JP2004340757A - カーナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な条件を入力するだけで、ユーザの意図する目的地を設定することができるカーナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ユーザに行きたい方面、旅行期間、旅費の予算を入力させ(ステップS10)、メモリ地点や目的地履歴地点の施設からユーザの好む施設のジャンルを特定し、ユーザによって入力された各条件を満足し、かつ、特定された施設ジャンルの施設を目的地として設定する(ステップS20)。そして、この設定された目的地までの経路を計算し(ステップS30)、この計算された経路を案内する(ステップS60)。これにより、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合であっても、例えば、行きたい方面等の簡単な条件のみを入力するだけで、目的地を設定することができる。そして、設定された目的地までの経路を案内することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】ユーザに行きたい方面、旅行期間、旅費の予算を入力させ(ステップS10)、メモリ地点や目的地履歴地点の施設からユーザの好む施設のジャンルを特定し、ユーザによって入力された各条件を満足し、かつ、特定された施設ジャンルの施設を目的地として設定する(ステップS20)。そして、この設定された目的地までの経路を計算し(ステップS30)、この計算された経路を案内する(ステップS60)。これにより、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合であっても、例えば、行きたい方面等の簡単な条件のみを入力するだけで、目的地を設定することができる。そして、設定された目的地までの経路を案内することができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、目的地に係わる各種条件を絞り込むことで目的地を設定するナビゲーション装置がある(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に開示されているナビゲーション装置によれば、例えば、「飲食」等の目的地の候補とする分野、その目的地の候補が属するエリア、「洋食」、「和食」等のカテゴリ、「朝食」、「ランチ」等の目的、及び予算等の各種条件を絞り込んで、該当する施設等を目的地に設定する。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−82652号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した、従来のナビゲーション装置において用いられる各種条件は、目的とする施設等を絞り込むために詳細な条件となっている。従って、例えば、行きたい方面のみが決定しているものの、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合には、ユーザの意図する目的地を設定することができない。
【0005】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたもので、簡単な条件を入力するだけで、ユーザの意図する目的地を設定することができるカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のカーナビゲーション装置は、地図の描画に用いる地図データと、地図データ上の施設に関する検索データとを格納する地図データ格納手段と、過去に経路の目的地として設定された施設、及び、ユーザによって登録された施設の少なくとも一方に関する検索データを記憶する記憶手段と、記憶手段の記憶する検索データの施設ジャンルに基づいて、ユーザの好む施設ジャンルを特定する施設ジャンル特定手段と、目的地を含むエリアの条件を入力する入力手段と、入力手段によって入力された条件を満たし、かつ、施設ジャンル特定手段によって特定された施設ジャンルの検索データを地図データ格納手段から抽出する抽出手段と、抽出手段の抽出した検索データの施設を経路の目的地に設定する目的地設定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
このように、本発明のカーナビゲーション装置は、過去に目的地として設定された施設やユーザによって登録された施設を参照して、ユーザの好む施設ジャンルを特定する。そして、ユーザによって入力された目的地を含むエリアの条件(例えば、行きたい方面の行政区域名称等)を満足する施設ジャンルの施設を経路の目的地として設定する。
【0008】
すなわち、過去に目的地として設定された施設やメモリ地点として登録済みの施設のジャンルを参照することで、ユーザの好む施設ジャンル(例えば、遊園地、スキー場等)を把握することが可能となる。従って、ユーザの好みである施設ジャンルを特定することで、ユーザは、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合であっても、例えば、行きたい方面等の簡単な条件のみを入力するだけで、経路の目的地を設定することができる。
【0009】
請求項2に記載のカーナビゲーション装置では、抽出手段の抽出した検索データの施設を経路の通過地点として設定する通過地点設定手段を備えることを特徴とする。これにより、目的地へ向かう途中に立ち寄ることのできる施設を経路の通過地点として設定することができる。
【0010】
請求項3に記載のカーナビゲーション装置によれば、施設ジャンル特定手段は、記憶手段の記憶する検索データの施設ジャンルから最も数の多い施設ジャンルを特定することを特徴とする。これにより、過去に目的地として設定された施設やメモリ地点として登録済みの施設の施設ジャンルから、最も数の多い施設ジャンルを特定することができる。
【0011】
請求項4に記載のカーナビゲーション装置によれば、入力手段は、旅行期間、及び旅費を含む条件を入力することを特徴とする。このように、ユーザは、行きたい方面に加えて、旅行期間、旅費の簡単な条件のみを入力するだけで、これら条件を満足する経路の目的地を設定することができる。
【0012】
