JP2004340078A - 排ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、排ガス中に含まれる粒子状物質を有効に除去することができ、且つフィルターの交換を不要とした排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
【解決手段】燃焼機関の排気管系を通流する排ガス中に含まれる粒子状物質を捕捉する浄化装置であって、排ガスを導入して排出するケーシング4と、ケーシング4内に設けられ、排ガスと接触して粒子状物質を吸着する、ケーシング4内を移動する吸着部材6と、吸着部材6の面に吸着された粒子状物質を、吸着部材6の面から除去する粒子状物質除去手段8とを備える排ガス浄化装置2である。
【選択図】 図1
【解決手段】燃焼機関の排気管系を通流する排ガス中に含まれる粒子状物質を捕捉する浄化装置であって、排ガスを導入して排出するケーシング4と、ケーシング4内に設けられ、排ガスと接触して粒子状物質を吸着する、ケーシング4内を移動する吸着部材6と、吸着部材6の面に吸着された粒子状物質を、吸着部材6の面から除去する粒子状物質除去手段8とを備える排ガス浄化装置2である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼機関から排出される排ガスの浄化装置に関し、特に、自動車エンジンからの排ガス中に含まれる粒子状物質を捕捉して排ガスを浄化する排ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃焼機関、例えば、自動車等に使用されるガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等では、ガソリン、軽油等の石油系燃料を燃焼させてエネルギーを得るのが一般的である。このとき、石油系燃料の燃焼に伴って排出される排ガスには、硫黄酸化物、窒素酸化物、炭素等の微粒子が含まれており、これらによる大気汚染が、様々な健康被害の元凶となる。特に、ディーゼルエンジン内での不完全燃焼が原因で発生する直径2μ以下の微粒子であるディーゼル排気微粒子(DEP)は、大気中の汚染源とされる浮遊粒子状物質(SPM)の半分近くを占めると言われており、また、DEPによる健康被害、例えば、気管支喘息や肺気腫等も報告されており、DEPの排出量を低減することが重要となっている。
【0003】
かかる排ガス中の有害物質を除去する装置しては、従来から種々の装置が提案されている。図7(a)及び(b)に示す自動車排気ガス清浄装置50は、マフラーの後部に取り付けられて、内燃機関から排出される排ガスを浄化する装置である(例えば、特許文献1参照。)。排ガスは流入管51から清浄筺52内に流入され、まず網体54で放熱される。次に、湿気留板56に当たって放熱されるとともに、湿気は露となって廃液路58へ導かれる。更に、排ガスは湿気留板56の通気路を通って、曲折したガス流通路62を通りながら活性炭吸着壁64に接し、微細な固形物及び有害成分が吸着された後、フィルター66で重複的に残存する有害成分が除去されて排出されることとなる。清浄装置50は、放熱及び除湿を行うことが出来るとともに、ガス流通路62を曲折して設けることによって吸着効率の向上が図られている。
【0004】
また、図8に示す排気ガス有害物質除去装置70は、排気管72に排ガス中の有害物質を除去するフィルター74を設けるとともに、フィルター74によって排出抵抗が増大することを防止する排出ファン76が設けられている(例えば、特許文献2参照。)。排気ガス有害物質除去装置70では、十分なフィルター74の密度及び段数を設けることによって有害物質の除去効率が向上されるとともに、フィルター74の増加に伴う出力低下を、排出ファン76による排ガスの強制的吸引によって回避している。
【0005】
【特許文献1】
特開昭51−89024号公報
【特許文献2】
実開平6−83915号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、清浄装置50では、微細な固形物や有害成分を活性炭吸着壁64で吸着除去しているため、吸着性能が劣化した活性炭吸着壁64の交換が必要不可欠となる。また、除去装置70においても、有害物質の除去効率が低下したフィルター74は交換する必要があり、更に、排ガス中の粒子状物質の除去にフィルター74を使用すると、フィルター74の目詰まりが排出抵抗の増大を招く要因となるため、フィルター74の交換を頻繁に行わなければならない。
【0007】
そこで、本発明は、排ガス中に含まれる粒子状物質を有効に除去することができ、且つフィルターの交換を不要とした排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の要旨とするところは、燃焼機関の排気管系を通流する排ガス中に含まれる粒子状物質を補捉する浄化装置であって、
前記排ガスを導入して排出するケーシングと、
該ケーシング内に設けられ、前記排ガスと接触して前記粒子状物質を吸着する、該ケーシング内を移動する吸着部材と、
