届いた電子メールそれぞれがメールサーバ14からサーバコンピュータ12のSMTP型メールインタラクション部122に転送されるように、サーバコンピュータ12のコミュニティ用メールドメイン名をメールサーバ14に対して設定する。
【0048】
コミュニティ作成部302は、各クライアント端末11からの要求に応じてコミュニティを作成するためのプログラムである。このコミュニティ作成部302は、新規コミュニティの作成時に、その新規作成されたコミュニティに対して割り当てるべき投稿用メールアドレスを自動発行する機能を有している。投稿用メールアドレスのメールドメイン名はコミュニティ用メールドメイン名であるので、自動発行される投稿用メールアドレスはメールアカウント名(COM1, COM2, COM3, …)のみである。このメールアカウント名は、サーバコンピュータ11内でのみ使用されるローカルなメールアカウントである。自動発行されたメールアカウント名は、対応するコミュニティを識別するための識別子(コミュニティIDやコミュニティ名など)と一緒に、コミュニティ管理情報124に登録される。
【0049】
投稿処理部303は、SMTP型メールインタラクション部122によって受信された各電子メールを該当するコミュニティに分配するためのプログラムである。この投稿処理部303は、受信された各電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名とコミュニティ管理情報とに基づき、受信された各電子メールを、それに対応する仮想コミュニティに投稿メッセージとして登録する。また、投稿処理部303では、受信された各電子メールのヘッダ情報やタイトルの解析も行われ、これにより当該電子メールがそれに対応するコミュニティ内のどのスレッドに対するメッセージであるかが判別される。
【0050】
また、コミュニティサーバ121は、各クライアント端末11がコミュニティサーバ121にログインする際のユーザ認証機能を持つ。このユーザ認証のために、コミュニティサーバ121は、ログイン管理情報123を管理している。このログイン管理情報123には、この知識蓄積支援システムに参加しているユーザそれぞれのユーザIDとパスワード等が格納されている。このユーザ認証により、各クライアント端末11からコミュニティサーバ121に対するアクセスの許可・禁止の制御が行われる。
【0051】
次に、コミュニティ管理情報124を構成する各テーブルについて説明する。
【0052】
図1に示されているように、コミュニティ管理情報124は、ユーザテーブル201、コミュニティテーブル202、購読タイプテーブル203、メンバテーブル204、スレッドテーブル205、メッセージテーブル206、およびまとめテーブル207と、設定ファイル208とからから構成されている。設定ファイル208は、メールサーバに対する設定情報などを記憶するファイルである。以下、各テーブルの内容について説明する。
【0053】
<ユーザテーブル>
図6は、ユーザを管理するユーザテーブル201の構成例を示す図である。ユーザテーブル201には、本知識蓄積支援システムに参加しているユーザそれぞれについてユーザID、ユーザ名およびメールアドレスが格納されている。図6においては、ユーザID「U00001」、ユーザ名「田中一郎」、メールアドレス「ichiro.tanaka@xxxx.co.jp」のユーザと、ユーザID「U00002」、ユーザ名「山田太郎」、メールアドレス「taro.yamada@xxxx.co.jp」のユーザと、ユーザID「U00003」、ユーザ名「斉藤次郎」、メールアドレス「jiro.saito@xxxx.co.jp」のユーザが登録されている例が示されている。
【0054】
<コミュニティテーブル>
図7は、コミュニティを管理するコミュニティテーブル202の構成例を示す図である。コミュニティテーブル202は、本知識蓄積支援システム上に作成された各コミュニティ毎に投稿用メールアドレス(メールアカウント名のみでもよい)とそのコミュニティに参加しているユーザを管理するためのテーブルであり、ここには、本知識蓄積支援システム上に作成されたコミュニティそれぞれについてコミュニティID、コミュニティ名、メールアカウント名(投稿用メールアドレス)、およびコミュニティタイプと、コミュニティの管理者となっているメンバそれぞれの(管理者もまたメンバであるため)メンバIDのリストである管理者IDリストと、そのコミュニティに参加しているメンバそれぞれのメンバIDリストが格納されている。ここで管理者になれるメンバタイプは「参加者」に限られる。メンバタイプの詳細は後述する。
【0055】
図7においては、コミュニティID「C001」、コミュニティ名「コミュニティA」のコミュニティについては、コミュニティタイプが「公開」であって、その管理者は管理者IDリストに登録されているメンバIDが「M000001」のユーザであり、メンバID「M000001」、「M000004」、「M000005」、…が割り当てられたユーザが参加している。また、コミュニティID「C002」、コミュニティ名「コミュニティB」のコミュニティは、コミュニティタイプが「メンバ制」であって、その管理者は管理者IDリストに登録されているメンバIDが「M000020」、「M000030」、…のユーザであり、メンバID「M000002」、「M000003」、…が割り当てられたユーザが参加している場合を示している。なお、メンバIDは全コミュニティにわたってユニーク(一意)であり、各ユーザには参加しているコミュニティの数と同数のメンバIDが割り当てられる。
