JP2004348053A - 球面収差補正素子及びそれを備えた光ピックアップ装置 - Google Patents

球面収差補正素子及びそれを備えた光ピックアップ装置 Download PDF

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光宏 富樫
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Abstract

【課題】レンズの開口数(NA)が0.6を超える高NAのレンズと、400nm帯の短波長の光を用いた場合であっても、この光の波長の変化に起因する対物レンズの球面収差を補正することができ、ディスク自体の厚みのむら、あるいは光ディスクの保護膜の厚みのむら等に起因する対物レンズの球面収差を補正することができ、その結果、大容量の情報を高密度で記録・再生することができる球面収差補正素子及びそれを備えた光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】本発明の球面収差補正素子は、光Lの球面収差を補正する素子であり、光軸Ax上に平凹レンズ21及びホログラム素子22を配置し、このホログラム素子22を、光軸Axに沿って移動自在かつ任意の位置に固定可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光の球面収差を補正する球面収差補正素子及びそれを備えた光ピックアップ装置に関し、特に詳しくは、レンズの開口数(NA:Numerical Aperture)が0.6を超える高NAのレンズと400nm帯の短波長を用いて高密度の記録・再生を行う光情報記録・再生装置に用いて好適な球面収差補正素子及びそれを備えた光ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、DVD(ディジタル・ヴァーサタイル・ディスク)等の光ディスク(光情報記録媒体)、あるいは、より小型かつ薄厚の次世代光ディスクにおいては、レーザ光源として405nmの波長の青紫色レーザダイオード(LD)を用い、このレーザ光を光ディスクの記録面に集光させるための対物レンズとしてNAが0.6を超える対物レンズを用いた光ピックアップ装置により、大容量の情報を記録・再生することが可能になっている。例えば、NAが0.85の対物レンズを用いた場合では、20GB以上の大容量の情報の記録・再生が可能である。
ところで、このような光ピックアップ装置では、青紫色レーザダイオード(LD)の経時的な温度変化等により、出射されるレーザ光の発振波長に変化が生じ、この波長変化に伴い対物レンズに色収差(球面収差)が生じる。
また、この光ディスクでは、そのディスク自体の厚みのむら、光ディスクの記録面を覆っている保護膜の厚みのむら等によっても球面収差が生じる。
そこで、この球面収差を補正するために、例えば、次の様な光ピックアップ装置(1)〜(3)が提案されている。
【0003】
(1)レーザダイオード(LD)からのレーザ光を平行光とするコリメートレンズと対物レンズとの間に、正レンズ群と負レンズ群を配置し、一方のレンズ群を他方のレンズ群に対して光軸方向に移動させることにより、対物レンズの球面収差を補正する(特許文献1参照)。
(2)レーザダイオード(LD)からのレーザ光を平行光とするコリメートレンズと対物レンズとの間に、凹レンズと単一ホログラムパターンを有するホログラム素子(回折光学素子)を一体化した補正素子を配置し、この補正素子により対物レンズの色収差(球面収差)を補正する(特許文献2参照)。
(3)レーザダイオード(LD)からのレーザ光を平行光とするコリメートレンズと対物レンズとの間に、1対の透明基板により液晶(異方性光学媒質)を挟持しかつ対向する給電部間に印加する電圧が給電部毎に異なる液晶補正素子(位相補正素子)を配置し、この液晶補正素子により対物レンズの球面収差を補正する(特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−131603号公報
【特許文献2】
特開2001−256672号公報
【特許文献3】
特開2001−143303号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の光ピックアップ装置(1)では、対物レンズが単一モールドのレンズの場合には、レーザダイオード(LD)からのレーザ光の波長変動により生じる球面収差が非常に大きく、これらのレンズ群だけでは球面収差を補正しきれないという問題点があった。
また、従来の光ピックアップ装置(2)では、回折光学素子に単一ホログラムパターンを有するホログラム素子を用いているために、単一モールドの対物レンズの球面収差を、レーザダイオード(LD)の実使用波長帯域である400〜415nmの波長帯域全体に亘って補正しきれないという問題点があった。
【0006】
