JP2004344458A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】外形構成部に固定される取付部品の交換を容易にし、遊技機設置場所に設置固定された外形構成部の再使用性を高める。
【解決手段】パチンコ機1は、外形構成部としての外枠2と、その前部に設けられた前面枠3とを備え、その前面側にはガラス扉枠4が設けられ、その奥には遊技盤5が配設されている。そして、外枠2の一側部にて前面枠3は取付部品を介して開閉可能に支持されることを前提とし、特に、外枠2の取付部に対し取付部品を固定するための螺着手段を、外枠2の内側から着脱可能となるように構成する。これにより、外枠2を遊技機設置場所から取り外すことなく、取付部品を交換できるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばパチンコ機やスロットマシンなどの遊技機は、ホールに設置される際、遊技機設置場所(いわゆる島)に固定される。この場合、遊技機の外形を構成する外形構成部が、釘などによって遊技機設置場所に打ち付けられるのが一般的である。そして、この外形構成部の多くは、木製の部材などで構成されている。パチンコ遊技機を一例として挙げれば、外形構成部としての外枠は木製の枠板を左右上下に配置して長方形の枠体に構成するようにしている。
【0003】
このような外形構成部に対しては、遊技構成部が取付部品を介して取り付けられる。例えば、パチンコ機であれば、外枠に対し、ヒンジを介して内枠が取り付けられるという具合である(例えば、特許文献1等)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−102946号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外形構成部に対しヒンジといった取付部品を介して遊技構成部が取り付けられるため、取付部品に対し予期しない荷重が作用するなどして、取付部品を破損してしまうことがあった。
【0006】
そして、このような破損が生じた場合、外形構成部を遊技機設置場所から取り外して取付部品を交換する必要がある。また、外形構成部の取り外しがなされることにより、外形構成部を破損するおそれがあり、外形構成部の再使用性を低下させてしまうことになる。
【0007】
本発明は、上述の問題点を解決するためのものであり、外形構成部に固定される取付部品の交換を容易にし、遊技機設置場所に設置固定された外形構成部の再使用性を高めることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用、効果等についても言及する。
【0009】
手段1.遊技機設置場所に設置固定される外形構成部と、該外形構成部に取付部品を介して取り付けられる遊技構成部とを備えた遊技機において、
前記外形構成部が前記遊技機設置場所に設置固定された状態において、前記取付部品が着脱可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
【0010】
手段1によれば、遊技機が、外形構成部と、取付部品を介して外形構成部に取り付けられる遊技構成部とを備えている。遊技構成部は、例えば、遊技機の本体部を含む主要構成部分であることが考えられる。また例えば、遊技機の本体部とは別の操作部を含む扉体であることが考えられる。以下の手段でも同様とする。
【0011】
ここで特に、外形構成部が遊技機設置場所に設置固定された状態において、取付部品が着脱可能に構成されている。これによって、例えば取付部品が破損した場合であっても、外形構成部を遊技機設置場所に設置固定したままの状態で、その取付部品を交換できる。その結果、外形構成部に固定される取付部品の交換が容易になり、外形構成部の再使用性を高めることができる。
【0012】
手段2.手段1において、前記取付部品は、前記外形構成部に対し、螺着手段にて固定されるようになっており、前記螺着手段が前記外形構成部の内側から外側へ向かう方向に締結されるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0013】
具体的には手段2に示すように、外形構成部に対し取付部品を固定するための螺着手段が、外形構成部の内側から外側へ向かう方向に締結されるよう構成することが考えられる。
【0014】
これによって、例えば外形構成部がその外側面を遊技機設置場所に当接させるように設置固定されるものであっても、遊技機設置場所に外形構成部を固定した状態のままで、固定ねじの取り外しや取り付けが可能となる。その結果、例えば取付部品が破損した場合であっても、外形構成部を遊技機設置場所に設置固定したままの状態で、その取付部品を交換できる。したがって、外形構成部に固定される取付部品の交換が容易になり、遊技機設置場所に設置固定された外形構成部の再使用性を高めることができる。
【0015】
手段3.手段2において、前記螺着手段のうちで前後方向に用いられるものは、前記外形構成部の前面側から着脱可能となるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0016】
手段3によれば、螺着手段の中で前後方向に用いられるものは、外形構成部の前面側から着脱可能となっている。これによって、さらに、外形構成部に固定される取付部品の交換が容易になり、遊技機設置場所に設置固定された外形構成部の再使用性を高めることができる。
【0017】
手段4.手段2又は3において、前記外形構成部には、前記取付部品を固定するための螺着手段が貫通する貫通孔が形成されており、当該貫通孔は、前記螺着手段の外径よりも大きくなっていることを特徴とする遊技機。
【0018】
手段4によれば、外形構成部には取付部品を固定するための螺着手段が貫通する貫通孔が形成されているが、当該貫通孔が螺着手段の外径よりも大きくなっている。ここで、螺着手段の外径とは、例えば固定用ねじの外径であり、ねじの山の頂に接する仮想的な円筒又は円錐の直径をいう(以下の手段でも同様)。
【0019】
つまり、外形構成部の貫通孔には雌ねじが形成されていない。したがって、取付部品に作用する荷重や取付部品の交換などによって、外形構成部の貫通孔が破損する(例えば貫通孔に雌ねじが形成された場合に、その雌ねじのねじ山のひっかかりが小さくなる)ことがなく、外形構成部の再使用性が高まる。
【0020】
手段5.手段4において、前記外形構成部に設けられた取付部に前記貫通孔が形成されており、
前記取付部品の中には、前記貫通孔を貫通する前記螺着手段により、前記取付部を挟み込むようにして前記外形構成部に固定されるものが含まれていることを特徴とする遊技機。
【0021】
