JP2004349967A - カードプラグイン実装方式の電子装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シェルフにプラグイン実装される各カード11,12,13の実装位置に対応するそれぞれの位置にランプ21を設け、カードの増減時に増減設するカードに対応する位置のランプを点灯し実装前にその位置を表示する。即ち、先ず保守端末から増減設するカードを示す増減設オーダ情報101を表示制御部3に入力する。CPU35は指定されたカードの組み合わせが正しいか否かを判定し、誤りがあれば誤り応答信号102を返す。これにより以降の無駄な作業の発生を防止することができる。また、カードの組み合わせが正しい場合は、各データを参照して自動的に増減設するカードに対応する位置のランプを点灯する制御信号103を出力する。このとき同時に挿入カードのID番号を確認する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカードプラグイン実装方式の電子装置に関し、特にカードを増減設する時に増減設するカードを誤実装してしまうことを防止するための機能を有するカードプラグイン実装方式の電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電子装置、例えば通信装置などは、システム運用から回線構成の変更などがあると、実装するカードを増設或いは減設する必要が生じる。この場合カードはプラグイン実装方式であるので、容易に増減設することは可能である。しかしながら、この増減設の工事は人手で行うので誤実装が発生する場合がある。即ち、増減設するカードの実装位置の誤り、或いは増減設するカード自身の誤りなどが発生する。この誤実装が発生すると、誤実装した時は気がつかないので、そのまま工事を進め最終の検査工程でなどで発見されることがある。そしてこの誤実装を正して再び工事、検査をやり直すことになるので、極めて作業効率が悪くなってしまうという問題がある。
【0003】
この問題を改善する電子装置の従来例を図5に示す。図5は従来例のパッケージ誤挿入検出回路部分を示す回路図である。
【0004】
この従来例は情報処理装置に関するもので、複数のパッケージ(カードに相当)55をケージ(シェルフに相当)内のスロットに実装し、ケージ内のバックボード53とコネクタ52a、54aを介して接続する情報処理装置において、バックボード53側に設けられパッケージ55を識別するID番号を各々のパッケージについて設定するID設定回路56と、パッケージ55側に設けられID番号が予め定められたID番号と一致するか否かを判定するID判定回路59と、ID判定回路59の判定結果を表示する表示ランプ51と、各回路に電源を供給する補助電源57とで構成されている。
【0005】
次に本従来例の動作に付いて説明する。バックボード53側に設けられたID設定回路56によって、各スロット毎に各々固有のIDを設定する。スロットに実装されたパッケージ55上では、ID判定回路59がID設定回路56からのID信号58によりパッケージ55が決められたスロットに実装されたかをID判定し、スロットの位置が正しければ点灯信号58を出力して表示ランプ51を点灯する。このようにしてパッケージ55の実装位置を確認して誤実装を防止する。(例えば、特許文献1参照。)
次に他の従来例を図6に示す。図6は他の従来例の(a)構成図、(b)実装斜視図である。本従来例はATM(Asynchronous Transfer Mode)交換機の例でパッケージの増設時などの作業時間を短縮することを目的とするものである。
【0006】
図6(a)において、対応する回線に接続され信号のフォーマット変換などを行う複数の回線IF部61と、回線側からのセルを多重化すると同時にスイッチ側からの多重セルを分離する集線分離部62と、多重セルを各セルに付加されているルーチング情報(タグ情報)に基ずいて所定の方路にスイッチングするセルスイッチ部63と、集線分離部62、セルスイッチ部63を制御するシステム制御部64と、システム制御部64に保守情報入出力する保守端末65とで基本的に構成される。尚、システム制御部64はプロセッサ(CPU)64a、主記憶装置(MM)64(b)を備えている。
【0007】