また、コミュニティAにはメールアカウント名「COM1」が割り当てられ、コミュニティBにはメールアカウント名「COM2」が割り当てられている。メールアカウント名も全コミュニティにわたってユニーク(一意)である。
【0056】
<購読タイプテーブル>
図8は、購読タイプを管理する購読タイプテーブル203の構成例を示す図である。購読タイプテーブル203には、本知識蓄積支援システムに参加しているユーザそれぞれについてユーザID、ユーザ名、参加しているコミュニティのコミュニティID、そのコミュニティに対する購読タイプおよび購読タイプがメールの場合のユーザのメールアドレスが格納されている。なお、ユーザテーブル201でメールアドレスを管理する場合には、この購読タイプテーブル203には必ずしもメールアドレスを登録する必要はなく、また逆に、ユーザテーブル201ではメールアドレスを管理せず、購読タイプがメールの場合のユーザのメールアドレスのみを購読タイプテーブル203にて管理するようにしても良い。
【0057】
図8においては、ユーザIDが「U00001」で、ユーザ名が「田中一郎」のユーザが、コミュニティID「C001」と「C002」の2つのコミュニティに参加しており、コミュニティID「C001」のコミュニティに関する購読タイプはWebで、コミュニティID「C001」のコミュニティに関する購読タイプがメールであり、またユーザIDが「U00002」で、ユーザ名が「山田太郎」のユーザが、コミュニティID「C005」のコミュニティに参加しており、そのコミュニティに関する購読タイプがWebであり、またユーザIDが「U00003」で、ユーザ名が「斉藤次郎」のユーザが、コミュニティID「C001」のコミュニティに参加しており、そのコミュニティに関する購読タイプがWebである場合を示している。
【0058】
<メンバテーブル>
図9は、メンバを管理するメンバテーブル204の構成例を示す図である。メンバテーブル204には、メンバIDそれぞれについて、それが参加しているコミュニティに関する参加属性を示すメンバタイプと、メンバとして参加しているユーザのユーザ名とが格納されている。メンバタイプには、参加が承認されている「参加者」、参加者として仮登録されている「仮登録者」、参加を申し込んでいるが承認されていない「参加希望者」、参加に関する手続きを行っておらず一種のゲストとして参加する「匿名」とがある。上述したようにメンバタイプが「参加者」のユーザは当該コミュニティの管理者となり得るが、それ以外のメンバタイプのユーザは管理者の選定対象からは除外される。
【0059】
図9においては、ユーザ名「田中一郎」のユーザは、メンバID「M000001」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「参加者」で、またメンバID「M000003」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「参加希望者」であり、またユーザ名「山田太郎」のユーザは、メンバID「M000002」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「仮登録者」で、またメンバID「M000004」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「匿名」で、ユーザ名「斉藤次郎」のユーザは、メンバID「M000005」として参加しているコミュニティに対してはそのメンバタイプが「参加者」である場合を示している。
【0060】
<スレッドテーブル>
図10は、スレッドを管理するスレッドテーブル205の構成例を示す図である。スレッドテーブル205には、コミュニティそれぞれについてコミュニティIDと、そのコミュニティー内に生成されているスレッドそれぞれのスレッドIDを含むスレッドIDリストとが格納されている。スレッドIDも全コミュニティについてユニークな値が用いられる。
【0061】
図10においては、コミュニティID「C001」のコミュニティにはスレッドID「T01001」、「T01002」、…のスレッドが含まれており、またコミュニティID「C002」のコミュニティにはスレッドID「T02001」、…のスレッドが含まれている場合を示している。
【0062】
<メッセージテーブル>
図11は、メッセージを管理するメッセージテーブル206の構成例を示す図である。メッセージテーブル206には、スレッドID毎にそれを構成するメッセージそれぞれのメッセージIDと、そのメッセージを投稿した投稿者のメンバIDと、メッセージデータ125として格納されている該当するメッセージの実データの所在を示すURLとが格納されている。なお、このURLは、該当するスレッドIDとメッセージIDとから一義に特定できるようにしてもよく、この場合には、URLのフィールドは不要となる。
【0063】
<まとめテーブル>
図12は、スレッド毎に作成される「まとめ」を管理するまとめテーブル207の構成例を示す図である。まとめテーブル207には、スレッドID毎にそのスレッドの「まとめ」として投稿されたメッセージのメッセージIDと、その「まとめ」メッセージを投稿した投稿者のメンバIDと、複数の「まとめ」が作成・登録された場合における各メッセージの版番号と、メッセージデータ125として格納されている該当する「まとめ」に関するメッセージの実データの所在を示すURLとが格納されている。
