JP2004348483A - 通信端末装置、コンピュータプログラムおよびサーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが自発的にサーバにアクセスして自己のプレゼンス情報を直接的に更新するのではなく、グラフィックユーザインタフェースに対するユーザの働きかけに応じて自動的にプレゼンス情報を更新する。
【解決手段】携帯電話機(通信端末装置)100は、入力部106からのユーザのアクションをそれぞれ受け付ける複数のアイテムを含むユーザインタフェース画面情報を表示部107に表示する。当該アクションに応じて当該アイテムの表示形態を変化させるとともに、当該アイテムに応じたユーザの現在の状態をプレゼンス情報としてサーバに通知する。サーバ160は、各登録メンバのプレゼンス情報を受信し各メンバのユーザ識別情報と対応づけて記憶するとともに、各メンバから他のメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを示す指標データを収集して記憶し、各メンバからの要求に応じてこれらの記憶内容を返信する。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電話機(通信端末装置)100は、入力部106からのユーザのアクションをそれぞれ受け付ける複数のアイテムを含むユーザインタフェース画面情報を表示部107に表示する。当該アクションに応じて当該アイテムの表示形態を変化させるとともに、当該アイテムに応じたユーザの現在の状態をプレゼンス情報としてサーバに通知する。サーバ160は、各登録メンバのプレゼンス情報を受信し各メンバのユーザ識別情報と対応づけて記憶するとともに、各メンバから他のメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを示す指標データを収集して記憶し、各メンバからの要求に応じてこれらの記憶内容を返信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信端末装置の表示部におけるグラフィックユーザインタフェース(GUI)に係り、特に新規、有用なGUIを実現する通信端末装置、コンピュータプログラムおよびサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、インターネットの世界ではインスタントメッセージと呼ばれる新たなコミュニケーション手段が利用され始めている。インスタントメッセージとは、既知の相手とインターネット上でリアルタイムにメッセージのやりとりを行うものであり、その前提として、現在相手がネットワークに接続しているか否か等の相手の現在の状態を示すプレゼンス情報を各ユーザが参照できるようにしている。
【0003】
一方、近年では携帯電話が急速に普及し、基本的には、いつでもどこでも電話やメッセージ通信により目的の相手とのコミュニケーションがとれるようになってきた。携帯電話においては、常時ネットワークに接続されているのが通常であり、携帯電話向けの「プレゼンス情報」は、ネットワークに接続されているか否かという情報ではなく、現在電話してよいか、現在機嫌がよいかどうか、等の他の情報に拡張されている(非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
”携帯電話における思いやりコミュニケーションを可能とするサービスを開発”、[online]、平成12年11月30日、株式会社富士通研究所、[平成15年3月13日検索]、インターネット<URL: http://www.labs.fujitsu.com/News/2000/Nov/30.html>
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記プレゼンス情報は、相手に対してコミュニケーションを取る前にその相手の状況を考慮する際に有効である。しかし、これが有効に機能するためには、各人が自己のプレゼンス情報を頻繁に入力(更新)していることが必要となる。しかし、プレゼンス情報の更新のためにはそのサービスを行うサーバに対して自発的にアクセスし、自己のプレゼンス情報を入力するという煩雑な手間を各メンバに強要する。メンバが自己のプレゼンス情報の更新を怠ると、そのメンバについては実情と合わないプレゼンス情報となる。そのようなメンバが増えると、プレゼンス情報を利用するシステム自体の有効性が問題となる。
【0006】
また、各メンバに対するコミュニケーション発信の度合いを迅速かつ簡易に認識できることが好ましいが、従来そのような手段はなかった。
【0007】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、ユーザが自発的にサーバにアクセスして自己のプレゼンス情報を直接的に更新するのではなく、グラフィックユーザインタフェースに対するユーザの働きかけに応じて自動的にプレゼンス情報を更新することができる通信端末装置、コンピュータプログラムおよびサーバを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、各メンバのプレゼンス情報の表示の際に、他メンバに対するコミュニケーション発信の度合いを同時に認識することができる通信端末装置、コンピュータプログラムおよびサーバを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による通信端末装置は、通信ネットワークを介してサーバと通信を行う通信端末装置であって、前記サーバとの通信を行う通信手段と、ユーザのアクションをそれぞれ受け付ける複数のアイテムを含むユーザインタフェース画面情報を表示画面上に表示する表示手段と、前記複数のアイテムに対するアクションとしての入力操作を受け付ける入力手段と、前記複数のアイテムの任意の一つに対するアクションに応じて当該アイテムの表示形態を変化させるとともに、当該アイテムに応じたユーザの現在の状態をプレゼンス情報として前記サーバに通知する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
この通信端末装置において、表示手段の表示画面上の複数のアイテムの任意のアイテムに対してユーザが入力手段の入力操作によりアクションを起こすと、そのアイテムの表示形態が変化する。また、当該アイテムに応じたユーザの現在の状態をプレゼンス情報として前記サーバに通知する。各アイテムの変化前の表示形態がどのようなもので、かつ、アクションに応じた変化後の表示形態がどのようなものであるかに応じて、どのアイテムに対してユーザがアクションを起こすかがユーザの現在の状態に応じて変わることが期待される。これによって、どのアイテムに対してユーザがアクションを起こしたかという情報とユーザの現在の状態との間に相関関係が生じる。したがって、ユーザのアイテムに対するアクションをユーザのプレゼンス情報と対応づけることができる。アイテムへのアクションはユーザに強制されるものではなく、ユーザの現在の状態に応じて自発的に行われるものである。その結果、ユーザに特別な負担を強いることなく、プレゼンス情報の収集を行うことが可能となる。
【0011】
前記制御手段は、一つのアイテムに対するアクションに応じて変化させた表示態様を所定の時間が経過するまで維持し、その後前記表示形態を元に戻すとともに、所定の時間いずれのアイテムに対するアクションも行われなかったことを現在の状態とする。
【0012】
前記制御手段は、予め登録したグループのメンバに対する前記ユーザのコミュニケーション発信の度合いを示す指標データおよび現在の各メンバのプレゼンス情報を前記サーバから受信し、前記各メンバの指標データおよびプレゼンス情報を単一のグラフ上に表示するよう、前記通信手段および表示手段を制御するようにしてもよい。これにより、各メンバのプレゼンス情報の表示の際、各メンバに対するコミュニケーション発信の度合いを同時に認識できる。前記単一のグラフは例えば円形状グラフであり、その角度方向位置に前記プレゼンス情報を対応づけるとともに放射方向位置に前記指標データを対応づけて各メンバを表すポイントを配置したグラフである。これにより、比較的限られた表示領域に別種の情報を盛り込むことができる。
【0013】
このグラフ表示において、前記制御手段は、前記入力手段の操作に応じて前記各メンバを表すポイントを順次強調表示し、この強調表示されたメンバの識別情報をグラフと併せて表示するよう前記入力手段および表示手段を制御するようにしてもよい。これによって、限られた表示領域においてポイントが互いに近接して表示されていても、各ポイントがどのメンバに対応するものであるかを即座に認識することができる。
【0014】
本発明は、上記のような通信ネットワークを介してサーバと通信を行う通信端末装置にインストールされ、その機能を実現するコンピュータプログラムとしても把握される。
【0015】
本発明によるサーバは、通信ネットワークを介して通信端末装置と通信を行うサーバであって、グループに属するメンバの登録を受ける登録手段と、登録されたメンバの現在の情報を表すプレゼンス情報を各メンバの通信端末装置から受信する受信手段と、各メンバのユーザ識別情報と対応づけて前記プレゼンス情報を記憶する第1のテーブル手段と、各メンバから他のメンバへのメッセージの送信を仲介するメッセージ仲介手段と、各メンバから他のメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを示す指標データを収集して記憶する第2のテーブル手段と、各メンバからの要求に応じて前記第1および第2のテーブル手段の記憶内容を返信する応答手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