以上の構成に加え本従来例は、集線分離部62などの増設パッケージに着脱可能な構造で、システム全体の制御を行うプロセッサ64aのソフトプログラム、およびパッケージに搭載されたファームウエアに対し増設処理時に必要な手順データを含む管理データが記憶された装置制御キット69と、装置制御キット69が装着された時にこのキットから必要なデータが読み出され、増設時に必要なソフトプログラムおよびファームウエアの変更、転送、及び増設後の診断、試験などを自動的に行うように監視、制御するための搭載監視装置68とが付加されている。
【0008】
図6(b)は装置全体の構造概略を示す実装斜視図である。フレームFRにはシェルフSIFが3段積層されている。各シェルフSIFには複数のパッケージPKGがプラグイン実装されている。回線IF部61、集線分離部62、セルスイッチ部63は、このパッケージPKGにそれぞれ実装されている。共通の制御部であるシステム制御部64はラック最上部に実装されている。装置制御キット69は増設されたパッケジの前面のジャックに装着される。搭載監視装置68は別構造体でシステム制御部と接続される。
【0009】
従来、パッケージの増設時においては、先ず、プロセッサ64aのソフトウエアを変更、これをパッケージのファームウエアに転送、そして増設パッケージの実装位置を示す局データを入力し、診断、試験を行って異常がなければ運用を開始する。この一連の作業を保守者が行っていたが、本従来例はこの作業に必要な管理データを記憶する装置制御キット69を増設パッケージに装着し、搭載監視装置68の監視、制御のもとに一連の作業を自動的に行うことにより、保守者の作業時間を短縮するものである。
【0010】
従って、パッケージの実装位置を誤った場合は、自動化された一連の作業のなかで短時間でその誤りが検出され異常として表示されるので、その時はパッケージを正しい位置に実装し直すことができる。〔例えば、特許文献2参照〕
【特許文献1】
特開平4−223580号公報(第1−2頁)
【特許文献2】
特開平11−205316号公報(第1−2頁)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来例の前者では、増設パッケージの挿入位置を図面上で調べてからパッケージを挿入し、パッケージに設けられたランプの点灯で挿入位置を確認しているので、増設パッケージの挿入位置を図面上で調べなければならず面倒である。また、挿入位置を図面上で見誤った場合は、ランプが点灯しないので誤挿入を知るが、再び図面を見て挿入しなおす面倒な作業が必要になるという問題点がある。
【0012】
また、従来例の後者では、パッケージの増設時に必要なソフトウエアなどの変更処理、診断、検査の一連の増設処理作業を自動的に行っているので、パッケージを誤挿入した時、その誤りが自動的に行われる増設処理作業のなかで直ちにわかるので、その時はパッケージを正しい位置に再挿入すれば良い。しかし、パッケージを挿入する時は再び図面を見て挿入位置を調べねばならず面倒であり、また相当高価な装置制御キット、搭載監視装置などが必要になり装置全体のコストが高くなるという問題点がある。
【0013】
本発明の目的は、カード(パッケージに相当)の増減設時に完全にカードを誤挿入することがなく、かつ増減設の作業が効率的に行え、更にこのために要する付加装置が簡単であるカードプラグイン実装方式の電子装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のカードプラグイン実装方式の電子装置は、複数のカードをプラグイン実装するシェルフをラック(架)に複数段積み重ねる構造の電子装置において、各前記シェルフの上部に設けられ、前記シェルフにプラグイン実装される各前記カードの実装位置に対応するそれぞれの位置にランプを設け、前記カードの増減時に外部から入力される制御信号により増減設する前記カードに対応する位置の前記ランプを点灯しその位置を表示する複数の表示ランプ部を備えている。
【0015】
前記表示ランプ部は、前記カードの増設時のおいては、点灯中の前記ランプの位置に前記カードを挿入した時に挿入された前記カードから読み出される識別情報と前記制御信号に含まれる対応する識別情報とを照合し一致するか否かを判定し一致する場合は前記ランプの点灯をし続け一致しない場合は前記ランプを消灯する、また前記カードの減設時のおいては、対応する前記カードを抜去した時に点灯中の前記ランプを消灯させるカード識別手段を備えるようにしても良い。
【0016】
