JP2004354874A - レンズ鏡胴の駆動装置 - Google Patents

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JP2004354874A
JP2004354874A JP2003154788A JP2003154788A JP2004354874A JP 2004354874 A JP2004354874 A JP 2004354874A JP 2003154788 A JP2003154788 A JP 2003154788A JP 2003154788 A JP2003154788 A JP 2003154788A JP 2004354874 A JP2004354874 A JP 2004354874A
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Kazuhiro Nakai
一裕 中井
Koichi Kobayashi
孝一 小林
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Abstract

【課題】レンズ鏡胴の駆動装置において、DCモータの出力軸が出没挙動する際の衝撃力、衝突音等を抑制ないし防止する。
【解決手段】レンズを保持し光軸方向に移動自在に支持されたレンズ保持部材41,51、レンズ保持部材を光軸方向に移動させるためのDCモータ,DCモータの出力軸82aに固定されたウォームギヤ71,ウォームギヤに噛合するウォームホイール72を含む駆動機構等を備えたレンズ鏡胴の駆動装置において、DCモータの本体端面81cとウォームギヤ71の端面71aとの間に圧縮バネ100を配置し、その軸心方向に所定の付勢力を及ぼすようにした。これにより、出力軸の振動、衝突(衝突音)等が抑制ないし防止され、特に、突出した出力軸が磁気的吸引力により戻る際の衝突が緩和される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ、銀塩フィルム式カメラ等に搭載される変倍撮影が可能なレンズ鏡胴の駆動装置に関し、特に、駆動機構としてDCモータ等の駆動モータ、ウォームギヤ及びウォームホイール等を含むレンズ鏡胴の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
広角及び望遠での撮影が行なえるカメラ用のレンズ鏡胴においては、レンズ保持部材(レンズ鏡筒)を光軸方向に移動させるための駆動機構として、DCモータの出力軸に固着されたウォームギヤ、ウォームギヤと噛合するウォームホイール、ウォームホイールに噛合する減速歯車列、減速歯車列により駆動力が伝達されると共にレンズ保持部材に螺合された送りネジ等を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−116482号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の駆動装置において、DCモータの出力軸は、一般的にスラスト方向に所定量のガタがある状態で支持されているため、DCモータが高速で回転すると、出力軸がガタの分だけスラスト方向に暴れて、振動、衝突音等を生じる。また、スラスト方向への暴れを抑えるべく出力軸を予め内側に付勢する磁気的吸引力を生じるように形成されたDCモータの場合は、負荷変動に伴なってその磁気的吸引力が衝撃力を助長する場合がある。
【0005】
すなわち、DCモータからウォームギヤ及びウォームホイール等を経てレンズ保持部材に及ぼされる駆動トルクは、伝達経路等の負荷変動等に起因して変動する場合がある。例えば、駆動負荷が増加すると出力軸が突出側に引き出され、駆動負荷が減少すると出力軸が磁気的吸引力により引き込まれて所定の位置に復帰するような挙動を生じる。この復帰動作の際に、出力軸はスラスト軸受に衝突し、磁気的吸引力がその衝突(衝撃力、衝突音)を助長する傾向にある。
したがって、このような駆動装置が、比較的静かな環境下で、デジタルスチルカメラ等に使用されると、衝突音等は操作者にとって煩わしく、又、品質の低下を招き好ましいものではない。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、小型化等を図りつつ、駆動機構における出力軸の挙動を抑制して衝突音等の発生を防止できるレンズ鏡胴の駆動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明におけるレンズ鏡胴の駆動装置は、レンズを保持し光軸方向に移動自在に支持されたレンズ保持部材と、レンズ保持部材を光軸方向に移動させるための駆動モータ,駆動モータの出力軸に固定されたウォームギヤ,ウォームギヤに噛合するウォームホイールを含む駆動機構と、を備えたレンズ鏡胴の駆動装置であって、上記駆動モータの出力軸に対して、その軸心方向に所定の付勢力を及ぼすバネが設けられている、ことを特徴としている。
