JP2004346850A - シリンダブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】加工部分に応力集中が発生させることなくシリンダライナの外周面に凹凸を形成したシリンダブロック本体とシリンダライナとの密着性および結合強度を確保することができるシリンダブロックを提供する。
【解決手段】シリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したシリンダブロックであって、該シリンダライナの外周面にはローレット加工によって凹凸が形成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】シリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したシリンダブロックであって、該シリンダライナの外周面にはローレット加工によって凹凸が形成されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したシリンダブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのシリンダブロックにおいては、鉄系のシリンダライナをアルミ合金からなるシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したものが広く実用化されている。このようにシリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したシリンダブロックにおいては、シリンダブロック本体とシリンダライナとの密着性および結合強度が問題となる。シリンダブロック本体とシリンダライナとの密着性および結合強度が確保できないと、エンジンの作動中にシリンダライナとシリンダブロック本体との間に隙間が発生し、シリンダライナがシリンダブロック本体の中で動いてしまい、最悪の場合にはエンジンが破損するという問題がある。
このような問題を解消するために、シリンダライナの外周面に旋削加工によって螺旋溝や環状溝を形成することが種々提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−334357号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
而して、外周面に旋削加工によって螺旋溝や環状溝を形成したシリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんだ構成のものにおいては、溝の上部に隙間ができやすく密着性および結合強度において必ずしも満足し得るものではない。また、外周面に旋削加工によって螺旋溝や環状溝を形成したシリンダライナにおいては、加工部分のコーナー部に応力集中が発生し、亀裂発生の原因となる。
【0005】
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、その主たる技術的課題は、加工部分に応力集中を発生させることなくシリンダライナの外周面に凹凸を形成してシリンダブロック本体とシリンダライナとの密着性および結合強度を確保することができるシリンダブロックを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、シリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したシリンダブロックにおいて、
該シリンダライナの外周面にはローレット加工によって凹凸が形成されている、ことを特徴とするシリンダブロックが提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたシリンダブロックの好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には本発明に従って構成されたシリンダブロックの断面図が示されている。図示の実施形態におけるシリンダブロック2は、シリンダブロック本体3と、該シリンダブロック本体3内に配設されたシリンダライナ4とからなっている。シリンダライナ4は鋳鉄によって円筒状に形成されており、シリンダブロック本体3がアルミ合金によるダイカスト法或いは重力鋳造法によって鋳造される際に鋳ぐるまれている。
【0008】
上記シリンダライナ4は、図2および図3に示すように外周面にローレット加1によって深さ0.1〜0.5程度の凹凸41が形成されている。この凹凸41は、シリンダライナ4を旋盤のチャックに取付け旋削工具により外周面を所定の外径に旋削した後、工具をローレットに交換して外周面にローレット加工を施すことによって形成することができる。
【0009】
このように外周面にローレット加工によって凹凸41が形成されシリンダライナ4をシリンダブロック本体3を鋳造する際に鋳ぐるむことにより、凹凸41の各部にシリンダブロック本体3の母材となるアルミ合金の溶湯が確実に入り込むので、シリンダライナ4とシリンダブロック本体3との接触面積が増大し、密着性および結合強度を向上させることができる。また、シリンダライナ4の外周面に凹凸41を形成するローレット加工は塑性加工であるため、シリンダライナ4の表面応力も圧縮傾向となり、シリンダライナ4の疲労強度も向上する。従って、エンジンの運転中にシリンダライナ4に軸方向および周方向の負荷が作用してもシリンダライナ4がシリンダブロック本体3のなかで動くことがないとともに、加工部分の応力集中によるシリンダライナ4の亀裂の発生を防止することができる。また、ローレット加工は旋盤上で詮索に引き続いて行うことができるので、作業性を害することもない。
【0010】
【発明の効果】
本発明によるシリンダブロックは以上のように構成され、シリンダブロック本体に鋳ぐるまれるシリンダライナの外周面にはローレット加工によって凹凸が形成されているので、シリンダブロック本体を鋳造する際にリンダライナの外周面に形成された凹凸の各部にシリンダブロック本体の母材となる溶湯が確実に入り込むので、シリンダライナ4とシリンダブロック本体3との接触面積が増大し、密着性および結合強度を向上させることができる。また、シリンダライナの外周面に凹凸を形成するローレット加工は塑性加工であるため、シリンダライナの表面応力も圧縮傾向となり、シリンダライナの疲労強度も向上する。従って、加工部分の応力集中によるシリンダライナの亀裂の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたシリンダブロックの断面図。
【図2】図1に示すシリンダブロックを構成するシリンダライナの正面図。
【図3】図1に示すシリンダブロックの要部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
2;シリンダブロック
31;シリンダブロック本体
4;シリンダライナ
41;ローレット加工によって形成された凹凸
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したシリンダブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのシリンダブロックにおいては、鉄系のシリンダライナをアルミ合金からなるシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したものが広く実用化されている。このようにシリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したシリンダブロックにおいては、シリンダブロック本体とシリンダライナとの密着性および結合強度が問題となる。シリンダブロック本体とシリンダライナとの密着性および結合強度が確保できないと、エンジンの作動中にシリンダライナとシリンダブロック本体との間に隙間が発生し、シリンダライナがシリンダブロック本体の中で動いてしまい、最悪の場合にはエンジンが破損するという問題がある。