該吸着部材の面に吸着された前記粒子状物質を該面から除去する粒子状物質除去手段とを備える排ガス浄化装置であることにある。
【0009】
また、前記排ガスを導入して排出するケーシングと、
前記排ガスと接触して前記粒子状物質が吸着されることとなる帯状の吸着部材と、
該吸着部材を、該ケーシング内で該吸着部材の長手方向に走行させて巻き取る巻取り手段とを備え、
該ケーシング内に送り込まれた部分の該吸着部材が、前記排ガスと接触して前記粒子状物質が吸着される排ガス浄化装置であることにある。
【0010】
更に、かかる排ガス浄化装置において、前記吸着部材の面に吸着された前記粒子状物質を該面から除去する粒子状物質除去手段を備え、
前記吸着部材が自身の終端部同士で連結されて環状をなし、自身の周方向に循環することにある。
【0011】
また、前記吸着部材の表面に粘着性材料が付与され得、更に、前記粘着性材料がデキストリンを含み得る。
【0012】
また、前記粘着性材料を前記吸着部材から除去する粘着性材料除去手段と、前記粘着性材料を前記吸着部材に付与する粘着性材料付与手段とを備え得る。
【0013】
また、前記吸着部材が帯状であり、前記ケーシング内でつづら折り状に配置され得る。
【0014】
更に、前記ケーシングの内壁面から遮蔽板が突設され、つづら折り状に配置された前記吸着部材の折り目を間にして対向して互いに面する前記吸着部材の面同士の間の間隙に、前記遮蔽板が挿入されて位置し得る。
【0015】
また更に、前記吸着部材に、前記排ガスを通過させる複数の貫通孔が設けられ得る。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の排ガス浄化装置について、図面に基づいて説明するが、本発明の態様は以下に示したものに限定されない。
【0017】
図1(a)及び(b)に、本発明の排ガス浄化装置の一態様を示す。排ガス浄化装置2は、ケーシング4と、ケーシング4内に設けられ、排ガス中に含まれる粒子状物質を吸着除去するための吸着部材6と、吸着部材6によって吸着された粒子状物質を吸着部材6の面から除去する粒子状物質除去手段8とから構成されている。ケーシング4内は、吸着部材6が挿通される挿通孔12を有する仕切壁14によって区切られている。吸着部材6は、ステンレス製の帯状の薄板部材であって、吸着部材6自身の終端部同士は連結されて環状を成し、吸着部材6の面には複数の貫通孔34が設けられている。また、吸着部材6はケーシング4内に設けられた複数のガイドローラ10を介してつづら折り状に配置され、ガイドローラ10の少なくとも1つを不図示のモーターによって駆動することにより、吸着部材6が自身の周方向に循環するように設置されている。粒子状物質除去手段8は、回転ブラシ16と液槽18から構成され、回転ブラシ16は吸着部材6の循環方向と逆方向に、不図示のモーターによって回転駆動される。また、液槽18には、デキストリンを含む粘着性材料19が満たされている。更に、吸着部材6がガイドローラ10によってケーシング4の内壁面及び仕切壁14に近接する位置、及び吸着部材6の幅方向の両端部とケーシング4の内壁面の隙間には、遮断壁15が設けられており、排ガスは吸着部材6の貫通孔34に導かれることとなる。
【0018】
このような構成から成る排ガス浄化装置2は、例えば、自動車エンジンから排出される排ガスが通流する排気管系に取り付けられる。ケーシング4の一端部に設けられた排ガスの導入口20からケーシング4内に導入された排ガスは、ケーシング4内を移動しつつケーシング4の他端部に設けられた排出口22から排出される間に、吸着部材6の面と接触する。ここで、吸着部材6の面には、回転ブラシ16によって粘着性材料19が塗布され、吸着部材6の面に湿潤状態が保持される。つまり、排ガス中に含まれる粒子状物質は、吸着部材6の面の粘着性材料19によって吸着され、排ガス中から除去することが出来る。一方、粒子状物質を吸着した粘着性材料19は、回転ブラシ16によって吸着部材6の面から除去される。更に、吸着部材6の面には、粘着性材料19の除去と同時に粘着性材料19が塗布されるため、吸着部材6を交換することなくケーシング4内において再生することが出来る。
【0019】
なお、液槽18中の粘着性材料19は、吸着部材6への塗布、及び吸着部材6からの除去を繰り返すうちに、ケーシング4内への液だれ等によって減少するため、液槽18へ粘着性材料19を補充することが可能な構造とすることが好ましい。また、ケーシング4及び液槽18の下部に廃液口26を設けることによって、液槽18の汚れた粘着性材料19やケーシング4内に溜まった粘着性材料19をケーシング4の外部へ排出することが出来る。更に、液槽18に満たされる粘着性材料19は、デキストリンを含む粘着性材料19に限定されず、吸着部材6の表面に湿潤状態を保持することが可能な液体であれば、水、アルカリ溶液等、特に限定されるものではない。
【0020】
