JP2004343411A - データ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが視聴および/または録画したい番組の予約条件を設定する際の設定手順を簡略化し、予約条件の設定の誤り、設定のし忘れ等の予約設定ミスを低減して、ユーザの希望に添う予約動作を実現する。
【解決手段】データ処理装置は、ユーザの好みに合った裏番組の開始時刻前に、テレビ等の表示装置の画面上に裏番組の情報を表示し、ユーザにその裏番組の存在を通知する。裏番組がユーザの好みに合っているか否かの判断は、以前に視聴および/または録画した番組の番組記述情報を記憶しておき、裏番組のデータストリームに含まれる制御情報から抽出した番組記述情報と比較して、一致する否かに基づいて行う。好みの裏番組を通知した場合には、さらに視聴や録画の要否を表示装置にあわせて表示し、ユーザからの要求に応じて、画面上で裏番組の視聴予約、録画予約等を完了できる。
【選択図】 図5
【解決手段】データ処理装置は、ユーザの好みに合った裏番組の開始時刻前に、テレビ等の表示装置の画面上に裏番組の情報を表示し、ユーザにその裏番組の存在を通知する。裏番組がユーザの好みに合っているか否かの判断は、以前に視聴および/または録画した番組の番組記述情報を記憶しておき、裏番組のデータストリームに含まれる制御情報から抽出した番組記述情報と比較して、一致する否かに基づいて行う。好みの裏番組を通知した場合には、さらに視聴や録画の要否を表示装置にあわせて表示し、ユーザからの要求に応じて、画面上で裏番組の視聴予約、録画予約等を完了できる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが視聴し、または録音・録画等を行った番組に基づいてユーザの好みを判断し、以後放送される番組のうち、ユーザの好みに合った番組の視聴通知を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
放送番組を受信して表示するテレビや、放送番組を録画し再生するレコーダの中には、予約機能を備えるものが多い。例えば、テレビには、番組の視聴時間に近づいたことを視聴者に通知してチャンネルを切り替える予約視聴機能が備えられている。またレコーダには、番組の放送時刻になると番組の録画を開始し、終了時刻になると録画を終了する予約録画機能が備えられている。
【0003】
従来、放送番組の視聴者は、新聞や雑誌の番組表から視聴したい番組や録画したい番組を見つけ出すと、予約機能を備える機器に、番組のチャンネル、開始時刻、終了時刻等の予約条件を設定して予約視聴や予約録画を行っていた。
【0004】
【特許文献1】
特許第3360705号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
予約条件を設定する手順は複雑かつ煩雑であるため、視聴者が誤って予約条件を設定する場合がある。または、視聴者が後で予約条件を設定するつもりでそのまま予約条件を設定し忘れる場合がある。予約条件の設定に失敗すると、当然ながら、視聴を希望する番組の予約視聴または予約録画が正しく行われないため、ユーザの希望に添うことができない。
【0006】
本発明の目的は、ユーザが視聴および/または録画したい番組の予約条件を設定する際の設定手順を簡略化し、予約条件の設定の誤り、設定のし忘れ等の予約設定ミスを低減して、ユーザの希望に添う予約動作を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ処理装置は、再生されて視聴の対象となる視聴情報、および、前記視聴情報の再生を制御するために必要な制御情報を含む、番組のデータストリーム を受信するチューナー部と、受信された前記データストリームをデコードして前記視聴情報および前記制御情報を分離し、前記制御情報に基づいて前記視聴情報を再生するデコーダ部であって、前記制御情報から、前記番組に関連する内容を記述した番組記述情報を抽出するデコーダ部と、再生された前記視聴情報を出力する出力制御部と、再生された前記視聴情報に対応する、抽出された前記番組記述情報を記憶する記憶部とを備えている。前記デコーダ部は、前記記憶部に記憶された、少なくとも1つの第1の番組に関連する第1の番組記述情報と、受信中のデータストリームに含まれる制御情報から抽出された第2の番組記述情報とを比較し、一致した場合には、前記第2の番組記述情報の少なくとも一部を前記出力制御部に送信する。前記出力制御部は、前記番組識別情報に基づいて、前記第2の番組の存在を視聴者に通知する。これにより上記目的が達成される。
【0008】
データ処理装置は、前記第2の番組に対し、ユーザから視聴を希望する視聴指示を受信する受信部をさらに備えている。前記デコーダ部は、前記視聴指示の受信に応答して、前記第2の番組記述情報を含む制御情報に基づいて、第2の番組のデータストリームに含まれる視聴情報を再生してもよい。
【0009】
データ処理装置は、前記第2の番組に対し、ユーザから記録を希望する記録指示を受信する受信部と、前記記録指示の受信に応答して、受信した前記第2の番組のデータストリームを記録する記録部とをさらに備えていてもよい。
【0010】
所定の時間経過後に、前記受信部は前記視聴指示の受け付けを終了し、前記記録部は前記第2の番組のデータストリームを記録してもよい。
【0011】
前記出力制御部は、前記第2の番組とは異なる番組の視聴情報を出力しながら、前記第2の番組の存在を視聴者に通知してもよい。
【0012】
記録部は、前記第2の番組とは異なる番組のデータストリームを記録し、前記出力制御部は、前記第2の番組の存在を視聴者に通知してもよい。
【0013】
前記デコーダ部は、前記記憶部に記憶された前記第1の番組記述情報と、前記第2の番組記述情報とが一致しない場合に、第2の番組のデータストリームの記録の開始を指示する記録開始指示を出力する。データ処理装置は、前記記録開始指示に基づいて、受信した前記第2の番組のデータストリームを記録する記録部をさらに備えていてもよい。
【0014】
出力制御部は、前記第2の番組のデータストリームの記録を開始した後に、前記第2の番組の記録を視聴者に通知してもよい。
【0015】
記録部は、記録された前記第2の番組のデータストリームに、消去が可能であることを示す上書き許可の属性を付加してもよい。
【0016】
記録部は、記録された前記第2の番組のデータストリームに、消去が不可能であることを示す上書き禁止の属性を付加してもよい。
【0017】
前記記憶部は、記録部に記録された前記データストリームの視聴情報に対応する、抽出された前記番組記述情報をさらに記憶してもよい。
【0018】
前記番組記述情報は、番組のタイトル、番組に出演する出演者の名前、ジャンル、チャンネル、開始時刻および終了時刻のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0019】
データ処理装置は、ユーザから、前記番組記述情報を指定する指定情報を受信する指定情報受信部をさらに備えており、前記デコーダ部は、前記指定情報によって指定された前記番組記述情報を含む制御情報に基づいて、前記制御情報に対応するデータストリームに含まれる視聴情報を再生してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明によるデータ処理装置の実施形態を説明する。
【0021】
本実施形態では、データ処理装置は、デジタル放送番組のデータストリームを受信して解析し、視聴の対象となる映像および音声を出力する受信機能を有する。ただし以下では、受信したデジタル放送番組の録画および再生についても説明するので、データ処理装置は、デジタル放送番組の映像および音声を出力し、録画し、再生する記録再生装置として説明する。
【0022】
まず、記録再生装置の構成および動作を説明するに先だって、デジタル放送番組のデータストリームの構造を説明する。本実施形態では、デジタル放送番組のデータストリームとして、MPEG2−トランスポートストリーム(以下、「トランスポートストリーム」と称する)を採用している。
【0023】
図1(a)〜(c)は、トランスポートストリーム100のデータ構造を示す図である。図1(a)は、トランスポートストリームTS100の構成を示す。具体的にはトランスポートストリーム100は、複数のTSパケット(1)10、TSパケット(2)20、・・・、TSパケット(n)30等を含む。各TSパケットは、情報を送受信するための情報のまとまりであり、映像情報、音声情報、および制御情報を含む。制御情報は、後述するように映像情報および/または音声情報(映像・音声情報)以外の情報である。各TSパケットのデータサイズは、MPEG2TSパケットでは188バイトである。
【0024】
図1(b)は、TSパケット(n)30の構成を示す。TSパケット(n)30は、各TSパケットを識別するための識別子であるパケット識別子PID32と、データが格納されるデータ部としてのペイロード34を含む。
【0025】
図1(c)は、ペイロード34に格納されたパケッタイズドエレメンタリーストリームPES(Packetized Elementary Stream)の構成を示す。PESは、そのPESの属性等を規定するPESヘッダ部34−2と、PESデータ部34−4とを含む。PESデータ部34−4には主として、視聴の対象となる映像・音声情報(AVデータ)が格納される。またはPESデータ部34−4には、後に説明するプログラム仕様情報PSIの番組表PAT、番組対応表PMT(Program Map Table)またはサービス情報SI(Service Information)のイベント情報表EIT(Event Information Table)等の制御情報が含まれる。本実施形態の記録再生装置は、データストリームの中から制御情報を検出し、制御情報に基づいて、後述する動作を実現する。制御情報は、視聴の対象となる視聴情報(映像・音声情報等)の再生を制御するために必要とされる。
【0026】
そこで、以下、プログラム仕様情報PSIの番組表PAT、番組対応表PMT、イベント情報表EITをそれぞれ説明する。
【0027】
