JP2004351738A - カップ型形状紙容器の成形方法およびカップ型形状紙容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】厚紙製の二次容器で、かつ多角形状のカップ型形状の紙容器の成形において、高価で複雑な金型や装置を必要とせず、生産性にも優れるカップ型形状紙容器の成形方法とカップ型形状紙容器の提供にある。
【解決手段】本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、厚紙でなり、同形状で複数の縦長台形状側板10が連設し、その上辺には底板フラップ12と小フラップが連接し、その底辺にはフランジ用フラップ15が連設しているブランクを用いて製函し、小フラップと底板フラップ12とで底部を封緘し、前記フランジ用フラップとフランジ用リングでフランジ部21を形成して正複数角形状の蓋材20をフランジ部21にシールせしめるカップ型形状紙容器の成形方法である。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、厚紙でなり、同形状で複数の縦長台形状側板10が連設し、その上辺には底板フラップ12と小フラップが連接し、その底辺にはフランジ用フラップ15が連設しているブランクを用いて製函し、小フラップと底板フラップ12とで底部を封緘し、前記フランジ用フラップとフランジ用リングでフランジ部21を形成して正複数角形状の蓋材20をフランジ部21にシールせしめるカップ型形状紙容器の成形方法である。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟包装袋等で包装された食品類などを入れておく二次容器としての紙容器の成形方法に関するものであり、特に、上部にフランジ面を有し、それを蓋等で封緘するカップ型形状紙容器の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばスナック菓子等をバリア性を有する軟包装袋で包装した一次容器に対し、この一次容器を収納し蓋等でシールされている厚紙製の二次容器としてのカップ型形状紙容器が知られ、食品類を含め広く利用されている。
【0003】
上記二次容器としての紙カップの成形は、液体(コーヒー等)を入れる紙カップと同様で、例えば厚紙でなる扇型のブランクをマンドレルにセットし、その端部をシールして円錐台形状の筒とし、この筒内の底部には別途成形された逆皿状の底板部材とその上からマンドレルを挿入し、その底板部材を筒の下端部で包むようにしてボトムインカール加工、ボトムローレット加工で底部を形成する。また、天部のフランジ部の形成においては、雌型内の筒の端部を雄型でプレカール、フィニッシュカールを経てフランジ部とする。このように底部の形成やフランジ部の形成に成形型やマンドレルさらにローレット等複雑で高価な設備が用いられていて、完全な密封性やバリア性等を必要としない二次容器としては高価なものとなるという問題があった。
また、例えばV型トレーのように多角形状の紙容器の場合においても上記カップの成形と同様に高価な金型やマンドレル等を必要とし、かつ型替えも非常に複雑で、密封性や液漏れ等を必要としない多角形状の二次容器としては高価なものとなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、一次容器を収納し蓋等でシールする厚紙製の二次容器で、かつ多角形状のカップ型形状の紙容器の成形において、高価で複雑な金型や装置を必要としないカップ型形状紙容器の成形方法とその成形方法で得られたカップ型形状紙容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、厚紙でなり、同形状で複数の縦長台形状側板がそれら各々の斜辺を折り線として連設し、一最端の縦長台形状側板の斜辺には、その斜辺を折り線として糊代片が連設し、前記複数の縦長台形状側板の上辺の少なくとも1つには正複数角形状の底板フラップがその上辺を折り線として連設し、その他の上辺には小フラップがそれぞれの上辺を折り線として連接し、前記複数の縦長台形状側板の底辺を折り線としてそれぞれにフランジ用フラップが連設しているブランクを用い、前記糊代片で貼着して起函し、前記小フラップを内側に折り込み、その上に前記正複数角形状の底板フラップを折り込んでシールせしめて底部を封緘し、前記フランジ用フラップを外側に折り込んで平坦にし、該平坦にされたフランジ用フラップ上に、該フランジ用フラップと略同形状のフランジ用リングをシールしてフランジ部を形成して正複数角錐台形状の紙容器本体とし、該紙容器本体に内容物を充填後、正複数角形状の蓋材を前記リング上にシールせしめるカップ型形状紙容器の成形方法であって、前記底部の封緘は、内側に折り込まれた小フラップ面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層をホットエアーで溶融せしめ、折り込まれた底板フラップをヒートシール用プレートの押圧でシールせしめることを特徴とするカップ型形状紙容器の成形方法としたものである。
【0006】
