JP2004349036A - コネクタカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子と電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーにおいて、コネクタにコネクタカバーを装着してから基板を装着しても、接続端子と接続ピンとの接続不良を防止することができるコネクタカバーを提供する。
【解決手段】コネクタの上面を覆う凹部と、コネクタの側面を保持する保持部と、前記凹部から突出しコネクタの接続ピンに当接する凸部とを備え、前記凸部は、側面に研磨部を備え、端部に布部材を備える。
【選択図】 図2
【解決手段】コネクタの上面を覆う凹部と、コネクタの側面を保持する保持部と、前記凹部から突出しコネクタの接続ピンに当接する凸部とを備え、前記凸部は、側面に研磨部を備え、端部に布部材を備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子に当接し電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)(以下、パソコンという)では、データを記憶するメモリまたはデータ処理を行うマイクロコンピュータが取付けられた基板等(以下、拡張基板という)を着脱可能なコネクタを備え、当該コネクタに拡張基板を装着することにより、パソコンの性能を拡張することができる構成が用いられている。
【0003】
図5は、従来のパソコンと拡張基板を示す斜視図である。
パソコン20は、筐体10、マザーボード3、図示しないキーボード、マウス及びハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)等を備える。マザーボード3は、CPU(Central Processing Unit)から成る制御部4及び複数のコネクタ5を備える。コネクタ5は、直方体を成し、上面に凹部501と後述する接続ピンを備える。
【0004】
パソコン20は、キーボードまたはマウスが操作されると、予めハードディスクドライブに記録されている文章作成プログラムや表計算プログラム等を実行するよう制御部4が制御し、図示しない出力部から処理した信号を出力する。
【0005】
拡張基板7は、薄板状の部材であり、接続端子701及びメモリ702を備える。接続端子701は、薄い導電板から成り、拡張基板7の下部に設けられている。接続端子701は、図示しない導線によってメモリ702と電気的に接続している。
【0006】
図6は、コネクタ5と拡張基板7を示す図で、図6(a)は拡張基板7をコネクタ5に挿入する状態を示す断面図、図6(b)は図6(a)の状態から拡張基板7をコネクタ5に装着した状態を示す断面図である。
【0007】
接続ピン6は、くの字状の鋼材から成り、凹部501を軸に左右対象となる位置にそれぞれ配置される。接続ピン6の上部は、凹部501の内壁に形成された図示しない孔に挿入され、接着剤により固定される。接続ピン6は、中央部に凹部501の内側に屈曲して突出した屈曲部601を備える。接続ピン6の下部は、凹部501の内壁に形成された図示しない孔に挿入され、コネクタ5の下面から突出する。
【0008】
マザーボード3は、貫通した孔301を備える。孔301は、図示しない導線によって制御部4と電気的に接続している。
【0009】
コネクタ5の下面から突出した接続ピン6は、孔301へ挿入され、半田付けによりマザーボード3に固定される。右側の屈曲部601から左側の屈曲部601までの幅は、接続端子701の幅より小さい。
【0010】
拡張基板7をコネクタ5に装着する場合は、図6(a)に示すように、コネクタ5の上方から凹部501に接続端子701を挿入する。接続ピン6は、図6(b)に示すように、拡張基板7が挿入されることによって、屈曲部601が接続端子701と当接し、その弾性により接続端子701を狭持する。このとき、拡張基板7は、接続端子701が屈曲部601に当接することにより、接続ピン6を介してメモリ702とマザーボード3の制御部4とが電気的に接続する。
【0011】
パソコン20は、拡張基板7をコネクタ5に装着することによって、メモリ701を用いた信号処理を行うことができる。
【0012】
マザーボード3に装着した拡張基板7を離脱させる場合は、図6(b)に示す状態から拡張基板7を上方へ引き上げる。
【0013】
図7は、従来のコネクタに拡張基板を装着せずに長時間が経過した状態を示す断面図である。
【0014】
パソコン20は、拡張基板7を装着しない状態で長時間が経過した後、拡張基板7がコネクタ5に装着される場合がある。コネクタ5に拡張基板7を装着しない状態で長時間が経過すると、図7に示すように、パソコン20の内部に侵入した埃11が屈曲部601に堆積することがある。この状態で、拡張基板7をコネクタ5に挿入すると、屈曲部601に堆積した埃11によって、接続端子701と接続ピン6との間に接続不良が発生し、パソコン20の動作に不具合が発生することがあった。
【0015】
