JP2004352043A - バスの車高調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】停留所で停車したときに、乗客が乗り降りに便利なように車高を一時的に低くする装置について、運転者がそのつど車高切換スイッチを操作しなくとも車高が自動的に下がり、停留所を離れると車高が自動的に復旧する車高調節装置を提供する。運転者の作業負担を軽減する。運転者が車高の切換操作を忘れても正しい車高で走行できるようにする。
【解決手段】車高が低い状態で停留所を離れても、扉が閉じて車速が所定値を越えたときに、自動的に車高を走行に適する高さに制御する装置を設ける。また、停留所に接近したことを検出する情報および車速が所定以下になったことを監視して、運転者による操作がなくとも自動的に車高を低い状態に制御する。停留所に接近したことを検出する手段の一例として、車両が減速しながら車内放送が行われたことを利用することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バスに設けられる装置であって、乗客の乗り降りに際して車高を一時的に低く制御する装置の改良に関する。本発明は主に路線バスに利用される。本発明は、車高調節を行うために行う操作を簡略化して、運転者の負担を軽減するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バスとして利用される車両には、乗客の乗り降りに際して車高を低く制御する車高調節装置が広く利用されている。例えば特許文献1(出願人:日野自動車) にこのような装置についての記載がある。この装置は、乗降用扉が開いている間には、車両に設けられた空気ばねの空気圧を低く調節して、乗客が乗り降りしやすいように車高を低くするものである。このような車高調節装置は乗客に好評であり、路線バス用の車両に広く普及することになった。
【0003】
特許文献1には、車高調節を乗降用扉の開閉に連動させる構成のものが例示されている。しかし、実用的には、乗降用扉の開閉スイッチとは別に車高調節用のスイッチを設け、これを運転者が操作するように構成されたものが広く普及した。これは、
(1)駆け込み乗客などのために乗降扉を複数回開閉操作することがあり、このたびに車高を変更するのでは空気ばね用の空気圧がむだになること、
(2)停留所が歩道やプラットフォームにあるなど、乗降の際に車高を低くする必要のない場合があること、
(3)扉の開閉に要する作動時間と車高を変更するに要する作動時間とは必ずしも一致しないので、乗降に不便な場合があること、
などの理由による。
【0004】
また特許文献2(出願人:三菱自動車)には、このような装置では車高を低くしたまま走行してしまうことがあり、これを回避するために、車高が低い状態では変速機がたとえば3速以上に変更されないように構成された装置が開示されている。この特許文献2に説明されている課題は本発明に係る課題とその一部が共通する。
【0005】
また特許文献3(出願人:トヨタ自動車)には、路線バスを合理的に運行するために、移動体通信方式を利用する技術が開示されている。この特許文献3の段落〔0041〕には、路線バスの挙動を監視するために車高センサの出力を利用する旨の記載がある。この記載はあとから説明するように、GPS(Global Positioning System,いわゆるカーナビ)を用いて停留所を識別する装置に関連がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−58242号公報
【特許文献2】
特開平10−281280号公報
【特許文献3】
特開2001−23089号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
路線バスは、現今そのほとんどが車掌が乗務しない、いわゆるワンマン・バスの形態で運行されている。路線バスの運転者はその作業負担が大きくなっている。車両に新しい装置が搭載されると、全体として便利になるが、運転者としてはその新しい装置に関して作業負担が増えることがある。運転者の仕事としては、安全に車両を運行させることが最も重要であるが、ワンマン・バスでは、料金の回収や乗客に対する案内に気を配ることが必要である。このため、停留所で車高を乗降に便利なように低く調節設定すると、発車に際して車高を元の状態に戻す作業を省き、そのままで次の停留所まで走行する運転者が多くなっている現実がある。また、運転者は停留所で停車中には、乗客から料金を徴収する、乗客に対して案内を行うなどの仕事があり、車高調節の操作を忘れて車高が低いまま走行を開始することがある。
