JP2004351732A - 画像処理装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【効果】必要最低限の記憶部のみを活性状態に維持することが可能になり、消費電力を低減できるという効果を得る。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファクシミリ等に用いられる画像処理装置、及び該画像処理装置を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置には、高解像度化、高階調化、印刷媒体の大型化、等の要求に対応するため、高速且つ大容量のメモリが搭載されている。この大容量のメモリとして通常SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が、複数個用いられている。その結果、装置全体の消費電力の内でメモリの消費電力が占める割合が大きくなっている。そこで、装置の待機状態では、上記SDRAMを非活性状態にしたり、装置の処理状態であっても、処理に必要としないSDRAMについては非活性状態に切り換える等して消費電力の低減を図っていた。
【0003】
あるいは又SDRAMを非活性状態から活性状態に切り換える際に、クロックイネーブル信号(以後CKE信号と記す)をローレベルからハイレベルに変化させるために要する消費電力を低減させるために、画像処理に必要とされる最低限度のSDRAMを、常時活性状態に維持する等の技術も公開されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−87445号公報(要約)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術では、CKE信号を切り換えるために複雑なメモリ管理が必要になってくるという、解決すべき課題が残されていた。
本発明の目的は、複雑なメモリ管理を必要とせず、簡単な制御手段によって上記CKE信号を制御し、独立して活性、非活性状態に設定可能な複数のメモリを有する低消費電力の画像処理装置、及び該画像処理装置を備える画像形成装置を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の点を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
個々に独立して、活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定される複数個の記憶部と、受け入れた画像属性情報から画像データのデータ量を判定するデータ量判定手段、該データ量判定手段の判定結果に基づいて必要な記憶部の個数を判定する活性状態記憶部数量判定手段、及び、該活性状態記憶部数量判定手段の判定結果に基づいて上記複数個の記憶部のそれぞれを上記活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定するメモリ状態設定手段を含むことを特徴とする画像処理装置。
【0007】
〈構成2〉
構成1に記載の画像処理装置に於いて、上記データ量判定手段は、受け入れた画像属性情報から画像データのラスタデータ処理単位のデータ量を判定することを特徴とする画像処理装置。
【0008】
〈構成3〉
個々に独立して、活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定される複数個の記憶部と、受け入れた画像属性情報から再現画像1ページを得るのに必要なデータ量を判定するページデータ量判定手段、該ページデータ量判定手段の判定結果に基づいて上記再現画像1ページ分のデータ量のラスタデータ処理に必要な記憶部の個数を判定する活性状態記憶部数量判定手段、該活性状態記憶部数量判定手段の判定結果に基づいて上記複数個の記憶部のそれぞれを上記活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定するメモリ状態設定手段、上記再現画像1ページ分のラスタデータを画像形成部に送出後、上記非活性状態の記憶部の一部を活性化させて該送出後のラスタデータを該活性化させた記憶部に保持させ、該活性化させた記憶部を再度非活性状態に設定する送出後データ保持手段を含むことを特徴とする画像処理装置。
【0009】
〈構成4〉
構成1に記載の画像処理装置に於いて、データ量判定手段、活性状態記憶部数量判定手段、及び、メモリ状態設定手段は、上記制御部を制御するコンピュータプログラムであって、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする画像処理装置。
【0010】
〈構成5〉
構成3に記載の画像処理装置に於いて、ページデータ量判定手段、活性状態記憶部数量判定手段、メモリ状態設定手段、送出後データ保持手段は、上記制御部を制御するコンピュータプログラムであって、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする画像処理装置。
【0011】
〈構成6〉
構成1から構成3の何れか1項に記載の画像処理装置に於いて、上記記憶部はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)であり、上記メモリ状態設定手段は、上記制御部からSDRAMに向けてのCKE(クロックイネーブル)信号の送出であり、上記非活性状態とは上記SDRAMのパワーダウンモードであることを特徴とする画像処理装置。
【0012】
〈構成7〉
