JP2004350961A - 繰り出し容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧料の冷却成形を可能とした繰り出し容器において、繰り出し機能を発揮することのできる内筒体と受皿体と螺筒体との組合せ物に対して、適正な冷却力作用状態を維持して化粧料を成形、収納することにより、棒状化粧料の安定して良好な冷却固化成形を維持ししながら、成形後の化粧料に対する面倒な取扱いを無くすと共に、化粧料の注入成形時における、内筒体に対する受皿体の組付き位置を、安全に一定位置に保持することを目的とする。
【解決手段】化粧料Kの下端部が嵌入位置する受皿体35の上部に、複数の開放孔37を開設し、受皿体35が下降限に位置した状態で、受皿体35の上部の下位部分に位置する開放孔37に、外側から対向する螺筒体17の上端部に窓孔21を開設し、螺筒体17の断熱能力に阻害されることなく、受皿体35内の加熱溶融化粧料K部分をも有効に冷却する。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅等の棒状化粧料を、繰り出し、繰り入れ可能に収納する繰り出し容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
口紅やスティックファンデーション等の棒状化粧料を収納する繰り出し容器の一つとして、繰り出し容器の構成部分である内筒体および受皿体を、棒状化粧料の成形型枠として、加熱溶融化粧料を、内筒体の下端開口部から注入充填する方式(底充填方式)か、内筒体の上端開口部から注入充填する方式(上充填方式)により成形することにより、棒状化粧料の冷却固化成形と同時に、繰り出し容器への組付けを達成するものがある。
【0003】
このものは、棒状化粧料の成形と、繰り出し容器への組付けを同時に達成できるので、きわめて良好な生産性を得ることができるのであるが、棒状化粧料が、直接内筒体内に位置する部分と、受皿体を介して内筒体内に位置する部分とに分かれることになるので、両部分に対する外部からの冷却力の作用程度に差が発生し、この差により成形された棒状化粧料の機械的強度が低下する、と云う不満があった。
【0004】
この不満を解消する繰り出し容器の従来技術として、化粧料が接合する受皿体箇所に、この受皿体の壁を貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔を通して受皿体内の化粧料に外部からの冷却力を有効に作用させ、また貫通孔に棒状化粧料の一部を位置させることにより、棒状化粧料が受皿体から抜けたり、折れたりするのを防止するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−000349号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、その図4の説明図から明らかなように、棒状化粧料の成形を、内筒体と受皿体との組合せ物により行うので、棒状化粧料成形後に、この棒状化粧料と内筒体と受皿体との組合せ物を、螺筒体に螺合組付けしなければならないと云う、面倒な取扱い処理を必要とし、この螺筒体への螺合組付け作業を、充分に注意しながら行う必要があった。
【0007】
また、受皿体は、内筒体内に挿入組付けされただけの状態では、内筒体に対する組付き位置を一定に保持する能力はなく、このため内筒体内の受皿体の位置を一定位置(内筒体に対して下降限位置)に安定して保持するための、専用の手段を施す必要があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、内筒体と受皿体とを成形型面の一部として、棒状化粧料を成形と同時に収納保持するようにした繰り出し容器において、繰り出し機能を発揮することのできる内筒体と受け皿体と螺筒体との組合せ物に対して、適正な冷却力作用状態を維持して棒状化粧料を成形と同時に収納することを技術的課題とし、もって、棒状化粧料の安定して良好な冷却固化成形を維持しながら、成形後の棒状化粧料に対する面倒な取扱いを無くすと共に、棒状化粧料の注入成形時における、内筒体に対する受皿体の組付き位置を、安全に一定した位置に保持することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