サーバは、グループの登録メンバについて各メンバの通信端末装置からプレゼンス情報の通知を受けてそれらを収集し、第1のテーブル手段に記憶する。これとともに、メッセージ仲介手段により各メンバから他のメンバへのメッセージの送信を仲介する際に、各メンバから他のメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを示す指標データを収集して第2のテーブル手段に記憶する。これらの第1および第2のテーブル手段に記憶された記憶内容は、応答手段により、各メンバからの要求に応じて返信するされる。よって、各メンバはサーバを介して他のメンバのプレゼンス情報を認識するとともに、自己のコミュニケーション発信の度合いを認識することができる。
【0017】
前記応答手段は、前記第1および第2のテーブル手段の記憶内容に基づいて前記ユーザのコミュニケーション発信の度合いを示す指標データおよび現在の各メンバのプレゼンス情報を返信することができるが、これに代えて、前記第1および第2のテーブル手段の記憶内容に基づいて作成した前記各メンバの指標データおよびプレゼンス情報を含む単一のグラフ画像データを返信するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1に、本実施の形態に係るシステム全体の概略構成、および通信端末装置の一例として携帯電話機100の内部構成を示す。このシステムは、携帯電話機100は基地局150を介して通信ネットワーク155に接続されている。通信ネットワーク155には、サーバ160、他の電話機100、電子メール端末装置としてのPC163等に接続されている。通信ネットワーク155には電話網、インターネット等を含みうる。
【0020】
携帯電話機100の制御部105は、変調器103および復調器104に接続され、さらに、これらはアンテナ共用器102を介してアンテナ101に接続され、基地局150および通信ネットワーク155を介して外部の通信端末装置との間で音声やデータの送受信を行う。制御部105は、CPU110を有し、メモリ122に格納されている制御プログラムやアプリケーションプログラムおよび必要なパラメータを利用して、携帯電話機の機能を実現する。メモリ122は不揮発性のメモリであるROM、EEPROMや、通常揮発性であるRAM等を含む。制御部105はさらに外部インタフェース111を含み、これを介して、入力部106(各種キーやジョグダイヤル等の入力手段)、表示部107(LCD等の表示手段)、LED108(発光部)、バイブレータ109(振動部)等の入出力動作を制御する。制御部105にはさらに時計部121が接続される。時計部121は日時情報を管理を行うとともにタイマー機能を有する。制御部105は本発明の制御手段を構成している。
【0021】
図2に、サーバ160の概略の構成例を示す。サーバ160は主要機能部として、Web処理部203、テーブル処理部205、およびメール(メッセージ)処理部207を有する。
【0022】
Web処理部203は、Web画面構成のための画像やテキスト等のデータを格納したWebデータ記憶装置204と接続されると共に、通信部201を介して通信ネットワーク155に接続され、携帯電話機100等からのWebデータの要求に応じてWebデータの返送を行う応答手段として機能する。Web処理部203は、この送信の前にWebデータの加工処理を行ってもよい。
【0023】
テーブル処理部205は、後述するようなメンバテーブル51(第1のテーブル手段)や送信頻度テーブル52(第2のテーブル手段)のようなテーブルデータを格納するテーブルデータ記憶装置206に接続され、Web処理部203およびメール処理部207から与えられる情報に従って、ユーザに関するテーブルデータ情報の作成および更新の処理を行うとともに、後述するグラフの画像データの作成のために必要な情報をWeb処理部203に与える。
【0024】
メール(メッセージ)処理部207は、通信部201を介して通信ネットワーク155に接続され、ユーザ間で送受信される、本実施の形態に係る電子メール等のメッセージの送受信処理を担当する。メール処理部207は、メッセージとしてのメールデータを格納するメール記憶装置208およびテーブル処理部205にも接続されている。
【0025】
なお、サーバ160のメール機能とWeb機能は別々のサーバが担当し、適宜必要情報を相互に授受する構成であってもよい。また、図示しないが、通信部201とは別に外部との間で各種データ等の入出力を行うインタフェースを備えてもよい。
【0026】
図3〜図7に、図1の携帯電話機100のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す。
【0027】
まず、図3〜図6により、本実施の形態におけるプレゼンス入力方法について説明する。これらの図に示すGUIは、画面上にエージェントやマスコットと呼ばれるキャラクタ(以下、マスコットという)21と、ユーザによるこのマスコット21の操作に応じて選択指示される複数のアイテムとを表示することにより、直感的かつ簡単な操作が行えるユーザのなじみやすいユーザインタフェースを提供するものである。図の例では部屋の中を模して、その中に各種のアイテムが配置され、ユーザの操作に従ってマスコット21が部屋の中を移動し、所望のアイテムに働きかけることができるようになっている。図中のアイテムとしては、光の玉(または水晶玉)23、クッション25、植木鉢(例えば幸福の花)27、レター28、吹き出し29が示されている。これらの各アイテムの働きについては以下に逐次説明する。
【0028】
図3〜図6の画面を構成する基本的な画像データは、初期的に、あるいは、本GUIをサポートするアプリケーションのインストール時に、携帯電話機100に記憶しておき、必要に応じて画像を変化させる。この代わりに、オンラインで逐次サーバからその時点の画像データを受信して表示するようにすることも可能である。
【0029】
本実施の形態におけるプレゼンス情報としては、ユーザの主な感情や状態として、嬉しい・楽しい、腹立たしい・イライラ、悲しい・寂しい、無感情などを採用している。本発明ではこのようなプレゼンス情報をサーバに対して直接的に入力するのではなく、上記GUI内の所定のアイテムに対するユーザの働きかけ(アクション)に応じてプレゼンス情報を検出し、自動的にサーバに通知するものである。そのために、本実施の形態では、ユーザの現在状態を検出するための複数のアイテム(感情アイテムという)を設け、ユーザが特定の感情アイテムに対して所定の働きかけを行ったとき、ユーザの現在状態を決定する。例えば、ストレス解消にクッションを叩く、植木鉢に水をやる、慰めの言葉を要求する、といった行動を、マスコット21を通じてGUI内で実行することにより、そのときのユーザの感情にあった表示形態への変化、さらには、音、振動等の出力形態の変化を伴うとともに、プレゼンス情報を獲得する。
【0030】
例えば図3(a)のような画面状態から、ユーザの入力部106(例えばカーソル移動キーまたはジョグダイヤル等)の操作によってマスコット21がクッション25の前に移動するとハイライト等の強調表示がクッション25に移動する。強調表示はマスコット21の移動に従って逐次マスコット21の近傍のアイテムに移動するようになっている。図3(b)に示すように、クッション25が強調表示された状態でユーザが入力部106に対する別の操作(例えば、所定のキーまたはジョグダイヤル等の押下)を行うと、ふくらんだクッション25の代わりに図3(c)に示すようにへこんだ形のクッション25aが表示される。この際、併せて、スピーカ123から所定の音(例えば物を叩くような音)を出力したり、バイブレータ109を振動させたりする別の出力形態を伴ってもよい。図3(d)はクッションの変化を取り出して示したものである。これにより、マスコット21がクッションをたたいているような擬似的な感覚をユーザに与えることができる。ユーザは第1の感情状態にある、すなわち、いらいらしているまたは怒っているようなときにこのクッションを叩くことにより、ストレス解消が図れる。
【0031】
図4(a)はマスコット21が植木鉢27の前に移動して植木鉢27が強調表示された状態を示している。この状態でユーザが入力部106に対する所定の操作(例えば、所定のキーまたはジョグダイヤル等の押下)を行うと、図4(b)に示すように植木鉢27に水遣りがなされて花が咲く、という表示形態の変化を行う。これに加えて、スピーカ123から所定の音(例えばメロディ)が発生するようにしてもよい。図4(c)は変化前の植木鉢27から変化後の植木鉢27aの変化の状態を取り出して示したものである。本実施の形態では、ユーザが植木鉢に水をやる操作を行うときに、そのユーザは第2の感情状態にある、すなわち、ハッピーな(嬉しいまたは楽しい)状態にあると想定している。
【0032】