この構成によれば、駆動モータが回転すると、出力軸に固定されたウォームギヤからウォームホイール等を経て伝達される駆動力(駆動トルク)により、レンズ保持部材が光軸方向に移動し、変倍動作が行われる。この際、伝達経路の負荷変動等により、駆動負荷(駆動トルク)が変動しても、出力軸にはその軸心方向に付勢力を及ぼすバネが設けられているため、出力軸の振動、衝突(衝突音)等が抑制ないし防止される。
【0008】
上記構成において、バネは、駆動モータの本体端面とウォームギヤの端面との間において、出力軸の周りに配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、駆動モータ、ウォームギヤ、及びバネを一体的に組み込んで予めモジュール化することができるため、装置を組み付ける際に、組み付け工程が簡略化され、製造コスト、管理コスト等を低減することができる。
【0009】
上記構成において、駆動モータは、出力軸を内側へ付勢する所定の磁気的吸引力を生じるように形成されており、バネは、出力軸を突出側に向けて付勢する圧縮バネである、構成を採用できる。
この構成によれば、駆動力(駆動トルク)の変動等により引き出された出力軸が、磁気的吸引力により内側へ引き込まれて元の位置に戻る場合に、その引き込み力をバネの付勢力により抑制することができるため、出力軸の衝突を緩和することができる。
【0010】
上記構成において、バネは、磁気的吸引力と略拮抗する力量に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、磁気的吸引力による出力軸の付勢状態を維持しつつ、バネの付勢力により出力軸が内側へ復帰する際の衝突(衝撃力、衝突音等)を有効に緩和することができる。
【0011】
上記構成において、バネは、駆動モータの本体端面側が大径でウォームギヤの端面側が小径となる略円錐形状に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、バネは、駆動モータの本体端面に対して相対的に回転せず、ウォームギヤの端面に対して相対的に回転することになる。したがって、仮にバネの小径側端面とウォームギヤの端面との摺動により摩耗粉が発生しても、その摩耗粉の発生場所は、駆動モータ(の軸受部)から離れた位置であるため、摩耗粉が軸受部から駆動モータの内部に侵入するのを防止できる。
【0012】
上記構成において、バネの一端と駆動モータの本体端面との間又はバネの他端とウォームギヤの端面との間には、座金が配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、駆動モータの本体端面又はウォームギヤの端面が平坦でなくバネの食い込み等が懸念される場合には、座金を介在させることでその食い込みを防止できる。また、相対的な回転を生じる場合には、バネに対して相対的に回転する部分を円滑に摺動させることができ、負荷を低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図9は、本発明に係るレンズ鏡胴の駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は駆動装置を備えたレンズ鏡胴の正面図、図2はレンズ鏡胴の側断面図、図3及び図4は駆動装置を示す一部拡大図、図5は駆動装置の一部をなす駆動モータとしてのDCモータの断面図、図6は円筒カムの展開図、図7ないし図9は広角、中間、望遠の位置におけるレンズ鏡胴の断面図である。
【0014】
レンズ鏡胴は、図1及び図2に示すように、輪郭が略矩形形状をなし、フィルタ11及び撮像素子としてのCCD12等が取り付けられるベース10、ベース10に固着された固定筒20、固定筒20の内側において回転及び直進自在に支持された円筒カム30、円筒カム30の内側において光軸方向Lに移動自在に支持された第1レンズ群40及び第2レンズ群50、ベース10に対して光軸方向Lに移動自在に支持された第3レンズ群60、円筒カム30に駆動力を及ぼす駆動機構としての歯車機構70及びDCモータ80等を備えている。
【0015】