構成1から構成3の何れか1項に記載の画像処理装置に於いて、上記画像属性情報は、上記画像データの解像度情報を含んでいることを特徴とする画像処理装置。
【0013】
〈構成8〉
構成1から構成3の何れか1項に記載の画像処理装置に於いて、上記画像属性情報は、上記印刷データの階調度情報を含んでいることを特徴とする画像処理装置。
【0014】
〈構成9〉
構成1から構成8の何れか1項に記載の画像処理装置と、該画像処理装置により処理された上記ラスタデータに基づいて画像を形成する画像形成部とを有することを特徴とする画像形成装置。
【0015】
〈構成10〉
構成9に記載の画像形成装置に於いて、上記画像属性情報は、上記画像形成装置が印刷する印刷媒体の媒体サイズ情報を含んでいることを特徴とする画像形成装置。
【0016】
〈構成11〉
構成9に記載の画像形成装置に於いて、上記画像属性情報は、片面/両面印刷指定情報を含んでいることを特徴とする画像処理装置。
【0017】
〈構成12〉
構成3に記載の画像処理装置に於いて、上記再現画像1ページ分のラスタデータは、上記画像形成部に送出された後、該ラスタデータが印刷された印刷媒体が出力されるまで、上記非活性状態の記憶部に格納されていることを特徴とする画像処理装置。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
〈具体例1〉
本具体例では、制御部に、データ量判定手段、活性状態記憶部数量判定手段及びメモリ状態設定手段とを備え、上位装置から受け入れた画像属性情報に基づいて、これから画像処理しようとしている画像データの全データ量を判定し、その全データ量に見合った必要最低限の記憶部のみを活性状態に維持することを可能にする。その結果消費電力が低減される。この目的を達成するために本具体例は以下のように構成される。
【0019】
図1は、具体例1の構成のブロック図である。
図に示すように具体例1の画像形成装置は、画像処理装置1と、画像形成部2とを備える。
画像処理装置1は、上位装置5から画像データを受け入れて画像処理を実行し、ラスタデータを生成して画像形成部2へ送出する部分であり、3個の(一例)記憶部3−1、3−2、3−3、及び制御部4を含んでいる。ここで上位装置5とは、パーソナルコンピュータやスキャナー装置等の画像データ生成機器である。又、ラスタデータとは、メモリ上に一枚の用紙に対応する仮想平面を設け、その上に、上記用紙上に再現されるであろう各画素の階調数データを、対応する位置に配置したデータ群を言う。
【0020】
記憶部3−1、3−2、3−3は、個々に独立して活性状態及び非活性状態に設定されるメモリである。ここでは一例としてSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)を用いる。ここで活性状態とは書き込み、読み出しが可能な状態であり、消費電力も大きい状態である。又、非活性状態とは、書き込み、読み出しが不可能であるが、データを保持できる状態であり、消費電力が小さい状態である。通常パワーダウンモードと呼ばれる。活性状態と非活性状態との切換えは、制御部4が送出するクロックイネーブル信号(以後CKE信号と記す)によって実行される。
【0021】
制御部4は、画像処理装置1全体を制御し、上位装置5から受け入れた画像データに変換処理、展開処理等を実行し、記憶部3−1、3−2、3−3上にラスタデータを生成し、このラスタデータを画像形成部2へ送出する部分である。更に、データ量判定手段4−1、活性状態記憶部数量判定手段4−2及びメモリ状態設定手段4−3とを備える。
【0022】
データ量判定手段4−1は、受け入れた画像データに含まれている画像属性情報から画像データの全データ量を判定する制御手段である。
活性状態記憶部数量判定手段4−2は、上記データ量判定手段4−1の判定結果に基づいて画像データをラスタデータに処理するのに必要な記憶部の個数を判定する制御手段である。
メモリ状態設定手段4−3は、上記複数個の記憶部3−1、3−2、3−3のそれぞれにCKE信号を送出して活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定する制御手段である。
【0023】
これらの制御手段は、通常制御部4を制御するコンピュータプログラムとして構成され、図示していないメモリに格納され、制御部と一体化されている。これらの制御手段は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することが可能である。これらの制御手段と画像処理装置1とのソフトウェア上での関連は、後に具体例の動作の項で詳細に説明する。
画像形成部2は、制御部4からラスタデータを受け入れて用紙上に画像を再現して出力する部分である。
【0024】
〈具体例1の動作〉
図2は、具体例1の動作のフローチャートである。
図3は、画像データの構造説明図である。
図4は、画像データ処理のフローチャートである。
図2のステップS1−1〜ステップS1−9に亘って具体例1の画像処理装置1(図1)の動作について説明する。
【0025】
ステップS1−1
画像処理装置1(図1)は、上位装置5(図1)からの画像データ10の受け入れを待って待機している。この状態では記憶部3−1〜3−3(図1)は、ローレベルのCKE信号を受け入れて非活性状態に保持されている。
ステップS1−2
上位装置5(図1)が画像データを画像処理装置1(図1)に向けて送出し、制御部4(図1)が、図示していない通信部等を介して画像データ10を受け入れる。
【0026】
