JP2004347195A - 敵味方識別衛星及び発射母機及び味方通報装置及び攻撃用飛翔体及び敵味方識別システム - Google Patents

敵味方識別衛星及び発射母機及び味方通報装置及び攻撃用飛翔体及び敵味方識別システム Download PDF

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Abstract

【課題】従来は発射母機が敵味方の判定を行っていたため、発射母機の安全を確保できなかった。また、攻撃用飛翔体が敵味方の判定を行う機能を備える場合、数千機の攻撃用飛翔体に上記機能を備えるには、コストがかかった。
【解決手段】発明の敵味方識別衛星5の発射信号受信部200は、発射母機1が送信した攻撃用飛翔体の発射を通知する発射信号100と、ミサイル2が捕捉する目標物の位置を示す目標物位置情報113とを受信する。質問送信部10は敵味方の識別を質問するIFFチャレンジ信号111を無線送信する。応答受信部13は味方の応答と味方機4の位置とを示す情報をIFFレスポンス信号112として受信する。敵味方判定部14は目標物位置情報113と味方機4の位置とから位置関係を分析する。自爆指令送信部15はミサイル2が味方機4を誤捕捉している場合に、自爆指令114をミサイル2へ無線送信する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、発射母機から注目物体に対して攻撃用飛翔体を発射した場合に、発射母機以外の装置を用いて注目物体に対して或いは、注目物体の周囲の物体に対して敵味方の識別を行い、識別した結果に基づいて攻撃用飛翔体を自爆させるか否かを決定する敵味方識別衛星、及び、発射母機、味方通報装置、攻撃用飛翔体、敵味方識別システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例.
従来、発射母機から注目物体に対して攻撃用飛翔体を発射した場合に、発射母機が注目物体に対して敵味方の識別を行い、識別した結果に基づいて攻撃用飛翔体を自爆させるか否かを決定していた。以下に、発射母機が行っている敵味方の識別動作を説明する。
【0003】
発射母機は、攻撃対象の注目物体をレーダ等で捕捉して、捕捉した注目物体に向けてミサイルを発射する。発射されたミサイルは発射母機が捕捉した注目物体の位置等の情報に基づいて、注目物体へ向けて誘導飛翔して、注目物体を捕捉可能な相対距離になった時点で自立的(アクティブ)に注目物体を捕捉して誘導飛翔を継続する。発射母機は、ミサイルが自立的に注目物体を捕捉するこの時点で退避が可能な状態になる。しかし、密集戦闘状況下においては味方機を注目物体として誤捕捉してしまう可能性がある。また、発射母機が捕捉した注目物体と、ミサイルが捕捉する注目物体(ここでは、発射母機が捕捉している注目物体とミサイルが捕捉している注目物体とを区別するため、ミサイルが捕捉している注目物体を「目標物」と称する)とが異なり、ミサイルが捕捉している目標物が味方機である可能性がある。よって、発射母機は、注目物体の近傍に味方機が存在するか否かを確認することを目的として、敵味方を識別するためのIFF(IFF:Identification Friend or Foe)チャレンジ信号を注目物体の方向に向けて送信する。味方機は、IFFチャレンジ信号を検知すると、直ちに発射母機に対して味方機であることを応答するためのIFFレスポンス信号を送信する。発射母機はIFFレスポンス信号が送信されなければ、即刻退避行動に移行する。しかし、IFFレスポンス信号が検知された場合は、ミサイルの誤捕捉・誤爆を防止するため、ミサイルに対して自爆指令を送信する。ミサイルは誤爆指令を受信すると直ちに自爆回路を起動させ、ミサイルを自爆させる。これによって、味方機の危険回避を行っている。
【0004】
また、別の従来の技術としてミサイル等の攻撃用飛翔体がIFFチャレンジ信号を送信して敵味方を識別する味方識別機能付飛翔体がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−255100号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来は発射母機がIFFチャレンジを行い味方機の危険を回避していた。しかし、味方機の安全確保のために退避が遅れてしまう、或いは退避不可能という事態に陥ってしまい、ミサイルが自立的に目標物を捕捉した時点で早期に退避可能であるにもかかわらず、母機の安全性の向上が妨げられているという問題があった。
【0007】
また、攻撃用飛翔体がIFFチャレンジ信号の送信を行い、味方機の危険を回避していた。実際の戦闘で使用する攻撃用飛翔体は数千機であることを考えると、これらの攻撃用飛翔体に敵味方を識別する機能を備えるコストは膨大であると考えられる。
【0008】
このため、この発明は、発射母機とともに味方機の安全性を確保するとともに、攻撃用飛翔体に敵味方を識別する機能を備えるコストに比べて低コストで発射母機と味方機との安全性を確保することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る敵味方識別衛星は、以下の要素を備えたことを特徴とする。
(a)注目物体に対して攻撃用飛翔体を発射したことを通知する発射信号を無線受信する発射信号受信部、
(b)上記発射信号受信部が発射信号を無線受信した場合に、注目物体に対して敵味方の識別を質問するチャレンジ信号を無線送信する質問送信部、
(c)上記質問送信部により送信されたチャレンジ信号に対するレスポンス信号を注目物体から無線受信する応答受信部、
(d)上記応答受信部により受信したレスポンス信号に基づいて味方を識別するための所定の識別処理を行い、識別処理を行った結果に基づいて上記攻撃用飛翔体に対して所定の情報を無線送信する識別処理部。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この実施の形態では、敵味方の識別を敵味方識別衛星により行う一例を説明する。