請求項5に記載のカーナビゲーション装置では、出発地から目的地設定手段によって設定された目的地までの経路を計算する経路計算手段と、経路計算手段の計算する経路を案内する経路案内手段とを備えることを特徴とする。これにより、ユーザの好む施設ジャンルの施設を目的地とする経路を案内することができる。
【0013】
請求項6に記載のカーナビゲーション装置では、経路計算手段によって複数の経路が計算される場合、各経路の目的地へ向かう際の必要な旅費に基づいて経路案内の対象とすべき経路を選択する経路選択手段を備え、経路案内手段は、経路選択手段の選択する経路を案内することを特徴とする。
【0014】
例えば、各経路の目的地までの距離等から、各目的地へ向かうために必要なガソリン代を算出することができる。この算出したガソリン代が最も少なくて済む経路を選択することで、低予算で行くことのできる目的地の経路を案内することができる。なお、旅費以外に、例えば、目的地として設定される施設の営業時間やその施設周辺の道路の渋滞情報等を考慮して経路を選択してもよい。
【0015】
請求項7に記載のカーナビゲーション装置では、経路案内手段による経路案内中に、外部から経路周辺の施設に関する情報を受信する受信手段と、受信手段の受信した施設に関する情報を報知する報知手段とを備えることを特徴とする。これにより、ユーザは、経路周辺に存在する施設を把握することができる。
【0016】
請求項8に記載のカーナビゲーション装置では、報知手段による施設に関する情報の報知が行われた場合に、施設を新たな目的地として設定するか否かの指示をする指示手段を備え、指示手段によって目的地として設定する指示があった場合、目的地設定手段は、施設を経路案内の新たな目的地に設定することを特徴とする。これにより、報知された施設を目的地として設定することができる。
【0017】
請求項9に記載のカーナビゲーション装置によれば、時間を検出する時間検出手段と、入力手段によって入力される旅費の金額が所定金額以下であるか否かを判定する旅費判定手段と、時間検出手段の検出する時間が所定の時間帯に属し、かつ、旅費判定手段によって旅費の金額が所定金額以下であると判定する場合、経路周辺の駐車可能な施設を検索データから検索する検索手段とを備え、報知手段は、検索手段の検索する施設に関する情報を報知することを特徴とする。
【0018】
例えば、少ない旅費で旅行する場合、車室内に寝泊りすることが考えられる。そこで、例えば、夜8時から朝6時の時間帯で、かつ、旅費が所定金額以下である場合、経路周辺のドライブインや道の駅等の設備の整った駐車可能な施設を検索し、この検索された施設に関する情報を報知する。これにより、ユーザは、安全に車室内に寝泊りすることができる駐車可能な施設を把握することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態におけるカーナビゲーション装置に関して、図面に基づいて説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係わるカーナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態のカーナビゲーション装置100は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、外部メモリ9、表示装置10、音声入出力装置11、リモコンセンサ12、通信装置14、及びこれらと接続する制御回路8によって構成される。
【0021】
制御回路8は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、カーナビゲーション装置100が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
【0022】
位置検出器1は、いずれも周知の地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器1を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
【0023】
地図データ入力器6は、検索用データ、表示用データ等の各種データを入力するための装置であり、制御回路8からの要請により各種データを送信する。これら各種データを記憶する記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVD−ROM等が用いられる。
【0024】
検索用データとは、施設の検索に用いられるデータであり、施設名称、遊園地・スキー場等の施設ジャンル、電話番号、住所、座標(緯度・経度)等の各データから構成される。一方、表示用データは、地図データ、背景データ、目印データ等から構成されるもので、表示装置10の画面に地図を表示するために用いられるデータである。このうち、地図データは、リンクデータとノードデータによって構成される。ここで、地図データを構成するリンクデータ、及びノードデータについて説明する。
【0025】
先ず、リンクとは、地図上の各道路を交差・分岐・合流する点等の複数のノードにて分割し、それぞれのノード間をリンクとして規定されるものであり、各リンクを接続することにより道路が構成される。リンクデータは、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンクの始端及び終端ノード座標(緯度・経度)、道路名称、道路種別、道路幅員、車線数、リンク旅行時間等の各データから構成される。
【0026】
さらに、ノードデータは、地図上の各道路が交差、合流、分岐するノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標、ノード名称、ノードに接続する全てのリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、交差点種類等の各データから構成される。
【0027】
操作スイッチ群7は、例えば、表示装置10と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、表示装置10の画面に表示される地図のスクロール操作、文字入力、キー選択等の各種入力に使用される。
【0028】