図5(a)はマスコット21が吹き出し29の前に移動して吹き出し29が強調表示された状態を示している。この状態でユーザが入力部106に対する所定の操作(例えば、所定のキーまたはジョグダイヤル等の押下)を行うと、図5(b)に示すように吹き出し29に、マスコット21からのメッセージが表示されるようになっている。図5(c)は変化前の吹き出し29と変化後の吹き出し29aの変化の様子を取り出して示したものである。このようなユーザの操作は、慰めあるいは元気づけの言葉(メッセージ)の要求であり、マスコット21はそのような言葉を表示出力する。したがって、このようなユーザ操作はユーザが第3の感情状態、すなわち、悲しい・寂しい等の感情状態にあるときに行われることが想定される。この言葉の出力は表示に代えてまたは表示に加えて、音声で行ってもよい。メッセージは常に同じではなく、予め複数用意され、それらの中からランダムにあるいは状況に応じて選択されるようにすることが好ましい。このようなメッセージは、予め本実施の形態に係るアプリケーションプログラムのインストール時に携帯電話機のメモリ122に記憶しておくか、または、その都度、サーバにアクセスして取得する。
【0033】
図3,図4,図5に示したそれぞれの感情アイテムの表示形態は、図6(a)(b)(c)に示すように、マスコット21の移動にかかわらず、その変化が所定時間維持される。これによって、ユーザが最も最近に示した自己のプレゼンス情報(サーバに反映されているプレゼンス情報)を認識することができる。所定時間が経過する前に他の感情アイテムへの働きかけが行われた場合には、それに対応する表示形態に移行する。所定時間が経過したら、上記各感情アイテムの表示形態に変化のないデフォルトの表示形態に戻る。このときの感情状態は「無感情」として処理される。
【0034】
このように、感情アイテムへの働きかけを契機とする出力形態の変化によりユーザには感情アイテムに対する働きかけのインセンティブが与えられ、単に現在の感情状態の入力を義務づけられる場合に比べて、より実効のあるプレゼンス情報の収集が行える。また、収集されたプレゼンス情報はユーザが意識することなくサーバに対して自動的に通知されるので、ユーザにとって、従来のようにプレゼンス情報の更新作業のような煩わしさは感じられない。
【0035】
初期的な感情状態は前述のような「無感情」状態とし、前記のようなユーザの感情アイテムに対する働きかけにより他の特定の感情状態に移行した後も、所定の時間が経過した場合には無感情状態に戻る。本実施の形態ではこの無感情も一つのプレゼンス情報である。サーバを介して相手に認識される「無感情」状態は、当該メンバが感情アイテムに対する働きかけを行う時間的余裕がないほど忙しくしている状態、あるいは、睡眠状態、等と認識することができる。
【0036】
なお、図のGUI画面内に示したレターのアイテム28は、電子メールのようなメッセージ作成送信時に選択することができるアイテムであり、感情状態の検出には直接関係しない。また、電子メールのようなメッセージ受信表示のためのアイテムとしてポストを模したアイテムは、本実施の形態では図示しない別の部屋のあるものと想定しているが、図の部屋内に設けてもよい。
【0037】
図のGUI画面内に示した光の玉23のアイテムは、本実施の形態では、このアイテムを選択、指示することにより、図7(a)に示すような表示画面に移行する。この画面は、携帯電話機100のユーザが自己のメッセージを送信する予め登録された相手について、各相手に対する送信頻度情報と自己の最新の感情状態との二つのパラメータを同時に表示したグラフである。このグラフは複数の等間隔の同心円を90度間隔に4等分し、これらの4つの角度方向位置(ここでは象限)に上記4つの感情をそれぞれ割り当てたものである。また、グラフ内にはメッセージ送信相手を表すポイント31,32がそれぞれ所定の位置にプロットされる。各ポイントがいずれの象限に属するかは、当該相手の現在サーバに認識されている感情状態によって決まる。また、各ポイントの放射方向位置は、図7(b)に1象限のみを拡大表示して示すように、携帯電話機100のユーザの当該相手に対するメッセージの送信頻度に応じて決まる。この例では、送信頻度が高いほど内側(中心近く)にプロットされ、低いほど外側にプロットされるようになっている。すなわち、中心に自己が位置し、中心に近い位置にあるポイントの相手ほど自己の関心が向いている相手ということができる。送信頻度の高い相手の数は比較的限られるので、内周ほど表示面積が狭くなる円形状グラフでは、内側ほど送信頻度を高い相手に割り当てることが妥当といえる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、外側ほど送信頻度が高いという設定もありうる。
【0038】
各象限内の円周方向の位置は複数のポイントが重ならないように任意に位置決めされる。メッセージの送信頻度とは、単位期間(例えば1ヶ月、数週間、1週間等)内の送信回数である。この送信回数は、1回の送信メッセージの内容の多寡(メッセージデータ量)に無関係であるが、内容の多寡を考慮したい場合には、ポイントのサイズを送信メッセージの平均データ量に応じて変化させるようにしてもよい。
【0039】
あるいは、単なる送信頻度に代えて、単位期間内の送信データ量を利用するようにしてもよい。この例における送信データ量は、電子メールで言えばその本文のデータ量に相当するもので、ヘッダ情報や添付書類のデータ量は含まない。
【0040】
グラフ内の複数のポイントはユーザの操作部の操作(例えばカーソル移動キーまたはジョグダイヤル等)に応じて順次選択されるようになっている。選択されたポイント32は、強調表示され(例えば色や輝度の変化)、他のポイント31と区別できるようになっている。また、選択されたポイント32に対応する相手の名前(メンバの識別情報)が画面内(図ではグラフの下側)に表示され、現在選択されているポイント32が誰の者かが分かるようになっている。
【0041】
グラフの見やすさのために、自動的に、最大頻度の相手のポイントを最内周の同心円に割り当てるように、グラフの放射方向のスケールを可変にしてもよい。特にこの場合、放射方向の絶対位置では頻度が認識できなくなるので、相手の名前とともに送信回数(または送信データ量)を表示するようにしてもよい。
【0042】
本明細書におけるメッセージの送信頻度情報や送信データ量は、当該ユーザの通信相手に対するコミュニケーション発信の度合いを示す指標(パラメータ)として用いるものであり、例えば、ユーザは図7(a)のグラフから最近連絡をしていない相手を即座に確認することができる。また、表示されている象限位置によって各通信相手(メンバ)の現在の感情状態を認識し、これを、送信の可否や送信内容の判断に利用することができる。例えば、いらいらしている相手に対して今連絡をとるのはやめよう、悲しい状態にある相手に対しては慰めのメッセージを送ろう、等の判断を行うことができる。図7(a)に示した例では、このグラフから、選択したポイントの相手に対するメールの作成のための画面(図示せず)に直接移行できるように、「メール作成」への指示ボタンが設けられている。
【0043】
なお、図7(a)に示したグラフは、本実施の形態では、必要時にサーバからその時点の状態を反映したグラフ画像を受信して表示するようにしている。この代わりに、携帯電話機100でローカルに基本画像情報を保存しておき、頻度情報や感情状態の情報をサーバから受信して、そのポイントのプロット位置を決定してポイントの画像を追加することも可能である。
【0044】
図7(a)に示したグラフ表示は、コミュニケーション頻度と感情プレゼンスを同時に表示するような便利なツールとなる。このツールにより、ユーザは従来のように感覚的にコミュニケーション頻度を意識しプレゼンス情報は別のツールにて確認する、というような不便さが解消される。
【0045】
以下、上記のようなGUIを実現するための携帯電話機100および/またはサーバ160において保持すべきテーブル構成および実行すべき処理手順について説明する。
【0046】
図8に、本実施の形態においてサーバ160が保持するデータテーブルの構成例を示す。図8(a)はサーバ160に予め登録されるメンバテーブル51を示す。このメンバテーブル51は、所定のメッセージングサービスを利用するメンバを登録するものであり、図の例では各メンバの「ニックネーム」「メールアドレス」「現在の状態」「ポインタ」が格納されている。このほかに、氏名、住所、年齢、電話番号、趣味、職業等の他の個人情報を含んでもよい。図8(b)は、各メンバ毎に他のメンバへのメール送信回数(この例では最近1か月)を記憶した送信頻度テーブル52である。送信頻度テーブル52の各メンバ毎のテーブルはメンバテーブル51の各メンバのポインタによりメンバテーブルの各メンバの情報に対応づけられている。前述したように「送信頻度」の代わりに「送信データ量」を用いる場合には送信データ量テーブル(図示せず)を用意する。
【0047】
図9に、携帯電話機100におけるGUI処理の具体的な処理を表すフローチャートを示す。
【0048】
GUI画面では最初にデフォルト画面(例えば図3(a)に示した画面)の表示を行う(S11)。その後、ユーザの種々の要求(指示)に応じて所定の処理が実行される。
【0049】
ユーザの指示がクッション押圧であった場合(S12)、前述のようにクッションを変形させるようにその表示形態等を変化させる(S13)。同時にフラグ1をONとして他のフラグ(ONとなっているフラグ)をOFFとする。ここに「フラグ1」はその値が”ON”であるときにクッションに対するユーザの働きかけが行われたことを示すフラグである。フラグ1の初期値はOFFである。
【0050】
水遣りの指示があった場合(S14)、前述のように花を咲かせるように植木鉢の表示形態等を変化させる(S15)。同時にフラグ2をONとして他のフラグをOFFとする。ここに「フラグ2」はその値が”ON”であるときに植木鉢に対するユーザの働きかけが行われたことを示すフラグである。フラグ2の初期値はOFFである。