図1は、この実施の形態の敵味方識別システムの構成図である。図1の敵味方識別システムを構成する各要素と動作を簡単に説明する。
図1において、目標3の近傍に味方機4が飛翔している。発射母機1は、攻撃用飛翔体の一例としてミサイル2を注目物体である目標3に向けて発射する。発射母機1は、ミサイル2を発射したことを通知する発射信号100を、敵味方識別衛星5に対して無線送信する。ミサイル2は、自身の位置と捕捉している目標物の位置とを通知する目標物位置情報113を敵味方識別衛星5に無線送信する。上記したように、目標3と味方機4との位置が近いため、ミサイル2は味方機4を誤捕捉する可能性がある。このため、ミサイル2が捕捉している目標物の位置は、味方機4の位置を示す場合がある。敵味方識別衛星5は、ミサイル2より受信した目標物位置情報113のミサイル2が捕捉している目標物の位置の方向へ所定の領域に向けて敵味方の識別を質問するチャレンジ信号であるIFF(IFF:Identification Friend or Foe)チャレンジ信号111を無線送信する。所定の領域内に味方機4が存在していると、味方機4は、IFFチャレンジ信号111を受信して、自身の位置を示すレスポンス発信元位置情報を味方であることを応答するIFFレスポンス信号112に含めて無線送信する。敵味方識別衛星5は、IFFレスポンス信号112を受信すると、レスポンス発信元位置情報と目標物位置情報113とを分析して、味方機4とミサイル2が捕捉している目標物の位置関係を分析する。分析した結果、ミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性があると判断すると、敵味方識別衛星5からミサイル2に対して自爆指令114を無線送信する。ミサイル2は、自爆指令を無線受信すると自爆する。
【0011】
図2は、図1の敵味方識別システムを構成する各要素について、ブロック図を示す。
図2において、発射母機1は、敵味方識別衛星5に発射信号100を無線送信する発射信号送信部6を備える。また、発射信号送信部6は、ミサイル2からの信号を解読するために使用するコード情報を発射信号100とともに無線送信する。
ミサイル2は、敵味方識別衛星5に対して捕捉中の目標物の位置を示す目標物位置情報113とともに自身の位置を示すミサイル位置情報を無線送信するミサイル情報送信部7を備える。また、ミサイル2は、敵味方識別衛星5から無線送信された自爆指令114を受信する自爆指令受信部16を備える。また、ミサイル2は、自爆指令114を受信するとミサイル2を自爆させる自爆回路部17を備える。
敵味方識別衛星5は、発射母機1及びミサイル2から送信されるデータを受信する発射信号・ミサイル情報受信部8と、ミサイル2から送信された信号を解読するデコード部9とを備える発射信号受信部200を備える。また、敵味方識別衛星5は、IFFチャレンジ信号111を無線送信して敵味方を質問する質問送信部10を備える。また、敵味方識別衛星5は、IFFチャレンジ信号111に応答するIFFレスポンス信号112を無線受信する応答受信部13を備える。また、敵味方識別衛星5は、IFFレスポンス信号112の発信元の味方機4の位置情報とミサイル2が捕捉中の目標物の位置とを比較して、ミサイル2を自爆させるか否かを判定する敵味方判定部14と、ミサイル2へ自爆指令114を無線送信する自爆指令送信部15とを備える識別処理部202を備える。
味方機4は、敵味方識別衛星5から無線送信されたIFFチャレンジ信号111を受信する質問受信部11と、受信したIFFチャレンジ信号111に対して味方機であることを応答するIFFレスポンス信号112に味方機4自身の位置を示す情報を含めて無線送信する応答送信部12とを備える味方通報装置203を備える。
図1及び図2の敵味方識別衛星5は、例えば準天頂衛星である。
【0012】
図3は、敵味方識別システムの各要素の動作を示すフローチャートである。以下に、図3を用いて敵味方識別システムの各要素の動作を説明する。
発射母機1は、ミサイル2を発射する(S1)。同時に、発射信号送信部6により敵味方識別衛星5に対し、ミサイル2を発射したことを通知する発射信号100とミサイル2から送信されるデータ(ミサイル2からのデータはコードで暗号化されているものとする)を解読するためのコード情報とを無線送信する(S2,S3)。
敵味方識別衛星5は、発射信号100とコード情報とを発射信号・ミサイル情報受信部8により受信する(S10,S11)。その後、敵味方識別衛星5は、ミサイル2からのデータ送信を待機状態となる(S12)。
ミサイル2は、発射母機1が標定した目標3の情報を元に目標3へ誘導を行い、その目標3を捕捉可能な相対距離に達し(S20)、目標3を捕捉したら(S21)、ミサイル情報送信部7により捕捉した目標3の位置を示す目標物位置情報113に自身の位置を示すミサイル位置情報を含めて敵味方識別衛星5へ無線送信する(S22)。しかし、この時目標3と味方機4とは接近しているため、ミサイル2は味方機4を誤捕捉する可能性がある。味方機4を誤捕捉すると、目標物位置情報113は、味方機4の位置を示すことになる。
敵味方識別衛星5は、ミサイル2からの目標物位置情報113を無線受信して(S13)デコード部9により解読した後(S14)、解読した結果を発射信号・ミサイル情報受信部8に通知する。そして、質問送信部10により敵味方の識別を質問するIFFチャレンジ信号111を、S13で受信した目標物位置情報113によって示される位置の方向へ所定の領域に向けて無線送信する(S15)。