このような問題を解消するために、シリンダライナの外周面に旋削加工によって螺旋溝や環状溝を形成することが種々提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−334357号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
而して、外周面に旋削加工によって螺旋溝や環状溝を形成したシリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんだ構成のものにおいては、溝の上部に隙間ができやすく密着性および結合強度において必ずしも満足し得るものではない。また、外周面に旋削加工によって螺旋溝や環状溝を形成したシリンダライナにおいては、加工部分のコーナー部に応力集中が発生し、亀裂発生の原因となる。
【0005】
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、その主たる技術的課題は、加工部分に応力集中を発生させることなくシリンダライナの外周面に凹凸を形成してシリンダブロック本体とシリンダライナとの密着性および結合強度を確保することができるシリンダブロックを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、シリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したシリンダブロックにおいて、
該シリンダライナの外周面にはローレット加工によって凹凸が形成されている、ことを特徴とするシリンダブロックが提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたシリンダブロックの好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には本発明に従って構成されたシリンダブロックの断面図が示されている。図示の実施形態におけるシリンダブロック2は、シリンダブロック本体3と、該シリンダブロック本体3内に配設されたシリンダライナ4とからなっている。シリンダライナ4は鋳鉄によって円筒状に形成されており、シリンダブロック本体3がアルミ合金によるダイカスト法或いは重力鋳造法によって鋳造される際に鋳ぐるまれている。
【0008】
上記シリンダライナ4は、図2および図3に示すように外周面にローレット加1によって深さ0.1〜0.5程度の凹凸41が形成されている。この凹凸41は、シリンダライナ4を旋盤のチャックに取付け旋削工具により外周面を所定の外径に旋削した後、工具をローレットに交換して外周面にローレット加工を施すことによって形成することができる。
【0009】
このように外周面にローレット加工によって凹凸41が形成されシリンダライナ4をシリンダブロック本体3を鋳造する際に鋳ぐるむことにより、凹凸41の各部にシリンダブロック本体3の母材となるアルミ合金の溶湯が確実に入り込むので、シリンダライナ4とシリンダブロック本体3との接触面積が増大し、密着性および結合強度を向上させることができる。また、シリンダライナ4の外周面に凹凸41を形成するローレット加工は塑性加工であるため、シリンダライナ4の表面応力も圧縮傾向となり、シリンダライナ4の疲労強度も向上する。従って、エンジンの運転中にシリンダライナ4に軸方向および周方向の負荷が作用してもシリンダライナ4がシリンダブロック本体3のなかで動くことがないとともに、加工部分の応力集中によるシリンダライナ4の亀裂の発生を防止することができる。また、ローレット加工は旋盤上で詮索に引き続いて行うことができるので、作業性を害することもない。
【0010】
【発明の効果】
本発明によるシリンダブロックは以上のように構成され、シリンダブロック本体に鋳ぐるまれるシリンダライナの外周面にはローレット加工によって凹凸が形成されているので、シリンダブロック本体を鋳造する際にリンダライナの外周面に形成された凹凸の各部にシリンダブロック本体の母材となる溶湯が確実に入り込むので、シリンダライナ4とシリンダブロック本体3との接触面積が増大し、密着性および結合強度を向上させることができる。また、シリンダライナの外周面に凹凸を形成するローレット加工は塑性加工であるため、シリンダライナの表面応力も圧縮傾向となり、シリンダライナの疲労強度も向上する。従って、加工部分の応力集中によるシリンダライナの亀裂の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたシリンダブロックの断面図。
【図2】図1に示すシリンダブロックを構成するシリンダライナの正面図。
【図3】図1に示すシリンダブロックの要部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
2;シリンダブロック
31;シリンダブロック本体
4;シリンダライナ
41;ローレット加工によって形成された凹凸
Claims (1)
- シリンダライナをシリンダブロック本体に鋳ぐるんで構成したシリンダブロックにおいて、
該シリンダライナの外周面にはローレット加工によって凹凸が形成されている、ことを特徴とするシリンダブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003145928A JP2004346850A (ja) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | シリンダブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003145928A JP2004346850A (ja) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | シリンダブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004346850A true JP2004346850A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33532935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003145928A Withdrawn JP2004346850A (ja) | 2003-05-23 | 2003-05-23 | シリンダブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004346850A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101274161B1 (ko) * | 2007-12-14 | 2013-06-11 | 기아자동차주식회사 | 알루미늄 실린더 블록 |
US20160252042A1 (en) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | Avl Powertrain Engineering, Inc. | Cylinder Liner |
-
2003
- 2003-05-23 JP JP2003145928A patent/JP2004346850A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101274161B1 (ko) * | 2007-12-14 | 2013-06-11 | 기아자동차주식회사 | 알루미늄 실린더 블록 |
US20160252042A1 (en) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | Avl Powertrain Engineering, Inc. | Cylinder Liner |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |