JP2004354757A - 個人別カラオケ利用実績データ管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】個人別カラオケ利用実績データ管理システムにおいて、自分の利用者端末を持参し忘れた利用者が、カラオケ利用後に各自で利用実績を登録するようにできる技術を提供する。
【解決手段】利用者端末から出力された楽曲IDと端末IDを含むリクエスト信号を受信して予約リストに登録し、利用者が入力した自己申告IDを記憶し、利用者が選出した楽曲IDと自己申告IDとを含むリクエスト信号を出力し、出力されたリクエスト信号を受信して予約リストに登録し、予約リストに従ってリクエスト曲を演奏するのに伴い端末IDおよび自己申告IDごとにカラオケ利用実績データを記録し、利用者端末と通信して端末IDを取得するとともに端末IDと自己申告IDとの整合性を認証し、整合が認証されたら自己申告IDのカラオケ利用実績データを端末IDのカラオケ利用実績データに併合し、端末IDごとのカラオケ利用実績データを出力する。
【選択図】 図5
【解決手段】利用者端末から出力された楽曲IDと端末IDを含むリクエスト信号を受信して予約リストに登録し、利用者が入力した自己申告IDを記憶し、利用者が選出した楽曲IDと自己申告IDとを含むリクエスト信号を出力し、出力されたリクエスト信号を受信して予約リストに登録し、予約リストに従ってリクエスト曲を演奏するのに伴い端末IDおよび自己申告IDごとにカラオケ利用実績データを記録し、利用者端末と通信して端末IDを取得するとともに端末IDと自己申告IDとの整合性を認証し、整合が認証されたら自己申告IDのカラオケ利用実績データを端末IDのカラオケ利用実績データに併合し、端末IDごとのカラオケ利用実績データを出力する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、個人別カラオケ利用実績データ管理システムに関し、とくに利用者が利用者端末を所持していない場合の利用実績をカラオケ利用後に認定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルリモコンと呼ばれる個人用のカラオケリモコン送信器が知られている。また、近年の携帯電話機の普及と高性能化にともない、各自が所持する携帯電話機をカラオケリモコンとして利用する技術も開発されている。
【0003】
このような個人用のカラオケリモコン(利用者端末)を用いてもらうことによって利用した個人を特定できるので、カラオケ事業者は個人別のカラオケ利用状況を知ることができる。そこで、利用頻度に応じた特典サービスや嗜好分析による情報提供など、利用実績に基づいた個人別のきめ細かいサービスを充実させカラオケの商品性を高めやすい環境になる。
そのような観点から、例えば特開2000−181464号公報には、演奏履歴を集計しておいて、携帯電話機に個人別の曲目リストを提示する技術について開示されている。また、特許第3400921号公報には、カラオケ利用に応じたポイントサービスについて本出願人によって開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−181464号公報
【0005】
【特許文献2】
特許第3400921号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような利用者が持参した利用者端末を用いることによって実現されるサービスは、ひとたび利用者が自分用の利用者端末を持参し忘れるとサービスを受けられないという問題が生じやすい。せっかく利用すればするだけ得だと意気込んで来店した利用者が、うっかり自分の利用者端末を忘れてきてしまったことに気づいたら途端に意欲をそがれてしまう。
【0007】
そこでこのような場合の救済措置があれば、利用による特典を期待する利用者にとっても、カラオケ利用を促進したいカラオケ事業者にとっても大変に便利である。たとえば、カラオケ店で利用者IDを控えておいて、この利用者の次回来店時などに正式に利用履歴として追加する方式が考えられる。しかし、この利用情報を次回来店時までカラオケ店側で仮に保持・管理しておかなければならず、ミスやシステム運用上の無駄が生じやすい。
【0008】
そこで本発明者は、自分の利用者端末を持参し忘れた利用者が、カラオケ利用後に各自で利用実績を登録するようにできると便利だと考えた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した技術的背景の認識に基づいてこの発明が創作された。この発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムは、つぎの事項(1)〜(7)により特定されるものである。
(1)利用者端末から出力された楽曲IDと利用者端末固有の端末IDを含むリクエスト信号を受信して予約リストに登録すること
(2)利用者が入力した自己申告IDを記憶し、利用者が選出した楽曲IDと自己申告IDとを含むリクエスト信号を出力する共用選曲手段を備えること
(3)共用選曲手段から出力された楽曲IDと自己申告IDを含むリクエスト信号を受信して予約リストに登録すること
(4)予約リストに従ってリクエスト曲を演奏するのに伴って、予約リストに登録された端末IDおよび自己申告IDごとにカラオケ利用実績データを記録すること
(5)利用者端末と通信して端末IDを取得するとともに利用者が利用者端末に入力した自己申告IDを取得し、端末IDと自己申告IDとの整合性を認証すること
(6)端末IDと自己申告IDとが整合すると認証された場合、当該自己申告IDのカラオケ利用実績データを当該端末IDのカラオケ利用実績データに併合すること
(7)端末IDごとのカラオケ利用実績データを出力すること
【0010】
この発明において、望ましくは、共用選曲手段は、利用者別に希望曲を検索してその中から選曲してカラオケ装置に演奏予約できる多機能カラオケリモコン装置とする。
【0011】
また望ましくは、利用者端末は携帯電話機であり、端末IDおよび自己申告IDは携帯電話番号であって、端末IDと自己申告IDとが一致することをもって整合性を認証することとする。
【0012】
さらに望ましくは、共用選曲手段は、自己申告IDとともにパスワードや氏名などの他の認証情報の入力を受け付けて、それらの認証情報を端末IDと自己申告IDとの整合性の認証に用いることとする。
【0013】
【発明の実施の形態】
===一実施例の概要===
この発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムの一実施例について、図1にシステム構成例を示している。多数のカラオケ装置1が電話網やISDNを介してカラオケホスト装置2と統合されている。カラオケホスト装置2は、カラオケで利用可能な楽曲のカラオケデータを配下のカラオケ装置1に配信したり、演奏履歴情報やカラオケ装置の運用情報をカラオケ装置1から集信したりする。カラオケ利用支援サーバー3はカラオケ事業者がインターネット4上で運用するコンピュータであって、カラオケで利用可能な楽曲について曲名やアーティスト名などの楽曲索引データを閲覧させたり選曲させたりするウェブコンテンツが稼働している。このサーバー3は、カラオケホスト装置2と専用線を介して接続されている。カラオケ装置1は、多機能カラオケリモコン装置6を備え、また携帯電話機5をカラオケリモコン送信器として利用可能である。
【0014】
本実施例においては、携帯電話機5を所持した利用者が自分の携帯電話機5を利用者端末として用いて選曲予約を行い、携帯電話機5を所持し忘れた利用者は共用選曲手段として多機能カラオケリモコン装置6を用いて選曲予約を行う。携帯電話機5を用いた場合には、演奏予約情報に付帯される携帯電話機5の固有識別子(端末ID)によって利用者を識別し、端末ID別に選曲予約して演奏された楽曲の楽曲IDを利用実績としてカラオケ装置1で管理しておく。
【0015】
一方、多機能カラオケリモコン装置6を用いて選曲予約した場合には、利用者が入力した携帯電話番号などの自己申告IDを選曲予約情報に付帯し、この自己申告ID別に選曲予約され演奏された楽曲の楽曲IDを利用実績としてカラオケ利用支援サーバーの適宜な記憶部で管理しておく。その後、この利用者が自分の携帯電話機5を用いてカラオケ利用支援サーバーと交信した際に、この携帯電話機5の端末IDと利用者が入力した自己申告IDとを対照する。所定の認証手順により双方が同じ利用者を特定するものであることが認証できたら、この自己申告IDについての利用実績を端末ID別の利用実績に併合するものである。
【0016】
これにより、利用者は自分の携帯電話機5を所持し忘れた場合にも正確に利用実績として認められるので、利用実績に応じた特典サービスを受ける機会を喪失せずに済む。とくにこのような利用実績登録処理を自ら携帯電話機5を用いて行うので、確実に行える安心感が得られる。またカラオケ事業者にとって、利用実績に応じた特典サービスが効率よく活用されるので、カラオケ利用促進という当該サービスの目的を充分に達成できる。
以下、この個人別カラオケ利用実績データ管理システムを構成する各装置の構成とユーザインタフェースについて説明する。
【0017】
===カラオケ装置の基本構成===
本実施例は周知の通信タイプのカラオケ装置に適用される。図2に本実施例に係るカラオケ装置のハードウェア主体の構成例を示している。
本実施例に係るカラオケ装置1は、周知のパソコン相当のコンピュータ応用機器である。中央処理装置11がCPU・RAM・ROMを含むコンピュータ本体であり、大容量の外部記憶としてのハードディスク装置12とCD−ROMやDVD−ROMなどの光ディスク再生装置13と、加入者電話回線やISDN電話回線を介してカラオケホスト装置2と通信する通信制御装置14と、利用者からの入力と利用者に向けての応答をやりとりする利用者インタフェース装置15と、MIDI形式の音楽演奏データに基づいて伴奏音楽の音響信号を生成する音楽生成装置16と、伴奏音楽やマイクロホンからの音響信号を増幅してスピーカから発音する音響装置17と、CRTやLCDあるいはPDPなどを用いたディスプレイ18と、このディスプレイ18に表示すべき映像データを処理する映像処理装置19とを備えている。
【0018】
利用者インタフェース装置15には、装置本体の操作パネル(キーボードとディスプレイ)の他にも、利用者が所持する携帯電話機5や多機能カラオケリモコン装置6などのカラオケリモコン送信器7が含まれ、短距離無線通信手段(IrDAトランシーバ・赤外線LED・赤外線受光素子)を備えている。
【0019】
中央処理装置11は、利用者インタフェース装置15を介して受信した演奏予約コマンドに基づいて、適宜な記憶部に演奏予約の待ち行列を作成し、カラオケ楽曲の演奏順番を管理している。中央処理装置11は、演奏予約コマンドを受信すると、これに含まれている楽曲IDがカラオケデータベースに登録されている演奏可能な楽曲のIDであることを確認したうえで、その楽曲IDを待ち行列に登録する。そして、待ち行列から登録順に楽曲IDを取り出して、カラオケデータベースから該当する楽曲用の音楽演奏データや歌詞字幕データを含むカラオケデータを取りだして演奏処理に供する。
【0020】
===利用者端末===
本実施例においてカラオケリモコン送信器として用いることができる利用者の携帯電話機5(利用者端末)は、インターネットのブラウザ機能およびJAVAアプレット実行機能および短距離無線通信手段を搭載している。本発明に係る機能を利用するために必要なカラオケ利用支援プログラムは、カラオケ事業者がインターネット4上で運用するカラオケ利用支援サーバー3に用意されている。携帯電話機5は、あらかじめこのサーバー3にアクセスし、このプログラムをダウンロードして利用することが可能である。
【0021】
カラオケ利用支援サーバー3は、例えば特開2000−181464号公報や特開2003−15671号公報にも詳しく開示されているように、カラオケで利用可能な楽曲について曲名やアーティスト名などの楽曲索引データや、カラオケホスト装置2がカラオケ装置1から集信した演奏履歴データに基づく集計データを管理しており、利用者に適宜にこれらのデータを閲覧させたり選曲させたりするウェブコンテンツが稼働している。
【0022】
利用者は、カラオケ利用支援プログラムにより提供される対話インタフェースに従って、歌いたい楽曲を探し出して演奏予約する操作を行うと、カラオケ装置1にこの楽曲IDを含んだ演奏予約コマンドが通知される。