所定の領域内に味方機が存在すると、味方機4は、質問受信部11によりIFFチャレンジ信号111を無線受信する(S30)。受信後直ちに、応答送信部12により味方であることを応答するIFFレスポンス信号112に味方機4の位置を示すレスポンス発信元位置情報を含めて敵味方識別衛星5へ無線送信する(S31)。
敵味方識別衛星5は、応答受信部13によりIFFレスポンス信号112を無線受信する(S16)。そして、敵味方判定部14により、ミサイル2が捕捉中の目標物位置情報113と味方機4の位置を示すレスポンス発信元位置情報とを分析評価して、両者の位置関係からミサイル2が味方機4を誤捕捉しているか否かを判定する(S17)。ミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性がある場合は(S18,YES)、自爆指令送信部15によりミサイル2の位置方向に向けて自爆指令114を無線送信する(S19)。ミサイル2の位置方向は、目標物位置情報113に含まれているミサイル位置情報から判断する。味方機4を誤捕捉している可能性がないと判定した場合は(S18,NO)、ミサイル2からのデータの送信を待機するためS12へ分岐するか、敵味方を識別する処理を終了する。
ミサイル2は、自爆指令114を自爆指令受信部16により受信する(S23)。そして、自爆指令受信部16は、自爆回路部17に対し自爆指令を発し、自爆回路部17は、直ちにミサイル2を自爆させる(S24)。
【0013】
上記した動作の説明において、ミサイル及び味方機はそれぞれ、自身の位置を通知していたが、自身の位置の測定は衛星を用いて行う従来の技術(この場合の衛星は、例えば静止衛星または準天頂衛星)による移動物体の測位を行う方法によって測定を行っているものとする。このため、ここでは詳細な測位方法の説明を省略した。
【0014】
以上のように、この実施の形態では、発射母機から発射された攻撃用飛翔体が味方機を誤捕捉・誤爆する危険性を避けるため、敵味方を識別する機能及び攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う機能を敵味方識別衛星に備えるようにした。従来は、敵味方を識別する機能及び攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う機能を発射母機、或いは、攻撃用飛翔体が備えていた。発射母機が敵味方を識別する機能及び攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う機能を備える場合は、攻撃用飛翔体を発射した後、敵味方を識別して、識別した結果に基づいて攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行っていた。このため、退避行動に移行することが出来なかったり、遅れて退避していた。しかし、この実施の形態では、敵味方識別衛星が敵味方を識別して、識別した結果に基づいて攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う。この結果、発射母機は攻撃用飛翔体を発射した後、直ちに退避行動を実行でき、発射母機の安全性を向上できる効果がある。
また従来は、発射母機が自身の安全性の確保のため、攻撃用飛翔体の誤捕捉の確認を怠る場合があったと考えられる。しかし、この実施の形態では、攻撃用飛翔体の誤捕捉の確認を敵味方識別衛星が行うので、確実に誤捕捉の確認を実行できる効果があり、味方機の安全性を向上できる効果がある。
また、敵味方識別衛星が攻撃用飛翔体より受信した捕捉中の目標物の位置を基準にして、チャレンジ信号を送信する領域の範囲を決定している。このため、発射母機自身が捕捉した注目物体の位置を基準にしてチャレンジ信号を送信する範囲を決定する従来よりも、チャレンジ信号の送信範囲を絞りこむとともに、確実に攻撃用飛翔体が捕捉している目標物を含む領域にチャレンジ信号を送信することができる効果がある。
また、攻撃用飛翔体が敵味方を識別する機能及び攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う機能を備える場合は、数千機の攻撃用飛翔体に上記機能を備えることになり、このためのコストがかかることが考えられる。しかし、敵味方識別衛星が上記機能を備える場合は、数台の衛星に備えるので、数千機の攻撃用飛翔体に備えるよりもコストを削減できると考えられる。
【0015】
また、この実施の形態では、敵味方識別衛星を例えば準天頂衛星とした。準天天頂衛星は、通信総合研究所 鹿島宇宙通信研究センター 宇宙サイバネティクスグループによるホームページ(ホームページのアドレスは「www2.crl.go.jp/ka/index−j.html」の「宇宙サイバネティクスG」にリンクする「準天頂衛星」の「www2.crl.go.jp/ka/control/index−J.html」)に掲載された資料等に有るように、赤道面から約45度の傾斜角になるように地球の自転に合わせて1日に1周回している。なお、赤道面からの傾斜角は、設計により任意に設定してよい。また、一例として昇交点赤経(赤道面との交点)において120度ずつ離れるように3機が配置されている。地表面上に投影される準天頂衛星軌道の軌跡は、地上を固定して考えた場合に、準天頂衛星は赤道上を交点とする「8の字」または「涙的型」を描くように周回している。3機の準天頂衛星は、軌道面を異にするが8時間ごとに交代(会合)することにより、切れ目なく日本上空に位置している。また、地域を日本で考えた場合、仰角が70度以上の準天頂衛星が常に存在することになる。切れ目なく日本上空に位置しているため、仰角が70度以上の準天頂衛星が常に存在し、受信者が地上で準天頂衛星から電波を受ける際、ビルの谷間でも電波を遮られることが少ない。このため、日本の上空で戦闘状態になった場合、発射母機の安全性を24時間確保できるとともに、味方機の安全性についても24時間確保できる。
【0016】
実施の形態2.