手段5によれば、取付部品の中に、貫通孔を貫通する螺着手段により、取付部を挟み込むようにして外形構成部に固定されるものが含まれている。これによって、外形構成部の貫通孔が破損することがなく、結果的に、外形構成部の再使用性が高まる。
【0022】
手段6.手段5において、前記螺着手段が、対応する雌ねじの形成された前記取付部品又は止め板具に締結されることによって、前記取付部が挟み込まれるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0023】
手段6によれば、対応する雌ねじの形成された取付部品又は止め具に対し螺着手段が締結され、取付部が挟み込まれる。これによって、外形構成部の貫通孔が破損することがなく、外形構成部の再使用性が高まる。
【0024】
手段7.手段4乃至6のいずれかにおいて、前記貫通孔の中には、所定方向に長い長孔であるものが含まれており、前記所定方向における取付部品の固定位置を調節可能になっていることを特徴とする遊技機。
【0025】
手段7によれば、上述した貫通孔の中に、所定方向に長い長孔であるものが含まれており、所定方向における取付部品の固定位置を調節可能になっている。したがって、遊技構成部の仕様(例えば、取付部分の位置など)が変わっても、取付部品の固定位置をずらすことにより対応できる可能性が高い。したがって、外形構成部を遊技機設置場所に設置固定したままの状態での、遊技構成部の交換が容易になる。
【0026】
手段8.手段1乃至7のいずれかにおいて、前記外形構成部は、金属製であることを特徴とする遊技機。
【0027】
手段8によれば、外形構成部が金属製であるため、例えば木製である場合に比べ、耐久年数が長くなり、外形構成部の再使用性が高まる。また、金属製とすれば、比較的肉薄にできるため、外形構成部の内側空間を有効利用できる。
【0028】
手段9.手段8において、前記金属に、アルミニウム合金を採用したことを特徴とする遊技機。
【0029】
手段9では外形構成部をアルミニウム合金で構成したため、耐久年数が長くなることに加え、木製にした場合と比べ、同様の強度を有する外形構成部であっても、その重量が小さくなり、設置固定などの作業性が向上する点で有利である。
【0030】
手段10.遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤が配設される内枠と、該内枠を取付部品を介して開閉可能に支持し、遊技機設置場所に固定される略方形枠状の外枠とを備えた遊技機において、
前記外枠が前記遊技機設置場所に設置固定された状態において、前記取付部品が着脱可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
【0031】
手段10では、遊技領域を有する遊技盤、遊技盤が配設される内枠、及び、内枠を取付部品を介して開閉可能に支持する外枠を備えた遊技機を前提とする。外枠は、遊技機設置場所に固定され、略方形枠状をなしており、上述した外形構成部の一態様である。また、ここで、遊技盤の配設された内枠が、主要構成部分であり、上述した遊技構成部の一態様である。
【0032】
ここで特に、外枠が遊技機設置場所に設置固定された状態において、取付部品が着脱可能に構成されている。これによって、例えば取付部品が破損した場合であっても、外枠を遊技機設置場所に設置固定したままの状態で、その取付部品を交換できる。その結果、外枠に固定される取付部品の交換が容易になり、内枠の交換作業を容易にすると共に、外枠の再使用性を高めることができる。
【0033】
手段11.手段10において、前記取付部品は、前記外枠に対し、螺着手段にて固定されるようになっており、前記螺着手段が前記外枠の内側から外側へ向かう方向に締結されるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0034】
具体的には手段11に示すように、外枠に対し取付部品を固定するための螺着手段が、外枠の内側から外側へ向かう方向に締結されるよう構成することが考えられる。
【0035】
これによって、外枠がその外側面を遊技機設置場所に当接させるように設置固定される場合であっても、遊技機設置場所に外枠を固定した状態のままで、螺着手段の取り外しや取り付けが可能となる。その結果、外枠に固定される取付部品の交換が容易になり、外枠の再使用性を高めることができる。
【0036】
手段12.手段11において、前記螺着手段のうちで前後方向に用いられるものは、前記外枠の前面側から着脱可能となるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0037】
手段12によれば、螺着手段の中で前後方向に用いられるものは、外枠の前面側から着脱可能となっている。これによって、さらに、外枠に固定される取付部品の交換が容易になり、遊技機設置場所に設置固定された外枠の再使用性を高めることができる。
【0038】
手段13.手段11又は12において、前記外枠には、前記取付部品を固定するための螺着手段が貫通する貫通孔が形成されており、当該貫通孔は、前記螺着手段の外径よりも大きくなっていることを特徴とする遊技機。
【0039】
手段13によれば、外枠には取付部品を固定するための螺着手段が貫通する貫通孔が形成されているが、当該貫通孔が、螺着手段の外径よりも大きくなっている。
【0040】
つまり、外枠の貫通孔には雌ねじが形成されていない。したがって、取付部品に作用する荷重や取付部品の交換などによって、外枠の貫通孔が破損する(例えば貫通孔に雌ねじが形成された場合に、その雌ねじのねじ山のひっかかりが小さくなる)ことがなく、外枠の再使用性が高まる。
【0041】
手段14.手段13において、前記外枠に設けられた取付部に前記貫通孔が形成されており、
前記取付部品の中には、前記貫通孔を貫通する螺着手段によって、前記取付部を挟み込むようにして前記外枠に固定されるものが含まれていることを特徴とする遊技機。
【0042】
手段14によれば、外枠に設けられた取付部に取付部品を固定するための貫通孔が形成されている。そして、取付部品の中に、貫通孔を貫通する螺着手段により、取付部を挟み込むようにして外枠に固定されるものが含まれている。したがって、取付部品に作用する荷重や取付部品の交換などによって、外枠の貫通孔が破損することがなく、外枠の再使用性が高まる。
【0043】
手段15.手段14において、前記螺着手段が、対応する雌ねじの形成された前記取付部品又は止め板具に締結されることによって、前記取付部が挟み込まれるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0044】
