JP2004352190A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Eiji Yamatani
栄次 山谷
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Abstract

【課題】バネの信頼性を確保しやすくでき、ステアリングシャフトへのロックピンの噛みこみに対する対応を十分に行うことができるステアリングロック装置1を提供すること。
【解決手段】ロックピン2に係合してロックピン2の進退方向にスライドするスライド部3を設け、スライド部3をロックピン2の後方に付勢する第1スプリング41を設け、スライド部3をロックピン2の前方に付勢する第2スプリング42を設け、モータ51の駆動でウォームホイール53を回転させ、その回転で回転するアーム54でスライド部3をスライドさせるようにし、ソレノイド6のプランジャ61をロックピン2の係合部22に係合させてアンロック状態を保持するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気駆動によりロックピンを移動させてロック状態、アンロック状態を切替えるステアリングロック装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来のステアリングロック装置は、ハンガスプリングによりハンガをステアリングシャフトに押圧するようにして、ハンガ及びロッキングロッドをステアリングシャフトに向かって移動させ、ロック状態にし、駆動カムの回転により、ハンガ及びロッキングロッドをステアリングシャフトから離間してアンロック状態にし、ロッキングロッドの端部がステアリングシャフトの溝に噛みこんだときに、ハンガのみをアンロック位置に移動して、ロッドスプリングによりロッキングロッドをアンロック位置に付勢している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−311050号公報(第4−7頁、第9図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のステアリングロック装置にあっては、施錠の際にスプリングが毎回圧縮されるため、繰り返し荷重に対する信頼性を十分に確保できない恐れがあった。また、駆動カムが破損すると、スプリングの付勢力により施錠されてしまう恐れがあった。
ステアリングロック装置は、走行中に施錠されることは確実に防ぐ必要があり、また、経年的に確実に動作することも盗難防止のために必要である。装置内においてバネを使用するものにおいては、バネの長い間の使用に対して、留意すべき繰り返し荷重の影響を小さくすることがステアリングロック装置において重要な技術課題となる。
【0005】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、バネの信頼性を確保しやすくでき、ステアリングシャフトへのロックピンの噛みこみに対する対応を十分に行うことができるステアリングロック装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、操舵により回転するステアリング系の回転部材に対して電気駆動で移動するロックピンの係合により操舵ができないようにステアリング系のロックを行い、ステアリング系回転部材とロックピンの係合を解除することにより操舵ができるようにアンロックするステアリングロック装置において、ステアリング系回転部材に向かって進退自在にロックピンを設け、ロックピンに係合してロックピンの進退方向にスライドするスライド部を設け、スライド部をロックピンの後方に付勢する第1バネを設け、スライド部をロックピンの前方に付勢する第2バネを設け、スライド部をスライドさせる駆動手段を設けたことを特徴とする手段とした。
【0007】
請求項2記載の発明では、ソレノイドによりアンロック状態を保持する保持手段を設けたことを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項3記載の発明では、ロックピンをステアリング系回転部材の下方に設けるようにして、ステアリング系回転部材の下方から上方に移動してロック状態にすることを特徴とする手段とした。
【0009】
請求項4記載の発明では、ロックピンが、スライド部がスライドする第1スライド空間を後部に有する構造にし、スライド部が、第2スライド空間を有するスライド部本体と前記第2スライド空間をスライドするコア部からなる構造にし、ロックピンの第1スライド空間を形成する進出側面とスライド部本体の外側の進出側の間に第1バネを設け、スライド部の第2スライド空間を形成する退行側面とコア部の退行側の間に第2バネを設けたことを特徴とする手段とした。
【0010】