上記請求項1の発明によれば、複数の縦長台形状側板が各々の斜辺で連設し、その一つの縦長台形状側板の上辺には正複数角形状の底板フラップが連設し、他の複数の縦長台形状側板の上辺には小フラップが連設し、複数の縦長台形状側板の底辺のそれぞれにはフランジ用フラップが連設しているブランクを用い、その端部接着で起函した正複数角錐台形状の筒体の底部の封緘を、折り込まれた小フラップ面のホットメルト接着剤もしくシーラント層をホットエアーで溶融せしめ、その上に折り込まれた底板フラップをヒートシール用ホットプレートの押圧でシールせしめる方法としたので、それに要する装置が単純でかつ安価なもので、さらに複雑な金型やマンドレル等およびその型替えなどをも必要としない生産性にも優れる多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とすることができる。
【0007】
また、請求項2の発明では、上記フランジ用フラップ上にフランジ用リングをシールするフランジ部の形成は、フランジ用リング下面またはフランジ用フラップ上面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層を上部からのヒートシール用ホットプレートの押圧で溶融シールせしめることを特徴とする請求項1記載のカップ型形状紙容器の成形方法としたものである。
【0008】
上記請求項2の発明によれば、上記正複数角錐台形状の紙容器本体のフランジ部の形成を、フランジ用リング下面またはフランジ用フラップ上面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層を上部からのヒートシール用ホットプレートの押圧で溶融シールせしめることによってなされるので、それに要する装置が単純でかつ安価なもので、複雑な金型やマンドレル等およびその型替えをも必要としない生産性にも優れる多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とすることができる。
【0009】
さらにまた、上記請求項3の発明は、上記請求項1または2記載のカップ型形状紙容器の成形方法で得られたカップ型形状紙容器としたものである。
【0010】
上記請求項3の発明によれば、正複数角錐台形状の筒体の底部の封緘とフランジ部の成形に要する装置が単純でかつ安価なもので、かつ複雑な金型やマンドレル等およびその型替えをも必要としない多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法で得られたカップ型形状紙容器なので、二次容器として安価な多角形状のカップ型形状紙容器を提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
本発明は、例えば図1の斜視図に示すように、複数の縦長台形状側板(10)が各々の斜辺(10a)で連設している正複数角錐台形状の筒体の底部が正複数角形状の底板フラップ(12)で封緘され、天部が正複数角形状の蓋材(20)をフランジ部(21)にシールされている多角形状のカップ型形状紙容器(1)に関するもので、特に完全な密封性やバリア性などを必要としない二次容器としての成形方法に関するものである。
【0013】
そこで、上記請求項1に係る発明は、図2の展開図に示すように、同形状で8枚の縦長台形状側板(10)が各々の斜辺(10a)を折り線(h)として連設し、右最端の縦長台形状側板(10)の斜辺(h)には、その斜辺を折り線(h)として糊代片(11)が連設していて、上記8枚の縦長台形状側板(10)の上辺(10c)の1つには正8角形の底板フラップ(12)がその上辺(10c)の折り線(k)を介して連設し、この他の上辺(10c)には小フラップ(14)がそれぞれの上辺の折り線(k)を介して連接している。さらに上記8枚の縦長台形状側板(10)の底辺(10b)を折り線(i)としてそれぞれにフランジ用フラップ(15)が連設しているブランク(2)を用い、例えばサック貼り機でホットメルト接着剤が塗布された糊代片(11)を左最端の縦長台形状側板(10)の裏面に貼着して、図3(a)の斜視図に示すように、8枚の縦長台形状側板(10)が連設している正8角錐台形状の筒体に起函する。
【0014】
続いて、図3(b)の斜視図に示すように、上記起函された正8角錐台形状の筒体の下端に連設していて、ホットメルト接着剤が上記サック貼り機で塗布された小フラップ(14)を内側に折り込み、折り込まれた小フラップ(14)の外面(ホットメルト接着剤面)をホットエアー(HA)でホットメルト接着剤を溶融させ、図3(c)の斜視図に示すように、その小フラップ(14)のホットメルト接着剤上に正8角形状の底板フラップ(12)が折り込まれ、その底板フラップ(12)の下のホットプレート(30)と筒内からの押込み冶具(図示せず)との押圧で底板フラップ(12)と小フラップ(14)をシールして底部を封緘する成形方法とするものである。
【0015】
このように上記請求項1に係る発明では、正8角錐台形状の筒体の底部の封緘に際し、既存のサック貼り機にてホットメルト接着剤の塗布と正8角錐台形状の筒体の起函を行い、そのホットメルト接着剤の溶融に用いるホットエアー(HA)吹き付け用のエアーガン等装置と押込み冶具を含む押圧シール用のホットプレート(30)という単純で安価な装置のみで成すことができる多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とするものである。
【0016】