この実施の形態では、敵味方の識別を攻撃用飛翔体により行う一例を説明する。
図4は、この実施の形態の敵味方識別システムの構成図である。
図4の敵味方識別システムは、発射母機1とミサイル2と敵味方識別衛星5と味方機4と攻撃目標である目標3とにより構成する。
図4の敵味方識別システムを構成する各要素の動作を簡単に説明する。
図4において、目標3の近傍に味方機4が飛翔している。発射母機1は、攻撃用飛翔体の一例としてミサイル2を注目物体である目標3に向けて発射する。ミサイル2は、目標3の近傍を味方機4が飛翔しているため、味方機4を誤捕捉する可能性がある。発射母機1は、敵味方識別衛星5に対してミサイル2を発射したことを通知する発射信号100を無線送信する。この際、発射信号100には、発射母機1が捕捉した注目物体の位置を示す情報を含むものとする。敵味方識別衛星5は、敵味方の識別を質問するチャレンジ信号であるIFF(IFF:Identification Friend or Foe)チャレンジ信号111を無線送信する。チャレンジ信号を無線送信する範囲は、発射信号100に含まれている注目物体の位置を示す情報に基づいて、注目物体の位置方向の所定の領域とするが、実施の形態1のチャレンジ信号を送信する領域よりも広い範囲の所定の領域とする。その理由は、範囲を決定する元になる情報が、ミサイル2が捕捉している目標物の位置ではなく、発射母機1が捕捉している注目物体の位置であるためである。
味方機4は、IFFチャレンジ信号111を受信すると自身の位置を示すレスポンス発信元位置情報を味方であることを応答するIFFレスポンス信号112に含めて無線送信する。敵味方識別衛星5は、IFFレスポンス信号112を受信すると、IFFレスポンス信号112に含まれているレスポンス発信元位置情報115を取り出してミサイル2へ無線送信する。ミサイル2は目標3と味方機4との位置が近いため、味方機4を誤捕捉する可能性があると考えられる。そこで、自身が捕捉している目標物の位置情報と敵味方識別衛星5から無線受信したレスポンス発信元位置情報115とに基づいて、味方機4を誤捕捉しているか否かを判定する。判定の結果、味方機4を誤捕捉している可能性があると判断すると、ミサイル2は自爆を実行する。
【0017】
図5は、図4の敵味方識別システムを構成する各要素について、ブロック図を示す。
図5において、発射母機1は、敵味方識別衛星5に発射信号100を無線送信する発射信号送信部6を備える。
敵味方識別衛星5は、発射母機1から送信されるデータを受信する発射信号受信部18を備える。発射信号受信部200は、発射信号受信部18を備える。また、敵味方識別衛星5は、味方機4へIFFチャレンジ信号111を無線送信して敵味方を質問する質問送信部10を備える。また、敵味方識別衛星5は、味方機4からのIFFチャレンジ信号に応答するIFFレスポンス信号112を無線受信する応答受信部13を備える。また、敵味方識別衛星5は、味方機4の位置情報を示すレスポンス発信元位置情報115をミサイル2へ無線送信する味方機情報送信部19を備える。レスポンス発信元位置情報115は、IFFレスポンス信号112に含まれている。識別処理部202は、味方機情報送信部19を備える。
ミサイル2は、敵味方識別衛星5から無線送信されたレスポンス発信元位置情報115を無線受信する味方機情報受信部20を備える。また、ミサイル2は、自身が捕捉している目標物の位置とレスポンス発信元位置情報115による味方機4の位置とを比較して、比較した結果に基づいてミサイルを自爆させるか否かを判定する敵味方判定部21を備える。また、ミサイル2は、敵味方判定部21の判定結果に従いミサイル2を自爆させる自爆回路部17を備える。
味方機4は、敵味方識別衛星5から無線送信されたIFFチャレンジ信号111を受信する質問受信部11と、受信したIFFチャレンジ信号111に対して味方機であることを応答するIFFレスポンス信号112に味方機4自身の位置を示す情報を含めて無線送信する応答送信部12とを備える味方通報装置203を備える。
図4及び図5の敵味方識別衛星5は、例えば準天頂衛星である。
【0018】
図6は、敵味方識別システムの各要素の動作を示すフローチャートである。以下に、図6を用いて敵味方識別システムの各要素の動作を説明する。
発射母機1は、ミサイル2を発射する(S1)。同時に、発射信号送信部6により敵味方識別衛星5に対し、ミサイル2を発射したことを通知する発射信号100を無線送信する(S2)。なお、発射信号100には発射母機1が捕捉している注目物体の位置を示す情報を含むものとする。
敵味方識別衛星5は、発射信号100を発射信号受信部18により受信する(S10)。
敵味方識別衛星5は、質問送信部10により敵味方の識別を質問するIFFチャレンジ信号111を無線送信する(S15)。このとき、発射信号受信部18によって受信した注目物体の位置を示す情報を用いて、注目物体の方向に向けて、注目物体の位置を含む所定の領域にIFFチャレンジ信号111を無線送信する。
味方機4は、質問受信部11によりIFFチャレンジ信号111を無線受信する(S30)。受信後直ちに、応答送信部12により味方であることを応答するIFFレスポンス信号112に味方機4の位置を示すレスポンス発信元位置情報を含めて敵味方識別衛星5へ無線送信する(S31)。
敵味方識別衛星5は、応答受信部13によりIFFレスポンス信号112を無線受信する(S16)。そして、味方機情報送信部19により、受信したIFFレスポンス信号112からレスポンス発信元位置情報115を取り出してミサイル2に無線送信する(S40)。
ミサイル2は、味方機情報受信部20により、敵味方識別衛星5から無線送信されたレスポンス発信元位置情報115を受信する(S50)。敵味方判定部21は、ミサイル2が捕捉中の目標3とレスポンス発信元位置情報115により示される味方機4の位置関係を分析評価する(S51)。分析評価した結果、ミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性があると判定した場合(S52,YES)、敵味方判定部21は自爆回路部17を動作させてミサイル2を自爆させる。S52において味方機4を誤捕捉している可能性がないと判定した場合は(S52,NO)、敵味方を識別する処理を終了する。
【0019】
上記した動作の説明において、ミサイル及び味方機はそれぞれ、自身の位置を測定していたが、自身の位置の測定は衛星を用いて行われる(この場合の衛星は、準天頂衛星であっても静止衛星であってもかまわない)従来の技術によって移動物体の測位を行う方法で測定を行っているものとする。このため、ここでは詳細な測位方法の説明を省略した。
【0020】
以上のように、この実施の形態では、発射母機から発射された攻撃用飛翔体が味方機を誤捕捉・誤爆する危険性を避けるため、敵味方を質問する機能を敵味方識別衛星に備えて、敵味方を判定する機能及び攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う機能を攻撃用飛翔体に備えるようにした。従来、発射母機に敵味方を質問する機能と敵味方を識別する機能及び攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う機能を備えた場合、発射母機は、退避行動に移行することが出来なかったり、遅れて退避していた。しかし、攻撃用飛翔体が敵味方を識別して、識別した結果に基づいて攻撃用飛翔体を自爆させる。この結果、発射母機は攻撃用飛翔体を発射した後、直ちに退避行動を実行でき、発射母機の安全性を向上できる効果がある。
また従来は、発射母機が自身の安全性の確保のため、攻撃用飛翔体の誤捕捉の確認を怠る場合があったと考えられる。しかし、この実施の形態では、攻撃用飛翔体の誤捕捉の確認を攻撃用飛翔体が行うので、確実に誤捕捉の確認を実行できる効果があり、味方機の安全性を向上できる効果がある。
また、敵味方の識別するための質問を行う機能は敵味方識別衛星が備えた。このため、数千機の攻撃用飛翔体に敵味方の質問を行う機能と敵味方の判定を行う機能とを備える場合のコストと、数機の衛星に敵味方の質問を行う機能を備えるコストとを比較すると、後者のコストを低くできると考えられる。
【0021】
また、この実施の形態では、敵味方識別衛星を例えば準天頂衛星とした。準天天頂衛星は、通信総合研究所 鹿島宇宙通信研究センター 宇宙サイバネティクスグループによるホームページ(ホームページのアドレスは「www2.crl.go.jp/ka/index−j.html」の「宇宙サイバネティクスG」にリンクする「準天頂衛星」の「www2.crl.go.jp/ka/control/index−J.html」)に掲載された資料等に有るように、赤道面から約45度の傾斜角になるように地球の自転に合わせて1日に1周回している。なお、赤道面からの傾斜角は、設計により任意に設定してよい。また、一例として昇交点赤経(赤道面との交点)において120度ずつ離れるように3機が配置されている。地表面上に投影される準天頂衛星軌道の軌跡は、地上を固定して考えた場合に、準天頂衛星は赤道上を交点とする「8の字」または「涙的型」を描くように周回している。3機の準天頂衛星は、軌道面を異にするが8時間ごとに交代(会合)することにより、切れ目なく日本上空に位置している。また、地域を日本で考えた場合、仰角が70度以上の準天頂衛星が常に存在することになる。切れ目なく日本上空に位置しているため、仰角が70度以上の準天頂衛星が常に存在し、受信者が地上で準天頂衛星から電波を受ける際、ビルの谷間でも電波を遮られることが少ない。このため、日本の上空で戦闘状態になった場合、発射母機の安全性を24時間確保できるとともに、味方機の安全性についても24時間確保できる。
【0022】
実施の形態3.