【0051】
ユーザから言葉の要求があった場合(S16)、前述のようにメッセージの応答を行うように吹き出しの表示形態等を変化させる(S17)。同時にフラグ3をONとして他のフラグをOFFとする。ここに「フラグ3」はその値が”ON”であるときに吹き出しに対するユーザの働きかけが行われたことを示すフラグである。フラグ3の初期値はOFFである。
【0052】
フラグ1,2,3のいずれかがONになってから所定時間が経過した場合(S18)、デフォルト画面に戻る(S19)。同時にフラグ4をONとして他のフラグをOFFとする。ここに「フラグ4」はその値が”ON”であるときにいずれの感情アイテムに対しても所定の時間以上ユーザの働きかけが行われていないことを示すフラグである。フラグ4の初期値は他のフラグと異なり、ONである。
【0053】
ユーザからグラフ表示要求が行われたとき(S20)、自己のメールアドレスまたは電話番号等のユーザIDをサーバに通知して自己のグラフ画像データをサーバに要求し(S21)、そのグラフを表示する(S22)。グラフの基本画像データを携帯電話機側で保持する場合には、自己に関連したテーブルデータのみをサーバから受信して、グラフを完成する。
【0054】
メール送信指示があった場合(S23)、後述するメール作成送信処理を行う(S24)。その他の指示があった場合(S25)、その他の処理を実行する(S26)。「その他の指示」および「その他の処理」の一例は、例えばマスコットの移動の指示およびその移動処理である。
【0055】
GUI処理の終了の指示(例えば待ち受け画面へ戻る指示)があった場合(S27)、この処理を終了する。そうでなければ、ステップS12へ戻って上記の処理を繰り返す。
【0056】
図10(a)(b)は、携帯電話機100が自己のプレゼンス情報をサーバ160へ通知する処理の2例を示している。
【0057】
図10(a)は、ユーザの感情状態の変化が検出された時点で、すなわち、フラグが前回から変化したとき(S41)、直ちに新たな感情状態すなわち”ON”となったフラグをプレゼンス情報としてユーザIDとともにサーバに通知する(S42)。これに対して、図10(b)はサーバへのアクセスタイミングとしての所定の周期(例えば1分ないし数分あるいは10分ないし数10分)の到来時に(S51)、フラグの変化をチェックし(S52)、変化があったときサーバへユーザIDとともに”ON”となったフラグを報告する(S53)。前者の通知方法は感情状態の変化が直ちにサーバに反映される利点がある。後者の通知方法はユーザが矢継ぎ早に感情状態を変化させる操作を行っても所定の周期毎に通知が行われるので、無駄な通信が行われるのを防止することができる。「所定の周期」はユーザが指定または選択できるようにしてもよい。
【0058】
図11は、サーバ160の処理例のフローチャートを示している。
【0059】
携帯電話機等からメール処理要求があれば(S61)、要求されたメール処理を行う(S62)。このメール処理が登録ユーザからのメール送信であった場合(S63)、宛先が当該登録ユーザを含むメンバテーブルで規定されたグループのメンバであるかどうかをを調べる(S64)。このチェックは例えばメールアドレスに基づいて行うことができる。宛先がメンバである場合には、該当する登録ユーザの当該宛先に対する送信頻度情報を更新し(S65)、該当する送信頻度テーブル52を更新する(S66)。
【0060】
グラフ画像の要求があった場合(S67)、そのユーザの現在のプレゼンス情報および頻度情報をメンバテーブル51および送信頻度テーブルから読み出して、グラフ画像を作成し、返送する(S68)。
【0061】
プレゼンス情報の通知を受領した場合(S69)、メンバテーブルを更新する(S70)。
【0062】
その他の処理要求があった場合(S71)、その他の処理を実行する(S72)。その後、最初のステップに戻り、上記処理を繰り返す。
【0063】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、以上の説明では携帯電話機のGUIについて説明したが、同様のGUIをPCに適用することも可能である。プレゼンス情報としては感情状態について説明したが、感情状態以外の状態であってもユーザが働きかけを行うアイテムと対応づけられていれば、本発明の適用が可能である。また、アイテムの種類およびその具体的な表示形態は単なる例示であり、上記のものに限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザインタフェース画面上でユーザのアクションをそれぞれ受け付けて表示形態が変化する複数のアイテムを設けることにより、現在の状態に応じたアイテムに対するユーザのアクションを誘発する。これにより、アイテムに対して高頻度にユーザが働きかけを行うことが期待される。また、アクションのなされたアイテムに応じてユーザの現在の状態を検出し、これをプレゼンス情報としてサーバへ送信することにより、ユーザが意識することなく、また、ユーザに負担を掛けることなく、自動的にユーザのプレゼンス情報を更新することが可能となる。
【0065】
また、メンバから他のメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを示す指標データおよび各メンバのプレゼンス情報を単一のグラフ上に表示することにより、各メンバのプレゼンス情報とともにメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを迅速かつ簡易に認識することができ、これを新たなコミュニケーション発信のために利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステム全体の概略構成、および通信端末装置の一例として携帯電話機の内部構成を示す図である。
【図2】図1内に示したサーバの概略の構成例を示す図である。
【図3】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図4】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図5】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図6】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図7】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態においてサーバが保持するデータテーブルの構成例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における携帯電話機のGUI処理の具体的な処理を表すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態において携帯電話機が自己のプレゼンス情報をサーバへ通知する処理の2例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態におけるサーバの処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
51…メンバテーブル、52…送信頻度テーブル、100…携帯電話機(通信端末装置)、150…基地局、155…通信ネットワーク、160…サーバ、163…PC
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信端末装置の表示部におけるグラフィックユーザインタフェース(GUI)に係り、特に新規、有用なGUIを実現する通信端末装置、コンピュータプログラムおよびサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、インターネットの世界ではインスタントメッセージと呼ばれる新たなコミュニケーション手段が利用され始めている。インスタントメッセージとは、既知の相手とインターネット上でリアルタイムにメッセージのやりとりを行うものであり、その前提として、現在相手がネットワークに接続しているか否か等の相手の現在の状態を示すプレゼンス情報を各ユーザが参照できるようにしている。
【0003】
一方、近年では携帯電話が急速に普及し、基本的には、いつでもどこでも電話やメッセージ通信により目的の相手とのコミュニケーションがとれるようになってきた。携帯電話においては、常時ネットワークに接続されているのが通常であり、携帯電話向けの「プレゼンス情報」は、ネットワークに接続されているか否かという情報ではなく、現在電話してよいか、現在機嫌がよいかどうか、等の他の情報に拡張されている(非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
”携帯電話における思いやりコミュニケーションを可能とするサービスを開発”、[online]、平成12年11月30日、株式会社富士通研究所、[平成15年3月13日検索]、インターネット<URL: http://www.labs.fujitsu.com/News/2000/Nov/30.html>
