JP2004345927A - Method for manufacturing irreducible dielectric ceramic, irreducible dielectric ceramic, and laminated ceramic capacitor - Google Patents

Method for manufacturing irreducible dielectric ceramic, irreducible dielectric ceramic, and laminated ceramic capacitor Download PDF

Info

Publication number
JP2004345927A
JP2004345927A JP2003147315A JP2003147315A JP2004345927A JP 2004345927 A JP2004345927 A JP 2004345927A JP 2003147315 A JP2003147315 A JP 2003147315A JP 2003147315 A JP2003147315 A JP 2003147315A JP 2004345927 A JP2004345927 A JP 2004345927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric ceramic
powder
compound
diameter
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003147315A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP4513278B2 (en
Inventor
Jun Ikeda
潤 池田
Nobuyuki Wada
信之 和田
Toshikazu Takeda
敏和 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003147315A priority Critical patent/JP4513278B2/en
Publication of JP2004345927A publication Critical patent/JP2004345927A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4513278B2 publication Critical patent/JP4513278B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for advantageously manufacturing an irreducible dielectric ceramic having high reliability under a high electric field and the flat temperature characteristic of dielectric constant. <P>SOLUTION: The method for manufacturing the irreducible dielectric ceramic includes processes of: mixing a powdery main component composed of an ABO<SB>3</SB>based compound (A expresses Ba, or the like, and B expresses Ti, or the like) and having 0.1-0.3 μm average particle diameter with a powdery auxiliary component composed of a rare earth element compound of atomic number ranging from 57 to 71, an Mg compound, an Mn compound, BaZrO<SB>3</SB>and an Si compound; molding the powdery mixture; and firing the molding under a reducing atmosphere. The ceramic crystal contained in the dielectric ceramic obtained in the firing process has a core-shell structure which is controlled so as to satisfy the condition of (core diameter)<0.4×(grain diameter) and to have the average grain diameter of 0.15-0.8 μm and ≥1.5 times of the average powder diameter of the powdery main component. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、チタン酸バリウム系の非還元性誘電体セラミックの製造方法に関するもので、特に、中高圧用積層セラミックコンデンサにおいて用いるのに適した非還元性誘電体セラミックの製造方法、この製造方法によって得られた非還元性誘電体セラミック、およびこの非還元性誘電体セラミックを用いて構成される積層セラミックコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
誘電率温度特性の良好な非還元性誘電体セラミックとして、そこに含まれるセラミック結晶がコアシェル構造を有するものが知られている。コアシェル構造を有する誘電体セラミックは、たとえばチタン酸バリウム等の主成分に希土類元素等を含む添加成分を添加し、グレイン成長を抑制しながら焼成することによって得られるもので、希土類元素等を含む添加成分をチタン酸バリウム等の主成分に拡散させることによって、温度特性を平坦にすることができる。従来のコアシェル構造を有する誘電体セラミックは、通常、低電圧の積層セラミックコンデンサに多く用いられている。なお、上述したように、グレイン成長を抑制するため、焼成工程において、誘電体セラミックが十分に焼結する前に、焼成を終了させることが行なわれている。
【0003】
コアシェル構造を有する非還元性誘電体セラミックとして、たとえば特開平10−308321号公報(特許文献1)では、グレイン径に対するコア径の比率が40〜90%の範囲にあるものが、誘電率が十分に高くかつ静電容量の温度特性が良好であるとされている。たとえば、グレイン径が0.4μmの誘電体セラミックによれば、誘電率温度特性についてはEIA規格のX7R特性を満足し、誘電率については2000以上のものが得られている。
【0004】
また、特開2002−50536号公報(特許文献2)および特開2000−103668号公報(特許文献3)では、チタン酸バリウムに希土類元素、Mn、Mg等の添加成分を含有させた組成を有する非還元性誘電体セラミックが記載されている。これらの誘電体セラミックでは、チタン酸バリウムに比較的多くの添加成分を含有させることにより、強誘電性を抑え、それによって、良好な誘電率温度特性が得られるとともに、たとえば25kV/mmの高電圧直流下でも高い絶縁抵抗を与えることができる。
【0005】
なお、特許文献2および3では、そこに開示された誘電体セラミックに含まれるセラミック結晶のグレイン径や構造、たとえばコアシェル構造を有するか否かについては記載されていないが、本件発明者による試作の結果、コアシェル構造を有するものであることが確認されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−308321号公報
【特許文献2】
特開2002−50536号公報
【特許文献3】
特開2000−103668号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
コアシェル構造を有する誘電体セラミックにおいて、コア径が小さくなり、シェル厚みが厚くなると、誘電率温度特性が悪くなることが知られている。これは、シェルを形成するための添加成分がコアをなすチタン酸バリウムにまで固溶し、シェル部分の電気的特性がより支配的になるためであると考えられている。
【0008】
すなわち、コアシェル構造を持たない誘電体セラミックとして、チタン酸バリウムと添加成分とが十分に固溶し、焼成時に数μmの大きさまで十分なグレイン成長がもたらされたものがあるが、このような誘電体セラミックについては、誘電率が10000以上と高いが、誘電率温度特性が悪いことが知られている。したがって、前述したようなシェル厚みの厚い誘電体セラミックは、このグレイン成長が十分に生じた誘電体セラミックにより近い電気的特性を示すことになり、そのため、誘電率温度特性が悪くなってしまう。
【0009】
このようなことから、前述した特許文献1に記載の誘電体セラミックでは、グレイン径に対するコア径の比率が40〜90%の範囲となるようにコア径を大きくし、言い換えると、グレイン径に対するシェル厚みの比率が5〜30%の範囲となるようにシェル厚みを薄く制御することによって、良好な誘電率温度特性を得るようにしている。
【0010】
しかしながら、特許文献1に記載された誘電体セラミックでは、たとえば10kV/mm以上の高電界が印加されるような積層セラミックコンデンサに用いられると、この高電界に起因する電気歪みや圧電共振が生じたり、極端に信頼性が低下したりするため、中高圧用積層セラミックコンデンサの用途には適していない。
【0011】
一方、特許文献2および3に記載された誘電体セラミックでは、良好な誘電率温度特性が得られ、かつ高電界において安定した絶縁抵抗を示しているが、最近の中高圧用積層セラミックコンデンサの小型化かつ大容量化すなわち薄層化に対する要望に十分に応えられなくなってきている。そのため、電界強度のさらなる増大に対しても、誘電率温度特性が良好であり、高い信頼性を示す、非還元性誘電体セラミックの実現が望まれている。