特に本実施例においては、演奏予約コマンドにはこの携帯電話機5の端末IDも含まれてカラオケ装置1に通知される。端末IDは、本実施例においては携帯電話番号であるが、端末の製造番号などの他の固有識別子を用いることも可能である。
【0023】
===共用選曲手段===
本実施例に係る共用選曲手段としての多機能カラオケリモコン装置6は、図3に示した電子システム構成例のように、装置正面の大部分が液晶表示パネル(LCD)21aに透明タッチセンサ21bを重ねた液晶タッチパネル21で占められ、内部には、CPU・RAM・ROMを含む中央処理装置22と、液晶表示パネル21aのドライバ23と、透明タッチセンサ21bの入力検出回路24と、フラッシュメモリ25と、カラオケ装置1と交信するための短距離無線通信手段(IrDAトランシーバ26・赤外線LED27・赤外線受光素子28)と、電源電池と、充電ステーションのデータ通信装置を介してカラオケ装置1とデータ通信する通信制御部29などが実装されている。
【0024】
中央処理装置22は、液晶タッチパネル21を用いたユーザインタフェースによって、利用者の希望の楽曲を検索したり選曲させたりする。また、予約イベントが発行されると、短距離無線通信手段が近辺に存在するカラオケ装置1と交信し、楽曲IDを含んだ演奏予約コマンドを発信したりする。
なお、これら機器間の短距離無線通信手段は、IrDAインタフェースの他、ブルートゥース信号などでもよい。
【0025】
===携帯電話機5を忘れた場合===
本実施例においては、携帯電話機5を忘れた利用者が多機能カラオケリモコン装置6を用いて選曲予約する場合に、自己申告ID別にアクセス可能なメモリ領域を作成したり更新したりして利用できるように構成されている。各領域にアクセスし、希望曲を選曲して演奏予約コマンドを発信する操作を行うと、演奏予約コマンドに自己申告IDが付帯されてカラオケ装置1に通知される。
【0026】
本実施例においては自己申告IDとして携帯電話番号を用いるが、カラオケ店で振り出した顧客番号など、この利用者を特定できる他の識別情報も自己申告IDとして利用可能である。
【0027】
図4(A)〜(D)には、この場合の画面遷移の概略を例示している。まず図4(A)には、多機能カラオケリモコン装置6の初期状態でタッチパネル21に表示されるトップ画面を例示している。このトップ画面において利用者が「携帯忘れ」ボタン31を選択すると、(B)〜(D)に例示した所定のユーザインタフェースに従って、携帯電話番号を自己申告IDとして入力してこの自己申告IDに対応した利用者別の領域を作成したり、作成した領域を更新したりすることができるように構成されている。
【0028】
(B)に例示した「携帯忘れ」メニューの初期画面において、はじめてこの領域を利用する利用者は、「新規ページを作成」ボタン32を選択入力すると、(C)に例示した所定のユーザインタフェースに従って自己申告IDと名前とを入力することによって、この新しい利用者の自己申告IDに対応した領域を作成することができる。ここで入力した名前は(B)の一覧に表示される。
【0029】
また、(B)において領域を作成済みのAさん、Bさん、Cさんを選択する操作を行うと、それぞれの自己申告IDに対応した領域にアクセスすることができる。そして、例えば(D)に示したように、各領域において用意された曲名や歌手名、楽曲のジャンルなど、各種の検索メニューを用いて選曲したり、直接選曲番号(楽曲ID)を入力したりすることができる。
【0030】
ある利用者が自分の自己申告IDに対応する領域内で希望曲を選曲してそれを演奏予約する所定の操作を行うと、その楽曲を演奏予約するための無線信号が自己申告IDを含んでカラオケ装置1に向けて発信される。その後、無線信号を発信した旨の確認画面を表示してトップ画面(A)に戻る。
なお、各自己申告IDと特定領域との対応付けは、カラオケ利用開始時や不使用のまま所定時間以上経過した場合など、適宜な機会にクリアできるように構成されている。
【0031】
===利用実績集計処理===
図5に本実施例に係る利用実績利管理の処理の概要を例示している。本実施例に係る利用実績管理処理は、端末IDごとに、また自己申告IDごとに利用実績を集計する処理と、端末IDの利用実績と自己申告IDの利用実績を端末IDの利用実績に併合する処理からなる。
【0032】
図5(A)に例示したように、カラオケ装置1の中央処理装置11は、演奏予約コマンドに含まれている楽曲IDとともに受信した端末IDまたは自己申告IDとを対応づけして演奏予約の待ち行列に登録する。この図に示したように、各楽曲IDには、端末IDか自己申告IDのいずれか一方が対応づけられて登録される。各楽曲IDに対応づけされているのが端末IDなのか自己申告IDなのかがわかるようにフラグが付加される。
【0033】
この待ち行列の中から登録順に取り出され演奏に供された楽曲については、演奏日時と楽曲IDとを、端末IDまたは自己申告IDのいずれか一方と対応づけして演奏履歴データとして集約している。この演奏履歴データは、(B)に例示したように、(A)の演奏予約の待ち行列に演奏日時の情報を付加したものである。演奏履歴データは、適宜な通信の機会にカラオケホスト装置2に集信され管理されている。
【0034】
カラオケホスト装置2では、各カラオケ装置から集信した演奏履歴データに基づいて、(C)および(D)に例示したように、端末IDごとおよび自己申告IDごとにこの演奏履歴データを集計し、端末IDごとおよび自己申告IDごとの利用実績データとして記憶し管理している。
また、これらの集計済みの利用実績データは、カラオケ利用支援サーバー3に転送される。サーバー3は、カラオケホスト装置2との適宜な通信の機会に最新のデータに更新し管理している。
【0035】
===利用実績併合処理===
自分の携帯電話機5を持参せずにカラオケを楽しんだ利用者は、カラオケ利用後に自分の携帯電話機5を用いてカラオケ利用支援サーバー3にインターネット4を介してアクセスする。図6(A)(B)には、カラオケ利用支援サーバー3が提供するユーザインタフェースを例示している。携帯電話機5がサーバー3にアクセスした際には、サーバー3と携帯電話機5とのデータ通信においてサーバー3に端末IDが通知される。また、利用者が(A)に例示した所定のユーザインタフェースに従って自己申告IDを入力すると、端末IDと入力した自己申告IDとが対応づけられ、整合性が認証される。
【0036】