この実施の形態では、敵味方の判定を味方機により行う一例を説明する。
図7は、この実施の形態の敵味方識別システムの構成図である。図7の敵味方識別システムを構成する各要素の動作を簡単に説明する。
図7において、目標3の近傍に味方機4が飛翔している。発射母機1は、攻撃用飛翔体の一例としてミサイル2を注目物体である目標3に向けて発射する。発射母機1は、敵味方識別衛星5に対してミサイル2を発射したことを通知する発射信号100を無線送信する。ミサイル2は、自身の位置と捕捉している目標物の位置とを通知する目標物位置情報113を敵味方識別衛星5に無線送信する。上記したように、目標3と味方機4との位置が近いため、ミサイル2は味方機4を誤捕捉する可能性がある。このため、捕捉している目標物の位置は、味方機4の位置を示す可能性がある。敵味方識別衛星5は、ミサイル2より受信した目標物位置情報113に基づいて、捕捉している目標物の位置方向へ所定の領域に向けて敵味方の識別を質問するチャレンジ信号であるIFF(IFF:Idntification Friend or Foe)チャレンジ信号111を無線送信する。この際、IFFチャレンジ信号111に、ミサイル2より受信した目標物位置情報113を含める。所定の領域内の味方機4は、IFFチャレンジ信号111を受信する。そして、味方機4は、目標物位置情報113と自身の位置とを分析して、味方機4とミサイル2の位置関係を分析する。分析した結果、ミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性があると判断すると、味方機であることを応答するIFFレスポンス信号116にミサイル2が味方機4を誤捕捉していることを示す情報を含めて、敵味方識別衛星5へ無線送信する。ミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性がないと判断すると、味方機であることを応答するIFFレスポンス信号116を敵味方識別衛星5へ無線送信する。敵味方識別衛星5は、IFFレスポンス信号116を受信して、IFFレスポンス信号116にミサイル2が味方機4を誤捕捉していることを示す情報が含まれている場合は、ミサイル2に対して自爆指令114を無線送信する。ミサイル2は、自爆指令を無線受信すると自爆する。
【0023】
図8は、図7の敵味方識別システムを構成する各要素について、ブロック図を示す。
図8において、発射母機1は、敵味方識別衛星5に発射信号100を無線送信する発射信号送信部6を備える。また、発射信号送信部6は、ミサイル2からの信号を解読するために使用するコード情報を発射信号100に含めて無線送信する。
ミサイル2は、敵味方識別衛星5に対して捕捉中の目標物の位置を示す目標物位置情報113に自身の位置を示すミサイル位置情報を含めて無線送信するミサイル情報送信部7を備える。また、ミサイル2は、敵味方識別衛星5から無線送信された自爆指令114を受信する自爆指令受信部16を備える。また、ミサイル2は、ミサイル2を自爆させる自爆回路部17を備える。
敵味方識別衛星5は、発射母機1及びミサイル2から送信されるデータを受信する発射信号・ミサイル情報受信部8と、ミサイル2から送信された信号を解読するデコード部9とを備える発射信号受信部200を備える。また、敵味方識別衛星5は、敵味方を質問するIFFチャレンジ信号111にミサイル2より受信した目標物位置情報113を含めて無線送信する質問送信部10を備える。質問送信部10は、目標物位置情報113に基づいて捕捉中の目標物の位置の方向へ所定の領域に向けてIFFチャレンジ信号を無線送信する。また、敵味方識別衛星5は、IFFチャレンジ信号111に応答するIFFレスポンス信号116を無線受信する応答受信部13を備える。また、敵味方識別衛星5は、受信したIFFレスポンス信号116にミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性があることを示す情報が含まれているか否かを確認して、含まれている場合にミサイル2に対して自爆指令114を無線送信する自爆指令送信部15を備える。識別処理部202は、自爆指令送信部15を備える。
味方機4は、敵味方識別衛星5から無線送信されたIFFチャレンジ信号111を受信する質問受信部11と、受信したIFFチャレンジ信号111に含まれている目標物位置情報113と味方機4自身の位置とを比較分析して、ミサイル2が味方機4自身を誤捕捉しているか否かを判定して、判定した結果を出力する敵味方判定部22と、味方機であることを応答するためのIFFレスポンス信号116に敵味方判定部22による判定結果を含めて無線送信する応答送信部12とを備える味方通報装置203を備える。
図7及び図8の敵味方識別衛星5は、例えば準天頂衛星である。
【0024】
図9は、敵味方識別システムの各要素の動作を示すフローチャートである。以下に、図9を用いて敵味方識別システムの各要素の動作を説明する。
発射母機1は、ミサイル2を発射する(S1)。同時に、発射信号送信部6により敵味方識別衛星5に対し、ミサイル2を発射したことを通知する発射信号100とミサイル2から送信されるデータ(ミサイル2からのデータはコードで暗号化されているものとする)を解読するためのコード情報とを無線送信する(S2,S3)。
敵味方識別衛星5は、発射信号100とコード情報とを発射信号・ミサイル情報受信部8により受信する(S10,S11)。その後、敵味方識別衛星5は、ミサイル2からのデータ送信を待機状態となる(S12)。
ミサイル2は、発射母機1が標定した目標3の情報を元に目標3へ誘導を行い、その目標3を捕捉可能な相対距離に達し(S20)、目標3を捕捉したら(S21)、ミサイル情報送信部7により捕捉した目標3の位置を示す目標物位置情報113に自身の位置を示すミサイル位置情報を含めて目標物位置情報113を敵味方識別衛星5へ無線送信する(S22)。しかし、この時、目標3と味方機4とは接近しているため、ミサイル2は味方機4を誤捕捉する可能性がある。味方機4を誤捕捉すると目標物位置情報113は味方機4の位置を示すことになる。