【0012】
そこで、この発明の目的は、上述のような要望を満たし得る非還元性誘電体セラミックを有利に製造できる方法を提供しようとすることである。
【0013】
この発明の他の目的は、上述した製造方法によって得られた非還元性誘電体セラミックおよびこの非還元性誘電体セラミックを用いて構成される積層セラミックコンデンサを提供しようとすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題を解決するため、この発明に係る非還元性誘電体セラミックの製造方法は、次のような工程を備えることを特徴としている。
【0015】
まず、出発原料として、ABO系化合物(Aは、Ba、BaおよびCa、またはBa、CaおよびSrであり、Bは、Ti、またはTiおよびZrである。)からなり、かつ平均粉末径が0.1〜0.3μmである主成分粉末を用意するとともに、原子番号57〜71の希土類元素の少なくとも1種を含む希土類元素化合物、Mg化合物、Mn化合物、BaZrOおよびSi化合物の各々からなる副成分粉末とが用意される。
【0016】
次に、上記主成分粉末および副成分粉末が混合される。
【0017】
次に、得られた混合粉末が成形される。
【0018】
次に、得られた成形体が還元性雰囲気中で焼成され、それによって、非還元性誘電体セラミックが得られる。この焼成工程によって得られた非還元性誘電体セラミックに含まれるセラミック結晶は、コアシェル構造を有し、かつコア径<0.4×グレイン径の条件を満たすとともに、その平均グレイン径が、0.15〜0.8μmであり、かつ前記主成分粉末の平均粉末径の1.5倍以上とされる。
【0019】
この発明は、また、上述のような製造方法によって得られた、非還元性誘電体セラミックにも向けられる。
【0020】
この発明は、さらに、積層セラミックコンデンサにも向けられる。
【0021】
この発明に係る積層セラミックコンデンサは、複数の積層された誘電体セラミック層と、静電容量を取得できるように誘電体セラミック層間の特定の界面に沿って形成されかつたとえばニッケルもしくはニッケル合金または銅もしくは銅合金のような卑金属を導電材料として含む複数の内部電極と、内部電極の特定のものに電気的に接続される外部電極とを備え、誘電体セラミック層が前述したようなこの発明に係る非還元性誘電体セラミックから構成されることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態による積層セラミックコンデンサ1を示す断面図である。
【0023】
積層セラミックコンデンサ1は、直方体状の積層体2を備えている。積層体2は、複数の積層された誘電体セラミック層3と、複数の誘電体セラミック層3間の特定の界面に沿って形成された複数の内部電極4および5とを備えている。
【0024】
内部電極4および5は、積層体2の外表面にまで到達するように形成されるが、積層体2の一方の端面6にまで引き出される内部電極4と他方の端面7にまで引き出される内部電極5とが、積層体2の内部において、誘電体セラミック層3を介して静電容量を取得できるように交互に配置されている。
【0025】
内部電極4および5は、導電材料として、ニッケルもしくはニッケル合金または銅もしくは銅合金のような卑金属を含んでいる。
【0026】
前述した静電容量を取り出すため、積層体2の外表面上であって、端面6および7上には、内部電極4および5のいずれか特定のものに電気的に接続されるように、外部電極8および9がそれぞれ形成されている。外部電極8および9に含まれる導電材料としては、内部電極4および5の場合と同じ導電材料を用いることができ、さらに、銀、パラジウム、銀−パラジウム合金なども用いることができる。外部電極8および9は、このような金属粉末にガラスフリットを添加して得られた導電性ペーストを付与し、焼き付けることによって形成される。
【0027】
また、外部電極8および9上には、必要に応じて、ニッケル、銅などからなる第1のめっき層10および11がそれぞれ形成され、さらにその上には、半田、錫などからなる第2のめっき層12および13がそれぞれ形成される。
【0028】
この発明に係る非還元性誘電体セラミックの製造方法は、上述のような積層セラミックコンデンサ1を製造するための工程の一部として実施される。すなわち、積層セラミックコンデンサ1を製造するための工程を実施した結果として、積層セラミックコンデンサ1に備える誘電体セラミック層3が、この発明に係る製造方法によって製造された非還元性誘電体セラミックから構成されることになる。
【0029】
積層セラミックコンデンサ1を製造するため、まず、誘電体セラミック層3となるセラミックグリーンシートが作製される。セラミックグリーンシートは、次のようにして作製される。
【0030】
出発原料として、ABO系化合物(Aは、Ba、BaおよびCa、またはBa、CaおよびSrであり、Bは、Ti、またはTiおよびZrである。)からなり、かつ平均粉末径が0.1〜0.3μmである主成分粉末が用意される。他方、同じく出発原料として、原子番号57〜71の希土類元素の少なくとも1種を含む希土類元素化合物、Mg化合物、Mn化合物、BaZrOおよびSi化合物の各々からなる副成分粉末が用意される。Si化合物は、たとえばSiOであり、焼結助剤として機能するものである。
【0031】
次に、上述した主成分粉末および副成分粉末が所定量ずつ秤量され、たとえば湿式混合されることによって、混合粉末とされる。この混合粉末には、有機バインダおよび有機溶剤が添加され、それによってスラリー化される。
【0032】
次に、上述のスラリーをシート状に成形することによって、セラミックグリーンシートが得られる。
【0033】
次に、セラミックグリーンシートの特定のものの一方主面上に、ニッケルもしくは銅またはこれらの合金などの卑金属を導電成分とする導電性ペーストがスクリーン印刷法などによって付与され、それによって、内部電極4または5となる導体膜が形成される。なお、内部電極4または5となる導体膜は、蒸着法またはめっき法などによって形成されてもよい。
【0034】
次に、上述のように導体膜が形成されたセラミックグリーンシートが、必要数積層されるとともに、導体膜が形成されていないセラミックグリーンシートがその上下に積層され、次いで、これらを積層方向にプレスすることによって、積層体2の生の状態のものが得られる。
【0035】
その後、生の状態の積層体2は、必要に応じてカットされた後、還元性雰囲気中において所定の温度にて焼成され、焼結した積層体2が得られる。この段階において、セラミックグリーンシートに含まれていた主成分粉末および副成分粉末からなる混合粉末が焼結し、この発明に係る非還元性誘電体セラミックからなる誘電体セラミック層3が得られる。
【0036】
次に、積層体2の端面6および7上に、それぞれ、外部電極8および9が形成され、その後、必要に応じて、第1のめっき層10および11ならびに第2のめっき層12および13が形成されることによって、積層セラミックコンデンサ1が完成される。
【0037】
このような積層セラミックコンデンサにおいて、前述した誘電体セラミック層3を構成する非還元性誘電体セラミックは、コアシェル構造を有し、かつコア径<0.4×グレイン径の条件を満たす、セラミック結晶を含んでいる。そして、このセラミック結晶は、その平均グレイン径が、0.15〜0.8μmであり、かつ前述した主成分粉末の平均粉末径の1.5倍以上となっている。
【0038】
上述のように、非還元性誘電体セラミックにおいて、焼成工程によって十分にグレイン成長させたコアシェル構造を作り出すようにすれば、十分な焼結状態が得られ、高電界での信頼性を大幅に向上させることができる。
【0039】
次に、この発明を、実験例に基づいてより具体的に説明する。この実験例は、この発明の範囲の限定の根拠を与えるため、およびこれらによる効果を確認するために実施されたものである。
【0040】
表1に示すような組成を有するABO系化合物を、混合粉砕工程、乾燥工程および1000℃以上の温度での加熱工程を経て合成し、次いで、同じく表1に示すような平均粉末径が得られるように粉砕工程を実施し、主成分粉末としてのABO系粉末A〜Iを得た。表1に示した平均粉末径は、走査型電子顕微鏡による観察結果から求めたものである。表1には、ABOにおける「A/B」の比率も示されている。
【0041】
【表1】

Figure 2004345927
【0042】
次に、表2に示すように、主成分粉末としてのABO系粉末A〜Iのいずれかを用いながら、これに、副成分粉末として、R(希土類元素)化合物、Mg化合物、Mn化合物、BaZrOおよびSi化合物の各粉末を加えた。ここで、ABO、R、MおよびBaZrOについては、「ABO+aR+bM+cBaZrO」(ただし、MはMg化合物およびMn化合物)において、「a」、「b」および「c」が、ABO1モルに対するモル比率で、表2の「副成分量」の欄に示した「a」、「b」および「c」とそれぞれなるように加えた。また、焼結助剤としてのSi化合物については、SiO粉末を加え、これが、「ABO+aR+bM+cBaZrO」100重量部に対して、表2に示すような重量部となるように加えた。そして、これら粉末を混合粉砕し、それによって、主成分粉末および副成分粉末が混合された混合粉末を得た。
【0043】
【表2】
Figure 2004345927
【0044】
次に、上述のようにして得られた各試料に係る混合粉末に、ポリビニルブチラール系バインダおよびエタノール等の有機溶剤を加えて、ボールミルにより湿式混合し、セラミックスラリーを得た。次に、このセラミックスラリーをドクターブレード法によってシート状に成形し、厚み13μmの矩形のセラミックグリーンシートを得た。
【0045】
次に、上述のセラミックグリーンシート上に、ニッケルを導電成分として含む導電性ペーストを印刷し、内部電極を構成するための導電性ペースト膜を形成した。
【0046】
次に、導電性ペースト膜が形成されたセラミックグリーンシートを、導電性ペースト膜が引き出されている側が互い違いになるように複数枚積層するとともに、その上下に、導電性ペースト膜が形成されていないセラミックグリーンシートを積層し、これらを積層方向にプレスすることによって、生の状態の積層体を得た。