【0064】
また、メッセージテーブル206の場合と同様に、まとめテーブル207のURLは、該当するスレッドIDとメッセージIDとから一義に特定できるようにしてもよく、この場合にはURLのフィールドは不要となる。
【0065】
次に、図13を参照して、SMTP型メールインタラクション部122を用いて行われるメール受信の仕組みについて説明する。
【0066】
本サーバコンピュータ12においては、メールサーバ14のSMTPサーバ141から、指定のコミュニティ用メールドメイン名宛に届いたメールがサーバコンピュータ12のSMTP型メールインタラクション部122にSMTPによって転送(中継)され、そして受信されたメールが投稿メッセージとして処理される。コミュニティ作成時に指定すべき投稿用メールアドレスはコミュニティサーバ121によって自動生成される。よって、メールサーバ14内にコミュニティ毎にメールボックスを作成することなく、各コミュニティ宛の電子メールを受け付けることができる。
【0067】
SMTP型メールインタラクション部122を使用する場合には、以下の処理が実行される。
【0068】
(1)メールサーバの設定
コミュニティサーバ121は、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いた電子メールそれぞれがメールサーバ14からSMTP型メールインタラクション部122に転送されるように、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)をメールサーバ14内のSMTPサーバ141に設定する。
【0069】
(2)コミュニティ作成
コミュニティサーバ121は、クライアント端末11からの要求に応じて新規コミュニティ(例えば、コミュニティC)を作成する。この場合、コミュニティサーバ121は、新規作成されたコミュニティCに割り当てるべき投稿用メールアドレス(メールアカウント名)として例えばCOM3を自動発行し、それをコミュニティCのコミュニティ名、コミュニティIDなどと一緒にコミュニティテーブル202に登録する。新規作成されたコミュニティCの投稿用メールアドレス(COM3@ck.sw1.co.jp)は、例えば勧誘メールなどによって所定のクライアント端末11に自動的に通知される。なお、クライアント端末11(コミュニティ作成ユーザ)に対して、自動発行すべき投稿用メールアドレス(メールアカウント名)の文字列を指定させるようにしてもよい。この場合、コミュニティ作成ユーザによって指定された文字列が、新規作成されたコミュニティCに割り当てるべき上述の投稿用メールアドレス(メールアカウント名)として発行されることとなる。これにより、新規作成されたコミュニティCに対してユーザ指定の自由な文字列を投稿用メールアドレス(メールアカウント名)として割り当てることができる。
【0070】
(3)メール転送
コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛の電子メールはメールサーバ14からSMTP型メールインタラクション部122に転送される。
【0071】
次に、図14を参照して、投稿メールの送信からコミュニティへの登録までの処理の流れについて説明する。
【0072】
(1)投稿メールの送信
各クライアント端末11では、投稿先のコミュニティ宛のメッセージを含む電子メールが作成される。作成された各電子メールの宛先アドレスのドメイン名は、どれもコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)である。宛先アドレスにコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)が含まれる電子メールは全てメールサーバ14のSMTPサーバ141に届けられる。例えば、SMTPサーバ141のメールドメイン名がsw1.co.jpであれば、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)のサブドメインckを、コミュニティサーバ121用のメール転送先としてSMTPサーバ141に設定しておくことにより、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)を宛先アドレスとして含む電子メールが全てメールサーバ14のSMTPサーバ141に届けられる。
【0073】
(2)投稿メールの転送
そしてそのコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いた電子メールはすべて、SMTPサーバ141からSMTP型メールインタラクション部122にSMTPによって転送される。
(3)投稿処理
SMTP型メールインタラクション部122によって受信された各電子メールはコミュニティサーバ121の投稿処理部303に送られる。投稿処理部303は、受信された電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名に対応するコミュニティを判別し、受信された電子メールの内容をそのコミュニティに対して投稿メッセージとして登録する。