まず図2を参照しながら、図1のPESデータ部34−4がプログラム仕様情報PSIの番組表PAT200である場合を説明する。図2の(a)は、番組表PAT200のデータ構造を示す。番組表PAT200は、テーブル識別子(テーブルID)210と、トランスポートストリーム識別子(TSID)220と、番組特定情報230とを含む。テーブルID210には、番組表PATであることを示すテーブル種別、例えば0x00(16進表記)が格納される。したがって、テーブルIDが0x00(16進表記)の場合には、そのテーブルは番組表PATと判別される。TSID220は、トランスポートストリーム100を識別するための識別子である。トランスポートストリーム100が複数本送信される場合には、TSID220には、それぞれ異なる一意の値が与えられている。このような場合に、TSID220を用いて、それぞれのトランスポートストリーム100を識別できる。番組特定情報230は、各番組番号に対応する番組対応表PMTのパケットID(PID)を示す情報である。
【0028】
図2(b)を参照しながら、番組特定情報230をより詳しく説明する。番組特定情報230は、第1の番組の情報232、・・・、第nの番組の情報234を含む。そのそれぞれは、個々のチャンネルを識別する番組番号232−1、234−1と、その番組番号のプログラムマップパケット識別子(番組対応表PMTのパケットID(PID))またはネットワーク識別子(ネットワークPID)232−2、234−2を含む。番組対応表PMTのパケットID(PID)により、どのパケットを検索すれば、その番組に対応する番組対応表PMTが得られるかを特定できる。
【0029】
続いて図3を参照しながら、図1のPESデータ部34−4が番組対応表PMT300である場合を説明する。番組対応表PMT300は、番組番号ごとに、その番組を構成する映像、音声、付加データ等のストリームが伝送されるパケットのID(PID)を特定する。上述のように、番組対応表PMT300のパケットID(PID)は、図2(b)の番組表PAT200のプログラムマップPID(番組対応表PMTのパケットID)232−2、234−2に記述されている。
【0030】
図3(a)は、番組対応表PMT300のデータ構造を示す。番組対応表PMT300は、テーブル識別子(テーブルID)310と、番組番号320と、番組構成ストリーム特定情報330とを含む。テーブルID310には、番組対応表PMTであることを示すテーブル種別、例えば0x02(16進表記)が格納される。したがって、テーブルIDが0x02(16進表記)の場合には、そのテーブルは番組対応表PMTと判別される。番組番号320は、番組ごとに付された番号(チャンネル)である。番組構成ストリーム特定情報330は、各番組を構成する映像、音声、付加データ等のストリームを特定するための情報である。
【0031】
図3の(b)を参照しながら、番組構成ストリーム特定情報330をより詳しく説明する。番組構成ストリーム特定情報330は、第1の番組構成情報332、・・・、第nの番組構成情報334を含む。そのそれぞれは、個々の番組の映像情報や音声情報等を識別するストリームタイプ332−1、334−1と、その情報が格納されたパケットのID(PID)332−2、334−2を含む。例えば、ストリームタイプ332−1が0x02のとき、映像情報はMPEG2映像情報であることを表し、またストリームタイプ332−1が0x04のとき、音声情報はMPEG2オーディオであることを表す(いずれも16進表記)。この番組対応表PMTを利用することにより、特定の番組番号の映像、音声および付加データのパケットID(PID)をトランスポートストリーム100(図1)の中から検索できる。
【0032】
続いて図4を参照しながら、図1のPESデータ部34−4がイベント情報表EIT400である場合を説明する。イベント情報表EIT400は、各番組の識別子であるイベント識別子(イベントID)、番組ごとの放映時間(放映の開始時間および継続時間)およびタイトル情報等を規定するテーブルである。イベント情報表EIT400には、現在放映されている番組とその次の番組に関する情報のみが格納されている場合と、現在から例えば8日分の放映予定番組の情報が格納されている場合とがある。前者は、予約された番組が放映されているか否か、すなわち録画をいつから行い、いつ終了するかを判断する際に利用される。後者は、複数の番組情報を集めた番組リストを作成する際に利用される情報である。
【0033】
イベント情報表EIT400は、繰り返し継続的にトランスポートストリーム100(図1)に含まれて送信されている。ただし情報量の違いから、現在放映されている番組とその次の番組に関する情報のみが格納されている場合には、イベント情報表EITは比較的短い時間(例えば、5秒ごと)で送信され、一方、数日先の放映予定番組に関する情報が格納されている場合には、比較的長い時間をかけて送信される。イベント情報表EITのパケットID(PID)としては、予め固定値が割り当てられている。
【0034】
図4の(a)は、イベント情報表EIT400のデータ構造を示す。イベント情報表EIT400は、テーブルID410と、サービスID420と、番組情報430とを含む。テーブルID410は、テーブルの種別を表し、例えば0x4Eのときは、現在放映されている番組とその次の番組に関する情報が格納されていると判別される。また、例えば0x50〜0x6Fのときは、数日先の放映予定番組に関する情報が格納されていると判別される。サービスID420は、そのトランスポートストリーム100(図1)内の他のサービスから、このサービスを識別するために利用されるID、すなわち通常は番組のチャンネル番号(番組番号)である。よってサービスIDは、対応する番組対応表PMT300の番組番号320(図3)に等しい。
【0035】
図4の(b)を参照しながら、番組情報430の構成を説明する。図4の(b)は番組情報430のデータ構造を示す。番組情報430は、第1のイベント固有情報432、・・・、第nのイベント固有情報434を含む。このイベント固有情報の数は、1つのチャンネルにおける番組の数である。第1のイベント固有情報432は、放映予定の番組の各々を識別するためのイベントID432−1と、番組の開始時刻を表す開始時間432−2と、継続時間432−3等と、その番組のタイトル等が格納された記述子領域432−4とを含む。第nのイベント固有情報434についても同様である。
【0036】
次に図4(c)を参照して、記述子領域432−4を説明する。記述子領域432−4は、タグ(descriptor_tag)436と、記述子の長さを示す記述子長(descriptor_length)438等を含む。ここでタグ436をより詳しく説明する。タグ436には、記述子の種類に応じて割り当てられた値が記述される。記述子には様々な種類が規定されている。以下、記述子の種類(1)〜(14)およびその記述子の記述内容を列挙する。「必須」と示された記述子は、記述子領域432−4に必ず含まれ、「任意」と示された記述子は、記述子領域432−4に任意的に含まれる。
【0037】
記述子の種類および記述内容
(1)短形式イベント記述子(必須)・・・番組名および簡易番組内容
(2)拡張形式イベント記述子(任意)・・・番組の詳細内容
(3)コンポーネント記述子(必須)・・・映像ストリームの内容(ビデオフォーマット、解像度)
(4)コンテント記述子(任意)・・・番組のジャンルに関する情報
(5)パレンタルレート記述子(任意)・・・番組の視聴制限年齢
(6)デジタルコピー制御記述子(任意)・・・コピー制御情報、最大伝送レート
(7)音声コンポーネント記述子(必須)・・・音声種別(ステレオ、モノラル等)等
(8)ハイパーリンク記述子(任意)・・・データ放送種別
(9)データコンテンツ記述子(任意)・・・データ放送に関する種々の情報
(10)CA契約情報記述子(任意)・・・課金対象番組の視聴/予約記録の可否等に関する情報
(11)イベントグループ記述子(任意)・・・イベントリレー等のサービスをまたがるイベント移動時の情報
(12)コンポーネントグループ記述子(任意)・・・マルチビューTV等に関する情報
(13)シリーズ記述子(任意)・・・シリーズ番組を識別する為の情報
(14)スタッフ記述子(任意)・・・ダミー
【0038】
例えば、番組のタイトルは、(1)の短形式イベント記述子に記述される。番組のジャンルは、(4)のコンテント記述子に記述される。また、番組に出演する出演者の名前は、短形式イベント記述子や拡張形式イベント記述子中に記述できる。なお、短形式イベント記述子や拡張形式イベント記述子には出演者名以外のデータが記述されていてもよい。例えば、記録再生装置は、ユーザから検索の対象となる出演者名を受け取り、入力された出演者名に基づいて短形式イベント記述子や拡張形式イベント記述子の文字列と一致するか否かの検索処理を行うことができる。また、短形式イベント記述子や拡張形式イベント記述子の文字列中に所定の項目を設け、その後に出演者名を記述することにより、出演者名として認識できる。
【0039】
イベント情報表EIT400を利用することにより、番組のチャンネル、放映開始時間、継続時間等が認識でき、さらに記述子領域に記述された番組名、ジャンル等を識別できる。このような番組に関連する内容を記述した情報は、番組記述情報と称される。なお、放映開始時間と継続時間とを用いると、放映終了時刻を特定できる。
【0040】
次に、図2の番組表PAT200、図3の番組対応表PMT300、および、図4のイベント情報表EIT400を利用して、希望の番組に関するパケットを抽出する手順を簡単に説明する。希望の番組の番組番号(チャンネル番号)をXとする。まずはじめに、トランスポートストリーム100のTSパケットから、番組表PAT200が検索される。番組表PATのパケットID(PID)には、例えば0が与えられているので、その値を有するパケットを検索すればよい。番組表PAT200には、各番組番号と、その番組番号に対応する各番組の番組対応表PMTのパケットID(PID)が格納されている。よって、番組番号Xに対応する番組対応表PMTのパケットID(PID)を特定できる。番組対応表PMTのPIDをXXとする。次に、PID=XXが付されたパケットを抽出して、番組番号Xに対応する番組対応表PMT300が得られる。番組対応表PMTには、番組ごとに、視聴の対象として各番組を構成する映像・音声情報等が格納されたTSパケットのパケットID(PID)が格納されている。例えば、番組番号Xの映像情報のPIDはXVであり、音声情報のPIDはXAである。このようにして得られた映像情報を格納したパケットのPIDと、音声情報を格納したパケットのPIDとを利用して、希望の番組の映像・音声情報等が格納されたパケットを抽出できる。
【0041】