また、従来の光ピックアップ装置(3)では、対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間の位置ずれによりコマ収差が生じる。この場合、このコマ収差を生じさせないためには、液晶補正素子を対物レンズを移動させるアクチュエータ内に設置する必要があるが、通常の装置では、この様な設置スペースが無く、この様な構成の液晶補正素子を用いることができないという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、レンズの開口数(NA:Numerical Aperture)が0.6を超える高NAのレンズと、400nm帯の短波長の光を用いた場合であっても、この光の波長の変化に起因する対物レンズの球面収差を補正することができ、さらには、ディスク自体の厚みのむら、あるいは光ディスクの記録面を覆っている保護膜の厚みのむら等に起因する対物レンズの球面収差を補正することができ、その結果、大容量の情報を高密度で記録・再生することを可能とする球面収差補正素子及びそれを備えた光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような球面収差補正素子及びそれを備えた光ピックアップ装置を提供した。
すなわち、請求項1記載の球面収差補正素子は、光の球面収差を補正する素子であって、光軸上に平凹レンズ及び回折光学素子を配置し、これら平凹レンズ及び回折光学素子の少なくとも一方は、前記光軸に沿って移動自在かつ任意の位置に固定可能とされていることを特徴とする。
【0009】
この球面収差補正素子では、前記光軸に沿って光が入射する場合に、平凹レンズ及び回折光学素子の少なくとも一方を前記光軸に沿って移動することにより、前記光軸に沿って入射した光が平凹レンズ及び回折光学素子を順次通過する間に、この光の初期の波長のばらつきに起因する球面収差を補正することが可能になる。
【0010】
請求項2記載の球面収差補正素子は、請求項1記載の球面収差補正素子において、前記回折光学素子に、さらに光位相制御素子を備えてなることを特徴とする。
この球面収差補正素子では、前記回折光学素子に、さらに光位相制御素子を備えた構成としたことにより、光の初期の波長のばらつき、及び光の波長の経時変化に起因する球面収差を、この波長帯域全域に亘って補正することが可能になる。しかも、これらの素子は極めて小型でしかも構成が簡単であるから、球面収差補正素子全体が小型化される。
【0011】
請求項3記載の球面収差補正素子は、請求項2記載の球面収差補正素子において、前記光位相制御素子は、一対の透明基板と、これらの透明基板に挟持された液晶と、これらの透明基板各々に形成された電極とを備えてなる液晶補正素子であることを特徴とする。
【0012】
この球面収差補正素子では、光位相制御素子を、一対の透明基板と、これらの透明基板に挟持された液晶と、これらの透明基板各々に形成された電極とを備えてなる液晶補正素子としたことにより、電極に印加する電圧を制御することで、光の球面収差を波長帯域全域に亘って補正することが可能になる。しかも、この液晶補正素子は極めて小型で薄厚かつ構成が簡単であるから、球面収差補正素子全体がさらに小型化される。
【0013】
請求項4記載の球面収差補正素子は、請求項3記載の球面収差補正素子において、前記一対の電極のうち一方の電極は、同心円状に配置された複数の電極部からなり、互いに隣接する前記電極部間の位相差は前記光の波長の整数倍であることを特徴とする。
【0014】
この球面収差補正素子では、同心円状に配置された複数の電極部の互いに隣接する電極部間の位相差を、前記光の波長の整数倍としたことにより、これらの電極部と対向する電極との間に所定の電圧を印加することにより、複数の電極部各々の液晶により前記光の波長の整数倍分、位相がシフトすることになり、全体として(電極部の数−1)×波長の整数倍分、位相をシフトさせることになる。これにより、光の位相の変化量の最大値を低く抑えることが可能になり、素子の厚みの増加、必要な印加電圧の増大を抑えることが可能になる。
【0015】
請求項5記載の球面収差補正素子は、請求項4記載の球面収差補正素子において、前記一方の電極の有効半径を1とし、この電極をN個(但し、Nは2以上の整数)の電極部に分割した場合に、中心部からM番目(但し、MはN以下の整数)の電極部の外周縁部までの半径Rを√(M/N)としたことを特徴とする。
【0016】
この球面収差補正素子では、前記一方の電極の有効半径を1とし、この電極をN個(但し、Nは2以上の整数)の電極部に分割した場合に、中心部からM番目(但し、MはN以下の整数)の電極部の外周部までの半径Rを√(M/N)としたことにより、中心部からM番目の電極部の液晶により前記光の−波長分×Mだけ位相がシフトすることになり、素子全体として(電極部の数−1)×波長分、位相をシフトさせることになる。これにより、光の位相の変化量の最大値を低く抑えることが可能になり、素子の厚みの増加、必要な印加電圧の増大を抑えることが可能になる。