円筒カム30は、図1及び図2に示すように、外周面から径方向外側に突出して設けられた3個のフォロワーピン31、光軸方向Lの後方領域外周面に形成された弧状歯車部32、図6の展開図に示すように内周面に形成されて第1レンズ群40にカム作用を及ぼす3本の第1カム溝33及び第2レンズ群50にカム作用を及ぼす3本の第2カム溝34等により形成されている。
尚、円筒カム30の内周面には、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の回転を規制しつつ光軸方向Lへ案内するガイド筒35が装着され、ガイド筒35はベース10に対し回動不能に固定されている。
また、フォロワーピン31は、固定筒20の内周面に形成されたカム溝21に挿入されている。したがって、円筒カム30は、駆動機構(歯車機構70及びDCモータ80)により回転させられると、フォロワーピン31がカム溝21に案内されて、光軸方向Lに移動させられるようになっている。
【0016】
第1レンズ群40は、図1及び図2に示すように、レンズG1を保持するレンズ保持部材としての円筒状のレンズ枠41、レンズ枠41の外周面から径方向外側に突出して設けられた3個のフォロワーピン42等により構成されている。そして、3個のフォロワーピン42が、円筒カム30の第1カム溝33に挿入されている。したがって、円筒カム30が回動すると、第1レンズ群40は、その回転がガイド筒35により規制されつつ、光軸方向Lに移動する。
【0017】
第2レンズ群50は、図1及び図2に示すように、レンズG2を保持するレンズ枠51、レンズ枠51から径方向外側に突出して設けられた3個のフォロワーピン52、レンズ枠51に保持されて露光用開口部を開閉するシャッタ機構53等により構成されている。そして、3個のフォロワーピン52が、円筒カム30の第2カム溝34に挿入されている。したがって、円筒カム30が回動すると、第2レンズ群50は、その回転がガイド筒35により規制されつつ、光軸方向Lに移動する。
【0018】
第3レンズ群60は、図2及び図7に示すように、レンズG3を保持するレンズ枠61、レンズ枠61に一体的に形成されベース10に固定されたガイド軸13,14に外嵌されるガイド孔をもつ連結部62,63、ベース10に固定されたステップモータ64により駆動されるリードスクリュー65に螺合される連結部66等により構成されている。したがって、ステップモータ64によりリードスクリュー65が回動すると、第3レンズ群60は、ガイド軸13,14により回転が規制されつつ光軸方向Lに移動する。尚、レンズ枠61は、スプリング67によりベース10側に引寄せられている。
【0019】
駆動機構の一部をなす歯車機構70は、図1ないし図4に示すように、DCモータ80の出力軸82aに固着されたウォームギヤ71、ウォームギヤ71と噛合するウォームホイール72、ウォームホイール72と同軸にて一体的に形成されたウォームギヤ73、ウォームギヤ73と噛合するウォームホイール74、ウォームホイール74と同軸にて一体的に形成された平歯車75、平歯車75と円筒カム30の外周面に形成された弧状歯車部32と噛合する平歯車76等により構成されている。
【0020】
出力軸82aに固定されたウォームギヤ71は、センサ(フォトインタラプタ)90の間において、放射状に配列された複数の羽根71bを有する。そして、複数の羽根71bがセンサ90の検出光をオン/オフすることで、センサ90がウォームギヤ71の回転量を検出するようになっている。
【0021】
DCモータ80は、図1、図3ないし図5に示すように、本体81、本体81に回動自在に軸支された出力軸82a,コア(積層鉄芯)82b,巻回コイル82cを含むロータ82、ロータ82の周りに配置された永久磁石等からなるステータ83、本体81の一部をなしロータ82の出力軸82aを支持する軸受部としてのラジアル軸受81a,81a´及びスラスト軸受81b等により形成されている。ここで、出力軸82aは、製造上及び組付け上における制約等により、一般的にスラスト方向において所定量のガタがある状態で支持されている。
【0022】
そして、ロータ82とステータ83とは、図5に示すように、出力軸82aの軸線方向においてコア82bの中心とステータ83の中心とが距離Cだけオフセットして配置され、出力軸82aを本体81の内側へ(矢印F)付勢して引き込むように、すなわち、所定の磁気的吸引力を生じるように形成されている。これにより、非通電及び駆動負荷が安定した状態においては、出力軸82aの端部は、スラスト軸受81bに当接した状態に保持されている。