図2に、本発明の排ガス浄化装置の他の態様を示す。排ガス浄化装置2aは、ケーシング4内において、排ガス浄化装置2と同様、帯状の吸着部材7がガイドローラ10を介してつづら折り状に配置されている。また、排ガス浄化装置2aは、ケーシング4内において吸着部材7をその長手方向に走行させて巻き取るための巻取り手段28を備えている。なお、巻取り手段28は、不図示のモーターによって駆動される巻取りローラ28a、28bから成る。そして、吸着部材7の長手方向の一端部7aは排ガスの導入口20側に設けられた巻取りローラ28aに固定され、他端部7bは排出口22側に設けられた巻取りローラ28bに固定されている。また、排ガス中の粒子状物質を吸着した吸着部材7の面から粒子状物質を除去するため、回転ブラシ16及び液槽18から構成される粒子状物質除去手段8a、8bが、巻取りローラ28a、28bのそれぞれの近傍に設置されている。更に、吸着部材7の一端部7aから他端部7bまでの全長は、吸着部材7がつづら折り状に配置された状態における巻取りローラ28a、28b間の吸着部材7の長さの少なくとも2倍の長さを有しており、余分な吸着部材7は予め巻取りローラ28aに巻き取られている。
【0021】
排ガス浄化装置2aによる排ガス中の粒子状物質の除去は、排ガスの導入口20からケーシング4内に導入された排ガスがケーシング4内を移動する間に、吸着部材7による吸着によって行われる。このとき、巻取りローラ28bを不図示のモーターにより駆動することによって、予め巻取りローラ28aに巻き取られていた吸着部材7がケーシング内を巻取りローラ28bの方向へ走行し、最終的に巻取りローラ28bに巻き取られることとなる。また、巻取りローラ28bの近傍に設けられた粒子状物質除去手段8bを駆動することによって、吸着部材7がケーシング4内を走行中に吸着した粒子状物質は、巻取りローラ28bに巻き取られる前に吸着部材7の面から除去されることとなる。更に、巻取りローラ28bに巻き取られた吸着部材7は、巻取りローラ28aを駆動することによって、再びケーシング4内を巻取りローラ28aの方向に走行することとなる。つまり、排ガス浄化装置2aは、吸着部材7によって排ガス中の粒子状物質を除去出来るとともに、ケーシング4内において吸着部材7を再生することができ、吸着部材7の交換を必要としない。また、ケーシング4内を走行中の吸着部材7は、粒子状物質除去手段8a、8bによって予め吸着部材7の面から粒子状物質が除去されているため、吸着部材7の面を粒子状物質の吸着に最大限、活用することが出来る。
【0022】
なお、上述した排ガス浄化装置2aの態様では、吸着部材7を巻取りローラ28a、28bによって往復走行させ、且つ粒子状物質除去手段8a、8bによりケーシング4内で再生可能としているが、吸着部材7は交換式の態様としてもよい。図3に示した排ガス浄化装置2bでは、長尺の帯状部材から成る吸着部材30が、予め巻き取られた状態で、排ガスの導入口20側に設けられた吸着部材収納箱32内に収納される。吸着部材30は、ケーシング4内に設けられたガイドローラ10を介してつづら折り状に配置された後、端部30aが流出口22側に設けられた巻取りローラ28cに固定されている。
【0023】
排ガス浄化装置2bによる排ガス中の粒子状物質の除去は、巻取りローラ28cにより吸着部材30を巻き取ることによって、吸着部材収納箱32から送出された吸着部材30がケーシング4内を走行し、吸着部材30によりケーシング4内を移動する排ガス中の粒子状物質を吸着することによって行なわれる。つまり、ケーシング4内を走行する吸着部材30は、吸着部材収納箱32から常に未使用の状態で送出されるため、粒子状物質の吸着効果を最大限に発揮することが出来る。また、巻取りローラ28cによって吸着部材30が全て巻き取られた際には、吸着部材収納箱32に新たな吸着部材30を収納することにより、吸着部材30の交換を容易に行うことが出来る。更に、巻取りローラ28cによって巻き取られた使用済みの吸着部材30は、洗浄等によって吸着部材30の面から粒子状物質を除去することにより、再使用が可能となる。なお、吸着部材30を使い捨ての態様とする場合、吸着部材30の材質は特に限定されず、例えば、織布、不織布、紙、合成紙等、何れであってもよい。
【0024】
以上、排ガス浄化装置の種々の態様について説明したが、排ガス浄化装置2、2a、2bに係る吸着部材6、7、30には、図1(b)に示すような複数の貫通孔34が設けられている。吸着部材6等に複数の貫通孔34を設けることによって、従来のフィルター等に比べて、ケーシング4内における排ガスの排出抵抗の増大を防止することが出来る。なお、貫通孔34の形状は図示した正方形に限定されず、図4に示した円形(同図(a))、多角形(同図(b))等、特に限定されるものではない。
【0025】
また、ケーシング4内において、ケーシング4の内壁面から遮蔽板36が突設されてもよい。遮蔽板36は、例えば、図5に示す排ガス浄化装置2cにおいて、ケーシング4内につづら折り状に配置された吸着部材6の折り目6aを間にして相対する吸着部材6の面同士間の間隙に挿入された状態で位置する。このように、ケーシング4内に遮蔽板36を設けることによって、排ガスの導入口20から流出口22までの排ガスの移動距離及び移動時間が延長されるため、吸着部材6による粒子状物質の除去効果をより発揮することが可能となる。
【0026】
更に、排ガス浄化装置2、2a、2cでは、粘着性材料19の塗布及び除去は粒子状物質除去手段8、8a、8bによって行われるが、図6に示すように、粘着性材料19の塗布を行うための粘着性材料塗布手段38が設けられてもよい。図6に示した排ガス浄化装置2dでは、粘着性材料塗布手段38が、吸着部材6の循環方向における粒子状物質除去手段8の先に隣接して設けられている。粘着性材料塗布手段38は、塗布ローラ40と粘着性材料19が満たされた液槽42から構成される。つまり、吸着部材6で吸着された粒子状物質を粒子状物質除去手段8の回転ブラシ16によって吸着部材6の面から除去した後、粘着性材料塗布手段38の塗布ローラ40によって新たな粘着性材料19が吸着部材6の面に塗布される。従って、ケーシング4内における吸着部材6の再生が可能であると共に、粒子状物質の除去効率を更に向上することが出来る。なお、液槽42の粘着性材料19は、吸着部材6へ塗布にされることにより徐々に減少するため、液槽42へ吸着性材料19を補充可能な構造とすることが好ましい。
【0027】
なお、本明細書において、各図にわたって記される同じ符号は、同一又は同様の部材やものを示す。
【0028】
以上、本発明の排ガス浄化装置の態様について説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本発明の範囲に属するものである。
【0029】
例えば、排ガス浄化装置2、2a、2c、2dにおいて、粒子状物質除去手段8、8a、8b及び吸着性材料塗布手段38を、吸着部材6、7を狭持するように設置することにより、吸着部材6、7の両面に粘着性材料19が塗布される態様としてもよい。
【0030】
また、ケーシング4内に配置される吸着部材6、7、30は、縦方向のつづら折り状に限定されず、横方向のつづら折り状に配置されてもよい。
【0031】
更に、本発明の排ガス浄化装置は、自動車エンジンの排気管系に限らず、例えば、工場等のあらゆる燃焼機関における排気管系に設置することが可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明の排ガス浄化装置では、吸着部材によって排ガス中の粒子状物質を有効に除去することが出来る。
【0033】
また、本発明の排ガス浄化装置では、吸着部材の交換を必要とせず、ケーシング内で再生することができ、粒子状物質の吸着除去を効率的に行うことが出来る。
【0034】
更に、本発明の排ガス浄化装置を、特に自動車の排気管系における触媒とマフラーの間に設置することによって、マフラー内に粒子状物質が流入することが無く、マフラーの寿命を延ばすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排ガス浄化装置の一態様を示したものであり、(a)は横断面図、(b)は(a)におけるA−A’線断面図である。
【図2】本発明の排ガス浄化装置の他の態様を示した横断面図である。
【図3】本発明の排ガス浄化装置の更に他の態様を示した横断面図である。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の排ガス浄化装置に係る吸着部材に設けられる貫通孔の態様を示した要部拡大正面図である。
【図5】本発明の排ガス浄化装置において、ケーシング内に遮蔽板が設けられた態様を示した横断面図である。
【図6】本発明の排ガス浄化装置において、粘着性材料塗布手段が設けられた態様を示した横断面図である。
【図7】従来の排ガス浄化装置を示したものであって、(a)は縦断面図、(b)は(a)におけるB−B’線断面図である。
【図8】従来の他の排ガス浄化装置を示した断面図である。
【符号の説明】
2、2a、2b、2c、2d:排ガス浄化装置
4:ケーシング
6、7、30:吸着部材
8、8a、8b:粒子状物質除去手段
10:ガイドローラ
12:挿通孔
14:仕切壁
15:遮断壁
16:回転ブラシ
18、42:液槽
19:粘着性材料
20:導入口
22:排出口
26:廃液口
28:巻取り手段
28a、28b、28c:巻取りローラ
32:吸着部材収納箱
34:貫通孔
36:遮蔽板
38:粘着性材料塗布手段
40:塗布ローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼機関から排出される排ガスの浄化装置に関し、特に、自動車エンジンからの排ガス中に含まれる粒子状物質を捕捉して排ガスを浄化する排ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃焼機関、例えば、自動車等に使用されるガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等では、ガソリン、軽油等の石油系燃料を燃焼させてエネルギーを得るのが一般的である。このとき、石油系燃料の燃焼に伴って排出される排ガスには、硫黄酸化物、窒素酸化物、炭素等の微粒子が含まれており、これらによる大気汚染が、様々な健康被害の元凶となる。特に、ディーゼルエンジン内での不完全燃焼が原因で発生する直径2μ以下の微粒子であるディーゼル排気微粒子(DEP)は、大気中の汚染源とされる浮遊粒子状物質(SPM)の半分近くを占めると言われており、また、DEPによる健康被害、例えば、気管支喘息や肺気腫等も報告されており、DEPの排出量を低減することが重要となっている。