手段15によれば、対応する雌ねじの形成された取付部品又は止め具に対し螺着手段が締結され、取付部が挟み込まれる。これによって、外枠の貫通孔が破損することがなく、外枠の再使用性が高まる。
【0045】
手段16.手段10乃至15のいずれかにおいて、前記取付部品は、前記内枠を開閉可能に支持するためのヒンジであることを特徴とする遊技機。
【0046】
上述した取付部品は、例えば手段16に示すように、内枠を開閉可能に支持するためのヒンジであることが考えられる。このようにすれば、内枠の荷重がヒンジに作用しても、外枠の取付部に設けられた貫通孔を破損する可能性が少なくなり、外枠の再使用性が高まる。
【0047】
手段17.手段10乃至16のいずれかにおいて、前記取付部の中には、前記取付部品を予め定められた位置に載置するための載置面を有しているものが含まれていることを特徴とする遊技機。
【0048】
手段17によれば、取付部の中に取付部品を予め定められた位置に載置するための載置面を有するものがあるため、取り付けが簡単になり、取付部品の交換が容易になる。
【0049】
手段18.手段17において、前記載置面によって、遊技機設置場所に取り付けられた状態の前記外枠の予め定められた位置に、前記取付部品が載置可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
【0050】
手段18によれば、載置面に取付部品を載置可能であるため、取付部品を固定するときに、作業者が取付部品から手を離しても取付部品が落下することがなく、取付部品の交換が容易になる。
【0051】
手段19.手段10乃至17のいずれかにおいて、前記取付部の中には、前記取付部品を予め定められた位置に嵌合させるための嵌合部を有しているものが含まれていることを特徴とする遊技機。
【0052】
手段19によれば、取付部の中に取付部品を予め定められた位置に嵌合させるための嵌合部を有するものがあるため、取付部品の位置合わせが簡単になり、取付部品の交換が容易になる。
【0053】
手段20.手段19において、前記嵌合部によって、遊技機設置場所に取り付けられた状態の前記外枠の予め定められた位置に、前記取付部品が嵌合可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
【0054】
手段20によれば、嵌合部に取付部品を嵌合可能であるため、取付部品を固定するときに、作業者が取付部品から手を離しても取付部品が落下することがなく、取付部品の交換が容易になる。
【0055】
手段21.手段17乃至20のいずれかにおいて、前記載置面を有する或いは前記嵌合部を有する取付部は、凹部として形成されていることを特徴とする遊技機。
【0056】
具体的には、手段21に示すように、載置面を有する取付部や嵌合部を有する取付部は、凹部として形成することが一例として考えられる。このようにすれば、取付部の形成が簡単になる。
【0057】
手段22.手段21において、前記凹部は前記外枠の外側面に形成され、かつ、前記凹部は、載置される取付部品が当該外側面から載置面の垂直方向へ突出しないよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0058】
手段22では、外枠の外側面に形成された凹部は、載置される取付部品が当該外側面から載置面の垂直方向へ突出しないように構成されている。これによって、外枠の外側面が遊技機設置場所に当接するような場合であっても、容易に取付部品を交換することができる。
【0059】
手段23.手段17乃至22のいずれかにおいて、前記取付部は、前記取付部品を予め定められた位置に固定するための規制面を有していることを特徴とする遊技機。
【0060】
手段23によれば、前記取付部は、取付部品を予め定められた位置に固定するための規制面を有している。このような規制面で取付部品の位置が決まるようにすれば、取付部品の位置合わせが簡単になり、取付部品の交換が容易になる。
【0061】
手段24.手段23において、前記規制面には、前記取付部品の前記外枠に対する左右方向の位置を決定するための左右方向規制面及び前後方向の位置を決定するための前後方向規制面の少なくとも一方が含まれていることを特徴とする遊技機。
【0062】
手段24に示すように、左右方向規制面及び前後方向規制面の少なくとも一方が含まれるようにすれば、取付部品の位置合わせが簡単になり、取付部品の交換が容易になる。
【0063】
手段25.手段23又は24において、前記取付部品は、前記規制面によって、螺着手段による固定位置に位置合わせされることを特徴とする遊技機。
【0064】
手段25によれば、規制面によって螺着手段による固定位置に位置合わせされるため、取付部品の交換が容易になる。
【0065】
手段26.遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤が配設される内枠と、該内枠を取付部品を介して開閉可能に支持し、遊技機設置場所に固定される略方形枠状の外枠とを備えた遊技機において、
前記外枠は、上壁部、左側壁部、右側壁部、下壁部、及び、下壁部の直上方に位置する幕板部を有し、
前記上壁部の上面に、載置面、左右規制面、前後規制面を有する凹部としての第1取付部が形成され、一方、幕板部上面を載置面とし、左側壁部の内側面を左右規制面とし、さらに、前後規制面を有する背面側壁部とを有する第2取付部が形成されており、
前記内枠を開閉可能に支持するための取付部品が、前記第1取付部及び前記第2取付部に対し、前記外枠が遊技機設置場所に設置固定された状態において着脱可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
【0066】
手段26によれば、第1取付部及び第2取付部に対し、2つの取付部品が、外枠を遊技機設置場所に設置固定された状態において着脱可能となっている。
【0067】
そして、第1取付部は外枠の上壁部上面を載置面としており、また、第2取付部は幕板部の上面を載置面としている。したがって、2つの取付部品は、外枠を遊技機設置場所に取り付けた状態で載置可能となっている。
【0068】
しかも、第1取付部は凹部として形成されており、左右規制面及び前後規制面を有し、一方、第2取付部は、左側壁部の内側面を左右規制面とし、また、前後規制面を有する背面側壁部を有している。これによって、2つの取付部品は、その左右方向及び前後方向の位置を決定することができる。
【0069】
これらの構成により、取付部品の位置合わせが簡単になり、取付部品の交換が容易になる。
【0070】
手段27.手段10乃至25のいずれかにおいて、前記取付部品は、前記内枠に取り付けられるスライド錠に係合し、当該内枠の開放を規制する鍵受け具であることを特徴とする遊技機。
【0071】