上述のパケット抽出手順は、現在視聴している番組に関連するパケットを抽出する際に利用される。さらにこの手順を用いて、現在視聴している番組と同じ時間に放映されている異なるチャンネルの番組、すなわち裏番組のイベント情報表EIT400を得ることができるので、裏番組のチャンネル番号、放映開始時刻、終了時刻、さらにはその裏番組のタイトル、ジャンル、出演者名等の番組記述情報を抽出できる。
【0042】
次に、図1のトランスポートストリーム100を用いる本実施形態の記録再生装置を説明する。図5は、記録再生装置500の構成を示すブロック図である。記録再生装置500は、ユーザの好みに合った裏番組の開始時刻前に、テレビ等の表示装置の画面上に裏番組の情報を表示し、ユーザにその裏番組の存在を通知する。裏番組がユーザの好みに合っているか否かの判断は、以前に視聴および/または録画した番組の番組記述情報を記憶しておき、裏番組のイベント情報表EITから抽出した番組記述情報と比較して、一致する否かに基づいて行う。好みの裏番組を通知した場合には、さらに視聴や録画の要否を表示装置にあわせて表示し、ユーザからの要求に応じて、画面上で裏番組の視聴予約、録画予約等を完了できる。
【0043】
記録再生装置500は、デジタルチューナー部501と、デコーダ部502と、視聴/録画履歴記憶部503と、OSD制御部504と、外部出力制御部505と、表示管制御部506と、リモコン受信部507と、リモコン判定部508と、選局制御部509と、予約設定部510と、時計制御部511と、録画部512とを備えている。
【0044】
デジタルチューナー部501は、デジタル放送のチューナー入力を行うブロックである。デジタルチューナー部501により、図1のトランスポートストリーム100が受信される。
【0045】
デコーダ部502は、デジタルチューナー部501において受信したトランスポートストリーム100の解析処理を行うブロックである。デコーダ部502は、受信したトランスポートストリーム100をデコードして、視聴の対象となる映像情報、音声情報等の視聴情報と、図2〜図4に示す制御情報200〜400とを分離する。そして、制御情報に基づいて視聴情報を再生する。さらにデコーダ部502は、制御情報から番組記述情報を抽出し、視聴/録画履歴記憶部503に格納する。デコーダ部502のより具体的な処理は後述する。
【0046】
視聴/録画履歴記憶部503は、ユーザが過去に視聴し、または録画した番組のチャンネル情報や開始時刻・終了時刻・タイトル・出演者名・ジャンル等の番組記述情報を蓄積したデータベースである。視聴/録画履歴記憶部503は、例えば不揮発性の半導体メモリ、光ディスク、ハードディスク等およびその駆動機構である。視聴/録画履歴記憶部503には、例えば、以下のように番組記述情報が格納されている。
【0047】
なお記録再生装置500の使用時に、例えばユーザ名を入力するように構成することにより、視聴/録画履歴記憶部503は、ユーザごとに番組記述情報を管理することもできる。これによりさらにユーザの好みに応じた管理が可能になる。
【0048】
OSD(On Screen Display)制御部504は、映像信号にGUI(Graphical User Interface)画面を合成する処理を行う。GUI画面とは、例えば裏番組を視聴するか否かの確認、録画するか否かの確認等を表示する画面である。
【0049】
外部出力制御部505は、記録再生装置500外部への映像信号、音声信号等の出力を制御する。表示管制御部506は、ユーザへの裏番組の情報の提示を行う。リモコン受信部507は、リモートコントローラ(通称「リモコン」)を介して、ユーザからの指示を受信する。ここでいう「指示」とは、例えばユーザから視聴を希望する視聴指示、番組の録画開始を要求する記録開始指示である。なお、OSD制御部504、外部出力制御部505、および、表示管制御部506は、記録再生装置500外部への信号等の出力を制御していることから、出力制御部520とも称することとする。
【0050】
リモコン判定部508は、ユーザからの指示の内容を解析し、判定して、記録再生装置500の構成要素に対する指示を発行する。
【0051】
選局制御部509は、ユーザからのチャンネルの選定(選局)指示に応じて、選局動作を行う。
【0052】
予約設定部510は、ユーザからの録画指示に応じて、予約録画に必要な予約条件を設定する。予約条件は、ユーザから直接指定された条件でもよいし、番組記述情報に基づいて特定された、チャンネル番号、放映開始時刻等の条件でもよい。
【0053】
時計制御部511は、番組の開始時刻・終了時刻の管理および、お好み番組の情報が表示されてからの時間等をカウントする。
【0054】
録画部512は、デコーダ部502において抽出された、特定の番組のデータを記録する。録画部512は、例えばハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、光ディスク、ハードディスク等およびその駆動機構である。なお、データを記録する点では、視聴/録画履歴記憶部503と同じであることから、視聴/録画履歴記憶部503と録画部512とを、同じ装置で実現することもできる。
【0055】
以下、図5を参照しながら、記録再生装置500の基本的な動作を説明する。その後、図6を参照しながら本発明の主要な処理を説明する。
【0056】
まず記録再生装置500のデジタルチューナー部501は、TSパケット単位で、トランスポートストリーム100を受信する。トランスポートストリーム100には、記録再生装置500のユーザが現在視聴している放送番組のデジタルデータが含まれている。1つのトランスポートストリーム100は、例えば3番組分のデータがインターリーブされている。よって、受信中のトランスポートストリーム100には、記録再生装置500のユーザが現在視聴している番組の制御情報および視聴情報の他、裏番組の制御情報、視聴情報等も含まれる。なお、複数のトランスポートストリームが送信される場合も考えられる。その場合、受信したTSパケットがどのトランスポートストリームに属するかは、例えば図2に示すトランスポートストリームID(TSID)220に基づいて区別される。以下では、説明の簡単のために単一のトランスポートストリームのみが送受信されているとする。
【0057】
デジタルチューナー部501において受信されたトランスポートストリーム100は、デコーダ部502へと送られる。デコーダ部502は、受信したトランスポートストリーム100を解析して、現在視聴中の番組のTSパケットを取得し、その後、制御情報を含むパケットと視聴情報を含むパケットとに分離する。デコーダ部502は、制御情報に基づいて視聴情報を再生し、映像信号を出力制御部520に送信する。出力制御部520のうちの、例えば外部出力制御部505は、その映像信号をテレビ等の図示しない表示装置に送信し、表示させる。
【0058】
さらにデコーダ部502は、上述の処理と並行して、裏番組のTSパケットを取得して、その番組の制御情報を取り出す。上述のように、制御情報の1つである、図4に示すイベント情報表EIT400には、番組の番組タイトル、ジャンル、放映開始時刻等の番組記述情報が含まれている。デコーダ部502は、裏番組の番組記述情報と、視聴/録画履歴記憶部503に格納されている、ユーザのお好み番組を示す過去の番組記述情報とを比較する。比較は、番組記述情報の1つ以上の項目に関して行われ、全部または一部が一致しているか否かが判断される。例えば、番組のタイトル、放映開始時刻に関して比較される。一致した場合には、デコーダ部502は、裏番組の番組記述情報の一部、例えばチャンネル番号、番組タイトル、放映開始時刻を表す情報をOSD制御部504に送信する。なお裏番組の番組記述情報をすべて送信してもよい。
【0059】
OSD制御部504は、デコーダ部502から裏番組の番組記述情報の一部を受信して、ユーザのお好み番組の情報をユーザに提示する処理を行う。具体的にはOSD制御部504は、現在視聴中の番組の映像信号にGUI画面を付与して、外部出力制御部505に対して外部出力処理を指示すると共に、表示管制御部506に対しても、表示管にお好み番組の情報を表示するように指示する。
【0060】
表示されたGUIに対して、ユーザは、リモコン等の入力装置を利用して指示を入力する。リモコンで指示が入力された場合には、その指示は、リモコン受信部507において受信され、リモコン情報として記録再生装置500に入力される。入力されたリモコン情報はリモコン判定部508へと伝送される。
【0061】
ユーザが裏番組の視聴を指示した場合には、リモコン判定部508は、選局制御部509に対して選局実行を指示する。選局制御部509は、指定されたチャンネル番号をデコーダ部502に通知する。デコーダ部502はそのチャンネル番号に基づいて、そのチャンネル番号に対応するTSパケットの制御情報および視聴情報を抽出して、制御情報に基づいて視聴情報を再生する。さらに選局制御部509は、視聴/録画履歴記憶部503に対して、選局履歴の更新処理を行う。更新処理により、選択された番組の番組記述情報が追加される。
【0062】
一方、ユーザが裏番組の録画を指示した場合には、リモコン判定部508は、予約設定部510に対して予約登録処理を行うことを指示する録画予約信号を出力する。録画予約信号の受信に応答して、予約設定部510は、デコーダ部502と通信し、その裏番組のチャンネル番号、録画開始時刻、録画時間または録画終了時刻の情報を取得し、それらを録画予約条件として設定する。録画予約条件を設定した、予約設定部510は、視聴/録画履歴記憶部503に対して、選局履歴の更新処理を行う。更新処理により、選択された番組の番組記述情報が追加される。
【0063】
ユーザが、一定時間経過しても、裏番組の視聴も録画も指示しなかった場合の処理を説明する。時計制御部511は、OSD制御部504において、お好み番組の情報が表示された後の時間をカウントする。時計制御部511は、お好み番組の情報の表示開始から一定の時間が経過した場合には、OSD制御部504に対して表示終了指示信号を送信し、予約設定部510に対して予約登録処理を行うことを指示する録画予約信号を出力する。表示終了指示信号を受け取ったOSD制御部504は、それに応答して、お好み番組の情報の表示を終了する。一方、録画予約信号を受け取った予約設定部510は、裏番組の録画を指示した場合と同じ処理を行って、録画予約条件の設定と、選局履歴の更新を行う。これらの処理の説明は省略する。
【0064】
以下、図5および図6を参照しながら本発明の主要な処理を説明する。以下では、裏番組の番組記述情報と、視聴/録画履歴記憶部503に格納されている、ユーザのお好み番組を示す過去の番組記述情報とが一致しているとする。