このため、拡張基板を装着しないコネクタ5に防塵カバー(コネクタカバー)を被せることにより、コネクタ5の内部に埃が堆積することを防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0016】
【特許文献1】
特開平10−326640号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコネクタカバーは、コネクタに嵌合する凹部を備え、当該凹部をコネクタに被せることによって、パソコン20の内部に侵入した埃が、コネクタの内部に堆積することを防止している。
【0018】
しかしながら、従来のコネクタカバーは、凹部の内径とコネクタの外径との間に僅かな誤差が生じていると、コネクタとの間に隙間が生じる。そのため、パソコンの内部に浮遊した埃が、その隙間からコネクタ内部に侵入し、接続ピンに埃が堆積してしまう。
【0019】
また、従来のコネクタカバーをコネクタに被せても、接続ピンは常に大気に晒された状態となる。大気に晒された接続ピンの表面は、大気中に含まれる水分によって、時間の経過に伴って酸化膜やサビが生じる。この状態で拡張基板を装着すると、接続ピンの表面に生じた酸化膜やサビにより、接続端子と接続ピンとの接続不良が発生する。
【0020】
本発明は、接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子と電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーにおいて、コネクタにコネクタカバーを装着してから基板を装着しても、接続端子と接続ピンとの接続不良を防止することができるコネクタカバーを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1記載の発明は、接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子に当接し電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーにおいて、コネクタの上面を覆う凹部と、コネクタの側面を保持する保持部と、前記凹部から突出しコネクタの接続ピンに当接する凸部とを備え、前記凸部は、側面に研磨部を備え、端部に布部材を備えることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、従来技術で示した構成要素と同一の部分については同符号を用いる。
【0023】
図1は、本発明の一実施例のコネクタカバーとパソコンを示す斜視図である。
【0024】
パソコン20は、筐体10、マザーボード3、図示しないキーボード、マウス及びハードディスクドライブ等を備える。マザーボード3は、CPUから成る制御部4及び複数のコネクタ5を備える。コネクタ5は、直方体を成し、上面に凹部501と接続ピンを備える。
【0025】
コネクタ5は、図示しない拡張基板を着脱可能に保持する。コネクタ5及び拡張基板の構成については、従来技術で示した構成と同一であり、説明を省略する。
【0026】
パソコン20は、キーボードまたはマウスが操作されると、予めハードディスクドライブに記録されている文章作成プログラムや表計算プログラムを実行するよう制御部4が制御し、図示しない出力部から処理した信号を出力する。
【0027】
図2は、本発明の一実施例のコネクタカバー1を示す図で、図2(a)は斜視図、図2(b)は断面図である。
コネクタカバー1は、合成樹脂部材から成り、右側面及び左側面の前端部及び後端部に、それぞれ水平方向に貫通する孔102を備える。孔102の底面の中央からは、上方へ突出する保持部103を備える。保持部103の先端には、内側方向へ突出する爪部104を備える。凹部101の略中央には、薄い板状を成し、上方へ突出する凸部105を備える。
【0028】
凸部105の右側面及び左側面には、研磨部106を備える。研磨部106は、粉末状のダイヤモンド(diamond)、アルミナ(alumina)等の研磨材を接着剤により、凸部105の表面へ略均一に固着させたものから成り、表面を鋼材に当接させ摺動することによって、当該鋼材の表面を研磨する。凸部105の上部には、綿(cotton)などの織物又は不織布等を有する布部107が取付けられている。
【0029】
コネクタカバー1の右側面の爪部104の先端から左側面の爪部104の先端までの幅は、コネクタ5の右側面から左側面までの幅より僅かに小さい。
【0030】
図3は、コネクタカバー1をコネクタ5に装着する状態を示す図で、図3(a)及び図3(b)は図3(a)の状態からコネクタカバー1をコネクタ5に挿入する状態を示す断面図、図3(c)は、図3(b)の状態から更にコネクタカバー1をコネクタ5に挿入した状態を示す断面図である。
【0031】
コネクタカバー1をコネクタ5に装着する場合は、図3(a)に示すように、凹部101が下面となるよう配設し、コネクタ5の上方から挿入する。
【0032】
接続ピン6は、図3(b)に示すように、凸部105が凹部501に挿入されることによって、屈曲部601が凸部105と当接した後、弾性により外側方向へ押し広げられる。また、保持部103は、コネクタ5の側面に当接し、その弾性により凸部105を狭持する。