【0008】
すなわち、車両の床が低い状態で走行すると、路面に異常な突起物があるとき、路面に凹部がありこれに車輪が落ち込むときなどに、床面や床下の装置を破損することがある。しかし現今整備された市街地を走行する場合には、問題になるほどの路面上の凹凸はほとんどないことから、停留所を離れるときに車高を走行位置に戻さずに走行することになる。このような場合には、たまたま路面に落下物がある、路面の一部が工事中である、などにより、車高が低いモードでは予期しない車両故障の原因になることがある。また、車両はもとより車高を低くして走行するようには設計されていないから、走行特性が損なわれたり、車輪などいわゆる足廻りに対する負担が大きくなる、不用意な振動などに対して余裕が小さくなる、などの欠点がある。
【0009】
本発明はこのような背景に行われたものであって、停留所ごとに車高調節の操作を行う必要がない車高調節装置を提供することを目的とする。本発明は、バスの運転者の作業負担を軽減するための装置を提供することを目的とする。本発明は、車高装置の操作に気を配らなくとも、停留所でその車高が自動的に低くなり、停留所から出発すると車高が自動的に復旧する装置を提供することを目的とする。本発明は、運転者が車高調節の操作を忘れても、自動的に適正な車高を維持することができる装置を提供することを目的とする。本発明は、路面に生じている凹凸により車両を破損する可能性を小さくすることができる装置を提供することを目的とする。本発明は、車両を設計通りに適正な姿勢で運行させることができる装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両が停留所に接近したこと、または停留所から離れたことを自動的に検出して、その検出出力にしたがって車高を維持する空気ばねの圧力を自動的に変更することを特徴とする。その典型的な一例は、停車状態から車速が(第一の)所定値まで加速されたときに停留所を離れたものと判定して車高を自動的に高くし、車内放送が行われるとともに車両が(第二の)所定値まで減速したときに停留所に接近したものと判定して車高を自動的に低くするものである。このほかの論理によっても自動的な制御を行う装置を構成することができる。
【0011】
本発明の装置により、そのつど運転者が車高切換スイッチを操作しなくとも、停留所に到着すると自動的に車高が低くなり、停留所を出発すると自動的に車高が復旧するように制御されるので、運転者の作業負担を軽減することができる。
【0012】
本発明を実施することにより、運転者が車高を切り換えるために操作する車高切換スイッチを必ずしも廃止する必要はない。停留所に到着したとき、あるいは出発したときに、なんらかの原因により自動的な車高調節が適正に作動しないときには、車高切換スイッチにより補足的に車高調節の操作を行うことができる。また自動的な車高調節によらずに車高調節を行う必要があるときには、運転者は車高切換スイッチを操作することにより手動による制御を行うことができる。
【0013】
すなわち本発明は、車軸と車体との間に設けられた空気ばね(1)と、空気圧タンク(2)と、この空気圧タンクと前記空気ばねとの間に接続され前記空気ばねの空気圧を加減する弁手段(3)と、前記車軸に対する前記車体の高さを計測する車高センサ(4)と、この車高センサの出力を取込み前記弁手段(3)を制御する制御回路(5)と、運転席にその操作端が配置されこの制御回路(5)に複数の異なる車高標準値を与える車高切換スイッチ(7)とを備えたバスの車高調節装置において、前記制御回路(5)に、前記車高切換スイッチ(7)の操作にかかわらず車両が停留所を離れたことを検出する論理回路を設け、その出力信号により前記空気ばね(1)の空気圧を走行に適する車高に制御する手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
前記制御回路(5)に、前記車高切換スイッチ(7)の操作にかかわらず車両が停留所に接近したことを検出する論理回路を設け、その出力信号により前記空気ばねの空気圧を乗客の乗降に適する車高に制御する手段を備えた構成とすることが望ましい。
【0015】