また、上記請求項2に係る発明は、例えば図4(a)の斜視図に示すように、底部が封緘された正8角錐台形状の筒体を構成する縦長台形状側板(10)の底辺(10b)に連設しているそれぞれのフランジ用フラップ(15)を外側に折曲げて平坦にし、例えば図4(b)の斜視図に示すようなホットメルト接着剤が裏面に塗布され別途用意された正8角形状のフランジ用リング(16)を、図4(c)の斜視図に示すように、平坦にされたフランジ用フラップ上に乗せ、その正8角形状のフランジ用リング(16)の上からヒートシール用ホットプレート(30)の押圧で仮シールし、続いて図4(d)の斜視図に示すように、上記仮シールの場合と同様なヒートシール用ホットプレート(30)で本シールしてフランジ部(21)を形成して8角形状のカップ型形状紙容器本体(3)とするものである。上記仮シールおよび本シールでのヒートシール用ホットプレート(30)の押圧に際し、フランジ用フラップ(15)とフランジ用リング(16)を下から抑える冶具(図示せず)を用いる成形方法である。
【0017】
このように、正8角錐台形状の筒体の天部のフランジ部(21)の形成に際し、ホットメルト接着剤が塗布された正8角形状のフランジ用リング(16)を、平坦にされたフランジ用フラップ(15)上に乗せて押圧で仮シールと本シールでシールするもので、そのシールにヒートシール用ホットプレート(30)とフランジ部を下から抑える冶具(図示せず)という単純で安価な装置のみで成すことができ、従来の一次容器としてのフランジ部の形成のように雌型やトップカール用の雄型等複雑で高価な装置を必要とせず、複雑な型替えをも必要としない多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とするものである。
【0018】
上記請求項1および2の発明に係る事例では、糊代片(11)での貼着や小フラップ(14)と底板フラップ(12)、フランジ用フラップ(15)とフランジ用リング(16)とのシール用にホットメルト接着剤を用いたものとしたが、このホットメルト接着剤に代えポリエチレン樹脂等でなるシーラント層とすることもでき、特に例えば電子レンジ用の二次容器として適用する場合は、電子レンジの高温に耐えることのできることが必要で、例えば無延伸ポリプロピレン(CPP)あるいは直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)などでなるシーラント層とするもので、このシーラント層とする所望の箇所全面に接着剤などを介してラミネートされるものである。
【0019】
また、上記ホットメルト接着剤あるいは無延伸ポリプロピレン等でなるシーラント層の施す面は、例えば底部の封緘に際し、図3(a)に示す小フラップ(14)の外面としたものを底板フラップ(12)の内面に施してもよく、またフランジ部の形成に際しては、図4(b)に示すフランジ用リング(16)の裏面としたものを、図4(a)に示すフランジ用フラップ(15)の内面に施しても構わない。
【0020】
上記ホットメルト接着剤としては、例えば現在最も多く利用されているエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が挙げられ、その他ポリエチレン、アタクチックポリプロピレン(APP)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、ポリアミド、ポリエステル等があり、これら熱可塑性樹脂に、ロジンやその誘導体、ピネン系樹脂粘着付与剤、ワックス類等を添加したものが好適に用いられ、例えばノズルを有するアプリケーターによって部分塗布後、冷却もしくは室温での放置により、厚さ1mm程度のホットメルト接着剤の層とすることができる。
【0021】
また、上記カップ型形状紙容器用のブランク(2)の厚紙としては、特に限定するものではないが、表面が印刷適性に優れているものが好ましく、例えば、坪量230g/m2 〜350g/m2 のマニラボール(塗工アイボリー、塗工マニラボール)、塗工白ボールなどが挙げられる。
【0022】
以上のようにして、例えば図4(d)に示すような底部の封緘とフランジ部(21)を形成したカップ型形状紙容器本体(3)に、図1に示すように、内容物(図示せず)を充填した後、フランジ部(21)上に、該フランジ部(21)と略同形状で、裏面にはイージーピール性のシーラント層が施された正8角形状の蓋材(30)がシールして多角形状のカップ型形状紙容器(1)とする成形方法である。
【0023】
上記イージーピール性のシーラント層としては、内容物を容器本体から取り出す時に、蓋材(30)がフランジ部(21)から手で剥離し易い程度で、かつ搬送や取扱い中には剥がれない程度の接着性(シール性)を有するもので、例えばヒートシール性に優れる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のポリオレフィン樹脂あるいはエチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン/メタアクリル酸共重合体(EMAA)等エチレン共重合樹脂のフィルムを用いることもできるが、ヒートシール性とともに開封に際する剥離性とのバランス(イージーピール性)を考慮し、これらポリオレフィン樹脂にポリスチレンやポリブデン等からなる、該ポリオレフィン樹脂に対し不相溶性成分を混合したものとし、さらにワックス類の混合で低温シール性を付与したものとする方がより好適である。また、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン/アクリル酸共重合樹脂等からなるホットメルト接着剤を塗布量15〜25g/m2 程度で設けてもよく、これらシーラント層によってフランジ部(21)との充分な密封性(シール性)と剥離開封性(イージーピール性)を可能とすることができる。