【0047】
次に、生の積層体を、窒素雰囲気中にて350℃の温度に加熱し、バインダを燃焼させた後、酸素分圧10−9〜10−12 MPaのH−N−HOガスからなる還元性雰囲気中において、表3の「焼成温度」の欄に示した各温度にて2時間焼成し、焼結後の積層体を得た。なお、表3に示すように、表2に示した試料3については、焼成温度として1220℃および1300℃の2種類の温度を採用し、1220℃の温度で焼成した試料を試料3aとし、1300℃の温度で焼成した試料を試料3bとした。
【0048】
次に、焼結後の積層体の両端面に、B−LiO−SiO−BaO系のガラスフリットを含有しかつ導電成分として銀を含む導電性ペーストを塗布し、窒素雰囲気中において600℃の温度で焼き付け、内部電極と電気的に接続された外部電極を形成し、各試料に係る積層セラミックコンデンサを得た。
【0049】
このようにして得られた積層セラミックコンデンサの外形寸法は、幅5.0mm、長さ5.7mmおよび厚さ2.4mmであり、内部電極間に介在する誘電体セラミックの厚みは10μmであった。また、有効誘電体セラミック層の数は5であった。次に、各試料に係る積層セラミックコンデンサについて、表3に示すような項目について評価した。
【0050】
まず、「平均グレイン径」および「コア径比率」については、積層セラミックコンデンサ1に備える誘電体セラミック層に存在するセラミック結晶を透過型電子顕微鏡によって観察した結果から求めたもので、「コア径比率」は、コア径/グレイン径の比率である。
【0051】
また、「誘電率」は、積層セラミックコンデンサの静電容量を求め、その結果から算出したものである。「誘電率」については、直流電圧を印加しない状態(電界強度:0kV/mm)、直流電圧100Vを印加した状態(電界強度:10kV/mm)および直流電圧200Vを印加した状態(電界強度:20kV/mm)の各々の下で求めた。
【0052】
また、「誘電損失」(tanδ)については、直流電圧100Vを印加した状態(電界強度:10kV/mm)および直流電圧200Vを印加した状態(電界強度:20kV/mm)の各々の下で求めた。
【0053】
また、「容量温度変化率」は、温度変化に対する静電容量の変化率を求めたもので、直流電圧100Vを印加した状態(電界強度:10kV/mm)および直流電圧200Vを印加した状態(電界強度:20kV/mm)の各々の下において、20℃での静電容量を基準として、85℃での静電容量の変化率を示したものである。
【0054】
「電気歪み率」については、30kV/mmの電界強度をもって直流電圧を印加した状態での歪み率を求めたものである。
【0055】
「平均寿命時間」は、温度150℃にて直流電圧400V(電界強度:40kV/mm)を印加する高温負荷寿命試験を実施し、絶縁抵抗の経時変化を測定し、絶縁抵抗値が10Ω以下になるまでの時間を寿命時間とし、その平均値を求めたものである。
【0056】
【表3】
Figure 2004345927
【0057】
表3において、試料番号に*を付したものは、この発明の範囲外の試料である。
【0058】
すなわち、試料3bでは、表3に示すように、平均グレイン径が0.8μmより大きい0.82μmであり、焼成時に粒成長が激しく生じたものと考えられる。そのため、平均寿命時間が221時間と比較的短く、また誘電率についても、10kV/mmの電界および20kV/mmの電界を印加した状態では300未満と比較的低い。
【0059】
また、試料7では、コア径比率が40%以上の46%であり、通常のコアシェル構造を有する誘電体セラミックと同様である。その結果、誘電率については、直流電圧を印加しない状態では1750と高いが、印加される直流電圧が高くなるほど急激に低下し、20kV/mmの電界が印加された状態では275と低下している。そのため、電気歪み率が比較的高く、また、平均寿命時間も比較的短い。
【0060】
また、試料9では、表2に示すように、ABO系粉末Dが用いられ、このABO系粉末Dの平均粉末径は、表1に示すように、0.3μmを超える0.50μmである。その結果、試料9では、表3に示すように、コア径比率が82%と高い。このことから、試料9では、上述の試料7の場合と同様、誘電率については、直流電圧を印加しない状態では3340と極めて高いが、印加される直流電圧が高くなるほど急激に低下し、電気歪み率が比較的高く、また、平均寿命時間も短い。
【0061】
さらに、試料14では、表2に示すように、ABO系粉末Iが用いられ、このABO系粉末Iは、表1に示すように、その平均粉末径が0.1μmより小さい0.07μmである。そのため、表3に示すように、平均グレイン径が0.15μmより小さい0.12μmとなっている。その結果、誘電率については、直流電圧を印加しない状態であっても213と低くなっている。
【0062】
これらに対して、この発明の範囲内にある試料1〜3a、4〜6、8および10〜13では、上述した試料3b、7、9および14に比べて、良好な特性を示している。
【0063】
特に、試料2、3a、4〜6、10および13では、誘電率については、10kV/mmの直流電圧および20kV/mmの直流電圧を印加した状態であっても300以上の値を示し、電気歪み率については、0.080以下と小さく、また、平均寿命時間については、400時間を超える長い時間を示している。
【0064】
なお、この発明の範囲内にある試料のうち、試料12では、表2に示すように、ABO系粉末Gが用いられ、ABO系粉末Gは、表1に示すように、Caを含んでいる。その結果、表3に示すように、誘電損失および電気歪み率が他の試料に比べてやや大きくなっているが、平均寿命時間が660時間と極めて長く、信頼性がより向上していることがわかる。
【0065】
また、試料13では、表2に示すように、ABO系粉末Hが用いられ、このABO系粉末Hは、表1に示すように、SrおよびZrを含んでいる。しかしながら、このようなSrやZrの存在にも関わらず、直流電圧印加下においても、高い誘電率を示し、電気歪み率が比較的低く、平均寿命時間についても比較的長く、SrやZrの存在が特に問題を引き起こすものではないことがわかる。
【0066】
なお、表1に示した「A/B」については、これが1.000〜1.035の範囲にあり、表2に示した「a」については、これが0.06〜0.19の範囲にあり、同じく「b」については、0.02〜0.10の範囲にあり、同じく「c」については、0.05〜0.20の範囲にあることが好ましいことがわかっている。
【0067】
これに関して、試料1および11では、表1に示すように、「A/B」が1.000〜1.035の範囲から外れているため、表3に示すように、平均寿命時間については、他の試料に比べて、やや短くなっている。
【0068】
また、試料8では、表2に示すように、「a」が0.06〜0.19の範囲から外れ、また、「c」が0.05〜0.20の範囲から外れている。そのため、試料8では、表3に示すように、他の試料に比べて、誘電率が低くなっている。
【0069】
なお、上述した実験例では、副成分粉末に含まれる希土類元素として、Gd、DyおよびYbが用いられたが、原子番号57〜71の希土類元素であれば、他の希土類元素が用いられても、実質的に同様の効果を示すことが確認されている。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ABO系化合物からなる主成分粉末として、その平均粉末径が0.1〜0.3μmというように小さいものを用意し、それによって、この主成分粉末と副成分粉末とを混合して得られた混合粉末の成形体を還元性雰囲気中で焼成する工程において、主成分粉末の反応性を上げ、この焼成工程によって得られた非還元性誘電体セラミックに含まれるセラミック結晶が、コアシェル構造を有するが、コア径<0.4×グレイン径の条件を満たすようにしながら、その平均グレイン径が、0.15〜0.8μmであり、かつ主成分粉末の平均粉末径の1.5倍以上となるようなグレイン成長を生じさせるので、結晶粒界の信頼性が向上し、良好な信頼性を示す非還元性誘電体セラミックを得ることができる。
【0071】
また、焼成工程において焼成温度、雰囲気を調整することによって、セラミック結晶の平均グレイン径を0.15〜0.8μmというように小さくすることにより、誘電率自体を低くすることが行なわれるので、コア径が、コア径<0.4×グレイン径の条件を満たすように小さくされても、誘電率の温度特性を平坦化することができる。
【0072】
このようなことから、この発明に係る製造方法によって製造された非還元性誘電体セラミックによれば、高電界下での信頼性が高く、電気歪み率も低くすることができるので、小型かつ大容量でありながら、中高圧用途に適した積層セラミックコンデンサを実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による積層セラミックコンデンサ1を図解的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 積層セラミックコンデンサ
3 誘電体セラミック層
4,5 内部電極
8,9 外部電極[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a barium titanate-based non-reducing dielectric ceramic, and more particularly to a method for producing a non-reducing dielectric ceramic suitable for use in a medium-to-high pressure multilayer ceramic capacitor, The present invention relates to the obtained non-reducible dielectric ceramic and a multilayer ceramic capacitor formed using the non-reducible dielectric ceramic.