【0033】
この状態から更に、コネクタカバー1を挿入し、図3(c)に示すように、凹部101の底面がコネクタ5の上面と当接する位置となるようにする。この結果、コネクタカバー1は、爪部104がコネクタ5の側面を狭持した状態でコネクタ5へ装着する。
【0034】
図4は、コネクタカバー1をコネクタ5に装着していた状態からコネクタカバー1を離脱させる状態を示す図で、図4(a)は、コネクタカバー1を上方へ引き上げた状態を示す断面図、図4(b)は、図4(a)の状態から更にコネクタカバー1を上方へ引き上げた状態を示す断面図である。
【0035】
本実施例では、接続ピン6の表面に図示しない酸化膜やサビが生じているものとする。
【0036】
コネクタ5に装着したコネクタカバー1を離脱させる場合は、図4(a)に示すようにコネクタカバー1を上方へ引き上げる。その結果、屈曲部601の表面は、研磨部106が摺動することにより研磨される。また、屈曲部601の表面には、酸化膜やサビが研磨され粉状となった研磨屑12が生じる。
【0037】
図4(a)の状態から更にコネクタカバー1を上方へ引き上げると、図4(b)に示すように、屈曲部601の表面に布部107が摺動する。その結果、屈曲部601の表面に生じた研磨屑12は、布部107に付着し、屈曲部601の表面から除去される。
【0038】
以上の構成により、コネクタ5へ新たに拡張基板を装着する場合は、コネクタ5に装着したコネクタカバー1を上方へ引き上げることにより、屈曲部601の表面に生じた酸化膜やサビを研磨部106が研磨した後、研磨によって生じた研磨屑12を布部107が除去する。屈曲部601の表面に生じた酸化膜やサビがコネクタカバー1によって除去されることにより、コネクタ5へ拡張基板を挿入しても、接続端子と屈曲部601との間で接続不良が発生するのを防止することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子と電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーにおいて、コネクタにコネクタカバーを装着してから基板を装着しても、接続端子と接続ピンとの接続不良を防止することができるコネクタカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコネクタカバーとパソコンを示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例のコネクタカバー1を示す図で、図2(a)は斜視図、図2(b)は断面図。
【図3】コネクタカバー1をコネクタ5に装着する状態を示す図で、図3(a)及び図3(b)は図3(a)の状態からコネクタカバー1をコネクタ5に挿入する状態を示す断面図、図3(c)は、図3(b)の状態から更にコネクタカバー1をコネクタ5に挿入した状態を示す断面図。
【図4】コネクタカバー1をコネクタ5に装着していた状態からコネクタカバー1を離脱させる状態を示す図で、図4(a)は、コネクタカバー1を上方へ引き上げた状態を示す断面図、図4(b)は、図4(a)の状態から更にコネクタカバー1を上方へ引き上げた状態を示す断面図。
【図5】従来のパソコンと拡張基板を示す斜視図。
【図6】コネクタ5と拡張基板7を示す図で、図6(a)は拡張基板7をコネクタ5に挿入する状態を示す断面図、図6(b)は図6(a)の状態から拡張基板7をコネクタ5に装着した状態を示す断面図。
【図7】コネクタ5に拡張基板7を装着せずに長時間経過した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 コネクタカバー、101 凹部、102 孔、103 保持部、
104 爪部、105 凸部、106 研磨部、107 布部、
3 マザーボード、301 孔、
4 制御部、5 コネクタ、501 凹部、6 接続ピン、601 屈曲部、
7 拡張基板、701 接続端子、702 メモリ、
10 筐体、11 埃、12 研磨屑、20 パソコン
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子に当接し電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)(以下、パソコンという)では、データを記憶するメモリまたはデータ処理を行うマイクロコンピュータが取付けられた基板等(以下、拡張基板という)を着脱可能なコネクタを備え、当該コネクタに拡張基板を装着することにより、パソコンの性能を拡張することができる構成が用いられている。
【0003】
図5は、従来のパソコンと拡張基板を示す斜視図である。
パソコン20は、筐体10、マザーボード3、図示しないキーボード、マウス及びハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)等を備える。マザーボード3は、CPU(Central Processing Unit)から成る制御部4及び複数のコネクタ5を備える。コネクタ5は、直方体を成し、上面に凹部501と後述する接続ピンを備える。