このように蓋材(30)に使用するシーラント層をイージーピール性で、たとえ、電子レンジ用の場合でも、使用中にこのシーラント層から剥がれたとしても特に問題とはならない。
【0024】
さらにまた、上記請求項3に係る発明は、図1に示すように、以上のような請求項1または2に係る発明のカップ型形状紙容器の成形方法によって得られた多角形状のカップ型形状紙容器(1)であり、例えば、一次容器(包装袋等)で包装された食品類を収納する二次容器として使用されるものであるが、内容物の種類などによっては、内容物を直接収納する一次容器としても使用することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明において、複数の縦長台形状側板が各々の斜辺で連設し、その一つの縦長台形状側板の上辺には正複数角形状の底板フラップが連設し、他の複数の縦長台形状側板の上辺には小フラップが連設し、複数の縦長台形状側板の底辺のそれぞれにはフランジ用フラップが連設しているブランクを用い、その端部接着で起函した正複数角錐台形状の筒体の底部の封緘を、折り込まれた小フラップ面のホットメルト接着剤もしくシーラント層をホットエアーで溶融せしめ、その上に折り込まれた底板フラップをヒートシール用ホットプレートの押圧でシールせしめる方法としたので、それに要する装置が単純でかつ安価なもので、かつ複雑な金型やマンドレル等およびその型替えなどをも必要としない多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法を提供できる効果がある。
【0026】
また、上記請求項2に係る発明において、上記正複数角錐台形状の紙容器本体のフランジ部の形成を、フランジ用リング下面またはフランジ用フラップ上面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層を上部からのヒートシール用ホットプレートの押圧で溶融シールせしめることによってなされるので、それに要する装置が単純でかつ安価なもので、複雑な金型やマンドレル等およびその型替えをも必要としない多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とすることができる。
【0027】
さらにまた、上記請求項3に係る発明においては、正複数角錐台形状の筒体の底部の封緘とフランジ部の成形に要する装置が、単純でかつ安価なもので、さらに複雑な金型やマンドレル等およびその型替えをも必要としないので生産性に優れ安価な多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法で得られたカップ型形状紙容器なので、二次容器として安価で生産性に優れる多角形状のカップ型形状紙容器を提供できる効果がある。
【0028】
従って本発明は、軟包装袋等で包装された食品類などを入れておく二次容器としての紙容器の成形方法であり、特に、上部にフランジ面を有し、それを蓋等で封緘するカップ型形状紙容器として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多角形状のカップ型形状紙容器の一実施の形態を説明するための斜視図である。
【図2】本発明の多角形状のカップ型形状紙容器を構成するブランクの一事例を示す展開図である。
【図3】本発明のカップ型形状紙容器の成形方法の一実施の形態を示すもので、
(a)は、ブランクを起函した状態の斜視図であり、
(b)は、小フラップを折り込みホットエアーを施した斜視図であり、
(c)は、底板フラップを折り込みシールする底部の封緘状態を示す斜視図である。
【図4】本発明のカップ型形状紙容器の成形方法の一実施の形態を示すもので、
(a)は、フランジ用フラップを折曲げる工程の斜視図であり、
(b)は、フランジ用リングの斜視図であり、
(c)は、フランジ部の成形の仮シール工程を示す斜視図であり、
(d)は、フランジ部の成形の本シール工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥カップ型形状紙容器
2‥‥ブランク
3‥‥カップ型形状紙容器本体
10‥‥縦長台形状側板
10a‥‥縦長台形状側板の斜辺
10b‥‥縦長台形状側板の底辺
10c‥‥縦長台形状側板の上辺
11‥‥糊代片
12‥‥底板フラップ
14‥‥小フラップ
15‥‥フランジ用フラップ
16‥‥フランジ用リング
20‥‥蓋材
21‥‥フランジ部
30‥‥ホットプレート
HA‥‥ホットエアー
h、i、k‥‥折り線
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟包装袋等で包装された食品類などを入れておく二次容器としての紙容器の成形方法に関するものであり、特に、上部にフランジ面を有し、それを蓋等で封緘するカップ型形状紙容器の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばスナック菓子等をバリア性を有する軟包装袋で包装した一次容器に対し、この一次容器を収納し蓋等でシールされている厚紙製の二次容器としてのカップ型形状紙容器が知られ、食品類を含め広く利用されている。