【0017】
請求項6記載の球面収差補正素子は、請求項2ないし5のいずれか1項記載の球面収差補正素子において、前記光位相制御素子は、所定の偏光方向を有する第1の光位相制御素子と、該第1の光位相制御素子部の偏光方向と異なる偏光方向を有する第2の光位相制御素子とを備えてなることを特徴とする。
【0018】
この球面収差補正素子では、前記光位相制御素子を、所定の偏光方向を有する第1の光位相制御素子と、該第1の光位相制御素子の偏光方向と異なる偏光方向を有する第2の光位相制御素子とを備えた構成とすることで、互いに異なる2つの方向の偏光を互いに独立に制御することが可能である。
【0019】
請求項7記載の光ピックアップ装置は、発光素子と、該発光素子からの出射光を所定の径に絞り込み光情報記録媒体に集光させる対物レンズを含む光学系と、前記光情報記録媒体からの反射戻り光を検知する受光素子とを備えた光ピックアップ装置であって、前記光学系に請求項1ないし6のいずれか1項記載の球面収差補正素子を備えてなることを特徴とする。
【0020】
この光ピックアップ装置では、光ピックアップの光学系に上記の球面収差補正素子を備えたことにより、光の初期の波長のばらつきに起因する球面収差や光の波長の経時的変化に起因する球面収差が補正され、この球面収差に起因する記録・再生時のエラーが低減される。これにより、大容量の情報を高密度で記録・再生することが可能になる。
【0021】
請求項8記載の光ピックアップ装置は、請求項7記載の光ピックアップ装置において、前記球面収差補正素子は、前記回折光学素子と前記光位相制御素子を備え、前記光位相制御素子により前記発光素子からの出射光を発散または収束させて前記対物レンズの焦点距離をずらすことにより、前記対物レンズに球面収差を発生させ、この球面収差により前記対物レンズの球面収差を補正することを特徴とする。
【0022】
この光ピックアップ装置では、前記光位相制御素子により前記出射光を発散または収束させて前記対物レンズの焦点距離をずらすことにより、前記対物レンズに球面収差を発生させ、この球面収差により前記対物レンズの球面収差を補正するので、前記光位相制御素子の中心と前記対物レンズの中心との間にずれが生じた場合であっても、コマ収差が発生する虞はない。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の球面収差補正素子及びそれを備えた光ピックアップ装置の各実施形態について、図面に基づき説明する。
なお、係る実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
【0024】
「第1の実施形態」
図1は本発明の第1の実施形態の光ピックアップ装置の要部を示す概略構成図であり、分離型光学系の例である。
図1において、符号1は、例えば、発光波長が408(±8)nmの光Lを出射する半導体レーザ(LD:発光素子)、2は1/2波長(λ/2)板、3は回折格子、4はコリメートレンズ、5は偏光ビームスプリッタ、6は球面収差補正素子、7は1/4波長(λ/4)板、8はレンズの開口数(NA:Numerical Aperture)が0.6を超える高NA、例えば、NAが0.85の対物レンズ、9はコリメートレンズ、10はホトダイオード(PD:受光素子)、11は光ディスク(光情報記録媒体)である。
この光ディスク11は、ディスク本体12の記録面12a上に、所定の厚みtの保護膜13が形成された構成である。
【0025】
球面収差補正素子6は、半導体レーザ1と対物レンズ8との間の光軸上に設けられて、情報を光ディスク11に記録・再生する際に使用環境による半導体レーザ1の発光波長の変化や経時変化等により生じる球面収差を補正するもので、平凹レンズ21と、ホログラム素子(回折光学素子)22とにより構成され、これら平凹レンズ21及びホログラム素子22間の距離を調整することで球面収差を補正するようになっている。
ホログラム素子22は、原理的に非常に小さな負のアッベ数を有しているので、従来のビームエキスパンダ方式の球面収差補正素子では困難であった球面収差を補正することができる。
【0026】
例えば、半導体レーザ1より出射される光Lの波長のばらつきに起因する球面収差を補正するには、図2に示すように、平凹レンズ21を光軸Ax上に固定するとともに、ホログラム素子22を光軸Axに沿って移動自在かつ光軸Ax上の任意の位置に固定可能とし、このホログラム素子22を平凹レンズ21に対して進退させることにより、対物レンズ8における球面収差を消失させる。この球面収差が消失した時点でホログラム素子22を接着剤等を用いて固定する。
このホログラム素子22を平凹レンズ21に対して進退させる替わりに、平凹レンズ21をホログラム素子22に対して進退させてもよい。
【0027】