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記プレゼンス情報は、相手に対してコミュニケーションを取る前にその相手の状況を考慮する際に有効である。しかし、これが有効に機能するためには、各人が自己のプレゼンス情報を頻繁に入力(更新)していることが必要となる。しかし、プレゼンス情報の更新のためにはそのサービスを行うサーバに対して自発的にアクセスし、自己のプレゼンス情報を入力するという煩雑な手間を各メンバに強要する。メンバが自己のプレゼンス情報の更新を怠ると、そのメンバについては実情と合わないプレゼンス情報となる。そのようなメンバが増えると、プレゼンス情報を利用するシステム自体の有効性が問題となる。
【0006】
また、各メンバに対するコミュニケーション発信の度合いを迅速かつ簡易に認識できることが好ましいが、従来そのような手段はなかった。
【0007】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、ユーザが自発的にサーバにアクセスして自己のプレゼンス情報を直接的に更新するのではなく、グラフィックユーザインタフェースに対するユーザの働きかけに応じて自動的にプレゼンス情報を更新することができる通信端末装置、コンピュータプログラムおよびサーバを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、各メンバのプレゼンス情報の表示の際に、他メンバに対するコミュニケーション発信の度合いを同時に認識することができる通信端末装置、コンピュータプログラムおよびサーバを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による通信端末装置は、通信ネットワークを介してサーバと通信を行う通信端末装置であって、前記サーバとの通信を行う通信手段と、ユーザのアクションをそれぞれ受け付ける複数のアイテムを含むユーザインタフェース画面情報を表示画面上に表示する表示手段と、前記複数のアイテムに対するアクションとしての入力操作を受け付ける入力手段と、前記複数のアイテムの任意の一つに対するアクションに応じて当該アイテムの表示形態を変化させるとともに、当該アイテムに応じたユーザの現在の状態をプレゼンス情報として前記サーバに通知する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
この通信端末装置において、表示手段の表示画面上の複数のアイテムの任意のアイテムに対してユーザが入力手段の入力操作によりアクションを起こすと、そのアイテムの表示形態が変化する。また、当該アイテムに応じたユーザの現在の状態をプレゼンス情報として前記サーバに通知する。各アイテムの変化前の表示形態がどのようなもので、かつ、アクションに応じた変化後の表示形態がどのようなものであるかに応じて、どのアイテムに対してユーザがアクションを起こすかがユーザの現在の状態に応じて変わることが期待される。これによって、どのアイテムに対してユーザがアクションを起こしたかという情報とユーザの現在の状態との間に相関関係が生じる。したがって、ユーザのアイテムに対するアクションをユーザのプレゼンス情報と対応づけることができる。アイテムへのアクションはユーザに強制されるものではなく、ユーザの現在の状態に応じて自発的に行われるものである。その結果、ユーザに特別な負担を強いることなく、プレゼンス情報の収集を行うことが可能となる。
【0011】
前記制御手段は、一つのアイテムに対するアクションに応じて変化させた表示態様を所定の時間が経過するまで維持し、その後前記表示形態を元に戻すとともに、所定の時間いずれのアイテムに対するアクションも行われなかったことを現在の状態とする。
【0012】
前記制御手段は、予め登録したグループのメンバに対する前記ユーザのコミュニケーション発信の度合いを示す指標データおよび現在の各メンバのプレゼンス情報を前記サーバから受信し、前記各メンバの指標データおよびプレゼンス情報を単一のグラフ上に表示するよう、前記通信手段および表示手段を制御するようにしてもよい。これにより、各メンバのプレゼンス情報の表示の際、各メンバに対するコミュニケーション発信の度合いを同時に認識できる。前記単一のグラフは例えば円形状グラフであり、その角度方向位置に前記プレゼンス情報を対応づけるとともに放射方向位置に前記指標データを対応づけて各メンバを表すポイントを配置したグラフである。これにより、比較的限られた表示領域に別種の情報を盛り込むことができる。
【0013】
このグラフ表示において、前記制御手段は、前記入力手段の操作に応じて前記各メンバを表すポイントを順次強調表示し、この強調表示されたメンバの識別情報をグラフと併せて表示するよう前記入力手段および表示手段を制御するようにしてもよい。これによって、限られた表示領域においてポイントが互いに近接して表示されていても、各ポイントがどのメンバに対応するものであるかを即座に認識することができる。
【0014】
本発明は、上記のような通信ネットワークを介してサーバと通信を行う通信端末装置にインストールされ、その機能を実現するコンピュータプログラムとしても把握される。
【0015】
本発明によるサーバは、通信ネットワークを介して通信端末装置と通信を行うサーバであって、グループに属するメンバの登録を受ける登録手段と、登録されたメンバの現在の情報を表すプレゼンス情報を各メンバの通信端末装置から受信する受信手段と、各メンバのユーザ識別情報と対応づけて前記プレゼンス情報を記憶する第1のテーブル手段と、各メンバから他のメンバへのメッセージの送信を仲介するメッセージ仲介手段と、各メンバから他のメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを示す指標データを収集して記憶する第2のテーブル手段と、各メンバからの要求に応じて前記第1および第2のテーブル手段の記憶内容を返信する応答手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
サーバは、グループの登録メンバについて各メンバの通信端末装置からプレゼンス情報の通知を受けてそれらを収集し、第1のテーブル手段に記憶する。これとともに、メッセージ仲介手段により各メンバから他のメンバへのメッセージの送信を仲介する際に、各メンバから他のメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを示す指標データを収集して第2のテーブル手段に記憶する。これらの第1および第2のテーブル手段に記憶された記憶内容は、応答手段により、各メンバからの要求に応じて返信するされる。よって、各メンバはサーバを介して他のメンバのプレゼンス情報を認識するとともに、自己のコミュニケーション発信の度合いを認識することができる。
【0017】
前記応答手段は、前記第1および第2のテーブル手段の記憶内容に基づいて前記ユーザのコミュニケーション発信の度合いを示す指標データおよび現在の各メンバのプレゼンス情報を返信することができるが、これに代えて、前記第1および第2のテーブル手段の記憶内容に基づいて作成した前記各メンバの指標データおよびプレゼンス情報を含む単一のグラフ画像データを返信するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1に、本実施の形態に係るシステム全体の概略構成、および通信端末装置の一例として携帯電話機100の内部構成を示す。このシステムは、携帯電話機100は基地局150を介して通信ネットワーク155に接続されている。通信ネットワーク155には、サーバ160、他の電話機100、電子メール端末装置としてのPC163等に接続されている。通信ネットワーク155には電話網、インターネット等を含みうる。
【0020】
携帯電話機100の制御部105は、変調器103および復調器104に接続され、さらに、これらはアンテナ共用器102を介してアンテナ101に接続され、基地局150および通信ネットワーク155を介して外部の通信端末装置との間で音声やデータの送受信を行う。制御部105は、CPU110を有し、メモリ122に格納されている制御プログラムやアプリケーションプログラムおよび必要なパラメータを利用して、携帯電話機の機能を実現する。メモリ122は不揮発性のメモリであるROM、EEPROMや、通常揮発性であるRAM等を含む。制御部105はさらに外部インタフェース111を含み、これを介して、入力部106(各種キーやジョグダイヤル等の入力手段)、表示部107(LCD等の表示手段)、LED108(発光部)、バイブレータ109(振動部)等の入出力動作を制御する。制御部105にはさらに時計部121が接続される。時計部121は日時情報を管理を行うとともにタイマー機能を有する。制御部105は本発明の制御手段を構成している。
【0021】
図2に、サーバ160の概略の構成例を示す。サーバ160は主要機能部として、Web処理部203、テーブル処理部205、およびメール(メッセージ)処理部207を有する。
【0022】
Web処理部203は、Web画面構成のための画像やテキスト等のデータを格納したWebデータ記憶装置204と接続されると共に、通信部201を介して通信ネットワーク155に接続され、携帯電話機100等からのWebデータの要求に応じてWebデータの返送を行う応答手段として機能する。Web処理部203は、この送信の前にWebデータの加工処理を行ってもよい。
【0023】
テーブル処理部205は、後述するようなメンバテーブル51(第1のテーブル手段)や送信頻度テーブル52(第2のテーブル手段)のようなテーブルデータを格納するテーブルデータ記憶装置206に接続され、Web処理部203およびメール処理部207から与えられる情報に従って、ユーザに関するテーブルデータ情報の作成および更新の処理を行うとともに、後述するグラフの画像データの作成のために必要な情報をWeb処理部203に与える。
【0024】
メール(メッセージ)処理部207は、通信部201を介して通信ネットワーク155に接続され、ユーザ間で送受信される、本実施の形態に係る電子メール等のメッセージの送受信処理を担当する。メール処理部207は、メッセージとしてのメールデータを格納するメール記憶装置208およびテーブル処理部205にも接続されている。
【0025】
なお、サーバ160のメール機能とWeb機能は別々のサーバが担当し、適宜必要情報を相互に授受する構成であってもよい。また、図示しないが、通信部201とは別に外部との間で各種データ等の入出力を行うインタフェースを備えてもよい。
【0026】
図3〜図7に、図1の携帯電話機100のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す。
【0027】
まず、図3〜図6により、本実施の形態におけるプレゼンス入力方法について説明する。これらの図に示すGUIは、画面上にエージェントやマスコットと呼ばれるキャラクタ(以下、マスコットという)21と、ユーザによるこのマスコット21の操作に応じて選択指示される複数のアイテムとを表示することにより、直感的かつ簡単な操作が行えるユーザのなじみやすいユーザインタフェースを提供するものである。図の例では部屋の中を模して、その中に各種のアイテムが配置され、ユーザの操作に従ってマスコット21が部屋の中を移動し、所望のアイテムに働きかけることができるようになっている。図中のアイテムとしては、光の玉(または水晶玉)23、クッション25、植木鉢(例えば幸福の花)27、レター28、吹き出し29が示されている。これらの各アイテムの働きについては以下に逐次説明する。
【0028】
図3〜図6の画面を構成する基本的な画像データは、初期的に、あるいは、本GUIをサポートするアプリケーションのインストール時に、携帯電話機100に記憶しておき、必要に応じて画像を変化させる。この代わりに、オンラインで逐次サーバからその時点の画像データを受信して表示するようにすることも可能である。
【0029】
本実施の形態におけるプレゼンス情報としては、ユーザの主な感情や状態として、嬉しい・楽しい、腹立たしい・イライラ、悲しい・寂しい、無感情などを採用している。本発明ではこのようなプレゼンス情報をサーバに対して直接的に入力するのではなく、上記GUI内の所定のアイテムに対するユーザの働きかけ(アクション)に応じてプレゼンス情報を検出し、自動的にサーバに通知するものである。そのために、本実施の形態では、ユーザの現在状態を検出するための複数のアイテム(感情アイテムという)を設け、ユーザが特定の感情アイテムに対して所定の働きかけを行ったとき、ユーザの現在状態を決定する。例えば、ストレス解消にクッションを叩く、植木鉢に水をやる、慰めの言葉を要求する、といった行動を、マスコット21を通じてGUI内で実行することにより、そのときのユーザの感情にあった表示形態への変化、さらには、音、振動等の出力形態の変化を伴うとともに、プレゼンス情報を獲得する。
【0030】
例えば図3(a)のような画面状態から、ユーザの入力部106(例えばカーソル移動キーまたはジョグダイヤル等)の操作によってマスコット21がクッション25の前に移動するとハイライト等の強調表示がクッション25に移動する。強調表示はマスコット21の移動に従って逐次マスコット21の近傍のアイテムに移動するようになっている。図3(b)に示すように、クッション25が強調表示された状態でユーザが入力部106に対する別の操作(例えば、所定のキーまたはジョグダイヤル等の押下)を行うと、ふくらんだクッション25の代わりに図3(c)に示すようにへこんだ形のクッション25aが表示される。この際、併せて、スピーカ123から所定の音(例えば物を叩くような音)を出力したり、バイブレータ109を振動させたりする別の出力形態を伴ってもよい。図3(d)はクッションの変化を取り出して示したものである。これにより、マスコット21がクッションをたたいているような擬似的な感覚をユーザに与えることができる。ユーザは第1の感情状態にある、すなわち、いらいらしているまたは怒っているようなときにこのクッションを叩くことにより、ストレス解消が図れる。
【0031】
図4(a)はマスコット21が植木鉢27の前に移動して植木鉢27が強調表示された状態を示している。この状態でユーザが入力部106に対する所定の操作(例えば、所定のキーまたはジョグダイヤル等の押下)を行うと、図4(b)に示すように植木鉢27に水遣りがなされて花が咲く、という表示形態の変化を行う。これに加えて、スピーカ123から所定の音(例えばメロディ)が発生するようにしてもよい。図4(c)は変化前の植木鉢27から変化後の植木鉢27aの変化の状態を取り出して示したものである。本実施の形態では、ユーザが植木鉢に水をやる操作を行うときに、そのユーザは第2の感情状態にある、すなわち、ハッピーな(嬉しいまたは楽しい)状態にあると想定している。
【0032】
図5(a)はマスコット21が吹き出し29の前に移動して吹き出し29が強調表示された状態を示している。この状態でユーザが入力部106に対する所定の操作(例えば、所定のキーまたはジョグダイヤル等の押下)を行うと、図5(b)に示すように吹き出し29に、マスコット21からのメッセージが表示されるようになっている。図5(c)は変化前の吹き出し29と変化後の吹き出し29aの変化の様子を取り出して示したものである。このようなユーザの操作は、慰めあるいは元気づけの言葉(メッセージ)の要求であり、マスコット21はそのような言葉を表示出力する。したがって、このようなユーザ操作はユーザが第3の感情状態、すなわち、悲しい・寂しい等の感情状態にあるときに行われることが想定される。この言葉の出力は表示に代えてまたは表示に加えて、音声で行ってもよい。メッセージは常に同じではなく、予め複数用意され、それらの中からランダムにあるいは状況に応じて選択されるようにすることが好ましい。このようなメッセージは、予め本実施の形態に係るアプリケーションプログラムのインストール時に携帯電話機のメモリ122に記憶しておくか、または、その都度、サーバにアクセスして取得する。
【0033】
図3,図4,図5に示したそれぞれの感情アイテムの表示形態は、図6(a)(b)(c)に示すように、マスコット21の移動にかかわらず、その変化が所定時間維持される。これによって、ユーザが最も最近に示した自己のプレゼンス情報(サーバに反映されているプレゼンス情報)を認識することができる。所定時間が経過する前に他の感情アイテムへの働きかけが行われた場合には、それに対応する表示形態に移行する。所定時間が経過したら、上記各感情アイテムの表示形態に変化のないデフォルトの表示形態に戻る。このときの感情状態は「無感情」として処理される。
【0034】
このように、感情アイテムへの働きかけを契機とする出力形態の変化によりユーザには感情アイテムに対する働きかけのインセンティブが与えられ、単に現在の感情状態の入力を義務づけられる場合に比べて、より実効のあるプレゼンス情報の収集が行える。また、収集されたプレゼンス情報はユーザが意識することなくサーバに対して自動的に通知されるので、ユーザにとって、従来のようにプレゼンス情報の更新作業のような煩わしさは感じられない。
【0035】
初期的な感情状態は前述のような「無感情」状態とし、前記のようなユーザの感情アイテムに対する働きかけにより他の特定の感情状態に移行した後も、所定の時間が経過した場合には無感情状態に戻る。本実施の形態ではこの無感情も一つのプレゼンス情報である。サーバを介して相手に認識される「無感情」状態は、当該メンバが感情アイテムに対する働きかけを行う時間的余裕がないほど忙しくしている状態、あるいは、睡眠状態、等と認識することができる。
【0036】
なお、図のGUI画面内に示したレターのアイテム28は、電子メールのようなメッセージ作成送信時に選択することができるアイテムであり、感情状態の検出には直接関係しない。また、電子メールのようなメッセージ受信表示のためのアイテムとしてポストを模したアイテムは、本実施の形態では図示しない別の部屋のあるものと想定しているが、図の部屋内に設けてもよい。
【0037】
図のGUI画面内に示した光の玉23のアイテムは、本実施の形態では、このアイテムを選択、指示することにより、図7(a)に示すような表示画面に移行する。この画面は、携帯電話機100のユーザが自己のメッセージを送信する予め登録された相手について、各相手に対する送信頻度情報と自己の最新の感情状態との二つのパラメータを同時に表示したグラフである。このグラフは複数の等間隔の同心円を90度間隔に4等分し、これらの4つの角度方向位置(ここでは象限)に上記4つの感情をそれぞれ割り当てたものである。また、グラフ内にはメッセージ送信相手を表すポイント31,32がそれぞれ所定の位置にプロットされる。各ポイントがいずれの象限に属するかは、当該相手の現在サーバに認識されている感情状態によって決まる。また、各ポイントの放射方向位置は、図7(b)に1象限のみを拡大表示して示すように、携帯電話機100のユーザの当該相手に対するメッセージの送信頻度に応じて決まる。この例では、送信頻度が高いほど内側(中心近く)にプロットされ、低いほど外側にプロットされるようになっている。すなわち、中心に自己が位置し、中心に近い位置にあるポイントの相手ほど自己の関心が向いている相手ということができる。送信頻度の高い相手の数は比較的限られるので、内周ほど表示面積が狭くなる円形状グラフでは、内側ほど送信頻度を高い相手に割り当てることが妥当といえる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、外側ほど送信頻度が高いという設定もありうる。