サーバー3は、この端末IDに対応づけられた利用実績データと自己申告IDに対応づけられた利用実績データが記憶されているか否かを確認する。双方が記憶されている場合には、自己申告IDに対応づけられた利用実績データをこの端末IDに対応づけして併合する。このようにして、自己申告IDによる利用実績が正式に端末IDによる利用実績として登録される。
【0037】
そして、必要に応じて端末IDごとの利用実績データを出力し、図6(B)に例示したように携帯電話機5の画面に表示させたり、カラオケ装置1のディスプレイ18や多機能カラオケリモコン装置6のタッチパネル21に表示させたりする。
【0038】
なお、自己申告IDに対応づけられた利用実績データのみが記憶されている場合には、所定期間の後にデータを削除する。逆に端末IDに対応づけられた利用実績のみが記憶されている場合には、利用者の勘違いもしくはカラオケ装置1における集計が未完であることが想定される。したがって、適宜な期間の後に再度アクセスするよう、利用者にメッセージを通知すると便利である。
さらに、所定期間内に利用者からのアクセスがなかった自己申告IDについては、データを削除する。
【0039】
なお、上記実施例においては、端末ID、自己申告IDをともに携帯電話番号とする方式としたため、両者が一致することで整合性の認証が容易にできる。ただし、利用者が携帯電話機5でカラオケ利用支援サーバー3にアクセスするのを待たずに自己申告IDと一致する端末IDの利用実績データに直ちに併合することは行わない。利用者が自己申告IDの入力時に誤って他人の番号を入力してしまう可能性を想定し、誤登録を防止するためである。
【0040】
===他の実施形態===
本発明に係る利用者端末5として、いわゆるパーソナルリモコンを適用することも可能である。パーソナルリモコンの個人識別IDを端末IDとして利用することができる。
また、上記実施例のカラオケ利用支援サーバー3の具現する機能は、カラオケホスト装置2と一体的に実現することも可能である。
または、上記カラオケ利用支援サーバー3の具現する機能を含めてカラオケ装置1と一体的に実現することも可能である。
あるいは本発明は、上記多機能カラオケリモコン装置6の具現する機能を含めてカラオケ装置1本体で一体的に実現することも可能である。
【0041】
なお、特に利用者別にアクセス可能なメモリ領域を設けることなく本発明を適用することも可能である。演奏予約コマンドを発信する都度、利用者が自己申告IDを入力し付加する構成であってもよい。
【0042】
多機能カラオケリモコン装置6を利用する際には、自己申告IDとともに、パスワードや氏名、利用店舗名や利用時間帯等も登録できるようにすることも可能である。こうすると、利用実績を登録する際に、利用者の誤入力を救済したり誤登録を防止したりすることができる。
【0043】
先に詳しく説明した実施例は、ホスト装置と多数のカラオケ装置とが電話網やISDNで統合される大規模な通信カラオケシステム対して本発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムを適用した場合の構成例である。
【0044】
この発明は、このような実施例に限定されない。たとえばカラオケボックス店において、各ボックスのカラオケ装置と店舗サーバーとがLANで統合されたシステムに本発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムを適用し、その店舗内に限定されたポイントサービスなどに活用することができる。その場合の構成は、店舗サーバーが前記実施例におけるホスト装置とカラオケ利用支援サーバーを兼ねることとなる。
【0045】
さらには、1台のカラオケ装置を設置しているカラオケパブのような小規模な店舗において、その1台のカラオケ装置だけを対象として、本発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムを適用し、そのカラオケパブに限定されたポイントサービスなどに活用することができる。その場合には、「利用者端末と通信して端末IDを取得するとともに利用者が利用者端末に入力した自己申告IDを取得し、端末IDと自己申告IDとの整合性を認証する手段」「自己申告IDのカラオケ利用実績データを端末IDのカラオケ利用実績データに併合する手段」「端末IDごとのカラオケ利用実績データを出力する手段」をカラオケ装置本体のコンピュータ処理により具現化する構成を採用できる。
【0046】
【発明の効果】
この発明にかかる個人別カラオケ利用実績データ管理システムによれば、利用者は自分の利用者端末を所持し忘れた場合にも正確に利用実績として認められるので、利用実績に応じた特典サービスを受ける機会を喪失せずに済む。とくにこのような利用実績登録処理を自ら携帯電話機を用いて行うので、確実に行える安心感が得られる。またカラオケ事業者にとって、利用実績に応じた特典サービスが効率よく活用されるので、カラオケ利用促進という当該サービスの目的を充分に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシステム構成例を示した図である。
【図2】本発明の一実施例に係る通信カラオケ端末装置のハードウェア構成の概略を示した図である。
【図3】本発明の一実施例に係る多機能カラオケリモコン装置の電子システム構成の概略を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係る多機能カラオケリモコン装置における選曲の際に表示される画面遷移の概略を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る利用実績管理の処理概要を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る利用実績登録の際に携帯電話機に表示される画面の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 カラオケ装置
5 携帯電話機(利用者端末)
6 多機能カラオケリモコン装置(共用選曲手段)
31 「携帯忘れ」メニューを指示するボタン
【発明が属する技術分野】