請求項5記載の発明では、駆動手段が、回転駆動する中心より偏心させた位置に設けた偏心軸を所定の角度範囲内で回転運動させるものであり、前記偏心軸をコア部に係合させるようにしてコア部をスライドさせるようにしたことを特徴とする手段とした。
【0011】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明においてロック状態に移行するには、駆動手段を作動させてスライド部をロックピンとともにステアリング系の回転部材に向かって移動させる。係合する位置が合致していない場合には、ロックピンはロック状態まで移動できないが、スライド部がロック状態位置まで移動して第1バネを圧縮する。よって、この状態でステアリング系回転部材が回転すると第1バネの付勢力によりロックピンがステアリング系回転部材と係合する位置まで進出してロック状態となる。
また、アンロック状態に移行するには、駆動手段を作動させてスライド部をロックピンとともにステアリング系回転部材から離れる方向に移動させる。この際に、ステアリング系回転部材とロックピンが噛み込んだ状態となっている場合には、ロックピンがアンロック位置まで移動できないが、スライド部がアンロック状態位置まで移動して第2バネを圧縮する。よって、ステアリング系回転部材がその後操作されて回転して噛み込まなくなると第2バネの付勢力によりロックピンがステアリング系回転部材との係合を解除されたアンロック状態となる。さらに、第2バネのほうが大きなバネ定数にしてあれば、より大きな力で確実な噛み込み対策ができる。
【0012】
このように本発明では、ロック状態、アンロック状態への移行途中では第1バネ、第2バネともに圧縮されることがあるが、ロック状態、アンロック状態では第1バネ、第2バネともに取付荷重よりも圧縮された状態にはならないため、第1バネ、第2バネの経年的な信頼性を向上させることができる。また、ロック状態、アンロック状態では第1バネ、第2バネともに圧縮された状態にはならないことは駆動リンク手段のモータへの負荷を軽減してモータの信頼性を向上することにもなる。
【0013】
請求項2記載の発明では、ソレノイドによりアンロック状態を保持するようにして、アンロック状態が確実に保持されるようにして安全に使用できるようにする。
【0014】
請求項3記載の発明では、ロックピンをステアリング系回転部材の下方に設けるようにして、ステアリング系回転部材の下方から上方に移動してロック状態にする。このために、駆動手段の一部が破損する事態が発生した場合には、ロックピンは自重によって、ステアリング系回転部材から離れる方向に移動するため、破損によりステアリング系回転部材がロックされてしまい操舵ができなくなるような事態にならないようにでき、安全性を向上させたステアリングロック装置にできる。
【0015】
請求項4記載の発明では、ロックピンの待受け状態ではスライド部を全体的に移動させて第2バネに変位を与えることなく第1バネを圧縮するようにでき、噛み込み状態ではスライド部の第2スライド空間でコア部を移動させることで第1バネに変位を与えることなく第2バネを圧縮するようにでき、2つのバネによる力の相殺を生じることなく、バネの力を効率よく使用でき、ロックピン後部の第1スライド空間の内部に第1バネ、第2バネ、スライド部を配置でき、ロックピンの進出方向への付勢と退出方向への付勢が省スペースな構成でできる。
【0016】
請求項5記載の発明では、回転駆動により偏心軸を回転させてコア部をスライドさせるので、複雑な機構を用いることなくコストを抑制できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のステアリングロック装置を実現する実施の形態を、請求項1,2,3,4に係る発明に対応する第1実施例と請求項1,2,3,4,5に係る発明に対応する第2実施例に基づいて説明する。
【0018】
(第1実施例)
【0019】
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図である。図2は第1実施例のステアリングロック装置の施錠待受け状態を示す断面図である。図3は第1実施例のステアリングロック装置の解錠状態を示す断面図である。図4は第1実施例のステアリングロック装置の噛み込み状態を示す断面図である。
図1〜4における主要符号を説明すると、1はステアリングロック装置、11は装置本体、2はロックピン、21はロックピン後部のコ字状部分、211はスプリング取り付け用の突部、212は第1スライド空間、22は係合部、3はスライド部、31はスライド部のコ字部材、311、312はスプリング取り付け用の突部、313は第2スライド空間、32はスライド部のコア部、322はスプリング取り付け用の突部、41は第1スプリング(第1バネ)、42は第2スプリング(第2バネ)、51はモータ、52は円筒ウォーム、53はウォームホイール、54はアーム(51,52,53,54で駆動手段を構成する)、541はアーム部の軸、6はソレノイド、61はプランジャ、62はソレノイド用バネ(6,61,62で保持手段を構成する)、71はジャケット、72はステアリングシャフト(ステアリング系回転部材)、721は係合穴である。