図3に示すように、画像データ10は、画像属性データ10−1、オブジェクト10−2、…10−nとから構成されている。この画像属性データ10−1に、画像データのページ記述言語指定、カラー指定、解像度指定、階調数指定、用紙サイズ指定、両面印刷指定等、画像データの全データ量を判定するのに役立つ情報が格納されている。画像を表すオブジェクト10−2〜10−nは、RGB(3原色)データとして送られてくる。
【0027】
ステップS1−3
制御部4(図1)は、画像データ10を格納するために必要なメモリ領域確保のために、記憶部3−1(図1)に向けてハイレベルのCKE信号を出力する。記憶部3−1(図1)は、ハイレベルのCKE信号を受け入れて活性状態に切り換わる。この記憶部3−1(図1)に画像データが格納される。この段階では、未だオブジェクト10−2〜10−nが画像処理されていないため、データ数が少ないので、必要とされるメモリ領域は小さくて済むことに留意すべきである。
【0028】
ステップS1−4
制御部4(図1)は、画像データ10から画像属性データ10−1のみを抽出する。
ステップS1−5
制御部4(図1)は、画像属性データ10−1から、画像処理に必要なメモリ容量を判定する。必要なメモリ容量は、画像処理の結果生成されるラスタデータのデータ量と、ラスタデータ生成に至る過程で発生する中間データのデータ量と、画像形成部2(図1)内に於ける用紙走行ルートに応じた連続給紙量分のデータ量との合計から判定される。
【0029】
ここで中間データのデータ量は、ページ記述言語指定により画像処理の内容が異なるため予めページ記述言語と中間ファイル容量の関係をテーブルとして所持しておき、上記画像属性データ10−1に格納されているページ記述言語指定に基づいて即座に判定できるように構成しておく。又、ラスタデータのデータ量は、1ページ分の出力色数と1色且つ1ページの印字ドット数と1ドット分のデータ量との積から容易に算出される。更に、用紙ジャム時の復旧を考慮し、画像形成部2(図1)内に於ける用紙走行ルートに応じた連続給紙枚数とラスタデータのデータ量との積に相当するデータ量が必要とされる。尚、1色且つ1ページの印字ドット数は、解像度指定と用紙サイズ指定との積から求められる。これらのデータ量の合計から、必要なメモリ容量が判定される。
【0030】
ステップS1−6
制御部4(図1)は、ステップS1−5で求めたメモリ容量に基づいて、画像処理に必要な記憶部の個数を判断し、必要なメモリ領域確保のために、その記憶部に向けてハイレベルのCKE信号を出力する。ここでは、必要とされるメモリ容量が小さく、記憶部3−1のみで十分であると仮定する。この場合には他の記憶部3−2、3−3は、そのまま非活性状態に維持され続ける。
【0031】
ステップS1−7
制御部4(図1)は、ステップS1−6で活性状態にされた記憶部(ここでは記憶部3−1のみ)を用いて、画像データを画像処理する。この処理については従来の画像処理と全く同様であるが、図4を用いてステップS1−7−1〜ステップS1−7−6に亘って、その概略について説明する。
【0032】
ステップS1−7−1
制御部4(図1)は、受け入れたRGBデータをカラーマッチング処理して各オブジェクト毎にデータCMYK(4色再現)−1に変換する。
ステップS1−7−2
制御部4(図1)は、データCMYK−1を画像形成部2(図1)の印刷出力特性に合わせて濃度補正してデータCMYK−2を変換する。
【0033】
ステップS1−7−3
制御部4(図1)は、データCMYK−2を画像属性データ10−1の階調数指定に従ってデータCMYK−3に階調変換する。
ステップS1−7−4
制御部4(図1)は、データCMYK−3を画像属性データ10−1の用紙サイズ指定に従ってデータCMYK−4に拡大/縮小変換する。
ステップS1−7−5
制御部4(図1)は、データCMYK−4を展開処理する。
ステップS1−7−6
制御部4(図1)は、ラスタデータを出力して画像処理のフローを終了する。再度図2のフローへ戻る。
【0034】
ステップS1−8
制御部4(図1)は、全てのラスタデータを画像形成部2(図1)へ送出した後全ての記憶部へ、ローレベルのCKE信号を送出して非活性状態にする。
ステップS1−9
制御部4(図1)は、全ての処理を終了した後ステップS1−1へ戻って後に続く画像信号の受け入れを待って待機する。
【0035】
次に画像処理装置1(図1)の動作とメモリ消費電力との関係について説明する。
図5は、具体例1の画像処理装置の消費電力量説明図である。
図の縦軸には上から順番に状態項目、記憶部3−1の状態、記憶部3−2の状態、記憶部3−3の状態、及びメモリ消費電力量が、それぞれ表され、横軸には、縦軸の各項目に共通の時刻、及び図2の対応するステップが表されている。以下に時刻順に画像処理装置1(図1)のメモリ消費電力量について説明する。
【0036】
時刻T0
画像処理装置1(図1)が、上位装置5(図1)から画像データ10の受け入れを待って待機している。ステップS1−1の状態である。この状態では記憶部3−1〜3−3(図1)は、ローレベルのCKE信号を受け入れて非活性状態に保持されている。従って、画像処理装置1(図1)のメモリ消費電力量は、W0ワットである。
【0037】
時刻T1
画像処理装置1(図1)が、画像データを受け入れて、制御部4(図1)が、画像データ10を格納するために必要なメモリ領域確保のために、記憶部3−1(図1)に向けてハイレベルのCKE信号を出力する。ステップS1−3の状態である。記憶部3−1(図1)は、ハイレベルのCKE信号を受け入れて活性状態に切り換わる。しかし記憶部3−2(図1)及び記憶部3−3(図1)は、非活性状態を維持し続ける。従って、従来の画像処理装置であれば全ての記憶部が活性状態に切り換えられてメモリ消費電力量がWワット増加する筈であるが、本具体例では記憶部3−1(図1)のみが活性状態に切り換わり、記憶部3−2(図1)及び記憶部3−3(図1)は、非活性状態を維持し続けるので、メモリ消費電力量の増加量は1/3Wに止まる。