【0023】
また、DCモータ80には、図1、図3、図4に示すように、出力軸82aの周りに圧縮バネ100が配置されている。すなわち、圧縮バネ100は、出力軸82aの周りを取り囲むようにして、DCモータ80の本体端面81cと、出力軸82aに固着されたウォームギヤ71の端面71aとの間に、圧縮した状態で配置されている。
【0024】
ここで、圧縮バネ100は、DCモータ80内で生じる磁気的吸引力と拮抗する力量となるように設定されている。これにより、出力軸82aは、磁気的吸引力にて内側への付勢状態が維持され安定して回転すると共に、駆動負荷の変動等により一旦外側に引き出された後に内側に戻る場合に、磁気的吸引力による引き込み力が圧縮バネ100の付勢力により低減される。したがって、出力軸82aが内側へ復帰する際に、出力軸82aの端部とスラスト軸受81bとの衝突(衝撃力、衝突音等)が有効に緩和される。
【0025】
また、圧縮バネ100は、DCモータ80とウォームギヤ71との間で出力軸82aの周りに配置されるため、DCモータ80、ウォームギヤ71、及び圧縮バネ100を予め一体的に組み込んでモジュール化することができる。それ故に、装置を組み付ける際に、組み付け工程が簡略化され、製造コスト、管理コスト等が低減される。
【0026】
次に、上記レンズ鏡胴の動作について、図2、図7ないし図9の動作図、及び図6のカム溝を示した展開図を参照しつつ説明する。
先ず、図2に示すように、第1レンズ群40のレンズ枠41(直進筒)が沈胴した状態において、レンズ枠41のフォロワーピン42及びレンズ枠51のフォロワーピン52は、第1カム溝33及び第2カム溝34に対して、図6中の符号42a,52aで示す位置にある。
【0027】
この沈胴状態から、DCモータ80が一方向に回転すると、歯車機構70を介して、円筒カム30が回転しつつ光軸方向L前方に向かって移動する。円筒カム30の回転により、フォロワーピン42,52はそれぞれ第1カム溝33及び第2カム溝34に案内されて、レンズ枠41は光軸方向Lの前方に向けて移動し、レンズ枠52は光軸方向Lの後方に向けて移動し、図7に示すような広角撮影位置に至る。
この広角撮影位置において、レンズ枠41(第1レンズ群40)は繰り出された状態となり、レンズ枠41のフォロワーピン42及びレンズ枠51のフォロワーピン52は、第1カム溝33及び第2カム溝34に対して、図6中の符号42b,52bで示す位置にある。
【0028】
この広角撮影位置から、DCモータ80が同一方向にさらに回転すると、歯車機構70を介して、円筒カム30がさらに同方向に回転し、フォロワーピン42,52はそれぞれ第1カム溝33及び第2カム溝34に案内されて、レンズ枠41は光軸方向Lの後方に向けて移動し、レンズ枠51は光軸方向Lの前方に向けて移動し、図8に示すような(広角撮影位置と望遠撮影位置との中間に位置する)中間撮影位置に至る。
この中間撮影位置においても、レンズ枠41(第1レンズ群40)は繰り出された状態にあり、レンズ枠41のフォロワーピン42及びレンズ枠51のフォロワーピン52は、第1カム溝33及び第2カム溝34に対して、図6中の符号42c,52cで示す位置にある。
【0029】
上記中間撮影位置から、DCモータ80が同一方向にさらに回転すると、歯車機構70を介して、円筒カム30がさらに同方向に回転し、フォロワーピン42,52はそれぞれ第1カム溝33及び第2カム溝34に案内されて、レンズ枠41及びレンズ枠51は、共に光軸方向Lの前方に向けて移動し、図9に示すような望遠撮影位置に至る。
この望遠撮影位置においても、レンズ枠41(第1レンズ群40)は繰り出された状態にあり、レンズ枠41のフォロワーピン42及びレンズ枠51のフォロワーピン52は、第1カム溝33及び第2カム溝34に対して、図6中の符号42d,52dで示す位置にある。
【0030】
尚、DCモータ80が逆方向に回転すると、歯車機構70を介して、円筒カム30は逆向きに回転し、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、望遠撮影位置から逆の経路を辿って、中間撮影位置、広角撮影位置、沈胴位置へと移動する。また、上記一連の変倍動作において、第3レンズ群60も、ステップモータ64の回転により、光軸方向Lにおける所望の位置に移動させられる。
【0031】