上記括弧内の数字は後から説明する実施例図面の参照数字である。これは本発明の構成を理解しやすいように付すものであって、本発明をこの実施例の構成に限定して理解するためのものではない。以下の説明においても同様である。
【0016】
車両が停留所を離れたこと、または停留所に接近したことを自動的に検出する論理回路については、さまざまな実施形態をとることができる。その一つの例示は、車両が停留所を離れたことを検出する論理回路として、開いていた乗降扉が閉鎖された後に車速が第一の所定値を越えたことを検出する回路を含む構成である。また車両が停留所に接近したことを検出する論理回路として、車内放送設備が利用されているとき、もしくは利用されてから所定距離を走行したときに車速が第二の所定値を下回ったことを検出する回路を含む構成とすることができる。
【0017】
さらに別の例示として、停留所に微弱な電波信号を送信する手段を設け、車両にこの電波信号を受信する手段を設け、前記論理回路は、この受信する手段にその電波信号が所定の識別が可能な程度に検出されているか否かにより、車両が停留所に接近したことおよびまたは車両が停留所を離れたことを検出する手段を含む構成とすることができる。
【0018】
停留所に設ける微弱な電波信号を送信する手段としては、たとえばインターネットに接続されるブルートゥースを利用することができる。このような構成では、路線バスが停留所に接近したときに移動側で特定の操作を行わなくとも、自動的にインターネット接続を実行し、このインターネット接続を介して、単に車高調節にかぎらず路線バスの運行状況を管理することができる。
【0019】
さらに別の例示として、車両にGPS位置検出装置を設け、前記論理回路は、そのGPS(Global Positioning System)位置検出装置の出力にしたがって車両が停留所に接近したことおよび(または)車両が停留所を離れたことを検出する手段を含む構成とすることができる。これはいわゆるカーナビ装置を各車両に搭載することにより実現することができる。カーナビ装置には、受信されるGPSの位置信号に内蔵の地図情報を対応させることにより、自車両の位置を数十メートル以下の精度で認識することができるものが普及している。そのカーナビ装置に、停留所位置をあらかじめ設定することにより、車両が停留所に接近したこと、および車両が停留所を離れたことをさらに高い精度で検出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図面を用いて実施例装置を説明する。図1に示す装置はバス用の車高調節装置のブロック構成図である。車軸と車体との間に装備された空気ばね1に、空気圧タンク2から弁手段3を介して空気圧を供給する装置である。空気ばね1の空気圧が高くなると車高が大きくなり、空気ばね1の空気圧が低くなると車高が小さくなる。この車高は車高センサ4により電気的に検出される。そしてこの車高がつねに標準値になるように制御回路5が弁手段3を制御するように構成されている。
【0021】
弁手段3は前輪に設けられた二つの空気ばね1の空気圧を調節する。弁手段3には二つの電磁弁33および34が設けられ、それぞれ制御回路5の出力信号により開閉制御される。弁手段3にはさらに、この電磁弁33および34によりそれぞれ制御された空気圧により作動する、二つの開閉弁31および32および給排気弁30が設けられている。これらの電磁弁33、34、開閉弁31、33、および給排気弁30には、空気圧タンク2からプロテクション・バルブ11を介して空気圧が供給される。
【0022】
空気圧タンク2からは、リヤ系車高調節手段9にも空気圧が送られる。リヤ系車高調節手段9は後輪車軸の車高調節系であり、同様に制御回路5により制御される。この図面ではリヤ系の構成についての詳しい構成を省略する。
【0023】
制御回路5はプログラム制御回路である。制御回路5の入力情報は、車速センサ6の車速情報、車高切換スイッチ7の状態情報、および扉開閉スイッチ8の操作情報である。この制御回路5にその一部として本発明の論理回路が設けられる。すなわち本発明は制御回路5の制御論理の一部追加として実施される。
【0024】
車高切換スイッチ7は運転者が操作するスイッチであり、車両が停留所に到着したときに、車高を低い状態に切換えて乗客の乗り降りが安全であり便利なように設定される。車両の走行中は車高を走行に適する状態に設定して、路上の障害物などに車両の床が接触しないように操作する。車高切換スイッチ7は、車両の扉開閉スイッチ8と同時に操作できるように並べて配置されている。この扉開閉スイッチ8からは、この扉開閉スイッチ8の操作情報とともに、対象となる扉の開閉状態を示す信号も併せて制御回路5に入力する。