上端にキャップの装着部を形成した外筒体から成る外装体を有すること、
内周面に螺溝を刻設すると共に、上端部に複数の窓孔を開設し、外筒体内に回動不能に挿入組付きする螺筒体と、
上半を収納筒部とし、下半を、縦長なガイド孔を設けて、螺筒体に回動自在に挿入組付きするガイド筒部とした内筒体と、
この内筒体内に、摺動しながら昇降変位可能に挿入組付きし、外周面下端部に、内筒体のガイド孔を貫いて、螺筒体の螺溝に螺合する螺合ピンを突設した受皿体と、
から成る内装体を有すること、
にある。
【0010】
請求項1記載の発明にあっては、組立てた内装体の受皿体を下降限に位置させた状態では、受皿体は、化粧料が侵入位置する上部の内、下位部分を、複数の窓孔を開設した螺筒体の上端部に対向させ、他部分を、螺筒体内から突出させた姿勢で、内筒体内に位置させている。
【0011】
また、受皿体は、螺筒体と内筒体とに組合さって内装体を構成した状態となっているので、螺筒体と内筒体との間に、相対的な回動変位が発生しない限り、その位置が不動に保持されるので、受皿体を下降限に位置させた状態で、螺筒体と内筒体とを相対回動させないように取扱うことにより、受皿体は下降限位置に保持されることになる。
【0012】
このように、受皿体を下降限に位置させた状態で、底充填方式または上充填方式を利用して、加熱溶融した化粧料を、内装体内に、受皿体の上部に達するまで注入充填し、この注入した加熱溶融化粧料を、冷却固化させて、棒状化粧料に成形すると同時に、内装体内への収納組付けを達成する。
【0013】
この化粧料の冷却固化成形に際して、化粧料の下端部が充填位置する受皿体の上部の内、下位部分には、螺筒体の上端部が外側から対向位置しているが、この螺筒体の上端部には、冷気の通過が自在な複数の窓孔が開設されているので、螺筒体が、化粧料の冷却固化成形に不都合な断熱作用を与えることはない。
【0014】
このため、受皿体の上部内に位置した加熱溶融化粧料は、螺筒体に影響されることなく、ほぼ均等に冷却されることになり、冷却ムラによる強度の低下のない、機械的強度が均一して安定した化粧料が成形されることになる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、窓孔を、螺溝の底壁部分に、この螺溝に沿って開設したこと、を加えたものである。
【0016】
この請求項2記載の発明にあっては、窓孔を、螺溝の螺旋構造を損なうことなく、また螺筒体の機械的強度の不都合な低下を生じることなく形成することができ、また窓孔の開口面積を大きなものとすることが容易となる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に、受皿体を、下降限に位置した状態で、螺筒体の窓孔に対向する箇所を下位に含めた上部に、複数の開放孔を開設して構成したこと、を加えたものである。
【0018】
この請求項3記載の発明にあっては、受皿体の上部内に位置した加熱溶融化粧料に対して、複数の開放孔を通して冷却力が有効に作用するので、受皿体の持つ断熱作用を、加熱溶融化粧料に不都合に作用させることがなく、受皿体内の加熱溶融化粧料を効率良く、かつほぼ均一に冷却させることになる。
【0019】
また、受皿体の上部内に位置した化粧料の一部は、受皿体の開放孔内に位置したまま、冷却固化するが、この部分は、成形された棒状化粧料の受皿体からの抜け出し動作に対して、強力な抵抗力を発揮し、化粧料の受皿体に対する組付きを保持するのに、きわめて有効に作用する。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明の構成に、受皿体が下降限に位置した際に、この受皿体の螺合ピンが乗り越え係止する止め片を、螺筒体の螺溝部分に設けたこと、を加えたものである。
【0021】
この請求項4記載の発明にあっては、受皿体の螺合ピンに対する、螺筒体の止め片の係止作用により、螺筒体と内筒体との組合せ物に対して、受皿体を安定して下降限位置に位置させ、かつ化粧料の注入成形処理前の取扱い時においても、この状態を安定して保持することになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
本発明による繰り出し容器は、外筒体2とシール筒体12とから成る外装体1と、螺筒体17と内筒体29と受皿体35とから成る内装体16と、そしてキャップ38とから構成されている。