また、前記表示ランプ部は、装置の通常動作時において、実装状態にある前記カード側からアラーム信号を受信した時は対応する前記ランプを点滅させるランプ点滅手段を備えるようにしても良い。
【0017】
また、この電子装置は、カードの増減設時において、外部から入力される増減設単位となるカードの組み合わせを示すカード増減設オーダ情報を入力し、先ずこの入力されたカード増減設オーダ情報自身が正しいか否かを判断し、正しくない場合は誤り応答信号を外部へ返信し、正しい場合は内部で情報処理して該当する前記ランプ表示部へ前記制御信号を出力するランプ表示制御部を備えるようにしても良い。
【0018】
更に具体的に本発明のカードプラグイン実装方式の電子装置は、複数のカードをプラグイン実装するシェルフをラックに複数段積み重ねる構造の電子装置において、
各前記シェルフの上部に設けられ、前記シェルフにプラグイン実装される各前記カードの実装位置に対応する位置に設けられたランプと、前記カードの増減時に外部から制御信号を入力し増減設する前記カードに対応する位置の前記ランプへ点灯信号を出力するランプ点灯回路と、前記カードの増設時のおいては点灯中の前記ランプの位置に前記カードを挿入した時に挿入された前記カードから識別情報を読み出しこの識別情報と前記制御信号に含まれる対応する識別情報とを照合し一致するか否かを判定し一致する場合は実装完了信号を出力し一致しない場合は前記点灯信号の送出を停止させ、また前記カードの減設時のおいては点灯中の前記ランプの位置にある前記カードを抜去した時に前記点灯信号の送出を停止させるカード識別回路と、実装状態にある前記カード側からアラーム信号を受信した時は対応する前記ランプを点滅させる点滅信号を出力するランプ点滅回路とを有する複数のランプ表示部を備えて構成する。
【0019】
また、この電子装置は、予め決められた増減設単位となるカードの組み合わせを複数組記憶するカード組み合わせデータ記憶部と、ラックに実装される全前記カードの実装位置をそのカードの識別情報を付加して示すカード実装位置データ記憶部と、前記ランプ表示部の出力する前記実装完了信号を入力して生成される実際に装置に実装されている状態の前記カードの実装位置を示すカード実装状態データ記憶部と、外部から増減設単位となるカードの組み合わせを示すカード増減設オーダ情報を入力して先ず前記カード組み合わせデータ記憶部を参照しこの入力されたカード増減設オーダ情報が示すカード組み合わせが正しいか否かを判定し正しくない場合は誤り応答信号を外部へ返信し、正しい場合は前記カード実装位置データ記憶部とカード実装状態データ記憶部とをそれぞれ参照し演算処理して該当する前記ランプ表示部へ前記制御信号を出力するCPUと、前記CPUが演算処理するために必要なプログラムを格納する実行プログラムとを有するランプ表示制御部を備えて構成しても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の実施の形態例のATMスイッチ装置の回路構成を示すブロック図、図2は図1に示すATMスイッチ装置の前面実装図、図3は図2に示すランプ表示部とシェルフとの詳細を示す部分構造図、図4は図1に示す表示制御部とランプ表示部との回路構成を示すブロック図である。
【0022】
本発明の実施の形態例は、ATMスイッチ装置の例について以下説明する。ATMスイッチ装置は、各回線からのセルをセルに付加されたルーチング情報により所定の回線にスイッチしそれぞれ送り出す機能を有するものである。この種のATMスイッチ装置は、システムの拡張あるいは変更、またトラフィックの変動などの要因により、既設の装置に対しカードの増設、減設(カードを抜去すること)、或いは変更の工事を行うことが多々ある。尚、カードの増設、減設、或いは変更をここではカードの増減設という。
【0023】
先ず、図1を参照して全体の構成について説明する。主回路を構成するスイッチ制御部(SWC)11,スイッチ部(SW)12a〜12e、回線カード部(LIF)13a〜13eは一つの機能ブロックを構成し、SWC11は、機能制御ブロックに相当し、内部にCPUが設けられ、そのソフトウエアとのオーダ送受信のための上位バスインタフェース部と、SW12を制御するための下位バスインタフェース部と、回線インタフエース部とを有する。SW12、LIF13はサブ機能ブロックに相当し、それぞれセルの方路を切り替えるスイッチ、回線との信号フォーマットの変換などを行う回線インタフェース部を有する。
【0024】