[0002]
[Prior art]
As a non-reducing dielectric ceramic having a good dielectric constant-temperature characteristic, a non-reducing dielectric ceramic in which a ceramic crystal contained therein has a core-shell structure is known. A dielectric ceramic having a core-shell structure is obtained by adding an additional component containing a rare earth element or the like to a main component such as barium titanate and baking while suppressing grain growth, and adding a rare earth element or the like. By diffusing the components into the main component such as barium titanate, the temperature characteristics can be made flat. Conventional dielectric ceramics having a core-shell structure are commonly used for low-voltage multilayer ceramic capacitors. As described above, in order to suppress grain growth, in the firing step, firing is performed before the dielectric ceramic is sufficiently sintered.
[0003]
As a non-reducing dielectric ceramic having a core-shell structure, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-308321 (Patent Document 1), those having a core diameter ratio of 40 to 90% to a grain diameter have a sufficient dielectric constant. And good temperature characteristics of capacitance. For example, a dielectric ceramic having a grain diameter of 0.4 μm satisfies the X7R characteristic of the EIA standard with respect to the dielectric constant temperature characteristic and has a dielectric constant of 2000 or more.
[0004]
Further, JP-A-2002-50336 (Patent Document 2) and JP-A-2000-103668 (Patent Document 3) have a composition in which barium titanate contains an additive component such as a rare earth element, Mn, or Mg. A non-reducing dielectric ceramic is described. In these dielectric ceramics, barium titanate contains a relatively large number of additional components to suppress ferroelectricity, thereby obtaining good dielectric constant-temperature characteristics and a high voltage of, for example, 25 kV / mm. High insulation resistance can be given even under direct current.
[0005]
Patent Documents 2 and 3 do not describe the grain diameter or structure of the ceramic crystal contained in the dielectric ceramic disclosed therein, for example, whether or not the ceramic crystal has a core-shell structure. As a result, it has been confirmed that it has a core-shell structure.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-10-308321 [Patent Document 2]
JP 2002-50536 A [Patent Document 3]
JP 2000-103668 A
[Problems to be solved by the invention]
It is known that, in a dielectric ceramic having a core-shell structure, as the core diameter decreases and the shell thickness increases, the dielectric constant-temperature characteristics deteriorate. It is considered that this is because the additive component for forming the shell forms a solid solution with the barium titanate forming the core, and the electrical properties of the shell portion become more dominant.
[0008]
That is, as a dielectric ceramic having no core-shell structure, there is a dielectric ceramic in which barium titanate and an additive component are sufficiently dissolved to provide a sufficient grain growth to a size of several μm during firing. It is known that dielectric ceramics have a high dielectric constant of 10,000 or more, but have poor dielectric constant-temperature characteristics. Therefore, the dielectric ceramic having a large shell thickness as described above has electrical characteristics closer to those of the dielectric ceramic in which the grain growth has sufficiently occurred, and thus the dielectric constant-temperature characteristics are deteriorated.
[0009]
For this reason, in the dielectric ceramic described in Patent Document 1 described above, the core diameter is increased such that the ratio of the core diameter to the grain diameter is in the range of 40 to 90%. By controlling the shell thickness to be thin so that the thickness ratio is in the range of 5 to 30%, good dielectric constant-temperature characteristics are obtained.
[0010]
However, when the dielectric ceramic described in Patent Document 1 is used for a multilayer ceramic capacitor to which a high electric field of, for example, 10 kV / mm or more is applied, electric strain or piezoelectric resonance due to the high electric field may occur. However, it is not suitable for use as a medium- and high-pressure multilayer ceramic capacitor because of extremely low reliability.
[0011]
On the other hand, in the dielectric ceramics described in Patent Documents 2 and 3, good dielectric constant-temperature characteristics are obtained and stable insulation resistance is exhibited in a high electric field. It is becoming impossible to sufficiently meet the demand for larger and larger capacity, that is, a thinner layer. Therefore, it is desired to realize a non-reducing dielectric ceramic which has a good dielectric constant-temperature characteristic and high reliability even with a further increase in the electric field strength.
[0012]
Therefore, an object of the present invention is to provide a method for advantageously producing a non-reducing dielectric ceramic which can satisfy the above-mentioned demands.
[0013]
Another object of the present invention is to provide a non-reducing dielectric ceramic obtained by the above-described manufacturing method and a multilayer ceramic capacitor formed using the non-reducing dielectric ceramic.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned technical problems, a method for manufacturing a non-reducing dielectric ceramic according to the present invention is characterized by including the following steps.
[0015]
First, as starting materials, ABO 3 compound (A is, Ba, a Ba and Ca or Ba, Ca and Sr,, B is, Ti or Ti and Zr.,) Made, and an average powder diameter A main component powder having a particle size of 0.1 to 0.3 μm is prepared, and is made of a rare earth element compound containing at least one of rare earth elements having an atomic number of 57 to 71, a Mg compound, a Mn compound, BaZrO 3 and a Si compound. An auxiliary component powder is prepared.
[0016]
Next, the main component powder and the sub component powder are mixed.
[0017]
Next, the obtained mixed powder is molded.
[0018]
Next, the obtained molded body is fired in a reducing atmosphere, whereby a non-reducible dielectric ceramic is obtained. The ceramic crystal contained in the non-reducing dielectric ceramic obtained by this firing step has a core-shell structure, satisfies the condition of core diameter <0.4 × grain diameter, and has an average grain diameter of 0. It is 15 to 0.8 μm and 1.5 times or more the average powder diameter of the main component powder.
[0019]
The present invention is also directed to a non-reducing dielectric ceramic obtained by the manufacturing method as described above.