【0065】
図6は、記録再生装置500の主要な処理の流れを示すフローチャートである。まずステップS101において、デコーダ部502は、現在の時刻が、裏番組の放映開始時刻の数分前、例えば2分前であるか否かを判定する。裏番組の放映開始の2分前になった場合、ステップS102に進む。なおステップS102に進む条件である「数分前」の値は、ユーザが任意に設定できるようにしておく事が望ましい。
【0066】
ステップS102において、OSD制御部504は、例えば裏番組のタイトル、チャンネル番号、開始時刻、終了時刻、ジャンル等を表す情報を提示して、お好み番組の存在を視聴者に通知する。あわせて、ユーザのお好みの番組の放映が数分後に開始されることも通知する。「提示」とは、例えばテレビ画面への表示であってもよいし、音声による告知、表示管を用いた提示が考えられる。以下ではテレビ画面への表示として説明する。
【0067】
お好み番組の情報の提示に基づいて、ユーザは、リモコンや、記録再生装置500本体に設けられた種々のボタンを押下して、希望する処理を選択できる。「種々のボタン」とは、例えば視聴を選択する「視聴」ボタン、録画を選択する「録画」ボタン、裏番組の視聴、録画等を希望しない「無効」ボタンである。以下ではこれらのボタンは、リモコンに設けられているとして説明する。なお、お好み番組の存在を提示するとともに、テレビ画面に、ユーザが希望する処理を選択できるボタンを表示してもよい。例えば、視聴を選択する「視聴」ボタン、録画を選択する「録画」ボタン、裏番組の視聴、録画等を希望しない「無効」ボタン等である。ユーザは、リモコン等を用いて画面上のハイライト、ポインタ等を移動させ、これらのボタンの1つを選択できる。ボタンが選択された場合には、選択されたボタンに対応する処理が実行される。これにより裏番組の情報を表示するだけでなく、裏番組へのチャンネル変更、裏番組の録画を容易に実現できる。これらの処理を以下説明する。
【0068】
まずステップS103において、リモコン判定部508は、「視聴」ボタンが押下されたか否かを判定する。「視聴」ボタンが押下された場合は、ステップS104へ進む。ステップS104では、選局制御部509は、通知した裏番組のチャンネルを特定してデコーダ部502に選局を指示し処理を終了する。デコーダ部502は、選局された番組の制御情報に基づいて視聴情報を再生するので、ユーザは、選択した番組を視聴できる。よってユーザはお好み番組の選局を容易に行うことができる。
【0069】
ステップS105は、リモコン判定部508は、「録画」ボタンが押下されたか否かを判定する。「録画」ボタンが押下された場合は、ステップS106へ進む。ステップS106は、通知した裏番組の録画を行うために、録画予約条件の登録を行い、処理を終了する。その裏番組の予約条件が設定され、予約条件に基づいて録画が行われるので、ユーザはお好み番組の予約録画を容易に行うことができる。このとき、予約録画登録処理を行った番組のトランスポートストリームのデータには、消去および上書きを禁止する上書き禁止の属性を付加してもよい。ユーザの希望に基づいて録画したデータが、不用意に消去されないようにするためである。
【0070】
ステップS107は、「無効」ボタンが押下されたか否かの判定である。「無効」ボタンが押下された場合は、選局処理や予約録画登録処理は行わずに、そのまま処理を終了する。
【0071】
ユーザによる選択がないまま一定時間経過した場合には、記録再生装置500は、以下の処理を行う。まずステップS108においては、時計制御部511は、OSD制御部504による裏番組の通知から一定時間経過したか否かを判定する。「一定時間」とは、例えば1分であり、または、裏番組が開始されるまでの時間である。この時間は、ユーザが自由に設定できるようにしておくことが望ましい。
【0072】
一定時間経過していない場合は、再度「視聴」「録画」「無効」等のボタンが押されているか否かの判定処理を行うために、ステップS103からの処理を繰り返す。
【0073】
一定時間経過したと判定した場合は、ステップS109へと進む。ステップS109は、通知した裏番組の録画を行うために、予約設定部510は録画予約条件の登録を行い、処理を終了する。これにより、一時的な不在等の何らかの要因でユーザがお好み裏番組の通知を見逃した場合でも、後に録画されたお好み番組を視聴できるので、ユーザは視聴を希望する番組を見逃すことがなくなる。なお、録画を自動的に行う場合には、所定時間が経過した後、録画中または録画設定を行ったことを画面上に表示し、ユーザに通知してもよい。
【0074】
また、ステップS109において録画予約条件の登録を行った番組には、録画番組一覧表示や再生画面等において、記録再生装置500が自動的に録画したことを識別できる表示等を付すことが好ましい。ユーザが容易に認識できるからである。また、ステップS109において予約録画登録処理を行った番組のトランスポートストリームのデータには、消去および上書きが可能であることを示す上書き許可の属性を付加しておくことが好ましい。録画可能な容量が少なくなった場合に、ユーザが自ら録画した番組や予約録画した番組が誤って消去されることを防止できるからである。
【0075】
以上、本発明のデータ処理装置の実施形態を説明した。これまでの説明では、記録再生装置500は、ユーザがある番組を視聴中に裏番組を通知するとした。しかし記録再生装置500は、ユーザが視聴していない状態である番組を録画中に、音声等により、ユーザに裏番組を通知してもよい。
【0076】
また、視聴中の番組の番組記述情報と、これまで視聴/録画した番組の番組記述情報とを比較するとした。このとき、ユーザが予めリモコン等を介して番組記述情報を指定しておくことにより、指定された番組記述情報に基づいて比較を行い、一致したか否かを判定してもよい。一致した場合には、その番組記述情報に関連する番組の視聴情報を再生することになる。
【0077】
さらに実施形態では、視聴中の番組の番組記述情報と、これまで視聴/録画した番組の番組記述情報とが一致した場合の処理を主に説明した。一致しない場合には、記録再生装置は、例えば「今まで視聴または録画していない番組です。録画しますか?」という通知を画面に表示し、リモコン等を介してユーザから録画開始指示を受け取った場合にのみ録画を開始することができる。録画しない旨の指示があった場合または一定時間経過してもユーザから指示がない場合には、録画を行うことなく処理を終了する。なお、上述の過程を経て番組を録画した場合には、記録再生装置は録画した番組の番組記述情報をすべて視聴/録画履歴記憶部に格納してもよいし、後にユーザが実際に視聴した番組の番組記述情報のみを格納してもよい。または自動的に録画した各番組をユーザが視聴した後、ユーザがその番組を気に入ったことを記録再生装置に通知した場合に、記録再生装置はその番組の番組記述情報を視聴/録画履歴記憶部に格納してもよい。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザが視聴したいと思われる番組を、逃さずに簡単に視聴し、および/または録画することができる。また、ユーザが視聴/録画等の選択を行わなかった場合には、自動的に録画することにより、ユーザが不在でも番組の見逃しを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスポートストリームのデータ構造を示す図である。
【図2】番組表PATのデータ構造を示す図である。
【図3】番組対応表PMTのデータ構造を示す図である。
【図4】イベント情報表EITのデータ構造を示す図である。
【図5】記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図6】記録再生装置の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
500 記録再生装置
501 デジタルチューナー部
502 デコーダ部
503 視聴/録画履歴記憶部
504 OSD制御部
505 外部出力制御部
506 表示管制御部
507 リモコン受信部
508 リモコン判定部
509 選局制御部
510 予約設定部
511 時計制御部
512 録画部
520 出力制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが視聴し、または録音・録画等を行った番組に基づいてユーザの好みを判断し、以後放送される番組のうち、ユーザの好みに合った番組の視聴通知を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
放送番組を受信して表示するテレビや、放送番組を録画し再生するレコーダの中には、予約機能を備えるものが多い。例えば、テレビには、番組の視聴時間に近づいたことを視聴者に通知してチャンネルを切り替える予約視聴機能が備えられている。またレコーダには、番組の放送時刻になると番組の録画を開始し、終了時刻になると録画を終了する予約録画機能が備えられている。
【0003】
従来、放送番組の視聴者は、新聞や雑誌の番組表から視聴したい番組や録画したい番組を見つけ出すと、予約機能を備える機器に、番組のチャンネル、開始時刻、終了時刻等の予約条件を設定して予約視聴や予約録画を行っていた。
【0004】
【特許文献1】
特許第3360705号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
予約条件を設定する手順は複雑かつ煩雑であるため、視聴者が誤って予約条件を設定する場合がある。または、視聴者が後で予約条件を設定するつもりでそのまま予約条件を設定し忘れる場合がある。予約条件の設定に失敗すると、当然ながら、視聴を希望する番組の予約視聴または予約録画が正しく行われないため、ユーザの希望に添うことができない。
【0006】