【0003】
上記二次容器としての紙カップの成形は、液体(コーヒー等)を入れる紙カップと同様で、例えば厚紙でなる扇型のブランクをマンドレルにセットし、その端部をシールして円錐台形状の筒とし、この筒内の底部には別途成形された逆皿状の底板部材とその上からマンドレルを挿入し、その底板部材を筒の下端部で包むようにしてボトムインカール加工、ボトムローレット加工で底部を形成する。また、天部のフランジ部の形成においては、雌型内の筒の端部を雄型でプレカール、フィニッシュカールを経てフランジ部とする。このように底部の形成やフランジ部の形成に成形型やマンドレルさらにローレット等複雑で高価な設備が用いられていて、完全な密封性やバリア性等を必要としない二次容器としては高価なものとなるという問題があった。
また、例えばV型トレーのように多角形状の紙容器の場合においても上記カップの成形と同様に高価な金型やマンドレル等を必要とし、かつ型替えも非常に複雑で、密封性や液漏れ等を必要としない多角形状の二次容器としては高価なものとなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、一次容器を収納し蓋等でシールする厚紙製の二次容器で、かつ多角形状のカップ型形状の紙容器の成形において、高価で複雑な金型や装置を必要としないカップ型形状紙容器の成形方法とその成形方法で得られたカップ型形状紙容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、厚紙でなり、同形状で複数の縦長台形状側板がそれら各々の斜辺を折り線として連設し、一最端の縦長台形状側板の斜辺には、その斜辺を折り線として糊代片が連設し、前記複数の縦長台形状側板の上辺の少なくとも1つには正複数角形状の底板フラップがその上辺を折り線として連設し、その他の上辺には小フラップがそれぞれの上辺を折り線として連接し、前記複数の縦長台形状側板の底辺を折り線としてそれぞれにフランジ用フラップが連設しているブランクを用い、前記糊代片で貼着して起函し、前記小フラップを内側に折り込み、その上に前記正複数角形状の底板フラップを折り込んでシールせしめて底部を封緘し、前記フランジ用フラップを外側に折り込んで平坦にし、該平坦にされたフランジ用フラップ上に、該フランジ用フラップと略同形状のフランジ用リングをシールしてフランジ部を形成して正複数角錐台形状の紙容器本体とし、該紙容器本体に内容物を充填後、正複数角形状の蓋材を前記リング上にシールせしめるカップ型形状紙容器の成形方法であって、前記底部の封緘は、内側に折り込まれた小フラップ面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層をホットエアーで溶融せしめ、折り込まれた底板フラップをヒートシール用プレートの押圧でシールせしめることを特徴とするカップ型形状紙容器の成形方法としたものである。
【0006】
上記請求項1の発明によれば、複数の縦長台形状側板が各々の斜辺で連設し、その一つの縦長台形状側板の上辺には正複数角形状の底板フラップが連設し、他の複数の縦長台形状側板の上辺には小フラップが連設し、複数の縦長台形状側板の底辺のそれぞれにはフランジ用フラップが連設しているブランクを用い、その端部接着で起函した正複数角錐台形状の筒体の底部の封緘を、折り込まれた小フラップ面のホットメルト接着剤もしくシーラント層をホットエアーで溶融せしめ、その上に折り込まれた底板フラップをヒートシール用ホットプレートの押圧でシールせしめる方法としたので、それに要する装置が単純でかつ安価なもので、さらに複雑な金型やマンドレル等およびその型替えなどをも必要としない生産性にも優れる多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とすることができる。
【0007】
また、請求項2の発明では、上記フランジ用フラップ上にフランジ用リングをシールするフランジ部の形成は、フランジ用リング下面またはフランジ用フラップ上面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層を上部からのヒートシール用ホットプレートの押圧で溶融シールせしめることを特徴とする請求項1記載のカップ型形状紙容器の成形方法としたものである。
【0008】
上記請求項2の発明によれば、上記正複数角錐台形状の紙容器本体のフランジ部の形成を、フランジ用リング下面またはフランジ用フラップ上面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層を上部からのヒートシール用ホットプレートの押圧で溶融シールせしめることによってなされるので、それに要する装置が単純でかつ安価なもので、複雑な金型やマンドレル等およびその型替えをも必要としない生産性にも優れる多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とすることができる。
【0009】
さらにまた、上記請求項3の発明は、上記請求項1または2記載のカップ型形状紙容器の成形方法で得られたカップ型形状紙容器としたものである。
【0010】