これにより、光Lの波長のばらつきに起因する球面収差は、ホログラム素子22と平凹レンズ21との距離Dを可変することにより補正される。したがって、光Lに波長のばらつきに起因する球面収差が生じた場合であっても、この球面収差補正素子6により光Lの波長のばらつき(±8nm)を吸収することができ、球面収差の無い光Lとして出射させることができる。
【0028】
また、この球面収差補正素子6は、半導体レーザ1の経時変化による光Lの波長の変動に起因する球面収差も補正することができる。
例えば、環境の温度が45℃上昇した場合、書き込みパワーである80mW出力時の半導体レーザ1の波長の変動は、室温再生時での半導体レーザ1の波長に対して4nm程度であるから、光Lの波長の変動に起因する球面収差は、ホログラム素子22と平凹レンズ21との距離Dを保ったままで補正することができる。
また、この球面収差補正素子6は、光ディスク11自体の厚みのむら、光ディスク11の記録面を覆っている保護膜13の厚みのむら等に起因する対物レンズ8の球面収差を補正することができる。
【0029】
以上により、この球面収差補正素子6を用いることで、光Lの波長のばらつきに起因する球面収差や、半導体レーザ1の経時変化による光Lの波長の変動に起因する球面収差、さらには、光ディスク11自体の厚みのむら、光ディスク11の記録面を覆っている保護膜13の厚みのむら等に起因する球面収差が補正され、球面収差の無い光Lとして出射させることが可能である。
しかも、この球面収差補正素子6は、平凹レンズ21とホログラム素子22を光軸Ax上に配置した構成であるから、補正の操作が容易であり、しかも高精度の補正が可能である。
【0030】
図3は、この球面収差補正素子6による球面収差の補正の一例を示す図であり、図中、Aは403nmの波長で球面収差が最小になるように補正した場合を、Bは407nmの波長で球面収差が最小になるように補正した場合を、それぞれ示している。
この図によれば、球面収差の範囲は、実用に供されている光ピックアップ装置では、概ね0.03以下であるから、この例により、レーザ光の初期の波長のばらつき、あるいは波長の経時的変化に起因する球面収差を、波長帯域全域に亘って補正できることが明らかになった。
【0031】
以上説明したように、本実施形態の光ピックアップ装置によれば、半導体レーザ1と対物レンズ8との間に、平凹レンズ21とホログラム素子22とからなる球面収差補正素子6を設けたので、400nm帯の短波長の光を出射する半導体レーザ1と、NAが0.6を超える高NAのレンズを用いた対物レンズ8を用いた場合においても、平凹レンズ21及びホログラム素子22の少なくとも一方を光軸に沿って移動することにより、半導体レーザ1から出射する光Lの初期の波長のばらつきや波長の経時変化に起因する球面収差を補正することができる。
【0032】
また、光ディスク11自体の厚みのむら、光ディスク11の記録面を覆っている保護膜13の厚みのむら等に起因する球面収差を補正することができ、その結果、大容量の情報を高密度で記録・再生することができる。
また、この球面収差補正素子6は、光軸Ax上に平凹レンズ21とホログラム素子22を配置した構成であるから、構成が簡単であり、複雑な駆動機構等も不要となり、光ピックアップ装置の小型化、コストダウンを図ることができる。
【0033】
「第2の実施形態」
図4は本発明の第2の実施形態の光ピックアップ装置の球面収差補正素子を示す概略構成図であり、この球面収差補正素子31が、第1の実施形態の球面収差補正素子6と異なる点は、第1の実施形態のホログラム素子22を、ホログラム素子と液晶補正素子を一体化した補正素子32に替えた点である。
この補正素子32は、一対のガラス基板(透明基板)33、34と、これらガラス基板33、34に挟持される液晶35とにより構成される液晶補正素子36と、このガラス基板33の対物レンズ側の主面に形成されたホログラム素子37とにより構成されている。そして、ガラス基板33、34各々には、液晶35に所定の電圧を印加するための平板状の電極38、39が形成されている。
【0034】
この球面収差補正素子31は、これら平凹レンズ21及び補正素子32間の距離Dを調整することで球面収差を補正するようになっている。
通常では、液晶補正素子は、図5に示すように、光学系に発生する球面収差を相殺するように、これと反対の球面収差、すなわち量が同じで符号が逆の球面収差を発生させる。図中、Aはゼルニケ係数第4項(以下、Z[4]と表記)のデフォーカス状の収差、Bはゼルニケ係数第9項(以下、Z[9]と表記)のデフォーカス状の収差である。
なお、これらのゼルニケ係数は、規格化半径をr、係数をA(第4項の場合)またはA(第9項の場合)とすると、
Z[4]=A(2r−1)
Z[9]=A(6r−6r+1)
と表すことができる。
【0035】