この発明は、個人別カラオケ利用実績データ管理システムに関し、とくに利用者が利用者端末を所持していない場合の利用実績をカラオケ利用後に認定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルリモコンと呼ばれる個人用のカラオケリモコン送信器が知られている。また、近年の携帯電話機の普及と高性能化にともない、各自が所持する携帯電話機をカラオケリモコンとして利用する技術も開発されている。
【0003】
このような個人用のカラオケリモコン(利用者端末)を用いてもらうことによって利用した個人を特定できるので、カラオケ事業者は個人別のカラオケ利用状況を知ることができる。そこで、利用頻度に応じた特典サービスや嗜好分析による情報提供など、利用実績に基づいた個人別のきめ細かいサービスを充実させカラオケの商品性を高めやすい環境になる。
そのような観点から、例えば特開2000−181464号公報には、演奏履歴を集計しておいて、携帯電話機に個人別の曲目リストを提示する技術について開示されている。また、特許第3400921号公報には、カラオケ利用に応じたポイントサービスについて本出願人によって開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−181464号公報
【0005】
【特許文献2】
特許第3400921号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような利用者が持参した利用者端末を用いることによって実現されるサービスは、ひとたび利用者が自分用の利用者端末を持参し忘れるとサービスを受けられないという問題が生じやすい。せっかく利用すればするだけ得だと意気込んで来店した利用者が、うっかり自分の利用者端末を忘れてきてしまったことに気づいたら途端に意欲をそがれてしまう。
【0007】
そこでこのような場合の救済措置があれば、利用による特典を期待する利用者にとっても、カラオケ利用を促進したいカラオケ事業者にとっても大変に便利である。たとえば、カラオケ店で利用者IDを控えておいて、この利用者の次回来店時などに正式に利用履歴として追加する方式が考えられる。しかし、この利用情報を次回来店時までカラオケ店側で仮に保持・管理しておかなければならず、ミスやシステム運用上の無駄が生じやすい。
【0008】
そこで本発明者は、自分の利用者端末を持参し忘れた利用者が、カラオケ利用後に各自で利用実績を登録するようにできると便利だと考えた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した技術的背景の認識に基づいてこの発明が創作された。この発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムは、つぎの事項(1)〜(7)により特定されるものである。
(1)利用者端末から出力された楽曲IDと利用者端末固有の端末IDを含むリクエスト信号を受信して予約リストに登録すること
(2)利用者が入力した自己申告IDを記憶し、利用者が選出した楽曲IDと自己申告IDとを含むリクエスト信号を出力する共用選曲手段を備えること
(3)共用選曲手段から出力された楽曲IDと自己申告IDを含むリクエスト信号を受信して予約リストに登録すること
(4)予約リストに従ってリクエスト曲を演奏するのに伴って、予約リストに登録された端末IDおよび自己申告IDごとにカラオケ利用実績データを記録すること
(5)利用者端末と通信して端末IDを取得するとともに利用者が利用者端末に入力した自己申告IDを取得し、端末IDと自己申告IDとの整合性を認証すること
(6)端末IDと自己申告IDとが整合すると認証された場合、当該自己申告IDのカラオケ利用実績データを当該端末IDのカラオケ利用実績データに併合すること
(7)端末IDごとのカラオケ利用実績データを出力すること
【0010】
この発明において、望ましくは、共用選曲手段は、利用者別に希望曲を検索してその中から選曲してカラオケ装置に演奏予約できる多機能カラオケリモコン装置とする。
【0011】
また望ましくは、利用者端末は携帯電話機であり、端末IDおよび自己申告IDは携帯電話番号であって、端末IDと自己申告IDとが一致することをもって整合性を認証することとする。
【0012】
さらに望ましくは、共用選曲手段は、自己申告IDとともにパスワードや氏名などの他の認証情報の入力を受け付けて、それらの認証情報を端末IDと自己申告IDとの整合性の認証に用いることとする。
【0013】
【発明の実施の形態】
===一実施例の概要===
この発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムの一実施例について、図1にシステム構成例を示している。多数のカラオケ装置1が電話網やISDNを介してカラオケホスト装置2と統合されている。カラオケホスト装置2は、カラオケで利用可能な楽曲のカラオケデータを配下のカラオケ装置1に配信したり、演奏履歴情報やカラオケ装置の運用情報をカラオケ装置1から集信したりする。カラオケ利用支援サーバー3はカラオケ事業者がインターネット4上で運用するコンピュータであって、カラオケで利用可能な楽曲について曲名やアーティスト名などの楽曲索引データを閲覧させたり選曲させたりするウェブコンテンツが稼働している。このサーバー3は、カラオケホスト装置2と専用線を介して接続されている。カラオケ装置1は、多機能カラオケリモコン装置6を備え、また携帯電話機5をカラオケリモコン送信器として利用可能である。
【0014】
本実施例においては、携帯電話機5を所持した利用者が自分の携帯電話機5を利用者端末として用いて選曲予約を行い、携帯電話機5を所持し忘れた利用者は共用選曲手段として多機能カラオケリモコン装置6を用いて選曲予約を行う。携帯電話機5を用いた場合には、演奏予約情報に付帯される携帯電話機5の固有識別子(端末ID)によって利用者を識別し、端末ID別に選曲予約して演奏された楽曲の楽曲IDを利用実績としてカラオケ装置1で管理しておく。
【0015】
一方、多機能カラオケリモコン装置6を用いて選曲予約した場合には、利用者が入力した携帯電話番号などの自己申告IDを選曲予約情報に付帯し、この自己申告ID別に選曲予約され演奏された楽曲の楽曲IDを利用実績としてカラオケ利用支援サーバーの適宜な記憶部で管理しておく。その後、この利用者が自分の携帯電話機5を用いてカラオケ利用支援サーバーと交信した際に、この携帯電話機5の端末IDと利用者が入力した自己申告IDとを対照する。所定の認証手順により双方が同じ利用者を特定するものであることが認証できたら、この自己申告IDについての利用実績を端末ID別の利用実績に併合するものである。