外部メモリ9は、例えば、読み書き可能なメモリカードやハードディスク等の読み書き可能な記憶媒体が用いられる。この外部メモリ9には、例えば、ユーザによって登録された地点(以下、メモリ地点と呼ぶ)や、後述する経路案内機能において過去に目的地として設定された地点(以下、目的地履歴地点と呼ぶ)に対応する検索用データが記憶される。さらに、目的地履歴地点には、過去に目的地として設定された回数を関連付けて記憶している。なお、メモリ地点についても、過去に目的地として設定された場合には、その設定された回数が関連付けて記憶されている。
【0029】
表示装置10は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置10の画面には位置検出器1から入力された車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ入力器6より入力された地図データ、背景データ、及び目印データによって生成される車両周辺の地図を表示することができる。
【0030】
音声入出力装置11は、図示しない入力装置及び出力装置から構成される。入力装置は、ユーザの発話内容を認識して、ナビゲーション装置100の各種入力に用いるものである。一方、出力装置は、スピーカやオーディオアンプ等から構成されるもので、音声案内等に用いられる。
【0031】
通信装置14は、例えば、携帯電話機等の移動通信装置等が用いられ、車両外部との通信接続を行う。この通信装置14を介して、外部の情報センタ等から各種情報を受信することができる。
【0032】
本実施形態のカーナビゲーション装置100は、操作スイッチ群7やリモコン13等から目的地の位置を指定すると、現在位置を出発地とする目的地までの最適な経路を自動的に選択して案内経路を形成し表示する、いわゆる経路案内機能も備えている。このような自動的に最適な経路を設定する手法は、例えば、周知のダイクストラ法によるコスト計算、すなわちリンク長、道路種別、道路幅員等を考慮してリンク毎に付されるコスト値を用いて、最小のコストで目的地に到達する経路を計算する方法が採用される。
【0033】
これらの機能は、主に制御回路8によって各種の演算処理がなされることで実行される。すなわち、制御回路8は、目的地が指定されると地図データ入力器6の地図データを用いて経路を計算し、その経路を表示装置10へ表示させるとともに、分岐地点や右左折すべき交差点において地図の拡大や音声案内を行う。
【0034】
また、カーナビゲーション装置100は、外部メモリ9に記憶されるメモリ地点や目的地履歴地点に対応する検索用データの施設ジャンルを参照して、ユーザの好む施設ジャンルを特定する。そして、ユーザによって入力された目的地を設定する際の条件を満足する施設ジャンルの検索用データを地図データ入力器6から抽出し、この抽出した検索用データの施設を案内経路の目的地として設定する。この設定された目的地までの経路が経路案内機能において案内される。
【0035】
次に、この本実施形態の特徴部分である経路案内機能の処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。図2に示すステップS10では、ユーザに対して、これから行きたい方面(例えば、都道府県、市区町村等によって区分される行政区域等)の名称、旅行期間、旅費の予算を入力させる。
【0036】
なお、このユーザに入力させる目的地を設定する際の条件は、本実施形態の条件に限定されるものではないが、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合、ユーザは詳細な条件を決定することができない。従って、ユーザに入力させる条件としては、施設を特定する際の条件などは除かれる。
【0037】
ステップS20では、外部メモリ9に記憶されるメモリ地点や目的地履歴地点に対応する検索用データの施設ジャンルを参照して、ユーザの好む施設のジャンルを特定する。この施設ジャンルが特定されると、ステップS10にて入力された条件を満足し、かつ、特定された施設ジャンルの施設を地図データ入力器6の検索用データから抽出する。そして、抽出した検索用データに対応する施設を目的地として設定する。
【0038】
なお、施設ジャンルの特定方法としては、最も数の多い施設ジャンルを特定することで、ユーザの好む施設ジャンルを特定することができるが、例えば、複数の施設ジャンルが特定される場合には、過去に目的地として設定された回数が最も多い施設ジャンルとするとよい。
【0039】
ステップS30では、ステップS20にて設定された目的地までの経路を計算する。なお、ステップS20にて複数の目的地が設定された場合には、例えば、所定数(例えば、最大で5つ)までの目的地への経路を計算する。ステップS40では、複数の経路が計算されたか否かを判定し、肯定判定される場合にはステップS50へ処理を進め、否定判定される場合にはステップS60へ処理を移行し、ステップS60にて、計算された経路の案内を開始する。
【0040】
ステップS50では、複数の経路が計算されたため、この複数の経路の中から経路案内を行うべき経路を1つ選択する。本実施形態では、各経路の目的地へ向かう際の必要な旅費に基づいて1つの経路を選択する。そして、ステップS60にて、選択された経路の案内が開始される。
【0041】
例えば、各経路の目的地までの距離等から、各目的地へ向かうために必要なガソリン代を算出することができるため、このガソリン代が最も少なくて済む経路を選択することで、低予算で行くことのできる目的地の経路を案内することができる。
【0042】
なお、旅費に基づいて案内経路を選択する以外に、例えば、目的地として設定される施設の営業時間やその施設周辺の道路の渋滞情報等を考慮して経路を選択してもよい。また、目的地として設定した施設の名称をリスト表示し、その中からユーザの選択する施設名称の施設を目的地とする経路を最終的な経路としてもよい。
【0043】
このように、本実施形態におけるカーナビゲーション装置は、目的地履歴地点やメモリ地点を参照して、ユーザの好む施設ジャンルを特定する。そして、ユーザによって入力された目的地を設定する際の条件を満足し、かつ、特定された施設ジャンルの施設を目的地として設定し、この設定された目的地までの経路を案内する。
【0044】
これにより、ユーザは、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合であっても、例えば、行きたい方面等の簡単な条件のみを入力するだけで、ユーザが好む目的地が設定され、この目的地までの経路を案内することができる。
【0045】
(変形例1)
本実施形態では、目的地の設定をするものであるが、ユーザによって入力された目的地を設定する際の条件を満足し、かつ、特定された施設ジャンルの施設を経路の通過地点として設定してもよい。
【0046】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
【0047】
本実施形態では、経路案内中に通信装置14を介して外部から経路周辺の施設に関する情報を受信し、この受信した施設に関する情報をユーザに提供する点で異なる。また、ユーザが、この提供した施設を経路の新たな目的地として設定する指示があった場合には、この施設を目的地とする経路を再度計算して、この再計算した経路を案内する。以下、この経路案内中に実行する施設情報案内処理について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
【0048】
図3に示すステップS100では、通信装置14を介して、図示しない外部の情報センタから、経路周辺の施設に関する最新の情報(施設情報)を受信する。ステップS110では、受信した施設情報を表示装置10の画面に表示する。これにより、ユーザは、経路周辺に存在する施設を把握することができる。
【0049】
なお、表示装置10の画面に受信した全ての施設情報が表示できない場合には、例えば、施設名称のリスト等を画面に表示し、ユーザによって特定の施設名称が選択された場合には、その選択された施設名称の施設に関する詳細な情報を画面を切り替えて表示する。また、全ての施設名称のリストが画面に表示できない場合には、リストをスクロール表示したり、複数の画面に分割してページ送りして表示したりする。
【0050】
ステップS120では、画面に表示された1つの施設を経路の目的地として設定する指示が行われたか否かを判定し、肯定判定される場合にはステップS130へ処理を進め、否定判定される場合には本処理を終了する。ステップS130では、この施設を目的地とする経路を再計算し、ステップS140にて経路案内を行う。
【0051】
この本実施形態のカーナビゲーション装置のように、経路周辺の施設に関する情報をユーザに提供し、またユーザが、この提供した施設を経路の新たな目的地として設定する指示があった場合には、この施設を目的地とする経路を再度計算して、この再計算した経路を案内することで、経路案内に従って新たな目的地へ向かうことができる。
【0052】
(変形例2)
例えば、少ない旅費で旅行する場合、ユーザが車室内に寝泊りすることが考えられる。そこで、時間が所定の時間帯に属し、かつ、旅費の予算が少ない場合には、経路周辺の駐車可能な施設を検索し、この駐車可能な施設に関する情報を提供してもよい。また、ユーザが、この提供した施設を経路の通過地点に設定する指示を行った場合には、この施設を通過する経路を再度計算して、この再計算した経路を案内するとよい。
【0053】
以下、この経路案内中に実行する車中泊案内処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。まず、例えば、現在の時間が夜8時から朝6時の時間帯に属する場合、以下の処理を行う。なお、時間帯はこれに限定されるものではない。
【0054】
図4に示すステップS200では、図2に示したステップS10において入力された旅費の予算が所定金額以下であるか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS210に処理を進め、否定判定される場合には本処理を終了する。なお、所定金額は、ユーザによって任意な金額が設定可能であるとよい。
【0055】
ステップS210では、経路周辺に存在する、ドライブインや道の駅等の設備の整った駐車可能な施設を検索する。そして、検索した施設に関する情報を表示装置10の画面に表示する。これにより、ユーザは、安全に車室内に寝泊りすることができる駐車可能な施設を把握することができる。さらに、ステップS210では、駐車可能な施設に関する情報を画面に表示する。
【0056】
ステップS220では、画面に表示した施設を経路の通過地点として設定する指示が行われたか否かを判定し、肯定判定される場合にはステップS230へ処理を進め、否定判定される場合には本処理を終了する。ステップS230では、現在位置から通過地点を通過して目的地に達する経路を再計算し、ステップS240にて経路案内を再開する。これにより、安全に車室内に寝泊りすることができる駐車可能な施設までの経路を案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる、カーナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係わる、経路案内機能の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態に係わる、施設情報案内処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態の変形例に係わる、車中泊案内処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 位置検出器
6 地図データ入力器
7 操作スイッチ群
8 制御回路
9 外部メモリ
10 表示装置
11 音声入出力装置
12 リモコンセンサ
13 リモコン
14 通信装置
100 カーナビゲーション装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、目的地に係わる各種条件を絞り込むことで目的地を設定するナビゲーション装置がある(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に開示されているナビゲーション装置によれば、例えば、「飲食」等の目的地の候補とする分野、その目的地の候補が属するエリア、「洋食」、「和食」等のカテゴリ、「朝食」、「ランチ」等の目的、及び予算等の各種条件を絞り込んで、該当する施設等を目的地に設定する。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−82652号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した、従来のナビゲーション装置において用いられる各種条件は、目的とする施設等を絞り込むために詳細な条件となっている。従って、例えば、行きたい方面のみが決定しているものの、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合には、ユーザの意図する目的地を設定することができない。