球面収差発生により補正した場合、対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間にずれがあると、大きなコマ収差が発生し、場合によっては、相殺する球面収差よりも大きな球面収差が発生することがある。そこで、液晶補正素子によりデフォーカス状の収差を発生させ、このデフォーカス状の収差により平行光である半導体レーザからの出射光を発散(または収束)させて対物レンズの焦点距離をずらすことにより、この対物レンズに球面収差を発生させ、この球面収差により対物レンズの球面収差を補正することとする。
これにより、対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間にずれが生じた場合においても、コマ収差が発生する虞が無くなる。
【0036】
上記の対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間のずれは、対物レンズがトラッキングにより光ディスクのラジアル方向にシフトされた場合に、この対物レンズの中心と液晶補正素子の中心とがラジアル方向にずれることに起因する。
例えば、光ディスクの偏心等に追従するためには、ラジアル方向へのシフト量は0.2mm程度必要である。
【0037】
図6は、この球面収差補正素子32により、光ディスクの厚みが変化した時に発生する球面収差を補正した時の一例を示す図である。光ディスクの厚みは0.1mmが設計値であるが、厚みがこれと異なる場合には、球面収差が発生する。図中、Aは対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間にずれが無い場合のZ[4]の補正を、Bは対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間に0.2mmのずれが生じている場合のZ[4]の補正を、Cは対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間にずれが無い場合のZ[9]の補正を、Dは対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間に0.2mmのずれが生じている場合のZ[9]の補正を、Eは補正が無い場合を、それぞれ示している。
【0038】
この図によれば、Z[4]の補正では、対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間にずれが生じた場合であっても、コマ収差が発生することは無く、補正が無い場合と比べて波面収差が低く抑えられていることが分かる。
また、Z[9]の補正では、対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間にずれが生じない場合に、コマ収差が発生せず、Z[4]の補正と比べても波面収差が低く抑えられていることが分かる。
ところが、Z[9]の補正で、対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間にずれが生じた場合には、大きなコマ収差が発生し、補正が無い場合の波面収差よりも大きな波面収差が発生することが分かる。
【0039】
本実施形態の光ピックアップ装置においても、第1の実施形態の光ピックアップ装置と同様の効果を奏することができる。
しかも、第1の実施形態のホログラム素子22を、ホログラム素子と液晶補正素子を一体化した補正素子32に替えたので、対物レンズの中心と液晶補正素子の中心との間にずれが生じた場合であっても、コマ収差の発生を防止し、波面収差を低く抑えることができる。
【0040】
「第3の実施形態」
図7は本発明の第3の実施形態の光ピックアップ装置の球面収差補正素子を示す概略構成図であり、この球面収差補正素子41が、第2の実施形態の球面収差補正素子31と異なる点は、第2の実施形態の補正素子32に、さらに液晶補正素子36Bを加え、補正素子32中の液晶補正素子36が作用する偏光方向と液晶補正素子36Bが作用する偏光方向が互いに異なる様に、液晶補正素子36及び液晶補正素子36Bを光軸Ax上に配置した点である。
【0041】
ここでは、液晶補正素子36の液晶35の配向方向を光ディスク(光情報記録媒体)に入射する光の偏光方向に、液晶補正素子36Bの液晶35の配向方向を光ディスクからの反射戻り光の偏光方向に、それぞれ合わせる。したがって、液晶補正素子36の液晶35の配向方向と液晶補正素子36Bの液晶35の配向方向とは、90°異なることとなる。これらの液晶35では、電圧のON/OFF状態で屈折率が変化するので、電圧をON状態またはOFF状態とすることで、透過光の位相分布を変化させることができる。したがって、透過光の位相分布を変化させることで、その球面収差を補正することができる。
【0042】
例えば、光ディスクに入射する光は、補正素子32に入射した後、液晶補正素子36の液晶35により直線偏光の位相分布が変化する。このように、入射光に所望の位相分布を付与することで、入射光の収差を補正することができる。この入射光は、液晶補正素子36Bに入射するが、この液晶補正素子36Bの液晶35の配向方向は入射光の偏光方向と直交しているので、入射光の位相分布は変化しない。
