JP2004352718A - ネイルメイクアップまたはネイルケア用キット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、
i)化粧品として許容される第1の媒質中に第1の被膜形成ポリマーを含み、25〜60℃の範囲のガラス転移温度Tgを有する被膜を形成することができる第1の組成物、
ii)化粧品として許容される第2の媒質を含み、15%以上の固体含量を有する第2の組成物
を含むネイルメイクアップまたはネイルケア用キットに関する。
【選択図】なし
Description
i)化粧品として許容される第1の媒質中に第1の被膜形成ポリマーを含み、25〜60℃の範囲のガラス転移温度Tgを有する被膜を形成することができる第1の組成物、
ii)化粧品として許容される第2の媒質を含み、15%以上の固体含量を有する第2の組成物
を含むネイルメイクアップまたはネイルケア用キットである。
第1の組成物は、25〜60℃の範囲、好ましくは30〜45℃のガラス転移温度Tgを有する被膜を形成することができ、したがって、爪の上に「柔らかい」被膜を形成し、この被膜は爪によく付着し、衝撃を吸収できるために良好な衝撃強度を有する。第1の組成物の被膜のTgが25℃未満である場合には、被膜が柔らかすぎ、粘着性が高すぎ、第2の組成物の爪への均一な塗布を行うことができない。組成物の被膜のTgが60℃を超える場合には、被膜は硬くなりすぎ、したがって、もろくなり、特に保持力および/または耐摩耗特性の点で、満足な最終な結果を得ることができない。
組成物の被膜のガラス転移温度Tgは、組成物の被膜の試料について、DMTA(動的および機械的温度分析(Dynamic and Mechanical Temperature Analysis))によりPolymer TA InstrumentsのDMTA機(DMA2980型)を使用して測定する。
減衰力tgδは、上記の方法によりDMTAで測定するが、以下の点が異なる:
- 25℃の一定温度で、厚さ200±50μm未満、幅約10mm、長さ約7mmのポリマー被膜の試料について測定する;
- 0.1〜20Hzの範囲の周波数スキャンで、試料を引張応力および小さな曲げ応力にかける(例えば、±8μmの正弦転位にかける)。次いで、このプロセスをより低い曲げレベルで、線状ドメインで実施する。
i)化粧品として許容される第1の媒質中に第1の被膜形成ポリマーおよび固体球状粒子を含む第1の組成物、
ii)化粧品として許容される第2の媒質を含み、15%以上の固体含量を有する第2の組成物
を含むネイルメイクアップまたはネイルケア用キットである。
ガラス、セラミックス、アルミナ、シリカ、ケイ酸塩および、特にアルミノケイ酸塩およびホウケイ酸塩、雲母、フルオロフロゴパイト(fluorophlogopite)などの合成要因、炭化タングステン、セルロースおよびその誘導体、シリコーン樹脂、ポリマー、例えばポリウレタン、ポリアミド、アクリルポリマー、ポリテトラフルオロエチレンまたはポリプロピレン、天然または合成蝋、金属、例えば鋼、銅、金、銀またはクロム、金属酸化物、例えば二酸化チタン、酸化鉄、酸化ジルコン、酸化セリウム、または酸化アルミナ、合金、例えば鋼または黄銅、植物例えば木に由来する物質、無機物例えば水晶、溶岩、沖積土などに由来する物質、動物の分泌物に由来する物質、例えば、珊瑚または真珠、ならびにその混合物。
- 中空セルロースビーズ、例えばDaito社からCovabead CLOという表示で販売されているもの、
- ガラスマイクロスフェア、例えばPrizmalite社によりPrizmaliteの名称で販売されているもの、
- 多孔質シリカマイクロスフェア、例えばMiyoshi社からSA-SBおよびSI-SBという表示で販売されているもの、
- Catalyst Chemicals社からSpheronという表示で販売されているシリカマイクロビーズ、
- General Electric Toshiba Silicones社からTospearlの名称で販売されているメチルシルセスキオキサン樹脂マイクロビーズ、
- Kobo社からEA-209/MT100Tの表示で販売されているナノチタンコーティングしたエチレン/アクリル酸コポリマーマイクロビーズ、
- Micro Powders社からMicrosilkまたはPolyblendの名称で販売されている無機合成ポリテトラフルオロエチレン蝋でコーティングしたポリエチレンビーズ、
- Potters Industries社からLuxsilの表示で販売されているホウケイ酸カルシウムアルミニウムマイクロスフェア、
- およびそれらの混合物。
- SiO2、含量5%〜10%、
- TiO2、含量25%〜35%、
- BaO、含量45%〜50%、
- CaO、含量1%〜10%、
- B2O3、含量2%〜10%、
- A12O3、含量0.05%〜1%、
- Na2O、含量0.05%〜1%、
- およびその他の酸化物、極微量。
- 室温で液体のケトン、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンおよびアセトン;
- 室温で液体のアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、2-ブトキシエタノールおよびシクロヘキサノール;
- 室温で液体のグリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコールおよびグリセロール;
- 室温で液体のプロピレングリコールエーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル;
- 室温で液体の短鎖エステル(合計で3〜8個の炭素原子を含む)、例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸n-ブチル、酢酸アリールおよび酢酸イソペンチル;
- 室温で液体のアルカン、例えばデカン、ヘプタン、オクタン、ドデカン、シクロヘキサンおよびイソドデカン;
- 室温で液体のアルデヒド、ベンズアルデヒドおよびアセトアルデヒド;ならびに