本発明の目的は、ユーザが視聴および/または録画したい番組の予約条件を設定する際の設定手順を簡略化し、予約条件の設定の誤り、設定のし忘れ等の予約設定ミスを低減して、ユーザの希望に添う予約動作を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ処理装置は、再生されて視聴の対象となる視聴情報、および、前記視聴情報の再生を制御するために必要な制御情報を含む、番組のデータストリーム を受信するチューナー部と、受信された前記データストリームをデコードして前記視聴情報および前記制御情報を分離し、前記制御情報に基づいて前記視聴情報を再生するデコーダ部であって、前記制御情報から、前記番組に関連する内容を記述した番組記述情報を抽出するデコーダ部と、再生された前記視聴情報を出力する出力制御部と、再生された前記視聴情報に対応する、抽出された前記番組記述情報を記憶する記憶部とを備えている。前記デコーダ部は、前記記憶部に記憶された、少なくとも1つの第1の番組に関連する第1の番組記述情報と、受信中のデータストリームに含まれる制御情報から抽出された第2の番組記述情報とを比較し、一致した場合には、前記第2の番組記述情報の少なくとも一部を前記出力制御部に送信する。前記出力制御部は、前記番組識別情報に基づいて、前記第2の番組の存在を視聴者に通知する。これにより上記目的が達成される。
【0008】
データ処理装置は、前記第2の番組に対し、ユーザから視聴を希望する視聴指示を受信する受信部をさらに備えている。前記デコーダ部は、前記視聴指示の受信に応答して、前記第2の番組記述情報を含む制御情報に基づいて、第2の番組のデータストリームに含まれる視聴情報を再生してもよい。
【0009】
データ処理装置は、前記第2の番組に対し、ユーザから記録を希望する記録指示を受信する受信部と、前記記録指示の受信に応答して、受信した前記第2の番組のデータストリームを記録する記録部とをさらに備えていてもよい。
【0010】
所定の時間経過後に、前記受信部は前記視聴指示の受け付けを終了し、前記記録部は前記第2の番組のデータストリームを記録してもよい。
【0011】
前記出力制御部は、前記第2の番組とは異なる番組の視聴情報を出力しながら、前記第2の番組の存在を視聴者に通知してもよい。
【0012】
記録部は、前記第2の番組とは異なる番組のデータストリームを記録し、前記出力制御部は、前記第2の番組の存在を視聴者に通知してもよい。
【0013】
前記デコーダ部は、前記記憶部に記憶された前記第1の番組記述情報と、前記第2の番組記述情報とが一致しない場合に、第2の番組のデータストリームの記録の開始を指示する記録開始指示を出力する。データ処理装置は、前記記録開始指示に基づいて、受信した前記第2の番組のデータストリームを記録する記録部をさらに備えていてもよい。
【0014】
出力制御部は、前記第2の番組のデータストリームの記録を開始した後に、前記第2の番組の記録を視聴者に通知してもよい。
【0015】
記録部は、記録された前記第2の番組のデータストリームに、消去が可能であることを示す上書き許可の属性を付加してもよい。
【0016】
記録部は、記録された前記第2の番組のデータストリームに、消去が不可能であることを示す上書き禁止の属性を付加してもよい。
【0017】
前記記憶部は、記録部に記録された前記データストリームの視聴情報に対応する、抽出された前記番組記述情報をさらに記憶してもよい。
【0018】
前記番組記述情報は、番組のタイトル、番組に出演する出演者の名前、ジャンル、チャンネル、開始時刻および終了時刻のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0019】
データ処理装置は、ユーザから、前記番組記述情報を指定する指定情報を受信する指定情報受信部をさらに備えており、前記デコーダ部は、前記指定情報によって指定された前記番組記述情報を含む制御情報に基づいて、前記制御情報に対応するデータストリームに含まれる視聴情報を再生してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明によるデータ処理装置の実施形態を説明する。
【0021】
本実施形態では、データ処理装置は、デジタル放送番組のデータストリームを受信して解析し、視聴の対象となる映像および音声を出力する受信機能を有する。ただし以下では、受信したデジタル放送番組の録画および再生についても説明するので、データ処理装置は、デジタル放送番組の映像および音声を出力し、録画し、再生する記録再生装置として説明する。
【0022】
まず、記録再生装置の構成および動作を説明するに先だって、デジタル放送番組のデータストリームの構造を説明する。本実施形態では、デジタル放送番組のデータストリームとして、MPEG2−トランスポートストリーム(以下、「トランスポートストリーム」と称する)を採用している。
【0023】
図1(a)〜(c)は、トランスポートストリーム100のデータ構造を示す図である。図1(a)は、トランスポートストリームTS100の構成を示す。具体的にはトランスポートストリーム100は、複数のTSパケット(1)10、TSパケット(2)20、・・・、TSパケット(n)30等を含む。各TSパケットは、情報を送受信するための情報のまとまりであり、映像情報、音声情報、および制御情報を含む。制御情報は、後述するように映像情報および/または音声情報(映像・音声情報)以外の情報である。各TSパケットのデータサイズは、MPEG2TSパケットでは188バイトである。
【0024】
図1(b)は、TSパケット(n)30の構成を示す。TSパケット(n)30は、各TSパケットを識別するための識別子であるパケット識別子PID32と、データが格納されるデータ部としてのペイロード34を含む。
【0025】
図1(c)は、ペイロード34に格納されたパケッタイズドエレメンタリーストリームPES(Packetized Elementary Stream)の構成を示す。PESは、そのPESの属性等を規定するPESヘッダ部34−2と、PESデータ部34−4とを含む。PESデータ部34−4には主として、視聴の対象となる映像・音声情報(AVデータ)が格納される。またはPESデータ部34−4には、後に説明するプログラム仕様情報PSIの番組表PAT、番組対応表PMT(Program Map Table)またはサービス情報SI(Service Information)のイベント情報表EIT(Event Information Table)等の制御情報が含まれる。本実施形態の記録再生装置は、データストリームの中から制御情報を検出し、制御情報に基づいて、後述する動作を実現する。制御情報は、視聴の対象となる視聴情報(映像・音声情報等)の再生を制御するために必要とされる。
【0026】
そこで、以下、プログラム仕様情報PSIの番組表PAT、番組対応表PMT、イベント情報表EITをそれぞれ説明する。
【0027】
まず図2を参照しながら、図1のPESデータ部34−4がプログラム仕様情報PSIの番組表PAT200である場合を説明する。図2の(a)は、番組表PAT200のデータ構造を示す。番組表PAT200は、テーブル識別子(テーブルID)210と、トランスポートストリーム識別子(TSID)220と、番組特定情報230とを含む。テーブルID210には、番組表PATであることを示すテーブル種別、例えば0x00(16進表記)が格納される。したがって、テーブルIDが0x00(16進表記)の場合には、そのテーブルは番組表PATと判別される。TSID220は、トランスポートストリーム100を識別するための識別子である。トランスポートストリーム100が複数本送信される場合には、TSID220には、それぞれ異なる一意の値が与えられている。このような場合に、TSID220を用いて、それぞれのトランスポートストリーム100を識別できる。番組特定情報230は、各番組番号に対応する番組対応表PMTのパケットID(PID)を示す情報である。
【0028】
図2(b)を参照しながら、番組特定情報230をより詳しく説明する。番組特定情報230は、第1の番組の情報232、・・・、第nの番組の情報234を含む。そのそれぞれは、個々のチャンネルを識別する番組番号232−1、234−1と、その番組番号のプログラムマップパケット識別子(番組対応表PMTのパケットID(PID))またはネットワーク識別子(ネットワークPID)232−2、234−2を含む。番組対応表PMTのパケットID(PID)により、どのパケットを検索すれば、その番組に対応する番組対応表PMTが得られるかを特定できる。
【0029】
続いて図3を参照しながら、図1のPESデータ部34−4が番組対応表PMT300である場合を説明する。番組対応表PMT300は、番組番号ごとに、その番組を構成する映像、音声、付加データ等のストリームが伝送されるパケットのID(PID)を特定する。上述のように、番組対応表PMT300のパケットID(PID)は、図2(b)の番組表PAT200のプログラムマップPID(番組対応表PMTのパケットID)232−2、234−2に記述されている。
【0030】
図3(a)は、番組対応表PMT300のデータ構造を示す。番組対応表PMT300は、テーブル識別子(テーブルID)310と、番組番号320と、番組構成ストリーム特定情報330とを含む。テーブルID310には、番組対応表PMTであることを示すテーブル種別、例えば0x02(16進表記)が格納される。したがって、テーブルIDが0x02(16進表記)の場合には、そのテーブルは番組対応表PMTと判別される。番組番号320は、番組ごとに付された番号(チャンネル)である。番組構成ストリーム特定情報330は、各番組を構成する映像、音声、付加データ等のストリームを特定するための情報である。
【0031】
図3の(b)を参照しながら、番組構成ストリーム特定情報330をより詳しく説明する。番組構成ストリーム特定情報330は、第1の番組構成情報332、・・・、第nの番組構成情報334を含む。そのそれぞれは、個々の番組の映像情報や音声情報等を識別するストリームタイプ332−1、334−1と、その情報が格納されたパケットのID(PID)332−2、334−2を含む。例えば、ストリームタイプ332−1が0x02のとき、映像情報はMPEG2映像情報であることを表し、またストリームタイプ332−1が0x04のとき、音声情報はMPEG2オーディオであることを表す(いずれも16進表記)。この番組対応表PMTを利用することにより、特定の番組番号の映像、音声および付加データのパケットID(PID)をトランスポートストリーム100(図1)の中から検索できる。
【0032】
続いて図4を参照しながら、図1のPESデータ部34−4がイベント情報表EIT400である場合を説明する。イベント情報表EIT400は、各番組の識別子であるイベント識別子(イベントID)、番組ごとの放映時間(放映の開始時間および継続時間)およびタイトル情報等を規定するテーブルである。イベント情報表EIT400には、現在放映されている番組とその次の番組に関する情報のみが格納されている場合と、現在から例えば8日分の放映予定番組の情報が格納されている場合とがある。前者は、予約された番組が放映されているか否か、すなわち録画をいつから行い、いつ終了するかを判断する際に利用される。後者は、複数の番組情報を集めた番組リストを作成する際に利用される情報である。