このSWC11,SW12、LIF13は、一つの機能ブロックを構成しているので、これが増減設時の単位となる。例えば、SW12のカードが3枚、LIF13のカードが2枚、都合5枚のカードが増減設の単位となるといった具合である。
【0025】
以上説明した主回路に加えて、本発明の特徴点である増減設するカードの位置を示すランプ表示部2と、上位バスからの増減設オーダ情報を入力し、ランプ表示部2の対応するランプを点灯するための制御を行う表示制御部3とを備えている。
図2、3を参照して構造について説明する。図2に示すように本装置は、ラック10に複数のカードをプラグイン実装するシェルフ1a〜1cを3段積み重ねて実装し、各シェルフの上部にそれぞれランプ表示部2a〜2cを実装し、ラックの最上部に表示制御部3、また最下部に各部に電源を供給するPU4とを実装する。
【0026】
図3に示すように各シェルフ1には、SWC11,SW12、LIF13,BASEDP,の各カードがプラグイン実装されている。そして各シェルフ1の上部には各カードの挿入位置に対応した位置に設けられたランプ21を有するランプ表示部2が設けられている。図では黒で塗りつぶしたSW12c〜SW12eのカードが3枚、LIF13dとLIF13eのカードが2枚、都合5枚のカードが増設される場合を示す。尚、SWC11,SW12、LIF13などは、1枚の回路基板に回路を構成する複数の電子部品が搭載された構造で、以降の説明ではに各々を単にカードと呼称する。
【0027】
次に、図4を参照してランプ表示部2とこれに制御バスで接続された表示制御部3とについて詳細な構成を説明する。
【0028】
ランプ表示部2は、シェルフ1にプラグイン実装される各カードの実装位置に対応する位置に設けられたランプ21と、カードの増減時に外部から制御信号103を入力し増減設する前記カードに対応する位置のランプ21へ点灯信号107を出力するランプ点灯回路22と、
カードの増設時のおいては、点灯中のランプ21の位置にカードを挿入した時に挿入されたカードからID番号106を読み出し、このID番号106と制御信号103に含まれる対応するID番号とを照合し、一致するか否かを判定し、一致する場合はランプ点灯回路22を介して実装完了信号104を出力し、一致しない場合は点灯信号107の送出を停止させ、或いはカードの減設時のおいては、点灯中のランプ21の位置にあるカードを抜去した時に点灯信号107の送出を停止させるID照合回路23と、
実装状態にあるカード側からアラーム信号105を受信した時は対応するランプ21を点滅させる点滅信号108を出力する点滅回路24とで構成する。
【0029】
尚、ID照合回路23と点滅回路24とは、カード側に対応するID記億部、アラーム回路を有する場合に機能する。
【0030】
また、表示制御部3は、予め決められた増減設単位となるカードの組み合わせを複数組記憶するカード組み合わせデータ記憶部31と、ラック10に実装される全カードの実装位置をそのカードの識別(ID)情報を付加して示すカード実装位置データ記憶部32と、ランプ表示部2からの実装完了信号104を入力して生成される実際に装置に実装されているカードの実装位置を示すカード実装状態データ記憶部33と、
外部から増減設単位となるカードの組み合わせを示す増減設オーダ情報101を入力して、先ずカード組み合わせデータ記憶部31を参照し、この入力された増減設オーダ情報101が示すカードの組み合わせが正しいか否かを判定し、正しくない場合は誤り応答信号102を外部へ返信し、正しい場合はカード実装位置データ記憶部32とカード実装状態データ記憶部33とをそれぞれ参照し演算処理して該当するランプ表示部2へ送受信回路36を介して制御信号103を出力するCPU34と、
CPU34の制御信号をフォーマット変換する送受信回路36と、CPU34が演算処理を実行するに必要なプログラムを格納する実行プログラム35とで構成されている。
【0031】
続いて図4を参照してランプ表示部2と表示制御部3との詳細な動作について説明する。カードの増減設時においては、先ず、保守者が必要なカードの組み合わせを調べ、この結果を保守端末(図示せず)から増減設オーダ情報101として表示制御部3へ入力する。表示制御部3において、カード組み合わせデータ記憶部31、カード実装位置データ記憶部32、カード実装状態データ記憶部33には予め必要なデータがそれぞれ入力されており、この増減設オーダ情報101を入力して、CPU34が増減設オーダ情報101に示された増減設するカードの組み合わせが、カード組み合わせデータ記憶部31に記憶されているものの中にあるか探し、「ない」場合は増減設オーダ情報101の指定に誤りがあると判定し、保守端末側に誤り応答信号102を送出する。この誤り応答信号102により増減設作業の初期段階の誤りを摘出することができる。