【0038】
時刻T2
制御部4(図1)は、ステップS1−5で求めたメモリ容量に基づいて、画像処理に必要な記憶部の個数を判断し、必要なメモリ領域確保のために、その記憶部に向けてハイレベルのCKE信号を出力する。ステップS1−6の状態である。ここでは、上記ステップS1−6の前提条件に基づいて、必要とされるメモリ容量が小さく、記憶部3−1のみで十分であるので他の記憶部3−2、3−3は、そのまま非活性状態に維持され続ける。従って、メモリ消費電力量はW0+1/3Wのままである。
【0039】
時刻T3
制御部4(図1)が、全てのラスタデータを画像形成部2(図1)へ送出した後全ての記憶部へ、ローレベルのCKE信号を送出して非活性状態にする。ステップS1−8の状態である。ここでは、記憶部3−1も非活性状態に切り換えられるのでメモリ消費電力量はW0となり、後に続く画像信号の受け入れを待って待機することになる。
【0040】
以上説明した動作説明に基づいて、制御部4(図1)が備えるデータ量判定手段4−1、活性状態記憶部数量判定手段4−2、メモリ状態設定手段4−3と、本具体例とのソフトウェア上での関連について説明する。
【0041】
データ量判定手段4−1は、受け入れた画像属性情報から画像データの全データ量を判定する手段であり、制御部4(図1)が、画像データ10から画像属性データ10−1のみを抽出するステップS4と、画像属性データ10−1から、画像処理に必要なメモリ容量を判定するステップS5のモジュールが該当する。
【0042】
活性状態記憶部数量判定手段4−2は、上記データ量判定手段4−1の判定結果に基づいて画像データをラスタデータに処理するのに必要な記憶部の個数を判定する手段であり、ステップS1−6で、制御部4(図1)が、ステップS1−5で求めたメモリ容量に基づいて、画像処理に必要な記憶部の個数を判定するモジュールが、この手段に該当する。
【0043】
メモリ状態設定手段4−3は、複数個の記憶部のそれぞれを活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定する手段であり、制御部4(図1)が上位装置5(図1)から画像データ10を受け入れると(ステップS1−2)、記憶部3−1(図1)に向けてハイレベルのCKE信号を出力するステップS1−3のモジュールが該当する。
又、記憶部3−1(図1)が活性状態記憶部数量判定手段4−2の判定結果に基づいて、所定の記憶部に、ハイレベルのCKE信号を出力して活性状態に切り換えるステップS1−6のモジュールも該当する。更に、画像処理が終了すると(ステップS1−8)全ての記憶部に、ローレベルのCKE信号を出力して活性状態に切り換えるモジュールも該当する。
【0044】
以上の説明では、記憶部の数量を3個に限定して説明したが本発明は、この例に限定されるものではない。即ち、記憶部の数量は、複数個であれば何個であっても良い。又、以上の説明では、非活性状態に於いて、データを保持しているメモリ(SDRAM)を用いることに限定して説明したが、本発明は、この例に限定されるものでは無い。即ち、画像形成部2(図1)が、最後の用紙を排出するまで、記憶部がデータを保持できれば良い。従って、データ保持機能を持っていない記憶部であっても、画像形成部2(図1)が最後の用紙を排出するまで、記憶部の電源を保持できて、データを保持できれば本具体例を適用することが可能である。
【0045】
更に、上記説明では、データ量判定手段4−1(図1)、活性状態記憶部数量判定手段4−2(図1)及びメモリ状態設定手段4−3(図1)とを、制御部4(図1)を制御するコンピュータプログラムとして構成されるものとして説明した。しかし、本発明は、この例に限定されるものではない。即ち、これらの制御手段は、制御部4(図1)の補助機能を受け持つ回路ブロックとして個々に構成されたものであっても良い。
【0046】
〈具体例1の効果〉
以上説明したように、制御部4(図1)が、データ量判定手段4−1(図1)、活性状態記憶部数量判定手段4−2(図1)及びメモリ状態設定手段4−3(図1)とを備えることによって、必要最低限の記憶部のみを活性状態に維持することが可能になり、消費電力を低減できるという効果を得る。
【0047】
〈具体例2の構成〉
本具体例では、制御部に、送出後データ保持手段を備え、非活性状態の記憶部の一部を活性状態に切り換えて、画像形成部へ送出後のラスタデータを保持させ、該切り換えられた記憶部を再度非活性状態にして保持することによって、用紙走行ルートに応じた複数ページのラスタデータを一時的に保持する必要のある装置であっても、画像処理中の消費電力を低減することを可能にする。この目的を達成するために本具体例は以下のように構成される。
【0048】
図6は、具体例2の構成のブロック図である。
図に示すように具体例2の画像形成装置は、画像処理装置21と、画像形成部2とを備える。以下に具体例1との相違点のみについて説明する。
画像処理装置21は、上位装置5から画像データを受け入れて画像処理を実行し、ラスタデータを生成して画像形成部2へ送出する部分であり、3個の(一例)記憶部3−1、3−2、3−3、及び制御部14を含んでいる。ここで上位装置5とは、パーソナルコンピュータやスキャナー装置等の画像データ生成機器である。又、ラスタデータとは、メモリ上に一枚の用紙に対応する仮想平面を設け、その上に、上記用紙上に再現されるであろう各画素の階調数データを、対応する位置に配置したデータ群を言う。