上記請求項3の発明によれば、正複数角錐台形状の筒体の底部の封緘とフランジ部の成形に要する装置が単純でかつ安価なもので、かつ複雑な金型やマンドレル等およびその型替えをも必要としない多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法で得られたカップ型形状紙容器なので、二次容器として安価な多角形状のカップ型形状紙容器を提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
本発明は、例えば図1の斜視図に示すように、複数の縦長台形状側板(10)が各々の斜辺(10a)で連設している正複数角錐台形状の筒体の底部が正複数角形状の底板フラップ(12)で封緘され、天部が正複数角形状の蓋材(20)をフランジ部(21)にシールされている多角形状のカップ型形状紙容器(1)に関するもので、特に完全な密封性やバリア性などを必要としない二次容器としての成形方法に関するものである。
【0013】
そこで、上記請求項1に係る発明は、図2の展開図に示すように、同形状で8枚の縦長台形状側板(10)が各々の斜辺(10a)を折り線(h)として連設し、右最端の縦長台形状側板(10)の斜辺(h)には、その斜辺を折り線(h)として糊代片(11)が連設していて、上記8枚の縦長台形状側板(10)の上辺(10c)の1つには正8角形の底板フラップ(12)がその上辺(10c)の折り線(k)を介して連設し、この他の上辺(10c)には小フラップ(14)がそれぞれの上辺の折り線(k)を介して連接している。さらに上記8枚の縦長台形状側板(10)の底辺(10b)を折り線(i)としてそれぞれにフランジ用フラップ(15)が連設しているブランク(2)を用い、例えばサック貼り機でホットメルト接着剤が塗布された糊代片(11)を左最端の縦長台形状側板(10)の裏面に貼着して、図3(a)の斜視図に示すように、8枚の縦長台形状側板(10)が連設している正8角錐台形状の筒体に起函する。
【0014】
続いて、図3(b)の斜視図に示すように、上記起函された正8角錐台形状の筒体の下端に連設していて、ホットメルト接着剤が上記サック貼り機で塗布された小フラップ(14)を内側に折り込み、折り込まれた小フラップ(14)の外面(ホットメルト接着剤面)をホットエアー(HA)でホットメルト接着剤を溶融させ、図3(c)の斜視図に示すように、その小フラップ(14)のホットメルト接着剤上に正8角形状の底板フラップ(12)が折り込まれ、その底板フラップ(12)の下のホットプレート(30)と筒内からの押込み冶具(図示せず)との押圧で底板フラップ(12)と小フラップ(14)をシールして底部を封緘する成形方法とするものである。
【0015】
このように上記請求項1に係る発明では、正8角錐台形状の筒体の底部の封緘に際し、既存のサック貼り機にてホットメルト接着剤の塗布と正8角錐台形状の筒体の起函を行い、そのホットメルト接着剤の溶融に用いるホットエアー(HA)吹き付け用のエアーガン等装置と押込み冶具を含む押圧シール用のホットプレート(30)という単純で安価な装置のみで成すことができる多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とするものである。
【0016】
また、上記請求項2に係る発明は、例えば図4(a)の斜視図に示すように、底部が封緘された正8角錐台形状の筒体を構成する縦長台形状側板(10)の底辺(10b)に連設しているそれぞれのフランジ用フラップ(15)を外側に折曲げて平坦にし、例えば図4(b)の斜視図に示すようなホットメルト接着剤が裏面に塗布され別途用意された正8角形状のフランジ用リング(16)を、図4(c)の斜視図に示すように、平坦にされたフランジ用フラップ上に乗せ、その正8角形状のフランジ用リング(16)の上からヒートシール用ホットプレート(30)の押圧で仮シールし、続いて図4(d)の斜視図に示すように、上記仮シールの場合と同様なヒートシール用ホットプレート(30)で本シールしてフランジ部(21)を形成して8角形状のカップ型形状紙容器本体(3)とするものである。上記仮シールおよび本シールでのヒートシール用ホットプレート(30)の押圧に際し、フランジ用フラップ(15)とフランジ用リング(16)を下から抑える冶具(図示せず)を用いる成形方法である。
【0017】
このように、正8角錐台形状の筒体の天部のフランジ部(21)の形成に際し、ホットメルト接着剤が塗布された正8角形状のフランジ用リング(16)を、平坦にされたフランジ用フラップ(15)上に乗せて押圧で仮シールと本シールでシールするもので、そのシールにヒートシール用ホットプレート(30)とフランジ部を下から抑える冶具(図示せず)という単純で安価な装置のみで成すことができ、従来の一次容器としてのフランジ部の形成のように雌型やトップカール用の雄型等複雑で高価な装置を必要とせず、複雑な型替えをも必要としない多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とするものである。
【0018】