【0074】
次に、図15のフローチャートを参照して、メールサーバ設定処理の具体的な手順について説明する。
【0075】
コミュニティサーバ121は、まず、管理者ユーザからの要求に応じて、図17に示すようなメールインタラクション設定画面をその管理者ユーザのクライアント端末の画面に表示する(ステップS101)。図17に示されているように、メールインタラクション設定画面上には、例えば勧誘メールや自動配信用メールをコミュニティサーバ121が送信するために使用するSMTPサーバ名を指定するフィールド「SMTPサーバ名」の他、メール受信のための設定領域として、ドメイン名指定フィールド「ドメイン名」と、SMTPポート番号を指定する領域「SMTPポート番号」とが設けられている。ドメイン名指定フィールド「ドメイン名」は、上述のコミュニティ用メールドメイン名を指定するためのフィールドである。またSMTPポート番号は、SMTP型メールインタラクション部122がSMTPによって転送されてくるメールを受信するためのポート番号であり、そのデフォルトのポート番号は25である。
【0076】
コミュニティサーバ121は、指定されたSMTPサーバ名に従ってメール送信用のSMTPサーバ名の設定を行うとと共に(ステップS102)、指定されたドメイン名およびポート番号に従って、SMTP型メールインタラクション部122およびメールサーバ14それぞれの設定を行う(ステップS103)。メールサーバ14の設定においては、例えば、指定されたコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)、およびコミュニティサーバ121のIPアドレスなどを、ドメイン名がsw1.co.jpであるメールサーバ14に対して登録する処理が実行される。この場合、コミュニティ用メールドメイン名ck.sw1.co.jpはコミュニティサーバ121のIPアドレスと対応付けてメールサーバ14に登録され、これにより図16に示すように、ck.sw1.co.jp宛に届いた電子メールがメールサーバ14からSMTP型メールインタラクション部122に転送される。
【0077】
次に、図18のフローチャートを参照して、コミュニティ作成処理の具体的な手順について説明する。
【0078】
コミュニティサーバ121は、まず、ユーザからのコミュニティ作成要求に応じて、図19に示すようなコミュニティ作成画面をそのユーザのクライアント端末の画面に表示する(ステップS201)。図19に示されているように、コミュニティ作成画面上には、「コミュニティの名前」、「投稿用メールアドレス」、「受信メールタイトルヘッダ」、「コミュニティタイプ」、「カテゴリ」、「コミュニティの紹介文」、および「勧誘メールの送付先」それぞれに対応する入力フィールドが設けられている。
【0079】
「受信メールタイトルヘッダ」の入力フィールドは、例えば自動配信メールのタイトルなどに自動的に挿入すべき情報を指定するために使用される。「コミュニティタイプ」、「カテゴリ」は、当該コミュニティが属するカテゴリ、コミュニティタイプ(公開、メンバ性等)を指定するために使用される。「コミュニティの紹介文」の入力フィールドは、当該コミュニティ間内容を説明するためのテキストを入力するためのフィールドである。「勧誘メールの送付先」の入力フィールドは、当該コミュニティに参加してほしいユーザ名またはそのメールアドレスを指定するフィールドである。
【0080】
コミュニティサーバ121は、メールアカウントを自動発行し、そのメールアカウントとコミュニティ用メールドメイン名とから構成される投稿用メールアドレスを「投稿用メールアドレス」の入力フィールドに自動設定する(ステップS202)。この場合、自動発行されるメールアカウント名は、コミュニティテーブル202に未だ登録されていない未使用のメールアカウント名である。これにより、コミュニティサーバ121内でユニークなメールアカウント名を、新規作成されたコミュニティに対して自動的に割り当てることが出来る。
【0081】
次いで、コミュニティサーバ121は、コミュニティ作成画面上で指定されたコミュニティ情報(コミュニティ名、投稿用メールアドレス、コミュニティタイプ、カテゴリなど)をコミュニティテーブル202に登録する(ステップS203)。そして、コミュニティサーバ121は、「勧誘メールの送付先」で指定された各ユーザのメールアドレス宛に、新規作成コミュニティに関する投稿用メールアドレスとコミュニティの紹介文などのコミュニティ情報とを含む勧誘メールを送信する(ステップS204)。このように、新規作成コミュニティに関する投稿用メールアドレスのみならず、その新規作成コミュニティの紹介文などのコミュニティ情報を一緒に通知することにより、新規作成コミュニティへの参加をより効率よく促すことが出来る。
【0082】
次に、図20のフローチャートを参照して、投稿処理の具体的な手順について説明する。
【0083】
SMTP型メールインタラクション部122は、メールサーバ14からSMTPによって転送される、コミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いた電子メールを受信する(ステップS301)。投稿処理部303は、受信された電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名と、コミュニティテーブル202の内容とに基づいて、受信された電子メールに対応するコミュニティを判別し、そしてそのコミュニティに対して、受信された電子メールの内容を投稿メッセージとして登録する処理を実行する(ステップS302)。