敵味方識別衛星5は、ミサイル2からの目標物位置情報113を無線受信して(S13)デコード部9により解読した後(S14)、解読した結果を発射信号・ミサイル情報受信部8に通知する。そして、質問送信部10により敵味方の識別を質問するIFFチャレンジ信号111を無線送信する(S15)。この時、質問送信部10は目標物位置情報113をIFFチャレンジ信号111に含めて無線送信する。また、質問送信部10は、IFFチャレンジ信号111を目標物位置情報113のミサイル2が捕捉している目標物の位置の方向へ所定の領域に向けて無線送信する。
味方機4は、質問受信部11によりIFFチャレンジ信号111を無線受信する(S30)。受信後、敵味方判定部22により、IFFチャレンジ信号111に含まれている目標物位置情報113を取り出し、目標物位置情報113のミサイル2が捕捉している目標物の位置を示す情報と味方機4自身の位置を示す情報とを分析評価して、両者の位置関係を比較する(S60)。ミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性があると判定した場合には(S61,YES)、応答送信部12により、味方であることを応答するIFFレスポンス信号112にミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性があることを示す情報を含めて敵味方識別衛星5へ無線送信する(S62)。ミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性がない場合は、応答送信部12により味方であることを応答するIFFレスポンス信号112を敵味方識別衛星5へ無線送信する。
敵味方識別衛星5は、応答受信部13によりIFFレスポンス信号116を無線受信する。受信後、自爆指令送信部15によりIFFレスポンス信号116にミサイル2が味方機4を誤捕捉している可能性があることを示す情報が含まれているか確認して(S70)、含まれている場合(S70,YES)、ミサイル2の位置方向に向けて自爆指令114を無線送信する(S19)。含まれていない場合は(S70,NO)、処理を終了する。或いは、S12に分岐してミサイル2からの通知を待つ。
ミサイル2は、自爆指令114を自爆指令受信部16により受信する(S23)。そして、自爆指令受信部16は、自爆回路部17に対し自爆指令を発し、自爆回路部17は、直ちにミサイル2を自爆させる(S24)。
【0025】
上記した動作の説明において、ミサイル及び味方機はそれぞれ、自身の位置を通知していたが、自身の位置の測定は従来から行われている衛星(この場合の衛星は、準天頂衛星であっても静止衛星であってもかまわない)を用いて移動物体の測位を行う方法によって測定を行っているものとする。このため、ここでは詳細な測位方法の説明を省略した。
【0026】
以上のように、この実施の形態では、発射母機から発射された攻撃用飛翔体が味方機を誤捕捉・誤爆する危険性を避けるため、攻撃用飛翔体が味方機を誤捕捉しているか否かを判定する機能を味方機に備え、敵味方を質問する機能と攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う機能とを敵味方識別衛星に備えるようにした。従来は、敵味方を識別する機能及び攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う機能を発射母機が備え、発射母機は攻撃用飛翔体を発射した後、敵味方を識別して、識別した結果に基づいて攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行っていた。このため、退避行動に移行することが出来なかったり、遅れて退避していた。しかし、味方機が攻撃用飛翔体が味方機を誤捕捉しているか否かを判定し、その判定結果に従い敵味方識別衛星が攻撃用飛翔体を自爆させる指令を行う。この結果、発射母機は攻撃用飛翔体を発射した後、直ちに退避行動を実行でき、発射母機の安全性を向上できる効果がある。
また従来は、発射母機が自身の安全性の確保のため、攻撃用飛翔体の誤捕捉の確認を怠る場合があったと考えられる。しかし、この実施の形態では、攻撃用飛翔体の誤捕捉の確認を味方機が行うので、確実に誤捕捉の確認を実行できる効果があり、味方機の安全性を向上できる効果がある。
また、従来は、チャレンジを信号を送信する範囲を発射母機が捕捉している注目物体の位置を元に広い範囲を対象にするように決定していた。これは、発射母機が捕捉する注目物体と攻撃用飛翔体が捕捉する目標物とが異なる場合を考慮して広い範囲を対象としていた。しかし、この実施の形態では、チャレンジ信号を送信する範囲を攻撃用飛翔体が捕捉している目標物の位置を元に決定する。この結果、チャレンジ信号を送信する範囲は、上記した従来の範囲よりも狭くすることができるとともに、確実に攻撃用飛翔体が捕捉している目標物へ送信できる。
また、数千機の攻撃用飛翔体に敵味方を質問する機能と敵味方を判定する機能とを備える場合のコストに比べて、数機の敵味方識別衛星に敵味方を質問する機能を備えるとともに攻撃用飛翔体よりも少ない数の味方機に敵味方を判定する機能を備える場合のコストを低く抑えることが可能である。
【0027】