【0049】
制御部14は、画像処理装置21全体を制御し、上位装置5から受け入れた画像データに変換処理、展開処理等を実行し、記憶部3−1、3−2、3−3上にラスタデータを生成し、このラスタデータを画像形成部2へ送出する部分である。更に、ページデータ量判定手段14−1、活性状態記憶部数量判定手段14−2、メモリ状態設定手段14−3、及び、送出後データ保持手段とを備える。
【0050】
ページデータ量判定手段14−1は、受け入れた画像データに含まれている画像属性情報から再現画像1ページを得るのに必要なデータ量を判定する制御手段である。
活性状態記憶部数量判定手段14−2は、上記ページデータ量判定手段14−1の判定結果に基づいて再現画像1ページを得るのに必要なデータ量をラスタデータに処理するのに必要な記憶部の個数を判定する制御手段である。
【0051】
メモリ状態設定手段14−3は、上記複数個の記憶部3−1、3−2、3−3のそれぞれにCKE信号を送出し、活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定する制御手段である。
送出後データ保持手段14−4は、再現画像1ページ分のラスタデータを画像形成部2に送出後、非活性状態の記憶部の一部を活性状態に切り換えて、該送出後のラスタデータを該切り換えられた記憶部に保持させ、該切り換えられた記憶部を再度非活性状態に設定する制御手段である。
【0052】
これらの制御手段は、通常、制御部14を制御するコンピュータプログラムとして構成され、図示していないメモリに格納され、制御部と一体化されている。これらの制御手段は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することが可能である。これらの制御手段と画像処理装置1とのソフトウェア上での関連は、後に具体例の動作の項で詳細に説明する。
他の構成部分は具体例1と全く同様なので説明を省略する。
【0053】
〈具体例2の動作〉
図7は、具体例2の動作のフローチャートである。
図7のステップS2−1〜ステップS2−11に亘って具体例2の画像処理装置21(図6)の動作について説明する。
【0054】
ステップS2−1
画像処理装置21(図6)は、上位装置5(図6)からの画像データ10の受け入れを待って待機している。この状態では記憶部3−1〜3−3(図6)は、ローレベルのCKE信号を受け入れて非活性状態に保持されている。
ステップS2−2
上位装置5(図6)が画像データを画像処理装置21(図6)に向けて送出し、制御部14(図6)が、図示していない通信部等を介して画像データ10を受け入れる。
【0055】
具体例1で、図3を用いて説明したように、画像データ10は、画像属性データ10−1、オブジェクト10−2、…10−nとから構成されている。この画像属性データ10−1に、画像データのページ記述言語指定、カラー指定、解像度指定、階調数指定、用紙サイズ指定、両面印刷指定等、画像データの全データ量を判定するのに役立つ情報が格納されている。画像を表すオブジェクト10−2〜10−nは、RGB(3原色)データとして送られてくる。
【0056】
ステップS2−3
制御部14(図6)は、画像データ10を格納するために必要なメモリ領域確保のために、記憶部3−1(図6)に向けてハイレベルのCKE信号を出力する。記憶部3−1(図6)は、ハイレベルのCKE信号を受け入れて活性状態に切り換わる。この記憶部3−1(図6)に画像データが格納される。この段階では、未だオブジェクト10−2〜10−nが画像処理されていないため、データ数が少ないので、必要とされるメモリ領域は小さくて済むことに留意すべきである。
【0057】
ステップS2−4
制御部14(図6)は、画像データ10から画像属性データ10−1のみを抽出する。但し、ここでは、具体例1と異なり画像属性データ10−1に含まれている両面印刷指定の情報は、必要とされない。
ステップS2−5
制御部14(図6)は、画像属性データ10−1から、画像処理に必要なメモリ容量を判定する。必要なメモリ容量は、画像処理の結果生成される再現画像1ページ分のラスタデータのデータ量と、この再現画像1ページ分のラスタデータ生成に至る過程で発生する中間データのデータ量との合計から判定される。
【0058】
ここで中間データのデータ量は、ページ記述言語指定により画像処理の内容が異なるため予めページ記述言語と中間ファイル容量の関係をテーブルとして所持しておき、上記画像属性データ10−1に格納されているページ記述言語指定に基づいて即座に判定できるように構成しておく。又、再現画像1ページ分のラスタデータのデータ量は、1ページ分の出力色数と1色且つ1ページの印字ドット数と1ドット分のデータ量との積から容易に算出される。尚、1色且つ1ページの印字ドット数は、解像度指定と用紙サイズ指定との積から求められる。これらのデータ量から1ページ分の画像処理に必要なメモリ量が判定される。
【0059】
ステップS2−6
制御部14(図6)は、ステップS2−5で求めたメモリ容量に基づいて、画像処理に必要な記憶部の個数を判断し、必要なメモリ領域確保のために、その記憶部に向けてハイレベルのCKE信号を出力する。ここでは、1ページ分のラスタデータの処理に必要とされるメモリ容量が小さく、記憶部3−1のみで十分であると仮定する。この場合には他の記憶部3−2、3−3は、そのまま非活性状態に維持され続ける。
【0060】
ステップS2−7