[0020]
The present invention is further directed to a multilayer ceramic capacitor.
[0021]
A multilayer ceramic capacitor according to the present invention is formed along a specific interface between a plurality of stacked dielectric ceramic layers and a dielectric ceramic layer so that capacitance can be obtained, and for example, nickel or a nickel alloy or copper or It comprises a plurality of internal electrodes containing a base metal such as a copper alloy as a conductive material, and external electrodes electrically connected to specific ones of the internal electrodes. It is characterized by being composed of a reducing dielectric ceramic.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a sectional view showing a multilayer ceramic capacitor 1 according to one embodiment of the present invention.
[0023]
The multilayer ceramic capacitor 1 includes a rectangular parallelepiped laminate 2. The laminate 2 includes a plurality of stacked dielectric ceramic layers 3 and a plurality of internal electrodes 4 and 5 formed along a specific interface between the plurality of dielectric ceramic layers 3.
[0024]
The internal electrodes 4 and 5 are formed so as to reach the outer surface of the multilayer body 2. The internal electrodes 4 are extended to one end face 6 of the multilayer body 2 and the internal electrode is extended to the other end face 7. 5 are alternately arranged inside the multilayer body 2 so that capacitance can be obtained via the dielectric ceramic layer 3.
[0025]
The internal electrodes 4 and 5 include a base metal such as nickel or a nickel alloy or copper or a copper alloy as a conductive material.
[0026]
In order to take out the above-mentioned capacitance, on the outer surface of the multilayer body 2 and on the end faces 6 and 7, an external electrode is provided so as to be electrically connected to any one of the internal electrodes 4 and 5. Electrodes 8 and 9 are formed respectively. As the conductive material contained in the external electrodes 8 and 9, the same conductive material as in the case of the internal electrodes 4 and 5 can be used, and further, silver, palladium, a silver-palladium alloy, or the like can be used. The external electrodes 8 and 9 are formed by applying a conductive paste obtained by adding a glass frit to such a metal powder and baking.
[0027]
Also, first plating layers 10 and 11 made of nickel, copper, etc. are formed on external electrodes 8 and 9 as necessary, and a second plating layer made of solder, tin, etc. is further formed thereon. Plating layers 12 and 13 are formed, respectively.
[0028]
The method for manufacturing a non-reducing dielectric ceramic according to the present invention is performed as a part of a process for manufacturing the multilayer ceramic capacitor 1 as described above. That is, as a result of performing the process for manufacturing the multilayer ceramic capacitor 1, the dielectric ceramic layer 3 provided in the multilayer ceramic capacitor 1 is made of the non-reducing dielectric ceramic manufactured by the manufacturing method according to the present invention. Will be.
[0029]
In order to manufacture the multilayer ceramic capacitor 1, first, a ceramic green sheet to be the dielectric ceramic layer 3 is manufactured. The ceramic green sheet is produced as follows.
[0030]
As a starting material, it is composed of an ABO 3 compound (A is Ba, Ba and Ca, or Ba, Ca and Sr, and B is Ti, or Ti and Zr), and has an average powder diameter of 0. A main component powder having a thickness of 1 to 0.3 μm is prepared. On the other hand, as also a starting material, a rare earth element compound containing at least one rare earth element of atomic number 57 to 71, Mg compounds, Mn compounds, auxiliary component powder is prepared consisting of each of BaZrO 3 and Si compounds. The Si compound is, for example, SiO 2 and functions as a sintering aid.
[0031]
Next, the above-mentioned main component powder and sub-component powder are weighed by predetermined amounts and mixed by, for example, wet mixing, to obtain a mixed powder. An organic binder and an organic solvent are added to the mixed powder, thereby forming a slurry.
[0032]
Next, a ceramic green sheet is obtained by forming the above-mentioned slurry into a sheet.
[0033]
Next, on one main surface of a specific one of the ceramic green sheets, a conductive paste containing a base metal such as nickel or copper or an alloy thereof as a conductive component is applied by a screen printing method or the like, whereby the internal electrode 4 or 5 is formed. In addition, the conductor film which becomes the internal electrode 4 or 5 may be formed by an evaporation method, a plating method, or the like.
[0034]
Next, the required number of ceramic green sheets on which the conductor films are formed as described above are laminated, and the ceramic green sheets on which the conductor films are not formed are laminated above and below the ceramic green sheets. By doing so, a laminate in a raw state can be obtained.
[0035]
Thereafter, the laminate 2 in a green state is cut as necessary, and then fired at a predetermined temperature in a reducing atmosphere to obtain a sintered laminate 2. At this stage, the mixed powder composed of the main component powder and the subcomponent powder contained in the ceramic green sheet is sintered, and the dielectric ceramic layer 3 made of the non-reducible dielectric ceramic according to the present invention is obtained.
[0036]
Next, external electrodes 8 and 9 are formed on the end surfaces 6 and 7 of the laminate 2 respectively, and then, if necessary, the first plating layers 10 and 11 and the second plating layers 12 and 13 are formed. Thus, the multilayer ceramic capacitor 1 is completed.
[0037]
In such a multilayer ceramic capacitor, the non-reducing dielectric ceramic constituting the above-described dielectric ceramic layer 3 is a ceramic crystal having a core-shell structure and satisfying a condition of core diameter <0.4 × grain diameter. Contains. This ceramic crystal has an average grain diameter of 0.15 to 0.8 μm and is 1.5 times or more the average powder diameter of the main component powder described above.
[0038]
As described above, if a core-shell structure with sufficient grain growth is created in the firing process in the non-reducing dielectric ceramic, a sufficient sintering state can be obtained, and the reliability in a high electric field is greatly improved. Can be done.
[0039]
Next, the present invention will be described more specifically based on experimental examples. This experimental example was performed to provide a basis for limiting the scope of the present invention and to confirm the effects of these.
[0040]
An ABO 3 compound having a composition as shown in Table 1 is synthesized through a mixing and pulverizing step, a drying step, and a heating step at a temperature of 1000 ° C. or higher, and then an average powder diameter as shown in Table 1 is obtained. the grinding process was carried out as is to give the ABO 3 type powder A~I as the main component powder. The average powder diameter shown in Table 1 was determined from the results of observation with a scanning electron microscope. Table 1 also shows the ratio of "A / B" in the ABO 3.
[0041]
[Table 1]
Figure 2004345927
[0042]
Next, as shown in Table 2, while using any one of the ABO 3 system powders A to I as the main component powder, an R (rare earth element) compound, a Mg compound, a Mn compound, BaZrO 3 and Si compound powders were added. Here, for ABO 3 , R, M and BaZrO 3 , “ABO 3 + aR + bM + cBaZrO 3 ” (where M is a Mg compound and a Mn compound), “a”, “b” and “c” are ABO 3 1 The components were added in molar ratios to the molar amounts of “a”, “b”, and “c” shown in the column of “Amount of Subcomponent” in Table 2. Further, as for the Si compound as a sintering aid, SiO 2 powder was added, and this was added so as to be 100 parts by weight of “ABO 3 + aR + bM + cBaZrO 3 ” as shown in Table 2 by weight. Then, these powders were mixed and pulverized, whereby a mixed powder in which the main component powder and the subcomponent powder were mixed was obtained.
[0043]
[Table 2]
Figure 2004345927
[0044]
Next, an organic solvent such as a polyvinyl butyral-based binder and ethanol was added to the mixed powder of each sample obtained as described above, and the mixture was wet-mixed with a ball mill to obtain a ceramic slurry. Next, the ceramic slurry was formed into a sheet shape by a doctor blade method to obtain a rectangular ceramic green sheet having a thickness of 13 μm.