上述した取付部品は、例えば手段27に示すように、内枠に取り付けられるスライド錠に係合し、当該内枠の開放を規制する鍵受け具であることが考えられる。このようにすれば、スライド錠との係合により鍵受け具に荷重が作用しても、外枠の取付部に設けられた貫通孔を破損する可能性が少なくなり、外枠の再使用性が高まる。
【0072】
手段28.手段27において、前記鍵受け具は、所定方向に長い長孔としての貫通孔を介して固定されることにより、前記所定方向における固定位置を調節可能になっていることを特徴とする遊技機。
【0073】
手段28によれば、鍵受け具は所定方向に長い長孔としての貫通孔を介して固定され、所定方向における固定位置を調節可能になっている。したがって、内枠に取り付けられるスライド錠の位置に合わせて、鍵受け具を取り付けることができ、外枠を遊技機設置場所に設置固定したままの状態での内枠の交換が容易になり、外枠の再使用性が高まる。
【0074】
なお、外枠に対して上下方向にスライド錠の位置が変わる場合が一般的であるため、「前記鍵受け具は、上下方向に長い長孔としての貫通孔を介して固定されることにより、前記上下方向における固定位置を調節可能になっていること」としてもよい。
【0075】
手段29.手段10乃至28のいずれかにおいて、前記外枠には、前記遊技機設置場所に設置固定するための固定孔が設けられていることを特徴とする遊技機。
【0076】
手段29によれば、遊技機設置場所に設置固定するための固定孔が設けられているため、遊技機設置場所への設定固定が簡単になる。
【0077】
手段30.手段29において、前記外枠には、前記固定孔を貫通する釘によって前記遊技機設置場所に設置固定可能となるように、前記釘の径に合わせて前記固定孔が形成されていることを特徴とする遊技機。
【0078】
手段30によれば、外枠には、上述した固定孔を貫通する釘によって遊技機設置場所に設置固定可能となるように、釘の径に合わせて固定孔が形成されているため、遊技機設置場所への設置固定が簡単になる。
【0079】
手段31.手段30において、前記固定孔は、前記釘の径よりも僅かに大きくなっていることを特徴とする遊技機。
【0080】
手段31によれば、釘の貫通する固定孔が釘の径よりも僅かに大きくなっている。この場合、釘を最後まで打ち込むことによって外枠を遊技機設置場所に対し設置固定するという具合である。このようにすれば、打ち込まれる釘によって固定孔が広げられるようなことがないため、外枠を破損させることがなく、外枠の再使用性を高めることができる。
【0081】
手段32.手段30において、前記固定孔は、前記釘の径よりも僅かに小さくなっていることを特徴とする遊技機。
【0082】
手段32によれば、釘の貫通する固定孔が釘の径よりも僅かに小さくなっている。この場合、釘を最後まで打ち込まずとも、外枠を遊技機設置場所に対し設置固定することが可能となり、遊技機設置場所への設置固定が簡単になる。
【0083】
手段33.手段10乃至32のいずれかにおいて、前記外枠の下方部には前面下方部を覆うカバー部材を固定するための嵌合部が設けられており、
前記カバー部材の被嵌合部との嵌合により、前記カバー部材が取り付けられるよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0084】
通常、外枠の下方部には、幕板飾りと呼ばれるカバー部材が取り付けられるのが一般的である。手段33によれば、外枠の下方部に設けられた嵌合部とカバー部材の被嵌合部とが嵌合するように構成されているため、カバー部材を容易に取り外しできる。また、カバー部材を容易に取り外しできるため、内枠の色や模様などに合わせて幕板を飾ることができる。
【0085】
手段34.手段33において、前記取付部品の中には、前記カバー部材に固定されるものが含まれていることを特徴とする遊技機。
【0086】
手段34によれば、取付部品の中に、上述したカバー部材に固定されるものが含まれている。つまり、このような取付部品は、外枠に直接的に固定されないのである。したがって、外枠に固定のための加工を施す必要がなく、外枠の再使用性を高めることができる。
【0087】
手段35.手段34において、前記カバー部材に固定される取付部品は、前記内枠の開閉を容易にするよう前記内枠の下端部を摺動可能に支持する支持部材であることを特徴とする遊技機。
【0088】
カバー部材に固定される取付部品は、例えば手段35に示すように、内枠の下端部を摺動可能に支持する支持部材であることが考えられる。このようにすれば、内枠の荷重が支持部材に作用しても、カバー部材に荷重が分散されるため、外枠を破損する可能性が小さくなる。その結果、外枠の再使用性が高まる。
【0089】
手段36.手段10乃至35のいずれかにおいて、前記外枠は、金属製であることを特徴とする遊技機。
【0090】
手段36によれば、外枠が金属製であるため、例えば木製である場合に比べ、耐久年数が長くなり、外枠の再使用性が高まる。また、金属製とすれば、比較的肉薄にできるため、外枠の内側空間を有効利用できる。
【0091】
手段37.手段36において、前記金属に、アルミニウム合金を採用したことを特徴とする遊技機。
【0092】
手段37では外枠をアルミニウム合金で構成したため、耐久年数が長くなることに加え、木製にした場合と比べ、同様の強度を有する外枠であっても、その重量が小さくなり、設置固定などの作業性が向上する点で有利である。
【0093】
手段38.手段1乃至37のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であること。中でも、パチンコ機の基本構成としては、「操作ハンドルを備えておりそのハンドル操作に応じて遊技球を遊技盤面上に発射させ、遊技球が遊技盤を流下し、遊技盤に配設された特定の入球手段に入球することに基づいて、所定条件が成立した場合には特別遊技価値が付与されるもの」が挙げられる。
【0094】
手段39.手段1乃至9のいずれかにおいて、遊技機は、回胴式遊技機であること。ここで、回胴式遊技機の構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因してあるいは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備えた回胴式遊技機」となる。回胴式遊技機では、筐体状の外形構成部を備えており、可変表示手段としてのリールなどが内部に配置され、始動用操作手段や停止用操作手段が取り付けられた遊技構成部としての扉体が開閉可能に支持されるのが一般的である。
【0095】