【0005】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたもので、簡単な条件を入力するだけで、ユーザの意図する目的地を設定することができるカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のカーナビゲーション装置は、地図の描画に用いる地図データと、地図データ上の施設に関する検索データとを格納する地図データ格納手段と、過去に経路の目的地として設定された施設、及び、ユーザによって登録された施設の少なくとも一方に関する検索データを記憶する記憶手段と、記憶手段の記憶する検索データの施設ジャンルに基づいて、ユーザの好む施設ジャンルを特定する施設ジャンル特定手段と、目的地を含むエリアの条件を入力する入力手段と、入力手段によって入力された条件を満たし、かつ、施設ジャンル特定手段によって特定された施設ジャンルの検索データを地図データ格納手段から抽出する抽出手段と、抽出手段の抽出した検索データの施設を経路の目的地に設定する目的地設定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
このように、本発明のカーナビゲーション装置は、過去に目的地として設定された施設やユーザによって登録された施設を参照して、ユーザの好む施設ジャンルを特定する。そして、ユーザによって入力された目的地を含むエリアの条件(例えば、行きたい方面の行政区域名称等)を満足する施設ジャンルの施設を経路の目的地として設定する。
【0008】
すなわち、過去に目的地として設定された施設やメモリ地点として登録済みの施設のジャンルを参照することで、ユーザの好む施設ジャンル(例えば、遊園地、スキー場等)を把握することが可能となる。従って、ユーザの好みである施設ジャンルを特定することで、ユーザは、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合であっても、例えば、行きたい方面等の簡単な条件のみを入力するだけで、経路の目的地を設定することができる。
【0009】
請求項2に記載のカーナビゲーション装置では、抽出手段の抽出した検索データの施設を経路の通過地点として設定する通過地点設定手段を備えることを特徴とする。これにより、目的地へ向かう途中に立ち寄ることのできる施設を経路の通過地点として設定することができる。
【0010】
請求項3に記載のカーナビゲーション装置によれば、施設ジャンル特定手段は、記憶手段の記憶する検索データの施設ジャンルから最も数の多い施設ジャンルを特定することを特徴とする。これにより、過去に目的地として設定された施設やメモリ地点として登録済みの施設の施設ジャンルから、最も数の多い施設ジャンルを特定することができる。
【0011】
請求項4に記載のカーナビゲーション装置によれば、入力手段は、旅行期間、及び旅費を含む条件を入力することを特徴とする。このように、ユーザは、行きたい方面に加えて、旅行期間、旅費の簡単な条件のみを入力するだけで、これら条件を満足する経路の目的地を設定することができる。
【0012】
請求項5に記載のカーナビゲーション装置では、出発地から目的地設定手段によって設定された目的地までの経路を計算する経路計算手段と、経路計算手段の計算する経路を案内する経路案内手段とを備えることを特徴とする。これにより、ユーザの好む施設ジャンルの施設を目的地とする経路を案内することができる。
【0013】
請求項6に記載のカーナビゲーション装置では、経路計算手段によって複数の経路が計算される場合、各経路の目的地へ向かう際の必要な旅費に基づいて経路案内の対象とすべき経路を選択する経路選択手段を備え、経路案内手段は、経路選択手段の選択する経路を案内することを特徴とする。
【0014】
例えば、各経路の目的地までの距離等から、各目的地へ向かうために必要なガソリン代を算出することができる。この算出したガソリン代が最も少なくて済む経路を選択することで、低予算で行くことのできる目的地の経路を案内することができる。なお、旅費以外に、例えば、目的地として設定される施設の営業時間やその施設周辺の道路の渋滞情報等を考慮して経路を選択してもよい。
【0015】
請求項7に記載のカーナビゲーション装置では、経路案内手段による経路案内中に、外部から経路周辺の施設に関する情報を受信する受信手段と、受信手段の受信した施設に関する情報を報知する報知手段とを備えることを特徴とする。これにより、ユーザは、経路周辺に存在する施設を把握することができる。
【0016】
請求項8に記載のカーナビゲーション装置では、報知手段による施設に関する情報の報知が行われた場合に、施設を新たな目的地として設定するか否かの指示をする指示手段を備え、指示手段によって目的地として設定する指示があった場合、目的地設定手段は、施設を経路案内の新たな目的地に設定することを特徴とする。これにより、報知された施設を目的地として設定することができる。
【0017】
請求項9に記載のカーナビゲーション装置によれば、時間を検出する時間検出手段と、入力手段によって入力される旅費の金額が所定金額以下であるか否かを判定する旅費判定手段と、時間検出手段の検出する時間が所定の時間帯に属し、かつ、旅費判定手段によって旅費の金額が所定金額以下であると判定する場合、経路周辺の駐車可能な施設を検索データから検索する検索手段とを備え、報知手段は、検索手段の検索する施設に関する情報を報知することを特徴とする。
【0018】