[0045]
Next, a conductive paste containing nickel as a conductive component was printed on the above-described ceramic green sheet to form a conductive paste film for forming internal electrodes.
[0046]
Next, a plurality of ceramic green sheets on which the conductive paste films are formed are stacked such that the sides from which the conductive paste films are drawn out are alternately arranged, and no conductive paste films are formed above and below the ceramic green sheets. By laminating the ceramic green sheets and pressing them in the laminating direction, a green laminate was obtained.
[0047]
Next, the green laminate is heated to a temperature of 350 ° C. in a nitrogen atmosphere to burn the binder, and then the H 2 —N 2 —H 2 O having an oxygen partial pressure of 10 −9 to 10 −12 MPa is applied. In a reducing atmosphere composed of a gas, firing was performed for 2 hours at each temperature shown in the column of “firing temperature” in Table 3 to obtain a sintered laminate. As shown in Table 3, with respect to Sample 3 shown in Table 2, two kinds of temperatures, 1220 ° C. and 1300 ° C., were employed as firing temperatures, and a sample fired at a temperature of 1220 ° C. was designated as Sample 3a. The sample fired at a temperature of ° C. was designated as Sample 3b.
[0048]
Next, a conductive paste containing B 2 O 3 —Li 2 O—SiO 2 —BaO-based glass frit and silver as a conductive component is applied to both end surfaces of the laminated body after sintering. Baking was performed at a temperature of 600 ° C. in the inside to form external electrodes electrically connected to the internal electrodes, thereby obtaining a multilayer ceramic capacitor according to each sample.
[0049]
The external dimensions of the multilayer ceramic capacitor thus obtained were 5.0 mm in width, 5.7 mm in length, and 2.4 mm in thickness, and the thickness of the dielectric ceramic interposed between the internal electrodes was 10 μm. . The number of effective dielectric ceramic layers was 5. Next, with respect to the multilayer ceramic capacitor according to each sample, items as shown in Table 3 were evaluated.
[0050]
First, the “average grain diameter” and “core diameter ratio” were obtained from the result of observing a ceramic crystal present in a dielectric ceramic layer provided in the multilayer ceramic capacitor 1 with a transmission electron microscope. "Is the ratio of core diameter / grain diameter.
[0051]
The “dielectric constant” is obtained by calculating the capacitance of the multilayer ceramic capacitor and calculating from the result. Regarding the “dielectric constant”, a state where no DC voltage is applied (electric field strength: 0 kV / mm), a state where a DC voltage of 100 V is applied (electric field strength: 10 kV / mm), and a state where a DC voltage of 200 V is applied (electric field strength: 20 kV) / Mm).
[0052]
The “dielectric loss” (tan δ) was determined under each of a state in which a DC voltage of 100 V was applied (electric field strength: 10 kV / mm) and a state in which a DC voltage of 200 V was applied (electric field strength: 20 kV / mm). .
[0053]
The “capacitance temperature change rate” is a value obtained by calculating the change rate of the capacitance with respect to the temperature change. (Intensity: 20 kV / mm), the change rate of the capacitance at 85 ° C. based on the capacitance at 20 ° C. is shown.
[0054]
“Electric distortion rate” is a value obtained by calculating a distortion rate in a state where a DC voltage is applied with an electric field strength of 30 kV / mm.
[0055]
"Average life time", the DC voltage 400V (electric field strength: 40 kV / mm) at a temperature 0.99 ° C. conducted high temperature load life test applying a change with time in insulation resistance was measured, the insulation resistance value is 10 5 Omega The time until the value becomes less than or equal to the life time is defined as an average value.
[0056]
[Table 3]
Figure 2004345927
[0057]
In Table 3, those with * added to the sample numbers are samples outside the scope of the present invention.
[0058]
That is, in sample 3b, as shown in Table 3, the average grain diameter was 0.82 μm, which was larger than 0.8 μm, and it is considered that the grain growth occurred sharply during firing. Therefore, the average life time is relatively short at 221 hours, and the dielectric constant is relatively low at less than 300 when an electric field of 10 kV / mm and an electric field of 20 kV / mm are applied.
[0059]
In Sample 7, the core diameter ratio is 46% or more, which is 40% or more, which is the same as that of a dielectric ceramic having a normal core-shell structure. As a result, the dielectric constant was as high as 1750 when no DC voltage was applied, but decreased rapidly as the applied DC voltage was increased, and decreased to 275 when an electric field of 20 kV / mm was applied. . Therefore, the electric distortion rate is relatively high, and the average life time is relatively short.
[0060]
Further, in Sample 9, as shown in Table 2, ABO 3 based powder D is used, the average powder diameter of the ABO 3 type powder D, as shown in Table 1, at 0.50μm exceeding 0.3μm is there. As a result, in Sample 9, as shown in Table 3, the core diameter ratio was as high as 82%. From this fact, in the case of Sample 9, the dielectric constant is extremely high at 3340 when no DC voltage is applied, as in the case of Sample 7 described above. The rate is relatively high and the average lifetime is short.
[0061]
Further, in Sample 14, as shown in Table 2, ABO 3 type powder I was used, and as shown in Table 1, this ABO 3 type powder I had an average powder diameter of 0.07 μm smaller than 0.1 μm. It is. Therefore, as shown in Table 3, the average grain diameter is 0.12 μm, which is smaller than 0.15 μm. As a result, the dielectric constant is as low as 213 even when no DC voltage is applied.
[0062]
On the other hand, the samples 1 to 3a, 4 to 6, 8 and 10 to 13 which are within the scope of the present invention show better characteristics than the above-mentioned samples 3b, 7, 9 and 14.
[0063]
In particular, in Samples 2, 3a, 4 to 6, 10 and 13, the dielectric constant shows a value of 300 or more even when a DC voltage of 10 kV / mm and a DC voltage of 20 kV / mm are applied. The strain rate is as small as 0.080 or less, and the average life time is a long time exceeding 400 hours.
[0064]
Of the samples that are within the scope of the invention, the sample 12, as shown in Table 2, ABO 3 based powder G was used, ABO 3 system powder G, as shown in Table 1, of Ca In. As a result, as shown in Table 3, although the dielectric loss and the electrostriction were slightly larger than those of the other samples, the average life time was extremely long at 660 hours, and the reliability was further improved. Understand.
[0065]
Furthermore, the sample 13, as shown in Table 2, ABO 3 based powder H is used, the ABO 3 system powder H is, as shown in Table 1, contains Sr and Zr. However, despite the presence of Sr and Zr, they exhibit a high dielectric constant even under the application of a DC voltage, have a relatively low electric strain rate, have a relatively long average life time, and have a relatively long average lifetime. Does not cause any particular problem.
[0066]
In addition, about "A / B" shown in Table 1, this falls in the range of 1.00-1.035, and about "a" shown in Table 2, this falls in the range of 0.06-0.19. Yes, it has been found that “b” is preferably in the range of 0.02 to 0.10, and “c” is preferably in the range of 0.05 to 0.20.
[0067]
In this regard, in Samples 1 and 11, as shown in Table 1, “A / B” was out of the range of 1.00 to 1.035, so as shown in Table 3, the average life time was: It is slightly shorter than other samples.
[0068]
In Sample 8, as shown in Table 2, “a” is out of the range of 0.06 to 0.19, and “c” is out of the range of 0.05 to 0.20. Therefore, as shown in Table 3, the dielectric constant of Sample 8 is lower than those of other samples.
[0069]
In the above-described experimental example, Gd, Dy, and Yb were used as the rare earth elements contained in the auxiliary component powder, but other rare earth elements may be used as long as the rare earth elements have atomic numbers 57 to 71. It has been confirmed that substantially the same effect is exhibited.