【0004】
パソコン20は、キーボードまたはマウスが操作されると、予めハードディスクドライブに記録されている文章作成プログラムや表計算プログラム等を実行するよう制御部4が制御し、図示しない出力部から処理した信号を出力する。
【0005】
拡張基板7は、薄板状の部材であり、接続端子701及びメモリ702を備える。接続端子701は、薄い導電板から成り、拡張基板7の下部に設けられている。接続端子701は、図示しない導線によってメモリ702と電気的に接続している。
【0006】
図6は、コネクタ5と拡張基板7を示す図で、図6(a)は拡張基板7をコネクタ5に挿入する状態を示す断面図、図6(b)は図6(a)の状態から拡張基板7をコネクタ5に装着した状態を示す断面図である。
【0007】
接続ピン6は、くの字状の鋼材から成り、凹部501を軸に左右対象となる位置にそれぞれ配置される。接続ピン6の上部は、凹部501の内壁に形成された図示しない孔に挿入され、接着剤により固定される。接続ピン6は、中央部に凹部501の内側に屈曲して突出した屈曲部601を備える。接続ピン6の下部は、凹部501の内壁に形成された図示しない孔に挿入され、コネクタ5の下面から突出する。
【0008】
マザーボード3は、貫通した孔301を備える。孔301は、図示しない導線によって制御部4と電気的に接続している。
【0009】
コネクタ5の下面から突出した接続ピン6は、孔301へ挿入され、半田付けによりマザーボード3に固定される。右側の屈曲部601から左側の屈曲部601までの幅は、接続端子701の幅より小さい。
【0010】
拡張基板7をコネクタ5に装着する場合は、図6(a)に示すように、コネクタ5の上方から凹部501に接続端子701を挿入する。接続ピン6は、図6(b)に示すように、拡張基板7が挿入されることによって、屈曲部601が接続端子701と当接し、その弾性により接続端子701を狭持する。このとき、拡張基板7は、接続端子701が屈曲部601に当接することにより、接続ピン6を介してメモリ702とマザーボード3の制御部4とが電気的に接続する。
【0011】
パソコン20は、拡張基板7をコネクタ5に装着することによって、メモリ701を用いた信号処理を行うことができる。
【0012】
マザーボード3に装着した拡張基板7を離脱させる場合は、図6(b)に示す状態から拡張基板7を上方へ引き上げる。
【0013】
図7は、従来のコネクタに拡張基板を装着せずに長時間が経過した状態を示す断面図である。
【0014】
パソコン20は、拡張基板7を装着しない状態で長時間が経過した後、拡張基板7がコネクタ5に装着される場合がある。コネクタ5に拡張基板7を装着しない状態で長時間が経過すると、図7に示すように、パソコン20の内部に侵入した埃11が屈曲部601に堆積することがある。この状態で、拡張基板7をコネクタ5に挿入すると、屈曲部601に堆積した埃11によって、接続端子701と接続ピン6との間に接続不良が発生し、パソコン20の動作に不具合が発生することがあった。
【0015】
このため、拡張基板を装着しないコネクタ5に防塵カバー(コネクタカバー)を被せることにより、コネクタ5の内部に埃が堆積することを防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0016】
【特許文献1】
特開平10−326640号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコネクタカバーは、コネクタに嵌合する凹部を備え、当該凹部をコネクタに被せることによって、パソコン20の内部に侵入した埃が、コネクタの内部に堆積することを防止している。
【0018】
しかしながら、従来のコネクタカバーは、凹部の内径とコネクタの外径との間に僅かな誤差が生じていると、コネクタとの間に隙間が生じる。そのため、パソコンの内部に浮遊した埃が、その隙間からコネクタ内部に侵入し、接続ピンに埃が堆積してしまう。
【0019】
また、従来のコネクタカバーをコネクタに被せても、接続ピンは常に大気に晒された状態となる。大気に晒された接続ピンの表面は、大気中に含まれる水分によって、時間の経過に伴って酸化膜やサビが生じる。この状態で拡張基板を装着すると、接続ピンの表面に生じた酸化膜やサビにより、接続端子と接続ピンとの接続不良が発生する。
【0020】
本発明は、接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子と電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーにおいて、コネクタにコネクタカバーを装着してから基板を装着しても、接続端子と接続ピンとの接続不良を防止することができるコネクタカバーを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1記載の発明は、接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子に当接し電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーにおいて、コネクタの上面を覆う凹部と、コネクタの側面を保持する保持部と、前記凹部から突出しコネクタの接続ピンに当接する凸部とを備え、前記凸部は、側面に研磨部を備え、端部に布部材を備えることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、従来技術で示した構成要素と同一の部分については同符号を用いる。