手段40.手段1乃至9のいずれかにおいて、遊技機は、パチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機であること。中でも、前記融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因してあるいは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、前記特別遊技状態発生手段にて特別遊技状態が発生させられると、多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」となる。このような融合機では、例えば枠状の外形構成部を備えており、可変表示手段としてのリールなどが内部に配置され、始動用操作手段や停止用操作手段が取り付けられた遊技構成部としての扉体が開閉可能に支持されるのが一般的である。
【0096】
【発明の実施の形態】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0097】
図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。ここでいう外枠2が上述した「外枠」及び「外形構成部」に相当し、前面枠3が「内枠」及び「遊技構成部」に相当する。
【0098】
前面枠3の前面側にはガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。なお、ガラス扉枠4には、453×430mmの大型ガラスが用いられている。
【0099】
ガラス扉枠4の下方には、遊技球Bを貯留するための球受皿としての上皿6が設けられている。また、前面枠3の前面下部には、ほぼ中央部において球受皿としての下皿7が設けられている。上皿6及び下皿7は、十分な遊技球を貯留できる大型のものである。下皿7の側方には、遊技球発射用ハンドル8が設けられている。ハンドル8は遊技球発射装置87(図3参照)に連結されており、遊技者がハンドル8を回転させることにより、遊技球Bが遊技球発射装置87から発射される。
【0100】
さらに外枠2の下方、下皿7およびハンドル8の下方には、樹脂製の幕板飾り41が取り付けられている。この幕板飾り41が「カバー部材」に相当する。
【0101】
遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、作動チャッカー13、可変表示装置14、スルーチャッカー15等が配設されている。
【0102】
遊技盤5の一側部には、遊技球発射装置によって発射される遊技球Bを遊技盤5の上部に案内する内レール16a及び外レール16bが設けられている。内レール16aの下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口17が形成されている。そして、遊技盤5の下部に流下した遊技球Bの多くは、このアウト口17を通って図示しない球排出路へと案内される。本実施の形態では、遊技盤5のうち内レール16a及び外レール16bによって囲まれ、可変表示装置14等が配設された部分が、遊技球Bが流下可能な遊技領域となっている。
【0103】
さて、可変表示装置14は、液晶表示部20と、該液晶表示部20を囲むように設けられたセンターフレーム21とを備えている。
【0104】
液晶表示部20には、例えば左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図柄列は識別情報としての複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールするように可変表示される。液晶表示部20は、遊技の興趣を高めるように8インチの大型ディスプレイが採用されている。したがって、遊技領域を大きくとるために、遊技盤5自体も大型のものを採用している。
【0105】
より詳しくは、可変表示装置14の下方に設けられた作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、可変表示装置14の液晶表示部20の図柄が可変表示される。そして、停止された図柄の組合せが予め設定した特定の組合せとなった場合には特別遊技価値が付与される。すなわち、大当たり状態が発生し、可変入賞装置12の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態になる。なお、可変入賞装置12は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。
【0106】
また、周知のとおり、前記普通入賞チャッカー11、可変入賞装置12、作動チャッカー13に遊技球Bが入球することに基づいて、上皿6又は下皿7に対し所定数の景品球(遊技球B)が払い出される。また、遊技盤5には、遊技球Bの流下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘(但し便宜上、符号を省略する)が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0107】
なお、遊技盤5の遊技盤面に対し垂直となる方向が、[課題を解決するための手段」でいうところの「前後方向」である。
【0108】
図2及び図3は、外枠2に開閉可能に支持された前面枠3が、開放された様子を示す斜視図である。
【0109】
上述した遊技盤5の背面側には、樹脂材料で形成された機構盤81が、前面枠3に支持されている。機構盤81には、タンク82、タンクレール83、払出ユニット84、役物カバー85などが取り付けられている。
【0110】
タンク82は、機構盤81の最上部に取り付けられており、払い出される遊技球Bを貯留する。タンクレール83は、タンク81の下方に取り付けられ、長尺形状のレールが右側方向へ右下がりに延びており、払い出しユニット84のほうへ遊技球Bを誘導する。タンク82及びタンクレール83は、併せて800個弱の遊技球Bが貯留できる大型のものであり、遊技球Bが貯留された状態にあっては、タンク82及びタンクレール83の重心位置は、背面側から見て左寄りとなっている。
【0111】
払出ユニット84は、遊技球Bの払い出しを行うための機構であり、賞球と貸球の払い出しを行うものである。役物カバー85は、タンクレール82の下方に取り付けられる四角形状の樹脂製カバーであり、遊技盤5の背面に取り付けられた各種基板等を保護する。また、機構盤81には、パチンコ機1全体の制御を司る主基板をはじめとする各種基板86が取り付けられている。具体的には、コンデンサを有するバックアップ機能付きの電源基板86a、パチンコ機1全体の制御を司る主基板86b、発射制御基板86c、さらに、図示しないランプ制御基板、表示制御基板、音声制御基板などを備えている。
【0112】