上記請求項1および2の発明に係る事例では、糊代片(11)での貼着や小フラップ(14)と底板フラップ(12)、フランジ用フラップ(15)とフランジ用リング(16)とのシール用にホットメルト接着剤を用いたものとしたが、このホットメルト接着剤に代えポリエチレン樹脂等でなるシーラント層とすることもでき、特に例えば電子レンジ用の二次容器として適用する場合は、電子レンジの高温に耐えることのできることが必要で、例えば無延伸ポリプロピレン(CPP)あるいは直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)などでなるシーラント層とするもので、このシーラント層とする所望の箇所全面に接着剤などを介してラミネートされるものである。
【0019】
また、上記ホットメルト接着剤あるいは無延伸ポリプロピレン等でなるシーラント層の施す面は、例えば底部の封緘に際し、図3(a)に示す小フラップ(14)の外面としたものを底板フラップ(12)の内面に施してもよく、またフランジ部の形成に際しては、図4(b)に示すフランジ用リング(16)の裏面としたものを、図4(a)に示すフランジ用フラップ(15)の内面に施しても構わない。
【0020】
上記ホットメルト接着剤としては、例えば現在最も多く利用されているエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が挙げられ、その他ポリエチレン、アタクチックポリプロピレン(APP)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、ポリアミド、ポリエステル等があり、これら熱可塑性樹脂に、ロジンやその誘導体、ピネン系樹脂粘着付与剤、ワックス類等を添加したものが好適に用いられ、例えばノズルを有するアプリケーターによって部分塗布後、冷却もしくは室温での放置により、厚さ1mm程度のホットメルト接着剤の層とすることができる。
【0021】
また、上記カップ型形状紙容器用のブランク(2)の厚紙としては、特に限定するものではないが、表面が印刷適性に優れているものが好ましく、例えば、坪量230g/m2 〜350g/m2 のマニラボール(塗工アイボリー、塗工マニラボール)、塗工白ボールなどが挙げられる。
【0022】
以上のようにして、例えば図4(d)に示すような底部の封緘とフランジ部(21)を形成したカップ型形状紙容器本体(3)に、図1に示すように、内容物(図示せず)を充填した後、フランジ部(21)上に、該フランジ部(21)と略同形状で、裏面にはイージーピール性のシーラント層が施された正8角形状の蓋材(30)がシールして多角形状のカップ型形状紙容器(1)とする成形方法である。
【0023】
上記イージーピール性のシーラント層としては、内容物を容器本体から取り出す時に、蓋材(30)がフランジ部(21)から手で剥離し易い程度で、かつ搬送や取扱い中には剥がれない程度の接着性(シール性)を有するもので、例えばヒートシール性に優れる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のポリオレフィン樹脂あるいはエチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン/メタアクリル酸共重合体(EMAA)等エチレン共重合樹脂のフィルムを用いることもできるが、ヒートシール性とともに開封に際する剥離性とのバランス(イージーピール性)を考慮し、これらポリオレフィン樹脂にポリスチレンやポリブデン等からなる、該ポリオレフィン樹脂に対し不相溶性成分を混合したものとし、さらにワックス類の混合で低温シール性を付与したものとする方がより好適である。また、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン/アクリル酸共重合樹脂等からなるホットメルト接着剤を塗布量15〜25g/m2 程度で設けてもよく、これらシーラント層によってフランジ部(21)との充分な密封性(シール性)と剥離開封性(イージーピール性)を可能とすることができる。
このように蓋材(30)に使用するシーラント層をイージーピール性で、たとえ、電子レンジ用の場合でも、使用中にこのシーラント層から剥がれたとしても特に問題とはならない。
【0024】
さらにまた、上記請求項3に係る発明は、図1に示すように、以上のような請求項1または2に係る発明のカップ型形状紙容器の成形方法によって得られた多角形状のカップ型形状紙容器(1)であり、例えば、一次容器(包装袋等)で包装された食品類を収納する二次容器として使用されるものであるが、内容物の種類などによっては、内容物を直接収納する一次容器としても使用することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明において、複数の縦長台形状側板が各々の斜辺で連設し、その一つの縦長台形状側板の上辺には正複数角形状の底板フラップが連設し、他の複数の縦長台形状側板の上辺には小フラップが連設し、複数の縦長台形状側板の底辺のそれぞれにはフランジ用フラップが連設しているブランクを用い、その端部接着で起函した正複数角錐台形状の筒体の底部の封緘を、折り込まれた小フラップ面のホットメルト接着剤もしくシーラント層をホットエアーで溶融せしめ、その上に折り込まれた底板フラップをヒートシール用ホットプレートの押圧でシールせしめる方法としたので、それに要する装置が単純でかつ安価なもので、かつ複雑な金型やマンドレル等およびその型替えなどをも必要としない多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法を提供できる効果がある。
【0026】