【0003】
かかる排ガス中の有害物質を除去する装置しては、従来から種々の装置が提案されている。図7(a)及び(b)に示す自動車排気ガス清浄装置50は、マフラーの後部に取り付けられて、内燃機関から排出される排ガスを浄化する装置である(例えば、特許文献1参照。)。排ガスは流入管51から清浄筺52内に流入され、まず網体54で放熱される。次に、湿気留板56に当たって放熱されるとともに、湿気は露となって廃液路58へ導かれる。更に、排ガスは湿気留板56の通気路を通って、曲折したガス流通路62を通りながら活性炭吸着壁64に接し、微細な固形物及び有害成分が吸着された後、フィルター66で重複的に残存する有害成分が除去されて排出されることとなる。清浄装置50は、放熱及び除湿を行うことが出来るとともに、ガス流通路62を曲折して設けることによって吸着効率の向上が図られている。
【0004】
また、図8に示す排気ガス有害物質除去装置70は、排気管72に排ガス中の有害物質を除去するフィルター74を設けるとともに、フィルター74によって排出抵抗が増大することを防止する排出ファン76が設けられている(例えば、特許文献2参照。)。排気ガス有害物質除去装置70では、十分なフィルター74の密度及び段数を設けることによって有害物質の除去効率が向上されるとともに、フィルター74の増加に伴う出力低下を、排出ファン76による排ガスの強制的吸引によって回避している。
【0005】
【特許文献1】
特開昭51−89024号公報
【特許文献2】
実開平6−83915号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、清浄装置50では、微細な固形物や有害成分を活性炭吸着壁64で吸着除去しているため、吸着性能が劣化した活性炭吸着壁64の交換が必要不可欠となる。また、除去装置70においても、有害物質の除去効率が低下したフィルター74は交換する必要があり、更に、排ガス中の粒子状物質の除去にフィルター74を使用すると、フィルター74の目詰まりが排出抵抗の増大を招く要因となるため、フィルター74の交換を頻繁に行わなければならない。
【0007】
そこで、本発明は、排ガス中に含まれる粒子状物質を有効に除去することができ、且つフィルターの交換を不要とした排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の要旨とするところは、燃焼機関の排気管系を通流する排ガス中に含まれる粒子状物質を補捉する浄化装置であって、
前記排ガスを導入して排出するケーシングと、
該ケーシング内に設けられ、前記排ガスと接触して前記粒子状物質を吸着する、該ケーシング内を移動する吸着部材と、
該吸着部材の面に吸着された前記粒子状物質を該面から除去する粒子状物質除去手段とを備える排ガス浄化装置であることにある。
【0009】
また、前記排ガスを導入して排出するケーシングと、
前記排ガスと接触して前記粒子状物質が吸着されることとなる帯状の吸着部材と、
該吸着部材を、該ケーシング内で該吸着部材の長手方向に走行させて巻き取る巻取り手段とを備え、
該ケーシング内に送り込まれた部分の該吸着部材が、前記排ガスと接触して前記粒子状物質が吸着される排ガス浄化装置であることにある。
【0010】
更に、かかる排ガス浄化装置において、前記吸着部材の面に吸着された前記粒子状物質を該面から除去する粒子状物質除去手段を備え、
前記吸着部材が自身の終端部同士で連結されて環状をなし、自身の周方向に循環することにある。
【0011】
また、前記吸着部材の表面に粘着性材料が付与され得、更に、前記粘着性材料がデキストリンを含み得る。
【0012】
また、前記粘着性材料を前記吸着部材から除去する粘着性材料除去手段と、前記粘着性材料を前記吸着部材に付与する粘着性材料付与手段とを備え得る。
【0013】
また、前記吸着部材が帯状であり、前記ケーシング内でつづら折り状に配置され得る。
【0014】
更に、前記ケーシングの内壁面から遮蔽板が突設され、つづら折り状に配置された前記吸着部材の折り目を間にして対向して互いに面する前記吸着部材の面同士の間の間隙に、前記遮蔽板が挿入されて位置し得る。
【0015】
また更に、前記吸着部材に、前記排ガスを通過させる複数の貫通孔が設けられ得る。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の排ガス浄化装置について、図面に基づいて説明するが、本発明の態様は以下に示したものに限定されない。
【0017】
図1(a)及び(b)に、本発明の排ガス浄化装置の一態様を示す。排ガス浄化装置2は、ケーシング4と、ケーシング4内に設けられ、排ガス中に含まれる粒子状物質を吸着除去するための吸着部材6と、吸着部材6によって吸着された粒子状物質を吸着部材6の面から除去する粒子状物質除去手段8とから構成されている。ケーシング4内は、吸着部材6が挿通される挿通孔12を有する仕切壁14によって区切られている。吸着部材6は、ステンレス製の帯状の薄板部材であって、吸着部材6自身の終端部同士は連結されて環状を成し、吸着部材6の面には複数の貫通孔34が設けられている。また、吸着部材6はケーシング4内に設けられた複数のガイドローラ10を介してつづら折り状に配置され、ガイドローラ10の少なくとも1つを不図示のモーターによって駆動することにより、吸着部材6が自身の周方向に循環するように設置されている。粒子状物質除去手段8は、回転ブラシ16と液槽18から構成され、回転ブラシ16は吸着部材6の循環方向と逆方向に、不図示のモーターによって回転駆動される。また、液槽18には、デキストリンを含む粘着性材料19が満たされている。更に、吸着部材6がガイドローラ10によってケーシング4の内壁面及び仕切壁14に近接する位置、及び吸着部材6の幅方向の両端部とケーシング4の内壁面の隙間には、遮断壁15が設けられており、排ガスは吸着部材6の貫通孔34に導かれることとなる。
【0018】
このような構成から成る排ガス浄化装置2は、例えば、自動車エンジンから排出される排ガスが通流する排気管系に取り付けられる。ケーシング4の一端部に設けられた排ガスの導入口20からケーシング4内に導入された排ガスは、ケーシング4内を移動しつつケーシング4の他端部に設けられた排出口22から排出される間に、吸着部材6の面と接触する。ここで、吸着部材6の面には、回転ブラシ16によって粘着性材料19が塗布され、吸着部材6の面に湿潤状態が保持される。つまり、排ガス中に含まれる粒子状物質は、吸着部材6の面の粘着性材料19によって吸着され、排ガス中から除去することが出来る。一方、粒子状物質を吸着した粘着性材料19は、回転ブラシ16によって吸着部材6の面から除去される。更に、吸着部材6の面には、粘着性材料19の除去と同時に粘着性材料19が塗布されるため、吸着部材6を交換することなくケーシング4内において再生することが出来る。
【0019】
なお、液槽18中の粘着性材料19は、吸着部材6への塗布、及び吸着部材6からの除去を繰り返すうちに、ケーシング4内への液だれ等によって減少するため、液槽18へ粘着性材料19を補充することが可能な構造とすることが好ましい。また、ケーシング4及び液槽18の下部に廃液口26を設けることによって、液槽18の汚れた粘着性材料19やケーシング4内に溜まった粘着性材料19をケーシング4の外部へ排出することが出来る。更に、液槽18に満たされる粘着性材料19は、デキストリンを含む粘着性材料19に限定されず、吸着部材6の表面に湿潤状態を保持することが可能な液体であれば、水、アルカリ溶液等、特に限定されるものではない。
【0020】
図2に、本発明の排ガス浄化装置の他の態様を示す。排ガス浄化装置2aは、ケーシング4内において、排ガス浄化装置2と同様、帯状の吸着部材7がガイドローラ10を介してつづら折り状に配置されている。また、排ガス浄化装置2aは、ケーシング4内において吸着部材7をその長手方向に走行させて巻き取るための巻取り手段28を備えている。なお、巻取り手段28は、不図示のモーターによって駆動される巻取りローラ28a、28bから成る。そして、吸着部材7の長手方向の一端部7aは排ガスの導入口20側に設けられた巻取りローラ28aに固定され、他端部7bは排出口22側に設けられた巻取りローラ28bに固定されている。また、排ガス中の粒子状物質を吸着した吸着部材7の面から粒子状物質を除去するため、回転ブラシ16及び液槽18から構成される粒子状物質除去手段8a、8bが、巻取りローラ28a、28bのそれぞれの近傍に設置されている。更に、吸着部材7の一端部7aから他端部7bまでの全長は、吸着部材7がつづら折り状に配置された状態における巻取りローラ28a、28b間の吸着部材7の長さの少なくとも2倍の長さを有しており、余分な吸着部材7は予め巻取りローラ28aに巻き取られている。
【0021】
排ガス浄化装置2aによる排ガス中の粒子状物質の除去は、排ガスの導入口20からケーシング4内に導入された排ガスがケーシング4内を移動する間に、吸着部材7による吸着によって行われる。このとき、巻取りローラ28bを不図示のモーターにより駆動することによって、予め巻取りローラ28aに巻き取られていた吸着部材7がケーシング内を巻取りローラ28bの方向へ走行し、最終的に巻取りローラ28bに巻き取られることとなる。また、巻取りローラ28bの近傍に設けられた粒子状物質除去手段8bを駆動することによって、吸着部材7がケーシング4内を走行中に吸着した粒子状物質は、巻取りローラ28bに巻き取られる前に吸着部材7の面から除去されることとなる。更に、巻取りローラ28bに巻き取られた吸着部材7は、巻取りローラ28aを駆動することによって、再びケーシング4内を巻取りローラ28aの方向に走行することとなる。つまり、排ガス浄化装置2aは、吸着部材7によって排ガス中の粒子状物質を除去出来るとともに、ケーシング4内において吸着部材7を再生することができ、吸着部材7の交換を必要としない。また、ケーシング4内を走行中の吸着部材7は、粒子状物質除去手段8a、8bによって予め吸着部材7の面から粒子状物質が除去されているため、吸着部材7の面を粒子状物質の吸着に最大限、活用することが出来る。