さらにまた、前面枠3の背面側の一側部(外枠2に支持される側の反対側)には、スライド錠91が設けられている。スライド錠91は上下方向に2つの鍵部92を有している。そして、背面側へ突出する鍵部92が、後述するように外枠2に固定される爪馬61(図5参照)に係合して、前面枠3の開放が規制される構造となっている。この爪馬61が「鍵受け具」に相当する。スライド錠91の下方には、上述した遊技球発射装置87が配設されている。
【0113】
さて、本実施の形態では、前面枠3を支持する外枠2に特徴がある。そこで次に、前面枠3を開閉可能に支持する外枠2の構成について説明する。図4及び図5は、前面枠3を取り外した外枠2の斜視図である。図4は、前面側から見たものであり、図5は、背面側から見たものである。
【0114】
外枠2は、アルミニウム合金製の部材であり、ダイキャストにより一体成形されている。また、外枠2には全体に、化成皮膜処理の中の「クロム酸塩被膜法」によって処理が施されている。この被膜処理によって、表面の酸化などを防止でき、耐久性が向上する。外枠2は、上壁部2aと、左側壁部2bと、右側壁部2cと、下壁部2dとを備えた略方形枠状に成形されている。
【0115】
外枠2の上壁部2aは、中央部分における前後方向の幅が側端部よりも狭くなっている。これは、外枠2が一定の強度を有するものであればよいためであり、軽量化を図る構造である。また、同時に、上部から遊技球を補給するための構造でもある。左側壁部2b及び右側壁部2cは、上壁部2aの左右方向の端部に略垂直に連結されている。そして、左側壁部2b及び右側壁部2cの他方の端部を連結するのが、下壁部2dである。なお、上壁部2a、左側壁部2b、及び右側壁部2cの背面側端縁部には、内側方向へ突出する補強部34が一体形成されている(図5参照)。
【0116】
この外枠2には、上述した前面枠3を支持するため、上ヒンジ51、下ヒンジ52、2つの爪馬61、及び滑り部材71が固定されている(図4,5参照)。これらが上述した「取付部品」に相当し、以下適宜、これらをまとめて取付部品と称する。これら取付部品には、アルミニウム合金製の外枠2に比べて剛性の高いSPHCが採用されている。なお、上ヒンジ51及び下ヒンジ52が「ヒンジ」に相当し、爪馬61が「鍵受け具」に相当し、滑り部材71が「支持部材」に相当する。
【0117】
上ヒンジ51は、上壁部2aの左方端部に形成された取付部31に固定される(図4参照)。また、下ヒンジ52は、左側壁部2bの下方に形成される取付部38に固定される(図4参照)。爪馬61は、右側壁部2cの内側に形成される取付部32に固定され(図5参照)、滑り部材71は、外枠2に対して取り付けられる幕板飾り41に固定される(図4参照)。そして、上ヒンジ51及び下ヒンジ52が、上述した前面枠3の左方側端部を上下方向から開閉可能に支持する。また、爪馬61は、上述したように、鍵部92に係合して前面枠3の開放を規制する。さらに、滑り部材71は、前面枠3の下端部を摺動可能に支持する。
【0118】
次に、図6及び図7を参照して、各取付部品の取付構造について説明する。なお、図6は、図4に対応する分解斜視図であり、図7は、図5に対応する分解斜視図である。
【0119】
上ヒンジ51が上壁部2aの左方端部に形成された取付部31に固定されることは既に述べた。このとき、図6に示すように、取付部31に形成された貫通孔31aを貫通する「螺着手段」としての2本の固定用ねじ53と、対応する雌ねじの形成されたヒンジ51とで、取付部31を挟み込むようにして固定される。すなわち、貫通孔31aには雌ねじが形成されておらず、貫通孔31aは、固定用ねじ53の外径よりも大きくなっている。ここで特に、固定用ねじ53は、外枠2の内側から取り外し可能となっている。
【0120】
下ヒンジ52は、左側壁部2bの下方に形成された取付部38に固定される。後述するように外枠2の下方には幕板部33が形成されているため、取付部38は、この幕板部33の端部直上方に位置することになる。
【0121】
取付部38は、取付面を前面側に有する背面側壁部34aを備えている。背面側壁部34aは、左側壁部2bの前後方向のほぼ中央に形成されており、上述した補強部34が背面側壁部34aに連続するように突設されている。この背面側壁部34aには、2つの貫通孔38aが形成されている。一方、この貫通孔とほぼ同じ高さとなるように左側壁部2bにも、貫通孔38aが形成されている。
【0122】
そして、貫通孔38aはすべて、固定用ねじ55の外径よりも大きくなっている。このため、下ヒンジ52は、固定用ねじ55と、対応する雌ねじの形成された止め板具54とで、背面側壁部34a及び左側壁部2bとを挟み込むようにして固定される。このとき、固定用ねじ55は、外枠2の内側から取り外し可能となっている。さらに、外枠2の前後方向に用いられる、背面側壁部34aを貫通する2本の固定用ねじは、前面側から取り外し可能となっている。
【0123】
爪馬61は、右側壁部2cの内側に形成されている取付部32に固定される(図7参照)。ここで取付部32は、右側壁部2cの上端部と中央部とのほぼ中間位置に1つ、下端部と中央部とのほぼ中間位置に1つの計2つが形成されている。取付部32は、爪馬61の脚部61bによって、外枠2の前後方向から挟み込まれる形状となっており、前後方向に貫通する貫通孔32aを有している。
【0124】
一方、爪馬61は、方形形状の上面部61aと、上面部61aの対向する端縁部から略垂直に折り曲げた脚部61bと、上面部61aの中央部分を切り起こし、脚部61bと反対側へ折り曲げた突出部61cとを有している。爪馬61は、上述した貫通孔32aを貫通する固定用ねじ62によって固定されるのであるが、貫通孔32aは固定用ねじ62の外径よりも大きくなっており、背面側に位置する爪馬61の脚部61bに雌ねじが形成されている。
【0125】
したがって、前面側からの固定用ねじ62の作用により、2つの脚部61bによって取付部32が挟み込まれて、爪馬61が外枠2に固定される。なお、突出部61cに対し、前面枠3の鍵部92が係合することになる。
【0126】
以上から分かるように、本実施の形態においては、固定用ねじ53,55,62はすべて、外枠2の内側から取り外し可能となっている。また、前後方向に用いられる固定用ねじ55,62は、前面側から取り外し可能となっている。つまり、固定用ねじ53,55,62による締結作業において、外枠2自体が邪魔になるようなことがない。これにより、組み付け作業の効率が上がり、生産性の向上に寄与する。
【0127】
下壁部2dの直上方(内側)には、幕板部33が形成されている。幕板部33は、下壁部2dの内側面上に形成された下板部33aと、当該下板部33aと所定距離をおいて平行に形成された上板部33bと、下板部33aと上板部33bとを連結する左右仕切板部33c及び前後仕切板部33dとを有している。左右仕切板部33cは、左右方向における両端を含む適宜位置に計6つが形成されている。また、前後仕切板部33dは、下板部33a及び上板部33bの前後方向のほぼ中央に形成されている。