【0038】
各象限内の円周方向の位置は複数のポイントが重ならないように任意に位置決めされる。メッセージの送信頻度とは、単位期間(例えば1ヶ月、数週間、1週間等)内の送信回数である。この送信回数は、1回の送信メッセージの内容の多寡(メッセージデータ量)に無関係であるが、内容の多寡を考慮したい場合には、ポイントのサイズを送信メッセージの平均データ量に応じて変化させるようにしてもよい。
【0039】
あるいは、単なる送信頻度に代えて、単位期間内の送信データ量を利用するようにしてもよい。この例における送信データ量は、電子メールで言えばその本文のデータ量に相当するもので、ヘッダ情報や添付書類のデータ量は含まない。
【0040】
グラフ内の複数のポイントはユーザの操作部の操作(例えばカーソル移動キーまたはジョグダイヤル等)に応じて順次選択されるようになっている。選択されたポイント32は、強調表示され(例えば色や輝度の変化)、他のポイント31と区別できるようになっている。また、選択されたポイント32に対応する相手の名前(メンバの識別情報)が画面内(図ではグラフの下側)に表示され、現在選択されているポイント32が誰の者かが分かるようになっている。
【0041】
グラフの見やすさのために、自動的に、最大頻度の相手のポイントを最内周の同心円に割り当てるように、グラフの放射方向のスケールを可変にしてもよい。特にこの場合、放射方向の絶対位置では頻度が認識できなくなるので、相手の名前とともに送信回数(または送信データ量)を表示するようにしてもよい。
【0042】
本明細書におけるメッセージの送信頻度情報や送信データ量は、当該ユーザの通信相手に対するコミュニケーション発信の度合いを示す指標(パラメータ)として用いるものであり、例えば、ユーザは図7(a)のグラフから最近連絡をしていない相手を即座に確認することができる。また、表示されている象限位置によって各通信相手(メンバ)の現在の感情状態を認識し、これを、送信の可否や送信内容の判断に利用することができる。例えば、いらいらしている相手に対して今連絡をとるのはやめよう、悲しい状態にある相手に対しては慰めのメッセージを送ろう、等の判断を行うことができる。図7(a)に示した例では、このグラフから、選択したポイントの相手に対するメールの作成のための画面(図示せず)に直接移行できるように、「メール作成」への指示ボタンが設けられている。
【0043】
なお、図7(a)に示したグラフは、本実施の形態では、必要時にサーバからその時点の状態を反映したグラフ画像を受信して表示するようにしている。この代わりに、携帯電話機100でローカルに基本画像情報を保存しておき、頻度情報や感情状態の情報をサーバから受信して、そのポイントのプロット位置を決定してポイントの画像を追加することも可能である。
【0044】
図7(a)に示したグラフ表示は、コミュニケーション頻度と感情プレゼンスを同時に表示するような便利なツールとなる。このツールにより、ユーザは従来のように感覚的にコミュニケーション頻度を意識しプレゼンス情報は別のツールにて確認する、というような不便さが解消される。
【0045】
以下、上記のようなGUIを実現するための携帯電話機100および/またはサーバ160において保持すべきテーブル構成および実行すべき処理手順について説明する。
【0046】
図8に、本実施の形態においてサーバ160が保持するデータテーブルの構成例を示す。図8(a)はサーバ160に予め登録されるメンバテーブル51を示す。このメンバテーブル51は、所定のメッセージングサービスを利用するメンバを登録するものであり、図の例では各メンバの「ニックネーム」「メールアドレス」「現在の状態」「ポインタ」が格納されている。このほかに、氏名、住所、年齢、電話番号、趣味、職業等の他の個人情報を含んでもよい。図8(b)は、各メンバ毎に他のメンバへのメール送信回数(この例では最近1か月)を記憶した送信頻度テーブル52である。送信頻度テーブル52の各メンバ毎のテーブルはメンバテーブル51の各メンバのポインタによりメンバテーブルの各メンバの情報に対応づけられている。前述したように「送信頻度」の代わりに「送信データ量」を用いる場合には送信データ量テーブル(図示せず)を用意する。
【0047】
図9に、携帯電話機100におけるGUI処理の具体的な処理を表すフローチャートを示す。
【0048】
GUI画面では最初にデフォルト画面(例えば図3(a)に示した画面)の表示を行う(S11)。その後、ユーザの種々の要求(指示)に応じて所定の処理が実行される。
【0049】
ユーザの指示がクッション押圧であった場合(S12)、前述のようにクッションを変形させるようにその表示形態等を変化させる(S13)。同時にフラグ1をONとして他のフラグ(ONとなっているフラグ)をOFFとする。ここに「フラグ1」はその値が”ON”であるときにクッションに対するユーザの働きかけが行われたことを示すフラグである。フラグ1の初期値はOFFである。
【0050】
水遣りの指示があった場合(S14)、前述のように花を咲かせるように植木鉢の表示形態等を変化させる(S15)。同時にフラグ2をONとして他のフラグをOFFとする。ここに「フラグ2」はその値が”ON”であるときに植木鉢に対するユーザの働きかけが行われたことを示すフラグである。フラグ2の初期値はOFFである。
【0051】
ユーザから言葉の要求があった場合(S16)、前述のようにメッセージの応答を行うように吹き出しの表示形態等を変化させる(S17)。同時にフラグ3をONとして他のフラグをOFFとする。ここに「フラグ3」はその値が”ON”であるときに吹き出しに対するユーザの働きかけが行われたことを示すフラグである。フラグ3の初期値はOFFである。
【0052】
フラグ1,2,3のいずれかがONになってから所定時間が経過した場合(S18)、デフォルト画面に戻る(S19)。同時にフラグ4をONとして他のフラグをOFFとする。ここに「フラグ4」はその値が”ON”であるときにいずれの感情アイテムに対しても所定の時間以上ユーザの働きかけが行われていないことを示すフラグである。フラグ4の初期値は他のフラグと異なり、ONである。
【0053】
ユーザからグラフ表示要求が行われたとき(S20)、自己のメールアドレスまたは電話番号等のユーザIDをサーバに通知して自己のグラフ画像データをサーバに要求し(S21)、そのグラフを表示する(S22)。グラフの基本画像データを携帯電話機側で保持する場合には、自己に関連したテーブルデータのみをサーバから受信して、グラフを完成する。
【0054】
メール送信指示があった場合(S23)、後述するメール作成送信処理を行う(S24)。その他の指示があった場合(S25)、その他の処理を実行する(S26)。「その他の指示」および「その他の処理」の一例は、例えばマスコットの移動の指示およびその移動処理である。
【0055】
GUI処理の終了の指示(例えば待ち受け画面へ戻る指示)があった場合(S27)、この処理を終了する。そうでなければ、ステップS12へ戻って上記の処理を繰り返す。
【0056】
図10(a)(b)は、携帯電話機100が自己のプレゼンス情報をサーバ160へ通知する処理の2例を示している。
【0057】
図10(a)は、ユーザの感情状態の変化が検出された時点で、すなわち、フラグが前回から変化したとき(S41)、直ちに新たな感情状態すなわち”ON”となったフラグをプレゼンス情報としてユーザIDとともにサーバに通知する(S42)。これに対して、図10(b)はサーバへのアクセスタイミングとしての所定の周期(例えば1分ないし数分あるいは10分ないし数10分)の到来時に(S51)、フラグの変化をチェックし(S52)、変化があったときサーバへユーザIDとともに”ON”となったフラグを報告する(S53)。前者の通知方法は感情状態の変化が直ちにサーバに反映される利点がある。後者の通知方法はユーザが矢継ぎ早に感情状態を変化させる操作を行っても所定の周期毎に通知が行われるので、無駄な通信が行われるのを防止することができる。「所定の周期」はユーザが指定または選択できるようにしてもよい。
【0058】
図11は、サーバ160の処理例のフローチャートを示している。
【0059】
携帯電話機等からメール処理要求があれば(S61)、要求されたメール処理を行う(S62)。このメール処理が登録ユーザからのメール送信であった場合(S63)、宛先が当該登録ユーザを含むメンバテーブルで規定されたグループのメンバであるかどうかをを調べる(S64)。このチェックは例えばメールアドレスに基づいて行うことができる。宛先がメンバである場合には、該当する登録ユーザの当該宛先に対する送信頻度情報を更新し(S65)、該当する送信頻度テーブル52を更新する(S66)。
【0060】
グラフ画像の要求があった場合(S67)、そのユーザの現在のプレゼンス情報および頻度情報をメンバテーブル51および送信頻度テーブルから読み出して、グラフ画像を作成し、返送する(S68)。
【0061】
プレゼンス情報の通知を受領した場合(S69)、メンバテーブルを更新する(S70)。
【0062】
その他の処理要求があった場合(S71)、その他の処理を実行する(S72)。その後、最初のステップに戻り、上記処理を繰り返す。