【0023】
外筒体2(以下、図2ないし図4参照)は、直線円筒形状をした本体筒3の上端に、段部9を介して縮径した短筒状の着脱筒片10を起立設して構成され、本体筒3の内周面上端部には、シール筒体12を組付けるための、複数の縦条状の係止条8と組付け周溝7とが設けられており、また内周面中央部には、多数の係止縦条4がローレット状に設けられており、そして内周面下端部には、係止周溝5と係止周条6とから成る第1係止機能部aが形成されている。
【0024】
キャップ38の着脱部分を提供する着脱筒片10は、その外周面が正多角形状(特に、図3参照)をしており、この外周面に適当数(図示実施例の場合、3個)の押圧突片11を設けることにより、キャップ38が、回動変位不能に、外嵌組付きするようにしている。
【0025】
シール筒体12(図5参照)は、軟質弾性材製の短円筒状体で、外周面に、外筒体2の係止条8と係止する多数のローレット状の縦条14を設け、外周面下端に、外筒体2の組付け周溝7に係合する組付き周条13を設け、そして内周面上端にシール周条15を設けて構成され、係止条8に縦条14を係止させると共に、組付け周溝7に組付き周条13を係合させて、外筒体2内に不動に組付く。
【0026】
内装体16を構成する螺筒体17(以下、図6ないし図8参照)は、直線円筒状の本体部18の内周面に、下端部の溝壁面に突出高さの低い止め片19aを突設した二条の螺溝19を刻設し、また本体部18の外周面に、外筒体2の係止縦条4に係止する複数の縦突条20を設け、本体部18の下端部を組付き部22として構成されている。
【0027】
本体部18の上端部には、螺溝19の底壁に、螺溝19に沿って、螺溝19よりもわずかに幅の小さい複数の窓孔21が開設されているが、この窓孔21が螺溝19の底壁に、螺溝19に沿って成形されていることにより、窓孔21を開設することによる、螺筒体17の機械的強度の低下を充分に小さくし、窓孔21が螺溝19よりも小さい幅となっていることにより、螺溝19の螺旋機能に支障を与えないようにしている。
【0028】
組付き部22は、その外周面、すなわち本体部18の外周面下端部に、第1係止機能部aと係止する、係止突片23と係止凹溝24とから成る第2係止機能部bを形成すると共に、内鍔状の底鍔片25を介して短円筒状の内筒片26を垂下連設し、底鍔片25および内筒片26を含めた全体に、複数(図示実施例の場合、2個)の割り溝28を設けて構成されている。
【0029】
この組付き部22を構成する内筒片26は、その外周面を、上方に拡径したテーパ面状の斜面27としており、この斜面27は、その下端の径寸法と上端の径寸法との差が、両係止機能部a、bの係止高さ寸法の2倍以上となるように、高さおよび傾斜角度が設定されている。
【0030】
内装体16の構成部材である内筒体29(図9参照)は、その全体が金属により成形されて(合成樹脂で成形されても良い)おり、化粧料Kの成形型面を提供すると共に、この化粧料Kを収納する直線円筒状の収納筒部30の下端に、外方に突出する構成で湾曲成形された係止突部34を介して、その略全高さ範囲に亘ってガイド孔32を形成したガイド筒部31を垂下連設して構成されている。
【0031】
この内筒体29のガイド孔32は、ガイド筒部31の下端縁に達する割り溝状となっており、これにより受皿体35の挿入組付けを可能としているが、この受皿体35の妄りな抜け出しを防止すべく、ガイド孔32の下端部には、ガイド孔32の幅を狭めて、受皿体35の螺合ピン36の抜け出しを阻止する抜け止め突片33が突設されている。
【0032】
また、収納筒部30の外周面には、シール筒体12のシール周条15が密に摺接しているので、内筒体29の螺筒体17に対する回動動作に、適当な抵抗を与えることになり、これにより化粧料Kの繰り出し動作に、好ましい使用感を与えることができる。
【0033】
内装体16の構成部材である受皿体35(以下、図10と図11参照)は、内筒体29内に摺動昇降変位可能に挿入する直線円筒状体の外周面下端部に、内筒体29のガイド孔32を貫いて螺筒体17の螺溝19に螺合する一対の螺合ピン36を突設して構成されており、この螺合ピン36は、受皿体35が内装体16の下降限に位置した際に、螺筒体17の止め片19aに乗り越え係止する。
【0034】