【0016】
これにより、利用者は自分の携帯電話機5を所持し忘れた場合にも正確に利用実績として認められるので、利用実績に応じた特典サービスを受ける機会を喪失せずに済む。とくにこのような利用実績登録処理を自ら携帯電話機5を用いて行うので、確実に行える安心感が得られる。またカラオケ事業者にとって、利用実績に応じた特典サービスが効率よく活用されるので、カラオケ利用促進という当該サービスの目的を充分に達成できる。
以下、この個人別カラオケ利用実績データ管理システムを構成する各装置の構成とユーザインタフェースについて説明する。
【0017】
===カラオケ装置の基本構成===
本実施例は周知の通信タイプのカラオケ装置に適用される。図2に本実施例に係るカラオケ装置のハードウェア主体の構成例を示している。
本実施例に係るカラオケ装置1は、周知のパソコン相当のコンピュータ応用機器である。中央処理装置11がCPU・RAM・ROMを含むコンピュータ本体であり、大容量の外部記憶としてのハードディスク装置12とCD−ROMやDVD−ROMなどの光ディスク再生装置13と、加入者電話回線やISDN電話回線を介してカラオケホスト装置2と通信する通信制御装置14と、利用者からの入力と利用者に向けての応答をやりとりする利用者インタフェース装置15と、MIDI形式の音楽演奏データに基づいて伴奏音楽の音響信号を生成する音楽生成装置16と、伴奏音楽やマイクロホンからの音響信号を増幅してスピーカから発音する音響装置17と、CRTやLCDあるいはPDPなどを用いたディスプレイ18と、このディスプレイ18に表示すべき映像データを処理する映像処理装置19とを備えている。
【0018】
利用者インタフェース装置15には、装置本体の操作パネル(キーボードとディスプレイ)の他にも、利用者が所持する携帯電話機5や多機能カラオケリモコン装置6などのカラオケリモコン送信器7が含まれ、短距離無線通信手段(IrDAトランシーバ・赤外線LED・赤外線受光素子)を備えている。
【0019】
中央処理装置11は、利用者インタフェース装置15を介して受信した演奏予約コマンドに基づいて、適宜な記憶部に演奏予約の待ち行列を作成し、カラオケ楽曲の演奏順番を管理している。中央処理装置11は、演奏予約コマンドを受信すると、これに含まれている楽曲IDがカラオケデータベースに登録されている演奏可能な楽曲のIDであることを確認したうえで、その楽曲IDを待ち行列に登録する。そして、待ち行列から登録順に楽曲IDを取り出して、カラオケデータベースから該当する楽曲用の音楽演奏データや歌詞字幕データを含むカラオケデータを取りだして演奏処理に供する。
【0020】
===利用者端末===
本実施例においてカラオケリモコン送信器として用いることができる利用者の携帯電話機5(利用者端末)は、インターネットのブラウザ機能およびJAVAアプレット実行機能および短距離無線通信手段を搭載している。本発明に係る機能を利用するために必要なカラオケ利用支援プログラムは、カラオケ事業者がインターネット4上で運用するカラオケ利用支援サーバー3に用意されている。携帯電話機5は、あらかじめこのサーバー3にアクセスし、このプログラムをダウンロードして利用することが可能である。
【0021】
カラオケ利用支援サーバー3は、例えば特開2000−181464号公報や特開2003−15671号公報にも詳しく開示されているように、カラオケで利用可能な楽曲について曲名やアーティスト名などの楽曲索引データや、カラオケホスト装置2がカラオケ装置1から集信した演奏履歴データに基づく集計データを管理しており、利用者に適宜にこれらのデータを閲覧させたり選曲させたりするウェブコンテンツが稼働している。
【0022】
利用者は、カラオケ利用支援プログラムにより提供される対話インタフェースに従って、歌いたい楽曲を探し出して演奏予約する操作を行うと、カラオケ装置1にこの楽曲IDを含んだ演奏予約コマンドが通知される。
特に本実施例においては、演奏予約コマンドにはこの携帯電話機5の端末IDも含まれてカラオケ装置1に通知される。端末IDは、本実施例においては携帯電話番号であるが、端末の製造番号などの他の固有識別子を用いることも可能である。
【0023】
===共用選曲手段===
本実施例に係る共用選曲手段としての多機能カラオケリモコン装置6は、図3に示した電子システム構成例のように、装置正面の大部分が液晶表示パネル(LCD)21aに透明タッチセンサ21bを重ねた液晶タッチパネル21で占められ、内部には、CPU・RAM・ROMを含む中央処理装置22と、液晶表示パネル21aのドライバ23と、透明タッチセンサ21bの入力検出回路24と、フラッシュメモリ25と、カラオケ装置1と交信するための短距離無線通信手段(IrDAトランシーバ26・赤外線LED27・赤外線受光素子28)と、電源電池と、充電ステーションのデータ通信装置を介してカラオケ装置1とデータ通信する通信制御部29などが実装されている。
【0024】
中央処理装置22は、液晶タッチパネル21を用いたユーザインタフェースによって、利用者の希望の楽曲を検索したり選曲させたりする。また、予約イベントが発行されると、短距離無線通信手段が近辺に存在するカラオケ装置1と交信し、楽曲IDを含んだ演奏予約コマンドを発信したりする。
なお、これら機器間の短距離無線通信手段は、IrDAインタフェースの他、ブルートゥース信号などでもよい。
【0025】
===携帯電話機5を忘れた場合===
本実施例においては、携帯電話機5を忘れた利用者が多機能カラオケリモコン装置6を用いて選曲予約する場合に、自己申告ID別にアクセス可能なメモリ領域を作成したり更新したりして利用できるように構成されている。各領域にアクセスし、希望曲を選曲して演奏予約コマンドを発信する操作を行うと、演奏予約コマンドに自己申告IDが付帯されてカラオケ装置1に通知される。
【0026】
本実施例においては自己申告IDとして携帯電話番号を用いるが、カラオケ店で振り出した顧客番号など、この利用者を特定できる他の識別情報も自己申告IDとして利用可能である。
【0027】