- それらの混合物。
本発明のキットの第2の組成物は、15%以上、好ましくは20%以上、さらに好ましくは25%以上の固体含量を有する、化粧品として許容される第2の媒質を含む。
約1gの組成物を金属のるつぼに広げる。このるつぼをデシケータに入れた後、1時間見かけ温度120℃とする。精密天秤を用いて、最初の質量に対応する試料の湿潤質量と、照射に曝露した後の質量に対応する試料の乾燥質量を測定する。
固体含量=100×(乾燥質量/湿潤質量)。
第1の組成物および/または第2の組成物は、少なくとも1種の可塑化剤も含むことができる。特に、単独または混合物として、下記のものなどの一般的な可塑化剤を挙げることができる:
- グリコールおよびその誘導体、例えばジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテルまたはジエチレングリコールヘキシルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテルおよびエチレングリコールヘキシルエーテル;
- グリコールエステル;
- プロピレングリコール誘導体および特に、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコールブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテルおよびプロピレングリコールブチルエーテル;
- 酸エステル、特にカルボン酸エステル、例えば、クエン酸エステル、フタル酸エステル、アジピン酸エステル、炭酸エステル、酒石酸エステル、リン酸エステルおよびセバシン酸エステル;
- オキシエチレン化誘導体、例えば、オキシエチレン化した油、特に植物油、例えばヒマシ油;
- それらの混合物。
a) 第1の組成物または「ベース」:
ニトロセルロース 9.5g
クエン酸トリブチル(可塑化剤) 8g
アルキド樹脂 13g
ガラスマイクロスフェア(Prizmalite P2415BT) 2g
顔料 2.5g
増粘剤 1.3g
イソプロピルアルコール 7g
酢酸エチル 25g
酢酸ブチル 100gまでの残量
ニトロセルロースを溶媒混合物(酢酸エチルおよび酢酸ブチル)に溶解し、次いで混合物に可塑化剤(クエン酸トリブチル)およびアルキド樹脂を加える。
アセト酪酸セルロース 21g
クエン酸トリブチル(可塑化剤) 5.5g
アルキド樹脂 10g
アクリル樹脂 2.5g
ジメチコン 0.2g
酢酸エチル 15g
酢酸ブチル 100gまでの残量
Claims (32)
- i)化粧品として許容される第1の媒質中に第1の被膜形成ポリマーを含み、25〜60℃の範囲のガラス転移温度Tgを有する被膜を形成することができる第1の組成物、
ii)化粧品として許容される第2の媒質を含み、15%以上の固体含量を有する第2の組成物、
を含むネイルメイクアップまたはネイルケア用キット。 - 第1の組成物が、30〜45℃の範囲のガラス転移温度Tgを有する被膜を形成できることを特徴とする請求項1に記載のキット。
- i)化粧品として許容される第1の媒質中に被膜形成ポリマーおよび固体球状粒子を含む第1の組成物、
ii)化粧品として許容される第2の媒質を含み、15%以上の固体含量を有する第2の組成物
を含むネイルメイクアップまたはネイルケア用キット。 - 第1の組成物が、固体球状粒子を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のキット。
- 固体球状粒子が、50μm以下、好ましくは0.5〜30μm、さらに好ましくは5〜15μmの平均サイズを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のキット。
- 固体粒状分子が、ガラス、セラミックス、アルミナ、シリカ、ケイ酸塩、雲母、合成雲母、炭化タングステン、セルロースおよびその誘導体、シリコーン樹脂、天然または合成蝋、金属、金属酸化物、合金、植物由来の物質または無機物由来の物質、動物の分泌物由来の物質、およびそれら混合物から選択された物質で作られたものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のキット。
- 固体球状粒子がガラス粒子であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のキット。
- 固体粒状粒子が、組成物の全重量に対して、0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%、さらに好ましくは1〜5重量%であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のキット。
- 第1の組成物が、0.7を超えるタンジェントデルタ減衰力を有する被膜を形成できることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のキット。
- 第1の組成物が、30〜60秒の範囲のペルソ硬度を有する被膜を形成できることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のキット。
- 第1の組成物が、0.15〜0.5Pa.sの範囲の粘度を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のキット。
- 第1の組成物の化粧品として許容される第1の媒質が、少なくとも1種の有機溶媒を含む有機溶媒媒質、水性媒質、およびそれらの混合物から選択される媒質を含むことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のキット。
- 有機溶媒媒質、水性媒質またはこれらの2つの媒質を合わせたものが、前記第1の組成物の総重量に対して、1〜90重量%、特に5〜60重量%の範囲、特定的には15〜40重量%の範囲の総含量で存在することを特徴とする請求項12に記載のキット。