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, as the main component powder composed of the ABO 3 compound, a powder having a small average powder diameter of 0.1 to 0.3 μm is prepared. In the step of firing the compact of the mixed powder obtained by mixing the powder and the subcomponent powder in a reducing atmosphere, the reactivity of the main component powder is increased, and the non-reducible dielectric ceramic obtained by this firing step is obtained. Has a core-shell structure, while satisfying the condition of core diameter <0.4 × grain diameter, the average grain diameter is 0.15 to 0.8 μm, and the main component powder In this case, the grain growth is increased to 1.5 times or more the average powder diameter of the above, so that the reliability of the crystal grain boundaries is improved, and a non-reducing dielectric ceramic exhibiting good reliability can be obtained.
[0071]
In addition, by adjusting the firing temperature and atmosphere in the firing step to reduce the average grain diameter of the ceramic crystal to 0.15 to 0.8 μm, the dielectric constant itself is reduced. Even if the diameter is reduced to satisfy the condition of core diameter <0.4 × grain diameter, the temperature characteristics of the dielectric constant can be flattened.
[0072]
For this reason, according to the non-reducing dielectric ceramic manufactured by the manufacturing method according to the present invention, the reliability under a high electric field is high, and the electric distortion rate can be reduced. Despite the capacitance, it is possible to realize a multilayer ceramic capacitor suitable for medium and high pressure applications.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view schematically showing a multilayer ceramic capacitor 1 according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 multilayer ceramic capacitor 3 dielectric ceramic layer 4,5 internal electrode 8,9 external electrode

Claims (3)

出発原料として、ABO系化合物(Aは、Ba、BaおよびCa、またはBa、CaおよびSrであり、Bは、Ti、またはTiおよびZrである。)からなり、かつ平均粉末径が0.1〜0.3μmである主成分粉末を用意するとともに、原子番号57〜71の希土類元素の少なくとも1種を含む希土類元素化合物、Mg化合物、Mn化合物、BaZrOおよびSi化合物の各々からなる副成分粉末とを用意する工程と、
前記主成分粉末および前記副成分粉末を混合して混合粉末を得る工程と、
前記混合粉末を成形して成形体を得る工程と、
前記成形体を還元性雰囲気中で焼成する工程と
を備え、
前記焼成工程によって得られた非還元性誘電体セラミックに含まれるセラミック結晶は、コアシェル構造を有し、かつコア径<0.4×グレイン径の条件を満たすとともに、その平均グレイン径が、0.15〜0.8μmであり、かつ前記主成分粉末の平均粉末径の1.5倍以上とされる、非還元性誘電体セラミックの製造方法。
As a starting material, it is composed of an ABO 3 compound (A is Ba, Ba and Ca, or Ba, Ca and Sr, and B is Ti, or Ti and Zr), and has an average powder diameter of 0. A main component powder having a particle size of 1 to 0.3 μm is prepared, and a sub component composed of a rare earth element compound containing at least one of rare earth elements having atomic numbers 57 to 71, a Mg compound, a Mn compound, BaZrO 3 and a Si compound. Preparing a powder and
Mixing the main component powder and the sub component powder to obtain a mixed powder,
A step of molding the mixed powder to obtain a molded body,
Baking the molded body in a reducing atmosphere,
The ceramic crystal contained in the non-reducing dielectric ceramic obtained by the firing step has a core-shell structure, satisfies the condition of core diameter <0.4 × grain diameter, and has an average grain diameter of 0. A method for producing a non-reducing dielectric ceramic, which has a diameter of 15 to 0.8 μm and is 1.5 times or more the average powder diameter of the main component powder.
請求項1に記載の製造方法によって得られた、非還元性誘電体セラミック。A non-reducing dielectric ceramic obtained by the manufacturing method according to claim 1. 複数の積層された誘電体セラミック層と、静電容量を取得できるように前記誘電体セラミック層間の特定の界面に沿って形成されかつ卑金属を導電材料として含む複数の内部電極と、前記内部電極の特定のものに電気的に接続される外部電極とを備える、積層セラミックコンデンサであって、前記誘電体セラミック層が請求項2に記載の非還元性誘電体セラミックから構成されている、積層セラミックコンデンサ。A plurality of stacked dielectric ceramic layers, a plurality of internal electrodes formed along a specific interface between the dielectric ceramic layers so as to obtain capacitance, and including a base metal as a conductive material, A multilayer ceramic capacitor comprising: an external electrode electrically connected to a specific component; wherein the dielectric ceramic layer is made of the non-reducing dielectric ceramic according to claim 2. .
JP2003147315A 2003-05-26 2003-05-26 Non-reducing dielectric ceramic manufacturing method, non-reducing dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitor Expired - Lifetime JP4513278B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003147315A JP4513278B2 (en) 2003-05-26 2003-05-26 Non-reducing dielectric ceramic manufacturing method, non-reducing dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003147315A JP4513278B2 (en) 2003-05-26 2003-05-26 Non-reducing dielectric ceramic manufacturing method, non-reducing dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004345927A true JP2004345927A (en) 2004-12-09
JP4513278B2 JP4513278B2 (en) 2010-07-28

Family

ID=33533873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003147315A Expired - Lifetime JP4513278B2 (en) 2003-05-26 2003-05-26 Non-reducing dielectric ceramic manufacturing method, non-reducing dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitor

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4513278B2 (en)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006199563A (en) * 2005-01-24 2006-08-03 Murata Mfg Co Ltd Dielectric ceramic, method of manufacturing the same and laminated ceramic capacitor
JP2006282483A (en) * 2005-04-04 2006-10-19 Tdk Corp Electronic component, dielectric ceramic composition, and method for producing the same
JP2008162830A (en) * 2006-12-27 2008-07-17 Tdk Corp Dielectric ceramic composition, and electronic component
JP2008179493A (en) * 2007-01-23 2008-08-07 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
JP2008179492A (en) * 2007-01-23 2008-08-07 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
JP2008222521A (en) * 2007-03-14 2008-09-25 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
JP2008247657A (en) * 2007-03-29 2008-10-16 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
JP2008280231A (en) * 2007-04-12 2008-11-20 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic parts
JP2009084110A (en) * 2007-09-28 2009-04-23 Tdk Corp Dielectric ceramic composition and electronic component
JP2009161417A (en) * 2008-01-10 2009-07-23 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
JP2009208997A (en) * 2008-03-04 2009-09-17 Tdk Corp Dielectric porcelain composition
JP2010018480A (en) * 2008-07-10 2010-01-28 Tdk Corp Dielectric porcelain composition
JP2010024126A (en) * 2008-07-24 2010-02-04 Tdk Corp Dielectric ceramic composition
US8192851B2 (en) 2007-03-14 2012-06-05 Tdk Corporation Dielectric ceramic composition and electronic device
WO2013022064A1 (en) * 2011-08-11 2013-02-14 株式会社村田製作所 Dielectric ceramic, layered ceramic electronic part, layered ceramic capacitor, and method for producing layered ceramic capacitor
CN103700497A (en) * 2012-09-27 2014-04-02 太阳诱电株式会社 Multilayer ceramic capacitor and manufacturing thereof
US8946104B2 (en) 2012-06-21 2015-02-03 Taiyo Yuden Co., Ltd. Dielectric ceramic, method of manufacturing dielectric ceramic, and multilayer ceramic capacitor
US9424991B2 (en) 2014-09-22 2016-08-23 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Dielectric ceramic composition and multilayer ceramic capacitor comprising the same
US12125644B2 (en) 2022-02-22 2024-10-22 Taiyo Yuden Co., Ltd Multilayer ceramic capacitor and method for manufacturing the same