【0020】
第1実施例のステアリングロック装置1では、図1〜4に示すように、ジャケット71に覆われた係合穴721を有するステアリングシャフト72の下方に、内部を空間とする装置本体11を設けるようにし、ロックピン2をステアリングシャフト72に向かって進退自在に設ける。ロックピン2は、先端部がステアリングシャフト72の係合穴721に係合できる形状で、後部が進退方向に長く側方に開口したコ字状であり、このコ字状部分21がステアリング装置の本体に対してスライドすることで進退できるようにしている。コ字状部分21の内側の進出側にはスプリング取り付け用の突部211を設ける。
【0021】
次に、ロックピン2のコ字状部分21のコ字状の内側(第1スライド空間)にスライド部3を設ける。
スライド部3はまず、ロックピン2後部のコ字状部分21の進退方向の開口した長さより短いコ字状部材31をコ字状部分21内部でロックピン2の進退方向にスライド自在に設ける。コ字状部材31のコ字状の開口は進退方向の側方になるようにする。このコ字状部材31の進出方向の先端部分にはスプリング取り付け用の突部311を設け、コ字状の内側の退行側にもスプリング取り付け用の突部312を設ける。
さらに、スライド部3のコ字状部材31のコ字状の間(第2スライド空間)には、コ字状の進退方向の長さより短いコア部32をロックピン2の進退方向に設ける。コア部32にはロックピン2の進退方向と垂直な方向の貫通孔を設けて回転自在なアーム部の軸541を貫通孔に取り付ける。
【0022】
次にロックピン2のコ字状部分21の内側の進出側の突部211とスライド部3の先端の突部311に両端を取り付けるようにして、第1スプリング41を取り付ける。さらに、スライド部3のコ字状部材31の内側退出方向の突部312とコア部32の退出方向の突部322に両端を取り付けるようにして、第2スプリング42を取り付ける。
【0023】
次に、電動のモータ51を装置本体11内部に設け、モータ51の出力軸に円筒ウォーム52を取り付ける。この円筒ウォーム52に係合させるようにしてウォームホイール53を設け、このウォームホイール53の回転軸に外周に向かって伸長する形状のアーム54を取り付ける。アーム54の外周端部には軸541を設けて、スライド部3のコア部32に軸541を取り付けるようにする。
【0024】
次に、装置本体11の内部で、ロックピン2後部のコ字状の開口側と反対側にソレノイド6を設ける。ソレノイド6は内部のコイルへの印加電圧のON・OFFによって電磁力でプランジャ61を進退させるものである。このプランジャ61の進退方向がロックピン2に向かうようにし、ロックピン2には、アンロック状態でプランジャ61と係合する段差状の係合部22を設けるようにする。また、ソレノイド6はOFF時にプランジャ61が進出するようにソレノイド用バネ62によりプランジャ61を進出方向に付勢する。
【0025】
次に、作用を説明する。
【0026】
[アンロック状態→ロック状態]
第1実施例のステアリングロック装置1において、アンロック状態からロック状態に移行するには、まず、ソレノイド6をONにしてプランジャ61を吸引するように退行させてロックピン2の係合部22との係合を解除する。
次に、モータ51を作動させて円筒ウォーム52を介してウォームホイール53を回転させ、同軸に取り付けたアーム54を回転させてアーム54の先端をステアリングシャフト72に近づく側に送るようにする。すると、アーム54の先端部に係合させたコア部32が進出方向に移動する。コ字状部材31が移動すると、第1スプリング41を介してロックピン2が進出方向に押されるため、ロックピン2がステアリングシャフト72に向かって進出する。
ロックピン2の先端はジャケット71に設けた開口部からステアリングシャフト72に向かって進出してステアリングシャフト72の係合穴721に挿入されるようにして係合し、ステアリングシャフト72を回転できないロック状態にする(図1参照)。
【0027】
また、この際に、ステアリングシャフト72の係合穴721がロックピン2側を向いていない場合には、ロックピン2の先端がステアリングシャフト72の外周に当接した状態となり、係合状態まで進出しない。その場合にも、スライド部3のコア部32及び、コ字状部材31はロック状態の位置まで移動して第1スプリング41を圧縮することになる(図2参照)。この状態が保持され、ステアリングが操作されてステアリングホイールの係合穴721がロックピン2側を向くと、ロックピン2は第1スプリング41によって進出側に付勢されているので、進出して係合穴721と係合する。
【0028】
[ロック状態→アンロック状態]
ロック状態からアンロック状態に移行するには、ソレノイド6に通電させずに、モータ51を作動させて円筒ウォーム52を介してウォームホイール53を回転させ、同軸に取り付けたアーム54を回転させてアーム54の先端をステアリングシャフト72から離れる側に送るようにする。すると、アーム54の先端部に係合させたコア部32が退行方向に移動する。コア部32が退行方向に移動すると第2スプリング42を介してスライド部3のコ字状部材31が退行方向に押されるため、退行方向に移動する。コ字状部材31が退行方向に移動すると、ロックピン2の先端がステアリングシャフト72の係合穴721から離れるようにして係合を解除する。このようにしてロックピン2がアンロック状態の位置まで退行すると、ソレノイド用バネ62の付勢力でプランジャ61が進出しロックピン2の係合部22に係合させて、アンロックの位置に確実に保持する。
【0029】
このアンロック状態への移行段階において、ステアリングシャフト72の係合穴721に係合しているロックピン2の先端部分が係合穴721に噛み込んだ状態である場合には、ロックピン2がアンロック位置に移動できないが、その場合にも、スライド部3のコア部32はアンロック状態の位置まで移動して第2スプリング42を圧縮する(図4参照)。この状態で、ステアリングシャフト72が操作されてわずかに回転し、ステアリングシャフトの係合穴721の位置がわずかに変わることでロックピン2が抜けやすくなったならば、ロックピン2は第2スプリング42の付勢力を退行方向に受けているため、ロックピン2が退行し、ステアリングシャフト72との係合を解除されることとなる。
【0030】
[噛み込み対応]
第1実施例のステアリングロック装置1では、第2スプリング42が圧縮される際には、第1スプリング41には力がかからないため、第1スプリング41の付勢力と第2スプリング42の付勢力とが相殺するようなことがなく、第2スプリング42の力を効率よく用いて噛み込み対応を行っている。
さらに、第2スプリング42のバネ定数を第1スプリング41より大きくすれば、第2スプリング42のほうが大きな荷重を得られるので噛み込みの際に大きな力でロックピン2を退行させる方向に力を加え、より確実に噛み込みに対応するようにしてもよい。
【0031】
[スプリングの信頼性向上]
第1実施例のステアリングロック装置1では、図1に示すロック状態、図3に示すアンロック状態において、第1スプリング41、第2スプリング42は取付荷重よりも圧縮されていない状態である。特に、第2スプリング42は噛み込みが生じなければ圧縮されない。このように、第1実施例では、第1スプリング41、第2スプリング42の圧縮の回数を減らすことで、繰り返し荷重に対する信頼性が向上する。
【0032】
[モータの信頼性向上]
上記のように、第1スプリング41を第2スプリング42の圧縮の回数を減らすことは、モータ51に力が加わる回数を減らすことになり、モータ51への負担が減り、モータ51の信頼性が向上する。
【0033】
[安全性向上]
第1実施例のステアリングロック装置1では、ステアリングロッドの下方から上方にロックピン2が移動してロックを行うようにしている。円筒ウォーム52やウォームホイール53、アーム54に破損が生じるような事態が発生しても、ロックピン2は自重により、アンロック方向に移動することになるので、このような故障モードにおいてもステアリングシャフト72がロックしてしまうようなことがなく、安全性が向上する。
【0034】
[省スペース化]
第1実施例では、ロックピン2のコ字状部分21の内部にスライド部3を設けているので、省スペースとなる。
【0035】
[コストの抑制]
スライド部3は、回転するアーム54との係合により移動する。アーム54はモータ51の出力軸に取り付けた円筒ウォーム52とウォームホイール53により回転する機構であり、複雑な機構を有しない。よって、コストが抑制される。
【0036】
次に、効果を説明する。
【0037】
第1実施例のステアリングロック装置1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0038】
(1)操舵により回転するステアリングシャフト72に対して電気駆動で移動するロックピン2の係合により操舵ができないようにステアリング系のロックを行い、ステアリングシャフト72とロックピン2の係合を解除することにより操舵ができるようにアンロックするステアリングロック装置1において、ステアリングシャフト72に向かって進退自在にロックピン2を設け、ロックピン2に係合してロックピン2の進退方向にスライドするスライド部3を設け、スライド部3をロックピン2の後方に付勢する第1スプリング41を設け、スライド部3をロックピン2の前方に付勢する第2スプリング42を設け、モータ51の駆動でウォームホイール53を回転させ、その回転で回転するアーム54でスライド部3をスライドさせるようにしたため、より大きな力で確実な噛み込み対策ができ、第1スプリング41、第2スプリング42の経年的な信頼性を向上させることができ、モータ51への負荷を軽減してモータ51の信頼性を向上させることができる。
【0039】
(2)ソレノイド6のプランジャを係合部に係合させてアンロック状態を保持するため、安全に使用できるようにする。
【0040】
(3)ロックピン2をステアリングシャフト72の下方に設けるようにして、ステアリングシャフト72の下方から上方に移動してロック状態にするため、安全性を向上させることができる。
【0041】
(4)ロックピン2が、後部にコ字状部分21を設けてコ字状の内側をスライド部3がスライドする構造にし、スライド部3が、コ字状部材31とコ字状部材31のコ字状の内側をスライドするコア部32からなる構造にし、ロックピン2のコ字状部分21の内側の進出側とスライド部3のコ字状部材31の外側の進出側の間に第1スプリング41を設け、スライド部3のコ字状部材31の内側の退行側とコア部32の退行側の間に第2スプリング42を設けたため、バネの力を効率よく使用でき、ロックピン2の進出方向への付勢と退出方向への付勢が省スペースな構成でできる。
【0042】
(第2実施例)
図5〜図8に示すのは、駆動手段が、偏心させた偏心軸を所定の角度範囲内で回転運動させてコア部をスライドさせるようにした例である。
図5は第2実施例のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図である。図6は第2実施例のステアリングロック装置の施錠待受け状態を示す断面図である。図7は第2実施例のステアリングロック装置の解錠状態を示す断面図である。図8は第2実施例のステアリングロック装置の噛み込み状態を示す断面図である。
【0043】
図中、23はロックピンのロ字状部分、231は第1スライド空間、33はスライド部のロ字部材、331は第2スライド空間、8は回転板、81は偏心軸である。
【0044】
第2実施例では、図5〜図8に示すように、ロックピンの後部をロ字状にしてロ字状部分23として、その内部を第1スライド空間231とし、ロ字状部分23の内側の第1スライド空間231にロ字状のロ字部材33を設けて、その内部を第2スライド空間331とし、第2スライド空間331にコア部32を設けている。
さらに、スライド部3及びコア部32のスライド面に広い面が対向するようにして回転板8を設け、回転板8をモータ51で回転させるようにする。この回転板8の回転中心から偏心した位置に偏心軸81を設け、この偏心軸81をコア部の貫通孔に係合させるように取り付ける。
第2実施例では、モータ51で、回転板8を180度の回転角度範囲で回転させるようにして偏心軸81の位置をスライド方向に移動させてコア部32を移動させるようにしている。このようにして、機構を複雑化しないようにしてコストをさらに抑制するとともに、省スペースにできるようにしてもよい。
【0045】
その他、構成、作用については第1実施例と同じであるため省略する。
次に第2実施例の効果を説明する。第2実施例では、第1実施例に示す(1)〜(4)の効果に加えて、次の効果を有する。
(5)駆動手段が、回転駆動する回転板8の中心より偏心させた位置に設けた偏心軸81を所定の角度範囲内で回転運動させるものであり、偏心軸81をコア部32に係合させるようにしてコア部32をスライドさせるようにしたため、コストをさらに抑制するとともに、省スペースにできる。
【0046】
以上、本発明のステアリングロック装置を第1実施例、第2実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0047】
例えば、実施例では、ステアリング系回転部材としてステアリングシャフトを示したが、変速機等、別の部分に設けるようにしてもよい。
また、第1実施例では、スライド部としてコ字状部材とコア部を示したが、他の構成であってもよい。
また、第1実施例では、駆動リンク手段として円筒ウォーム、ウォームホイール、アームを示したが、別の構成を用いてもよい。
また、実施例では、保持手段としてソレノイドを示したが、モータなど別のアクチュエータを用いるようにしてもよい。
また、実施例では、駆動手段としてモータを用いたが、別の構成を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図である。
【図2】第1実施例のステアリングロック装置の施錠待受け状態を示す断面図である。