このように、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は一つの円筒カム30により光軸方向Lに往復動させられるため、円筒カム30から歯車機構70を介してDCモータ80に加わる駆動負荷も変動する。この負荷変動により、出力軸82aが一旦突出した後に磁気的吸引力により再び引き戻されるような挙動を生じても、本体81とウォームギヤ71との間に圧縮バネ100が設けられているため、磁気的吸引力による戻り動作が緩和されて、出力軸82aがスラスト軸受81bに当接する際の衝突(衝撃力、衝突音等)が抑制ないし防止される。
【0032】
図10は、本発明に係る駆動装置の他の実施形態を示すものであり、前述実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この実施形態においては、図10に示すように、DCモータ80とウォームギヤ71´との間に、座金110を介して、圧縮バネ100が配置されている。すなわち、DCモータ80の本体端面81c´と圧縮バネ100の一端100aとの間及びウォームギヤ71´の端面71a´と圧縮バネ100の他端100bとの間に、それぞれ円板状の座金110が配置されている。
尚、ウォームギヤ71´には肉抜き穴71c´が形成されており、端面71a´の面積が狭くなっている。
【0033】
このように、座金110を配置することで、圧縮バネ100の両端100a,100bが接触する座面として、平坦でかつ十分な面積を確保することができる。これにより、DCモータ80の本体端面81c´及びウォームギヤ71´の端面71a´が平坦でなく又は面積が狭くて、圧縮バネ100の食い込み等が懸念される場合に、その食い込みを防止でき、又、圧縮バネ100に対して相対的に回転する部分を円滑に摺動させることができ、負荷を低減できる。
【0034】
尚、この実施形態においては、圧縮バネ100の両端100a,100bにそれぞれ座金110を配置したが、本体端面81c´及び端面71a´の一方のみが平坦でなく又は座面の面積が十分確保できない場合には、その一方の端面に対して座金110を配置してもよい。
【0035】
図11は、本発明に係る駆動装置のさらに他の実施形態を示すものであり、前述実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この実施形態においては、図11に示すように、DCモータ80とウォームギヤ71´との間に、座金110を介して、略円錐形状の圧縮バネ100´が配置されている。
すなわち、DCモータ80の本体端面81c´側に、圧縮バネ100´の大径側である一端100a´が配置され、ウォームギヤ71´の端面71a´側に、圧縮バネ100´の小径側である他端100b´が配置され、さらに、一端100a´と本体端面81c´との間及び他端100b´と端面71a´との間に、それぞれ円板状の座金110が配置されている。
【0036】
このように、DCモータ80の本体端面81c´側に大径の一端100a´を配置し、ウォームギヤ71´の端面71a´側に小径の他端100b´を配置することで、圧縮バネ100´は、DCモータ80の本体端面81c´に対して相対的に回転せず、ウォームギヤ71´の端面71a´に対して相対的に回転することになる。
【0037】
したがって、圧縮バネ100´の小径側の他端100b´が、ウォームギヤ71´の端面71a´に配置された座金110上を摺動して摩耗粉が発生しても、その摩耗粉の発生場所は、DCモータ80の軸受部(ラジアル軸受81a)から離れた位置であるため、摩耗粉が軸受部からDCモータ80の内部に侵入するのを防止できる。
【0038】
尚、この実施形態においては、圧縮バネ100´の両端100a´,100b´に座金110を配置したが、一方に配置してもよく、又、座面が平坦で十分な面積が確保される場合は座金110を設けない構成において、略円錐形状の圧縮バネ100´を配置してもよい。
【0039】
上記実施形態においては、出力軸82aに付勢力を及ぼすバネとして、圧縮バネ100,100´を採用したが、これに限定されるものではなく、出力軸82aに対してその軸心方向に付勢力を及ぼすものであれば、引っ張りバネであってもよい。
【0040】
また、上記実施形態においては、第1レンズ群40及び第2レンズ群50を駆動する駆動機構において本発明を採用したが、繰り出されるレンズ保持部材(レンズ枠)を備えるものであれば、1つのレンズ群あるいは4つ以上のレンズ群を駆動する駆動機構において本発明を採用してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るレンズ鏡胴の駆動装置によれば、レンズ保持部材を光軸方向に移動させるための駆動モータ,駆動モータの出力軸に固定されたウォームギヤ,ウォームギヤに噛合するウォームホイールを含む駆動機構において、駆動モータの出力軸に対して、その軸心方向に所定の付勢力を及ぼすバネを設けたことにより、伝達経路の負荷変動等により、駆動負荷(駆動トルク)が変動しても、出力軸にはその軸心方向に付勢力を及ぼすバネが設けられているため、出力軸の振動、衝突(衝突音)等が抑制ないし防止される。