【0032】
また、「ある」場合は正しいと判定し、カード実装位置データ記憶部32、カード実装状態データ記憶部33のデータを参照し、その増減設する各カードの実装位置情報とこれに付加されたID番号とを含む制御信号103を送受信回路36を介してランプ表示部2側に送出する。
【0033】
ランプ表示部2において、ランプ点灯回路22がこの制御信号103を入力し、実装位置情報からその実装位置に対応する位置にある各ランプ21へ点灯信号107を送出する。これにより増減設するカードの挿入位置のランプ21が点灯し、カードの挿入位置を誤ることがなくなる。また、同時にID番号をID照合回路23へ送出する。
【0034】
ID照合回路23は、増設時において、点灯中のランプ21の位置にカードが挿入されると挿入されたカードからそのカードのID番号を読み出し、制御信号に含まれる識別番号と照合して一致するか否かを判定し、一致する場合はそのままランプの点灯を続け、一致しない場合はランプ21へ送出中の点灯信号107を停止する。これによりランプ21が消灯するので、誤った指定のカードを挿入したことに直ちに気がつく。
【0035】
また、カードの減設時のおいて、ランプ21が点灯している位置のカードを抜去した時に送出中のランプの点灯信号107を停止する。これによりランプ21が消灯するので、カードの抜去を確認できると同時に次のカードの再挿入に備える。
【0036】
点滅回路24は、装置の通常動作時において、稼動中のカードが故障しアラーム信号105を発した時、これを入力し対応するランプ21へ点滅信号108を送りこれをを点滅させる。これにより故障したカードの位置が直ちにわかる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のカードプラグイン実装方式の電子装置は、シェルフにプラグイン実装される各カードの実装位置に対応するそれぞれの位置にランプを設け、カードの増減時に増減設するカードに対応する位置のランプを点灯しその位置を表示するようにしているので、カードの実装位置を誤ることがないという効果がある。
【0038】
また、同時にカード側にID番号の記憶機能を設けておけば、実装したカードのID番号を読み取り確認し、カードを間違った場合はランプは消灯するので、直ちにカード自身の誤りに気がつくことができるという効果がある。また、カード側からのアラーム信号を接続しておけば、前記ランプが点滅するので、そのカードの故障位置が直ちにわかるという効果がある。
【0039】
更に、増減設作業の初期段階において、増減設するカードの組み合わせを調べこれを増減設オーダ情報として入力すると、先ず、増減設オーダ情報に示されたカードの組み合わせが正しいか否かを判定し、誤りがあれば誤り応答信号を返すようにしているので、増減設作業の初期段階の誤りを摘出することができ、以降の無駄な作業の発生を防止できるという効果がある。また、カードの組み合わせが正しい場合は、前述したように増減設するカードに対応する位置のランプを点灯するが、この動作を自動的に行っているので、正確にかつ早く行うことができるという効果がある。
【0040】
更に、以上の効果を得るための付加装置が、ランプ表示部と表示制御部のみという比較的簡単な装置で済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例のATMスイッチ装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すATMスイッチ装置の前面実装図である。
【図3】図2に示すランプ表示部とシェルフとの詳細な構成を示す部分構造図である。
【図4】図1に示す表示制御部とランプ表示部との回路構成を示すブロック図である。
【図5】従来例のパッケージ誤挿入検出回路部分を示す回路図である。
【図6】他の従来例の(a)構成図、(b)ラック実装斜視図である。
【符号の説明】
1 シェルフ
2 ランプ表示部
3 表示制御部
4 PU
10 ラック
11 SWC(カード)