【0033】
イベント情報表EIT400は、繰り返し継続的にトランスポートストリーム100(図1)に含まれて送信されている。ただし情報量の違いから、現在放映されている番組とその次の番組に関する情報のみが格納されている場合には、イベント情報表EITは比較的短い時間(例えば、5秒ごと)で送信され、一方、数日先の放映予定番組に関する情報が格納されている場合には、比較的長い時間をかけて送信される。イベント情報表EITのパケットID(PID)としては、予め固定値が割り当てられている。
【0034】
図4の(a)は、イベント情報表EIT400のデータ構造を示す。イベント情報表EIT400は、テーブルID410と、サービスID420と、番組情報430とを含む。テーブルID410は、テーブルの種別を表し、例えば0x4Eのときは、現在放映されている番組とその次の番組に関する情報が格納されていると判別される。また、例えば0x50〜0x6Fのときは、数日先の放映予定番組に関する情報が格納されていると判別される。サービスID420は、そのトランスポートストリーム100(図1)内の他のサービスから、このサービスを識別するために利用されるID、すなわち通常は番組のチャンネル番号(番組番号)である。よってサービスIDは、対応する番組対応表PMT300の番組番号320(図3)に等しい。
【0035】
図4の(b)を参照しながら、番組情報430の構成を説明する。図4の(b)は番組情報430のデータ構造を示す。番組情報430は、第1のイベント固有情報432、・・・、第nのイベント固有情報434を含む。このイベント固有情報の数は、1つのチャンネルにおける番組の数である。第1のイベント固有情報432は、放映予定の番組の各々を識別するためのイベントID432−1と、番組の開始時刻を表す開始時間432−2と、継続時間432−3等と、その番組のタイトル等が格納された記述子領域432−4とを含む。第nのイベント固有情報434についても同様である。
【0036】
次に図4(c)を参照して、記述子領域432−4を説明する。記述子領域432−4は、タグ(descriptor_tag)436と、記述子の長さを示す記述子長(descriptor_length)438等を含む。ここでタグ436をより詳しく説明する。タグ436には、記述子の種類に応じて割り当てられた値が記述される。記述子には様々な種類が規定されている。以下、記述子の種類(1)〜(14)およびその記述子の記述内容を列挙する。「必須」と示された記述子は、記述子領域432−4に必ず含まれ、「任意」と示された記述子は、記述子領域432−4に任意的に含まれる。
【0037】
記述子の種類および記述内容
(1)短形式イベント記述子(必須)・・・番組名および簡易番組内容
(2)拡張形式イベント記述子(任意)・・・番組の詳細内容
(3)コンポーネント記述子(必須)・・・映像ストリームの内容(ビデオフォーマット、解像度)
(4)コンテント記述子(任意)・・・番組のジャンルに関する情報
(5)パレンタルレート記述子(任意)・・・番組の視聴制限年齢
(6)デジタルコピー制御記述子(任意)・・・コピー制御情報、最大伝送レート
(7)音声コンポーネント記述子(必須)・・・音声種別(ステレオ、モノラル等)等
(8)ハイパーリンク記述子(任意)・・・データ放送種別
(9)データコンテンツ記述子(任意)・・・データ放送に関する種々の情報
(10)CA契約情報記述子(任意)・・・課金対象番組の視聴/予約記録の可否等に関する情報
(11)イベントグループ記述子(任意)・・・イベントリレー等のサービスをまたがるイベント移動時の情報
(12)コンポーネントグループ記述子(任意)・・・マルチビューTV等に関する情報
(13)シリーズ記述子(任意)・・・シリーズ番組を識別する為の情報
(14)スタッフ記述子(任意)・・・ダミー
【0038】
例えば、番組のタイトルは、(1)の短形式イベント記述子に記述される。番組のジャンルは、(4)のコンテント記述子に記述される。また、番組に出演する出演者の名前は、短形式イベント記述子や拡張形式イベント記述子中に記述できる。なお、短形式イベント記述子や拡張形式イベント記述子には出演者名以外のデータが記述されていてもよい。例えば、記録再生装置は、ユーザから検索の対象となる出演者名を受け取り、入力された出演者名に基づいて短形式イベント記述子や拡張形式イベント記述子の文字列と一致するか否かの検索処理を行うことができる。また、短形式イベント記述子や拡張形式イベント記述子の文字列中に所定の項目を設け、その後に出演者名を記述することにより、出演者名として認識できる。
【0039】
イベント情報表EIT400を利用することにより、番組のチャンネル、放映開始時間、継続時間等が認識でき、さらに記述子領域に記述された番組名、ジャンル等を識別できる。このような番組に関連する内容を記述した情報は、番組記述情報と称される。なお、放映開始時間と継続時間とを用いると、放映終了時刻を特定できる。
【0040】
次に、図2の番組表PAT200、図3の番組対応表PMT300、および、図4のイベント情報表EIT400を利用して、希望の番組に関するパケットを抽出する手順を簡単に説明する。希望の番組の番組番号(チャンネル番号)をXとする。まずはじめに、トランスポートストリーム100のTSパケットから、番組表PAT200が検索される。番組表PATのパケットID(PID)には、例えば0が与えられているので、その値を有するパケットを検索すればよい。番組表PAT200には、各番組番号と、その番組番号に対応する各番組の番組対応表PMTのパケットID(PID)が格納されている。よって、番組番号Xに対応する番組対応表PMTのパケットID(PID)を特定できる。番組対応表PMTのPIDをXXとする。次に、PID=XXが付されたパケットを抽出して、番組番号Xに対応する番組対応表PMT300が得られる。番組対応表PMTには、番組ごとに、視聴の対象として各番組を構成する映像・音声情報等が格納されたTSパケットのパケットID(PID)が格納されている。例えば、番組番号Xの映像情報のPIDはXVであり、音声情報のPIDはXAである。このようにして得られた映像情報を格納したパケットのPIDと、音声情報を格納したパケットのPIDとを利用して、希望の番組の映像・音声情報等が格納されたパケットを抽出できる。
【0041】
上述のパケット抽出手順は、現在視聴している番組に関連するパケットを抽出する際に利用される。さらにこの手順を用いて、現在視聴している番組と同じ時間に放映されている異なるチャンネルの番組、すなわち裏番組のイベント情報表EIT400を得ることができるので、裏番組のチャンネル番号、放映開始時刻、終了時刻、さらにはその裏番組のタイトル、ジャンル、出演者名等の番組記述情報を抽出できる。
【0042】
次に、図1のトランスポートストリーム100を用いる本実施形態の記録再生装置を説明する。図5は、記録再生装置500の構成を示すブロック図である。記録再生装置500は、ユーザの好みに合った裏番組の開始時刻前に、テレビ等の表示装置の画面上に裏番組の情報を表示し、ユーザにその裏番組の存在を通知する。裏番組がユーザの好みに合っているか否かの判断は、以前に視聴および/または録画した番組の番組記述情報を記憶しておき、裏番組のイベント情報表EITから抽出した番組記述情報と比較して、一致する否かに基づいて行う。好みの裏番組を通知した場合には、さらに視聴や録画の要否を表示装置にあわせて表示し、ユーザからの要求に応じて、画面上で裏番組の視聴予約、録画予約等を完了できる。
【0043】
記録再生装置500は、デジタルチューナー部501と、デコーダ部502と、視聴/録画履歴記憶部503と、OSD制御部504と、外部出力制御部505と、表示管制御部506と、リモコン受信部507と、リモコン判定部508と、選局制御部509と、予約設定部510と、時計制御部511と、録画部512とを備えている。
【0044】
デジタルチューナー部501は、デジタル放送のチューナー入力を行うブロックである。デジタルチューナー部501により、図1のトランスポートストリーム100が受信される。
【0045】
デコーダ部502は、デジタルチューナー部501において受信したトランスポートストリーム100の解析処理を行うブロックである。デコーダ部502は、受信したトランスポートストリーム100をデコードして、視聴の対象となる映像情報、音声情報等の視聴情報と、図2〜図4に示す制御情報200〜400とを分離する。そして、制御情報に基づいて視聴情報を再生する。さらにデコーダ部502は、制御情報から番組記述情報を抽出し、視聴/録画履歴記憶部503に格納する。デコーダ部502のより具体的な処理は後述する。
【0046】
視聴/録画履歴記憶部503は、ユーザが過去に視聴し、または録画した番組のチャンネル情報や開始時刻・終了時刻・タイトル・出演者名・ジャンル等の番組記述情報を蓄積したデータベースである。視聴/録画履歴記憶部503は、例えば不揮発性の半導体メモリ、光ディスク、ハードディスク等およびその駆動機構である。視聴/録画履歴記憶部503には、例えば、以下のように番組記述情報が格納されている。
【0047】
なお記録再生装置500の使用時に、例えばユーザ名を入力するように構成することにより、視聴/録画履歴記憶部503は、ユーザごとに番組記述情報を管理することもできる。これによりさらにユーザの好みに応じた管理が可能になる。
【0048】
OSD(On Screen Display)制御部504は、映像信号にGUI(Graphical User Interface)画面を合成する処理を行う。GUI画面とは、例えば裏番組を視聴するか否かの確認、録画するか否かの確認等を表示する画面である。
【0049】
外部出力制御部505は、記録再生装置500外部への映像信号、音声信号等の出力を制御する。表示管制御部506は、ユーザへの裏番組の情報の提示を行う。リモコン受信部507は、リモートコントローラ(通称「リモコン」)を介して、ユーザからの指示を受信する。ここでいう「指示」とは、例えばユーザから視聴を希望する視聴指示、番組の録画開始を要求する記録開始指示である。なお、OSD制御部504、外部出力制御部505、および、表示管制御部506は、記録再生装置500外部への信号等の出力を制御していることから、出力制御部520とも称することとする。
【0050】