【0128】
このような幕板部33は、下壁部2dの前面側端部よりも、前面側へ突出するように形成されている。そして、この幕板部33に固定されるのが、樹脂製の幕板飾り41である。幕板飾り41は、凹凸によって模様が付けられた前面部41aと(図1〜図3では、凹凸模様は省略した)、幕板部33の上板部33bを覆う上面部41bと、幕板部33の下板部33aを覆う下面部41cと、左右方向における両端の左右仕切板部33cを覆う側面部41dとを有している。なお、前面部41aの裏側には、補強のための張り出し部41eが形成されている。これに対応させ、幕板部33の上板部33b、下板部33a、及び左右仕切板部33cには切り欠きが形成されている。また、本実施の形態では前面部41aに凹凸による模様が付されていたが、平坦面で構成してもよい。
【0129】
そして、幕板部33の上板部33bの上面及び下板部33aの下面には、それぞれ2カ所に「嵌合部」としての突起爪35が形成されている。一方、これらに対応させて、幕板飾り41の上面部41b及び下面部41cには、「被嵌合部」としての方形孔42が形成されている。
【0130】
これにより、幕板飾りを前面側からはめ込むことにより、幕板部33の突起爪35と幕板飾り41の方形孔42とが嵌合して、幕板飾り41が幕板部33に固定される。なお、幕板飾り41の上面部41bには方形孔42の後方に切り欠き部43が形成されており、一方、外枠2の下壁部2dには溝39が形成されている。したがって、この切り欠き部43や溝39からドライバなどを差し込んで嵌合状態を解除し、幕板飾り41を幕板部33から容易に取り外すことができる。
【0131】
さらに、幕板飾り41の上面部41bには、雌ねじが形成されたボス44が設けられている。そして、下滑り71が固定用ねじ72によって幕板飾り41に固定される。したがって、下滑り71を固定するための固定用ねじ72も、外枠2の内側から取り外し可能となっている。
【0132】
ところで、外枠2は遊技機設置場所に対して所定の傾斜量を有するように設置固定される。これは、遊技領域を流下する遊技球の速度を遅くして、遊技者に遊技球に対する入賞の期待を抱かせたり、ガラス扉枠4に設けられるガラスに遊技球Bが頻繁に当たるのを防止するためである。そこで、下壁部2dの下面は、所定の傾斜を有するように成形されている。具体的には、平坦面に外枠2を置いたときに、その上下方向が鉛直方向に対して約1度の角度をなすように傾斜がつけられている。なお、外枠2の輸送時やホール設置時には、この下壁部2dの下面の傾斜によって、外枠2が倒れやすくなるおそれがある。そこで、この場合、クリップ状の支持部品を背面側より下壁部2dを挟み込むようにとりつける。これによって、外枠2が鉛直に支持されるため、輸送時やホール設置時に外枠2が倒れることを防止できる。
【0133】
次に、本実施の形態のパチンコ機1の発揮する効果を説明する。
【0134】
本実施の形態では、固定用ねじ53,55,62,72は、外枠2の内側から取り外し可能となっている。また、外枠2の前後方向に用いられる固定用ねじ55,62は、前面側から取り外し可能となっている。
【0135】
これによって、外枠2を遊技機設置場所に取り付けた状態のままで、上ヒンジ51、下ヒンジ52、爪馬61、及び下滑り71を取り外すことができる。つまり、各種取付部品は、外枠2を遊技機設置場所から取り外すことなく交換できるのである。
【0136】
その結果、外形構成部に固定される取付部品の交換が容易になり、外形構成部の再使用性を高めることができる。
【0137】
また、本実施の形態では、上ヒンジ51を固定する取付部31、下ヒンジ52を固定する取付部38、及び、爪馬61を固定する取付部32に形成される貫通孔31a,38a,32aは、固定用ねじ53,55,62の外径よりも大きくなっている。つまり、貫通孔31a,38a,32aには、雌ねじが形成されていない。そして、これらの取付部品は、取付部31,38,32を挟み込むようにして固定される。したがって、取付部品に作用する荷重や取付部品の交換などによって、外枠2の貫通孔31a,38a,32aが破損する(例えば貫通孔に雌ねじが形成された場合に、その雌ねじのねじ山のひっかかりが小さくなる)ことがなく、外枠2の再使用性が高まる。
【0138】
例えば上ヒンジ51や下ヒンジ52には、機構盤81などが一体化された前面枠3の荷重が作用するが、取付部31,38に設けられた貫通孔31a,38aを破損する可能性が小さくなる。また例えば、爪馬61に鍵部92が係合した状態で作業者が前面枠3を開放しようとすれば、予期せぬ荷重が爪馬61に作用する。しかしこのときも、取付部32に設けられた貫通孔32aを破損する可能性が小さくなる。
【0139】
さらにまた、本実施の形態では、幕板部33の上板部33b及び下板部33aには突起爪35が形成されており、一方、これらに対応させて、幕板飾り41の上面部41b及び下面部41cに方形孔42が形成されている。そして、幕板飾りを前面側からはめ込むことにより、幕板部33の突起爪35と幕板飾り41の方形孔42とが嵌合して、幕板飾り41が幕板部33に固定される。これによって、幕板飾りを容易に取り付けることができ、外枠2に雌ねじを形成する必要がないため、外枠2の生産性を向上させることができる。
【0140】
また、幕板飾り41の上面部41bには、雌ねじが形成されたボス44が設けられている。そして、下滑り71が固定用ねじ72によって幕板飾り41に固定される。つまり、下滑り71は、外枠2に直接的に固定されないため、外枠2に加工を施す必要がない。しかも、下滑り71が前面枠3の下端部を支持するため、前面枠3の荷重が幕板飾り41に分散されて、外枠2を破損する可能性が小さくなる。その結果、外枠2の再使用性が高まる。
【0141】
さらにまた、本実施の形態では、外枠2にアルミニウム合金を用いているため、耐久年数が長くなることに加え、木製にした場合と比べ、同様の強度を有する外枠2であっても、その重量が小さくなり、作業性が向上する点で有利である。また、外枠2が肉薄になるため、外枠2の内部空間を有効利用できる。この点、従来の木製の外枠では、内部空間を有効利用するためにルータ加工を施す必要があったが、本実施の形態では、外枠2が比較的肉薄になるためルータ加工が必要なくなる。
【0142】
また、金属製(アルミニウム製)の外枠2を用いたことにより、次に示すような種々の効果が得られる。
【0143】
例えば、外枠を木製にした場合、その材料となる木材自体の供給が間に合わないといった事実上の問題や、木材の伐採による環境破壊といった環境上の問題もあった。本実施の形態によれば、このような問題さえも解決することができる。