【0022】
なお、上述した排ガス浄化装置2aの態様では、吸着部材7を巻取りローラ28a、28bによって往復走行させ、且つ粒子状物質除去手段8a、8bによりケーシング4内で再生可能としているが、吸着部材7は交換式の態様としてもよい。図3に示した排ガス浄化装置2bでは、長尺の帯状部材から成る吸着部材30が、予め巻き取られた状態で、排ガスの導入口20側に設けられた吸着部材収納箱32内に収納される。吸着部材30は、ケーシング4内に設けられたガイドローラ10を介してつづら折り状に配置された後、端部30aが流出口22側に設けられた巻取りローラ28cに固定されている。
【0023】
排ガス浄化装置2bによる排ガス中の粒子状物質の除去は、巻取りローラ28cにより吸着部材30を巻き取ることによって、吸着部材収納箱32から送出された吸着部材30がケーシング4内を走行し、吸着部材30によりケーシング4内を移動する排ガス中の粒子状物質を吸着することによって行なわれる。つまり、ケーシング4内を走行する吸着部材30は、吸着部材収納箱32から常に未使用の状態で送出されるため、粒子状物質の吸着効果を最大限に発揮することが出来る。また、巻取りローラ28cによって吸着部材30が全て巻き取られた際には、吸着部材収納箱32に新たな吸着部材30を収納することにより、吸着部材30の交換を容易に行うことが出来る。更に、巻取りローラ28cによって巻き取られた使用済みの吸着部材30は、洗浄等によって吸着部材30の面から粒子状物質を除去することにより、再使用が可能となる。なお、吸着部材30を使い捨ての態様とする場合、吸着部材30の材質は特に限定されず、例えば、織布、不織布、紙、合成紙等、何れであってもよい。
【0024】
以上、排ガス浄化装置の種々の態様について説明したが、排ガス浄化装置2、2a、2bに係る吸着部材6、7、30には、図1(b)に示すような複数の貫通孔34が設けられている。吸着部材6等に複数の貫通孔34を設けることによって、従来のフィルター等に比べて、ケーシング4内における排ガスの排出抵抗の増大を防止することが出来る。なお、貫通孔34の形状は図示した正方形に限定されず、図4に示した円形(同図(a))、多角形(同図(b))等、特に限定されるものではない。
【0025】
また、ケーシング4内において、ケーシング4の内壁面から遮蔽板36が突設されてもよい。遮蔽板36は、例えば、図5に示す排ガス浄化装置2cにおいて、ケーシング4内につづら折り状に配置された吸着部材6の折り目6aを間にして相対する吸着部材6の面同士間の間隙に挿入された状態で位置する。このように、ケーシング4内に遮蔽板36を設けることによって、排ガスの導入口20から流出口22までの排ガスの移動距離及び移動時間が延長されるため、吸着部材6による粒子状物質の除去効果をより発揮することが可能となる。
【0026】
更に、排ガス浄化装置2、2a、2cでは、粘着性材料19の塗布及び除去は粒子状物質除去手段8、8a、8bによって行われるが、図6に示すように、粘着性材料19の塗布を行うための粘着性材料塗布手段38が設けられてもよい。図6に示した排ガス浄化装置2dでは、粘着性材料塗布手段38が、吸着部材6の循環方向における粒子状物質除去手段8の先に隣接して設けられている。粘着性材料塗布手段38は、塗布ローラ40と粘着性材料19が満たされた液槽42から構成される。つまり、吸着部材6で吸着された粒子状物質を粒子状物質除去手段8の回転ブラシ16によって吸着部材6の面から除去した後、粘着性材料塗布手段38の塗布ローラ40によって新たな粘着性材料19が吸着部材6の面に塗布される。従って、ケーシング4内における吸着部材6の再生が可能であると共に、粒子状物質の除去効率を更に向上することが出来る。なお、液槽42の粘着性材料19は、吸着部材6へ塗布にされることにより徐々に減少するため、液槽42へ吸着性材料19を補充可能な構造とすることが好ましい。
【0027】
なお、本明細書において、各図にわたって記される同じ符号は、同一又は同様の部材やものを示す。
【0028】
以上、本発明の排ガス浄化装置の態様について説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本発明の範囲に属するものである。
【0029】
例えば、排ガス浄化装置2、2a、2c、2dにおいて、粒子状物質除去手段8、8a、8b及び吸着性材料塗布手段38を、吸着部材6、7を狭持するように設置することにより、吸着部材6、7の両面に粘着性材料19が塗布される態様としてもよい。
【0030】
また、ケーシング4内に配置される吸着部材6、7、30は、縦方向のつづら折り状に限定されず、横方向のつづら折り状に配置されてもよい。
【0031】