【0025】
この車高切換スイッチ7は、高または低に操作されると、その操作情報を制御回路5に与えてから、スイッチ自体は自動的に中立位置に復帰するスイッチとすることが望ましい。これは後から詳しく説明するが、本発明の装置ではこの車高切換スイッチ7の操作にかかわらず車高が変化するので、このスイッチの位置はそのときの車高と対応しない場合があるからである。実際の車高の高低は表示ランプ29により表示される。
【0026】
制御回路5には、このほかにキー・スイッチ10の開閉情報、フェリー・スイッチ26の操作情報、クラウチング・スイッチ24の操作情報が入力する。フェリー・スイッチ26が操作されると、空気ばね1の空気圧は大気圧となり、車高は最低位置に設定される。クラウチング・スイッチ24が操作されると、リヤ系車高調節手段9が連動して、前軸のみでなく後軸についても同時に車高調節が行われる。
【0027】
制御回路5の出力信号は警報ブザー28および表示ランプ29にも接続されている。警報ブザー28は車高が操作通りに変化しないときに警報を発生して、運転者に異常を知らせる。表示ランプは車高の高低状態を表示する。
【0028】
(第一実施例)
ここで本発明第一実施例の特徴とするところは、車高切換スイッチ7の操作にかかわらず、車両が停留所を離れたことを検出する論理回路の出力信号により、前記空気ばねの空気圧を走行に適する高い車高に制御されるところにある。図2は本発明第一実施例装置の制御フローチャートである。すなわち制御回路5は、車高切換スイッチ7が「復旧」に操作されたときに、車高を走行に適する高さに戻すように制御するとともに、車高切換スイッチ7が「低」の状態のままであっても、扉が閉じていて車速が第一の所定値v 以上であれば、自動的に車高を走行に適する高さに戻すように制御する。車速の第一の所定値v は、車両が走行を開始した速度であり、たとえば5〜10km/hの一つの値に設定される。この第一の所定値v の下限は、たとえば停車位置をわずかに調節するような低速度走行の場合には作動しない値を選ぶことがよい。
【0029】
(第二実施例)
本発明第二実施例は、上記第一実施例の構成に加えて、車高切換スイッチ7が操作されなくとも、車高を低く制御する制御論理が設けられたところにその特徴がある。すなわち上記第一実施例では、車高の低い状態から復旧状態に切換える操作を必要とすることなく、自動的に車高を走行に適する状態に制御するものであるが、この第二実施例では、これに加えて自動的に車高の低い状態に制御する手段を追加するものである。
【0030】
図3は本発明第二実施例装置の制御回路について、その制御論理要部を示すフローチャートである。すなわち、車高が通常の走行に適する状態で車両が走行中に、停留所への接近情報があり、車速が第二の所定値v 以下に減速されたときに、車高切換スイッチ7の操作がなくとも車高が低い状態に制御されるところに特徴がある。
【0031】
ここで、この第二実施例装置では停留所への接近情報は、車内への案内放送が行われた情報を利用する。運転者が車内放送を開始した時点から距離s以上を走行したときの車速が所定値v以下であるとき、これを停留所への接近と判定する。これは運転者が乗客に対して停留所への到着を案内することを利用するものである。案内放送が行われたことは、車内放送設備から所定レベル以上の音声信号が送出されたこと、あるいは車内放送設備が起動したこと、のいずれでもよい。距離sは例示すると50m〜200mの範囲から適当な値を選ぶことがよい。車速の所定値v は例示すると0〜20km/hの範囲から適当な値に設定することがよい。これにより停留所への接近が判定されると、停車を確認してから車高は自動的に低くなるように制御される。
【0032】
車高制御が案内放送および車速変化に同期することを運転者が認識していれば、運転者はそのように案内放送を利用することになり、適正な運用を期待することができる。かりに案内放送により停留所への接近が何らかの事情により適正に判定されなくとも、停留所に到着してから運転者は車高切換スイッチ7を制御することにより、車高を変更することができる。上記説明では車内放送が開始された時点としたが、車内放送が継続しているとき、であってもよく、また車内放送が終了した時点でもよい。
【0033】