また、この実施の形態では、敵味方識別衛星を例えば準天頂衛星とした。準天天頂衛星は、通信総合研究所 鹿島宇宙通信研究センター 宇宙サイバネティクスグループによるホームページ(ホームページのアドレスは「www2.crl.go.jp/ka/index−j.html」の「宇宙サイバネティクスG」にリンクする「準天頂衛星」の「www2.crl.go.jp/ka/control/index−J.html」)に掲載された資料等に有るように、赤道面から約45度の傾斜角になるように地球の自転に合わせて1日に1周回している。なお、赤道面からの傾斜角は、設計により任意に設定してよい。また、一例として昇交点赤経(赤道面との交点)において120度ずつ離れるように3機が配置されている。地表面上に投影される準天頂衛星軌道の軌跡は、地上を固定して考えた場合に、準天頂衛星は赤道上を交点とする「8の字」または「涙的型」を描くように周回している。3機の準天頂衛星は、軌道面を異にするが8時間ごとに交代(会合)することにより、切れ目なく日本上空に位置している。また、地域を日本で考えた場合、仰角が70度以上の準天頂衛星が常に存在することになる。切れ目なく日本上空に位置しているため、仰角が70度以上の準天頂衛星が常に存在し、受信者が地上で準天頂衛星から電波を受ける際、ビルの谷間でも電波を遮られることが少ない。このため、日本の上空で戦闘状態になった場合、発射母機の安全性を24時間確保できるとともに、味方機の安全性についても24時間確保できる。
【0028】
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、味方機4と目標3とが互いに接近していた。しかし、図10に示すように、味方機4のみであってもかまわない。図10では、発射母機1とミサイル2とがそれぞれ捕捉する物体は同一となる点で上記実施の形態1〜3とは異なる。しかし、上記実施の形態1〜3で説明したいずれの敵味方識別システムによっても、ミサイル2が味方機4を誤捕捉していることを判定でき、ミサイル2を自爆させることが可能である。
また、上記実施の形態1〜3では、味方機4は1機であったが複数機あってもかまわない。味方機が複数であって、それらの位置が互いに近い場合には、少なくとも1つの味方機より味方機である応答がなされるとミサイルを自爆させる。或いは、少なくとも1つの味方機よりミサイルが味方機を誤捕捉していると通知されるとミサイルを自爆させる。
また、実際の戦闘状態では、ミサイルによる攻撃は四方八方で行われることが予想できる。このため、敵味方識別衛星は、複数のミサイルを監視することができるものとする。
【0029】
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4では、攻撃用飛翔体、例えばミサイルを発射する発射母機は飛行体であった。しかし、発射母機は、攻撃用飛翔体を発射するとともに移動可能なものであれば戦車や潜水艦や船や人(人の場合は人が例えば追跡弾を発射する攻撃装置をもって移動するものとする)でもかまわない。
また、上記実施の形態1〜4では、攻撃用飛翔体は、ミサイルであったが、自身で目標物を捕捉しながら追跡可能なものあれば、ミサイルでなくてもかまわない。
また、上記実施の形態1〜4では、敵味方識別衛星は、例えば準天頂衛星であったが、衛星に限らず基地局でも、建物でもかまわない。
また、上記実施の形態1〜4では、目標及び味方機は移動可能なものであったが建物などの移動しないものであってもかまわない。また、電波を送受信できるものであれば、海中や地中にあるものでもかまわない。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、この発明の敵味方識別衛星は、発射母機や攻撃用飛翔体に代わり攻撃用飛翔体が捕捉している目標物に対して敵味方を識別して、味方を誤捕捉している場合には攻撃用飛翔体を自爆させる。このため、発射母機の安全性を向上させる効果がある。また、攻撃用飛翔体は数千機であるが、敵味方識別衛星は数機である。このため、攻撃用飛翔体が捕捉している目標物に対して敵味方を識別する機能を攻撃用飛翔体に搭載させるためにかかるコストに比べて、数機の衛星に備えるようにするコストの方を低く抑えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の敵味方識別システムの構成図。
【図2】図1の各構成要素についてのブロック図。
【図3】図1,図2の各構成要素の動作を示すフローチャート図。
【図4】この発明の実施の形態2の敵味方識別システムの構成図。
【図5】図4の各構成要素についてのブロック図。
【図6】図4の,図5の各構成要素の動作を示すフローチャート図。
【図7】この発明の実施の形態3の敵味方識別システムの構成図。
【図8】図7の各構成要素についてのブロック図。
【図9】図7,図8の各構成要素の動作を示すフローチャート図。
【図10】この発明の実施の形態4の敵味方識別システムの構成図。
【符号の説明】
1 発射母機、2 ミサイル、3 目標、4 味方機、5 敵味方識別衛星、6 発射信号送信部、7 ミサイル情報送信部、8 発射信号・ミサイル情報受信部、9 デコード部、10 質問送信部、11 質問受信部、12 応答送信部、13 応答受信部、14 敵味方判定部、15 自爆指令送信部、16 自爆指令受信部、17 自爆回路部、18 発射信号受信部、19 味方機情報送信部、20 味方機情報受信部、21 敵味方判定部、22 敵味方判定部、100 発射信号、111 IFFチャレンジ信号、112 IFFレスポンス信号、113 目標物位置情報、114 自爆指令、115 レスポンス発信元位置情報、116 IFFレスポンス信号、200 発射信号受信部、202 識別処理部、203 味方通報装置。

Claims (9)

  1. 以下の要素を備えたことを特徴とする敵味方識別衛星
    (a)注目物体に対して攻撃用飛翔体を発射したことを通知する発射信号を無線受信する発射信号受信部、
    (b)上記発射信号受信部が発射信号を無線受信した場合に、注目物体に対して敵味方の識別を質問するチャレンジ信号を無線送信する質問送信部、
    (c)上記質問送信部により送信されたチャレンジ信号に対するレスポンス信号を注目物体から無線受信する応答受信部、
    (d)上記応答受信部により受信したレスポンス信号に基づいて味方を識別するための所定の識別処理を行い、識別処理を行った結果に基づいて上記攻撃用飛翔体に対して所定の情報を無線送信する識別処理部。