制御部14(図6)は、ステップS2−6で活性状態にされた記憶部(ここでは記憶部3−1のみ)を用いて、画像データを画像処理する。この処理については従来の画像処理と全く同様であり、上記具体例で、その概要を説明したので、ここでは説明を省略する。
ステップS2−8
制御部14(図6)は、再現画像1ページ分のラスタデータ(1ページ目)を画像形成部2へ送出する。同時に、記憶部3−2(図6)に向けて、ハイレベルのCKE信号を出力して活性化し、上記再現画像1ページ分(1ページ目)のラスタデータを記憶部3−2(図6)へ格納する。同時に2ページ目の画像データの受け入れを開始する。
【0061】
ステップS2−9
制御部14(図6)は、1ページ分(1ページ目)のラスタデータが記憶部3−2(図6)へ格納されると、記憶部3−1のみを残して他の記憶部(ここでは記憶部3−2)に向けて、ローレベルのCKE信号を出力して非活性状態にする。こうすることによって再現画像1ページ分のラスタデータは、パワーダウンモードで記憶部3−2に保持されることになる。
【0062】
ステップS2−10
制御部14(図6)は、後に続く画像データがあればステップS2−7へ戻って同一フローを繰り返し、受け入れた画像データ全ての処理が終わるとステップS2−11へ進む。同一処理が繰り返される間に後に続くページのラスタデータがパワーダウンモードで次々と記憶部3−2及び、記憶部3−3に格納される。こうすることによって画像形成部2(図6)が用紙ジャムを起こした場合であっても再生が可能になる。
ステップS2−11
制御部14(図6)は、全ての処理を終了した後ステップS2−1へ戻って後に続く画像信号の受け入れを待って待機する。
【0063】
次に画像処理装置21(図6)の動作とメモリ消費電力との関係について説明する。
図8は、具体例2の画像処理装置の消費電力量説明図である。
図の縦軸には上から順番に状態項目、記憶部3−1の状態、記憶部3−2の状態、記憶部3−3の状態、ラスタデータの移動状態、及びメモリ消費電力量が、それぞれ表され、横軸には、縦軸の各項目に共通の時刻、及び図7の対応するステップが表されている。以下に時刻順に画像処理装置21(図6)のメモリ消費電力量について説明する。
尚、動作説明の前提条件として画像データは再現画像2ページ分であり、この画像データの画像処理に必要なメモリ容量は記憶部1個を越えないものとする。
【0064】
時刻t0
画像処理装置21(図6)が、上位装置5(図6)から、画像データ10の受け入れを待って待機している。ステップS2−1の状態である。この状態では記憶部3−1〜3−3(図6)は、ローレベルのCKE信号を受け入れて非活性状態に保持されている。従って、画像処理装置21(図6)のメモリ消費電力量は、W0ワットである。
【0065】
時刻t1
画像処理装置21(図6)が、画像データを受け入れて、制御部14(図6)が、画像データ10を格納するために必要なメモリ領域確保のために、記憶部3−1(図6)に向けてハイレベルのCKE信号を出力する。ステップS2−3の状態である。記憶部3−1(図6)は、ハイレベルのCKE信号を受け入れて活性状態に切り換わる。しかし記憶部3−2(図6)及び記憶部3−3(図6)は、非活性状態を維持し続ける。従って、従来の画像処理装置であれば全ての記憶部が活性状態に切り換えられてメモリ消費電力量がWワット増加する筈であるが、本具体例では記憶部3−1(図6)のみが活性状態に切り換わり、記憶部3−2(図6)及び記憶部3−3(図6)は、非活性状態を維持し続けるので、メモリ消費電力量の増加量は1/3Wに止まる。
【0066】
時刻t2
制御部14(図6)は、ステップS2−5で求めた再現画像1ページ分のラスタデータのデータ量に基づいて、画像処理に必要な記憶部の個数を判断し、必要なメモリ領域確保のために、その記憶部に向けてハイレベルのCKE信号を出力する。ステップS2−6の状態である。ここでは、上記前提条件に基づいて、必要とされるメモリ容量が小さく、記憶部3−1のみで十分であるので他の記憶部3−2、3−3は、そのまま非活性状態に維持され続ける。従って、メモリ消費電力量はW0+1/3Wのままである。
【0067】
時刻t3
制御部14(図6)は、1ページ目のラスタデータの生成を終了し、画像形成部2(図6)に向けて、このラスタデータの送出を開始する。又、制御部14(図6)は、記憶部3−2(図6)に向けて、ハイレベルのCKE信号を出力して活性化した後、上記再現画像1ページ目のラスタデータを記憶部3−2(図6)に格納開始する。同時に、記憶部3−1(図6)の空き領域を用いて2ページ目の画像データの受け入れと処理を開始する。この状態では記憶部3−1と記憶部3−2(図6)が、活性状態にあるのでメモリ消費電力量はW0+2/3Wとなる。この状態はステップS2−8の状態である。
【0068】
時刻t4
制御部14(図6)は、1ページ目のラスタデータが記憶部3−2(図6)へ格納されると、記憶部3−2に向けて、ローレベルのCKE信号を出力して非活性状態にする。こうすることによって再現画像1ページ目のラスタデータは、パワーダウンモードで記憶部3−2に保持されることになる。同時に制御部14(図6)は、2ページ目の処理を開始しているので、記憶部3−1は活性状態のまま保持される。従って、メモリ消費電力量はW0+1/3Wとなる。この状態はステップS2−9の状態である。1ページ目のラスタデータは、画像形成部2(図6)に於いて用紙上に再現されるまで保持される。従って、画像形成部2(図6)の用紙ジャムに対応可能になる。
【0069】
時刻t5