12 SW(カード)
13 LIF(カード)
21 ランプ
22 ランプ点灯回路
23 ID照合回路
24 点滅回路
31 カード組み合わせデータ記憶部
32 カード実装位置データ記憶部
33 カード実装状態データ記憶部
34 CPU
35 実行プログラム
36 送受信回路
Claims (6)
- 複数のカードをプラグイン実装するシェルフをラック(架)に複数段積み重ねる構造の電子装置において、
各前記シェルフの上部に設けられ、前記シェルフにプラグイン実装される各前記カードの実装位置に対応するそれぞれの位置にランプを設け、前記カードの増減時に外部から入力される制御信号により増減設する前記カードに対応する位置の前記ランプを点灯しその位置を表示する複数の表示ランプ部を備えることを特徴とするカードプラグイン実装方式の電子装置。 - 前記表示ランプ部は、前記カードの増設時のおいては、点灯中の前記ランプの位置に前記カードを挿入した時に挿入された前記カードから読み出される識別情報と前記制御信号に含まれる対応する識別情報とを照合し一致するか否かを判定し一致する場合は前記ランプの点灯をし続け一致しない場合は前記ランプを消灯する、また前記カードの減設時のおいては、対応する前記カードを抜去した時に点灯中の前記ランプを消灯させるカード識別手段を備えることを特徴とする請求項1記載のカードプラグイン実装方式の電子装置。
- 前記表示ランプ部は、装置の通常動作時において、実装状態にある前記カード側からアラーム信号を受信した時は対応する前記ランプを点滅させるランプ点滅手段を備えることを特徴とする請求項1或いは2記載のカードプラグイン実装方式の電子装置。
- カードの増減設時において、外部から入力される増減設単位となるカードの組み合わせを示すカード増減設オーダ情報を入力し、先ずこの入力されたカード増減設オーダ情報自身が正しいか否かを判断し、正しくない場合は誤り応答信号を外部へ返信し、正しい場合は内部で情報処理して該当する前記ランプ表示部へ前記制御信号を出力するランプ表示制御部を備えることを特徴とする請求項1、2或いは3記載のカードプラグイン実装方式の電子装置。
- 複数のカードをプラグイン実装するシェルフをラックに複数段積み重ねる構造の電子装置において、
各前記シェルフの上部に設けられ、前記シェルフにプラグイン実装される各前記カードの実装位置に対応する位置に設けられたランプと、前記カードの増減時に外部から制御信号を入力し増減設する前記カードに対応する位置の前記ランプへ点灯信号を出力するランプ点灯回路と、前記カードの増設時においては点灯中の前記ランプの位置に前記カードを挿入した時に挿入された前記カードから識別情報を読み出しこの識別情報と前記制御信号に含まれる対応する識別情報とを照合し一致するか否かを判定し一致する場合は実装完了信号を出力し一致しない場合は前記点灯信号の送出を停止させ、また前記カードの減設時においては点灯中の前記ランプの位置にある前記カードを抜去した時に前記点灯信号の送出を停止させるカード識別回路と、実装状態にある前記カード側からアラーム信号を受信した時は対応する前記ランプを点滅させる点滅信号を出力するランプ点滅回路とを有する複数のランプ表示部を備えることを特徴とするカードプラグイン実装方式の電子装置。 - 予め決められた増減設単位となるカードの組み合わせを複数組記憶するカード組み合わせデータ記憶部と、ラックに実装される全前記カードの実装位置をそのカードの識別情報を付加して示すカード実装位置データ記憶部と、前記ランプ表示部の出力する前記実装完了信号を入力して生成される実際に装置に実装されている状態の前記カードの実装位置を示すカード実装状態データ記憶部と、外部から増減設単位となるカードの組み合わせを示すカード増減設オーダ情報を入力して先ず前記カード組み合わせデータ記憶部を参照しこの入力されたカード増減設オーダ情報が示すカード組み合わせが正しいか否かを判定し正しくない場合は誤り応答信号を外部へ返信し、正しい場合は前記カード実装位置データ記憶部とカード実装状態データ記憶部とをそれぞれ参照し演算処理して該当する前記ランプ表示部へ前記制御信号を出力するCPUと、前記CPUが演算処理するために必要なプログラムを格納する実行プログラムとを有するランプ表示制御部を備えることを特徴とする請求項5記載のカードプラグイン実装方式の電子装置。
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