更に、本発明の排ガス浄化装置は、自動車エンジンの排気管系に限らず、例えば、工場等のあらゆる燃焼機関における排気管系に設置することが可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明の排ガス浄化装置では、吸着部材によって排ガス中の粒子状物質を有効に除去することが出来る。
【0033】
また、本発明の排ガス浄化装置では、吸着部材の交換を必要とせず、ケーシング内で再生することができ、粒子状物質の吸着除去を効率的に行うことが出来る。
【0034】
更に、本発明の排ガス浄化装置を、特に自動車の排気管系における触媒とマフラーの間に設置することによって、マフラー内に粒子状物質が流入することが無く、マフラーの寿命を延ばすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排ガス浄化装置の一態様を示したものであり、(a)は横断面図、(b)は(a)におけるA−A’線断面図である。
【図2】本発明の排ガス浄化装置の他の態様を示した横断面図である。
【図3】本発明の排ガス浄化装置の更に他の態様を示した横断面図である。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の排ガス浄化装置に係る吸着部材に設けられる貫通孔の態様を示した要部拡大正面図である。
【図5】本発明の排ガス浄化装置において、ケーシング内に遮蔽板が設けられた態様を示した横断面図である。
【図6】本発明の排ガス浄化装置において、粘着性材料塗布手段が設けられた態様を示した横断面図である。
【図7】従来の排ガス浄化装置を示したものであって、(a)は縦断面図、(b)は(a)におけるB−B’線断面図である。
【図8】従来の他の排ガス浄化装置を示した断面図である。
【符号の説明】
2、2a、2b、2c、2d:排ガス浄化装置
4:ケーシング
6、7、30:吸着部材
8、8a、8b:粒子状物質除去手段
10:ガイドローラ
12:挿通孔
14:仕切壁
15:遮断壁
16:回転ブラシ
18、42:液槽
19:粘着性材料
20:導入口
22:排出口
26:廃液口
28:巻取り手段
28a、28b、28c:巻取りローラ
32:吸着部材収納箱
34:貫通孔
36:遮蔽板
38:粘着性材料塗布手段
40:塗布ローラ
Claims (9)
- 燃焼機関の排気管系を通流する排ガス中に含まれる粒子状物質を補捉する浄化装置であって、
前記排ガスを導入して排出するケーシングと、
該ケーシング内に設けられ、前記排ガスと接触して前記粒子状物質を吸着する、該ケーシング内を移動する吸着部材と、
該吸着部材の面に吸着された前記粒子状物質を該面から除去する粒子状物質除去手段と
を備えることを特徴とする排ガス浄化装置。 - 燃焼機関の排気管系を通流する排ガス中に含まれる粒子状物質を補捉する浄化装置であって、
前記排ガスを導入して排出するケーシングと、
前記排ガスと接触して前記粒子状物質が吸着されることとなる帯状の吸着部材と、
該吸着部材を、該ケーシング内で該吸着部材の長手方向に走行させて巻き取る巻取り手段と
を備え、
該ケーシング内を走行する部分の該吸着部材が、前記排ガスと接触して前記粒子状物質が吸着されることを特徴とする排ガス浄化装置。 - 前記吸着部材の面に吸着された前記粒子状物質を該面から除去する粒子状物質除去手段を備え、
前記吸着部材が自身の終端部同士で連結されて環状をなし、自身の周方向に循環することを特徴とする請求項2に記載の排ガス浄化装置。 - 前記吸着部材の表面に、粘着性材料が付与された請求項1乃至3のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
- 前記粘着性材料がデキストリンを含むことを特徴とする請求項4に記載の排ガス浄化装置。
- 前記粘着性材料を前記吸着部材から除去する粘着性材料除去手段と、前記粘着性材料を前記吸着部材に付与する粘着性材料付与手段とを備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の排ガス浄化装置。
- 前記吸着部材が帯状であり、前記ケーシング内でつづら折り状に配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
- 前記ケーシングの内壁面から遮蔽板が突設され、つづら折り状に配置された前記吸着部材の折り目を間にして対向して互いに面する前記吸着部材の面同士の間の間隙に、前記遮蔽板が挿入されて位置することを特徴とする請求項7に記載の排ガス浄化装置。
- 前記吸着部材に、前記排ガスを通過させる複数の貫通孔が設けられたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
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-
2003
- 2003-05-19 JP JP2003139716A patent/JP2004340078A/ja not_active Withdrawn
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