この受皿体35は、下降限に位置した状態で、その上端部分を螺筒体17内から上方に突出させる程度の高さを有しており、螺筒体17の窓孔21に対向する箇所を下位に含んだ上部に、複数の開放孔37を開設している。
【0035】
開放孔37は、受皿体35が下降限に位置した状態で、窓孔21に対向する下位の一群と、螺筒体17外に突出する上位の一群とに分かれて(図10参照)形成されている。
【0036】
有頂円筒形状をしたキャップ38(図1参照)は、下端開口部の内周面を、外筒体2の着脱筒片10の外周面と同じ正多角形状としており、これにより外筒体2に対して回動不能に嵌装することになり、また内筒体29の収納筒部30に密に外嵌する、有頂円筒形状をしたシール筒片39を内装固定している。
【0037】
このように、シール筒片39が内筒体29に密に外嵌するので、キャップ38が外筒体2に対して空転可能に組付くものであると、キャップ38が組付いた状態で、外筒体2と内筒体29との間に相対回動が発生し、これにより収納されている化粧料Kが不正に繰り出されて、その先端をキャップ38に突き当てる“天突き”事故が発生することになるが、キャップ38は外筒体2に空転不能に組付くので、このような事故の発生する恐れはない。
【0038】
図12は、内装体16を利用した、化粧料Kの底充填方式による冷却固化成形を説明するためのもので、受皿体35を下降限に位置させ、内筒体29の収納筒部30の上端を、型蓋40を外嵌組付けして密に閉鎖した内装体16を逆立姿勢に保持し、螺筒体17の内筒片26で開放された下端から、加熱溶融化粧料Kを内装体16内に、この加熱溶融化粧料Kの液面が、開放孔37を開設した受皿体35の上部の下端(図12においては、上端)に達するまで定量注入する。
【0039】
内装体16内への加熱溶融化粧料Kの定量注入が完了したならば、この内装体16全体を冷却して化粧料Kを固化させるが、この際、図12から明らかなように、螺筒体17に対向して位置する受皿体35の上部に開設された開放孔37の内、下位(図12においては、上位)に位置したものは、螺筒体17の窓孔21に対向して位置するので、螺筒体17に邪魔されることなく、窓孔21を通して加熱溶融化粧料Kに冷却力を伝えることになる。
【0040】
化粧料Kの成形および収納が完了したならば、図13に示すように、型蓋40を外した内装体16を外装体1に下方から挿入し、第1係止機能部aと第2係止機能部bとを係止させて、繰り出し容器の組立てを達成する。
【0041】
なお、図14は、外装体1と内装体16との分別を説明するためのもので、内筒片26の斜面27下端の径寸法と等しい内径寸法を有する円筒形状をした組外し治具Mを押し上げて、内筒片26に強引に外嵌させると、割り溝28の形成されている組付き部22は、縮径方向に撓み弾性変形(図14中、二点鎖線図示)するので、第1係止機能部aと第2係止機能部bの係止が解除される。
【0042】
この状態のまま、外装体1に対して内装体16を引き下げれば、内装体16は外装体1内から抜け出され、外装体1と内装体16との分離が達成される。
【0043】
なお、上記した実施例は、底充填方式による化粧料Kの成形収納に関して説明したが、受皿体35の上端部の下端に隔壁を設ける等の手段により、受皿体35の上端部の下端に、注入充填される加熱溶融化粧料を収納する空間部分の底機能部を設けることにより、上充填方式による化粧料Kの成形収納の実施が、可能であることは云うまでもない。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、それだけで化粧料の繰り出し機能を発揮することのできる内装体に、直接化粧料を成形組付けするので、成形後の化粧料の取扱いを、外装体と内装体との組付けだけとすることができ、これにより成形後の化粧料に対する取扱いの安全性を高めることができる。
【0045】
また、螺筒体が、化粧料の冷却固化成形に不都合な断熱作用を与えることはないので、受皿体の上端部内に位置した加熱溶融化粧料は、螺筒体に影響されることなく、ほぼ均等に冷却されることになり、冷却ムラによる強度の低下のない、機械的強度が均一して安定したものとして成形されることになる。
【0046】
さらに、内装体は、繰り出し機能部部分を構成するので、螺筒体と内筒体とが相対回動しない限り、受皿体を昇降変位させることがなく、これにより受皿体を下降限位置に保持することが容易で、その分、化粧料成形時の取扱いが容易で良好な状態を維持する。