【0144】
また例えば、木製にした場合、一体成形でないため、接続部にがたつきが発生するおそれがあった。これは接続部の公差が組合わさるためである。これに対して、本実施の形態では一体成形を行うため、公差が組合わさることがなく、接続部にがたつきが発生することがない。しかも、木製にした場合は、組み合わされる外枠の各部を別個に管理する必要があり、在庫管理が困難になるおそれがあった。これに対し、本実施の形態では、一体成形するため、在庫管理が容易になるという点で有利である。
【0145】
例えば、木製の外枠の場合、電源基板などからアース線を引き出し、これによってパチンコ機をアースしていた。これに対し、本実施の形態では、外枠2自体にアース機能を持たせることも可能である。
【0146】
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
【0147】
(a)上記実施の形態では特に言及していなかったが、爪馬61の固定される取付部32の貫通孔32aを所定方向(例えば、上下方向)に長い長孔としてもよい。これによって、爪馬61の所定方向における固定位置を調節することができる。すなわち、前面枠3の鍵部92の位置に合わせて、爪馬61を固定することができる。その結果、外枠2の再使用性が高まる。
【0148】
(b)また、遊技機設置場所に設置固定するための固定孔を、外枠に形成しておくことも考えられる。上記実施の形態では、例えば外枠2の上壁部2aや下壁部2dに固定孔を形成することが考えられる。この固定孔は、釘を打ち込むための釘穴とするという具合である。このようにすれば、遊技機設置場所への設置固定が簡単になるという点で有利である。
【0149】
釘穴である場合には、固定孔を釘の径よりも僅かに大きくしておくことが考えられる。また、釘の径よりも僅かに小さくしておくことが考えられる。前者の構成を採用した場合には、釘を最後まで打ち込むことによって外枠を遊技機設置場所に対し設置固定するという具合である。このようにすれば、打ち込まれる釘によって固定孔が広げられるようなことがないため、外枠を破損させることがなく、外枠の再使用性を高めることができる。一方、後者の構成を採用した場合には、釘を最後まで打ち込まずとも、外枠を遊技機設置場所に対し設置固定することが可能となり、遊技機設置場所への設置固定が簡単になる。
【0150】
(c)本実施の形態の外枠2には「クロム酸塩被膜法」によって処理を施していたが、同様の効果を有するものとして、アルマイト処理を施してもよい。アルマイト処理によれば、処理を施した表面の美観を損なわない。ただし、「クロム酸塩被膜法」による処理に比べて高価となるため、外枠2の表面が直接的に遊技者の目にふれないような上記実施の形態の構成が効果を奏し、安価である「クロム酸塩被膜法」による処理で十分となる。
【0151】
(d)もちろん、上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機に適用してもよい。従って、可変表示装置14のないパチンコ機にも応用できる。また、本発明は、パチンコ機以外にも雀球、アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。さらに、スロットマシン、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施することも可能である。
【0152】
なお、スロットマシンは、例えばメダルを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。この場合、筐体内部に、可変表示手段としてのリールなどが配置され、操作レバーやストップボタンが取り付けられた扉体が開閉可能に支持されるのが一般的である。したがって、筐体が「外形構成部」に相当し、扉体が「遊技構成部」に相当する。
【0153】
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、遊技球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく、所定量の遊技球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して或いは所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の遊技球が払い出されるものである。この場合も、スロットマシンと同様、枠体内部に、可変表示手段としてのリールなどが配置され、操作レバーやストップボタンが取り付けられた扉体が開閉可能に支持されるのが一般的である。したがって、枠体が「外形構成部」に相当し、扉体が「遊技構成部」に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】外枠に対して前面枠が開放された様子を示す斜視図である。
【図3】外枠に対して前面枠が開放された様子を示す斜視図である。
【図4】前面枠を取り外した外枠を前面側から見た斜視図である。
【図5】前面枠を取り外した外枠を背面側から見た斜視図である。
【図6】図4に対応する分解斜視図である。
【図7】図5に対応する分解斜視図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、2…外枠、2a…上壁部、2b…左側壁部、2c…右側壁部、2d…下壁部、3…前面枠、5…遊技盤、6…上皿、7…下皿、8…ハンドル、20…液晶表示部、31,32,38…取付部、31a,32a,38a…貫通孔、33…幕板部、34…補強部、34a…背面側壁部、35…突起爪、39…溝、41…幕板飾り、42…方形孔、43…切り欠き部、44…ボス、51…上ヒンジ、52…下ヒンジ、53,55,62,72…固定用ねじ、54…止め板具、61…爪馬、71…下滑り、82…タンク、83…タンクレール、86…基板、87…発射装置、91…スライド錠。

Claims (1)

  1. 遊技機設置場所に設置固定される外形構成部と、該外形構成部に取付部品を介して取り付けられる遊技構成部とを備えた遊技機において、
    前記外形構成部が前記遊技機設置場所に設置固定された状態において、前記取付部品が着脱可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007202680A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Heiwa Corp 遊技機の外枠

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