制御部14(図6)は、2ページ目の画像処理を終了し、2ページ目のラスタデータを画像形成部2(図6)に送出すると共に記憶部3−2(図6)に向けて、ハイレベルのCKE信号を出力して活性化し、2ページ目のラスタデータの格納を開始する。この状態では記憶部3−1と記憶部3−2(図6)が、活性状態にあるのでメモリ消費電力量はW0+2/3Wとなる。この状態はステップS2−7を再度繰り返して、ステップS2−8に達した状態である。
【0070】
時刻t6
制御部14(図6)は、2ページ目のラスタデータが記憶部3−2(図6)へ格納されると、記憶部3−2に向けて、ローレベルのCKE信号を出力して非活性状態にする。こうすることによって再現画像1ページ目及び2ページ目のラスタデータは、パワーダウンモードで記憶部3−2に保持されることになる。この状態では2ページ目のラスタデータの画像形成部2への送出が未だ完了していない。従って、記憶部3−1(図6)が、活性状態にあるのでメモリ消費電力量はW0+1/3Wとなる。この状態はステップS2−7を再度繰り返して、ステップS2−9に達した状態である。1ページ目及び2ページ目のラスタデータは、画像形成部2(図6)に於いて用紙上に再現されるまで記憶部3−2に保持される。従って、画像形成部2(図6)の用紙ジャムに対応可能になる。
【0071】
時刻t7
制御部14(図6)は、2ページ目のラスタデータが全て画像形成部2へ送出されると、全ての記憶部に向けて、ローレベルのCKE信号を出力して非活性状態に切り換えた後、画像信号の受け入れを待って待機する。この状態は、ステップS2−11の状態である。
【0072】
以上説明した動作説明に基づいて、制御部14(図6)が備えるページデータ量判定手段14−1、活性状態記憶部数量判定手段14−2、メモリ状態設定手段14−3、送出後データ保持手段と本具体例とのソフトウェア上での関連について説明する。
【0073】
ページデータ量判定手段14−1は、受け入れた画像属性情報から再現画像1ページを得るのに必要な画像データ量を判定する手段であり、制御部14(図6)が、画像データ10から画像属性データ10−1のみを抽出するステップS2−4と、画像属性データ10−1から、再現画像1ページ分の画像処理に必要なメモリ容量を判定するステップS2−5のモジュールが該当する。
【0074】
活性状態記憶部数量判定手段14−2は、上記ページデータ量判定手段14−1の判定結果に基づいて再現画像1ページを得るのに必要な記憶部の個数を判定する手段である。この手段は、制御部14(図6)が、ステップS2−5で、ステップS1−4に基づいて画像処理に必要な記憶部の個数を判定するモジュールに該当する。
【0075】
メモリ状態設定手段14−3は、複数個の記憶部のそれぞれを活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定する手段であり、制御部14(図6)が上位装置5(図6)から画像データ10を受け入れると(ステップS2−2)、記憶部3−1(図6)に向けてハイレベルのCKE信号を出力するステップS2−3のモジュールが該当する。又、記憶部3−1(図6)が活性状態記憶部数量判定手段14−2の判定結果に基づいて、所定の記憶部に、ハイレベルのCKE信号を出力して活性状態に切り換えるステップS2−6のモジュールも該当する。更に、画像処理が終了すると(ステップS2−8)全ての記憶部に、ローレベルのCKE信号を出力して活性状態に切り換えるモジュールも該当する。
【0076】
送出後データ保持手段14−4は、ステップS2−8に於いて制御部14(図6)が、記憶部3−2(図6)に向けて、ハイレベルのCKE信号を出力して活性状態にし、上記再現画像1ページ分(1ページ目)のラスタデータを格納し、格納が終わるとステップS2−9で、ローレベルのCKE信号を出力し、再度記憶部3−2(図6)を非活性状態にするモジュールが該当する。
【0077】
以上の説明では、記憶部の数量を3個に限定して説明したが本発明は、この例に限定されるものではない。即ち、記憶部の数量は、複数個であれば何個であっても良い。又、以上の説明では、非活性状態に於いて、データを保持しているメモリ(SDRAM)を用いることに限定して説明したが、本発明は、この例に限定されるものでは無い。即ち、画像形成部2(図6)が、最後の用紙を排出するまで、記憶部がデータを保持できれば良い。従って、データ保持機能を持っていない記憶部であっても、画像形成部2(図6)が最後の用紙を排出するまで、記憶部の電源を保持できて、データを保持できれば本具体例を適用することが可能である。
【0078】
更に、上記説明では、ページデータ量判定手段14−1(図6)、活性状態記憶部数量判定手段14−2(図6)、メモリ状態設定手段14−3(図6)、及び、送出後データ保持手段14−4とを、制御部14(図6)を制御するコンピュータプログラムとして構成されるものとして説明した。しかし、本発明は、この例に限定されるものではない。即ち、これらの制御手段は、制御部14(図6)の補助機能を受け持つ回路ブロックとして個々に構成されたものであっても良い。
【0079】
〈具体例2の効果〉
以上説明したように、制御部14(図6)が、ページデータ量判定手段14−1(図6)、活性状態記憶部数量判定手段14−2(図6)メモリ状態設定手段14−3(図6)、及び、送出後データ保持手段14−4(図6)とを備えることによって、具体例1の効果に加え、用紙走行ルートに応じた複数ページのラスタデータを一時的に保持する必要のある装置であっても、画像処理中の消費電力を低減することができるという効果を得る。
【0080】
【発明の効果】