【0047】
請求項2記載の発明にあっては、窓孔を、安全にかつ充分に効果を発揮できる状態で設けることができる。
【0048】
請求項3記載の発明にあっては、受皿体の上部内に位置した加熱溶融化粧料に対して、複数の開放孔を通して冷却力を有効に作用させることができ、受皿体内の加熱溶融化粧料を効率良く、かつほぼ均一に冷却させることができる。
【0049】
また、受皿体の開放孔内に位置した棒状化粧料部分が、成形された棒状化粧料の受皿体からの抜け出し動作に対して、強力な抵抗力を発揮するので、化粧料の受皿体に対する組付きを保持するのに、きわめて有効に作用する。
【0050】
請求項4記載の発明にあっては、止め片の作用により、螺筒体と内筒体との組合せ物に対して、受皿体を安定して下降限位置に保持することができるので、化粧料の注入成形処理前の取扱い時において、内装体を安定して適正な状態に維持することができ、これにより化粧料の安定して良好な成形を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図で、右半分は非繰り出し状態図、左半分は繰り出し状態図。
【図2】図1に示した実施例の、外筒体を示す半縦断拡大正面図。
【図3】図2に示した外筒体の、平面図。
【図4】図2に示した外筒体の、底面図。
【図5】図1に示した実施例の、シール筒体を示す半縦断拡大正面図。
【図6】図1に示した実施例の、螺筒体を示す不規則半縦断した拡大正面図。
【図7】図6に示した螺筒体の、平面図。
【図8】図6に示した螺筒体の、底面図。
【図9】図1に示した実施例の、内筒体を示す縦断正面図。
【図10】図1に示した実施例の、受皿体を示す半縦断拡大正面図。
【図11】図10に示した受皿体の、平面図。
【図12】化粧料の冷却成形処理の一例を示す、拡大縦断面図。
【図13】外装体と内装体との組付け状態を示す、説明図。
【図14】外装体と内装体との分離処理の一例を示す、要部拡大説明図。
【符号の説明】
1 ; 外装体
2 ; 外筒体
3 ; 本体筒
4 ; 係止縦条
a ; 第1係止機能部
5 ; 係止周溝
6 ; 係止周条
7 ; 組付け周溝
8 ; 係止条
9 ; 段部
10 ; 着脱筒片
11 ; 押圧突片
12 ; シール筒体
13 ; 組付き周条
14 ; 縦条
15 ; シール周条
16 ; 内装体
17 ; 螺筒体
18 ; 本体部
19 ; 螺溝
19a; 止め片
20 ; 縦突条
21 ; 窓孔
22 ; 組付き部
b ; 第2係止機能部
23 ; 係止突片
24 ; 係止凹溝
25 ; 底鍔片
26 ; 内筒片
27 ; 斜面
28 ; 割り溝
29 ; 内筒体
30 ; 収納筒部
31 ; ガイド筒部
32 ; ガイド孔
33 ; 抜け止め突片
34 ; 係止突部
35 ; 受皿体
36 ; 螺合ピン
37 ; 開放孔
38 ; キャップ
39 ; シール筒片
40 ; 型蓋
K ; 化粧料
M ; 組外し治具

Claims (4)

  1. 上端にキャップ(38)の装着部を形成した外筒体(2)から成る外装体(1)と、内周面に螺溝(19)を刻設すると共に、上端部に複数の窓孔(21)を開設し、前記外筒体(2)内に回動不能に挿入組付きする螺筒体(17)と、上半を収納筒部(30)とし、下半を、縦長なガイド孔(32)を設けて、前記螺筒体(17)に回動自在に挿入組付きするガイド筒部(31)とした内筒体(29)と、該内筒体(29)内に、摺動しながら昇降変位可能に挿入組み付きし、外周面下端部に、前記ガイド孔(32)を貫いて螺溝(19)に螺合する螺合ピン(36)を突設した受皿体(35)とから成る内装体(16)と、から構成される繰り出し容器。
  2. 窓孔(21)を、螺溝(19)の底壁部分に、該螺溝(19)に沿って開設した請求項1記載の繰り出し容器。
  3. 受皿体(35)を、下降限に位置した状態で、螺筒体(17)の窓孔(21)に対向する箇所を下位に含めた上部に、複数の開放孔(37)を開設して構成した請求項1または2記載の繰り出し容器。
  4. 受皿体(35)が下降限に位置した際に、該受皿体(35)の螺合ピン(36)が乗り越え係止する止め片(19a)を、螺筒体(17)の螺溝(19)部分に設けた請求項1、2または3記載の繰り出し容器。
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