(第三実施例)
本発明第三実施例は、停留所に微弱な電波信号を送信する手段を設け、車両にこの電波信号を受信する手段を設け、車両側でこの電波信号が受信されたときに停留所に接近したことを識別するものである。これは路線バスの運行管理システムと密接に係わる装置である。
【0034】
すなわち、路線バスの停留所にブルートゥース(Bluetooth)などを利用する無線通信装置の固定局装置を設け、路線バスの車両にも無線通信装置の移動局装置を搭載して、路線バスの適正な運行管理を行うシステムが提案されている(特許文献4)。
【0035】
【特許文献4】
特開2002−48587
【0036】
ブルートゥースは2.45GHzの周波数帯を利用して、移動局装置である携帯電話機その他携帯形端末をインターネットに接続するための無線通信方式である。ブルートゥースの固定局装置は、個々に無線免許を必要とすることなく設置することが可能である。個々の固定局装置から数メートルないし十数メートルの範囲内に、その規格に適合する携帯形端末が接近すると、その携帯形端末と固定局装置との間で双方向通信回線を設定することができる。そして各固定局装置は、電話線などの有線通信回線あるいは固定的な無線通信回線を介して、携帯端末をインターネットに接続する。一方運行管理センタには、インターネットに接続できるコンピュータ装置を設備する。
【0037】
ブルートゥースの固定局装置を路線バスの停留所毎に(あるいは主要な停留所毎に)設置し、路線バスの車両に携帯形端末を搭載しておくと、その車両が停留所から数メートルの範囲に接近する毎に、インターネットを介して運行管理センタのコンピュータ装置に、自動的な通信連絡を行うことができる。この通信連絡には、接続が行われた固定局装置の識別番号が含まれる。またこの通信連絡には接続が行われた移動局装置の識別符号が含まれる。したがって、この通信連絡により、運行管理センタのコンピュータ装置には、管理下にあるすべての車両について、時刻対応にその現在位置を表示し記録することができる。
【0038】
この移動局装置は携帯形端末装置であり、路線バスの運転者は原則的に装置の電源スイッチをオン・オフする以外に特に装置の操作を必要としない。路線バスに搭載された移動局装置が停留所に接近して、その停留所に設置された固定局装置と接続されると、車両側でこれを本発明における停留所への接近情報として利用することができる。すなわち、この停留所への接近情報にしたがって、車高を低く制御することができる。停留所への接近情報が識別されたあとは、上記図3を用いて説明した制御論理にしたがって、運転者の操作が行われなくとも、車高を自動的に低い状態に制御することができる。
【0039】
その車高を低くした状態で乗客の乗り降りが行われ、その停留所を離れると、車両に搭載された移動局装置と停留所に設置された固定局装置との無線連絡は、ブルートゥースの到達可能距離を越えることにより自動的に消滅する。これにより車両が停留所を離れたことを識別して、車速条件が満足されるなら、自動的に車高を復旧する制御を実行することができる。このときの制御論理は上記図2を用いて説明した論理と同様である。
【0040】
(第四実施例)
本発明第四実施例装置は、車両にGPS位置検出装置を設け、そのGPS(Global Positioning System)位置検出装置の出力にしたがって車両が停留所に接近したこと、および(または)車両が停留所を離れたことを検出する手段を含む構成とするものである。これはいわゆるカーナビ装置を各車両に搭載することにより実現することができる。カーナビ装置には、受信されるGPSの位置信号に内蔵の地図情報を対応させることにより、自車両の位置を数十メートルないし数メートルの精度で認識することができるものが普及している。そのカーナビ装置に、停留所位置をあらかじめ設定することにより、車両が停留所に接近したこと、および車両が停留所を離れたことを実質的にさらに高い精度で検出することができる。
【0041】
上記特許文献3に、GPSを利用して路線バスの運行管理を行うシステムについて開示がある。この背景思想を本発明に利用することができる。これを簡単に説明すると、路線バス用の各車両にGPS位置検出装置および携帯電話端末を搭載する。このGPS位置検出装置の出力情報を携帯電話端末の入力に接続する。これにより車両の現在位置が携帯電話端末を介して、路線バスを運行する会社の運行管理センタに自動的に伝送される。この方式により、その会社のバスの現在位置を常時把握することができる。