【図3】第1実施例のステアリングロック装置の解錠状態を示す断面図である。
【図4】第1実施例のステアリングロック装置の噛み込み状態を示す断面図である。
【図5】第2実施例のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図である。
【図6】第2実施例のステアリングロック装置の施錠待受け状態を示す断面図である。
【図7】第2実施例のステアリングロック装置の解錠状態を示す断面図である。
【図8】第2実施例のステアリングロック装置の噛み込み状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングロック装置
11 装置本体
2 ロックピン
21 (ロックピン後部の)コ字状部分
211 (スプリング取り付け用の)突部
212 第1スライド空間
22 係合部
3 スライド部
31 (スライド部の)コ字部材
311 (スプリング取り付け用の)突部
312 (スプリング取り付け用の)突部
313 第2スライド空間
32 (スライド部の)コア部
322 (スプリング取り付け用の)突部
41 第1スプリング
42 第2スプリング
51 モータ
52 円筒ウォーム
53 ウォームホイール
54 アーム
541 (アーム部の)軸
6 ソレノイド
61 プランジャ
62 ソレノイド用バネ
71 ジャケット
72 ステアリングシャフト
721 係合穴
23 (ロックピンの)ロ字状部分
231 第1スライド空間
33 (スライド部の)ロ字部材
331 第2スライド空間
8 回転板
81 偏心軸

Claims (5)

  1. 操舵により回転するステアリング系の回転部材に対して電気駆動で移動するロックピンの係合により操舵ができないようにステアリング系のロックを行い、前記ステアリング系回転部材とロックピンの係合を解除することにより操舵ができるようにアンロックするステアリングロック装置において、
    前記ステアリング系回転部材に向かって進退自在にロックピンを設け、同ロックピンに係合して前記ロックピンの進退方向にスライドするスライド部を設け、同スライド部をロックピンの後方に付勢する第1バネを設け、前記スライド部をロックピンの前方に付勢する第2バネを設け、スライド部をスライドさせる駆動手段を設けたことを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリングロック装置において、
    ソレノイドによりアンロック状態を保持する保持手段を設けたことを特徴とするステアリングロック装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたステアリングロック装置において、
    ロックピンをステアリング系回転部材の下方に設けるようにして、ステアリング系回転部材の下方から上方に移動してロック状態にすることを特徴とするステアリングロック装置。
  4. 請求項1〜請求項3に記載されたステアリングロック装置において、
    ロックピンが、スライド部がスライドする第1スライド空間を後部に有する構造にし、スライド部が、第2スライド空間を有するスライド部本体と前記第2スライド空間をスライドするコア部からなる構造にし、
    ロックピンの第1スライド空間を形成する進出側面とスライド部本体の外側の進出側の間に第1バネを設け、スライド部の第2スライド空間を形成する退行側面とコア部の退行側の間に第2バネを設けたことを特徴とするステアリングロック装置。
  5. 請求項4に記載されたステアリングロック装置において、
    駆動手段が、回転駆動する中心より偏心させた位置に設けた偏心軸を所定の角度範囲内で回転運動させるものであり、前記偏心軸をコア部に係合させるようにしてコア部をスライドさせるようにしたことを特徴とするステアリングロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006335245A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Honda Lock Mfg Co Ltd 車両用イグニッションスイッチの操作装置
JP2007090966A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Tokai Rika Co Ltd ステアリングロック装置
KR101050330B1 (ko) * 2006-01-19 2011-07-19 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 무선ic디바이스 및 무선ic디바이스용 부품

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