【0023】
図1は、本発明の一実施例のコネクタカバーとパソコンを示す斜視図である。
【0024】
パソコン20は、筐体10、マザーボード3、図示しないキーボード、マウス及びハードディスクドライブ等を備える。マザーボード3は、CPUから成る制御部4及び複数のコネクタ5を備える。コネクタ5は、直方体を成し、上面に凹部501と接続ピンを備える。
【0025】
コネクタ5は、図示しない拡張基板を着脱可能に保持する。コネクタ5及び拡張基板の構成については、従来技術で示した構成と同一であり、説明を省略する。
【0026】
パソコン20は、キーボードまたはマウスが操作されると、予めハードディスクドライブに記録されている文章作成プログラムや表計算プログラムを実行するよう制御部4が制御し、図示しない出力部から処理した信号を出力する。
【0027】
図2は、本発明の一実施例のコネクタカバー1を示す図で、図2(a)は斜視図、図2(b)は断面図である。
コネクタカバー1は、合成樹脂部材から成り、右側面及び左側面の前端部及び後端部に、それぞれ水平方向に貫通する孔102を備える。孔102の底面の中央からは、上方へ突出する保持部103を備える。保持部103の先端には、内側方向へ突出する爪部104を備える。凹部101の略中央には、薄い板状を成し、上方へ突出する凸部105を備える。
【0028】
凸部105の右側面及び左側面には、研磨部106を備える。研磨部106は、粉末状のダイヤモンド(diamond)、アルミナ(alumina)等の研磨材を接着剤により、凸部105の表面へ略均一に固着させたものから成り、表面を鋼材に当接させ摺動することによって、当該鋼材の表面を研磨する。凸部105の上部には、綿(cotton)などの織物又は不織布等を有する布部107が取付けられている。
【0029】
コネクタカバー1の右側面の爪部104の先端から左側面の爪部104の先端までの幅は、コネクタ5の右側面から左側面までの幅より僅かに小さい。
【0030】
図3は、コネクタカバー1をコネクタ5に装着する状態を示す図で、図3(a)及び図3(b)は図3(a)の状態からコネクタカバー1をコネクタ5に挿入する状態を示す断面図、図3(c)は、図3(b)の状態から更にコネクタカバー1をコネクタ5に挿入した状態を示す断面図である。
【0031】
コネクタカバー1をコネクタ5に装着する場合は、図3(a)に示すように、凹部101が下面となるよう配設し、コネクタ5の上方から挿入する。
【0032】
接続ピン6は、図3(b)に示すように、凸部105が凹部501に挿入されることによって、屈曲部601が凸部105と当接した後、弾性により外側方向へ押し広げられる。また、保持部103は、コネクタ5の側面に当接し、その弾性により凸部105を狭持する。
【0033】
この状態から更に、コネクタカバー1を挿入し、図3(c)に示すように、凹部101の底面がコネクタ5の上面と当接する位置となるようにする。この結果、コネクタカバー1は、爪部104がコネクタ5の側面を狭持した状態でコネクタ5へ装着する。
【0034】
図4は、コネクタカバー1をコネクタ5に装着していた状態からコネクタカバー1を離脱させる状態を示す図で、図4(a)は、コネクタカバー1を上方へ引き上げた状態を示す断面図、図4(b)は、図4(a)の状態から更にコネクタカバー1を上方へ引き上げた状態を示す断面図である。
【0035】
本実施例では、接続ピン6の表面に図示しない酸化膜やサビが生じているものとする。
【0036】
コネクタ5に装着したコネクタカバー1を離脱させる場合は、図4(a)に示すようにコネクタカバー1を上方へ引き上げる。その結果、屈曲部601の表面は、研磨部106が摺動することにより研磨される。また、屈曲部601の表面には、酸化膜やサビが研磨され粉状となった研磨屑12が生じる。
【0037】
図4(a)の状態から更にコネクタカバー1を上方へ引き上げると、図4(b)に示すように、屈曲部601の表面に布部107が摺動する。その結果、屈曲部601の表面に生じた研磨屑12は、布部107に付着し、屈曲部601の表面から除去される。
【0038】