特に、バネを駆動モータの本体端面とウォームギヤの端面との間において出力軸の周りに配置することで、駆動モータ、ウォームギヤ、及びバネを一体的に組み込んで予めモジュール化することができるため、組み付け工程が簡略化され、製造コスト、管理コスト等を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動装置を備えたレンズ鏡胴の一実施形態を示す正面図である。
【図2】本発明に係る駆動装置を備えたレンズ鏡胴の一実施形態を示す縦断面図である。
【図3】駆動装置の一部を拡大した正面図である。
【図4】駆動装置の一部を拡大した底面図である。
【図5】駆動装置の一部をなすDCモータを示す断面図である。
【図6】レンズ保持部材を移動させる円筒カムのカム溝を展開した展開図である。
【図7】レンズ鏡胴が広角撮影位置にある状態を示す縦断面図である。
【図8】レンズ鏡胴が中間撮影位置にある状態を示す縦断面図である。
【図9】レンズ鏡胴が望遠撮影位置にある状態を示す縦断面図である。
【図10】本発明に係る駆動装置の他の実施形態を示す一部拡大図である。
【図11】本発明に係る駆動装置のさらに他の実施形態を示す一部拡大図である。
【符号の説明】
10 ベース
20 固定筒
30 円筒カム
31 フォロワーピン
32 弧状歯車部
33 第1カム溝
34 第2カム溝
40 第1レンズ群
41 レンズ枠(レンズ保持部材)
42 フォロワーピン
50 第2レンズ群
51 レンズ枠(レンズ保持部材)
52 フォロワーピン
60 第3レンズ群
61 レンズ枠
70 歯車機構(駆動機構)
71,71´ ウォームギヤ
71a,71a´ 端面
72 ウォームホイール
73 ウォームギヤ
74 ウォームホイール
75,76 平歯車
80 DCモータ(駆動モータ,駆動機構)
81 本体
81a,81a´ ラジアル軸受(軸受部)
81b スラスト軸受
81c,81c´ 本体端面
82 ロータ
82a 出力軸
83 ステータ
100,100´ 圧縮バネ
100a,100a´ 一端
100b,100b´ 他端

Claims (6)

  1. レンズを保持し光軸方向に移動自在に支持されたレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材を光軸方向に移動させるための駆動モータ,前記駆動モータの出力軸に固定されたウォームギヤ,前記ウォームギヤに噛合するウォームホイールを含む駆動機構と、を備えたレンズ鏡胴の駆動装置であって、
    前記駆動モータの出力軸に対して、その軸心方向に所定の付勢力を及ぼすバネが設けられている、
    ことを特徴とするレンズ鏡胴の駆動装置。
  2. 前記バネは、前記駆動モータの本体端面と前記ウォームギヤの端面との間において、前記出力軸の周りに配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡胴の駆動装置。
  3. 前記駆動モータは、前記出力軸を内側へ付勢する所定の磁気的吸引力を生じるように形成されており、
    前記バネは、前記出力軸を突出側に向けて付勢する圧縮バネである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴の駆動装置。
  4. 前記バネは、前記磁気的吸引力と略拮抗する力量に形成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載のレンズ鏡胴の駆動装置。
  5. 前記バネは、前記駆動モータの本体端面側が大径で前記ウォームギヤの端面側が小径となる略円錐形状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載のレンズ鏡胴の駆動装置。
  6. 前記バネの一端と前記駆動モータの本体端面との間又は前記バネの他端と前記ウォームギヤの端面との間には、座金が配置されている、
    ことを特徴とする請求項2ないし5いずれかに記載のレンズ鏡胴の駆動装置。
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