例えば、少ない旅費で旅行する場合、車室内に寝泊りすることが考えられる。そこで、例えば、夜8時から朝6時の時間帯で、かつ、旅費が所定金額以下である場合、経路周辺のドライブインや道の駅等の設備の整った駐車可能な施設を検索し、この検索された施設に関する情報を報知する。これにより、ユーザは、安全に車室内に寝泊りすることができる駐車可能な施設を把握することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態におけるカーナビゲーション装置に関して、図面に基づいて説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係わるカーナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態のカーナビゲーション装置100は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、外部メモリ9、表示装置10、音声入出力装置11、リモコンセンサ12、通信装置14、及びこれらと接続する制御回路8によって構成される。
【0021】
制御回路8は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、カーナビゲーション装置100が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
【0022】
位置検出器1は、いずれも周知の地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器1を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の車速センサ等を用いてもよい。
【0023】
地図データ入力器6は、検索用データ、表示用データ等の各種データを入力するための装置であり、制御回路8からの要請により各種データを送信する。これら各種データを記憶する記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVD−ROM等が用いられる。
【0024】
検索用データとは、施設の検索に用いられるデータであり、施設名称、遊園地・スキー場等の施設ジャンル、電話番号、住所、座標(緯度・経度)等の各データから構成される。一方、表示用データは、地図データ、背景データ、目印データ等から構成されるもので、表示装置10の画面に地図を表示するために用いられるデータである。このうち、地図データは、リンクデータとノードデータによって構成される。ここで、地図データを構成するリンクデータ、及びノードデータについて説明する。
【0025】
先ず、リンクとは、地図上の各道路を交差・分岐・合流する点等の複数のノードにて分割し、それぞれのノード間をリンクとして規定されるものであり、各リンクを接続することにより道路が構成される。リンクデータは、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンクの始端及び終端ノード座標(緯度・経度)、道路名称、道路種別、道路幅員、車線数、リンク旅行時間等の各データから構成される。
【0026】
さらに、ノードデータは、地図上の各道路が交差、合流、分岐するノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標、ノード名称、ノードに接続する全てのリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、交差点種類等の各データから構成される。
【0027】
操作スイッチ群7は、例えば、表示装置10と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、表示装置10の画面に表示される地図のスクロール操作、文字入力、キー選択等の各種入力に使用される。
【0028】
外部メモリ9は、例えば、読み書き可能なメモリカードやハードディスク等の読み書き可能な記憶媒体が用いられる。この外部メモリ9には、例えば、ユーザによって登録された地点(以下、メモリ地点と呼ぶ)や、後述する経路案内機能において過去に目的地として設定された地点(以下、目的地履歴地点と呼ぶ)に対応する検索用データが記憶される。さらに、目的地履歴地点には、過去に目的地として設定された回数を関連付けて記憶している。なお、メモリ地点についても、過去に目的地として設定された場合には、その設定された回数が関連付けて記憶されている。
【0029】
表示装置10は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置10の画面には位置検出器1から入力された車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ入力器6より入力された地図データ、背景データ、及び目印データによって生成される車両周辺の地図を表示することができる。
【0030】
音声入出力装置11は、図示しない入力装置及び出力装置から構成される。入力装置は、ユーザの発話内容を認識して、ナビゲーション装置100の各種入力に用いるものである。一方、出力装置は、スピーカやオーディオアンプ等から構成されるもので、音声案内等に用いられる。
【0031】
通信装置14は、例えば、携帯電話機等の移動通信装置等が用いられ、車両外部との通信接続を行う。この通信装置14を介して、外部の情報センタ等から各種情報を受信することができる。
【0032】
本実施形態のカーナビゲーション装置100は、操作スイッチ群7やリモコン13等から目的地の位置を指定すると、現在位置を出発地とする目的地までの最適な経路を自動的に選択して案内経路を形成し表示する、いわゆる経路案内機能も備えている。このような自動的に最適な経路を設定する手法は、例えば、周知のダイクストラ法によるコスト計算、すなわちリンク長、道路種別、道路幅員等を考慮してリンク毎に付されるコスト値を用いて、最小のコストで目的地に到達する経路を計算する方法が採用される。
【0033】
これらの機能は、主に制御回路8によって各種の演算処理がなされることで実行される。すなわち、制御回路8は、目的地が指定されると地図データ入力器6の地図データを用いて経路を計算し、その経路を表示装置10へ表示させるとともに、分岐地点や右左折すべき交差点において地図の拡大や音声案内を行う。
【0034】
また、カーナビゲーション装置100は、外部メモリ9に記憶されるメモリ地点や目的地履歴地点に対応する検索用データの施設ジャンルを参照して、ユーザの好む施設ジャンルを特定する。そして、ユーザによって入力された目的地を設定する際の条件を満足する施設ジャンルの検索用データを地図データ入力器6から抽出し、この抽出した検索用データの施設を案内経路の目的地として設定する。この設定された目的地までの経路が経路案内機能において案内される。