- 第1の被膜形成ポリマーが、ビニルとアクリルとのポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、アルキド樹脂、エポキシエステル樹脂、セルロースをベースとするポリマー、例えばニトロセルロース、セルロースエステル、例えば酢酸セルロース、アセトプロピオン酸セルロースまたはアセト酪酸セルロース、およびホルムアルデヒドとアリールスルホンアミドとの縮合によって得られる樹脂、ならびにそれらの混合物から形成される群から選択されることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載のキット。
- 第1の被膜形成ポリマーが、組成物の総重量に対して1〜70重量%、より好ましくは10〜45重量%であることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載のキット。
- 第2の組成物が、20%、好ましくは25%の固体含量を有していることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載のキット。
- 第2の組成物が、0.15〜1.5Pa.sの範囲の粘度を有することを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載のキット。
- 第2の組成物の化粧品として許容される媒質が、少なくとも1種の有機溶媒を含む有機溶媒媒質、水性混合物、およびそれらの混合物から選択される媒質を含むことを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載のキット。
- 有機溶媒媒質、水性媒質またはこれらの2つの媒質を合わせたものが、前記第2の組成物の総重量に対して、1〜90重量%、特に5〜60重量%の範囲、特定的には15〜40重量%の範囲の総含量で存在することを特徴とする請求項18に記載のキット。
- 第2の組成物が、第2の被膜形成ポリマーを含むことを特徴とする請求項1から19のいずれか一項に記載のキット。
- 第2の被膜形成ポリマーが、ビニルとアクリルとのポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、アルキド樹脂、エポキシエステル樹脂、セルロースをベースとするポリマー、例えばニトロセルロース、セルロースエステル、例えば酢酸セルロース、アセトプロピオン酸セルロースまたはアセト酪酸セルロース、およびホルムアルデヒドとアリールスルホンアミドとの縮合によって得られる樹脂、ならびにそれらの混合物から形成される群から選択されることを特徴とする請求項20に記載のキット。
- 第2の被膜形成ポリマーが、5%以上、好ましくは10%超、より好ましくは15%超、さらに好ましくは20%超の固体含量で存在することを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載のキット。
- 第1の組成物および/または第2の組成物が可塑化剤を含むことを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載のキット。
- 可塑化剤が、第1の組成物または第2の組成物のそれぞれの総重量に対して、0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%であることを特徴とする請求項23に記載のキット。
- 第1の組成物および/または第2の組成物が染料を含むことを特徴とする請求項1から24のいずれか一項に記載のキット。
- 染料が、第1の組成物または第2の組成物のそれぞれの総重量に対して、0.01〜25重量%、好ましくは2〜7重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする請求項25に記載のキット。
- 第1の組成物および/または第2の組成物が、繊維、コアレッサー、増粘剤、保存料、香料、油、蝋、表面活性剤、抗酸化剤、フリーラジカルスカベンジャー、展着剤、湿潤剤、分散剤、消泡剤、中和剤、安定化剤、精油から選択した活性剤、UVスクリーニング剤/サンスクリーン剤、モイスチャライザー、ビタミン、タンパク質、セラミド、植物抽出物およびそれらの混合物から選択した添加剤を含むことを特徴とする請求項1から26のいずれか一項に記載のキット。
- 化粧品として許容される第1の媒質および第1の被膜形成ポリマーを含み、25〜60℃の範囲のガラス転移温度Tgを有する被膜を形成することができる第1の組成物の第1のコートを爪に塗布する工程、次いで、第1のコートが乾燥する前に、第1のコートの全体または一部に、化粧品として許容される第2の媒質を含み、15%以上の固体含量を有する第2の組成物の第2のコートを塗布する工程からなる非治療的ネイルメイクアップまたはネイルケアの美容方法。
- 化粧品として許容される第1の媒質および第1の被膜形成ポリマーを含み、25〜60℃の範囲のガラス転移温度Tgを有する被膜を形成する第1の組成物の第1のコートを爪に塗布すること、次いで、第1のコートが全体的または部分的に乾燥した後に、第1のコートの全体または一部に、化粧品として許容される第2の媒質を含み、15%以上の固体含量を有する第2の組成物の第2のコートを塗布することからなる非治療的ネイルメイクアップまたはネイルケアの美容方法。
- 化粧品として許容される第1の媒質、第1の被膜形成ポリマーおよび固体球状粒子を含む第1の組成物の第1のコートを爪に塗布すること、次いで、第1のコートが乾燥する前に、第1のコートの全体または一部に、化粧品として許容される第2の媒質を含み、15%以上の固体含量を有する第2の組成物の第2のコートを塗布することからなる非治療的ネイルメイクアップまたはネイルケアの美容方法。
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- 改善された保持力および/または耐摩耗特性を有する、爪の上に付着した被膜を得るための請求項1から27のいずれか一項に記載のキットの使用。
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