図4(A)〜(D)には、この場合の画面遷移の概略を例示している。まず図4(A)には、多機能カラオケリモコン装置6の初期状態でタッチパネル21に表示されるトップ画面を例示している。このトップ画面において利用者が「携帯忘れ」ボタン31を選択すると、(B)〜(D)に例示した所定のユーザインタフェースに従って、携帯電話番号を自己申告IDとして入力してこの自己申告IDに対応した利用者別の領域を作成したり、作成した領域を更新したりすることができるように構成されている。
【0028】
(B)に例示した「携帯忘れ」メニューの初期画面において、はじめてこの領域を利用する利用者は、「新規ページを作成」ボタン32を選択入力すると、(C)に例示した所定のユーザインタフェースに従って自己申告IDと名前とを入力することによって、この新しい利用者の自己申告IDに対応した領域を作成することができる。ここで入力した名前は(B)の一覧に表示される。
【0029】
また、(B)において領域を作成済みのAさん、Bさん、Cさんを選択する操作を行うと、それぞれの自己申告IDに対応した領域にアクセスすることができる。そして、例えば(D)に示したように、各領域において用意された曲名や歌手名、楽曲のジャンルなど、各種の検索メニューを用いて選曲したり、直接選曲番号(楽曲ID)を入力したりすることができる。
【0030】
ある利用者が自分の自己申告IDに対応する領域内で希望曲を選曲してそれを演奏予約する所定の操作を行うと、その楽曲を演奏予約するための無線信号が自己申告IDを含んでカラオケ装置1に向けて発信される。その後、無線信号を発信した旨の確認画面を表示してトップ画面(A)に戻る。
なお、各自己申告IDと特定領域との対応付けは、カラオケ利用開始時や不使用のまま所定時間以上経過した場合など、適宜な機会にクリアできるように構成されている。
【0031】
===利用実績集計処理===
図5に本実施例に係る利用実績利管理の処理の概要を例示している。本実施例に係る利用実績管理処理は、端末IDごとに、また自己申告IDごとに利用実績を集計する処理と、端末IDの利用実績と自己申告IDの利用実績を端末IDの利用実績に併合する処理からなる。
【0032】
図5(A)に例示したように、カラオケ装置1の中央処理装置11は、演奏予約コマンドに含まれている楽曲IDとともに受信した端末IDまたは自己申告IDとを対応づけして演奏予約の待ち行列に登録する。この図に示したように、各楽曲IDには、端末IDか自己申告IDのいずれか一方が対応づけられて登録される。各楽曲IDに対応づけされているのが端末IDなのか自己申告IDなのかがわかるようにフラグが付加される。
【0033】
この待ち行列の中から登録順に取り出され演奏に供された楽曲については、演奏日時と楽曲IDとを、端末IDまたは自己申告IDのいずれか一方と対応づけして演奏履歴データとして集約している。この演奏履歴データは、(B)に例示したように、(A)の演奏予約の待ち行列に演奏日時の情報を付加したものである。演奏履歴データは、適宜な通信の機会にカラオケホスト装置2に集信され管理されている。
【0034】
カラオケホスト装置2では、各カラオケ装置から集信した演奏履歴データに基づいて、(C)および(D)に例示したように、端末IDごとおよび自己申告IDごとにこの演奏履歴データを集計し、端末IDごとおよび自己申告IDごとの利用実績データとして記憶し管理している。
また、これらの集計済みの利用実績データは、カラオケ利用支援サーバー3に転送される。サーバー3は、カラオケホスト装置2との適宜な通信の機会に最新のデータに更新し管理している。
【0035】
===利用実績併合処理===
自分の携帯電話機5を持参せずにカラオケを楽しんだ利用者は、カラオケ利用後に自分の携帯電話機5を用いてカラオケ利用支援サーバー3にインターネット4を介してアクセスする。図6(A)(B)には、カラオケ利用支援サーバー3が提供するユーザインタフェースを例示している。携帯電話機5がサーバー3にアクセスした際には、サーバー3と携帯電話機5とのデータ通信においてサーバー3に端末IDが通知される。また、利用者が(A)に例示した所定のユーザインタフェースに従って自己申告IDを入力すると、端末IDと入力した自己申告IDとが対応づけられ、整合性が認証される。
【0036】
サーバー3は、この端末IDに対応づけられた利用実績データと自己申告IDに対応づけられた利用実績データが記憶されているか否かを確認する。双方が記憶されている場合には、自己申告IDに対応づけられた利用実績データをこの端末IDに対応づけして併合する。このようにして、自己申告IDによる利用実績が正式に端末IDによる利用実績として登録される。
【0037】
そして、必要に応じて端末IDごとの利用実績データを出力し、図6(B)に例示したように携帯電話機5の画面に表示させたり、カラオケ装置1のディスプレイ18や多機能カラオケリモコン装置6のタッチパネル21に表示させたりする。
【0038】
なお、自己申告IDに対応づけられた利用実績データのみが記憶されている場合には、所定期間の後にデータを削除する。逆に端末IDに対応づけられた利用実績のみが記憶されている場合には、利用者の勘違いもしくはカラオケ装置1における集計が未完であることが想定される。したがって、適宜な期間の後に再度アクセスするよう、利用者にメッセージを通知すると便利である。
さらに、所定期間内に利用者からのアクセスがなかった自己申告IDについては、データを削除する。
【0039】
なお、上記実施例においては、端末ID、自己申告IDをともに携帯電話番号とする方式としたため、両者が一致することで整合性の認証が容易にできる。ただし、利用者が携帯電話機5でカラオケ利用支援サーバー3にアクセスするのを待たずに自己申告IDと一致する端末IDの利用実績データに直ちに併合することは行わない。利用者が自己申告IDの入力時に誤って他人の番号を入力してしまう可能性を想定し、誤登録を防止するためである。
【0040】
===他の実施形態===
本発明に係る利用者端末5として、いわゆるパーソナルリモコンを適用することも可能である。パーソナルリモコンの個人識別IDを端末IDとして利用することができる。
また、上記実施例のカラオケ利用支援サーバー3の具現する機能は、カラオケホスト装置2と一体的に実現することも可能である。
または、上記カラオケ利用支援サーバー3の具現する機能を含めてカラオケ装置1と一体的に実現することも可能である。