【0043】
一方、光ディスクからの反射戻り光は、その偏光方向が入射光の偏光方向と直交しているため、液晶補正素子36Bに入射した後、液晶35により直線偏光の位相分布が変化する。このように、反射戻り光に所望の位相分布を付与することで、反射戻り光の収差を補正することができる。この反射戻り光は、補正素子32に入射するが、この補正素子32の液晶35の配向方向は反射戻り光の偏光方向と直交しているので、反射戻り光の位相分布は変化しない。
【0044】
このように、入射光は、補正素子32により収差が補正され、反射戻り光は、液晶補正素子36Bにより収差が補正されるので、入射光と反射戻り光とは、等しく球面収差補正が可能である。例えば、入射光のみに球面収差補正がなされ、反射戻り光の球面収差補正がなされない場合には、フォーカスサーボにフォーカスオフセットが発生するが、上記の補正により安定したサーボを実現することができる。
【0045】
「第4の実施形態」
図8は本発明の第4の実施形態の光ピックアップ装置の液晶補正素子の一方の電極を示す平面図であり、この電極51が、第2の実施形態の電極39(または38)と異なる点は、第2の実施形態の電極39(または38)が平板状であったのに対し、本実施形態の電極51は、同心円状の複数の電極部により構成されている点である。なお、この電極51に対向する電極の形状は、上記の液晶補正素子36の電極38(または39)と同様、平板状である。
【0046】
この電極51は、液晶を挟持する一対のガラス基板のうち一方のガラス基板の液晶側の面に形成されたもので、中心部に位置する円形状の電極部52と、この電極部52の外側に形成された円環状の電極部53と、この電極部53の外側に形成された円環状の電極部54とにより構成されている。
【0047】
電極部52は、円形状の高抵抗の電極部52aと、この電極部52aの周縁部に形成され外部への引き出し線を有する低抵抗の配線部52bとにより構成されている。また、電極部53は、円環状の高抵抗の電極部53aと、この電極部53aの外周縁部に形成され外部への引き出し線を有する低抵抗の配線部53bとにより構成されている。電極部54も同様に、円環状の高抵抗の電極部54aと、この電極部54aの外周縁部に形成され外部への引き出し線を有する低抵抗の配線部54bとにより構成されている。
【0048】
これらの電極部52〜54は、互いに隣接する電極部間の位相差が液晶補正素子を透過する光の波長の整数倍となるように、電極部52〜54それぞれの外周縁部までの半径が設定されている。
このように設定することで、これらの電極部52〜54と対向する電極との間に所定の電圧を印加することにより、これらの電極部52〜54各々の液晶により光の波長の整数倍分、位相がシフトすることになり、素子全体として(電極部の数−1)×波長の整数倍分、位相をシフトさせることになる。
【0049】
例えば、電極51の有効半径を1とし、この電極をN個(但し、Nは2以上の整数)の電極部に分割した場合の中心部からM番目(但し、MはN以下の整数)の電極部の外周縁部までの半径Rを√(M/N)とすると、M番目の電極部においては透過光の−波長分×Mだけ位相がシフトすることになり、全体として(電極部の数−1)×波長分、位相がシフトすることとなる。
このように、M番目の電極部の外周縁部までの半径Rが√(M/N)となるように、各電極部の外周縁部までの半径を設定すると、位相変化量を効率的に抑制することができる。
【0050】
ここでは、電極51を電極部53〜55の3つに分割したので、電極部52の外周縁部までの半径R(電極部自体の半径に等しい)は、√(1/3)=0.577…となり、電極部53の外周縁部までの半径Rは、√(2/3)=0.816…となり、電極部54の外周縁部までの半径Rは、電極51の有効半径と同じ1となる。
この電極51と対向する電極との間に所定の電圧を印加することにより、透過光の位相をシフトすることが可能である。
例えば、印加する電圧を電極部53から電極部55に向かって段階的に増加させることにより、電極部54では、電極部53に対して−1×波長分、電極部55では、電極部54に対して−1×波長分、それぞれ位相をシフトすることとなる。
【0051】
図9は、この液晶補正素子による位相シフトの一例を示す図であり、電極51の有効半径を1とした場合の中心からの位置を径方向規格化位置とし、この位置におけるZ[4]の波形の位相を図示したものである。図中、Aは位相がシフトされていない場合の波形を、Bは位相が3段階にシフトされた場合の波形を、それぞれ示している。
この図によれば、A、Bの双方ともに同一の大きさの位相の変化量であるが、Aの場合では、連続的に位相が変化するために3.4波長分の変化幅が必要になるのに対し、Bの場合では、電極部毎に−1×波長分、位相がシフトするので1.5波長分の変化幅でよいことが分かる。