以上の構成により、コネクタ5へ新たに拡張基板を装着する場合は、コネクタ5に装着したコネクタカバー1を上方へ引き上げることにより、屈曲部601の表面に生じた酸化膜やサビを研磨部106が研磨した後、研磨によって生じた研磨屑12を布部107が除去する。屈曲部601の表面に生じた酸化膜やサビがコネクタカバー1によって除去されることにより、コネクタ5へ拡張基板を挿入しても、接続端子と屈曲部601との間で接続不良が発生するのを防止することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子と電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーにおいて、コネクタにコネクタカバーを装着してから基板を装着しても、接続端子と接続ピンとの接続不良を防止することができるコネクタカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコネクタカバーとパソコンを示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例のコネクタカバー1を示す図で、図2(a)は斜視図、図2(b)は断面図。
【図3】コネクタカバー1をコネクタ5に装着する状態を示す図で、図3(a)及び図3(b)は図3(a)の状態からコネクタカバー1をコネクタ5に挿入する状態を示す断面図、図3(c)は、図3(b)の状態から更にコネクタカバー1をコネクタ5に挿入した状態を示す断面図。
【図4】コネクタカバー1をコネクタ5に装着していた状態からコネクタカバー1を離脱させる状態を示す図で、図4(a)は、コネクタカバー1を上方へ引き上げた状態を示す断面図、図4(b)は、図4(a)の状態から更にコネクタカバー1を上方へ引き上げた状態を示す断面図。
【図5】従来のパソコンと拡張基板を示す斜視図。
【図6】コネクタ5と拡張基板7を示す図で、図6(a)は拡張基板7をコネクタ5に挿入する状態を示す断面図、図6(b)は図6(a)の状態から拡張基板7をコネクタ5に装着した状態を示す断面図。
【図7】コネクタ5に拡張基板7を装着せずに長時間経過した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 コネクタカバー、101 凹部、102 孔、103 保持部、
104 爪部、105 凸部、106 研磨部、107 布部、
3 マザーボード、301 孔、
4 制御部、5 コネクタ、501 凹部、6 接続ピン、601 屈曲部、
7 拡張基板、701 接続端子、702 メモリ、
10 筐体、11 埃、12 研磨屑、20 パソコン
Claims (1)
- 接続端子を備える基板を着脱可能に保持し当該基板を挿入すると当該接続端子に当接し電気的に接続する接続ピンを備えるコネクタに着脱可能なコネクタカバーにおいて、
コネクタの上面を覆う凹部と、コネクタの側面を保持する保持部と、前記凹部から突出しコネクタの接続ピンに当接する凸部とを備え、
前記凸部は、側面に研磨部を備え、端部に布部材を備えることを特徴とするコネクタカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003142842A JP2004349036A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | コネクタカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003142842A JP2004349036A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | コネクタカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004349036A true JP2004349036A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33530790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003142842A Withdrawn JP2004349036A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | コネクタカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004349036A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011113842A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | D D K Ltd | キャップ及び該キャップを用いたコネクタ装置 |
-
2003
- 2003-05-21 JP JP2003142842A patent/JP2004349036A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011113842A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | D D K Ltd | キャップ及び該キャップを用いたコネクタ装置 |
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