  2. 上記発射信号受信部は、上記発射信号とともに、攻撃用飛翔体が捕捉している目標物の位置を示す目標物位置情報を上記攻撃用飛翔体から無線受信し、
    上記応答受信部は、上記レスポンス信号としてレスポンス信号を発信した注目物体の位置を示すレスポンス発信元位置情報を受信し、
    上記識別処理部は、上記レスポンス発信元位置情報と上記目標物位置情報とに基づいて上記レスポンス信号を発信した注目物体の位置と上記攻撃用飛翔体の捕捉している目標物の位置とを分析して、分析した結果から上記攻撃用飛翔体を自爆させるか否かを判定する敵味方判定部と、
    上記敵味方判定部が上記攻撃用飛翔体を自爆させることを判定した場合に、上記所定の情報として上記攻撃用飛翔体に対して自爆を指令する自爆指令情報を送信する自爆指令送信部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の敵味方識別衛星。
  3. 上記応答受信部は、上記レスポンス信号としてレスポンス信号を発信した注目物体の位置を示すレスポンス発信元位置情報を受信し、
    上記識別処理部は、上記所定の情報として上記レスポンス発信元位置情報を上記攻撃用飛翔体に対して送信する味方機情報送信部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の敵味方識別衛星。
  4. 攻撃用飛翔体を発射する発射母機において、
    上記攻撃用飛翔体を発射したことを通知する発射信号を敵味方を識別する装置へ無線送信する発射信号送信部
    を備えたことを特徴とする発射母機。
  5. 敵味方の識別を質問するチャレンジ信号を無線受信する質問受信部と、
    上記質問受信部により受信されたチャレンジ信号に対して味方であることを応答するレスポンス信号を無線送信する応答送信部とを備え、
    上記応答送信部は、自身の位置を算出して、算出した自身の位置を示すレスポンス発信元位置情報を上記レスポンス信号に含んで送信する
    ことを特徴とする味方通報装置。
  6. 敵味方の識別を質問するチャレンジ信号を無線受信するとともに、攻撃用飛翔体が捕捉している目標物の位置を示す目標物位置情報を無線受信する質問受信部と、
    上記質問受信部により受信されたチャレンジ信号に対して味方であることを応答するレスポンス信号を無線送信する応答送信部と、
    自身の位置を算出して、算出した自身の位置を示すレスポンス発信元位置情報と上記目標物位置情報とに基づいて自身の位置と上記攻撃用飛翔体が捕捉している目標物の位置とを分析して、分析した結果から攻撃用飛翔体を自爆させるか否かを判定して判定した結果の情報を上記レスポンス信号に含んで上記応答送信部より送信させる敵味方判定部と
    を備えたことを特徴とする味方通報装置。
  7. 自爆の指令を無線受信する自爆指令受信部と、上記自爆指令受信部により自爆の指令を受信した場合に自爆を実施する自爆回路とを備えた攻撃用飛翔体において、
    自身が捕捉している目標物の位置を示す目標物位置情報を無線送信する情報送信部
    を備えたことを特徴とする攻撃用飛翔体。
  8. 自爆を実施する自爆回路と、
    味方の位置を示す味方位置情報を無線受信する味方情報受信部と、
    自身が捕捉している目標物の位置を示す目標物位置情報を算出して、算出した目標物位置情報と上記味方位置情報とに基づいて上記目標物の位置と上記味方の位置とを分析して、分析した結果から自爆するか否かを判定して、判定結果に基づいて上記自爆回路を動作させる敵味方判定部と
    を備えたことを特徴とする攻撃用飛翔体。
  9. (a)注目物体に対して攻撃用飛翔体を発射して、上記攻撃用飛翔体を発射したことを通知する発射信号を無線送信する発射信号送信部を備えた発射母機と、
    (b)上記発射母機より発射されて、目標物を捕捉して、捕捉している目標物の位置を示す目標物位置情報を無線送信する情報送信部と、
    自爆の指令を無線受信する自爆指令受信部と、
    上記自爆指令受信部により自爆の指令を受信した場合に自爆を実施する自爆回路と
    を備えた攻撃用飛翔体と、
    (c)上記発射母機から無線送信された発射信号を無線受信するとともに、上記攻撃用飛翔体から無線送信された目標物位置情報を無線受信する発射信号受信部と、
    上記発射信号受信部が発射信号を無線受信した場合、注目物体に対して敵味方の識別を質問するチャレンジ信号を無線送信する質問送信部と、
    上記質問送信部により送信されたチャレンジ信号に対するレスポンス信号としてレスポンス信号を発信した注目物体の位置を示すレスポンス発信元位置情報を注目物体から無線受信する応答受信部と、
    上記レスポンス発信元位置情報と上記目標物位置情報とに基づいて上記レスポンス信号を発信した注目物体の位置と上記攻撃用飛翔体が捕捉している目標物の位置とを分析して、分析した結果から上記攻撃用飛翔体を自爆させるか否かを判定する敵味方判定部と、
    上記敵味方判定部により上記攻撃用飛翔体を自爆させることを判定された場合に、上記攻撃用飛翔体に対して自爆を指令する自爆指令情報を無線送信する自爆指令送信部と
    を備えた敵味方識別衛星と、
    (d)上記敵味方識別衛星から無線送信されたチャレンジ信号を無線受信する質問受信部と、
    上記質問受信部により受信されたチャレンジ信号に対して味方であることを応答するレスポンス信号を無線送信するとともに、自身の位置を算出して算出した自身の位置を示すレスポンス発信元位置情報を上記レスポンス信号に含んで無線送信する応答送信部と
    を備えた味方通報装置と
    を備えたことを特徴とする敵味方識別システム。
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