【0084】
以上のように、本実施形態によれば、SMTPによって転送されるメールを受信可能なSMTP型メールインタラクション部122を知識蓄積支援システムに設け、指定されたコミュニティ用メールドメイン名(ck.sw1.co.jp)宛に届いたメールを全てSMTP型メールインタラクション部122に転送するようにメールサーバ14を設定することにより、メールサーバ内にコミュニティ毎にメールボックスを作成することなく、各コミュニティ宛の電子メールをコミュニティサーバ121で受け付けることができる。したがって、メールアドレスの取得を管理者に申請する必要がないので、一般ユーザであれば誰もがメールアドレスの取得を意識することなく、コミュニティを自由に新規作成することが可能となる。
【0085】
また、コミュニティサーバ121およびSMTP型メールインタラクション部122の機能はすべてコンピュータプログラムによって実現されており、それらコミュニティサーバ121およびSMTP型メールインタラクション部122の機能を含むプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてサーバコンピュータに導入するだけで、本実施形態と同様の機能を容易に実現することができる。
【0086】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、メールアドレスの取得を管理者に申請することなく、仮想コミュニティを自由に新規作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る知識蓄積支援システムのシステム構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態の知識蓄積支援システムで扱われる知識を説明するための図。
【図3】同実施形態の知識蓄積支援システムにおける知識蓄積処理の原理を説明するための図。
【図4】同実施形態の知識蓄積支援システムで管理されるメッセージとスレッドとの関係を説明するための図。
【図5】同実施形態の知識蓄積支援システムで管理されるメッセージと「まとめ」との関係を説明するための図。
【図6】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるユーザテーブルの一例を示す図。
【図7】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるコミュニティテーブルの一例を示す図。
【図8】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用される購読タイプテーブルの一例を示す図。
【図9】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるメンバテーブルの一例を示す図。
【図10】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるスレッドテーブルの一例を示す図。
【図11】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるメッセージテーブルの一例を示す図。
【図12】同実施形態の知識蓄積支援システムで使用されるまとめテーブルの一例を示す図。
【図13】同実施形態の知識蓄積支援システムに設けられたSMTP型メールインタラクション部を用いて行われるメール受信の仕組みを説明するための図。
【図14】同実施形態の知識蓄積支援システムへの投稿メールの送信からコミュニティへの登録までの処理の流れを示す図。
【図15】同実施形態の知識蓄積支援システムによって実行されるメールサーバ設定処理の手順を示すフローチャート。
【図16】メールサーバから同実施形態の知識蓄積支援システムへのメール転送の様子を示す図。
【図17】同実施形態の知識蓄積支援システムで用いられるメールインタラクション設定画面の例を示す図。
【図18】同実施形態の知識蓄積支援システムによって実行されるコミュニティ作成処理の手順を示すフローチャート。
【図19】同実施形態の知識蓄積支援システムで用いられるコミュニティ作成画面の例を示す図。
【図20】同実施形態の知識蓄積支援システムによって実行される投稿処理の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…クライアント端末、12…サーバコンピュータ、14…メールサーバ、111…Webブラウザ、112…メールクライアント、121…コミュニティサーバ121、122…SMTP型メールインタラクション部、124…コミュニティ管理情報、301…メールインタラクション設定部、302…コミュニティ作成部、303…投稿処理部。
Claims (6)
- 複数のクライアント端末にネットワークを介して接続可能に構成され、各クライアント端末から電子メールによって仮想コミュニティへ投稿されたメッセージを分類、蓄積することによって知識の蓄積を支援する知識蓄積支援システムであって、