個々に独立して、活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定される複数個の記憶部と、データ量判定手段、活性状態記憶部数量判定手段、及びメモリ状態設定手段を有する制御部とを備えることによって、必要最低限の記憶部のみを活性状態に維持することが可能になり、消費電力を低減できるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1の構成のブロック図である。
【図2】具体例1の動作のフローチャートである。
【図3】画像データの構造説明図である。
【図4】画像データ処理のフローチャートである。
【図5】具体例1の画像処理装置の消費電力量説明図である。
【図6】具体例2の構成のブロック図である。
【図7】具体例2の動作のフローチャートである。
【図8】具体例2の画像処理装置の消費電力量説明図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 画像形成部
3−1,3−2,3−3 記憶部
4 制御部
4−1 データ量判定手段
4−2 活性状態記憶部数量判定手段
4−3 メモリ状態設定手段
Claims (12)
- 個々に独立して、活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定される複数個の記憶部と、
受け入れた画像属性情報から画像データのデータ量を判定するデータ量判定手段、該データ量判定手段の判定結果に基づいて必要な記憶部の個数を判定する活性状態記憶部数量判定手段、及び、該活性状態記憶部数量判定手段の判定結果に基づいて前記複数個の記憶部のそれぞれを前記活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定するメモリ状態設定手段を含むことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置に於いて、
前記データ量判定手段は、
受け入れた画像属性情報から画像データのラスタデータ処理単位のデータ量を判定することを特徴とする画像処理装置。 - 個々に独立して、活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定される複数個の記憶部と、
受け入れた画像属性情報から再現画像1ページを得るのに必要なデータ量を判定するページデータ量判定手段、該ページデータ量判定手段の判定結果に基づいて前記再現画像1ページ分のデータ量のラスタデータ処理に必要な記憶部の個数を判定する活性状態記憶部数量判定手段、該活性状態記憶部数量判定手段の判定結果に基づいて前記複数個の記憶部のそれぞれを前記活性状態及び非活性状態の何れかの状態に設定するメモリ状態設定手段、前記再現画像1ページ分のラスタデータを画像形成部に送出後、前記非活性状態の記憶部の一部を活性化させて該送出後のラスタデータを該活性化させた記憶部に保持させ、該活性化させた記憶部を再度非活性状態に設定する送出後データ保持手段を含むことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置に於いて、
データ量判定手段、活性状態記憶部数量判定手段、及び、メモリ状態設定手段は、前記制御部を制御するコンピュータプログラムであって、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項3に記載の画像処理装置に於いて、
ページデータ量判定手段、活性状態記憶部数量判定手段、メモリ状態設定手段、送出後データ保持手段は、前記制御部を制御するコンピュータプログラムであって、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像処理装置に於いて、
前記記憶部はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)であり、前記メモリ状態設定手段は、前記制御部からSDRAMに向けてのCKE(クロックイネーブル)信号の送出であり、前記非活性状態とは前記SDRAMのパワーダウンモードであることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像処理装置に於いて、
前記画像属性情報は、
前記画像データの解像度情報を含んでいることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像処理装置に於いて、
前記画像属性情報は、
前記印刷データの階調度情報を含んでいることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1から請求項8の何れか1項に記載の画像処理装置と、該画像処理装置により処理された前記ラスタデータに基づいて画像を形成する画像形成部とを有することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項9に記載の画像形成装置に於いて、
前記画像属性情報は、
前記画像形成装置が印刷する印刷媒体の媒体サイズ情報を含んでいることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9に記載の画像形成装置に於いて、
前記画像属性情報は、
片面/両面印刷指定情報を含んでいることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項3に記載の画像処理装置に於いて、
前記再現画像1ページ分のラスタデータは、前記画像形成部に送出された後、該ラスタデータが印刷された印刷媒体が出力されるまで、前記非活性状態の記憶部に格納されていることを特徴とする画像処理装置。
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