【0042】
このようなシステムに所属する路線バスの車両については、GPS位置検出装置の出力情報から停留所位置に接近した旨の情報、および停留所位置を離れた旨の情報を得ることができる。この情報を各車両で個別に、本発明の停留所に接近した情報または停留所から離れた情報として利用することができる。
【0043】
この第四実施例においても、車両が停留所へ接近したことが識別されたときの車高に係る制御論理は上記図3で説明したとおりである。また車両が停留所を離れたときの制御論理は上記図2で説明したとおりである。
【0044】
【発明の効果】
本発明により、運転者が停留所ごとに車高調節の操作を行う必要がない車高調節装置を提供することができる。本発明の装置により、バスの運転者の作業負担を軽減することができる。本発明の装置を利用することにより、運転者は車高装置の操作に気を配らなくとも、停留所でその車高が自動的に低くなり、停留所から出発すると車高が自動的に復旧する。本発明の装置を利用することにより、運転者が車高切換の操作を忘れても自動的に適正な車高を維持することができる。本発明により、路面に生じている凹凸により車両を破損する可能性を小さくすることができる。また本発明により、車両を設計通りに適正な姿勢で運行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置装置のブロック構成図。
【図2】車高を低い状態から通常の走行状態に制御する論理を説明するフローチャート。
【図3】車高を通常の走行状態から低い状態に制御する論理を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 空気ばね
2 空気圧タンク
3 弁手段
4 車高センサ
5 制御回路
6 車速センサ
7 車高切換スイッチ
8 扉開閉スイッチ
9 リヤ系車高調節手段
10 キー・スイッチ
11 プロテクション・バルブ
12 停留所接近情報
22 排気バルブ
24 クラウチング・スイッチ
26 フェリー・スイッチ
28 警報ブザー
29 表示ランプ
30 給排気弁
31 開閉弁
32 開閉弁
33、34 電磁弁

Claims (6)

  1. 車軸と車体との間に設けられた空気ばねと、空気タンクと、この空気圧タンクと前記空気ばねとの間に接続され前記空気ばねの空気圧を加減する弁手段と、前記車軸に対する前記車体の高さを計測する車高センサと、この車高センサの出力を取込み前記弁手段を制御する制御回路と、運転席にその操作端が配置されこの制御回路に複数の異なる車高標準値を与える車高切換スイッチとを備えたバスの車高調節装置において、
    前記制御回路に、前記車高切換スイッチの操作にかかわらず車両が停留所を離れたことを検出する論理回路の出力信号により前記空気ばねの空気圧を走行に適する車高に制御する手段を備えたことを特徴とするバスの車高調節装置。
  2. 前記制御回路に、前記車高切換スイッチの操作にかかわらず車両が停留所に接近したことを検出する論理回路の出力信号により前記空気ばねの空気圧を乗客の乗降に適する車高に制御する手段を備えた請求項1記載のバスの車高調節装置。
  3. 前記車両が停留所を離れたことを検出する論理回路は、開いていた乗降扉が閉鎖された後に車速が第一の所定値を越えたことを検出する回路を含む請求項1記載のバスの車高調節装置。
  4. 車両が停留所に接近したことを検出する論理回路は、車内放送設備が利用されているときもしくは利用されてから所定距離を走行したときに車速が第二の所定値を下回ったことを検出する回路を含む請求項2記載のバスの車高調節装置。
  5. 停留所に微弱な電波信号を送信する手段を設け、車両にこの電波信号を受信する手段を設け、前記論理回路は、この受信する手段にその電波信号が所定の識別が可能な程度に検出されているか否かにより、車両が停留所に接近したことおよびまたは車両が停留所を離れたことを検出する手段を含む請求項1または2記載のバスの車高調節装置。
  6. 車両にGPS(Global Positioning System)による位置検出装置を設け、前記論理回路は、その位置検出装置の出力にしたがって車両が停留所に接近したことおよびまたは車両が停留所を離れたことを検出する手段を含む請求項1または2記載のバスの車高調節装置。
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