複数のクライアント端末が参加可能な複数の仮想コミュニティの各々についてその仮想コミュニティの識別子とその仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名との対応関係を示すコミュニティ管理情報を保持する手段と、
前記複数の仮想コミュニティに共通のメールドメイン名として用いられる所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールそれぞれがメールサーバから前記知識蓄積支援システムに転送されるように、前記所定のメールドメイン名を前記メールサーバに設定する手段と、
クライアント端末からの要求に応じて仮想コミュニティを新規作成し、当該新規作成された仮想コミュニティに割り当てるべきメールアカウント名を発行する手段と、
前記新規作成された仮想コミュニティの識別子と前記発行されたメールアカウント名とを前記コミュニティ管理情報に登録する手段と、
前記メールサーバから前記知識蓄積支援システムに転送される、前記所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールを受信する手段と、
前記受信された各電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名と前記コミュニティ管理情報とに基づき、前記受信された各電子メールを、それに対応する仮想コミュニティに投稿メッセージとして登録する手段とを具備することを特徴とする知識蓄積支援システム。 - 前記新規作成された仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名および前記所定のメールドメイン名から構成される前記新規作成された仮想コミュニティのメールアドレスを、所定のクライアント端末に通知する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の知識蓄積支援システム。
- 前記新規作成された仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名および前記所定のメールドメイン名から構成される前記新規作成された仮想コミュニティのメールアドレスと前記新規作成された仮想コミュニティの紹介情報とを含む勧誘用の電子メールを、所定のクライアント端末に送信する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の知識蓄積支援システム。
- 複数のクライアント端末にネットワークを介して接続可能に構成されたコンピュータを、各クライアント端末から電子メールによって仮想コミュニティへ投稿されたメッセージを分類、蓄積する知識蓄積支援システムとして動作させるプログラムであって、
複数のクライアント端末が参加可能な複数の仮想コミュニティに共通のメールドメイン名として用いられる所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールそれぞれがメールサーバから前記知識蓄積支援システムに転送されるように、前記メールドメイン名を前記メールサーバに設定する手順と、
クライアント端末からの要求に応じて仮想コミュニティを新規作成し、当該新規作成された仮想コミュニティに割り当てるべきメールアカウント名を発行する手順と、
前記新規作成された仮想コミュニティの識別子と前記発行されたメールアカウント名とを、前記複数の仮想コミュニティの各々についてその仮想コミュニティの識別子とその仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名との対応関係を示すコミュニティ管理情報に登録する手順と、
前記メールサーバから前記知識蓄積支援システムに転送される、前記所定のメールドメイン名宛に届いた電子メールを受信する手順と、
前記受信された各電子メールの宛先アドレスに含まれるメールアカウント名と前記コミュニティ管理情報とに基づき、前記受信された各電子メールを、それに対応する仮想コミュニティに投稿メッセージとして登録する手順とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 前記新規作成された仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名および前記所定のメールドメイン名から構成される前記新規作成された仮想コミュニティのメールアドレスを、所定のクライアント端末に通知する処理を前記コンピュータに実行させる手順をさらに具備することを特徴とする請求項4記載のプログラム。
- 前記新規作成された仮想コミュニティに割り当てられたメールアカウント名および前記所定のメールドメイン名から構成される前記新規作成された仮想コミュニティのメールアドレスと前記新規作成された仮想コミュニティの紹介情報とを含む勧誘用の電子メールを、所定のクライアント端末に送信する処理を前記コンピュータに実行させる手順をさらに具備することを特徴とする請求項4記載のプログラム。
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2003
- 2003-05-23 JP JP2003146486A patent/JP2004348569A/ja active Pending
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