【0052】
これらの電極部52〜54の分割位置は、特に限定されるものではないが、電極51の有効半径を1とした場合に、N個に分割した場合の中心部からM番目の電極部の外周縁部までの半径Rを√(M/N)とすれば、位相変化量を最も抑制することができるので、効果的である。
【0053】
通常、液晶素子では、発生する収差を球面収差ではなくデフォーカス状の収差とすると、このデフォーカス状の収差の方が球面収差よりも大きな位相制御量が必要となる。しかしながら、上記の液晶素子で大きな位相制御量を得ようとすると、液晶の層厚を増大しなければならず、素子厚の増大化、印加電圧の高電圧化を招くことになる。また、素子厚が厚くなると液晶の応答速度が遅延し、高速駆動化の障害となる。
【0054】
一方、光の位相差は、その位相差を波長の整数倍変化させても等価であるという特徴がある。そこで、本実施形態のように、電極51を電極部53〜55の3つに分割し、隣接する電極部間で1波長分戻すようにすれば、全体で電極部の数−1の波長分戻すことになり、位相の変化量の最大値を低く抑えることができる。
【0055】
以上説明したように、本実施形態の液晶補正素子によれば、電極51を同心円状の複数の電極部52〜54により構成したので、光の位相の変化量の最大値を低く抑えることができる。また、素子の厚みを薄くし、印加電圧を低く抑えることができ、したがって、さらなる小型化を図ることができる。
また、電極51の有効半径を1とし、この電極をN個の電極部に分割した場合の中心部からM番目の電極部の外周縁部までの半径Rを√(M/N)としたので、位相変化量を最も抑制することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明の球面収差補正素子によれば、光軸上に平凹レンズ及び回折光学素子を配置し、これら平凹レンズ及び回折光学素子の少なくとも一方を、前記光軸に沿って移動自在かつ任意の位置に固定可能としたので、平凹レンズ及び回折光学素子の少なくとも一方を移動するだけで、透過する光の初期の波長のばらつきに起因する球面収差を補正することができる。
しかも、構成が簡単であるから、さらなる小型化が可能である。
【0057】
また、この回折光学素子に、さらに光位相制御素子を備えた構成とすれば、光の初期の波長のばらつき、及び光の波長の経時変化に起因する球面収差を、この波長帯域全域に亘って補正することができる。しかも、これらの素子は極めて小型で、構成が簡単であるから、球面収差補正素子全体の小型化を図ることができる。
【0058】
また、この光位相制御素子を、一対の透明基板と、これらの透明基板に挟持された液晶と、これらの透明基板各々に形成された電極とを備えてなる液晶補正素子とすれば、電極に印加する電圧を制御することで、光の球面収差を波長帯域全域に亘って補正することができる。しかも、この液晶補正素子は極めて小型で薄厚かつ構成が簡単であるから、球面収差補正素子全体をさらに小型化することができる。
【0059】
また、上記の一対の電極のうち一方の電極を、同心円状に配置された複数の電極部とし、互いに隣接する前記電極部間の位相差を前記光の波長の整数倍とすれば、複数の電極部各々により前記光の波長の整数倍分、位相をシフトさせ、全体として(電極部の数−1)×波長の整数倍分、位相をシフトさせることができる。したがって、光の位相の変化量の最大値を低く抑えることができ、素子の厚みを薄くし、印加電圧を低下させることができる。
【0060】
また、前記一方の電極の有効半径を1とし、この電極をN個(但し、Nは2以上の整数)の電極部に分割した場合に、中心部からM番目(但し、MはN以下の整数)の電極部の外周縁部までの半径Rを√(M/N)とすれば、光の位相の変化量の最大値を低く抑えることができ、素子の厚みをより薄くし、印加電圧をより低下させることができる。
【0061】
また、前記光位相制御素子を、所定の偏光方向を有する第1の光位相制御素子と、該第1の光位相制御素子部の偏光方向と異なる偏光方向を有する第2の光位相制御素子とを備えた構成とすることで、互いに異なる2つの方向の偏光を互いに独立に制御することができる。
【0062】
本発明の光ピックアップ装置によれば、発光素子からの出射光を所定の径に絞り込み光情報記録媒体に集光させる対物レンズを含む光学系に、本発明の球面収差補正素子を備えたので、光の初期の波長のばらつきに起因する球面収差や光の波長の経時変化に起因する球面収差を補正することができ、この球面収差に起因する記録・再生時のエラーを低減することができる。したがって、大容量の情報を高密度で記録・再生することができる。
【0063】
また、この光位相制御素子により前記出射光を発散または収束させて前記対物レンズの焦点距離をずらすことにより、前記対物レンズに球面収差を発生させ、この球面収差により前記対物レンズの球面収差を補正するので、光位相制御素子の中心と対物レンズの中心との間にずれが生じた場合であっても、コマ収差の発生を防止することができる。