リモコン判定部508は、ユーザからの指示の内容を解析し、判定して、記録再生装置500の構成要素に対する指示を発行する。
【0051】
選局制御部509は、ユーザからのチャンネルの選定(選局)指示に応じて、選局動作を行う。
【0052】
予約設定部510は、ユーザからの録画指示に応じて、予約録画に必要な予約条件を設定する。予約条件は、ユーザから直接指定された条件でもよいし、番組記述情報に基づいて特定された、チャンネル番号、放映開始時刻等の条件でもよい。
【0053】
時計制御部511は、番組の開始時刻・終了時刻の管理および、お好み番組の情報が表示されてからの時間等をカウントする。
【0054】
録画部512は、デコーダ部502において抽出された、特定の番組のデータを記録する。録画部512は、例えばハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、光ディスク、ハードディスク等およびその駆動機構である。なお、データを記録する点では、視聴/録画履歴記憶部503と同じであることから、視聴/録画履歴記憶部503と録画部512とを、同じ装置で実現することもできる。
【0055】
以下、図5を参照しながら、記録再生装置500の基本的な動作を説明する。その後、図6を参照しながら本発明の主要な処理を説明する。
【0056】
まず記録再生装置500のデジタルチューナー部501は、TSパケット単位で、トランスポートストリーム100を受信する。トランスポートストリーム100には、記録再生装置500のユーザが現在視聴している放送番組のデジタルデータが含まれている。1つのトランスポートストリーム100は、例えば3番組分のデータがインターリーブされている。よって、受信中のトランスポートストリーム100には、記録再生装置500のユーザが現在視聴している番組の制御情報および視聴情報の他、裏番組の制御情報、視聴情報等も含まれる。なお、複数のトランスポートストリームが送信される場合も考えられる。その場合、受信したTSパケットがどのトランスポートストリームに属するかは、例えば図2に示すトランスポートストリームID(TSID)220に基づいて区別される。以下では、説明の簡単のために単一のトランスポートストリームのみが送受信されているとする。
【0057】
デジタルチューナー部501において受信されたトランスポートストリーム100は、デコーダ部502へと送られる。デコーダ部502は、受信したトランスポートストリーム100を解析して、現在視聴中の番組のTSパケットを取得し、その後、制御情報を含むパケットと視聴情報を含むパケットとに分離する。デコーダ部502は、制御情報に基づいて視聴情報を再生し、映像信号を出力制御部520に送信する。出力制御部520のうちの、例えば外部出力制御部505は、その映像信号をテレビ等の図示しない表示装置に送信し、表示させる。
【0058】
さらにデコーダ部502は、上述の処理と並行して、裏番組のTSパケットを取得して、その番組の制御情報を取り出す。上述のように、制御情報の1つである、図4に示すイベント情報表EIT400には、番組の番組タイトル、ジャンル、放映開始時刻等の番組記述情報が含まれている。デコーダ部502は、裏番組の番組記述情報と、視聴/録画履歴記憶部503に格納されている、ユーザのお好み番組を示す過去の番組記述情報とを比較する。比較は、番組記述情報の1つ以上の項目に関して行われ、全部または一部が一致しているか否かが判断される。例えば、番組のタイトル、放映開始時刻に関して比較される。一致した場合には、デコーダ部502は、裏番組の番組記述情報の一部、例えばチャンネル番号、番組タイトル、放映開始時刻を表す情報をOSD制御部504に送信する。なお裏番組の番組記述情報をすべて送信してもよい。
【0059】
OSD制御部504は、デコーダ部502から裏番組の番組記述情報の一部を受信して、ユーザのお好み番組の情報をユーザに提示する処理を行う。具体的にはOSD制御部504は、現在視聴中の番組の映像信号にGUI画面を付与して、外部出力制御部505に対して外部出力処理を指示すると共に、表示管制御部506に対しても、表示管にお好み番組の情報を表示するように指示する。
【0060】
表示されたGUIに対して、ユーザは、リモコン等の入力装置を利用して指示を入力する。リモコンで指示が入力された場合には、その指示は、リモコン受信部507において受信され、リモコン情報として記録再生装置500に入力される。入力されたリモコン情報はリモコン判定部508へと伝送される。
【0061】
ユーザが裏番組の視聴を指示した場合には、リモコン判定部508は、選局制御部509に対して選局実行を指示する。選局制御部509は、指定されたチャンネル番号をデコーダ部502に通知する。デコーダ部502はそのチャンネル番号に基づいて、そのチャンネル番号に対応するTSパケットの制御情報および視聴情報を抽出して、制御情報に基づいて視聴情報を再生する。さらに選局制御部509は、視聴/録画履歴記憶部503に対して、選局履歴の更新処理を行う。更新処理により、選択された番組の番組記述情報が追加される。
【0062】
一方、ユーザが裏番組の録画を指示した場合には、リモコン判定部508は、予約設定部510に対して予約登録処理を行うことを指示する録画予約信号を出力する。録画予約信号の受信に応答して、予約設定部510は、デコーダ部502と通信し、その裏番組のチャンネル番号、録画開始時刻、録画時間または録画終了時刻の情報を取得し、それらを録画予約条件として設定する。録画予約条件を設定した、予約設定部510は、視聴/録画履歴記憶部503に対して、選局履歴の更新処理を行う。更新処理により、選択された番組の番組記述情報が追加される。
【0063】
ユーザが、一定時間経過しても、裏番組の視聴も録画も指示しなかった場合の処理を説明する。時計制御部511は、OSD制御部504において、お好み番組の情報が表示された後の時間をカウントする。時計制御部511は、お好み番組の情報の表示開始から一定の時間が経過した場合には、OSD制御部504に対して表示終了指示信号を送信し、予約設定部510に対して予約登録処理を行うことを指示する録画予約信号を出力する。表示終了指示信号を受け取ったOSD制御部504は、それに応答して、お好み番組の情報の表示を終了する。一方、録画予約信号を受け取った予約設定部510は、裏番組の録画を指示した場合と同じ処理を行って、録画予約条件の設定と、選局履歴の更新を行う。これらの処理の説明は省略する。
【0064】
以下、図5および図6を参照しながら本発明の主要な処理を説明する。以下では、裏番組の番組記述情報と、視聴/録画履歴記憶部503に格納されている、ユーザのお好み番組を示す過去の番組記述情報とが一致しているとする。
【0065】
図6は、記録再生装置500の主要な処理の流れを示すフローチャートである。まずステップS101において、デコーダ部502は、現在の時刻が、裏番組の放映開始時刻の数分前、例えば2分前であるか否かを判定する。裏番組の放映開始の2分前になった場合、ステップS102に進む。なおステップS102に進む条件である「数分前」の値は、ユーザが任意に設定できるようにしておく事が望ましい。
【0066】
ステップS102において、OSD制御部504は、例えば裏番組のタイトル、チャンネル番号、開始時刻、終了時刻、ジャンル等を表す情報を提示して、お好み番組の存在を視聴者に通知する。あわせて、ユーザのお好みの番組の放映が数分後に開始されることも通知する。「提示」とは、例えばテレビ画面への表示であってもよいし、音声による告知、表示管を用いた提示が考えられる。以下ではテレビ画面への表示として説明する。
【0067】
お好み番組の情報の提示に基づいて、ユーザは、リモコンや、記録再生装置500本体に設けられた種々のボタンを押下して、希望する処理を選択できる。「種々のボタン」とは、例えば視聴を選択する「視聴」ボタン、録画を選択する「録画」ボタン、裏番組の視聴、録画等を希望しない「無効」ボタンである。以下ではこれらのボタンは、リモコンに設けられているとして説明する。なお、お好み番組の存在を提示するとともに、テレビ画面に、ユーザが希望する処理を選択できるボタンを表示してもよい。例えば、視聴を選択する「視聴」ボタン、録画を選択する「録画」ボタン、裏番組の視聴、録画等を希望しない「無効」ボタン等である。ユーザは、リモコン等を用いて画面上のハイライト、ポインタ等を移動させ、これらのボタンの1つを選択できる。ボタンが選択された場合には、選択されたボタンに対応する処理が実行される。これにより裏番組の情報を表示するだけでなく、裏番組へのチャンネル変更、裏番組の録画を容易に実現できる。これらの処理を以下説明する。
【0068】
まずステップS103において、リモコン判定部508は、「視聴」ボタンが押下されたか否かを判定する。「視聴」ボタンが押下された場合は、ステップS104へ進む。ステップS104では、選局制御部509は、通知した裏番組のチャンネルを特定してデコーダ部502に選局を指示し処理を終了する。デコーダ部502は、選局された番組の制御情報に基づいて視聴情報を再生するので、ユーザは、選択した番組を視聴できる。よってユーザはお好み番組の選局を容易に行うことができる。
【0069】
ステップS105は、リモコン判定部508は、「録画」ボタンが押下されたか否かを判定する。「録画」ボタンが押下された場合は、ステップS106へ進む。ステップS106は、通知した裏番組の録画を行うために、録画予約条件の登録を行い、処理を終了する。その裏番組の予約条件が設定され、予約条件に基づいて録画が行われるので、ユーザはお好み番組の予約録画を容易に行うことができる。このとき、予約録画登録処理を行った番組のトランスポートストリームのデータには、消去および上書きを禁止する上書き禁止の属性を付加してもよい。ユーザの希望に基づいて録画したデータが、不用意に消去されないようにするためである。
【0070】
ステップS107は、「無効」ボタンが押下されたか否かの判定である。「無効」ボタンが押下された場合は、選局処理や予約録画登録処理は行わずに、そのまま処理を終了する。
【0071】
ユーザによる選択がないまま一定時間経過した場合には、記録再生装置500は、以下の処理を行う。まずステップS108においては、時計制御部511は、OSD制御部504による裏番組の通知から一定時間経過したか否かを判定する。「一定時間」とは、例えば1分であり、または、裏番組が開始されるまでの時間である。この時間は、ユーザが自由に設定できるようにしておくことが望ましい。
【0072】