【0035】
次に、この本実施形態の特徴部分である経路案内機能の処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。図2に示すステップS10では、ユーザに対して、これから行きたい方面(例えば、都道府県、市区町村等によって区分される行政区域等)の名称、旅行期間、旅費の予算を入力させる。
【0036】
なお、このユーザに入力させる目的地を設定する際の条件は、本実施形態の条件に限定されるものではないが、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合、ユーザは詳細な条件を決定することができない。従って、ユーザに入力させる条件としては、施設を特定する際の条件などは除かれる。
【0037】
ステップS20では、外部メモリ9に記憶されるメモリ地点や目的地履歴地点に対応する検索用データの施設ジャンルを参照して、ユーザの好む施設のジャンルを特定する。この施設ジャンルが特定されると、ステップS10にて入力された条件を満足し、かつ、特定された施設ジャンルの施設を地図データ入力器6の検索用データから抽出する。そして、抽出した検索用データに対応する施設を目的地として設定する。
【0038】
なお、施設ジャンルの特定方法としては、最も数の多い施設ジャンルを特定することで、ユーザの好む施設ジャンルを特定することができるが、例えば、複数の施設ジャンルが特定される場合には、過去に目的地として設定された回数が最も多い施設ジャンルとするとよい。
【0039】
ステップS30では、ステップS20にて設定された目的地までの経路を計算する。なお、ステップS20にて複数の目的地が設定された場合には、例えば、所定数(例えば、最大で5つ)までの目的地への経路を計算する。ステップS40では、複数の経路が計算されたか否かを判定し、肯定判定される場合にはステップS50へ処理を進め、否定判定される場合にはステップS60へ処理を移行し、ステップS60にて、計算された経路の案内を開始する。
【0040】
ステップS50では、複数の経路が計算されたため、この複数の経路の中から経路案内を行うべき経路を1つ選択する。本実施形態では、各経路の目的地へ向かう際の必要な旅費に基づいて1つの経路を選択する。そして、ステップS60にて、選択された経路の案内が開始される。
【0041】
例えば、各経路の目的地までの距離等から、各目的地へ向かうために必要なガソリン代を算出することができるため、このガソリン代が最も少なくて済む経路を選択することで、低予算で行くことのできる目的地の経路を案内することができる。
【0042】
なお、旅費に基づいて案内経路を選択する以外に、例えば、目的地として設定される施設の営業時間やその施設周辺の道路の渋滞情報等を考慮して経路を選択してもよい。また、目的地として設定した施設の名称をリスト表示し、その中からユーザの選択する施設名称の施設を目的地とする経路を最終的な経路としてもよい。
【0043】
このように、本実施形態におけるカーナビゲーション装置は、目的地履歴地点やメモリ地点を参照して、ユーザの好む施設ジャンルを特定する。そして、ユーザによって入力された目的地を設定する際の条件を満足し、かつ、特定された施設ジャンルの施設を目的地として設定し、この設定された目的地までの経路を案内する。
【0044】
これにより、ユーザは、具体的な目的地を決めずにドライブを楽しみたいというような場合であっても、例えば、行きたい方面等の簡単な条件のみを入力するだけで、ユーザが好む目的地が設定され、この目的地までの経路を案内することができる。
【0045】
(変形例1)
本実施形態では、目的地の設定をするものであるが、ユーザによって入力された目的地を設定する際の条件を満足し、かつ、特定された施設ジャンルの施設を経路の通過地点として設定してもよい。
【0046】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
【0047】
本実施形態では、経路案内中に通信装置14を介して外部から経路周辺の施設に関する情報を受信し、この受信した施設に関する情報をユーザに提供する点で異なる。また、ユーザが、この提供した施設を経路の新たな目的地として設定する指示があった場合には、この施設を目的地とする経路を再度計算して、この再計算した経路を案内する。以下、この経路案内中に実行する施設情報案内処理について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
【0048】
図3に示すステップS100では、通信装置14を介して、図示しない外部の情報センタから、経路周辺の施設に関する最新の情報(施設情報)を受信する。ステップS110では、受信した施設情報を表示装置10の画面に表示する。これにより、ユーザは、経路周辺に存在する施設を把握することができる。
【0049】
なお、表示装置10の画面に受信した全ての施設情報が表示できない場合には、例えば、施設名称のリスト等を画面に表示し、ユーザによって特定の施設名称が選択された場合には、その選択された施設名称の施設に関する詳細な情報を画面を切り替えて表示する。また、全ての施設名称のリストが画面に表示できない場合には、リストをスクロール表示したり、複数の画面に分割してページ送りして表示したりする。
【0050】
ステップS120では、画面に表示された1つの施設を経路の目的地として設定する指示が行われたか否かを判定し、肯定判定される場合にはステップS130へ処理を進め、否定判定される場合には本処理を終了する。ステップS130では、この施設を目的地とする経路を再計算し、ステップS140にて経路案内を行う。
【0051】
この本実施形態のカーナビゲーション装置のように、経路周辺の施設に関する情報をユーザに提供し、またユーザが、この提供した施設を経路の新たな目的地として設定する指示があった場合には、この施設を目的地とする経路を再度計算して、この再計算した経路を案内することで、経路案内に従って新たな目的地へ向かうことができる。
【0052】
(変形例2)
例えば、少ない旅費で旅行する場合、ユーザが車室内に寝泊りすることが考えられる。そこで、時間が所定の時間帯に属し、かつ、旅費の予算が少ない場合には、経路周辺の駐車可能な施設を検索し、この駐車可能な施設に関する情報を提供してもよい。また、ユーザが、この提供した施設を経路の通過地点に設定する指示を行った場合には、この施設を通過する経路を再度計算して、この再計算した経路を案内するとよい。