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11322414A (en) * 1998-05-12 1999-11-24 Murata Mfg Co Ltd Dielectric porcelain composition and laminated ceramic capacitor
JP2001220224A (en) * 2000-02-04 2001-08-14 Taiyo Yuden Co Ltd Dielectric ceramic and laminated ceramic electric part
JP2001291634A (en) * 2000-02-03 2001-10-19 Taiyo Yuden Co Ltd Laminated ceramic capacitor and method of manufacturing the same
JP2002050536A (en) * 2000-07-31 2002-02-15 Murata Mfg Co Ltd Reduction-resistant dielectric ceramic and laminated ceramic capacitor
JP2002193667A (en) * 2000-12-27 2002-07-10 Kyocera Corp Dielectric ceramic and stacked electronic part
JP2002284571A (en) * 2001-03-27 2002-10-03 Kyocera Corp Dielectric ceramic having excellent thermal and dc bias properties
JP2003048774A (en) * 2001-08-01 2003-02-21 Kyocera Corp Dielectric porcelain, method of producing the same, and multilayer-type electronic parts

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11322414A (en) * 1998-05-12 1999-11-24 Murata Mfg Co Ltd Dielectric porcelain composition and laminated ceramic capacitor
JP2001291634A (en) * 2000-02-03 2001-10-19 Taiyo Yuden Co Ltd Laminated ceramic capacitor and method of manufacturing the same
JP2001220224A (en) * 2000-02-04 2001-08-14 Taiyo Yuden Co Ltd Dielectric ceramic and laminated ceramic electric part
JP2002050536A (en) * 2000-07-31 2002-02-15 Murata Mfg Co Ltd Reduction-resistant dielectric ceramic and laminated ceramic capacitor
JP2002193667A (en) * 2000-12-27 2002-07-10 Kyocera Corp Dielectric ceramic and stacked electronic part
JP2002284571A (en) * 2001-03-27 2002-10-03 Kyocera Corp Dielectric ceramic having excellent thermal and dc bias properties
JP2003048774A (en) * 2001-08-01 2003-02-21 Kyocera Corp Dielectric porcelain, method of producing the same, and multilayer-type electronic parts

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006199563A (en) * 2005-01-24 2006-08-03 Murata Mfg Co Ltd Dielectric ceramic, method of manufacturing the same and laminated ceramic capacitor
JP4720193B2 (en) * 2005-01-24 2011-07-13 株式会社村田製作所 Dielectric ceramic and manufacturing method thereof, and multilayer ceramic capacitor
JP2006282483A (en) * 2005-04-04 2006-10-19 Tdk Corp Electronic component, dielectric ceramic composition, and method for producing the same
JP2008162830A (en) * 2006-12-27 2008-07-17 Tdk Corp Dielectric ceramic composition, and electronic component
JP2008179492A (en) * 2007-01-23 2008-08-07 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
JP2008179493A (en) * 2007-01-23 2008-08-07 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
JP2008222521A (en) * 2007-03-14 2008-09-25 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
US8192851B2 (en) 2007-03-14 2012-06-05 Tdk Corporation Dielectric ceramic composition and electronic device
JP2008247657A (en) * 2007-03-29 2008-10-16 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
JP2008280231A (en) * 2007-04-12 2008-11-20 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic parts
KR101358488B1 (en) 2007-04-12 2014-02-05 티디케이가부시기가이샤 Dielectric ceramic composition and electronic device
JP2009084110A (en) * 2007-09-28 2009-04-23 Tdk Corp Dielectric ceramic composition and electronic component
JP2009161417A (en) * 2008-01-10 2009-07-23 Tdk Corp Dielectric porcelain composition and electronic component
JP4710908B2 (en) * 2008-01-10 2011-06-29 Tdk株式会社 Dielectric porcelain composition and electronic component
JP2009208997A (en) * 2008-03-04 2009-09-17 Tdk Corp Dielectric porcelain composition
JP2010018480A (en) * 2008-07-10 2010-01-28 Tdk Corp Dielectric porcelain composition
JP2010024126A (en) * 2008-07-24 2010-02-04 Tdk Corp Dielectric ceramic composition
WO2013022064A1 (en) * 2011-08-11 2013-02-14 株式会社村田製作所 Dielectric ceramic, layered ceramic electronic part, layered ceramic capacitor, and method for producing layered ceramic capacitor
US9522847B2 (en) 2011-08-11 2016-12-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Dielectric ceramic, laminated ceramic electronic component, laminated ceramic capacitor, and method for producing laminated ceramic capacitor
US8946104B2 (en) 2012-06-21 2015-02-03 Taiyo Yuden Co., Ltd. Dielectric ceramic, method of manufacturing dielectric ceramic, and multilayer ceramic capacitor
CN103700497A (en) * 2012-09-27 2014-04-02 太阳诱电株式会社 Multilayer ceramic capacitor and manufacturing thereof
US9105407B2 (en) 2012-09-27 2015-08-11 Taiyo Yuden Co., Ltd. Multi-layer ceramic capacitor and method of manufacturing the same
US9406441B2 (en) 2012-09-27 2016-08-02 Taiyo Yuden Co., Ltd. Multi-layer ceramic capacitor and method of manufacturing the same
CN103700497B (en) * 2012-09-27 2017-03-01 太阳诱电株式会社 Laminated ceramic capacitor and its manufacture method
US9424991B2 (en) 2014-09-22 2016-08-23 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Dielectric ceramic composition and multilayer ceramic capacitor comprising the same
US12125644B2 (en) 2022-02-22 2024-10-22 Taiyo Yuden Co., Ltd Multilayer ceramic capacitor and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4513278B2 (en) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101435398B1 (en) Laminated ceramic capacitor
US6205015B1 (en) Dielectric ceramic, method for producing the same, laminated ceramic electronic element, and method for producing the same
US6383323B1 (en) Dielectric ceramic, method for producing the same, laminated ceramic electronic element, and method for producing the same
US8593038B2 (en) Dielectric composition and ceramic electronic component including the same
TW529047B (en) Multilayer ceramic capacitor and method for the manufacture thereof
JP4513278B2 (en) Non-reducing dielectric ceramic manufacturing method, non-reducing dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitor
JP2007331956A (en) Electronic component, dielectric ceramic composition and method for producing the same
JP2007331958A (en) Electronic component, dielectric ceramic composition and method for producing the same
JP5234035B2 (en) Dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitors
JP5077362B2 (en) Dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitor
JP2008239407A (en) Dielectric porcelain and multilayer ceramic capacitor
JP4587924B2 (en) Multilayer ceramic capacitor
JP2002164247A (en) Dielectric ceramic composition and layered ceramic capacitor
JP2006206362A (en) Dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitor
JP2004214539A (en) Dielectric ceramic and laminated ceramic capacitor
JP4457630B2 (en) Dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitors
JP4552419B2 (en) Dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitors
JP5233763B2 (en) Barium titanate-based dielectric raw material powder, method for producing the same, method for producing ceramic green sheet, and method for producing multilayer ceramic capacitor
JP5240199B2 (en) Dielectric ceramic and multilayer ceramic capacitor
JPWO2006025205A1 (en) Dielectric ceramic composition, manufacturing method thereof, and multilayer ceramic capacitor
KR20190121143A (en) Multi-layered ceramic capacitor
JP3603607B2 (en) Dielectric ceramic, multilayer ceramic capacitor and method of manufacturing multilayer ceramic capacitor
JP4370217B2 (en) Multilayer ceramic capacitor
JP3945033B2 (en) Manufacturing method of multilayer ceramic capacitor
JP2010212503A (en) Laminated ceramic capacitor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100503

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4513278

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term