また、上記請求項2に係る発明において、上記正複数角錐台形状の紙容器本体のフランジ部の形成を、フランジ用リング下面またはフランジ用フラップ上面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層を上部からのヒートシール用ホットプレートの押圧で溶融シールせしめることによってなされるので、それに要する装置が単純でかつ安価なもので、複雑な金型やマンドレル等およびその型替えをも必要としない多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法とすることができる。
【0027】
さらにまた、上記請求項3に係る発明においては、正複数角錐台形状の筒体の底部の封緘とフランジ部の成形に要する装置が、単純でかつ安価なもので、さらに複雑な金型やマンドレル等およびその型替えをも必要としないので生産性に優れ安価な多角形状のカップ型形状紙容器の成形方法で得られたカップ型形状紙容器なので、二次容器として安価で生産性に優れる多角形状のカップ型形状紙容器を提供できる効果がある。
【0028】
従って本発明は、軟包装袋等で包装された食品類などを入れておく二次容器としての紙容器の成形方法であり、特に、上部にフランジ面を有し、それを蓋等で封緘するカップ型形状紙容器として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多角形状のカップ型形状紙容器の一実施の形態を説明するための斜視図である。
【図2】本発明の多角形状のカップ型形状紙容器を構成するブランクの一事例を示す展開図である。
【図3】本発明のカップ型形状紙容器の成形方法の一実施の形態を示すもので、
(a)は、ブランクを起函した状態の斜視図であり、
(b)は、小フラップを折り込みホットエアーを施した斜視図であり、
(c)は、底板フラップを折り込みシールする底部の封緘状態を示す斜視図である。
【図4】本発明のカップ型形状紙容器の成形方法の一実施の形態を示すもので、
(a)は、フランジ用フラップを折曲げる工程の斜視図であり、
(b)は、フランジ用リングの斜視図であり、
(c)は、フランジ部の成形の仮シール工程を示す斜視図であり、
(d)は、フランジ部の成形の本シール工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥カップ型形状紙容器
2‥‥ブランク
3‥‥カップ型形状紙容器本体
10‥‥縦長台形状側板
10a‥‥縦長台形状側板の斜辺
10b‥‥縦長台形状側板の底辺
10c‥‥縦長台形状側板の上辺
11‥‥糊代片
12‥‥底板フラップ
14‥‥小フラップ
15‥‥フランジ用フラップ
16‥‥フランジ用リング
20‥‥蓋材
21‥‥フランジ部
30‥‥ホットプレート
HA‥‥ホットエアー
h、i、k‥‥折り線
Claims (3)
- 厚紙でなり、同形状で複数の縦長台形状側板がそれら各々の斜辺を折り線として連設し、一最端の縦長台形状側板の斜辺には、その斜辺を折り線として糊代片が連設し、前記複数の縦長台形状側板の上辺の少なくとも1つには正複数角形状の底板フラップがその上辺を折り線として連設し、その他の上辺には小フラップがそれぞれの上辺を折り線として連接し、前記複数の縦長台形状側板の底辺を折り線としてそれぞれにフランジ用フラップが連設しているブランクを用い、前記糊代片で貼着して起函し、前記小フラップを内側に折り込み、その上に前記正複数角形状の底板フラップを折り込んでシールせしめて底部を封緘し、前記フランジ用フラップを外側に折り込んで平坦にし、該平坦にされたフランジ用フラップ上に、該フランジ用フラップと略同形状のフランジ用リングをシールしてフランジ部を形成して正複数角錐台形状の紙容器本体とし、該紙容器本体に内容物を充填後、正複数角形状の蓋材を前記リング上にシールせしめるカップ型形状紙容器の成形方法であって、前記底部の封緘は、内側に折り込まれた小フラップ面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層をホットエアーで溶融せしめ、折り込まれた底板フラップをヒートシール用プレートの押圧でシールせしめることを特徴とするカップ型形状紙容器の成形方法。
- 上記フランジ用フラップ上にフランジ用リングをシールするフランジ部の形成は、フランジ用リング下面またはフランジ用フラップ上面のホットメルト接着剤もしくはシーラント層を上部からのヒートシール用プレートの押圧で溶融シールせしめることを特徴とする請求項1記載のカップ型形状紙容器の成形方法。
- 上記請求項1または2記載のカップ型形状紙容器の成形方法で得られたカップ型形状紙容器。
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JP2003152018A JP2004351738A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | カップ型形状紙容器の成形方法およびカップ型形状紙容器 |
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- 2003-05-29 JP JP2003152018A patent/JP2004351738A/ja active Pending
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