【0053】
以下、この経路案内中に実行する車中泊案内処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。まず、例えば、現在の時間が夜8時から朝6時の時間帯に属する場合、以下の処理を行う。なお、時間帯はこれに限定されるものではない。
【0054】
図4に示すステップS200では、図2に示したステップS10において入力された旅費の予算が所定金額以下であるか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS210に処理を進め、否定判定される場合には本処理を終了する。なお、所定金額は、ユーザによって任意な金額が設定可能であるとよい。
【0055】
ステップS210では、経路周辺に存在する、ドライブインや道の駅等の設備の整った駐車可能な施設を検索する。そして、検索した施設に関する情報を表示装置10の画面に表示する。これにより、ユーザは、安全に車室内に寝泊りすることができる駐車可能な施設を把握することができる。さらに、ステップS210では、駐車可能な施設に関する情報を画面に表示する。
【0056】
ステップS220では、画面に表示した施設を経路の通過地点として設定する指示が行われたか否かを判定し、肯定判定される場合にはステップS230へ処理を進め、否定判定される場合には本処理を終了する。ステップS230では、現在位置から通過地点を通過して目的地に達する経路を再計算し、ステップS240にて経路案内を再開する。これにより、安全に車室内に寝泊りすることができる駐車可能な施設までの経路を案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる、カーナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係わる、経路案内機能の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態に係わる、施設情報案内処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態の変形例に係わる、車中泊案内処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 位置検出器
6 地図データ入力器
7 操作スイッチ群
8 制御回路
9 外部メモリ
10 表示装置
11 音声入出力装置
12 リモコンセンサ
13 リモコン
14 通信装置
100 カーナビゲーション装置
Claims (9)
- 地図の描画に用いる地図データと、前記地図データ上の施設に関する検索データとを格納する地図データ格納手段と、
過去に経路の目的地として設定された施設、及び、ユーザによって登録された施設の少なくとも一方に関する検索データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段の記憶する検索データの施設ジャンルに基づいて、ユーザの好む施設ジャンルを特定する施設ジャンル特定手段と、
目的地を含むエリアの条件を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された条件を満たし、かつ、前記施設ジャンル特定手段によって特定された施設ジャンルの検索データを前記地図データ格納手段から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段の抽出した検索データの施設を経路の目的地に設定する目的地設定手段とを備えることを特徴とするカーナビゲーション装置。 - 前記抽出手段の抽出した検索データの施設を経路の通過地点として設定する通過地点設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載のカーナビゲーション装置。
- 前記施設ジャンル特定手段は、前記記憶手段の記憶する検索データの施設ジャンルから最も数の多い施設ジャンルを特定することを特徴とする請求項1又は2記載のカーナビゲーション装置。
- 前記入力手段は、旅行期間、及び旅費を含む条件を入力することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカーナビゲーション装置。
- 出発地から前記目的地設定手段によって設定された目的地までの経路を計算する経路計算手段と、
前記経路計算手段の計算する経路を案内する経路案内手段とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカーナビゲーション装置。 - 前記経路計算手段によって複数の経路が計算される場合、前記各経路の目的地へ向かう際の必要な旅費に基づいて経路案内の対象とすべき経路を選択する経路選択手段を備え、
前記経路案内手段は、前記経路選択手段の選択する経路を案内することを特徴とする請求項5記載のカーナビゲーション装置。 - 前記経路案内手段による経路案内中に、外部から経路周辺の施設に関する情報を受信する受信手段と、
前記受信手段の受信した施設に関する情報を報知する報知手段とを備えることを特徴とする請求項5又は6記載のカーナビゲーション装置。 - 前記報知手段による施設に関する情報の報知が行われた場合に、前記施設を新たな目的地として設定するか否かの指示をする指示手段を備え、
前記指示手段によって目的地として設定する指示があった場合、前記目的地設定手段は、前記施設を経路案内の新たな目的地に設定することを特徴とする請求項7記載のカーナビゲーション装置。 - 時間を検出する時間検出手段と、
前記入力手段によって入力される旅費の金額が所定金額以下であるか否かを判定する旅費判定手段と、
前記時間検出手段の検出する時間が所定の時間帯に属し、かつ、前記旅費判定手段によって旅費の金額が所定金額以下であると判定する場合、前記経路周辺の駐車可能な施設を前記検索データから検索する検索手段とを備え、
前記報知手段は、前記検索手段の検索する施設に関する情報を報知することを特徴とする請求項7又は8記載のカーナビゲーション装置。
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