【0064】
以上により、光の波長のばらつきや経時変化に起因する球面収差を補正することができ、さらには、光ディスク自体の厚みのむら、あるいは光ディスクの記録面を覆っている保護膜の厚みのむら等に起因する球面収差を補正することができ、その結果、大容量の情報を高密度で記録・再生することができる球面収差補正素子及びそれを備えた光ピックアップ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の光ピックアップ装置の要部を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の球面収差補正素子を示す概略構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の球面収差補正素子による球面収差の補正の一例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の球面収差補正素子を示す概略構成図である。
【図5】液晶補正素子が発生する球面収差の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の球面収差補正素子による球面収差の補正の一例を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の球面収差補正素子を示す概略構成図である。
【図8】本発明の第4の実施形態の液晶補正素子の電極を示す平面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態の液晶補正素子による位相シフトの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ(発光素子)
6 球面収差補正素子
8 対物レンズ
10 ホトダイオード(受光素子)
11 光ディスク(光情報記録媒体)
12 ディスク本体
13 保護膜
21 平凹レンズ
22 ホログラム素子(回折光学素子)
31 球面収差補正素子
32 補正素子
33、34 ガラス基板(透明基板)
35 液晶
36、36B 液晶補正素子
37 ホログラム素子
38、39 電極
41 球面収差補正素子
51 電極
52〜54 電極部
52a、53a、54a 高抵抗の電極部
52b、53b、54b 配線部
Ax 光軸
L 光
〜R 半径

Claims (8)

  1. 光の球面収差を補正する素子であって、
    光軸上に平凹レンズ及び回折光学素子を配置し、
    これら平凹レンズ及び回折光学素子の少なくとも一方は、前記光軸に沿って移動自在かつ任意の位置に固定可能とされていることを特徴とする球面収差補正素子。
  2. 前記回折光学素子に、さらに光位相制御素子を備えてなることを特徴とする請求項1記載の球面収差補正素子。
  3. 前記光位相制御素子は、一対の透明基板と、これらの透明基板に挟持された液晶と、これらの透明基板各々に形成された電極とを備えてなる液晶補正素子であることを特徴とする請求項2記載の球面収差補正素子。
  4. 前記一対の電極のうち一方の電極は、同心円状に配置された複数の電極部からなり、
    互いに隣接する前記電極部間の位相差は前記光の波長の整数倍であることを特徴とする請求項3記載の球面収差補正素子。
  5. 前記一方の電極の有効半径を1とし、この電極をN個(但し、Nは2以上の整数)の電極部に分割した場合に、中心部からM番目(但し、MはN以下の整数)の電極部の外周縁部までの半径Rを√(M/N)としたことを特徴とする請求項4記載の球面収差補正素子。
  6. 前記光位相制御素子は、所定の偏光方向を有する第1の光位相制御素子と、該第1の光位相制御素子の偏光方向と異なる偏光方向を有する第2の光位相制御素子とを備えてなることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項記載の球面収差補正素子。
  7. 発光素子と、該発光素子からの出射光を所定の径に絞り込み光情報記録媒体に集光させる対物レンズを含む光学系と、前記光情報記録媒体からの反射戻り光を検知する受光素子とを備えた光ピックアップ装置であって、
    前記光学系に請求項1ないし6のいずれか1項記載の球面収差補正素子を備えてなることを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 前記球面収差補正素子は、前記回折光学素子と前記光位相制御素子を備え、
    前記光位相制御素子により前記発光素子からの出射光を発散または収束させて前記対物レンズの焦点距離をずらすことにより、前記対物レンズに球面収差を発生させ、この球面収差により前記対物レンズの球面収差を補正することを特徴とする請求項7記載の光ピックアップ装置。
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