一定時間経過していない場合は、再度「視聴」「録画」「無効」等のボタンが押されているか否かの判定処理を行うために、ステップS103からの処理を繰り返す。
【0073】
一定時間経過したと判定した場合は、ステップS109へと進む。ステップS109は、通知した裏番組の録画を行うために、予約設定部510は録画予約条件の登録を行い、処理を終了する。これにより、一時的な不在等の何らかの要因でユーザがお好み裏番組の通知を見逃した場合でも、後に録画されたお好み番組を視聴できるので、ユーザは視聴を希望する番組を見逃すことがなくなる。なお、録画を自動的に行う場合には、所定時間が経過した後、録画中または録画設定を行ったことを画面上に表示し、ユーザに通知してもよい。
【0074】
また、ステップS109において録画予約条件の登録を行った番組には、録画番組一覧表示や再生画面等において、記録再生装置500が自動的に録画したことを識別できる表示等を付すことが好ましい。ユーザが容易に認識できるからである。また、ステップS109において予約録画登録処理を行った番組のトランスポートストリームのデータには、消去および上書きが可能であることを示す上書き許可の属性を付加しておくことが好ましい。録画可能な容量が少なくなった場合に、ユーザが自ら録画した番組や予約録画した番組が誤って消去されることを防止できるからである。
【0075】
以上、本発明のデータ処理装置の実施形態を説明した。これまでの説明では、記録再生装置500は、ユーザがある番組を視聴中に裏番組を通知するとした。しかし記録再生装置500は、ユーザが視聴していない状態である番組を録画中に、音声等により、ユーザに裏番組を通知してもよい。
【0076】
また、視聴中の番組の番組記述情報と、これまで視聴/録画した番組の番組記述情報とを比較するとした。このとき、ユーザが予めリモコン等を介して番組記述情報を指定しておくことにより、指定された番組記述情報に基づいて比較を行い、一致したか否かを判定してもよい。一致した場合には、その番組記述情報に関連する番組の視聴情報を再生することになる。
【0077】
さらに実施形態では、視聴中の番組の番組記述情報と、これまで視聴/録画した番組の番組記述情報とが一致した場合の処理を主に説明した。一致しない場合には、記録再生装置は、例えば「今まで視聴または録画していない番組です。録画しますか?」という通知を画面に表示し、リモコン等を介してユーザから録画開始指示を受け取った場合にのみ録画を開始することができる。録画しない旨の指示があった場合または一定時間経過してもユーザから指示がない場合には、録画を行うことなく処理を終了する。なお、上述の過程を経て番組を録画した場合には、記録再生装置は録画した番組の番組記述情報をすべて視聴/録画履歴記憶部に格納してもよいし、後にユーザが実際に視聴した番組の番組記述情報のみを格納してもよい。または自動的に録画した各番組をユーザが視聴した後、ユーザがその番組を気に入ったことを記録再生装置に通知した場合に、記録再生装置はその番組の番組記述情報を視聴/録画履歴記憶部に格納してもよい。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザが視聴したいと思われる番組を、逃さずに簡単に視聴し、および/または録画することができる。また、ユーザが視聴/録画等の選択を行わなかった場合には、自動的に録画することにより、ユーザが不在でも番組の見逃しを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスポートストリームのデータ構造を示す図である。
【図2】番組表PATのデータ構造を示す図である。
【図3】番組対応表PMTのデータ構造を示す図である。
【図4】イベント情報表EITのデータ構造を示す図である。
【図5】記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図6】記録再生装置の主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
500 記録再生装置
501 デジタルチューナー部
502 デコーダ部
503 視聴/録画履歴記憶部
504 OSD制御部
505 外部出力制御部
506 表示管制御部
507 リモコン受信部
508 リモコン判定部
509 選局制御部
510 予約設定部
511 時計制御部
512 録画部
520 出力制御部
Claims (13)
- 再生されて視聴の対象となる視聴情報、および、前記視聴情報の再生を制御するために必要な制御情報を含む、番組のデータストリームを受信するチューナー部と、
受信された前記データストリームをデコードして前記視聴情報および前記制御情報を分離し、前記制御情報に基づいて前記視聴情報を再生するデコーダ部であって、前記制御情報から、前記番組に関連する内容を記述した番組記述情報を抽出するデコーダ部と、
再生された前記視聴情報を出力する出力制御部と、
再生された前記視聴情報に対応する、抽出された前記番組記述情報を記憶する記憶部と、
を備えたデータ処理装置であって、
前記デコーダ部は、前記記憶部に記憶された、少なくとも1つの第1の番組に関連する第1の番組記述情報と、受信中のデータストリームに含まれる制御情報から抽出された第2の番組記述情報とを比較し、一致した場合には、前記第2の番組記述情報の少なくとも一部を前記出力制御部に送信し、
前記出力制御部は、前記番組識別情報に基づいて、前記第2の番組の存在を視聴者に通知する、データ処理装置。 - 前記第2の番組に対し、ユーザから視聴を希望する視聴指示を受信する受信部をさらに備えており、
前記デコーダ部は、前記視聴指示の受信に応答して、前記第2の番組記述情報を含む制御情報に基づいて、第2の番組のデータストリームに含まれる視聴情報を再生する、請求項1に記載のデータ処理装置。 - 前記第2の番組に対し、ユーザから記録を希望する記録指示を受信する受信部と、
前記記録指示の受信に応答して、受信した前記第2の番組のデータストリームを記録する記録部とをさらに備えた、請求項1に記載のデータ処理装置。 - 所定の時間経過後に、前記受信部は前記記録指示の受け付けを終了し、前記記録部は前記第2の番組のデータストリームを記録する、請求項3に記載のデータ処理装置。
- 前記出力制御部は、前記第2の番組とは異なる番組の視聴情報を出力しながら、前記第2の番組の存在を視聴者に通知する、請求項1に記載のデータ処理装置。
- 記録部は、前記第2の番組とは異なる番組のデータストリームを記録し、前記出力制御部は、前記第2の番組の存在を視聴者に通知する、請求項3に記載のデータ処理装置。
- 前記デコーダ部は、前記記憶部に記憶された前記第1の番組記述情報と、前記第2の番組記述情報とが一致しない場合に、第2の番組のデータストリームの記録の開始を指示する記録開始指示を出力し、
前記記録開始指示に基づいて、受信した前記第2の番組のデータストリームを記録する記録部をさらに備えた、請求項1に記載のデータ処理装置。 - 出力制御部は、前記第2の番組のデータストリームの記録を開始した後に、前記第2の番組の記録を視聴者に通知する、請求項4または7に記載のデータ処理装置。
- 記録部は、記録された前記第2の番組のデータストリームに、消去が可能であることを示す上書き許可の属性を付加する、請求項8に記載のデータ処理装置。
- 記録部は、記録された前記第2の番組のデータストリームに、消去が不可能であることを示す上書き禁止の属性を付加する、請求項3に記載のデータ処理装置。
- 前記記憶部は、記録部に記録された前記データストリームの視聴情報に対応する前記番組記述情報をさらに記憶する、請求項3、4、6、10のいずれかに記載のデータ処理装置。
- 前記番組記述情報は、番組のタイトル、番組に出演する出演者の名前、ジャンル、チャンネル、開始時刻および終了時刻のうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜11のいずれかに記載のデータ処理装置。
- ユーザから、前記番組記述情報を指定する指定情報を受信する指定情報受信部をさらに備え、
前記デコーダ部は、前記指定情報によって指定された前記番組記述情報を含む制御情報に基づいて、前記制御情報に対応するデータストリームに含まれる視聴情報を再生する、請求項12に記載のデータ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003137339A JP2004343411A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | データ処理装置 |
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JP2003137339A JP2004343411A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | データ処理装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003137339A Pending JP2004343411A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | データ処理装置 |
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006340111A (ja) * | 2005-06-02 | 2006-12-14 | Sanyo Electric Co Ltd | ディジタル放送受信装置 |
JP2008167212A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Mazda Motor Corp | 放送受信装置 |
JP2008167211A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Mazda Motor Corp | 放送受信装置 |
JP2009081573A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Sharp Corp | 録画再生装置 |
-
2003
- 2003-05-15 JP JP2003137339A patent/JP2004343411A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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