【0063】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、以上の説明では携帯電話機のGUIについて説明したが、同様のGUIをPCに適用することも可能である。プレゼンス情報としては感情状態について説明したが、感情状態以外の状態であってもユーザが働きかけを行うアイテムと対応づけられていれば、本発明の適用が可能である。また、アイテムの種類およびその具体的な表示形態は単なる例示であり、上記のものに限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザインタフェース画面上でユーザのアクションをそれぞれ受け付けて表示形態が変化する複数のアイテムを設けることにより、現在の状態に応じたアイテムに対するユーザのアクションを誘発する。これにより、アイテムに対して高頻度にユーザが働きかけを行うことが期待される。また、アクションのなされたアイテムに応じてユーザの現在の状態を検出し、これをプレゼンス情報としてサーバへ送信することにより、ユーザが意識することなく、また、ユーザに負担を掛けることなく、自動的にユーザのプレゼンス情報を更新することが可能となる。
【0065】
また、メンバから他のメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを示す指標データおよび各メンバのプレゼンス情報を単一のグラフ上に表示することにより、各メンバのプレゼンス情報とともにメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを迅速かつ簡易に認識することができ、これを新たなコミュニケーション発信のために利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステム全体の概略構成、および通信端末装置の一例として携帯電話機の内部構成を示す図である。
【図2】図1内に示したサーバの概略の構成例を示す図である。
【図3】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図4】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図5】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図6】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図7】図1の携帯電話機のグラフィックユーザインタフェース(GUI)を表す画面例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態においてサーバが保持するデータテーブルの構成例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における携帯電話機のGUI処理の具体的な処理を表すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態において携帯電話機が自己のプレゼンス情報をサーバへ通知する処理の2例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態におけるサーバの処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
51…メンバテーブル、52…送信頻度テーブル、100…携帯電話機(通信端末装置)、150…基地局、155…通信ネットワーク、160…サーバ、163…PC
Claims (13)
- 通信ネットワークを介してサーバと通信を行う通信端末装置であって、
前記サーバとの通信を行う通信手段と、
ユーザのアクションをそれぞれ受け付ける複数のアイテムを含むユーザインタフェース画面情報を表示画面上に表示する表示手段と、
前記複数のアイテムに対するアクションとしての入力操作を受け付ける入力手段と、
前記複数のアイテムの任意の一つに対するアクションに応じて当該アイテムの表示形態を変化させるとともに、当該アイテムに応じたユーザの現在の状態をプレゼンス情報として前記サーバに通知する制御手段と、
を備えたことを特徴とする通信端末装置。 - 前記制御手段は、一つのアイテムに対するアクションに応じて変化させた表示態様を所定の時間が経過するまで維持し、その後前記表示形態を元に戻すとともに、所定の時間いずれのアイテムに対するアクションも行われなかったときはアクションがないことを現在の状態とすることを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 前記制御手段は、予め登録したグループのメンバに対する前記ユーザのコミュニケーション発信の度合いを示す指標データおよび現在の各メンバのプレゼンス情報を前記サーバから受信し、前記各メンバの指標データおよびプレゼンス情報を単一のグラフ上に表示するよう、前記通信手段および表示手段を制御することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 前記単一のグラフは円形状グラフであり、その角度方向位置に前記プレゼンス情報を対応づけるとともに放射方向位置に前記指標データを対応づけて各メンバを表すポイントを配置したグラフである請求項3記載の通信端末装置。
- 前記制御手段は、前記入力手段の操作に応じて前記各メンバを表すポイントを順次強調表示し、この強調表示されたメンバの識別情報をグラフと併せて表示するよう前記入力手段および表示手段を制御することを特徴とする請求項4記載の通信端末装置。
- 通信ネットワークを介してサーバと通信を行う通信端末装置において実行されるコンピュータプログラムであって、
ユーザのアクションをそれぞれ受け付ける複数のアイテムを含むユーザインタフェース画面情報を表示画面上に表示するステップと、
前記複数のアイテムに対するアクションとしての入力操作を受け付けるステップと、
前記複数のアイテムの任意の一つに対するアクションに応じて当該アイテムの表示形態を変化させるとともに、当該アイテムに応じたユーザの現在の状態をプレゼンス情報として前記サーバに通知するステップと、
を備えたことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 一つのアイテムに対するアクションに応じて変化させた表示態様を所定の時間が経過するまで維持し、その後前記表示形態を元に戻すとともに、所定の時間いずれのアイテムに対するアクションも行われなかったときはアクションがないことを現在の状態とすることを特徴とする請求項6記載のコンピュータプログラム。
- 予め登録したグループのメンバに対する前記ユーザのコミュニケーション発信の度合いを示す指標データおよび現在の各メンバのプレゼンス情報を前記サーバから受信し、前記各メンバの指標データおよびプレゼンス情報を単一のグラフ上に表示することを特徴とする請求項6記載のコンピュータプログラム。
- 前記単一のグラフは円形状グラフであり、その角度方向位置に前記プレゼンス情報を対応づけるとともに放射方向位置に前記指標データを対応づけて各メンバを表すポイントを配置したグラフである請求項8記載のコンピュータプログラム。
- 前記入力手段の操作に応じて前記各メンバを表すポイントを順次強調表示し、この強調表示されたメンバの識別情報をグラフと併せて表示することを特徴とする請求項9記載のコンピュータプログラム。
- 通信ネットワークを介して通信端末装置と通信を行うサーバであって、
グループに属するメンバの登録を受ける登録手段と、
登録されたメンバの現在の情報を表すプレゼンス情報を各メンバの通信端末装置から受信する受信手段と、
各メンバのユーザ識別情報と対応づけて前記プレゼンス情報を記憶する第1のテーブル手段と、
各メンバから他のメンバへのメッセージの送信を仲介するメッセージ仲介手段と、
各メンバから他のメンバに対して行われたコミュニケーション発信の度合いを示す指標データを収集して記憶する第2のテーブル手段と、
各メンバからの要求に応じて前記第1および第2のテーブル手段の記憶内容を返信する応答手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ。 - 前記応答手段は、前記第1および第2のテーブル手段の記憶内容に基づいて作成した前記各メンバの指標データおよびプレゼンス情報を含む単一のグラフ画像データを返信することを特徴とする請求項11記載のサーバ。
- 前記単一のグラフは円形状グラフであり、その角度方向位置に前記プレゼンス情報を対応づけるとともに放射方向位置に前記指標データを対応づけて各メンバを表すポイントを配置したグラフである請求項12記載のサーバ。
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JP2003145367A Withdrawn JP2004348483A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 通信端末装置、コンピュータプログラムおよびサーバ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2003
- 2003-05-22 JP JP2003145367A patent/JP2004348483A/ja not_active Withdrawn
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