あるいは本発明は、上記多機能カラオケリモコン装置6の具現する機能を含めてカラオケ装置1本体で一体的に実現することも可能である。
【0041】
なお、特に利用者別にアクセス可能なメモリ領域を設けることなく本発明を適用することも可能である。演奏予約コマンドを発信する都度、利用者が自己申告IDを入力し付加する構成であってもよい。
【0042】
多機能カラオケリモコン装置6を利用する際には、自己申告IDとともに、パスワードや氏名、利用店舗名や利用時間帯等も登録できるようにすることも可能である。こうすると、利用実績を登録する際に、利用者の誤入力を救済したり誤登録を防止したりすることができる。
【0043】
先に詳しく説明した実施例は、ホスト装置と多数のカラオケ装置とが電話網やISDNで統合される大規模な通信カラオケシステム対して本発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムを適用した場合の構成例である。
【0044】
この発明は、このような実施例に限定されない。たとえばカラオケボックス店において、各ボックスのカラオケ装置と店舗サーバーとがLANで統合されたシステムに本発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムを適用し、その店舗内に限定されたポイントサービスなどに活用することができる。その場合の構成は、店舗サーバーが前記実施例におけるホスト装置とカラオケ利用支援サーバーを兼ねることとなる。
【0045】
さらには、1台のカラオケ装置を設置しているカラオケパブのような小規模な店舗において、その1台のカラオケ装置だけを対象として、本発明に係る個人別カラオケ利用実績データ管理システムを適用し、そのカラオケパブに限定されたポイントサービスなどに活用することができる。その場合には、「利用者端末と通信して端末IDを取得するとともに利用者が利用者端末に入力した自己申告IDを取得し、端末IDと自己申告IDとの整合性を認証する手段」「自己申告IDのカラオケ利用実績データを端末IDのカラオケ利用実績データに併合する手段」「端末IDごとのカラオケ利用実績データを出力する手段」をカラオケ装置本体のコンピュータ処理により具現化する構成を採用できる。
【0046】
【発明の効果】
この発明にかかる個人別カラオケ利用実績データ管理システムによれば、利用者は自分の利用者端末を所持し忘れた場合にも正確に利用実績として認められるので、利用実績に応じた特典サービスを受ける機会を喪失せずに済む。とくにこのような利用実績登録処理を自ら携帯電話機を用いて行うので、確実に行える安心感が得られる。またカラオケ事業者にとって、利用実績に応じた特典サービスが効率よく活用されるので、カラオケ利用促進という当該サービスの目的を充分に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシステム構成例を示した図である。
【図2】本発明の一実施例に係る通信カラオケ端末装置のハードウェア構成の概略を示した図である。
【図3】本発明の一実施例に係る多機能カラオケリモコン装置の電子システム構成の概略を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係る多機能カラオケリモコン装置における選曲の際に表示される画面遷移の概略を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る利用実績管理の処理概要を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る利用実績登録の際に携帯電話機に表示される画面の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 カラオケ装置
5 携帯電話機(利用者端末)
6 多機能カラオケリモコン装置(共用選曲手段)
31 「携帯忘れ」メニューを指示するボタン
Claims (4)
- 利用者端末から出力された楽曲IDと利用者端末固有の端末IDを含むリクエスト信号を受信して予約リストに登録する手段と、
利用者が入力した自己申告IDを記憶し、利用者が選出した楽曲IDと自己申告IDとを含むリクエスト信号を出力する共用選曲手段と、
共用選曲手段から出力された楽曲IDと自己申告IDを含むリクエスト信号を受信して予約リストに登録する手段と、
予約リストに従ってリクエスト曲を演奏するのに伴って、予約リストに登録された端末IDおよび自己申告IDごとにカラオケ利用実績データを記録する手段と、
利用者端末と通信して端末IDを取得するとともに利用者が利用者端末に入力した自己申告IDを取得し、端末IDと自己申告IDとの整合性を認証する手段と、
端末IDと自己申告IDとが整合すると認証された場合、当該自己申告IDのカラオケ利用実績データを当該端末IDのカラオケ利用実績データに併合する手段と、
端末IDごとのカラオケ利用実績データを出力する手段と、
を備えたことを特徴とする個人別カラオケ利用実績データ管理システム。 - 請求項1において、共用選曲手段は、利用者別に希望曲を検索してその中から選曲してカラオケ装置に演奏予約できる多機能カラオケリモコン装置であることを特徴とする個人別カラオケ利用実績データ管理システム。
- 請求項1において、利用者端末は携帯電話機であり、端末IDおよび自己申告IDは携帯電話番号であって、端末IDと自己申告IDとが一致することをもって整合性を認証することを特徴とする個人別カラオケ利用実績データ管理システム。
- 請求項1において、共用選曲手段は、自己申告IDとともにパスワードや氏名などの他の認証情報の入力を受け付けて、それらの認証情報を端末IDと自己申告IDとの整合性の認証に用いることを特徴とする個人別カラオケ利用実績データ管理システム。
Priority Applications (1)
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-
2003
- 2003-05-29 JP JP2003152990A patent/JP2004354757A/ja active Pending
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